JP5635892B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハ等の薄板状のワークを研削する研削装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスでは、デバイスの目的厚さを得るために、多数のデバイスに分割される前の半導体ウェーハの段階で、該ウェーハの裏面を研削して薄化することが行われている。半導体ウェーハ等のワークを研削する研削装置としては、複数の保持手段が外周部に等間隔をおいて配設されたターンテーブルを回転させて、保持手段に裏面を露出させて保持したワークを複数の加工位置に位置付け、各加工位置の上方にそれぞれ配設されている加工手段によって、粗研削から仕上げ研削といったようにワークに対し段階的に加工を施すものが知られている(特許文献1)。この種の研削装置のターンテーブルには、各加工位置の間を仕切る仕切り板が設けられているものがある。
ところで、昨今のデバイスの顕著な薄型化に応じて半導体ウェーハは一層薄く加工されており、このため、厚さの管理はより高い精度が求められる。半導体ウェーハの研削は厚さを検出しながら進められるが、そのような形態での厚さ検出の手段としては、ワークに向けて検出光を発してワークの表面および裏面で反射した光線の干渉波を受光し、受光した干渉波の波形に基づいてワークの厚さを求めるといった光学式で非接触式のものが知られている(特許文献2)。この特許文献2に記載の非接触式の厚さ検出手段では、検出光の出射部とワークとの間に水を充満させて水柱を形成し、この水柱内で検出光および干渉波を伝播させることにより、安定した検出値が得られるようにしている。
特開2010−17798号公報 特開2009−50944号公報
上記のように水柱内で検出光を伝播させる厚さ検出手段では、水柱の形成を確保するために検出光の出射部をワークの表面に近接させて水柱の長さを例えば3mm程度といったようになるべく短くすることが好ましいとされる。ところがこのような厚さ検出手段を、上記した仕切り板を有するターンテーブルを備えた研削装置に適用すると、ターンテーブルを回転させた際に加工位置のワークの上方に位置付けられる該厚さ検出手段に仕切り板が干渉するといった問題が生じる。そこで、ターンテーブルを回転させる際には厚さ検出手段を上方に退避させて仕切り板をその下方に通過させ、厚さ検出手段に干渉することを防ぐようにしている。しかしながら、非接触式の厚さ検出手段は精密機器のため低速でしか移動させることができず、このため、ワークを次の加工位置に移動させて加工を再開するまでに要する時間が長くなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ターンテーブルの回転時に仕切り板が非接触式の厚さ検出手段に干渉することを防止するとともに、ワークを次の加工位置に移動させて加工を再開するまでに要する時間を従来よりも短縮することができる研削装置を提供することにある。
本発明の研削装置は、ワークを保持する保持手段と、該保持手段に保持されたワークを研削加工する加工手段と、該ワークの表面側からワークに向けて検出光を照射する出射部と、該出射部とワークの表面との間を液体で満たす液体供給部とを有し、ワークの表面および裏面から反射した該検出光による干渉光を受光することによってワークの厚さを検出する厚さ検出手段と、前記保持手段に対してワークを搬入搬出する搬入搬出位置と、該保持手段に保持されたワークに加工を施す加工位置と、に該保持手段を移動させる円形のターンテーブルと、から構成された研削装置において、前記ターンテーブルは、複数の前記保持手段の間をそれぞれを仕切る仕切り板を含み、前記厚さ検出手段は、前記加工手段に隣接して配設され、前記加工位置に位置付けられた前記保持手段に保持されたワークの上面に位置付けられ、前記仕切り板は、前記厚さ検出手段の通過を許容する開位置と仕切り位置とに移動可能なシャッターを有することを特徴とする。
本発明によれば、ワークの加工時には仕切り板のシャッターを仕切り位置に位置付け、ターンテーブル上の複数の加工位置の間を仕切り板で仕切った状態とする。一方、ターンテーブルを回転させてワークを移動させる際には、仕切り板のシャッターを開位置に位置付けることにより、厚さ検出手段はシャッターの開いた部分を通過し、干渉が起こらない。したがって、ターンテーブルの回転時に厚さ検出手段を退避させる必要がなくなる。
なお、本発明で言うワークは特に限定はされないが、例えば、シリコン、ガリウムヒ素(GaAs)、シリコンカーバイド(SiC)等からなる半導体ウェーハ、セラミック、ガラス、サファイア(Al)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV:total thickness variation−ワークの被加工面を基準として厚さ方向に測定した高さのワークの被加工面全面における最大値と最小値の差)が要求される各種加工材料等が挙げられる。
本発明によれば、ターンテーブルの回転時に仕切り板が非接触式の厚さ検出手段に干渉することを防止するとともに、ワークを次の加工位置に移動させて加工を再開するまでに要する時間を従来よりも短縮することができる研削装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る研削装置の全体斜視図である。 (a)一実施形態に係る研削装置の加工ステージ上に配設されるターンテーブル、筐体および加工手段を示す斜視図、(b)ターンテーブルから筐体を分離させた状態を示す斜視図である。 一実施形態の研削装置が備える非接触式の厚さ検出手段でワークの厚さを検出している状態を示す一部断面側面図である。 ターンテーブルの平面図であって、(a)保持手段が各加工位置および搬入搬出位置に位置付けられている状態、(b)ターンテーブルが回転して下側仕切り板のシャッターが開いた空間を厚さ検出手段が通過している状態を示している。 加工ステージ上の断面図であって、(a)シャッターを仕切り位置に位置付け、厚さを検出しながら加工手段でワークを加工している状態、(b)加工を終えてシャッターを開位置に位置付け、ターンテーブルを回転させてワークを次の加工位置に移動させる直前の状態を示している。 (a)シャッターを仕切り位置に位置付け、上下の仕切り板で加工位置間を仕切った状態を示す側面図、(b)ターンテーブルが回転して下側仕切り板のシャッターが開いた空間を厚さ検出手段が通過している状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る研削装置を説明する。
(1)研削装置の基本的な構成および動作
はじめに、図1に示す一実施形態の研削装置10の基本的な構成および動作を説明する。この研削装置10は、半導体ウェーハ等の円板状のワーク1を、保持手段17に吸着して保持し、粗研削用の第一加工手段30Aと仕上げ研削用の第二加工手段30Bとによってワーク1の被加工面に対し粗研削と仕上げ研削を順次行い、次いで、研磨用の第三加工手段30Cによってワーク1の被加工面に研磨を施すものである。
図1の符号11は基台であり、この基台11上は、ワーク1に加工を施すX方向奥側(X2側)の加工ステージ11Aと、加工ステージ11Aにワーク1を供給し、かつ研削および研磨後のワーク1を回収するX方向手前側(X1側)の供給回収ステージ11Bとに分かれている。
供給回収ステージ11BのX1側の端部には2つのカセット台12がY方向に並んで設けられており、これらカセット台12にはカセット13が着脱可能に設置される。カセット13はワーク1を1枚ずつ積層状態で収納するトレーを内部に備えたもので、ワーク1の出し入れ口である開口をX2側に向けてカセット台12にそれぞれ設置される。この場合、Y1側のカセット台12に設置されるカセット13は加工前のワーク1を複数収納する供給側であり、Y2側のカセット台12に設置されるカセット13は加工後のワーク1が複数収納される回収側である。
カセット台12のX2側には、上下動が可能な旋回式のリンクアームを有する搬入搬出ロボット14が配設されている。供給側のカセット13に収納されている1枚のワーク1は搬入搬出ロボット14により取り出され、さらに被加工面を上に向けて位置決め台15上に移される。そしてワーク1は、位置決め台15上において所定の搬送開始位置に位置決めされる。
加工ステージ11A上には、矢印R方向に回転駆動される円形のターンテーブル16が設けられており、このターンテーブル16上の外周部には、図2に示すように複数(この場合、4つ)の円板状の保持手段17が周方向に等間隔をおいて配設されている。保持手段17は一般周知の真空チャック式のもので、水平に設定される上面に負圧作用でワーク1を吸着して保持するように構成されており、ターンテーブル16に回転可能に支持されている。基台11にはターンテーブル16を回転させる回転駆動機構が設けられており、ターンテーブル16には保持手段17を回転させる回転駆動機構が設けられている(いずれも図示略)。
上記のように位置決め台15上で所定の搬送開始位置に位置決めされたワーク1は、搬入手段18によって位置決め台15から取り上げられ、続いて、ターンテーブル16の回転によって搬入搬出位置に位置付けられた保持手段17に被加工面を上に向けて載置される。これによりワーク1は保持手段17の上面に吸着、保持される。図1で示す保持手段17は、搬入搬出位置に位置付けられている。
次に、保持手段17に保持されたワーク1は、ターンテーブル16がR方向へ所定角度回転することにより第一加工手段30Aの下方の粗研削加工位置に送り込まれ、この位置で第一加工手段30Aにより被加工面が粗研削される。次いでワーク1は、ターンテーブル16がR方向へ所定角度回転することにより第二加工手段30Bの下方の仕上げ研削加工位置に送り込まれ、この位置で第二加工手段30Bにより被加工面が仕上げ研削される。仕上げ研削が終了すると、ワーク1は、ターンテーブル16がR方向へ所定角度回転することにより第三加工手段30Cの下方の研磨加工位置に送り込まれ、この位置で第三加工手段30Cにより被加工面が研磨加工される。
上記加工手段30A,30B,30Cは、それぞれ加工ステージ11Aの端部に立設されたコラム21に送り機構22を介してZ方向(鉛直方向)に昇降自在に設置されている。送り機構22は、コラム21に一対のガイド221を介してZ方向に昇降自在に取り付けられたスライダ222と、このスライダ222をガイド221に沿って昇降駆動するサーボモータ223を駆動源とするボールねじ式の駆動機構224とから構成されるもので、駆動機構224が作動することにより、各加工手段30A,30B,30Cはスライダ222とともにそれぞれZ方向に昇降する。
各加工手段30A,30B,30Cは同一構成であり、装着される工具が、粗研削用の研削工具、仕上げ研削用の研削工具、研磨工具と異なることで区別される。すなわち、図2(a)に示すように、第一加工手段30Aには粗研削用の研削工具33aが装着され、第二加工手段30Bには仕上げ研削用の研削工具33bが装着され、第三加工手段30Cには研磨工具33cが装着される。
図1に示すように、各加工手段30A,30B,30Cは、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング31内に図示せぬスピンドルシャフトが同軸的、かつ回転自在に組み込まれ、このスピンドルシャフトの下端に上記工具33a,33b,33cがそれぞれ取り付けられ、スピンドルハウジング31の上端部にスピンドルシャフトを回転駆動するモータ部33が設けられた構成のもので、モータ部33が作動することにより、工具33a,33b,33cはスピンドルシャフトと一体に回転駆動される。各加工手段30A,30B,30Cは、スピンドルハウジング31がホルダ34を介してスライダ222に固定されている。
各工具33a,33b,33cは円板状に形成されたものであり、研削工具33a,33bは、下面の外周部に図示せぬ多数の砥石が環状に配列されて固着された構成となっている。砥石はワーク1に応じたものが用いられ、例えば、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めて成形したダイヤモンド砥石等が用いられる。粗研削用の研削工具33aには、例えば♯330〜♯400程度の比較的粗い砥粒を含む砥石が用いられ、仕上げ研削用の研削工具33bには、例えば♯3000〜♯8000程度の比較的細かい砥粒を含む砥石が用いられる。また、研磨工具33cは、下面に図示せぬ研磨パッドが固着された構成のもので、研磨パッドとしては、例えば布やポリウレタン等の樹脂などが用いられる。
粗研削用の第一加工手段30Aおよび仕上げ研削用の第二加工手段30Bによるワーク1の研削は、保持手段17を回転させてワーク1を自転させながら送り機構22によって第一加工手段30Aおよび第二加工手段30Bを下方に送り、回転する研削工具33a,33bの砥石を被加工面に押し付けることによりなされる。また、研磨用の第三加工手段30Cによるワーク1の研磨は、保持手段17を回転させてワーク1を自転させながら送り機構22によって第三加工手段30Cを下方に送り、回転する研磨工具33cの研磨パッドを被加工面に押し付けることによりなされる。研削および研磨の際には、必要に応じて研削液および研磨液がワーク1の表面に供給される。ワーク1はターンテーブル16が回転することにより粗研削加工位置、仕上げ研削加工位置、研磨加工位置に順次送り込まれ、複数のワーク1が各加工位置で並行して加工される。
粗研削と仕上げ研削によりワーク1は目的厚さまで薄化されるが、ワーク1の厚さは、粗研削加工位置および仕上げ研削加工位置に設けられた図3に示す非接触式の厚さ検出手段40によって検出される。ワーク1の研削は厚さ検出手段40によって厚さが検出されながら行われ、その検出値に基づいて、送り機構22による第一加工手段30Aおよび第二加工手段30Bの送り量が制御される。なお、第一加工手段30Aによる粗研削では目的厚さの例えば30〜40μm手前まで研削され、残りが第二加工手段30Bによる仕上げ研削で研削される。
図1により説明を続けると、研磨加工位置において第三の加工手段30Cによりワーク1の研磨が所定時間なされると研磨は終了し、続いて、次のようにしてワーク1の回収に移る。まず、ターンテーブル16がR方向へ所定角度回転し、ワーク1が上記搬入搬出位置に戻される。次いで保持手段17によるワーク1の吸着が解除され、この後、ワーク1は搬出手段19によって保持手段17から取り上げられるとともに、供給回収ステージ11Bに設けられたスピンナ式の洗浄装置20に搬送される。
ワーク1は、搬出手段19によって洗浄装置20が備える真空チャック式のスピンナテーブル201上に載置される。洗浄装置20ではワーク1を吸着、保持したスピンナテーブル201が回転し、回転するワーク1に洗浄水が供給されてワーク1が洗浄される。そしてワーク1の洗浄後、スピンナテーブル201を回転させたまま洗浄水の供給を停止し、次いで乾燥空気が噴出してワーク1が乾燥処理される。
洗浄装置20でワーク1の洗浄、乾燥処理が終了したら、ワーク1は搬入搬出ロボット14によってスピンナテーブル201から搬出されるとともに、回収側のカセット13内に収容される。
以上の動作が、供給側のカセット13内のワーク1に対して連続的に繰り返し行われ、ワーク1の被加工面が研削された後に研磨された複数のワーク1が、回収側のカセット13内に収納される。この後、研削・研磨処理された複数のワーク1は、回収側のカセット13ごと次の工程に運搬される。
(2)ターンテーブルおよび厚さ検出手段に係る構成
以上が研削装置10の基本的な構成および動作であり、次に、本発明に係る上記ターンテーブル16および厚さ検出手段40に係る構成について説明する。
図1に示すように、上記加工ステージ11A上には、ターンテーブル16の上方を覆う筐体50が着脱可能に設置される。この筐体50は、図2(b)に示すように、平面視が矩形を縦横に2つずつ4分割した状態での1/4の部分に切欠き部51を形成した形状を有しており、切欠き部51を上記搬入搬出位置に対応させて加工ステージ11A上に設置される。すなわち、ターンテーブル16上の粗研削加工位置、仕上げ研削加工位置、研磨加工位置は筐体50で覆われ、搬入搬出位置は、ワーク1の搬入および搬出が可能なように露出した状態とされる。
筐体50は加工ステージ11A上に載置される側壁部501と、天板部502とを有している。天板部502には、昇降する上記各加工手段30A,30B,30Cのスピンドルハウジング31が通過する円形状の通過孔503が形成されている。天板部502の下面には、通過孔503が形成された各領域を仕切る十字状の上側仕切り板52が形成されている。
上側仕切り板52は、天板部502の中心から各側壁部501にわたって延び、鉛直下方に突出する4つの板部53から構成されている。各板部53は側壁部501に直交しており、4つの板部53のうち、切欠き部51に近接する2つの板部53は、天板部502の切欠き部51に臨む端縁に沿って形成されている。筐体50は、上側仕切り板52の中心をターンテーブル16の回転中心に対応させ、かつ切欠き部51を搬入搬出位置に対応させて加工ステージ11A上に設置される。この設置状態においては、図5に示すように、上側仕切り板52の下端は保持手段17に保持されるワーク1の上面よりも高い位置にあり、上側仕切り板52の下端とターンテーブル16の上面との間には空間が空く。
また、天板部502の下面における粗研削加工位置および仕上げ研削加工位置に対応する所定箇所には、上記厚さ検出手段40がそれぞれ配設されている。図5(a)に示すように、粗研削用の第一加工手段30Aと仕上げ研削用の第二加工手段30Bは、保持手段17の回転により自転するワーク1の半径分をやや越える領域に研削工具33a,33bが押し付けられて全面が研削される。厚さ検出手段40は、各加工手段30A,30Bに隣接し、かつ各研削加工位置に位置付けられた保持手段17に保持されたワーク1の研削工具33a,33bが押し付けられない露出面の上方に位置付けられる。また、各厚さ検出手段40は、図4に示すように、ターンテーブル16の中心から等距離の位置に配設されている。
厚さ検出手段40は、検出光の干渉波を利用してワーク1の厚さを非接触で検出するものであり、図3に示すように、下端部に設けられ、レーザー光線等の検出光を下方のワーク1に対しワーク1の表面1a側から照射するとともにワーク1から反射した検出光の干渉波を受光する出射部41と、出射部41とワーク1の表面1aとの間を液体(本実施形態では水W)で満たす図示せぬ液体供給部とを有している。厚さ検出手段40は筐体50の天板部502の下面から保持手段17に向けて延びており、下端部の出射部41が保持手段17に保持されるワーク1の表面1aに近接する。
ワーク1の厚さ検出時には、上記液体供給部から水Wがワーク1の表面に供給され、出射部41とワーク1の表面1aとの間を水で満たして水柱W1を形成した状態で、出射部41からワーク1に向けて検出光が発せられる。なお、出射部41とワーク1の表面1aとの間は、水柱W1の形成を確保する観点からなるべく短い方が好ましく、例えば3mm程度とされる。
出射部41からワーク1に向けて発せられた検出光は水柱W1内を伝播してワーク1に到達する。ここで、ワーク1の厚さ検出には、ワーク1の表面1aで反射した第一反射光と、ワーク1の内部を透過し、裏面1bで反射した第二反射光との干渉波が利用される。これら反射光は、それぞれワーク1の表面1aと裏面1bで反射してから相互に干渉し合い干渉波を発生させる。その干渉波は水柱W1内を伝播して出射部41で受けられる。なお、図3の符号41Aで差し示す矢印は、出射部41から発せられた検出光がワーク1の表面1aおよび裏面1bで反射し、反射した干渉波が出射部41で受光される状態を示している。
出射部41で受光された干渉波は、検波回路等を備えた図示せぬ演算部で波形が分析され、その波形に応じて電気信号等に数値化される。その数値はワーク1の厚さを示すものであり、これによってワーク1の厚さが検出される。そして該演算部で求められたワーク1の厚さに基づき、上記送り機構22による第一加工手段30Aおよび第二加工手段30Bの送り量が制御されながらワーク1に対する研削加工が行われる。
一方、ターンテーブル16の上面には、図2および図4に示すように、保持手段17の間をそれぞれ均等に仕切る十字状の下側仕切り板(本発明に係る仕切り板)60が設けられている。下側仕切り板60は、ターンテーブル16の中心から外周縁にわたって延び、鉛直上方に突出する4つの板部63から構成されている。板部63のターンテーブル16からの突出高さは、厚さ検出手段40の出射部41の高さ位置よりも高く、かつ上側仕切り板52とターンテーブル16の上面との間の空間の距離より僅かに低く設定されている。これにより、ターンテーブル16が回転すると下側仕切り板60は上側仕切り板52の下方の空間を通過可能となっている。
下側仕切り板60は、ターンテーブル16が回転して4つの保持手段17が粗研削加工位置、仕上げ研削加工位置、研磨加工位置および搬入搬出位置にそれぞれ位置付けられると、上側仕切り板52の直下に位置付けられて合致した状態となる。上側仕切り板52に下側仕切り板60が合致すると、上下の板部53,63によって、粗研削加工位置と仕上げ研削加工位置との間、および仕上げ研削加工位置と研磨加工位置との間が仕切られ、また、筐体50における切欠き部51の開口が閉塞される。したがってワーク1の加工時においては、上記の3つの加工位置は、上下の仕切り板52,60の板部53,63と天板部502とにより囲まれて外部と隔絶した状態とされ、これにより研削屑や研磨屑等が他の加工位置に飛散したり搬入搬出位置に飛散したりすることが抑えられるようになっている。
さて、上記下側仕切り板60の各板部63は、ターンテーブル16の回転時に厚さ検出手段40の通過を許容して厚さ検出手段40に干渉しないようにするためのシャッター64を有している。図6に示すように、シャッター64は、板部63における長手方向の中間部の一部を分割したような板状部材からなり、幅が厚さ検出手段40よりも大きく、図示せぬ駆動手段により上下動可能に設けられている。シャッター64は、ターンテーブル16が回転した際に厚さ検出手段40に対応する位置に配設されている。
シャッター64は、下降すると、図6(b)に示すように厚さ検出手段40の通過を許容する開位置に位置付けられ、上昇すると図6(a)に示すように板部63と高さが揃う仕切り位置に位置付けられる。図6(b)に示すように、シャッター64が開位置に下降すると、板部63には許容空間63aが形成され、ターンテーブル16が回転して下側仕切り板60の板部63が厚さ検出手段40に達すると、この許容空間63aを厚さ検出手段40が通過するようになっている。
(3)下側仕切り板のシャッターの作用および効果
下側仕切り板60のシャッター64は、次のようにして作動させられる。
ターンテーブル16が停止して図4(a)に示すように保持手段17に保持されたワーク1が上記各加工位置に位置付けられ、各加工手段30A,30B,30Cによりワーク1がそれぞれ加工される際には、図5(a)および図6(a)に示すようにシャッター64が上昇して仕切り位置に位置付けられる。この加工時には、下側仕切り板60は筐体50の上側仕切り板52と合致し、合致した上下の板部53,63によって各加工位置間が仕切られ、また、筐体50の切欠き部51の開口が閉塞される。シャッター64は仕切り位置にあって許容空間63aは空いておらず、加工位置間の閉塞状態は保持される。
次に、各加工位置でのワーク1の加工が終了し、ターンテーブル16を所定角度回転させてワーク1を次の加工位置や搬入搬出位置に送り込む際には、まず、図5(b)および図6(b)に示すようにシャッター64が下降して開位置に位置付けられ、この後、ターンテーブル16が回転する。図4(b)に示すようにR方向にターンテーブル16が回転して下側仕切り板60の板部63が厚さ検出手段40を通過する際には、シャッター64が開いたことにより形成された許容空間63aを厚さ検出手段40が通過する。そしてターンテーブル16の所定角度の回転が停止してワーク1が次の加工位置や搬入搬出位置に送り込まれたら、シャッター64は仕切り位置に戻され、この後、再び加工が行われる。
上記のように本実施形態においては、ターンテーブル16を回転させてワーク1を移動させる際には、下側仕切り板60の板部63に設けたシャッター64を下降させて開位置に位置付けることにより、厚さ検出手段40がシャッター64の開いた許容空間63aを通過し、下側仕切り板52の厚さ検出手段40への干渉が起こらない。したがって、ターンテーブル16の回転時に厚さ検出手段40を退避させて下側仕切り板60をその下方に通過させる必要はない。
非接触式の厚さ検出手段40は精密機器であり、この種のものは低速でしか移動させることができないことは前述した通りである。一方、本実施形態のシャッター64は簡素な機構で速やかに上下動させることができる。このため、厚さ検出手段40を退避させ、加工位置の移動後に再び検出位置に戻すといったように厚さ検出手段40を移動させる場合と比べると、シャッター64の開閉にかかる時間は短い。したがって加工が終了してからワーク1を次の加工位置に移動させて次の加工を再開するまでに要する時間を短縮することができ、結果として生産性の向上が図られる。
なお、ターンテーブル16の回転時には、全てのシャッター64を下降させてもよいが、少なくとも厚さ検出手段40に対応して該厚さ検出手段40を通過させるべき2つのシャッター64を下降させるようにしてもよい。また、本実施形態では下側仕切り板60の板部63の一部に厚さ検出手段40との干渉を避けるためのシャッター64を設けているが、本発明のシャッターとしてはこの形態に限定されず、例えば板部63全体が上下動するシャッターとして構成してもよい。
1…ワーク
1a…ワークの表面
1b…ワークの裏面
10…研削装置
16…ターンテーブル
17…保持手段
30A…第一加工手段
30B…第二加工手段
30C…第三加工手段
40…厚さ検出手段
41…出射部
60…下側仕切り板
64…シャッター
W…水(液体)

Claims (1)

  1. ワークを保持する保持手段と、
    該保持手段に保持されたワークを研削加工する加工手段と、
    該ワークの表面側からワークに向けて検出光を照射する出射部と、該出射部とワークの表面との間を液体で満たす液体供給部とを有し、ワークの表面および裏面から反射した該検出光による干渉光を受光することによってワークの厚さを検出する厚さ検出手段と、
    前記保持手段に対してワークを搬入搬出する搬入搬出位置と、該保持手段に保持されたワークに加工を施す加工位置と、に該保持手段を移動させる円形のターンテーブルと、から構成された研削装置において、
    前記ターンテーブルは、複数の前記保持手段の間をそれぞれを仕切る仕切り板を含み、
    前記厚さ検出手段は、前記加工手段に隣接して配設され、前記加工位置に位置付けられた前記保持手段に保持されたワークの上面に位置付けられ、
    前記仕切り板は、前記厚さ検出手段の通過を許容する開位置と仕切り位置とに移動可能なシャッターを有することを特徴とする研削装置。
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