JP2015006620A - ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド - Google Patents
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Abstract
Description
、消火剤ガスを使用するガス系消火設備において消火対象区画に消火剤ガスを放出するために設置される噴射ヘッドに消音手段を備えたことを特徴とする。
このガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド1Aは、消火剤ガスが供給される配管4に接続された噴射ヘッド1Aにオリフィス2を備えるとともに、その先端側に消音器3Aを配設し、この消音器3Aを介して消火剤ガスを消火対象区画に放出するようにしている。
この消音器3Aは、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減するようにしたものである。
すなわち、噴射ヘッド1Aのオリフィス2を通過した消火剤ガスを直接大気中に放出すると、消火剤ガスが急激に膨張し、それに伴って騒音が発生することとなるが、本実施例の噴射ヘッド1Aにおいては、消火剤ガスの流路となる内管31の周面に多数の透孔31aを形成し、その外周を外管32で覆う構造としているため、オリフィス2を通過した消火剤ガスが内管31を通過する間に徐々に膨張し、消火剤ガスが内管31の先端に形成された開口31bから大気中に放出される際に急激に膨張することを緩和し、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減することができる。
また、内管31と外管32との間に形成した空間33には、必要に応じて、グラスウール、ロックウール、スチールウール等の金属製ウール、合成繊維や天然繊維の不織布、無機材料(金属、金属の酸化物、金属の水酸化物を含む。)からなる多孔体(焼結体や粒状体を含む。)、合成樹脂発泡体、ハニカム構造の整流器等の気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料を充填するか、あるいは空間のままにすることができる。
また、外管32を焼結金属製のもので構成することもできる。
端に形成された開口31bから放出された消火剤ガスをホーン(拡散部材)6により拡散させて消火対象区画に放出するようにすることもできる。
また、噴射ヘッド1Aに配設した消音器3Aは、消音手段としての消音器3Aを簡易に配設することができるとともに、必要とされる消音の程度、設置状態等に合わせて消音器3Aを設計することができることから、必要な消音性能を確実に得ることができる。
このガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド1Bは、消火剤ガスが供給される配管4に接続された噴射ヘッド1Bにオリフィス2を備えるとともに、その先端側に消音器3Bを配設し、この消音器3Bを介して消火剤ガスを消火対象区画に放出するようにしている。
この消音器3Bは、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減するようにしたものである。
すなわち、噴射ヘッド1Bのオリフィス2を通過した消火剤ガスを直接大気中に放出すると、消火剤ガスが急激に膨張し、それに伴って騒音が発生することとなるが、本実施例の噴射ヘッド1Bにおいては、消火剤ガスが、消火剤ガスの流路となる内部流路34から放射方向に放出されるように、中心部に内部流路34と連通する孔部35aを有する複数の円盤形状の板材35を、スペーサ(図示省略)によって間隔をあけて、ボルト37によって固定することにより、消火剤ガスが放射方向に放出される放出流路36が形成される構造としているため、オリフィス2を通過した消火剤ガスが放出流路36を通過する間に徐々に膨張し、消火剤ガスが放出流路36から大気中に放出される際に急激に膨張することを緩和し、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減することができる。
このガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド1Cは、消火剤ガスが供給される配管4に接続された噴射ヘッド1Cに横方向に開口する複数個(本実施例においては、4個)のオリフィス2を備えるとともに、その外周を覆うように消音器3Cを配設し、この消音器3Cを介して消火剤ガスを消火対象区画に放出するようにしている。
この消音器3Cは、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減するようにしたものである。
すなわち、噴射ヘッド1Cのオリフィス2を通過した消火剤ガスを直接大気中に放出すると、消火剤ガスが急激に膨張し、それに伴って騒音が発生することとなるが、本実施例の噴射ヘッド1Cにおいては、消火剤ガスの流路となるオリフィス2の外周を筐体38で覆うとともに、この筐体38の開口部38aに充填材39aを配設した構造としているため、オリフィス2を通過した消火剤ガスが筐体38、さらには、充填材39aを通過する間に徐々に膨張し、筐体38の開口部38aから大気中に放出される際に急激に膨張することを緩和し、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減することができる。
また、充填材39aが飛散等しないように、充填材39aの材質等に応じて、パンチングメタル、エキスパンドメタル、焼結金属製の板材、ハニカム構造の整流器等からなる挟持板39b1、39b2によって挟持した状態で配設することができる。
また、消音効果を一層高めるために、必要に応じて、筐体38の内周及び/又は外周をさらに吸音性を備えた材料を用いて被覆したり、筐体38を焼結金属製のもので構成することもできる。
このガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド1C1において、消音器3C1は、横方向に開口する複数個(本実施例においては、4個)のオリフィス2の外周囲に設けけられた、消火剤ガスの流路となる開口部38aを形成した筒状の筐体38と、オリフィス2の横方向を向く開口の外周を若干の空間を設けて覆うようにして筐体38内に配設した有底の充填材39a1とで構成するようにしている。
この消音器3C1は、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減するようにしたものである。
すなわち、噴射ヘッド1C1のオリフィス2を通過した消火剤ガスを直接大気中に放出すると、消火剤ガスが急激に膨張し、それに伴って騒音が発生することとなるが、本実施例の噴射ヘッド1C1においては、消火剤ガスの流路となるオリフィス2の外周を充填材39a1を介して筐体38で覆う構造としているため、オリフィス2を通過した消火剤ガ
スが充填材39a1を通過する間に徐々に膨張し、筐体38の開口部38aから大気中に放出される際に急激に膨張することを緩和し、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減することができる。
また、液体可燃物等がある場合に、消火剤ガスが噴出されることによって可燃物が飛散し、これによって、火災の範囲が拡大するという問題があったが、オリフィス2を通過した消火剤ガスの流速が、充填材39a1を通過する間に大幅に減速されるため、この問題を併せて解消することができる。
これにより、噴射ヘッド1C1のオリフィス2を通過した消火剤ガスを、一旦遮蔽体39cで受け、その後、充填材39a1を通過させることによって、消火剤ガスの圧力によって充填材39a1が損傷を受けることを防止し、消火剤ガスが充填材39a1を円滑に通過させることができる。
このガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド1C2において、消音器3C2は、下方向に開口する複数個(本実施例においては、6個)のオリフィス2の出口に円板形状(又は図9(b)に示すような円錐形状)のデフレクタ(偏向部材)5を設けて横方向に偏向させた開口の外周囲に設けられた、消火剤ガスの流路となる開口部38aを形成した筒状の筐体38と、オリフィス2の横方向を向く開口の外周を覆うようにして筐体38内に配設した有底の充填材39a1とで構成するようにしている。
さらに、この噴射ヘッド1C2においては、下方向に開口するオリフィス2の出口部に気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料(図示省略)を配設し、その周囲をスリット等を形成することにより気体が流通可能なカバー部材39dで覆うようにしている。
この場合、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料は、オリフィス2の出口部に、気流の乱れを生じさせる空隙を生じることがないように、できるだけ近接して配設することが好ましい。
この消音器3C2は、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減するようにしたものである。
すなわち、噴射ヘッド1C2のオリフィス2を通過した消火剤ガスを直接大気中に放出すると、消火剤ガスが急激に膨張し、それに伴って騒音が発生することとなるが、本実施例の噴射ヘッド1C2においては、消火剤ガスの流路となる下方向に開口するオリフィス2の出口部に気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料を配設するとともに、横方向を向く開口の外周を充填材39a1を介して筐体38で覆う構造としてい
るため、オリフィス2を通過した消火剤ガスが、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料及び充填材39a1を通過する間に徐々に膨張し、筐体38の開口部38aから大気中に放出される際に急激に膨張することを緩和し、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減することができる。
また、液体可燃物等がある場合に、消火剤ガスが噴出されることによって可燃物が飛散し、これによって、火災の範囲が拡大するという問題があったが、オリフィス2を通過した消火剤ガスの流速が、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料及び充填材39a1を通過する間に大幅に減速されるため、この問題を併せて解消することができる。
なお、カバー部材39dには、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料の材質に応じて、パンチングメタル、エキスパンドメタル、焼結金属製の板材、ハニカム構造の整流器等を用いることができるが、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料の材質によっては、省略することもできる。
これにより、噴射ヘッド1C2のオリフィス2を通過した消火剤ガスを、一旦噴射ヘッド1C2のオリフィス2と充填材39a1との間に形成した空間に放出することによって拡散させ、消火剤ガスが充填材39a1を円滑に通過するようにすることができる。
すなわち、噴射ヘッド1D〜1Hのオリフィス2を通過した消火剤ガスを直接大気中に
放出すると、消火剤ガスが急激に膨張し、それに伴って騒音が発生することとなるが、本実施例の噴射ヘッド1D〜1Hにおいては、オリフィス2を通過した消火剤ガスが噴射ヘッド1D〜1Hを通過する間に徐々に膨張し、大気中に放出される際に急激に膨張することを緩和し、消火剤ガスが膨張することによって生じる衝撃波を弱めて、消火剤ガスが放出される際に発生する騒音を低減することができる。
この場合、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料は、オリフィス2の出口部に、気流の乱れを生じさせる空隙を生じることがないように、できるだけ近接して配設することが好ましい。
ここで、図7(a)に示す噴射ヘッド1Iは、複数個(本実施例においては、6個)のオリフィス2を備え、その出口に円板形状(又は図9(b)に示すような円錐形状)のデフレクタ(偏向部材)5を設けて横方向に偏向させた開口を備えたものであり、図7(b)に示す噴射ヘッド1Jは、1個のオリフィス2に連なる下方向の開口を備えたものである。
なお、噴射ヘッドやオリフィスの形式は、本実施例のものに限定されるものではない。
具体的には、図8(a)に示す噴射ヘッド1Kは、複数個のオリフィス2を備え、その出口に、中心部に空隙の孔径が大きな3次元の網目状組織からなる金属多孔性材料7aを、外周部にそれより空隙の孔径が小さな金属多孔性材料7bを層状に配して構成した円板形状の多孔性の気流の乱れをなくす材料7を配設したものであり、図8(b)に示す噴射ヘッド1Lは、複数個のオリフィス2を備え、その出口に、中心部に空隙の孔径が大きな3次元の網目状組織からなる金属多孔性材料7aを、外周部にそれより空隙の孔径が小さな金属多孔性材料7bを層状に配して構成した円筒形状の多孔性の気流の乱れをなくす材料7を配設したものである。
なお、噴射ヘッドやオリフィスの形式、さらに、気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料7は、本実施例のものに限定されるものではない。
1B ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1C ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1C1 ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1C2 ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1D ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1E ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1F ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1G ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1H ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1I ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1J ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1K ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
1L ガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド
2 オリフィス
3A 消音器
3B 消音器
3C 消音器
3C1 消音器
3C2 消音器
4 配管
5 デフレクタ(偏向部材)
6 ホーン(拡散部材)
7 気体が流通可能な繊維状又は多孔性の気流の乱れをなくす材料
7a 空隙の孔径が大きな金属多孔性材料
7b 空隙の孔径が小さな金属多孔性材料
Claims (1)
- 消火剤ガスを使用するガス系消火設備において消火対象区画に消火剤ガスを放出するために設置される噴射ヘッドに消音手段を備えたことを特徴とするガス系消火設備用の消音機能を有する噴射ヘッド。
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