JP2014223738A - インクジェット記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェット記録ヘッドの吐出口面をシート状部材で払拭するインクジェット記録装置においては、吐出口面を良好に保つような払拭動作を行いつつ、そのシート状部材の使用量を削減する必要がある。【解決手段】 インクジェット記録装置1が、記録ヘッド9とシート状部材31、シート状部材31を巻き取る巻取ローラ32、記録ヘッド9から吐出されたインクの吐出回数を計測する計測手段を有している。インクジェット記録装置1は、計測手段で計測されたインクの吐出回数に応じて、巻取ローラ32によってシート状部材31を巻き取るよう制御する。【選択図】 図7

Description

本発明はインクジェット記録装置及びその制御方法に関する。
インクジェット記録装置の記録ヘッドの吐出口からインクが吐出される際に、記録媒体に着弾しないようなインクミストが発生する。インクミストは記録ヘッドの吐出口面などに付着し、吐出口から吐出されるインクが正常な位置に着弾することを妨げる可能性がある。通常、吐出口面に付着したインクミストはワイパーブレードによって除去される。
近年、インク受容層を有さない記録媒体上で記録を行うために、紫外線、マイクロ波、熱などを用いてインクを記録媒体上で固化させる技術が開発されている。このような構成では、熱などにより固化しやすい熱定着インク等が用いられている。このような構成でも、吐出口面に付着したインクミストが強固に固着し、吐出口からのインクが正常な位置に着弾することを妨げる可能性がある。また、このようなインクジェット記録技術のインクミストは、強固に固着しているため、通常のワイパーブレードで除去することが困難である場合がある。
特許文献1の記録装置では、シート状部材を吐出口面と対向する位置に供給し、このシート状部材を吐出口面に押し当てて払拭することで吐出口面をクリーニングしている。そして、特許文献1の記録装置では、一度払拭に用いられたシート状部材を巻取ローラで巻き取ることで、シート状部材の未使用部を吐出口面と対向する位置に供給している。
特開2003−300329号公報
ところで、特許文献1の記録装置では、払拭動作ごとにシート状部材を巻き取るため、汚れが軽度で吐出口面を再びクリーニングできるシート状部材の部位であっても巻き取ってしまう場合がある。つまり、特許文献1の記録装置は、シート状部材の汚れの程度に応じた適切なタイミングでシート状部材を巻き取れておらず、必要以上に多量のシート状部材を消費してしまっている可能性がある。
一方、所定の複数回の払拭動作ごとに巻取動作を行うことも考えられるが、このような場合には、払拭動作に伴う汚れがシート状部材の所定の部位に多く蓄積してしまう。このため、この所定の部位で払拭動作を行っても吐出口面に固着したインクを十分に除去できない可能性がある。
そこで、本発明は、シート状部材を適切なタイミングで巻き取るよう制御することで、吐出口面を良好に保つような払拭動作を行いつつも、そのシート状部材の使用量を削減できるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面を備えたインクジェット記録ヘッドと、前記吐出口面を払拭する払拭動作を行うための払拭部材と、前記払拭部材の払拭領域を変更するための変更手段と、を有するインクジェット記録装置において、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインク量に関する値を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記インク量に関する値に応じて、前記変更手段によって払拭領域が変更されるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、吐出されたインク量に関する値に応じて、次の払拭動作を行う前にシート状部材の巻取動作を行うように制御する。このため、吐出口面を良好に保つような払拭動作を行いつつも、シート状部材を適切なタイミングで巻き取ることで、そのシート状部材の使用量を適正化したインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置および記録ヘッドの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の回復ユニットの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の払拭ユニットの構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のインクジェット記録装置の内部機構及び払拭動作を示す模式図である。 吐出回数とインクミストの発生量の関係図及び本発明の実施形態における払拭動作閾値の算出例である。 第1の実施形態の払拭動作の順序を示すフローチャート、概念図、巻取動作実行の判定例の表である。 第2の実施形態の払拭動作の順序を示すフローチャート、概念図、巻取動作実行の判定例の表である。 本発明の実施形態のインクジェット記録装置の内部機構及び払拭動作を示す模式図である。 第3の実施形態において記録ヘッドの吐出口面の領域を分割して捉えた図である。 第3の実施形態の払拭動作の順序を示すフローチャート、概念図、巻取動作実行の判定例の表である。 本発明の実施形態の記録ヘッドとインクタンクの構成を示す模式図である。 第4の実施形態の払拭動作の順序を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本実施形態のインクジェット記録装置1の模式図である。インクジェット記録装置1は、後述する記録ヘッド9が搭載されるキャリッジ2を有する。記録ヘッド9はインクジェット記録ヘッドである。キャリッジ2を主走査方向Xにスキャンさせることで記録動作を行う。主走査方向Xは、記録媒体Pの搬送方向Yと交差する方向である。
記録媒体Pはスプール6に保持されている。スプール6に保持されている記録媒体Pは、不図示の給紙ローラによってプラテン4へ向けて搬送される。給紙ローラは後述する給紙モータ5によって駆動される。記録媒体Pは、プラテン4上を搬送方向Yに沿って搬送される。
記録媒体Pが後述する記録ヘッド9と対向する記録位置まで搬送されると、キャリッジ2がガイドシャフト8に沿って主走査方向Xに移動する。この移動中にキャリッジ2に搭載された記録ヘッド9からインクを吐出する。記録ヘッド9には後述する吐出口列11〜16が設けられている。この吐出口列11〜16からインクを吐出することにより、吐出口列11〜16の範囲に対応した一定のバンド幅で記録動作が行われる。インクを吐出するタイミングは、エンコーダ7によって取得した位置信号に基づいて決定される。
記録位置での記録動作の終了後、記録媒体Pが搬送方向Yに沿って所定量搬送され、記録媒体Pの新しい領域が記録ヘッド9と対向する。この記録媒体Pの新しい領域に対しても吐出口列11〜16の範囲に対応した一定のバンド幅で記録動作が行われる。
図1(b)は、キャリッジ2に搭載されている記録ヘッド9の模式図である。記録ヘッド9の吐出口面10には、異なる色調のインクを吐出する吐出口列11〜16が設けられている。このインクの色調には、色や濃度が異なるものも含む。吐出口列11〜16は、主走査方向Xに沿って設けられている。
吐出口列11〜16は、それぞれ複数の吐出口11a〜16aから構成されている。各吐出口列11〜16を構成する吐出口11a〜16aは、それぞれ所定方向に複数配列されている。インクの色は、例えばブラック(Bk)、ライトシアン(Lc)、シアン(C)、ライトマゼンタ(Lm)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)である。吐出口11a〜16aは、複数の色のインクの中からそれぞれの吐出口に割り当てられた色のインクを吐出する。吐出口11a〜16aは、ヒータが発生する熱によってインクを吐出する。インクは、熱によって記録媒体に定着するものであってもよい。
インクは、記録ヘッド9内部のインク流路を介して、インク導入部22から吐出口11a〜16aへ供給される。インクは、後述するチューブ13を介して、後述するインクタンク14からインク導入部22へ供給される。
図2は、回復ユニット23の模式図である。図1(a)において、主走査方向Xに沿って設けられたプラテン4の両端の延長線上には、それぞれホームポジションおよびバックポジションが設けられている。キャリッジ2は、記録動作中、または記録動作と記録動作との間において、必要に応じてホームポジションまたはバックポジションに停止する。回復ユニット23は、ホームポジション付近に配置されている。
回復ユニット23は、ワイパ26やキャップ27などを有する。キャップ27は、不図示の昇降機構によって昇降できる。キャップ27を上昇させることで、吐出口面10をキャッピングする。
図3は、払拭ユニット30の模式図である。払拭ユニット30は、シート状部材31、巻取ローラ32、押し当て部材33および供給ローラ34を有する。シート状部材31は、多孔質のウレタンフォームやメラミンフォーム、ポリオレフィン、またはPET、ナイロンなどを用いた不織布などである。シート状部材31に、水、界面活性剤、または溶剤などを含む払拭液が含浸されている。
押し当て部材33でシート状部材31を押し上げることによって、シート状部材31を吐出口面10に押し当てる。次に、シート状部材31を吐出口面10に押し当てた状態で吐出口面10及び払拭ユニット30を相対的に移動させることで、シート状部材31によって吐出口面10を払拭する。
巻取ローラ32でシート状部材31を巻き取ることによって、吐出口面10と対向する位置にあるシート状部材31の部位を巻き取る。この吐出口面10と対向する位置にあるシート状部材31の部位は、吐出口面10を払拭する払拭領域である。
図4は、インクジェット記録装置1の制御回路130の構成を示すブロック図である。PPI101は、ホストコンピュータ100から送信される記録情報信号を受信する。この記録情報信号には記録データが含まれる。PPIはProgrammable Peripheral Interfaceのことを表す。PPI101に受信された記録情報信号はMPU102に転送される。PPI101は、必要に応じてインクジェット記録装置1のステータス情報をホストコンピュータ100へと送信する。さらにPPI101は、コンソール106との間で入出力を行ったり、ホーム位置センサ群107からの信号入力を受信したりする。
コンソール106は、インクジェット記録装置1の各種設定をユーザが行うための設定入力部と、ユーザに対してメッセージを表示する表示部を有する。ホーム位置センサ群107は、キャリッジ2がホームホームポジションにあることを検知するホームポジションセンサや、吐出口面10がキャップ27でキャッピングされていることを検知するキャッピングセンサなどを含む。
MPU102は、制御用ROM105に記憶された制御プログラムに従って、インクジェット記録装置1を制御する。RAM103は、MPU102のワークエリアとして使用され、受信した信号を格納して各種データを一時的に記憶する。フォント発生用ROM104は、コード情報に対応した文字や記録等のパターン情報を記憶しており、入力されたコード情報に対応して各種パターン情報を出力する。プリントバッファ121は、記録データの所定行数分の記憶容量を有し、RAM103などに展開された記録データを一時的に記憶する。
記録ヘッド9から吐出されたインクの吐出回数は、プリントバッファ121の記憶データなどから、MPU102などによって計測される。
制御用ROM105は、制御において使用されるデータに対応する固定データも格納できる。ここで、制御において使用されるデータとは、払拭動作の要否を決定するためのデータなどである。
RAM103、フォント発生用ROM104、制御用ROM105およびプリントバッファ121は、アドレスバス117およびデータバス118を介してMPU102によって制御される。
キャッピングモータ113は、キャップ27の昇降動作やワイパ26の移動などの駆動源である。キャリッジモータ3はキャリッジ2を移動させる。給紙モータ5は記録媒体Pを搬送方向Yに沿って搬送する。払拭ユニットモータ122は、巻取ローラ32を回転させてシート状部材31を巻取ローラ32に回収させる。モータドライバ114,115,116、123は、それぞれキャッピングモータ113、キャリッジモータ3、給紙モータ5および払拭ユニットモータ122を、MPU102の制御に応じて駆動させる。
シートセンサ109は、記録媒体Pの先端および後端を検知する。ヘッドドライバ111は、ホストコンピュータ100から送信された記録情報信号に応じて記録ヘッド9の記録素子を駆動する。電源部120は、制御回路130の各部へ電源を供給する。電源部120は、駆動電源装置としてACアダプタと電池とを有している。
重量計12は、後述するインクタンク14の重量を計測し、計測結果をPPI101に送信する。
図5(a)は、インクジェット記録装置1の内部構成の模式図である。図5(a)に示すように、回復ユニット23および払拭ユニット30はホームポジションに配置され、移動台61上に固定されている。移動台61は、主走査方向Xと交差する方向(搬送方向Y)にスライドガイド62に沿って移動する。払拭ユニット30は、吐出口列11〜16に沿った方向(吐出口の配列方向)に払拭動作を行う。
図5(b)〜(d)は、払拭ユニット30による払拭動作を示す、図5(a)の矢印A方向から見た模式図である。図5(b)に示すように、キャップ27は吐出口面10から離間した位置にあるため、キャリッジ2は主走査方向Xへの移動が可能である。
プリントバッファ121に1スキャン分の記録データが蓄積されたと判定されると、キャリッジ2がホームポジションからバックポジションへと移動することで、1スキャン分の記録動作を実行する。記録動作の開始後、移動台61が搬送方向Yに移動することで、払拭ユニット30がプラテン4の主走査方向Xの延長線上に位置するようになる。これはキャリッジ2に搭載された記録ヘッド9から払拭ユニット30へ向けてインクを予備吐出するためである。次の1スキャン分の記録データがプリントバッファ121に蓄積されたと判定されると、キャリッジ2がバックポジションからホームポジションへと移動することで、1スキャン分の記録動作を実行する。この往復動作による2スキャン分の記録動作を実行した後に、払拭ユニット30による払拭動作を実行する。
払拭動作では、まず、図5(c)に示すように、キャリッジ2は払拭ユニット30と対向する位置に移動した後に停止する。キャリッジ2が払拭ユニット30と対向する位置に停止した状態で、押し当て部材33を退避位置から上昇位置に上昇させて固定する。上昇位置とは、シート状部材31が吐出口面10とが接触するような位置である。次に、図5(d)に示すように、押し当て部材33が上昇位置に固定された状態で移動台61がY方向に移動することで、シート状部材31によって吐出口面10が吐出口列に沿った方向(吐出口の配列方向)に払拭される。このとき、押し当て部材33は、記録ヘッド9の吐出口面10が押し当て部材33を通過するまで上昇位置に固定される。吐出口面10が押し当て部材33を通過した後、押し当て部材33を上昇位置から退避位置に下降させる。
シート状部材31の使用済みの領域は、巻取ローラ32を回転させることによって回収される。使用済みの領域を巻き取るような変更動作を実行することで、シート状部材31の未使用の領域を吐出口面10と対向させる。
図6(a)は、吐出口からのインクの吐出回数とインクジェット記録装置内のインクミスト発生量との関係を示す図である。図6(a)に示すように、インクの吐出回数の増加に比例してインクミストの発生量は増加する。インクミストの発生量が増加すると吐出口面に付着するインクミスト量も増加する。これより、本実施形態では、吐出回数を計測することで吐出口面に付着するインクミスト量を見積もる。
図6(b)は、シート状部材31の払拭領域に吐出されたインクの吐出回数とその払拭領域の払拭性の有無との関係を示す表である。ここで、払拭性とは、払拭によって吐出口面10の吐出口の吐出不良を解消できる性質のことを示す。図6(b)では、記録ヘッド9の往復動作の往復数と、その往復数分の往復動作を行っている間に吐出されたインクの吐出回数が示されている。払拭性の有無は、往復数分の往復動作後から判断される。
図6(b)に示すように、往復数11回で吐出回数が2.6×10となったとき、シート状部材31の払拭領域は払拭性を失っている。すなわち、シート状部材31の払拭領域は、11回の往復動作の後に吐出口面を払拭する能力を失っている。これに対して、往復数10回で吐出回数が2.4×10となったときは払拭性を有している。すなわち、シート状部材31の払拭領域は、10回の往復動作の後では吐出口面を払拭する能力を有している。そこで、装置等のばらつき、安全係数を考慮して、払拭性を有していると判断される上限の値を2.0×10と決定した。
図7(a)は、第1の実施形態に係る記録処理動作のフローチャートである。まず、記録処理が開始されると、ステップS1において総吐出回数Dの計測を開始する。総吐出回数Dなどの吐出回数は、巻取ローラ32によってシート状部材31を巻き取る前回の巻取動作後から計測を開始した吐出回数などである。次に、1スキャン分の記録データがプリントバッファ121に蓄積されると、ステップS2において1スキャン分の記録動作を行う。本実施形態では、まず、記録ヘッド9によってホームポジションからバックポジションへの記録動作行われる。
ステップS2の記録動作後、ステップS3において払拭動作を実行するか否かを判定する。本実施形態では、バックポジションには払拭ユニット30が設けられていない。このため、記録ヘッド9によるホームポジションからバックポジションへの記録動作後に記録ヘッド9の払拭動作を実行することはできない。したがって、一度目のステップS3においてはNoと判定され、ステップS9へと進む。
ステップS9においては、記録データの有無を確認する。記録データが無い場合は、ステップS9でNoと判定され、記録処理を終了する。記録データがある場合は、ステップS9でYesと判定され、ステップS2に戻り、再び記録動作を実行する。
キャリッジ2は、1度目のステップS2の記録動作によってバックポジションに位置している。このため、2度目のステップS2の記録動作では、キャリッジ2に搭載された記録ヘッド9によってバックポジションからホームポジションへの記録動作が行われる。その後、再びステップS3で払拭動作を実行するか否かを判定する。2度目のステップS2の記録動作後は、キャリッジ2はホームポジションに位置している。このため、記録ヘッド9の払拭動作を実行することができる。
ステップS3で払拭動作を実行すると判定されると、ステップS4へと進み、図5(b)〜(d)で説明した払拭動作を実行する。ステップS4で払拭動作を実行した後、ステップS5において、総吐出回数Dが図6(b)から決定した払拭動作閾値DLの2.0×10以上であるか否かを判定する。D≧DLでない、すなわちD<DLであれば、ステップS9に進み記録データの有無を確認する。D≧DLである、すなわちDがDLという閾値以上であれば、ステップS6に進みシート状部材31の巻取動作を実行する。
≧DLでない場合、シート状部材31の払拭領域は未だ払拭性を失っていないと判断される。したがって、同一の払拭領域によって再び吐出口面10をクリーニングできると判断されるため、ステップS6のシート状部材31の巻取動作を実行せずに、ステップS9に進み記録動作を継続する。
≧DLである場合、シート状部材31の払拭領域はすでに払拭性を失っていると判断される。したがって、同一の払拭領域によって再び吐出口面10をクリーニングできないと判断される。このため、ステップS6でシート状部材31の巻取動作を実行することで、シート状部材31の払拭性を失った払拭領域を回収する。そして、シート状部材31の未使用の部位を記録ヘッド9の吐出口面10と対向する位置に払拭領域として繰り出す。このシート状部材31の未使用の部位で吐出口面10を払拭する。
ステップS6でシート状部材31の巻き取りを行った後、ステップS7においてステップS1から計測してきた総吐出回数Dをリセットする。ここで、リセットとは、回数を0回にすることなどを表す。ステップS7で総吐出回数Dをリセットした後に、ステップS8においてステップS1と同様に総吐出回数Dの計測を再び開始する。
図7(b)は、図7(a)のフローチャートを実行した場合の巻き取りタイミングを示す概念図である。図7(b)に示すように、本実施形態では往復走査による2回の記録動作ごとに巻き取り判定を行っている。
図7(c)は、各往復走査後の総吐出回数Dと払拭動作閾値DL、各往復走査後の巻取動作実行の判定結果を示す表である。巻取動作実行の判定は、払拭動作閾値DLと各往復走査後の総吐出回数Dを比較することで行う。図7(a)に示したように、D≧DLであれば巻取動作を実行し、D≧DLでない、すなわちD<DLであれば巻取動作を実行しない。
総吐出回数Dは、1往復後のD1が1×10、2往復後のD2が1.5×10、4往復後のD4が1.5×10である。これらの値はいずれも払拭動作閾値DLの2.0×10未満であるため、シート状部材31の巻取動作は実行しない。これに対し、3往復後のD3が2.5×10、5往復後のD5が3×10である。これらの値はいずれも払拭動作閾値DLの2.0×10以上であるので、シート状部材31の巻取動作を実行する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、吐出口面10の吐出口列11〜16ごとのインクの吐出回数に応じて、シート状部材31の巻取動作を行う。第1の実施形態と同様の部分は省略して説明する。
インクミストは、そのインクミストの発生源となったインクを吐出した吐出口の近傍に付着する。このため、吐出口列11〜16それぞれの近傍の吐出口面10にも、それぞれの吐出口列11〜16自身が吐出したインクのインクミストが付着する。したがって、吐出口列11〜16それぞれのインクの吐出回数の増加に伴ってそれぞれの吐出口列近傍の吐出口面10の汚れ量が増加する。本実施形態では、吐出口列11〜16の吐出回数から、吐出口列11〜16のそれぞれの近傍の汚れを見積もる。
図8(a)は、第2の実施形態に係る記録処理動作のフローチャートである。まず、記録処理が開始されると、ステップS11において吐出口列ごとの吐出回数Dの計測を開始し、ステップS12へと進む。
ステップS12〜S14の記録動作に関するステップは、図7(a)のステップS2〜S4と同様である。ステップS20の記録データの有無を確認するステップは、図7(a)のステップS9と同様である。
ステップS14の払拭動作後、ステップS15において吐出口列ごとの吐出回数の中で最大の吐出回数Dmaxを算出する。次に、ステップS16において、最大の吐出回数Dmaxが吐出口列ごとの吐出回数の払拭動作閾値DLmax以上であるか否かを判定する。本実施形態において、吐出口列ごとの吐出回数の払拭動作閾値DLmaxは5×10である。
ステップS16の判定後の処理は、図7(a)のステップS5における判定後の処理と同様である。ステップS17〜S19の巻取動作および吐出回数の計測に関するステップは、図7(a)のステップS6〜S8と同様である。
図8(b)は、図8(a)のフローチャートを実行した場合の巻き取りタイミングを示す概念図である。図8(b)に示すように、本実施形態では往復走査による2回の記録動作ごとに巻き取り判定を行っている。
図8(c)は、各往復走査後の最大の吐出回数Dmaxと各色の吐出口列の吐出回数の払拭動作閾値DLmax、各往復走査後の巻取動作実行の判定結果を示す表である。吐出口列ごとに異なる色のインクを吐出するため、各色の吐出回数は吐出口列ごとの吐出回数を表す。巻取動作実行の判定は、図7(c)の巻取動作実行判定と同様に、払拭動作閾値DLmaxと各往復走査後の最大の吐出回数Dmaxを比較することで行う。図8(a)に示したように、Dmax≧DLmaxであれば巻取動作を実行し、Dmax≧DLmaxでない、すなわちDmax<DLmaxであれば巻取動作を実行しない。
1、2、4往復後の吐出口列ごとの最大の吐出回数Dmaxは、1往復後のD1のDmaxが5×10、2往復後のD2のDmaxが2.5×10、4往復後のD4のDmaxが1.5×10である、これらの値はいずれも払拭動作閾値DLmaxの5×10未満のため、シート状部材31の巻取動作は実行されない。これに対し、3往復後のD3のDmaxが5.5×10、5往復後のD5のDmaxが5×10である。これらの値はいずれも払拭動作閾値DLmaxの5×10以上であるので、シート状部材31の巻取動作を実行する。
本実施形態では、それぞれの吐出口列を払拭する部分の汚れを吐出口列ごとのインクの吐出回数Dから判断し、その判断結果に応じて巻取り動作を実行する。そのため、より適切なタイミングで巻取動作を実行することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、吐出口面10を払拭方向と交差する方向に分割した領域ごとのインクの吐出回数に応じて、シート状部材31の巻取動作を行う。第1および第2の実施形態と同様の部分は省略して説明する。
吐出口面を分割した領域は、その分割した領域に設けられた吐出口自身が吐出したインクのインクミストによって汚れる。したがって、分割した領域の吐出口からのインクの吐出回数の増加に伴って、それぞれ分割した領域の汚れ量が増加する。本実施形態では、分割した領域の吐出口の吐出回数から、分割した領域それぞれの汚れを見積もる。
図9(a)は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1の内部構成の模式図である。本実施形態では、回復ユニット23はホームポジションに配置され、払拭ユニット30はバックポジションに配置されている。プラテン4から主走査方向Xに沿って延びる延長線上をキャリッジ2が移動する際に、払拭ユニット30は記録ヘッド9の吐出口面10を払拭する。払拭ユニット30は、吐出口列11〜16と交差する方向(吐出口の配列方向と交差する方向、吐出口列の配列方向)に払拭動作を行う。
図9(b)〜(d)は、払拭ユニット30による払拭動作を示す模式図である。
プリントバッファ121に1スキャン分の記録データが蓄積されたと判定されると、キャリッジ2がホームポジションからバックポジションへと移動することで、1スキャン分の記録動作を実行する。本実施形態では、払拭ユニット30がバックポジションに配置されているため、記録ヘッド9によるホームポジションからバックポジションへの記録動作を行った後に記録ヘッド9の払拭動作を実行する。払拭動作後、次の1スキャン分の記録データがプリントバッファ121に蓄積されたと判定されると、キャリッジ2がバックポジションからホームポジションへと移動することで次の1スキャン分の記録動作を実行する。
本実施形態に係る払拭動作では、まず、図9(b)に示すように、記録ヘッド9がプラテン4上から払拭ユニット30上に移動する。次に、図9(c)に示すように、押し当て部材33を退避位置から上昇させ、シート状部材31が吐出口面10と接触するような上昇位置に押し当て部材33を固定する。そして、押し当て部材33が上昇位置に固定された状態で記録ヘッド9を移動させることで、吐出口面10がシート状部材31によって払拭される。このとき、記録ヘッド9の吐出口面10が押し当て部材33を通過するまで、押し当て部材33は上昇位置に固定される。図9(d)に示すように、吐出口面10が押し当て部材33を通過した後、押し当て部材33を上昇位置から退避位置に下降させる。
図10は、吐出口面10を領域A、BおよびCに3分割したものを示す。本実施形態では、それぞれの分割領域に設けられている吐出口から吐出されるインクの吐出回数を取得する。
図11(a)は、本実施形態に係る記録処理動作のフローチャートである。まず、記録処理が開始されると、ステップS21において各領域の吐出回数Dの計測を開始する。次に、1スキャン分の記録データがプリントバッファ121に蓄積されると、ステップS22において1スキャン分の記録動作を行う。ステップS22では、記録ヘッド9によってホームポジションからバックポジションへの記録動作が行われ、ステップS23に進む。
ステップS23では、記録ヘッド9の払拭動作を実行するか否かを判定する。本実施形態では払拭ユニット30がバックポジションに位置しているため、記録ヘッド9によるホームポジションからバックポジションへの記録動作後に記録ヘッド9の払拭動作を実行する。したがって、一度目のステップS23においてYesと判定され、ステップS24へと進む。
ステップS24においては、図9(b)〜(d)に示すような払拭動作を実行した後、ステップ25へ進む。ステップS25において各領域の吐出回数の中で最大の吐出回数DLmaxを算出する。次に、ステップS26において、最大の吐出回数Dmaxが領域ごとの吐出回数の払拭動作閾値DLmax以上であるか否かを判定する。本実施形態において、領域ごとの吐出回数の払拭動作閾値DLmaxは2×1010である。
ステップS26の判定後の処理は、図7(a)におけるステップS5の判定後の処理と同様である。ステップS27〜S29の巻取動作および吐出回数の計測に関するステップは、図7(a)のステップS6〜S8と同様である。ステップS30の記録データの有無を確認するステップは、図7(a)のステップS9と同様である。
図11(b)は、図11(a)のフローチャートを実行した場合の巻き取りタイミングを示す概念図である。図11(b)では、最初のキャリッジ2によるホームポジションからバックポジションへの走査による記録動作後に巻き取り判定を行っている。最初の走査以降は、1回の往復走査による2回の記録動作ごとに巻き取り判定を行っている。
図11(c)は、各往復走査後の最大の吐出回数Dmaxと払拭動作閾値DLmax、各往復走査後の巻取動作実行の判定結果を示す表である。巻取動作実行の判定は、図7(c)の巻取動作実行判定と同様に、払拭動作閾値DLmaxと各往復走査後の最大の吐出回数Dmaxを比較することで行う。図11(a)に示したように、Dmax≧DLmaxであれば巻取動作を実行し、Dmax≧DLmaxでなく、すなわちDmax<DLmaxであれば巻取動作を実行しない。
1、2、4往復後の最大の吐出回数Dmaxは、1往復後のD1のDmaxが5×10、2往復後のD2のDmaxが1×1010、4往復後のD1のD4maxが1.5×1010である。これらの値はいずれも払拭動作閾値DLmaxの2×1010未満のため、シート状部材31の巻取動作は実行されない。これに対し、3、5往復後の最大の吐出回数Dmaxは、3往復後のD3のDmaxが6×1010、5往復後のD5のDmaxが5×1010である。これらの値はいずれも払拭動作閾値DLmaxの2×1010以上に達しているので、3往復後および5往復後にシート状部材31の巻取動作を実行する。
本実施形態では、分割された領域を払拭する部分の汚れを分割されたごとのインクの吐出回数Dから判断し、その判断結果に応じて巻取り動作を実行する。そのため、いわゆる横拭きの構成において適切なタイミングで巻取動作を実行することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、記録動作で消費したインク消費量に応じて巻取動作を行う。第1〜3の実施形態と同様の部分は省略して説明する。
図12は、本発明の記録ヘッドとインクタンクの構成を示す図である。インクタンク14は、チューブ13を介して記録ヘッド9と接続している。インクは、インクタンク14から記録ヘッド9へチューブ13を介して供給される。
インク消費量は、記録動作によって生じるインクタンク14の重量変化から取得する。インクタンク14の重量変化は、インクタンク14の底面に配置した重量計12によって取得する。記録動作前後でインクタンク14の重量を重量計12によって計測し、記録動作で減少したインクタンク14内のインクの重量を取得する。記録動作によって減少したインクの重量を、記録動作によって消費されたインク消費量とする。
このインク消費量はインクの重量に限らず、インクの重量から計算されるインクの体積であってもよい。また、インク消費量は、インク滴の吐出回数にそのインク滴の体積を掛け合わせて求められるインクの体積であってもよい。また、インクタンク14に残量検知のピンを多く設けることでインク液面の高さを細かく取得できるような構成にしてもよい。この構成では、ピンで検知されたインク液面の高さ変化とインクタンク14の断面積からインク消費量の体積を求める。
図13は、本実施形態に係る記録処理動作のフローチャートである。記録処理が開始されると、ステップS31において総インク消費量Cの計測を開始して、ステップS32へと進む。総インク消費量Cは、記録動作によって消費されたインク使用量である。
ステップS32〜S34の記録動作に関するステップは、図7(a)のステップS2〜S4と同様である。ステップS39の記録データの有無を確認するステップは、図7(a)のステップS9と同様である。ステップS34で払拭動作を実行した後、ステップS35で総インク消費量Cがインク消費量閾値CL以上であるか否かを判定する。
ステップS35の判定後の処理は、図7(a)のステップS5における判定後の処理と同様である。ステップS36〜S38の巻取動作および総インク消費量の計測に関するステップは、図7(a)の巻取動作および総吐出回数の計測に関するステップS6〜S8と同様である。C≧CLでない、すなわちC<CLであれば、ステップS39に進み記録データの有無を確認する。C≧CLであれば、ステップS36に進みシート状部材31の巻取動作を実行する。
インク消費量閾値CLは、図6(b)から払拭動作閾値DLを決定した方法と同様の方法で決定した。記録動作で消費したインク消費量をキャリッジ2の1往復走査ごとに計測し、記録ヘッド9が往復走査後に払拭性を失う往復数を調べる。この払拭性を失う往復数の直前の払拭性を有している往復数のときのインク消費量について、払拭動作のタイミングの誤差を考慮した値をインク消費量閾値CLとして決定した。
本実施形態のように、インクの吐出回数に限らず、インクの消費量に応じてもシート状部材31の巻取動作を適切に制御することができる。
(他の実施形態)
本発明は、吐出口からインクを吐出可能な記録ヘッドを用いて、画像を記録する様々なインクジェット記録装置に対して、広く適用することができる。したがって、インクジェット記録装置は、図1のシリアルヘッドに限らずラインヘッドを有するものでもよい。
吐出回数は、記録ヘッド9から実際に吐出されたインクの吐出回数に限らず、記録される画像データから推定される吐出回数であってもよい。例えば、記録される画像のRGBデータやCMYKデータから推定される吐出回数などであってもよい。
また、本発明の払拭部材の払拭領域となる部位を変更する構成は、シート状部材を巻き取る構成に限らない。例えば、シート状部材の汚れた部位を巻き取るのではなく切除して回収するような構成であってもよい。
なお、記録ヘッドと記録媒体との間の距離、湿度、ブロック駆動順、インクの種類、インク1滴の滴量、吐出周波数、記録ヘッドの速度によって、インクミストの発生量は異なる。このため、インク量に関する値を、これらのパラメータを考慮して補正してもよい。
9 記録ヘッド
10 吐出口面
11a〜16a 吐出口
12 重量計
14 インクタンク
31 シート状部材
32 巻取ローラ
101 PPI
102 MPU
103 RAM
121 プリントバッファ

Claims (18)

  1. インクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面を備えたインクジェット記録ヘッドと、前記吐出口面を払拭する払拭動作を行うための払拭部材と、前記払拭部材の払拭領域を変更するための変更手段と、を有するインクジェット記録装置において、
    前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインク量に関する値を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記インク量に関する値に応じて、前記変更手段によって払拭領域が変更されるように制御する制御手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インクジェット記録ヘッドに供給されるインクを保持するインクタンクを有し、
    前記取得手段は、前記インクタンクから使用されたインク使用量を取得し、
    前記インク量に関する値は、前記インク使用量であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記インク量に関する値は、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインク滴の吐出回数に関する値であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記吐出回数に関する値は、前回の変更動作の後に、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインク滴の吐出回数または画像データから推定される吐出回数であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記インク量に関する値が閾値以上となった場合に、前記変更手段によって払拭領域が変更されるように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記吐出口面の払拭される領域を前記払拭部材の払拭方向と交差する方向に分割した領域ごとの前記インク量に関する値に応じて、前記変更手段によって払拭領域が変更されるように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記分割した領域ごとの前記インク量に関する値のうちいずれか1つが閾値以上となった場合に、前記変更手段によって払拭領域が変更されるように制御することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記吐出口面には、前記吐出口が所定方向に複数配列された吐出口列が複数設けられ、
    前記払拭方向は、前記所定方向であることを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記吐出口面には、前記吐出口が所定方向に複数配列された吐出口列が複数設けられ、
    前記払拭方向は、前記所定方向と交差する方向であることを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録装置。
  10. 複数の前記吐出口列は、2種類以上のインクを吐出することを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記制御手段は、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインク滴の大きさに応じて前記インク量に関する値を補正することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記払拭部材は、シート状部材であり、
    前記変更手段は、払拭領域を未使用の領域にすることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記シート状部材は、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、ポリオレフィン、PET、及びナイロンの少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記シート状部材は、水、界面活性剤及び溶剤の少なくとも1つを含む払拭液で含浸されていることを特徴とする請求項12または13に記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記インクジェット記録ヘッドは、ヒータが発生する熱により前記吐出口からインクを吐出することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記吐出口が吐出するインクは、熱で記録媒体に定着することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  17. 前記制御手段は、前記吐出口から吐出されるインクの種類に応じて、前記インク量に関する値を補正することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  18. インクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面を備えたインクジェット記録ヘッドと、前記吐出口面を払拭する払拭動作を行うための払拭部材と、を有するインクジェット記録装置における払拭部材の制御方法であって、
    前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクのインク量に関する値を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された前記インク量に関する値に応じて、前記払拭部材の払拭領域を変更する変更工程と、を有することを特徴とする払拭部材の制御方法。
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