JP2019214417A - 容器本体およびエアゾール容器 - Google Patents

容器本体およびエアゾール容器 Download PDF

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李子 高垣
諒 船島
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諒 船島
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Katsumi Kameda
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Abstract

【課題】マウンティングカップを容器本体の口部に対して、容器本体の内側から径方向外方に向けてかしめることが可能な、容器本体およびエアゾール容器を提供する。【解決手段】容器本体10は、胴部11と、胴部11の一方の側に設けられた第1口部12Aと、胴部11の他方の側に設けられた第2口部12Bとを備えている。第1口部12Aの内面に、第1口部12Aの径方向内方に突出する突起Pが設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、容器本体およびエアゾール容器に関する。
従来から、容器と、容器に取り付けられたバルブとを備えるエアゾール容器が知られている(例えば特許文献1)。このようなエアゾール容器では、容器へのバルブの取り付けは、バルブのマウンティングキャップを容器の口部に嵌合させることにより行われる。この場合の取り付け方法としては、マウンティングカップを容器の口部に対して、容器の内側から径方向外方に向けてかしめる、いわゆる内嵌合や、マウンティングカップを容器の口部に対して、容器の外側から径方向内方に向けてかしめる、いわゆる外嵌合が知られている。容器の口部が1インチの径を有する代表的なエアゾール容器においては、容器へのバルブの取り付けは、内嵌合によって行われることが一般的である。
特開2016−43956号公報
しかしながら、容器が樹脂製である場合、口部の下方に設けられる首部が存在する場合が多く、また、容器が金属製である場合と比較して、成形時の寸法誤差も大きい。これにより、内嵌合によってマウンティングカップを容器の口部に嵌合することが難しい。このため、容器が樹脂製である場合には、外嵌合によってマウンティングカップを容器の口部に嵌合する場合が多い。この場合、マウンティングカップをかしめるために、爪状の部材等から構成されるかしめ機構を設ける必要があり、エアゾール容器の製造コストが高くなるといった問題がある。また、外嵌合によってマウンティングカップを容器の口部に嵌合する場合、かしめられたマウンティングカップにバリが発生しやすく、外観が損なわれるといった問題もある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、マウンティングカップを容器本体の口部に対して、容器本体の内側から径方向外方に向けてかしめることが可能な、容器本体およびエアゾール容器を提供することを目的とする。
本発明は、エアゾール容器用の樹脂製の容器本体において、胴部と、前記胴部の一方の側に設けられた第1口部と、前記胴部の他方の側に設けられた第2口部とを備え、前記第1口部の内面に、前記第1口部の径方向内方に突出する突起が設けられている、容器本体である。
本発明は、前記突起は、前記第1口部のうち、前記第1口部の上端部の内面に設けられている、容器本体である。
本発明は、前記容器本体は、透明である、容器本体である。
本発明は、前記第2口部は、前記第2口部を閉鎖する閉鎖部が螺着されるねじ部を有する、容器本体である。
本発明は、エアゾール容器において、本発明による容器本体と、前記容器本体の前記第1口部に取り付けられるマウンティングカップを有するバルブと、前記容器本体の前記第2口部を閉鎖する閉鎖部とを備え、前記マウンティングカップは、前記突起にかしめられている、エアゾール容器である。
本発明は、前記バルブには、前記容器本体内に収納されるとともに、内容物が収容される袋状のパウチが取り付けられている、エアゾール容器である。
本発明は、前記閉鎖部に、前記第2口部と前記閉鎖部との間の隙間を埋めるパッキンが設けられている、エアゾール容器である。
本発明は、前記閉鎖部は、前記容器本体内に加圧流体を充填するための充填部を有する、エアゾール容器である。
本発明は、前記閉鎖部は、前記容器本体内から加圧流体を排出するための排出部を有する、エアゾール容器である。
本発明によれば、マウンティングカップを容器本体の口部に対して、容器本体の内側から径方向外方に向けてかしめることができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるエアゾール容器を示す分解斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態による容器本体を示す垂直断面図である。 図3は、本発明の一実施の形態によるバルブを示す平面図である。 図4は、本発明の一実施の形態によるバルブを示す断面図(図3のIV−IV線断面図)である。 図5は、本発明の一実施の形態による容器本体を作製するためのプリフォームを示す垂直断面図である。 図6は、本発明の一実施の形態による容器本体を作製するためのプリフォームを作製するための金型を示す断面図である。 図7(a)−(d)は、本発明の一実施の形態による容器本体を作製するためのプリフォームの製造方法を示す断面図である。 図8(a)−(g)は、本発明の一実施の形態による容器本体の製造方法を示す断面図である。 図9(a)−(b)は、本発明の一実施の形態によるエアゾール容器の製造方法を示す断面図である。 図10は、本発明の一実施の形態によるエアゾール容器の変形例を示す垂直断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1乃至図7は本発明の一実施の形態を示す図である。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
まず、図1乃至図4により、本実施の形態によるエアゾール容器の概要について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれエアゾール容器10Aの容器本体10の第1口部12Aを上方に向けて正立させた状態(図2)における上方および下方のことをいう。
(エアゾール容器の構成)
図1に示すように、エアゾール容器10Aは、樹脂製の容器本体10と、容器本体10の一方の側(上側)に取り付けられるマウンティングカップ21を有するバルブ20と、容器本体10の他方の側(下側)に取り付けられた閉鎖部50とを備えている。
このうち容器本体10は、後述するように、射出成形により得られるプリフォーム10aを準備し、金型を用いてこのプリフォーム10aに対して二軸延伸ブロー成形を施すことにより得られたものである。
容器本体10は、図1及び図2に示すように、胴部11と、胴部11の一方の側に設けられた第1口部12Aと、胴部11の他方の側に設けられた第2口部12Bとを有している。また、胴部11と第1口部12Aとの間には、第1肩部13Aと、首部14とが設けられている。さらに、胴部11と第2口部12Bとの間には、第2肩部13B(図2参照)が設けられている。
このうち第1口部12Aは、バルブ20のマウンティングカップ21が取り付けられるものであり、第1口部12Aの内面に、第1口部12Aの径方向内方に突出する突起Pが設けられている。この突起Pは、第1口部12Aの上端部(第1肩部13Aとは反対側の端部)121の内面に設けられており、この突起Pにバルブ20のマウンティングカップ21が嵌合し、バルブ20が容器本体10に固着されるように構成されている。この場合、図2の仮想線(二点鎖線)に示すように、バルブ20のマウンティングカップ21は、第1口部12Aの突起Pに対して容器本体10の内側から径方向外方に向けてかしめられる。なお、突起Pは、マウンティングカップ21を突起Pに対して容器本体10の内側から径方向外方に向けてかしめることができれば、第1口部12Aの内面の任意の部分に設けられていても良い。
また、突起Pは、第1口部12Aの内面の全周にわたって設けられている。この突起Pの第1口部12Aの内面からの径方向への突出量Lは、1.3mm以上2.0mm以下であっても良い。径方向への突出量Lを1.3mm以上とすることにより、例えば、マウンティングカップ21を突起Pに嵌合させやすくすることができる。また、径方向への突出量Lを2.0mm以下とすることにより、後述するプリフォーム10aの射出成形時の成形性を良好にすることができる。
また、第1口部12Aは、図1及び図2に示すように、フランジ部17を有している。
また、首部14は、フランジ部17と第1肩部13Aとの間に位置しており、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。
また、図2に示すように、第1肩部13Aは、首部14の下方に設けられており、垂直断面において、首部14側から胴部11側に向けて徐々に径が拡大する形状をもつ。
また、胴部11は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。本実施の形態において、胴部11は、凹凸が形成されておらず、略平坦な表面を有しているが、これに限られるものではない。例えば、胴部11にパネル又は溝等の凹凸が形成されていても良い。また、このような胴部11の内径R1は、第1口部12Aの口径R2および第2口部12Bの口径R3よりも大きくなっている。これにより、容器本体10の満注容量を大きくすることができるようになっている。
また、第2肩部13Bは、垂直断面において、胴部11側から第2口部12B側に向けて徐々に径が縮小する形状をもつ。
さらに、第2口部12Bは、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有しており、図2に示すように、閉鎖部50が螺着されるねじ部15Bを有している。この第2口部12Bの口径R3は、第1口部12Aの口径R2よりも大きくなっていても良い。なお、第2口部12Bの形状は、従来公知の形状であっても良く、多条ねじ式のキャップに対応する形状であっても良い。また、この第2口部12Bの外面に、閉鎖部50を係止するための図示しないラチェット部が設けられている。
また、このような容器本体10において、胴部11における容器本体10の厚みは、これに限定されるものではないが、例えば0.3mm以上5.0mm以下とすることができる。このように容器本体10の厚みを0.3mm以上にすることにより、容器本体10に耐圧性や耐熱性を付与することができる。さらに、容器本体10の重量についても、これに限定されるものではないが、20g以上60g以下とすることができる。
このような容器本体10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10a(後述)を二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なおプリフォーム、すなわち容器本体10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用することが好ましい。容器本体10の材料としてPET(ポリエチレンテレフタレート)またはPEN(ポリエチレンナフタレート)を使用することにより、容器本体10の耐圧性や耐熱性を向上させることができる。容器本体10は、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良いが、透明であることが好ましい。容器本体10が透明である場合、容器本体10の内部を外部から視認することができるため、容器本体10内に収納される後述するパウチ30に収容された内容物の残量を、外部から視認することができる。
また、容器本体10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。すなわち押し出し成形または射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性及び遮光性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォーム10aを成形した後、ブロー成形することによりガスバリア性及び遮光性を有する多層ボトルとして形成しても良い。なお、中間層としては、上述した各種樹脂をブレンドした樹脂を用いても良い。
また、このような容器本体10は、例えば満注容量が30ml以上1000ml以下の容器からなっていても良い。上述したように、容器本体10は、プリフォーム10aに対して二軸延伸ブロー成形を施すことにより得られたものであるため、このような満注容量の容器を容易に得ることができる。なお、容器本体10は、射出成形によって作製されても良い。
次に、図3及び図4により、バルブ20について説明する。
図3に示すように、バルブ20には、連結部材40を介して、内容物が収容される袋状のパウチ30が取り付けられている。このバルブ20は、パウチ30に収容された内容物を外部に排出する役割を果たす。なお、パウチ30及び連結部材40の詳細については後述する。
図4に示すように、バルブ20は、容器本体10の第1口部12Aに取り付けられるマウンティングカップ21と、マウンティングカップ21に取り付けられた筒状のハウジング22と、ハウジング22内に収容され、内容物の流路となるステム孔23aが形成された筒状のステム23と、ステム23を上方に付勢する弾性体24と、ステム23のステム孔23aを塞ぐステムガスケット25とを含んでいる。このうちマウンティングカップ21は、上述したように、第1口部12Aに設けられた突起Pにかしめられるものである(図2参照)。
このようなバルブ20において、ステム23と、弾性体24と、ステムガスケット25とによって、弁機構が形成されている。すなわち、ステム23が弾性体24の付勢力により上方に押し上げられている場合、ステムガスケット25がステム23のステム孔23aを閉鎖する。この場合、パウチ30の内部と外部とが連通していないため、内容物を排出または充填することができない。一方、図示はしないが、ステム23を押下することにより、ステム23が弾性体24の付勢力に抗して下方に移動した場合、ステムガスケット25がステム23に押圧されることにより弾性変形し、ステムガスケット25がステム孔23aを開放する。この場合、パウチ30の内部と外部とが連通され、内容物が排出または充填されるように構成されている。なお、弁機構としては従来公知のものを用いることができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、上述したパウチ30について説明する。図3に示すように、本実施の形態によるパウチ30は、胴部31aと底部31bとをヒートシールして形成されるスタンディング形式のパウチである。胴部31aは、互いに対向して配置された表面シート32aと裏面シート32bとからなる一対の主面シート32を含んでおり、重ね合せられた一対の主面シート32の側縁33近傍および上縁34近傍が互いにヒートシールされている。また、パウチ30の上部の中央部には、重ね合せられた一対の主面シート32間に配置された連結部材40が取り付けられている。このように、パウチ30の上部は、一対の主面シート32の上縁34近傍に形成されたヒートシールと、連結部材40とによって閉鎖されている。
また、一対の主面シート32の下縁35間に、底部31bをなす底面シート36が配置されている。そして、一対の主面シート32と底面シート36とによって囲まれる空間内に、内容物を収容する収容空間が区画されている。
底面シート36は、収容空間側に向かって凸となるように曲げられ、その周縁近傍を、重なり合う主面シート32の下部とともにヒートシールされている。底面シート36が一対の主面シート32の下端の形状を保持することによって、パウチ30に自立性を付与している。
パウチ30に用いる主面シート32および底面シート36としては、合成樹脂からなる単層または積層シート、あるいは、金属箔および合成樹脂からなる積層シートが挙げられる。金属箔としては、アルミニウム箔などの軽金属であっても良い。合成樹脂としては、耐薬品性に優れたポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ガスバリア性に優れたナイロンやEVOHなどであっても良い。これらの材料は、内容物に応じて適宜選択することができ、あるいは組み合わせて用いてもよい。なお、金属箔の代わりに、炭素、シリカ、アルミナなどを合成樹脂に蒸着させて被膜を形成する蒸着層としてもよい。
このようなパウチ30は、例えば満注容量が20ml以上500ml以下であっても良い。
なお、パウチ30は、図1に示すように、容器本体10内に挿入される際、ロール状に巻き取られた状態で、例えばテープT等により保持され、収縮されて容器本体10内に挿入されても良い。
次に、上述した連結部材40について説明する。図4に示すように、連結部材40は、パウチ30に固定される固定部41と、その固定部41の上方に設けられ、バルブ20が連結されるバルブ連結部42とを含んでいる。
固定部41は筒状に形成されており、固定部41の外周に、パウチ30の一対の主面シート32が溶着されている。また、この固定部41の下方には、パウチ30内に延びる筒状のチューブ連結部43が設けられており、このチューブ連結部43には、パウチ30に充填された内容物を排出するチューブ44が連結されている。
また、バルブ連結部42は筒状に形成されており、バルブ連結部42内に、バルブ20の後述するハウジング22が貫入されるように構成されている。
このような連結部材40は、一体成形品であっても良く、あるいは別部材により構成されていても良い。また、連結部材40に用いられる材料としては、ポリオレフィン、ポリアセタール、ナイロンなどの合成樹脂製のもの、あるいはステンレスにポリエステル、ポリウレタンなどの接着性樹脂を被覆したものが挙げられる。なお、連結部材40としては、上述した構成に限られず、公知の構成を採用することができる。
次に、図1及び図2により、閉鎖部50について説明する。
閉鎖部50は、容器本体10の第2口部12Bを閉鎖するものである。図2に示すように、閉鎖部50は、内周面に第2口部12Bのねじ部15Bに螺合するねじ部51が形成されており、ねじ部51が第2口部12Bのねじ部15Bに螺合することにより、閉鎖部50が第2口部12Bに螺着されている。また、閉鎖部50は、閉鎖部50を開栓方向に回転させた際に、第2口部12Bの外面に形成された図示しないラチェット部によって係止されるように構成されている。これにより、閉鎖部50は、閉鎖部50が容器本体10の第2口部12Bに螺着された後に、容器本体10から容易に取り外されないようになっている。
また、閉鎖部50に、第2口部12Bと閉鎖部50との間の隙間を埋めるパッキン53が設けられている。この場合、閉鎖部50を容器本体10の第2口部12Bに螺着させると、第2口部12Bがパッキン53に当接し、第2口部12Bと閉鎖部50との間の隙間が埋められる。これにより、容器本体10に充填された加圧流体が第2口部12Bから漏れ出る不具合を抑制することができるようになっている。
なお、このようなエアゾール容器10Aでは、容器本体10と、バルブ20に取り付けられたパウチ30との間には、噴射剤となる図示しない加圧流体が充填されており、加圧流体がパウチ30を押圧することにより、パウチ30内に充填された内容物が吐出されるようになっている。ここで、加圧流体としては、例えば、圧縮された空気や、窒素、亜酸化窒素、二酸化炭素を用いることができる。
(プリフォームの構成)
次に、図5により、本実施の形態による容器本体10を作製するためのプリフォームの構成について説明する。
図5に示すように、プリフォーム10aは、胴部11aと、胴部11aの一方の側に設けられた第1口部12aと、胴部11aの他方の側に設けられた第2口部12bとを有している。
第1口部12aは、上述した容器本体10の第1口部12Aに対応するものであり、第1口部12Aと略同一の形状を有している。また、第1口部12aは、容器本体10のフランジ部17に対応するフランジ部17aを有している。また、第1口部12aの内面に、第1口部12aの径方向内方に突出する突起Paが設けられている。この突起Paは、上述した容器本体10の突起Pに対応するものであり、第1口部12aの上端部121aの内面に設けられている。また、突起Paは、第1口部12aの内面の全周にわたって設けられている。
また、胴部11aは、上述した容器本体10の胴部11に対応するものであり、略円筒形状を有している。
また、第2口部12bは、容器本体10のねじ部15Bに対応するねじ部15bを有している。なお、第2口部12bの形状は、従来公知の形状であっても良く、多条ねじ式のキャップに対応する形状であっても良い。
また、この場合、第2口部12bの口径は、第1口部12aの口径よりも大きくなっていても良い。これにより、上述したように、第2口部12Bの口径R3が第1口部12Aの口径R2よりも大きい容器本体10を容易に得ることができる。さらに、この場合、胴部11aは、垂直断面において、第1口部12a側から第2口部12b側に向けて徐々に径が拡大する形状を持っていても良い。
(金型の構成)
次に、図6により、合成樹脂材料を射出成形してプリフォーム10aを作製する金型60について、説明する。
図6に示すように、金型60は、一対のキャビティ付き金型61a、61bと、一対のキャビティ付き金型61a、61b内に収容される一対のコア62a、62bとを有している。このうち、一対のキャビティ付き金型61a、61bは、開閉自在に構成されており、閉じられた一対のキャビティ付き金型61a、61b内に一対のコア62a、62bが収容された状態で、キャビティ付き金型61a、61bとコア62a、62bとの間の空間に射出樹脂が射出されることにより、プリフォーム10aが作製されるようになっている。また、一対のコア62a、62bのうち、コア62bの上端には、上述したプリフォーム10aの突起Paに対応する凹部63が形成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、プリフォーム10aの製造方法および容器本体10の製造方法について説明する。
まず、図7(a)−(d)により、プリフォーム10aの製造方法について説明する。
まず、一対のキャビティ付き金型61a、61bと、一対のコア62a、62bとを有する金型60を準備する。
次に、図7(a)に示すように、一対のキャビティ付き金型61a、61bを閉じるとともに、一対のキャビティ付き金型61a、61b内に一対のコア62a、62bを収容する。このようにして、図7(b)に示すように、一対のキャビティ付き金型61a、61bと一対のコア62a、62bとが型締めされる。
次いで、図7(c)に示すように、金型60内に、射出樹脂を射出する。この際、キャビティ付き金型61a、61bとコア62a、62bとの間の空間に、図示しないゲート(注入口)から射出樹脂を射出する。射出された射出樹脂は、キャビティ付き金型61a、61bとコア62a、62bとの間に侵入し、この射出樹脂によりプリフォーム10aが成形される。
そして、図7(d)に示すように、得られたプリフォーム10aが、金型60から外方へ取出される。この際、コア62bを下方へ引き抜くことにより、第1口部12aの内面に、径方向内方に延びる突起Paが設けられているプリフォーム10aであっても、金型60から取り出すことができる。
次に、図8(a)−(g)により、容器本体10の製造方法について説明する。
まず、図8(a)に示すように、図7(a)−(d)に示す方法により作製されたプリフォーム10aを準備する。
次に、図8(b)に示すように、一対の把持部材70a、70bにより、プリフォーム10aの第1口部12aおよび第2口部12bをそれぞれ把持する。この際、例えば第1口部12aは、第1口部12aが把持部材70aによって閉鎖されるように、把持部材70aにより把持される。一方、第2口部12bは、後述するように第2口部12bから空気を圧入することができるように、第2口部12bが把持部材70bによって閉鎖されないように、把持部材70bにより把持される。この場合、例えば把持部材70bに、空気を圧入するための開口部71が形成されていてもよい。
次いで、図8(c)に示すように、互いに分割された一対の胴部金型70c、70dを有するブロー成形金型70を準備する。図8(c)において、一対の胴部金型70c、70d間は互いに開いている。この状態で一対の胴部金型70c、70d間に、一対の把持部材70a、70bによって第1口部12aおよび第2口部12bがそれぞれ把持されたプリフォーム10aが、挿入される。
次に、図8(d)に示すように、把持部材70bの開口部71から、第2口部12bを介してプリフォーム10a内に空気を圧入するとともに、把持部材70aをプリフォーム10aの高さ方向(図8(d)の上下方向)に移動させることにより、プリフォーム10aを高さ方向に延伸させる。
次いで、図8(e)に示すように、プリフォーム10aを高さ方向に延伸させたのちに一対の胴部金型70c、70dが閉鎖される。
次に、把持部材70bの開口部71から、第2口部12bを介してプリフォーム10a内に空気を圧入することにより、プリフォーム10aを周方向に延伸させる。この際、図8(f)に示すように、プリフォーム10aの胴部11a(図5参照)は延伸されるが、プリフォーム10aの第1口部12aおよび第2口部12bは延伸されない。これにより、容器本体10において、胴部11の内径R1が、第1口部12Aの口径R2および第2口部12Bの口径R3よりも大きくなる(図2参照)。また、プリフォーム10aの第1口部12aが延伸されないことにより、第1口部12aの内面に設けられた突起Pa(図5参照)も延伸されず、容器本体10において、第1口部12Aの内面に突起Pが設けられる。
このようにして、ブロー成形金型70内でプリフォーム10aから容器本体10が得られる。そして、図8(g)に示すように、得られたプリフォーム10aが、ブロー成形金型70から外方へ取出される。
このようにして、容器本体10が得られる。
次に、図9(a)−(b)により、エアゾール容器10Aの製造方法について説明する。
まず、図8(a)−(g)に示す方法により作製された容器本体10を準備し、容器本体10の第2口部12Bを閉鎖部50により閉鎖する(図2参照)。
次に、容器本体10にバルブ20を固着する。この場合、まず、図9(a)に示すように、容器本体10の第1口部12Aから容器本体10内にバルブ20を挿入する。なお、この際、容器本体10内に、噴射剤となる加圧流体が充填される。
次いで、図9(b)に示すように、バルブ20のマウンティングカップ21を突起Pにかしめる。この際、突起Pは、第1口部12Aの内面から容器本体10の径方向内方に突出している。これにより、マウンティングカップ21を突起Pに対して、容器本体10の内側から径方向外方に向けてかしめることができる。このため、マウンティングカップ21を第1口部12Aに対して、容器本体10の外側から径方向内方に向けてかしめることにより発生し得るバリの発生を抑制することができる。また、マウンティングカップ21にバリが発生することを抑制することができるため、エアゾール容器10Aの外観が損なわれることを抑制することができる。さらに、容器本体10が樹脂製であっても、代表的なエアゾール容器の場合と同様に、マウンティングカップ21を容器本体10の内側から径方向外方に向けてかしめることができるため、既存設備を効率良く使用することができる。
その後、内容物をバルブ20のステム23からパウチ30内に充填する。このようにして、内容物が充填されたエアゾール容器10Aを得ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、第1口部12Aの内面に、径方向内方に突出する突起Pが設けられている。これにより、マウンティングカップ21を突起Pに対して、容器本体10の内側から径方向外方に向けてかしめることができる。このため、マウンティングカップ21を第1口部12Aに対して、容器本体10の外側から径方向内方に向けてかしめることにより発生し得るバリの発生を抑制することができる。また、マウンティングカップ21にバリが発生することを抑制することができるため、エアゾール容器10Aの外観が損なわれることを抑制することができる。さらに、容器本体10が樹脂製であっても、代表的なエアゾール容器の場合と同様に、マウンティングカップ21を容器本体10の内側から径方向外方に向けてかしめることができるため、既存設備を効率良く使用することができる。
また、本実施の形態においては、突起Pは、第1口部12Aのうち、第1口部12Aの上端部121の内面に設けられている。これにより、バルブ20のマウンティングカップ21を突起Pに対して確実にかしめることができる。
また、本実施の形態においては、容器本体10は、透明である。これにより、パウチ30に収容された内容物の残量を外部から視認することができる。
さらに、本実施の形態においては、閉鎖部50に、第2口部12Bと閉鎖部50との間の隙間を埋めるパッキン53が設けられている。これにより、容器本体10に充填された加圧流体が第2口部12Bから漏れ出る不具合を抑制することができる。
なお、上述した本実施の形態によれば、バルブ20には、内容物が収容される袋状のパウチ30が取り付けられている例について説明したが、これに限られることはない。例えば、バルブ20には、パウチ30が取り付けられていなくても良い。この場合、内容物は、加圧流体とともに容器本体10内に収容されていても良い。
また、上述した本実施の形態によれば、閉鎖部50が、内周面に第2口部12Bのねじ部15Bに螺合するねじ部51が形成され、閉鎖部50が第2口部12Bに螺着されている例について説明したが、これに限られることはない。例えば、閉鎖部50が、接着剤等により第2口部12Bに取り付けられていても良い。
また、図10に示すように、閉鎖部50は、容器本体10内に加圧流体を充填するための充填部54を有していても良い。この充填部54は、例えば、従来公知の弁機構であっても良い。これにより、バルブ20を容器本体10に取り付けた後に、第2口部12Bから容器本体10内に加圧流体を充填することもできる。
また、図10に示すように、閉鎖部50は、容器本体10内から加圧流体を排出するための排出部55を有していても良い。この排出部55は、例えば、従来公知の弁機構であっても良く、上述した充填部54が排出部55を兼用しても良い。閉鎖部50が排出部55を有することにより、エアゾール容器10Aを廃棄する際に、容器本体10内から加圧流体を容易に排出することができる。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 容器本体
10A エアゾール容器
11 胴部
12A 第1口部
12B 第2口部
20 バルブ
21 マウンティングカップ
30 パウチ
50 閉鎖部
53 パッキン
54 充填部
55 排出部
121 上端部
P 突起

Claims (9)

  1. エアゾール容器用の樹脂製の容器本体において、
    胴部と、
    前記胴部の一方の側に設けられた第1口部と、
    前記胴部の他方の側に設けられた第2口部とを備え、
    前記第1口部の内面に、前記第1口部の径方向内方に突出する突起が設けられている、容器本体。
  2. 前記突起は、前記第1口部のうち、前記第1口部の上端部の内面に設けられている、請求項1に記載の容器本体。
  3. 前記容器本体は、透明である、請求項1または2に記載の容器本体。
  4. 前記第2口部は、前記第2口部を閉鎖する閉鎖部が螺着されるねじ部を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の容器本体。
  5. エアゾール容器において、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の容器本体と、
    前記容器本体の前記第1口部に取り付けられるマウンティングカップを有するバルブと、
    前記容器本体の前記第2口部を閉鎖する閉鎖部とを備え、
    前記マウンティングカップは、前記突起にかしめられている、エアゾール容器。
  6. 前記バルブには、前記容器本体内に収納されるとともに、内容物が収容される袋状のパウチが取り付けられている、請求項5に記載のエアゾール容器。
  7. 前記閉鎖部に、前記第2口部と前記閉鎖部との間の隙間を埋めるパッキンが設けられている、請求項5または6に記載のエアゾール容器。
  8. 前記閉鎖部は、前記容器本体内に加圧流体を充填するための充填部を有する、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のエアゾール容器。
  9. 前記閉鎖部は、前記容器本体内から加圧流体を排出するための排出部を有する、請求項5乃至8のいずれか一項に記載のエアゾール容器。
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WO2022163696A1 (ja) 2021-01-26 2022-08-04 東洋製罐株式会社 吐出装置および吐出方法

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