JP2014239686A5

JP2014239686A5 -

Info

Publication number: JP2014239686A5
Application number: JP2014144592A
Authority: JP
Filing date: 2014-07-14
Publication date: 2015-07-09

Claims

第１のアミノ酸配列をコードする第１のヌクレオチド配列、及び第２のアミノ酸配列をコードする第２のヌクレオチド配列を含む昆虫細胞であって、
第１と第２のアミノ酸配列が、第１と第２のアミノ酸配列間で少なくとも９０％のアミノ酸同一性を有する少なくとも１００アミノ酸の共通アミノ酸配列を含み、
第１と第２のアミノ酸配列中の共通アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列の同一性が８０％未満であり、
第１のヌクレオチド配列がパルボウイルスＲｅｐ５２タンパク質のアミノ酸配列をコードし、第２のヌクレオチド配列がパルボウイルスＲｅｐ７８タンパク質のアミノ酸配列をコードし、
前記共通アミノ酸配列がパルボウイルスＲｅｐ５２タンパク質の２番目のアミノ酸からもっともＣ末端側のアミノ酸までのアミノ酸配列を含み、
第１のヌクレオチド配列中の共通アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列が、第２のヌクレオチド配列中の共通アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列と比べると昆虫細胞に対して改良されたコドン使用バイアスを有する、
昆虫細胞。
第１と第２のアミノ酸配列中の共通アミノ酸配列が、少なくとも９９％のアミノ酸同一性を有する、請求項１に記載の昆虫細胞。
第１と第２のアミノ酸配列中の共通アミノ酸配列が、１００％のアミノ酸同一性を有する、請求項２に記載の昆虫細胞。
第１と第２のヌクレオチド配列が核酸構築物の一部であり、第１と第２のヌクレオチド配列がそれぞれ昆虫細胞での発現のための発現制御配列に作動可能に連結されている、請求項１から３までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
第１のヌクレオチド配列が、ポリへドロンプロモーターに作動可能に連結され、第２のヌクレオチド配列が、ｐ１０又は△Ｅ１プロモーターに作動可能に連結されている、請求項４に記載の昆虫細胞。
第１のヌクレオチド配列が、下記：
（ａ）配列番号１０と少なくとも８５％同一性の配列、
（ｂ）（ａ）の全長配列と相補的なヌクレオチド配列、及び
（ｃ）遺伝コードの縮重により（ａ）の配列と異なるヌクレオチド配列
からなる群から選択されるパルボウイルスＲｅｐ５２タンパク質の第１のアミノ酸配列をコードする、請求項１から５までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
第１のヌクレオチド配列が、配列番号１０で示される第１のアミノ酸配列をコードする、請求項６に記載の昆虫細胞。
第２のヌクレオチド配列が、△Ｅ１プロモーターに作動可能に連結されている、請求項７に記載の昆虫細胞。
第２のヌクレオチド配列中のＲｅｐ７８タンパク質及びＲｅｐ５２タンパク質の翻訳開始点間に存在するすべてのＡＴＧ配列が除去された、請求項１から５までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
第２のヌクレオチド配列の翻訳開始コドンが、ＡＣＧ又はＣＴＧである、請求項９に記載の昆虫細胞。
第１のヌクレオチド配列が、配列番号１０で示される第１のアミノ酸配列をコードする、請求項１０に記載の昆虫細胞。
第２のヌクレオチド配列が、ｐ１０プロモーターに作動可能に連結されている、請求項１０に記載の昆虫細胞。
パルボウイルスＲｅｐタンパク質がアデノ随伴ウイルス（ＡＡＶ）Ｒｅｐタンパク質である、請求項１から１２までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
第１と第２のヌクレオチド配列にコードされているパルボウイルスＲｅｐタンパク質が同一の血清型である、請求項１３に記載の昆虫細胞。
（ａ）少なくとも１つのパルボウイルス逆方向末端反復（ＩＴＲ）ヌクレオチド配列を含む第３のヌクレオチド配列と、
（ｂ）昆虫細胞での発現のための発現制御配列に作動可能に連結されたパルボウイルスカプシドタンパク質コード配列を含む第４のヌクレオチド配列と
をさらに含む、請求項１から１４までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
第３のヌクレオチド配列が、対象の遺伝子産物をコードする少なくとも１つのヌクレオチド配列をさらに含み、対象の遺伝子産物をコードする前記少なくとも１つのヌクレオチド配列が昆虫細胞で産生されるパルボウイルスベクターのゲノムに組み込まれる、請求項１５に記載の昆虫細胞。
第３のヌクレオチド配列が、２つのパルボウイルスＩＴＲヌクレオチド配列を含み、対象の遺伝子産物をコードする少なくとも１つのヌクレオチド配列が前記２つのパルボウイルスＩＴＲヌクレオチド配列の間に位置している、請求項１６に記載の昆虫細胞。
第１、第２、第３及び第４のヌクレオチド配列の少なくとも１つが昆虫細胞のゲノムに安定的に組み込まれている、請求項１５から１７までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
パルボウイルスがＡＡＶである、請求項１５から１８までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
相同領域の少なくとも３００アミノ酸が、第１及び第２のアミノ酸配列間に少なくとも９０％の配列同一性を有する、請求項７に記載の昆虫細胞。
全相同領域が、第１及び第２のアミノ酸配列間に少なくとも９０％の配列同一性を有する、請求項７に記載の昆虫細胞。
（ｉ）昆虫細胞が、スポドプテラ・フルギペルダ（Ｓｐｏｄｏｐｔｅｒａｆｒｕｇｉｐｅｒｄａ）細胞であり、
（ｉｉ）バキュロウイルスベクターが、オートグラファ・カリフォルニカ（Ａｕｔｏｇｒａｐｈａｃａｌｉｆｏｒｎｉｃａ）核多角体病ウイルス（ＡｃＭＮＰＶ）ベクターである、
請求項７に記載の昆虫細胞。
対象の遺伝子産物が、ＣＦＴＲ、第ＩＸ因子、リポタンパク質リパーゼ、ＬＰＬＳ４４７Ｘ、アポリポタンパク質Ａ１、ウリジン二リン酸グルクロノシルトランスフェラーゼ（ＵＧＴ）、網膜色素変性症ＧＴＰアーゼレギュレーター相互作用タンパク質（ＲＰ−ＧＲＩＰ）、サイトカイン、又は、たとえば、ＩＬ−１０のようなインターロイキン、ポルフォビリノーゲン脱アミノ酵素（ＰＢＧＤ）、及びアラニン：グリオキシル酸アミノトランスフェラーゼからなる群から選択される、請求項１６から２２までのいずれか一項に記載の昆虫細胞。
昆虫細胞において組換えパルボウイルスビリオンを産生するための方法であって、
（ａ）請求項１５に記載の昆虫細胞を、組換えパルボウイルスビリオンが産生されるような条件下で培養する段階と、
（ｂ）前記組換えパルボウイルスビリオンの回収と
を含む方法。
固定化抗パルボウイルス抗体を使用した前記ビリオンのアフィニティー精製の段階をさらに含む、請求項２３に記載の方法。
前記抗体が一本鎖ラクダ科動物抗体又はそのフラグメントである、請求項２５に記載の方法。