JP2015010056A - エアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤 - Google Patents

エアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤 Download PDF

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Abstract

【課題】日光照射下でも過酸化水素の安定性に優れる第2剤の提供。即ち、残量を視認可能な二重構造容器への充填に適した第2剤の提供。当該第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物及びエアゾール式の毛髪化粧料用品の提供。【解決手段】アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する乳化物である第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤であって、前記第2剤は、各々独立に設けた前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容されており、前記外容器と前記各内容器との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となり、前記外容器及び前記第2内容器が光透過性材料を構成に含んで前記外容器の外側から前記第2内容器の内側が視認でき、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造容器に充填して使用されるものであり、平均乳化粒子径が1μm以上である、第2剤。【選択図】なし

Description

本願が開示する発明は、エアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤に関する。詳しくは、第1剤を充填する第1内容器と第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容された二重構造容器に充填して使用される第2剤、並びに、当該第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物、及びエアゾール式の毛髪化粧料用品に関する。
アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤は使用時に混合される。噴射剤を利用するいわゆるエアゾール式の毛髪化粧料用品では、エアゾール式毛髪化粧料組成物の第1剤と第2剤とはエアゾール容器内において別々に充填され、使用時にエアゾール容器から吐出される。
噴射剤は、液化ガスと圧縮ガスとに大別できる。充填物を泡状で吐出したい場合は、通常は液化ガスを使用し、第1剤や第2剤と液化ガスとの混合物がエアゾール容器に充填される。この場合、第1剤や第2剤と液化ガスとは混合されるので、容器は当該混合物を充填する単層構造でよい。
また、第1剤や第2剤と噴射剤とを別々の空間に充填する構成も可能である。この場合、噴射剤の充填空間と第1剤や第2剤の充填空間とがそれぞれ必要となるので容器は二重構造容器となる。当該二重構造容器では、噴射剤は第1剤や第2剤を吐出する圧力を提供し、圧力により第1剤や第2剤が充填された内容器が弾性変形し、乳化物のままで充填物の吐出が可能となる。噴射剤として、圧縮ガス及び液化ガスを使用できる。
第1剤にはアルカリ剤が含まれ、第2剤には酸化剤が含まれる。よって、第1剤と第2剤はそれぞれ異なった性質となり、使用時まで良好に保存される必要がある。エアゾール式の毛髪化粧料用品では、噴射剤を利用して充填物をエアゾール容器から吐出するので、エアゾール容器内の噴射剤量や圧力は適切に調節される。
下記特許文献1は、毛髪化粧料組成物において使用可能なエアゾール容器を開示する。下記特許文献1は、いわゆる「2連缶」タイプのエアゾール容器を開示する(特許文献1図1〜図3参照)。当該エアゾール容器の一具体例は、第1の容器11及び第2の容器13にそれぞれ圧縮ガスである噴射剤と第1剤又は第2剤とを充填し、第1剤や第2剤をクリーム状のまま吐出可能である。当該エアゾール容器の構造から明らかであるように、第1の容器11と第2の容器13とで噴射剤量/容器内の圧力に差があってよい。各容器で噴射剤量/容器内の圧力を自由に設定できるので、第1剤と第2剤とが異なる粘度/粘性を有する場合や、第2剤の酸化剤(特に過酸化水素)から発生する酸素にも対処しやすい。
下記特許文献2は、毛髪化粧料組成物において使用可能なエアゾール容器を開示する。下記特許文献2図3〜図6には、第1剤を充填する第1内容器と第2剤を充填する第2内容器とが同じ外容器に収容された二重構造のエアゾール容器を開示する。
下記特許文献3図1は、第1原液を充填する第1内容器と第2原液を充填する第2内容器とが同じ外容器に収容された二重構造のエアゾール容器を開示する。
下記特許文献4は、第1剤との混合性に優れ、毛髪への適用時にべたつかず伸展性に優れ毛髪へのなじみが良く、脱色力に優れ、かつ、調製時に乳化状態が均一で適当な粘度である、とされる第2剤を開示する。
特開2002−240873号公報 特開2001−122364号公報 特開2012−229318号公報 特開2007−217293号公報
上記特許文献2図3〜図6に開示されるエアゾール容器は、第1内容器と第2内容器とが同じ外容器内にあるので、第1剤と第2剤は同じ圧力下に置かれる。よって、2連缶タイプのエアゾール容器のように、第1剤と第2剤を異なる圧力下に置くことはできない。
しかし、第1剤を充填する第1内容器と第2剤を充填する第2内容器とが同じ外容器内にある二重構造容器は、構成部品数が少なく低コストで生産可能というメリットがある。また、外容器の形状について設計の自由度が高いというメリットもある。
2連缶タイプのエアゾール容器は、二つの二重構造容器が並んで幅広の形状となってしまい、エアゾール容器のつかみやすさの観点からは改善の余地があった。第1内容器と第2内容器とが同じ外容器内にある二重構造容器は外容器の形状を略円柱形としてつかみやすくすることができる。
以上を考慮し、本願発明者は二重構造容器を採用することとした。
次に、従来から上市されているエアゾール式の毛髪化粧料用品は、外容器がアルミ等光不透過性材料で構成されており、残量が視認できず、残量について正確な判断ができなかった。処理操作の途中で毛髪化粧料組成物が不足する事態を防ぐべく、複数の同一製品を手元に揃えて対応する者もいた。
そこで、エアゾール容器における外容器の全部又は一部を光透過性とすると、第1剤や第2剤が充填された内容器の形状を視認できる。また、当該内容器自体が光透過性である場合は、充填物の残量を視認できる。よって、エアゾール容器の外容器及び内容器において光透過性材料を使用すると、従来から上市されていたエアゾール式の毛髪化粧料用品における、残量が視認できなかったという不具合を解消できる。
しかし、酸化剤である過酸化水素は、毛髪におけるメラニンの脱色力に優れる反面、保存安定性には改善の余地がある。特に、日光照射下では過酸化水素は不安定となってしまう。
過酸化水素が分解されると酸化力が低下するだけではなく、発生した酸素が噴射剤充填空間に移動してしまう不具合もある。また、過酸化水素の分解により発生した酸素が第2内容器内に滞留すると、第2剤を二重構造容器から吐出する際に、第2剤と同時に酸素が大気圧下に放出されるため、第2剤が飛び散ってしまうという不具合も生じる。
上記特許文献4は、第2剤調製時における、乳化の均一性及び粘度の適切さを評価している。しかし、上記特許文献4では、日光照射下で第2剤を保存することは全く検討されていない。
第1内容器と第2内容器とが同じ外容器内にある二重構造容器において、外容器及び第2内容器が光透過性材料を構成に含んで第2内容器内の第2剤の残量を視認可能とすると、第2剤が日光照射下に置かれる場合が想定され、過酸化水素の安定性の向上が重要となる。
エアゾール容器を利用する毛髪化粧料用品は、複数回に分けて使用可能であることが利点の一つである。毛髪化粧料用品は、未開封状態では箱詰め(光が遮断された状態)されて保管・流通されることが多いが、いったん開封されるとエアゾール容器が日光にさらされた状態で保管されることも多い。
そこで、本願発明者は、日光照射下での第2剤における過酸化水素の安定性を向上するべく鋭意研究を行った。その結果、第2剤を乳化物とし、その平均粒子径を一定以上とすることで過酸化水素の安定性を向上できることを見出し、本願が開示する発明を完成した。
よって、第1剤を充填する第1内容器と第2剤を充填する第2内容器とが、同一の外容器に収容された二重構造容器に充填され、吐出して使用される乳化物である第2剤であって、過酸化水素の安定性に優れる第2剤を提供することを解決すべき課題とする。また、当該第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物、及びエアゾール式の毛髪化粧料用品を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明は、
アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する乳化物である第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤であって、
前記第2剤は、各々独立に設けた前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容されており、前記外容器と前記各内容器との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となり、前記外容器及び前記第2内容器が光透過性材料を構成に含んで前記外容器の外側から前記第2内容器の内側が視認でき、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造容器に充填して使用されるものであり、
平均乳化粒子径が1μm以上である、
第2剤である。
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明は、
炭素数12〜22の高級アルコールを1質量%以上含有する第1発明に記載の第2剤である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明は、
アルカリ剤を含有する第1剤と、第1発明又は第2発明に記載の第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物である。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明は、
第3発明に記載のエアゾール式毛髪化粧料組成物と、
各々独立に設けた前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容されており、前記外容器と前記各内容器との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間であり、前記外容器及び前記第2内容器が光透過性材料を構成に含んで前記外容器の外側から前記第2内容器の内側が視認でき、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造容器とを構成に含むエアゾール式の毛髪化粧料用品である。
本願が開示する第2剤は、日光照射下でも過酸化水素の安定性に優れる。よって、当該第2剤は、その残量を視認可能な二重構造容器に充填して使用するのに適している。また、当該第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物及びエアゾール式の毛髪化粧料用品を得ることができる。
第1内容器と第2内容器とが同じ外容器内にあるエアゾール容器の正面図である。
以下に、本願が開示する発明を、その最良の実施形態を含めて説明する。
本願が開示するエアゾール式毛髪化粧料組成物は、アルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素を含有する乳化物である第2剤とを構成に含む。
〔第1剤〕
第1剤はアルカリ剤を含有する。アルカリ剤として、例えば、アンモニア、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)等が挙げられる。
第1剤は、アルカリ剤の1種又は2種以上を含有してよい。アルカリ剤の含有量は、第1剤のpHを8〜12の範囲となる量に設定することが好ましい。
エアゾール式毛髪化粧料組成物が酸化染毛剤組成物である場合、第1剤は酸化染料を含有する。
酸化染料は、酸化重合によって発色可能な化合物である。酸化染料は、例えば、染料中間体、カップラー、メラニン前駆物質等がある。第1剤は、酸化染料の1種又は2種以上を含有して良い。
より具体的には、例えば、酸化染料として、フェニレンジアミン及びその誘導体、フェノール誘導体、アミノフェノール及びその誘導体、ジフェニルアミン及びその誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、ピロリジン誘導体、トルエン誘導体、インドール誘導体、ピロール誘導体、並びにイミダゾール誘導体等が挙げられる。
更に具体的には、例えば、染料中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)等が挙げられる。
カップラーとしては、ピロガロール、レゾルシン、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等が挙げられる。
第1剤は直接染料を含有してよい。第1剤自体を着色して、第2剤との見分けを容易にすることができる。当該直接染料として、例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、分散染料、HC染料等がある。
上記した成分の他、第1剤は適宜任意成分を配合して良い。当該任意成分として、例えば、精製水、蒸留水、イオン交換水等の水、水溶性ポリマー、溶剤、炭化水素、ロウ、高級脂肪酸、エステル類、高級アルコール、シリコーン類、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、増粘剤、アミノ酸類、糖類、防腐成分、キレート成分、pH調整成分、無水亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料、セラミド類、紫外線吸収剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、浸透促進剤等を配合しても良い。
第1剤は乳化物で後述する二重構造容器から吐出されることが好ましい。よって、第1内容器に充填された状態の第1剤は乳化物であることが好ましい。
また、第1剤はクリーム状で後述する二重構造容器から吐出されることが好ましい。クリーム状である第1剤の粘度は3000〜40000mPa・sとしてよい。粘度は、B型粘度計を用いて、25℃、1分間、回転速度:12rpm、3号ローター(粘度5000mPa・s以下の場合)、4号ローター(粘度5000mPa・s以上の場合)使用の条件下にて測定する。粘度計については、例えば、VISCOMETER TV−10粘度計を使用してよい。
〔第2剤〕
本願は、アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する乳化物である第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤であって、
前記第2剤は、各々独立に設けた前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容されており、前記外容器と前記各内容器との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となり、前記外容器及び前記第2内容器が光透過性材料を構成に含んで前記外容器の外側から前記第2内容器の内側が視認でき、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造容器に充填して使用されるものであり、
平均乳化粒子径が1μm以上である、
第2剤を開示する。
第2剤は酸化剤を含有する。本願が開示する第2剤において過酸化水素は必須成分である。第2剤における過酸化水素の含有量は好ましくは0.1〜15質量%、好ましくは1.0〜9.0質量%、より好ましくは2.0〜6.0質量%である。
また、第2剤のpHは、好ましくは2〜6、より好ましくは3〜5である。
第2剤は、上記過酸化水素の他に、適宜な酸化剤の1種又は2種以上を含有しても良い。例えば、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。
第2剤は乳化物であるため、界面活性剤及び油性成分を含有することが好ましい。
界面活性剤として、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、コカミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤を使用できる。
上記カチオン性界面活性剤として、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン、アルキルピペリジニウム塩、ベンザルコニウム塩等がある。
上記アニオン性界面活性剤として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(以下、POEとも称する)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(ラウレス硫酸ナトリウム)等のアルキルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、リン酸モノ又はジエステル型等がある。
上記非イオン性界面活性剤として、POEセチルエーテル、POEベヘニルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、糖エステル類、糖アミド類、アルキルポリグリセリルエーテル等がある。
平均乳化粒子径の経時安定性の観点から、第2剤は非イオン性界面活性剤を含むことが好ましい。
第2剤は非イオン性界面活性剤であるPOEアルキルエーテルを含有することが好ましい。当該POEアルキルエーテルを構成するアルキル部位の炭素数は12〜22であることが好ましい。また、当該POEアルキルエーテルを構成するアルキル部位は直鎖状であることが好ましい。
第2剤において良好な平均乳化粒子径を得る観点から、第2剤はカチオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤を含有し、かつ、当該両界面活性剤において含有量が少ない方を0.01〜0.5質量%とすることが好ましい。より好ましくは、当該含有量が少ない界面活性剤がカチオン性界面活性剤である。カチオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤とで含有量に差を設けて、当該両界面活性剤により形成されるコンプレックスを少量としつつ、良好な過酸化水素安定性が得られると考えられる。
第2剤における界面活性剤の含有量は、好ましくは0.1〜10.0質量%、より好ましくは0.3〜7.0質量%、更に好ましくは0.5〜5.0質量%である。
第2剤における非イオン性界面活性剤の含有量は、0.3質量%以上としてよく、0.4〜7質量%としてよく、0.5〜5質量%としてよい。
第2剤においては、HLB値が12〜17である非イオン性界面活性剤の含有量を1.5質量%未満としてよく、1.3質量%以下としてもよい。非イオン性界面活性剤のHLB値は、グリフィン式より求めることができる。
日光照射下における過酸化水素の安定性の観点から、第2剤は、炭素数12〜22の高級アルコールを1質量%以上含有することが好ましい。当該第2剤における炭素数12〜22の高級アルコールの含有量は、1〜10質量%としてもよく、3〜8質量%としてもよい。なお、高級アルコールは1価アルコールである。
上記特許文献4では、日光照射下で第2剤を保存することは全く検討されていない。従って、特定の高級アルコールに着目し更にその含有量を特定することで、日光照射下における過酸化水素の安定性を向上する技術的知見の開示は上記特許文献4にはない。
炭素数12〜22の高級アルコールとして、例えば直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の脂肪族アルコールが挙げられ、具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルドデカノール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコールラノリンアルコール等が挙げられる。これらのうち、飽和の高級アルコール、具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。
第2剤は、油性成分として、上記高級アルコールの他、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン等の炭化水素、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、オクタン酸セチル、ステアリン酸ステアリル等のエステル類等を含有しても良い。
第2剤における油性成分の含有量は、その上限値を10質量%としてよく、また、高級アルコールを除く油性成分の含有量は5質量%以下としてよい。第2剤における高級アルコールを除く25℃で液体の油性成分の含有量は、5質量%以下とすることが好ましい。
上記した成分の他、第2剤は適宜任意成分を配合してよい。当該任意成分として、例えば、精製水、蒸留水、イオン交換水等の水、水溶性ポリマー、多価アルコール、アルキルグリセリルエーテル、溶剤、増粘剤、アミノ酸類、シリコーン類、糖類、フェノキシエタノール、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等の過酸化水素安定化成分、キレート成分、pH調整成分、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料等を配合しても良い。
第2剤は、平均乳化粒子径が1μm以上である。当該平均乳化粒子径は、1〜100μmであることが好ましく、2〜50μmであることがより好ましく、5〜20μmであることが更に好ましい。第2剤の平均乳化粒子径が1μm未満であると、日光照射下における過酸化水素の安定性が不十分となる。
本願において、平均乳化粒子径は、レーザー回折・散乱法粒度分布測定装置(商品名:マイクロトラックMT3000II、日機装株式会社製)を用いて測定を行ない、体積基準でのメジアン径(d50値)を測定する。当該レーザー回折・散乱法粒度分布測定装置と同質の装置を使用しても良い。
第2剤はクリーム状であることが好ましい。また、第2剤はクリーム状で後述する二重構造容器から吐出されることが好ましい。第1剤との混合性を良好とし、混合物が毛髪になじみやすくし、混合物の垂れ落ちを良好に抑制する観点から、クリーム状である第2剤の粘度は3000〜40000mPa・sとしてよい。また、更に、乳化粒子径の安定性の観点から、第2剤の粘度は、好ましくは、5000〜35000mPa・sであり、より好ましくは7000〜30000mPa・sである。
〔エアゾール式毛髪化粧料組成物〕
本願が開示するエアゾール式毛髪化粧料組成物は、上記第1剤及び上記第2剤を構成に含む。本願が開示するエアゾール式毛髪化粧料組成物は2剤式であっても良いし、3剤式以上の多剤式であっても良い。
上記エアゾール式毛髪化粧料組成物は、更に、酸化助剤、トリートメント剤等を構成に含んでも良い。
上記エアゾール式毛髪化粧料組成物として、例えば、酸化染毛剤組成物、毛髪脱色剤組成物、毛髪脱染剤組成物等がある。好ましくは、ヒト毛髪の処理に利用される。
エアゾール式毛髪化粧料組成物は常法により使用可能である。通常、使用時に第1剤と第2剤を後述する二重構造容器から吐出し、毛髪に塗布し、処理後に洗い流して使用する。第1剤と第2剤の混合のタイミングは適宜選択可能であり、毛髪への塗布前に混合しても良いし、櫛等を用いて毛髪への塗布と混合を同時に行っても良いし、二重構造容器に混合装置を取り付けて混合した後毛髪へ塗布してもよい。
エアゾール式毛髪化粧料組成物が酸化助剤を構成に含む場合は、混合時に第1剤〜第3剤を混合する。エアゾール式毛髪化粧料組成物がトリートメント剤を構成に含む場合は、混合時に第1剤、第2剤及びトリートメント剤を混合しても良いし、染毛処理/脱色や脱染処理後にトリートメント剤を用いてトリートメント処理を行ってもよい。
〔二重構造容器〕
二重構造容器は、各々独立に設けた前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容されており、前記外容器と前記各内容器との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となり、前記外容器及び前記第2内容器が光透過性材料を構成に含んで前記外容器の外側から前記第2内容器の内側が視認でき、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備える。
二重構造容器の一具体例を図1を用いて説明する。
二重構造容器1は、第1剤を充填する第1内容器2と第2剤を充填する第2内容器3とが各々独立して設けられ、略円柱状である同一の外容器4に収容されている。外容器4と各内容器2,3との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となる。
二重構造容器はバルブユニット5を備える。バルブユニット5は、第1内容器2に充填された第1剤の通路である第1連通路、及び、第2内容器3に充填された第2剤の通路である第2連通路を備えている。当該各連通路を確保するため、第1内容器2及び第2内容器3に、例えば内容器の口部から容器内に伸びた棒状のジョイント材が備えられてもよい。
また、バルブユニット5は、各連通路について、各連通路を開閉するための上下動可能なバルブステムを備えている。
バルブユニット5には吐出器6が結合されており、吐出器6を押し下げ操作すると各バルブステムが開かれる。吐出器内6には、各バルブステムを通過してきた第1剤及び第2剤を吐出するための吐出路7が設けられている。吐出路7は、第1剤と第2剤を別々に吐出するように構成してもよいし、第1剤と第2剤が吐出器6内で会合できるように構成してもよい。
よって、吐出器6が押し下げ操作されると、第1内容器2に充填された第1剤及び第2内容器3に充填された第2剤はそれぞれ、連通路、バルブステム内、吐出路7を通過して同時に吐出される。通常、バルブユニット5におけるバルブステムは上方向に付勢されており、吐出器の押し下げ操作をやめるとバルブステムが閉じて吐出が止まる。
外容器4内は、噴射剤によって常に加圧された状態となっている。吐出器6を押し下げ操作すると、圧力により第1剤や第2剤が充填された各内容器2,3が弾性変形し、充填物を吐出可能である。また、別途に用意した混合装置を利用しても良い。
よって、第1内容器2及び第2内容器3は従来知られている容器(例えばパウチ等)を適宜使用可能である。
二重構造容器の外容器4は、PET、ポリアクリレート、ナイロン、ポリプロピレン等の光透過性材料から構成される耐圧容器である。よって、外容器4の内側を視認可能である。外容器4は、第2内容器3を視認できる部位を残して他の部位を着色してもよいし、第2内容器3を視認できる部位を残すように包装材を装着しても良い。
第2内容器3は、第1内容器2とともに併設されている。第2内容器3はPET、PE等の光透過性材料から構成される弾性変形可能なシート(以下、光透過性シートとも称する。)どうしを貼りあわせて構成して良い。また、第1内容器2と対面する側をアルミ等の光不透過性材料を含んで構成される弾性変形可能なシート、外容器4に対面する逆側を光透過性シートとし、これらを貼りあわせて第2内容器3を構成してもよい。また、光透過性シートの特定部分を着色したり、特定部分を光不透過性に修飾したりしてもよい。
第1剤が酸化染料を含有する場合、酸化染料の保存安定性の観点から、第1内容器2として金属箔を含有するパウチを使用することが好ましい。この場合、第1内容器2は光不透過性となる。よって、第1内容器2内の第1剤の残量は視認できない。
以上のとおり、二重構造容器1は、第2内容器3の内側が視認できるように構成される。よって、複数回に分けてエアゾール式の毛髪化粧料用品を使用する場合、特に第2剤の残量を容易に視認できる。第1剤と第2剤とは同じ圧力下に置かれているので、第2剤の残量は第1剤の残量の目安ともなる。
また、上記二重構造容器の構成を参照しつつ、上記特許文献2図3〜図6、及び上記特許文献3図1に開示される二重構造容器を使用してもよい。
〔噴射剤〕
上記二重構造容器において、噴射剤充填空間は第1剤の充填空間及び第2剤の充填空間から独立して別個に設けられている。
噴射剤充填空間に充填する噴射剤として、例えば、液化ガス、圧縮ガスを使用できる。安全性の観点、上記二重構造容器の外容器の全部又は一部を光透過性とすると噴射剤充填空間が視認され得る観点から、噴射剤として圧縮ガスが好ましい。
前記液化ガスとして、例えば、LPG、DME、イソペンタン等がある。前記圧縮ガスとして、窒素ガス、炭酸ガス、圧縮空気等がある。
なお、上記二重構造容器から充填物を泡状で吐出したい場合、内容器内に液化ガスを充填してもよい。一方、充填物をクリーム状で吐出する場合は、内容器内に液化ガスは充填しないか、内容器内の液化ガスの充填量を極少量に抑える。アルカリ剤として炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩、及び/又は、酸化剤として過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等の過炭酸塩を使用すると、二酸化炭素を発生させて吐出後に泡状剤型にしやすい。
〔エアゾール式の毛髪化粧料用品〕
本願は、上記エアゾール式毛髪化粧料組成物と、上記二重構造容器とを構成に含むエアゾール式の毛髪化粧料用品を開示する。
エアゾール式毛髪化粧料組成物の第1剤及び第2剤は二重構造容器に充填されるものである。エアゾール式毛髪化粧料組成物が第1剤及び第2剤の他に任意の構成(例えば第3剤)を含む場合は、通常、当該任意の構成は二重構造容器とは別の容器に収容される。
エアゾール式の毛髪化粧料用品は、その他適宜任意の構成を含んでよい。例えば、刷毛、櫛、混合用カップ、手袋、ヘアキャップ等を構成に含んでよい。
以下、本願における実施例を記載する。本願が開示する発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されない。なお、表における含有量を示す数値は質量%単位である。
下記表1〜表5に示す実施例1〜25、並びに比較例1〜5に係るエアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤を調製した。なお、各実施例、及び比較例2、5は乳化物として調製できたが、比較例1,3,4は乳化できず、可溶化物(透明)となった。
〔平均乳化粒子径の測定〕
各実施例及び比較例2、5に係る第2剤の調製後に、下記「粒子径測定方法」に従って平均乳化粒子径を測定した。測定結果は表中の「乳化粒子径」欄に記載した。
なお、各実施例に係る第2剤を、第2剤充填空間と噴射剤充填空間とが各々独立して設けられた二重構造のエアゾール容器に充填し、その後吐出しても、当該吐出された第2剤は上記調製後とほぼ同様の平均乳化粒子径であった。
<粒子径測定方法>
レーザー回折・散乱法粒度分布測定装置(商品名:マイクロトラックMT3000II、日機装株式会社製)を用いて測定を行なった。各第2剤(試料)10mlを水で100mlに希釈し、マグネチックスターラーで1000rpmの回転で10分間撹拌後、装置に注入し、2回測定を行ない、平均を求めた。測定条件は、測定温度:25℃、測定時間:30秒、粒子屈折率:1.81、粒子形状:非球形、溶媒:水、溶媒屈折率:1.33とした。測定試料の体積粒度分布を測定し、測定結果から、累積体積分布における小粒径側からの累積体積が50%になるメジアン径(d50値)を粒子の平均乳化粒子径として算出した。
〔過酸化水素の安定性試験〕
第2剤中の過酸化水素の質量は、酸化還元滴定法によって定量した。
各実施例及び各比較例に係る第2剤の調製後において、まず、第1回目の過酸化水素量の測定を行った。
次に、常法に従って第1剤を調製し、当該第1剤と各実施例及び各比較例に係る第2剤とを、図1に示した二重構造容器に充填し、噴射剤として圧縮窒素(内圧0.5MPa)を充填した製品を製造した。なお、外容器及び第2内容器は透明とし、光透過性である。
次に、人工太陽照明灯を用い、下記の条件にて第2剤への照射処理を行なった。
・照明装置 : 人工太陽照明灯SOLAX XC-500AF形(セリック(株)社製)
・対象物までの高さ : 80cmの高さから照射
・温度 : 25℃
・照射スケジュール : 〔照射6時間+消灯24時間〕×7回
上記人工太陽照明灯による繰り返し照射処理後に、第2回目の過酸化水素量の測定を行った。
次に、下記計算式により過酸化水素の残存率を計算した。
計算式:過酸化水素の残存率(%)=〔第2回目の過酸化水素量〕/〔第1回目の過酸化水素量〕×100
過酸化水素の残存率が96%以上〜100%の場合を「5」、95%以上〜96%未満を「4」、90%以上95%未満の場合を「3」、85%以上90%未満の場合を「2」、85%未満の場合を「1」として、表中の「過酸化水素安定性」欄に試験結果を記載した。
なお、上記人工太陽照明灯による繰り返し照射処理後においても、各実施例に係る第2剤は上記調製後とほぼ同様の平均乳化粒子径であった。
〔表1〕
〔表2〕
〔表3〕
〔表4〕
〔表5〕
上記各試験の結果から、平均乳化粒子径と過酸化水素の安定性に相関関係があると考えられた。比較例1,3,4に係る第2剤は可溶化物であり、乳化物ではなく、過酸化水素の安定性について「1」評価であった。比較例2、5は平均乳化粒子径が1μm未満であり、過酸化水素の安定性評価は不十分であった。
一方、各実施例に係る第2剤は平均乳化粒子径が1μm以上であり、過酸化水素の安定性評価は良好であった。炭素数12〜22の高級アルコールを1質量%以上含有する実施例1〜21は、過酸化水素の安定性評価は更に向上した。平均乳化粒子径が5〜20μmである場合、特に評価が良好であった。
各実施例は、HLB値が12〜17の非イオン性界面活性剤の含有量が1質量%以下であったが、過酸化水素の安定性評価は良好であった。
各実施例に係る第2剤は、二重構造のエアゾール容器に充填しても、人工太陽灯による繰り返し照射処理を行っても、平均乳化粒子径は維持された。よって、第2剤の平均乳化粒子径は、残量を視認可能な二重構造容器に第2剤が充填されている間も維持されていると考えられた。
本願により、日光照射下でも過酸化水素の安定性に優れる第2剤が提供される。即ち、残量を視認可能な二重構造容器への充填に適した第2剤が提供される。また、当該第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物及びエアゾール式の毛髪化粧料用品が提供される。
二重構造容器 1
第1内容器 2
第2内容器 3
外容器 4
バルブユニット 5
吐出器 6
吐出路 7

Claims (2)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する乳化物である第2剤を構成に含むエアゾール式毛髪化粧料組成物の第2剤であって、
    前記第2剤は、各々独立に設けた前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とが同一の外容器に収容されており、前記外容器と前記各内容器との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となり、前記外容器及び前記第2内容器が光透過性材料を構成に含んで前記外容器の外側から前記第2内容器の内側が視認でき、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造容器に充填して使用されるものであり、
    平均乳化粒子径が1μm以上である、
    第2剤。
  2. 炭素数12〜22の高級アルコールを1質量%以上含有する請求項1に記載の第2剤。
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