JP2020153171A - アシスト装置およびアシスト方法 - Google Patents
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Abstract
Description
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るアシスト装置の構成を示す。このアシスト装置は、構造物における作業をアシストするもので、一対の挟持部1aおよび1bと、案内部2と、付勢部3とを有する。
ここで、構造物は、互いに反対方向に突出する一対のフランジFaおよびFbが突出方向と直交する方向に連続して延びるように設けられたH形鋼が配置されたものであり、例えば橋梁などが挙げられる。
移動用車輪5a,5bおよび5cは、挟持部1aと挟持部1bが並ぶ左右方向D1に延びる回転軸の周りに回転可能に挟持部1aおよび1bの上壁部4bに配置され、フランジFaおよびFbの上面に当接して回転することにより挟持部1aおよび1bをフランジFaおよびFbに沿って移動させる。移動用車輪5a,5bおよび5cは、挟持部1aおよび1bの移動方向D2、すなわちフランジFaおよびFbの延在方向に並んで配置されている。ここで、移動方向D2において前方側に配置された移動用車輪5aおよび後方側に配置された移動用車輪5cに対して、その間に位置する移動用車輪5bが左右方向D1においてフランジFaおよびFbの根元B側にずれた位置に配置されている。
腕部3aおよび3bは、挟持部1aおよび1bの下壁部4cにおいて前部近傍と後部近傍にそれぞれ配置されている。腕部3aおよび3bは、下壁部4cから下方に延びるように配置され、下端部同士が回動可能に連結されている。また、腕部3aの上端部が挟持部1aの下壁部4cに固定され、腕部3bの上端部が挟持部1bの下壁部4cに固定されている。
なお、挟持部1aおよび1bの下壁部4cにも、作業に用いる荷物およびバラストなどの荷重物を吊り下げるための吊り金具9が配置されている。
図2に示すように、橋梁の下側において互いに間隔をあけて並行して延びるように配置された2つのH形鋼に対して、矩形の板形状を有し且つ互いに連結可能に形成された複数の作業床Laが吊りチェーンにより固定される。なお、2つのH形鋼のうち一方のH形鋼は省略している。
なお、フランジFaおよびFbを挟持する挟持部1aおよび1bの位置は、スライド固定部2cにより固定することができる。
このようにして、互いに連結された作業床Laの先頭にアシスト装置10aおよび10bを順次移動しつつ作業床Laに新たな作業床Lbを連結させることにより、作業床Laを安全に延長させることができる。
また、浮止め用車輪6a,6bおよび6cが、弾性部8により上方に付勢されて、フランジFaおよびFbの下面を上方に押圧しつつ回転するため、フランジFaおよびFbとの間に隙間が生じるのを抑制することができ、挟持部1aおよび1bをフランジFaおよびFbに強固に挟持させることができる。
実施の形態1において、2つのH形鋼に固定された作業床Laに連結される新たな作業床Lbは、作業床Laと連結される先頭位置まで作業床Laの上側を搬送することが好ましい。
例えば、図7に示すように、実施の形態1において複数のレール支持部21と、搬送用レール22とを新たに配置することができる。
このようにして、H形鋼およびアシスト装置に強固に固定された搬送用レール22に沿って、複数の作業床Lbを作業床Laに連結される先頭位置まで安全に搬送することができる。
上記の実施の形態1および2において、2つのアシスト装置が、2つのH形鋼に取り付けられたが、作業における荷重物を取り付けて移動させることができればよく、2つに限られるものではない。
また、アシスト装置31a〜31dの下側には、2つの作業床33が配置されている。そして、アシスト装置31a〜31dと作業床33との間を延びるように柱部34が配置され、その一端部がアシスト装置31a〜31dに固定されると共に他端部が作業床33に固定されている。
さらに、アシスト装置31aおよび31bとアシスト装置31cおよび31dとの間には、回転可能に配置された扉部36が配置されている。
本実施の形態によれば、作業者を乗せるための搭乗台をアシスト装置31a〜31dに取り付けることにより、作業者を安全に所望の場所まで移動させることができる。
また、上記の実施の形態1〜3では、挟持部1aおよび1bは、平板形状のフランジFaおよびFbに挟持されたが、互いに反対方向に突出する一対のフランジFaおよびFbに挟持させることができればよく、平板形状に限られるものではない。
2 案内部
2a 固定筒部
2b スライド筒部
2c スライド固定部
3 付勢部
3a,3b 腕部
3c 荷重支持部
3d 吊り金具
4a 側壁部
4b 上壁部
4c 下壁部
5a,5b,5c 移動用車輪
6a,6b,6c 浮止め用車輪
7a,7b,7c 幅決め用車輪
8 弾性部
9 吊り金具
10a,10b,31a,31b,31c,31d アシスト装置
11 横行用レール
12a,12b,22a,22b トロッコ
21 レール支持部
22 搬送用レール
32 手摺部
33 作業床
34 柱部
35 壁部
36 扉部
Fa,Fb フランジ
D1 左右方向
D2 移動方向
D3 上下方向
La,Lb 作業床
Claims (10)
- 互いに反対方向に突出する一対のフランジが突出方向と交差する方向に連続して延びるように設けられた構造物における作業をアシストするアシスト装置であって、
前記一対のフランジを側方から挟むように配置された一対の挟持部と、
前記一対の挟持部が並ぶ左右方向に延びるように配置され、前記一対の挟持部のうち少なくとも一方を前記左右方向にスライド可能に支持する案内部と、
下方への荷重または自重により、前記一対の挟持部を前記案内部に沿って互いに近付けるように付勢する付勢部と
を備え、
作業における荷重物を取り付けて前記一対の挟持部を前記一対のフランジに沿って移動させることにより前記荷重物を運ぶアシスト装置。 - 前記付勢部は、前記一対の挟持部から下方に延びる一対の腕部を有し、
前記一対の腕部は、下端部同士が回動可能に連結されると共に上端部が前記一対の挟持部に対応して固定され、前記下端部が下方への荷重に応じて前記上端部を閉じるように回動することにより前記一対の挟持部を付勢する請求項1に記載のアシスト装置。 - 前記左右方向に延びる回転軸の周りに回転可能に前記一対の挟持部に配置され、前記一対のフランジの上面に当接して回転することにより前記一対の挟持部を移動させる移動用車輪をさらに有する請求項1または2に記載のアシスト装置。
- 前記移動用車輪は、前記一対の挟持部を移動させる移動方向に並んで配置された少なくとも3つの移動用車輪を有し、前記移動方向において前方側および後方側に配置された移動用車輪に対して、その間に位置する移動用車輪が前記左右方向において前記一対のフランジの根元側にずれた位置に配置される請求項3に記載のアシスト装置。
- 前記左右方向に延びる回転軸の周りに回転可能に前記一対の挟持部に配置されると共に上方に付勢され、前記一対のフランジの下面を押圧しつつ回転する浮止め用車輪をさらに有する請求項3または4に記載のアシスト装置。
- 上下方向に延びる回転軸の周りに回転可能に前記一対の挟持部に配置され、前記一対のフランジの側縁部に側方から当接して回転する幅決め用車輪をさらに有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のアシスト装置。
- 前記一対の挟持部は、H形鋼に設けられた一対のフランジを側方から挟むように配置される請求項1〜6のいずれか一項に記載のアシスト装置。
- 互いに反対方向に突出する一対のフランジが突出方向と交差する方向に連続して延びるように設けられた構造物における作業をアシストするアシスト方法であって、
前記一対のフランジを側方から挟むようにアシスト装置の一対の挟持部を配置し、
前記アシスト装置の付勢部が下方への荷重または自重により前記一対の挟持部を互いに近付けるように付勢し、
前記付勢部の付勢に従って、前記一対の挟持部のうち少なくとも一方が、前記一対の挟持部の間を結ぶ左右方向に延びるように配置された前記アシスト装置の案内部に沿ってスライドすることにより、前記一対の挟持部が前記一対のフランジを挟持し、
作業における荷重物を取り付けて前記一対の挟持部を前記一対のフランジに沿って移動させることにより前記荷重物を運ぶアシスト方法。 - 互いに間隔をあけて並行して延びるように配置された2つのH形鋼に対して、板形状を有し且つ互いに連結可能に形成された複数の作業床が固定され、
2つの前記アシスト装置の前記一対の挟持部を前記2つのH形鋼に設けられた前記一対のフランジに挟持させ、
2つの前記アシスト装置の間をわたるように延びる横行用レールを2つの前記アシスト装置に固定し、
前記横行用レールに新たな作業床を取り付けて前記横行用レールに沿って移動させることにより、新たな作業床の姿勢を前記2つのH形鋼に固定された作業床と同じ向きに変更し、
前記2つのH形鋼に固定された作業床に新たな作業床を連結する請求項8に記載のアシスト方法。 - 前記2つのH形鋼に固定された作業床の上側に前記一対の挟持部を移動させる移動方向に延びる搬送用レールが配置され、新たな作業床が前記2つのH形鋼に固定された作業床と連結される先頭位置まで前記搬送用レールで搬送される請求項9に記載のアシスト方法。
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