JP4386751B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、サイドウォール部に凸部と凹部を組合せた標識を形成した場合であっても、ライト故障やカーカスラインの不均一性を生じないようにした空気入りタイヤに関する。
一般に、空気入りタイヤのサイドウォール部の表面には、メーカー名やタイヤ種別などを表す文字、数字、記号、図形などの標識が設けられている。これらの標識は視認性を高めると共にサイドウォール部の耐インパクト性を向上させるために、縁取りや浮き出しを大きくする手法が採られるようになっている。
このように縁取りや浮き出し形状の標識が大型化してくると、タイヤ加硫時に標識の凸部に対するゴムの流れ不良によってライト故障が発生し易くなるという問題がある。これらの対策として、標識を浮き出しマークの内奥部を窪ませた形状に形成したり(例えば、特許文献1参照)、サイドウォール部の壁面に凹溝を形成してその内部に隆起する浮き出しマークを形成する(例えば、特許文献2参照)ようにした提案がある。
しかしながら、いずれの提案でも、特に標識が大型化するとライト故障を回避することが困難になるばかりでなく、標識の箇所におけるカーカス層に曲がりが発生し、カーカスラインがタイヤ周上において均一に保てなくなるという問題があった。
このような問題の対策として、出願人は、標識を形成する凸部にこの凸部の体積と略同等の体積を有する凹部を隣接させて、タイヤ加硫成形時に凹部のゴムを凸部にそのまま移動させることによりカーカス層の曲がりを抑制するようにした提案をしている(特許文献3参照)。
しかしながら、この提案では凸部と凹部との体積が略同等であることから、図5(a)に示すように金型51の凸部51aにより押圧されるゴム量が多い上に押圧力が大きくなるため、横方向のせん断力が大きくなり、その結果として、図5(b)に加硫後の状態を示すように、カーカス層54に曲がりが生じてカーカスラインの均一化が保てなくなるという問題があり、上述する問題を本質的に解決するまでには至っていなかった。
特開平10−67208号公報 特開平6−55915号公報 特開2002−127717号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消するもので、標識を形成する凸部と凹部の体積を略同等にする場合であっても、加硫時のライト故障を抑制しながらカーカスラインをタイヤ周上で略均一に保つことを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部にカーカス層を装架し、サイドウォール部の表面に凸部と凹部とで成形された標識を設け、前記サイドウォール部の表面に沿う延長面を基準にして前記凸部の断面積A1と前記凹部の断面積A2との比A1/A2を0.8〜1.2にした空気入りタイヤにおいて、前記凹部の凸部側の壁面を凸部側に向けて浅くなる傾斜面に形成し、該傾斜面の前記サイドウォール部の表面に対する角度を20〜50°にしたことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部の表面に略同等の体積を有する凸部と凹部とを隣接させた標識を有するタイヤにおいて、凹部の凸部側の壁面を凸部側に向けて浅くなる傾斜面に形成し、この傾斜面のサイドウォール部の表面に対する角度を20〜50°にしたので、タイヤの加硫時に凹部に相当するゴムが傾斜面に沿って凸部側に円滑に流れるためライト故障の発生を抑制することができる。
さらに、タイヤの加硫時において金型の押圧による横方向へのせん断力が緩和されるため、標識が位置する近傍におけるカーカス層の曲がりが抑制され、カーカスラインをタイヤ周上で均一に保つようにすることができる。また、これによりマークの可視性を高めることができる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。タイヤ内側にはカーカス層4が左右のビード部3、3に装架され、その端部4aがビード部3に埋設されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されて巻き上げられている。ビードコア5の外周側にはビードフィラー6が連設されている。トレッド部1のカーカス層4の外周側には複数のベルト層7がタイヤ1周に亘って設けられている。
サイドウォール部2の表面2aには、メーカー名やタイヤ種別などを表す文字、数字、記号、図形などの標識Mが設けられている。標識Mは、図2(a)及び(b)に例示するように、凸部9とこれに隣接する凹部10とにより構成されている。サイドウォール部2の表面2aに沿う延長面を基準にして凸部9の断面積A1と凹部10の断面積A2とは略同一に形成され、これらの比A1/A2を0.8〜1.2にしている。
凸部9に隣接する凹部10の凸部9側の壁面は凸部9側に向けて浅くなる傾斜面からなり、サイドウォール部2の表面2aに相当する点Qから表面2aに対して20〜50°の角度θで傾斜する傾斜面10aに形成されている。凹部10は最深部の点Pを挟んで傾斜面10aと傾斜面10bとからなる略V字状の壁面に形成されている。
これにより、タイヤの加硫時に図4(a)に示すように、サイドウォール部2を構成する未加硫ゴムが金型11の傾斜面11aに沿って図中の矢印方向に凸部成形面11b側に円滑に流れ込みライト故障の発生を抑制することができる。
また、タイヤの加硫時における金型11の押圧による横方向へのせん断力が緩和されるため、加硫後のタイヤは、図4(b)に示すようにカーカス層4の曲がりが抑制され、カーカスラインをタイヤ周上で均一に保つようにすることができる。また、これにより標識Mの可視性を高めることができる。
傾斜面10aの傾斜角度θが20°未満では加硫時のゴムの流れが不充分になり、標識9にライト故障が発生し易くなると共に、カーカス層4に対する金型の押圧力が上昇して横方向へのせん断力が増大するため、カーカスラインの均一性が保たれなくなる。また、傾斜角度θが50°超になると標識9におけるライト故障の発生を抑制することが困難になる。
図3(a)及び(b)は凸部9に隣接して形成する凹部10の他の実施形態を示している。図3(a)では凸部9の両側に凹部10を形成し、凹部10の壁面における傾斜面10bをサイドウォール2の表面2aと略直交する面に形成しており、図3(b)では凸部9の断面形状を略台形に形成し、凸部9の両側に形成した凹部10の傾斜面10aを凸部9の側壁と略同等に傾斜する壁面に形成している。このように、凹部10を凸部9の両側に形成することにより、標識Mが大型化した場合であっても加硫時のゴム流れを一層円滑にし、ライト故障の防止やカーカスラインの均一化にとって有利になる。
本発明において、サイドウォール部2の表面2a方向における傾斜面10aの幅Lと同方向における凹部10の幅W(図2(b)参照)との比L/Wを0.7〜1.0に設定するとよい。このように設定することによりタイヤ加硫時のゴムの流れを一層円滑にすることができる。傾斜面10aの幅Lと同方向における凹部10の最大幅Wとの比L/Wが0.7未満になると、タイヤ加硫時のゴムの流れが悪化してライト故障が発生し易くなると共に、カーカス層4に対する金型の押圧力が上昇してカーカスラインの均一性が保たれなくなる。
また、凹部10の最深部の点Pにおける壁面を曲面に形成することが好ましい。これにより、凸部9に隣接する凹部10の底部からのクラックの発生を有効に防止することができる。
上述するように本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール部2に形成する標識Mを凸部9とこれに隣接する凹部10とにより構成し、サイドウォール部2の表面2aに沿う延長面を基準にして、凸部9の断面積A1と凹部10の断面積A2との比A1/A2を0.8〜1.2に設定しているが、この場合の凹部10の断面積A2は、図3(a)及び(b)に例示するように、標識Mの凹部10が凸部9の両側に形成されている場合には、両側の凹部10の断面積を合算したものが適用される。
タイヤサイズ(11R22.5)、凸部の高さ(5.0mm),凸部と凹部との断面積比(A1/A2=1.0)を共通にして、標識に隣接させて図3(a)に示す凹部10を形成し、この凹部10の傾斜面10aの角度θを表1のように異ならせた従来タイヤ(従来例)、比較タイヤ(比較例1,2)、及び本発明タイヤ(実施例1,2)とをそれぞれ作製した。
これら各タイヤを分解して、サイドウォール部の標識の箇所に位置するカーカス層の曲がり具合及び標識の凸部におけるライト故障の発生状況を調べた。なお、カーカス層の曲がり具合については、標識の位置する箇所と位置しない箇所におけるゴムの肉厚d(図3(b)参照)の最大と最小の差を測定し、その差が0.3mm以下の場合を○、0.3mm超の場合を×として表1のカーカスラインの均一性の欄に記載した。また、標識の凸部におけるライト故障の発生状況については、ライト故障が発生しなかった場合を○、ライト故障が発生した場合を×として表1のライト故障の欄に記載した。
Figure 0004386751
表1から明らかなように、本発明タイヤは、標識の位置する箇所におけるカーカスラインの均一性が保たれ、さらに標識の凸部におけるライト故障の発生がないことがわかる。
本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線方向の半断面図である。 本発明の空気入りタイヤに用いられる標識の形態を示すもので、(a)は正面図、(b)は(a)のX−X拡大断面図である。 本発明の空気入りタイヤに用いられる標識の他の形態を例示したもので、(a)及び(b)はそれぞれ図2(b)に相当する断面図である。 本発明の空気入りタイヤに用いられる標識を形成する過程を示したもので、(a)は加硫時のゴムの流れを示す断面図、(b)は加硫後の状態を示す断面図である。 従来の空気入りタイヤに用いられる標識を形成する過程を示したもので、(a)は加硫時のゴムの流れを示す断面図、(b)は加硫後の状態を示す断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
2a 表面
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
M 標識
9 凸部
10 凹部
10a、10b 傾斜面

Claims (4)

  1. 左右一対のビード部にカーカス層を装架し、サイドウォール部の表面に凸部と凹部とで成形された標識を設け、前記サイドウォール部の表面に沿う延長面を基準にして前記凸部の断面積A1と前記凹部の断面積A2との比A1/A2を0.8〜1.2にした空気入りタイヤにおいて、
    前記凹部の凸部側の壁面を凸部側に向けて浅くなる傾斜面に形成し、該傾斜面の前記サイドウォール部の表面に対する角度を20〜50°にした空気入りタイヤ。
  2. 前記サイドウォール部の表面方向における前記傾斜面の幅Lと前記サイドウォール部の表面における前記凹部の幅Wとの比L/Wを0.7〜1.0にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凹部の最深部における壁面を曲面に形成した請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤを製造するためのタイヤ成形加硫用金型。
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