JP2013193741A - バルブアッセンブリおよびそれを用いた吐出容器 - Google Patents

バルブアッセンブリおよびそれを用いた吐出容器 Download PDF

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Abstract

【課題】内容物による金属部品の腐食が起こりにくいバルブアッセンブリおよびそれを用いた吐出容器を提供する。
【解決手段】外部容器11と、その内部に挿入される2つの内部容器と、外部容器11に固定され、2つの内部容器と外気とを連通する2つのバルブ機構を備えたバルブアッセンブリ15とからなる吐出容器。このバルブ機構21における上方に付勢されるステム27およびステムラバー28をバルブアッセンブリ15の樹脂カバー部37によって抑えている。
【選択図】図2

Description

本発明はバルブアッセンブリおよびそれを用いた吐出容器に関する。詳しくは、複数の内容物を同時に吐出できる吐出製品のためのバルブアッセンブリおよび吐出容器に関する。
複数の内容物を同時に吐出する容器として、2本のエアゾール容器を連結したものが知られている。また、外部容器内に2つの収納部を設け、外部容器の開口部にそれぞれの内容物を吐出するバルブ機構を有するバルブアッセンブリを備えたエアゾール容器が知られている。
例えば、特許文献1には、2組のバルブ機構と、そのバルブ機構を収容するバルブホルダーと、そのバルブホルダーを外部容器に固定するマウンテンカバーとを備えたバルブアッセンブリが開示されている。
WO2011/67868
しかし、特許文献1のバルブアッセンブリでは、金属製のマウンテンカバーがステムを介してバネで上方に付勢されているバルブ機構のステムラバーを直接押圧してバルブ機構をバルブホルダー内に固定しているため、バルブ機構のステムを操作してステムラバーを動かすことにより、内容物がステムラバーから漏れて金属製のマウンテンカバーと接触し、マウンテンカバーが腐食されることがある。特に、内容物が2液式染毛剤などのように酸性またはアルカリ性からなる場合は、腐食性が高くなりエアゾール容器全体としての安全性が低下する問題がある。
本発明は、内容物による金属部品の腐食が起こりにくいバルブアッセンブリおよびそれを用いた吐出容器を提供することを目的としている。
本発明のバルブアッセンブリは、外部容器の開口部に固定され、外部容器内に挿入される複数の内部容器と外気とを連通するものであって、内部容器と外気とを連通するステム孔を備えたステムと、そのステム孔をシールするステムラバーと、ステムを上方に付勢するバネとを備え、ステムを作動させることによってステム孔の開閉を操作する複数のバルブ機構と、外部容器の開口部に挿入され、前記バルブ機構を収容するバルブ収容部を複数個備えた合成樹脂製のバルブホルダーと、前記ステムラバーの上面を覆い、かつ、バルブ収容部を閉じる合成樹脂製のカバーと、前記バルブホルダーを外部容器に固定する金属製のマウンテンカバーと、前記バルブ収容部と内部容器とを連結する筒状の連結部材とを有することを特徴としている。
このようなバルブアッセンブリであって、バルブホルダーとカバーとが一体に成形されたものが好ましい。
バルブ機構を収容して前記バルブ収容部に収容されるハウジングを備えたものが好ましい。
バルブ収容部と連結部材、または、前記ハウジングと連結部材が一体に成形されたものが好ましい。
2つの内部容器とそれぞれ連通される2つのバルブ機構を備えたものが好ましい。
内部容器と外気とを連通する通路において、通路径を制御する流量調整部材が設けられているものが好ましい。
本発明の吐出容器は、外部容器と、その内部に挿入される複数の内部容器と、本発明のバルブアッセンブリとを備えたことを特徴としている。
本発明のバルブアッセンブリは、外部容器の開口部に固定され、外部容器内に挿入される複数の内部容器と外気とを連通するものであって、内部容器と外気とを連通するステム孔を備えたステムと、そのステム孔をシールするステムラバーと、ステムを上方に付勢するバネとを備え、ステムを作動させることによってステム孔の開閉を操作する複数のバルブ機構と、外部容器の開口部に挿入され、前記バルブ機構を収容するバルブ収容部を複数個備えた合成樹脂製のバルブホルダーと、前記ステムラバーの上面を覆い、かつ、バルブ収容部を閉じる合成樹脂製のカバーと、前記バルブホルダーを外部容器に固定する金属製のマウンテンカバーと、前記バルブ収容部と内部容器とを連結する筒状の連結部材とを有しているため、合成樹脂製の樹脂カバーがバルブ機構のステムラバーを直接押圧してバルブ収容部内にて固定しており、マウンテンカバーの腐食が起こりにくい。
このようなバルブアッセンブリであって、バルブホルダーと樹脂カバーとが一体に成形されたものは、バルブ機構をバルブホルダーの下方から挿入するだけで組み立てられる。また、部品数を減らすことによる費用の削減が見込められる。
バルブ機構を収容して前記バルブ収容部に収容されるハウジングを備えた場合、バルブ機構をハウジング内に収容した後、バルブ収容部に挿入することにより取り付けが簡単になる。
バルブ収容部と連結部材、または、前記ハウジングと連結部材が一体に成形された場合、部品数を削減でき、それぞれの部品間のシールを考慮しなくてよく、組み立て作業も容易となる。
2つの内部容器とそれぞれ連通される2つのバルブ機構を備えた場合、例えば、二液式染毛剤などに好ましく用いられる。
内部容器と外気とを連通する通路において、通路径を制御する流量調整部材が設けられている場合、通常の使用時と製造時に通路径を変えることで、使用時に内容物の吐出量を調整できるだけでなく、製造時にステムから内容物を内部容器に短時間で充填することができる。
本発明の吐出容器は、外部容器と、その内部に挿入される複数の内部容器と、本発明のバルブアッセンブリとを備えているため、全体として腐食が少なく、安全性が高い。
本発明の吐出容器の一実施形態を示す一部正面断面図である。 図1の吐出容器の一部拡大図である。 図3a、bは、それぞれ本発明のバルブアッセンブリの他の実施形態を示す正面断面図である。 図4a、bは、それぞれ本発明のバルブアッセンブリのさらに他の実施形態を示す正面断面図およびその一部拡大図であり、図4cは流量調整部材の斜視図である。 図5a、bは、それぞれ本発明のバルブアッセンブリのさらに他の実施形態を示す正面断面図であり、図5cはその樹脂カバーのさらに他の実施形態の一部を示す断面図である。 図6a、bは、それぞれ本発明のバルブアッセンブリのさらに他の実施形態を示す正面断面図である。 本発明のバルブアッセンブリのさらに他の実施形態を示す正面断面図である。
図1の吐出容器10は、外部容器11と、その内部に挿入される2つの内部容器12と、外部容器11に固定され、2つの内部容器と外気とを連通する2つのバルブ機構を備えたバルブアッセンブリ15とからなる。また、吐出容器10のバルブアッセンブリ15には、2つの内部容器12を同時に外気と連通させる吐出部材16が取り付けられている。なお、吐出部材は内部容器を別々に外気と連通させるように独立して操作できるものでもよい。
外部容器11は、筒状の胴部11a、テーパー状の肩部11b、円筒状の首部11cおよびその上端開口に肉厚のフランジ部11dを備えた耐圧容器である。この外部容器11の首部11cとフランジ部11dは内面を共通しており、この内面11eが外部容器11の開口部を構成する。
この外部容器11は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの合成樹脂から、例えば、有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで半径方向にも膨らます2軸延伸ブロー成形によって成形される。特に、透光性を有する合成樹脂材料を用いることが、内部容器の形状や内容物の残量を視認する上で好ましい。また外部容器の内面および/または外面に炭素、酸化アルミ、シリカなどをガス状にして蒸着膜を設けることが、ガスの透過を防止する上で好ましい。しかし、アルミニウム等の金属板から成形してもよい。その場合、肉厚フランジ部11dの代わりに、開口部上端をロール加工してビード部とするのが好ましい。
内部容器12は、シートの周囲を貼り合わせて形成されるパウチ型のものである。この内部容器12は、後述するバルブアッセンブリのハウジングの下端の連結部に貼り合わせて連結される。内部容器12のシートとしては、充填される内容物が透過あるいは侵食しないものが適宜選択される。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エバールなどの合成樹脂シート、合成樹脂シートにシリカやアルミナなど無機物を蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウムなどの金属箔シート、あるいは合成樹脂シート、蒸着樹脂シート、金属箔シートから選ばれる少なくとも2つのシートを積層した積層シートが挙げられる。
バルブアッセンブリ15は、図2に示すように、2つのバルブ機構21と、外部容器11の開口部に挿入され、バルブ機構21を保持するバルブホルダー22と、そのバルブホルダー22を外部容器11に固定するマウンテンカバー23と、バルブホルダー22に収容され、バルブ機構21を収容するハウジング24とを備えている。
バルブ機構21は、ハウジング24の上部開口部から突出するようにハウジング24内に上下動自在に挿入される筒状のステム27と、そのステム27の挿入を許し、ステムと共にハウジングの上部開口部を閉じるリング状のステムラバー28と、ステム27を常時上方に付勢するバネ29とを有している。このバルブ機構21において、上方に付勢されるステム27およびステムラバー28は、後述するバルブホルダー22の樹脂カバー部37によって抑えられている。
ステム27は、上端の開口部27aと、その開口部から中部まで延びるステム内通路27bと、その外周にステム内通路27bの下部と連通するステム孔27cとを備えている。また、ステム27は、ステム内通路27bが上下に延びる筒状のステム上部30aと、ステム上部30aよりも外径が大きく、下部がバネの上端と当接するステム下部30bとからなる。ステムラバー28は、その中心孔がステム上部30aとステム下部30bの間の段部(ステム孔27cの位置)となるように配置される。ステム27は、バネ29によって上方に付勢されたステム下部30bの上端外周縁がステムラバーの下面と当接し、ステム孔27cが塞がれ、ハウジング24内と外気とが遮断される。ステム27、ステムラバー28、バネ29は、従来公知のエアゾールバルブの構造と同じである。
バルブ機構21のステム27は、ポリアセタール、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂から成形される。
バルブホルダー22は、外部容器11の開口部の内面11eに沿って挿入される栓部31と、その上端に形成された半径方向外側に突出した係合フランジ部32と、その係合フランジ部32から上方に突出した蓋部33とを備えている。栓部31の外周には、O−リング35を保持する環状凹部31aが形成されている。係合フランジ部32は外部容器11のフランジ部11dの上面に配置され、蓋部33は外部容器11の上方に配置される。この吐出容器10では、外部容器11とバルブアッセンブリ15との間をO−リング35で密封している。
またバルブホルダー22には、栓部31から蓋部33にかけて上下に貫通し、ハウジング24を収容して保持する2つの筒状のバルブ収容部36が形成されている。バルブ収容部36の内面には、後述するバルブ機構のハウジングの段部24aと係合する係合突起36aが環状にまたは放射状に形成されている。バルブ収容部36の上端は、バルブ収容部36を閉じるように形成されたリング状の樹脂カバー部37となっている。この樹脂カバー部37の中心孔は、ステム27を通し、ハウジング24およびステムラバー28を通さない構成となっている。
このようなバルブホルダー22は、ポリアセタール、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂から成形される。
マウンテンカバー23は、バルブホルダー22の蓋部33を覆う円筒状のカバー部23aと、バルブホルダー22の係合フランジ部32と外部容器11のフランジ部11dとを固定し、カバー部23aより大きい径の円筒状の固定部23bとを有する。また、カバー部23aには、ステム27を通す挿通孔23cが形成されている。このようなマウンテンカバー23は、アルミニウム、ステンレススチール等の金属板から成形され、固定部23bの下端を外部容器11のフランジ部11dの下面に対して折り曲げることでバルブアッセンブリ15を外部容器11に固着することができる。
ハウジング24は、その側面外周に前述したバルブホルダー22と係合するため、下方に向かって縮径する段部24aが形成されている。ハウジング24の下端には、内部容器12と連結する筒状の連結部24bが下方に突出している。ハウジング24の上端内面には、ステムラバー28を保持するラバー保持部24cが形成されている。
ハウジング24は、ポリアセタール、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート等の合成樹脂から成形される。
このように構成された吐出容器10は、それぞれの内部容器12内に異なる内容物が充填され、外部容器11および内部容器12との間に噴射剤が充填されることで吐出製品とすることができる。
前記内容物としては、たとえば、酸化染料を含有するアルカリ性の第1剤と、酸化剤を含有する酸性の第2剤とからなる2液式染毛剤などがあげられる。第1剤および第2剤の形態としては特に限定されないが、吐出部材を操作するだけで噴射剤の圧力により吐出することができるため、クリームやゲルなどの粘性を有するものを用いることができる。
前記噴射剤としては、たとえば、窒素、炭酸ガス、圧縮空気などの圧縮ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンなどの液化ガスなどがあげられ、エアゾール容器内を0.2〜1.0MPaに加圧する。
そして、吐出部材16を下方に押圧操作することにより、両バルブ機構21が開放される。つまり、内部容器12内に充填された内容物は、バルブ機構21のハウジング24(連結部24bからハウジング24内部)、ステム27(ステム孔27cから開口部27a)を経て吐出部材16に供給され、吐出部材16の吐出孔16aから吐出される。
吐出容器10は、内部容器12から吐出部材16(あるいはステム27)までの吐出経路において、内容物がステムラバー28を浸透しても樹脂カバー部37によりマウンテンカバー23と接触するのを防止するため、内容物によるマウンテンカバー23の腐食を防止することができる。また、バルブ機構21のステム27およびステムラバー28は、バルブホルダー22の樹脂カバー部37によって抑えられているため、バネ29に付勢されたステム27およびステムラバー28の力によって、マウンテンカバー23のカバー部23aの挿通孔23c近辺が変形し、バルブ機構21のシール性が弱まったりすることがない。
この吐出容器10は、本発明の構成のバルブホルダーのバルブ収容部内にバルブ機構を収容するハウジングを備えたものであり、本発明の構成のバルブホルダーおよび樹脂カバーを一体に成形したものであり、本発明の構成のハウジングおよび連結部材を一体に成形したものである。
図3aの吐出容器40aは、外部容器11から突出するバルブアッセンブリ15の高さが低いものである。詳しくは、図1の吐出容器10よりバルブホルダー22の蓋部33およびマウンテンカバー23のカバー部23aの高さが低いものである。他の構成は、図1の吐出容器10と実質的に同じものである。
バルブアッセンブリ15の蓋部33の高さを低くすることにより、ハウジングの連結部24bを短くすることができる。合成樹脂製の連結部24bは、ハウジングの部位において肉厚の薄い部分になるため、内容物によっては連結部24bを浸透し、その浸透によって他方の通路に混入することがある。しかし、図3aのように連結部24bを短くすることにより、連結部24bの全体を覆うように内部容器12の開口部を貼着することができ、内容物の浸透を防ぎ、双方の内容物の接触を防止することができる。また、連結部24bには、内容物が残りやすくなるが、短くすることにより、残量を少なくすることができる。
図3bの吐出容器40bは、本発明の構成のハウジングおよび連結部材を別部材として成形したものである。つまり、バルブアッセンブリ15が、内部容器12とハウジング41とを連結する連結部材42を備えているものである。また、外部容器11が、フランジ部11dの内面に上下方向に延びる噴射剤充填用の通路を構成する溝11fを備えている。他の構成は、図1の吐出容器10と実質的に同じものである。
詳しくは、ハウジング41の下端に下方に突出する筒状の係合部41aを有している。連結部材42は、その係合部41aの外周を覆う筒状の上部材42aと、内部容器12の開口部を溶着させる筒状の下部材42bと、それらを連結する基部42cとを有し、上部材42aの方が下部材42bより拡径している。また基部42cには、上部材42aの内側に係合部41aに挿入される内筒部42dが形成されている。ハウジング41と連結部材42を別部材にすることにより、それぞれの役割に応じた材質を選択することができる。たとえば、ハウジング41はバルブホルダーに装着しやすい弾力性や強度を有する材質、たとえばポリアセタールやポリブチレンテレフタレートなどを選択することができ、また、連結部材42は内部容器の最内層の材質に応じて溶着しやすい材質、たとえばポリプロピレンなどのポリオレフィンを選択することができる。
ここで噴射剤充填用の通路は、バルブホルダーの外周に溝を設けて構成してもよい。
図4aの吐出容器50は、図1の吐出容器10におけるバルブホルダー22の蓋部33およびマウンテンカバー23のカバー部23aが無いものである。また、ハウジング41の係合部41aと連結部材42との間に流量調整部材51が設けられている。他の構成は、図3bの吐出容器40bと実質的に同じものである。
流量調整部材51は、上流(外気側)から流れてくる内容物の流量と、下流(内部容器側)から流れてくる内容物の流量とを変えることができるものである。詳しくは、筒状の
本体51aと、その下端から下方に延びる脚部51bと、本体51aの天面から上方に延びる筒状の縮径部51cとからなる。脚部51bは、環状に複数本並んでおり、上方からの押圧力によって拡がるように構成されている。
この流量調整部材51は、本体51aとハウジング41との間が内容物を介して噴射剤の圧力により本体51aの天面がハウジングに押し付けられてシールされており、内部容器12から供給される内容物の流量を縮径部51c内の通路で制御することができる。一方、吐出容器50を組み立てた後、ステム27から内容物を充填する場合、内容物を充填する圧力によって流量調整部材51の脚部51bを変形させることができ、それと共に流量調整部材51を縦方向に縮小できるため、充填経路の径を大きくすることができる。このように流量調整部材51は、上流からの流量を大きく、下流からの流量を小さくできるため、製造時における内容物の充填を短期間ででき、かつ、吐出量をコントロールできる。
図5aの吐出容器60aは、本発明の構成のバルブホルダーのバルブ収容部内にバルブ機構を直接収容したものであり、本発明の構成のバルブホルダーおよび樹脂カバーを別部材として成形したものであり、本発明の構成のバルブホルダーおよび連結部材を別部材として成形したものである。
バルブアッセンブリ15は、2つのバルブ機構61と、外部容器11の開口部に挿入され、バルブ機構61を保持するバルブホルダー62と、バルブ機構をバルブホルダーに固定する合成樹脂製の2つの樹脂カバー63と、そのバルブホルダー62を外部容器11に固定するマウンテンカバー64とを備えている。
バルブ機構61は、ハウジングがバルブホルダー62と一体に成形されている他は、図1のバルブ機構21と実質的に同じものである。
バルブホルダー62は、図2のバルブホルダー22と同様に、栓部31と、係合フランジ部32と、蓋部33とを備えており、栓部31の外周には、O−リング35を保持する環状凹部31aが形成されている。このバルブホルダー62は、栓部31から蓋部33にかけて上下に貫通する2つの筒状のバルブ収容部62bが形成されている。このバルブ収容部62bの内部に、バルブ機構61のステム27、ステムラバー28、バネ29が挿入される。また、バルブ収容部62bの下端には、図3bと同様の連結部材42と係合する筒状の係合部41aが形成されている。蓋部33の上面であって、バルブ収容部62bを囲むように円状の溝62aが形成されている。この溝62aに、後述する樹脂カバー63が係止される。
樹脂カバー63は、リング状のカバー部63aと、その縁部から下方に延びる係合部63bとからなる。係合部63bが溝62aに係合され、カバー部63aの下面でステムラバーの上面を抑える。カバー部63aの中心孔は、上述した樹脂カバー部37と同様にステム27のみを通す構成となっている。
マウンテンカバー64は、図1のマウンテンカバー23と実質的に同じものである。
図5bの吐出容器60bは、図5aの吐出容器60aにおけるバルブホルダー62の蓋部33およびマウンテンカバー64のカバー部23aが無いものである。他の構成は、図5aの吐出容器60aと実質的に同じものである。
また図5a、bのように樹脂カバー63をバルブホルダー62と別部材とする場合、樹脂カバーとバルブホルダーとの間に係合手段を設け、樹脂カバーとバルブホルダーとを強く連結させるようにしてもよい。例えば、図5cのように樹脂カバー63の係合部63bの先端に内側に突出する係合突起63cを設け、バルブホルダーの溝62aの内面にその係合突起63cと係合する凹部62cを設けてもよい。このように樹脂カバーとバルブホルダーとの間に係合手段を設けることにより、バルブ機構をより強固に保持し、マウンテンカバー23のカバー部23aの挿通孔23c近辺の変形を防止する。また、係合部63bの径を、溝62aの径より若干小さく設計し、樹脂カバー63と溝62aとが強く嵌合
するようにしてもよい。
図6aの吐出容器70aは、本発明の構成のバルブホルダーのバルブ収容部内にバルブ機構を直接収容したものであり、本発明の構成のバルブホルダーおよび樹脂カバーを別部材として成形したものであり、本発明の構成のバルブホルダーおよび連結部材を別部材として成形したものである。また図5aにおけるそれぞれのバルブ収容部を閉じる2つの樹脂カバー63を一体に成形した樹脂カバー71を用いている。他の構成は、図5aの吐出容器60aと実質的に同じであり、バルブ機構61、バルブホルダー62、マウンテンカバー64を備えている。この樹脂カバー71はその外径がバルブホルダーの蓋部の外径と同じであるため、バルブホルダーを外部容器に固着する際に樹脂カバー71はマウンテンカバーにより均等に押し付けられ、2つのバルブ機構を確実にシールすることができる。
図6bの吐出容器70bは、図6aの吐出容器70aにおけるバルブホルダー62の蓋部33およびマウンテンカバー64のカバー部23aが無いものである。また、マウンテンカバー64のカバー部23aの天面に樹脂カバー71を下方に押し付ける凹部73が形成されている。他の構成は、図5aの吐出容器60aと実質的に同じものである。この凹部73により樹脂カバー71を強く押し付けることができ、バルブ機構を確実にシールすることができる。
図7の吐出容器80は、本発明の構成のバルブホルダーのバルブ収容部内にバルブ機構を直接収容し、本発明の構成のバルブホルダーおよび樹脂カバーを別部材として成形し、本発明の構成のバルブホルダーおよび連結部材を一体に成形したものである。このように構成することにより、バルブアッセンブリ81の部品数を少なくすることができる。他の構成は、図6bの吐出容器70aと実質的に同じであり、バルブ機構61、バルブホルダー62、マウンテンカバー64、樹脂カバー71を備えている。
本発明の実施形態では、2つの内部容器およびバルブ機構を備えたものについて開示しているが、3つ以上の内部容器およびバルブ機構を備えた吐出容器であってもよい。また、バルブ機構として、エアゾールバルブを挙げたが、上下動するステムを備えたポンプ式のバルブであってもよい。
10 吐出容器
11 外部容器
11a 筒状の胴部
11b テーパー状の肩部
11c 円筒状の首部
11d フランジ部
11e 内面
11f 溝
12 内部容器
15 バルブアッセンブリ
16 吐出部材
21 バルブ機構
22 バルブホルダー
23 マウンテンカバー
23a 円筒状のカバー部
23b 固定部
23c 挿通孔
24 ハウジング
24a 段部
24b 連結部
24c ラバー保持部
27 筒状のステム
27a 上端の開口部
27b ステム内通路
27c ステム孔
28 リング状のステムラバー
29 バネ
30a ステム上部
30b ステム下部
31 栓部
31a 環状凹部
32 係合フランジ部
33 蓋部
35 O−リング
36 バルブ収容部
36a 係合突起
37 樹脂カバー部
40a、40b 吐出容器
41 ハウジング
41a 係合部
42 連結部材
42a 上部材
42b 下部材
42c 基部
42d 内筒部
50 吐出容器
51 流量調整部材
51a 本体
51b 脚部
51c 縮径部
60a、60b 吐出容器
61 バルブ機構
62 バルブホルダー
62a 溝
62b バルブ収容部
62c 凹部
63 樹脂カバー
63a カバー部
63b 係合部
63c 係合突起
64 マウンテンカバー
70a、70b 吐出容器
71 樹脂カバー
73 凹部
80 吐出容器
81 バルブアッセンブリ

Claims (7)

  1. 外部容器の開口部に固定され、外部容器内に挿入される複数の内部容器と外気とを連通するバルブアッセンブリであって、
    内部容器と外気とを連通するステム孔を備えたステムと、そのステム孔をシールするステムラバーと、ステムを上方に付勢するバネとを備え、ステムを作動させることによってステム孔の開閉を操作する複数のバルブ機構と、
    外部容器の開口部に挿入され、前記バルブ機構を収容するバルブ収容部を複数個備えた合成樹脂製のバルブホルダーと、
    前記ステムラバーの上面を覆い、かつ、バルブ収容部を閉じる合成樹脂製のカバーと、
    前記バルブホルダーを外部容器に固定する金属製のマウンテンカバーと、
    前記バルブ収容部と内部容器とを連結する筒状の連結部材とを有する
    バルブアッセンブリ。
  2. 前記バルブホルダーとカバーとが一体に成形された、
    請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  3. 前記バルブ機構を収容して前記バルブ収容部に収容されるハウジングを備えた、
    請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  4. 前記バルブ収容部と連結部材、または、前記ハウジングと連結部材が一体に成形された、請求項1または3記載のバルブアッセンブリ。
  5. 2つの内部容器とそれぞれ連通する2つのバルブ機構を備えた、
    請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  6. 前記内部容器と外気とを連通する通路において、
    通路径を制御する流量調整部材が設けられている、
    請求項1記載のバルブアッセンブリ。
  7. 外部容器と、その内部に挿入される複数の内部容器と、請求項1記載のバルブアッセンブリとを備えた吐出容器。
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