JP2014234308A - 糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法 - Google Patents

糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎを可能とする。
【解決手段】糸継装置10は、第一の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより当該第一の糸端を解撚する第1解撚部40Aと、第二の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより当該第二の糸端を解撚する第2解撚部40Bと、を備えている。また、糸継装置10は、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bで解撚される第一及び第二の糸端の解撚状態を調整する解撚調整部として、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bと制御部47とを備えている。解撚調整部は、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、第1解撚部40Aにおける第一の糸端に対する空気流の作用と第2解撚部40Bにおける第二の糸端に対する空気流の作用とを、互いに相違させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法に関する。
従来、第一の糸端と第二の糸端とを互いに継ぐ糸継装置に関する技術として、例えば下記特許文献1に記載された糸継装置が知られている。このような糸継装置は、第一の糸端を取り込んで空気流を作用させることによって当該第一の糸端を解撚する第一の解撚部と、二の糸端を取り込んで空気流を作用させることによって当該第二の糸端を解撚する第二の解撚部と、解撚された第一及び第二の糸端を互いに継ぐ糸継部と、を備えている。
特公平6−78157号公報
ここで、上記従来の糸継装置では、第一及び第二の解撚部へ圧縮空気を導く導管のそれぞれに弁が設けられており、通常この場合、これらの弁が同一に制御され、第一及び第二の解撚部のそれぞれにて第一及び第二の糸端に圧縮空気が同様に噴射される。よって、例えば、第一の糸端と第二の糸端とで撚りの状態が異なる場合には、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに異なってしまい、その結果、第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎが困難となるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎが可能な糸継装置、巻取ユニット、繊維機械及び糸継方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る糸継装置は、第一の糸端と第二の糸端とを互いに継ぐ糸継装置であって、第一の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第一の糸端を解撚する第一の解撚部と、二の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第二の糸端を解撚する第二の解撚部と、第一及び第二の解撚部で解撚された第一及び第二の糸端を互いに継ぐ糸継部と、第一及び第二の解撚部で解撚される第一及び第二の糸端の解撚状態を調整する解撚調整部と、を備えている。解撚調整部は、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、第一の解撚部における第一の糸端に対する空気流の作用と第二の解撚部における第二の糸端に対する空気流の作用とを、互いに相違させる。
この糸継装置では、第一及び第二の糸端に対する空気流の各作用が互いに相違され、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しいものとされる。よって、例えば、第一及び第二の糸端の撚りの状態が異なる場合、これら第一及び第二の糸端それぞれについて、各特性に合った解撚条件で解撚させて、互いに等しい解撚状態へ調整することができる。従って、解撚された第一及び第二の糸端の糸継ぎを良好に行うことが可能となる。
また、第一及び第二の解撚部へ圧縮空気を供給する圧縮空気供給部を備え、解撚調整部は、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、圧縮空気供給部から第一の解撚部へ供給される圧縮空気の供給量である第一の圧縮空気供給量と、圧縮空気供給部から第二の解撚部へ供給される第二の圧縮空気の供給量である第二の圧縮空気供給量とを、互いに相違させることが好ましい。これにより、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違するように変化させて、第一及び第二の糸端を等しい解撚状態へ調整することができる。
このとき、解撚調整部は、第一の解撚部への圧縮空気の流通を許可又は遮断する第一の弁部と、第二の解撚部への圧縮空気の流通を許可又は遮断する第二の弁部と、第一及び第二の弁部を制御する制御部と、を含み、第一の弁部による圧縮空気の流通を許可又は遮断するタイミング、及び第二の弁部による圧縮空気の流通を許可又は遮断するタイミングの少なくとも一方を制御部によって変化させることにより、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違させることが好ましい。この場合、第一及び第二の弁部を許可又は遮断するタイミングによって、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違するように変化させることができる。
また、解撚調整部は、第一の解撚部へ圧縮空気を流通させる第一の流路に設けられた第一の絞り部と、第二の解撚部へ圧縮空気を流通させる第二の流路に設けられた第二の絞り部と、を含み、第一の絞り部における絞り量及び第二の絞り部における絞り量の少なくとも一方を調整することにより、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違させることが好ましい。この場合、第一及び第二の絞り部による絞り量によって、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違するように変化させることができる。
また、解撚調整部は、第一の絞り部における絞り量及び第二の絞り部における絞り量の少なくとも一方を制御する制御部を更に含むことが好ましい。この場合、設定変更を容易化することができる。
また、圧縮空気供給部から供給された圧縮空気を流通させる主流路と、主流路の下流側に分岐部を介して接続され、第一の解撚部へ圧縮空気を流通させる第一の流路と、主流路の下流側に分岐部を介して接続され、第二の解撚部へ圧縮空気を流通させる第二の流路と、を備え、解撚調整部は、分岐部に設けられ、第一の流路へ流通する圧縮空気の流量と第二の流路へ流通する圧縮空気の流量との比率を変更することにより、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違させる流量比率変更部を含むことが好ましい。この場合、第一及び第二の流路へ流通する各圧縮空気の流量の比率によって、第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違するように変化させることができる。
また、解撚調整部は、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、第一の解撚部に取り込まれる第一の糸端の長さと、第二の解撚部に取り込まれる第二の糸端の長さと、を互いに相違させることが好ましい。これにより、第一及び第二の解撚部に取り込まれる第一及び第二の糸端の各長さを互いに相違するように変化させて、第一及び第二の糸端を等しい解撚状態へ調整することができる。
このとき、解撚調整部は、第一及び第二の糸端を第一及び第二の解撚部から糸継部に案内する糸案内部であって、第一及び第二の糸端を案内するための一対のレバー部と、一対のレバー部それぞれの位置関係を調整可能なレバー位置調整機構と、を有していることが好ましい。この場合、一対のレバー部のそれぞれの位置関係を調整することによって、第一及び第二の解撚部に取り込まれる第一及び第二の糸端の各長さを変化させることができる。更にこの場合、通常の糸継動作で使用する糸案内部を利用することができるため、特別な部材を別途に取り付けることが不要となる。
また、第一の解撚部は、所定方向の一方側から延びる第一の糸端を、所定方向の交差方向に沿って取り込み、第二の解撚部は、所定方向の他方側から延びる第二の糸端を、所定方向の交差方向に沿って取り込む場合がある。
また、本発明に係る巻取ユニットは、上記糸継装置と、糸を供給する給糸部と、糸を巻き取る巻取部と、を備えている。また、本発明に係る巻取ユニットは、上記糸継装置と、糸を供給する給糸部と、糸を巻き取る巻取部と、を備えた巻取ユニットであって、所定方向は、給糸部から巻取部の間に形成される糸走行経路方向である。これらの巻取ユニットにおいても、第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎを可能とするという上記作用効果が奏される。また、巻取ユニットが備えた糸継装置の設定変更を容易に制御することができる。
また、本発明に係る繊維機械は、上記巻取ユニットを複数備えている。この繊維機械においても、第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎを可能とするという上記作用効果が奏される。また、複数の巻取ユニットが備えた複数の糸継装置の各設定変更を、一斉に制御することができる。
また、本発明に係る糸継方法は、第一の糸端と第二の糸端とを互いに継ぐ糸継方法であって、第一の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第一の糸端を解撚すると共に、二の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第二の糸端を解撚する解撚工程と、解撚工程で解撚された第一及び第二の糸端を互いに継ぐ糸継工程と、を備えている。解撚工程においては、第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、第一の糸端に対する空気流の作用と第二の糸端に対する空気流の作用とを互いに相違させる。この糸継方法においても、第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎを可能とするという上記作用効果が奏される。
本発明によれば、第一及び第二の糸端の良好な糸継ぎが可能となる。
第1実施形態の巻取ユニットの正面図である。 図1の糸継装置の正面図である。 図1の糸継装置の要部を示す構成図である。 第2実施形態の糸継装置の要部を示す構成図である。 第3実施形態の糸継装置の要部を示す構成図である。 図5の糸継装置の流量比率変更部を示す概略断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[巻取ユニットの構成]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1に示されるように、巻取ユニット1は、給糸ボビンBからパッケージPに糸Yを巻き取る。給糸ボビンBは、前工程の精紡機で形成され、例えば、トレーにセットされた状態で精紡機から搬送される。なお、複数の巻取ユニット1が並設されることにより、繊維機械である自動ワインダが構成される。
巻取ユニット1には、ボビン支持部(給糸部)2、糸解舒補助装置3、プレクリアラ4、ゲート式テンサ5、テンションセンサ6、下糸捕捉装置7、糸継装置10、カッター9、ヤーンクリアラ11、上糸捕捉装置12及び巻取部13が、糸Yの走行経路である糸道に沿って上流側(ここでは、下側)からこの順序で設けられている。これらの各構成は、機台8に取り付けられている。
ボビン支持部2は、給糸ボビンBを直立させた状態で支持し、糸Yを供給する。糸解舒補助装置3は、給糸ボビンBの上方に配置された筒状部材によって、給糸ボビンBから解舒された糸Yのバルーンを制御する。ゲート式テンサ5は、櫛歯状の固定ゲート及び可動ゲートからなる一対のゲートによって糸Yをジグザグ状に保持することで、走行する糸Yに所定テンションを付与する。テンションセンサ6は、ゲート式テンサ5によって付与された糸Yのテンションを測定する。
プレクリアラ4は、糸道を挟んで所定間隔で配置された一対の規制部材によって、規定値よりも大きい糸欠点の通過を予め規制する。ヤーンクリアラ11は、糸Yの巻取中にスラブ等の糸欠点を検出する。カッター9は、ヤーンクリアラ11によって糸欠点が検出されたときに、糸Yを切断する。糸継装置10は、カッター9による糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時に、パッケージP側の糸端(一方の糸端)と給糸ボビンB側の糸端(他方の糸端)とを互いに継ぐ。
下糸捕捉装置7は、軸線αを中心として回動可能に機台8に取り付けられており、その回動端には吸引口7aが設けられている。吸引口7aは、糸継装置10の上部とプレクリアラ4の下部との間で回動させられる。下糸捕捉装置7は、カッター9による糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時に、プレクリアラ4の下部側に吸引口7aを回動させて吸引口7aで下側の糸端を吸引し、その後、糸継装置10の上部側に吸引口7aを回動させて下側の糸端を糸継装置10に引き渡す。
上糸捕捉装置12は、軸線βを中心として回動可能に機台8に取り付けられており、その回動端には吸引口12aが設けられている。吸引口12aは、糸継装置10の下部と巻取部13との間で回動させられる。上糸捕捉装置12は、カッター9による糸Yの切断時、或いは糸Yの糸切れ時に、巻取部13側に吸引口12aを回動させて吸引口12aで上側の糸端を吸引し、その後、糸継装置10の下部側に吸引口12aを回動させて上側の糸端を糸継装置10に引き渡す。
巻取部13は、給糸ボビンBから解舒された糸YをパッケージPに巻き取って満巻のパッケージPを形成する。巻取部13は、ドラム溝14aが形成された巻取ドラム14、及びパッケージPを回転可能に支持するクレードル15を有している。クレードル15は、パッケージPの表面を巻取ドラム14の表面に対して適切な接圧で接触させる。巻取部13は、モータで巻取ドラム14を駆動回転させてパッケージPを従動回転させることにより、糸Yを所定幅で綾振りしつつ糸YをパッケージPに巻き取っていく。
機台8には、制御部16、入力部17及び表示部18が設けられている。制御部16は、巻取ユニット1の各構成を制御する。入力部17は、例えば操作ボタン等であり、オペレータが制御部16に対して種々の値を設定する際等に使用される。表示部18は、巻取ユニット1の動作状況等を表示する。なお、制御部16は、自動ワインダが備える上位制御部との間で、ワインディング動作に関する種々の情報を送受信する。上位制御部は、各巻取ユニット1の制御部16を統制し、自動ワインダの全体を制御する。
[糸継装置の構成]
次に、上述した糸継装置10の構成について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、パッケージP側を上側、給糸ボビンB側を下側、糸継装置10に対して糸道側を前側、その反対側を後側という。
図2に示されるように、糸継装置10は、第1解撚部(第一の解撚部)40A及び第2解撚部(第二の解撚部)40Bと、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bの前側に配置された糸継部50と、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bを挟むように旋回する一対の糸寄せレバー81と、糸継部50を挟むように旋回する一対の撚り止めレバー82と、を備えている。糸継装置10は、その各構成を支持するフレーム体20を介して機台8に取り付けられている。
第1解撚部40A及び第2解撚部40Bの上側及び下側には、糸継部50を挟んで対向するように第1ガイド板(第1規制部)21及び第2ガイド板(第2規制部)22がそれぞれ配置されている。第1ガイド板21には、ガイド溝21a及びガイド溝21bが形成されており、第2ガイド板22には、ガイド溝22a及びガイド溝22bが形成されている。第1ガイド板21のガイド溝21aは、上下方向において第2ガイド板22のガイド溝22aと対向しており、第1ガイド板21のガイド溝21bは、上下方向において第2ガイド板22のガイド溝22bと対向している。
上下方向において対向するガイド溝21a及びガイド溝22aには、糸寄せレバー81によって引き寄せられた上側の糸端YA(すなわち、上糸捕捉装置12によって案内された上側の糸端YA)が導入される。一方、上下方向において対向するガイド溝21b及びガイド溝22bには、糸寄せレバー81によって引き寄せられた下側の糸端YB(すなわち、下糸捕捉装置7によって案内された下側の糸端YB)が導入される。
第1ガイド板21の上側には、第1把持部60Aが設けられており、第2ガイド板22の上側には、第1切断部70Aが設けられている。第1把持部60Aは、ガイド溝21aに導入された上側の糸端YAを第1把持位置69Aで把持する。第1切断部70Aは、第1把持部60Aによって上側の糸端YAが把持された状態で、ガイド溝22aに導入された上側の糸端YAを第1切断位置79Aで切断する。
更に、第2ガイド板22の下側には、第2把持部60Bが設けられており、第1ガイド板21の下側には、第2切断部70Bが設けられている。第2把持部60Bは、ガイド溝22bに導入された下側の糸端YBを第2把持位置69Bで把持する。第2切断部70Bは、第2把持部60Bによって下側の糸端YBが把持された状態で、ガイド溝21bに導入された下側の糸端YBを第2切断位置79Bで切断する。
以上により、第1ガイド板21は、第1把持部60Aと第1切断部70Aとの間に配置されることになり、第1把持部60Aと第1切断部70Aとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第1方向(ここでは、左右方向)への上側の糸端YAの移動を規制する。また、第2ガイド板22は、第2把持部60Bと第2切断部70Bとの間に配置されることになり、第2把持部60Bと第2切断部70Bとが対向する方向(すなわち、糸道に沿った方向)に垂直な第2方向(ここでは、左右方向)への下側の糸端YBの移動を規制する。
第1解撚部40Aは、第1把持部60Aによって上側の糸端YAが把持された状態で、第1切断部70Aによって切断された上側の糸端YAを取り込んで解撚用エアーの流れ(空気流)を作用させることにより、該糸端YAを解撚する。第2解撚部40Bは、第2把持部60Bによって下側の糸端YBが把持された状態で、第2切断部70Bによって切断された下側の糸端YBを取り込んで解撚用エアーの流れを作用させることにより、該糸端YBを解撚する。換言すると、第1解撚部40Aは、ボビン支持部2から巻取部13の間に形成される糸走行経路方向としての鉛直方向の上側(所定方向の一方側)から延びる糸端YAを水平方向(所定方向の交差方向)に沿って取り込み、第2解撚部40Bは、鉛直方向の下方側(所定方向の他方側)から延びる糸端YBを、水平方向に沿って取り込む。この場合、第1及び第2解撚部40A,40Bにおける糸端YA,YBに対する重力の作用方向が、互いに異なる構造になっている。
糸継部50は、第1把持部60Aによって上側の糸端YAが把持され、かつ第2把持部60Bによって下側の糸端YBが把持された状態で、第1解撚部40Aによって解撚された上側の糸端YAと、第2解撚部40Bによって解撚された下側の糸端YBとを撚り合わせる。糸継部50において糸端YAと糸端YBとを撚り合わせる際には、糸寄せレバー81によって糸端YA及び糸端YBが第1解撚部40A及び第2解撚部40Bから引き出され、撚り止めレバー82によって糸端YA及び糸端YBの先端部分が糸継部50の近傍において押さえられる。
ここで、図3に示されるように、本実施形態の糸継装置10は、解撚用エアー供給部(圧縮空気供給部)45と、第1電磁弁(第一の弁部)46Aと、第2電磁弁(第二の弁部)46Bと、制御部47と、を備えている。
解撚用エアー供給部45は、圧縮空気としての解撚用エアーを圧送して供給するものであり、例えばエアコンプレッサ等が用いられている。解撚用エアー供給部45には、パイプ等で構成された主流路48Mが接続されている。また、この主流路48Mの下流側には、パイプ等で構成された第1流路(第一の流路)48A及び第2流路(第二の流路)48Bが分岐部Xを介して接続されている。これにより、解撚用エアー供給部45から供給された解撚用エアーは、主流路48Mを流通して分岐部Xで分岐された後、第1流路48Aによって第1解撚部40Aへ流通されると共に、第2流路48Bによって第2解撚部40Bへ流通される。
第1電磁弁46Aは、第1解撚部40Aへの解撚用エアーの流通を許可又は遮断するものであり、第1流路48Aに設けられている。第2電磁弁46Bは、第2解撚部40Bへの解撚用エアーの流通を許可又は遮断するものであり、第2流路48Bに設けられている。これら第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bは、制御部47に接続されており、その開閉が制御部47によって制御される。
制御部47は、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bの少なくとも一方の開閉タイミングを制御することにより、解撚用エアーの噴射タイミングや噴射時間を制御し、第1解撚部40Aへ供給される解撚用エアーの供給量(以下、「第1解撚用空気供給量」という)と、第2解撚部40Bへ供給される第2解撚用エアーの供給量(以下、「第2解撚用空気供給量」という)とについて、互いに相違するように変化させる。これにより、制御部47は、第1解撚部40Aにおける糸端YAに対する空気流の作用と、第2解撚部40Bにおける糸端YBに対する空気流の作用とを互いに相違させ、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように該解撚状態を調整する。
[糸継装置の動作]
次に、上述した糸継装置10の動作(すなわち、糸継装置10において実施される糸継方法)について説明する。
図2に示されるように、糸寄せレバー81が第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に旋回することにより、上糸捕捉装置12(図1参照)によって案内された上側の糸端YA、及び下糸捕捉装置7(図1参照)によって案内された下側の糸端YBが、第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に引き寄せられる。これにより、上側の糸端YAは、第1ガイド板21のガイド溝21a、第2ガイド板22のガイド溝22a、及び糸継部50の糸継ノズル51に導入される。同様に、下側の糸端YBは、第1ガイド板21のガイド溝21b、第2ガイド板22のガイド溝22b、及び糸継部50の糸継ノズル51に導入される。なお、上側の糸端YA及び下側の糸端YBは、糸継ノズル51への導入において、ガイド傾斜部53を介して収容部52に配置される。
続いて、第1ガイド板21のガイド溝21aに導入された上側の糸端YAは、ガイド溝21a近傍において第1把持部60Aによって把持される(第1把持工程)。同様に、第2ガイド板22のガイド溝22bに導入された下側の糸端YBは、ガイド溝22b近傍において第2把持部60Bによって把持される(第2把持工程)。続いて、第2ガイド板22のガイド溝22aに導入された上側の糸端YAは、第1把持部60Aによって把持された状態で、ガイド溝22a近傍において第1切断部70Aによって切断される(第1切断工程)。同様に、第1ガイド板21のガイド溝21bに導入された下側の糸端YBは、第2把持部60Bによって把持された状態で、ガイド溝21b近傍において第2切断部70Bによって切断される(第2切断工程)。
続いて、第1解撚部40Aが解撚ノズル43内に噴射孔から解撚用エアーを噴射することにより、第1切断部70Aによって切断された上側の糸端YAは、第1把持部60Aによって把持された状態で、第1解撚部40Aによって取り込まれて解撚される(第1解撚工程)。同様に、第2解撚部40Bが解撚ノズル43内に噴射孔から解撚用エアーを噴射することにより、第2切断部70Bによって切断された下側の糸端YBは、第2把持部60Bによって把持された状態で、第2解撚部40Bによって取り込まれて解撚される(第2解撚工程)。
続いて、糸寄せレバー81が第1解撚部40A及び第2解撚部40B側に更に旋回することにより、上側の糸端YAが第1解撚部40Aから引き出されると共に、下側の糸端YBが第2解撚部40Bから引き出される。そして、糸寄せレバー81と共に旋回した撚り止めレバー82によって、上側の糸端YAの先端部分及び下側の糸端YBの先端部分が糸継部50近傍において押さえられる。続いて、糸継部50が収容部52内に噴射孔から糸継用エアーを噴射することにより、第1解撚部40Aによって解撚された上側の糸端YAと、第2解撚部40Bによって解撚された下側の糸端YBとが撚り合わされる(糸継工程)。このとき、上側の糸端YAは、第1把持部60Aによって把持された状態にあり、下側の糸端YBは、第2把持部60Bによって把持された状態にある。
続いて、糸寄せレバー81及び撚り止めレバー82が逆方向に旋回すると共に、第1把持部60A及び第2把持部60Bが把持を開放する。これにより、上側の糸端YAと下側の糸端YBとが継がれることで繋ぎ合わされた糸Yは、糸継装置10の前側の糸道上に復帰する。
ここで、上記第1解撚工程及び上記第2解撚工程では、制御部47により第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bのそれぞれを独立して制御し、第1電磁弁46Aの開閉タイミング(解撚用エアーの流通を許可又は遮断するタイミング)と、第2電磁弁46Bの開閉タイミング(解撚用エアーの流通を許可又は遮断するタイミング)との少なくとも一方を変化させる。これにより、第1解撚用空気供給量(第一の圧縮空気供給量)及び第2解撚用空気供給量(第二の圧縮空気供給量)を互いに相違させ、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように、第1解撚部40Aにおける糸端YAに対する空気流の作用と第2解撚部40Bにおける糸端YBに対する空気流の作用とを、互いに相違させる。
その結果、糸端YA及び糸端YBの撚りの状態が異なる場合でも、糸端YA及び糸端YBに応じて解撚用エアーが噴射され、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bで解撚される糸端YA,YBの解撚状態が互いに等しくなるよう調整されることとなる。例えば、糸端YAが糸端YBよりも解撚し易い場合には、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bの各開閉タイミングが適宜制御されて第1解撚用空気供給量が第2解撚用空気供給量よりも少なくされる。
以上、本実施形態によれば、糸端YA及び糸端YBに対する空気流の各作用が互いに相違され、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しいものとされる。よって、例えば、糸端YA及び糸端YBの撚りに方向性が存在し、糸端YA及び糸端YBの撚りの状態が互いに異なるという場合や、糸端YA及び糸端YBに対する解撚用エアーの噴射の向きが重力方向と異なり完全な対象でないという場合においても、糸端YA及び糸端YBそれぞれについて、各特性に合った解撚条件で十分に解撚させて、等しい解撚状態へ調整することができる。従って、解撚された糸端YA及び糸端YBの糸継ぎを良好に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を変化させる解撚調整により、糸端YA及び糸端YBの解撚状態を互いに等しくなるように変更することができる。すなわち、第1流路48A及び第2流路48Bに第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bが設けられ、これらの開閉タイミングを個別に制御することによって、第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を互いに相違するように変化させ、糸端YA及び糸端YBを等しい解撚状態に調整することが可能となる。
またこのように、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bの開閉タイミングでもって空気供給量を変化できることから、本実施形態では、解撚される糸端YA及び糸端YBの解撚具合を簡単な弁機構により変化できるともいえる。
また、本実施形態の巻取ユニット1では、巻取ユニット1が備えた糸継装置10の設定変更を制御により容易に行うことができる。また、巻取ユニット1を複数備えた自動ワインダ等の繊維機械では、各巻取ユニット1の糸継装置10を一斉に設定変更することができる。
なお、本実施形態においては、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bの開閉タイミングの制御に代えて若しくは加えて、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bの少なくとも一方の弁開度を調整することにより、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を調整してもよい。
これにより、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bの弁開度(すなわち、絞り量)によって、第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を互いに相違するように変化させることができる。また、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bへの解撚用エアーの供給タイミングを同じにすることができるため、制御を容易化することが可能となる。この場合において、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bは第一の絞り部及び第二の絞り部をそれぞれ構成する。
ちなみに、本実施形態では、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bを制御部47によって制御したが、これに代えて若しくは加えて、巻取ユニット1が備える制御部16によって制御してもよいし、或いは、自動ワインダが備える上位制御部によって制御してもよい。
また、本実施形態では、設定変更を容易化すべく制御部47による自動制御で第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bを調整したが、制御部47を備えずに手動で第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bを調整してもよい。また、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bにおいて調整される上記開閉タイミングや上記弁開度は、限定されるものではなく、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように適宜設定すればよい。上記において、第1電磁弁46Aと第2電磁弁46Bと制御部47とが解撚調整部を構成する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図4に示されるように、本実施形態に係る糸継装置110は、上記糸継装置10(図3参照)に対し、第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bを更に備えている点で異なっている。
第1圧力調整弁141Aは、第1流路48Aにおいて第1電磁弁46Aの上流側に設けられており、第1流路48Aを流通する解撚用エアーの圧力を調整する。第2圧力調整弁141Bは、第2流路48Bにおいて第2電磁弁46Bの上流側に設けられており、第2流路48Bを流通する解撚用エアーの圧力を調整する。第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bとしては、例えば減圧弁等が用いられている。これら第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bは、制御部47に接続されており、その圧力調整量が制御部47によって制御される。
また、ここでの制御部47は、第1電磁弁46A、第2電磁弁46B、第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bの少なくとも1つを制御することにより、第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を互いに相違するように変化させ、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように該解撚状態を調整する。
以上、本実施形態においても、糸端YA及び糸端YBそれぞれを各特性に合った解撚条件で十分に解撚させて互いに等しい解撚状態へ調整でき、糸端YA及び糸端YBの糸継ぎを良好に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、第1流路48A及び第2流路48Bに第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bが設けられており、これにより、第1流路48A及び第2流路48Bを流通する解撚用エアーの圧力によって、第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量が互いに相違するように変化させ、糸端YA及び糸端YBを等しい解撚状態に調整することができる。
ちなみに、本実施形態では、第1電磁弁46A、第2電磁弁46B、第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bを協働させて糸端YA及び糸端YBを等しい解撚状態に調整できるが、場合によっては、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bを設けなくてもよい。
また、本実施形態では、設定変更を容易化すべく制御部47による自動制御で第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bを調整したが、制御部47を備えずに手動で第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bを調整してもよい。また、第1圧力調整弁141A及び第2圧力調整弁141Bにおいて調整される解撚用エアーの圧力は、限定されるものではなく、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように適宜設定すればよい。上記において、第1電磁弁46Aと第2電磁弁46Bと第1圧力調整弁141Aと第2圧力調整弁141Bと制御部47とが、解撚調整部を構成する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図5に示されるように、本実施形態に係る糸継装置210は、上記糸継装置10(図3参照)に対し、第1電磁弁46A及び第2電磁弁46Bに代えて電磁弁242を備えていると共に、流量比率変更部243を更に備えている点で異なっている。
電磁弁242は、主流路48Mに設けられ、該主流路48Mにおける解撚用エアーの流通を許可又は遮断する。電磁弁242は、制御部47に接続されており、その開閉が制御部47によって制御される。
流量比率変更部243は、第1流路48Aへ流通する解撚用エアーの流量と、第2流路48Bへ流通する解撚用エアーの流量との比率(以下、単に「流量比率」という)を変更する流量比切替弁であって、分岐部Xに設けられている。流量比率変更部243は、制御部47に接続されており、その流量比率が制御部47によって制御される。図6に示されるように、流量比率変更部243は、ハウジング243a及び主弁体243bを備えている。
ハウジング243aは、軸L1を中心軸とする筒状を有している。ハウジング243aには、主流路48Mが接続されて連通されている。また、このハウジング24には、軸L1方向における主流路48Mの一方側に第1流路48Aが隣接するように接続されて連通されていると共に、軸L1方向における主流路48Mの他方側に第2流路48Bが隣接するように接続されて連通されている。
主弁体243bは、椀状を有し、主流路48M、第1流路48A及び第2流路48Bの端口を閉じるようにハウジング243a内に設けられている。また、この主弁体243bは、その軸L1方向の両端部にピストン243cが接続されており、ピストン243cの移動に連動して軸L1方向に沿って摺動する。主弁体243bの内部空間Vは、例えば主弁体243bが最も第2流路側に位置する状態(図示する状態)において、主流路48Mと第1流路48Aの一部と第2流路48Bとに連通される。
ピストン243cは、ハウジング243a内における軸L1方向の両端部に副弁室243dが画設されるように配置されている。このピストン243cは、例えば副弁室243dが加圧又は減圧されることによって軸L1方向に沿って摺動する。
このような流量比率変更部243では、制御部47の制御によってピストン243cが所定量移動され、これに伴って主弁体243bが所定量移動される。これにより、主弁体243bの内部空間Vに対する第1流路48A及び第2流路48Bの開口面積の比率(第1流路48A及び第2流路48Bの開口バランス)が変更され、その結果、流量比率が所望に変更されることとなる。
以上、本実施形態においても、糸端YA及び糸端YBそれぞれを各特性に合った解撚条件で十分に解撚させて互いに等しい解撚状態へ調整でき、糸端YA及び糸端YBの糸継ぎを良好に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、電磁弁242が1つとされて流量比率変更部243が設けられており、これにより、流量比率によって第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を互いに相違するように変化させ、糸端YA及び糸端YBを等しい解撚状態に調整することができる。
なお、本実施形態は、流量比率変更部243を備えているが、これに限定されるものではなく、流量比率を変更するものであれば種々のものを備えていてもよい。また、流量比率変更部243において調整される流量比率は、限定されるものではなく、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように適宜設定すればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、糸継装置10が自動ワインダの巻取ユニット1に適用されていたが、本発明の糸継装置は、紡績機の巻取ユニット、又は複数の巻取ユニット間を移動する作業台車等に適用されてもよい。本発明の糸継装置が紡績機の巻取ユニットに適用される場合、本発明の給糸部は、紡績糸を供給するドラフト装置及び紡績装置等によって構成される。
また、上記実施形態の解撚調整部は、第1解撚用空気供給量及び第2解撚用空気供給量を互いに相違させているが、これに限定されるものではなく、要は、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように、第1解撚部40Aにおける糸端YAに対する空気流の作用と第2解撚部40Bにおける糸端YBに対する空気流の作用とを、互いに相違させればよい。
例えば、解撚調整部は、糸端YA及び糸端YBの解撚状態が互いに等しくなるように、第1解撚部40Aに取り込まれる糸端YAの長さと、第2解撚部40Bに取り込まれる糸端YBの長さと、を互いに相違させてもよい。具体的には、上記実施形態において、解撚調整部は糸案内部であって、一対の糸寄せレバー(レバー部)81それぞれの位置関係を調整可能なレバー位置調整機構が設けられていてもよい。
これにより、一対の糸寄せレバー81のそれぞれの位置関係を調整することによって、第1解撚部40A及び第2解撚部40Bに取り込まれる糸端YA及び糸端YBの各長さを互いに相違するように変化させ、これら糸端YA及び糸端YBを等しい解撚状態へ調整できる。更に、通常の糸継動作で使用する糸案内部を利用できるため、特別な部材を別途に取り付けることが不要となる。
なお、レバー位置調整機構に代えて若しくは加えて、以下の構成を有していてもよい。すなわち、第1解撚部40Aに取り込まれる糸端YAの長さを調整するために、第1把持部60Aにおける第1把持位置69Aを移動させる構成を有していてもよい。また、第2解撚部40Bに取り込まれる糸端YBの長さを調整するために、第2把持部60Bにおける第2把持位置69Bを移動させる構成を有していてもよい。
ちなみに、上記「等しい」は、完全に等しいことだけでなく、略等しいことや、等しいことを意図するもの等を含んでおり、例えば製造上の誤差やバラツキを許容するものである。また、糸に方向性があると、糸端YAと糸端YBとの解撚状態が異なる場合があり、そのような場合は、糸端YAと糸端YBとの解撚時の外観を等しくすることも含まれる。
1…巻取ユニット、2…ボビン支持部(給糸部)、10,110,210…糸継装置、13…巻取部、40A…第1解撚部(第一の解撚部)、40B…第2解撚部(第二の解撚部)、45…解撚用エアー供給部(圧縮空気供給部)、46A…第1電磁弁(解撚調整部,第一の弁部,第一の絞り部)、46B…第2電磁弁(解撚調整部,第二の弁部,第二の絞り部)、47…制御部(解撚調整部)、48A…第1流路(第一の流路)、48B…第2流路(第二の流路)、48M…主流路、50…糸継部、81…糸寄せレバー(レバー部,糸案内部)、141A…第1圧力調整弁(解撚調整部)、141B…第2圧力調整弁(解撚調整部)、243…流量比率変更部(解撚調整部)、X…分岐部、YA…糸端(第一の糸端)、YB…糸端(第二の糸端)。

Claims (13)

  1. 第一の糸端と第二の糸端とを互いに継ぐ糸継装置であって、
    前記第一の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第一の糸端を解撚する第一の解撚部と、
    前記二の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第二の糸端を解撚する第二の解撚部と、
    前記第一及び第二の解撚部で解撚された前記第一及び第二の糸端を互いに継ぐ糸継部と、
    前記第一及び第二の解撚部で解撚される前記第一及び第二の糸端の解撚状態を調整する解撚調整部と、を備え、
    前記解撚調整部は、前記第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、前記第一の解撚部における前記第一の糸端に対する空気流の作用と前記第二の解撚部における前記第二の糸端に対する空気流の作用とを、互いに相違させることを特徴とする糸継装置。
  2. 前記第一及び第二の解撚部へ圧縮空気を供給する圧縮空気供給部を備え、
    前記解撚調整部は、前記第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、前記圧縮空気供給部から前記第一の解撚部へ供給される圧縮空気の供給量である第一の圧縮空気供給量と、前記圧縮空気供給部から前記第二の解撚部へ供給される第二の圧縮空気の供給量である第二の圧縮空気供給量とを、互いに相違させることを特徴とする請求項1に記載の糸継装置。
  3. 前記解撚調整部は、
    前記第一の解撚部への圧縮空気の流通を許可又は遮断する第一の弁部と、
    前記第二の解撚部への圧縮空気の流通を許可又は遮断する第二の弁部と、
    前記第一及び第二の弁部を制御する制御部と、を含み、
    前記第一の弁部による圧縮空気の流通を許可又は遮断するタイミング、及び前記第二の弁部による圧縮空気の流通を許可又は遮断するタイミングの少なくとも一方を前記制御部によって変化させることにより、前記第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違させることを特徴とする請求項2に記載の糸継装置。
  4. 前記解撚調整部は、
    前記第一の解撚部へ圧縮空気を流通させる第一の流路に設けられた第一の絞り部と、
    前記第二の解撚部へ圧縮空気を流通させる第二の流路に設けられた第二の絞り部と、を含み、
    前記第一の絞り部における絞り量及び前記第二の絞り部における絞り量の少なくとも一方を調整することにより、前記第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違させることを特徴とする請求項2に記載の糸継装置。
  5. 前記解撚調整部は、前記第一の絞り部における絞り量及び前記第二の絞り部における絞り量の少なくとも一方を制御する制御部を更に含むことを特徴とする請求項4記載の糸継装置。
  6. 前記圧縮空気供給部から供給された圧縮空気を流通させる主流路と、
    前記主流路の下流側に分岐部を介して接続され、前記第一の解撚部へ圧縮空気を流通させる第一の流路と、
    前記主流路の下流側に前記分岐部を介して接続され、前記第二の解撚部へ圧縮空気を流通させる第二の流路と、を備え、
    前記解撚調整部は、
    前記分岐部に設けられ、前記第一の流路へ流通する圧縮空気の流量と第二の流路へ流通する圧縮空気の流量との比率を変更することにより、前記第一及び第二の圧縮空気供給量を互いに相違させる流量比率変更部を含むことを特徴とする請求項2に記載の糸継装置。
  7. 前記解撚調整部は、前記第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、前記第一の解撚部に取り込まれる前記第一の糸端の長さと、前記第二の解撚部に取り込まれる前記第二の糸端の長さと、を互いに相違させることを特徴とする請求項1に記載の糸継装置。
  8. 前記解撚調整部は、前記第一及び第二の糸端を前記第一及び第二の解撚部から前記糸継部に案内する糸案内部であって、
    前記第一及び第二の糸端を案内するための一対のレバー部と、
    前記一対のレバー部それぞれの位置関係を調整可能なレバー位置調整機構と、を有していることを特徴とする請求項7に記載の糸継装置。
  9. 前記第一の解撚部は、所定方向の一方側から延びる前記第一の糸端を、前記所定方向の交差方向に沿って取り込み、
    前記第二の解撚部は、前記所定方向の他方側から延びる前記第二の糸端を、前記所定方向の交差方向に沿って取り込むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の糸継装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項記載の糸継装置と、
    糸を供給する給糸部と、
    前記糸を巻き取る巻取部と、を備えたことを特徴とする巻取ユニット。
  11. 請求項9に記載の糸継装置と、
    糸を供給する給糸部と、
    前記糸を巻き取る巻取部と、を備えた巻取ユニットであって、
    前記所定方向は、前記給糸部から前記巻取部の間に形成される糸走行経路方向であることを特徴とする巻取ユニット。
  12. 請求項10又は11に記載の巻取ユニットを複数備えたことを特徴とする繊維機械。
  13. 第一の糸端と第二の糸端とを互いに継ぐ糸継方法であって、
    前記第一の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第一の糸端を解撚すると共に、前記二の糸端を取り込んで空気流を作用させることにより、当該第二の糸端を解撚する解撚工程と、
    前記解撚工程で解撚された前記第一及び第二の糸端を互いに継ぐ糸継工程と、を備え、
    前記解撚工程においては、
    前記第一及び第二の糸端の解撚状態が互いに等しくなるように、前記第一の糸端に対する空気流の作用と前記第二の糸端に対する空気流の作用とを互いに相違させることを特徴とする糸継方法。
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