JP2014501151A - 米を調理する方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は米を調理する方法及び装置を提案する。装置は、水と共に米を収容するための第1の容器(110)と、容器(110)内の米及び水を加熱するための第1のヒータ(120,121,122)と、加熱中に水の量を規制するための規制器(130,31,132,133,134)とを含む。

Description

本発明は台所用品に関し、具体的には、炊飯器に関する。
米(ライス)は東アジアにおける共通の主食である。今日、様々な自動炊飯器がある。消費者は米を洗い、炊飯器の1つの容器内で洗った米を一定量の水と混ぜ、開始ボタンを押せばよいだけである。炊飯器は容器内の米を水と共に沸騰温度まで加熱させる。余分な水が蒸発するや否や、米は調理され、調理作業は終了する。
米の調理は複雑なプロセスである。例えば、加熱プロセス中、澱粉のような米の成分及び水は、物理的及び化学的な変化を受ける。例えば、物理的な変化は、澱粉が水を吸収して膨張することであり得る。化学的な変化は、例えば、アミラーゼのペースト化であり得る。その上、異なる種のような、異なる特徴を備える米は、水の中で異なる物理的及び化学的な変化を受ける。何故ならば、異なる種の米の成分は異なるからである。しかしながら、沸騰プロセス中に水が自然に蒸発させられることを除き、当該技術分野において、水及び米の投与量は調理プロセスを通じて一定であり、結果的に、調理プロセス中に水の中の米の物理的及び化学的な変化を柔軟に調節し得ない。よって、料理米の味は比較的一定であり、柔軟に調節し得ない。
従って、予期される品質の調理米をもたらし得る、米を調理する方法及び装置を達成することが有利である。
この懸念に対処するために、本発明の第1の特徴に従って、米に関する情報を取得すること、容器内で米及び水を加熱すること、及び、加熱プロセス中に情報に従って水の量を規制することを含む、米を調理する方法が提供される。
この特徴によれば、水の量は、米に関する情報に従って加熱プロセス中に規制される。よって、水の中で調理される米の物理的及び化学的な変化は調節され、従って、調理米の品質は制御される。
好適実施態様において、取得するステップは、「米の特徴と、調理米の目標とする味と」の少なくとも1つを前記情報として取得するよう実施される。
この実施態様において、1つの場合には、米の物理的及び化学的な変化は、米の特徴に対応する調理米をもたらすために、種のような米の特徴に従って調節される。他の場合には、米の物理的及び化学的な変化は、柔軟な味をもたらすために、調理米の目標とする味に従って調節される。
物理的及び化学的な変化が加熱プロセスの異なる段階において異なって起こることを考慮すると、これらの物理的及び化学的な変化は調理米の味に異なって寄与する。調理米の味をより良好に制御するために、第1の特徴の好適実施態様において、その方法は、規制するステップの前に、前記情報に従って加熱プロセス中に使用されるべき水の量を決定するステップを更に含み、前記規制するステップは、決定される水の量に従って水の量を規制する。
米の主要な成分はアミロースとアミロペクチンとを含む澱粉である。アミロース及びアミロペクチンの異なる物理的及び化学的な変化は異なる段階において起こり、異なる物理的及び化学的な変化は料理米の味に異なる寄与を行い、水の量は加熱を通じた異なる段階において規制され、米及び水の物理的及び化学的な変化を情報に従って正確に調節させる。加熱プロセスの段階は、ある温度範囲によって定められるアミロース浸出段階であって、その温度範囲内ではアミロースの浸出が主要現象であるアミロース浸出段階、ある温度範囲によって定められるアミロースペースト化段階であって、その温度範囲内ではアミローゼのペースト化が主要現象であるアミロースペースト化段階、ある温度範囲によって定められるアミロペクチン水吸収段階であって、その温度範囲内ではアミロペクチンの水吸収が主要現象であるアミロペクチン水吸収段階、水が沸騰させられる温度によって定められる沸騰段階、及び米が調理され且つ米を保温するために加熱される保温段階、のうちの少なくとも1つを含む。異なる段階における水の量を規制することによって、米に関連する情報に従って、物理的及び化学的な変化の程度を制御し得る。
加熱プロセスの段階を、温度以外のパラメータによって、例えば、時間によっても定め得る。
第1の特徴の好適実施態様において、規制ステップは、水の少なくとも一部を容器から排出すること、及び容器に水を追加すること、の少なくとも1つによって、水の量を規制する。
規制するステップが容器に水を加えることに対応するとき、当該方法は、加えられるべき水の温度と、水が加えられるべき時間と、を決定するステップを更に含むのが好ましい。次に、水を加える前に、当該方法は、加えられるべき水を、決定される温度に従って加熱するステップを含む。このようにして、当該方法は、適切な温度の水を加えることによって調理段階をより正確に制御し、よって、澱粉と水との間の物理的及び化学的な変化をより正確に制御させ、より正確な味をもたらす。
第1の特徴の好適実施態様において、当該方法は、各々の段階のために、米に関する情報に従った時間期間を決定するステップと、各々の段階のために決定される対応する時間期間に従って各々の段階における加熱作用を制御するステップとを含む。この実施態様では、所与の段階の時間期間を制御し得る。即ち、目標とする味をもたらすために、対応する段階における物理的及び化学的な変化の程度をより正確に制御し得る。
第1の特徴の好適実施態様において、目標とする味は、硬さ、接着性、弾性、凝集性、弾力性、粘着性、及び、噛み応え等、の少なくとも1つに対応する。この実施態様では、様々な味をもたらし得、それによって、目標とする味の柔軟性を更に増大させる。
本発明の第2の特徴において、水と共に米を収容するための第1の容器と、第1の容器内で水と共に米を加熱するための第1のヒータと、加熱作用の間、前記情報に従って水の量を規制するための規制器とを含む、米を調理するための装置が提供される。
本発明のこれらの及び他の特徴を実施態様部分において詳細に記載する。
添付の図面の助けを受けて、後続の非限定的な実施態様の記載を判読することによって、本発明の機能、特徴、及び利点は明らかになるであろう。図面中、同じ又は類似の参照番号は、同じ又は類似のステップ又は手段を指す。
本発明の実施態様に従った米を調理するための装置10を示すブロック図である。 本発明の実施態様に従った米を調理する方法を示すフローチャートである。 調理米の幾つかの味に対する加熱プロセス中の異なる段階のための水投与の効果を示すグラフである。 調理米の幾つかの他の味に対する加熱プロセス中の異なる段階のための水投与の効果を示すグラフである。 本発明の実施態様に従った調理米のための装置10を示す概略図である。
図1に示すように、米を調理するための装置1は、
− 米と水とを収容する第1の容器11と、
− 第1の容器11内に収容される米と水とを加熱するための第1のヒータ12と、
− 加熱中、第1の容器11内の水の量を規制する規制器13と
を含む。
好ましくは、装置1は、米に関する情報を取得するための第1のユニット10を更に含み、規制器13は、取得される情報に従って水の量を規制する。
好ましくは、装置1は、更に、第2のユニット15と、第3のユニット17と、第6のユニット20と、第2のヒータ16と、水を収容する第2の容器19と、コントローラ18とを含む。これらのユニットの機能を後続部分において記載する。
米を調理する方法は、米に関連する情報を取得すること、第1の容器11内で米及び水を加熱すること、及び、加熱中に、取得情報に従って水の量を規制することを含む。
本発明の実施態様に従った米を調理する装置及び方法は、図1乃至5を参照することによって解明されるであろう。
図2に示すように、先ず、ステップS20において、第1のユニット10は、米に関する情報を取得する。
具体的には、1つの実施態様において、第1のユニット10は、米に関する情報として米の特徴を取得する。米の特徴は、
− 米の量、
− 米の種、
− 米の鮮度、
− 米が生育した地域、及び
− 米の品質
のうちの少なくとも1つに対応するのが好ましい。
第1のユニット10は、ユーザによって入力される米の特徴を受け取るためのユーザインターフェースを含み得、或いは、米の特徴を検出するためのセンサを含み得る。例えば、第1のユニットは、米の量を検出する圧力センサと、米の種を検出する超音波センサとを含む。米の特徴は上述したものに限定されず、米の異なる特徴を検出するセンサは限定に晒されない、即ち、当業者は、この目的のために、如何なる既知のセンサをも使用し得ることが留意されるべきである。しかしながら、本発明ではそれを詳細に記載しない。
他の実施態様において、第1のユニット10は、米に関する情報として調理米の目標とする味、即ち、調理プロセスが完了した後に予期される味を取得する。目標とする味は、
− 硬さ(hardness)、
− 接着性(adhesiveness)、
− 弾性(resilience)、
− 凝集性(cohesiveness)、
− 弾力性(springiness)、
− 粘着性(gumminess)、及び
− 噛み応え(chewiness)
のうちの少なくとも1つに対応するのが好ましい。
実際には、第1のユニット10は、ユーザによって入力される目標とする味に関するデータを受け取るためのユーザインターフェースを含み、この目標とする味は、1つ又はそれよりも多くの上記味の特徴の程度であり得る。代替的に、ユーザによって入力される目標とする味は、ポリッジ、油で揚げるのに適した米、調理して食すべき一般的な米等のような、幾つかの所定のメニュー選択からの調理米の種類の選択であり得る。その例において、第1のユニット10は、メニュー選択を上記目標とする味と関連付ける。更に、代替的に、第1のユニット10が米の特徴を取得した後、第1のユニット10は、米の特徴に従って調理米の目標とする味を決定し得る。例えば、第1のユニット10は、タイ米のために、高い硬さ及び中間の接着性を決定し、或いは、粘着米(粘着性の米)のために、低い硬さ及び高い接着性を決定する。米の特徴と目標とする味との間の関係は、装置のメモリ内に事前記憶させられる。目標とする米の味は、上記に列挙したものに限定されないこと、及び、あらゆる味に関連する特徴、例えば、味覚、触覚、又は嗅覚は、目標とする味の範囲内に入ることが留意されるべきである。
ユーザインターフェースからの入力がない場合には、或いは、入力が間違った情報を含む場合には、第1のユニット10は、装置1のメモリから初期設定の目標とする味も目標とする味として取得し得る。入力が間違った情報を含むならば、第1のユニット10は、ユーザにリマインダを提供して、ユーザが再入力することを要求してもよい。
米に関する情報は、米の特徴及び/又は調理米の目標とする味に限定されないことが留意されるべきである。以下の部分は、本発明の実施態様を解明するために、目標とする味を米に関する情報として使用する。本記載の教示に基づき、当業者は米に関する他の情報に対応する他の実施態様を設計し得るが、ここではこれを更に詳細に記載しない。
容器11は、米及び水を収容する。次に、ステップS22において、第1のヒータ12は、容器11内の米及び水を加熱する。
1つの実施態様では、上述のように、異なる段階は、加熱プロセス中の米と水との間の異なる物理的及び化学的な変化に対応する。物理的及び化学的な変化は、異なる温度段階で異なるので、加熱プロセス中の米及び水の状況変化と関連付けられる温度によって加熱プロセスの段階を定め得る。
水の量を規制することが有する味に対する効果の一例として、本発明者は実験を行い、実験中、加熱プロセスの異なる段階で追加的な量の水を加えた。
米の主要成分は、アミロースとアミロペクチンとを含む澱粉である。アミロース及びアミロペクチンは、加熱プロセス中に水と反応する。例えば、アミロペクチンの浸出、アミロースのペースト化、及びアミロペクチンの水吸収は、加熱プロセス中に起こる。これらの物理的及び化学的な変化は、異なる味の料理米に寄与する。物理的及び化学的な変化に含まれる水の異なる投与量を用いるならば、物理的及び化学的な変化の程度は異なり、その故に、結果として得られる調理米の味は異なる。
上記に基づき、加熱プロセスは、以下の段階に分けられる。
− 第1の温度範囲によって定められるアミロース浸出段階。その第1の温度範囲内で、主要な現象は、アミロースが米から浸出することである。浸出段階中の温度は、室温から以下に記載するアミローゼペースト化段階が開始する温度まで及ぶ。例えば、何らかの日本米に関して、それは室温から60℃までである。使用される米の間の差に依存して、温度範囲は少し異なる。
− 第2の温度範囲によって定められるアミロースペースト化段階。その第2の温度範囲内で、主要な現象は、アミラーゼのペースト化である。この段階の温度範囲は、アミローゼがアミロース浸出段階の代わりに主要な現象となる温度から開始し、このアミローゼペースト化段階は、以下に記載するアミロペクチン水吸収段階の開始で終了する。例えば、日本米に関して、この段階の範囲は、60℃〜80℃である。
− 第3の温度範囲によって定められるアミロペクチン水吸収段階。その第3の温度範囲内では、アミロペクチンの水吸収が主要な現象であり、それはアミロペクチンが水を吸収し始めるときに開始し、沸騰段階の開始まで実質的に継続する。例えば、日本米に関して、この温度範囲は、80℃〜100℃である。
− 沸騰温度によって定められる沸騰段階。この段階において、水及び米は一定期間に亘って沸騰状態に維持される。一般的に、その温度は約100℃である。
− 暖かく維持するために調理米を加熱する保温段階。
図3及び4は、異なる加熱段階における水量が調理される米の味に対して有する効果を例示している。図3及び図4において、品目0は、基準米調理スキームを表しており、基準米調理スキームは、米を調理するために320gの米と450mlの水とを使用し、全調理プロセス中に水投与を規制しない。品目1は、基準スキーム0に基づく調理スキームを表しているが、追加的な900mlの水がアミロース浸出段階、換言すれば、品目1のアミロース浸出段階において追加され、320gの米と1350mlの水とが使用される。次に、追加的な900mlの水がアミラーゼ浸出段階の最後に排水される。後続の段階において、品目1に関して、追加的な水は追加されず、追加的な水は排水されない。品目1と同様に、品目2、3、及び4は、アミロースペースト化段階、アミロペクチン水吸収段階、又は沸騰段階のそれぞれの開始に追加的な900mlの水を追加し、それぞれの段階の最後に追加的な水を排水する。図3中のチャートA、B、C、及びDは、味特徴、即ち、硬さ、接着性、凝集性、及び弾力性をそれぞれ示している。図4中のチャートE、F、及びGは、他の味特徴、即ち、弾性、粘着性、及び噛み応えをそれぞれ示している。図において、実線バーは、対応する味特徴の平均定量化値を示している。以下の表は、図3及び図4中に示される正確な定量化値をもたらしている。
Figure 2014501151
異なる段階において追加される水の量が調理される米の味に影響を及ぼすことが分かるであろう。例えば、硬さに関して、アミロースペースト化段階、アミロペクチン水吸収段階、及び沸騰段階のうちの1つの段階における追加的な水は、硬さを減少させる。接着性に関して、アミロース浸出段階、アミロースペースト化段階、及びアミロペクチン水吸収段階のうちの1つの段階における追加的な水は、接着性を減少させる。特定の段階において追加的な水を加えることによって引き起こされる調理米の味に対する他の影響は、図3、図4、及び上記の表から明らかであり、本発明では詳細に記載しない。
上記の部分は、一例として、調理米の味に対する加熱段階のうちの任意の1つの段階中の水投与を規制することの効果を明らかにしている。以下において、本発明の実施態様を用いて、各々の段階のための水量をどのように決定し且つ規制し得るかを説明する。
異なる段階の温度範囲は、上記の実施例によって限定されず、異なる特徴、例えば、異なる種、異なる鮮度等を備える米のために異なり得ることが留意されるべきである。
異なる段階のための温度範囲を装置1の製造中に事前に決定し、装置1のメモリ内に事前記憶させ得る。しかしながら、1つの同じ段階のために、使用される米の異なる特徴の故に、温度範囲は異なり得る。従って、1つの段階のために事前記憶させられる憶温度範囲は、1つよりも多くの選択肢を含み得る。従って、本方法は、各々の段階のための温度範囲を決定するステップを更に含み得る。そして、この実施態様において、装置1は、使用される米の特徴に従って各段階のための温度範囲を決定するよう、6つ目のユニット20を更に含む。
ステップS23において、第2のユニット15は、目標とする味及び/又は第1のユニット10によって得られる米の特徴に従って、所与の段階のために、その所与の段階において使用されるべき水の量を決定する。1つの実施例において、目標とする味は、少ない硬さであり、よって、上記実験に基づき、第2のユニット15は、通常の調理プロセスにおけるよりも多くの水を追加することを決定し得る。即ち、アミロースペースト化段階、アミロペクチン水吸収段階、及び沸騰段階のうちの少なくとも1つの段階において、追加的な水が追加される。他の場合には、目標とする味は、少ない硬さ及び低い接着性であり、よって、上記実験に基づき、第2のユニット15は、通常の調理プロセスよりも多くの水を追加することを決定し得る。即ち、追加的な水が、アミロースペースト化段階と、アミロペクチン水吸収段階と、のうちの少なくとも1つの段階中に加えられる。異なる又は同じ目標とする味のために、異なる段階において水の量を規制するのを可能にする様々なスキームがあり得る。簡潔性のために、本発明の更なる実施例は与えられない。
製造業者又は販売業者、実験を介して、ある程度の目標とする味をもたらすために各々の段階において使用される水の量を決定し得る。そして、所与の段階における水の量と対応する目標とする味との間のマッピング(mapping)関係を装置1のメモリ内に事前記憶させ、第2のユニット15によってロードし或いは第2のユニット15によってインターネットからダウンロードし得る。米の特徴が米に関連する情報として使用される場合、所与の段階における水の量と対応する米の特徴との間のマッピング関係は、装置10のメモリ内に事前記憶させられ、第2のユニット15によってロードされる。異なる段階において加えられるべき水の量を、例えば、第1の量の水が加えられるとき、調理プロセスの開始に決定し得る。次に、アミロース浸出段階中に追加的な10mlが加えられ、そして、アミロースペースト化段階中に5mlが第1の容器から排水され、調理米が2時間に亘って保温された後に2mlの水が加えられる。
各々の段階における水の量が決定された後、ステップS24において、加熱段階中、規制器13は、所与の段階に対応する決定水量に従って、所与の段階における水の量を規制する。
実際には、装置1は、第1の容器11内で加熱される米及び水の温度を検出する温度センサを含み得る。所与の段階が進行中であるとき、例えば、第1の容器11中の米及び水の温度が所与の段階の温度に達したことを温度センサが検出するとき、規制器13は、その所与の段階のために第1の容器内に水の量を規制する。
具体的には、規制器13は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
− 第1の容器11から水の少なくとも一部を排水するために、第1の容器11に接続されるドレーナ(排水器)。
− 第1の容器11内に水を追加するための第5のユニット。
1つの実施例において、従前の段階のために使用される第1の容器11内の水の量が現在の段階のために決定される水の量を超えるとき、ドレーナは、所定の量の水を満足するよう、容器から水を排水する。ドレーナは、容器11からより多くの水を排水し得る。その場合、第5のユニットは、排水される水の一部を補償するために、新しい水を容器内に加える。
他の実施例において、第1の容器内に水の量が、所与の段階のための決定量よりも少ないならば、第5のユニットは、その所与の段階中に容器に水を加える。追加される水は一定の温度にあるので、これは第1の容器11内に米及び水の温度に影響を及ぼし得る。従って、第2のユニット15は、更に、その所与の段階中に水を加える正確な時間を決定し得、加えられるべき水がどの温度まで加熱されるべきかを決定し得る。水を加える正確な時間は、例えば、アミロースペースト化段階(60℃〜80℃)内にあり得る。水は第1の容器11内の米及び水が70℃まで加熱されるときに加えられなければならず、それは水が加えられるべき時点を特定する。加えられるべき水の温度は、第1の容器11内の水及び米の温度に基づき得る。調理段階を続けるために、例えば、容器内の水温が70℃のとき、70℃の水を容器内に加え得る。
上記実施例において、装置1は、第1の容器11に加えて、水を収容するための第2の容器19を更に含み、第2の容器19は、第1の容器内に水を加えるための第5のユニットの一部である。規制器13が決定された水量並びに水が加えられるべき温度及び時間について知らされるとき、規制器13は第2のヒータ16を制御して、第2の容器19内の水を決定された温度まで加熱し、引き続き、決定された時点で水を加える。
例えば、追加的な水がアミロペクチン水吸収段階中に加えられるべき場合、水は台所内の水道栓から水を導入され得、水は規制器13によって第1の容器11内に加えられる前に、第2のヒータ16によって、例えば、80℃の温度まで加熱される。アミロペクチン水吸収段階が終了するとき、規制器13は、沸騰段階のために決定される水量要件を満足するために、容器から水を排水し、加熱プロセスは、沸騰段階に進む。
他の実施態様において、規制器13は第2のヒータ16を制御して、加えられるべき水を現在の段階の後の段階に従った温度まで加熱する、換言すれば、現在の段階をスキップして次の段階に進むために、より高い温度の水を加える。何故ならば、特別な味に寄与し得る特定の温度範囲内の典型的な物理的及び化学的な変化を避けるために、その特定の温度範囲がスキップされることがあるからである。例えば、アミロースペースト化段階が終了し、アミロペクチン水吸収段階が開始しようとするとき、即ち、米及び水の現在の温度が約80℃であるとき、第2のヒータ16は、加えられるべき水を100℃まで加熱し得る。規制器13は、容器11から80℃の温度を有する全ての水を排水し、100℃の温度を有する水を容器11内に注ぎ込む。このようにして、アミロペクチン水吸収段階はスキップされ、これはおそらく外側層の味とは異なる調理米の内側層の味をもたらし、それによって、特異な味をもたらす。先ず、第2のヒータによって加熱され、次に、容器11に加えられなければならない、室温にある水道水を加えることに比べて、現在の米/水の温度よりも高い温度の水を追加することは、調理プロセスの開始に、迅速で均一な加熱も可能にする。
好適実施態様において、第3のユニット17は、調理米の目標とする味又は米の特徴に関連する情報に従って、各々の段階の時間期間を決定する。そして、コントローラ18は第1のヒータ12を制御して、所与の段階のために決定される時間期間に従って、容器11内の米及び水を加熱する。このようにして、所与の段階の時間期間を制御することによって、所与の段階中に米及び水に起こる物理的及び化学的な変化の程度を更に制御し得、より正確な目標とする味が提供されることを可能にする。
実際には、図5を一例とすると、第1のヒータ12は、3つのヒータ120,121,122によって実現される。そして、コントローラ18は、ある段階における温度が急速に増大させられるよう、その段階の開始に3つのヒータの全てのスイッチを入れ得るので、その段階の時間期間が比較的短く、その段階中に起こる物理的及び化学的な変化がより少ない。或いは、コントローラ18は、1つの段階において1つ又は2つのヒータのスイッチを入れるだけであり、その段階の時間期間は比較的長く、より多くの物理的及び化学的な変化がその段階中に起こる。
実際には、製造業者又は販売業者は、経験を介して、あの目標とする味を提供するための各々の段階のための時間期間を決定し得る。米の目標とする味又は特徴のような、取得される情報及び所与の段階のための時間期間のマッピングは、装置1のメモリ内に事前記憶させられ、第3のユニット17によってロードされ、或いは、第3のユニット17によってインターネット17からダウンロードされ得る。
米の特徴が考慮される場合、第3のユニット16は、使用される米の特徴に従って所与の段階の時間期間を更に決定し得る。
このようにして、異なる段階における水の量が規制される加熱プロセスの後、米は目標とする味をもたらすよう調理される。水の自然な蒸発(換言すれば、加熱プロセス中、水は加熱され、次に、蒸気になり、消失する)は、加熱プロセス中の水の量の規制として考えられない。
本発明の他の実施態様は、調理米の品質が保温中に劣化するという技術的問題を解決することを目標としている。この実施態様の着想は、米が保温された後、使用者が米を食べることを欲する前に、水を加え、水で米を加熱することによって米を再生させる(もどす)ことにある。
具体的には、米が調理され、ある期間に亘って保温された後、その実施態様に従って、水が調理米に加えられる。加えられる水の量は、米の量に従って前もって決定されるのが好ましい。例えば、使用者によって食べられて米が部分的に取り除かれるならば、これは有利である。残余の米の量を測定するために重量センサを使用し得る。適切な量の水を残余の米の量と相関させるためにコントローラを使用し得る。
より良好な味を達成するために、加えられるべき水は、保温される調理米の温度(例えば、75℃)よりも高い温度にある。水及び米の温度は等しいのが好ましい。1つの場合には、米を澱粉逆行温度(約60℃)の直ぐ上の温度で保温し得、これはエネルギを節約し得る。よって、この場合、加えられるべき水の温度は60℃にある。後に解明するように、この温度に達するために、装置1によって水を加熱し得る。
加熱ステップでは、米の現在の温度を維持するために、或いは、調理米及び追加水の温度を増大させるために、米は水と共に加熱される。米及び水は沸騰温度まで加熱されるのが好ましい。
加熱ステップの期間は、米が保温される時間に依存し得る。
以下は、この実施態様の効果の詳細な結果の一部である。
Figure 2014501151
米の味分析器の結果は、(予想通り)米が10分〜100分に亘って保温されるときに悪化する。実施態様を実施することによって、(調理米品質の主観評価と相関するよう示される)米の味分析器の結果は改良される。含水量は米品質を測定する際に鍵となるパラメータであり、最良の主観的な味の結果は、含水量が62〜63%の間にあるときに得られる。上記に示すように、その実施態様は、感覚品質と相関する含水量を改良し得る。その実施態様に従って処理される米の主観的な味試験は、主観的な米品質の明らかな改良も示す。
これらの試験では、比較的少量の水が加えられ、それは既に明らかな改良をもたらすことが留意されるべきである。僅かの水を加えることの利点は、米が取り除かれるとき、その解決策がより頑強(ロバスト)なことである。
実際には、図5に示すように装置1を実現し得る。その図面では、第1の容器11は、内側ポット110によって実現され、米R及び水Wが内側ポット110内に収容される。第1のヒータ12は、3つのヒータ120,121,122によって実現され、ヒータ120,121,122は、内側ポット110を、それぞれ上から、一方の側から、及び下から加熱する。規制器13のドレーナは、内側ポット110の底部にあるドレーナ弁130によって実現される。規制器の第5のユニットを、第2の容器19である水タンク132と、水ポンプ135と、水送りパイプ133と、複数のノズル134とによって実現可能であり、水タンク132は水を蓄え、水ポンプ135は水を水タンク132から水送りパイプ133内にポンピングし、給水パイプ133は水を内側ポット110の頂部にある複数のノズル134に運び、複数のノズル134は水を内側ポット110内に吹き付ける。第2のヒータ16は、水タンク132の底部にあるヒータ160によって実現される。装置1は、更に、外側ハウジング170と、上方蓋180とを含む。この実施態様では、排水弁130と水タンク132とを接続する排水パイプ131がある。内側ポット110から排水される水は、後の段階における使用のために水タンク132に循環させられて戻り、この解決策は、調理のために使用される水を節約する。他の実施態様において、排水弁130は、水を容器から下水管内に排出するよう下水管に接続し、水タンク132は台所内の水道栓に接続し、新鮮な水道水を使用し得る。
100℃の水のような熱湯のポンピングは、装置1を実施するのをより困難にし、その費用を増大させる。図6は、他の好適実施態様を示している。この実施態様において、水を加えるための第5のユニットは、容器11より上に配置される第2の容器19を含む。第2の容器19内に水を充填させるための水入口20がある。第2のヒータ190は、下から第2の容器19に取り付けられる。しかしながら、第2のヒータ190を、側部のような、任意の他の場所にも配置し得る。装置1は、第2の容器19の底部にある弁60と、弁60の下の散布機構61とを含む。重力の作用の下で、第2の容器19内の水が下向きに散布機構61まで流れるのを可能にするよう弁を開き得る。複数の均等に分布される孔611を備える隔壁610によって散布機構61を実現し得る。隔壁610は第1の容器110より上にあり、水が容器110内に落下するのを可能にする。ノズルによって或いは他の適切な方法において散布機構61を実現し得る。この実施態様は、極めて高温の水をポンピングする必要を排除し、それによって、装置1の複雑性及び費用を削減する。
更に、第2の容器19を装置1内に固定し得る。或いは、容易な洗浄のために、第2の容器19は装置1から取り外し可能であり得る。
図7に示すような更なる好適実施態様において、装置1は、水を収容するための第3の容器23を更に含む。第3の容器23を第1の容器110の側に配置し得る。第3の容器23は、上流D1(第2の容器に水をもたらす)及び下流D2(第2の容器からの逆流)をそれぞれ走る第1及び第2の流路を介して、第2の容器19に接続する。流れコントローラ21及び22は、それらの流路を通じて、第2の容器19及び第3の容器23に水をそれぞれ供給する。ある実施態様において、コントローラ21は、第3の容器と第2の容器との間の第1の流路内のポンプである。コントローラ22は、第3の容器と第2の容器との間の第2の流路内の弁である。一般的には、通常のポンプを使用し得るよう、第3の容器23内の水は高温にはない。上流及び下流のための2つの流路は本発明を限定せず、上流及び下流の両方のための1つだけの流路、又は、2つよりも多くの流路も適用可能である。
調理プロセス中に水が数回加えられる必要がある場合、上記の実施態様は有利である。何故ならば、水を第3の容器23から第2の容器19に数回もたらし得、毎回適切な量の水だけがもたらされるからである。具体的には、流れコントローラ21は、所与の量の水を第3の容器23から第2の容器19に送り、第2のヒータは、第2の容器内の水を所望の温度まで加熱する。前述のような適切なときに、第5のユニットは、米を調理するために、加熱された水を第2の容器19から第1の容器11内に加え得る。その後、流れコントローラ21によって制御される熱湯の一連の追加がある。米が調理された後に、幾らかの水が第2の容器19内に残るならば、水が第3の容器23に流れて戻るのを可能にするよう弁22を開き得る。
上記の動作では、一定の温度及び時間設定を利用することによって水投与を操作し、それによって、費用も節約することが便利である。
ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせを用いて、上記ユニットを実施し得る。例えば、第1のユニット、規制器、第2のユニット、第3のユニット、コントローラ、及び第4のユニットの機能を遂行するためのプログラムコードは、メモリ内に記憶される。これらのコードは、装置1を制御するマイクロコントローラユニット(MCU)によってロードされ且つ実行される。他の実施例において、特定のICチップは、これらのユニットの機能を遂行し、これらのチップをMCUによって制御し得る。当業者は本発明の実施態様を本記載によって教示される着想及び原理に従って様々な方法において実施し得る。
当業者は、本記載、図面、及び添付図面の検討を通じて、開示の実施態様に対する変更を理解し且つ認識し得る。本発明の精神から逸脱しない全てのそのような変更は、付属の請求項の範囲内に含まれることが意図されている。「含む」という用語は、請求項又は本記載中に列挙されない素子又はステップの存在を排除しない。素子に先行する冠詞又は不定冠詞は、複数のそのような素子が存在することを排除しない。本発明の実施において、請求項中の幾つかの追加的な特徴を1つの構成部品によって実現し得る。請求項において、括弧内に配置される如何なる参照符号も請求項を限定するものと考えられてはならない。用語「ステップ」又は「ユニット」の前に使用される「第1」、「第2」のような序数は、異なる素子を区別するためだけであり、ステップ又はユニットの如何なる順序をも提示し或いは示唆することは意図されていない。換言すれば、それは他の特別な意味を有しないユニットの名前であるに過ぎない。
本発明は台所用品に関し、具体的には、炊飯器に関する。
米(ライス)は東アジアにおける共通の主食である。今日、様々な自動炊飯器がある。消費者は米を洗い、炊飯器の1つの容器内で洗った米を一定量の水と混ぜ、開始ボタンを押せばよいだけである。炊飯器は容器内の米を水と共に沸騰温度まで加熱させる。余分な水が蒸発するや否や、米は調理され、調理作業は終了する。
WO2007/131410A1は、水が内側ポット4内の米と接触する前に水を加熱するために、水タンク5が内側ポット4の側に設けられる炊飯器を開示している。しかしながら、WO2007/131410A1によれば、内側ポット4は、内側ポット4内に熱湯があるときだけに加熱される。
米の調理は複雑なプロセスである。例えば、加熱プロセス中、澱粉のような米の成分及び水は、物理的及び化学的な変化を受ける。例えば、物理的な変化は、澱粉が水を吸収して膨張することであり得る。化学的な変化は、例えば、アミラーゼのペースト化であり得る。その上、異なる種のような、異なる特徴を備える米は、水の中で異なる物理的及び化学的な変化を受ける。何故ならば、異なる種の米の成分は異なるからである。しかしながら、沸騰プロセス中に水が自然に蒸発させられることを除き、当該技術分野において、水及び米の投与量は調理プロセスを通じて一定であり、結果的に、調理プロセス中に水の中の米の物理的及び化学的な変化を柔軟に調節し得ない。よって、料理米の味は比較的一定であり、柔軟に調節し得ない。
従って、予期される品質の調理米をもたらし得る、米を調理する方法及び装置を達成することが有利である。
この懸念に対処するために、本発明の第1の特徴に従って、米に関する情報を取得すること、容器内で米及び水を加熱すること、及び、加熱プロセス中に情報に従って水の量を規制することを含む、米を調理する方法が提供される。
この特徴によれば、水の量は、米に関する情報に従って加熱プロセス中に規制される。よって、水の中で調理される米の物理的及び化学的な変化は調節され、従って、調理米の品質は制御される。
好適実施態様において、取得するステップは、「米の特徴と、調理米の目標とする味と」の少なくとも1つを前記情報として取得するよう実施される。
この実施態様において、1つの場合には、米の物理的及び化学的な変化は、米の特徴に対応する調理米をもたらすために、種のような米の特徴に従って調節される。他の場合には、米の物理的及び化学的な変化は、柔軟な味をもたらすために、調理米の目標とする味に従って調節される。
物理的及び化学的な変化が加熱プロセスの異なる段階において異なって起こることを考慮すると、これらの物理的及び化学的な変化は調理米の味に異なって寄与する。調理米の味をより良好に制御するために、第1の特徴の好適実施態様において、その方法は、規制するステップの前に、前記情報に従って加熱プロセス中に使用されるべき水の量を決定するステップを更に含み、前記規制するステップは、決定される水の量に従って水の量を規制する。
米の主要な成分はアミロースとアミロペクチンとを含む澱粉である。アミロース及びアミロペクチンの異なる物理的及び化学的な変化は異なる段階において起こり、異なる物理的及び化学的な変化は料理米の味に異なる寄与を行い、水の量は加熱を通じた異なる段階において規制され、米及び水の物理的及び化学的な変化を情報に従って正確に調節させる。加熱プロセスの段階は、ある温度範囲によって定められるアミロース浸出段階であって、その温度範囲内ではアミロースの浸出が主要現象であるアミロース浸出段階、ある温度範囲によって定められるアミロースペースト化段階であって、その温度範囲内ではアミローゼのペースト化が主要現象であるアミロースペースト化段階、ある温度範囲によって定められるアミロペクチン水吸収段階であって、その温度範囲内ではアミロペクチンの水吸収が主要現象であるアミロペクチン水吸収段階、水が沸騰させられる温度によって定められる沸騰段階、及び米が調理され且つ米を保温するために加熱される保温段階、のうちの少なくとも1つを含む。異なる段階における水の量を規制することによって、米に関連する情報に従って、物理的及び化学的な変化の程度を制御し得る。
加熱プロセスの段階を、温度以外のパラメータによって、例えば、時間によっても定め得る。
第1の特徴の好適実施態様において、規制ステップは、水の少なくとも一部を容器から排出すること、及び容器に水を追加すること、の少なくとも1つによって、水の量を規制する。
規制するステップが容器に水を加えることに対応するとき、当該方法は、加えられるべき水の温度と、水が加えられるべき時間と、を決定するステップを更に含むのが好ましい。次に、水を加える前に、当該方法は、加えられるべき水を、決定される温度に従って加熱するステップを含む。このようにして、当該方法は、適切な温度の水を加えることによって調理段階をより正確に制御し、よって、澱粉と水との間の物理的及び化学的な変化をより正確に制御させ、より正確な味をもたらす。
第1の特徴の好適実施態様において、当該方法は、各々の段階のために、米に関する情報に従った時間期間を決定するステップと、各々の段階のために決定される対応する時間期間に従って各々の段階における加熱作用を制御するステップとを含む。この実施態様では、所与の段階の時間期間を制御し得る。即ち、目標とする味をもたらすために、対応する段階における物理的及び化学的な変化の程度をより正確に制御し得る。
第1の特徴の好適実施態様において、目標とする味は、硬さ、接着性、弾性、凝集性、弾力性、粘着性、及び、噛み応え等、の少なくとも1つに対応する。この実施態様では、様々な味をもたらし得、それによって、目標とする味の柔軟性を更に増大させる。
本発明の第2の特徴において、水と共に米を収容するための第1の容器と、第1の容器内で水と共に米を加熱するための第1のヒータと、加熱作用の間、前記情報に従って水の量を規制するための規制器とを含む、米を調理するための装置が提供される。
本発明のこれらの及び他の特徴を実施態様部分において詳細に記載する。
添付の図面の助けを受けて、後続の非限定的な実施態様の記載を判読することによって、本発明の機能、特徴、及び利点は明らかになるであろう。図面中、同じ又は類似の参照番号は、同じ又は類似のステップ又は手段を指す。
本発明の実施態様に従った米を調理するための装置10を示すブロック図である。 本発明の実施態様に従った米を調理する方法を示すフローチャートである。 調理米の幾つかの味に対する加熱プロセス中の異なる段階のための水投与の効果を示すグラフである。 調理米の幾つかの他の味に対する加熱プロセス中の異なる段階のための水投与の効果を示すグラフである。 本発明の実施態様に従った調理米のための装置10を示す概略図である。
図1に示すように、米を調理するための装置1は、
− 米と水とを収容する第1の容器11と、
− 第1の容器11内に収容される米と水とを加熱するための第1のヒータ12と、
− 加熱中、第1の容器11内の水の量を規制する規制器13と
を含む。
好ましくは、装置1は、米に関する情報を取得するための第1のユニット10を更に含み、規制器13は、取得される情報に従って水の量を規制する。
好ましくは、装置1は、更に、第2のユニット15と、第3のユニット17と、第6のユニット20と、第2のヒータ16と、水を収容する第2の容器19と、コントローラ18とを含む。これらのユニットの機能を後続部分において記載する。
米を調理する方法は、米に関連する情報を取得すること、第1の容器11内で米及び水を加熱すること、及び、加熱中に、取得情報に従って水の量を規制することを含む。
本発明の実施態様に従った米を調理する装置及び方法は、図1乃至5を参照することによって解明されるであろう。
図2に示すように、先ず、ステップS20において、第1のユニット10は、米に関する情報を取得する。
具体的には、1つの実施態様において、第1のユニット10は、米に関する情報として米の特徴を取得する。米の特徴は、
− 米の量、
− 米の種、
− 米の鮮度、
− 米が生育した地域、及び
− 米の品質
のうちの少なくとも1つに対応するのが好ましい。
第1のユニット10は、ユーザによって入力される米の特徴を受け取るためのユーザインターフェースを含み得、或いは、米の特徴を検出するためのセンサを含み得る。例えば、第1のユニットは、米の量を検出する圧力センサと、米の種を検出する超音波センサとを含む。米の特徴は上述したものに限定されず、米の異なる特徴を検出するセンサは限定に晒されない、即ち、当業者は、この目的のために、如何なる既知のセンサをも使用し得ることが留意されるべきである。しかしながら、本発明ではそれを詳細に記載しない。
他の実施態様において、第1のユニット10は、米に関する情報として調理米の目標とする味、即ち、調理プロセスが完了した後に予期される味を取得する。目標とする味は、
− 硬さ(hardness)、
− 接着性(adhesiveness)、
− 弾性(resilience)、
− 凝集性(cohesiveness)、
− 弾力性(springiness)、
− 粘着性(gumminess)、及び
− 噛み応え(chewiness)
のうちの少なくとも1つに対応するのが好ましい。
実際には、第1のユニット10は、ユーザによって入力される目標とする味に関するデータを受け取るためのユーザインターフェースを含み、この目標とする味は、1つ又はそれよりも多くの上記味の特徴の程度であり得る。代替的に、ユーザによって入力される目標とする味は、ポリッジ、油で揚げるのに適した米、調理して食すべき一般的な米等のような、幾つかの所定のメニュー選択からの調理米の種類の選択であり得る。その例において、第1のユニット10は、メニュー選択を上記目標とする味と関連付ける。更に、代替的に、第1のユニット10が米の特徴を取得した後、第1のユニット10は、米の特徴に従って調理米の目標とする味を決定し得る。例えば、第1のユニット10は、タイ米のために、高い硬さ及び中間の接着性を決定し、或いは、粘着米(粘着性の米)のために、低い硬さ及び高い接着性を決定する。米の特徴と目標とする味との間の関係は、装置のメモリ内に事前記憶させられる。目標とする米の味は、上記に列挙したものに限定されないこと、及び、あらゆる味に関連する特徴、例えば、味覚、触覚、又は嗅覚は、目標とする味の範囲内に入ることが留意されるべきである。
ユーザインターフェースからの入力がない場合には、或いは、入力が間違った情報を含む場合には、第1のユニット10は、装置1のメモリから初期設定の目標とする味も目標とする味として取得し得る。入力が間違った情報を含むならば、第1のユニット10は、ユーザにリマインダを提供して、ユーザが再入力することを要求してもよい。
米に関する情報は、米の特徴及び/又は調理米の目標とする味に限定されないことが留意されるべきである。以下の部分は、本発明の実施態様を解明するために、目標とする味を米に関する情報として使用する。本記載の教示に基づき、当業者は米に関する他の情報に対応する他の実施態様を設計し得るが、ここではこれを更に詳細に記載しない。
容器11は、米及び水を収容する。次に、ステップS22において、第1のヒータ12は、容器11内の米及び水を加熱する。
1つの実施態様では、上述のように、異なる段階は、加熱プロセス中の米と水との間の異なる物理的及び化学的な変化に対応する。物理的及び化学的な変化は、異なる温度段階で異なるので、加熱プロセス中の米及び水の状況変化と関連付けられる温度によって加熱プロセスの段階を定め得る。
水の量を規制することが有する味に対する効果の一例として、本発明者は実験を行い、実験中、加熱プロセスの異なる段階で追加的な量の水を加えた。
米の主要成分は、アミロースとアミロペクチンとを含む澱粉である。アミロース及びアミロペクチンは、加熱プロセス中に水と反応する。例えば、アミロペクチンの浸出、アミロースのペースト化、及びアミロペクチンの水吸収は、加熱プロセス中に起こる。これらの物理的及び化学的な変化は、異なる味の料理米に寄与する。物理的及び化学的な変化に含まれる水の異なる投与量を用いるならば、物理的及び化学的な変化の程度は異なり、その故に、結果として得られる調理米の味は異なる。
上記に基づき、加熱プロセスは、以下の段階に分けられる。
− 第1の温度範囲によって定められるアミロース浸出段階。その第1の温度範囲内で、主要な現象は、アミロースが米から浸出することである。浸出段階中の温度は、室温から以下に記載するアミローゼペースト化段階が開始する温度まで及ぶ。例えば、何らかの日本米に関して、それは室温から60℃までである。使用される米の間の差に依存して、温度範囲は少し異なる。
− 第2の温度範囲によって定められるアミロースペースト化段階。その第2の温度範囲内で、主要な現象は、アミラーゼのペースト化である。この段階の温度範囲は、アミローゼがアミロース浸出段階の代わりに主要な現象となる温度から開始し、このアミローゼペースト化段階は、以下に記載するアミロペクチン水吸収段階の開始で終了する。例えば、日本米に関して、この段階の範囲は、60℃〜80℃である。
− 第3の温度範囲によって定められるアミロペクチン水吸収段階。その第3の温度範囲内では、アミロペクチンの水吸収が主要な現象であり、それはアミロペクチンが水を吸収し始めるときに開始し、沸騰段階の開始まで実質的に継続する。例えば、日本米に関して、この温度範囲は、80℃〜100℃である。
− 沸騰温度によって定められる沸騰段階。この段階において、水及び米は一定期間に亘って沸騰状態に維持される。一般的に、その温度は約100℃である。
− 暖かく維持するために調理米を加熱する保温段階。
図3及び4は、異なる加熱段階における水量が調理される米の味に対して有する効果を例示している。図3及び図4において、品目0は、基準米調理スキームを表しており、基準米調理スキームは、米を調理するために320gの米と450mlの水とを使用し、全調理プロセス中に水投与を規制しない。品目1は、基準スキーム0に基づく調理スキームを表しているが、追加的な900mlの水がアミロース浸出段階、換言すれば、品目1のアミロース浸出段階において追加され、320gの米と1350mlの水とが使用される。次に、追加的な900mlの水がアミラーゼ浸出段階の最後に排水される。後続の段階において、品目1に関して、追加的な水は追加されず、追加的な水は排水されない。品目1と同様に、品目2、3、及び4は、アミロースペースト化段階、アミロペクチン水吸収段階、又は沸騰段階のそれぞれの開始に追加的な900mlの水を追加し、それぞれの段階の最後に追加的な水を排水する。図3中のチャートA、B、C、及びDは、味特徴、即ち、硬さ、接着性、凝集性、及び弾力性をそれぞれ示している。図4中のチャートE、F、及びGは、他の味特徴、即ち、弾性、粘着性、及び噛み応えをそれぞれ示している。図において、実線バーは、対応する味特徴の平均定量化値を示している。以下の表は、図3及び図4中に示される正確な定量化値をもたらしている。
Figure 2014501151
異なる段階において追加される水の量が調理される米の味に影響を及ぼすことが分かるであろう。例えば、硬さに関して、アミロースペースト化段階、アミロペクチン水吸収段階、及び沸騰段階のうちの1つの段階における追加的な水は、硬さを減少させる。接着性に関して、アミロース浸出段階、アミロースペースト化段階、及びアミロペクチン水吸収段階のうちの1つの段階における追加的な水は、接着性を減少させる。特定の段階において追加的な水を加えることによって引き起こされる調理米の味に対する他の影響は、図3、図4、及び上記の表から明らかであり、本発明では詳細に記載しない。
上記の部分は、一例として、調理米の味に対する加熱段階のうちの任意の1つの段階中の水投与を規制することの効果を明らかにしている。以下において、本発明の実施態様を用いて、各々の段階のための水量をどのように決定し且つ規制し得るかを説明する。
異なる段階の温度範囲は、上記の実施例によって限定されず、異なる特徴、例えば、異なる種、異なる鮮度等を備える米のために異なり得ることが留意されるべきである。
異なる段階のための温度範囲を装置1の製造中に事前に決定し、装置1のメモリ内に事前記憶させ得る。しかしながら、1つの同じ段階のために、使用される米の異なる特徴の故に、温度範囲は異なり得る。従って、1つの段階のために事前記憶させられる憶温度範囲は、1つよりも多くの選択肢を含み得る。従って、本方法は、各々の段階のための温度範囲を決定するステップを更に含み得る。そして、この実施態様において、装置1は、使用される米の特徴に従って各段階のための温度範囲を決定するよう、6つ目のユニット20を更に含む。
ステップS23において、第2のユニット15は、目標とする味及び/又は第1のユニット10によって得られる米の特徴に従って、所与の段階のために、その所与の段階において使用されるべき水の量を決定する。1つの実施例において、目標とする味は、少ない硬さであり、よって、上記実験に基づき、第2のユニット15は、通常の調理プロセスにおけるよりも多くの水を追加することを決定し得る。即ち、アミロースペースト化段階、アミロペクチン水吸収段階、及び沸騰段階のうちの少なくとも1つの段階において、追加的な水が追加される。他の場合には、目標とする味は、少ない硬さ及び低い接着性であり、よって、上記実験に基づき、第2のユニット15は、通常の調理プロセスよりも多くの水を追加することを決定し得る。即ち、追加的な水が、アミロースペースト化段階と、アミロペクチン水吸収段階と、のうちの少なくとも1つの段階中に加えられる。異なる又は同じ目標とする味のために、異なる段階において水の量を規制するのを可能にする様々なスキームがあり得る。簡潔性のために、本発明の更なる実施例は与えられない。
製造業者又は販売業者、実験を介して、ある程度の目標とする味をもたらすために各々の段階において使用される水の量を決定し得る。そして、所与の段階における水の量と対応する目標とする味との間のマッピング(mapping)関係を装置1のメモリ内に事前記憶させ、第2のユニット15によってロードし或いは第2のユニット15によってインターネットからダウンロードし得る。米の特徴が米に関連する情報として使用される場合、所与の段階における水の量と対応する米の特徴との間のマッピング関係は、装置10のメモリ内に事前記憶させられ、第2のユニット15によってロードされる。異なる段階において加えられるべき水の量を、例えば、第1の量の水が加えられるとき、調理プロセスの開始に決定し得る。次に、アミロース浸出段階中に追加的な10mlが加えられ、そして、アミロースペースト化段階中に5mlが第1の容器から排水され、調理米が2時間に亘って保温された後に2mlの水が加えられる。
各々の段階における水の量が決定された後、ステップS24において、加熱段階中、規制器13は、所与の段階に対応する決定水量に従って、所与の段階における水の量を規制する。
実際には、装置1は、第1の容器11内で加熱される米及び水の温度を検出する温度センサを含み得る。所与の段階が進行中であるとき、例えば、第1の容器11中の米及び水の温度が所与の段階の温度に達したことを温度センサが検出するとき、規制器13は、その所与の段階のために第1の容器内に水の量を規制する。
具体的には、規制器13は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。
− 第1の容器11から水の少なくとも一部を排水するために、第1の容器11に接続されるドレーナ(排水器)。
− 第1の容器11内に水を追加するための第5のユニット。
1つの実施例において、従前の段階のために使用される第1の容器11内の水の量が現在の段階のために決定される水の量を超えるとき、ドレーナは、所定の量の水を満足するよう、容器から水を排水する。ドレーナは、容器11からより多くの水を排水し得る。その場合、第5のユニットは、排水される水の一部を補償するために、新しい水を容器内に加える。
他の実施例において、第1の容器内に水の量が、所与の段階のための決定量よりも少ないならば、第5のユニットは、その所与の段階中に容器に水を加える。追加される水は一定の温度にあるので、これは第1の容器11内に米及び水の温度に影響を及ぼし得る。従って、第2のユニット15は、更に、その所与の段階中に水を加える正確な時間を決定し得、加えられるべき水がどの温度まで加熱されるべきかを決定し得る。水を加える正確な時間は、例えば、アミロースペースト化段階(60℃〜80℃)内にあり得る。水は第1の容器11内の米及び水が70℃まで加熱されるときに加えられなければならず、それは水が加えられるべき時点を特定する。加えられるべき水の温度は、第1の容器11内の水及び米の温度に基づき得る。調理段階を続けるために、例えば、容器内の水温が70℃のとき、70℃の水を容器内に加え得る。
上記実施例において、装置1は、第1の容器11に加えて、水を収容するための第2の容器19を更に含み、第2の容器19は、第1の容器内に水を加えるための第5のユニットの一部である。規制器13が決定された水量並びに水が加えられるべき温度及び時間について知らされるとき、規制器13は第2のヒータ16を制御して、第2の容器19内の水を決定された温度まで加熱し、引き続き、決定された時点で水を加える。
例えば、追加的な水がアミロペクチン水吸収段階中に加えられるべき場合、水は台所内の水道栓から水を導入され得、水は規制器13によって第1の容器11内に加えられる前に、第2のヒータ16によって、例えば、80℃の温度まで加熱される。アミロペクチン水吸収段階が終了するとき、規制器13は、沸騰段階のために決定される水量要件を満足するために、容器から水を排水し、加熱プロセスは、沸騰段階に進む。
他の実施態様において、規制器13は第2のヒータ16を制御して、加えられるべき水を現在の段階の後の段階に従った温度まで加熱する、換言すれば、現在の段階をスキップして次の段階に進むために、より高い温度の水を加える。何故ならば、特別な味に寄与し得る特定の温度範囲内の典型的な物理的及び化学的な変化を避けるために、その特定の温度範囲がスキップされることがあるからである。例えば、アミロースペースト化段階が終了し、アミロペクチン水吸収段階が開始しようとするとき、即ち、米及び水の現在の温度が約80℃であるとき、第2のヒータ16は、加えられるべき水を100℃まで加熱し得る。規制器13は、容器11から80℃の温度を有する全ての水を排水し、100℃の温度を有する水を容器11内に注ぎ込む。このようにして、アミロペクチン水吸収段階はスキップされ、これはおそらく外側層の味とは異なる調理米の内側層の味をもたらし、それによって、特異な味をもたらす。先ず、第2のヒータによって加熱され、次に、容器11に加えられなければならない、室温にある水道水を加えることに比べて、現在の米/水の温度よりも高い温度の水を追加することは、調理プロセスの開始に、迅速で均一な加熱も可能にする。
好適実施態様において、第3のユニット17は、調理米の目標とする味又は米の特徴に関連する情報に従って、各々の段階の時間期間を決定する。そして、コントローラ18は第1のヒータ12を制御して、所与の段階のために決定される時間期間に従って、容器11内の米及び水を加熱する。このようにして、所与の段階の時間期間を制御することによって、所与の段階中に米及び水に起こる物理的及び化学的な変化の程度を更に制御し得、より正確な目標とする味が提供されることを可能にする。
実際には、図5を一例とすると、第1のヒータ12は、3つのヒータ120,121,122によって実現される。そして、コントローラ18は、ある段階における温度が急速に増大させられるよう、その段階の開始に3つのヒータの全てのスイッチを入れ得るので、その段階の時間期間が比較的短く、その段階中に起こる物理的及び化学的な変化がより少ない。或いは、コントローラ18は、1つの段階において1つ又は2つのヒータのスイッチを入れるだけであり、その段階の時間期間は比較的長く、より多くの物理的及び化学的な変化がその段階中に起こる。
実際には、製造業者又は販売業者は、経験を介して、あの目標とする味を提供するための各々の段階のための時間期間を決定し得る。米の目標とする味又は特徴のような、取得される情報及び所与の段階のための時間期間のマッピングは、装置1のメモリ内に事前記憶させられ、第3のユニット17によってロードされ、或いは、第3のユニット17によってインターネット17からダウンロードされ得る。
米の特徴が考慮される場合、第3のユニット16は、使用される米の特徴に従って所与の段階の時間期間を更に決定し得る。
このようにして、異なる段階における水の量が規制される加熱プロセスの後、米は目標とする味をもたらすよう調理される。水の自然な蒸発(換言すれば、加熱プロセス中、水は加熱され、次に、蒸気になり、消失する)は、加熱プロセス中の水の量の規制として考えられない。
本発明の他の実施態様は、調理米の品質が保温中に劣化するという技術的問題を解決することを目標としている。この実施態様の着想は、米が保温された後、使用者が米を食べることを欲する前に、水を加え、水で米を加熱することによって米を再生させる(もどす)ことにある。
具体的には、米が調理され、ある期間に亘って保温された後、その実施態様に従って、水が調理米に加えられる。加えられる水の量は、米の量に従って前もって決定されるのが好ましい。例えば、使用者によって食べられて米が部分的に取り除かれるならば、これは有利である。残余の米の量を測定するために重量センサを使用し得る。適切な量の水を残余の米の量と相関させるためにコントローラを使用し得る。
より良好な味を達成するために、加えられるべき水は、保温される調理米の温度(例えば、75℃)よりも高い温度にある。水及び米の温度は等しいのが好ましい。1つの場合には、米を澱粉逆行温度(約60℃)の直ぐ上の温度で保温し得、これはエネルギを節約し得る。よって、この場合、加えられるべき水の温度は60℃にある。後に解明するように、この温度に達するために、装置1によって水を加熱し得る。
加熱ステップでは、米の現在の温度を維持するために、或いは、調理米及び追加水の温度を増大させるために、米は水と共に加熱される。米及び水は沸騰温度まで加熱されるのが好ましい。
加熱ステップの期間は、米が保温される時間に依存し得る。
以下は、この実施態様の効果の詳細な結果の一部である。
Figure 2014501151
米の味分析器の結果は、(予想通り)米が10分〜100分に亘って保温されるときに悪化する。実施態様を実施することによって、(調理米品質の主観評価と相関するよう示される)米の味分析器の結果は改良される。含水量は米品質を測定する際に鍵となるパラメータであり、最良の主観的な味の結果は、含水量が62〜63%の間にあるときに得られる。上記に示すように、その実施態様は、感覚品質と相関する含水量を改良し得る。その実施態様に従って処理される米の主観的な味試験は、主観的な米品質の明らかな改良も示す。
これらの試験では、比較的少量の水が加えられ、それは既に明らかな改良をもたらすことが留意されるべきである。僅かの水を加えることの利点は、米が取り除かれるとき、その解決策がより頑強(ロバスト)なことである。
実際には、図5に示すように装置1を実現し得る。その図面では、第1の容器11は、内側ポット110によって実現され、米R及び水Wが内側ポット110内に収容される。第1のヒータ12は、3つのヒータ120,121,122によって実現され、ヒータ120,121,122は、内側ポット110を、それぞれ上から、一方の側から、及び下から加熱する。規制器13のドレーナは、内側ポット110の底部にあるドレーナ弁130によって実現される。規制器の第5のユニットを、第2の容器19である水タンク132と、水ポンプ135と、水送りパイプ133と、複数のノズル134とによって実現可能であり、水タンク132は水を蓄え、水ポンプ135は水を水タンク132から水送りパイプ133内にポンピングし、給水パイプ133は水を内側ポット110の頂部にある複数のノズル134に運び、複数のノズル134は水を内側ポット110内に吹き付ける。第2のヒータ16は、水タンク132の底部にあるヒータ160によって実現される。装置1は、更に、外側ハウジング170と、上方蓋180とを含む。この実施態様では、排水弁130と水タンク132とを接続する排水パイプ131がある。内側ポット110から排水される水は、後の段階における使用のために水タンク132に循環させられて戻り、この解決策は、調理のために使用される水を節約する。他の実施態様において、排水弁130は、水を容器から下水管内に排出するよう下水管に接続し、水タンク132は台所内の水道栓に接続し、新鮮な水道水を使用し得る。
100℃の水のような熱湯のポンピングは、装置1を実施するのをより困難にし、その費用を増大させる。図6は、他の好適実施態様を示している。この実施態様において、水を加えるための第5のユニットは、容器11より上に配置される第2の容器19を含む。第2の容器19内に水を充填させるための水入口20がある。第2のヒータ190は、下から第2の容器19に取り付けられる。しかしながら、第2のヒータ190を、側部のような、任意の他の場所にも配置し得る。装置1は、第2の容器19の底部にある弁60と、弁60の下の散布機構61とを含む。重力の作用の下で、第2の容器19内の水が下向きに散布機構61まで流れるのを可能にするよう弁を開き得る。複数の均等に分布される孔611を備える隔壁610によって散布機構61を実現し得る。隔壁610は第1の容器110より上にあり、水が容器110内に落下するのを可能にする。ノズルによって或いは他の適切な方法において散布機構61を実現し得る。この実施態様は、極めて高温の水をポンピングする必要を排除し、それによって、装置1の複雑性及び費用を削減する。
更に、第2の容器19を装置1内に固定し得る。或いは、容易な洗浄のために、第2の容器19は装置1から取り外し可能であり得る。
図7に示すような更なる好適実施態様において、装置1は、水を収容するための第3の容器23を更に含む。第3の容器23を第1の容器110の側に配置し得る。第3の容器23は、上流D1(第2の容器に水をもたらす)及び下流D2(第2の容器からの逆流)をそれぞれ走る第1及び第2の流路を介して、第2の容器19に接続する。流れコントローラ21及び22は、それらの流路を通じて、第2の容器19及び第3の容器23に水をそれぞれ供給する。ある実施態様において、コントローラ21は、第3の容器と第2の容器との間の第1の流路内のポンプである。コントローラ22は、第3の容器と第2の容器との間の第2の流路内の弁である。一般的には、通常のポンプを使用し得るよう、第3の容器23内の水は高温にはない。上流及び下流のための2つの流路は本発明を限定せず、上流及び下流の両方のための1つだけの流路、又は、2つよりも多くの流路も適用可能である。
調理プロセス中に水が数回加えられる必要がある場合、上記の実施態様は有利である。何故ならば、水を第3の容器23から第2の容器19に数回もたらし得、毎回適切な量の水だけがもたらされるからである。具体的には、流れコントローラ21は、所与の量の水を第3の容器23から第2の容器19に送り、第2のヒータは、第2の容器内の水を所望の温度まで加熱する。前述のような適切なときに、第5のユニットは、米を調理するために、加熱された水を第2の容器19から第1の容器11内に加え得る。その後、流れコントローラ21によって制御される熱湯の一連の追加がある。米が調理された後に、幾らかの水が第2の容器19内に残るならば、水が第3の容器23に流れて戻るのを可能にするよう弁22を開き得る。
上記の動作では、一定の温度及び時間設定を利用することによって水投与を操作し、それによって、費用も節約することが便利である。
ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせを用いて、上記ユニットを実施し得る。例えば、第1のユニット、規制器、第2のユニット、第3のユニット、コントローラ、及び第4のユニットの機能を遂行するためのプログラムコードは、メモリ内に記憶される。これらのコードは、装置1を制御するマイクロコントローラユニット(MCU)によってロードされ且つ実行される。他の実施例において、特定のICチップは、これらのユニットの機能を遂行し、これらのチップをMCUによって制御し得る。当業者は本発明の実施態様を本記載によって教示される着想及び原理に従って様々な方法において実施し得る。
当業者は、本記載、図面、及び添付図面の検討を通じて、開示の実施態様に対する変更を理解し且つ認識し得る。本発明の精神から逸脱しない全てのそのような変更は、付属の請求項の範囲内に含まれることが意図されている。「含む」という用語は、請求項又は本記載中に列挙されない素子又はステップの存在を排除しない。素子に先行する冠詞又は不定冠詞は、複数のそのような素子が存在することを排除しない。本発明の実施において、請求項中の幾つかの追加的な特徴を1つの構成部品によって実現し得る。請求項において、括弧内に配置される如何なる参照符号も請求項を限定するものと考えられてはならない。用語「ステップ」又は「ユニット」の前に使用される「第1」、「第2」のような序数は、異なる素子を区別するためだけであり、ステップ又はユニットの如何なる順序をも提示し或いは示唆することは意図されていない。換言すれば、それは他の特別な意味を有しないユニットの名前であるに過ぎない。

Claims (23)

  1. 米を調理する方法であって、
    − 米に関する情報を取得すること、
    − 容器内で米及び水を加熱すること、及び、
    − 該加熱プロセス中、前記情報に従って前記水の量を規制すること、を含む、
    方法。
  2. 前記取得するステップは、
    − 米の特徴を取得すること、及び、
    − 調理米の目標とする味を取得すること、のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記目標とする味を取得するステップは、
    − 前記米の特徴に従って、調理米の前記目標とする味を決定すること、を含む、
    請求項2に記載の方法。
  4. 規制するステップの前に、
    − 前記情報に従って、前記加熱プロセス中に使用される水の量を決定すること、を更に含み、
    前記規制するステップは、前記決定される水の量に従って水の量を規制する、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記加熱プロセスは、
    − ある温度範囲によって定められるアミロース浸出段階であって、該温度範囲内では前記アミロースの浸出が主要現象であるアミロース浸出段階、
    − ある温度範囲によって定められるアミロースペースト化段階であって、該温度範囲内ではアミローゼのペースト化が主要現象であるアミロースペースト化段階、
    − ある温度範囲によって定められるアミロペクチン水吸収段階であって、該温度範囲内ではアミロペクチンの水吸収が主要現象であるアミロペクチン水吸収段階、
    − 水が沸騰させられる温度によって定められる沸騰段階、及び、
    − 米が調理され且つ保温されるよう加熱される保温段階、
    のうちの少なくとも1つの段階を含む、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記規制するステップは、
    − 水の少なくとも一部を前記容器から排水すること、及び、
    − 前記容器内に水を加えること、
    のうちの少なくとも1つによって水の量を規制する、
    請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の方法。
  7. 水を追加する前に、当該方法は、加えられるべき水の温度及び水が追加されるべき時点を決定するステップと、加えられるべき水を前記決定される温度まで加熱し且つ前記決定される時点に前記加熱される水を加えるステップとを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 当該方法は、更に、
    − 米に関する前記情報に従って前記段階の各々のための時間期間を決定するステップと、
    − 所与の段階のために決定される対応する時間期間に従って、前記所与の段階における加熱を制御するステップと、を含む、
    請求項5に記載の方法。
  9. 前記米の特徴は、
    − 米の量、
    − 米の種、
    − 米の鮮度、
    − 米が生育する領域、及び、
    − 米の品質、の少なくとも1つに対応する、
    請求項2又は3に記載の方法。
  10. 前記目標とする味は、
    − 硬さ、
    − 接着性、
    − 弾性、
    − 凝集性、
    − 弾力性、
    − 粘着性、及び、
    − 噛み応え、の少なくとも1つに対応する、
    請求項2又は3に記載の方法。
  11. 前記水を加えるステップは、
    − 保温段階中に米に水を加えること、及び、
    − 前記保温段階中に前記加えられる水で米を加熱することを含む、
    請求項6に記載の方法。
  12. 前記加熱するステップは、
    − 米の現在の温度を維持するために、或いは、
    − 米の温度を増大させるために、前記加えられる水で米を加熱する、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記水を加えるステップは、調理米の温度よりも高い温度で水を加え、前記加熱するステップは、前記加えられる水で米を沸騰温度まで加熱する、請求項11に記載の方法。
  14. 水を加える前に、前記規制するステップは、
    − 調理され且つ保温される米の量と、
    − 米が保温される期間と、
    のうちの少なくとも1つに従って、加えられるべき水の量を更に決定し、
    前記加熱するステップは、
    − 米が保温される前記期間、
    に対応する期間続く、
    請求項11に記載の方法。
  15. 米を調理する装置であって、
    − 米と水を収容するための第1の容器と、
    − 該第1の容器内で米と水とを加熱するための第1のヒータと、
    − 前記加熱の間、前記第1の容器内の水の量を規制するための規制器と、を含む、
    装置。
  16. 米に関する情報を取得するための第1のユニットを含む、請求項15に記載の装置。
  17. 前記第1のユニットは、米に関する前記情報として、
    − 米の特徴と、
    − 調理米の目標とする味と、
    のうちの少なくとも1つを取得するために使用される、
    請求項16に記載の装置。
  18. 当該装置は、前記情報に従って、前記加熱プロセスにおいて使用されるべき水の量を決定するための第2のユニットを更に含み、
    前記規制器は、前記決定される水の量に従って前記水の量を規制する、
    請求項15に記載の装置。
  19. 前記加熱プロセスは、
    − ある温度範囲によって定められるアミロース浸出段階であって、該温度範囲内では前記アミロースの浸出が主要現象であるアミロース浸出段階と、
    − ある温度範囲によって定められるアミロースペースト化段階であって、該温度範囲内ではアミローゼのペースト化が主要現象であるアミロースペースト化段階と、
    − ある温度範囲によって定められるアミロペクチン水吸収段階であって、該温度範囲内ではアミロペクチンの水吸収が主要現象であるアミロペクチン水吸収段階と、
    − 水が沸騰させられる温度によって定められる沸騰段階と、
    − 米が調理され且つ保温されるよう加熱される保温段階と、
    のうちの少なくとも1つの段階を含む、
    請求項15に記載の装置。
  20. 前記規制器は、
    − 前記第1の容器から水の少なくとも一部を排水するために、前記第1の容器と接続されるドレーナと、
    − 前記第1の容器内に水を加えるために、前記第1の容器と接続される第5のユニットと、のうちの少なくとも1つを含み、
    前記第5のユニットは、
    − 前記第1の容器に加えられるべき水を収容するための第2の容器、を更に含み、
    当該装置は、
    − 前記第2の容器内の水を加熱するための第2のヒータ、を更に含む、
    請求項15乃至19のうちのいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記第2の容器は、固定的な方法又は取り外し可能な方法のいずれかにおいて前記第1の容器の上に配置され、
    前記第5のユニットは、
    − 水を前記第1の容器内に散布するための散布機構と
    − 前記第2の容器内の水が前記散布機構内に流れるのを可能にするための弁と、を更に含む、
    請求項20に記載の装置。
  22. − 前記第2の容器と接続される、水を収容するための第3の容器と、
    − 前記第2の容器から前記第3の容器への並びに前記第3の容器から前記第2の容器への水の供給を制御するための流れコントローラと、を更に含む、
    請求項21に記載の装置。
  23. 前記流れコントローラは、所与の量の水を前記第3の容器から前記第2の容器に送り、
    前記第2のヒータは、前記第2の容器内の前記所与の量の水を加熱し、
    前記第5のユニットは、前記第2の容器から前記第1の容器内に前記加えられる水を加える、
    請求項22に記載の装置。
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