JP2014237200A - チャックテーブル及び研削研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨加工時に発生する加工熱を充分に除熱できるようにすることを目的とする。【解決手段】チャックテーブル11は、板状ワークWを吸引保持する吸引保持機構部100と、チャックテーブル11を冷却する冷却機構部110とにより構成され、吸引保持機構部100は、円盤状の吸引板101と吸引板101を囲繞する凹形状の枠体102と枠体102の内部に形成され吸引板101と吸引源106とを連通させる吸引路105とを備え、冷却機構部110は、枠体102の内部に吸引路105と連通しない水路111と、水源114に接続される供給口112と、枠体102の側壁104に形成される排水口113と、を少なくとも備えているため、板状ワークWの研磨時において水路111に冷却水を流入させることにより、チャックテーブル11の加工熱を充分に除熱し、チャックテーブル11の熱膨張を防止することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、板状ワークを保持するチャックテーブル及びチャックテーブルに保持された板状ワークに対して研削及び研磨を施す研削研磨装置に関する。
被加工物である板状ワークの表面を鏡面加工する研磨装置は、板状ワークを吸引保持するチャックテーブルと、板状ワークに研磨を施す研磨パッドを有する研磨手段とを少なくとも備えており、研磨パッドによって板状ワークの表面を研磨している。
研磨装置において板状ワークに対し乾式の研磨加工(ドライポリッシング)を行う場合には、研磨加工時に研磨パッドに生じる加工熱を除熱するために、研磨パッドに高圧エアーを吹き付けて冷却している。しかし、高圧エアーによる冷却では、研磨パッドの除熱が不十分であるため、研磨パッドに蓄熱された加工熱が板状ワークを介して保持テーブルに蓄熱される。その結果、保持テーブルが熱膨張していまい、板状ワークの加工精度に支障をきたすことがある。
そこで、下記の特許文献1に示すように、冷却機能を備えるチャックテーブルが提案されている。このチャックテーブルは、板状ワークが載置される吸引板と、該吸引板の裏面側の冷却手段とを備えている。冷却手段は、冷却液の供給源に連通する冷却供給路と吸引源に連通する真空吸引路とを備えている。板状ワークを研磨する際には、板状ワークをチャックテーブルに吸引保持させ、冷却液供給路からチャックテーブルの吸引板に向けて冷却水を供給しつつ真空吸引路で冷却水を吸引することにより、チャックテーブルに蓄熱された加工熱を除熱することができる。
特開2003−229394号公報
しかしながら、上記チャックテーブルに板状ワークを吸引保持させ、板状ワークを研磨する際には、上記真空吸引路は、板状ワークを吸引するための吸引路であるとともに、冷却水を吸引するための吸引路でもあるため、冷却水の吸引量には限界がある。したがって、十分な量の冷却水を使用することができず、チャックテーブルに蓄熱される加工熱を充分に除熱できないという問題がある。
また、研削加工と研磨加工とを一体にした研削研磨装置においては、研磨加工時に熱膨張したチャックテーブルに別の板状ワークを保持させ、研削加工を継続して行うと、板状ワークの厚み精度に悪影響を及ぼすという問題もある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、研磨加工時に発生する加工熱を充分に除熱できるようにすることに発明の解決すべき課題を有している。
本発明は、板状ワークを吸引保持するチャックテーブルであって、該チャックテーブルは、板状ワークを吸引保持する吸引保持機構部と、該チャックテーブルを冷却する冷却機構部とにより構成されており、該吸引保持機構部は、円盤状の多孔質部材により形成され板状ワークを吸引保持する吸引板と、該吸引板を囲繞する凹形状の枠体と、該枠体の内部に形成され該吸引板と吸引源とを連通させる吸引路と、を少なくとも備え、該冷却機構部は、該吸引路に連通せずに該枠体の内部に形成され水源に連通する水路と、該水路の一端に形成され該水源に接続される供給口と、該枠体の側壁において開口し該水路の他端に形成される排水口と、を少なくとも備える。
上記チャックテーブルは、上記水路を上記枠体の側壁より径方向外側に延長させるとともに下方向に曲げて形成された延長水路を備え、該延長水路の先端を排水口とすることが望ましい。
本発明は、板状ワークを保持する保持手段と、該保持手段に保持された板状ワークを研磨する研磨手段と、該保持手段に保持された板状ワークを研削する研削手段とにより少なくとも構成される研削研磨装置であって、該保持手段は、上記チャックテーブルと、該チャックテーブルを回転させる回転手段と、該チャックテーブルの前記供給口を介して水源に連通する水路と、を少なくとも備える。
本発明にかかるチャックテーブルは、枠体の内部において吸引路と連通せずに水源に連通する水路と、水路の一端において水源に接続される供給口とを備えているため、吸引路で水の吸引を行うことがなく、水路に流入する水の供給量を増やすことができる。したがって、板状ワークを研磨する際には、水路に水を流入させることによりチャックテーブルの内部の加工熱を充分に除熱してチャックテーブルが熱膨張することを防止できる。
また、チャックテーブルは、枠体の側壁において開口する排水口を水路の他端に備えているため、排水口から放出される冷却水によってチャックテーブルの周囲も冷却することができ、チャックテーブルの周囲も含めて温度管理が可能となる。
また、チャックテーブルは、水路を枠体の側壁より外側で径方向に延長させるとともに下方向に曲げて形成される延長水路を備え、延長水路の先端に形成される排水口が下向きとなっているため、チャックテーブルの回転による遠心力の影響を小さくして排水口から排水される冷却水が霧状になることを防止することができる。
さらに、本発明にかかる研削研磨装置の保持手段は、上記チャックテーブルと、該チャックテーブルを回転させる回転手段と、該チャックテーブルの供給口を介して水源に連通する水路と、を少なくとも備えているため、研削研磨装置で板状ワークを研磨する際には、水路に水を流入することによりチャックテーブルの内部の加工熱を充分に除熱してチャックテーブルが熱膨張することを防止できる。
したがって、研磨時に使用したチャックテーブルに加工前の別の板状ワークを保持させ、板状ワークの研削加工を行ったとしても板状ワークの加工精度を維持することが可能となる。
研削研磨装置の構成を示す斜視図である。 保持手段の第1例の構成を示す断面図である。 チャックテーブルの分解斜視図である。 チャックテーブルを下方側から見た斜視図である。 保持手段の第1例で板状ワークを吸引保持し、板状ワークを研磨する状態を示す断面図である。 保持手段の第2例で板状ワークを吸引保持し、板状ワークを研磨する状態を示す断面図である。 延長水路を備える冷却機構部の複数の変形例を示す部分拡大断面図である。
図1に示す研削研磨装置1は、被加工物に対する研削加工と研磨加工とを実施できる加工装置である。研削研磨装置1は、Y軸方向にのびる装置ベース2を有しており、装置ベース2の中央部には、回転可能なターンテーブル3が配設されている。このターンテーブル3の上には、被加工物を保持し自転可能な保持手段10が複数配設されている。そして、ターンテーブル3が回転することにより、保持手段10を公転させることができる。
装置ベース2のY軸方向前部には、加工前の被加工物が収容されるカセット4aと、加工後の被加工物が収容されるカセット4bとを備えている。また、カセット4a及びカセット4bに対面する位置には、カセット4aからの被加工物の搬出を行うとともにカセット4bへの被加工物の搬入を行う搬送ロボット6が配設されている。搬送ロボット6の可動範囲には、被加工物を仮置きするための仮置き手段7と、加工後の被加工物に付着した加工屑を洗浄する洗浄手段8が配設されている。
仮置き手段7の近傍には、仮置き手段7に仮置きされた加工前の被加工物を保持手段10に搬送する第1の搬送手段9aが配設されている。また、洗浄手段8の近傍には、保持手段10に保持された加工後の被加工物を洗浄手段8に搬送する第2の搬送手段9bが配設されている。
装置ベース2のY軸方向後部には、Z軸方向にのびるコラム5aが立設されている。コラム5aの前方において第1の研削送り手段30aを介して第1の研削手段20aが配設されている。また、コラム5aに隣接してコラム5bが立設されており、コラム5bの前方において第2の研削送り手段30bを介して第2の研削手段20bが配設されている。
第1の研削手段20aは、Z軸方向に軸心を有するスピンドル21と、スピンドル21を囲繞するハウジング22と、スピンドル21の一端に接続されたモータ23と、スピンドル21の下端にマウント24を介して装着された研削ホイール25と、研削ホイール25の下部に環状に固着された粗研削用の砥石26aとを備えている。第2の研削手段20bは、仕上げ研削用の砥石26bを備え、これ以外は第1の研削手段20aと同様の構成となっている。
第1の研削送り手段30aは、Z軸方向にのびるボールネジ31と、ボールネジ31の一端に接続されたモータ32と、ボールネジ31と平行にのびる一対のガイドレール33と、ハウジング33に連結されたガイド板34とを備えている。ガイド板34の側部には一対のガイドレール33が摺接するとともにガイド板34の中央部に形成されたナットにボールネジ31が螺合している。モータ32がボールネジ31を駆動することにより、ガイド板34とともに第1の研削手段20aをZ軸方向に昇降させることができる。なお、第2の研削送り手段30bは、第1の研削送り手段30aと同様の構成となっている。
図1に示すように、装置ベース2のX軸方向後部には、Z軸方向にのびるコラム5cが立設されている。コラム5cの前方においてZ軸方向送り手段50及びY軸方向送り手段60を介して被加工物に対し乾式の研磨加工(ドライポリッシング)を行う研磨手段40が配設されている。研磨手段40は、Z軸方向に軸心を有するスピンドル41と、スピンドル41を囲繞するハウジング42と、スピンドル41の一端に接続されたモータ43と、スピンドル41の下端にマウント44を介して装着された研磨パッド45とを備えている。
Z軸方向送り手段50は、Z軸方向にのびるボールネジ51と、ボールネジ51の一端に接続されたモータ52と、ボールネジ51と平行にのびる一対のガイドレール53と、ハウジング42に連結されたガイド板54とを備えている。モータ52がボールネジ51を駆動することにより、研磨手段40をZ軸方向に昇降させることができる。また、Y軸方向送り手段60は、Y軸方向にのびるボールネジ61と、ボールネジ61の一端に接続されたモータ62と、ボールネジ61と平行にのびる一対のガイドレール63と、Z軸方向送り手段50を支持するガイド板64とを備えている。そして、モータ62がボールネジ61を駆動することにより、ガイド板64とともに研磨手段40をY軸方向に水平移動させることができる。
保持手段10は、図2に示すように、被加工物を吸引保持するチャックテーブル11と、チャックテーブル11を回転させる回転手段13と、を少なくとも備えている。チャックテーブル11の下端には、回転手段13が接続された回転軸12が連結されている。回転手段13は、モータ13aに接続されたプーリ13bと、回転軸12に取り付けられたプーリ13cと、プーリ13bとプーリ13cとに巻かれたベルト13dとにより構成されている。プーリ13bの駆動によりベルト13がプーリ13cを従動させて回転軸12とともにチャックテーブル11を回転させることができる。
チャックテーブル11は、被加工物を吸引保持するための吸引保持機構部100と、チャックテーブル11を冷却するための冷却機構部110とにより構成されている。図3に示すように、吸引保持機構部100は、円盤状に形成される吸引板101と、吸引板101を囲繞する枠体102とを備えている。吸引板101は、多孔質保持部材により構成されており、その上面が被加工物を吸引保持する吸引面101aとなっている。枠体102の中央部分には、吸引板101の外径よりも大きい内径を有する凹部103が形成されている。凹部103の中央には、吸引板101と吸引源106とを連通させる吸引路105を備えている。そして、吸引板101を枠体102の凹部103に嵌め込んでチャックテーブル11として使用することができる。
図4に示す冷却機構部110は、枠体102の内部において枠体102の中心部から放射状にのびるとともに吸引路105と連通しない水路111を少なくとも4つ備えている。この水路111の数は4つに限定されるものでない。水路111は、枠体102の中央付近まで図2に示した吸引板101と平行にのびており、枠体102の中央付近から下方向(Z軸方向)にのびた構成となっている。水路111の一端には、水路111と水源114とを接続させる供給口112が形成されている。また、水路111の他端には、枠体102の側壁104において開口する排水口113が形成されている。水源114が作動することにより、供給口112に冷却水が流入し、水路111を冷却水が流れることで枠体102が冷却され、枠体102に接触している吸着板101も冷却することができる。
図2に示すように、側壁104における排水口113の位置よりも下方には、側壁104から外周側に突出するとともにその先端において屈曲して垂下するツバ部115が形成されている。ツバ部115の下方には、排水口113から排水された冷却水が装置内部に流れ込むことを防止するカバー部116が配設されている。なお、図3及び図4では、ツバ部115の図示を省略している。
次に、研削研磨装置1の動作例について説明する。図2に示す板状ワークWは、被加工物の一例であり、その材質等が限定されるものではない。板状ワークWに対して研削及び研磨を行う面が上面Waとなっており、この上面Waと反対側にある面が吸引板101の吸引面101aに吸引保持される下面Wbとなっている。
図1に示した搬送ロボット6は、カセット4aから加工前の板状ワークWを取り出して仮置き手段7に仮置きする。第1の搬送手段9aは、仮置き手段7に仮置きされた板状ワークWを保持手段10に搬送する。ターンテーブル3が例えば、矢印A方向に回転し、保持手段10を第1の研削手段20aの下方に移動させる。第1の研削手段20aは、保持手段10に保持された板状ワークWに対し粗研削を行う。その後、ターンテーブル3がさらに矢印A方向に回転し、粗研削が施された板状ワークWを保持した保持手段10を第2の研削手段20bの下方に移動させる。そして、第2の研削手段20bは、保持手段10に保持された板状ワークWに対して所定の厚みに達するまで仕上げ研削を行う。仕上げ研削後、ターンテーブル3がさらに矢印A方向に回転し、仕上げ研削が施された板状ワークWを保持した保持手段10を研磨手段40の下方に移動させる。
図5に示すように、回転手段13の作動によってチャックテーブル11が例えば矢印B方向に回転しつつ、保持手段10が研磨手段40の下方に移動した後、スピンドル41が回転し研磨パッド45を例えば矢印C方向に回転させながら、図1に示したZ軸方向送り手段50が作動し、研磨手段40をZ軸方向に下降させ、研磨パッド45で板状ワークWの上面Waを押圧する。このとき、図1に示したY軸方向送り手段60が作動し、研磨パッド45をY軸方向に水平移動させながら研磨パッド45と板状ワークWの上面Waとを相対的に摺動させて研磨を行う。
板状ワークWの研磨中は、研磨パッド45に加工熱が発生し、研磨パッド45と接触する板状ワークWを介してチャックテーブル11の内部に加工熱が伝熱されるため、冷却機構部110によってチャックテーブル11の内部を冷却する。
図5に示すように、水源114が作動し、供給口112に冷却水を流入する。供給口112に流入された冷却水は、回転中のチャックテーブル11に発生する遠心力を利用して水路111に沿って径方向に流れる。この際、水路111を流れる冷却水の冷却効果により、枠体102及び吸引板101の内部に蓄熱された加工熱を除熱する。なお、板状ワークWの研磨中は、常に水路111に冷却水を流入し続けることが望ましい。冷却水は、加工熱を除熱できるものであればよく、特に限定されるものではない。
水路111に沿って径方向に流れてきた冷却水は、排水口113から外部に排水される。このとき、カバー部116に冷却水が落下するため、装置内部に冷却水が流れ込むことはない。そして、板状ワークWの上面Waを所望の加工面に研磨した時点で研磨手段40を上昇させ、研磨加工を終了する。
研磨終了後、図1に示した第2の搬送手段9bによって、研磨が施された板状ワークWを保持手段10から洗浄手段8に搬送する。板状ワークWを洗浄後、搬送ロボット6により洗浄済みの板状ワークWをカセット4bに収容する。こうして研削研磨装置1における一連の加工動作が終了する。
図6に示す保持手段10aは、板状ワークWを保持する保持手段の第2例である。保持手段10aは、チャックテーブル11を冷却するための冷却機構部120を備えており、これ以外は上記保持手段10と同様の構成となっている。
冷却機構部120は、水路111を延長させた延長水路121を備えている。図6の部分拡大図に示すように、延長水路121は、水路111を枠体102の側壁104よりも径方向外側に延長させるとともに下方向(Z軸方向)に屈曲させ、枠体102の側部から突出して形成されたツバ部115の内部を貫通した構成となっている。
ツバ部115の先端部は開口しており、この開口した部分(延長水路121の先端)が排水口122となっている。排水口122は、下方向(Z軸方向)に向いており、カバー部116の近傍に配置されている。
このように構成される保持手段10aに板状ワークWを保持させ、板状ワークWを研磨加工するときは、図6に示すように、研磨パッド45によって板状ワークWの上面Waを押圧しながら、研磨パッド45を例えばY軸方向に水平移動させながら研磨パッド45と板状ワークWの上面Waとを相対的に摺動させて研磨を行う。板状ワークWの研磨中は、冷却機構部120によってチャックテーブル11の内部を冷却する。
図6に示す水源114が作動し、供給口112に冷却水を流入すると、回転するチャックテーブル11に発生する遠心力を利用して冷却水が水路111に沿って径方向に流れていき、上記同様に水路111を流れる冷却水の冷却効果により、枠体102及び吸引板101の内部に蓄熱された加工熱を除熱する。
図6の部分拡大図に示すように、枠体102の側壁104に至る水路111まで流れてきた冷却水は、延長水路121に流れ込む。その後、延長水路121に沿って冷却水が流れていき、排水口122からカバー部116に排水される。このように、保持手段10aでは、排水口122の向きが下向き(Z軸方向)となっているため、回転するチャックテーブル11の遠心力の影響を小さくし、排水口122から排水される冷却水が霧状になることを防止でき、研磨パッド45に冷却水が付着することを防止できる。
延長水路121を備える冷却機構部の構成は、冷却機構部120に限定されるものではない。以下では、冷却機構部の複数の変形例について説明する。
図7(a)に示す冷却機構部120aは、枠体102の側壁104から外周側に突出し、その先端において屈曲して垂下するツバ部130aを備えている。ツバ部130aの外側面下端部には、枠体102の中心側に向けて窪んだ断面半円形状の切り欠き部131が形成されている。これ以外の構成は図6に示した冷却機構部120と同様である。このように構成される冷却機構部120aでは、排水口122からカバー部116に落下した冷却水が、回転するチャックテーブルの遠心力の影響を受けて径方向に流れつつ上昇してきたとしても、切り欠き部131で冷却水を留めることにより、排水された冷却水の水勢を弱めることができる。したがって、冷却水が上昇して図6に示した研磨パッド45に付着することを防止できる。
図7(b)に示す冷却機構部120bは、枠体102の側壁104から外周側に突出し、その先端において屈曲して垂下するツバ部130bを備えている。ツバ部130bには、さらに、垂下した下端が外周側に折り曲げられた折り曲げ部132が形成されている。折り曲げ部132の下面には、断面半円形の切り欠き部133が形成されている。これ以外の構成は図6に示した冷却機構部120と同様である。冷却機構部120bにおいても、排水口122からカバー部116に落下した水が上昇しようとしても、切り欠き部133で水を留めることにより、排水された冷却水の水勢を弱めることができる。特に、折り曲げ部132が形成されていることにより、冷却水の上昇を効果的に抑止することができる。
図7(c)に示す冷却機構部120cは、ツバ部115の外周側において上方に突出した突起部141が形成されたカバー部140aを備えており、これ以外の構成は図6に示した冷却機構部120と同様である。この冷却機構部120cでは、排水口122からカバー部140aに落下した冷却水が突起部141に衝突することにより、排水された冷却水の水勢を弱めることができる。
図7(d)に示す冷却機構部120dは、枠体102の側壁104から外周側に突出しその先端において屈曲して垂下する下端が外周側に折り曲げられた折り曲げ部134を有するツバ部130cと、図7(c)に示した突起部141よりも高さの低い突起部142が形成されたカバー部140bとを備えており、これら以外の構成は図6に示した冷却機構部120と同様である。突起部142の上端部は、折り曲げ部134の下面より高い位置にあり、かつ、折り曲げ部134の上面より低い位置にある。冷却機構部120dでは、排水口122からカバー部140bに落下した冷却水の飛散が、折り曲げ部134と突起部142とによって規制されるため、排水された冷却水の水勢を弱めることができる。
図7(e)に示す冷却機構部120eは、枠体102の側壁104から外周側に突出しその先端において屈曲して垂下する下端が外周側に折り曲げられた折り曲げ部134を有するツバ部130cと、折り曲げ部134よりも高い位置でカバー部116と平行に配設されたカバー部150を備えている。これら以外の構成は図6に示した冷却機構部120と同様である。冷却機構部120eでは、排水口122からカバー部116に落下した水が上昇しようとしても、カバー部150によって水の上昇が規制されるため、排水された冷却水の水勢を弱めることができる。
図7(f)に示す冷却機構部120fは、枠体102の側壁104から外周側に突出しその先端において屈曲して垂下する下端が外周側に折り曲げられた折り曲げ部134を有するツバ部130cを備えており、これ以外の構成は図6に示した冷却機構部120と同様である。冷却機構部120fでは、排水口122からカバー部116に落下した水が上昇しようとしても、ツバ部130cの折り曲げ部134によって上昇が規制されるため、排水された冷却水の水勢を弱めることができる。
実施形態に示す冷却機構部110、120、120a〜120fは、枠体102の内部に吸引路105と連通しない水路111と、水路111の一端に形成され水源114に接続される供給口112とを備えているため、吸引路105において冷却水の吸引を行うことがなく、水路111に流入する冷却水の供給量を増やすことができる。したがって、板状ワークWを研磨する際には、水路111に冷却水を流入することによりチャックテーブル11の内部の加工熱を充分に除熱してチャックテーブル11が熱膨張することを防止できる。これにより、別の板状ワークをチャックテーブル11が保持して研削又は研磨したとしても、板状ワークWの加工精度を維持することができる。
また、チャックテーブル11は、枠体102の側壁104に至る水路111の他端に排水口113を備えているため、排水口113から放出される冷却水によってチャックテーブル11の周囲の部材等も冷却することができ、チャックテーブル11の周囲も含めて装置の温度管理が可能となる。
図6及び図7に示した冷却機構部120、120a〜120fは、枠体102の側壁104よりも径方向外側にのびる延長水路121を備え、延長水路121の先端に形成される排水口122が下向き(Z軸方向)に開口しているため、チャックテーブル11の回転による遠心力によって冷却水が外周側に飛散するのを抑止し、排水口122から排水される冷却水が霧状になることを防止し、研磨パッド45に冷却水が付着することを防止することができる。
1:研削研磨装置 2:装置ベース 3:ターンテーブル
4a,4b:カセット 5a,5b,5c:コラム 6:搬送ロボット
7:仮置き手段 8:洗浄手段 9a:第1の搬送手段 9b:第2の搬送手段
10:保持手段 11:チャックテーブル 12:回転軸 13:回転手段
13a:モータ 13b:プーリ 13c:プーリ 13d: ベルト
100:吸引保持機構部 101:吸引板 101a:吸引面 102:枠体
103:凹部 104:側壁 105:吸引路 106:吸引源
110:冷却機構部 111:水路 112:供給口 113:排水口 114:水源
115:ツバ部 116:カバー部
120,120a,120b,120c,120d,120e,120f:冷却機構部
121:延長水路 122:排水口
130a,130b,130c:ツバ部 131:切り欠き部 132:折り曲げ部
133:切り欠き部 134:折り曲げ部
140a,140b:カバー部 141,142:突起部 150:カバー部
20a:第1の研削手段 20b:第2の研削手段 21:スピンドル
22:ハウジング 23:モータ 24:マウント 25:研削ホイール
26a,26b:砥石
30a:第1の研削送り手段 30b:第2の研削送り手段 31:ボールネジ
32:モータ 33:ガイドレール34:ガイド板
40:研磨手段 41:スピンドル 42:ハウジング 43:モータ 44:マウント45:研磨パッド
50:Z軸方向送り手段 51:ボールネジ 52:モータ 53:ガイドレール
54:ガイド板 60:Y軸方向送り手段 61:ボールネジ 62:モータ
63:ガイドレール 64:ガイド板

Claims (3)

  1. 板状ワークを吸引保持するチャックテーブルであって、
    該チャックテーブルは、板状ワークを吸引保持する吸引保持機構部と、
    該チャックテーブルを冷却する冷却機構部とにより構成されており、
    該吸引保持機構部は、円盤状の多孔質部材により形成され板状ワークを吸引保持する吸引板と、該吸引板を囲繞する凹形状の枠体と、該枠体の内部に形成され該吸引板と吸引源とを連通させる吸引路と、を少なくとも備え、
    該冷却機構部は、該吸引路に連通せずに該枠体の内部に形成され水源に連通する水路と、
    該水路の一端に形成され該水源に接続される供給口と、該枠体の側壁において開口し該水路の他端に形成される排水口と、を少なくとも備えるチャックテーブル。
  2. 前記水路を前記枠体の側壁より径方向外側に延長させるとともに下方向に曲げて形成された延長水路を備え、該延長水路の先端を排水口とする請求項1記載のチャックテーブル。
  3. 板状ワークを保持する保持手段と、該保持手段に保持された板状ワークを研磨する研磨手段と、該保持手段に保持された板状ワークを研削する研削手段とにより少なくとも構成される研削研磨装置であって、
    該保持手段は、請求項1又は2に記載のチャックテーブルと、該チャックテーブルを回転させる回転手段と、該チャックテーブルの前記供給口を介して水源に連通する水路と、を少なくとも備える研削研磨装置。
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