JP5508114B2 - 研削装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハ等のウェーハを研削して薄化加工する研削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、半導体からなるウェーハの表面にICやLSI等の多数の電子回路を形成し、次いでウェーハの裏面を研削して所定の厚さに加工してから、電子回路が形成された領域を分割予定ラインに沿って切削するダイシングを行って、1枚のウェーハから多数の半導体チップをデバイスとして得ている。ウェーハに対して研削や切削等の加工を施した後には、加工によって生じた屑を除去するためにウェーハの洗浄が行われる。ウェーハの洗浄を行う洗浄手段は、研削装置や切削装置といった加工装置に搭載されている場合がある(特許文献1参照)。
この種の洗浄手段は、ウェーハを保持して高速回転可能な洗浄テーブルを備えている。洗浄テーブルは、ポーラスセラミックスのような多孔質部材で形成された吸着部を備えており、この吸着部には、ウェーハを保持する保持面において開口し吸引源に連通する無数の細孔が形成されている。吸着部には電磁弁を介して吸引源が接続されており、細孔を通して保持面に吸引力が作用する構成となっている。そして、ウェーハは、通常、ウェーハの外周円弧の中心を洗浄テーブルの回転中心に位置付けて搬入され、洗浄がおよび行われる。
特開2008−300668号公報
ところで、この種のウェーハには、半導体の結晶方位を示すマークとしてオリエンテーションフラットが形成されているものがある。このオリエンテーションフラットは、ウェーハの外周円弧の一部を結晶方位を示す方向に沿ってフラットに切り欠いたものであるが、ウェーハの中には複数形成されているものがある。しかして、複数のオリエンテーションフラットが形成されているウェーハを、上記のようにウェーハの外周円弧の中心を洗浄テーブルの回転中心に位置付けて搬入した状態で洗浄を行うと、洗浄テーブルの回転中にウェーハがバランスを崩してしまい、適切に洗浄テーブル上に保持されなくなったウェーハが破損する場合があるという問題が生じていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その主な技術的課題は、オリエンテーションフラットが複数形成されている異形状のウェーハを適切に保持してスピン洗浄することができる研削装置を提供することにある。
本発明の研削装置は、円形を呈し結晶方位を示す方向に円弧の一部をフラットに切り欠いたオリエンテーションフラットを有するウェーハを鉛直方向を回転軸とする保持面に保持する保持テーブルを有する保持手段と、前記保持テーブルに保持されて回転した状態のウェーハに鉛直方向を回転軸とする研削面を有する回転した状態の研削工具を押し当てて研削加工する加工手段と、該加工手段で加工されたウェーハを鉛直方向を回転軸とする保持面に保持する洗浄テーブルを有するスピンナ洗浄手段とを有する研削装置であって、ウェーハの前記オリエンテーションフラットの位置を検出する検出手段と、ウェーハの前記オリエンテーションフラットの位置を基準とした重心位置を記憶する記憶手段とを有し、前記保持テーブルへは、円形を呈したウェーハの円の中心と該保持テーブルの回転中心とが一致するようにウェーハが載置され、前記洗浄テーブルへは、ウェーハの重心位置と該洗浄テーブルの回転中心とが一致するようにウェーハが載置されることを特徴としている。
本発明によれば、ウェーハの重心位置と洗浄テーブルの回転中心とが一致するようにウェーハが洗浄テーブルに載置されるため、複数のオリエンテーションフラットを有するウェーハは洗浄テーブルの回転中にバランスを崩すことなく、適切に洗浄テーブル上に保持される。
本発明の研削装置で研削されるウェーハの種類は特に限定はされないが、例えばシリコン(Si)、ガリウムヒ素(GaAs)、シリコンカーバイド(SiC)等からなる半導体ウェーハや、サファイア(Al)系の無機材料基板等が挙げられる。
本発明によれば、オリエンテーションフラットが複数形成されている異形状のウェーハを適切に保持してスピン洗浄することができる研削装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る研削装置で研削される半導体ウェーハの斜視図である。 同半導体ウェーハの平面図である。 本発明の一実施形態に係る研削装置の全体斜視図である。 同研削装置が備える搬入手段、搬出手段、保持手段およびスピンナ洗浄手段を示す斜視図である。 同研削装置が備える位置決め手段、搬入手段、搬出手段、保持手段およびスピンナ洗浄手段を示す平面図であって、搬入手段および搬出手段によって位置決め手段から保持手段、保持手段からスピンナ洗浄手段にウェーハを搬送する経路を示している。 一実施形態の研削装置の保持テーブルに半導体ウェーハが載置された状態を示す平面図である。 一実施形態の研削装置の洗浄テーブルに半導体ウェーハが載置された状態を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
図1および図2は円板形状の半導体ウェーハ(以下、ウェーハ)を示しており、図3は該ウェーハを研削する一実施形態に係る研削装置を示している。
(1)半導体ウェーハ
図1および図2に示すウェーハ1は、厚さが例えば700μm程度のシリコンウェーハ等である。このウェーハ1の周面には、半導体の結晶方位に沿ってフラットに切り欠かれてなる複数(この場合は2つ)のオリエンテーションフラット2が形成されている。図2において白丸で示すROはウェーハ1の外周円弧3の中心を示している。外周円弧3は2つのオリエンテーションフラット2で長い方3aと短い方3bとに分けられている。この場合のオリエンテーションフラット2は、互いに直交する方向に形成されている。また、図2において黒丸で示すGOはウェーハ1の重心位置を示している。ウェーハ1はオリエンテーションフラット2が形成されていることから重心位置GOは中心ROとは一致しておらず、重心位置GOは中心ROよりもオリエンテーションフラット2とは反対側の長い方の外周円弧3a側にずれている。
(2)研削装置
(2−1)研削装置の概要
続いて、図3に示す一実施形態の研削装置10の構成および基本的動作を説明する。この研削装置10では、以下に説明するように、供給側カセット13a内から1枚のウェーハ1が取り出されて加工手段60によりウェーハ1が研削され、この後、ウェーハ1がスピンナ洗浄手段80で洗浄、乾燥処理されてから回収側カセット13bに収納される。この過程での動作は、制御手段90によって自動制御される。
図3で符号11は、X方向に長い直方体状の基台である。基台11のX方向の一端部(図3でX1側の端部)には、供給側カセット台12Aおよび回収側カセット台12BがY方向に並んで設けられている。供給側カセット台12Aには、複数の上記ウェーハ1が積層状態で収納された供給側カセット13aが着脱可能に載置され、回収側カセット台12Bには、空の回収側カセット13bが着脱可能に載置される。
カセット13a,13bは同一構成であり、ウェーハ1の出し入れ口である開口をX2側に向けて、カセット台12A,12Bにそれぞれ載置される。図示はされていないが、カセット13a,13bの、開口を挟む両側の側壁の内面には、Y方向に離れた左右一対の棚板が上下にわたって複数組設けられている。ウェーハ1は外周部が左右一対の該棚板に載置され、これにより複数のウェーハが、カセット13a,13b内に上下に空隙を空けた状態で水平に収納される。
供給側カセット13a内からは、上下動が可能な旋回式のリンクアーム21を有する搬入/搬出ロボット20によって1枚のウェーハ1が取り出されて位置決め手段30に載置され、所定の搬送開始位置に位置決めされる。位置決め手段30で搬送開始位置に位置決めされたウェーハ1は、搬入手段40によって位置決め手段30から取り上げられ、搬入/搬出位置に位置付けられている保持手段50に、被加工面を上に向けて露出した状態に搬入される。
搬入手段40は、図4および図5に示すように、基台11に回転軸41を介して水平旋回可能に支持された旋回アーム42と、この旋回アーム42の先端に水平に固定された円板状の吸着パッド43とを備えたものである。回転軸41は基台11に対し上下動可能に支持されており、搬入手段40全体が上下動するようになっている。吸着パッド43は、負圧作用によりウェーハ1を下面に吸着して保持するものである。吸着パッド43は、図示せぬ電磁弁を介して真空ポンプ等の吸引源に連通されており、この吸引源が運転状態において該電磁弁が開かれるとウェーハ1を吸着するように作動する。
搬入手段40の旋回アーム42は、回転軸41に固定されたベース部42aに対し先端側の可動部42bが長手方向(図5で矢印C方向)に沿って移動可能に設けられたもので、可動部42bが移動することにより伸縮可能となっている。搬入手段40によれば、旋回アーム42が図5でD方向に旋回して位置決め手段30上のウェーハ1の上方に吸着パッド43が位置付けられてから、回転軸41が下降して吸着パッド43でウェーハ1が吸着される。そして、回転軸41が上昇して旋回アーム42がE方向に旋回し、かつ、可動部42bが必要に応じて伸縮することにより、ウェーハ1は保持手段50の直上に位置決めされ、次いで回転軸41が下降するとともに吸着パッド43による吸着が解除されることにより、ウェーハ1は保持手段50に搬入される。
図4に示すように、保持手段50は、基台11上にX方向に移動可能に設けられたテーブルベース51と、テーブルベース51上に設けられた円板状の保持テーブル52とを備えている。保持テーブル52は、無数の細孔が形成されており上面が水平な保持面53aとされた円形状の吸着部53を有しており、鉛直方向(Z方向)を回転軸としてテーブルベース51上に回転可能に支持されている。テーブルベース51内には保持テーブル52を回転させる回転駆動機構が設けられており、基台11内にはテーブルベース51をX方向に移動させる移動機構が設けられている(いずれも図示略)。吸着部53は、ウェーハ1の外周円弧3の直径とほぼ同じ直径を有している。
ウェーハ1は、搬入手段40によって吸着部53の保持面53aに搬入される。吸着部53は、ポーラスセラミックスのような多孔質部材で形成されており、図示せぬ電磁弁を介して上記吸引源に連通されている。該吸引源を運転した状態で該電磁弁が開かれると保持面53aが負圧となり、ウェーハ1は負圧となっている保持面53aに対し搬入手段40によって載置される。これにより、ウェーハ1は保持面53aに負圧作用で吸着して保持される。ウェーハ1は保持テーブル52に対し、ウェーハ1の外周円弧3の中心ROと保持テーブル52の中心すなわち回転中心52Zとが一致する状態に載置される(図6参照)。
図4を参照して説明を続けると、保持テーブル52における吸着部53の保持面53aに保持されたウェーハ1は、保持手段50ごとX2方向に移動させられて加工手段60の下方の加工位置に送り込まれる。なお、基台11には、保持手段50の移動路を塞いで研削屑等が基台11内に落下することを防ぐ伸縮自在な蛇腹状のカバー14が設けられている。保持手段50は、テーブルベース51がX方向に移動することにより、X1側の上記搬入/搬出位置と、X2側の加工位置との間を往復移動させられる。
加工手段60は、基台11のX2側の端部に立設されたコラム15の前面(X1側の面)に、Z方向に沿って昇降可能に設けられている。コラム15の前面には、ガイド16に沿ってZ方向に昇降するスライド板17が設けられており、このスライド板17に加工手段60が固定されている。加工手段60は、サーボモータ18aによって駆動されるボールねじ式の加工送り手段18が作動することにより、スライド板17ごとZ方向に昇降させられる。
加工手段60は、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング61と、スピンドルハウジング61内に同軸的、かつ回転可能に支持されたスピンドル(不図示)と、該スピンドルの下端に同軸的に固定された研削ホイール62と、該スピンドルを回転駆動するスピンドルモータ63とを備えている。研削ホイール62の下面の外周部には、多数の砥石(研削工具)62aが環状に配列されている。これら砥石62aの下面は保持テーブル52の保持面53aと平行であり、ウェーハ1を研削する研削面となっている。砥石62aは、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めて成形したダイヤモンド砥石等が用いられる。加工手段60は、スピンドルハウジング61がホルダ19を介して上記スライド板17に固定されている。
上記加工位置に位置付けられたウェーハ1は、加工手段60によって研削され、目的厚さに薄化される。加工手段60による研削は、スピンドルモータ63を運転して研削ホイール62を回転させながら、加工送り手段18によりスライド板17とともに加工手段60を下降させ、回転する砥石62aをウェーハ1の被加工面に押し当てることによりなされる。ウェーハ1の研削は、このような加工手段60の研削動作を行いながら保持テーブル52を一方向に回転させてウェーハ1を自転させることにより、被加工面の全面が研削される。研削中のウェーハ1の厚さは、図示せぬ厚さ測定手段で逐一測定され、測定値が目的値になった時点で裏面研削は終了となる。
ウェーハ1の研削が終了したら加工手段60が上昇して退避し、次いで保持手段50がX1方向に移動してウェーハ1が搬入/搬出位置に戻され、保持テーブル52の真空運転が停止されて保持面53aへのウェーハ1の吸着状態が解除される。
続いて、ウェーハ1は搬入手段40の隣(Y2側)に配設された搬出手段70によって保持手段50から搬出され、スピンナ洗浄手段80の洗浄テーブル82に移される。搬出手段70は上記搬入手段40と同様の構成であって、図4および図5に示すように、基台11に上下動可能に支持された回転軸71を介して水平旋回可能に支持された旋回アーム72と、この旋回アーム72の先端に水平に固定された円板状の吸着パッド73とを備えたものであり、負圧作用で吸着パッド73の下面にウェーハ1を吸着する。旋回アーム72は、ベース部72aの先端側に可動部72bが、図4の矢印F方向で示す長手方向に移動可能に設けられた伸縮式である。
搬出手段70によれば、旋回アーム72が図5でG方向に旋回して、搬入/搬出位置に位置付けられた保持手段50に保持されているウェーハ1の上方に吸着パッド73が位置付けられてから、回転軸71が下降して吸着パッド73にウェーハ1が吸着される。そして、回転軸71が上昇して旋回アーム72がH方向に旋回し、かつ、可動部72bが必要に応じて伸縮することにより、ウェーハ1は洗浄テーブル82の直上に位置決めされ、次いで回転軸71が下降するとともに吸着パッド73による吸着が解除されることにより、ウェーハ1は洗浄テーブル82に載置される。
スピンナ洗浄手段80は、図4に示すように、昇降式のカバー81aで内部が開閉されるケーシング81内に、円板状の上記洗浄テーブル82と、洗浄水噴射ノズル(不図示)とが配設された構成である。洗浄テーブル82は、上記保持テーブル52と同様の真空チャック式のテーブルであって、上記多孔質部材等からなり上面が水平な保持面83aとされた円形状の吸着部83を有している。洗浄テーブル82は、鉛直方向(Z方向)を回転軸として基台11に回転可能に支持されている。基台11内には、洗浄テーブル82を回転させる回転駆動機構(不図示)が設けられている。
洗浄テーブル82の吸着部83は図示せぬ電磁弁を介して上記吸引源に連通されており、該吸引源を運転した状態で該電磁弁が開かれると保持面83aが負圧となり、ウェーハ1は負圧となっている保持面83aに搬出手段70によって搬入され、保持面83aに負圧作用で吸着して保持される。ウェーハ1の搬入/搬出時はカバー81aが下降して開いた状態とされ、洗浄時にはカバー81aが上昇して閉じた状態とされる。なお、洗浄テーブル82はウェーハ1の直径よりも小さく、ウェーハ1は外周部が洗浄テーブル82からはみ出た状態で洗浄テーブル82に保持される。
スピンナ洗浄手段80によれば、ウェーハ1を保持した洗浄テーブル82が例えば3000rpm(revolution per minute)程度の回転速度で回転した状態で、自転するウェーハ1に向けて上記洗浄水噴射ノズルから洗浄水が噴射されてスピン洗浄され、次いで該洗浄水噴射ノズルからウェーハ1に向けて乾燥空気が噴射され、これによりウェーハ1が洗浄、乾燥処理される。洗浄、乾燥処理が終了したらカバー81aが開き、洗浄テーブル82の真空運転が停止して吸着部83によるウェーハ1の吸着が解除される。そして、ウェーハ1は搬入/搬出ロボット20によって洗浄テーブル82から搬出され、回収側カセット13b内に収容される。
以上が研削装置10の構成および基本的動作である。本実施形態では、搬出手段70からスピンナ洗浄手段80の洗浄テーブル82に載置されるウェーハ1は、重心位置GOが洗浄テーブル82の回転中心82Z(図7参照)と一致するように載置されて搬入される。以下、そのような動作をさせるための構成および制御を説明する。
(2−2)洗浄テーブルへの搬入動作
上記位置決め手段30は、図3に示すように、Z方向を回転軸とする回転台31と、回転台31に載置されたウェーハ1を撮像してウェーハ1の外形を検出する検出手段32とを備えている。ウェーハ1は、搬入/搬出ロボット20によって供給側カセット13aから回転台31の上に載置される。そして回転台31が回転し、回転台31とともに回転するウェーハ1の外形が検出手段32で撮像され、その撮像データに基づき、検出手段32によって、ウェーハ1のオリエンテーションフラット2の位置とともに、外周円弧3の中心ROの位置、およびオリエンテーションフラット2の位置を基準としたウェーハ1の重心位置GOが検出される。これらウェーハ1に関する3つのデータは記憶手段91に供給され、この記憶手段91で記憶される。
検出手段32によって上記3つのデータが検出された後に、ウェーハ1は位置決め手段30の回転台31から上記のように搬入手段40によって保持手段50に搬入されるが、吸着パッド43で吸着される搬入開始の時には、常に周方向位置(回転角度位置)が一定位置になるように回転台31が回転、停止する。すなわち、研削前と研削後とでオリエンテーションフラット2の位置が装置内において一定位置になるようにされる。図5はその例を示しており、位置決め手段30においてウェーハ1は、オリエンテーションフラット2がX1側とY1側に配され、かつ、若干X方向およびY方向に対して斜めになるように位置決めされる。
上記搬入/搬出位置では、保持手段50の保持テーブル52は周方向位置が一定位置に決められる。したがって、搬入/搬出位置に位置付けられた保持テーブル52に搬入されたウェーハ1と、加工位置において加工手段60により研削されてから搬入/搬出位置に戻されたウェーハ1は、周方向位置が同じになる。保持手段50の保持テーブル52への搬入時には、ウェーハ1は上記のように外周円弧3の中心ROと保持テーブル52の回転中心52Zとが一致する状態に載置される。
これは、搬入/搬出位置に位置付けられる保持テーブル52の回転中心52Zを制御手段90が予め認識しており、記憶手段91に記憶されたウェーハ1の外周円弧3の中心ROが保持テーブル52の回転中心52Zと一致するように、制御手段90によって搬入手段40が制御されることによりなされる。搬入手段40の制御は、吸着パッド43にウェーハ1を吸着してからの旋回アーム42の旋回角度や、旋回アーム42の可動部42bの移動による旋回アーム42の伸縮量を制御することであり、これら可動要素が適宜に制御されて、ウェーハ1は図6に示すように外周円弧3の中心ROが保持テーブル52の回転中心52Zに一致するように保持テーブル52に載置される。
さて、研削されて搬入/搬出位置に戻されたウェーハ1の周方向位置は一定位置に決められるので、保持テーブル52上での重心位置GOも一定位置にあり、その位置は、検出手段32で検出されたデータに基づいて求められ、記憶手段91に記憶される。搬出手段70によりウェーハ1を保持テーブル52からスピンナ洗浄手段80の洗浄テーブル82に移す時には、ウェーハ1の重心位置GOを把握した状態で吸着パッド73にウェーハ1を吸着し、予め制御手段90が認識している洗浄テーブル82の回転中心82Zに重心位置GOが一致してウェーハ1が載置されるように、制御手段90によって搬出手段70が制御される。
搬出手段70の制御は搬入手段40と同様であって、吸着パッド73にウェーハ1を吸着してからの旋回アーム72の旋回角度や、旋回アーム72の可動部72bの伸縮量を制御することであり、これら可動要素が適宜に制御されて、ウェーハ1は図7に示すように重心位置GOが洗浄テーブル82の回転中心82Zに一致するように洗浄テーブル82に載置される。
以上により、ウェーハ1は重心位置GOが洗浄テーブル82の回転中心82Zに一致した状態に洗浄テーブル82に搬入される。このようにウェーハ1の重心位置GOが洗浄テーブル82の回転中心82Zに一致していると、洗浄テーブル82が回転してウェーハ1をスピン洗浄する際、ウェーハ1はバランスを崩すことなく適切に洗浄テーブル82上に保持される。
また、このようにバランスを崩すことなく適切にウェーハ1を洗浄テーブル82上に保持することができることから、洗浄テーブル82を小さな面積のものにすることができる(例えばウェーハ1の直径の1/2〜1/4程度)。そして洗浄テーブル82が小さくなれば、ウェーハ1の裏面が大きく露出するため裏面を有効に洗浄することができるとともに、ウェーハ1の裏面と洗浄テーブル82との間への研削屑等の噛み込みを極力防止することができるといった効果を奏する。
(2−3)洗浄テーブルへの搬入動作の他の例
上記の位置決め手段30から保持テーブル52を経て洗浄テーブル82にウェーハ1を搬入する一連の動作は一例であり、他の搬入動作によってもウェーハ1を重心位置GOが洗浄テーブル82の回転中心82Zに一致した状態に搬入することができる。
例えば、搬入/搬出位置に位置付けられた保持テーブル52に搬入手段40でウェーハ1を搬入する時には、ウェーハ1の周方向位置を決める必要はなく、その位置が任意であっても外周円弧3の中心ROを保持テーブル52の回転中心52Zに一致させることができる。この状態でウェーハ1を加工位置に送って研削を終えた後、ウェーハ1を搬入/搬出位置に戻した段階で、保持テーブル52を回転させてウェーハ1の周方向位置を任意の一定位置に決め、ここで保持テーブル52上でのウェーハ1におけるオリエンテーションフラット2の位置とともに、オリエンテーションフラット2の位置を基準としたウェーハ1の重心位置GOを認識する。そのためには、例えば搬入/搬出位置の上方に撮像手段を設置してウェーハ1を撮像して外形データを得るといった手法で、重心位置GOを求めることができる。そして、認識した重心位置GOが洗浄テーブル82の回転中心82Zに一致するように搬出手段70を制御する。
また、搬出手段70の操作に関しては、吸着パッド73を回転可能とし、吸着パッド73の回転動作を加えることによってもウェーハ1の重心位置GOを洗浄テーブル82の回転中心82Zに一致させることができる。
1…ウェーハ
2…オリエンテーションフラット
10…研削装置
32…検出手段
40…搬入手段
50…保持手段
52…保持テーブル
52Z…保持テーブルの回転中心
53a…保持テーブルの保持面
60…加工手段
62a…砥石(研削工具)
70…搬出手段
80…スピンナ洗浄手段
82…洗浄テーブル
82Z…洗浄テーブルの回転中心
83a…洗浄テーブルの保持面
90…制御手段
91…記憶手段
RO…ウェーハの円の中心
GO…ウェーハの重心位置

Claims (1)

  1. 円形を呈し結晶方位を示す方向に円弧の一部をフラットに切り欠いたオリエンテーションフラットを有するウェーハを鉛直方向を回転軸とする保持面に保持する保持テーブルを有する保持手段と、
    前記保持テーブルに保持されて回転した状態のウェーハに鉛直方向を回転軸とする研削面を有する回転した状態の研削工具を押し当てて研削加工する加工手段と、
    該加工手段で加工されたウェーハを鉛直方向を回転軸とする保持面に保持する洗浄テーブルを有するスピンナ洗浄手段と、
    を有する研削装置であって、
    ウェーハの前記オリエンテーションフラットの位置を検出する検出手段と、
    ウェーハの前記オリエンテーションフラットの位置を基準とした重心位置を記憶する記憶手段と、
    を有し、
    前記保持テーブルへは、
    円形を呈したウェーハの円の中心と該保持テーブルの回転中心とが一致するようにウェーハが載置され、
    前記洗浄テーブルへは、
    ウェーハの重心位置と該洗浄テーブルの回転中心とが一致するようにウェーハが載置されること
    を特徴とする研削装置。
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