JP2012051142A - インク吸収体の交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの手が汚れないようにする、インク吸収体の交換方法を提供する。
【解決手段】記録装置には、吐出口が設けられた吐出面を有する記録ヘッドと、払拭ユニット41と、インク吸収体を吐出面に押圧する押圧部材46と、が備えられている。払拭ユニット41には、吐出面と当接して吐出面を払拭可能なシート状のインク吸収体と、該インク吸収体が巻回された送り出し回転体43と、該送り出し回転体43から送り出されたインク吸収体を巻き取る巻取り回転体45と、が設けられている。払拭ユニット41は記録装置本体に着脱可能であり、かつ、記録装置本体に取り付けられたときに吐出面と対向する位置に開口部44が設けられている。払拭ユニット41の交換方法には、払拭ユニット41の交換命令を受信する工程と、交換命令を受信すると、巻取り回転体45を回転させて開口部44から露出したインク吸収体の部位を移動させる工程と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録装置のインク吸収体を交換する交換方法に関する。
特許文献1に、内部に送り出し軸と巻取り軸を有し、ロール状に巻かれた連続したシート状のインク吸収体が送り出し軸に取り付けられ、記録装置が動作を開始すると、インク吸収体が送り出し軸から巻取り軸に巻取られる、中空の箱型のカセットが開示されている。このカセットは、記録装置本体に着脱可能に取り付けられる。
カセットの、フェイス面と対向する位置の面は、フェイス面とインク吸収体とが当接できるように、フェイス面と対向する領域に開口部が設けられている。この開口部を介して露出したインク吸収体を、カセットの内部に位置する押圧部材で押して、フェイス面と当接させ、フェイス面に付着したインクを拭き取っている。また、送り出し軸や巻取り軸が設けられている面と対向する面は、外部に開放している。
フェイス面のインクを拭き取った使用後のインク吸収体は巻取り軸に巻取られる。未使用のインク吸収体を全て使用し切ったときには、残っているインク吸収体を巻取り軸に全て巻取り、インク吸収体が送り出し軸に係止していない状態にする。この状態で、ユーザがインク吸収体を収容しているカセットごと記録装置本体から取り外し、カセットの外部に開放している面から使用済みのインク吸収体を取り出し廃棄する。そして、新しいインク吸収体を送り出し軸に取り付け、インク吸収体の先端を巻取り軸に係止させ、再びカセットを記録装置本体に取り付ける。インク吸収体がカセットに収容された状態で記録装置本体からカセットを取り出し、インク吸収体が巻取り軸に巻取られた状態でインク吸収体を廃棄するので、ユーザがインク吸収体に触れて汚れてしまう可能性は低い。
特開2005−212351号公報
しかしながら、カセットの開口部を介して、巻取り軸に巻取られたインク吸収体がカセットから露出している。そのため、ユーザがカセットに触れる際、開口部を介してカセット内部のインクが付着したインク吸収体に触れてしまい、手を汚してしまう可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、インク吸収体を交換するときにユーザの手が汚れないようにする、インク吸収体の交換方法を提供する。
記録装置には、複数の吐出口が設けられた吐出面を有する記録ヘッドと、払拭ユニットと、インク吸収体を吐出面に押圧するための押圧部材と、が備えられている。払拭ユニットには、吐出面と当接して吐出面を払拭可能なシート状のインク吸収体と、該インク吸収体が巻回された送り出し回転体と、該送り出し回転体から送り出されたインク吸収体を巻き取る巻取り回転体と、が設けられている。払拭ユニットは記録装置本体に着脱可能であり、払拭ユニットは、記録装置本体に取り付けられたときに吐出面と対向する位置に開口部が設けられている。この記録装置の払拭ユニットの交換方法には、払拭ユニットの交換命令を受信する工程と、交換命令を受信すると、巻取り回転体を回転させて開口部から露出したインク吸収体の部位を移動させる工程と、を備えている。
本発明によれば、ユーザが手を汚すことなく、インク吸収体を交換することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態の要部の概略断面図を示す。 記録装置の制御系について示したブロック図である。 インク払拭装置の払拭動作を説明する概略図である。 カセットの交換時の動作を説明するためのシーケンス図である。 カセットの交換時の動作を説明するためのインク払拭装置の概略図である。 カセットを記録装置本体に取付けるときの動作の流れを示すシーケンス図である。
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
本発明のインクジェット記録装置は、供給部と記録部と排紙部とを有する。供給部から記録媒体が供給され、記録媒体の搬送経路で下流側にある記録部に搬送され、この記録部で記録媒体への記録が行われ、そして、記録後の記録媒体が、さらに下流側にある排紙部に搬送される。
図1に、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態の要部の概略断面図を示す。
記録ヘッド1のインク吐出面7には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色インクをそれぞれ吐出する複数の吐出口2〜5が設けられている。なお、このインクはこの4色に限定されるものではない。以降、インク吐出面7を「フェイス面7」とする。記録ヘッド1に設けられたこれらの吐出口2〜5は、プラテン12に支持される記録媒体6と対向する位置に配されている。また、記録ヘッド1の、吐出口2〜5が設けられている位置の内部には、不図示の電気熱変換体が備えられている。この電気熱変換体に駆動信号に基づいた電気信号を印加することによって、インクに気泡を発生させ、その気泡の圧力によって、インクを吐出口2〜5から吐出させる。なお、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色インクは、不図示のインクタンクから供給される。
記録ヘッド1のフェイス面7と対向する位置を、プラテン12に支持されながら記録媒体6が不図示の搬送ローラによって搬送される。
記録ヘッド1は、ガイドシャフト10にガイドされて、不図示のキャリッジモータの回転によって記録媒体6の幅方向、つまり、図1ではX方向に往復走査されるキャリッジ11に搭載されている。キャリッジ11は、不図示の搬送モータの間欠的な回転に伴って、プラテン12上を間欠的に搬送される記録媒体6の搬送停止中に、X方向に往復走査される。その往復走査中に、記録ヘッド1の吐出口2〜5から、各色インクが記録媒体6に向かって吐出され、記録媒体6に付着することで、画像等の記録が行われる。記録媒体6の間欠的な搬送とキャリッジ11の往復走査中の各吐出口2〜5からのインク吐出を繰り返すことで、記録媒体6への画像の記録が完了する。また、記録ヘッド1は記録媒体6、後述するインク払拭装置20、そして後述するキャップ13と対向する位置を移動可能である。
吐出口2〜5からのインク中の溶媒の蒸発を抑制したり、インクの吐出性能を維持するための回復処理をしたりするため、プラテン6の側方の、フェイス面7と対向する位置に、キャップ13が設けられている。キャップ13の内部にはインク吸収体14が設けられている。キャップ13は、記録ヘッド1と当接可能な当接位置と、記録ヘッド1から離間した離間位置と、に移動可能である。
非記録時には、吐出口2〜5がキャップ13で覆われる。また、回復処理には吸引や予備吐出がある。吸引では、吐出口2〜5をキャップ13でキャッピングした状態で、ポンプ15でキャップ13内に負圧を発生させ、記録に寄与しないインクを吸引し、吸引されたインクはチューブ16を介して不図示の廃インク吸収部に搬送される。予備吐出は、吐出口から、キャップ13内にインクを吐出させる。キャップ13内に排出されたインクはポンプ15で吸引され、チューブ16を介して廃インク吸収部に搬送される。
また、記録ヘッド1のフェイス面7と対向する位置であり、キャップ13とプラテン12との間に、フェイス7に付着したインク残渣等の異物を除去するためにフェイス面7を払拭する、インク払拭装置20が設けられている。インク払拭装置20は、不図示の移動機構によって、記録ヘッド1と当接する当接位置と、記録ヘッド1とは間隔を有した位置である待機位置との間をZ方向に往復移動する。なお、インク払拭装置の詳細については後述する。
なお、プラテン12、キャップ13、およびインク払拭装置20の並び順は、適宜変更して構わない。
次に、このように構成されたインクジェット記録装置の制御系について、図2に示したブロック図を参照しながら説明する。
ホストコンピュータ25が、例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェイス等によってインクジェット記録装置と接続されている。また、ホストコンピュータ25内には、プリンタドライバ26がソフトウェアとして記憶されている。プリンタドライバ26は、ユーザによるプリント指令に応じて、ユーザ所望の文書や写真等の画像データからプリントデータを生成し、プリントデータをインクジェット記録装置へと送信する。
ホストコンピュータ25からインクジェット記録装置へと送信されたプリントデータは、受信バッファ27に保持される。受信バッファ27に保持されたプリントデータは、制御部であるCPU(Central Processing Unit)28の管理下で、RAM(Random Access Memory)29に転送されて、一次的に記憶される。インクジェット記録装置の各種制御に必要なプログラムや固定データ等はROM(Read Only Memory)30に記憶される。また、不揮発性メモリNVRAM(Non Volatile Random Access Memory)31によって、インクジェット記録装置の電源が切断されるときにも記憶しておくべき情報が保存される。
さらに、キャリッジモータや搬送モータ等の各種モータ32は、CPU28からの指示に基づいたモータドライバ33の指示により駆動される。各種モータ32には、後述するインク払拭装置20におけるインク吸収体の巻取りモータや押圧部材の駆動モータも含まれる。特に、モータドライバ33とインク吸収体の巻取りモータとが、後述する巻取り回転体を駆動してインク吸収体を巻取るための巻取り駆動手段として機能する。記録ヘッド1は、ヘッドドライバ34の指示により駆動される。また、各種センサ/スイッチ35はセンサ/スイッチコントローラ36によって制御される。各種センサ/スイッチ35には、後述するインク払拭装置20におけるインク吸収体の交換基準位置検知センサ等も含まれる。
次に、本実施形態のインク払拭装置20とその払拭動作について詳細に説明する。
図3は、インク払拭装置20の払拭動作を説明する概略図である。インク払拭装置20は、記録装置本体に対して着脱可能な払拭ユニットであるカセット41と記録装置本体に取り付けられた押圧部材46と、不図示の交換基準位置検知センサとを有している。カセット41は、2つの平面を有しており、その2つの平面の側部を側壁で囲んだ箱状をしている。カセット41の2つの平面のうち、一方の平面には、カセット41を記録装置本体に取り付けたときに、記録装置本体に取り付けられた押圧部材46がカセット41の内部に挿入可能なように不図示の挿入口が設けられている。さらに、一方の平面には、送り出し回転体43と巻取り回転体45とが設けられている。どちらの回転体43、45も、記録装置に設けられた不図示の送り出しモータと巻取りモータとにそれぞれ嵌合いしている。また、他方の平面は、内部を覆っていても、開放していても構わない。カセット41の側壁のうち、記録ヘッド1と対向する面(図3では上面)に開口部44が設けられている。カセット41の内部には、記録ヘッド1のフェイス面7に付着したインクを払拭可能な連続したシート状のインク吸収体42が設けられている。そして、インク吸収体42の一方の端部は巻取り回転体45に係止され、ロール状に巻かれており、他方の端部は送り出し回転体43に係止されている。その状態でインク吸収体42は送り出し回転体43から巻取り回転体45に巻取られていく。インク吸収体42の送り出し回転体43から巻取り回転体45に向かう方向にみて、開口部44の上流側と下流側の両端部付近であり、開口部44と略同一平面状にガイドローラ47が設けられている。インク吸収体42の、送り出し回転体43と巻取り回転体45の間の部分は、ガイドローラ47の外側、つまり、インク吸収体42が開口部44から露出するように、ガイドローラ47に支持されている。本発明のインク払拭装置20では、カセット41内の送り出し回転体43に巻かれたインク吸収体20が、ガイドローラ47を介して巻取り回転体45に巻取られるようになっている。なお、インク吸収体42は払拭液を含浸したものである。
カセット41が記録装置本体に取り付けられた状態では、開口部44と対向する位置であり、カセット41の内側には、ゴムなどの弾性体からなる押圧部材46が位置する。押圧部材46は、不図示の移動機構によって開口部44方向に移動可能である。押圧部材46が、インク吸収体42とは間隔を有する位置である待機位置から開口部44方向に移動する。そして、押圧部材46が開口部44に位置するインク吸収体42を押し上げ、インク吸収体42が記録ヘッド1のフェイス面7と当接する当接位置まで移動する。そして、インク吸収体42でフェイス面7が払拭される。
次に、インク払拭装置20による記録ヘッド1のフェイス面7の払拭動作について説明する。
押圧部材46が、インク吸収体42と当接しない待機位置に位置している(図3(a)参照)。
記録ヘッド1のフェイス面7を払拭する時は、押圧部材46が開口部44側に移動してインク吸収体42を押し上げ、さらにインク吸収体42と記録ヘッド1のフェイス面7とが当接する当接位置まで移動する(図3(b)参照)。なお、押圧部材46が待機位置から当接位置に移動を開始するときには、記録ヘッド1は開口部44と対向する位置以外の位置にある。例えば、記録媒体6(記録媒体6がないときはプラテン12)やキャプ12と対向する位置である。押圧部材46によりインク吸収体42が当接位置まで移動した状態で記録ヘッド1が移動し、インク吸収体42と当接し、フェイス面7をインク吸収体42で払拭することでフェイス面7のインクが除去され、払拭動作が完了する。ここで、記録ヘッド1の移動とは、上述のキャリッジ11の移動と同義であり、以下では記録ヘッド1に注目した記述であるため、記録ヘッド1の移動と称す。
記録ヘッド1のフェイス面7の払拭が終了した後、押圧部材46が待機位置に移動するとともに、巻取り回転体45によってインク吸収体42が所定量巻き取られ、開口部44内に位置してインクを吸収していた部位が移動する。インク吸収体42が巻取られ、インクを吸収していた部位が移動することで、次の払拭動作時には、インク吸収体46の未使用部分が記録ヘッド1のフェイス面7と当接する事が可能となる。
次に交換時のインク払拭装置20の動作について説明する。
図4は本実施例によって実行されるカセットの交換時の動作を説明するためのシーケンス図である。
払拭動作毎にインク吸収体42の未使用部分が使用されるため、払拭動作回数の増加に伴い、インク吸収体42の未使用部分が消費され減っていく。そのため、インク吸収体42の一部分を交換基準位置として予め設定しておき、検知手段である不図示の交換基準位置検知センサでインク吸収体42の交換基準位置を検知する(S401)。インク吸収体42の交換基準位置を交換基準位置検知センサが検知したとき、制御部であるCPU28からカセット41を交換するための指令(交換命令)がモータドライバ33に送信される。そして、CPU28の指令に基づいて、巻取り回転体45を回転させる不図示の巻取りモータを駆動するための指令がモータドライバ33によって送られ、巻取りモータを回転させる(S402)。ユーザによってインク吸収体42の交換指示がなされたときにも巻取りモータを回転させる工程(S402)が行なわれる。なお、インク吸収体42の交換基準位置を検知したときは、インクを吸収したインク吸収体(以降、「吸収済みインク吸収体52」と称する)の交換基準位置は開口部44上に位置する(図5(a)参照)。
次に、巻取りモータの回転で、巻取りモータに連結された巻取り回転体45が回転し、インク吸収体42が所定量巻取られる(S403)。そのため、インク吸収体42の開口部44内に位置してインクを吸収していた部位が移動する。したがって、吸収済みインク吸収体52が開口部44上に位置することがない(図5(b)参照)。なお、この場合の所定量とはインク吸収体42の送り出し回転体43から巻取り回転体45に向かう方向にみて、吸収済みインク吸収体52の後端が、押圧部材46と対向する位置から、開口部44の下流側の端部の位置まで移動する長さのことである。
その後、記録装置に設けられている表示部に交換時期であることを表示させることで、ユーザにインク吸収体42の交換時期であることを知らせる(S404)。次に、ユーザがカセット41を交換する(S405)。ユーザは記録装置本体からカセット41を取り出し、カセット41を廃棄する。その後、ユーザは新しいカセット41を記録装置本体に取り付ける。なおユーザからの交換要求がなされた場合は、取り出されたカセット41を再び取り付け再使用することが可能である。
また、交換基準位置を検知する交換基準位置検知センサは、送り出し回転体43から巻取り回転体45に至る経路のうちどこに設置しても構わない。つまり、インク吸収体42が、送り出し回転体43から巻取り回転体45に至る経路のうちの予め決められた箇所に到達したら、巻取りモータを回転させる工程(S402)が行なわれる。
なお、交換基準位置検知センサで検知する方法以外にも、インク吸収体42の交換基準位置を検知する方法がある。例えば、送り出し回転体43に巻回されているインク吸収体42のロール径が所定の径以下になったかどうか判断することにより、インク吸収体42の交換基準位置を検知するようにしてもよい。
また、インク吸収体42の交換基準位置を検知する、さらに他の方法について説明する。インク吸収体42の膜厚をt、巻取り回転体45の回転数をN、回転角をθ、インク吸収体42の巻径をD、巻取り回転体45の軸径をD0とすると、巻径DはD0+2Ntで示される。またインク吸収体42の交換基準位置に達するまでの巻取り量をLとしたとき、巻取り量LはL=πDθで示される。払拭ユニットであるカセット41に設置された図示しない例えばエンコーダ等のセンサにより巻取り回転体45の回転角θおよび回転数Nが検出され、記録装置の制御部、つまりCPU28によって巻取り量Lが算出される。記録装置には、あらかじめ交換するまでに巻取るインク吸収体42の巻取り量が設定されている。この巻取り量とは、インク吸収体42の巻取り回転体45への巻取り開始位置から交換基準位置までの長さである。巻取り回転体45によるインク吸収体42の巻取り量と、予め交換時期に設定した巻取り量とを対比し、一致したことをCPU28で検出すると、交換時期に達したと判断する。
なお、交換時に開口部44から露出している未使用部分のインク吸収体42には、払拭液を浸透させなくてもよい。さらに交換基準位置以降は、インク吸収体42と別部材、例えばテープなどでもよく、その際、別部材の開始位置を検出することでインク吸収体42の交換基準位置を検出するようにしてもよい。
以上のようにすることで、払拭ユニットであるカセット41の開口部44には未使用のインク吸収体42が位置し、開口部44を未使用のインク吸収体42で塞いでいる。そのため、ユーザがカセット41を記録装置本体から取り出す際に手が開口部44を介して吸収済みのインク吸収体52に触れてしまい、手が汚れてしまう、といったことが起こらなくなる。また、カセット41ごと交換してしまうので、ユーザはカセット41の取り出しと取り付けだけをすればよいので、インク吸収体42の交換に手間がかからない。
次に、図6を用いて、カセット41を記録装置本体に取付けるときの動作を説明する。図6は、カセット41を記録装置本体に取付けるときの動作の流れを示すシーケンス図である。
記録装置に設けられた不図示のカセット41の設置有無を検出する設置有無センサによってカセット41の有無が判断される(S601)。新しいカセット41を記録装置本体に取り付けた場合でも、インク吸収体42が未使用部分を有する状態で取り出したカセット41を再度記録装置本体に取り付けた場合でも、カセット41の開口部44全域に未使用の吸収インク吸収体42が露出している状態である。前記の再度取り付けたカセット41の場合、インク吸収体42を送り出し回転体43で巻回すことで、押圧部材46と対向する位置より巻取り回転体45側に位置していた未使用のインク吸収体42を利用することが可能である。
カセット41には使用履歴を記録するROMを有しており、記録装置本体に取り付けられたカセット41における使用履歴の有無を判断する(S602)。使用履歴のない新規カセット41を記録装置本体に取り付けた場合には、記録装置に設けられている表示部に設置が完了したことを表示させることで、ユーザにカセット41の設置が完了したことを知らせる(S605)。
一方、使用履歴のあるカセット41が再度取り付けられた場合、送り出しモータを駆動するための指令がモータドライバによって送られ、送り出しモータが駆動する(S603)。これにより、送り出しモータに嵌合された送り出し回転体43が回転し、インク吸収体42が所定量巻き取られる(S604)。なお、所定量とは、未使用のインク吸収体42の先端位置が押圧部材46と対向する位置まで移動する長さである。
その後、記録装置に設けられている表示部に設置が完了したことを表示させることで、ユーザにカセット41の設置が完了したことを知らせる(S605)。
なお、本実施形態の説明では、押圧部材46は記録装置本体に設けていたが、払拭ユニットであるカセット41と一体型にしてもよい。
1 記録ヘッド
2〜5 吐出口
6 記録媒体
20 インク払拭装置
41 カセット(払拭ユニット)
42 インク吸収体
43 送り出し回転体
44 開口部
45 巻取り回転体
46 押圧部材

Claims (8)

  1. インクを吐出するための複数の吐出口が設けられた吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出面と当接して前記吐出面を払拭可能なシート状のインク吸収体と、該インク吸収体が巻回された送り出し回転体と、該送り出し回転体から送り出されたインク吸収体を巻き取る巻取り回転体と、を有する払拭ユニットと、
    前記インク吸収体を前記吐出面に押圧するための押圧部材と、
    を備え、前記払拭ユニットは記録装置本体に着脱可能であり、前記払拭ユニットは、前記記録装置本体に取り付けられたときに前記吐出面と対向する位置に開口部が設けられている、記録装置の払拭ユニットの交換方法であって、
    前記払拭ユニットの交換命令を受信する工程と、
    前記交換命令を受信すると、前記巻取り回転体を回転させて前記開口部から露出したインク吸収体の部位を移動させる工程と、
    を備えることを特徴とする、払拭ユニットの交換方法。
  2. 前記インク吸収体の部位を移動させる工程において、前記インク吸収体の前記送り出し回転体から前記巻取り回転体に向かう方向に見て、前記インク吸収体の前記インクが付着した部分の後端が前記開口部の下流側の端部に位置するまで前記インク吸収体を前記巻取り回転体に巻取る、請求項1に記載の払拭ユニットの交換方法。
  3. 前記インク吸収体の一部分を交換基準位置として予め設定しておき、前記インク吸収体の前記交換基準位置が、前記送り出し回転体から前記巻取り回転体に至る経路のうちの予め決められた箇所に到達したら、前記払拭ユニットの交換命令を送信する、請求項1または2に記載の払拭ユニットの交換方法。
  4. 記録装置の制御部に、前記インク吸収体の前記巻取り回転体への巻取り開始位置から交換基準位置までの長さを予め記憶させておき、前記記録装置の使用を開始した後に、前記巻取り回転体で巻き取った前記インク吸収体の巻き径と、前記インク吸収体の厚さと、前記巻取り回転体の回転角から、前記巻取り回転体によって巻取られた前記インク吸収体の長さを求め、その長さが、予め記憶させていた前記インク吸収体の巻取り開始位置から交換基準位置までの長さと等しくなったら、前記払拭ユニットの交換命令を送信する、請求項1または2に記載の払拭ユニットの交換方法。
  5. 前記インク吸収体の未使用部分が前記送り出し回転体に巻かれて残っている状態で前記記録装置本体から取り出された前記払拭ユニットが、再度、前記記録装置本体に取り付けられた場合は、前記記録装置が再び使用される前に、前記インク吸収体の未使用部分の先端が、前記記録ヘッドと対向する位置に位置するまで前記送り出し回転体を回転させて前記インク吸収体を巻取る、請求項1に記載のインク吸収体の交換方法。
  6. インクを吐出するための複数の吐出口が設けられた吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記吐出面と当接して前記吐出面を払拭可能なシート状のインク吸収体と、該インク吸収体が巻回された送り出し回転体と、該送り出し回転体から送り出されたインク吸収体を巻き取る巻取り回転体と、を有する払拭ユニットと、
    前記インク吸収体を前記吐出面に押圧するための押圧部材と、を備え、
    前記払拭ユニットは装置本体に着脱可能であり、かつ、前記装置本体に取り付けられたときに前記吐出面と対向する位置に開口部が設けられている、記録装置であって、
    前記払拭ユニットの交換命令を受信すると前記巻取り回転体を回転させて前記開口部から露出した前記インク吸収体の部位を移動させる巻取り駆動手段と、をさらに有する、記録装置。
  7. 前記インク吸収体の一部分に設けられた交換基準位置を検知する検知手段を有している、請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記制御部は、前記インク吸収体の巻取り開始位置から交換基準位置までの長さを記憶でき、かつ、前記巻取り回転体に巻取られた前記インク吸収体の長さを算出して、記憶している前記巻取り開始位置から交換基準位置までの長さと対比する、請求項6に記載の記録装置。
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