JP2014223914A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】スプライス部等に起因した凹み部の目隠し効果をより一層効果的に高めうる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】サイドウォール部3に、複数個のリッジ7を0.5〜5.0mmのピッチでタイヤ周方向に並べることにより環状の装飾模様8を形成した空気入りタイヤ1であって、カーカスプライ5aをスプライスすることにより形成されたカーカス5を具え、装飾模様8は、断面形状が異なる2種類以上のリッジ7から構成され、しかも装飾模様8は、同一の断面形状のリッジ7が2個以上かつ17個以下で連続して並ぶリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群をタイヤ周方向に並べることにより形成され、カーカスプライ5aのスプライス部6のタイヤ周方向の長さPLと、リッジ群の少なくとも一つのタイヤ周方向の長さCLとが実質的に等しい。【選択図】図2

Description

本発明は、サイドウォール部に現れるカーカスプライのスプライス部に起因した凹み部の目隠し効果を高め、外観悪化を防止しうる空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、カーカスコードの層からなるカーカスプライで補強されている。このカーカスプライは、シート状のものがタイヤ周方向に巻き付けられ、かつ、その両端部が小巾でスプライス(重ね継ぎ)されて環状に形成されている。しかしながら、このスプライス部は、カーカスプライが局所的に2層で重なるため、他の部分に比べて剛性が高くなる。従って、空気入りタイヤに空気を充填した際、カーカスプライのスプライス部は伸び難く、特に被覆ゴムの薄いサイドウォール部において、凹み部となって現れる。このような凹み部は、サイドウォール部のタイヤ周方向の均一性を途切れさせるなど、外観を悪化させるという問題がある。
従来、このような問題点を解決するために、サイドウォール部に、複数個のリッジを所定のピッチでタイヤ周方向に並べたセレーションと呼ばれる環状の装飾模様を形成することが種々提案されている。また、下記特許文献1では、リッジのピッチを変えることが記載されている。このような装飾模様は、スプライス部によって生じる凹み部を目立ちにくくするいわゆる目隠し効果を期待することができる。
特開平7−164831号公報
しかしながら、従来の方法のように、リッジのピッチを変えるのみでは、十分な凹み部の目隠し効果が得られていないのが現状である。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、各リッジの断面形状を、タイヤ外側に位置する外面部と、この外面部の両端からタイヤ内側へとのびる一対の傾斜側面部とを有する略台形状とするとともに、前記外面部の長さ及び/又は隣り合うリッジ間を繋ぎかつタイヤ内側に位置する底面部の長さが異なる2種類以上のリッジを含ませることを基本として、スプライス部等に起因した凹み部の目隠し効果をより一層効果的に高めうる空気入りタイヤを提供することを課題としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、サイドウォール部に、複数個のリッジを0.5〜5.0mmのピッチでタイヤ周方向に並べることにより環状の装飾模様を形成した空気入りタイヤであって、カーカスプライをスプライスすることにより形成されたカーカスを具え、前記装飾模様は、断面形状が異なる2種類以上のリッジから構成され、しかも前記装飾模様は、同一の断面形状のリッジが2個以上かつ17個以下で連続して並ぶリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群をタイヤ周方向に並べることにより形成され、前記カーカスプライのスプライス部のタイヤ周方向の長さと、前記リッジ群の少なくとも一つのタイヤ周方向の長さとが実質的に等しいことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記各リッジの断面形状が、いずれも、タイヤ外側に位置する外面部と、この外面部の両端からタイヤ内側へとのびる一対の傾斜側面部とを有する略台形状をなし、前記断面形状が異なる2種類以上のリッジは、前記外面部の長さが異なる請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記リッジ群が、第1のリッジが並ぶ第1のリッジ群と、該第1のリッジとは断面形状が異なる第2のリッジが並ぶ第2のリッジ群とを含み、前記第1リッジと第2リッジとは、前記外面部の長さと前記底面部の長さとの和が互いに異なる請求項2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記各リッジが、前記一対の傾斜側面部の傾斜の角度が左右で異なることにより断面非対称形状である請求項2又は3記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記リッジ群が、第1のリッジが並ぶ第1のリッジ群と、該第1のリッジとは断面形状が異なる第2のリッジが並ぶ第2のリッジ群とを含み、前記第1リッジと第2リッジとは、タイヤ周方向について、同じ側に設けられた傾斜側面部の角度が異なる請求項2乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明のうち請求項6記載の発明は、サイドウォール部に、複数個のリッジを0.5〜5.0mmのピッチでタイヤ周方向に並べることにより環状の装飾模様を形成した空気入りタイヤであって、カーカスプライをスプライスすることにより形成されたカーカスを具え、前記装飾模様は、断面形状が異なる2種類以上のリッジから構成され、しかも前記装飾模様は、同一の断面形状のリッジが2個以上かつ17個以下で連続して並ぶリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群をタイヤ周方向に並べることにより形成され、前記リッジ群は、第1のリッジが並ぶ第1のリッジ群と、該第1のリッジとは断面形状が異なる第2のリッジが並ぶ第2のリッジ群とを含み、前記カーカスプライのスプライス部のタイヤ周方向の長さは、前記第1のリッジ群のタイヤ周方向の長さよりも大、かつ、第2のリッジ群のタイヤ周方向の長さよりも小であることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、カーカスプライをスプライスすることにより形成されたカーカスを具え、サイドウォール部に、複数個のリッジが0.5〜5.0mmのピッチでタイヤ周方向に並べられることにより環状の装飾模様が形成される。この装飾模様は、断面形状が異なる2種類以上のリッジから構成されている。断面形状が異なる2種類以上のリッジは、それぞれ2個以上かつ17個以下で連続して並ぶリッジ群を構成する。そして、前記装飾模様は、このリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群をタイヤ周方向に並べることで形成されている。このように、断面形状が異なるリッジからなる複数種類のリッジ群をタイヤ周方向に並べることにより、一定の幅を有した凹み部をぼやかすなど、目隠し効果がより一層向上する。
本発明では、カーカスプライのスプライス部のタイヤ周方向の長さと、リッジ群の少なくとも一つのタイヤ周方向の長さとが実質的に等しいことを特徴とする。このため、スプライス部がリッジ群と重複する場合はもとより、両者が位置ズレして形成された場合でも、リッジ群間の模様の切り替わりが、凹み部をより目立たなくしサイドウォール部の外観を向上させる。
本実施形態の空気入りタイヤの側面図である。 その装飾模様の部分拡大図である。 (a)は図2のA−A断面図、(b)は図2のB−B断面図である。 本発明の他の実施形態を示すリッジの断面図である。 本発明の他の実施形態を示すリッジの断面図である。 (a)〜(c)は、実施例のリッジの断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤの側面図が示されている。該空気入りタイヤ1は、路面に接地するトレッド部2と、該トレッド部2の両側からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、該サイドウォール部3の内方端に連なるビード部4とを有する。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、乗用車用のものが示される。該空気入りタイヤ1の内部には、例えばラジアル構造のカーカス5が配される。該カーカス5は、シート状のカーカスプライ5aがタイヤ周方向にのびており、その両端部は互いに重ねられることにより、スプライス部6が形成されている。
前記サイドウォール部3には、環状の装飾模様8が形成される。図2には、この装飾模様8の部分が拡大して示されている。図1及び2に示されるように、装飾模様8は、本実施形態ではタイヤ周方向に連続してのびている。必要に応じ、装飾模様8は、タイヤ周方向で途切れても良いし、装飾模様8の上に、タイヤのロゴマークやブランド名等を表す文字9等が浮き彫り状に形成されても良い。また、装飾模様8のタイヤ半径方向の長さHは、特に限定はされないが、好ましくはタイヤ断面高さの5〜30%程度が望ましい。
前記装飾模様8は、複数個のリッジ7を所定のピッチでタイヤ周方向に並べることにより形成される。リッジ7は、図3(a)、(b)にその長手方向と直角な断面が示されるように、サイドウォール部3の外面から突出し、しかも線状にのびる細い畝状の突起である。
本実施形態において、装飾模様8は、断面形状が異なる2種類のリッジ、即ち、図2のA−A断面である図3(a)に示される第1のリッジ7Aと、図2のB−B断面である図3(b)に示される第2のリッジ7Bとから構成されている。なお、これらのリッジ7A、7Bを特に区別することなく総称するとき、「リッジ7」として表記することがある。
また、リッジ7は、図3(a)、(b)に示されるように、0.5〜5.0mmのピッチPでタイヤ周方向に並べられる必要がある。リッジ7を形成する目的は、カーカスプライ5aのスプライス部6等に起因した凹み部を目立ち難くする目隠し効果を発揮させることにある。しかし、リッジ7のピッチPが大きすぎると、目隠し効果が十分に発揮されず、前記目的を達成することができないので、ピッチPの上限は5.0mm以下とされる。他方、リッジ7は、タイヤの加硫金型によって形成されるため、金型の加工性や生産性などを考慮すれば、ピッチPの下限は0.5mm以上とされる。特に限定はされないが、前記ピッチPは、好ましくは1.0〜3.0mm程度が特に望ましい。
第1のリッジ7A及び第2のリッジ7Bの断面形状は、いずれも、タイヤ外側に位置する外面部13と、この外面部13の両端からタイヤ内側へとのびる一対の傾斜側面部14とを有する略台形状で構成される。また、隣り合うリッジ7、7間には、タイヤ内側に位置する底面部15が形成されている。なお、リッジ7の断面形状を「略」台形状としたのは、リッジ7の大きさとゴムの成形技術を考慮すれば厳密な台形状を形成するのが困難であること、かつ、台形のコーナ部等には小さな面取りなどが含まれることを許容するためである。
空気入りタイヤ1の側面(即ち、サイドウォール部3)に正対すれば、略台形状のリッジ7は、外面部13及び底面部15で光をより多く反射するため、これらの部分が白っぽく見える。一方、傾斜側面部14は、外面部13及び底面部15よりも相対的に反射率が落ちるので、タイヤ本来の黒色が強く表れて黒っぽく見える。従って、リッジ7は、このような明度の変化をタイヤ周方向に形成することにより、前記凹み部が形成する明度変化をぼやかせて目立たなくさせる。
さらに、本実施形態の装飾模様8は、図2に示されるように、同一の断面形状のリッジが2個以上かつ17個以下の個数で連続して並ぶリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群(模様単位)をタイヤ周方向に並べることにより形成される。この実施形態では、第1のリッジ7Aが前記個数の範囲内で連続して並ぶ第1のリッジ群10と、第2のリッジ7Bが前記個数の範囲内で連続して並ぶ第2のリッジ群11とを含み、これらが交互に設けられている。
装飾模様8の模様単位をなすリッジ群10及び11は、カーカスプライ5aのスプライス部6に起因して生じる凹み部をぼやかして目立たなくする目隠し効果を得るために形成される。従って、リッジ群10及び11のタイヤ周方向の長さCLを、前記スプライス部6のタイヤ周方向の長さPLに近似させることは、目隠し効果を高める上で特に有効である。一般に、スプライス部6のタイヤ周方向の長さPLは、装飾模様8の内縁8e上において、約4〜25mm程度である。
発明者らは、乗用車用ラジアルタイヤについて、種々の実験を行った結果、リッジ7が1個、即ち、2種のリッジ7をタイヤ周方向に交互に並べても、上記目隠し効果が十分ではないことが分かった。また、リッジ群に含まれるリッジ7の個数が増えても、スプライス部6のタイヤ周方向の長さPLとの乖離が生じ、目隠し効果が十分に得られない。このような理由から、リッジ群は、2〜17個の同一のリッジ7を並べて形成する必要があり、特に好ましくは3個以上、さらに好ましくは4個以上が望ましく、また、好ましくは15個以下、より好ましくは13個以下が望ましい。
さらに、目隠し効果を高めるために、断面形状が異なる2種類のリッジ7A、7Bは、外面部13の長さ及び/又は底面部15の長さが異なることが重要である。本実施形態の場合、第1のリッジ7Aの外面部13の長さLoaと、第2のリッジ7Bの外面部13の長さLobとが異なり、Loa<Lobで構成されている。同様に、第1のリッジ7Aの底面部15の長さLiaと、第2のリッジ7Bの底面部15の長さLibとが異なり、Lia<Libで構成されている。なお、特に、第1のリッジ7Aと第2のリッジ7Bとを区別しないときには、それらの外面部の長さは「Lo」、また底面部の長さは「Li」とそれぞれ簡略化して表記される。
以上のように構成された装飾模様8は、リッジ群10、11の各タイヤ周方向の長さCLがカーカスプライ5aのスプライス部6のタイヤ周方向の長さPL(ひいては、これに起因して生じる凹み部のタイヤ周方向の長さ)に近似するか又は一致する。このため、スプライス部6がリッジ群と重複する場合はもとより、両者が位置ズレして形成された場合でも、リッジ群10、11間の模様の切り替わりが、凹み部をより目立たなくしサイドウォール部3の外観を向上させる。従って、装飾模様8のタイヤ半径方向の内縁8e上でのカーカスプライ5aのスプライス部6のタイヤ周方向長さCLと、前記リッジ群10、11の少なくとも一つの前記内縁8eでのタイヤ周方向の長さCLとが実質的に等しいことが望ましい。ここで、「実質的」とは、タイヤの成形精度を考慮し、両長さCL及びPLを完全に一致させることが困難なことに鑑みたものであり、少なくとも長さの差が10mmの態様を含むものとする。とりわけ、スプライス部の長さPLは、第1のリッジ群10の前記長さCL1よりも大かつ第2のリッジ群11の長さCL2よりも小とすることによって、さらに効果的に凹み部のぼかし効果が発揮される。
また、各リッジ群10、11のリッジ7は、外面部13の長さLo及び/又は底面部15の長さLiが異なるため、前記目隠し効果をより一層高めることができる。好ましい態様として、第1のリッジ7Aと第2のリッジ7Bとは、外面部13の長さLoと底面部15の長さLiとの和Lo+Liが互いに異なることが望ましい。サイドウォール部3に正対したとき、外面部13及び底面部15は、光をより多く反射して白く見えるため、これらの幅の和Lo+Liをリッジ群10、11間で変化させることにより、目隠し効果がさらに有効に発揮される。
例えば、外面部13の長さLo及び底面部15の長さLiの両方を異ならせた場合でも、前記和Lo+Liがリッジ群間で変化しなければ、該リッジ群間で十分な明度の差が得られない傾向がある。また、外面部の長さLoのみ、又は、底面部の長さLiのみを異ならせた場合、前記和Lo+Liも変化するが、外面部13の長さLo及び底面部15の長さLiの双方を異ならせつつ、前記和Lo+Liについても異ならせることで、明度の差がより一層大きくなり、目隠し効果がさらに向上する。
図3に示されるように、リッジ7の外面部13の長さLo及び底面部15の長さLiは、特に限定されないが、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上が望ましく、また、好ましくは3.5mm以下、より好ましくは2.0mm以下が望ましい。また、傾斜側面部14の末広がりの角度θは、好ましくは0゜よりも大とするが、好ましくは85゜以下、より好ましくは75゜以下の範囲で定められるのが望ましい。さらに、リッジ7の高さhについては、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上が望ましく、また、好ましくは1.0mm以下が望ましい。
さらに、好ましい態様として、前記各リッジ7は、図4に示されるように、左右一対の傾斜側面部14の傾斜の角度θL、θRが異なることにより、断面が左右非対称形状であることが望ましい。このようなリッジ7は、左右の傾斜側面部14において明度差が生じやすくなるため、より複雑な明度変化をもたらし、さらに前記目隠し効果が向上する。とりわけ、左右の傾斜側面部14の角度の差|θL−θR|は、好ましくは2゜以上、より好ましくは3゜以上が望ましく、また、好ましくは10゜以下が望ましい。
図5に示されるように、第1のリッジ7Aと第2のリッジ7Bとにおいて、タイヤ周方向に関し、同じ側(この図では右側)に設けられた傾斜側面部14の末広がりの角度がそれぞれθ1、θ2(>θ1)で異なるのが望ましい。例えば、タイヤ周方向の一方側S1から傾斜側面部14をその法線方向から見た場合、該傾斜側面部14も反射によって明るく見える。この際、リッジ7の他方側S2の傾斜側面部14は、もともと見えていないので、明度には影響を与えない。従って、タイヤ周方向において同じ側に位置する傾斜側面部14の傾斜の角度を、第1のリッジ7Aと第2のリッジ7Bとで異ならせることにより、さらに効果的に明度を異ならせることができる。
上記により、空気入りタイヤ1のサイドウォール部3を斜めから見たときでも、第1のリッジ群10と第2のリッジ群11とにおいて、傾斜側面部14の角度が変化することによって、明るく見える方向をリッジ間で変化さるため、明度の変化が複雑となり、目隠し効果をさらに高めるのに役立つ。なお、前記角度の差|θ1−θ2|は、好ましくは2゜以上、より好ましくは3゜以上が望ましく、また、好ましくは10゜以下が望ましい。
なお、図5において、タイヤ周方向の他方側の傾斜側面部については、同一の角度で表示しているが、こちら側の傾斜側面部についても、第1のリッジ7Aと第2のリッジ7Bとにおいて異ならせることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。例えば、リッジは、断面形状が異なる3種類以上が用いられても、上記実施形態と同様の効果が期待される。なお、リッジ7の種類数が増加しても、生産性が悪化するおそれがあるので、5種類以下とされるのが望ましい。
本発明の効果を確認するために、表1の仕様に基づいて、サイズ175/60R14の空気入りタイヤが複数種類試作され、サイドウォール部の外観評価テストが行われた。この空気入りタイヤは、カーカスプライ数が1枚であり、該カーカスプライのスプライス部の装飾模様の内縁での長さPLが12mmであった。装飾模様は、第1のリッジ群と、第2のリッジ群とをそれぞれ2つづつ交互に設けた。これにより、サイドウォール部には、装飾模様が形成された領域と、形成されていない領域とが意図的に設けられた。また、リッジ群のリッジについては、詳細が図6に示されており、本実施例では、3種のリッジが用いられた。
また、外観評価テストは、サイドウォール部の装飾模様が形成された領域と、形成されていない領域とを見比べ、カーカスプライのスプライス部に起因する凹み部の目立ち具合が、装飾模様上でどれだけぼかされているかを、5名のテスターの肉眼で観察された。結果は、テスターの官能により全く分からないを100、比較例1及び2を60点とする相対評価とし、5名のテスターの平均値が示されている。数値が大きいほど、凹み部が目立たず外観が良好であることを示す。
Figure 2014223914
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて、有意な性能を発揮していることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 カーカス
5a カーカスプライ
7 リッジ
7A 第1のリッジ
7B 第2のリッジ
8 装飾模様
10 第1のリッジ群
11 第2のリッジ群

Claims (6)

  1. サイドウォール部に、複数個のリッジを0.5〜5.0mmのピッチでタイヤ周方向に並べることにより環状の装飾模様を形成した空気入りタイヤであって、
    カーカスプライをスプライスすることにより形成されたカーカスを具え、
    前記装飾模様は、断面形状が異なる2種類以上のリッジから構成され、
    しかも前記装飾模様は、同一の断面形状のリッジが2個以上かつ17個以下で連続して並ぶリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群をタイヤ周方向に並べることにより形成され、
    前記カーカスプライのスプライス部のタイヤ周方向の長さと、前記リッジ群の少なくとも一つのタイヤ周方向の長さとが実質的に等しいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記各リッジの断面形状は、いずれも、タイヤ外側に位置する外面部と、この外面部の両端からタイヤ内側へとのびる一対の傾斜側面部とを有する略台形状をなし、
    前記断面形状が異なる2種類以上のリッジは、前記外面部の長さが異なる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記リッジ群は、第1のリッジが並ぶ第1のリッジ群と、該第1のリッジとは断面形状が異なる第2のリッジが並ぶ第2のリッジ群とを含み、
    前記第1リッジと第2リッジとは、前記外面部の長さと前記底面部の長さとの和が互いに異なる請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記各リッジは、前記一対の傾斜側面部の傾斜の角度が左右で異なることにより断面非対称形状である請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記リッジ群は、第1のリッジが並ぶ第1のリッジ群と、該第1のリッジとは断面形状が異なる第2のリッジが並ぶ第2のリッジ群とを含み、
    前記第1リッジと第2リッジとは、タイヤ周方向について、同じ側に設けられた傾斜側面部の角度が異なる請求項2乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. サイドウォール部に、複数個のリッジを0.5〜5.0mmのピッチでタイヤ周方向に並べることにより環状の装飾模様を形成した空気入りタイヤであって、
    カーカスプライをスプライスすることにより形成されたカーカスを具え、
    前記装飾模様は、断面形状が異なる2種類以上のリッジから構成され、
    しかも前記装飾模様は、同一の断面形状のリッジが2個以上かつ17個以下で連続して並ぶリッジ群を模様単位とし、種類が異なるリッジ群をタイヤ周方向に並べることにより形成され、
    前記リッジ群は、第1のリッジが並ぶ第1のリッジ群と、該第1のリッジとは断面形状が異なる第2のリッジが並ぶ第2のリッジ群とを含み、
    前記カーカスプライのスプライス部のタイヤ周方向の長さは、前記第1のリッジ群のタイヤ周方向の長さよりも大、かつ、第2のリッジ群のタイヤ周方向の長さよりも小であることを特徴とする空気入りタイヤ。
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