JP2019026338A - 吐出容器用の内容器、吐出容器及び吐出製品 - Google Patents

吐出容器用の内容器、吐出容器及び吐出製品 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス溜まりの形成をより一層抑えることができる吐出容器用の内容器を提供する。【解決手段】加圧剤Pが充填される外容器10と、この外容器10に収容されるとともに、過酸化水素を含有する原液C1が充填される内容器20と、前記外容器10を密閉するとともに、前記内容器20と連通するバルブアッセンブリ40とを備えた吐出容器における内容器であって、表面積110cm2の内容器に6質量%の過酸化水素水を充填し、この内容器を、内容器収容時に100cm3の空隙を有する密閉容器に収容し、密閉容器内に窒素ガスを充填して0.5MPaで加圧し、25℃の雰囲気下で30日間経過したときの密閉容器内の増加酸素濃度が1〜20容量%であることを特徴とする吐出容器用の内容器。【選択図】図1

Description

この発明は、吐出容器用の内容器、この内容器を用いた吐出容器及び吐出製品に関する。具体的には、過酸化水素を含有する原液を充填するための内容器、この内容器を用いた吐出容器及び吐出製品に関する。
特許文献1には、外容器と、外容器に収容され第1原液を充填する第1内容器と、外容器に収容され第2原液を充填する第2内容器と、第1内容器、第2内容器および外容器を閉じるバルブアッセンブリとからなり、第1内容器が金属からなる第1ガスバリア層を有しており、第2内容器が非金属からなる第2ガスバリア層を有している2液吐出装置が開示されている。
また、特許文献1には、分解してガスを発生する成分を含有する、例えば過酸化水素を含む原液を第2内容器に充填しても、第2内容器のガス透過性と、外容器と内容器との間の空間に充填される加圧剤の圧力とによって、第2内容器内で発生したガスが徐々に透過するため、第2内容器内にガス溜まりができるのを防止することができ、ガスを吐出した際に生じる原液の飛び散りを防止できると記載されている。
特許第5952539号
しかし、特許文献1の第2内容器はガスバリア層を有しているため、依然としてガスバリア性が高く、長期間保管した場合、ガス溜まりが形成される虞があり、改良の余地が残されていた。
そこで本発明は、ガス溜まりの形成をより一層抑えることができる吐出容器用の内容器の提供を目的とする。
本発明の吐出容器用の内容器は、加圧剤Pが充填される外容器10と、この外容器10に収容されるとともに、過酸化水素を含有する原液C1が充填される内容器20と、前記外容器10を密閉するとともに、前記内容器20と連通するバルブアッセンブリ40とを備えた吐出容器における内容器であって、表面積110cmの内容器に6質量%の過酸化水素水を充填し、この内容器を、内容器収容時に100cmの空隙を有する密閉容器(例えば外容器とバルブアッセンブリとからなる密閉容器)に収容し、密閉容器内に窒素ガスを充填して0.5MPaで加圧し、25℃の雰囲気下で30日間経過したときの密閉容器内の増加酸素濃度が1〜20容量%であることを特徴とする。
前記内容器が、ガスバリア層を有さず、外層が熱可塑性樹脂、内層がポリオレフィンからなる2層構造であることが好ましい。なお、「2層構造」の「2層」には、接着剤層は含まない。
前記外層の厚みが5〜30μmとされ、前記内層の厚みが60〜160μmとされていることが好ましい。
本発明の吐出容器は、上記いずれかの内容器20と、この内容器20を収容する外容器10と、前記外容器10を密閉するとともに、前記内容器20と連通するバルブアッセンブリ40とを備えている。また、金属層を有する別の内容器30を備えていることが好ましい。
本発明の吐出製品は、上記吐出容器において、前記外容器10に加圧剤Pが充填され、前記内容器20に過酸化水素を含有する原液C1が充填されている。
この発明の吐出容器用の内容器は、特定の酸素透過性を有するため、過酸化水素が分解することで生じる酸素を内容器外に良好に排出することができ、内容器内でのガス溜まりの形成を抑制することができ、内容物を吐出する際に飛び散らない。
特に、内容器がガスバリア層を有さず、外層が熱可塑性樹脂、内層がポリオレフィンからなる2層構造である場合は、内容物から発生した酸素を内容器外に排出しやすく、また、過酸化水素を含有する内容物を長期間安定に収容できる。
外層の厚みが5〜30μmとされ、内層の厚みが60〜160μmとされていれば、内容器が外部から加圧剤の圧力を受けて収縮しやすく、酸素をより良好に排出することができる。
本発明の吐出容器が、金属層を有する別の内容器を備えていれば、この内容器内に原液を充填することにより、外容器内で酸素濃度が増加しても酸化を抑え、長期間に亘って安定して保管することができる。
本発明の吐出容器の一実施形態を示す断面図である。
次に、この発明の吐出容器2について図面に基づいて説明していく。この吐出容器(エアゾール容器)2は、図1に示すように、加圧剤Pが充填される外容器10と、外容器10に収容されるとともに、自己分解によりガスを生じる原液C1が充填される内容器(第1内容器)20と、外容器10を密閉するとともに、第1内容器20と連通するバルブアッセンブリ40とを備えている。また、この吐出容器2は、第1内容器20とは別に第2内容器30を備えている。この第2内容器30も外容器10に収容されるとともに、バルブアッセンブリ40と連通している。
そして、原液収容室の表面積が110cmの第1内容器20に6質量%の過酸化水素水を45cm充填し、さらにガスバリア層を備えている第2内容器30に精製水を45cm充填し、これらの内容器を、内容器収容時に100cmの空隙を有する密閉容器に収容し、密閉容器内に窒素ガスを充填して0.5MPaで加圧し、25℃の雰囲気下で30日間経過したときの密閉容器内の増加酸素濃度が1〜20容量%となるように、第1内容器20が構成されている。
以下、各構成部材について、具体的に説明していく。
まず、外容器10について説明すると、外容器10は、下端が底部10aによって閉じられた円筒状の胴部10bと、胴部10bの上端から上方に向かって縮径するように設けられたドーム状の肩部10cと、肩部10cの上端に設けられた円筒状の首部10dと、首部10dの上端に環状に形成されたフランジ部10eと、フランジ部10eの内周側に開口する口部10fとを備えている。この外容器10の底部10aは、耐圧性を確保するために、5つの脚部10gが下方に向かって周方向に等間隔に並んで設けられている(いわゆるペタロイド)。ただ、半球状の底部10aであっても良い。
このような外容器10は、例えば2軸延伸ブロー成形によって成形される。素材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やナイロン(Ny)、ポリプロピレン(PP)等、種々の公知の合成樹脂を用いることができる。
第1内容器20及び第2内容器30はいわゆるパウチである。パウチは、可撓性を有するシートを製袋加工する、具体的には、シートを複数枚重ね合わせ、または1枚のシートを折り合わせた後、周縁を熱溶着や接着剤などにより貼り合わせてなる袋体21(31)と、袋体21(31)と一体化され、袋体21(31)内の原液C1(C2)をバルブアッセンブリ40に供給するための流路部材22とを備えている。
2枚のシートを重ね合わせてなる袋体21(31)の場合、シートの上部、両側部、下部が貼り合わせられる。貼合せ部21a(31a)の幅としては例えば0.3〜1.5cmである。そして貼合せ部21a(31a)に囲まれた矩形状の部分が、原液を充填するための原液収容室21b(31b)となっている。
袋体21、31を構成するシートの素材や構成は、充填される原液によって異なる。例えば、原液として2液式染毛剤を用いる場合、一方の内容器に、過酸化水素等の酸化剤を含有する酸化染毛剤の第2剤C1が充填され、他方の内容器に、酸化されることにより染毛効果を発揮する酸化染料を含有する酸化染毛剤の第1剤C2が充填される。本実施形態では、第1内容器20に、過酸化水素を含有する酸化染毛剤の第2剤C1が充填され、第2内容器30に、酸化により染毛効果を発揮する酸化染料を含有する酸化染毛剤の第1剤C2が充填される。
酸化染毛剤の第2剤C1が充填される第1内容器20の袋体21は、特定の酸素透過性を有するシートであって、合成樹脂製である。また、ガスバリア層を備えない2層構造(接着剤層を除く)であって、外層が熱可塑性樹脂、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルとされ、原液と接触する内層がポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィンとされている。組み合わせとしては、外層/内層と表記した場合、PET/PE、PET/PPが挙げられる。これらの組み合わせにより、内容器内で過酸化水素の分解が急激に進んで酸素が多く発生しても、酸素を透過させて、内容器内に酸素が溜まりにくい。外層の厚みは5〜30μm、好ましくは7〜20μmである。また、内層の厚みは60〜160μm、好ましくは80〜150μmである。内層を前述の範囲にすることで、内容器の酸素透過性を調整し、外容器10内の酸素濃度の増加量を調整しやすい。なお、増加酸素濃度が前述の範囲内であれば、外層としてガスバリア効果が低いナイロン(Ny)等のポリアミドを用い、Ny/PE、Ny/PPとしても良い。
酸化染毛剤の第1剤C2が充填される第2内容器30の袋体31は、例えば酸素遮断性の高いシート、具体的には、金属箔シートの両面を耐薬品性の高い合成樹脂シートでラミネートした不透明な積層シートで構成される。外層/中間層/内層の順番で表記した場合、ポリエチレン(PE)/アルミニウム(Al)箔/PE、PET/Al箔/PE、PET/Al箔/PET/PEなど、金属箔シートを樹脂シートで積層したものが好ましい。特に、酸化染毛剤の第1剤C2が充填される第2内容器30は、酸化染毛剤の第2剤C1が充填された第1内容器20から透過して外容器10内で増加する酸素との接触を遮断し、酸化染毛剤の第1剤C2を安定に保存できる点から、原液収容室の表面積が110cmの第2内容器30に6質量%の過酸化水素水を45cm充填し、さらに第1内容器20に精製水を45cm充填し、これらの内容器を、内容器収容時に100cmの空隙を有する密閉容器に収容し、密閉容器内に窒素ガスを充填して0.5MPaで加圧し、25℃の雰囲気下で30日間経過したときの密閉容器内の増加酸素濃度が0.3容量%以下となるものを用いることが好ましい。
流路部材22は、バルブアッセンブリ40に装着される装着部22aと、装着部22aの下部に設けられ、袋体21、31のシート内面と溶着する溶着部22bと、溶着部22bから袋体21、31の底部(下方)に向かって延びる棒状の流路形成部22cとを備えている。流路形成部22cには、複数の突条22dが千鳥状に配置されており、袋体21、31を構成するシートの内面同士の張り付きを抑制し、最後まで原液の流路を確保することができるようになっている。なお、図において22eは、突条22d、22d間を流れる原液をバルブアッセンブリ40側へと導く導出孔である。流路部材22の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール等などの合成樹脂である。この流路部材22は、第1内容器20と第2内容器30とで同じ素材のものを使用している。但し、異なる素材のものを使用しても良い。
続いてバルブアッセンブリ40の説明をする。バルブアッセンブリ40は、2つの独立したエアゾールバルブ50、50と、それらエアゾールバルブ50を受け入れるバルブホルダー60と、エアゾールバルブ50およびバルブホルダー60を覆い、バルブホルダー60を外容器10に固定するマウンテンカバー70とから構成されている。
エアゾールバルブ50は、第1、第2内容器20、30への原液C1、C2の充填を行うためのものであるとともに、第1、第2内容器20、30に充填された原液C1、C2の外部への吐出/遮断を選択的に行うものである。具体的には、筒状のハウジング51と、そのハウジング51内に上下動自在に挿入されるステム52と、ステム52の側面に設けられたステム孔52aを塞ぐステムラバー53と、ステム52を常時上方に付勢するバネ54と、ステム52及びステムラバー53をハウジング51に固定するカバー55とから構成されている。そして、ステム52を下方に押し下げることで、ステムラバー53の内周側がたわみ、ステム孔52aが開口して、外部と第1、第2内容器20、30内とが連通する仕組みとなっている。ハウジング51、ステム52は例えばポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタールなどの合成樹脂製であり、ステムラバー53はNBRなどの合成ゴム製であり、カバー55はアルミニウムなどの金属製である。ただ、エアゾールバルブ50としてはこれに限らず、公知の種々のバルブを用いても良い。
エアゾールバルブ50を保持するバルブホルダー60は、例えばポリブチレンテレフタレート、ポリアセタールなどの合成樹脂製であり、外容器10の口部10fに挿入される栓部61と、栓部61の上端から側方に向かって延出され、外容器10のフランジ部10eの上端に載置されるフランジ部62と、フランジ部62から上方に突出する蓋部63とから構成されている。
マウンテンカバー70はアルミニウムなどの金属製であって、エアゾールバルブ50およびバルブホルダー60を覆う円筒状のカバー部71と、そのカバー部71より大径の円筒状とされ、バルブホルダー60のフランジ部62と外容器10とを固定する固定部72とを備えている。
ところで、本発明の吐出製品(エアゾール製品)1は、以下のようにして製造される。まず、バルブホルダー60にエアゾールバルブ50を保持させる。次に、バルブホルダー60に第1、第2内容器20、30の装着部22aを係合する。これにより、エアゾールバルブ50のハウジング51が流路部材22の装着部22aに挿入されて、第1、第2内容器20、30とエアゾールバルブ50とがそれぞれ連通する。
次に、第1、第2内容器20、30を外容器10内に挿入する。この際、袋体21、31の左右両端をそれぞれ内側に折り畳んだ状態で挿入する。そして、バルブホルダー60にマウンテンカバー70を被せ、バルブホルダー60の栓部61と外容器10の口部10fとの間に生じた隙間から、外容器10と第1、第2内容器20、30との間の空間に加圧剤を充填していく(いわゆるアンダーカップ充填)。加圧剤としては、例えば窒素、圧縮空気、炭酸ガス、亜酸化窒素などの圧縮ガスが充填される。充填後の圧力は、例えば25℃において0.1〜0.5MPa(ゲージ圧)である。
加圧剤を充填した後、バルブアッセンブリ40を押し下げてフランジ部62を外容器10のフランジ部10eの上面に押し付ける。その後、予めバルブホルダー60に被せておいたマウンテンカバー70の下端をカシメて外容器10に固定する。これにより、合成ゴム製のOリング61aが外容器10の首部10dの内面と栓部61の環状凹部との間で半径方向に圧縮されて、外容器10内と外部とが遮断される(外容器10が密閉される:外容器10とバルブアッセンブリ40とで密閉容器が形成される)。
そして、ステム52から袋体21、31内に残存する空気を排出し、第1内容器20と第2内容器30とにそれぞれ原液C1、C2を充填する。原液としては、例えば2液式染毛剤や2液式パーマ剤等、一方の原液C1に酸化剤として過酸化水素を含有したものを充填する。本実施形態では、第1内容器20に、過酸化水素を含有する酸化染毛剤の第2剤C1を充填し、第2内容器30に、酸化により染毛効果を発揮する酸化染料を含有する酸化染毛剤の第1剤C2を充填する。これにより、吐出製品1の製造を完了する。なお、原液充填後は、外容器10内の圧力が、例えば25℃において0.3〜0.8MPa(ゲージ圧)になる。
上記構成の吐出製品1は、通常、2つのエアゾールバルブ50のステム52を同時に操作できる吐出部材(図示しない)を装着することで使用される。吐出部材を用いて各ステム52を押し下げると、加圧剤Pの圧力によって第1内容器20及び第2内容器30が収縮するようにして変形し、第1剤C1と第2剤C2とがそれぞれ同時に外部に吐出される。
ところで、過酸化水素は時間経過と共に熱や圧力によって水と酸素に分解される。そのため、第1内容器20が酸素透過性の低い素材からなれば、袋体21内にガス溜まりが形成されることになる。ただ、本発明の吐出容器2では、第1内容器20が特定の酸素透過性を有しているため、酸素は第1内容器20内から外部(外容器10内)に透過されることとなり、ガス溜まりは形成されない。特に、シート単体の酸素透過性を規定するのではなく、内容器全体での酸素透過性を規定しているため、より実態に即したものであり、ガス溜まりの形成を確実に防止できる。また、第2内容器30の袋体31を構成するシートが高い酸素遮断性を有していることから、第1内容器20から排出された酸素によって、第2内容器30内の原液C2が侵されることもない。
以上に、この発明の代表的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、内容器の数は2つに限らず、1つや3つ以上であっても良い。すなわち、自己分解によってガスを生じる原液を充填するための内容器を備えていれば良い。この場合でも、内容器内でのガス溜まりの形成が抑制されるため、原液を吐出する際の飛び散りを抑制することができる。また、内容器は、パウチに限らず、種々の容器を使用可能である。例えば、ブロー成形や射出成型した可撓性を有する容器を使用しても良い。また、外容器は、合成樹脂製のものに限らず、金属製やガラス製のものを用いても良い。例えば、アルミニウムなどの金属を用いて、円盤状の金属スラグを絞りしごき加工やインパクト成形により有底筒状にして底部と胴部を形成し、胴部の上部をネッキング加工により肩部と首部を形成し、さらに首部の上端をカーリング加工によりビード部を形成したものを用いることができる。なお、金属製の外容器を用いる場合、第1内容器20から排出された酸素が外部(大気)に放出されないため、1日当たりの外容器内の酸素濃度の増加量が合成樹脂製の外容器に比べて多くなるが、第2内容器30の袋体31として酸素遮断性の高い材質を用いていることから、長期間保管していても原液に影響が出ることは無く、長期に亘って安定して保管することができる。
[実験例]
図1に示すポリエチレンテレフタレート製の外容器(最小壁厚0.7mm、満注量220cm)に、表1の第1内容器と第2内容器を連結したバルブアッセンブリを取り付けた。第1内容器と第2内容器内の空気を排出し、第1バルブ(一方のエアゾールバルブ)から第1内容器に過酸化水素6質量%水溶液を45cm充填し、第2バルブ(他方のエアゾールバルブ)から第2内容器に精製水を45cm充填し、吐出製品を製造した。なお、第1内容器と第2内容器はそれぞれ2枚のシート(縦13.5cm、横5.6cm)を貼り合せたものであり、シートの両側部と底部に0.5cm、上部に1cmの貼合せ部があり、原液収容室の表面積は110cmである。また、それぞれの内容器に内容物を充填した後の外容器と内容器の間の空間容積は100cmであり、その空間には窒素ガスが充填されており、圧力は0.5MPa(ゲージ圧)である。
Figure 2019026338
1.酸素濃度の増加量
25℃の恒温室内で30日間保存した吐出製品を用いて、外容器内の気体を2cmサンプリングして酸素濃度を測定し、保存前の酸素濃度を差し引いて透過により増加した酸素濃度(増加酸素濃度)を算出した。なお、外容器内の酸素濃度は、外容器内から2cmの気体をサンプリングし、O計(MOCON Europe社製、Check Mate3)を用いて測定した。
2.吐出状態
25℃の恒温室内で30日間保存した吐出製品を用いて、内容物を吐出したときの状態を評価した。
○:飛び散ることなく、内容物を全量吐出できた。
×:吐出の途中で飛び散りが発生した。
Figure 2019026338
1 吐出製品
2 吐出容器
10 外容器
10a 底部
10b 胴部
10c 肩部
10d 首部
10e フランジ部
10f 口部
10g 脚部
20 第1内容器
21 袋体
21a 貼合せ部
21b 原液収容室
22 流路部材
22a 装着部
22b 溶着部
22c 流路形成部
22d 突条
22e 導出孔
30 第2内容器
31 袋体
31a 貼合せ部
31b 原液収容室
40 バルブアッセンブリ
50 エアゾールバルブ
51 ハウジング
52 ステム
52a ステム孔
53 ステムラバー
54 バネ
55 カバー
60 バルブホルダー
61 栓部
61a Oリング
62 フランジ部
63 蓋部
70 マウンテンカバー
71 カバー部
72 固定部
C1 第1内容器に充填される原液(第2剤)
C2 第2内容器に充填される原液(第1剤)
P 加圧剤

Claims (6)

  1. 加圧剤が充填される外容器と、
    この外容器に収容されるとともに、過酸化水素を含有する原液が充填される内容器と、
    前記外容器を密閉するとともに、前記内容器と連通するバルブアッセンブリとを備えた吐出容器における内容器であって、
    表面積110cmの内容器に6質量%の過酸化水素水を充填し、この内容器を、内容器収容時に100cmの空隙を有する密閉容器に収容し、密閉容器内に窒素ガスを充填して0.5MPaで加圧し、25℃の雰囲気下で30日間経過したときの密閉容器内の増加酸素濃度が1〜20容量%であることを特徴とする吐出容器用の内容器。
  2. 前記内容器が、ガスバリア層を有さず、外層が熱可塑性樹脂、内層がポリオレフィンからなる2層構造である、請求項1記載の内容器。
  3. 前記外層の厚みが5〜30μmとされ、前記内層の厚みが60〜160μmとされている、請求項2記載の内容器。
  4. 上記請求項1〜3のいずれかの内容器と、
    この内容器を収容する外容器と、
    前記外容器を密閉するとともに、前記内容器と連通するバルブアッセンブリとを備えた吐出容器。
  5. 金属層を有する別の内容器を備える、請求項4記載の吐出容器。
  6. 請求項4又は5記載の吐出容器において、
    前記外容器に加圧剤が充填され、
    前記内容器に過酸化水素を含有する原液が充填されている、吐出製品。
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