JP2014218346A - 資材移動装置 - Google Patents

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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G9/00Apparatus for assisting manual handling having suspended load-carriers movable by hand or gravity

Abstract

【課題】 重機を使えない工事現場などでスライドレールにより資材の運搬を可能にする。
【解決手段】 スライドレール10は、左右一対のリップ溝形鋼11、12、及び、これらを長手方向の複数箇所で連結固定する連結金具13を含んで構成される。吊り下げ部材20は、切梁などの構造物に取付けられて下方に延び、下端部側にスライドレール10を高さ調整可能に吊り下げる。移動体30は、前記左右一対のリップ溝形鋼11、12の溝内に位置しその溝に沿って走行可能な左右一対の車輪31、32を有し、当該車輪を介して吊り下げられる。この移動体30は資材を吊り下げて移動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、工事現場などで重量物である資材(機材を含む)を運搬するために用いる資材移動装置に関する。
特許文献1には、例えば地中連続壁に打設されたグランドアンカーなどを点検するときに使用する移動点検ラックとして、壁面に沿い延設される走行レールに移動自在に吊り下げられ、全体形状が四隅に縦桟を配置した縦長の直方体状の表面形状を有する点検ラックが開示されている。走行レールは、例えばI型鋼などを利用するもので、上方の梁から吊りブラケットを介して吊り下げられている。
特許第4874630号公報
例えば地下構造物を構築する工事などで、重機等が使えない狭隘な施工環境での重量物の運搬は人力作業に頼るしかない。このため、分割できない資材については運搬が困難となる。
そこで、クレーン等により資材を降ろすことが可能な場所から、所望の位置まで、特許文献1のように走行レールを設置し、この走行レールに沿って移動可能な移動体に資材を吊り下げて移動させることが考えられた。
しかしながら、1本の走行レールに沿って移動させるだけでは、移動中の資材の安定性を確保することができない。また、吊り下げられる資材は相当の重量があり、作業員が手動で押しながら所望の位置まで移動するので、資材が進行方向に対し左右に振れる恐れがある。よって、作業の安全性を確保することができない。
また、吊り荷が重量物であるため、これを吊り下げる走行レールには十分な剛性が要求されるが、剛性を確保するために走行レールを堅固な構成にすると、設置の際の走行レールの運搬に支障を来す。
更に、現場で走行レールを設置する場合、比較的短い走行レールをつなげることになるので、つなぎ部の高さ調整が必要であり、できるだけ簡易的な方法で実施できることが求められる。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、重量物を移動させるに好適なスライドレール式の資材移動装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る資材移動装置は、
互いのウエブ部を向かい合わせにして並列に配置される左右一対のリップ溝形鋼、及び、これらのリップ溝形鋼を長手方向の複数箇所で連結固定する複数の連結金具を含んで構成される、スライドレールと、
構造物(例えば切梁)に取付けられて下方に延び、下端部側に前記スライドレールを高さ調整可能に吊り下げる吊り部材と、
前記スライドレールの前記左右一対のリップ溝形鋼の溝内に位置しその溝に沿って走行可能な左右一対の車輪を有し、当該車輪を介して前記スライドレールの下方に吊り下げられる移動体と、
を含んで構成される。
ここで、前記移動体は、資材を吊り下げて、前記スライドレールに沿って移動可能である。
本発明によれば、左右一対のリップ溝形鋼を用いてスライドレールを構成し、左右一対の車輪を用いて移動体を案内するため、移動体により資材を安定させて吊り下げ移動させることができ、作業の安全性を向上させることができる。
また、リップ溝形鋼を用いることで、リップ部で脱輪を防止でき、安全性を高めることができる。
また、左右一対のリップ溝形鋼を用いて、吊り荷の重量に耐え得る十分な剛性を確保する一方、連結金具で一体化するという、分解可能な構造にして、設置の際の運搬を容易にすることができる。
更に、スライドレールを水平方向に接続して延伸する際、レール間に段差が発生しないように、高さ調整する必要があるが、吊り部材に対しスライドレールを高さ調整可能に取付けるため、高さ調整を簡単に実施できる。
本発明の一実施形態を示す資材移動装置の側面図 図1のA−A矢視図 図2の要部の詳細図 吊り部材が無い連結金具部分の詳細図
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照して、詳細に説明する。
本実施形態の資材移動装置は、地下構造物を構築する工事において、H形鋼により構成される切梁1を利用し、これに吊り下げる形で、スライドレール10を設置する。
従って、本実施形態の資材移動装置は、スライドレール10と、スライドレール10を切梁1から吊り下げる吊り部材20と、資材(図示せず)を吊り下げてスライドレール10に沿って移動可能な移動体30と、を含んで構成される。
スライドレール10は、左右一対のリップ溝形鋼11、12と、これらのリップ溝形鋼11、12を長手方向の複数箇所で連結固定する複数の連結金具13とから構成される(図4参照)。
リップ溝形鋼11、12は、互いのウエブ部を間隔をあけ向かい合わせにして並列に配置される。
連結金具13は、左右一対のリップ溝形鋼11、12の上面部及び下面部にあてがわれて、前記リップ溝形鋼11、12を挟持するように締め付け固定される上下一対のプレート14、15を含んで構成される。
連結金具13は、また、上下一対のプレート14、15を締め付け固定する部材として、ボルト16及びナット17を含んで構成される。ボルト16のねじ部は、左右一対のリップ溝形鋼11、12の間を通って、上下一対のプレート14、15を貫通し、ナット17は、ボルト16の先端側のねじ部に螺合されて、プレート14、15を締め付ける。
上下一対のプレート14、15は、その両側部に左右一対のリップ溝形鋼11、12のリップ部に被さる係合部14a、15aを有している。また、ボルト16は、左右一対のリップ溝形鋼11、12の間でスペーサとなる。従って、これらにより、左右一対のリップ溝形鋼11、12の左右方向の位置決めがなされる。
スライドレール10はまた、左右一対のリップ溝形鋼11、12を複数組を備え、これらを接続金具18により長手方向に接続することにより、延伸される(図1参照)。
接続金具18は、長手方向前側のリップ溝形鋼11、12と後側のリップ溝形鋼11、12とに跨がって、これらの下面側にあてがわれるプレート15’と、上面側に個別にあてがわれる2つのプレート14、14と、これらを締め付けるボルト16、16及びナット17、17とを含んで構成される。言い換えれば、接続箇所では、下面側のプレートとして、2つのプレート15に代えて、1つの長いプレート15’を使用する。
次にスライドレール10の吊り部材20について説明する。
吊り部材20は、スライドレール10設置位置の上方の構造物である、H形鋼により構成される切梁1に取付けられる。
吊り部材20は、上下方向に延びるロッド状(例えば全ねじボルト)で、上端部付近に留め金具21が位置調整可能に取付けられている。留め金具21は、側方に開口する係合溝21aを有し、この係合溝21aが切梁1を構成するH形鋼のフランジ部(水平に配置された縁部)に係合した状態で固定される。詳しくは、係合溝21aと直交する方向のボルト22により締め付け固定される。尚、留め金具21としては、実用新案登録第3153803号公報に記載のH鋼留め金具を使用することができる。
吊り部材20の下端部側は、前記複数の連結金具13のうち、一部の連結金具13’と共働して、スライドレール10を吊り下げる。すなわち、一部の連結金具13’では、上下一対のプレート14、15を締め付け固定する部材として、ボルト16及びナット17に代え、吊り部材20が用いられる(図3参照)。
従って、吊り部材20は、少なくとも下端側に形成されたねじ部23と、該ねじ部23に螺合されるナット24、25とを有している。ねじ部23は、上下一対のプレート14、15(連結金具13’)を貫通し、ナット24、25は、ねじ部23に螺合されて、プレート14、15(連結金具13’)を抜け止め固定する。
このように、複数の連結金具13のうち、少なくとも一部の連結金具13’の上下のプレート14、15は、吊り部材20により締め付け固定され、他の連結金具13の上下のプレート14、15は、吊り部材20とは別のボルト16及びナット17により締め付け固定される。
尚、吊り部材20は、切梁1のピッチに依存するが、スライドレール10の長手方向の分割単位につき、少なくとも1本配置されるようにすればよい。
次にスライドレール10に沿って移動する移動体30について説明する。
移動体30は、スライドレール10を構成する左右一対のリップ溝形鋼11、12の溝内に位置しその溝に沿って走行可能な左右一対の車輪31、32を有しており、当該車輪31、32を介して、スライドレール10の下方に吊り下げられる(図3参照)。
移動体30は、また、スライドレール10の下方に位置するベース部30aと、ベース部30aの両側から立上がってスライドレール10の側方に位置する一対の側部30b、30bと、これら側部30b、30bの上端から内側に延びてリップ溝形鋼11、12の溝内に位置し、車輪31、32を支持する車輪支持部30c、30cとを含んで構成される。ここで、ベース部30aが資材の吊り下げ部となる。車輪支持部30c、30cは、その下側に、車輪31、32を垂直面内に回転自在に支持する。
移動体30は、また、リップ溝形鋼11、12の溝内の下面上を転動可能な左右一対の車輪31、32とは別に、リップ溝形鋼11、12の溝内の側面に相対する左右一対のガイド輪33、34を有している。ガイド輪33、34は、車輪支持部30c、30cの上側に水平面内を回転自在に支持される。
尚、左右一対の車輪31、32は、1組でもよいが、図1に示されているように、前後に複数組(2組)設けるようにするとよい。このようにして、4輪構造とすることで、走行安定性を大幅に向上させることができる。また、左右一対のガイド輪33、34についても同様で、1組でもよいが、図1に示されているように、前後に複数組設けるようにするとよい。
移動体30は、より具体的には、互いの溝部を間隔をあけて向かい合わせにした左右一対の溝形鋼35、36を含んで構成される。各溝形鋼35、36の下面側にはそれぞれ鋼管37、38が固着(溶接)されている。左右一対の溝形鋼35、36は、左右一対の鋼管37、38を貫通するボルト39と、これに螺合されるナット40とにより、固定されて一体化される。よって、移動体30は、左右に分割でき、スライドレール10に対し、どの位置からも取付け可能である。また、左右一対の溝形鋼35、36の固定時に、鋼管37と鋼管38との間に、資材をワイヤにより吊り下げるための吊り下げ片41が固定される。
また、本実施形態では、移動体30は、図1に示されているように、前後に2個設けられ、これらをつなぐ連結部材(例えば山形鋼)42により一体化される。移動体30をスライドレール10の方向に引っ張って移動させる場合は、1基(少なくとも2輪、望ましくは4輪)で安定した走行が可能であるが、移動体30を斜めに引っ張って移動させる場合は、2基連結することで、安定した走行が可能となる。尚、連結部材42として、ここでは剛体を用いたが、ロープ等を用いて、引っ張る構成としてもよい。
また、2基連結することで、前側の移動体30の吊り下げ片41と後側の移動体30の吊り下げ片41との2点で、資材を吊り下げるように構成される。これにより、吊り荷も安定する。また、後述のように、レール間で資材の乗り換えをする際にも安全性が向上する。
次に工事現場での組み立て手順について説明する。
吊り部材(全ねじボルト)20に留め金具21を取付け、この留め金具21を切梁1にボルト22で固定する。
スライドレール10を構成する左右一対のリップ溝形鋼11、12を連結金具13(上下のプレート14、15とボルト・ナット16、17)により一体化する。
一体化した左右一対のリップ溝形鋼11、12を吊り部材(全ねじボルト)20に連結金具13’(上下のプレート14、15とナット24、25)で固定する。
先行配置したスライドレール10のリップ溝形鋼11、12に接続金具18(特に下側のプレート15’)を取付ける。そして、接続金具18の下側のプレート15’に組み立て中のリップ溝形鋼11、12を乗せて、固定する。
移動体30は、前述のように予め分割しておき、スライドレール10を構成する一対のリップ溝形鋼11、12を挟み込むように取付け、ボルト39で一体化する。これにより、スライドレール10の任意の位置で取付けが可能となる。
使用に際しては、移動体30の吊り下げ片41にワイヤで資材を吊り下げ、作業者が移動体30又は資材を引っ張りながら、あるいは押しながら、移動体30と共に資材をスライドレール10に沿って移動させる。
次に資材の移動方向を変える必要がある場合について説明する。
資材の移動方向を変える場合は、第1のスライドレールの端部付近に、これと交差する方向に第2のスライドレールを設置し、吊り荷を第1のスライドレール上の移動体から第2のスライドレールの移動体へ乗り換えさせるとよい。乗り換えさせる場合は、第1のスライドレールで吊り荷を吊っている2点のうち、1点を外して、第2のスライドレールに移した後、第1のスライドレールの残りの1点を外して、第2のスライドレールへ移すようにする。
第1のスライドレールと第2のスライドレールとは、T字、すなわち、―|のように配置することで、縦方向の移動と横方向の移動とが干渉しないようにすることができる。
また、十字に配置する場合は、―|―のように配置することで、真っ直ぐ進む場合にも乗り換えが必要になるが、干渉の問題は解決できる。
本実施形態によれば、左右一対のリップ溝形鋼11、12を用いてスライドレール10を構成し、左右一対の車輪31、32を用いて移動体30を案内するため、移動体30により資材を安定させて吊り下げ移動させることができ、作業の安全性を向上させることができる。
また、リップ溝形鋼11、12を用いることで、リップ部により、車輪31、32の脱輪を防止でき、安全性を高めることができる。
また、左右一対のリップ溝形鋼11、12を用いることで、吊り荷の重量に耐え得る十分な剛性を確保できる。その一方、連結金具13、13’で一体化するという、分解可能な構造にして、設置の際の運搬を容易にすることができる。
更に、スライドレール10を水平方向に接続して延伸する際、レール間に段差が発生しないように、高さ調整する必要があるが、吊り部材20に対しスライドレール10を高さ調整可能に取付けるため、高さ調整を簡単に実施できる。
また、本実施形態によれば、吊り部材20は、左右一対のリップ溝形鋼11、、12の間を通って連結金具13’に取付けられ、その取付位置は吊り部材20の長手方向に調整可能であることにより、スライドレール10を構成する左右一対のリップ溝形鋼11、12を安定的に吊り下げ、しかも高さ調整が可能となる。
また、本実施形態によれば、吊り部材20は、少なくとも下端部側に形成されたねじ部23と、該ねじ部23に螺合されるナット24、25とを有し、ねじ部23は、連結金具13’を貫通し、ナット24、25は、連結金具13’を抜け止め固定する構成であるので、左右一対のリップ溝形鋼11、12を一体化する連結金具13’を有効利用して、吊り下げることができると共に、ナット24、25の位置調整で簡単に高さ調整が可能となる。
また、本実施形態によれば、連結金具13、13’は、左右一対のリップ溝形鋼11、12の上面部及び下面部にあてがわれてリップ溝形鋼11、12を挟持するように締め付け固定される上下一対のプレート14、15を含んで構成されるため、簡単構造の部品で実施できる。
また、本実施形態によれば、上下一対のプレート14、15は、その両側部に左右一対のリップ溝形鋼11、12のリップ部に被さる係合部14a,15aを有し、上下一対のプレート14、15を締め付け固定する部材(16、20)は、左右一対のリップ溝形鋼11、12の間でスペーサとなる構成のため、左右一対のリップ溝形鋼11、12の左右方向の位置決めを簡単に実施することができる。
また、本実施形態によれば、前記複数の連結金具13、13’のうち、少なくとも一部の連結金具13’の上下一対のプレート14、15は、前記吊り部材20により締め付け固定され、他の連結金具13の上下一対のプレート14、15は、前記吊り部材20とは別のボルト・ナット16、17により締め付け固定されることにより、スライドレール10を構成する左右一対のリップ溝形鋼11、12の連結と吊り下げを類似構造で実施でき、部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、スライドレール10は、複数組の左右一対のリップ溝形鋼11、12が接続金具18により長手方向に接続されて、延伸されることにより、組み立て部品を大型化することなく、運搬距離を長くすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、移動体30は、スライドレール10の下方に位置するベース部30aと、このベース部30aの両側から立上がって前記スライドレール10の側方に位置する一対の側部30b、30bと、これらの側部30b、30bの上端から内側に延びてリップ溝形鋼11、12の溝内に位置し、車輪31、32を支持する車輪支持部30c、30cと、を含んで構成されるため、ベース部30aを資材の吊り下げ部として、資材を円滑に移動させることができる。また、ベース部30aを左右に分割可能な構造とすることで、スライドレール10の長手方向の任意の位置から取付けが可能となる。
また、本実施形態によれば、移動体30は、リップ溝形鋼11、12の溝内の下面上を転動可能な車輪31、32とは別に、リップ溝形鋼11、12の溝内の側面に相対するガイド輪33、34を有していることにより、移動体30の左右へのブレがなくなり、安定した走行が可能となる。また、リップ部と共に、2重の脱輪防止を図ることができる。
また、本実施形態によれば、構造物としてH形鋼により構成される切梁1を利用し、吊り部材20が、その上端部側に側方に開口する係合溝21aを有し、この係合溝21aが前記H形鋼のフランジ部に係合した状態で固定される構成とすることにより、吊り部材20の設置が容易となる。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る資材移動装置は、例えば、(1)天井高さが低い、狭い、高さを制限される等の理由で、クレーン等の揚重機の使えない環境、(2)地盤が平坦でない、あるいは軟弱である等の理由で、キャスターや台車等が使えない環境、(3)さらにはクレーン等が使用できる環境であっても、レールを設置することで、揚重機コストを削減できる環境において、有効に使用できる。
本発明に係る資材移動装置は、また、次のようなシーンでも有効である。例えば、連続的な壁を構築する際の型枠の移動や設置に有効である。特にレールを設置することで、資材の移動位置が安定するので、設置時の位置合わせが容易となる。橋桁、架空線がある場合には、予め定めた経路にレールを設置することで、クレーンを使用するよりも安全に施工が可能となる。また、動力を使用せず、排気ガス等を出さないので、密閉空間での作業となる場合も安全である。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
例えば、図示の実施形態では、スライドレール10は直線状に示したが、これに限るものではなく、移動方向を変えるなどの理由で、一部に曲線状のカーブを持たせるなどしてもよい。
1 切梁(H形鋼)
10 スライドレール
11、12 リップ溝形鋼
13、13’ 連結金具
14、15、15’ プレート
14a、15a 係合部
16 ボルト
17 ナット
18 接続金具
20 吊り部材
21 留め金具
21a 係合溝
22 ボルト
23 ねじ部
24、25 ナット
30 移動体
30a ベース部
30b 側部
30c 車輪支持部
31、32 車輪
33、34 ガイド輪
35、36 溝形鋼
37、38 鋼管
39 ボルト
40 ナット
41 吊り下げ片
42 連結部材(山形鋼)

Claims (10)

  1. 互いのウエブ部を向かい合わせにして並列に配置される左右一対のリップ溝形鋼、及び、これらのリップ溝形鋼を長手方向の複数箇所で連結固定する複数の連結金具を含んで構成される、スライドレールと、
    構造物に取付けられて下方に延び、下端部側に前記スライドレールを高さ調整可能に吊り下げる吊り部材と、
    前記スライドレールの前記左右一対のリップ溝形鋼の溝内に位置しその溝に沿って走行可能な左右一対の車輪を有し、当該車輪を介して前記スライドレールの下方に吊り下げられる移動体と、
    を含んで構成され、
    前記移動体は、資材を吊り下げて、前記スライドレールに沿って移動可能であることを特徴とする、資材移動装置。
  2. 前記吊り部材は、前記左右一対のリップ溝形鋼の間を通って前記連結金具に取付けられ、その取付位置は前記吊り部材の長手方向に調整可能であることを特徴とする、請求項1記載の資材移動装置。
  3. 前記吊り部材は、少なくとも下端部側に形成されたねじ部と、該ねじ部に螺合されるナットとを有し、
    前記ねじ部は、前記連結金具を貫通し、
    前記ナットは、前記連結金具を抜け止め固定することを特徴とする、請求項2記載の資材移動装置。
  4. 前記連結金具は、前記左右一対のリップ溝形鋼の上面部及び下面部にあてがわれて前記リップ溝形鋼を挟持するように締め付け固定される上下一対のプレートを含んで構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の資材移動装置。
  5. 前記上下一対のプレートは、その両側部に前記左右一対のリップ溝形鋼のリップ部に被さる係合部を有し、
    前記上下一対のプレートを締め付け固定する部材は、前記左右一対のリップ溝形鋼の間でスペーサとなることを特徴とする、請求項4記載の資材移動装置。
  6. 前記複数の連結金具のうち、少なくとも一部の連結金具の上下一対のプレートは、前記吊り部材により締め付け固定され、
    他の連結金具の上下一対のプレートは、前記吊り部材とは別のボルト・ナットにより締め付け固定されることを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の資材移動装置。
  7. 前記スライドレールは、複数組の前記左右一対のリップ溝形鋼が接続金具により長手方向に接続されて、延伸されることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の資材移動装置。
  8. 前記移動体は、前記スライドレールの下方に位置するベース部と、このベース部の両側から立上がって前記スライドレールの側方に位置する一対の側部と、これらの側部の上端から内側に延びて前記リップ溝形鋼の溝内に位置し、前記車輪を支持する車輪支持部と、を含んで構成され、
    前記ベース部が資材の吊り下げ部となることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の資材移動装置。
  9. 前記移動体は、前記リップ溝形鋼の溝内の下面上を転動可能な前記車輪とは別に、前記リップ溝形鋼の溝内の側面に相対するガイド輪を有していることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の資材移動装置。
  10. 前記構造物は、H形鋼により構成される切梁であり、
    前記吊り部材は、その上端部側に側方に開口する係合溝を有し、この係合溝が前記H形鋼のフランジ部に係合した状態で固定されることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の資材移動装置。
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