JP2001206220A - メッキ処理工程における軌条式移送装置 - Google Patents

メッキ処理工程における軌条式移送装置

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JP2001206220A
JP2001206220A JP2000017698A JP2000017698A JP2001206220A JP 2001206220 A JP2001206220 A JP 2001206220A JP 2000017698 A JP2000017698 A JP 2000017698A JP 2000017698 A JP2000017698 A JP 2000017698A JP 2001206220 A JP2001206220 A JP 2001206220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻き上げ装置を有するメッキ処理工程の軌条
式移送装置において、横振れを有効にかつ安価な手段で
防止することができるものを提供すること。 【解決手段】 一方向に沿って並列するメッキ処理槽c
の列の上方に沿って、下部両側へ長さ方向に沿う断面逆
T字状のフランジ11を有するレール1を水平に設置
し、レール1には、当該レール1を両側から挟む状態に
相対して連結された側部プレート20,20を有する車
枠2を走行可能に取り付け、車枠2の走行方向の二箇所
には各フランジ11,11の上面へ転接する状態に各対
の車輪3,3を取り付け、車枠2にはレール1の下面へ
所定の弾力で押し付けられて転接する保持ローラ4を設
置するとともに、レール1の垂直胴部10の両側面へ押
し付けられて転接する状態に振れ止めローラ5,5を設
置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定の材料にメッキ
(電気メッキ、化学メッキ等)するため並列させたメッ
キ処理槽に、メッキ材料を保持する保持器具を順次供給
し、保持器具に保持された材料を所定の手順でメッキ処
理するメッキ処理工程で使用される軌条( レール) 式移
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メッキ処理工程では、複数のメッキ処理
槽が連続的に又は所定の間隔で並列するように設置され
ており、材料を保持するバレルその他の保持器具を、一
方の端のメッキ処理槽から他方の端の処理槽へと順次所
定時間供給(浸せき)することにより材料にメッキを施
すので、巻き上げ装置を有する天井クレーン構造の軌条
式移送装置が使用されている。またメッキ処理工程にお
いて、軌条式移送装置に設置された駆動するスプロケッ
トへ巻き上げチェーンを掛け、このチェーンにバレルの
保持枠等を保持させてこれを上げ下ろしする構造の巻き
上げ装置を設置すると、チェーンが横振れして昇降の安
定性が確保できない。したがって、軌条式移送装置の下
部にガイドレールを有するガイドフレームを垂直に設置
し、巻き上げチェーンによりガイドレールに沿って昇降
枠を昇降させるようにし、この昇降枠へ支持片を介して
ピックアップ部材を取り付け、このピックアップ部材で
保持器具を保持させた保持枠を片持ち状にピックアップ
して、それらをメッキ処理槽へ所定時間供給すべく昇降
させる構造の巻き上げ装置が使用される。
【0003】ところで、一般的な天井クレーン構造の移
送装置は、I形鋼又はH形鋼等からなる二本のレールを
天井側へ水平かつ平行に設置するとともに、前記レール
に沿って走行可能に車枠(台車)を設置し、この車枠に
は各レールの上面に転接する二組の対の車輪を取り付
け、いずれかの車輪には移送用のモータから回転力が伝
達されるようになっている。このような天井クレーン構
造の移送装置では、二本のレールを必要として広い設置
空間を必要とするほか、巻き上げ装置における巻き上げ
荷重が小さい場合に下方からの衝撃を受けたとき車輪が
レールから脱線し易い。例えば特開昭50−27216
号公報には、車輪の脱線を防止できる次のような軌条式
移送装置が提案されている。
【0004】前記公報に記載された軌条式移送装置で
は、天井側に下部両側へ長さ方向に沿って断面逆T字状
にフランジを有する水平な一本のレールが吊り下げ状態
に設置され、前記レールには当該レールを両側から挟む
状態に相対して互いに連結された側部プレートを有する
車枠が走行可能に設置されている。前記車枠の各側部プ
レートには、車枠の走行方向に沿う二箇所に、前記レー
ルの各フランジの上面へ転接する状態に各対の車輪が取
り付けられ、各車輪には対応するフランジと接触しない
ように周方向へ鍔状のギヤが形成されている。前記各側
部プレートには、前記各対の車輪の中間に位置しかつ前
記フランジの下面へ所定の弾力で押し付けられて転接す
る状態に保持ローラが回転自在に取り付けられていて、
車枠が下方から衝撃を受けても車輪が浮上したり脱線し
たりしないように構成されている。前記各対の車輪のギ
ヤは、前記保持ローラの軸へ固定されたギヤと噛み合っ
ており、各側部プレートに取り付けられた中間歯車を介
してモータにより各対の車輪を駆動させることにより、
各車輪を同じ周速で回転させ、各車輪の空回りを防止し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の軌条式移送装置
は、レールが一本であるので広い設置空間を必要としな
いとともに、下方からの衝撃による車輪の浮上や脱線を
防止することができるが、移送装置による水平走行中の
横方向(レールと交差する水平方向)の振れを防止する
ことができない。もっとも、レールや車輪を極めて精密
に加工すれば横振れのかなりの部分を防止することがで
きるが、そのようなことは設備コストの面で不可能であ
る。前述のように、メッキ処理工程における移送装置の
巻き上げ装置は、移送対象物を片持ち状に保持した状態
で上げ下ろしするが、対象物を持ち上げた状態で水平方
向へ走行させるときに車枠が横方向に振れると、特にメ
ッキ材料が小さい場合にはその振れ量が小さくても、メ
ッキ材料の相対的な振れ量は大きくなり、メッキ製品の
品質に悪影響を与えるとともに、トラブル発生の原因に
なり易い。
【0006】本発明の目的は、巻き上げ装置を有するメ
ッキ処理工程の軌条式移送装置において、横振れを有効
にかつ安価な手段で防止することができる軌条式移送装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメッキ処理
工程における軌条式移送装置は、前述の課題を解決する
ため以下のように構成されている。すなわち、請求項1
に記載のメッキ処理工程における軌条式移送装置は、一
方向に沿って連続的に又は所定の間隔を置いて並列する
メッキ処理槽cの列に沿ってそれらの上方へ吊り下げ状
態に設置され、下部両側へ長さ方向に沿って断面逆T字
状にフランジ11,11を有する水平な一本のレール1
と、前記レール1を両側から挟む状態に相対して互いに
連結された側部プレート20,20を有しかつ前記レー
ル1に沿って走行可能に設置された車枠2と、前記車枠
2の走行方向に沿う少なくとも二箇所において前記各フ
ランジ11,11の上面へ転接する状態に前記各プレー
ト20,20へ取り付けられた各対の車輪3,3と、前
記レール1の下面へ所定の弾力で押し付けられて転接す
る状態に前記側部プレート20へ取り付けられた保持ロ
ーラ4と、前記レール1の垂直胴部10の両側面へ押し
付けられて転接する状態に前記各側部プレート20へ取
り付けられた少なくとも一対の振れ止めローラ5,5
と、前記車枠1の下部に取り付けられた巻き上げ装置b
とを備えたことを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の軌条式移送装置は、請求
項1の軌条式移送装置において、前記保持ローラ4は各
対の車輪3,3のほぼ直下に設けられ、各保持ローラ4
は軸40へ回転自在に取付けられ、各保持ローラの軸4
0の両端は前記各側部プレート20,20へ所定範囲内
で垂直方向へ可動な状態に取り付けられたハウジング4
2へ回転自在に取り付けられ、各ハウジング42はばね
43により上方へ付勢されており、各対の車輪3,3の
一方側の車輪と一体回転するようにスプロケット34が
それぞれ設けられ、両スプロケット34はチェーン35
により連動するように構成され、各対の車輪3,3には
それぞれ対応するフランジ11の外側縁に近接又は接触
する状態に円周方向へ鍔30が形成され、これらの鍔3
0はギヤ30aに形成されるとともに、これらのギヤ3
0aは当該ギヤと対応するように前記保持ローラ4の軸
40へ固定されたギヤ41とそれぞれ噛み合わされてい
ることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の軌条式移送装置は、請求
項1又は2の軌条式移送装置において、前記各振れ止め
ローラ5は、外周面に硬質ゴム又は硬質ゴムとほぼ均等
な材質の弾性層51を有するとともにそれぞれローラホ
ルダ52へ回転自在に保持され、前記各振れ止めローラ
5は、それぞれ対応する車枠2の側部プレート20に形
成された雌ねじ孔23へねじ込まれた一又は複数の管状
ボルト54により、それぞれのローラホルダ52を介し
てレール1の垂直胴部10へ押し付けられており、前記
各ローラホルダ52は対応する側部プレート20の外側
から前記管状ボルト54内を通じて当該ローラホルダ5
2の雌ねじ孔52aにねじ込まれた締付けボルト55に
より側部プレート20へ取り付けられ、前記管状ボルト
54は対応する側部プレート20の外側において当該管
状ボルト54にねじ締められた締付けナット56により
当該側部プレート20へロックされていることを特徴と
している。
【0010】請求項4に記載の軌条式移送装置は、請求
項1〜3のいずれかの軌条式移送装置において、前記対
の振れ止めローラ5,5が前記各対の車輪3,3の近傍
に設置されいることを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の軌条式移送装置は、請求
項1〜3のいずれかに記載の軌条式移送装置において、
前記巻き上げ装置bが、前記車枠2の下部において側部
プレート20,20へ取り付けられた巻き上げ用のスプ
ロケット6と、前記巻き上げ用のスプロケット6を正逆
に回転させるモータ69と、前記車枠2へ前記スプロケ
ット6の近傍において垂直方向へ伸びる状態に取り付け
られたガイドフレーム61と、当該ガイドフレーム61
に沿って固定され、長さ方向に沿って両側にフランジ6
2a,62aを有するガイドレール62と、このガイド
レール62に沿って昇降可能で平面視において当該ガイ
ドレール62を囲む状態の断面コ字状の昇降枠63と、
この昇降枠63の両側板63a,63aに取り付けら
れ、前記ガイドレール62の両フランジ62a,62a
を挟む状態で当該両フランジの両面へ転接するそれぞれ
の対のローラ67,67と、前記昇降枠63へほぼ水平
に張り出された支持片64の先端部両側方へ取り付けら
れ、バレル保持枠8の両側に取り付けられたフックバー
88を掛けて保持する各ピックアップ部材65と、前記
巻き上げ用のスプロケット6により前記昇降枠63を昇
降させるチェーン66とを備えていることを特徴として
いる。
【0012】請求項6に記載の軌条式移送装置は、請求
項5の軌条式移送装置において、前記スプロケット6は
前記支持片64の基端部側上方に設置され、前記巻き上
げ用のチェーン66は前記スプロケット6へ掛けられる
とともに、当該チェーン66の一端部は前記支持片64
の基端部へ連係され、当該チェーン66の他端部は角パ
イプからなる前記ガイドフレーム61内に垂れ下げられ
て錘68が取り付けられており、片方が前記スプロケッ
ト6と同軸的に取り付けられ、他方が前記スプロケット
6の軸と平行でかつ前記支持片64の先端部側上方に位
置する他の軸へ取り付けられた他の対のスプロケット6
a,60をさらに備え、これらの対のスプロケット6
a,60には他の巻き上げ用のチェーン66aが掛けら
れ、当該他のチェーン66aの一端部は前記支持片64
の先端部分へ連係されるとともに当該チェーン66aの
他端部は前記ガイドフレーム61内に垂れ下げられて錘
68が取り付けられていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
による軌条式移送装置の好ましい実施形態を説明する。
図1は本発明による軌条式移送装置の一実施形態を示す
正面図、図2は図1の軌条式移送装置の矢印A−Aに沿
う拡大断面図、図3は図1の軌条式移送装置の矢印B−
Bに沿う部分拡大断面図、図4は図1の軌条式移送装置
の部分平断面図、図5は図1の軌条式移送装置における
振れ止めローラの取付部の部分分解断面図、図6は図1
の軌条式移送装置の部分拡大断面図、図7は図1の軌条
式移送装置の矢印C−Cに沿う部分拡大平断面図、図8
は図1の軌条式移送装置の移送対象物を示す正面図、図
9は図8の矢印D−Dに沿う拡大断面図、図10は図1
の軌条式移送装置を設置したメッキ処理工程を示す概略
平面図である。
【0014】この実施形態の軌条式移送装置aにおい
て、1は垂直胴部10の下部両側へ長さ方向に沿って逆
T字状にフランジ11,11を有する例えばI形鋼又は
H形鋼のからなるレールである。このレール1は、図示
しない天井から水平な状態で動かないように吊り下げら
れるか、あるいは、図示しない梁材の下に水平に固定さ
れている。
【0015】2は前記レール1に沿って走行するように
設置された車枠であり、レール1を両側から挟むように
相対する側部プレート20,20からなり、これらの側
部プレート20,20は、適所においてスペーサを兼ね
た連結バー21によって所定の間隔を保つように連結さ
れている。具体的には、連結バー21の両端は小径のボ
ルト部(図示しない)に形成されており、これらのボル
ト部を側部プレート20へ貫通して外側に突出させると
ともに、外側へ突出したボルト部にワッシャを介して図
示しないナットを締め付けている。
【0016】図1〜図4で示すように、車枠2の走行方
向に沿う二箇所には、レール1のフランジ11,11の
上面に転接する状態に二つの対の車輪3,3及び3,3
が取り付けられている。各車輪3には、当該各車輪が横
振れするのを防止するように、内側面がそれぞれ対応す
るフランジ11の外側縁に接触する円周方向の鍔30が
形成されている。これらの各鍔30はギヤ30aを形成
されている。
【0017】一方の対の車輪3,3の一つの車輪は、一
方の側部プレート20へ軸受31aを介して回転自在か
つ片持ち状態に取り付けられた回転軸31へ固定されて
おり、この回転軸31には前記一方の側部プレート20
の外側に取り付けられた走行用のモータ32の出力軸3
2aが連結されている。モータ32は、図示しない制御
装置の制御により正逆に回転する。一方の対の車輪3,
3の中の他の車輪と他方の対の車輪3,3は、図2及び
図4で示すように、それぞれ対応する側部フレーム20
へ片持ち状態に固定された軸33へ回転自在に取り付け
られている。この実施形態において、各軸33はそれぞ
れ対応する側部プレート20へ貫通させて外側へ突出さ
せた一端のボルト部33aに、ばねワッシャを介してナ
ット33bを締め付けることにより、それぞれの側部プ
レート20へ固定状に取り付けられている。
【0018】側部プレート20,20には、各対の車輪
3,3の下方へそれらの車輪3,3の軸と垂直方向に対
して一致する位置へ回転自在にそれぞれ軸40が取付け
られている。これらの軸40には、少なくとも両端部が
レール1のフランジ11,11の外側寄り下面へ所定の
ばね付勢により押し付けられて転接する状態に、保持ロ
ーラ4が回転自在に取り付けられていて、下方から外力
を受けたときに各車輪3が浮上してレール1から脱線す
るのを防止している。各保持ローラ4の軸40は、それ
らの両端が、各側部プレート20,20の対応部位へ所
定ストロークで垂直方向へ可動な状態に取り付けたハウ
ジング42へ回転自在に取り付けられている。そして、
各ハウジング42に対してばね43によって押し上げ付
勢することにより、各保持ローラ4をレール1のフラン
ジ11の下面へ所定の弾力で押し付けるように構成して
いる。
【0019】この実施形態では、特に図6で拡大して示
すように、各側部プレート20の対応部位へ窓孔22を
形成し、各窓孔22へハウジング42を所定ストローク
で垂直方向に沿って可動な状態に取り付けるとともに、
各ハウジング42内の軸受44へ軸40の両端を軸承さ
せている。そして、各窓孔42の下縁へボルト45を上
向きに固定してこのボルト45に調整ナット46を取り
付け、この調整ナット46とハウジング42の下端との
間にばね43を介入させることにより、調整ナット46
を回してバネ43の付勢力を調整することができるよう
に構成されている。
【0020】図2及び図4で示されているように、各対
の車輪の一方側の車輪3,3には当該車輪3と一体回転
するようにスプロケット34が取り付けられ、これらの
スプロケット34,34は無端のチェーン35が装着さ
れて連係されている。他方、各保持ローラ4の軸40に
は、当該保持ローラ4の両端部に位置するようにギヤ4
1,41がそれぞれ固定されており、これらのギヤ4
1,41は、それらと対応する各車輪3のギヤ30aと
噛み合わされている。この構成により、各車輪3,3,
3,3は走行中常に同じ周速で回転しスリップや空回り
をしないようになっている。
【0021】保持ローラ4は、車枠2の走行をより安定
させるとともに装置を小型化するためには、前述のよう
に各対の車輪3,3と対応するようにそれらの真下に設
置するのが好ましいが、一ケ所に一個設置しても実施す
ることができる。このように保持ローラ4を一個設置
し、かつ走行時に各車輪3をそれぞれ同一の周速で回転
させるようにするには、例えば車枠2の両側へ図示しな
い中間スプロケットを同軸的に取り付け、この中間スプ
ロケットをモータ32と連結するとともに、当該中間ス
プロケットからそれぞれの車輪3へ回転を伝達するよう
に構成するなど、モータ32から各車輪3への駆動力の
伝達手段を前記実施形態とは異なる形態に構成する。
【0022】各側部プレート20には、各対の車輪3,
3の近傍に位置してそれらと対応するように、レール1
の垂直胴部10の両側面へ押し付けられて転接する状態
に対の振れ止めローラ5,5がそれぞれ取り付けられて
いる。これらの振れ止めローラ5,5を設置したことに
より、車枠2の横振れがほぼ完全に防止される。図3で
示されているように、各振れ止めローラ5は金属又はプ
ラスチックからなる硬質の心材50と、この心材50の
外周面に被着された硬質のゴム又は硬質ゴムと同様な材
質のプラスチックからなる弾性層51とから構成され、
二股状のローラホルダ52の先端部に取り付けられた軸
53へ回転自在に取り付けられている。前述のように構
成されている各振れ止めローラ5は、それぞれ対応する
側部プレート20の各雌ねじ孔23へねじ込まれた上下
二本の管状ボルト54により、それぞれのローラホルダ
52を介してレール1の垂直胴部10へ押し付けられて
いる。各ローラホルダ52は、対応する側部プレート2
0の外側から前記管状ボルト54内を通じて当該ローラ
ホルダ52の雌ねじ孔52aにねじ込まれた締付けボル
ト55により側部プレート20へ取り付けられている。
また、各管状ボルト54は、対応する側部プレート20
の外側において当該管状ボルト54にねじ締められた締
付けナット56により側部プレート20にロックされて
いる。
【0023】各振れ止めローラ5を、図3で示す状態に
レール1の垂直胴部10へ押し付けるには、以下の要領
で行う。分解断面図である図5を参照しながら説明する
と、各管状ボルト54に締付けナット56をそれぞれ装
着するとともに、管状ボルト54を側部プレート20の
対応する雌ねじ孔23へ適当量ねじ込む。この状態で外
側からスプリングワッシャ57を介して管状ボルト54
へ締付けボルト55を通し、この締付けボルト55をロ
ーラホルダ52の雌ねじ孔52aへ適当量ねじ込む。次
いで、管状ボルト54を側部プレート20の雌ねじ孔2
3へねじ込んで振れ止めローラ5をレール1の垂直胴部
10へ押し付け、締付けナット56をねじ締めて管状ボ
ルト54を側部プレート20へロックする。この状態で
締付けボルト55をローラホルダ52の雌ねじ孔52a
へねじ締め、振れ止めローラ5とともにローラホルダ5
2を側部プレート20へ最終的に固定する。このような
構成により、各振れ止めローラ5を、それぞれ対応する
側部プレート20に対して経時的にがたつきやくるいが
生じないように、かつ安定して作動するように取り付け
ることができる。
【0024】前記振れ止めローラ5は、車枠2に対して
少なくとも一対設置することによって車枠2の横振れを
防止することができるが、車枠2の横振れをより完全に
防止してその走行をより安定化させるためには、前記実
施形態のように各対の車輪3,3の近傍へそれらと対応
するように設置するのが好ましい。
【0025】図1及び図2で示されているように、一方
の側部プレート20の上部一ケ所には、当該側部プレー
ト20から側方へ適量離した状態でアタッチメント71
が取り付けられており、このアタッチメント71には位
置検出センサ7が取り付けられている。この実施形態に
おいて、位置検出センサ7は電磁式無接点リレー構造の
近接スイッチからなり、上位に位置する第1の位置検出
センサ7aと、その下位に位置する第2の位置検出セン
サ7bとから構成されている。他方、レール1の適所
(車枠2が停止すべき位置)には、位置検出センサ7
a,7bによって検出されるほぼT字形状の被検出体
(この実施形態では鉄板)70が、レール1の上側部に
固定されたアタッチメント72を介して取り付けられて
いる。
【0026】走行用のモータ32は、後述の巻き上げ用
のモータとともに図示しない制御装置によって自動制御
されるように構成されており、その駆動によって車枠2
がレール1に沿って一方向に走行いている際、第1の位
置検出センサ7aが被検出体70の端部70a又は70
bに接近してこれを検出すると、所定の割合で減速回転
して車枠2をスピードダウンさせ、第2の位置検出セン
サ7bが被検出体70の中央の脚部70cに接近してこ
れを検出すると、その回転を停止して車枠2を停止させ
るように制御される。このような構成により、車枠2が
急停止するのを防止するとともに、車枠2が所定の定位
置で確実に停止するようになっている。
【0027】次に、この実施形態の軌条式移送装置aに
設置されている巻き上げ装置bについて説明する。巻き
上げ装置bは、車枠2の一方の側部へ取り付けられた巻
き上げ用のモータ69と、車枠2の下部へ垂直方向に沿
って取り付けられた巻き上げ用のスプロケット6と、車
枠2の下部へ一方のスプロケット6の近傍において垂直
方向へ伸びる状態に取り付けられたガイドフレーム61
と、このガイドフレーム61に沿って固定されたガイド
レール62と、このガイドレール62に沿って昇降可能
に取り付けられた昇降枠63と、この昇降枠63へ水平
に張り出された支持片64を介して当該支持片64の両
側部へ取り付けられた各ピックアップ部材65と、巻き
上げ用のスプロケット6により昇降枠63を昇降させる
各チェーン66とを備えている。モータ69は、図示し
ない制御装置により正逆に回転する。この実施形態で
は、前記スプロケット6は前記支持片64の基端部側上
方に設置されており、さらにその他に、一方が前記スプ
ロケット6と同軸的に取り付けられ、他方が前記スプロ
ケット6の軸と平行でかつ前記支持片64の先端側上方
に位置する他の軸へ取り付けられた対のスプロケット6
a,60と、これらの対のスプロケット6a,60によ
り昇降枠63を昇降させる他のチェーン66aとを備え
ている。
【0028】図2及び図4で示されているように、巻き
上げ用のスプロケット6と、スプロケット60と対をな
す片方のスプロケット6aは同径で一体に形成され、こ
れらのスプロケットは、軸受6c等によって側部プレー
ト20,20へ回転自在に取り付けられた回転軸6dに
固定されており、回転軸6dにはモータ69の出力軸6
9aが連結されている。対をなす他方の巻き上げ用のス
プロケット60は、片方のスプロケット6aと同径であ
り、軸受60c等によって側部プレート20,20へ回
転自在に取り付けられた回転軸60dに固定されてい
る。回転軸6dと回転軸60dとの回転軸心は同じレベ
ル位置にあり、かつ平行である。
【0029】この実施形態では、一方の巻き上げ用スプ
ロケット6,6aと一体にこれらと同径の連係用のスプ
ロケット6bを形成するとともに、他方の巻き上げ用の
スプロケット60と一体にこれと同径の連係用のスプロ
ケット60bを形成し、両方の連係用スプロケット6
b,60bに連係チェーン66bで連係させ、対象物を
上げ下ろしする際に、一方のスプロケット6,6aと他
方のスプロケット60とが同じ周速で回転するように構
成されている。また、スプロケット60,60bには同
径の予備のスプロケット60aを一体に形成して、一方
のスプロケット6,6a,6bと、他方のスプロケット
60,60a,60bとをそれぞれ同じ構成とし、これ
らの部品が統一的に使用できるようになっている。
【0030】ガイドフレーム61は角パイプであり、そ
の上端は図1及び図2のように側部プレート20,20
の下端部に取り付けた取付ベース61aのほぼ中央部へ
固定されている。ガイドレール62は全体として断面T
字状であり、この実施形態では、図7のようにガイドフ
レーム61の一面(車枠2の走行方向と相対する一面)
に沿って垂直方向に溶接されたスペーサを兼ねた脚板6
2bと、この脚板62bの頂部に沿って複数本のねじ6
2cにより固定した板状のフランジ62aとから構成さ
れている。
【0031】昇降枠63は断面ほぼコ字状に形成されて
いて、平面視においてガイドレール62を囲むように取
り付けられている。昇降枠63の両側版63a,63a
の内側には、鍔67aを有する二対のローラ67,67
及び67,67がガイドレール62のフランジ62aを
挟むように上下二箇所に取り付けられている。前記昇降
枠63には、車枠2の走行方向に沿ってほぼ水平に張り
出すように支持片64を溶接した板63bが複数のねじ
63cによって取り付けられている。支持片64の先端
下部両側には、支持アーム64a,64aが張り出し状
に取り付けられ、各支持アーム64aの先端部には、当
該先端部に固定されたアタッチメント64bを介して、
車枠2の走行方向の側方に向くV形溝状の対のピックア
ップ部材65,65が取り付けられている。
【0032】一方の巻き上げ用のチェーン66は、その
一端が支持片64の基端側上部に連結されるとともに、
その巻き上げ部分はスプロケット6へ掛けられ、角パイ
プからなるガイドフレーム61内に垂れ下げられた他端
部には、チェーン66がふらつかないように錘68が取
り付けられている。他方の巻き上げ用のチェーン66a
は、その一端が支持片64の先端側上部に連結されると
ともに、その巻き上げ部分は対のスプロケット6a及び
スプロケット60に掛け渡され、ガイドフレーム61内
に垂れ下げられた他端部には前記錘68が連結されてい
る。この実施形態では、スプロケット6,6aと相対す
るように側部プレート20,20ヘローラ66c(図1
及び図7)を取り付け、このローラ66cとスプロケッ
ト6,6aとでチェーン66,66aを軽く挟ませるこ
とにより、これらのチェーン66,66aが外力を受け
たときスプロケット6,6aから離脱するのを防止して
いる。前記チェーン66や66aの支持片64との連結
部には図示しないワイヤを使用することができる。
【0033】この実施形態の軌条式移送装置aの移送対
象物は、図8及び図9で例示するようなメッキ用バレル
80を保持するバレル保持枠8である。バレル保持枠8
は、所定の間隔を置いて垂直状に平行する側板82,8
2を複数の連結バー81で連結したもので、断面が多角
形のバレル80は、両側板82,82へ回転自在に取り
付けられている軸83,83へ30°前後傾けた状態で
保持されている。バレル保持枠8の上部には側板82,
82を回転自在に貫通した回転軸86が取り付けられて
おり、この回転軸86はスプロケット87を介して図示
しないモータから回転力を受けるようになっている。回
転軸86の両端部近傍には当該回転軸86を回転自在に
保持する軸受部材86a,86aが取り付けられてお
り、後述する(図10)ように、バレル80を保持した
保持枠8がメッキ処理槽cへ供給されたとき、前記軸受
部材86a,86aがメッキ処理槽cの両側縁上の支持
部材89,89の上に載せられ、保持枠8がメッキ処理
槽c内へ吊り下げ状態で安定して置かれるようになって
いる。
【0034】前述のように保持枠8がメッキ処理槽に供
給され、図示しないモータによって回転軸86が回転す
ると、その回転がギヤ8b,8c,8dの列及び一方
(図8の右側の軸)の軸83を介してバレル80へ伝達
されるようになっている。バレル80は、例えば一方向
へ連続して減速回転するか、又は所定の角度範囲で正逆
交互に回転するようになっている。保持枠8の側板8
2,82の上部内側には連結片84,84によって取付
板85,85が固定され、各取付板85,85にはそれ
ぞれ二本のフックバー88,88が相対向するように水
平に固定されている。
【0035】前記巻き上げ装置bで保持枠8を上げ下ろ
しするとき、図7のように巻き上げ装置bのピックアッ
プ部材65,65へフックバー88,88を載せた状態
で保持枠8をピックアップするようになっている。ま
た、ピックアップ部材65が下限まで下降した状態で
は、当該ピックアップ部材65は保持枠8のフックバー
88よりも下位レベルになるように設計されている。
【0036】次にこの実施実施形態の軌条式移送装置a
の作動について説明する。移送装置aは、図10で例示
するように、メッキ処理槽cが一定方向へ連続的に又は
所定の間隔を置いて多数並べて設置されたメッキ処理工
程で使用されるもので、レール1は各メッキ処理槽cの
幅方向のほぼ中央部上方を通るように設置される。ま
た、レール1に対する前述の被検出体70の設置位置
は、巻き上げ装置bが各メッキ処理槽cの上方の所定位
置に達したときに車枠2が停止するように設定される。
【0037】いま、車枠2が一つのメッキ処理槽cの中
央部上方やや手前で停止していて、当該メッキ処理槽内
cには保持枠8に保持されているバレル80が供給され
ており、そのバレル80が回転していて内部の材料が処
理されていると仮定する。この状態の保持枠8は、回転
軸86が各軸受部材86aを介してメッキ処理槽cの両
側縁上部へ取り付けられている軸受部材89,89へ支
持されているので、当該メッキ処理槽cの底部から所要
量浮上した状態にある。当該メッキ処理槽cにおける処
理時間を図示しないタイマが監視しており、必要な処理
時間が経過すると、図示しない制御装置の制御信号によ
り巻き上げ用のモータ69が始動して巻き上げ装置bの
ピックアップ部材65が所定レベルまで(保持枠8のフ
ックバー88,88のレベルよりも下位レベル)下降
し、モータ6が停止するとともに走行用のモータ32が
始動し、車枠2が当該メッキ処理槽c内の保持枠8の方
向へ移動する。
【0038】保持枠8のフックバー88,88を図示し
ないセンサが検出すると、走行用のモータ32が停止す
るとともに、巻き上げ用のモータ69が巻き上げ方向に
始動し、保持枠8の両方のフックバー88,88が途中
で巻き上げ装置bの両方のピックアップ部材65,65
にピックアップされ、保持枠8が所定レベルまで上昇し
たことを図示しないセンサが検出すると、モータ69が
停止する。同時に走行用のモータ32が始動し、車枠2
は材料に次の処理を施すための次のメッキ処理槽cの方
向へ走行する。
【0039】第1の位置検出センサ7aが次の被検出体
70の端部に接近してこれを検出したならば、モータ3
2が所定の割合で回転数を減じて車枠2の走行速度を減
速し、第2の位置検出センサ7bが被検出体70の中央
部の脚部70cを検出したならば、モータ32の停止に
より車枠2が走行を停止する。同時にモータ69が始動
して、保持枠8を支持しているピックアップ部材65,
65が下降し、当該ピックアップ部材65,65が所定
の下位レベルまで下降するとモータ69が停止する。こ
のとき、保持枠8の回転軸86は各軸受部材86aを介
してメッキ処理槽cの両側縁上部へ取り付けられている
軸受部材89,89へ支持され、保持枠8の各フックバ
ー88は、各ピックアップ部材65からそれぞれ所定量
浮上した状態になる。その後、モータ32が逆回転方向
に始動し、各ピックアップ部材65が各フックバー88
の下方から退去した段階でモータ32が停止するととも
に、モータ69により昇降枠63とともにピックアップ
部材65が所定レベルまで上昇して停止し、車枠2は次
の制御信号があるまでその位置に待機する。以下、同様
な作動が繰り返される。
【0040】この実施形態の移送装置aは、以下のよう
な作用,効果を奏する。第1に、各側部プレート20,
20へレール1の垂直胴部10の両側面へ押し付けられ
て転接する状態に対の振れ止めローラ5,5が取り付け
られているので、車枠2の走行中の横振れを防止するこ
とができる。第2に、対の振れ止めローラ5,5は、各
対の車輪3,3の近傍へそれらと対応するように設けら
れているので、車枠2の走行中の横触れを一層よく防止
することができる。第3に、振れ止めローラ5は、それ
ぞれ対応する側部プレート20の各雌ねじ孔23へねじ
込まれた上下二本の管状ボルト54により、それぞれの
ローラホルダ52を介してレール1の垂直胴部10へ押
し付けられており、各ローラホルダ52は、対応する側
部プレート20の外側から前記管状ボルト54内を通じ
て当該ローラホルダ52の雌ねじ孔52aにねじ込まれ
た締付けボルト55により側部プレート20へ取り付け
られ、さらに、各管状ボルト54は、対応する側部プレ
ート20の外側において当該管状ボルト54にねじ締め
られた締付けナット56により側部プレート20にロッ
クされている。したがって、各振れ止めローラ5を、そ
れぞれ対応する側部プレート20に対して経時的にがた
つきやくるいが生じないように、かつ安定して作動する
ように取り付けることができる。第4に、前記保持ロー
ラ4は各対の車輪3,3の直下に対応するように設けら
れているので、車枠2の走行をより安定させることがで
きるとともに、装置をより小型に構成することができ
る。第5に、各対の車輪3,3は車枠2の走行中それぞ
れ同じ周速回転するので、それらの車輪3の空回りやス
リップを防止することができる。第6に、昇降枠63が
昇降する際、ガイドレール62の両フランジ62a,6
2aが昇降枠63の両側板63a,63aの内側に取り
付けられている対のローラ67,67によって挟まれる
ので、昇降枠63が昇降中にぐらつくことなく、バレル
保持枠8を保持した状態でも一定の姿勢で安定して昇降
する。第7に、水平に張り出された支持片64の基端側
は、その上方に設置された巻き上げ用のスプロケット6
に掛けられた巻き上げ用のチェーン66へ連係され、前
記支持片64の先端側は、片方が前記スプロケット6と
同軸に取付けられ他方が当該支持片64の先端側上方へ
設置された他の対のスプロケット6a,60へ掛けられ
た他の巻き上げ用チェーン66aへ連係されている。し
たがって、上げ下ろし対象物の荷重が二本のチェーン6
6,66aへより平均的に加わり、対象物をより円滑に
上げ下ろしすることができる。
【0041】前記実施例では、軌道1にI形材又はH形
材を使用したが、下部に断面逆T字状のフランジ11,
11を有する部材であればこれらの形材でなくても使用
することができ、例えばT形材を逆にして使用すること
もできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明に係る軌条式移送装置に
よれば、各側部プレート20,20へレール1の垂直胴
部10の両側面へ押し付けられて転接する状態に少なく
とも一対の振れ止めローラ5,5が取り付けられている
ので、車枠2の走行中の横振れを有効に防止することが
できる。
【0043】請求項2の発明に係る軌条式移送装置によ
れば、保持ローラ4が各対の車輪3,3の直下に対応す
るように設けられているので、車枠2の走行をより安定
させることができるとともに、装置をより小型に構成す
ることができる。また、各対の車輪3,3は車枠2の走
行中それぞれ同じ周速回転するので、それらの車輪3の
空回りやスリップを防止することができる。
【0044】請求項3の発明に係る軌条式移送装置によ
れば、振れ止めローラ5は、それぞれ対応する側部プレ
ート20の各雌ねじ孔23へねじ込まれた上下二本の管
状ボルト54により、それぞれのローラホルダ52を介
してレール1の垂直胴部10へ押し付けられており、各
ローラホルダ52は、対応する側部プレート20の外側
から前記管状ボルト54内を通じて当該ローラホルダ5
2の雌ねじ孔52aにねじ込まれた締付けボルト55に
より側部プレート20へ取り付けられ、さらに、各管状
ボルト54は、対応する側部プレート20の外側におい
て当該管状ボルト54にねじ締められた締付けナット5
6により側部プレート20にロックされている。したが
って、各振れ止めローラ5を、それぞれ対応する側部プ
レート20に対して経時的にがたつきやくるいが生じな
いように、かつ安定して作動するように取り付けること
ができる。
【0045】請求項4の発明に係る軌条式移送装置によ
れば、対の振れ止めローラ5,5は、各対の車輪3,3
の近傍へそれらと対応するように設けられているので、
車枠2の走行中の横触れを一層よく防止することができ
る。
【0046】請求項5の発明に係る軌条式移送装置によ
れば、昇降枠63が昇降する際、ガイドレール62の両
フランジ62a,62aが昇降枠63の両側板63a,
63aの内側に取り付けられている対のローラ67,6
7によって挟まれるので、昇降枠63が昇降中にぐらつ
くことなく、バレル保持枠8を保持した状態でも一定の
姿勢で安定して昇降する。
【0047】請求項6の発明に係る軌条式移送装置によ
れば、水平に張り出された支持片64の基端側は、その
上方に設置された巻き上げ用のスプロケット6に掛けら
れた巻き上げ用のチェーン66へ連係され、前記支持片
64の先端側は、片方が前記スプロケット6と同軸に取
付けられ他方が当該支持片64の先端側上方へ設置され
た他の対のスプロケット6a,60へ掛けられた他の巻
き上げ用チェーン66aへ連係されている。したがっ
て、上げ下ろし対象物の荷重が二本のチェーン66,6
6aへより平均的に加わり、対象物をより円滑かつ安定
的に上げ下ろしすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軌条式移送装置の一実施形態を示
す部分正面図である。
【図2】図1の軌条式移送装置の矢印A−Aに沿う拡大
断面図である。
【図3】図1の軌条式移送装置の矢印B−Bに沿う部分
拡大断面図である。
【図4】図1の軌条式移送装置の部分平断面図である。
【図5】図1の軌条式移送装置における振れ止めローラ
の取付部の部分分解断面図である。
【図6】図1の軌条式移送装置の部分拡大断面図であ
る。
【図7】図1の軌条式移送装置の矢印C−Cに沿う部分
拡大平断面図である。
【図8】図1の軌条式移送装置の移送対象物を示す正面
図である。
【図9】図8の矢印D−Dに沿う拡大断面図である。
【図10】図1の軌条式移送装置を設置したメッキ処理
工程を示す概略平面図である。
【符号の説明】
a 軌道式移送装置 b 巻き上げ装置 1 軌道 10 垂直同部 11 フランジ 2 車枠 20 側部プレート 21 連結バー 22 窓孔 23 雌ねじ孔 3 車輪 30 鍔 30a ギヤ 31 回転軸 31a 軸受 32 モータ 32a 出力軸 33 軸 33a ボルト部 33b ナット 34 スプロケット 35 チェーン 4 保持ローラ 40 軸 41 ギヤ 42 ハウジング 43 ばね 44 軸受 45 ボルト 46 調整ナット 5 振れ止めローラ 50 心材 51 弾性層 52 ローラホルダ 52a 雌ねじ孔 53 軸 54 管状ボルト 55 締付けボルト 56 締付けナット 6 巻き上げ用のスプロケット 6a,60 他の巻き上げ用のスプロケット 60a 予備のスプロケット 6b,60b 連係用のスプロケット 6c,60c 軸受 6d,60d 回転軸 61 ガイドフレーム 61a 取付ベース 62 ガイドレール 62a フランジ 62b 脚板 63 昇降枠 63a 側板 63b 板 63c ねじ 64 支持片 64a 支持アーム 64b アタッチメント 65 ピックアップ部材 66,66a 巻き上げ用のチェーン 66b 連係チェーン 66c ローラ 67 ガイドローラ 67a 鍔 68 錘 69 巻き上げ用のモータ 69a 出力軸 7 位置検出センサ 7a 第1の位置検出センサ 7b 第2の位置検出センサ 70 被検出体 70a,70b 端部 70c 中央の脚部 71,72 アタッチメント 8 バレル保持枠 8b,8c,8d ギヤ 80 メッキ用バレル 81 連結バー 82 側板 84 軸 84 連結片 85 取付板 86 回転軸 86a 軸受部材 87 スプロケット 88 フックバー 89 支持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に沿って連続的に又は所定の間隔
    を置いて並列するメッキ処理槽cの列に沿ってそれらの
    上方へ吊り下げ状態に設置され、下部両側へ長さ方向に
    沿って断面逆T字状にフランジ11,11を有する水平
    な一本のレール1と、 前記レール1を両側から挟む状態に相対して互いに連結
    された側部プレート20,20を有しかつ前記レール1
    に沿って走行可能に設置された車枠2と、 前記車枠2の走行方向に沿う少なくとも二箇所において
    前記各フランジ11,11の上面へ転接する状態に前記
    各プレート20,20へ取り付けられた各対の車輪3,
    3と、 前記レール1の下面へ所定の弾力で押し付けられて転接
    する状態に前記側部プレート20へ取り付けられた保持
    ローラ4と、 前記レール1の垂直胴部10の両側面へ押し付けられて
    転接する状態に前記各側部プレート20へ取り付けられ
    た少なくとも一対の振れ止めローラ5,5と、 前記車枠1の下部に取り付けられた巻き上げ装置bと、 を備えたことを特徴とするメッキ処理工程における軌条
    式移送装置。
  2. 【請求項2】 前記保持ローラ4は各対の車輪3,3の
    ほぼ直下に設けられ、 各保持ローラ4は軸40へ回転自在に取付けられ、 各保持ローラの軸40の両端は前記各側部プレート2
    0,20へ所定範囲内で垂直方向へ可動な状態に取り付
    けられたハウジング42へ回転自在に取り付けられ、 各ハウジング42はばね43により上方へ付勢されてお
    り、 各対の車輪3,3の一方側の車輪と一体回転するように
    スプロケット34がそれぞれ設けられ、 両スプロケット34は無端のチェーン35により連動す
    るように構成され、 各対の車輪3,3にはそれぞれ対応するフランジ11の
    外側縁に近接又は接触する状態に円周方向へ鍔30が形
    成され、これらの鍔30はギヤ30aに形成されるとと
    もに、これらのギヤ30aは当該ギヤと対応するように
    前記保持ローラ4の軸40へ固定されたギヤ41とそれ
    ぞれ噛み合わされていることを特徴とする、 請求項1に記載のメッキ処理工程における軌条式移送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各振れ止めローラ5は、外周面に硬
    質ゴム又は硬質ゴムとほぼ均等な材質の弾性層51を有
    するとともにそれぞれローラホルダ52へ回転自在に保
    持され、 前記各振れ止めローラ5は、それぞれ対応する車枠2の
    側部プレート20に形成された雌ねじ孔23へねじ込ま
    れた一又は複数の管状ボルト54により、それぞれのロ
    ーラホルダ52を介してレール1の垂直胴部10へ押し
    付けられ、 前記各ローラホルダ52は対応する側部プレート20の
    外側から前記管状ボルト54内を通じて当該ローラホル
    ダ52の雌ねじ孔52aにねじ込まれた締付けボルト5
    5により側部プレート20へ取り付けられ、 前記管状ボルト54は対応する側部プレート20の外側
    において当該管状ボルト54にねじ締められた締付けナ
    ット56により当該側部プレート20へロックされてい
    ることを特徴とする、 請求項1又は2に記載のメッキ処理工程における軌条式
    移送装置。
  4. 【請求項4】 前記対の振れ止めローラ5,5は、前記
    各対の車輪3,3の近傍に設置されいることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載のメッキ処理工程に
    おける軌条式移送装置。
  5. 【請求項5】 前記巻き上げ装置bは、 前記車枠2の下部において側部プレート20,20へ取
    り付けられた巻き上げ用のスプロケット6と、 前記巻き上げ用のスプロケット6を正逆に回転させるモ
    ータ69と、 前記車枠2へ前記スプロケット6の近傍において垂直方
    向へ伸びる状態に取り付けられたガイドフレーム61
    と、 当該ガイドフレーム61に沿って固定され、長さ方向に
    沿って両側にフランジ62a,62aを有するガイドレ
    ール62と、 前記ガイドレール62に沿って昇降可能で平面視におい
    て当該ガイドレール62を囲む状態の断面コ字状の昇降
    枠63と、 前記昇降枠63の両側板63a,63aに取り付けら
    れ、前記ガイドレール62の両フランジ62a,62a
    を挟む状態で当該両フランジの両面へ転接するそれぞれ
    の対のローラ67,67と、 前記昇降枠63へほぼ水平に張り出された支持片64の
    先端部両側方へ取り付けられ、バレル保持枠8の両側に
    取り付けられたフックバー88を掛けて保持する各ピッ
    クアップ部材65と、 前記巻き上げ用のスプロケット6に装着されて前記昇降
    枠63を昇降させるチェーン66とを備えたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載のメッキ処理工程
    における軌道式移送装置。
  6. 【請求項6】 前記スプロケット6は前記支持片64の
    基端部側上方に設置され、 前記巻き上げ用のチェーン66は前記スプロケット6へ
    装着され、 前記チェーン66の一端部は前記支持片64の基端部へ
    連係され、当該チェーン66の他端部は角パイプからな
    る前記ガイドフレーム61内に垂れ下げられて錘68が
    取り付けられており、 片方が前記スプロケット6と同軸的に取り付けられ、他
    方が前記スプロケット6の軸と平行でかつ前記支持片6
    4の先端部側上方に位置する他の軸へ取り付けられた他
    の対のスプロケット6a,60をさらに備え、 これらの対のスプロケット6a,60には他の巻き上げ
    用のチェーン66aが装着され、当該他のチェーン66
    aの一端部は前記支持片64の先端部分へ連係されると
    ともに当該チェーン66aの他端部は前記ガイドフレー
    ム61内に垂れ下げられて錘68が取り付けられている
    ことを特徴とする、 請求項5に記載のメッキ処理工程における軌条式移送装
    置。
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