JP6386481B2 - 薬物送達デバイスのためのアセンブリ - Google Patents

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Description

本開示は薬物送達デバイスのためのアセンブリに関する。本開示は、特に、ペン型の薬物送達デバイスに関する。
ペン型の薬物送達デバイスは、正式な医療訓練を受けていない人が注射するために使用されている。これは、糖尿病などの患者の間の自己治療でますます一般的になっている。こうした自己治療により、患者が自身の病気を効果的に管理することが可能になる。ペン型薬物送達デバイスは通常、駆動機構がその中に位置するハウジングを含む。いくつかの種類の薬物送達デバイスは、薬物が内部に含まれるカートリッジを収容するコンパートメントをも含む。駆動機構によって、カートリッジ内のピストンが変位して、内部に収容された薬物が針を通して投薬される。
注射の前に、必要な用量の薬物を用量設定機構によって設定する。用量設定機構の一般的な設計には、用量ダイヤルスリーブ、用量表示スリーブ、駆動スリーブまたはラチェットスリーブなど、管状またはスリーブ様の要素がいくつか含まれる。こうしたスリーブは、互いの中に収容され、互いに連結されることが多い。
薬物送達デバイスおよび薬物送達デバイスのためのアセンブリがたとえば特許文献1に記載されている。
WO2008/058665A1
本発明の一目的は、改善された特性を有する薬物送達デバイスのためのアセンブリを提供することである。
本発明の一態様によれば、薬物送達デバイスのためのアセンブリが提供される。そのアセンブリは、ある用量の薬物を設定するために近位方向に設定運動を実行するように構成され、ある用量の薬物を投薬するために遠位方向に投薬運動を実行するように構成されている、アクチュエータを含む。そのアセンブリはさらに、ある用量の設定が妨げられるようにアクチュエータの設定運動を軸方向に制限するように構成されており、最大用量の薬物が送達された後に働く止め具機構(stop mechanism)を含み、ここで、アクチュエータの限定的な軸方向運動が可能になる。限定されている軸方向運動は、ゼロより大きくてよいが、用量設定運動より小さい。
最大用量はデバイス内で利用可能な薬物の量とすることができる。たとえば、最大用量はカートリッジによって含まれる量とすることができる。一実施形態によれば、決められた回数の投薬運動の後のアクチュエータの軸方向運動を限定することができる。特に、アクチュエータの軸方向運動は、可能な最終用量を投薬した後に限定することができる。
アクチュエータの限定的な軸方向運動が可能であるときにある用量の設定を妨げる止め具機構の利点は、たとえば製造公差によってアクチュエータの限定的な運動が可能な場合でも用量を設定することができないことである。それにより、間違った用量、たとえば不十分な用量をユーザが投薬することができない。特に、ユーザがデバイスに残る薬物量を超える用量を設定することを妨げることができる。それにより、投薬の正確性を向上させることができる。さらに、デバイスが空であるというフィードバックがユーザに与えられる。さらに、そのデバイスは止め具機構によってロックすることができる。これは再使用できない使い捨ての薬物送達デバイスの場合に有利である。
遠位方向はデバイスの投薬端部(dispensing end)に向かう方向とすることができる。同様に、アセンブリまたは任意の構成要素の遠位端は投薬端部に最も近い端部とすることができる。近位方向はデバイスの投薬端部から離れる方向とすることができる。アセンブリまたは任意の構成要素の近位端は投薬端部から最も遠い端部とすることができる。
一実施形態によれば、アセンブリは駆動部材を含む。駆動部材はスリーブ部材でよい。駆動部材はアセンブリのハウジングに対して回転方向に固定することができる。駆動部材は、ある用量を設定するために近位方向に、ある用量を投薬するために遠位方向に移動するように構成することができる。ある用量を設定および投薬する間の駆動部材の軸方向運動の量を決定することができる。それにより、設定される用量の量は固定されている。特に、ユーザが設定される用量の量を調節することができない。たとえば、アセンブリはストップ面を含むことができ、ここで、駆動部材がストップ面に当接すると一方向へのさらなる軸方向運動が妨げられる。ストップ面はアセンブリのハウジングに含まれてよい。特に、駆動部材はある用量を設定および投薬する間に軸方向運動、非回転運動を実行することができる。
一実施形態によれば、アセンブリはばね機構を含む。ばね機構は、アクチュエータが用量設定方向の限定的な運動を実行した後に遠位方向にアクチュエータを付勢できるように構成することができる。特に、ばね機構は駆動部材と相互作用することができる。それにより、ばね機構は、アクチュエータが用量設定方向の限定的な運動を実行したときに遠位方向に駆動部材を付勢することができる。特に、アクチュエータは、ばね機構によって遠位方向に後退することができる。
アクチュエータが限定的な運動を実行した後に遠位方向にアクチュエータを付勢するように構成されたばね機構の利点は、デバイスが空であること、すなわち、デバイスから最終用量が投薬されたことをユーザが認識できることである。それにより、ユーザに対する安全性を向上させることができる。
一実施形態によれば、駆動部材はランプ(ramp)機能を含み、ここで、ばね機構はランプ機能と相互作用することができる。ランプ機能は駆動部材の遠位部分に配置することができる。ランプ機能は三角形の突出部として構成することができる。一実施形態では、駆動部材は互いに反対側に配設できる2つのランプ機能を含むことができる。代替方法として、ランプ機能は駆動部材上の円周方向の突出部とすることができる。ランプ機能は遠位ランプ面および近位ランプ面を含むことができる。遠位ランプ面はデバイスの遠位端を向いていてよい。特に、遠位ランプ面は、デバイスの近位端に向かう方向において隆起することができる。近位ランプ面はデバイスの近位端を向いていてよい。特に、近位ランプ面はデバイスの遠位端に向かう方向において隆起することができる。遠位ランプ面および近位ランプ面はデバイスの長手方向軸に対して傾斜してよい。特に、遠位ランプ面および近位ランプ面はいずれもデバイスの長手方向軸との間に鋭角を囲むことができる。たとえば、ランプ機能のプロフィルは直角三角形とすることができる。
一実施形態によれば、ばね機構は少なくとも1つの弾性アームを含む。たとえば、ばね機構は互いに反対側に配設された2つの弾性アームを含むことができる。少なくとも1つの弾性アームはアセンブリの構成要素に配置することができる。少なくとも1つの弾性アームは軸方向に固定することができる。弾性アームはデバイスの長手方向軸に対して偏向するように構成することができる。特に、弾性アームは、アクチュエータが設定運動または投薬運動を事項するときに偏向するように構成されている。
弾性アームは、駆動部材のランプ機能と相互作用するように構成することができる。特に、弾性アームは、アクチュエータが容量の設定運動または投薬運動を実行するときにランプ機能と相互作用することができる。弾性アームは、ある用量を設定する間に、まず、近位ランプ面と接触し、近位ランプ面に沿って摺動することができる。それにより、弾性アームは径方向外側に偏向する。それにより、弾性アームはランプ機能に径方向内側を向いた力を加える。それにより、デバイスお投薬端部に向かって駆動部材またはアクチュエータを付勢することができる。弾性アームは、全用量を設定するためのさらなる設定運動の間に、遠位ランプ面に接触し、遠位ランプ面に沿って摺動することができる。それにより、弾性アームは弛緩させられ、径方向内側に偏向することができる。投薬運動の間には、弾性アームはまず、遠位ランプ面に接触し、近位ランプ面を摺動して戻ることができる。特に、弾性アームは軸方向に固定することができ、一方ランプ面は用量を設定および投薬する間に前後に運動する。
アクチュエータが用量設定方向に限定的な軸方向運動を実行すると、弾性アームはランプ機能の近位ランプ面に力を加えることができる。特に、アクチュエータが用量設定方向に限定的な軸方向運動を実行すると、ランプ機能は、弾性アームが近位ランプ面と接触するように軸方向の位置にあってよい。それにより、アクチュエータを付勢することができる。
一実施形態によれば、弾性アームは径方向内側に向いた近位ランプ面に力を加える。近位ランプ面がデバイスの長手方向軸に対して傾斜しているので、径方向の力がランプ機能に軸方向の力を誘起する。それにより、軸方向の力は駆動部材およびアクチュエータに働くことができる。それにより、アクチュエータは、用量設定方向のアクチュエータの限定的な運動の後にユーザがアクチュエータを解放するときにデバイスの遠位端に向かって移動することができる。
一実施形態によれば、アクチュエータはボタンでよい。アクチュエータの設定運動は近位方向の並進運動でよい。特に、ユーザによって近位方向にアクチュエータを引っ張ることができる。特に、アクチュエータは機械的なストップに到達するまで近位方向に移動することができる。アクチュエータの投薬運動は遠位方向の移動、たとえば純粋な軸方向運動でよい。特に、ある用量を投薬するために、ユーザによって遠位方向にアクチュエータを押すことができる。アクチュエータは、主ハウジング部に対して、軸方向に運動可能であり、回転方向に固定することができる。
一実施形態によれば、アセンブリは主ハウジング部を含むことができ、ここで、アクチュエータはある用量の薬物を投薬するために主ハウジング部に向かって押し下げられるように構成することができる。特に、アクチュエータは、投薬動作の最後に機械的なストップに当接するまで主ハウジング部に向かって押し下げることができる。
一実施形態によれば、駆動部材は、駆動部材が運動するとアクチュエータが運動し、その逆も同様になるように、アクチュエータに連結することができる。たとえば、ユーザがある用量を設定するためにアクチュエータを引っ張ると、近位方向に駆動部材を引っ張ることができる。ユーザがある用量を投薬するためにアクチュエータを押すと、遠位方向に駆動部材を押すことができる。一実施形態によれば、駆動部材およびアクチュエータは1つの部片として形成することができる。
一実施形態によれば、アセンブリはピストンロッドを含む。ピストンロッドは親ねじとして構成することができる。アクチュエータが投薬運動する間は、ピストンロッドは遠位方向に軸方向運動および回転運動することができる。それにより、ある用量の薬物を投薬することができる。ある用量を設定する間に、アセンブリの主ハウジング部に対してピストンロッドを固定することができる。デバイスが動作する間には、ピストンロッドは開始位置から終了位置まで移動することができる。ピストンロッドはデバイスから用量が送達されていないときは開始位置にあってよい。開始位置はピストンロッドの最も近位の位置とすることができる。終了位置はピストンロッドの最も遠位の位置とすることができる。ピストンロッドは、アクチュエータが用量投薬方向に移動することによって、その終了位置に向かって移動することができる。ピストンロッドは、最大用量の薬物が送達されたときに、特に、最終用量が送達されたときに終了位置にあってよい。
一実施形態によれば、アセンブリは内部ハウジングを含むことができる。内部ハウジングは主ハウジングに固定することができる。内部ハウジングは開口部を含むことができ、ピストンロッドは開口部を通って延びる。好ましくは、ピストンロッドは内部ハウジングとねじ山によって係合している。
駆動部材は、ある用量を設定する間に、ピストンロッドに対して相対的軸方向運動を実行することができる。駆動部材は、ある用量を設定するために、ピストンロッドに沿って近位方向に移動するように構成することができる。ある用量を投薬する間に駆動部材はデバイスの投薬端部に向かって、すなわち特に終了位置に向かってピストンロッドを押すことができる。特に、駆動部材が遠位方向に移動すると、ピストンロッドが軸方向にデバイスの遠位端に向かって回転および移動することができる。駆動部材はピストンロッドの周りに同心で配置することができる。さらに、駆動部材はその内面にねじ山を含むことができる。それにより、駆動部材はピストンロッドの対応するねじ山とねじ山によって係合することができる。対応するねじ山はピストンロッドの近位端に配置することができる。
ピストンロッドは少なくとも1つの最終用量止め具(last dose stop)を含むことができる。最終用量止め具はピストンロッドの突出部として構成することができる。一実施形態では、最終用量止め具は互いに反対側に配設された2つの突出部を含むことができる。最終用量止め具はピストンロッドの近位部分にまたは近位端の近くに配置することができる。
止め具機構は、ピストンロッドの少なくとも1つの最終用量止め具と相互作用するように構成された少なくとも1つの止め具要素(stop element)を含むことができる。特に、止め具要素は最終用量止め具に当接するように構成することができる。アセンブリは、最大用量の薬物が投薬された後で止め具要素が最終用量止め具と相互作用できるように構成することができる。止め具要素が最終用量止め具に当接すると、アクチュエータが近位方向に移動すること妨げられる。それにより、さらなる用量の設定が妨げられる。
最大用量、特に、最終用量の薬物が送達されたときは、止め具要素は最終用量止め具まで軸方向に距離を有する状態に配置することができる。さらに、最終用量止め具は、デバイスの投薬端部から見て止め具要素のすぐ上に位置してよい。止め具要素と最終用量止め具との間の軸方向距離は、アクチュエータの可能な限定的な軸方向運動に相当する。
一実施形態によれば、最終用量止め具は、止め具要素が最終用量止め具に当接すると止め具要素を少なくとも部分的に囲繞するように形成される。それにより、デバイスをロックすることができる。一実施形態によれば、最終用量止め具は挿入面取り部(insertion chamfer)を含むことができる。挿入面取り部は、ピストンロッドの可能な両転回方向に対して当接させることができる。特に、面取り部はデバイスの長手方向軸に対して傾斜してよい。たとえば、最終用量止め具はポケットの形態を含むことができる。止め具要素はポケット内に係合することができる。それにより、止め具要素が最終用量止め具を越えて横に移動することを妨げることができる。たとえば、最終用量止め具は円錐の形態を含むこともでき、テーパ状にすることもできる。止め具機能(stop feature)はそれに従って最終用量止め具内に嵌まるように形成することができる。
ある用量を設定するためにアクチュエータがユーザによって押されると、駆動部材は遠位方向に移動し軸方向の力をピストンロッドに加える。それにより、ピストンロッドは、内部ハウジングの開口部を通って回転させることができる。さらに、ピストンロッドはさらに、螺旋方向に後退して部分的に駆動部材中に戻る。
それにより、ある用量を投薬する間の駆動部材の軸方向変位が、ある用量を投薬する間のピストンロッドの軸方向変位より大きくなる。それにより、機械的な利点を実現することができる。その機械的な利点は、駆動部材の、したがってピストンロッドのねじ山のピッチを選択することによって調節することができる。
止め具要素は駆動部材の内面に配置することができる。たとえば、止め具要素は駆動部材の内面にある突出部とすることができる。一実施形態によれば、駆動部材は、その内面に互いに反対側に配設された、2つの止め具要素、特に、2つの突出部を含むことができる。駆動部材の2つの突出部は、最終用量止め具の2つの突出部と相互作用することができる。
本発明のさらなる態様によれば、薬物送達デバイスが提供される。その薬物送達デバイスは上記で説明したような駆動アセンブリを含む。
薬物送達デバイスは注射デバイス、特に、ペン型デバイスでよい。薬物送達デバイスは、ユーザにある用量の薬物を送達するのに適したものとすることができる。アクチュエータを押し下げることによってある用量を送達することができる。薬物送達デバイスは、ユーザが用量のサイズを選択できないように固定用量のデバイスとすることができる。たとえば、用量設定機構はプッシュプル式の機構とすることができる。薬物送達デバイスは複数回の用量を利用するように構成することができる。薬物は針によってユーザに送達することができる。デバイスは完全に組み立てられ使用する準備ができた状態でユーザに送達することができる。特に、デバイスは充填済みとすることができる。薬物送達デバイスは使い捨てのデバイスとすることができる。用語「使い捨て」は、利用可能な量の薬物が薬物送達デバイスから送達された後にその薬物送達デバイスを再利用できないことを意味する。代替方法として、薬物送達デバイスは再利用可能なデバイスとすることができる。薬物送達デバイスは液体の薬物を送達するように構成することができる。薬物はたとえばインスリンでよい。
本明細書で使用する用語「薬物」は、好ましくは、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。
さらなる機能、改善点および有用性が、図に関連付けられた例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。
薬物送達デバイスの断面図を示す。 薬物送達デバイスのアセンブリを示す。 ばね機構を示す。 ばね機構を示す。 異なる状態の止め具機構を示す。 異なる状態の止め具機構を示す。 駆動部材を上面図に示す。
図1に薬物送達デバイス1の断面図を示す。薬物送達デバイス1はカートリッジ保持部2および主ハウジング部3を含む。カートリッジ保持部2の近位端と主ハウジング3の遠位端とは、当業者に知られた任意の適切な手段によって互いに固着されている。例示の実施形態では、カートリッジ保持部2は主ハウジング部3の遠位端内に固着されている。
複数用量の薬用製品を投薬できるカートリッジ4が、カートリッジ保持部2に設けられている。カートリッジ4の近位端にはピストン5が保持されている。
着脱可能なキャップ22が、カートリッジ保持部2の遠位端を覆うように解放可能に保持されている。着脱可能なキャップ22は、場合により、1つまたはそれ以上の窓型開口部(window aperture)を備え、その窓型開口部を通してカートリッジ4内のピストン5の位置を見ることができる。
例示の実施形態では、カートリッジ保持部2の遠位端は、カートリッジ4から薬剤を投薬できるようにするために、適切なニードルアセンブリ(図示せず)を取り付けるように設計された遠位ねじ付領域6を備える。
例示の実施形態では、主ハウジング部3は内部ハウジング7を備える。内部ハウジング7は、主ハウジング部3に対して回転運動および軸方向運動しないように固着されている。代替方法として、内部ハウジング7は主ハウジング部3と一体形成してよい。内部ハウジング7は円形開口部8を備える。内部ハウジング7の開口部8にねじ山32が配置されている。特に、内部ハウジング7はピストンロッドのナットとして構成されている。例示の実施形態では、円形開口部8は、ねじ山を全周に含むのではなく、一連の部分的なねじ山を含む。
ピストンロッド10の遠位端には第1のねじ山9が形成されている。ピストンロッド10は略円形の横断面のものである。ピストンロッド10の第1のねじ山9は、内部ハウジング7の円形開口部8を通って延び、内部ハウジング7の円形開口部8のねじ山32とねじ山によって係合される。ピストンロッド10の遠位端には圧力押さえ(pressure foot)11が位置する。圧力押さえ11はピストン5の近位面に当接するように配設される。ピストンロッド10の近位端には第2のねじ山12が形成されている。例示の実施形態では、第2のねじ山12は、ねじ山を全周に含むのではなく、ピストンロッド10の可撓性アーム13上に形成された一連の部分的なねじ山を含む。
第1のねじ山9と第2のねじ山12とは互いに反対側に配設される。
例示の実施形態では、第1のねじ山9は、円形開口部8のねじ山32と協働して用量を設定する間にピストンロッド10が近位方向に移動するのを防止する機能(図2参照)を複数備える。特に、ピストンロッド10は巻き戻しが抑制されている。
ピストンロッド10の周りに駆動部材14が延びる。駆動部材14は駆動スリーブとして構成されている。駆動部材14は横断面が略円筒形のねじ付部分15を含む。駆動部材14の近位端にはアクチュエータ16が位置する。ねじ付部分15とアクチュエータ16とは、それらの間の回転運動および/または軸方向運動を防止するように互いに固着されている。代替方法として、駆動部材14は、一体のねじ付部分15とアクチュエータ16から構成された単一の構成要素とすることができる。駆動部材14はある用量を設定する間に近位方向に移動する。特に、ユーザが近位方向に主ハウジング部3の外にアクチュエータ16を引くことができる。
例示の実施形態では、ねじ付部分15は、内部の円筒面に形成された、長手方向に延びる螺旋ねじ山17を備える。螺旋ねじ山17の近位側のフランクは、ある用量を投薬するときにピストンロッド10の第2のねじ山12との接触を維持するように設計され、螺旋ねじ山17の遠位側のフランクは、ある用量を設定するときにピストンロッド10の第2のねじ山12が係合解除できるように設計されている。このようにして、ねじ付部分15の螺旋ねじ山17は、ピストンロッド10の第2のねじ山12と解放可能に係合される。
駆動部材14は、主ハウジング3のガイドスロット内を軸方向に運動するように設計され外面上に形成された機能を複数有する。このガイドスロットは、ハウジング部3に対する駆動部材14の軸方向運動の許容範囲を画成する。例示の実施形態では、ガイドスロットはこのほか、主ハウジング部3に対する駆動部材14の回転運動を防止する。
アクチュエータ16は複数のグリップ面18および投薬面19を有する。
このデバイスの動作の直覚性を強化するために、主ハウジング部3は窓型開口部を備えることができ、その窓型開口部を通して駆動部材14上に設けられたグラフィカルステータスインジケータ(graphical status indicator)を見ることができる。
ここで本発明による薬物送達デバイスの動作を説明する。
ある用量を設定するには、ユーザが駆動部材14のグリップ面18を把持する。次いで、ユーザは近位方向に主ハウジング部3から離れる方に駆動部材14を引く。
ピストンロッド10は、内部ハウジング7の円形開口部8のねじ山32がピストンロッド10の第1のねじ山9のねじ山機能と相互作用することによって、または他の任意の適切な手段によって、近位に移動することが防止されている。特に、ピストンロッド10の第1のねじ山9および第2のねじ山12は、内部ハウジング7と駆動スリーブ14との相対位置が維持されている限り、軸方向および回転方向においてピストンロッド10を拘束する。ある用量を設定する間に駆動部材14がピストンロッド10に対して近位方向に移動すると、ピストンロッド10の第2のねじ山12は、駆動部材14の螺旋ねじ山17の遠位側のフランクによって径方向内側に変位する。
駆動部材14の近位の行程は、内部ハウジング7または主ハウジング3のガイドスロット(図示せず)によって、本質的に駆動部材14の螺旋ねじ山17の1ねじ山ピッチに相当する距離に限定されている。駆動部材14の行程の最後に、ピストンロッド10の可撓性アーム13の作用の下で、ピストンロッド10の第2のねじ山12が螺旋ねじ山17と係合する。この作用によって、駆動部材14は、本質的に駆動部材14の螺旋ねじ山17の1ピッチと等しい距離だけピストンロッド10に対して近位方向に変位する。可撓性アーム13によってもたらされる力の下で第2のねじ山12が駆動部材14の螺旋ねじ山17にポジティブ係合する作用により、その用量が設定されたことを示す、ユーザに対する可聴式のおよび触知的なフィードバックが生み出される。さらに、主ハウジング部3の任意選択(optional)の窓型開口部を通して見ることができ駆動部材14上に設けられた、任意選択の(optional)グラフィカルステータスインジケータによって、視覚的フィードバックを示すことができる。
次いで、その用量が設定されると、ユーザは、アクチュエータ16の投薬面19を押し下げることによってこの用量を投薬することができる。この作用により、駆動部材14は、軸方向に主ハウジング部3に対して遠位方向に移動する。ピストンロッド10の第2のねじ山12が駆動部材14の螺旋ねじ山17とポジティブ係合されると、駆動部材14が遠位方向に軸方向運動することによってピストンロッド10が内部ハウジング7に対して回転される。ピストンロッド10が回転すると、ピストンロッド10の第1のねじ山9がねじ付内部ハウジング7の円形開口部8内で回転して、ピストンロッド10を軸方向に内部ハウジング7に対して遠位方向に移動させる。
ピストンロッド10はこのほか、前進することに加えて、螺旋方向に後退して部分的に駆動部材14中に戻る。それにより、駆動部材14の軸方向変位がピストンロッド10の軸方向変位より大きくなる。
ピストンロッド10の遠位軸方向運動により、圧力押さえ11がカートリッジ4のピストン5を支承して、取り付けられた針を通してある用量の薬剤が投薬される。
駆動部材14の遠位行程は、ガイドスロットまたは内部ハウジング7のストップ面(図示せず)によって限定されている。主ハウジング部3の任意選択の窓型開口部を通して見ることができ駆動部材14上に設けられた、任意選択のグラフィカルステータスインジケータによって、用量の投薬についての視覚的なフィードバックを示すことができる。
必要に応じて所定の最大複数用量までさらなる用量を送達することができる。
図2では、さらに詳細な図にピストンロッド10、駆動部材14および内部ハウジング7を示す。
ピストンロッド10の第1のねじ山9は平坦部分31を有する。ある用量を設定する間に、内部ハウジング7のねじ山32が平坦部分31と相互作用する。ピストンロッド10の平坦部分31との内部ハウジング7の相互作用により、ある用量を設定する間にピストンロッド10が軸方向に拘束されるように構成されている。特に、ピストンロッド10は、ある用量を設定する間に駆動スリーブ14と一緒に近位方向に移動することが防止されている。代替の実施形態では、ピストンロッド10の第1のねじ山9は、ピストンロッド10と内部ハウジング7との間のインターフェースがオーバーホール不能(non−overhaulable)になるように浅いピッチを有することができる。
このアセンブリはさらにばね機構23を含む。このばね機構23を図3および図4に示す。
ばね機構23は少なくとも1つの弾性アーム25を含む。弾性アーム25は、デバイスの長手方向軸に対して径方向に偏向するように構成されている。ばね機構23は、駆動部材14のランプ機能24と相互作用するように構成されている。ランプ機能24は駆動部材14上に三角形の突出部として構成される。特に、ランプ機能24は遠位ランプ面38および近位ランプ面39を含む。ランプ面38、39はデバイスの長手方向軸に対して傾斜している。特に、遠位ランプ面38および近位ランプ面39はそれぞれ、デバイスの長手方向軸との間に、0度と90度との間の量を有するある角度を囲む。ランプ機能24は駆動部材14の遠位端に位置する。
ある用量を設定する間には、弾性アーム25は駆動部材14のランプ機能24上を摺動する。それにより、弾性アーム25は径方向外側に偏向する。特に、ある用量を設定する間に駆動部材14が近位方向に移動するときは、弾性アーム25が近位ランプ面39に当接する。駆動部材14またはランプ機能24がさらに近位方向に移動すると、弾性アーム25はランプ機能24の頂点41に達するまで径方向外側に偏向する。頂点41は、断面図においてデバイスの長手方向軸から最も離れたランプ機能24上の点である。駆動部材14がさらに近位方向に移動すると、弾性アーム25は頂点41を乗り越えて遠位ランプ面38に接触する。それにより、弾性アーム25は弛緩し、径方向内側に偏向することができる。ある用量の投薬中には、弾性アーム25はまず、遠位ランプ面38に接触し頂点41を乗り越え、近位ランプ面39を下に摺動する。図3には、用量が設定されていない状態のアセンブリ30が示されている。
薬物送達デバイスから最終用量が投薬された後は、駆動部材14の軸方向行程が限定されている。駆動部材14の軸方向行程の限定は、図5および図6を参照しながら説明するような止め具機構40によって実現することができる。限定的な軸方向行程は、ゼロより大きくてよいが、通常の設定運動中は軸方向行程より小さい。それにより、弾性アーム25は、ランプ機能24上を完全に摺動することが妨げられる。特に、弾性アーム25は、ランプ機能24の頂点41を乗り越えることが妨げられる。
特に、駆動部材14の軸方向行程は、弾性アーム25が頂点41に達することなくランプ機能24の近位面39に働くことができるように限定される。この状態を図4に示す。こうした状況は、ユーザが薬物送達デバイスから最終用量が投薬された後にさらなる用量を設定しようとするときに起きることがある。
図4に示すように、弾性アーム25が径方向外側に偏向すると、弾性アーム25に弾性エネルギーが蓄積される。この弾性エネルギーにより、ランプ機能24に力が加えられる。弾性アーム25によってランプ機能24に加えられる力は径方向を向いている。近位ランプ面39がデバイスの長手方向軸に対して傾斜しているので、径方向の力はランプ機能24に軸方向の力を誘起する。それにより、ランプ機能24または駆動部材14は、弾性アーム25が近位ランプ面39に働くときはデバイスの遠位端に向かって付勢される。
ユーザがここである用量を設定しようとした後でアクチュエータを解放すると、駆動部材14はばね機構23によって、特に弾性アーム25によって、遠位方向に移動する。それにより、アクチュエータは、ユーザがアクチュエータを解放したときに遠位方向に移動する。
それにより、これ以上用量を設定できないことがユーザに示される。特に、デバイスが空であるとユーザが認識することができる。さらに、ユーザはアクチュエータ16を動作させることができない。それにより、ユーザが用量を投薬したと誤って考えることができないので、ユーザに対する安全性を向上させることができる。
図5および図6にアセンブリ30の止め具機構40を示す。止め具機構40は、デバイスから利用できる量の薬物を投薬した後にある用量を設定することを妨げるように構成されている。特に、止め具機構40は、カートリッジ4が空のとき、特に、止め具機構40がユーザにデバイスが空であるというフィードバックを与えるときに、ある用量の設定を妨げる。たとえばデバイス1から15用量の薬物を送達することができる。16番目の用量の設定を妨げることができる。
止め具機構は止め具要素27を含む。止め具要素27は駆動部材14の一体部材である。図7に示すように、止め具要素27は駆動部材14の内面上に突出部29として構成されている。特に、止め具要素27は突出部29を2つ含む。2つの突出部29は互いに反対側に配設される。第1の突出部29の反対側に配置されている止め具要素27の第2の突出部29は、この機構に径方向の安定性を加える。さらに、駆動部材14は対称の構成要素とすることができる。止め具要素27は駆動部材14の遠位部分に配置される。
図5および図6では、駆動部材14は、明確にするために突出部29を除いて切り取られている。
止め具機構40により、近位方向の駆動部材14の軸方向運動が制限される。特に、デバイスから最終用量が投薬された後に、駆動部材14の軸方向運動が制限される。それにより、アクチュエータ16の軸方向運動も制限される。しかし、駆動部材14およびアクチュエータ16の限定的な軸方向運動も可能である。このような運動は、ゼロよりは大きくてよいが、通常の用量設定運動よりは小さい。限定的な軸方向運動は製造公差により可能にすることができる。
図5では、アセンブリ30は最終用量が投薬されたときの状態が示されている。ピストンロッド10は最終用量止め具37を含む。最終用量止め具37はピストンロッド10上の突出部として構成されている。一実施形態では、最終用量止め具37は、ピストンロッド10上で互いに反対側に配設された突出部を2つ含むことができる。
最終用量が投薬されたときに、最終用量止め具37は、アセンブリの投薬端部から見て止め具要素27の上方に配置される。さらに、最終用量止め具37は、止め具要素27まで軸方向に距離を有する状態に配置される。ここでユーザがアクチュエータ16を引っ張ることによってある用量を設定しようとすると、図6に示すように、駆動部材14が近位方向に移動し、止め具要素27がピストンロッド10の最終用量止め具37に当接する。止め具要素27が最終用量止め具37に当接すると、駆動部材14が用量設定方向にこれ以上移動することができなくなる。最終用量止め具37は、ストップ部材27を少なくとも部分的に囲繞するように形成されている。たとえば、最終用量止め具37の突出部はポケットの形態を含む。それにより、止め具要素27が最終用量止め具37に当接した後でユーザが強制的にアクチュエータ16を引っ張る場合に、駆動部材14とピストンロッド10との相対的な回転が妨げられる。
1 薬物送達デバイス
2 カートリッジ保持部
3 主ハウジング部
4 カートリッジ
5 ピストン
6 遠位ねじ付領域
7 内部ハウジング
8 ねじ付円形開口部
9 第1のねじ山
10 ピストンロッド
11 圧力押さえ
12 第2のねじ山
13 可撓性アーム
14 駆動部材
15 ねじ付部分
16 アクチュエータ
17 螺旋ねじ山
18 グリップ面
19 投薬面
22 着脱可能なキャップ
23 ばね機構
24 ランプ機能
25 弾性アーム
27 止め具機能
29 突出部
30 アセンブリ
32 内部ハウジングのねじ山
37 ピストンロッドの最終用量止め具
38 遠位ランプ面
39 近位ランプ面
40 止め具機構
41 ランプ機能の頂点

Claims (11)

  1. 薬物送達デバイス(1)のためのアセンブリ(30)であって、
    ある用量の薬物を設定するために近位方向に設定運動を実行するように構成され、ある用量の薬物を投薬するために遠位方向に投薬運動を実行するように構成されているアクチュエータ(16)を含み、
    ある用量の設定が妨げられるようにアクチュエータ(16)の設定運動を軸方向に制限するように構成されている、最大用量の薬物が送達された後に働く止め具機構(40)を含み、ここで、アクチュエータ(16)の限定的な軸方向運動が可能であり、
    ここで、該アセンブリは、アクチュエータ(16)が近位方向に限定的な運動を実行した後に遠位方向にアクチュエータ(16)を付勢するように構成されているばね機構(23)と、ある用量を投薬する間に回転し軸方向に遠位方向に移動するように構成されているピストンロッド(10)とをさらに含み、
    該アセンブリは、駆動部材(14)をさらに含み、駆動部材(14)は、駆動部材(14)の動きがアクチュエータ(16)を動かし、その逆も同様になるように、アクチュエータ(16)に連結されており、駆動部材(14)はランプ機能(24)を含み、ばね機構(23)はランプ機能(24)と相互作用し、かつ少なくとも1つの弾性アーム(25)を含み、少なくとも1つの弾性アームは軸方向に固定され、一方ランプ機能は用量を設定および投薬する間に前後に移動する、前記アセンブリ。
  2. ランプ機能(24)は三角形の突出部として構成されている、請求項に記載のアセンブリ。
  3. ランプ機能(24)は、遠位ランプ面(38)および近位ランプ面(39)を含み、少なくとも1つの弾性アーム(25)は、ある用量を設定および投薬する間に近位ランプ面(39)および遠位ランプ面(38)に沿って摺動する、請求項1または2に記載のアセンブリ。
  4. 少なくとも1つの弾性アーム(25)は、ある用量を設定および投薬する間にデバイスの長手方向軸に対して径方向に偏向するように構成されている、請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のアセンブリ。
  5. 少なくとも1つの弾性アーム(25)は、アクチュエータ(16)が用量設定方向に限定的な軸方向運動を実行したときに近位ランプ面(39)に力を加える、請求項3または4に記載のアセンブリ。
  6. 少なくとも1つの弾性アーム(25)は、径方向内側を向いた近位ランプ面(39)に力を加え、それにより、デバイスの投薬端部に向かう方向にアクチュエータ(16)を付勢するように構成されている、請求項5に記載のアセンブリ。
  7. 駆動部材(14)はピストンロッド(10)と係合している、請求項1〜のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  8. ピストンロッド(10)と係合される内部ハウジング(7)を含み、ここで、少なくとも1つの弾性アーム(25)は内部ハウジング(7)に位置する、請求項に記載のアセンブリ。
  9. 駆動部材(14)は、ある用量を投薬する間にデバイスの投薬端部に向かってピストンロッド(10)を駆動するように構成されている、請求項またはに記載のアセンブリ。
  10. 駆動部材(14)は、ある用量を設定する間にピストンロッド(10)に対して軸方向運動および非回転運動を実行するように構成されている、請求項7〜9のいずれか1項に記載のアセンブリ。
  11. 固定用量デバイスである、請求項1〜10のいずれか1項に記載のアセンブリを含む薬物送達デバイス。
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