JP6412939B2 - 薬物送達デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、薬物送達デバイスに関する。
特許文献1は、カートリッジ内に収容された量の医薬品がペンの複数の動作によって排出された後、カートリッジを取り外して満杯のカートリッジに交換することができる、再利用可能な注射ペンについて記載している。
WO03/008023A1
本発明の目的は、改善されたリセット機能を提供する薬物送達デバイスを提供することである。
この目的は、独立請求項に記載の薬物送達デバイスによって実現することができる。さらなる特徴、利点、および便法は、従属請求項の主題である。
一態様によれば、薬物送達デバイスは、長手方向軸を有するハウジングと、ピストンロッドとを含む。
薬物送達デバイスは、注射デバイス、好ましくはペン型注射デバイスとすることができる。好ましくは、デバイスは、薬剤を収容するカートリッジを交換することができるような再利用可能なデバイスである。「ハウジング」という用語は、好ましくは、特有の構成要素の近位運動を防止するために単方向の軸方向の結合を有することができる任意の外部ハウジング(「主ハウジング」、「本体」、「シェル」)または内部ハウジング(「インサート」、「内側本体」)を意味するものとする。ハウジングは、医薬品送達デバイスまたはその機構のあらゆる部分の安全、正確、かつ快適な取扱いを有効にするように設計することができる。通常、ハウジングは、好ましくは液体、ほこり、ちりなどの汚染物質への露出を制限することによって、医薬品送達デバイスの内側構成要素(たとえば、駆動機構、カートリッジ、ピストン、ピストンロッド)をいずれも収容、固定、保護、案内、および/または係合するように設計される。一般に、ハウジングは、管状または管状以外の形状の単体または複部構成の構成要素とすることができる。
ピストンロッドは、ハウジングに対して開始位置を有することができ、開始位置へリセット可能とすることができる。たとえば、ピストンロッドは、医薬品を保持するカートリッジの交換後にリセット可能とすることができる。好ましくは、それによって、カートリッジから医薬品の第1の用量を投薬するように薬物送達デバイスがリセットされる。
ここで、「ピストンロッド」という用語は、薬物送達デバイスの投薬端へ向かう動きを実施することによってデバイスから薬剤を投薬する薬物送達デバイスの構成要素に対して使用される。特に、ピストンロッドは、薬剤容器、たとえばカートリッジ内のピストンまたは栓に作用して、容器から薬剤を投薬することができる。ピストンロッドは、軸方向運動と回転運動の組合せを実施するように構成することができる。一例として、ピストンロッドは、簡単なロッド、または薬物送達デバイスの対応する部材に係合するためのねじ山を有する親ねじとすることができる。ピストンロッドは、単体または複部構成の構造とすることができる。
一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、薬物投薬動作中にピストンロッドを案内する少なくとも1つの弾性案内部材をさらに含む。案内部材は、好ましくは、少なくとも薬物投薬動作中に案内部材とハウジングとの間の相対的な動きが生じないように、ハウジングに固定される。
一実施形態によれば、ピストンロッドは、案内部材にねじ係合可能である。「ねじ係合可能」という用語は、特に、構成要素の1つまたはそれ以上のねじ山の連動能力を意味するものとする。「ねじ山」という用語は、好ましくは、完全または部分的なねじ山、たとえば薬物送達デバイスの構成要素の内面および/または外面上に位置する円筒形の渦巻きリブまたは溝を意味するものとする。たとえば、案内部材は、用量投薬動作中にピストンロッドにねじ係合されたねじ付ナットを含み、または形成することができ、ねじ付ナットは、ピストンロッドが、たとえばねじ付ナットを通って回転することによって、薬物送達デバイスの投薬端に向かって遠位方向に前進することを可能にするように構成される。さらに、薬物送達デバイスは、ピストンロッドに作用して用量投薬動作中にピストンロッドをデバイスの遠位方向に駆動する駆動部材を含むことができる。
好ましくは、薬物送達デバイスは、カートリッジを受けるカートリッジホルダをさらに含む。特に、カートリッジホルダは、ハウジングから取り外し可能とすることができ、取り外し後、ハウジングに再び取り付けられるように構成することができる。有利には、これは、たとえば空のカートリッジを満杯のカートリッジに交換するために、カートリッジホルダ内に配置されたカートリッジの交換を可能にする。
一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、カートリッジホルダがハウジングから取り外されるとき、弾性案内部材が弛緩することが可能にされるように構成される。
たとえば、案内部材は、「弛緩」位置を含むことができ、案内部材に作用する力の印加によって、その「弛緩」位置から動かし、または変位させることができる。そのような力が弾性案内部材に作用するのを止めたとき、案内部材は、その弾力によって「弛緩」位置へ戻る。案内部材を「弛緩」位置から離すそのような力は、たとえば、カートリッジホルダがデバイスのハウジングに取り付けられるときにカートリッジホルダによって案内部材に印加することができる。有利には、案内部材は、カートリッジホルダがハウジングに取り付けられるとき、ピストンロッドに係合される。特に、案内部材は、弾性変形してピストンロッドに係合することができる。有利には、案内部材およびピストンロッドの係合解除は、カートリッジホルダがハウジングから取り外されるときに行うことができる。
一実施形態によれば、案内部材は、ハウジングの一体部材を形成する。特に、案内部材は、たとえば外側ハウジング部材からハウジングの内部へ突出する1つまたはそれ以上の要素を含むことができる。
一実施形態によれば、ピストンロッドは、ねじ付セクション(threaded section)を含む。ピストンロッドは、1つまたは複数のねじ付セクションを含むことができる。好ましくは、ピストンロッドは、外部ねじ山を有する親ねじを含む。好ましくは、親ねじは、薬物送達デバイスの用量投薬動作中に案内部材にねじ係合される。
一実施形態によれば、案内部材は、ピストンロッドに係合するように構成された少なくとも1つのフィンガを含む。特に、フィンガは、ピストンロッドの1つまたはそれ以上のねじ付セクションに係合するのに適したねじ山部分を含むことができる。
一実施形態によれば、案内部材は、ピストンロッドにねじ係合可能な複数のフィンガを含む。たとえば、案内部材は、カートリッジホルダがハウジングに取り付けられるときにピストンロッドに係合するように構成された2つ、3つ、またはそれ以上のフィンガを含むことができる。好ましくは、フィンガは各々、ピストンロッドの1つまたはそれ以上のねじ付セクションに係合することができる少なくとも1つのねじ山部分を含む。有利には、フィンガは、ピストンロッドの異なる側でピストンロッドに係合することができ、その結果、ピストンロッドの特定の確実な案内を得ることができる。
一実施形態によれば、カートリッジホルダは、カートリッジホルダがハウジングに取り付けられているとき、案内部材と直接相互作用する。たとえば、カートリッジホルダは、案内部材または案内部材の一部を直接押すことができ、それによってカートリッジホルダが取り外されるときのその弛緩位置とは異なる位置へ、特に案内部材がピストンロッドに係合される位置へ、案内部材またはその一部を動かすことができる。
一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、カートリッジホルダがハウジングから取り外されるとき、案内部材がピストンロッドから係合解除されるように構成される。好ましくは、案内部材は、カートリッジホルダがまだ取り付けられていないときに位置したその弛緩位置へ戻る。
一実施形態によれば、カートリッジホルダは、案内部材と機械的に相互作用するように構成された少なくとも1つの傾斜面を含む。たとえば、カートリッジホルダの1つまたはそれ以上の傾斜面は、案内部材および/またはそのフィンガをピストンロッドに向かって押すように構成することができる。好ましくは、案内部材は、カートリッジホルダの少なくとも1つの傾斜面と機械的に相互作用するように構成された少なくとも1つの傾斜面を含む。好ましくは、カートリッジホルダの傾斜面および案内部材の形状および寸法は、互いに容易に相互作用することができるように形成される。さらに、傾斜面は、軸方向に作用する力を径方向に作用する力に少なくとも部分的に変換することができる。
一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、カートリッジホルダの取り外し後、ピストンロッドが開始位置に向かって近位方向に戻されることが有効にされるように構成される。たとえば、ピストンロッドは、近位方向に押し戻し、または巻き戻すことができる。したがって、ピストンロッドは、案内部材のねじ山または案内部材によって形成されるねじ付ナットによって妨げられることなく、その開始位置へリセットすることができる。有利には、薬物送達デバイスは、ピストンロッドが案内部材に関して係合解除された物体になるため、ピストンロッドをその開始位置へ押し戻すのに必要とされるリセット力が非常に軽くなるように構成される。したがって、デバイスをリセットするために必要とされる力を著しく小さくすることができる。
一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、カートリッジホルダがハウジングに取り付けられるとき、案内部材がその弾力に逆らってピストンロッドに向かって押されるように構成される。好ましくは、カートリッジホルダ、たとえばカートリッジホルダの傾斜面は、案内部材、特に案内部材の1つまたはそれ以上のフィンガを、ピストンロッドに向かって押して、案内部材および/またはフィンガを「弛緩」位置から強制的に離すことができる。それによって、案内部材の1つまたはそれ以上のフィンガは、たとえばフィンガのねじ山とピストンロッドのねじ付セクションとの連動によって、ピストンロッドに係合することができる。
有利には、薬物送達デバイスは、非常に直感的に使用することができることを特徴とする。加えて、デバイスのカートリッジを交換するために必要とされる工程は非常に少ない。特に、デバイスのカートリッジを交換するためにカートリッジホルダをハウジングから取り外した後、使用者は、ピストンロッドを戻して新しいカートリッジを収容するカートリッジホルダを再び取り付けるだけでよく、案内部材からのピストンロッドの係合解除に関するいかなる追加の動作もとる必要はない。デバイスのハウジングにカートリッジホルダを再び取り付けることによって、案内部材をピストンロッドに自動的に係合することができ、この場合も、デバイスの使用者のいかなる追加の動作も必要としない。さらに、好ましくは、カートリッジホルダを取り外すために案内部材から係合解除した後にピストンロッドを押し戻すことによる薬物送達デバイスのリセットは、薬物送達デバイスまたはその機構のいかなる他の内部部材も妨げない。
本明細書で使用する用語「医薬品」または「薬物」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(CH)と可変領域(VH)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
さらなる特徴、改良、および便法は、図に関連する例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。
薬物送達デバイスの概略的な斜視側面図である。 図1の薬物送達デバイスの一部の概略的な断面側面図である。 AおよびBは、薬物送達デバイスのハウジングの一部の概略的な斜視図である。 AおよびBは、弾性案内部材の概略的な断面側面図である。 AおよびBは、弾性案内部材の概略的な断面側面図である。 A〜Dは、デバイスのリセットの異なる段階における図1の薬物送達デバイスの概略的な斜視側面図である。
同様の要素、同じ種類の要素、および同一に作用する要素には、図の中で同じ参照番号を提供することができる。
図1は、ハウジング2と、ハウジング2に取り付けられたカートリッジホルダ5とを含む薬物送達デバイス1の一実施形態を示す。好ましくは、カートリッジホルダ5は、医薬品を収容することができるカートリッジ6を保持するのに適している。ハウジング2、カートリッジホルダ5、および/またはカートリッジ6は、管状の形状を有することができる。薬物送達デバイス1は、医薬品の用量を設定および投薬する用量ボタン7を含む。薬物送達デバイス1は、用量を設定するには用量ボタン7がハウジング2から引っ張られ、用量を投薬するにはハウジング2に向かって押されるようなプルプッシュデバイスとすることができる。
カートリッジ6内に保持された医薬品は、好ましくは、液体の医薬品である。カートリッジ6は、好ましくは、医薬品の複数の用量を含む。医薬品は、たとえば、インスリン、ヘパリン、または成長ホルモンを含むことができる。カートリッジ6は、その遠位端に出口を有する。医薬品は、カートリッジからその出口を通って投薬することができる。デバイス1は、ペン型デバイス、特にペン型注射器とすることができる。デバイス1は、再利用可能なデバイスとすることができる。デバイス1は、医薬品の固定または可変の用量、好ましくは使用者が設定可能な用量を投薬するように構成されたデバイスとすることができる。デバイス1は、針ベースまたは針のないデバイスとすることができる。デバイス1は、注射デバイスとすることができる。
医薬品送達デバイス1またはその構成要素の「遠位端」という用語は、デバイスまたは構成要素のうちデバイス1の投薬端に最も近い端部を指すことができる。医薬品送達デバイス1またはその構成要素の「近位端」という用語は、デバイスまたは構成要素のうちデバイスの投薬端から最も遠い端部を指すことができる。図1では、デバイス1の遠位端には参照番号902が割り当てられ、デバイスの近位端には参照番号901が割り当てられる。矢印91および92を使用して、近位方向および遠位方向、すなわち近位端901に向かう方向および遠位端902に向かう方向を示す。
カートリッジ6内に、ピストン8が保持される。ピストン8は、カートリッジ6に対して可動である。ピストン8は、カートリッジ6内に医薬品を封止することができる。ピストン8は、便宜的に、カートリッジ6の内部を近位側で封止する。デバイス1の動作中、遠位方向におけるカートリッジ6に対するピストン8の動きにより、カートリッジ6からその出口を通って医薬品が投薬される。
薬物送達デバイス1は、ピストンロッド3をさらに含む。ピストンロッド3は、ピストン8へ力を伝達し、それによってカートリッジ6に対して遠位方向92にピストンを変位させるように構成することができる。ピストンロッド3の遠位端面は、ピストン8の近位端面に当接するように配置することができる。
薬物送達デバイス1は、用量ボタン7からの力をピストンロッド3へ伝達し、それによって用量投薬動作中にピストンロッド3の変位を引き起こす駆動部材(この図には図示せず)を含むことができる。さらに、薬物送達デバイス1は、用量投薬動作中にピストンロッド3を案内する案内部材(この図には図示せず)を含むことができる。
ピストンロッド3は、可撓性とすることができ、または可撓性のないものとすることができる。ピストンロッド3は、簡単なロッド、親ねじ、ラックアンドピニオンシステム、ウォームギアシステムなどとすることができる。ピストンロッド3は、円形または円形以外の断面を有することができる。ピストンロッド3は、当業者には周知の任意の適した材料から作ることができ、単体または複部構成の構造とすることができる。
薬物送達デバイス1は、手動で、特に非電気的に駆動されるデバイスとすることができる。
図2は、カートリッジホルダ5がハウジング2から取り外された状態にある図1の薬物送達デバイス1の一部の断面側面図を概略的に示す。ハウジング2は、デバイス1の用量設定および投薬動作中にピストンロッド3に係合するように構成された2つの可撓性フィンガ401、402を含む弾性案内部材4を含む。可撓性フィンガ401、402は、弛緩状態で、ピストンロッド3から係合解除される。好ましくは、案内部材4および/またはフィンガ401、402は、ハウジング2の一体部材を形成する。ピストンロッド3は、ねじ付セクション31を含む親ねじである。用量投薬動作中、親ねじは、フィンガ401、402のねじ山411を通って回転することによって前進することができる。
さらに、カートリッジホルダ5は、弾性案内部材4のフィンガ401、402の傾斜面41に係合するように構成された傾斜面51を含む。図2では、薬物送達デバイスの近位方向を指す2つの矢印98を使用して、カートリッジホルダ5がハウジング2に取り付けられていることを示す。カートリッジホルダ5が取り付けられている間、カートリッジホルダ5の傾斜面51は、フィンガ401、402をそれらの弾力に逆らって矢印99によって示される方向に押し、その後、フィンガ401、402のねじ山411が親ねじのねじ付セクション31に強制的に係合される。それによって、傾斜面51は、軸方向の力を径方向の力に少なくとも部分的に変換することができる。
医薬品カートリッジ6の交換のために、カートリッジホルダ5は、ハウジング2から取り外され、弾性案内部材4のフィンガ401、402が弛緩することを可能にする。したがって、フィンガ401、402は、親ねじから係合解除され、特に、フィンガ401、402のねじ山411は、親ねじのねじ付セクション31から外れる。これは、ねじ付セクション31のねじ山によって妨げられることなく、親ねじをハウジング2内へ戻すことを可能にする。したがって、薬物送達デバイスは、たとえばその開始位置に向かう親ねじの回転運動および/または並進運動によって、効果的にリセットすることができる。
図3A〜5Bは、図1および図2の薬物送達デバイス1のハウジング2の一部の斜視および断面側面図を概略的に示す。図3Aおよび図3Bは、案内部材4が見えるようなハウジング2の遠位端の斜視図を示す。図4A〜5Bは、ハウジング2およびハウジング2内に位置する案内部材4の一部の断面側面図を示す。見やすいように、図3A、図3B、図4A、および図4Bにはピストンロッド3は示さない。弾性案内部材4は、ピストンロッドが開口部40を通って動くことができるように構成された開口部40を形成する3つの可撓性フィンガ401、402、403を含む。フィンガ401、402、403は、ピストンロッド3の1つまたはそれ以上のねじ付セクション31に係合するように構成される。好ましくは、フィンガ401、402、403は、カートリッジホルダ5がハウジングに取り付けられたときにピストンロッド3のねじ付セクション31に係合するように構成されたねじ山411の1つまたはそれ以上の部分を含む。
図3A、図4A、および図5Aで、カートリッジホルダ5は、ハウジング2から取り外され、フィンガ401、402、403が弛緩することを可能にする。その結果、フィンガ401、402、403によって形成される開口部40の直径は増大し、フィンガ401、402、403は、ピストンロッド3から係合解除され、すなわちフィンガ401、402、403のねじ山411の部分は、ピストンロッド3のねじ付セクション31から係合解除される。したがって、薬物送達デバイス1のリセットのために、ピストンロッド3を近位方向91に押し戻し、または巻き戻すことができる。
図3B、図4B、および図5Bで、カートリッジホルダ5は、ハウジング2に取り付けられる(図3Bおよび図4Bにはカートリッジホルダ5は図示せず)。カートリッジホルダ5を取り付けた結果、可撓性フィンガ401、402、403は、ピストンロッド3上へ旋回することによって弾性的に変形し、それによってねじ付ナットとピストンロッドのねじ付セクション31との係合を形成する。特に、カートリッジホルダ5をハウジング2に取り付けたとき、カートリッジホルダ5は、案内部材4をその弾力に逆らって近位方向に押し、その後、案内部材4のフィンガ401、402、403のねじ山411が、ピストンロッド3のねじ付セクション31に係合する。その結果、フィンガ401、402、403によって形成される開口部40の直径は減少し、それにより案内部材4は、ピストンロッド3に対するねじ付ナットとして機能することができるようになる。
図6A〜6Dは、図1のデバイス1のリセットの異なる段階における薬物送達デバイス1の斜視側面図を概略的に示す。
図6Aで、カートリッジホルダ5は、薬物送達デバイス1のハウジング2に取り付けられる。図2〜5Bに関連して記載したように、案内部材4は、ピストンロッド3に対するねじ付ナットを形成し、それによって用量投薬動作中にピストンロッド3を案内する。
図6Bは、カートリッジホルダ5を取り外した後のデバイス1を示す。図3A、図4A、および図5Aに示すように、案内部材4のフィンガ401、402、403は弛緩し、ピストンロッドから係合解除される。この状態で、ピストンロッド3は、案内部材4によって妨げられることなく、近位方向91に再びその開始位置へ押し戻されることが有効にされる。
図6Cは、ピストンロッド3がその開始位置へ押し戻された後の薬物送達デバイス1を示す。
最後に、図6Dに示すように、カートリッジ6を交換することができ、カートリッジホルダ5をハウジング2に再び取り付けることができ、それによって案内部材4をピストンロッド3に係合することができる。この状態で、デバイス1は、新しい用量設定および投薬動作に対する準備ができている。
本発明は、例示的な実施形態に基づく説明によって制限されない。むしろ、本発明は、この特徴またはこの組合せ自体が特許請求の範囲または例示的な実施形態に明示的に指定されていない場合でも、特に特許請求の範囲内の特徴のあらゆる組合せを含む、あらゆる新しい特徴および特徴の組合せを包含する。
1 薬物送達デバイス
2 ハウジング
3 ピストンロッド
31 ねじ付セクション
4 案内部材
40 開口部
401、402、403 フィンガ
411 ねじ山
5 カートリッジホルダ
41、51 傾斜面
6 カートリッジ
7 用量ボタン
8 ピストン
91 近位方向
92 遠位方向
901 近位端
902 遠位端
98、99 矢印

Claims (8)

  1. 薬物送達デバイス(1)であって:
    − 長手方向軸を有するハウジング(2)と、
    − ピストンロッド(3)と、
    − 薬物投薬動作中に該ピストンロッド(3)を案内する少なくとも1つの弾性案内部材(4)と、
    − カートリッジ(6)を受けるカートリッジホルダ(5)とを含み、
    ここで、該カートリッジホルダ(5)は、該弾性案内部材(4)と機械的に相互作用するように構成された少なくとも1つの傾斜面(51)を含み、
    該弾性案内部材(4)は、該カートリッジホルダ(5)の少なくとも1つの傾斜面(51)と機械的に相互作用するように構成された少なくとも1つの傾斜面(41)を含み、
    カートリッジホルダ(5)は、該ハウジング(2)から取り外し可能であり、
    − 該薬物送達デバイス(1)は、該カートリッジホルダ(5)が該ハウジング(2)から取り外されるとき、該弾性案内部材(4)が該ピストンロッド(3)から係合解除されるよう該弾性案内部材(4)が弛緩することが可能にされるように構成され
    該ピストンロッド(3)は、該弾性案内部材(4)にねじ係合可能であり、
    − 該カートリッジホルダ(5)が該ハウジング(2)に取り付けられるとき、該ピストンロッド(3)が該弾性案内部材(4)にねじ係合されるよう、該弾性案内部材(4)がその弾力に逆らって該ピストンロッド(3)に向かって押されるように構成され、
    該ピストンロッド(3)は、該薬物送達デバイスから薬剤を投薬するとき、軸方向運動と回転運動の組合せを実施するように構成される、前記薬物送達デバイス。
  2. 案内部材(4)は、ハウジング(2)の一体部材を形成する、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  3. ピストンロッド(3)は、ねじ付セクション(31)を含む、請求項1または2に記載の薬物送達デバイス。
  4. 案内部材(4)は、ピストンロッド(3)に係合するように構成された少なくとも1つのフィンガ(401)を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  5. 少なくとも1つのフィンガ(401)は、ねじ山(411)の一部分を含む、請求項4に記載の薬物送達デバイス。
  6. 案内部材(4)は、ピストンロッド(3)にねじ係合可能な複数のフィンガ(401、402、403)を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  7. カートリッジホルダ(5)は、カートリッジホルダ(5)がハウジング(2)に取り付けられているとき、案内部材(4)と直接相互作用する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  8. カートリッジホルダ(5)の取り外し後、ピストンロッド(3)が開始位置(81)に向かって近位方向(91)に戻されることが有効にされるように構成される、請求項1〜のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
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