JP2014527887A - 薬物送達デバイスおよび薬物送達デバイスに対する方法 - Google Patents

薬物送達デバイスおよび薬物送達デバイスに対する方法 Download PDF

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Abstract

遠位端および近位端を含むハウジング(4)と、薬物(16)の少なくとも1回分の用量を含むように適合および配置されたカートリッジ(3)とを備え、カートリッジ(3)内に栓(5)が可動配置される薬物送達デバイス(1)が提供される。デバイス(1)の初期状態で、栓(5)は、カートリッジ(3)に対して近位端の位置に配置される。デバイス(1)は、薬物(16)の用量を送達するためにカートリッジ(3)に対して遠位方向に栓(5)を動かすように適合および配置されたピストン・ロッド(9)をさらに備える。デバイス(1)は、用量送達動作が完了した後、ピストン・ロッド(9)が栓(5)に対して近位方向へ後退距離(D)だけ動かされるように動作可能な機構をさらに備え、初期状態で、ピストン・ロッド(9)の遠位端と栓(5)の近位端との間の距離はゼロより大きく、初期状態のピストン・ロッド(9)と栓(5)との間の距離は、後退距離(D)によって画成される。さらに、薬物送達デバイス(1)を組み立てる方法が提供される。

Description

本開示は、薬物送達デバイス、および薬物送達デバイスを組み立てる方法に関する。
薬物送達デバイス内では、しばしば薬物の複数回分の用量を含むカートリッジ内の栓がピストン・ロッドによって変位される。それによって、薬物の1回分の用量がカートリッジから排出される。
薬物送達デバイスは、たとえば特許文献1に記載されている。
WO2008/058666A1
本開示の目的は、改善された薬物送達デバイスの提供を容易にすることである。さらに、本開示の目的は、改善された薬物送達デバイスを組み立てる方法を提供することである。
この目的は、独立請求項の主題によって達成することができる。有利な実施形態および改良形態は、従属請求項の主題である。
一態様は、薬物送達デバイスのためのアセンブリに関する。このアセンブリは、ハウジングを備えることができる。ハウジングは、遠位端および近位端を含むことができる。アセンブリは、カートリッジをさらに備えることができる。カートリッジは、薬物の少なくとも1回分の用量、好ましくは薬物の複数回分の用量を含むように適合および配置することができる。カートリッジ内には、栓を可動配置することができる。デバイスの初期状態で、栓は、カートリッジに対して近位端の位置に配置することができる。カートリッジは、初期状態で、完全に充填されているものとすることができ、たとえば、薬物はまだカートリッジから投薬されていない。デバイスの初期状態は、カートリッジからの薬物の第1の用量を設定および投薬する前の状態とすることができる。初期状態は、製造業者から供給されたままのデバイスの状態とすることができる。アセンブリは、ピストン・ロッドをさらに備える。ピストン・ロッドは、薬物の用量を送達するためにカートリッジに対して遠位方向に栓を動かすように適合および配置することができる。アセンブリは、機構を備えることができる。前記機構は、特に用量送達動作が完了した後にピストン・ロッドが栓に対して近位方向または栓から離れる方向へ後退距離だけ動かされ、好ましくは自動的に動かされるように動作可能とすることができる。それによって、栓にかかるピストン・ロッドの圧力を低減させることができる。初期状態で、ピストン・ロッドの遠位端と栓の近位端との間の距離は、ゼロより大きくすることができる。初期状態のピストン・ロッドと栓との間の距離は、後退距離によって画成することができる。
この機構により、用量送達動作が完了した後、ピストン・ロッドは栓から後退距離をあけて確実に位置する。したがって、液滴を生じうる栓にかかる圧力を低減させることができ、またはさらに回避することができる。特に、変形した栓は、用量送達動作が完了した後に近位方向に弛緩させることができる。このようにして、カートリッジからの薬物が誤って無駄になりうる遠位方向の制御されていない栓の弛緩を回避することができる。
この機構は、初期状態でピストン・ロッドと栓とが所定の初期距離だけ分離されるようにさらに構成することができる。所定の初期距離は、後退距離に等しくすることができ、または後退距離より小さくすることができる。特に、機構は、初期状態のピストン・ロッドと栓との間の所定の初期距離を、後退距離の値に依存する事前定義された初期値になるように画成することができる。事前定義された初期値は、0.1mm〜1.0mmの範囲内とすることができる。事前定義された初期値は、たとえば0.2mmとすることができる。デバイスからの第1の用量を設定および投薬する前に栓から所定の距離をあけてピストン・ロッドを配置するための使用者の調整またはプライミング工程を不要にすることができる。このようにして、不十分な服薬を防止することができる。特に、使用者が必要なプライミング工程を飛ばして、代わりにプライミング体積を注射した場合、この結果、服薬が著しく不十分になるはずである。プライミング工程を不要にすることによって、この不十分な服薬を防止することができ、したがって用量の精度を増大させることができる。さらに、これにより、経験の浅い使用者による誤った動作のリスクを低減させ、したがって薬物の無駄を低減させるのに役立つことができる。また、すべての用量の前にプライミング工程を実施する傾向のある一部の用心深すぎる使用者は、薬物の第1の用量を無駄にするだけではなく、カートリッジを不必要に空にするはずであり、その結果、デバイスは、必要な回数の用量を送達することができなくなる。プライミング工程を不要にすることで、これらの問題をすべて回避するのに役立つことができる。
ピストン・ロッドと栓との間に距離がある初期状態では、カートリッジは加圧されない。したがって、カートリッジに針が取り付けられた場合、カートリッジ内の圧力のために薬物の液滴が針から出てくることはない。一部の薬物は、使用者の皮膚に接触した場合、使用者にとって有害なことがある。初期状態でピストン・ロッドと栓との間に距離をあけることによって、液滴のために薬物に皮膚を露出させるリスクを低減させることができ、またはさらに回避することができる。
さらなる態様は、薬物送達デバイスを組み立てる方法に関する。このデバイスは、上述のデバイスとすることができる。第1の工程で、カートリッジ・ユニットを設けることができる。カートリッジ・ユニットは、カートリッジ・ホルダを備えることができる。カートリッジ・ユニットは、カートリッジを備えることができる。カートリッジは、カートリッジ・ホルダ内で保持することができる。カートリッジは、薬物の少なくとも1回分の用量、好ましくは薬物の複数回分の用量を保持することができる。カートリッジ内には、栓を可動配置することができる。好ましくは、栓は、カートリッジに対して近位端の位置に配置される。特に、カートリッジは、完全に充填された状態とすることができる。次の工程で、駆動ユニットを設けることができる。駆動ユニットは、カートリッジ・ユニットに解放可能または解放不能に連結可能とすることができる。駆動ユニットは、ピストン・ロッドを備えることができる。駆動ユニットは、機構をさらに備えることができる。この機構は、機構が起動状態から停止状態に切り替わるときにピストン・ロッドを後退距離だけ動かすように構成することができる。次の工程で、機構を起動することができる。次の工程で、特に機構が起動されたとき、カートリッジ・ユニット上の所定の基準点、たとえばカートリッジが中に保持されるカートリッジ・ホルダ上のマークに対する栓の近位端の位置を測定することができる。次の工程で、駆動ユニット上の所定の基準点、たとえばハウジング上のマークに対するピストン・ロッドの遠位端の位置を測定することができる。次の工程で、前の測定の結果から、ピストン・ロッドの遠位端と栓の近位端との相対的な位置を示す情報を導出することができる。次の工程で、ピストン・ロッドが後退距離だけ変位されるように、機構を停止状態にすることができる。次の工程で、機構が停止状態にされたときにピストン・ロッドと栓とが互いから初期距離をあけて配置されるように、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとを互いに連結することができる。
一実施形態では、情報を導出する工程は、測定の結果から、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとの連結に対する連結位置を、これらのユニットが連結位置で連結された場合に機構が停止状態にされるとピストン・ロッドと栓とが互いから初期距離をあけて配置されるように判定することを含む。この場合、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとは、溶接によって互いに連結可能とすることができる。それによって、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとを互いに連結するための可変の相対的な位置に、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとを入れることができる。特に、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとはいずれも、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとを互いに連結するためのそれぞれのユニットに対する固定の位置を有する連結手段を備えなくてもよい。
さらなる実施形態によれば、情報を導出する工程は、測定の結果から、カートリッジ・ユニットおよび駆動ユニット上に設けられた連結手段によってカートリッジ・ユニットと駆動ユニットとが連結された場合の栓の近位端とピストン・ロッドの遠位端との相対的な位置を判定することを含む。この実施形態では、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとは、スナップ嵌め連結またはねじ山によって互いに連結可能とすることができる。この場合、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとは各々、カートリッジ・ユニットを駆動ユニットに連結するためのそれぞれのユニットに対する固定の位置を有する連結手段を備えることができる。カートリッジ・ユニットの連結手段は、たとえばピンを含むことができる。駆動ユニットの連結手段は、たとえば凹みを含むことができる。別法として、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとの間にスナップ嵌め連結を確立するために、カートリッジ・ユニットは凹みを備えることができ、駆動ユニットはピンを備えることができる。別法として、カートリッジ・ユニットはねじ山を備えることができ、駆動ユニットは相手側のねじ山を備えることができる。
前述の機構は、機構が起動状態にあり、デバイスが完全に組み立てられたとき、ピストン・ロッドの遠位端がピストンの近位端に当接するように、または近位端に対して距離をあけて配置されるように構成することができる。この機構は、機構が起動状態にあるとき、ピストン・ロッドによって栓が変形もしくは圧縮されないように、または栓がほんのわずかしか圧縮されないように構成することができる。機構は、液滴の生成を防止するために、機構が起動状態にあるとき、栓とピストン・ロッドとの相互の当接を、ピストン・ロッドが実質的な圧力または推力をまだ栓に印加しないような当接とすることができるように構成することができる。液滴は、カートリッジ内の薬物が加圧され、針ユニットがカートリッジ・ユニットに連結され、それによってカートリッジ・ユニットと環境との間に流動的連通が確立された場合に生じることがある。
機構が起動状態にあるとき、たとえばすべての構成要素がハウジングに対して遠位側へ押されるため、駆動ユニットの要素間の遊びを最小まで低減させることができる。したがって、測定中にすべての構成要素が明確に画成または付勢された位置を含むため、測定は信頼性が非常に高くなる。したがって、組立てが完了した後の構成要素の相対的な位置もまた、明確に画成される。さらに、組立てプロセス中にピストン・ロッドと栓との間の初期距離を非常に精密に調整できるため、使用者が動作させるプライミング工程を不要にすることができる。
デバイスが完全に組み立てられて初期状態にあり、機構が停止状態にあるときは、ピストン・ロッドと栓との間に当接がなくてもよい。特に、栓とピストン・ロッドとは、互いから所定の初期距離をあけて配置することができる。所定の初期距離は、後退距離以下にすることができる。所定の初期距離をあけてピストン・ロッドを配置することによって、栓とピストン・ロッドとが互いに対して所定の位置に確実に位置するようにし、したがって第1の用量の設定および後の用量の投薬工程で、事前定義された量の薬物が確実に投薬されるようにするために使用者が実行するプライミング工程を不要にすることができる。デバイスの用量の精度を増大させることができる。
好ましい実施形態によれば:
− 遠位端および近位端を含むハウジングと、
− 薬物の少なくとも1回分の用量を含むように適合および配置されたカートリッジ、ならびにカートリッジ内に可動配置され、デバイスの初期状態でカートリッジに対して近位端の位置に配置される栓と、
− 薬物の用量を送達するためにカートリッジに対して遠位方向に栓を動かすように適合および配置されたピストン・ロッドと
を備える薬物送達デバイスが提供される。
デバイスは、用量送達動作が完了した後にピストン・ロッドが栓に対して近位方向へ後退距離だけ動かされるように動作可能な機構をさらに備え、初期状態で、ピストン・ロッドの遠位端と栓の近位端との間の距離はゼロより大きく、初期状態のピストン・ロッドと栓との間の距離は後退距離によって画成される。
好ましい実施形態によれば、薬物送達デバイスを組み立てる方法が提供され、この方法は:
A)薬物の少なくとも1回分の用量を保持するカートリッジを備え、カートリッジ内に栓が可動配置されるカートリッジ・ユニットを設ける工程と、
B)カートリッジ・ユニットに連結可能であり、ピストン・ロッドおよび機構を備える駆動ユニットを設ける工程であって、ここで、機構は、機構が起動状態から停止状態に切り替わるときにピストン・ロッドを後退距離だけ動かすように構成される、上記設ける工程と、
C)機構を起動する工程と、
D)カートリッジ・ユニット上の所定の基準点に対する栓の近位端の位置を測定する工程と、
E)駆動ユニット上の所定の基準点に対するピストン・ロッドの遠位端の位置を測定する工程と、
F)工程D)および工程E)で実行した測定の結果から、ピストン・ロッドの遠位端と栓の近位端との相対的な位置を示す情報を導出する工程と、
G)ピストン・ロッドが後退距離だけ変位されるように、機構を停止状態にする工程と、
H)機構が停止状態にされたときにピストン・ロッドと栓とが互いから初期距離をあけて配置されるように、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとを互いに連結する工程とを含む。
起動された機構を用いることによって、デバイスの可動の構成要素間の遊びを取り除くことができる。したがって、非常に信頼性の高い測定を有効にすることができ、その結果、使用者が実施しなければならないプライミング工程のない用量の精度が高いデバイスが得られる。
当然ながら、異なる態様および実施形態に関連して上述した特徴は、互いに組み合わせることができ、また後述する特徴と組み合わせることができる。
さらなる特徴および改良形態は、添付の図と併せて例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。
薬物送達デバイスの概略的な断面側面図である。 用量設定動作が実行された後の図1の薬物送達デバイスの概略的な断面側面図である。 組立て中の図1の薬物送達デバイスの概略的な断面側面図である。 組立てが完了した後の図3の薬物送達デバイスの概略図である。 図5の薬物送達デバイスを組み立てた概略的な斜視側面図である。 A〜Cは、異なる動作状態にある図1の薬物送達デバイスの部材の概略的な断面側面図である。 図1の薬物送達デバイスの部材の概略的な斜視側面図である。 図1の薬物送達デバイスの部材の概略的な斜視側面図である。 図7Aおよび図7Bに示す薬物送達デバイスの部材の概略的な断面側面図である。 図7A〜7Cに示す薬物送達デバイスの部材の概略的な底面図である。
これらの図では、同様の要素、同じ種類の要素、および同一の働きをする要素に同じ参照番号を提供することができる。
図1および図2に、薬物送達デバイス1を示す。薬物送達デバイス1は、ハウジング4を備える。薬物送達デバイス1およびハウジング4は、遠位端および近位端を有する。遠位端を矢印17で示す。近位端を矢印18で示す。「遠位端」という用語は、薬物送達デバイス1またはその構成要素のうち、薬物送達デバイス1の投薬端の最も近くに配置され、または配置されるべき端を指す。「近位端」という用語は、デバイス1またはその構成要素のうち、デバイス1の投薬端から最も遠くに配置され、または配置されるべき端を指す。遠位端と近位端とは、軸の方向に互いから隔置される。軸は、デバイス1の長手方向軸とすることができる。
薬物送達デバイス1は、カートリッジ・ホルダ2を備える。薬物送達デバイス1は、カートリッジ3を備える。カートリッジ3は、カートリッジ・ホルダ2内に保持される。カートリッジ・ホルダ2は、カートリッジ3の位置を機械的に安定させる。カートリッジ・ホルダ2は、たとえばねじ係合、溶接、またはスナップ嵌めによって、ハウジング4に連結可能である。カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とは、解放不能に互いに連結される。たとえばデバイス1が使用されていないとき、デバイス1、特にカートリッジ・ホルダ2またはカートリッジ3を環境の影響から保護するために、薬物送達デバイス1にキャップ6を固定することができる。
カートリッジ3は、薬物16、好ましくは薬物16の複数回分の用量を含む。本明細書で使用する用語「薬物」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、アンチハウジングもしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−Y−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−Y−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジ
ン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各アンチハウジングの基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類によりアンチハウジングのアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびкで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各アンチハウジングは、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各アンチハウジングにつき、軽鎖кまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与のアンチハウジングの固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「アンチハウジングフラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全アンチハウジングと本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類金属、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
カートリッジ3内では、栓5が摺動可能に保持される。栓5は、カートリッジ3を近位側へ封止する。栓5がカートリッジ3に対して遠位方向に動くことで、カートリッジ3から薬物16が投薬される。デバイス1の初期状態、すなわち第1の用量を設定および投薬する前に製造業者から供給されたままの状態で、栓5は、カートリッジ3に対して近位端の位置に配置される。カートリッジ3は、初期状態で、完全に充填されているものとすることができ、たとえば、薬物16はまだカートリッジ3から投薬されていない。
薬物送達デバイス1は、ペン型のデバイス、特にペン型の注射器とすることができる。デバイス1は、薬物16の固定の用量、すなわち使用者によって変動させることができない用量を投薬するように構成されることが好ましい。デバイス1は再利用可能なデバイスであり、これは、特にリセット動作中、カートリッジ3を交換カートリッジに置き換えることができ、それによって交換カートリッジから複数回分の用量を投薬できることを意味する。別法として、デバイス1は、使い捨てのデバイス1とすることができ、これは、カートリッジ3はカートリッジ・ホルダ2に解放不能に連結されることを意味する。
デバイス1は、駆動機構7A、7B、13、14を備える。駆動機構は、薬物16の用量を設定および投薬するために使用される。駆動機構の詳細は、前述の特許文献1を参照されたい。
デバイス1は、ピストン・ロッド9を備える。ピストン・ロッド9は、デバイス1のハウジング4を通って動作するように構成される。
デバイス1の一実施形態(図1、図2、および図7A〜7D参照)では、ピストン・ロッド9の長さを変動させることができる。これは、調整部材10を用いることによって達成することができる。調整部材10は、ピストン・ロッド9の一部とすることができる。調整部材10は、ピストン・ロッド9上に変位可能に配置することができる。調整部材10は、ピストン・ロッド9の遠位端に配置することができる。調整部材10は、ピストン・ロッド9に連結することができ、デバイス1の最終の組立て前にピストン・ロッド9の長さを拡大または低減させるために、好ましくはピストン・ロッドの長手方向軸に沿って、たとえば軸方向に、ピストン・ロッド9に対して変位させることができる。これについては、より詳細に後に説明する。代替実施形態では、ピストン・ロッド9の長さは固定である(図5の実施形態参照)。
ピストン・ロッド9の長さが可変である実施形態では、調整部材10は、ピストン・ロッド9の遠位端部に相互に連結され、栓5の方を向く。したがって、少なくとも1つの調整部材10は、ピストン・ロッド9と栓5との間に配置されるべきである。したがって、調整部材10は、たとえば製造および/または組立て公差のために起こりうるピストン・ロッド9と栓5との相互の距離および/または相対的な位置の変動を補償するための一種のインターフェース部材として働く。ピストン・ロッド9は、少なくとも1つのインターロック手段をさらに備えることができる。インターロック手段は、調整部材10および/またはピストン・ロッド9と相互作用して、調整部材10とピストン・ロッド9とを互いに任意の相対的な位置で定位置に相互にロックするように適合される。特に、ピストン・ロッド9に対する調整部材10の軸方向の位置は、好ましくは前記製造および組立て公差を除去するように、連続して修正することができる。調整部材10がピストン・ロッド9に対して公差除去構成で位置した後、ピストン・ロッド9に対する調整部材10の相対的な位置は、少なくとも1つのインターロック手段を用いることによって、恒久的または解放可能にロックすることができる。公差除去手順中、たとえば後述する組立てプロセス中、調整部材10とピストン・ロッド9とは、互いに対して相互に変位可能である。言い換えれば、調整部材10とピストン・ロッド9とは、軸方向に嵌め込み式にシフト可能とすることができる。公差除去構成が達成された後、調整部材10とピストン・ロッド9とは、栓5を遠位方向に変位させるのに必要なそれぞれの推力または力をピストン・ロッド9が栓5に伝達することが有効になるように、相互にインターロックすることができる。ピストン・ロッド9と、ピストン・ロッド9に変位可能に取り付けられまたは連結された調整部材10とを有することによって、特に公差を除去する目的で、ピストン・ロッド9の全体的な軸方向の寸法および延長が可変になる。
別の好ましい実施形態(図7A〜7C参照)では、調整部材10とピストン・ロッド9とは、ピストン・ロッド9と調整部材10とを互いに対して軸方向に変位させるようにねじで係合される。調整部材10とピストン・ロッドと9は、調整部材の内側のねじ山23(図7C参照)とピストン・ロッドの外側のねじ山12(図7Aおよび図7C参照)との機械的な協調によって、ねじで係合される。ねじ山は、自動ロック式であることが好ましい。調整部材10とピストン・ロッド9とのねじ係合を用いることによって、ピストン・ロッド9の全体的な軸方向の寸法を連続して修正することができる。ここで、インターロック手段は、ピストン・ロッド9と調整部材10との自動式の相対的な回転を抑制するようにさらに適合される。したがって、インターロック手段は、調整部材10がピストン・ロッド9に対して自律的に回転するのを防止し、また逆も同様である。ねじ係合を用いることによって、軸方向に誘導される力および推力を、たとえば駆動機構からピストン・ロッド9を介して調整部材10へ伝達することができ、最終的に栓5へ伝達することができる。
インターロック手段は、ピストン・ロッド9と調整部材10との自動式の相対的な回転を抑制するように設計されるため、インターロック手段自体は、栓5を遠位方向に変位させるのに必要なそれらの比較的大きい軸方向の力またはそれぞれの推力に耐える必要はない。
さらに好ましい態様(図7C参照)では、調整部材10は、ねじ付きのレセプタクルを備え、このレセプタクルは、ピストン・ロッド9の対応するねじ付きの遠位ソケット部分を受け入れるように適合される。
代替実施形態(明示せず)では、ピストン・ロッド9は、遠位端部にねじ付きのレセプタクルを備え、このレセプタクルは、調整部材10の対応するねじ付きの近位ソケット部分を受け入れるように適合される。したがって、ピストン・ロッド9と調整部材10とのねじ係合は通常、いずれの方法でも実施することができる。
別の好ましい態様(図7D参照)では、インターロック手段は、調整部材10またはピストン・ロッド9の波形の表面部分25に係合するように適合された少なくとも1つの弾性的に付勢された舌状部材24を備える。好ましくは、インターロック手段は、調整部材10またはピストン・ロッド9のレセプタクルの側壁に押込み式に係合することができる。さらに、インターロック手段は、ソケット部分を含む部材または構成要素上に配置されることが好ましい。
別の好ましい実施形態では、舌状部材24は、ソケット部分に対して横方向にずれて配置される。軸方向に突出するソケット部分は通常、ピストン・ロッドの長手方向軸に対して垂直に延びるピストン・ロッド9の横断面に対して、調整部材10の中心に配置される。ここで、弾性的に付勢された舌状部材24は、ソケット部分に対して横方向または径方向にずれて配置および変位される。したがって、ソケット部分と舌状部材24との相互の配置は、レセプタクルの側壁区間を受け入れるように適合された間隙が間に形成されるような配置である。
さらに好ましい実施形態では、レセプタクルの径方向に内方に向いている側壁区間は、ねじ付きであり、それに対応するねじ付きのソケット部分とのねじ係合を提供する。外方を向いている側面におけるレセプタクルの側壁区間は、好ましくは波形であり、またはリブ付きの構造を含み、この構造を用いることによって、レセプタクルと舌状部材との一種の押込みまたは摩擦による係合を確立して、ソケット部分に対するレセプタクルの自動式の相対的な回転を抑制することができることができる。
代替実施形態では、レセプタクルの外方を向いている側壁区間は、ねじ付きであり、前記レセプタクルの内方を向いている側壁区間は波形であり、またはリブ付きの表面構造を含むことも考えられる。そのような実施形態では、弾性的に付勢された舌状部材は、調整部材10とピストン・ロッド9とのねじ係合に対して径方向に内方に配置されることが好ましい。
弾性的に付勢された舌状部材と波形の表面との相互の係合および相互作用は、一種のスナップイン機能を提供する。長手方向に延びるリブまたは波形の全体的な数およびねじ山のピッチに応じて、1ミリメートル未満の範囲内、好ましくは1/10mmまたはさらに1/100mmの範囲内で、ピストン・ロッドおよび調整部材10の微調整を達成することができる。
さらに好ましい実施形態(明示せず)では、レセプタクルのねじ付きで波形の側壁区間は、互いに対して軸方向に少なくとも部分的にずれて配置される。さらに、前記壁区間の波形またはリブは、レセプタクルおよびソケット部分の相互に対応するねじ山の全体的な軸方向の延長に実質上対応する軸方向の延長を含む。
さらなる実施形態(明示せず)によれば、ピストン・ロッド9は、ピストン・ロッド9に配置された少なくとも2つの舌状部材を備え、これらの舌状部材は、ピストン・ロッドの遠位端部に対して近位方向へ軸方向に変位される。ここで、好ましくは横断面内で互いに対向して配置される舌状部材は、カップ状のレセプタクルを備える調整部材10の近位端の波形またはリブ付きの外側側壁区間に係合するように適合された径方向に内方を指すラグ部分を含む。
さらなる態様(図1および図2参照)では、調整部材10は、薬物送達デバイス1が初期状態にある場合に栓5の近位端部の方を向く接触面を遠位端部に含むものとする。接触または当接面は、略平面の形状であり、好ましくは横断面内を延び、したがってピストン・ロッドの軸方向または長手方向の延長に対して垂直に延びる。好ましくは、調整部材10のカップ状のレセプタクルの遠位側を向いている外面は、接触面として働く。
以下、ピストン・ロッド9と栓5との当接とは、調整部材10が栓5に当接することを意味することができる。
ピストン・ロッド9、調整部材10、および/またはインターロック手段の前述の実施形態の結果、調整可能な長さを有するピストン・ロッドを使用して、後述する製造公差を補償することができる。さらにすでに上述したように、デバイス1の代替実施形態では、ピストン・ロッド9の長さを固定とすることもできる。この場合、前述の実施形態を不要にすることができ、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4との間の連結の位置を調整することによって、公差を補償することができる。公差を除去する結果、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4との連結が完了した後、薬物の第1の用量がカートリッジ3から投薬される前に、栓5に対するピストン・ロッド9の初期位置が画成される。
デバイス1は、機構、特に後退機構を備える。この機構は、ばね部材15、たとえば螺旋コイルばねを含む。ばね部材15は、ハウジング4内で軸方向に固定される。ばね部材15は、ハウジング内で柔軟に取り付けられる。ばね部材15は、軸方向に可撓性を有する。ばね部材15は、ハウジング4、駆動機構の部材7A、またはハウジングの挿入部と一体形成される。後退機構を用いることによって、ピストン・ロッド9は、より詳細に後に説明する用量送達動作が実行された後、後退距離Dだけ近位側へ動かされる。後退距離Dは、1.0mm未満とすることができる。好ましくは、後退距離Dは、0.5mm未満である。後退距離Dは、0.1mmより大きくすることができる。後退距離Dは、たとえば0.3mmになることが好ましい。
デバイスの初期状態で、ピストン・ロッド9の近位端は、栓5の近位端から所定の初期距離をあけて配置される。所定の初期距離は、後退距離D以下である。特に、所定の初期距離は、後退距離Dによって画成することができる。これについては、デバイス1の組立てプロセスに関連して説明する。所定の初期距離は、たとえば0.2mmになる。したがって、デバイス1の初期状態で、ピストン・ロッド9と栓5とは、互いに対して所定の初期位置に配置される。ピストン・ロッド9と栓5とを所定の相対的な位置に配置するための使用者が動作させる工程、たとえばプライミング工程は不要である。
デバイス1は、作動部材14を備える。作動部材14は、少なくとも部分的にデバイス1のハウジング4内に配置される。作動部材14は、用量ボタンを備えることができる。作動部材14は、駆動部材を備えることができる。作動部材14は、ハウジング4に対して変位可能である。作動部材14は、ハウジング4に対して第1の位置(図6A参照)に位置することができる。第1の位置は、ハウジング4に対する作動部材14の最も遠位の位置とすることができる。別法として、作動部材14は、ハウジング4に対する第2の位置(図6B参照)に位置することができる。作動部材14の第2の位置は、後退または初期位置とすることができる。別法として、作動部材14は、ハウジング4に対する第3の位置(図6C参照)に位置することができる。第3の位置は、ハウジング4に対する作動部材14の最も近位の位置とすることができる。第2の位置は、第1の位置よりハウジング4に対して近位に配置される。第3の位置は、第2の位置よりハウジング4に対して近位側へ配置される。
作動部材14は、用量送達動作が完全に完了した後、第1の位置に位置する(図1参照)。作動部材14が第1の位置にあるとき、機構が起動される。作動部材14は、用量設定動作が開始する前に、たとえば初期状態で、第2の位置に位置する(図2参照)。作動部材14が第2の位置にあるとき、機構は停止状態にされる。用量設定動作が完了した後、作動部材14は第3の位置に位置する。作動部材14が第3の位置にあるとき、機構は停止状態にされる。
作動部材14は、デバイス1の機構を起動するために、第2または第3の位置から第1の位置へ可動である。作動部材14は、薬物16の設定された用量を送達するために、第3の位置から第1の位置へ可動である。第3の位置から第1の位置への作動部材14の運動は、作動部材14とピストン・ロッド9との機械的な協調によって、ピストン・ロッド9へ伝達される。
作動部材14は、デバイス1の機構を停止状態にするために、第1の位置、すなわち最も遠位の位置から、第2の位置、すなわち後退または初期位置へ可動である。第1の位置から第2の位置へ変位される作動部材14の運動は、ピストン・ロッド9へ伝達され、ピストン・ロッド9を後退距離Dだけ変位させる。これについては、より詳細に後に説明する。
作動部材14は、薬物16の用量を設定するために、第2の位置から第3の位置へさらに可動である。第2の位置から第3の位置へ変位される作動部材14の運動は、ハウジング4とピストン・ロッド9との機械的な協調によってピストン・ロッド9へ伝達されないようになっている。
後退機構の動作について、デバイス1の組立ておよび動作に関連して以下に説明する。
デバイス1を組み立てるために、以下の工程が実行される。これらの工程は、以下に示す順序で実行することができるが、必ずしも必須ではない。後述する工程は、ピストン・ロッドの長さが調整可能である場合に当てはまることに留意されたい。以下、これを実施形態「A」と呼ぶ。調整可能な長さを有するピストン・ロッド9を必要とすることなく、ハウジング4とカートリッジ・ホルダ2との間の連結の位置を変更して公差を補償できる場合を、以下、実施形態「B」と呼び、後に説明する。
A.1)第1の工程で、カートリッジ3を含むカートリッジ・ホルダ2が設けられる。カートリッジ3は、完全に充填された状態である。特に、栓5は、カートリッジ3に対して近位端の位置に配置される。
A.2)第2の工程で、ハウジング4が設けられ、ハウジング4内に作動部材14、ばね部材15、およびピストン・ロッド9が保持される。作動部材14は第2の位置にあり、したがって機構は停止状態にされる。特に、ばね15は弛緩状態にある。ハウジング4は、まだカートリッジ・ホルダ2に連結されていない。
A.3)次の工程で、前述の後退機構が起動される。これは、作動部材14を第2の位置から第1の位置へ遠位側に動かすことによって達成される。作動部材14が遠位側へ動かされる距離は、たとえば0.6mmになる。この距離は、0.1mmより大きくすることができる。この距離は、2.0mmより小さくすることができる。作動部材14は、ばね部材15によって提供される近位側へ誘導される力に逆らって動かされる。したがって、作動部材14が遠位側へ動かされたとき、ばね部材15は付勢される。作動部材14が第1の位置へ動かされるとき、ピストン・ロッド9は同様に遠位側へ動かされる。ピストン・ロッド9は、たとえば、作動部材14が遠位側へ動かされる距離の2分の1だけ遠位側へ動かされる。ピストン・ロッド9は、たとえば0.3mmだけ遠位側へ動かされる。したがって、デバイス1の機械的な利点は2:1になる(特許文献1の「ラック・アンド・ピニオン」の実施形態参照)。作動部材14が第1の位置に位置したとき、後退機構は完全に起動される。
A.4)次の工程で、カートリッジ・ユニット上の所定の基準点に対する栓5の近位端の位置が測定される。基準点は、たとえばカートリッジ3またはカートリッジ・ホルダ2上に位置することができる(図3参照)。
A.5)次の工程で、ハウジング4上の所定の基準点19に対するピストン・ロッド9の遠位端の位置が測定される(図3参照)。
A.6)次の工程で、前の2つの工程(工程A.4)および工程A.5))で実行された測定の結果から、たとえばカートリッジ・ホルダ2およびハウジング4の知られている信頼性の高い寸法、測定された値、ならびにカートリッジ・ホルダ2およびハウジング4上のマークの位置に基づいて、機構が起動された状態でカートリッジ・ホルダ2とハウジング4とが連結されたときに栓5の近位端とピストン・ロッド9の遠位端とが有するはずの相対的な位置が計算される。この相対的な位置は、機構が起動され、デバイス1が完全に組み立てられたとき、ピストン・ロッド9によって栓5が圧縮されない、またはほんのわずかしか圧縮されないような位置であることが好ましい。相対的な位置は、機構が起動され、デバイス1が完全に組み立てられたとき、栓5とピストン・ロッド9とがちょうど互いに当接し、または栓5とピストン・ロッド9との間にわずかな距離しかないような位置であることが好ましい。
A.7)次の工程で、機構は停止状態にされる。これは、作動部材14を解放することによって達成される。解放された後、近位側へ誘導される力がばね部材15によって作動部材14上へ及ぼされるため、作動部材14は第1の位置から第2の位置へ自動的に動かされる。第1の位置から第2の位置への作動部材14の運動はピストン・ロッド9へ伝達され、その結果、ピストン・ロッド9は後退距離Dだけ変位される。ピストン・ロッド9は、たとえば0.3mmの後退距離Dだけ変位される。作動部材14が第2の位置にきたとき、機構は完全に停止状態にされる。
A.8)次の工程で、工程A.6)で計算した相対的な位置が所定の相対的な位置に対応するかどうかが確かめられる。所定の相対的な位置は、機構が起動され、デバイス1が完全に組み立てられたとき、ピストン・ロッド9によって栓5が圧縮されないように、またはほんのわずかしか圧縮されないように選択することができる。したがって、所定の相対的な位置は、液滴の生成を防止するために、栓5とピストン・ロッド9との相互の当接が、ピストン・ロッド9が実質的な圧力または推力をまだ栓5に印加しないような当接になるように選択されるべきである。
A.9)工程A.6)で計算した相対的な位置が所定の相対的な位置に対応しない場合(工程8)参照)、上述のように、ピストン・ロッド9の長さを変動させることができる。
工程A.6)で計算した相対的な位置が、機構が起動され、デバイス1が最終的に組み立てられたときに、ピストン・ロッド9の遠位端と栓5の近位端との間に間隙が生じるはずの位置である場合、ピストン・ロッド9の長さは、調整部材10をピストン・ロッド9に対して遠位方向に螺着することによって拡大される。そうでない場合、不十分な服薬が行われる可能性があり、使用者にとって重大な、またはさらには致命的な結果が生じる可能性がある。
一方、工程A.6)で計算した相対的な位置が、デバイス1が組み立てられたときに栓5の近位端とピストン・ロッド9の遠位端との間の距離が小さくなりすぎる位置である場合、ピストン・ロッド9は栓5を強く圧縮するはずである。これは、薬物16の液滴またはさらには過剰な服薬を招く可能性がある。したがって、この場合、ピストン・ロッド9の長さは、調整部材10をピストン・ロッド9に対して近位方向に螺着することによって低減される。
ピストン・ロッド9の長さを調整した後、工程A.3)〜A.8)が繰り返される。このときもまた、工程A.6)で計算した相対的な位置が所定の相対的な位置に対応しない場合、工程A.8)がもう一度繰り返される。
A.10)工程A.8)、場合により工程A.9)を実行した後、工程A.6)で計算した相対的な位置が所定の相対的な位置に対応する場合、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とが互いの方へ動かされ(図4の矢印21)、互いに連結される(図4参照)。それによって、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とは、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4との互いに対するねじ込みまたはスナップ嵌めによって、解放不能に連結される。それによって、連結手段、たとえば2つの嵌合するねじ山または2つの嵌合するスナップ嵌め要素が、ハウジング4およびカートリッジ・ホルダ2に対して固定の位置に配置される。
以下、実施形態「B」によるデバイス1を組み立てる工程について説明する。実施形態「B」で、ピストン・ロッド9の長さは固定とすることができ、ピストン・ロッド9を使用して公差を補償することができない。
工程B.1)〜B.5)に関しては、工程A.1)〜A.5)を参照されたい。工程A.1)〜A.5)は、ピストン・ロッド9の長さが調整可能でない場合にも当てはまる。
B.6)次の工程で、工程B.4)および工程B.5)で実行した測定の結果から、たとえばカートリッジ・ホルダ2およびハウジング4の知られている信頼性の高い寸法、測定された値、ならびにカートリッジ・ホルダ2およびハウジング4上のマークの位置に基づいて、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4との連結の連結位置が判定される。それによって、連結位置は、ハウジング4とカートリッジ・ホルダ2とが連結位置で連結された場合、機構が停止状態にされたときにピストン・ロッド9と栓5とが互いから所定の初期距離をあけて配置されるように選択される。特に、工程B.4)および工程B.5)で実行した測定から、デバイス1が完全に組み立てられたときにカートリッジ・ホルダ2とハウジング4とのどの連結位置が栓5とピストン・ロッド9との間の初期距離を達成するべきかが計算される。この距離は、機構が起動され、デバイス1が完全に組み立てられたとき、ピストン・ロッド9によって栓5が圧縮されない、またはほんのわずかしか圧縮されないような距離であることが好ましい。ピストン・ロッド9と栓5との間の距離は、機構が起動されたとき、ゼロ以上とすることができる。この距離は、機構が起動され、デバイス1が完全に組み立てられたとき、栓5とピストン・ロッド9とがちょうど互いに当接し、または栓5とピストン・ロッド9との間にわずかな距離しかないような距離であることが好ましい。
B.7)次の工程で、機構は停止状態にされる。工程B.7)に関しては、工程A.7)を参照されたい。工程A.7)は、ピストン・ロッド9の長さが必ずしも調整可能でない実施形態にも当てはまる。
B.8)次の工程で、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とは、互いの方へ動かされ、互いに連結される。それによって、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とは、たとえば図5に示す溶接によって解放不能に連結される。カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とは、たとえばレーザによって互いに溶接される。カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とは、たとえば溶接面22(図5)を介して互いに溶接される。これには、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とを互いに連結したときにカートリッジ・ホルダ2とハウジング4とを可変の相対的な位置に入れることができるという利点がある。したがって、ピストン・ロッド9と栓5とを可変の相対的な初期位置に入れることができる。特に、カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とを互いに溶接することによって、ピストン・ロッド9と栓4との間の可変の所定の初期距離を確立することができる。これは、ハウジング4およびカートリッジ・ホルダ2の外面上の様々な個所に溶接面22を適用できるために可能である。したがって、この場合、ピストン・ロッド9の長さの調整は不要である。
カートリッジ・ホルダ2とハウジング4とが連結されたとき、特に実施形態「A」に対して工程A.10)、または実施形態「B」に対して工程B.8)を実行した後、デバイス1は完全に組み立てられる。ここで、デバイス1は前述の初期状態にある。ピストン・ロッド9の遠位端と栓5の近位端との間の初期距離は、ゼロより大きい。初期距離は、作動部材14が組立てプロセス中に第1の位置から第2の位置へ動かされたときにピストン・ロッド9が近位側へ動かされた後退距離Dによって画成される。初期状態の距離は、後退距離Dに対応することができる。
デバイス1は、初期状態で使用者へ供給される。デバイス1を動作させるには、以下の工程が実行される:
薬物16の用量を設定するために、使用者は、作動部材14を第2の位置から第3の位置へ動かす(図2参照)。ピストン・ロッド9は、ハウジング4との機械的な協調によって定位置で保持される。ピストン・ロッド9は、栓5から所定の初期距離をあけて配置され、この初期距離は、図2の後退距離に対応する。
用量を送達するために、使用者は、作動部材14を第3の位置から第1の位置へ動かす。それによって、作動部材14の運動は、用量を投薬するためにピストン・ロッド9へ伝達される。作動部材14が遠位側へ動かされたとき、ばね部材15が付勢され、したがって機構が起動される。作動部材14が第1の位置にきたとき、機構は起動される。作動部材14が第1の位置にきたとき、用量送達動作が完了される。この状態を、図1に示す。
ここで使用者は、作動部材14を解放する。作動部材14は、ばね部材15によって第1の位置から第2の位置へ自動的に動かされる。それによって、機構は停止状態にされる。作動部材14が第2の位置へ動かされたとき、ピストン・ロッド9は、後退距離Dだけ近位側へ動かされる。後退距離Dは、用量送達動作中、すなわち作動部材14が第3の位置から第1の位置へ動かされるときにピストン・ロッド9が遠位側へ動かされる距離より小さい。後退距離Dは、ピストン・ロッド9が用量送達動作中に遠位側へ動かされる距離の30%未満になることが好ましい。ここで、デバイス1は、薬物16のさらなる用量を設定および投薬する準備ができている。
1 薬物送達デバイス
2 カートリッジ・ホルダ
3 カートリッジ
4 ハウジング
5 栓
6 キャップ
7A 挿入部
7B 駆動機構
9 ピストン・ロッド
10 調整部材
11 支承面
12 ねじ山
13 駆動機構
14 作動部材
15 ばね部材
16 薬物
17 遠位端
18 近位端
19 基準点
20 距離
22 溶接面
D 後退距離
23 内側のねじ山
24 舌状部材
25 表面部分

Claims (15)

  1. 薬物送達デバイス(1)であって:
    遠位端および近位端を含むハウジング(4)と、
    薬物(16)の少なくとも1回分の用量を含むように適合および配置されたカートリッジ(3)、ならびにカートリッジ(3)内に可動配置され、該デバイス(1)の初期状態でカートリッジ(3)に対して近位端の位置に配置される栓(5)と、
    薬物(16)の用量を送達するためにカートリッジ(3)に対して遠位方向に栓(5)を動かすように適合および配置されたピストン・ロッド(9)とを備え、
    ここで、該デバイス(1)は、用量送達動作が完了した後にピストン・ロッド(9)が栓(5)に対して近位方向へ後退距離(D)だけ動かされるように動作可能な機構を備え、ここで、初期状態で、ピストン・ロッド(9)の遠位端と栓(5)の近位端との間の距離はゼロより大きく、初期状態のピストン・ロッド(9)と栓(5)との間の距離は、後退距離(D)によって画成される、上記デバイス(1)。
  2. ハウジング(4)に対して可動である作動部材(14)をさらに備え、作動部材(14)は、第1の位置と第2の位置との間を可動であり、第1の位置から第2の位置へ変位される作動部材(14)の運動は、ピストン・ロッド(9)に伝達され、ピストン・ロッド(9)を後退距離(D)だけ変位させる、
    請求項1に記載のデバイス。
  3. 後退距離(D)は、初期状態のピストン・ロッド(9)の遠位端と栓(5)の近位端との間の距離以上である、
    請求項1または請求項2に記載のデバイス。
  4. 作動部材(14)は、第2の位置と、用量設定動作が完了した後に作動部材(14)が位置する第3の位置との間をさらに可動であり、第3の位置は、第2の位置よりハウジング(4)に対して近位側へ配置される、
    請求項2または請求項3に記載のデバイス。
  5. ハウジング(4)内に取り付けられるばね部材(15)を備え、ばね部材(15)は、作動部材(14)上へ力を及ぼして作動部材(14)を第1の位置から第2の位置へ動かし、それによってピストン・ロッド(9)を近位側へ後退距離(D)だけ動かすように構成および配置される、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のデバイス。
  6. 後退距離(D)は、0.1〜1.0mmの範囲内である、
    請求項5に記載のデバイス。
  7. 後退距離(D)は、ピストン・ロッド(9)が用量送達動作中に遠位側へ動かされる距離より小さい、
    請求項5または請求項6に記載のデバイス。
  8. ピストン・ロッド(9)は、ピストン・ロッド(9)の軸方向の寸法を変動させることができるように構成される、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のデバイス。
  9. 薬物送達デバイス(1)を組み立てる方法であって:
    A)薬物(16)の少なくとも1回分の用量を保持するカートリッジ(3)を備え、カートリッジ(3)内に栓(5)が可動配置されるカートリッジ・ユニットを設ける工程と、
    B)カートリッジ・ユニットに連結可能であり、ピストン・ロッド(9)および機構を備える駆動ユニットを設ける工程であって、ここで、機構は、機構が起動状態から停止状態に切り替わるときにピストン・ロッド(9)を後退距離(D)だけ動かすように構成される、上記設ける工程と、
    C)機構を起動する工程と、
    D)カートリッジ・ユニット上の所定の基準点に対する栓(5)の近位端の位置を測定する工程と、
    E)駆動ユニット上の所定の基準点に対するピストン・ロッド(9)の遠位端の位置を測定する工程と、
    F)工程D)および工程E)で実行した測定の結果から、ピストン・ロッド(9)の遠位端と栓(5)の近位端との相対的な位置を示す情報を導出する工程と、
    G)ピストン・ロッド(9)が後退距離(D)だけ変位されるように、機構を停止状態にする工程と、
    H)機構が停止状態にされたときにピストン・ロッド(9)と栓(5)とが互いから初期距離をあけて配置されるように、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとを互いに連結する工程とを含む上記方法。
  10. 情報を導出する工程は、測定の結果から、カートリッジ・ユニットと駆動ユニットとの連結に対する連結位置を、ユニットが連結位置の連結によって連結された場合に機構が停止状態にされるとピストン・ロッド(9)と栓(5)が互いから初期距離をあけて配置されるように判定することを含む、
    請求項9に記載の方法。
  11. 連結は溶接である、
    請求項9または請求項10に記載の方法。
  12. 情報を導出する工程は、測定の結果から、カートリッジ・ユニットおよび駆動ユニット上に設けられた連結手段によってカートリッジ・ユニットと駆動ユニットとが連結された場合の栓(5)の近位端とピストン・ロッド(9)の遠位端との相対的な位置を判定することを含む、
    請求項9に記載の方法。
  13. 栓(5)の近位端とピストン・ロッド(9)の遠位端との相対的な位置が栓(5)の近位端とピストン・ロッド(9)の遠位端との所定の相対的な位置に対応するかどうかを確かめる工程をさらに含む、
    請求項12に記載の方法。
  14. 相対的な位置が所定の相対的な位置に対応しない場合、相対的な位置が所定の相対的な位置に対応するようにピストン・ロッド(9)の軸方向の寸法を修正する、
    請求項13に記載の方法。
  15. 所定の相対的な位置は、デバイス(1)が組み立てられ、機構が起動されたとき、栓(5)の近位端とピストン・ロッド(9)の遠位端との間の初期距離がゼロに等しく、またはゼロよりわずかに大きくなるように選択される、
    請求項13または請求項14に記載の方法。
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