JP2014527414A - 埋め込み可能および取り外し可能な、カスタマイズ可能な身体導管 - Google Patents

埋め込み可能および取り外し可能な、カスタマイズ可能な身体導管 Download PDF

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Abstract

狭窄部を処置するための装置および方法が提供される。送達デバイスに結合された細長管状部材(404)を有する送達デバイスが提供される。細長管状部材(404)は、生体内物質の付着を防止するように構成された外部表面を有する。管状部材(404)は、近位端(408)および遠位端(412)を有し、横荷重下において開いた内腔を維持するためにその長さに沿って補強されている。管状部材は、細長管状部材(404)の遠位端(412)が狭窄部の遠位に配置されるように血管系内に配置される。細長管状部材の近位端(408)は血管内部に、好ましくは、狭窄部の近位の位置に配置される。その後、治療期間後に細長管状部材(404)は無傷で除去される。

Description

関連出願の相互参照
[0001] この出願は、2009年3月3日に出願された米国特許出願第12/397,275号明細書の一部継続出願であり、参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる、2008年3月5日に出願された米国特許仮出願第61/034,125号明細書の利益を主張するものである。以下の出願、2006年11月16日に出願された、米国特許出願第11/600,589号明細書、2005年8月31日に出願された米国特許出願第11/216,536号明細書および2004年10月8日に出願された米国特許出願第10/962,200号明細書のそれぞれもまたその全体が参照によって本明細書中に組み込まれる。
[0002] 本出願は、身体導管(body conduit)内の狭窄部を処置またはバイパスするための、ならびに流体移送導管の複数の部分を連結するためのシステムおよび方法に関する。
[0003] 米国では、約400,000人が、慢性血液透析を必要とする末期腎疾患を有する。血液透析を実施するための永久的血管アクセス部位は、静脈を動脈に取り付け、高血流のシャントまたはフィステルを形成する動静脈(AV)吻合を作成することによって形成されてもよい。静脈を動脈に直接取り付けてもよいが、血液透析での使用に適した血流を提供するほどフィステルの静脈部分が十分に成熟するまでには6〜8週間かかる場合がある。さらに、解剖学的事項のため直接吻合は全ての患者に実施可能であるとは限らない。他の患者は、動脈血管系と静脈血管系との間にアクセス部位を設けるために人工グラフト材料の使用を必要とする場合がある。
[0004] 動脈置換用の人工グラフトを作成するのに使用されてきた多くの材料が透析アクセスにも試用されているが、ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)が好適な材料である。この理由には、その針穿刺の容易性および特に低い合併症率(偽動脈瘤、感染および血栓症)を含む。しかしながら、AVグラフトは、依然、使用前にグラフト材料を成熟させるのに時間を要するため、AVグラフトが成熟するまでは、血液透析アクセスのためにQuintonカテーテルなどの一時的なアクセスデバイスを患者内に挿入せねばならない。一時的なカテーテルアクセスの使用は、患者を不快にするだけでなく出血および感染というさらなるリスクにさらす。また、全体的なグラフトの不全率は高いままであるため、ePTFEアクセスグラフトの開存率は、依然、満足なものではない。通常、静脈端の狭窄が原因で毎年これらグラフトの60パーセントが不全となっている。(Besarab,A & Samararpungavan D.,“Measuring the Adequacy of Hemodialysis Access”. Curr Opin Nephrol Hypertens 5(6) 527−531, 1996, Raju, S. “PTFE Grafts for Hemodialysis Access”. Ann Surg 206(5), 666−673, Nov. 1987, Koo Seen Lin, LC & Burnapp, L. “Contemporary Vascular Access Surgery for Chronic Hemodialysis”. J R Coll Surg 41, 164−169, 1996, and Kumpe, DA & Cohen, MAH “Angioplasty/Thrombolytic Treatment of Failing and Failed Hemodialysis Access Sites: Comparison with Surgical Treatment”. Prog Cardiovasc Dis 34(4), 263−278, 1992を参照のこと。これら全体は参照によって全て本明細書中に組み込まれる)。これら不全率は糖尿病などのより高リスク患者においてさらに上昇する。これらアクセス不全は、日常の透析スケジュールを狂わせることとなり、年間20億ドル超の病院費用を創出する。Sharafuddin, MJA, Kadir, S., et al. “Percutaneous Balloon−assisted aspiration thrombectomy of clotted Hemodialysis access Grafts”. J Vasc Interv Radiol 7(2) 177−183, 1996を参照のこと。この全体は参照によって本明細書中に組み込まれる。
[0005] 多くの個人が、狭窄した、狭小化した、閉塞した、またはそうでなければ血流を阻害するほど易感染性の血管セグメントを有する。Davis, D, Petersen, J, Feldman, R,et al.による、Subclavian venous stenosis. A complication of subclavian dialysis. JAMA 1984;252:3404に記載されるように、これは、透析アクセスのために従来のカテーテルを配置することにより透析患者に頻出する問題である。狭窄は、一般に、鎖骨下静脈内にある透析カテーテルが原因となる。これらの人においては、腕の浮腫、痛みおよび不快が頻繁に報告されている。これら副作用は透析セッション中に促進されることが多い。
[0006]1つの方法においては、血管セグメントの開存性を向上させるために狭窄部が処置される。この方法では、結合された細長管状部材を有する送達デバイスが提供される。細長管状部材は生体内物質の付着を防止するように構成された外部表面を有する。例えば、非常に平滑かつ不浸透性の表面が設けられうる。以下に記載されるように、シリコーンはそのような特性を有しうる材料である。生体適合性、表面仕上げ、多孔性の欠如およびおそらくはシリコーンのコンプライアンスおよび/または表面エネルギのために組織および血管系の反応が最小となる。以下に詳述されるように、これら領域の1つまたは複数において類似の特性を提供する他の材料を適切な代用物としてもよい。管状部材は、近位端と遠位端とを有し、横荷重下において開いた内腔を維持するためにその長さに沿って補強されている。細長管状部材の遠位端が狭窄部の遠位に配置されるように送達デバイスおよび管状部材を血管系内に前進させる。細長管状部材の近位端は、血管内部に、好ましくは、狭窄部の近位の位置に配置される。その後、細長管状部材は送達デバイスから分離され、細長管状部材が展開される。送達デバイスが除去されると展開された細長管状部材は体内にとどまる。展開された細長管状部材がステントまたは拡張効果を提供することによって狭窄部が半径方向外側に変位し、血管内腔が拡張される。その後、治療期間後に細長管状部材が無傷で除去される。治療期間は血管の再構築が起こる期間と定義することができる。
[0007] 本明細書では「再構築」は、広義な用語であり、既に狭小化している身体血管の、より大きなサイズへの耐久性を備えた拡張を含み、より大きな程度の流れ、より低い流れ抵抗、より低い背圧および/または他の流れの利点が可能となる。本明細書中に記載される実施形態は、あらゆる血管などのあらゆる身体導管に用途を見いだすことができる。動脈性血管および静脈性血管をこれら装置および方法により処置することができる。また、異なるサイズおよび身体領域の種々の血管を処置することができる。この方法は血管系内のどこにでも適用することができるが、それは静脈血管系内で試験されており大きな成功を収めている。食道、呼吸路および鼻腔路、胃腸軌道(gastro−intestinal track)の内腔、尿路、胆管を含む血管系外部の他の身体内腔もまた処置することができる。
[0008] 細長管状部材と結合し、引張軸力などの軸力を付加して、上述のような、細長管状部材を、開いた内腔を提供することができる拡張形態から、低断面形状形態(low crossing profile configuration)に作動させるように構成された送達デバイスを提供することができる。送達デバイスはその上にまたはその中に管状部材が低断面形状形態において配置された状態で前進させることができる。送達デバイスは、引張軸力を解放し、管状部材を低断面形状形態から拡張形態に移行させるように構成することができる。
[0009] 種々の用途においては、処置では、治療期間後、管状部材を除去することを想定している。換言すると、管状部材は一時的に埋め込まれる構造であることを意図している。治療期間はわずか1日とすることができる。場合によっては、治療期間は12か月以下とすることができる。顕著な永久的利点のためには約2か月かかってもよい。
[0010] 別の態様では、血管系内の狭窄部をバイパスする方法が提供される。この方法では、第1のグラフト部材が狭窄部の上流側の第1の血管セグメントに結合され、第2のグラフト部材が狭窄部の下流側の第2の血管セグメントに結合される。血流導管の端部と、グラフト部材の1つの端部に配置されたコネクタとの間に連結力を付加することによって、例えば、相対運動を提供することによって、血流導管の第1の端部が第1のグラフト部材に結合され、血流導管の第2の端部が第2のグラフト部材に結合される。血流導管の第1の端部および第2の端部の両方が血管系の外側に配置される。第1のグラフトおよび第2のグラフトが血流導管に連結される場合、血流導管を第1のグラフトまたは第2のグラフトから取り外すために必要とされる力は連結力よりも大幅に強い。この方法のいくつかの変形形態では、血流導管の第1の部分よび少なくとも一部の1つまたは両方が患者の皮膚の下に配置される。
[0011] 別の態様では、方法は、狭窄部をバイパスし、血液透析などの定期的治療処置のための血管アクセスを提供する。グラフトおよびコネクタを含む遠位血液導管および近位血液導管が提供される。コネクタは、その上に配置された保持特徴部を有する。遠位血液導管は、埋め込まれた編組構造を含むカテーテルを含む。遠位血液導管の遠位領域は血管系内に挿入され、血管系内の狭窄部を通過する。いくつかの実施形態では、遠位端は出口を含み、出口は狭窄部を越えてどこにでも配置されるが、依然血管系内にある。血液は、遠位端の下流側において血液導管を出て、心臓血管系内において流れを再結合する。
[0012] 狭窄部をバイパスし、血管アクセスを提供する方法の全てに必要とされるわけではないが、カテーテルを編組構造で切断し、カテーテルを原位置で適当な大きさにすることができる。カテーテルを、編組構造の少なくとも一部が保持特徴部の近位に配置されるまでコネクタの遠位セグメント上において前進させる。また、本明細書中においては、この方法を複数構成要素の血液導管に関連させて記載したが、狭窄部をバイパスし、血管アクセスを提供するためには、実施形態の全てが複数構成要素である必要はない。
[0013] さらに、狭窄部をバイパスし、血管アクセスを提供するこの方法の特定の変形形態では、狭窄部が再構築される治療を提供することも望まれる。再構築を実施するために導管を構成するための種々の技法については本明細書中に記載され、狭窄部をバイパスし、血管アクセスを提供することと共に、再構築を提供するために使用することができる。
[0014] 別の態様では、狭窄部をバイパスするためのシステムが提供される。システムは、カテーテルと、第1のコネクタと、第2のコネクタと、を含む。カテーテルは、近位部と、遠位部と、近位部および遠位部の間に延びる細長本体と、を有する。細長本体は、血流内腔を画定する内周を有する内壁を画定した。カテーテルは、細長本体に埋め込まれ、かつ内腔の周りに配置された編組構造を有する。第1のコネクタは、第1の血管グラフトをカテーテルの近位部に流体的に結合するためのものである。第1のコネクタはコネクタ本体および係合特徴部を含む。コネクタ本体は、第1の外周を画定する外部表面と、内腔を画定する内部表面と、を有する。係合特徴部は、コネクタ本体の外部表面に、その遠位端に隣接して配置されている。係合特徴部は、第1の外周よりも大きな第2の外周を画定する。第2のコネクタは、第2の血管グラフトをカテーテルの遠位部にしっかりと係合するように構成されている。カテーテルの近位部は、自由状態においては第1の形態、軸圧縮状態にある場合は第2の形態を有する。第1の形態では、内周は第1の外周よりも小さい。第2の形態では、カテーテルの近位端部をコネクタ本体の係合特徴部上において前進させることができるように、編組構造は拡張してカテーテル本体の内周を拡張させる。
[0015] 構造および本発明を使用する方法は、添付の図と共に本発明の以下の詳細な説明によってより良く理解されよう。
第1の血管セグメントと結合するように適合させた近位端と、第2の血管セグメント内への挿入用に適合させた遠位端と、を有する血管アクセスシステムの斜視図である。 血管内における位置決め用に適合させた遠位部と、別の血液導管に対する連結の強化を提供するように構成された近位部と、を有するカテーテルの斜視図である。 カテーテルに編組構造を埋め込むための技法を示すカテーテルの遠位部の概略図である。 図2の血流導管に組み込まれるように構成された補強部材の側面図である。 図3の編組構造のうちの1つの編組部材の端面図である。 第1の血流導管を第2の血流導管に結合するように適合させたコネクタの平面図である。 本明細書中に記載される種々の係合機構の保持力を示すグラフである。 2つのバーブを有する係合機構を連結するための種々の技法に対応する保持力を示すグラフである。 異なるピック数(pic count)を有する編組構造を有する係合機構の保持力を示すグラフである。 種々の実施形態の取付力(attachment force)のグラフである。 細長管状部材を使用して血管内の狭窄部を処置する方法を概略的に示す。 身体導管用の仮ステントを送達することが可能な送達デバイスの一実施形態の遠位部を示す。 狭窄部をバイパスする方法を示す。 血管系内の狭窄部をバイパスするためのシステムおよび狭窄部をバイパスする方法を示す。
[0030] 本出願は、新規の血管アクセスシステムと、新規のコネクタシステムと、新規の流体移送導管と、に関する。種々の実施形態においては、流体移送導管は、動静脈(AV)シャントまたはカテーテルである。本明細書中に記載される実施形態のいくつかは血液透析システムに組み込んでもよい。以下に記載されるように、これら実施形態を、血管系内の狭窄部を処置またはバイパスするためにも使用することができる。
[0031] 血液透析治療およびそのための血管アクセスデバイスについては、米国特許出願第10/962,200号明細書(米国特許出願公開第2005−0137614−A1号明細書)、米国特許出願第11/216,536号明細書(米国特許出願公開第2006−0064159A1号明細書)および米国特許出願第11/600,589号明細書(米国特許出願公開第2007−0167901A1号明細書)、ならびに米国特許第6,102,884号明細書および米国特許第6,582,409号明細書にさらに詳細に記載されている。本明細書中に記載される実施形態はこれら出願および特許のいずれのシステムおよび方法と組み合わせることができる。これら出願および特許の全てはそれら全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0032] 本明細書中に提供される説明に照らして理解されるように、新規のコネクタシステムおよび装置は、血管アクセスシステムの1つまたは複数の性能の領域を向上させることができる。例えば、本明細書中に記載される実施形態は、流出構成要素としての使用のために構成されているカテーテルまたは他の血液移送導管の、血管アクセスシステムの別の構成要素またはデバイスまたはバイパスシステムの複数の他の構成要素への原位置での連結(in−situ connection)を向上させる。
[0033] いくつかの実施形態では、カテーテルとシステムの別の構成要素との間の連結の確実性を高めるため、血液搬送システムに(例えば、カテーテルまたは他の血液移送導管の近位部に)補強部材を組み込むことができる。場合によっては、補強部材は、また、流体移送導管の耐キンク性および耐破砕性を向上させるため、血液移送導管の長さのかなりの部分に及んでいる。補強材は、また、血管周囲の皮下組織または血管の閉塞を形成する狭窄物質組織を変位させるため、フープ強度の強化、または、例えば、外側に向くフープ応力を提供することができる。本明細書中に記載される新規デバイスおよび方法のこれら利点および他の利点は、血管アクセスデバイス、心室補助デバイス、全人工心臓および種々のタイプの血液透析システムなどの、血管アクセスシステムを使用する多くの環境において有用となりうる。
[0034] これら改良物が使用されうる環境には、短期的用途(例えば、数日から1週間)およびより長期的用途を含む。例えば、本明細書中に記載される改良物は30日またはそれを超えるより長期的な用途に有用である。本明細書中に記載される改良物は90日またはそれを超えるより長期的な用途に有用である。場合によっては、本明細書中に記載される改良物は1年またはそれを超える長期的な用途に有用である。本明細書中に記載される実施形態は短期的用途および透析のためのより長期的な用途に組み込むことができる。図9に関連してさらに以下に記載されるが、本明細書中に記載される特定の装置は、治療期間中および後に開存性を向上するのに血管系の再構築を補助するための仮ステントとして使用することによって使用することも変更することもできる。
[0035] 以下に記載するように、流体移送導管に編組構造を組み込むことができる。いくつかの実施形態では、編組構造は、流体移送導管の細長本体に埋め込むことができ、平滑で比較的一定の外部表面を提供する。編組構造は、血液移送導管と、それが取り付けられた他の構造との間の連結の確実性または完全性を向上させることができる。種々の実施形態では、これら革新はより高い耐久性および製造性を提供する。加えて、以下に記載されるように、例えば、より良好な連結性、および、場合によっては、連結の確実性の触覚確認を提供することによって埋め込みプロセスを強化することができる。場合によっては、連結の確実性の視覚確認を提供することができる。
[0036] 図1は、第1の血管セグメントから第2の血管セグメントに血液を短絡させるように構成された血管アクセスシステム10の一実施形態を示す。血管アクセスシステム10は任意の適切な形態をとることができるが、好ましくは、システムは、患者の皮膚の下に埋め込まれるように適合される。一実施形態においては、血管アクセスシステム10は主として血管外に埋め込まれるが、その遠位部は、血管内にあっても血管を貫通してもよい。血管アクセスシステム10は、部分的に埋め込むことも完全に埋め込むこともできる。システム10の少なくとも一部分の、血管セグメント内への配置を含む、埋め込みの種々の技法については以下に記載する。図10は、血管の狭窄部位を通過する血流の改善を提供するための、図1のアクセスシステムに類似するカテーテルシステム10Aを使用する方法を示す。この方法では、システム10Aは、透析または他の定期的治療処置時に、単に狭窄部の開存性を向上するため、または流れおよびアクセスの両方を向上するために使用されうる。また、さらに以下に記載されるように、血管アクセスシステム10に類似するカテーテルシステム10Bを皮下トンネル内に埋め込むことができる。図11は、狭窄血管セグメントのバイパスを提供するように構成されたカテーテルシステム10Bを示す。システム10Bは皮下トンネル内に配置されている。埋め込み工程の追加の詳細については上記の特許および出願に記載されており、これら特許および出願は参照によって本明細書中に組み込まれる。
[0037] 引き続き図1について述べると、血管アクセスシステム10は、近位端14と、遠位端18と、近位端14および遠位端18の間に延びる内腔20と、を有する。近位端14は、第1の血管セグメントに結合する、例えば、付着するように適合させることができる。遠位端18は、第2の血管セグメントに結合する、例えば、第2の血管セグメント内に挿入するように適合させることができる。内腔20は、好ましくは、近位端14と遠位端18との間に延びて、血液が第1の血管セグメントと第2の血管セグメントとの間に流れるための経路を提供する。内腔20には、透析または他の治療を容易にするため、患者の外側からもアクセスすることができる。いくつかの用途および実施形態では、内腔20は、必要とされるまたは予期されるあらゆる定期的アクセスなしで上流側位置から下流側位置まで血流を提供する。
[0038] 種々の技法においては、第1の血管セグメントおよび第2の血管セグメントは動脈性血管セグメントまたは静脈性血管セグメントである。例えば、近位端14は、皮膚の近くにある上腕動脈または他の動脈と結合するように適合させることができる。近位端14と第1の血管セグメントとの間に任意の適切な結合を使用することができる。一実施形態においては、近位端14は端側吻合によって上腕動脈に取り付けることができる。以下で、および参照によって本明細書中に組み込まれる出願に記載されるように、遠位端18は、例えば、中心静脈系内の静脈と結合するようにも静脈内に延びるようにも適合させることができる。
[0039] 一実施形態においては、血管アクセスシステム10は、組み立てにより内腔20を形成することができる複数の構成要素を含む。一実施形態においては、第1の血液移送導管22は近位端14から遠位端18に向かって延びる。第2の血液移送導管26は遠位18から近位端14に向かって延びる。一実施形態においては、第3の血液移送導管30が第1の血液移送導管22と第2の血液移送導管26との間に配置されている。以下に記載されるように、種々の実施形態において、第3の血液移送導管30は第1の血液移送導管22と第2の血液移送導管26とを互いに連結するように適合されている。
[0040] 第3の血液移送導管30は、設けられる場合、第1の血液移送導管22および第2の血液移送導管26が、これら導管が血管系と相互作用する独自の手法に適した異なる特徴を有することを可能にする。例えば、第1の血液移送導管22は、特に、それが結合される血管内に、例えば、動脈への吻合連結によって組み込まれるように構成することができる。また、第2の血液移送導管26は、例えば、可撓性を有することによって血管セグメントと相互作用し、有害副作用の可能性を最小にするように特別に構成することができ、そうでなければ、導管26の遠位部が、中心静脈系内に延びて、血管系または心臓内の血管壁および他の組織と非外傷的な手法で相互作用することを可能にするように形成することができる。したがって、この革新は、恒久的に埋め込まれる血管外グラフトおよび血管内カテーテルとしての両方において機能するデバイスの独自の要件に関する。
[0041] 図11は、バイパスシステムを設けるために1つまたは複数の追加の血液移送導管をシステム10Bに組み込んでもよい実施形態を示す。上述のように、これは、端部部分が血管および中心部分と結合し、強化された開存性構成を有することを可能にすることができる。
[0042] 血管アクセスシステム10およびバイパスシステム10Bは、システムの2つの血液移送導管の間の連結の確実性を高める1つまたは複数の係合機構32を有して構成することができる。係合機構32は、第2の血液移送導管26上に位置する少なくとも1つの部分と、第3の血液移送導管30上に位置する少なくとも1つの部分とを有する複数の部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、係合機構32は、それによって形成された連結部が、第2の血液移送導管26と第3の血液移送導管30とを連結するのに必要な力よりも大きな力を分離に必要とするように構成されている。これにより提供される係合機構32における連結の確実性および信頼性が高くなる。
[0043] 種々の実施形態では、係合機構32は、第2の血液移送導管26および第3の血液移送導管30の1つに位置する係合特徴部33と、第2の血液移送導管26および第3の血液移送導管30のもう一方に位置する拡大可能部34と、を含む。例えば、以下により詳細に記載されるように、第3の血液移送導管30は、少なくとも1つのバーブを含むことができる。第2の血液移送導管26は、導管の分離に抵抗するために、内方向の、場合によっては遠位方向の力をバーブに付加するように形成することができる。一実施形態においては、第3の血液移送導管30の遠位部は2つのバーブを含む。一実施形態においては、第2の血液移送導管26は、1つまたは複数のバーブに対して圧縮力を発生させ、係合機構32の確実性を高める、編組構造または他の拡張可能な補強部材35を含む。図1は、明確化のため編組構造の一部のみを示す。さらに以下に記載されるように、編組構造は、近位端14にまで、および遠位端18に向かって延びることができる。係合機構の特徴の種々のさらなる例を以下に記載する。
[0044] いくつかの実施形態では、血管アクセスシステム10は、また、第1の血液移送導管22の、内腔20の遠位部との結合を容易にする係合機構36を含む。さらに以下に記載されるように、係合機構36は、コネクタの近位部に組み込むことができる。他の実施形態では、係合機構36を必要としないように第1の導管22と第3の導管30とを構造的に一体とすることができる。
[0045] 第1の血液移送導管22は、患者の血管系と内腔20との間に流体連通を設けるための任意の適切な形態をとることができる。1つの形態においては、第1の血液移送導管22は、ePTFEなどの適切な材料で形成されたグラフトである。いくつかの用途では、システム10の埋め込み後間もなく内腔20にアクセスを設けることが望ましい。埋め込みの直後でないにしても、埋め込み後間もなくのアクセスを可能にするための種々の特徴は、米国特許出願第11/216,536号明細書(米国特許出願公開第2006−0064159A1号明細書)および米国特許出願第11/600,589号明細書(米国特許出願公開第2007−0167901A1号明細書)を含む、参照によって本明細書中に組み込まれる上記の出願に記載されている。他の適切な生体適合性材料を使用することができ、これらは当業者には明らかであろう。
[0046] 動静脈シャントの場合において示されるが、係合機構は、また、他の場合にも適切である。したがって、第1の血液移送導管22は、コネクタの近位部とすることも、例えば、心室補助デバイス内において血液を移送する別のシステムの構成要素とすることもできる。また、図10〜11に関連して記載されるように、係合機構は、狭窄部のバイパスに関するシステムおよび方法に有用となりうる。
[0047] 一実施形態においては、第2の血液移送導管26は、患者の血管系に血液を戻すためのカテーテルとして構成される。いくつかの実施形態では、導管26はシステム10の流出構成要素である。血管アクセスシステム10が患者に取り付けられる際、カテーテルが、好ましくは、使用中、その少なくとも遠位端部を血管セグメント内において自由に浮遊させることができるように適合させている。この特徴は、AVグラフトの静脈端における限局性狭窄に起因するグラフトの不全が、主として、内膜増殖、グラフトと天然の静脈吻合との間のコンプライアンス不整合および吻合部位における乱流に起因することを示す研究を反映するものである。Kanterman R.Y. et al “Dialysis access grafts: Anatomic location of venous stenosis and results of angioplasty.” Radiology 195: 135−139, 1995を参照のこと。本発明者は、これら原因は、静脈吻合を排除し、代わりに、血液を直接静脈系内に放出する流体移送導管を使用することによって回避できるという仮説を立てた。本発明者は、静脈端におけるカテーテル要素および標準的手法で動脈に吻合した人工血管要素を使用してAVシャント内の静脈吻合を排除する血管アクセスシステムを開発した。本発明者は、このようなシステムが。AVシャントの不全の最大の原因である静脈過形成を排除または低減すると考える。
[0048] したがって、血管との非外傷的な相互作用を提供するため、第2の血液移送導管26の少なくとも一部(例えば、その遠位部)を自由に浮遊するように構成することができる。このような形態は、血管の外傷を最小限にすることによって、遠位端部が配置されている血管を損傷する可能性を最小限にすることもできる。この手法は、また、以下に記載する図10のバイパス技法に関係する。この技法では、第1の区域は拡張して狭窄部と係合し、実際に狭窄部を再構築するように構成されている一方で、第2の区域は、自由に浮遊して第2の区域における有害な外傷を最小限にするように構成されている。
[0049] いくつかの実施形態では、導管30またはその部分を、別の構成要素、例えば、第1の血液移送導管22に組み込むことができる。したがって、システム10は、わずか2つのような、3つ未満の別個の血液移送導管により構成することができる。さらに、第3の血液移送導管30の主な機能は第1の血液移送導管22と第2の血液移送導管26とを結合することであるため、全実施形態において、第3の血液移送導管は血液にさらされる必要も内腔20の一部分を形成する必要もない。
[0050] 図2は、血管アクセスシステム10内において使用することができるカテーテル100の一実施形態を示す。本明細書では、「カテーテル」は、血管内に少なくとも部分的に挿入することができ、血管内において心房内を含む選択した位置まで前進させることができる任意の血液移送導管を含む広義な用語である。カテーテル100は、以下の記載に合致する任意の適切な形態をとることができる。いくつかの実施形態では、カテーテルは流出構成要素として構成される。
[0051] カテーテル100は、近位部104と、遠位部108と、それらの間に延びる細長本体112と、を有する。いくつかの用途では、カテーテル100は、以下に記載されるように、導管30に組み込むことができるコネクタに対するカテーテル100の固定を強化するために、近位部104がバーブを越えて連結可能であるように構成される。近位部104は、好ましくは、また、カテーテル100の長さを原位置で決定することができるように調整することができる。一実施形態においては、カテーテル100は、また、カテーテル100のサイズを患者に合わせて変更することを容易にするサイジング領域114を有する。一実施形態においては、サイジング領域114はカテーテル100の近位部104に位置する。さらに以下に説明するように、サイジング領域114はカテーテル100の長さを低減するために調整することも切断することもできる。好ましくは、サイジング領域114は、外科用ハサミなどの手術室にある任意の標準的な切断器具を使用して手で切断されるように構成される。
[0052] 細長本体112は、好ましくは、血流内腔120を取り囲む内壁116を画定する。内壁116は、カテーテル100の血流容量を一部画定する内周124を有する。一実施形態においては、血流内腔120は実質的に円筒形であり、画定される内壁116および内周124は、断面が実質的に円形である。一実施形態においては、血流内腔120は約5.0mmの内径を有する。当業者には理解されるように、他の形状の内腔も使用することができる。直径5.0mmの内腔を有するように内腔120を形成すると、一技法において、透析に十分な血流を処理することができる一方で、カテーテル100の外寸を内頚静脈内に挿入できるほど十分に小さくすることができるという利点が提供される。当業者には理解されるように、カテーテル100の外寸および内周124を内腔120の長さを全体を通じて実質的に一定とすることも変えることもできる。
[0053] 以下、図9は、カテーテル100のものに類似する形態を有するステント400の使用について説明する。したがって、カテーテル100の特徴は、以下の、ステント400についての記載に組み込まれる。ステント400は、用途に応じて、1.0mm〜15mmのいずれの内周、例えば、直径を有してもよい。血管治療用の種々の実施形態は、約5.0mm〜約14.0mmの範囲内の拡張サイズを有する。神経学的治療に特に適したいくつかの実施形態では、ステント400は約2.0mm〜約4.0mmの内寸まで拡張するように構成することができる。頚動脈血管の治療に特に適した他の実施形態では、ステント400は、約6.0mm〜約10.0mmの内寸まで拡張するように構成することができる。
[0054] 細長本体112、特に内壁116は、その中を流れる血液が損傷しないように、またはその結果悪影響を受けないように、適切な血液適合性を提供するように構成することができる。血流内腔120は、好ましくは、部分104と部分108との間において血液を実質的に非外傷的な手法で運ぶように構成される。一実施形態においては、内壁116は、壁における乱流を最小限にするために十分に滑らかに表面仕上げされる。カテーテル100が血管アクセスシステム10に(例えば、第2の血液移送導管26として)組み込まれる場合、内腔120は内腔20の一部分を形成することができる。内腔20の他の部分を第1の血液移送導管22および第3の血液移送導管30の1つまたは両方において画定することができる。
[0055] カテーテル100は、好ましくは、使用中、遠位部108が血管セグメント内において自由に浮遊することができるように構成される。本明細書中の別の場所で記載されるように、システム10は、遠位部108が、例えば、中心静脈系内の血管内に配置される、血管内に延びる、または血管内に挿入されるように取り付けることができる。したがって、遠位部108は、好ましくは、それが配置されている血管よりも小さな外寸を有するように構成される。これにより、血液が遠位端部108の周囲を通ることが可能になる。例えば、遠位部108の外部表面と血管の内部表面との間に血液が流れるような手法で遠位部108を中心静脈系内に配置することができる。一実施形態においては、カテーテル100の遠位部108は、約6.1mmの外径を有する実質的に円形の外周を有する。対照的に、遠位部108を挿入することができる一般的な血管は約8mm〜20mmである。患者の中には、中心静脈系の一部、例えば、内頚静脈が狭窄し、そのサイズが大幅に縮小する可能性のある者もいる。場合によっては、内頚静脈は、幅が0〜1mmほどの小さな内腔を有する。これら患者は、以下に記載されるように、内頚静脈または中心静脈系の他の血管の内腔を拡張することが可能な方法およびデバイスから利することができてもよい。ある患者およびいくつかの他の用途においてはより大きなカテーテルを使用することができるが、6.1mmが成人患者の内頚静脈内への挿入に特に適したサイズである。特定の技法、例えば、より末梢の用途にはより小さなカテーテルを使用することができる。
[0056] 図10は、カテーテル100’の、その遠位部と近位部との間の区域が、狭窄病変に係合するほど十分に大きいバイパス用途を示す。狭窄病変は、例えば、非狭窄血管穴(non−stenotic vessel bore)よりも、取り出し時の血管のリコイルを補償するのに適切な比率だけ大きな外径を有する。例えば、介入的手技による静脈および動脈の血管形成術時に認められるリコイルは、通常、20%〜30%である。静脈系にはより弾性があるため、この範囲の上端となる場合もある。治療期間が長くなるために、本発明はこの量以下または未満を要することも予想される(ステント挿入対バルーンインターベンション)。したがって、種々の実施形態では、治療的効果を得るため、外周(例えば直径)は非狭窄血管穴よりも約20%〜30%大きい。いくつかの処置では、例えば、より長い治療期間においては、治療的効果を得るため外周(例えば直径)は、非狭窄血管穴よりも約20%以下だけ大きい。一実施形態では、治療的効果を得るための治療期間が少なくとも約2か月である場合、狭窄部係合区域の、非狭窄血管穴の約20%のサイジングを実施する。
[0057] システム10および本明細書中に記載されるシステム10に使用することができる構成要素の寸法は限定されるものではない。むしろ、寸法は特定の実施形態の例を提供するものである。他の用途においては、他の寸法が適切であってもよい。例えば、カテーテル100の遠位部108の外径は6.1mmである必要はなく、むしろ、それが挿入される血管の関数とされる。現在考えられる他の用途では、遠位部108の外径は約4mm〜約8mmとすることもできる。さらに一般には、外径は約2mm〜約14mmの範囲内とすることができる。
[0058] さらに、以下に記載されるように、遠位部108は、好ましくは、比較的可撓性を有するように形成される。この可撓性により、遠位部108が、それが配置される血管と比較的緩やかに相互作用することが可能となる。1つの用途においては、カテーテル100は表在血管を通じて取り付けられ、内頚静脈内を心臓に向かって前進される。この環境では、カテーテル100の遠位部108の送達には比較的低い剛性を備えた構造で十分である。
[0059] 図2Aは、カテーテル100をより可撓性を有するように作製するための1つの手法を示し、細長本体112に軟質材料が組み込まれている。種々の実施形態では、細長本体112の全てまたは一部を、ポリウレタン、CFlex、SIBS(スチレンイソプレンブタジエン)またはポリオレフィン類などの任意の適切な可撓性エラストマーで形成することができる。一例では、カテーテル100の内側部分100Aにシリコーンチューブを使用することができる。さらに一般には、細長本体112を埋め込み可能な熱可塑性エラストマーで形成することができる。一実施形態においては、カテーテル100の内側部分100Aを形成するために約50ショアAデュロメータ以下を有するシリコーンチューブが使用される。いくつかの用途では、30〜80ショアAデュロメータを有する材料で形成されうるカテーテル100が適切に機能する。他の実施形態では、より高いまたはより低いデュロメータを有する材料を使用することができる。以下にさらに記載するように、30〜60ショアAおよび40〜50ショアAのより硬さの低いデュロメータが特に有利な場合がある。さらに以下に記載されるように、カテーテル100の外側部分100Bは、内側部分100Aと類似のまたは同じ材料で形成することができる。
[0060] 加えて、外側部分100Bおよび内側部分100Aの少なくとも1つは親水性コーティングまたは潤滑性コーティングを含むことができる。これらコーティングにより性能を向上させてもよい。例えば、このようなコーティングは、展開における潤滑性の向上および開存性の向上のための血栓形成性の低減などの性能を高めることができる。また、以下に記載する仮ステントにおいては、このようなコーティングが外植処置を容易にすることができる。
[0061] 種々の実施形態では、基材が可撓性を有することが好ましく、基材の強度はあまり重要ではない。この用途においては、編組チューブの、コネクタバーブ上において半径方向に拡張する機能が好ましい。前述のように、これは、拡張してバーブ上をすべることができない単一フィラメントのコイル補強よりも編組補強材が優れている点である。これは、同様に、より軟質の基材(ショアAデュロメータが、例えば<70のように比較的低いもの)を使用する編組補強チューブがより硬質の基材を有するものよりも優れている点である。硬質基材を有する編組チューブをバーブ上において進めるには許容しがたいほど強い力が必要である。さらに、使用中に付加されることが予想される力の下において、より硬質の基材を有する編組チューブはいくつかの臨床的状況において望まれる程度のネッキングを提供しないであろう。
[0062] カテーテル100は、内側部分100Aと外側部分100Bとの間に編組構造140または他の補強部材を含むこともできる。編組構造140はカテーテル100にいくつかの利点を提供する。例えば、編組構造140は、少なくとも部分的に、細長本体112の半径方向圧縮に対する抵抗に寄与するように構成することができる。また、編組構造140は、少なくとも部分的に、細長本体112のキンクに対する抵抗を提供するように構成することができる。
[0063] 一実施形態においては、編組構造140は、主として、カテーテル100と、血管アクセスシステム10などの、血液移送システムの別の構成要素との間の連結の確実性を高めるために提供される。例えば、編組構造140は、編組構造が一部分を形成する係合機構の確実性を高めることができる。
[0064] 一実施形態においては、編組構造140は、近位端144および遠位端148を含む。編組構造140は、内腔120の周囲に、例えば、実質的にまたは完全に内腔を取り囲んで配置することができる。編組構造140は、また、近位端144が細長本体112の近位部104内にあり、遠位端148が細長本体の遠位部108内にあるように内腔120に沿って延びることができる。一実施形態においては、編組構造140は、近位端144が細長本体112の近位端に延びるまたは隣接するように構成される。
[0065] 一実施形態においては、編組構造140は、遠位端148が細長本体112の遠位端の近位に位置するように構成される。例えば、編組構造140の遠位端148は、カテーテル100の遠位端の約0.2インチ、約0.25インチ、または約0.2インチ〜約0.25インチ近位に位置することができる。この配置により、可視化のためのデバイスを編組構造140の遠位端148の遠位に配置することが可能になる。例えば、放射線不透過性マーカ149を細長本体の遠位部108に配置することができる。一実施形態においては、放射線不透過性マーカ149は、白金、タンタル、タングステン、金、パラジウム、イリジウム、バリウム硫酸塩または別の放射線不透過性材料およびそれらの任意の組み合わせで形成されたリングである。マーカ149は固体リングとして構成されるが、他の実施形態では、これらマーキング材料をカテーテル100の層に添加することも、複数のリングもしくは1つまたは複数のパッチ、プレート、ワイヤまたは他の形状として構成することもできる。これらはデバイス全体に、もしくはデバイスの一端または両端に、またはその間のどこにでも分配してもよい。当業者には理解されるように、放射線不透過性マーカ149の代わりに、血流導管を血管系内において前進させる際にカテーテル100の遠位部108がどこに位置しているかについての表示を臨床医に提供するための任意の他の適切なデバイスを使用することができる。
[0066] また、カテーテルの特定の性能測定基準を最適化するため、編組構造140の構成をカテーテルの長さに沿って変化させることができる。例えば、本明細書中に記載されるように、遠位部108は、好ましくは、患者の血管系への外傷を最小限にするために比較的可撓性を有する。以下に記載されるように、特定の治療方法はより高いフープ強度または外側方向の力から恩恵を受ける。高いフープ(半径方向)強度を有する一方で、低い曲げ強さを有することが有利であると考えられる。これにより、つぶれに対して抵抗力があるが体内の種々の構造に適応する可撓性がある一方で、デバイスによって作用する力、およびデバイスに作用する力を最小限にするデバイスが形成される。このような特性が主として編組構造から得られる場合、治療領域内の編組パターンを変えることによってこれら特性を強化することが望ましい場合がある。これら変形形態は、編組構造140のピック数を変えることによって得ることができる。さらに、本明細書中に記載されるように、編組構造140の近位部は係合機構の連結強度を強化するために最適化することができる。
[0067] 図2Aは、編組構造140を細長本体112に埋め込むことができることを示す。一実施形態においては、編組構造140は、細長本体112の外部表面が編組構造140を取り囲むように細長本体112に埋め込まれる。場合によっては、編組構造140は、細長本体112の外部表面がカテーテル本体の長手方向の軸線に沿って実質的に平滑であるように細長本体112内に配置される。細長本体112に埋め込まれる場合、編組構造140は、また、細長本体112の内壁116の半径方向外側に配置することができる。編組構造140また、細長本体112の内壁116と細長本体112の外部表面との間に半径方向に配置することができる。
[0068] カテーテル100は比較的軟質であるが、編組構造140は、キンク、破壊および内腔120の少なくとも部分的なつぶれを引き起こす可能性のある他の現象を防止するまたは実質的に最小にする補強を提供する。内腔120のつぶれはカテーテル100が比較的小さな半径の湾曲部を横断する場合に発生する可能性がある。例えば、いくつかの用途では、カテーテル100は患者の肩などの関節部を横断する必要がある。このような横断には比較的小さな曲げ半径を必要としうる。他の用途では、カテーテル100は小さな曲げ半径を横断する必要はない(例えば、関節部を越えない場合)。いくつかの用途では、カテーテル100の好ましい経路により導管が約1.0インチの曲げ半径を横断することとしてもよい。いくつかの用途では、カテーテル100の好ましい経路により、導管が1.0インチまたはそれを超える曲げ半径を横断することとしてもよい。他の用途では、好ましい経路において、カテーテル100が約0.25インチの曲げ半径を横断せねばならないこととしてもよい。他の用途では、好ましい経路において、カテーテル100が約0.5インチの曲げ半径を横断せねばならないこととしてもよい。他の用途では、好ましい経路において、カテーテル100が約0.25インチ〜約1.0インチの曲げ半径を横断せねばならないこととしてもよい。これら場合のいずれにおいても、編組構造140は内腔120のつぶれを防止するまたは実質的に最小にするための補強を提供する。
[0069] 編組構造140およびその変形形態の特性により、コイル補強の使用では達成不能な望ましいキンク最小化特性がもたらされることとなる。非常に小さな曲げ直径では、編組構造140は突如内曲してキンクした形態になるのではなく、徐々に平坦化することが予想される。これはいくつかの理由で有利となる。第1に、編組構造140の徐々の平坦化は(例えば、X線画像化などの画像化技術を使用して)臨床医により検出可能なため、臨床医は血液導管の完全な狭小化が起こる前に望ましい曲げ半径に満たない曲げ半径が存在することを認識することができる。第2に、コイル補強は、編組構造140によりも高い歪みレベルおよび交番歪み(alternating strains)にさらされる。これにより、非常に小さな曲げ半径における繰り返しの曲げによる望ましくない破損または不全を防止するまたは遅延させる。加えて、編組構造140の複数の部材のうちの一部のみが最小曲げ半径の大きな応力または歪みレベルにさらされる。折り目の側部の部材と比較すると折り目の上部および底部の編組部材はごくわずかな応力にさらされる。これは、負荷条件が折り目の側部の編組部材を破損するほど十分に厳しいものであったとしても、折り目における編組部材の大半は破断せず、デバイスは実質的に無傷のままであることを意味する。従来の単一フィラメントのコイル強化デバイスでは、いかなる破損も破滅的となる可能性があった。また、開示される編組形態は、有利には、従来のコイル強化デバイスよりもかなり小さな曲げ半径において完全な狭小化またはキンクを示す。従来のコイル強化デバイスが約0.5インチのキンク半径を有する一方で、カテーテル100の種々の実施形態は約0.2インチのキンク半径を有する。
[0070] いくつかの実施形態では、編組構造140は、係合機構32に類似する係合機構の一部分を形成する。
[0071] 図3は、編組構造140の一実施形態のさらなる詳細を示す。一実施形態においては、編組構造140は、構造内において互いに重なり合う複数の編組部材152を有する。種々の実施形態において、編組構造140は、ニッケルチタン合金(例えば、ニチノール合金)などの形状記憶材料を含みうる。他の適切な材料には、ステンレス鋼(例えば、304または316)、チタン、ガラス、Kevlarおよびその他の類似の繊維質材料を含む。例えば、編組部材152のそれぞれはニッケルチタン合金またはその他の形状記憶材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、編組部材152を織り合わせて編組構造140を形成する。編組部材152は、第1の横断寸法D1が第2の横断寸法D2よりも大きく、かつ第1の横断寸法D1が第2の横断寸法D2に対して垂直な断面を有することができる。一実施形態においては、第2の横断寸法D2(例えば、2つの寸法のうち短い方)は内腔120の長手方向の軸線に対して全体的に半径方向に延在する。これら実施形態は図3Aによって示される。
[0072] このような配置により、細長本体の内壁116と外部表面との間の細長本体112の厚さを最小にすることができる。これは、例えば、約2.0mm以下の厚さの非常に薄い構造をもたらすことができる。一実施形態においては、内部壁116とカテーテルの外部表面との間のカテーテル100の厚さは約1.1mmである。一実施形態においては、編組部材152の厚さは細長本体112の厚さの約50パーセント未満である。一実施形態においては、編組部材152の厚さは細長本体112の厚さの約25パーセント未満である。一実施形態においては、編組部材152の厚さは細長本体112の厚さの約10パーセントである。血液を移送するための内腔のサイズを最大化することができる一方で、なお、カテーテル100を選択した血管内に挿入する機能が維持されるため、いくつかの実施形態ではカテーテルの壁の厚さを最小化することは重要である。
[0073] 寸法D2の低減によって、カテーテル100の断面形状を低減または最小化することができる。断面形状の低減により、より小さな切開による血管系へのアクセスを可能にするという利点がもたらされる。いくつかの実施形態では、寸法D2の低減によって、特定の断面形状に対して内腔120のサイズを増加させることができる。内腔120のサイズの増加は、内腔内の流体移送容量を大きくするという点で有利である。編組構造140は、細長本体112の相当な耐キンク性および耐破砕性、ならびに相対可撓性を提供する。
[0074] 図3Aによって示される一実施形態では、複数の軸対称な並列ワイヤによって設けられる細長断面を有する複数の編組部材152を提供する。例えば、編組部材は、並列配置で設けられた2つの円形断面ワイヤを含むことができる。この実施形態では、編組部材152の半径寸法(D2)はワイヤの直径にほぼ等しく、半径寸法(D1)の横断寸法はワイヤの直径のほぼ2倍に等しい。編組部材152のある有用な構成体は、ニッケルチタン合金で形成された2つの0.005インチワイヤを組み込む。他の実施形態は0.006インチまたはそれより大きなワイヤを組み込むことができる。いくつかの実施形態は0.004インチまたはそれより小さなワイヤを組み込むことができる。より大きなカテーテルまたはより小さな内腔を使用することができるカテーテルにはより大きなワイヤが適していてもよい。より小さなカテーテルまたはより小さな破断力またはキンク力にさらされるカテーテルにはより小さなワイヤが適していてもよい。他の実施形態では、編組部材152は1つまたは複数の平坦または楕円形断面のワイヤで形成することができる。適切な合金は、56重量%のニッケルと44重量%のチタンを含む。この材料はストレートアニーリング(straight annealing)等によって適切な特性を提供するように処理することができる。いくつかの実施形態には軽酸化物仕上げ(light oxide finish)が適している。
[0075] 編組構造140を作製するために任意の適切な組織柄が提供されうる。例えば、編組部材152が、第1の横断編組部材の上に交差し、その後、第1の横断編組部材に隣接した第2の横断編組部材の下に交差するホップサック織りを使用することができる。適切な織りを提供するために、編組構造140の全体にわたりこのパターンを繰り返すことができる。ホップサック織りは菱形全負荷(diamond pattern full load)と呼ばれることもある。他の実施形態では、織りは菱形半負荷(diamond pattern half−load)またはヘリンボーン織りとすることができ、これは当業者には理解されよう。使用されうる他の織り配列には、例えば、リネン織りを含む。しかしながら、いくつかの用途では、リネン織りが本明細書中に記載される他の組織柄ほど良好に機能することは期待されない。
[0076] 編組構造140のさらなる性状がその性能に影響を及ぼす場合がある。例えば、編組部材152の密度および形態は、カテーテル100が別の血液移送構成要素と係合される場合の確実性の程度に影響を及ぼす場合がある。例えば、一実施形態においては、編組構造140は適切なねじれ角を有して形成される。ねじれ角は、いずれの編組部材152と編組構造140の長手方向の軸線との間の角度と定義される。編組構造140のいくつかの実施形態では約40度〜約65度の範囲内のねじれ角を使用することができる。他の実施形態では、編組構造140は約50度〜約55度の範囲内のねじれ角を有して形成することができる。一実施形態においては、編組構造140は約51度のねじれ角を画定する。一実施形態においては、編組構造140は約54度のねじれ角度を画定する。ねじれ角が大きいほどより可撓性のあるカテーテルが作製される。以下に記載されるように、ねじれ角が低いほど可撓性は低くなるが、コネクタ上において前進させることがより簡単になる。また、ねじれ角が低いほどカテーテルの耐破断性が低下し、いくつかの用途においては最適ではない。
[0077] 編組構造が一部をなしてもよい係合機構32の性能に関する編組構造140の別の性状は、編組構造140のピック数(単位長あたりの交差)である。当業者であれば、ピック数とねじれ角は関係していることを認識しよう。より具体的には、ピック数は、第3の血液移送導管30の一部を形成することができるコネクタと、カテーテル100との連結性に影響を及ぼすことができる。ピック数が大きいほど係合機構32を結合するのに必要な力が大きくなる。ピック数が小さいほどより低い連結力に対応する。カテーテルのピック数が小さいほどよりキンクしやすい。一実施形態においては、編組構造140は、約21ppi〜約24ppiのピック数を有する。別の実施形態では、編組構造140は、カテーテル100に組み付けられた場合、約22ppi〜24ppiのピック数を有する。別の実施形態では、編組構造140は、約21ppiのピック数を有する。別の実施形態では、編組構造140は、約23ppiのピック数を有する。別の実施形態では、22ppiのピック数が適切である。
[0078] 図7および図8は、係合機構の種々の実施形態の保持力と取付力の比較をそれぞれ示す。この調査では、カテーテルの編組構造のピック数およびコネクタ200の係合特徴部240の種々の性状を変化させた。コネクタ200において変更した変数を以下の表に示す。寸法は全てインチである。
Figure 2014527414
[0079] 図8は、他の実施形態と比較して実施形態4の取付力がより低い全般的な傾向を示す。実施形態4は、バーブ248の高さおよび長さにおいてより低い値を有していた。また、図8は、コネクタが2つのバーブを有する場合、カテーテルの編組構造のピック数が低くなるほど、より高いピック数の配置と比較して極めて低い取付力になる可能性があることを示す。いくつかの実施形態では、臨床医が原位置で血管アクセスシステムをより迅速かつより簡単に組み立てるために取付力を低下させることが望ましい。
[0080] 図7は、上記の表に記載された実施形態においては、調査したコネクタの実施形態のピック数に、保持力(例えば、カテーテル100をコネクタ200から分離するのに必要な力)が大きく依存しなかったことを示す。他の実施形態と比較して、実施形態2において保持力の増加があるが、4つの実施形態は全て、編組構造を有するカテーテルにシングルバーブを係合させたコネクタを含む係合機構と比較すると比較的高い保持力を有した。
[0081] また、編組構造140の性能は、織りに組み込まれるワイヤの数に関係しうる。いくつかの実施形態では、編組構造140は約48の編組部材152を含む。しかしながら、他の数の編組部材152を提供することもできる。例えば、一実施形態においては、24の編組部材152を設けることができる。ワイヤが少数になるほど耐破断性および耐キンク性が低下する。ワイヤが多数になるほど編組構造140のキンクおよび破断に対する耐性が大きくなる。当業者には理解されるように、編組構造140を形成するために他の数のワイヤを使用することもできる。
[0082] いくつかの実施形態では、導管30、コネクタ200およびその変形体をコネクタの形態とすることができ、血液を処理するための別の処置デバイスと結合させることも組み込むこともできる。例えば、導管30は、血管支援デバイスまたは他の心血管処置デバイスのポンプまたは他の構成要素を連結するためのコネクタを含むことができる。本明細書中に記載されるように、これら組み合わせにより、このような構成要素とカテーテル100およびその変形体との間に非常に確実な連結が提供される。
血液移送導管を形成するための技法
[0083] 内側部分100Aおよび外側部分100Bを有するカテーテル100を形成するための種々の技法が考えられる。いくつかの技法では、外側部分100Bは内側部分100Aとは異なるプロセスで形成される。例えば、一実施形態の第1の工程では、シリコーンまたは可撓性エラストマーの細長管状部分を中実の心棒上に滑らせて内側部分100Aを設ける。本明細書中に記載されるように、管状部分は約50ショアAデュロメータまたは任意の他の適切な硬さを有することができる。管状部分には、任意選択で、硫酸バリウムが装填される。1つの技法では、管状部分の内径は約5.0mmおよび管状部分の外径は約5.5mmである。
[0084] その後、編組構造140を内側部分100Aの外部表面上に配置することができる。編組構造140は、管状部分の外径とほぼ同じ直径を有することができる。一実施形態においては、編組構造140は約5.5mmの内径を有する。一実施形態においては、編組構造140は、管状部分の外径よりもわずかに小さな内径を有する。例えば、編組構造140において約5.4mmの内径は適切である。この配置により、編組構造140が管状部分の外部表面上にしっかりと締まり、内側部分100Aを形成する。1つの技法では、編組構造140はその長さが管状部分のものと実質的に同じかそれよりもわずかに小さくなるようなサイズにされる。
[0085] その後、白金イリジウムマーカーバンド(または他の構成の可視化デバイス)が内側部分100A上に配置される。これは、マーカーバンドを遠位端上の、編組構造の遠位端と管状部分の遠位端との間の位置まで滑らせることによって達成することができる。別の技法においては、編組構造140の撚りのうち、特にその遠位部に位置する撚りを、X線撮影または別の類似の技法を使用して見えるように構成することができる。
[0086] その後、プロセスのこの時点までに形成された組立品を適切な材料で被覆し、カテーテル100の外側部分100Bを形成することができる。例えば、組立品を適切な材料でコーティングし、カテーテル100の外側部分100Bを形成することができる。1つの技法では、外側部分100Bは、シリコーン、ポリウレタンまたは他の適切な材料を組立品の上にディップコーティングまたはスプレーコーティングすることによって形成される。別の技法においては、外側層を組立品の上に配置し、接着、収縮、熱的に融着するか、そうでなければ合わせて形成することができる。別の技法においては、外側層は組立品の上にインライン式に押出(in−line extrusion)することによって形成することができる。
[0087] 種々の実施形態においては、その後、他の任意の工程を実施することができる。例えば、構成体は適当なサイズに切断することができ、必要に応じてその近位端にルアー継手(または他の適切なコネクタ)を形成することができる。前述の工程は例示的なものであり、列挙した順序で実施される必要はない。
係合特徴部および機構
[0088] 上述のように、種々の実施形態では、編組構造140はカテーテル100の近位部108まで延びる。少なくとも、編組構造140のこのように延びる部分は、係合機構32の一部分を形成する血液移送導管30と接続させることができる。
[0089] 図4は、システム10の血液移送導管30に組み込むことができるコネクタ200の一実施形態を示す。コネクタ200は、近位部204と、遠位部208と、それらの間に延びる内腔212と、を有するコネクタ本体202を含む。内腔212は任意の適切な形態をとることができる。一実施形態においては、内腔212は、米国特許出願第10/962,200号明細書に記載されているものと同様のテーパ状部分を含む。
[0090] 近位部204は、好ましくは、血液移送導管22と、結合する等のように接続されるように構成されている。コネクタ200と導管22との間の連結は任意の適切な手法で達成することができる。例えば、近位部204は拡大部214を有することができ、その上において導管22を前進させることができる。拡大部214は係合機構36の一部分を含むことができる。コネクタ200と導管22とを連結するための他の技法および構造は、米国特許出願第11/216,536号明細書および米国特許出願第11/600,589号明細書を含む、参照によって本明細書中に上記で組み込まれた出願に記載されている。
[0091] 遠位部208は、血液移送導管26またはカテーテル100と接続するように構成されている。一実施形態においては、遠位部208は、コネクタ200の遠位端224と近位端228との間に延びる外部表面220を含む。一実施形態においては、外部表面220は、遠位部208の遠位端224から拡大セグメント250の近傍の近位端まで延びる。コネクタ200は、また、外部表面220に配置された係合特徴部240を含む。一実施形態においては、係合特徴部240は係合機構の一部を含む。
[0092] 係合特徴部240は任意の適切な形態をとることができる。例えば、一実施形態においては、コネクタ本体202は第1の外寸CB1を有し、係合特徴部240は、第1の外寸CB1よりも大きな第2の外寸CB2を有する。一実施形態においては、外寸CB1,CB2は直径に一致することができるが、外周にも一致することができる。一実施形態においては、CB1は約5.4mmの直径である。一実施形態においては、CB2は約6.0mmの直径である。上述のように、一実施形態においては、カテーテル100の内径は約5.0mmである。これは、カテーテル100の直径を約1mmのプレストレスすることに相当する。いくつかの実施形態では、係合特徴部240の上に挿入されるカテーテルの内径を約20%プレストレスすると適切な連結性を提供することができる。いくつかの実施形態では、プレストレスの適切な量(例えば、係合特徴部240上に連結されたカテーテルの内径の拡大)は16%〜24%の範囲とすることができる。他の実施形態では、プレストレスの適切な量(例えば、係合特徴部240上に連結されたカテーテルの内径の拡大)は8%〜28%の範囲とすることができる。
[0093] カテーテル100の内寸のプレストレスまたは延伸は係合機構32によって形成される連結の確実性を高める。特に、編組構造140およびカテーテル100の近位部は、カテーテルに対するコネクタ200の遠位前進時、圧縮下に置かれると拡張する。前進後、編組構造140はその予備成形形状に戻ろうとし、これにより、コネクタ200に対して内側方向の力が生成され、コネクタ200とカテーテル100との間の係合の確実性が増加する。また、編組構造140の形態は、コネクタ200とカテーテル100とを分離するための力が付加された場合、編組構造は内側方向の力を増加させ、連結をさらに確実にするようなものである。係合機構におけるこの作用は延長時に断面サイズが低減されるチャイニーズフィンガートラップ玩具(Chinese finger trap toy)に類似するものである。
[0094] 1つまたは複数のバーブを提供することにより、より一層確実な連結が形成される。いくつかの実施形態では、係合特徴部240は、コネクタ本体202の一部の上に延びるバーブ244を含む。バーブ244はコネクタ本体の上方に延びる隆起表面を含む任意の構造を含むことができる。
[0095] 図4は、一実施形態においては、第2のバーブ248が第1のバーブ244とコネクタ200の近位部204との間に設けられることを示す。以下に記載されるように、係合特徴部の第2のバーブ248はカテーテル100とコネクタ200との間の連結の確実性を大幅に高める。第2のバーブ248は任意の適切な形態をとることができる。コネクタ200のいくつかの実施形態では、第2のバーブ248は第1のバーブ244よりも小さい。例えば、一実施形態においては、第2のバーブ248は直径約5.8mmとすることができる。第1のバーブ244は直径約5.99とすることができる。
[0096] いくつかの実施形態では、係合特徴部240(例えば、バーブ244または248)の高さが重要とされうる。バーブ高さは、コネクタ200を通る内腔の軸線から半径方向に最も遠いバーブの位置からバーブ244、248に隣接する表面220までの距離で測ることができる。一実施形態においては、この距離は、約0.005インチ〜約0.020インチである。一実施形態においては、係合特徴部の高さは約0.013インチである。一実施形態においては、係合特徴部の高さは約0.012インチである。一実施形態においては、係合特徴部またはバーブの高さは、約0.008インチ〜約0.009インチである。一実施形態においては、係合特徴部240の第1のバーブの高さは約0.012インチであり、係合特徴部240の第2のバーブの高さは約0.008インチである。係合特徴部240の高さおよび直径は保持力を増加させるために増加することができる。いくつかの実施形態では、これら寸法の増加は、一般に手動で実施される、コネクタ200のカテーテル100内への前進に必要とされる力によって制限される可能性がある。
[0097] 係合特徴部240の別の性状はその長さまたはその個々の部分の長さである。例えば、一実施形態は上述のように2つのバーブを有する。1つの配置では、最遠位のバーブは長さ約0.065インチであるが、より長いバーブも使用することができる。一実施形態においては、最近位のバーブは長さ約0.065インチである。最近位のバーブはより短くすることもより長くすることもできる。例えば、一実施形態においては、最近位のバーブは長さ約0.040インチである。一実施形態においては、最遠位のバーブは0.065インチ、最近位のバーブは0.040インチである。
[0098] いくつかの実施形態においては、連結に寄与する2つのさらなる特徴は、バーブ244とバーブ248との間の間隔およびカテーテルが最近位のバーブを越えて前進される距離である。
[0099] 図5は、種々のバーブ間隔の性能を説明する。約0.740インチの最大頂点間バーブ間隔を有する1つの形態が試験された。このグラフは、バーブ間隔が大きいほど保持力が増加するという一般的な傾向を示している。グラフにおいて認められる力の増加の一部は、コネクタ装置と接触するカテーテルの長さが長くなったことに起因しうる。バーブ間隔が増加するにつれて、連結されるカテーテルの全長も増加した。図5では、いくつかの実施形態においては、約0.100インチの最小間隔を示すものと解釈することができる。この値よりも小さいバーブ間隔では保持力が急激に低下する。しかしながら、この値よりも大きく増加された間隔では、力はよりゆっくりと増加する。図5において、1つの技法では、変化率を、屈曲点前では約7ポンド/0.040インチ、臨界点後では約1.2ポンド/0.040インチと算出した。この分析では単純線形適合(simple linear fit)を用いた。当業者であれば、より複雑なデータを適合するとデータについての異なる数学的説明に至ることを理解しよう。しかしながら、他のこのような曲線の適合もなお0.100インチにかけては比較的急な傾き、データの中間にかけてはより平らな傾きを示すことが予想される。以下に記載する図6においても同様に、より複雑な曲線を適合するとデータセットの一端または両端において全般的に漸近的形状を示す可能性がある。
[0100] 図5は、デュアルバーブ形態が全てのバーブ間隔においてシングルバーブよりも優れた連結強度を有すること、および頂点間の間隔が約0.100インチを超えると2倍を超える強度を有することを示す。また、図5においてベアシリコーンと編組補強シリコーンとの間の差は明らかである。あらゆるバーブ間隔においての優れた性能に加え、編組カテーテルにおいては線の傾きがより大きいことに留意されたい。これは部分的には、カテーテルをコネクタ200に連結する際に、保持特徴部240とカテーテル100の編組構造140との組み合わせによって生じる増幅された保持力に起因するものであろう。これは、別のデザインと比較した場合の編組可撓性カテーテルの優位性を強調するものである。より具体的には、編組構造は、特定のバーブ寸法において、同一の材料の非編組カテーテルと比較するとかなり大きな保持強度を有する。また、編組構造は、コネクタ200上に複数のバーブを使用することによって保持強度をさらに増加させる機能を有する。また、編組構造を使用すると、他の補強材と比較して、バーブの使用およびコネクタ200におけるバーブの幾何学的配置の最適化が容易になる。さらに、カテーテル100において軟質の細長本体112を使用すると、編組構造140がバーブの背後でくびれることが可能となり、それによって保持強度が増加する。
[0101] 図5に示される結果の場合、間隔は任意の適切な間隔とすることができるが、以下に記載されるように、2つのバーブまたはそれを超えるバーブを備えた配置では、好ましくは、少なくとも約0.100インチである。一実施形態においては、隣接するバーブ244,248の頂点間の間隔は約0.229インチである。一実施形態においては、頂点間の間隔は約0.240インチである。
[0102] 図5は、上述の実施形態により実現することができる大幅な向上を示すが、いくつかの用途では、より低い冗長性を有する係合機構が適切な保持力を提供する。例えば、図5は、係合機構が約10ポンドの保持力を提供するシングルバーブを備えた一実施形態を示す。いくつかの用途においてはこの量の力で十分である。また、図5は、種々のデュアルバーブ配置においては一般に大幅に低い保持力をベアシリコーンが提供することを示すが、シリコーンがその外部表面においてクランプされる場合などのいくつかの配置では、ベアシリコンとコネクタとの組み合わせで十分とされうる。
[0103] 種々の実施形態では、カテーテルを、最近位のバーブを越えて近位に前進させることが好ましい。この変動に対する感度が図6によって示される。また、シングルバーブの例が図6に示される。デュアルバーブ変動機構は、一実施形態においてバーブを越える量が約0.125インチを上回る場合、保持力の増加をほとんどまたは全く示さなかった。これは、カテーテルとコネクタとの組み合わせの一実施形態においてカテーテル連結がバーブを越える適切な範囲は、約2mm〜3mm(0.080”〜0.120”)または約1.5mm〜4mm(0.060”〜0.160”)とすることができることを示唆している。
[0104] 図6は、カテーテルがシングルバーブの近位側を約0.125インチ以下越える場合に第2のバーブの近位側と面一のカテーテルの保持強度がシングルバーブの保持強度を上回ることを示す。他の実施形態では、保持特徴部240を約0.080インチ〜0.120インチ越える前進を提供する。いくつかの実施形態では、カテーテルを、最近位のバーブを越えて約0.060インチ〜0.160インチ近位に前進させることが好ましい。いくつかの実施形態では、カテーテルを、最近位のバーブを約0.010インチまたは約0.111インチ越えて近位に前進させることが好ましい。いくつかの実施形態では、カテーテルを、最近位のバーブを少なくとも約0.125インチ間越えて近位に前進させることが好ましい。
[0105] 上述のように、特に、カテーテル100の部分およびコネクタ200の部分を含むように構成される場合、係合機構32は、他の動静脈シャントデバイスよりも優れた臨床的利点を提供する。具体的には、少なくとも1つの編組構造と係合機構のバーブとの組み合わせによりデバイスの使用の容易さが向上する。上述のように、連結前にカテーテルにさらなる変更を加える必要なくカテーテル100を切断し、連結することができる。また、本明細書中に記載される実施形態では、係合機構32を連結するために、機構を分離するのに十分とされる力よりも小さい力を使用することができるという点において連結性を向上させている。また、システム10は調整して任意の所望の長さになるように構成されるため「フリーサイズ(one−size−fits−all)」である。
[0106] 提供される他の利点には耐久性の向上を含む。カテーテル100は編組構造140内に多くの独立した編組部材152を有する。複数の編組部材152は重複支持を提供し、これにより、クランプおよび疲労破断に対する耐性を向上させる。複数の編組部材152は引張強さの向上も提供する。他の従来手法と比較すると少ない製造工程を必要とし、労力および製造コストが削減される。また、カテーテル100の実施形態の少なくともいくつかはつぶれる前よりも高い半径方向荷重に耐えるため、キンクすることなく、従来のデバイスで可能とされるものよりも小さな半径内に配置できることが予想される。少なくともいくつかの用途では、耐破裂性の向上(コネクタから取り外すことも破裂することもなく高圧に耐える能力)は有利とされうるが、必要なわけではない。
[0107] 本明細書中に記載される実施形態の他の利点には、カテーテルが適切に連結されたことを示すフィードバックを医師が受け取るという利点を含む。例えば、複数のバーブシステムは、カテーテルが第2のバーブを最低限にしか越えない場合でも強度の増加を提供する。例えば、カテーテル100または編組構造140の拡張による目に見える変形は、適切に取り付けられたことを視覚的に示すものとして機能する。これにより、編組カテーテルが第1のバーブおよび第2のバーブの上を進む際、使用者が目に見える表示を観察し、2つの可視リングを参照することによってカテーテルが両バーブを越えることを確実にすることができる。見えない場合、この拡張は、そうでなければ平滑なカテーテル100の外部表面にリブ部を形成し、適切な取り付けの触覚確認を提供することができる。
[0108] カテーテルをコネクタ200の中央拡大セグメント250に対して完全に前進させることが推奨されるが、これよりも少ない量、例えば、バーブ248からセグメント250までの距離のわずか2分の1だけが挿入された場合であっても、連結の完全性により十分な強度が提供される。これは類似のシングルバーブシステムと比較してほぼ2倍の強度になることが予想される。完全に挿入された場合、強度はほぼ3倍になることが予想される。
[0109] 上述のように、複数のおよび単一のバーブ係合特徴部は確実な連結に適するものとすることができる。適切に設計されたシングルバーブおよび編組カテーテル連結システムは非常にしっかりと、例えば、同じ材料から作製されているが編組なしのカテーテルの保持力の約6倍で作製することができる。第2のバーブは保持強度の少なくとも100%の増加を追加することが予想される。これは係合機構をより頑丈にし、カテーテルをコネクタ上において拡大セクション250まで最適に挿入するという緊急の要求を低減するという追加の利点を提供する。
[0110] これら特徴は、所望のレベルの確実性を提供する一方で、エンドユーザに確実な連結を実現することに対する信頼性の向上も提供する。
血管狭窄部の処置のために適応させたシステムおよび方法
[0111] 図9〜11は、血管狭窄部を処置するための種々の方法および装置を示す。各図においては、狭窄部300は血管の非閉塞状態と比較して血管Vの血流内腔が狭小化したものとして示される。狭小化は血液が下流側の組織に到達することを妨げ、虚血、有効な透析には不十分な血流およびその他の疾患を引き起こす。
[0112] 図9は、上部に、治療される前の血管Vのセグメント、下部に、仮ステント400で治療中の同じ血管セグメントを示す。本明細書中に記載されるように、ステント400は血液移送導管の1つの形態であり、上述の特定の構造の特徴部を組み込むことができる。使用時、ステント400は、狭窄部300を変位させて血管Vの血液移送容量を増加させるために血管内に配置され、血管Vを開くための方法を提供する。ステント400は、血管が広くなるように狭窄部300を血管Vの中心から半径方向に離す構造を有する。公知のステントとは対照的に、ステント400は血管の一時的な配置および再構築用に構成される。
[0113] ステント400は、生体内物質の付着を防止するように構成された外部表面を有する細長管状部材404を含む。例えば、ステント400の外部表面がステント400の少なくとも一部の中への組織の成長を防止することが好ましい。例えば、外部表面は、カテーテル100の外側部分100Bと同様に形成することができ、例えば、シリコーンまたは他のシラスティック材料で形成される。あるいは、Pellathane、Tecothane(脂肪族ポリエーテルポリウレタン)、Tecoflex(芳香族熱可塑性ポリウレタン)などの商品名を有するポリエレタン類(polyerethanes)を含む高分子材料を使用してもよい。これは、開格子または露出したセルパターンとして構成されるが、組織が容易に成長しうる一般的なステントとは異なる。治療期間後、デバイスの除去が優先されるため、そのような内殖が防止されることとなる。場合によっては、ステント400の外部表面もまた患者の細胞組織がステント400に付着することを防止する。ステントの除去を妨げるおそれのある平滑筋細胞のステント400への付着が妨げられる。
[0114] 管状部材404は、近位端408と遠位端412とを含み、横荷重下において拡張形態を維持するように補強されている。本明細書中に記載されるように、ステント400が狭窄部300を変位させ、再構築効果を生じさせるほど十分な強度を有する限りはあらゆる補強材を使用することができる。特に有用な補強材の1つは編組構造である。編組構造140および上述したその変形体または代替物のいずれも補強材として使用することができる。
[0115] 処置される血管を取り囲む組織を変位するための機能は、ステント400の拡張サイズを含むいくつかの要素に依存する。一般に、ステント400の非拘束の拡張幅は狭窄した血管内腔の幅よりも大きくすべきである。ステント400が一般に自己拡張する場合、それは圧迫された縮径のサイズから、より大きなサイズに、例えば、非拘束サイズに緩めることができる。本明細書中に記載されるように、拡張サイズに戻るプロセスを処置の一部として制御することができる。種々の用途においては、特定の血管におけるステント400の非拘束幅(例えば、直径)は約4mm〜約8mmとすることができる。さらに一般には、外径を約2mm〜約14mmの範囲内とすることができる。
[0116] 近位端408と遠位端412との間の長さは任意の適切な長さとすることができる。いくつかの実施形態では、この長さは事前に決定される。他の実施形態では、ステント400の長さは、処置中に決定することができる。例えば、ステント400は、処置中、管状部材404の一部を切断し、選択したサイズを作製することによって形成することができる。長さは、処置される血管系の関数とすることもできる。例えば、ステント400が神経血管系を処置するために使用される場合、長さは、約2cm〜約4cmとすることができる。頚動脈血管系を処置するために使用される場合、ステント400は約2cm〜約15cmとすることができる。末梢血管を処置するために使用される場合、ステント400はより長くすることができる。
[0117] ステント400が特に適しうる血管の1つの分類には、非常に移動性があり、高い循環にさらされる血管、例えば、骨格関節の一方の側から別の側まで横断する血管を含む。例えば、浅大腿動脈(SFA)は膝関節を横断し、膝のあらゆる弯曲を循環する。これにより、SFAが大きな動きにさらされ、また、その内部の任意の構造が対応する循環にさらされる。ステント400は、これら循環に誘起される疲労による不全に耐えるほど極めて頑丈な設計を有する。この理由のため、ステント400は、SFAおよび同様の血管には有利であると考えられる。SFA実施形態の一般的な長さは、40mm〜550mmである。特定の実施形態では、ステント400は、200mm〜300mmの展開長さを有するように構成される。一実施形態は長さ約240mmである。特定の実施形態では、ステント400は、典型的な病変の長さの少なくとも約2倍となるようなサイズにされる。病変は、一般に、約70mm〜約100mmの範囲内である。ステント400の他の用途は、胆管系内における展開を含み、このような用途においては、ステント400は、狭窄部を少なくとも被覆するほどに適切に、かつ内腔を拡張するほど十分に大きくなるようなサイズにされる。
[0118] ステント400を展開することができる他の血管には、鎖骨下動脈または静脈、内頚動脈または静脈および無名動脈(inominate artery)または静脈、上大静脈を含む。
[0119] 1つの方法においては、遠位端412が狭窄部300の遠位に配置され、近位端408が狭窄部300の近位に配置されるように、管状部材404を、低断面形状形態において患者の血管系内に前進させる。低断面形状形態は、部材404を伸長するまたは延伸するために付加される力などの軸力によって誘起することができる。管状部材404にかかる軸力は、その後、解放され、管状部材を低断面形状形態から拡張形態に移行させる。
[0120] 図9Aは、伸長し、それによって、ステント400を直径の方向につぶすように構成された送達ツール420を示す。ステント400が伸長するにつれて直径は減少する。縮径状態により、ステント400を、より小さな切開を通してより小さな血管内に前進させることが可能になる。送達ツール420は、ガイドワイヤチャネル428が中に延びた中心細長本体424を含む。ツール420のガイドワイヤ上における追従を、細長本体424の遠位端に配置された非外傷性の先端432が補助する。先端432の近位部436は、ステントの遠位端412の遠位面またはステント400の内側内腔の周方向帯部(上述の内側内腔120に類似する)の少なくとも1つを把持するように適合させたステント係合特徴部440を有する。
[0121] 細長本体424の周囲に配置されたスリーブ452は細長本体424に対して動かすことができ、このような動きによって伸長機能を提供するように構成される。例えば、スリーブ452の遠位部456は、ステント400の近位端408の近位面またはステント400の内側内腔の周方向帯部(上述の内側内腔120に類似する)の少なくとも1つを把持するように適合させたステント係合特徴部460を含むことができる。
[0122] 1つの展開技法では、ステント係合特徴部440、460はステント400の近位端408および遠位端412とそれぞれ結合される。その後、ステント係合特徴部440とステント係合特徴部460とがツール420の長手方向の軸線に沿って互いに離れるようにスリーブ452と細長本体424との間に相対運動が提供される。この動きによりステント400が伸長し、その直径が減少する。したがって、ステントは低断面形状形態に移行される。
[0123] ステント400が治療部位に送達された後、ステント400にかかる軸力が解放されてステント400を低断面形状形態から拡張形態に移行させる。1つの技法では、ステント係合特徴部440とステント係合特徴部460がツール420の長手方向の軸線に沿って互いの方に向かって動くようにスリーブ452と細長本体424との間に相対運動を提供することによってツール420の軸力を解放することができる。これにより、ステント400はそれがツール420から分離されるように直径の方向に拡張する。好ましくは、ステントが展開された後、細長本体424をステント400の内腔を通じて引き込み、患者から出すことができるように、ステント係合特徴部440、460の深さが十分に浅く、例えば、低断面形状直径の直径と同様の直径を有するサイズにされる。ツール420の変形形態は、細長本体424が引き込まれると半径方向につぶれる機能を提供するためにシリコーンなどの可撓性材料から作製された特徴部440および特徴部460を提供する。
[0124] ツール420の変形形態は、ステント係合特徴部を送達する前にバイアスをかけて離すためのバイアス力を提供する。バイアス力は、ツール420のチャネル内に通された細長ワイヤまたはリップコードによって解放することができる。バイアス力の解放により、伸長機能を解除し、ステント400の展開を可能にする。ステント400は、図9Aに示すように、治療部位への移送のためにツール420の一端に取り付けてもよく、ツール420とツール420上に配置されたスリーブとの間などの送達ツール内に収容してもよい。
[0125] 展開ツール420の変形形態は、例えば、ステントがつぶれた状態においてステントの周囲に配置されるシースを設けることによってステント400の圧縮された状態を維持する。ステント400は、管状部材404の少なくとも一部を本体の内腔内に内側に折ることによってつぶれた状態で配置することができる。例えば、管状部材404の円弧状のセグメントは内腔内に内旋させことができ、かつセグメントの端部はまとめられ、より小さな断面形状を形成することができる。内側に折られたステントの周囲にスリーブを配置することができる。この手法の一変形形態では、折られたステント400の周囲に着脱可能な拘束具(constraint)が設けられ、ステント400によってスリーブに付加される圧力を低下させる。この構造により、スリーブを引き込むのに必要な力が、ステント400を折られた状態に保持するための全圧縮作用をスリーブが提供する場合と比較して低減される。
[0126] 図9Aの展開ツールの代替物はステント400をほぼその現尺で展開するカテーテルデバイスである。そのような展開技法を、他の技法、もしくは粥腫または血栓の除去等の副作用のリスクに対処する遠位保護デバイスなどのデバイスと組み合わせてもよい。
[0127] ステント400の経皮的な挿入は有利であろうが、ステントが外科的静脈切開によって配置される場合であってもステント400の大きな臨床的利点を得ることができる。比較的末梢および表在の特定の血管においては、そのような手法が経皮的手法に比べて好ましくてもよい。
[0128] 種々の治療には、治療期間後、ステント400を除去することを含む。換言すると、管状部材は一時的に埋め込まれる構造であることを意図している。この方法は血管系内のどこにでも適用できるが、静脈血管系内で機能することが認められている。血管はデバイスの埋め込み前と比較して開存性の大幅な改善を有することを示した。治療期間はわずか1日とすることができる。場合によっては、治療期間は12か月以下とすることができる。大きな永久的効果を得るには約2か月かかってもよい。
[0129] 一変形形態では、ステント400は治療期間の大部分の間拡張するように構成されている。この特徴により、展開時、ステント400が解放されて第1の拡張直径になる。展開後、狭窄部が移動し、血管がステント400によって付加される力に反応すると、ステント400はこれまでに増加したことのない直径まで経時的に拡張し続ける。ステント400はそれが血管または身体導管に作用する半径方向力が十分に低く、ステントがその完全に非拘束の外径(例えば、展開前直径)に即座に拡張しないように構成してもよい。この形態は、有利には、経時的な血管の直径変化を測定するためにX線または蛍光透視検査などの撮像技術を使用することを可能にする。血管がデバイスに作用している力の量を求めるためにこの直径変化を使用することができる。ある療法においては、送達直径の約100%以下のサイズ増加が達成されるまでステント400が監視される。別の療法では、送達直径の少なくとも約50%のサイズ増加が達成されるまでステント400が監視される。これら比率の増加後、ステント400を除去することができる。この情報を、ステントの除去時の血管の弛緩(血管の再狭小化)の量を予測するために使用することができる。したがって、特定の患者の必要および治療に合わせて調整することができる治療期間の間ステント400を展開することができ、血管を適切な直径に拡張する/再構築するための適切な時間量を提供する。別の手法は、血管のリコイルの可能性を参考にすることによって治療期間を決定することである。例えば、いくらかのリコイルが予想される場合、ステント400の拡張は、ステント400の内部内腔が所望の血管穴を既定の量だけ超える幅(例えば、直径)を有するまで監視することができる。例えば、ステント400はその内径が所望の治療後の血管穴よりも少なくとも約20%〜30%大きくなるまで監視されうる。いくつかの技法では、ステント400の拡張は所望の治療後の血管穴よりも20%以下だけ大きい。
[0130] ステント400をこの時間式拡張特性(time−expansion property)を提供するように構成する1つの手法は、例えば、より低いピック数の編組140に変更すること、またはそうでなければ、拡張範囲を増すために半径方向の剛性を低減することである。あるいは、より小さな直径の編組ワイヤまたはより低い弾性係数を有する材料を使用して剛性を低減してもよい。ピック数がより低い編組は、より応答性のある、血管負荷の変化に応じてより大きな直径変化を有するデバイスをもたらす。
[0131] ステント400は、好ましくは、その位置を血管V内において保持するように構成されるため、狭窄部300における治療が望む限り継続される。適切な状態において、摩擦は血管内においてステント400の位置を維持するのに十分なものであってもよい。ステント400と血管壁との間の摩擦を向上するため、追加の外側材料、外側に広がった端部またはより粗い表面の質感を用いてもよい。
[0132] 他の技法には、ステント400を所定の位置に固定するための、縫合糸またはクリップなどの締結具の使用を含む。他の実施形態では、カフ、長さが短い内皮化促進構造体、もしくは細長本体404の近位端408および遠位端412の1つまたは両方に半径方向外側に向けて配向されるバーブを提供することを容認してもよい。
[0133] 図9Aは、一実施形態においては、カフ484からのステントの分離を容易にするために分離領域480がカフ484とステント400との間に提供されることを示す。分離領域480は、ステント400とカフ484との間に、部分的、または比較的容易に引きはがせる結合を提供する。この実施形態では、ステント400を安定させるためにカフ484内の内殖が可能とされ、低侵襲の着脱性が提供される。示される実施形態では、カフ484はステント400の近位端に配置されている。これにより、血液がステント400の内腔内を近位方向から遠位方向に流れる場合、ステント400が血管内に展開されるとステント400の前縁が固定されることが可能になる。他の実施形態では、カフ484はステントの遠位端に設けることができ、これは、血液の流れが内腔を遠位方向から近位方向に通過する血管内の展開において有利であろう。他の実施形態では、カフをステント400の近位端および遠位端の両方に設けてもよい。
[0134] カフ484は血管壁と同等の剛性または血管壁より低い剛性を有する比較的柔らかい織物のような構造で構成することができる。例えば、ePTFEまたはDacronのリングをカフ484に組み込むことができる。カフ484は、非常に薄くすることができ、一実施形態においては、厚さ約0.010”、他の実施形態においては、厚さ約0.005”〜約0.015”である。他の実施形態では、カフ484は厚さ約0.001”〜約0.005”未満とすることができる。場合によっては、カフ484は厚さ0.015”よりも厚くすることができる。カフ484は比較的短くすることができ、例えば、約0.100”である。場合によっては、カフ484は長さ約0.050”〜約0.500”とすることができる。さらなる実施形態では、カフ484は長さ約0.050”未満とすることができる一方で、他の実施形態では、カフは0.500”の長さより長くすることができる。
[0135] カフ484は、任意の適切な技法によって、例えば、ステント外径よりも小さな内径を有することによって、または適度に弱い接着剤によってステント400に接合することができる。さらに、カフ484は、完全に自然の構造体に戻すことを容易にするために生吸収性材料で作製することができる。カフ484は血管の内膜に完全に囲まれるか、経時的に血液内に吸収または溶解されるように構成することができる。
[0136] 外植が望まれる場合、ステント400を把持し、カフ484から分離することができる。カフ484は治療区域の近位および/または遠位の所定の位置に残される。カフ484からの分離は、血管の長手方向の軸線に沿ってカフ484から離れる方にステント400に力を付加することによって達成してもよい。例えば、バルーンをステント400の内腔に挿入し、拡張させてステント400の内壁と係合させることができる。ステント400の内壁は、細長本体112に関連して上述した内壁116に類似するものとされうる。内壁の遠位区域は、外植ツールの外部表面との、例えば、外植ツールのバルーンの外部表面との摩擦係合が強化されるように構成することができる。
[0137] 種々の実施形態では、ステント400は外植を容易にするように構成されている。上述のように、外部表面は、生体内物質の付着を防止または最小限にするように構成されている。加えて、外部表面は、好ましくは、外植中、例えば、治療区域から近位に非常に容易に摺動するように構成されている。一実施形態においては、ステント400の外部表面に配置されたシリコーンはステント400を体から抜去するのに必要な近位方向の力を大幅に減少した。この低い力による摺動性により、出血および場合によっては再狭窄を引き起こすおそれのある、治療区域に対するあらゆる外傷の可能性を低下させる。ステント400に提供することができる他の材料もこれに準ずる。例えば、内側層または構造体は外側層よりもより高い力による摺動性を必要とする材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、外側層は、例えば、ステント400の潤滑性を増加させることによってステント400を除去するのに必要な力を低減させることができる親水性コーティングを含むことができる。カテーテル100と関連して上述したものなどの他の材料は、同様の低い力による摺動性を備え、ステント400を形成するために使用することもその外部表面に配置することもできる。
[0138] 代替物として、現在販売されている血管内スネアを取り出しのために使用してもよい。
[0139] 図10は、本質的に少なくとも部分的に血管外の血液回路を使用した狭窄部のバイパスを含むことができる治療を示す。方法は、また、複数の医療疾患の治療を含むことができる。例えば、方法は、狭窄部のバイパスを提供し、かつ血液透析などの定期的治療処置のための血管アクセスを提供する。
[0140] この方法の前に、動脈または静脈内に閉塞300が認められる。閉塞300は、例えば、上流側のセグメントAと比較して血管Vの狭小化をもたらす。この方法は、上述のように、カテーテルシステム10Aにより実施することができる。導管22および導管30を含むことができる遠位血液導管26Aおよび近位血液導管が提供される。上述のように、導管22はePTFEなどの従来の材料で作製されたグラフトとすることができる。導管30は、図4に示されるコネクタ200などのコネクタとすることができる。
[0141] コネクタ30、200は、好ましくは、その上に配置された1つまたは複数の保持特徴部を有し、これは、上述のバーブ244、248と同様のものとすることができる。遠位血液導管26Aは、例えば、埋め込まれた編組構造140を有する、上述のカテーテル100と同様のカテーテル100’として構成することができる。
[0142] 遠位血液導管26A、100’の遠位区域または遠位部500は血管系内に挿入され、血管系内の狭窄部を通過する。1つの技法においては、遠位部500は少なくとも2つの別個の領域を有する。第1の領域500Aは血管アクセスの場所から閉塞していない上流セグメントAの遠位端近辺の血管Vに延びる。第2の領域500Bは遠位血液導管26A、100’の遠位端から近位に延びる。上述のように、第2の領域500Bは血管系との柔軟な相互作用のために構成される。これにより、血管内における第2の領域500Bの存在に起因するあらゆる有害副作用が防止される。
[0143] 第1の領域500Aは、好ましくは、狭窄部300を処置するために最適化される。特に、ステント400に関連して上述したように、第1の領域500Aは、狭窄部300を血管Vの内腔から変位させるようなサイズにすることができる。上述のように、少なくとも第1の領域500Aは、好ましくは、狭窄部によって血管内腔に変形されるのではなく狭窄部300を変位させるように補強される。遠位部500の少なくとも第1の領域500Aは平滑な外部表面を有する。平滑面は生体内物質の付着を防止するように構成されている。平滑面は、また、カテーテル26A、100’の近位端に力を付加することによって滑らかな非外傷性の外植を促進するように適合されている。
[0144] 上述のように、カテーテル26A、100’はカテーテルを原位置で適当なサイズにするために編組構造を貫通して切断するように適合させたものである。カテーテル26A、100’は、編組構造140の少なくとも一部が保持特徴部の近位に配置されるまでコネクタ30の遠位セグメント、例えば、バーブ244、248上を前進させる。
[0145] 図10の方法によって、閉塞領域を通る流れが改善し、かつ狭窄部300が処置されて非閉塞区域Aの下流側の血管Vの開存性が増加するという併用療法を提供することができる。狭窄部300の治療は別個の治療とみなすことができる。また、システム10Aは導管22を流れる血液にアクセスを提供することができる。アクセスは、例えば、血液透析を容易にするために針によるものとすることができる。導管22の血管端部においてシステム10Aに入る矢印および第2の領域500Bの遠位端を出る矢印が示すように、流れはシステムを通じて大半がまたは完全に分流される。図10において適用されるシステムの除去時には、血管Vの従前閉塞していた部分が治療前に比べてかなり開いている。
[0146] 図10の技法は、主として、例えば、近位構成要素および遠位構成要素を同じ血管のセグメントと結合させた単一血管の治療として意図したものである。いくつかの変形形態では、隣接する静脈性血管または隣接する動脈性血管をこの方法で処置することができる。
[0147] 図10の方法の変形体には、動脈から静脈までのシステム10Aの連結を含む。例えば、導管22の近位端は吻合などによって患者の上腕動脈に連結することができる。導管22の遠位端を静脈内に挿入し、中心静脈系内の特定の位置まで前進させることができる。1つの方法においては、狭窄部が中心静脈系内に認められ、出口が狭窄部の遠位になるか、少なくとも狭窄部によって閉塞しないようになるまでカテーテル26、100’の遠位端を遠位に前進させる。その後、動脈血管系から静脈血管系まで狭窄部を越えてシステム10A内を血液が流れることを可能とする。この方法では、狭窄部の存在は透析治療の妨げにならない。本明細書中に記載されるように、カテーテル26、100’は、少なくとも、狭窄部と相互作用して狭窄部を血管の内腔から変位させる部分に構成することができる。いくつかの方法では、システム10Aは、治療期間中、例えば、狭窄した領域全体における開存性を向上させることが少なくとも必要とされる限りは所定の位置に残され、その後、除去されてもよい。動脈セグメントを静脈セグメントに連結するための種々の技法は、(a)米国特許第6,102,884号明細書の、例えば、図8を参照のこと、(b)米国特許出願第11/216,536号明細書(米国特許出願公開第2006−0064159A1号明細書)の、例えば、図23A〜23F、26および37A〜37Eを参照、(c)米国特許出願第11/600,589号明細書(米国特許出願公開第2007−0167901A1号明細書)の、例えば、図8A〜9Eを参照のこと、および(d)などの、参照によって本明細書中に上記で組み込まれた文書に記載されている。
[0148] システム10Aを使用して血管を処置する有利な手法は、カテーテル26、100’を単に必要とするだけ遠くまで挿入することである。例えば、カテーテル26、100’の挿入を、その遠位端を狭窄部300を越える血管位置までだけに前進させることに制限することができる。特定の実施形態では、方法は、左心房などの心腔内への遠位端の挿入に関するが、他の実施形態では、遠位端は心臓の外側の血管系内に配置される。心臓の外側における配置により、システム10Aが心臓と相互作用する必要がないという点で処置が簡略化される。また、カテーテル26、100’をそれほど遠くに前進させる必要がないため、処置をより迅速に完了することができる。別の潜在的利点は、カテーテル26、100’を短縮することによって、カテーテルを、さらに遠くに、例えば、心臓内に前進させるのに必要とされる場合よりも短くすることができるため、血液および身体組織がさらされる異物が少なくなることである。
[0149] 図11は、標準の解剖学的血流を狭窄部300周囲に誘導するためにバイパスシステム10Bが適用される種類の治療を示す。
[0150] バイパスシステム10Bは、カテーテル604と、第1のコネクタ608と、第2のコネクタ612と含む。カテーテル604は、近位部616と、遠位部620と、近位部616および遠位部620の間に延びる細長本体624と、を有する。カテーテル604は、例えば、血液用のフロー内腔と、皮膚の下に埋め込まれる際、内腔を開いたままに維持するのに十分な構造支持とを提供するカテーテル100と同様のものとすることができる。以下に記載されるように、カテーテル604は血管系内に挿入されることを目的としていない。したがって、このような挿入を容易にするカテーテル100の特徴部を省略することができる。このような特徴部には、上述のように、放射線不透過性マーカを含んでもよい。一変形形態では、編組構造140はカテーテル604内に組み込まれる。
[0151] 細長本体624は、内腔120と同様の、血流内腔を取り囲む内周を有する内壁を画定する。カテーテル624は、細長本体に埋め込まれ、かつ内腔の周囲に配置された編組構造140を有する。第1のコネクタ608は、第1の血管グラフト640をカテーテル604の近位部616に流体的に結合するためのものである。第1のコネクタ608は、コネクタ本体および係合特徴部を含む。図4に関連して記載されたように、コネクタ608、612それぞれのコネクタ本体は、第1の外周(例えば、直径)を画定する外部表面と、内腔を画定する内部表面と、を有する。係合特徴部は、コネクタ本体の外部表面に、その端部に隣接して配置することができる。上述のように、係合特徴部は、第1の外周よりも大きな第2の外周を画定する。
[0152] 他の実施形態よりもカテーテル604の外寸の重要度は低いが、上述のサイズのいずれを使用することもできる。例えば、カテーテル604は、約4mm〜約8mmのいずれかの非拘束サイズとすることができる。さらに一般には、カテーテル604の外径は約2mm〜約14mmの範囲内とすることができる。この用途においては、カテーテル604を血管内部に適合させる必要はないためより大きなサイズを使用することもできる。
[0153] カテーテル604の近位部は、自由状態においては第1の形態、軸圧縮状態にある場合は第2の形態を有する。第1の形態では、内周は第1のコネクタ608の第1の外周よりも小さい。第2の形態では、カテーテル604の近位端部をコネクタ本体の係合特徴部上において前進させることができるように、編組構造は拡張し、カテーテル604の本体の内周が拡張することを可能にする。
[0154] 第2のコネクタ612は任意の適切な形態をとることができるが、好ましくは、第2の血管グラフト644をカテーテルの遠位部にしっかりと係合するように構成されている。例えば、第2のコネクタ612は図4のものと同様の形態を有することができる。
[0155] 1つの方法においては、第1のグラフト部材640は、狭窄部300の上流側の第1の血管セグメントに結合される。この方法では、カテーテル604の近位端および遠位端の両方が血管系の外側に配置される。血液はグラフト640の近位端を通じてグラフト部材640内に流れることができる。第2のグラフト部材644は狭窄部300の下流側の第2の血管セグメントに結合される。いくつかの用途では、第1の血管セグメントと第2の血管セグメントとは同じ血管の一部とすることができる。他の用途では、第1の血管セグメントおよび第2の血管セグメントは動脈性血管とすることも静脈性血管とすることもでき、これらは、隣接する血管であっても、1つまたは複数の介在する血管によって離間していてもよい。
[0156] カテーテル604の第1の端部は、連結力を付加することによって、例えば、カテーテル604の端部と、グラフト部材640の端部に配置されたコネクタ608との間に相対運動を提供することによって第1のグラフト部材640に結合される。第2のコネクタ612が同様の構造を有する場合、カテーテル604の第2の端部をその後同様の手法で第2のグラフト部材644に結合させることができる。これらコネクタを使用する場合、編組構造140は、対応するコネクタ上にカテーテル604を受容することを可能にするための軸方向相対運動によって拡張する。第1のグラフト640および第2のグラフト644がカテーテル604に連結される場合、血流導管を第1のグラフトまたは第2のグラフトから分離するために必要とされる力は連結に必要とされる力よりもかなり大きい。分離するために必要とされる力は、また、本体内において生じることが予想される力よりも大きい。この方法のいくつかの変形形態では、第1のグラフト640および第2のグラフト644の1つまたは両方、およびカテーテル604の少なくとも一部が患者の皮膚の下に配置される。
[0157] システム10Bは、図11に示すように、第1のコネクタ608が第2のコネクタ612に対して上流側位置に配置された状態で適用することができる。特に、システム10Bを通る流れは図中「流れ」と表記された矢印の位置からとすることができる。血液は、その後、第1のグラフト640を流れ、カテーテル604に入る。血液はコネクタ608の一部を流れ、カテーテル604に到達する。血液は、その後、カテーテル604からコネクタ612を通って第2のグラフト644に流れ、第2のグラフト644の遠位の矢印の場所において血管に入る。この手法では、示される血管セグメントに流れ込む血液の大半は狭窄部300の周囲にバイパスされる。他の実施形態では、第2のコネクタ612は第1のコネクタ608に対して上流側位置に配置することができる。これは図11に示されるものとは逆である。
[0158] 図11のシステム10Bのいくつかの変形体では、グラフト640、644は対応するコネクタ608、712に事前に取り付けることも、それらとは別個の構成要素とすることもできる。
[0159] 本発明を特定の好適な実施形態および実施例という関係で開示してきたが、本発明は具体的に開示された実施形態以外の他の代替実施形態および/または本発明およびその明らかな変更物および均等物の使用を含むことは当業者には理解されよう。さらに、記載された本発明の種々の態様および特徴を、別々に、共に組み合わせて、または互いに入れ替えて実施することができること、かつ特徴および態様の種々の組み合わせおよび副組み合わせを実施することができるが、それらは依然本発明の範囲内であると考えられる。したがって、本明細書中に開示される本発明の範囲は上記の特定の開示された実施形態によって限定されるべきではなく、特許請求の範囲を読むことによってのみ決定されるべきであることを意図するものである。

Claims (22)

  1. 狭窄部をバイパスするためのシステムであって、
    近位部と、遠位部と、前記近位部および前記遠位部の間に延びる細長本体と、を有するカテーテルであって、前記細長本体が、血流内腔を画定する内周を有する内壁を画定し、前記カテーテルが、前記細長本体に埋め込まれて前記内腔の周囲に配置された編組構造を有する、カテーテルと、
    第1の血管グラフトを前記カテーテルの前記近位部に流体的に結合するための第1のコネクタであって、
    第1の外周を画定する外部表面と、内腔を画定する内部表面と、を有するコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体の遠位端に隣接して前記コネクタ本体の前記外部表面に配置された係合特徴部であって、前記第1の外周よりも大きな第2の外周を画定する係合特徴部と、を含む、第1のコネクタと、
    第2の血管グラフトを前記カテーテルの前記遠位部にしっかりと係合するように構成された第2のコネクタと、を備え、
    前記カテーテルの前記近位部が、自由状態においては前記内周が前記第1の外周よりも小さい第1の形態と、軸圧縮状態にある場合は、前記カテーテルの前記近位端部を前記コネクタ本体の前記係合特徴部上において前進させることができるように、前記編組構造が拡張して前記カテーテル本体の前記内周が拡張することを可能にする第2の形態と、を有する、システム。
  2. 前記第1のコネクタに事前連結された第1の血管グラフトと、前記第2のコネクタに事前連結された第2の血管グラフトと、をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第2のコネクタが、
    第1の外周を画定する外部表面と、内腔を画定する内部表面と、を有するコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体の遠位端に隣接して前記コネクタ本体の外部表面に配置された係合特徴部であって、前記第1の外周よりも大きな第2の外周を画定する係合特徴部と、を備える、請求項1に記載のシステム。
  4. 狭窄部を処置する方法であって、
    送達デバイスを提供するステップであって、前記送達デバイスが、前記送達デバイスに結合された細長管状部材を有し、前記細長管状部材が、生体内物質の付着を防止するように構成された外部表面を有し、前記管状部材が、近位端と遠位端とを含み、かつ横荷重下において開いた内腔を維持するように補強されている、送達デバイスを提供するステップと、
    前記細長管状部材の前記遠位端が狭窄部の遠位に配置され、前記細長管状部材の前記近位端が静脈血管系内の前記狭窄部の近位に配置されるように前記送達デバイスおよび前記管状部材を前記静脈血管系内に前進させるステップと、
    前記細長管状部材を展開するために前記細長管状部材を前記送達デバイスから分離するステップであって、展開した前記細長管状部材が前記狭窄部を半径方向外側に変位して前記血管内腔を拡張させる、ステップと、
    前記血管の再構築が起こる治療期間の後、前記細長管状部材を無傷で除去するステップと、を含む、方法。
  5. 前記送達デバイスは、前記細長管状部材に結合され、軸力を付加して、前記開いた内腔を提供することができる拡張形態から低断面形状形態に前記細長管状部材を作動させ、前記方法は、
    前記送達デバイス上において前記低断面形状形態で管状部材を前進させるステップと、
    前記低断面形状形態から前記拡張形態に前記管状部材を移行させるために、前記細長管状部材にかかる前記軸力を解放するステップと、をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 解放するステップが、前記送達デバイスの内腔内に延びる引張り部材に張力を付加するステップを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記管状部材が、前記管状部材に埋め込まれた編組構造を含む、請求項4に記載の方法。
  8. 前記編組構造が、引張軸力下においては第1の直径を有するとともに、前記引張軸力を受けていない場合は前記第1の直径よりも大きな第2の直径を有する円筒を備え、前記円筒が、圧縮軸力下にある場合は前記第2の直径よりも大きい第3の直径を有する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記管状構造の外部表面がシリコーン材料を含む、請求項4に記載の方法。
  10. 前記管状部材が、狭窄部のない前記血管のサイズよりも大きな拡張サイズを有する、請求項4に記載の方法。
  11. 前記管状部材が、狭窄部のない前記血管の前記サイズよりも約20%大きな拡張サイズを有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記治療期間が約60日未満である、請求項4に記載の方法。
  13. 前記管状部材を除去するステップが、
    薄型の細長本体を前記血管系内において前進させるステップと、
    前記細長本体を前記管状部材と係合させるステップと、
    軸力を付加して前記管状部材を拡張形態から低断面形状構成に作動させるステップと、を含む、請求項4に記載の方法。
  14. 前記狭窄部の近位または遠位に組織アンカーを配置することによって前記管状部材を固定するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  15. 前記アンカーが、縫合糸、生体内物質の付着を促進するように構成されたカフ、および、摩擦係合を強化するための表面処理の1つまたは複数を含む、請求項4に記載の方法。
  16. 前記治療期間を決定するために、少なくとも2度の機会において、(a)前記管状部材のサイズ、(b)処置される血管セグメントのサイズ、(c)前記管状部材内の流れ、または、(d)処置される前記血管セグメント内の流れのうちの少なくとも1つの拡張の程度を観察するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  17. 前記細長本体が、前記治療期間の大部分の間、連続的に拡張するように構成される、請求項4に記載の方法。
  18. 血管系内の狭窄部をバイパスする方法であって、
    第1のグラフト部材を前記狭窄部の上流側の第1の血管セグメントに結合するとともに、第2のグラフト部材を前記狭窄部の下流側の第2の血管セグメントに結合するステップと、
    連結力を付加することによって、血流導管の第1の端部を前記第1のグラフト部材に結合するとともに、前記血流導管の第2の端部を前記第2のグラフト部材に結合するステップと、
    前記血流導管の前記第1の端部および前記第2の端部の両方が血管系の外側にあるように、前記第1のグラフト部材と、前記第2のグラフト部材と、前記血流導管と、を前記患者の皮膚の下に配置するステップと、を含み、
    前記血流導管を前記第1のグラフトまたは前記第2のグラフトから分離するために必要とされる力が前記連結力よりも大幅に大きい、方法。
  19. 前記血流導管が、前記導管の近位長さおよび遠位長さに沿って前記血流導管の壁内に埋め込まれた編組補強材を備える、請求項18に記載の方法。
  20. (1)前記第1のグラフトと前記血流導管との間、(2)前記第2のグラフトと前記血流導管との間の少なくとも1つに配置されるコネクタを提供するステップであって、前記コネクタが、前記血流導管の前記内径よりも大きな外周を有する少なくとも1つの半径方向の突起物を有する、ステップをさらに含み、
    (1)前記第1のグラフトを前記血流導管に結合するステップ、および、(2)前記第2のグラフトを前記血流導管に結合するステップのうちの少なくとも1つが、前記血流導管の前記近位長さおよび/または前記遠位長さの少なくとも一部を前記半径方向の突起物上に挿入するステップを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 狭窄部をバイパスし、血管アクセスを設ける方法であって、
    グラフトおよびコネクタを含む遠位血液導管および近位血液導管を提供するステップであって、前記コネクタが、当該コネクタ上に配置された保持特徴部を有し、前記遠位血液導管が、当該遠位血液導管内に埋め込まれた編組構造を備えたカテーテルを含む、ステップと、
    前記遠位血液導管の遠位領域を、血管系内に挿入して前記血管系内の狭窄部を通過させるステップと、
    前記編組構造の少なくとも一部が前記保持特徴部の近位に配置されるまで前記カテーテルを前記コネクタの遠位セグメント上において前進させるステップと、を含む、方法。
  22. 前記カテーテルを前記コネクタの前記遠位セグメント上において前進させる前に前記カテーテルを原位置で適当なサイズにするため、前記編組構造を貫通して前記カテーテルを切断するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
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