JP2021042135A - エアゾール容器、毛髪化粧料用品及び2剤吐出容器 - Google Patents

エアゾール容器、毛髪化粧料用品及び2剤吐出容器 Download PDF

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Abstract

【課題】毛髪化粧料組成物の第1剤と第2剤がそれぞれパウチ容器に充填された二重構造タイプのエアゾール容器において、優れた等量吐出性と残量低減を実現する。【解決手段】二重構造のエアゾール容器であって、その第1内容器と第2内容器が樹脂層を含む複層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器であり、当該パウチ容器の内層はポリオレフィン樹脂層であり、複層構造のシート材が下記(1)〜(3)の条件を満たす。(1)シート材の厚さが35〜240μmの範囲内である。(2)シート材の曲げ剛性が0.2〜3.0gf・cm2/cmの範囲内である。(3)シート材のヒステリシスが1.5gf・cm/cm以下である。【選択図】図1

Description

本発明はエアゾール容器、毛髪化粧料用品及び2剤吐出容器に関し、より具体的には、第1剤と第2剤をそれぞれ充填する内容器をパウチ容器とした二重構造のエアゾール容器と、このエアゾール容器にエアゾール式毛髪化粧料組成物の第1剤及び第2剤を充填した毛髪化粧料用品、及び、パウチ容器に充填した第1剤及び第2剤を同時に加圧又は吸引して吐出するポンプ式2剤吐出容器に関する。
噴射剤を利用するエアゾール式の毛髪化粧料組成物、例えば酸化染毛剤又は毛髪脱色剤では、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤は、エアゾール容器内の別々の内容器に充填され、使用時には同時に吐出される。2剤式の毛髪化粧料に用いる代表的なエアゾール容器として、「2連缶」タイプと、「二重構造容器」タイプを例示できる。
特開2002−240873号公報 特開2001−122364号公報 特開2013−220818号公報 特開2015−10087号公報
特許文献1は2連缶タイプのエアゾール容器を開示する。その図1〜 図3に示すように、2剤吐出容器1(エアゾール容器)はそれぞれ独立した外容器である第1容器11と第2容器13を備え、第1容器11には第1剤を充填したひだ折りプリーツ形状の内袋16aを収容し、第2容器13には第2剤を充填した同様のプリーツ形状の内袋16bを収容すると共に、第1容器11とその内袋16aとの間、第2容器13とその内袋16bとの間にはそれぞれ加圧用の噴射剤を充填している。従って、第1容器11と第2容器13とは、噴射剤の内圧を別々に設定できる。そして2剤吐出容器1のレバー33を押下げて、第1容器11及び第2容器13の各吐出用バルブであるステム18a、18bを同時に開口させ、第1剤と第2剤を同時に吐出するようになっている。
特許文献2は二重構造容器タイプのエアゾール容器を開示する。その図3〜 図6において、第1剤と第2剤をそれぞれ充填するひだ折りプリーツ形状の第1内容器64aと第2内容器64bとが単一の外容器62内に収容され、外容器62と第1、第2の内容器64a、64bとの間の空間に加圧用の噴射剤を充填している。そしてステム14(吐出用バルブ)を開口させると第1剤と第2剤が同時に吐出される。しかし2連缶タイプとは異なり、第1内容器64aと第2内容器64bに対する加圧(吐出圧力)は常に同一である。
エアゾール容器における上記の2連缶タイプと二重構造容器タイプを対比したとき、前者では第1容器11と第2容器13との噴射剤量及び/又は容器内圧に差を設けることができるので、例えば第1剤と第2剤とが異なる粘度を有する場合の等量吐出の設計、第1剤と第2剤が同程度の粘度を有する場合の1:1ではない吐出量比の調整などに有利である。その反面、2つの二重構造容器を必要とするので部品点数が増大すること、2つの二重構造容器が並んで幅広の形状となり、エアゾール容器を幾分つかみ難いこと等に改善の余地があった。
一方、後者の二重構造容器タイプでは、構成部品数が少なく低コストで生産可能というメリットがある。また、外容器が単一であるため、その形状を掴み易い円筒状にする等の設計の自由度が高いというメリットもある。
次に、特許文献1に係る2連缶タイプのエアゾール容器における内袋16a、16bや、特許文献2に係る二重構造容器タイプのエアゾール容器における第1内容器64a、第2内容器64bは、いずれもひだ折りプリーツ形状の筒状に成型されており、最終的に吐出できない充填物の残量が多くなってしまう。
仮に、上記の内袋や内容器をひだ折りプリーツ形状ではなく、ひだ折りのない円筒状としても、充填物の吐出を続けると内容器の左右がつっぱり、ぴったりつぶれることはないので、充填物の残量が多くなる点は基本的に解消しない。
そこで近年、特許文献3や特許文献4のそれぞれ図1に示すように、二重構造容器タイプのエアゾール容器であって、第1剤、第2剤を充填する内容器として、弾性変形可能なシート材の端縁部を貼りあわせて形成したパウチ容器を用いるものが注目されている。パウチ容器を構成するシート材としては、樹脂層を含む複層構造のシート材が良く用いられている。また、パウチ容器に酸化染毛剤や毛髪脱色剤の第1剤、第2剤を充填する場合、充填物がアンモニア等のアルカリ剤や過酸化水素等の酸化剤を含有する点などを考慮し、シート材の複層構造中にポリオレフィン樹脂層、アルミニウム箔層、熱可塑性樹脂層などを組込んでいる。
このような複層構造のシート材からなるパウチ容器を用いると、充填物である第1剤、第2剤の吐出を続ける過程でシート材どうしが会合してぴったりつぶれ、充填物の残量を少なくできると考えられている。
しかし最近、エアゾール式毛髪化粧料組成物、例えば酸化染毛剤や毛髪脱色剤の第1剤及び第2剤を同時に吐出する二重構造のエアゾール容器において、第1剤と第2剤の良好な吐出性を更に高水準で確保したいという要求がある。ここに良好な吐出性とは「等量吐出性」と「残量低減」を意味する。
「等量吐出性」とは、例えば酸化染毛剤や毛髪脱色剤の第1剤:第2剤の吐出量比を1:1に設定した場合に、実際の経時的かつ間欠的な吐出操作の繰返しにおいて、第1剤と第2剤が1:1又はそれに近い吐出量比を維持することを言う。但し、実際の2剤式酸化染毛剤や毛髪脱色剤では、第1剤:第2剤の吐出量比を1.5:1や1:2等に設定する場合があり、このような場合には「等量吐出性」とは呼べず、「定量吐出性」とでも呼ぶべきではあるが、本発明で言う「等量吐出性」には、このような定量吐出性の場合も含めている。
等量吐出性が維持されないと、吐出される第1剤と第2剤の量的バランスが崩れ、酸化染毛や毛髪脱色の良好な施術が難しくなる。
一例を挙げれば、本願出願人は特願2013-136475として二重構造エアゾール容器を用いるエアゾール式毛髪化粧料組成物の発明を特許出願し、既に特許されているが、その出願明細書において、発明の課題である等量吐出性の評価基準として、第1剤:第2剤の吐出量比が1:1の設定である場合に、第2剤の半量吐出時点における第2剤に対する第1剤の吐出量比が0.8〜1.2である実施例に最高ランクの評価点「5」を与えている。
しかし最近では、第2剤の半量吐出時点における第1剤の吐出量比が0.9〜1.1である実施例に最高ランクの評価点を与えたいというような高水準の要求になって来ている。
「残量低減」とは、エアゾール容器から吐出できずに内容器に残る第1剤、第2剤の量を低減させることを言う。第1剤及び/又は第2剤に生じた残量はそのまま無駄になるので、残量低減についても最近は高水準の要求がある。
なお、優れた等量吐出性が維持されても、第1剤、第2剤の有意な量が共に内容器に残留して吐出できない場合があり得る。逆に、第1剤、第2剤の残量がゼロでも、残量がゼロとなるタイミングが第1剤、第2剤で大きくズレている場合、等量吐出性が非常に悪いことを意味する。
そこで本発明は、毛髪化粧料組成物の第1剤と第2剤がそれぞれ樹脂層を含む複層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器に充填された二重構造タイプのエアゾール容器において、優れた等量吐出性と残量低減を実現することを、解決すべき技術的課題とする。
本願発明者は、二重構造エアゾール容器を使用して酸化染毛剤の第1剤と第2剤をパウチ容器から経時的かつ間欠的に同時吐出して行く過程で、第1剤と第2剤の吐出量比が設定吐出量比から有意なズレを生じ、高い水準の等量吐出性を維持できなかったり、第1剤及び/又は第2剤に無視できない残量を生じたりする場合があることを問題視した。また、そのような場合には、第1剤、第2剤用のパウチ容器を構成する複層構造シート材の一方又は双方に不規則なシワのような変形を生じていたり、パウチ容器全体が緩やかに湾曲するような変形を生じていたりすることが判明した。
パウチ容器におけるこれらの変形が、第1剤及び第2剤の吐出安定性、即ち第1剤及び第2剤の優れた等量吐出性や残量低減を妨げていると考えられた。更に本願発明者は、経時的かつ間欠的な吐出操作の過程で、噴射剤の高圧下、パウチ容器の複層構造シート材が細かな曲げ変形を繰返し、その際のヒステリシスが上記のシワのような変形やパウチ容器全体の緩やかな湾曲変形の原因であると考えるに至った。して見れば、複層構造シート材の曲げ変形性(曲げ剛性)と、その曲げ変形の繰返しにおけるヒステリシスが本質的な問題である。
なお、等量吐出性と残量低減についての上記の課題は、パウチ容器を用いる二重構造エアゾール容器のみの問題ではなく、例えば酸化染毛剤や毛髪脱色剤、あるいはその他の毛髪化粧料組成物の第1剤、第2剤をパウチ容器に充填してポンプ機構により同時に吐出する2剤吐出容器についても同様に指摘することができる。
以上の考察に基づき、多層構造シート材の曲げ変形性(曲げ剛性)とヒステリシスの関係、及び、これらのパラメーターと多層構造シート材の具体的構成である厚さ、各層の構成材料との関係を実験的に研究した結果、本発明を完成するに至った。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明は、毛髪化粧料組成物の第1剤を充填する第1内容器と第2剤を充填する第2内容器とを同一の外容器に収容し、前記外容器と前記各内容器との間の空間を噴射剤を充填する噴射剤充填空間とし、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造のエアゾール容器であって、
前記第1内容器及び前記第2内容器が樹脂層を含む多層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器であり、当該パウチ容器の最内層はポリオレフィン樹脂層であり、前記シート材が下記(1)〜(3)の条件を満たす、エアゾール容器である。
(1)シート材の厚さが35〜240μmの範囲内である。
(2)シート材の曲げ剛性が0.2〜3.0gf・cm2/cmの範囲内である。
(3)シート材のヒステリシスが1.5gf・cm/cm以下である。
上記第1発明において、(2)のシート材の曲げ剛性、及び(3)のシート材のヒステリシスは、共に25℃での測定値である。
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明では、前記第1発明のエアゾール容器におけるシート材が、最内層であるポリオレフィン樹脂層の外側層として少なくともガスバリア層を備える複層構造である。
以上の第2発明において、シート材の「複層構造」とは2層以上の層構造を言い、例えば3層構造、4層構造、あるいは5層構造等を好ましく例示できる。最内層に対する外側層として、いわゆる中間層や最外層が挙げられ、かつ、最内層/中間層/最外層の各界面に他の層が介在しても良い。「ガスバリア層」とは、その名の通りガスバリア性の材料層であって、例えばアルミニウム箔層、無機物蒸着フィルム層、ガスバリア性の高いPET層やPBT層等の熱可塑性樹脂層が好ましく例示され、それらの内でもアルミニウム箔層、PET層が特に好ましく例示される。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明は、酸化染毛剤又は毛髪脱色剤におけるアルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とを第1発明又は第2発明に記載のエアゾール容器のそれぞれ第1内容器と第2内容器に充填した毛髪化粧料用品であって、
前記第1剤及び第2剤はいずれも、非イオン性界面活性剤及び高級アルコール(炭素数が12以上で22以下の1価アルコールであって直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和のもの)を含有すると共に、質量基準の含有量比である非イオン性界面活性剤/高級アルコール=0.07〜1.80の条件を満たす、毛髪化粧料用品である。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明では、前記第3発明の毛髪化粧料用品における第1剤と第2剤の少なくとも一方について、下記高級アルコール指数の合計値が140を超える。
高級アルコール指数:高級アルコールの炭素数(a)と当該高級アルコールの第1剤又は第2剤中での質量%単位の含有量値(b)との積算値(a×b)。
(第5発明)
上記課題を解決するための本願第5発明では、前記第3発明の毛髪化粧料用品における第1剤及び第2剤が含有する高級アルコールが分岐鎖状の高級アルコールを含まない。
(第6発明)
上記課題を解決するための本願第6発明は、毛髪化粧料組成物の第1剤を充填する第1容器と第2剤を充填する第2容器とを備え、前記第1剤及び第2剤を同時に加圧又は吸引して吐出するポンプ機構を備えた2剤吐出容器であって、
前記第1容器及び第2容器が樹脂層を含む複層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器であり、当該パウチ容器の最内層はポリオレフィン樹脂層であり、前記シート材が下記(1)〜(3)の条件を満たす、2剤吐出容器である。
(1)シート材の厚さが35〜240μmの範囲内である。
(2)シート材の曲げ剛性が0.2〜3.0gf・cm2/cmの範囲内である。
(3)シート材のヒステリシスが1.5gf・cm/cm以下である。
上記の第6発明において「ポンプ機構」とは、正圧や負圧を発生させ、その圧を利用して液体(例えば、酸化染毛剤や毛髪脱色剤等の第1剤、第2剤)を吐出する機構を制限なく包含する。もちろん、手動式、機械式、電動式等の表面的な区別は問わない。例えば、弾性変形可能な外容器を手指を用いてスクイズ(握りの強弱を繰り返す)し、その際に生じる正圧あるいは負圧を利用して外容器の内部に収容したパウチ容器中の第1剤や第2剤を吐出するポンプ機構等も包含される。
なお、第6発明においても、シート材がポリオレフィン樹脂層の外側層としてガスバリア層を備える旨の前記第2発明、酸化染毛剤又は毛髪脱色剤を充填した毛髪化粧料用品であり、非イオン性界面活性剤/高級アルコールの所定の含有量比を備える旨の前記第3発明、第1剤と第2剤の少なくとも一方について所定の高級アルコール指数の合計値を規定する前記第4発明、第1剤及び第2剤が含有する高級アルコールが分岐鎖状の高級アルコールを含まない旨の前記第5発明を適用することができる。
(第1発明の効果)
第1発明に係るエアゾール容器における第1内容器、第2内容器であるパウチ容器の複層構造のシート材が第1発明の(1)〜(3)の条件を満たす場合、第1剤及び第2剤の経時的かつ間欠的な吐出操作の繰返しにおいて、パウチ容器に不規則なシワのような変形を生じたり、パウチ容器全体が緩やかに湾曲するような変形を生じたりせず、第1剤と第2剤の設定吐出量比が高い水準で維持される。また、第1剤と第2剤の残量も更に低減される。
複層構造のシート材の厚さが過小で第1発明の(1)の範囲に達しない場合、及び厚さが過剰で第1発明の(1)の範囲を超える場合には、第1剤、第2剤の残量増加及び等量吐出性の低下が起こる。
複層構造のシート材の曲げ剛性が不足で第1発明の(2)の範囲に達しない場合にはパウチが局所的につぶれて製剤流路が閉塞するため、逆に、曲げ剛性が過大で第1発明の(2)の範囲を超える場合には吐出に伴う製剤の減少にパウチが追従できず吐出抵抗となるため、それぞれ残量増加及び等量吐出性の低下が起こる。
複層構造のシート材のヒステリシスは少ないほど良く、その値が1.5 gf・cm/cmを超えると、パウチの塑性変形が生じ易く、発生したシワや変形が吐出過程で解消し難くなり、残量増加及び等量吐出性が低下する。
なお、パウチ容器の最内層がポリオレフィン樹脂層ではない場合、例えば、酸化染毛剤や毛髪脱色剤の第1剤を充填した第1内容器の最内層がポリエチレンテレフタレート(PET)層である場合、この最内層がアルカリ剤によって顕著に劣化し、シール適性が大きく低下する恐れがある。
(第2発明の効果)
パウチ容器を構成するシート材の複層構造の具体的内容は限定されないが、例えば第2発明の複層構造とすることが好ましい。複層構造の最内層を構成するポリエチレン(PE)層やポリプロピレン(PP)層等のポリオレフィン樹脂(PO)層は中間層への製剤の浸透を防止し、シート材のヒステリシスを低減させる効果がある。主として複層構造の中間層を構成するアルミニウム(Al)箔層は、シート材に一定の曲げ剛性を与える他に、第1剤のアルカリ剤であるアンモニアや第2剤の酸化剤に由来する酸素ガスのパウチ容器外への透過を防止し、更に紫外線のパウチ容器内への透過を防止する効果も期待できる。主として複層構造の中間層又は外層を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)層やポリブチレンテレフタレート(PBT)層等の熱可塑性樹脂層や無機物蒸着フィルム層は、シート材に適度な曲げ剛性を付与する効果を期待でき、ヒステリシス低減効果も期待できる。
(第3発明の効果)
パウチ容器に充填される第1剤及び第2剤は、非イオン性界面活性剤及び高級アルコールを含有すると共に、高級アルコールに対する非イオン性界面活性剤の質量基準の含有量比が0.07〜1.80の範囲内である場合に、エアゾール容器を使い終わった際のパウチ容器内の第1剤、第2剤の残量を少なくし、等量吐出性を維持する効果を期待できる。
(第4発明の効果)
高級アルコールを含有する液状組成物は表面張力が低くなるため、流動性が良くなる。従って、第1剤と第2剤の少なくとも一方が高級アルコール指数の合計値が140を超えるような高級アルコールを含有する場合、そのパウチ容器における当該剤の残量を低減できる。
(第5発明の効果)
第1剤及び第2剤が含有する高級アルコールが分岐鎖状の高級アルコールを含まない場合、エアゾール容器を使い終わった際のパウチ容器内の第1剤、第2剤の残量を更に少なくし、等量吐出性を維持することができる。
(第6発明の効果)
第6発明においては、前記第1発明と同様に、第1剤及び第2剤の経時的かつ間欠的な吐出操作の繰返しにおいて、パウチ容器に不規則なシワのような変形を生じたり、パウチ容器全体が緩やかに湾曲するような変形を生じたりせず、第1剤と第2剤の設定吐出量比が高い水準で維持される。また、第1剤と第2剤の残量も更に低減される。
また、複層構造のシート材の厚さが過小あるいは過大である場合、複層構造のシート材の曲げ剛性が不足あるいは過大である場合、更に複層構造のシート材のヒステリシスが過大である場合にはそれぞれ、第6発明の2剤吐出容器について「第1発明の効果」欄で記載したような不具合を生じる。
更に、第6発明において第2発明〜第5発明の構成を適用した場合、「第2発明の効果」欄ないし「第5発明の効果」欄でそれぞれ記載した効果を期待することができる。
本願第1発明〜第5発明に係る二重構造容器タイプのエアゾール容器の一例の概要を示す正面図である。同じ外容器内に、いずれもパウチ容器である第1内容器と第2内容器を収容している。 本願第6発明に係る2剤吐出容器の一例の概要を示す正面図である。
エアゾール容器 1
第1パウチ 2
第2パウチ 3
外容器 4
バルブユニット 5
吐出器 6
吐出路 7
2剤吐出容器 100
第1収容容器 110
第1パウチ 111
第2収容容器 120
第2パウチ 121
封止部材 130
連通穴 131
開閉弁 132
染毛剤吐出具 140
挿入部材 141
ポンプ 150
吐出ヘッド 160
以下に本発明の実施形態を、最良の実施形態を含めて説明する。本発明の技術的範囲はこれらの実施形態によって限定されない。
〔第1発明群:エアゾール容器〕
(二重構造容器)
本発明群のエアゾール容器は、各々独立に設けた第1剤充填用の第1内容器と、第2剤充填用の第2内容器とを同一の外容器に収容した二重構造容器であり、外容器と各内容器との間の空間に噴射剤を充填している。また、詳しくは後述するが、第1剤と第2剤を同時に吐出する機構を備えている。エアゾール容器の一具体例を図1に基づいて説明する。
エアゾール容器1は、第1剤を充填する第1内容器2と第2剤を充填する第2内容器3とが各々独立して設けられ、略円柱状である同一の外容器4 に収容されている。外容器4と各内容器2、3との間の空間が噴射剤を充填する噴射剤充填空間となっている。
エアゾール容器1はバルブユニット5を備える。バルブユニット5は、第1内容器2に充填した第1剤の通路である第1連通路、及び、第2内容器3に充填した第2剤の通路である第2連通路を備えている。当該各連通路を確保するため、第1内容器2及び第2内容器3に、例えば内容器の口部から容器内に伸びた棒状のジョイント材を備えてもよい。バルブユニット5は第1連通路及び第2連通路を開閉するための上下動可能なバルブステムを備える。
バルブユニット5には吐出器6を結合しており、吐出器6を押し下げ操作すると各バルブステムが開く。吐出器6内には、各バルブステムを通過してきた第1剤及び第2剤を吐出するための吐出路7を設けている。吐出路7は第1剤と第2剤を別々に吐出するように構成してもよいし、第1剤と第2剤が吐出器6内で会合できるように構成してもよい。
よって吐出器6を押し下げ操作すると、第1内容器2に充填した第1剤及び第2内容器3に充填した第2剤はそれぞれ、連通路、バルブステム内、吐出路7を通過して同時に吐出される。通常、バルブユニット5におけるバルブステムは上方向に付勢されており、吐出器の押し下げ操作をやめるとバルブステムが閉じて吐出が止まる。
エアゾール容器1の外容器4内は噴射剤によって常に加圧状態となっている。吐出器6を押し下げ操作すると、噴射剤の圧力により第1剤、第2剤が充填された各内容器2,3が弾性変形し、充填物を吐出可能である。また別途に適宜な機構の第1剤と第2剤との混合装置を設けて、利用しても良い。
外容器4はPET 、ポリアクリレート、ナイロン、ポリプロピレン、アルミ、ブリキ等を用いて構成した堅牢な耐圧容器である。図1における外容器4は光透過性材料で構成している。
(パウチ容器と複層構造シート材)
第1内容器2及び第2内容器3は、いずれも樹脂層を含む複層構造の2枚のシート材の端縁部同士を貼合わせて構成した袋状のパウチ容器である。上記複層構造の1枚のシート材を折返し、その1対の折返し片の端縁部同士を貼合わせてパウチ容器を構成することもできる。
上記のパウチ容器は、内容物を充填していない場合、又は充填物を完全に吐出した場合には、膨らみのないシート様の形状となる。ジョイント材が内容器内に挿入されている場合でも、ジョイント材の挿入部以外の部分では同様の形状となる。
第1内容器2及び第2内容器3を構成する複層構造のシート材は、好ましくは最内層PO層、その外側層を少なくともガスバリア層とした複層構造であり、特に好ましくは最内層PO層、中間層をAl箔層、外層をPET層とした複層構造である。この場合、PO内層の厚さが20〜200μm、特に35〜120μm、Al箔中間層の厚さが5〜15μm、特に7〜12μm、PET外層の厚さが10〜25μm、特に10〜20μmであることが好ましい。従って複層構造シート材全体の厚さは35〜240μm、特に50〜200μmであることが好ましい。
PO層としてはPE層又はPP層、特にPE層が代表的に例示される。上記PET層に代え、同様に熱可塑性樹脂であるPBT層も好ましく使用できる。
次に、複層構造のシート材は、その曲げ剛性とヒステリシスが一定の範囲内にある。その曲げ剛性の値は0.2〜3.0gf・cm2/cmの範囲内であり、特に好ましくは0.3〜2.2gf・cm2/cmの範囲内である。また、そのヒステリシスの値は1.5gf・cm/cm以下、特に好ましくは1.2gf・cm/cm以下である。
(噴射剤)
噴射剤は、二重構造であるエアゾール容器の外容器内であって、第1剤又は第2剤を充填した内容器である第1、第2内容器の外部に充填している。噴射剤としては例えば液化ガスや圧縮ガスを挙げることができるが、安全性の観点から、噴射剤として圧縮ガスが好ましい。液化ガスとしてはLPG、DME、イソペンタン等が例示され、圧縮ガスとしては窒素ガス 、炭酸ガス、圧縮空気が例示される。
充填する噴射剤の内圧は限定されないが、例えば0.2〜1.0MPaの範囲内、より好ましくは0.4〜0.8MPaの範囲内とすることができる。
(毛髪化粧料組成物)
毛髪化粧料組成物は複数剤式(少なくとも2剤式)であって、その第1剤がエアゾール容器の第1内容器に、第2剤がエアゾール容器の第2内容器に充填される。「第2発明群:毛髪化粧料用品」として以下に述べるように、毛髪化粧料組成物としては、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を構成に含む、例えば酸化染毛剤や毛髪脱色剤が代表的に例示される。
しかし、第1剤と第2剤を同時に吐出し、両者の吐出量比を制御するエアゾール式毛髪化粧料である限りにおいて本発明のエアゾール容器を利用する技術的メリットがある。従って、第1発明群における毛髪化粧料組成物は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を構成に含むものに限定されないし、酸化染毛剤や毛髪脱色剤に限定されない。
〔第2発明群:毛髪化粧料用品〕
本発明群の毛髪化粧料用品は、酸化染毛剤又は毛髪脱色剤におけるアルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とを、エアゾール容器のそれぞれ第1内容器と第2内容器に充填したものである。
(エアゾール容器)
毛髪化粧料用品におけるエアゾール容器は、パウチ容器である第1内容器と第2内容器、それらを構成する複層構造のシート材を含めて前記第1発明群で述べた通りのものであり、説明を省略する。
(酸化染毛剤又は毛髪脱色剤)
酸化染毛剤又は毛髪脱色剤は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を構成に含み、常法により使用可能である。好ましくはヒト毛髪に対して使用される。通常、使用時に第1剤と第2剤をエアゾール容器から吐出し、毛髪に塗布し、処理後に洗い流して使用する。第1剤と第2剤の混合のタイミングは適宜選択可能であり、毛髪への塗布前に混合しても良いし、櫛等を用いて毛髪への塗布と混合を同時に行っても良いし、二重構造容器に混合装置を取り付けて混合した後に毛髪へ塗布してもよい。
(第1剤)
酸化染毛剤又は毛髪脱色剤の第1剤はアルカリ剤を含有する。アルカリ剤として、例えば、アンモニア、アルカノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1− プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)等が挙げられる。
第1剤はアルカリ剤の1種又は2種以上を含有してよい。アルカリ剤の含有量は、第1剤のpHを8〜12の範囲となる量に設定することが好ましい。
(酸化染料)
酸化染毛剤では、第1剤が酸化染料を含有する。酸化染料は酸化重合により発色可能な化合物である。酸化染料として、例えば染料中間体、カップラー、メラニン前駆物質等がある。第1剤は酸化染料の1種又は2種以上を含有して良い。
より具体的には、例えば、酸化染料として、フェニレンジアミン及びその誘導体、フェノール誘導体、アミノフェノール及びその誘導体、ジフェニルアミン及びその誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、ピロリジン誘導体、トルエン誘導体、インドール誘導体、ピロール誘導体、並びにイミダゾール誘導体等が挙げられる。
更に具体的には、例えば、染料中間体としては、フェニレンジアミン類(但し、メタフェニレンジアミンを除く。)、アミノフェノール類(但し、メタアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール及びパラメチルアミノフェノールを除く。)、トルイレンジアミン類(但し、トルエン−3,4−ジアミン及びトルエン−2,4−ジアミンを除く。)、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N − フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類(但し、2,6−ジアミノピリジンを除く)等が挙げられる。
カップラーとしては、ピロガロール、レゾルシン、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等が挙げられる。
第1剤は直接染料を含有してもよい。第1剤自体を着色して、第2剤との見分けを容易にすることができる。当該直接染料として、例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、分散染料、HC染料等がある。
上記成分の他、第1剤は非イオン性界面活性剤、高級アルコール、油性成分を含有することが好ましい。これらは「非イオン性界面活性剤、高級アルコール、油性成分」の項で後述する。
第1剤はその他にも、精製水、蒸留水、イオン交換水等の水、水溶性ポリマー、溶剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、増粘剤、アミノ酸類、糖類、防腐成分、キレート成分、pH調整成分、無水亜硫酸ナトリウム等の酸化防止剤、植物又は生薬抽出物、アスコルビン酸類を含むビタミン類、香料、セラミド類、紫外線吸収剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、浸透促進剤等を含有することができる。
第1内容器に充填された状態の第1剤は乳化物であることが好ましい。また、クリーム状でエアゾール容器から吐出されることが好ましい。クリーム状である第1剤の粘度は5000〜50000mPa・sとして良く、より好ましくは6000〜30000mPa・sである。粘度はB型粘度計を用いて、25℃、1分間、回転速度:12rpm、3号ローター(粘度5000mPa・s以下の場合)、4号ローター(粘度5000mPa・s以上の場合) 使用の条件下にて測定する。粘度計については例えばVISCOMETER TV−10粘度計を使用してよい。
(第2剤)
酸化染毛剤又は毛髪脱色剤の第2剤は酸化剤を含有する。第2剤中の酸化剤の含有量は好ましくは0. 1〜15質量%、より好ましくは1.0〜9.0質量%、特に好ましくは2.0〜6.0質量% である。
酸化剤として、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。酸化剤は1種又は2種以上を含有して良い。第2剤のpHは、好ましくは2〜6、より好ましくは3〜5である。
第2剤は非イオン性界面活性剤、高級アルコール、油性成分を含有することが好ましい。これらは「非イオン性界面活性剤、高級アルコール、油性成分」の項で後述する。
第2剤はその他にも精製水、蒸留水、イオン交換水等の水、水溶性ポリマー、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコール、溶剤、増粘剤、アミノ酸類、シリコーン類、糖類、フェノキシエタノール、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等の過酸化水素安定化成分、キレート成分、pH調整成分、植物又は生薬抽出物、香料等を含有することができる。
第2内容器に充填された状態の第2剤は乳化物であることが好ましい。また、クリーム状でエアゾール容器から吐出されることが好ましい。クリーム状である第2剤の粘度は5000〜50000mPa・sとして良く、より好ましくは6000〜30000mPa・sである。第2剤の粘度測定は、前記した第1剤の粘度測定と同様に行う。
(非イオン性界面活性剤、高級アルコール、油性成分)
本発明群の毛髪化粧料用品において、酸化染毛剤又は毛髪脱色剤の第1剤及び第2剤はそれぞれ、非イオン性界面活性剤及び高級アルコールを含有する。
質量基準の含有量比「非イオン性界面活性剤/高級アルコール」が0.07〜1.8の範囲内、より好ましくは0.1〜1.6の範囲内、更に好ましくは0.3〜1.5の範囲内であると、パウチ容器内の第1剤、第2剤の残量を低減させることができる。
また、上記含有量比が0.13〜0.60の範囲内であると、パウチ容器内の第1剤、第2剤の残量を低減させ、しかも第1剤と第2剤の等量(定量)吐出性を維持し易い。
第1剤及び第2剤において、非イオン性界面活性剤の含有量は0.1〜10質量% とすることができ、0.5〜6質量% としても良く、高級アルコールの含有量は、0.1〜10質量% とすることができ、1〜9質量% としても良い。
第1剤及び第2剤は、乳化安定性の観点からHLB値が10以上、好ましくはHLB値14以上の非イオン性界面活性剤を含有することが好ましい。更に、当該非イオン性界面活性剤に加えて、HLB値が10未満、好ましくはHLB値が8未満の非イオン性界面活性剤を含有することがより好ましい。乳化物が安定であると、本発明の効果を発揮しやすいと考えられる。非イオン性界面活性剤のHLB値は、公知のグリフィン式より求めることができる。
非イオン性界面活性剤として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、糖エステル類、糖アミド類、アルキルポリグリセリルエーテル等が例示されるが、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテルがより好ましい。POEアルキルエーテルにおけるアルキル部位の炭素数は14〜22が好ましい。具体例として、POEセチルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が例示される。
本発明群で「高級アルコール」とは、炭素数が12以上で22以下の1価アルコールであって直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和のものを言う。第1剤及び第2剤において、配合した全高級アルコール中の、炭素数が14〜18である高級アルコールの含有量比が0.7以上であると、第1剤と第2剤の経時的な等量(定量)吐出性を良好に維持できる。
明度向上の点から、第1剤や第2剤は高級アルコールを除く25℃で固形の油性成分を含有することが好ましい。特に、炭化水素及び1価脂肪酸と1価高級アルコールとからなるエステル類から選ばれる1種以上が好ましい。
25℃で固形の油性成分として、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素、ラノリン、ミツロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル等の1価脂肪酸と1価高級アルコールとからなるエステル類等が例示される。本願においてシリコーン類は25℃で固形の油性成分に含めない。
明度向上の点から、第1剤や第2剤中における、高級アルコールを除く25℃で固形の油性成分の含有量は0.01〜8質量%であることが好ましく、0.5〜5質量% であることがより好ましい。高級アルコールを除く25℃で固形の油性成分の含有量が上記の範囲よりも多くなると、パウチ容器との滑りが低下して吐出性が悪くなる恐れがある。
〔第3発明群:2剤吐出容器〕
本発明群の2剤吐出容器は、毛髪化粧料組成物の第1剤を充填する第1容器と第2剤を充填する第2容器とを備え、前記第1剤及び第2剤を同時に加圧又は吸引して吐出するポンプ機構を備えたものである。毛髪化粧料組成物としては、使用時に第1剤と第2剤を一定の量比で吐出する、例えば酸化染毛剤や毛髪脱色・脱染剤等が好ましい。しかし、このような第1剤と第2剤の等量吐出性が求められるものに限定されず、少なくとも第1剤と第2剤の残量低減が求められる毛髪化粧料組成物であれば、対象となる。
(2剤吐出容器)
以下、2剤吐出容器の具体例を説明する。この2剤吐出容器は、公知の特許文献である特開2010−35585号公報の各図に開示された染毛剤吐出容器と同様の構成であって、その内、同公報の図1に示された染毛剤吐出容器を本発明の2剤吐出容器の一具体例として図2に示し、その構成の概要を以下に述べる。以下に詳述していない点については、特開2010−35585号公報に開示の通りである。
即ち2剤吐出容器100は、2剤混合式染毛剤の第1剤の充填部である第1収容容器110、第2剤の充填部である第2収容容器120、及び第1、第2の収容容器110、120とそれぞれ連結された染毛剤吐出具140を備える。染毛剤の第1剤は第1収容容器110を構成する第1パウチ111に充填され、第2剤は第2収容容器120を構成する第2パウチ121に充填されている。
これらの第1、第2パウチ111,121の開口部を封止部材130によりそれぞれ封止すると共に、これらの封止部材130にはパウチ111,121の内外を連通させる連通穴131をそれぞれ設け、かつ連通穴131にはそれぞれ開閉弁132を形成している。そして染毛剤吐出具140に設けた1対の挿入部材141を1対の連通穴131に挿入すると、1対の開閉弁132が閉状態から開状態となり、パウチ111,121に充填した第1剤及び第2剤が内部流路へ流入して吐出ヘッド160から同時に吐出される。
なお、1対のポンプ150は所定の構造の逆止弁を備えており、ポンプ150における図示省略のスプリングに抗して吐出ヘッド160を押下げると、開閉弁132が開いて第1剤、第2剤をパウチ111,121から吐出するようになっている。
本発明群の2剤吐出容器としては、上記のものの他、毛髪化粧料組成物の第1剤及び第2剤を同時に加圧又は吸引して吐出するポンプ機構を備えたものであれば、本願の出願前に公知であることを条件として、本発明の実施形態の対象となる。
(パウチ容器と複層構造シート材)
第3発明群におけるパウチ容器と複層構造シート材の実施形態は、前記した第1発明群におけるパウチ容器と複層構造シート材の実施形態と同様であるので、煩雑を避けるために省略する。
以下に本発明の実施例を記載する。本発明の技術的範囲はこれらの実施例によって限定されない。
まず、末尾に示す表1及び表2について説明する。これらの表における各成分の含有量を示す数値は、第1剤又は第2剤における質量%単位の表記である。非イオン性界面活性剤についてはHLB値を付記した。非イオン性界面活性剤の成分名表記中、「POE」に続くカッコ書きはPOEの付加モル数を示す。
表1に示す実施例1〜2、比較例1〜3及び表2に示す実施例3〜6、比較例4〜5に係る酸化染毛剤組成物の第1剤及び第2剤を常法により調製した。各剤はクリーム状の乳化物であり、粘度は5000〜50000mPa・sの範囲内であった。
〔実施例、比較例の説明〕
以下の試験では、各実施例、各比較例ごとにそれぞれ、図1のエアゾール容器であって、表中の「パウチシート材厚さ(μm)」、「パウチシート材層構成」、「パウチシート材曲げ剛性(gf・cm2/cm)」及び「パウチシート材ヒステリシス(gf・cm/cm)」の欄に示す通りの複層構造シート材を用いて第1パウチと第2パウチを構成したものを使用し、これらに各実施例、各比較例の第1剤及び第2剤を充填し、二重構造容器の内圧が0.5MPaとなるように製品(毛髪化粧料用品)を製造して、下記の残量評価試験と等量吐出性評価試験を行った。
パウチシート材の曲げ剛性及びヒステリシスは、当該シート材の4cm×4cmの試験片を用いてカトーテック社製の曲げ試験機 KES-FB2-Sにより25℃で測定したものである。
なお、パウチシート材厚さの欄で例えば「a/b/c」とした数値表記は内層がaμm、中間層がbμm、外層がcμmであって合計(a+b+c)μmの厚さの複層構造シートであることを示し、パウチシート材層構成の欄で例えば「PE/Al箔/PET」とした表記は内層がポリエチレン層、中間層がアルミニウム箔層、外層がポリエチレンテレフタレート層の複層構造シートであることを示す。パウチシート材層構成の欄で「IVD」とあるのは「無機物蒸着フィルム層(Inorganic Vapor Deposit film layer)を意味している。
〔実施例、比較例の評価試験〕
(残量評価試験)
製品から充填物が吐出できなくなるまで酸化染毛剤組成物を吐出し(全量吐出)、全量吐出後の第1パウチと第2パウチ内の第1剤及び第2剤の重量を測定し、下記式により第1、第2パウチ内の残量割合を計算した。
残量割合(%)=(全量吐出後の重量)/(吐出前の重量)×100
残量評価試験は3連行い、平均値を求めた。そして以下の評価基準に従って評価した結果を表中の「残量評価」欄に記載した。
7:残量割合が1%未満
6:残量割合が1%以上で1.5%未満
5:残量割合が1.5%以上で2% 未満
4:残量割合が2%以上で2.5%未満
3:残量割合が2.5%以上で3%未満
2:残量割合が3%以上で3.5%未満
1:残量割合が3.5%以上
(等量吐出性評価試験)
製品を製造してから1ヶ月間25℃下で保存し、その後、第2剤の残量(質量) が充填量の半分になるまで吐出操作を継続した。なお、各実施例、各比較例に係る製品は、第1剤及び第2剤が1:1で等量吐出されるべく設定されている。
そして第2剤の残量が充填量の半分になった時点(第2剤が半量吐出された時点) における第1剤の吐出量を測定し、第2剤の吐出量との比を下記の式により求めた。この吐出量比が1に近いほど、第1剤と第2剤の等量吐出性は良好であると言える。
吐出量比=(第2剤の半量吐出時点の第1剤吐出量)/(第2剤の半量)
等量吐出性評価試験は3連行い、その平均値を求めた。そして以下の評価基準に従って評価した結果を表中の「等量吐出性」欄に記載した。
7:吐出量比が0.9以上で1.1以下
6:吐出量比が0.85以上で0.9未満又は1.1を超え1.15以下
5:吐出量比が0.8以上で0.85未満又は1.15を超え1.2以下
4:吐出量比が0.7以上で0.8未満又は1.2を超え1.3以下
3:吐出量比が0.6以上で0.7未満又は1.3を超え1.4以下
2:吐出量比が0.5以上で0.6未満又は1.4を超え1.5以下
1:吐出量比が0.5未満又は1.5を超える
〔実施例、比較例の評価結果〕
まず全体的に見れば、全ての実施例で第1パウチと第2パウチが第1発明及び第2発明に該当しており、そのため第1パウチと第2パウチの残量評価及び等量吐出性について、いずれもランク「6」以上の評価であった。
実施例相互間で対比すると、実施例3の第1剤が第3発明〜第5発明のいずれにも該当せず残量評価がランク「6」であるに対して実施例3の第2剤は第3発明〜第5発明の全てに該当するため残量評価がランク「7」であり、実施例3の等量吐出性の評価ランクが全実施例中で唯一、「6」となっている。
比較例1〜5は全て、第1パウチと第2パウチが第1発明に該当しておらず、そのため第1剤及び第2剤の残量評価がランク「5」以下であり、かつ、等量吐出性の評価ランクも「5」以下である。
次に、個々の実施例、比較例について、順次に述べる。
実施例1は、第1パウチと第2パウチ、及び第1剤と第2剤がいずれも第1発明〜第5発明の全てに該当する実施例であり、第1、第2パウチは同一構成のシート材を用いた同一のパウチ容器であり、シート材の層構成はPE/Al箔/PETである。そのため、第1剤と第2剤の残量評価、及び第1剤と第2剤の等量吐出性の評価がいずれも「7」である。
比較例1〜3はいずれも第1剤及び第2剤の組成が実施例1と同一である。しかし、比較例1、2では第1、第2パウチを構成するシート材の層構成も実施例1と同様であるが、その各層の厚さが比較例1では過大であり、比較例2では過小であるため、それぞれシート材の合計厚さが第1発明に規定するシート材の厚さの範囲を外れている。
比較例3では第1、第2パウチ用シート材のヒステリシスが大きく、第1発明に規定するヒステリシスの上限値1.5gf・cm/cmを超えている。
実施例2では、第1パウチ用シート材の層構成のみが実施例1とは異なるが、内層がポリオレフィン樹脂層である点、及びパウチシート材の厚さは実施例1とほぼ同等である。また、曲げ剛性の値、ヒステリシスの値は実施例1よりも幾分小さい。
実施例3〜6では、第1、第2パウチ用シート材が、いずれも第1発明及び第2発明に該当する。そして、これらの実施例の第2剤はいずれも第3発明〜第5発明に該当するが、実施例3の第1剤は第3発明〜第5発明のいずれにも該当しない。そのため、第1剤の残量評価と等量吐出性の評価ランクが「6」となっている。一方、実施例4の第1剤は第3発明に該当し、実施例5の第1剤は第4発明に該当し、実施例6の第1剤は第4発明及び第5発明に該当するので、第1剤及び第2剤の残量評価と等量吐出性の評価ランクが「7」である。
比較例4では、第1剤及び第2剤の組成は第3発明〜第5発明のいずれにも該当するが、第1、第2パウチ用シート材が共に第1発明に該当せず、また、25℃で固形の油性成分であるマイクロクリスタリンワックスの第1剤における含有量が9質量%であって、第1剤とパウチ容器との滑りの観点からの前記好適含有量の範囲(段落0071)を超えている。比較例5では、第1、第2パウチ用シート材が共に第1発明に該当せず、かつ、第1剤、第2剤ともに第3発明〜第5発明のいずれにも該当しない。
比較例5から分かるように、第1、第2パウチ用シート材が第1発明に該当せず、かつ、第1剤及び第2剤が第3発明〜第5発明の全てあるいは大半に該当しない場合、第1剤及び第2剤の残量評価と、等量吐出性の評価ランクが非常に低くなる。
〔表1〕
Figure 2021042135
〔表2〕
Figure 2021042135
本発明により、毛髪化粧料組成物の第1剤と第2剤がそれぞれ樹脂層を含む複層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器に充填された二重構造タイプのエアゾール容器において、より優れた等量吐出性と残量低減を実現することができる。


Claims (6)

  1. 毛髪化粧料組成物の第1剤を充填する第1内容器と第2剤を充填する第2内容器とを同一の外容器に収容し、前記外容器と前記各内容器との間の空間を噴射剤を充填する噴射剤充填空間とし、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造のエアゾール容器であって、
    前記第1内容器及び前記第2内容器が樹脂層を含む複層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器であり、当該パウチ容器の最内層はポリオレフィン樹脂層であり、前記シート材が下記(1)〜(3)の条件を満たす、エアゾール容器。
    (1)シート材の厚さが35〜240μmの範囲内である。
    (2)シート材の曲げ剛性が0.2〜3.0gf・cm2/cmの範囲内である。
    (3)シート材のヒステリシスが1.5gf・cm/cm以下である。
  2. 前記シート材が、最内層であるポリオレフィン樹脂層の外側層として少なくともガスバリア層を備える複層構造である、請求項1に記載のエアゾール容器。
  3. 酸化染毛剤又は毛髪脱色剤におけるアルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤とを請求項1又は請求項2に記載のエアゾール容器のそれぞれ第1内容器と第2内容器に充填した毛髪化粧料用品であって、
    前記第1剤及び第2剤はいずれも、非イオン性界面活性剤及び高級アルコール(炭素数が12以上で22以下の1価アルコールであって直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和のもの)を含有すると共に、質量基準の含有量比である非イオン性界面活性剤/高級アルコール=0.07〜1.80の条件を満たす、毛髪化粧料用品。
  4. 前記第1剤と第2剤の少なくとも一方について、下記高級アルコール指数の合計値が140を超える、請求項3に記載の毛髪化粧料用品。
    高級アルコール指数:高級アルコールの炭素数(a)と当該高級アルコールの第1剤又は第2剤中での質量%単位の含有量値(b)との積算値(a×b)。
  5. 前記第1剤及び第2剤が含有する高級アルコールが分岐鎖状の高級アルコールを含まない、請求項3に記載の毛髪化粧料用品。
  6. 毛髪化粧料組成物の第1剤を充填する第1容器と第2剤を充填する第2容器とを備え、前記第1剤及び第2剤を同時に加圧又は吸引して吐出するポンプ機構を備えた2剤吐出容器であって、
    前記第1容器及び第2容器が樹脂層を含む複層構造のシート材を貼り合せて形成したパウチ容器であり、当該パウチ容器の最内層はポリオレフィン樹脂層であり、前記シート材が下記(1)〜(3)の条件を満たす2剤吐出容器。
    (1)シート材の厚さが35〜240μmの範囲内である。
    (2)シート材の曲げ剛性が0.2〜3.0gf・cm2/cmの範囲内である。
    (3)シート材のヒステリシスが1.5gf・cm/cm以下である。


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