JP2014227921A - 内燃機関の冷却装置およびそれを備えた自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも部品点数の削減、軽量化、またはレイアウトの自由度の拡大が可能な内燃機関の冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却装置50は、内燃機関20に形成された冷却通路80と、ウォータポンプ52と、ラジエタ54と、ウォータポンプ52と冷却通路80とを接続する第1通路71と、冷却通路80とラジエタ54とを接続する第2通路72と、ラジエタ54とウォータポンプ52とを接続する第3通路73と、オイルクーラ56が備えられたオイルクーラ通路74とを備える。第2通路72の第1端部74iからラジエタ54を経て第3通路73の第2端部74oに至るまでの間に、インライン式サーモスタット58が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置およびそれを備えた自動二輪車に関する。
従来から、自動二輪車の内燃機関を冷却する装置として、水冷式の冷却装置が知られている。この種の冷却装置は、ラジエタと、ラジエタと内燃機関とをつなぐ水配管と、冷却水を搬送するウォータポンプと、冷却水の温度を調整するサーモスタットとを備える。冷却水は、内燃機関とラジエタとを順次流通する。冷却水は、内燃機関を冷却することによって温度が上昇し、ラジエタにおいて放熱することにより温度が低下する。サーモスタットの動作により、冷却水の温度が低い場合には冷却水の流量が減少し、冷却水の温度が高い場合には冷却水の流量が増加する。このように、内燃機関に供給される冷却水の流量が調整されることにより、冷却水の温度が適正範囲に保たれる。
ところで、内燃機関の始動時に、燃費の向上等の観点から内燃機関を早期に暖めることが望まれる。内燃機関を早期に暖めるためには、ラジエタ内を流れる冷却水の流量を低減し、冷却水の放熱量を少なくすることが好ましい。従来から、内燃機関の冷却装置において、暖機運転時にラジエタ内を流れる冷却水の流量を低減させることが知られている。
特許文献1には、自動二輪車の暖気運転時にラジエタ内を流れる冷却水の流量を低減させる冷却装置が開示されている。図16Aに示すように、特許文献1に開示された冷却装置300は、ラジエタ301と、ウォータポンプ302と、ウォータポンプ302の吸込口に接続されたサーモスタット303と、オイルクーラ304とを備えている。また、冷却装置300は、ウォータポンプ302の吐出口と内燃機関305とを接続する通路306と、内燃機関305とラジエタ301とを接続する通路307と、ラジエタ301とサーモスタット303とを接続する通路308とからなる主通路を備えている。また、冷却装置300は、通路306とオイルクーラ304とを接続する通路309aと、オイルクーラ304とラジエタ301とを接続する通路309bとからなるオイルクーラ通路309を備えている。冷却装置300は、更に、通路307とサーモスタット303とを接続するバイパス通路310を備えている。
内燃機関305の始動時には内燃機関305の温度が低いため、冷却水の温度は低い。冷却水の温度が低いと、サーモスタット303は通路308と通路306との連通を遮断し、主通路における冷却水の循環を阻止するように作動する。その結果、冷却水は図16Aに矢印で示すように流れる。すなわち、ウォータポンプ302から吐出された冷却水は分流し、冷却水の一部は内燃機関305を通り、冷却水の残部はオイルクーラ304を通る。それら冷却水は合流し、バイパス通路310を流れた後、サーモスタット303を経由してウォータポンプ302に戻る。
始動からある程度の時間が経過すると、内燃機関305の温度は高くなるため、冷却水の温度は高くなる。冷却水の温度が高いと、サーモスタット303はバイパス通路310と通路306との連通を遮断し、通路308と通路306とを連通させるように作動する。その結果、冷却水は図16Bに矢印で示すように流れ、主通路において冷却水が循環する。すなわち、ウォータポンプ302から吐出された冷却水は分流し、冷却水の一部は内燃機関305を流れ、冷却水の残部はオイルクーラ304を通る、それら冷却水は合流し、ラジエタ301を流れた後、サーモスタット303を経由してウォータポンプ302に戻る。
特開2007−2678号公報(図3−2)
しかし、上記冷却装置300では、ラジエタ301に冷却水を供給する主通路と、オイルクーラ304に冷却水を供給するオイルクーラ通路309とに加えて、暖機運転時にのみ冷却水が流れるバイパス通路310が必要である。そのため、冷却装置300の部品点数が増え、コストアップの要因となっていた。また、自動二輪車では、車載部品の軽量化が強く求められる。上記冷却装置300では、バイパス通路310を削除することができず、軽量化が難しかった。更に、自動二輪車では配管のレイアウトの制約が大きい。上記冷却装置300では、バイパス通路310を別途配置しなければならないため、配管のレイアウトが複雑になりやすかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動二輪車の内燃機関を冷却する水冷式の冷却装置であって、従来よりも部品点数の削減、軽量化、またはレイアウトの自由度の拡大が可能な冷却装置を提供することである。
本発明に係る内燃機関の冷却装置は、自動二輪車の内燃機関を冷却する冷却装置であって、前記内燃機関に形成され、冷却水を流入させる流入口と冷却水を流出させる流出口とを備えた冷却通路と、冷却水を吐出する吐出口と冷却水を吸い込む吸込口とを備えたウォータポンプと、冷却水を流入させる流入口と冷却水を流出させる流出口とを備えたラジエタと、前記ウォータポンプの吐出口と前記冷却通路の流入口とに接続された第1通路と、前記冷却通路の流出口と前記ラジエタの流入口とに接続された第2通路と、前記ラジエタの流出口と前記ウォータポンプの吸込口とに接続された第3通路と、前記第2通路に接続された第1端部と前記第3通路に接続された第2端部とを含み、オイルクーラが設けられたオイルクーラ通路と、前記第2通路の前記第1端部から前記ラジエタを経て前記第3通路の前記第2端部に至るまでの間に備えられ、基準温度未満のときには閉じられ、基準温度以上のときには開かれるように構成されたサーモスタットと、を備えている。
上記冷却装置によれば、暖気運転時には冷却水の温度が基準温度未満であり、サーモスタットは閉じられる。ウォータポンプの吐出口から吐出された冷却水は、第1通路および冷却通路を通過した後、第2通路に流入する。サーモスタットは閉じられているので、第2通路に流入した冷却水は、ラジエタを通過することなく、オイルクーラが備えられたオイルクーラ通路を経由して第3通路に流入する。第3通路に流入した冷却水は、ウォータポンプの吸込口に吸い込まれる。このように、冷却水はラジエタを流れないので、冷却水の温度が上昇しやすくなり、内燃機関は冷却水によって冷却されにくくなる。そのため、内燃機関は早期に暖められる。暖気運転時に、冷却水はオイルクーラが備えられたオイルクーラ通路を流れる。そのため、暖気運転時にのみ使用されるバイパス通路は不要である。したがって、冷却装置の部品点数の削減、軽量化、またはレイアウトの自由度の拡大を達成することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記サーモスタットは、前記第3通路における前記ラジエタの流出口と前記第2端部との間に設けられている。
上記態様によれば、サーモスタットは第3通路に設けられているので、内燃機関に供給される前の冷却水の温度に基づいて、ラジエタに対する冷却水の供給の有無が決定される。そのため、内燃機関の早期暖機を好適に行うことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記サーモスタットは、第1流入口と第2流入口と流出口とが形成されたサーモスタットケースと、前記サーモスタットケース内に収容されかつ前記第1流入口と前記流出口との間を開閉する弁体と、を備えている。前記第3通路は、前記ラジエタの前記流出口と前記サーモスタットケースの前記第1流入口とに接続された上流通路と、前記サーモスタットケースの前記流出口と前記ウォータポンプの前記吸込口とに接続された下流通路と、を備えている。前記オイルクーラ通路は、前記オイルクーラに接続された端部と、前記第2端部として前記サーモスタットケースの前記第2流入口に接続された端部とを備える下流通路を備えている。前記サーモスタットは、基準温度未満の場合には前記弁体により前記第1流入口と前記流出口との連通を遮断しかつ前記第2流入口と前記流出口とを連通させ、基準温度以上の場合には前記第1流入口と前記流出口とを連通させかつ前記第2流入口と前記流出口とを連通させるように構成されている。
上記態様によれば、いわゆるインライン式(In-Line Type)サーモスタットを用いることができるので、冷却装置の小型化またはコストダウンが可能となる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記サーモスタットは、前記第2通路における前記第1端部と前記ラジエタの流入口との間に設けられている。
上記態様によれば、サーモスタットを第3通路に設ける必要がない。第2通路にサーモスタットを設ける態様において、冷却装置の部品点数の削減、軽量化、またはレイアウトの自由度の拡大を達成することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記サーモスタットは、流入口と第1流出口と第2流出口とが形成されたサーモスタットケースと、前記サーモスタットケース内に収容されかつ前記流入口と前記第1流出口との間を開閉する弁体と、を備えている。前記第2通路は、前記冷却通路の前記流出口と前記サーモスタットケースの前記流入口とに接続された上流通路と、前記サーモスタットケースの前記第1流出口と前記ラジエタの前記流入口とに接続された下流通路と、を備えている。前記オイルクーラ通路は、前記第1端部として前記サーモスタットケースの前記第2流出口に接続された端部と、前記オイルクーラに接続された端部とを備える上流通路を備えている。前記サーモスタットは、基準温度未満の場合には前記弁体により前記流入口と前記第1流出口との連通を遮断しかつ前記流入口と前記第2流出口とを連通させ、基準温度以上の場合には前記流入口と前記第1流出口とを連通させかつ前記流入口と前記第2流出口とを連通させるように構成されている。
上記態様によれば、いわゆるインライン式サーモスタットを用いることができるので、サーモスタットの小型化またはコストダウンが可能となる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記オイルクーラ通路は、前記第2通路および前記第3通路よりも流路断面積が小さい。
前記冷却装置では、通常運転時にはオイルクーラ通路およびラジエタの両方に冷却水が流れる。上記態様によれば、オイルクーラ通路は第2通路および第3通路よりも流路断面積が小さいので、通常運転時にラジエタを流れる冷却水の流量が不足してしまうことがない。通常運転時に、ラジエタにおいて冷却水を十分に放熱させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ウォータポンプは前記内燃機関に固定されている。
上記態様によれば、ウォータポンプと内燃機関の冷却通路との間の距離を短くすることができ、第1通路を短くすることができる。冷却装置の軽量化が可能となり、またはレイアウトの自由度を高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記第1通路は前記内燃機関の内部に形成されている。
上記態様によれば、第1通路を形成する水配管が不要となる。更なる部品点数の削減、軽量化、またはレイアウトの自由度の拡大を達成することが可能となる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記内燃機関は、内部にシリンダを備えたシリンダボディと、前記シリンダボディに結合され、空気を導入する吸気ポートと排ガスを導出する排気ポートとを備えたシリンダヘッドと、を備えている。前記ウォータポンプは、前記シリンダボディに取り付けられ、前記第1通路の少なくとも一部は、前記シリンダボディの内部に形成されている。
上記態様によれば、第1通路を形成する水配管が不要な好適な冷却装置を得ることができる。
本発明に係る自動二輪車は、前記冷却装置を備えている。
これにより、上述の効果を奏する自動二輪車を得ることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記オイルクーラ通路は、前記内燃機関の前方に配置されている。
上記態様によれば、内燃機関に対し冷却装置を好適に配置することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記オイルクーラは、前記内燃機関の前方に配置されている。
上記態様によれば、内燃機関に対し冷却装置を好適に配置することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ラジエタは、前記内燃機関の前方に配置され、前記オイルクーラは、前記ラジエタよりも後方に配置されている。
上記態様によれば、内燃機関に対し冷却装置を好適に配置することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ウォータポンプおよび前記サーモスタットは、車両正面視において共に車両中心線よりも右方に配置され、または、車両正面視において共に車両中心線よりも左方に配置されている。
上記態様によれば、ウォータポンプとサーモスタットとの距離が近くなり、それらを接続する水配管を短くすることができる。冷却装置をコンパクトに配置することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記内燃機関は、左右に並ぶ複数の気筒を備え、車両正面視における車両中心線の左方および右方のうちいずれか一方を第1領域、他方を第2領域としたときに、前記ウォータポンプ、前記サーモスタット、および前記ラジエタの前記流出口は前記第1領域に配置され、前記内燃機関の前記冷却通路の前記流出口および前記ラジエタの前記流入口は前記第2領域に配置されている。
上記態様によれば、ウォータポンプとサーモスタットとラジエタの流出口との相互の距離が近くなり、サーモスタットとウォータポンプとを接続する水配管と、ラジエタの流出口とサーモスタットとを接続する水配管とを短くすることができる。また、冷却通路の流出口とラジエタの流入口との距離が短くなり、それらを接続する水配管を短くすることができる。よって、冷却装置をコンパクトに配置することができる。
本発明によれば、自動二輪車の内燃機関を冷却する水冷式の冷却装置であって、従来よりも部品点数の削減、軽量化、またはレイアウトの自由度の拡大が可能な冷却装置を提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 内燃機関の部分断面図である。 内燃機関の他の部分断面図である。 第1実施形態に係る冷却装置の冷却水回路図である。 内燃機関および冷却装置の斜視図である。 内燃機関および冷却装置の正面図である。 内燃機関および冷却装置の左側面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 内燃機関の水通路の構成を示す図である。 シリンダボディの部分平面図である。 サーモスタット内部の主要要素の構成を示す図である。 内燃機関および冷却装置の右側面図である。 内燃機関、冷却装置、および排気管の正面図である。 内燃機関の始動後の冷却水およびオイルの温度変化を示すグラフである。 第2実施形態に係る冷却装置の冷却水回路図である。 従来の冷却装置の冷却水回路図であり、暖機運転時の冷却水の流れを示す図である。 従来の冷却装置の冷却水回路図であり、暖機後の冷却水の流れを示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車1の側面図である。以下の説明では特に断らない限り、前、後、左、右、上、下とは、自動二輪車1のシート11に着座した乗員(図示せず)から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。上、下は、自動二輪車1が水平面上に停止しているときの鉛直方向の上、下に対応する。符号F、Re、L、R、Up、Dnは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。ただし、以下の説明では、車両正面視の方向を用いる場合もある。車両正面視とシート11に着座した乗員から見た方向とでは、左右が逆になる。すなわち、車両正面視の左、右は、シート11に着座した乗員から見た右、左にそれぞれ対応する。符号L´、R´は、車両正面視の左、右を意味するものとする。
(第1実施形態)
図1に示すように、自動二輪車1はヘッドパイプ2を備えている。ヘッドパイプ2には、ハンドル3が左右に回転自在に支持されている。ハンドル3の下端部にはフロントフォーク4が接続されている。フロントフォーク4の下端部には、前輪5が回転自在に支持されている。ヘッドパイプ2には車体フレーム6が固定されている。車体フレーム6は、車両側面視においてヘッドパイプ2から後斜め下向きに延びるメインフレーム7と、車両側面視においてメインフレーム7から後斜め上向きに延びるシートフレーム8と、メインフレーム7とシートフレーム8とに接続されたバックステー9とを備えている。ヘッドパイプ2の後方には燃料タンク10が配置され、燃料タンク10の後方にシート11が配置されている。燃料タンク10およびシート11は、車体フレーム6に支持されている。メインフレーム7には、リアアーム13が回転自在に支持されている。リアアーム13の前端部は、ピボット軸12によりメインフレーム7に接続されている。リアアーム13の後端部には、後輪14が回転自在に支持されている。
車体フレーム6には内燃機関20が支持されている。内燃機関20は、クランクケース22と、クランクケース22から前斜め上向きに延びるシリンダボディ24と、シリンダボディ24から前斜め上向きに延びるシリンダヘッド26と、シリンダヘッド26の先端部に接続されたヘッドカバー28とを備えている。本実施形態では、シリンダボディ24はクランクケース22と一体的に形成されている。ただし、シリンダボディ24とクランクケース22とは別体であってもよい。内燃機関20は、駆動力を出力するドライブ軸46を備えている。ドライブ軸46は、チェーン15を介して後輪14に連結されている。
図2に示すように、内燃機関20は多気筒型の内燃機関である。シリンダボディ24の内部には、第1シリンダ31、第2シリンダ32、および第3シリンダ33が形成されている。第1シリンダ31、第2シリンダ32、および第3シリンダ33は、左から右に向かって順に配置されている。第1シリンダ31、第2シリンダ32、および第3シリンダ33の各々には、ピストン34が収容されている。各ピストン34は、コンロッド35を介してクランク軸36に接続されている。クランク軸36はクランクケース22に収容されている。
シリンダヘッド26のうち第1シリンダ31、第2シリンダ32、および第3シリンダ33の上方には、凹部27が形成されている。各シリンダ31〜33とピストン34と凹部27とにより、燃焼室43が区画されている。シリンダヘッド26には、各燃焼室43に連通する吸気ポート95および排気ポート96(図7参照)が形成されている。吸気ポート95には吸気管120(図7参照)が接続されており、吸気ポート95は燃焼室43に空気を導入する。排気ポート96には後述する排気管101〜103(図13参照)が接続されており、排気ポート96は燃焼室43から排ガスを導出する。
クランク軸36の左端部には、発電機37が取り付けられている。クランク軸36の右端部にはスプロケット39が取り付けられている。スプロケット39にはカムチェーン41が巻かれている。クランク軸36のうちスプロケット39よりも左方の部分には、ギア42が固定されている。
図3に示すように、内燃機関20はクラッチ38を備えている。クラッチ38は、クラッチハウジング38aと、クラッチボス38bとを備えている。クラッチハウジング38aはギア42に連結されている。クランク軸36のトルクは、ギア42を介してクラッチハウジング38aに伝達される。クラッチハウジング38aはクランク軸36と共に回転する。クラッチボス38bにはメイン軸44が固定されている。
内燃機関20は変速機40を備えている。変速機40は、メイン軸44に設けられた複数のギア45と、ドライブ軸46に設けられた複数のギア47と、シフトカム48と、シフトフォーク49とを備えている。シフトカム48が回転すると、シフトフォーク49がギア45および/またはギア47を軸方向に移動させ、互いに噛み合うギア45およびギア47の組み合わせが変更される。それにより、変速比が変更される。
内燃機関20はバランサ90を備えている。バランサ90は、バランサ軸91と、バランサ軸91に設けられたバランサウエイト92とを備えている。バランサ軸91の右部には、ギア42と噛み合うギア93が固定されている。バランサ軸91は、ギア42およびギア93を介してクランク軸36に連結されている。バランサ軸91はクランク軸36により駆動され、クランク軸36と共に回転する。バランサ軸91の左端部には、ギア94が固定されている。
ギア42はクランク軸36に圧入されている。上述の通り、ギア42は、クラッチ38のクラッチハウジング38aとバランサ90のギア93との両方に噛み合っている。ギア42を圧入ギアで構成することにより、ギア42の外径を小さくすることができる。ギア42の外径を小さくすることにより、クランク軸36とメイン軸44との間の距離、およびクランク軸36とバランサ軸91との間の距離を小さくすることができる。なお、クランク軸36、メイン軸44、ドライブ軸46、およびバランサ軸91は左右方向に延びており、互いに平行に配置されている。
内燃機関20は、少なくとも一部が冷却水によって冷却される水冷式の内燃機関である。自動二輪車1は、内燃機関20を冷却する冷却装置50を備えている。次に、冷却装置50について説明する。
まず、冷却装置50の冷却水回路の構成を説明する。図4は、冷却装置50の冷却水回路の構成図である。冷却装置50は、ウォータポンプ52と、内燃機関20の内部に形成された冷却通路80と、ラジエタ54と、サーモスタット58と、オイルクーラ56とを備えている。
ウォータポンプ52は、冷却水を吐出する吐出口52oと、冷却水を吸い込む吸込口52iとを備えている。冷却通路80は、冷却水を流入させる流入口80iと、冷却水を流出させる流出口80oとを備えている。ラジエタ54は、冷却水と空気とを熱交換させるラジエタ本体54aと、入口タンク54bと、出口タンク54cとを備えている。入口タンク54bには、冷却水を流入させる流入口54iが形成されている。出口タンク54cには、冷却水を流出させる流出口54oが形成されている。オイルクーラ56には、冷却水を流入させる流入口56iと、冷却水を流出させる流出口56oとが形成されている。
冷却装置50は、ウォータポンプ52の吐出口52oと冷却通路80の流入口80iとに接続された第1通路71と、冷却通路80の流出口80oとラジエタ54の流入口54iとに接続された第2通路72と、ラジエタ54の流出口54oとウォータポンプ52の吸込口52iとに接続された第3通路73と、オイルクーラ通路74とを備えている。オイルクーラ通路74は、第2通路72に接続された第1端部74iと、第3通路73に接続された第2端部74oとを含んでいる。オイルクーラ56はオイルクーラ通路74に備えられている。
サーモスタット58は、第3通路73のうち、ラジエタ54の流出口54oと第2端部74oとの間に備えられている。サーモスタット58は、第1流入口59i1と第2流入口59i2と流出口59oとが形成されたサーモスタットケース59と、サーモスタットケース59内に収容されかつ第1流入口59i1と流出口59oとの間を開閉する弁体57とを備えている。第3通路73は、ラジエタ54の流出口54oとサーモスタットケース59の第1流入口59i1とに接続された上流通路73aと、サーモスタットケース59の流出口59oとウォータポンプ52の吸込口52iとに接続された下流通路73bとを備えている。オイルクーラ通路74は、第1端部74iとオイルクーラ56の流入口56iとに接続された上流通路74aと、オイルクーラ56の流出口56oとサーモスタットケース59の第2流入口59i2とに接続された下流通路74bとを備えている。なお、サーモスタットケース59の第2流入口59i2は第2端部74oを構成している。
サーモスタット58はいわゆるインライン式(In-Line Type)のサーモスタットであり、サーモスタットケース59の第2流入口59i2と流出口59oとは常に連通している。サーモスタット58は、サーモスタットケース59の内部温度が基準温度未満の場合には、弁体57によって第1流入口59i1と流出口59oとの連通を遮断し、かつ、第2流入口59i2と流出口59oとを連通させるように構成されている。サーモスタット58は、サーモスタットケース59の内部温度が基準温度以上の場合には、第1流入口59i1と流出口59oとを連通させ、かつ、第2流入口59i2と流出口59oとを連通させるように構成されている。サーモスタットケース59の内部温度の値に拘わらず第2流入口59i2と流出口59oとが常に連通していることにより、オイルクーラ通路74には常に冷却水が流れる。そのため、オイルクーラ56には常に冷却水が流れる。なお、基準温度はサーモスタット58により一義的に定まる温度であるが、特定の温度に限定される訳ではない。基準温度の異なる複数のサーモスタット58から特定のサーモスタット58を選択することにより、結果的に基準温度を適宜に設定することができる。
冷却水回路上、オイルクーラ通路74はラジエタ54と並列に配置されており、ラジエタ54をバイパスするバイパス通路である。図4から分かるように、冷却装置50では、オイルクーラ通路74以外にバイパス通路は設けられていない。冷却装置50は、ラジエタ54をバイパスする通路として、オイルクーラ通路74のみを有している。内燃機関20の冷却通路80の流出口80oとラジエタ54の流入口54iとの間において、通路が分岐する部分は第1端部74iのみであり、1つだけである。ラジエタ54の流出口54oと冷却通路80の流入口80iとの間において、通路が分岐する部分は第2端部74oのみであり、1つだけである。本実施形態では、ラジエタ54の流出口54oとウォータポンプ52の吸込口52iとの間において、通路が分岐する部分は第2端部74oのみであり、1つだけである。
以上が冷却装置50の冷却水回路の構成である。次に、冷却装置50の主要部の構造について説明する。
図5に示すように、ウォータポンプ52は内燃機関20に固定されている。ここではウォータポンプ52は、シリンダボディ24に固定されている。ただし、ウォータポンプ52をクランクケース22等に固定することも可能である。ウォータポンプ52は、シリンダボディ24の左側壁に固定されている。図6に示すように車両正面視において、ウォータポンプ52は車両中心線CLよりも右方に配置されている。なお、車両中心線CLとは、自動二輪車1の左右の中心を通る線であり、前輪5の中心線および後輪14の中心線と一致する線である。
図3に示すように、ウォータポンプ52は、ポンプハウジング52Bと、ポンプハウジング52Bの左方に配置されたポンプカバー52Aと、ポンプハウジング52B内に配置されたインペラ61と、インペラ61に固定されたポンプ軸62とを備えている。ポンプカバー52Aは、インペラ61に向けて冷却水を吸い込む吸込部60aを備えている。ポンプハウジング52Bは、インペラ61から吐出される冷却水を吐き出す吐出部60bと、吐出部60bから内燃機関20に向かって冷却水を導く通路部60c(図7参照)とを備えている。
ポンプ軸62にはギア63が固定されている。このギア63は、バランサ軸91に固定されたギア94と噛み合っている。ギア94はバランサ軸91に圧入されている。ポンプ軸62は、ギア63およびギア94を介してバランサ軸91に連結している。ウォータポンプ52はバランサ軸91によって駆動される。バランサ軸91が回転すると、インペラ61が回転する。前述の通り、バランサ軸91はクランク軸36により駆動される。よって、ウォータポンプ52は、直接的にはバランサ軸91に駆動され、間接的にはクランク軸36によって駆動される。
図7に示すように、車両側面視において、ポンプ軸62の軸心はクランク軸36の軸心よりも上方に位置している。車両側面視において、ポンプ軸62の軸心はクランク軸36の軸心よりも前方に位置している。
ウォータポンプ52は、発電機37(図2参照)を覆うACMカバー64と共に内燃機関20に取り付けられている。図8は図7のVIII−VIII線断面図である。図8に示すように、ウォータポンプ52の一部は、ボルト53によりACMカバー64と共にシリンダボディ24に取り付けられている。ポンプカバー52Aの一部、ポンプハウジング52Bの一部、およびACMカバー64の一部は、同一のボルト53によってシリンダボディ24に固定されている。
次に、内燃機関20の内部に形成された水通路について説明する。図4を参照しながら前述した通り、冷却装置50は、第1通路71と、内燃機関20の内部に形成された冷却通路80とを備えている。本実施形態では、第1通路71は内燃機関20の内部に形成されている。第1通路71は、ウォータポンプ52から冷却通路80に冷却水を導く導入通路を構成している。
図9に示すように、冷却通路80は、シリンダヘッド26に形成されたシリンダヘッド冷却通路81と、シリンダボディ24に形成されたシリンダボディ冷却通路82と、シリンダヘッド冷却通路81とシリンダボディ冷却通路82とを接続する接続通路83とを備えている。
シリンダヘッド冷却通路81は、第1シリンダ31、第2シリンダ32、および第3シリンダ33の燃焼室43の凹部27(図2参照)の周囲に形成されている。シリンダヘッド冷却通路81は、冷却水を車両正面視の右から左に流すように形成されている。
シリンダボディ冷却通路82は、第1シリンダ31、第2シリンダ32、および第3シリンダ33の周囲に形成されたウォータジャケットからなっている。シリンダボディ冷却通路82は、冷却水を車両正面視の右から左に流すように形成されている。
シリンダヘッド26とシリンダボディ24との間には、ガスケット25が挟まれている。ガスケット25には、シリンダボディ冷却通路82の上方かつシリンダヘッド冷却通路81の下方に位置する複数の孔25bが形成されている。接続通路83は、孔25bにより構成されている。接続通路83を構成する孔25bの位置および個数は特に限定されないが、ここではガスケット25には、第3シリンダ33よりも左方に位置する2つの孔25bと、第3シリンダ33よりも後方に位置する2つの孔25bと、第2シリンダ32よりも後方に位置する2つの孔25bと、第1シリンダ31よりも後方に位置する2つの孔25bと、第1シリンダ31よりも右方に位置する1つの孔25bとが形成されている。
図9に示すように、第1通路71はシリンダボディ24に形成されている。車両正面視において、第1通路71は、最も右に配置された第1シリンダ31の右方に配置されている。車両正面視において、第1通路71は、右方に開口する流入口71iと、シリンダボディ24の上面において開口する流出口71oと、流入口71iから左方に延びる横部71aと、横部71aから流出口71oに向かってシリンダ軸線と平行に延びる縦部71bとを備えている。縦部71bの横断面は流出口71oと同じように、第1シリンダ31の軸心31cを中心とする円弧形状に形成されている。なお、符号32c、33cは、それぞれ第2シリンダ32、第3シリンダ33の軸線を表している。
第1通路71および冷却通路80は、いずれも内燃機関20の内部に形成され、冷却水が流通する水通路である。しかし、冷却通路80は内燃機関20を冷却するために冷却水を流通させる通路であるが、第1通路71は、内燃機関20の冷却を目的としておらず、冷却水をシリンダヘッド冷却通路81に導くための通路である。第1通路71およびシリンダボディ冷却通路82はいずれもシリンダボディ24に形成されているが、第1通路71とシリンダボディ冷却通路82とは別の空間を形成している。シリンダボディ24の内部において、第1通路71とシリンダボディ冷却通路82とはつながっていない。
第1通路71は、シリンダボディ冷却通路82よりもシリンダ31〜33から遠い位置に形成されている。シリンダボディ冷却通路82の一部は、シリンダ31〜33と第1通路71との間に形成されている。図10に示すように、第1通路71の横幅71Wはシリンダボディ冷却通路82の横幅82Wよりも大きいが、第1通路71の縦幅71Lはシリンダボディ冷却通路82の全周長さよりも小さい。第1通路71は、シリンダボディ冷却通路82よりも流路断面積が小さい。第1通路71はシリンダ軸線31cを中心とする円弧状に形成されているので、シリンダ軸線31cと直交する断面において、縦幅71Lは第1通路71の最大長さに対応する。シリンダ軸線31cと直交する断面において、第1通路71の縦幅71Lはシリンダ31の内径31Dよりも小さい。なお、第1シリンダ31〜第3シリンダ33の内径は同一である。第1通路71の通路長さはシリンダボディ冷却通路82の通路長さよりも短い。第1通路71の表面積は、シリンダボディ冷却通路82の表面積よりも小さい。
図9に示すように、ガスケット25において第1通路71の上方かつシリンダヘッド冷却通路81の下方には、孔25aが形成されている。第1通路71とシリンダヘッド冷却通路81とは、孔25aにより連通している。孔25aは、第1通路71とシリンダヘッド冷却通路81とを接続する接続通路を構成している。シリンダヘッド26における孔25aの上方には、冷却通路80の流入口80iが形成されている。
シリンダボディ24には、冷却通路80の流出口80oが形成されている。流出口80oはシリンダボディ冷却通路82につながっている。車両正面視において、流出口80oは車両中心線CLよりも左方に配置されている。流出口80oは第3シリンダ33の前方に配置されている。流出口80oは前斜め下向きに開口している。以上が内燃機関20の水通路の構成である。
図7に示すように、ラジエタ54は内燃機関20の前方に配置されている。ラジエタ54は、シリンダボディ24、シリンダヘッド26およびヘッドカバー28の前方に配置されている。ラジエタ54は前傾している。ラジエタ54の上端部54tは、ラジエタ54の下端部54sよりも前方に位置している。ラジエタ54の後方には、ファン55が配置されている。図6に示すように車両正面視において、入口タンク54bはラジエタ本体54aの左方に配置され、出口タンク54cはラジエタ本体54aの右方に配置されている。車両正面視において、入口タンク54bは車両中心線CLより左方に配置され、出口タンク54cは車両中心線CLより右方に配置されている。ラジエタ54の流入口54iは、入口タンク54bの下端部に形成されている。ラジエタ54の流出口54oは、出口タンク54cの下端部に形成されている。
車両正面視において、サーモスタット58は車両中心線CLよりも右方に配置されている。サーモスタット58は内燃機関20の前方に配置されている。サーモスタット58は、クランクケース22およびシリンダボディ24の前方に配置されている。車両正面視において、サーモスタット58はラジエタ54の下方に配置されている。サーモスタット58のサーモスタットケース59は、縦長の略円筒形状に形成されている。車両正面視において、第1流入口59i1および流出口59oはサーモスタットケース59の右部に形成され、第2流入口59i2はサーモスタットケース59の左部に形成されている。第1流入口59i1は第2流入口59i2よりも下方に形成され、流出口59oは第2流入口59i2よりも上方に形成されている。
図11は、サーモスタット58内部の主要要素の構成を示す図である。サーモスタットケース59内には、サーモスタット本体58aと、感温部58bと、スプリング58cと、ロッド58dとが配置されている。冷却水は、図11の下方から上方に向かって流れる。感温部58bは温度に応じてロッド58dを移動させ、それによって弁体57が開閉する。サーモスタット本体58aには小孔58eが形成されており、この小孔58eにジグル弁58fが組み付けられている。ジグル弁58fは、小孔58eを閉じる上位置と小孔58eを開く下位置との間で移動可能に構成されている。冷却水の注入のときには、ジグル弁58fは下位置にあり、小孔58eは開かれる。サーモスタット本体58aの下方の空気は、小孔58eを通じて上方に排出される。一方、内燃機関20の運転時には、ジグル弁58fは冷却水の流れにより上方に移動し、上位置に位置付けられる。その結果、小孔58eは閉じられ、小孔58eを通る冷却水の流れが止められる。
オイルクーラ56はクランクケース内のオイルを冷却水によって冷却するものである。オイルクーラ56は、冷却水とオイルとを熱交換させるように構成されている。オイルクーラ56はクランクケース22に取り付けられている。図6に示すように、オイルクーラ56はクランクケース22の前方に配置されている。オイルクーラ56は、前方に延びる略筒状に形成されている。オイルクーラ56は、車両正面視において車両中心線CL上に配置されている。オイルクーラ56の中心56cはサーモスタット58よりも下方に位置している。オイルクーラ56の上端56tはサーモスタット58の上端58tよりも下方に位置し、オイルクーラ56の下端56sはサーモスタット58の下端58sよりも下方に位置している。サーモスタット58の冷却水の流入口56iは、車両正面視において流出口56oよりも右方に形成され、かつ、流出口56oよりも上方に形成されている。
内燃機関20の冷却通路80の流出口80oとラジエタ54の流入口54iとは、水配管72Aによって接続されている。なお、本明細書において「水配管」には、パイプ、ホース、チューブ、および継手等や、それらの組み合わせが含まれる。車両正面視において、水配管72Aは車両中心線CLよりも左方に配置されている。
ラジエタ54の流出口54oとサーモスタット58の第1流入口59i1とは、水配管73Aによって接続されている。サーモスタット58の流出口59oとウォータポンプ52の吸込口52iとは、水配管73Bによって接続されている。車両正面視において、水配管73Aおよび水配管73Bは車両中心線CLよりも右方に配置されている。車両正面視において、水配管73Aの一部73A1は水配管73Bと重なっている。図7に示すように、水配管73Aの一部73A1は水配管73Bの前方に配置されている。水配管73Aの他の一部73A2は、水配管73Bの下方に配置されている。図示は省略するが、車両平面視において、水配管73Aの他の一部73A2は水配管73Bと重なっている。
図6に示すように、内燃機関20の冷却通路80の流出口80oとオイルクーラ56の流入口56iとは、水配管74Aによって接続されている。オイルクーラ56の流出口56oとサーモスタット58の第2流入口59i2とは、水配管74Bによって接続されている。車両正面視において、水配管74Aは、流出口80oからいったん下方に延びてから右方に曲がり、それから下方に曲がってから流入口56iに接続されている。車両正面視において、水配管74Bは、流出口56oからいったん左方に延びてから上方に曲がり、上方に延びてから右方に曲がり、第2流入口59i2に接続されている。車両正面視において、水配管74Bの一部74B1は水配管74Aと重なっている。図12に示すように、水配管74Bの一部74B1は水配管74Aの前方に配置されている。水配管74Bの他の一部74B2は、水配管74Aの下方に配置されている。図示は省略するが、車両平面視において、水配管74Bの他の一部74B2は水配管74Aと重なっている。
前述の第2通路72(図4参照)は水配管72Aによって構成されている。第3通路73の上流通路73a、下流通路73bは、それぞれ水配管73A、水配管73Bによって構成されている。オイルクーラ通路74の上流通路74a、下流通路74bは、それぞれ水配管74A、水配管74Bによって構成されている。なお、ここで説明した構造では、水配管74Aの一端は流出口80oに接続されているので、オイルクーラ通路74の上流通路74aは第2通路72の上流端に接続されていることになる。ただし、水配管74Aの一端は、流出口80oに接続される代わりに、水配管72Aに接続されていてもよい。
図6に示すように、水配管74Aおよび水配管74Bは、水配管72A、水配管73A、および水配管73Bよりも細い。オイルクーラ通路74は、第2通路72および第3通路73よりも流路断面積が小さくなっている。
なお、符号78はリカバリータンク、符号79はオイルフィルタを表している。リカバリータンク78およびオイルフィルタ70は、サーモスタット58およびオイルクーラ56と同様に、内燃機関20の前方に配置されている。車両正面視において、オイルクーラ56はリカバリータンク78の右方かつオイルフィルタ79の左方に配置されている。車両正面視において、オイルクーラ56はリカバリータンク78とオイルフィルタ79との間に配置されている。
図13に示すように、シリンダヘッド26には、排気ポート96につながった排気管接続口97が形成されている。内燃機関20は、排気管接続口97に接続された第1排気管101、第2排気管102、および第3排気管103を備えている。第1排気管101、第2排気管102、第3排気管103は、それぞれ第1シリンダ31、第2シリンダ32、第3シリンダ33の燃焼室43(図2参照)と連通している。排気管接続口97はシリンダヘッド26の前部に形成されているので、第1排気管101、第2排気管102、および第3排気管103は、シリンダヘッド26の前部に接続されている。図7および図12に示すように車両側面視において、第1排気管101は、シリンダヘッド26から前斜め下向きに延びる上部101Aと、上部101Aから後斜め下向きに延びる第1中間部101Bおよび第2中間部101Cと、第2中間部101Cから後方へ延びる下部101Dとを備えている。同様に車両側面視において、第2排気管102は、シリンダヘッド26から前斜め下向きに延びる上部102Aと、上部102Aから後斜め下向きに延びる第1中間部102Bおよび第2中間部102Cと、第2中間部102Cから後方へ延びる下部102Dとを備えている。同様に車両側面視において、第3排気管103は、シリンダヘッド26から前斜め下向きに延びる上部103Aと、上部103Aから後斜め下向きに延びる第1中間部103Bおよび第2中間部103Cと、第2中間部103Cから後方へ延びる下部103Dとを備えている。図13に示すように車両正面視において、第1中間部101B、102B、および103Bは右斜め下向きに延びており、第2中間部101C、102C、および103Cは左斜め下向きに延びている。
図12に示すように、サーモスタット58およびオイルクーラ56は、第1排気管101、第2排気管102、および第3排気管103の後方に配置されている。詳しくは、サーモスタット58およびオイルクーラ56は、第1排気管101の中間部101B,101C、第2排気管102の中間部102B,102C、および第3排気管103の中間部103B,103Cの後方に配置されている。前後方向に関して、サーモスタット58はクランクケース22と排気管101〜103との間に配置されている。
図7に示すように車両側面視において、水配管73Bは、クランクケース22およびシリンダボディ24と第1〜第3排気管101〜103との間に配置されている。図12に示すように車両側面視において、水配管74Aおよび水配管74Bも、クランクケース22およびシリンダボディ24と第1〜第3排気管101〜103との間に配置されている。特に水配管73Bは、図7に示すように車両側面視において、クランクケース22とシリンダボディ24と第1排気管101の上部101Aと第1中間部101Bとによって仕切られる空間内に、コンパクトに配置されている。図12に示すように車両側面視において、水配管72Aの一部は第1〜第3排気管101〜103の上部101A〜103Aおよび第1中間部101B〜103Bの後方に配置され、水配管72Aの他の一部は第1〜第3排気管101〜103と交差してからラジエタ54の流入口54iに接続されている。図7に示すように車両側面視において、水配管73Aの一部は第1〜第3排気管101〜103の第1中間部101B〜103Bの後方に配置され、水配管73Aの他の一部は第1〜第3排気管101〜103と交差してからラジエタ54の流出口54oに接続されている。
以上が内燃機関20および冷却装置50の構成である。次に、冷却装置50における冷却水の流れについて説明する。
内燃機関20の始動直後に行われる暖機運転時では、冷却水の温度が低い。この場合、冷却水の温度はサーモスタット58の基準温度未満となり、サーモスタット58の第1流入口59i1と流出口59oとの連通が遮断される。一方、暖機運転の後、冷却水の温度がサーモスタット58の基準温度以上になると、サーモスタット58の第1流入口59iと流出口59oとが連通する。これにより、内燃機関20を冷却した冷却水をラジエタ54で放熱させる運転(以下、通常運転という)が行われる。次に、暖機運転および通常運転における冷却水の流れについて説明する。
まず、暖機運転時の冷却水の流れを説明する。図9に矢印で示すように、ウォータポンプ52から吐出された冷却水は導入通路71に入り、この導入通路71からシリンダヘッド冷却通路81に流入する。
シリンダヘッド冷却通路81に流入した冷却水は、シリンダヘッド冷却通路81内を車両正面視の左向きに流れる。この際、冷却水の一部は、車両正面視において第1シリンダ31よりも右方の孔25bと、第1シリンダ31、第2シリンダ32および第3シリンダ33よりも後方の孔25bとを通じて、シリンダボディ冷却通路82に流入する。冷却水の残部は、車両正面視において第3シリンダ33よりも左方の孔25bを通じて、シリンダボディ冷却通路82に流入する。これにより、シリンダヘッド冷却通路81内の冷却水は、車両正面視において左向きに流れながらシリンダボディ冷却通路82に順次流入していく。
シリンダボディ冷却通路82内の冷却水は、車両正面視において左向きに流れる。第1シリンダ31の周囲に至った冷却水は、流出口80oから前向きに流出する。
サーモスタット58では第1流入口59i1と流出口59oとの連通が遮断されているので、冷却通路80の流出口80oから流出した冷却水は、ラジエタ54には流入しない。図6に実線矢印で示すように、流出口80oから流出した冷却水は、水配管74A、オイルクーラ56、水配管74Bを流れた後、第2流入口59i2からサーモスタット58に流入する。サーモスタット58に流入した冷却水は、流出口59oから流出し、水配管73Bを流れた後、ウォータポンプ52に吸い込まれる。以後、冷却水は同様に循環する。
図14は、内燃機関20の始動からの経過時間tと、オイルおよび冷却水の温度Tとの関係を示すグラフである。実線は冷却水の温度、破線はオイルの温度を表す。図14に示すように、内燃機関20の始動後、内燃機関20の温度は徐々に高くなっていき、それに伴って冷却水の温度も上昇していく。しかし、内燃機関20の始動直後では、冷却水の温度がオイルの温度よりも高い場合がある。その場合、オイルクーラ56において、オイルは冷却水によって加熱される。冷却水の温度がオイルの温度と等しくなる時間t1まで、オイルクーラ56はオイルを加熱するヒータとして機能する。時間t1よりも後では、オイルの温度が冷却水の温度よりも高くなり、冷却水はオイルクーラ56においてオイルを冷却する。時間t1以前では、オイルは冷却水によって暖められるので、オイルが冷却水により暖められない場合に比べて、オイルの温度は高くなる。内燃機関20はそのオイルによって暖められるので、より短時間の間に温度が高くなる。本実施形態によれば、オイルが冷却水により暖められない場合に比べて、より早期の暖機が可能となる。
次に、通常運転時の冷却水の流れを説明する。暖機運転と同様、ウォータポンプ52から吐出された冷却水は、導入通路71および冷却通路80を通過し、流出口80oから流出する(図9参照)。
サーモスタット58では、第1流入口59i1と流出口59oとが連通し、かつ、第2流出口59i2と流出口59oとが連通する。図6に破線矢印で示すように、流出口80oから流出した冷却水の一部は、水配管72Aを通じてラジエタ54の入口タンク54bに流入する。入口タンク54bに流入した冷却水は、ラジエタ本体54a内を車両正面視の右向きに流れる。この際、ラジエタ本体54a内の冷却水はラジエタ本体54a外の空気と熱交換を行い、この空気によって冷却される。ラジエタ本体54a内を流れた冷却水は、出口タンク54cに流入する。出口タンク54c内の冷却水は、水配管73Aを流れた後、第1流入口59i1からサーモスタット58に流入する。
図6に実線矢印で示すように、流出口80oから流出した残りの冷却水は、オイルクーラ通路74を流れる。すなわち、冷却水は水配管74Aを流れた後、オイルクーラ56に流入する。冷却水はオイルクーラ56においてオイルを冷却する。オイルクーラ56を流出した冷却水は、水配管74Bを流れた後、第2流入口59i2からサーモスタット58に流入する。
第1流入口59i1から流入した冷却水および第2流入口59i2から流入した冷却水は、流出口59oから流出し、水配管73Bを通じてウォータポンプ52に吸い込まれる。以後、冷却水は同様に循環する。
以上のように、冷却装置50によれば、暖機運転時に冷却水はラジエタ54を流れないので、冷却水はラジエタ54において放熱しない。暖機運転時に冷却水の温度が上昇しやすいので、内燃機関20を早く暖めることができる。
冷却装置50によれば、暖機運転時に、内燃機関20を通過した冷却水は、オイルクーラ56を備えたオイルクーラ通路74を通ってウォータポンプ52に戻る。冷却装置50によれば、暖機運転時にのみ使用されるバイパス通路は不要である。したがって、冷却装置50の部品点数の削減および軽量化を達成することができる。また、冷却装置50の水配管の本数を削減することができるので、水配管のレイアウトの自由度を高めることができる。特に自動二輪車1では、車載部品の設置スペースの制約が大きく、水配管のレイアウトの制約を受けやすい。そのため、自動二輪車1においては、水配管のレイアウトの自由度が高いことは非常に効果的である。
図3に示すように、サーモスタット58は第3通路73に設けられている。冷却装置50によれば、内燃機関20に供給される前の冷却水の温度に基づいて、ラジエタ54に対する冷却水の供給の有無が決定される。そのため、冷却水をラジエタ54で放熱すべきか否かが的確に決定されやすくなり、内燃機関の早期暖機を好適に行うことができる。
サーモスタットには種々の形式のものが知られており、インライン式サーモスタットの他に、ボトムバイパス式(Bottom Bypass Type)サーモスタットが知られている。第1流入口、第2流入口、および流出口を備え、基準温度未満のときには第1流入口と流出口との連通を遮断し、基準温度以上のときには第2流入口と流出口との連通を遮断するように構成されたボトムバイパス式サーモスタットが知られている。しかし、ボトムバイパス式サーモスタットは、インライン式サーモスタットに比べると大型であり、高価である。本実施形態に係る冷却装置50によれば、ボトムバイパス式サーモスタットは不要であり、インライン式サーモスタット58を利用することができる。そのため、冷却装置50を小型化することができ、また、安価に構成することができる。
図11に示すように、インライン式サーモスタット58は注水時に空気を排出する小孔58eを備えているが、通常運転時に小孔58eはジグル弁58fによって閉鎖される。通常運転時に、小孔58eを通る冷却水の流れが止められるので、ラジエタ54の流水量を更に高めることができ、ラジエタ54において冷却水を十分に放熱させることができる。
冷却装置50では、インライン式サーモスタット58を備えていることにより、通常運転時だけでなく暖機運転時にもオイルクーラ56に冷却水が流れることになる。内燃機関20の始動直後では、冷却水の温度がオイルの温度よりも高い場合があり、その場合にオイルはオイルクーラ56において温められる。そのオイルにより内燃機関20を暖めることができるので、始動直後にオイルが冷却水により暖められない場合に比べて、内燃機関20をより早く暖めることが可能となる。
冷却装置50によれば、通常運転時に第2通路72およびオイルクーラ通路74の両方に冷却水が流れるが、オイルクーラ通路74は第2通路72および第3通路73よりも流路断面積が小さい。そのため、通常運転時にラジエタ54を流れる冷却水の流量が少なくなってしまうことはない。通常運転時に、ラジエタ54において冷却水を十分に放熱させることができる。
ウォータポンプ52は内燃機関20に固定されている。ウォータポンプ52が内燃機関20から離れた位置に配置されている場合に比べて、ウォータポンプ52と内燃機関20の冷却通路80との間の距離を短くすることができる。冷却装置50によれば、第1通路71を短くすることができる。よって、冷却装置50の軽量化および水配管のレイアウトの自由度を高めることができる。
第1通路71は水配管によって形成されていてもよいが、本実施形態では図9に示すように、内燃機関20の内部に形成されている。第1通路71はシリンダボディ24の内部に形成されている。そのため、第1通路71を形成する水配管が不要となるので、冷却装置50の部品点数の削減および軽量化を達成することができる。また、水配管のレイアウトの自由度を高めることができる。
前述したように、冷却装置50によれば、暖機運転時にのみ使用されるバイパス通路が不要であり、水配管の全体をコンパクトに構成することができる。本実施形態では、水配管72A、73A、73B、74A、および74Bを内燃機関20の前方にコンパクトに配置することができる。オイルクーラ通路74およびオイルクーラ56は内燃機関20の前方に配置されており、オイルクーラ通路74およびオイルクーラ56を排気管101〜103と干渉させることなくコンパクトに配置することができる。
図12に示すように、オイルクーラ56はラジエタ54よりも後方に配置されている。オイルクーラ56およびラジエタ54を好適に配置することができる。
図6に示すように、ウォータポンプ52およびサーモスタット58は、車両正面視において車両中心線CLよりも右方に配置されている。これにより、サーモスタット58とウォータポンプ52との距離が近くなり、水配管73Bを短くすることができる。なお、ウォータポンプ52およびサーモスタット58は、車両正面視において車両中心線CLよりも左方に配置されていてもよい。この場合にも、サーモスタット58とウォータポンプ52とを接続する水配管73Bを短くすることができる。
図6に示すように、ウォータポンプ52、サーモスタット58、およびラジエタ54の流出口54oは、車両正面視において車両中心線CLよりも右方に配置されている。これにより、ウォータポンプ52とサーモスタット58とラジエタ54の流出口54oとの距離が近くなり、水配管73Aおよび73Bを短くすることができる。なお、ウォータポンプ52、サーモスタット58、およびラジエタ54の流出口54oは、車両正面視において車両中心線CLよりも左方に配置されていてもよい。この場合にも、水配管73Aおよび73Bを短くすることができる。
内燃機関20は左右に並ぶ複数のシリンダ31〜33を備えている。図6に示すように車両正面視において、ウォータポンプ52、サーモスタット58、およびラジエタ54の流出口54oは車両中心線CLよりも右方に配置され、内燃機関20の冷却通路80の流出口80oおよびラジエタ54の流入口54iは、車両中心線CLよりも左方に配置されている。車両正面視における車両中心線CLの右方、左方をそれぞれ第1領域、第2領域としたときに、ウォータポンプ52、サーモスタット58、およびラジエタ54の流出口54oは第1領域に配置され、内燃機関20の冷却通路80の流出口80oおよびラジエタ54の流入口54iは第2領域に配置されている。これにより、水配管72Aと水配管73Aおよび73Bとの干渉をさけながら、これら水配管72A、73A、および73Bを短くすることができる。なお、車両正面視において、ウォータポンプ52、サーモスタット58、およびラジエタ54の流出口54oを車両中心線CLよりも左方に配置し、内燃機関20の冷却通路80の流出口80oおよびラジエタ54の流入口54iを車両中心線CLよりも右方に配置してもよい。車両正面視における車両中心線CLの左方、右方をそれぞれ第1領域、第2領域としたときに、ウォータポンプ52、サーモスタット58、およびラジエタ54の流出口54oは第1領域に配置され、内燃機関20の冷却通路80の流出口80oおよびラジエタ54の流入口54iは第2領域に配置されていてもよい。この場合にも同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、サーモスタット58は第3通路73のうち、オイルクーラ通路74の第2端部74oとの接続部分に配置されていた。しかし、サーモスタット58は第3通路73のうち、ラジエタ54の流出口54oと第2端部74oとの間に配置されていてもよい。この場合、サーモスタットケース59は流入口および流出口を備え、弁体は基準温度未満のときには流入口と流出口との間を遮断し、基準温度以上のときには流入口と流出口とを連通させるように構成されていてもよい。また、サーモスタット58は、第2通路72の第1端部74iからラジエタ54を経て第3通路73の第2端部74oに至るまでの任意の箇所に設けられていてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る冷却装置50Bは、第1実施形態に係る冷却装置50において、サーモスタット58の配置を変更したものである。第1実施形態と同様の部分には同様の符号を付し、それらの説明は省略する。
図15に示すように、冷却装置50Bは、第2通路72に接続された第1端部74iと第3通路73に接続された第2端部74oとを含むオイルクーラ通路74を備え、サーモスタット58は、第2通路72における第1端部74iとラジエタ54の流入口54iとの間に設けられている。サーモスタット58は、流入口59iと第1流出口59o1と第2流出口59o2とが形成されたサーモスタットケース59と、サーモスタットケース59内に収容されかつ流入口59iと第1流出口59o1との間を開閉する弁体57とを備えている。
第2通路72は、冷却通路80の流出口80oとサーモスタット58の流入口59iとに接続された上流通路72aと、サーモスタット58の第1流出口59o1とラジエタ54の流入口54iとに接続された下流通路72bとを備えている。オイルクーラ通路74は、サーモスタット58の第2流出口59o2とオイルクーラ56の流入口56iとに接続された上流通路74aと、オイルクーラ56の流出口56oと第2端部74oとに接続された下流通路74bとを備えている。なお、サーモスタット58の第2流出口59o2は第1端部74iを構成している。
本実施形態においてもサーモスタット58はインライン式サーモスタットである。流入口59iと第2流出口59o2とは常に連通している。サーモスタット58は、サーモスタットケース59の内部温度が基準温度未満の場合には、弁体57によって流入口59iと第1流出口59o1との連通を遮断し、かつ、流入口59iと第2流出口59o2とを連通させるように構成されている。サーモスタット58は、サーモスタットケース59の内部温度が基準温度以上の場合には、流入口59iと第1流出口59o1とを連通させ、かつ、流入口59iと第2流出口59o2とを連通させるように構成されている。
冷却水の温度が基準温度未満となる暖機運転時には、冷却水は以下のように循環する。すなわち、ウォータポンプ52から吐出された冷却水は、第1通路71および冷却通路80を流通し、第2通路72に流入する。サーモスタット58では流入口59iと第1流出口59o1との連通が遮断されているので、第2通路72の冷却水はラジエタ54には供給されず、オイルクーラ通路74を通って第3通路73に流入する。第3通路73に流入した冷却水はウォータポンプ52に吸い込まれる。以後、冷却水は同様に循環する。
冷却水の温度が基準温度以上となる通常運転時には、冷却水は以下のように循環する。すなわち、ウォータポンプ52から吐出された冷却水は、第1通路71および冷却通路80を流通し、第2通路72に流入する。サーモスタット58では、流入口59iと第1流出口59o1とが連通しているので、第2通路72に流入した冷却水の一部は、下流通路72bを通ってラジエタ54に流入し、ラジエタ54を通過してから第3通路73に流入する。第2通路72に流入した残りの冷却水は、オイルクーラ通路74を通って第3通路73に流入する。ラジエタ54を通った冷却水とオイルクーラ通路74を通った冷却水とは合流し、ウォータポンプ52に吸い込まれる。以後、冷却水は同様に循環する。
本実施形態においても、暖機運転時にのみ使用されるバイパス通路は不要である。したがって、冷却装置50Bの部品点数の削減、軽量化、または水配管のレイアウトの自由度の向上を達成することができる。また、インライン式サーモスタット58を用いることができるので、冷却装置50Bの小型化またはコストダウンを達成することができる。
その他、第1実施形態と同様の構成に関して、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、サーモスタット58は第2通路72のうち、オイルクーラ通路74の第1端部74iとの接続部分に配置されていた。しかし、サーモスタット58は第2通路72のうち、第1端部74iとラジエタ54の流入口54iとの間に配置されていてもよい。この場合、サーモスタットケース59は流入口および流出口を備え、弁体は基準温度未満のときには流入口と流出口との間を遮断し、基準温度以上のときには流入口と流出口とを連通させるように構成されていてもよい。
図5に示すように、第1実施形態では、サーモスタット58は内燃機関20から分離されており、サーモスタット58は内燃機関20と別体である。しかし、サーモスタット58は、内燃機関20またはウォータポンプ52と一体的に形成されていてもよい。例えば、サーモスタットケース59が内燃機関20またはウォータポンプ52と一体化されていてもよい。第2実施形態においても同様である。第2実施形態に係るサーモスタット58は、内燃機関20およびウォータポンプ52と別体であってもよく、内燃機関20またはウォータポンプ52と一体的に形成されていてもよい。前記各実施形態において、サーモスタット58を内燃機関20またはウォータポンプ52と一体的に形成することとすれば、部品点数を削減することができる。
20 内燃機関
50 冷却装置
52 ウォータポンプ
54 ラジエタ
56 オイルクーラ
58 サーモスタット
71 第1通路
72 第2通路
73 第3通路
74 オイルクーラ通路
80 冷却通路

Claims (15)

  1. 自動二輪車の内燃機関を冷却する冷却装置であって、
    前記内燃機関に形成され、冷却水を流入させる流入口と冷却水を流出させる流出口とを備えた冷却通路と、
    冷却水を吐出する吐出口と冷却水を吸い込む吸込口とを備えたウォータポンプと、
    冷却水を流入させる流入口と冷却水を流出させる流出口とを備えたラジエタと、
    前記ウォータポンプの吐出口と前記冷却通路の流入口とに接続された第1通路と、
    前記冷却通路の流出口と前記ラジエタの流入口とに接続された第2通路と、
    前記ラジエタの流出口と前記ウォータポンプの吸込口とに接続された第3通路と、
    前記第2通路に接続された第1端部と前記第3通路に接続された第2端部とを含み、オイルクーラが設けられたオイルクーラ通路と、
    前記第2通路の前記第1端部から前記ラジエタを経て前記第3通路の前記第2端部に至るまでの間に備えられ、基準温度未満のときには閉じられ、基準温度以上のときには開かれるように構成されたサーモスタットと、
    を備えた内燃機関の冷却装置。
  2. 前記サーモスタットは、前記第3通路における前記ラジエタの流出口と前記第2端部との間に設けられている、請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記サーモスタットは、第1流入口と第2流入口と流出口とが形成されたサーモスタットケースと、前記サーモスタットケース内に収容されかつ前記第1流入口と前記流出口との間を開閉する弁体と、を備え、
    前記第3通路は、前記ラジエタの前記流出口と前記サーモスタットケースの前記第1流入口とに接続された上流通路と、前記サーモスタットケースの前記流出口と前記ウォータポンプの前記吸込口とに接続された下流通路と、を備え、
    前記オイルクーラ通路は、前記オイルクーラに接続された端部と、前記第2端部として前記サーモスタットケースの前記第2流入口に接続された端部とを備える下流通路を備え、
    前記サーモスタットは、基準温度未満の場合には前記弁体により前記第1流入口と前記流出口との連通を遮断しかつ前記第2流入口と前記流出口とを連通させ、基準温度以上の場合には前記第1流入口と前記流出口とを連通させかつ前記第2流入口と前記流出口とを連通させるように構成されている、請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記サーモスタットは、前記第2通路における前記第1端部と前記ラジエタの流入口との間に設けられている、請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 前記サーモスタットは、流入口と第1流出口と第2流出口とが形成されたサーモスタットケースと、前記サーモスタットケース内に収容されかつ前記流入口と前記第1流出口との間を開閉する弁体と、を備え、
    前記第2通路は、前記冷却通路の前記流出口と前記サーモスタットケースの前記流入口とに接続された上流通路と、前記サーモスタットケースの前記第1流出口と前記ラジエタの前記流入口とに接続された下流通路と、を備え、
    前記オイルクーラ通路は、前記第1端部として前記サーモスタットケースの前記第2流出口に接続された端部と、前記オイルクーラに接続された端部とを備える上流通路を備え、
    前記サーモスタットは、基準温度未満の場合には前記弁体により前記流入口と前記第1流出口との連通を遮断しかつ前記流入口と前記第2流出口とを連通させ、基準温度以上の場合には前記流入口と前記第1流出口とを連通させかつ前記流入口と前記第2流出口とを連通させるように構成されている、請求項4に記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 前記オイルクーラ通路は、前記第2通路および前記第3通路よりも流路断面積が小さい、請求項1〜5のいずれか一つに記載の内燃機関の冷却装置。
  7. 前記ウォータポンプは前記内燃機関に固定されている、請求項1〜6のいずれか一つに記載の内燃機関の冷却装置。
  8. 前記第1通路は、前記内燃機関の内部に形成されている、請求項7に記載の内燃機関の冷却装置。
  9. 前記内燃機関は、内部にシリンダを備えたシリンダボディと、前記シリンダボディに結合され、空気を導入する吸気ポートと排ガスを導出する排気ポートとを備えたシリンダヘッドと、を備え、
    前記ウォータポンプは、前記シリンダボディに取り付けられ、
    前記第1通路の少なくとも一部は、前記シリンダボディの内部に形成されている、請求項8に記載の内燃機関の冷却装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の内燃機関の冷却装置を備えた自動二輪車。
  11. 前記オイルクーラ通路は、前記内燃機関の前方に配置されている、請求項10に記載の自動二輪車。
  12. 前記オイルクーラは、前記内燃機関の前方に配置されている、請求項10または11に記載の自動二輪車。
  13. 前記ラジエタは、前記内燃機関の前方に配置され、
    前記オイルクーラは、前記ラジエタよりも後方に配置されている、請求項12に記載の自動二輪車。
  14. 請求項2または3に記載の内燃機関の冷却装置を備え、
    前記ウォータポンプおよび前記サーモスタットは、車両正面視において共に車両中心線よりも右方に配置され、または、車両正面視において共に車両中心線よりも左方に配置されている、自動二輪車。
  15. 請求項2または3に記載の内燃機関の冷却装置を備え、
    前記内燃機関は、左右に並ぶ複数の気筒を備え、
    車両正面視における車両中心線の左方および右方のうちいずれか一方を第1領域、他方を第2領域としたときに、前記ウォータポンプ、前記サーモスタット、および前記ラジエタの前記流出口は前記第1領域に配置され、前記内燃機関の前記冷却通路の前記流出口および前記ラジエタの前記流入口は前記第2領域に配置されている、自動二輪車。
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