JP2005145471A - 二重エアゾール製品の内容器 - Google Patents

二重エアゾール製品の内容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 1つのエアゾール容器に充填した反応性が高い内容物を安定に保存することができ、製品全体として劣化しにくい二重エアゾール製品を提供する。
【解決手段】 耐圧性を有する外容器13と、その外容器に収納され、隔壁によって上下に区画された2つの収納部14、15を有する内容器12と、その内容器の各収納部に充填される2種類の内容物A、Bと、外容器と内容器との間の空間に充填され内容器を加圧する加圧剤とを備え、前記内容物が酸化染料を含む染毛剤第1剤と、酸化剤を含む染毛剤第2剤である二重エアゾール製品の内容器であって、前記内容器12が最内層に設けられた耐薬品層と、その外周に設けられたガスバリア層とを有する複層構造である二重エアゾール製品10の内容器12。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1つの二重エアゾール容器に複数の内容物を充填する二重エアゾール製品の内容器に関する。さらに詳しくは、反応性の高い2種類の内容物を充填する二重エアゾール製品の内容器に関する。
特開平9−118380号公報 特開2002−59985号公報 特開平5−162773号公報 特開2003−93149号公報 特開2003−93150号公報 特開2003−205983号公報
従来より、耐圧性を有する外容器に、可撓性を有する内容器を収容する二重エアゾール容器が知られている(たとえば、特許文献1)。このものは内容器に内容物(原液)を充填し、内容器と外容器との間に噴射剤(加圧剤)を充填することにより、内容物と噴射剤とを別々に収納することができ、噴射操作により内容物のみを噴射することができる。このような二重エアゾール容器における内容器としては、単層ないし複層の合成樹脂シートをブロー成形した立体的な形状を備えた内容器、アルミ箔ないしアルミ箔と合成樹脂フィルムとのラミネートフィルムを扁平な袋状に成形した折畳み自在の内容器などが知られている。該二重エアゾール容器は、内容物が外容器と直接接触しないため外容器に対して腐食性を有する酸性やアルカリ性の内容物について用いることができ、また、噴射剤の圧力によって内容器を収縮させて内容物を押し出すため、内容物を最後まで吐出できる利点があり、粘度の高いゲル状の内容物についても用いることができる。
さらに、異なる内容物を個々の二重エアゾール容器に充填し、これら2本の二重エアゾール容器を連結した連結式二重エアゾール容器も知られている(たとえば特許文献2)。該連結式二重エアゾール容器は、各バルブのステムを同時に作動する吐出部材を装着しており、1つの吐出部材を操作するだけで2種類の内容物を同時に吐出できるため、酸化染料を含有するアルカリ性の第1剤と酸化剤を含有する酸性の第2剤とからなる2液反応型染毛剤に好適に用いられている。
さらに、二重エアゾール容器の1つの内容器に2つの内容物を充填する2液吐出型の二重エアゾール製品も知られている(たとえば、特許文献3)。
前記連結式二重エアゾール容器に2液反応型染毛剤を充填する場合は、第1剤及び第2剤は別々の容器に充填されるため、使用しない状態では両者は完全に隔離されており混ざる心配がない。しかし、2本の容器を連結しているため連結方向に長くなり、容器を把持しにくく吐出部材の操作性が悪くなる問題がある。さらに各二重エアゾール容器の内部圧力差や内容物の粘度差などにより、各二重エアゾール容器からの吐出量にバラツキが生じやすく、設計通りの吐出量比での使用が難しく、所望の染毛効果が得られない場合がある。
一方、二重エアゾール容器の1つの内容器に2つの内容物を充填する2液吐出型の二重エアゾール製品の場合は、外容器は従来のエアゾール容器と同じ円筒形であるため操作性は低下せず、さらに共通する噴射剤の圧力で加圧されるため吐出量比の調整が容易になる利点がある。しかし、2液反応型染毛剤のように反応性の高い内容物を1つの内容器に充填すると、第1剤と第2剤との接触面で両者が反応を開始し内容物が変色したり染毛効果が低下するなど、内容物の安定性に問題があることがわかった。さらに、内容器内で第1剤と第2剤とが直接接触しないように構成した隔離可能な内容器に充填した場合も、長期間保存すると内容物が変色するなどの問題があり、内容物(液体)だけでなく内容物から発生するガスも遮断できる完全密封が必要であることがわかった。
一方、特許文献4および特許文献5には、空気中の酸素や酸化剤に由来する酸素に十分なバリア性をしめすエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用いた酸素バリア層を備えた複層構造の毛髪化粧料用二重エアゾール容器の内容器(内袋)が開示されている。また、これら文献には前記内袋であって、環状オレフィン系共重合体(COC)、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂またはポリエステル系樹脂などの水に対するバリア性が高い材料を用いた水バリア層が設けられた内袋が開示されている。また、特許文献6には、ガスバリア性の高いEVOHまたはナイロンからなる最外層と、ポリオレフィン系樹脂からなる最内層と、その間にCOCからなる中間層を有する2液反応型染毛剤を内容物とした2個のエアゾール容器を有する連結式二重エアゾール容器が開示されている。しかし、これら文献は1つの二重エアゾール容器の内容器に1種類の内容物を充填しているだけであり、2種類の異なる内容物を充填したときの問題点について何ら記載されていない。
本発明は、1つの二重エアゾール容器の内容器に充填した反応性が高い2液反応型染毛剤を長期間安定に保存することができ、製品全体として劣化しにくい二重エアゾール製品を提供することを技術課題としている。
本発明の二重エアゾール製品の内容器(請求項1)は、耐圧性を有する外容器と、その外容器に収納され、隔壁によって上下に区画された2つの収納部を有する内容器と、その内容器の各収納部に充填される2種類の内容物と、外容器と内容器との間の空間に充填され内容器を加圧する加圧剤とを備え、前記内容物が酸化染料を含む染毛剤第1剤と、酸化剤を含む染毛剤第2剤である二重エアゾール製品の内容器であって、前記内容器が最内層に設けられた耐薬品層と、その外周に設けられたガスバリア層とを有する複層構造であり、前記耐薬品層がポリエチレン、環状オレフィンコポリマー、フッ素系樹脂から選ばれる少なくとも1種からなり、前記ガスバリア層がポリアミドおよび/またはエチレン−ビニルアルコール共重合体を用いたものであることを特徴としている。
このような内容器において、ガスバリア層の外周に耐薬品層が設けられたものが好ましい(請求項2)。さらに、内容器の内層および/または外層にシリカ系のバリアコーティングを施してもよい(請求項3)。
本発明の二重エアゾール製品用の内容器(請求項1)は、その内容器の最内層の耐薬品性層としてポリエチレン、環状オレフィンコポリマー、フッ素系樹脂から選ばれる少なくとも1種の材料を用いているため、2液反応型染毛剤のような反応性の高い内容物を安定に保存することができる。また、耐薬品層の外周にポリアミドおよび/またはエチレン−ビニルアルコール共重合体からなるガスバリア層を有しているため、内容物に含まれる成分の自己分解や揮発等によって発生するガス(例えば、酸素、アンモニアなど)の内容器外への透過さらには内容器内への透過を防ぐことができ、発生したガスによる内容物のpH変化を抑制し、内容物の分解を防止して長期間安定に保存することができる。
このような内容器において、ガスバリア層の外周に耐薬品層をさらに設けた場合(請求項2)、アルカリ性の第1剤および酸性の第2剤からなる2種類の内容物に対してそれぞれ安定な耐薬品層を設けることができるため、安定性がさらに向上する。
さらに、内容器の内層および/または外層にシリカ系のバリアコーティングを施した場合(請求項3)、内容器の内容物への耐腐食性が向上するだけでなく、内容物から発生するガスの透過をより抑制できる。
次に図面を参照しながら本発明の二重エアゾール製品の内容器を説明する。図1は本発明の二重エアゾール製品の内容器の一実施形態を示す断面図、図2aは図1に用いられる内容器の一実施形態を示す断面図、図2bは図2aの内容器の断面拡大図、図2c、図2d、図2eは本発明の二重エアゾール製品に用いられる内容器の他の実施形態を示す断面拡大図、図3aは図1に用いられる隔壁部材を示す断面図、図3bは図1に用いられるバルブを示す断面図、図4は本発明の二重エアゾール製品の内容器の他の実施形態を示す断面図である。
図1の二重エアゾール製品10は、1つの二重エアゾール容器11の中に2種類の内容物をそれぞれ密閉して保存することができるものである。この二重エアゾール容器11は、剛性を備えた外容器13と、その外容器13内に収容され、上下に収納部14、15を備えた可撓性の内容器12と、その内容器12の上下収納部14、15を区画する隔壁部材16と、前記外容器13の開口部に取り付けられるバルブ17と、そのバルブ17の下部に装着された係合部材18と、そのバルブ17と下収納部15とを連通するチューブ19と、そのバルブ17に取り付けられている吐出部材20とを備えている。
外容器13は従来公知のものであり、アルミニウム、ブリキなどの金属板を絞り加工などで有底筒状に成形し、その上部にネッキング加工などで肩部を形成し、首部の上端にカーリング加工でビード21を形成している。なお、合成樹脂や耐圧ガラスなど他の材質のものを採用してもよい。また金属製の外容器を用いる場合には、外容器の内面にエポキシフェノールやポリアミドイミド、ポリフッ化ビニリデンなどの合成樹脂をスプレーコートしたり、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂シートをラミネートする、さらにはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂粉末を静電塗装するなどして、内面コートを設けることが好ましい。
内容器12は、図2aに示すように、有底筒状であり、上下収納部14、15とその上下収納部の間に介在しているくびれ部25とを有する胴部26と、その胴部上端に形成され、上端にフランジ部27が設けられている首部28と、前記胴部26の下端を閉じる底部29とから構成されている。
前記くびれ部25の半径は上下収納部14、15の半径より小さく、前記上下収納部14、15はくびれ部25に向かってテーパ状に形成されている。これにより上下収納部14、15は内容物の吐出と共に収縮しやすく、全量噴射後の内容物の残量を小さくすることができる。また下収納部15の下部は底部29に向かって底部面積が小さくなるようにテーパ状に形成されている。これにより内容器の外容器への収納が容易になり好ましい。
図2aに示す内容器12は図2bに示すように二層構造であり、内層22がポリエチレン(PE)、環状オレフィンコポリマー(COC)、フッ素系樹脂からなる耐薬品層であり、外層23がエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)またはポリアミド(PA)からなるガスバリア層である。
前記ポリエチレンとしては、たとえば、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などがあげられる。前記環状オレフィンコポリマーとしては、たとえば、三井化学株式会社の商品名「アペル」などがあげられる。前記フッ素系樹脂としては、たとえば、ダイキン工業株式会社の商品名「ネオフロンEFEP」などがあげられる。前記耐薬品層の厚さは、耐薬品性や加工性を考慮して20〜400μm、さらには30〜200μmが好ましい。
前記エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)としては、たとえば、クラレ株式会社の商品名「EP−F101」などがあげられる。前記ポリアミドとしては、たとえば、ナイロン6(NY−6)、ナイロン6,6(NY−6,6)、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD−6)などがあげられる。前記ガスバリア層の厚さは、ガスバリア性や加工性を考慮して10〜200μm、さらには20〜100μmが好ましい。
また、耐薬品層とガスバリア層の材料の接着性を考慮して両者の間に接着層22aが設けられている。このような接着層として、たとえば、酸変性ポリエチレンなどが用いられ、特に耐薬品層としてCOC、ガスバリア層としてEVOHを用いる場合は、無水マレイン酸変性ポリエチレンが好ましい。接着層の厚さは、接着性や加工性などを考慮して5〜50μm、さらには10〜20μmが好ましい。
これらの材料を内容器の厚さが100〜800μm、さらには300〜600μmとなるように、そして内層と外層の厚さの比率が2:8〜6:4となるようにブロー成形により製造する。また、図2aの想像線24や図2cで示すようにガスバリア層の外周にさらに耐薬品層23aを設けて三層構造にしてもよい。外層に用いられる耐薬品層の厚さは、耐薬品性や加工性を考慮して20〜400μm、さらには30〜200μmであることが好ましい。さらに耐薬品層およびガスバリヤ層を二層ずつ設けて四層構造にしてもよく、さらには図2dに示すように耐薬品層24aを三層、ガスバリア層24bを二層設けて五層構造にするなど、五層以上の多層であっても構わない。しかし、二〜七層構造が内容器の収縮性や加工性の点から好ましい。
さらに、前記内容器の内面および/または外面にシリカを塗装してコーティング層を設けてもよい(例えば、図2eに示すように図2cの内容器にコーティング層24cを設けたもの)。該コーティング層により、耐薬品性およびガスバリア性を向上することができる。
前記隔壁部材16は、前記くびれ部25に密に嵌入しており、図3aに示すように有底筒状の本体30と、その本体の上部にテーパ状に形成されるフランジ部31と、その本体上面から突出し、上端内面がテーパ状であり、前記チューブ19と摺動自在にそして密に嵌合する円筒状のチューブ係合部32とからなり、本体の下部側面33は下向きにテーパ状に細くなっている。また、下部側面33には半径方向外側に突出し、前記くびれ部25と係合する環状突出部34が2つ設けられている。この環状突出部34とくびれ部25とが係合し、隔壁部材16のくびれ部25からの外れを防止する。これによりチューブ19を挿入した状態でくびれ部25に隔壁部材16を嵌入させると内容器12の下収納部15はチューブ19を除いて完全に密閉される。
前記バルブ17は、図3bに示すように、外容器のビード21にクリンプされるマウンティングカップ35と、そのマウンティングカップ35の中央に保持されるハウジング36と、そのハウジング36内に上下移動自在に収容され、2つのステム孔37a、37bを有するステム38と、ハウジング内でステム孔37a、37bと嵌合するステムラバー39a、39bと、そのステムラバーの間に設けられ、各ステムラバーの外周端を固定するための円筒状の固定部材40と、前記ステムを常時上向きに付勢するバネ41とを有している。
前記ハウジング36はその側部と底部に連通孔47a、47bを備えている。
またハウジング36内は、ハウジング36内の内壁とステム38と下側のステムラバー39aによって区画された下側の格納部42bと、上下のステムラバー39a、39bと固定部材40とによって区画された上側の格納部42aとを有する。
前記ステム38は2つの吐出孔43a、43bと、その吐出孔43a、43bとステム孔37a、37bとを連通し、互いに独立しているステム内通路44a、44bとを有する。これにより、吐出孔43a、43bはステム内通路44a、44b、ステム孔37a、37b、上下格納部42a、42b、さらに連通孔47a、47bを介して上下収納部14、15と連通している。
前記ハウジング36の下部には、前記チューブ19を嵌入し、前記係合部材18に嵌入する円筒状の突出部45が形成されている。さらに、突出部45の下部内面にはガスケット46が設けられており、チューブ19とハウジング36との間をシールすると共に、チューブ19の抜け落ちを防止している。
前記係合部材18は、バルブの突出部を嵌入しており、下開口部51がテーパ状であり下向きに開いている円筒状のものである。この係合部材18により、隔壁部材16に嵌入されたチューブ19をバルブ17に装着するとき、チューブ19の先端を係合部材18の下開口部51に当接するだけで、チューブ19の先端はバルブの下端の突出部45にガイドされ、チューブ19のバルブへの装着が容易になる。
図1に戻って、チューブ19は、ハウジング36の突出部45に嵌入し、下方に延びており、内容物に対して耐食性を有する金属製(たとえばステンレス)あるいは合成樹脂製のものである。金属製のチューブの外表面および/または内表面に合成樹脂被膜を設けてもよい。これによりチューブ内にある下収納部の内容物Aと上収納部内の内容物Bとがチューブを介して反応することなく、安定に保存できる。
前記吐出部材20は、2つの連通孔55a、55bを有するステム係合部56と、2つの噴射孔57a、57bと、前記連通孔55a、55bと噴射孔57a、57bとをそれぞれ連通する吐出部材内通路58a、58bとからなる。これにより、吐出部材20を操作してバルブ17を開放することにより、バルブの吐出孔43a、43bから送り出された内容物A、Bを混合することなく噴射孔57a、57bから吐出することができる。
この二重エアゾール製品10は、内容器の下収納部15に内容物Aを充填し、チューブ19を嵌合した隔壁部材16をくびれ部25に嵌入して下収納部15を、チューブ19の通路を除いて遮断し、上収納部14に内容物Bを充填する。このときチューブ19の上端が外容器の開口部の上方に位置するようにする。これによりチューブ19に内容物が入り込むことを防止することができる。さらに、係合部材18の下開口部51をチューブ19の上端に当接させるようにし、隔壁部材25内で摺動させながらチューブ19を下げ、バルブのマウンティングカップ35で内容器の開口部を閉じるようにしてバルブを内容器の開口部に載置し、上収納部14の開口部を閉鎖する。外容器13と内容器12との間の空間に加圧剤Cをアンダーカップ充填により充填し、バルブのマウンティングカップ35を外容器のビード21にクリンプして二重エアゾール製品を製造する。なお、外容器13として、その底部に加圧剤充填バルブを設けたものを用いてもよく、その場合、バルブを外容器に固着した後、加圧剤充填バルブより加圧剤を充填する。また加圧剤としては、たとえば、窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス、ジメチルエーテルなどの液化ガスを用いることができ、さらに加圧剤により容器内の圧力が0.3〜1.0MPa、さらには0.4〜0.9MPaとなるように充填することが好ましい。
また本発明の二重エアゾール容器に充填する内容物としては、酸化染料を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなる2液反応型染毛剤があげられる。
前記第1剤としては、後述する第2剤中に含まれる酸化剤により酸化されて発色し、頭髪を所望の色調にするための酸化染料(たとえば、パラフェニレンジアミン、N、N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノールなど)や、第1剤のpHを8〜12の範囲に調整して酸化染料を安定化させる、染毛効果を向上させるなどの目的でアルカリ剤(たとえば、アンモニア、アルカノールアミンなど)などを溶媒(精製水、エタノールなどの低級アルコール、アルコール水溶液など)に配合したものがあげられる。
また第1剤中には、処理後の頭髪の色を調整するなどの目的で酸性染料(たとえば、アマランス、タートラジン、ファストグリーン、ブイリアントブルーFCF、オレンII、レゾルシンブラウン、アリズロールパープル、ナフトールブルーブラックなど)、直接染料(たとえば、4−ニトロ−O−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノールなど)、他の補助成分(たとえば、レゾルシン、パラメチルアミノフェノール、タンニン酸、ベンジルアルコール、N−メチルピロリドンなど)などを配合しても良い。
前記第2剤としては、酸化染料を酸化して効果を発揮させるための酸化剤(たとえば、過酸化水素など)、安定化剤(たとえば、EDTA、タンニン酸、パラベンなど)、第2剤のpHを2〜6の範囲に調整するpH調整剤(たとえば、リン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸など)などを溶媒(精製水やエタノール、アルコール水溶液など)に配合したものがあげられる。
なお前記第1剤および第2剤共に、前述の成分以外にも、染毛効果以外の効果を発揮するために有効成分(たとえば、トリートメント剤、保湿剤、紫外線吸収剤、アミノ酸、ビタミン、抽出エキス、防腐剤、香料など)を配合したり、吐出形態や使用感に応じて界面活性剤(たとえば、非イオン系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤など)や粘度調整剤(たとえば、セルロース系増粘剤、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムなど)、油性成分(たとえば、シリコーンオイル、エステルオイル、炭化水素、油脂、高級アルコール、脂肪酸、ロウなど)、発泡剤(たとえば、液化石油ガス、イソペンタンなど)などを配合することができる。
図4に示す二重エアゾール製品70は、胴部直径が20〜50mmと比較的小さく、内容物の充填量を少なくし、たとえば1回で使い切る製品サイズに適した形態であり、内容器73が上下に区画された収納部を有しており、図1の二重エアゾール製品10と実質的に同じものである。該実施の形態では、外容器71は上端が上方に延ばされ、上端からいくらか下側に半径方向内側に突出する凹溝72を有している。また内容器73は、首部に上下に伸縮自在の蛇腹74を有しており、隔壁部材75は摺動自在にチューブ19を貫通しており、バルブのマウンティングカップ77はハウジング78を保持する保持部79とその保持部を外容器に取り付けるカバー80とに分かれている。これにより、このカバー80を凹溝72にカシメることによりバルブを外容器に固着している。また、内容器73の開口部を外容器71の開口部より上方に突出させることができるため、内容物を充填しやすく好ましい。また、隔壁部材75が摺動自在にチューブ19を貫通しているため、内容物を充填しているときはチューブ19の上端を外容器の開口部より上方に位置させ、内容物を充填した後、摺動させることによりチューブ19に内容物の侵入を防ぐことができ好ましい。
本発明の二重エアゾール製品の内容器は、特定の耐薬品層およびガスバリヤ層からなる特定の構成であるため、2液反応型染毛剤のような金属を腐食しやすい内容物を1つの内容器に収納しても外容器は腐食されずに安定であり、さらに内容物から発生するガスにより内容物のpHが変動して経時的に酸化剤が分解されたり酸化染料か劣化されて染毛効果が低下しやすい不安定な内容物であっても、内容物から発生するガスの透過を防止するため、内容物を安定に保存することができる。
[実施例1]
耐薬品層として環状ポリオレフィンコポリマー(COC)を用い、ガスバリヤ層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用い、構成が内層/接着層/中間層/接着層/外層=COC/AD/EVOH/AD/COCであり、図2aに示す形状の内容器をブロー成形により製造した。なお内層/接着層/中間層/接着層/外層の厚さは、それぞれ130μm/20μm/40μm/20μm/130μmである。
[実施例2]
耐薬品層としてポリエチレン(PE)を用い、ガスバリヤ層としてナイロン(NY)を用い、構成が最内層/内層/中間層/外層/最外層=PE+AD/NY/PE+AD/NY/PE+ADであり、図2aに示す形状の内容器をブロー成形により製造した。なお最内層/内層/中間層/外層/最外層の厚さは、それぞれ160μm/20μm/80μm/20μm/140μmである。
[実施例3]
内層となる耐薬品層としてフッ素系樹脂(EFEP)を用い、ガスバリヤ層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用い、外層となる耐薬品層としてポリエチレン(PE)を用い、構成が内層/中間層/外層=EFEP/EVOH/PE+ADであり、図2aに示す形状の内容器をブロー成形により製造した。なお内層/中間層/外層の厚さは、それぞれ40μm/80μm/360μmである。
[実施例4]
内層となる耐薬品層としてフッ素系樹脂(EFEP)を用い、ガスバリヤ層としてナイロン(NY)を用い、外層となる耐薬品層としてポリエチレン(PE)を用い、構成が内層/中間層/外層=EFEP/NY/PE+ADであり、図2aに示す形状の内容器をブロー成形により製造した。なお内層/中間層/外層の厚さは、それぞれ40μm/60μm/360μmである。
[実施例5]
耐薬品層として直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)を用い、ガスバリヤ層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)を用い、構成が内層/接着層/中間層/接着層/外層=LLDPE/AD/EVOH/AD/LLDPEであり、図2aに示す形状の内容器をブロー成形により製造した。さらに、内容器の内面にシリカを塗装した。なおコーティング層/内層/接着層/中間層/接着層/外層の厚さは、それぞれ1μm/160μm/20μm/60μm/140μmである。
このように本発明は二重エアゾール製品の内容器として用いることができ、産業上に利用することができるものである。
本発明の二重エアゾール製品の一実施形態を示す断面図である。 図2aは図1に用いられる内容器の一実施形態を示す断面図であり、図2bは図2aの内容器の断面拡大図であり、図2c、図2d、図2eは本発明の二重エアゾール製品に用いられる内容器の他の実施形態を示す断面拡大図である。 図3aは図1に用いられる隔壁部材を示す断面図であり、図3bは図1に用いられるバルブを示す断面図である。 本発明の二重エアゾール製品の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
A、B 内容物
C 加圧剤
10、70 二重エアゾール製品
11 二重エアゾール容器
12、73 内容器
13、71 外容器
14 上収納部
15 下収納部
16、75 隔壁部材
17 バルブ
18 係合部材
19 チューブ
20 吐出部材
21 ビード
22 内層
22a 接着層
23a 耐薬品層
24a 耐薬品層
24b ガスバリア層
24c コーティング層
23 外層
24 想像線
25 くびれ部
26 胴部
27 フランジ部
28 首部
29 底部
30 隔壁部材本体
31 フランジ部
32 チューブ係合部
33 下部側面
34 環状突出部
35、77 マウンティングカップ
36、78 ハウジング
37a、37b ステム孔
38 ステム
39a、39b ステムラバー
40 固定部材
41 バネ
42a、42b 格納部
43a、43b 吐出孔
44a、44b ステム内通路
45 突出部
46 ガスケット
47a、47b 連通孔
51 下開口部
55a、55b 連通孔
56 バルブ係合部
57a、57b 噴射孔
58a、58b 吐出部材内通路
72 凹溝
74 蛇腹
79 保持部
80 カバー

Claims (3)

  1. 耐圧性を有する外容器と、その外容器に収納され、隔壁によって上下に区画された2つの収納部を有する内容器と、その内容器の各収納部に充填される2種類の内容物と、外容器と内容器との間の空間に充填され内容器を加圧する加圧剤とを備え、前記内容物が酸化染料を含む染毛剤第1剤と、酸化剤を含む染毛剤第2剤である二重エアゾール製品の内容器であって、
    前記内容器が最内層に設けられた耐薬品層と、その外周に設けられたガスバリア層とを有する複層構造であり、
    前記耐薬品層がポリエチレン、環状オレフィンコポリマー、フッ素系樹脂から選ばれる少なくとも1種からなり、
    前記ガスバリア層がポリアミドおよび/またはエチレン−ビニルアルコール共重合体を用いたものである、
    二重エアゾール製品の内容器。
  2. 前記ガスバリア層の外周に耐薬品層が設けられた請求項1記載の内容器。
  3. 前記内容器の内層および/または外層にシリカ系のバリアコーティングを施した請求項1記載の二重エアゾール製品の内容器。
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