JP2004051289A - トロリコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トロリコンベヤは、レール11と、レール11上を走行するトロリ41〜44をそれぞれ有しかつハンガ33が渡されている前後2つのキャリヤ31、32と、両キャリヤ31、32にこれと摩擦係合して推進力を作用させる駆動輪161とを備えている。レール11は、キャリヤ方向転換ステーションSに向かってのびた1つの縦方向レール171と、キャリヤ方向転換ステーションSから縦方向レール171と交差する方向にのびた前後2つの横方向レール173、174とよりなる。ハンガ33に対して各キャリヤ31、32が水平揺動自在となされている。キャリヤ方向転換ステーションSに、縦方向レール171を両横方向レール173、174に接続するキャリヤ方向転換装置181が配置されている。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、自動車工場において、車ボディをハンガにのせて一定経路にそって搬送するために用いられるトロリコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコンベヤとしては、レールと、レール上を走行するトロリをそれぞれ有しかつハンガが渡されている前後2つのキャリヤとを備えており、レールが、本線経路と、本線経路から分岐させられた分岐経路とよりなり、本線経路にそって、両キャリヤにこれと摩擦係合して推進力を作用させる駆動輪が配置され、分岐経路にそって、チェーンコンベヤが配置されており、チェーンコンベヤが、分岐経路にそって互いに平行に配置されている一対のエンドレスチェーンと、両チェーンに渡止められかつキャリヤを載せる複数の分割レールとを備えているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンベヤでは、本線経路上ではキャリヤは駆動輪によって推進力を受けるため比較的静かに移動させられるが、分岐経路上ではチェーンコンベヤによって移動させられるため、キャリヤの移動にともない比較的大きい音が発生させられる。
【0004】
また、分岐経路上には複数の分割レールが横たわっており、これは、かなり広い可動領域を占めている。コンベヤのメンテナンス等のために、可動領域に人が接近すると、危険度が大である。
【0005】
さらに、コンベヤは、分割レール上に複数のキャリヤを載せて、これを一斉に発進・停止させるように駆動されるため、チェーンがのびたり、がたついたりすることが、一層大きい振動・騒音等を発生する要因となっている。
【0006】
この発明の目的は、本線経路や分岐経路等を問わずに、レールの全区間にわたってキャリヤを静かに走行させることのできるトロリコンベヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明によるトロリコンベヤは、レールと、レール上を走行するトロリをそれぞれ有しかつハンガが渡されている前後2つのキャリヤと、両キャリヤにこれと摩擦係合して推進力を作用させる駆動輪とを備えており、レールが、キャリヤ方向転換ステーションに向かってのびた1つの縦方向レールと、キャリヤ方向転換ステーションから縦方向レールと交差する方向にのびた前後2つの横方向レールとよりなり、ハンガに対して各キャリヤが水平揺動自在となされており、キャリヤ方向転換ステーションに、縦方向レールを両横方向レールに接続するキャリヤ方向転換装置が配置されているものである。
【0008】
この発明によるトロリコンベヤでは、キャリヤは、縦方向レール上をこれ同じ方向に向けてキャリヤ方向転換ステーションまで搬送され、ここで方向転換されて横方向レールと同じ方向に向けられる。したがって、縦方向レールおよび横方向レールのいずれにおいても、駆動輪によってキャリヤは推進力を受けながら、移動させられるため、レールの全区間にわたってキャリヤを静かに走行させることがてきる。
【0009】
さらに、キャリヤ方向転換装置が、各キャリヤを載せて縦方向レールおよび両横方向レールと交互に接続しうるように水平旋回自在な前後のキャリヤ方向転換レールを有していると、簡単な機構でもって、キャリヤの方向転換をすることができる。
【0010】
また、ハンガが、前キャリヤから前キャリヤとともに揺動させられる垂直前吊下軸によって吊下げられるとともに、後キャリヤから後キャリヤとともに揺動させられる垂直後吊下軸によって吊下げられ、前吊下軸に前ストッパアームが設けられるとももに、後吊下軸に後ストッパアームが設けられており、両横方向レールと両キャリヤ方向転換レールが接続された状態で、前後のストッパアームがハンガに当接して両キャリヤの揺動が規制されるようになされていると、両横方向レール上において、ハンガおよびキャリヤの相対的な姿勢を一定にしたまま移動させることができる。
【0011】
また、前吊下軸に、これを前キャリヤに揺動自在に連結した水平前耳軸が設けられるとともに、後吊下軸に、これを後キャリヤに揺動自在に連結した水平後耳軸が設けられ、両横方向レールと両キャリヤ方向転換レールが接続された状態で、前後の耳軸を中心とするハンガの振れを防止しうる振止機構が備えられていると、両横方向レール上において、ハンガの振れを防止するこにより、ハンガに載置されたワークに対して安全に作業等を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照してつぎに説明する。
【0013】
以下の説明において、前後とは、図1を基準として、その左側を前、これと反対側を後といい、左右とは、後方から見て、その左右の側を左右というものとする。
【0014】
図1および図2を参照すると、トロリコンベヤは、レール11と、レール11にそって移動させられるコンベヤ本体12と、コンベヤ本体12を走行させる複数の走行駆動装置13とを備えている。
【0015】
レール11は、図3に詳細に示すように、横断面I字状のもので、垂直ウェッブ21および上下フランジ22、23よりなる。
【0016】
コンベヤ本体12は、前後2つの第1キャリヤ31および第2キャリヤ32と、両キャリヤ21、32に渡されているハンガ33とを備えている。
【0017】
レール11上には4つの第1〜第4トロリ41〜44が前から後にかけて順次載せられている。
【0018】
第1および第2トロリ41、42と、これら両トロリ41、42に渡されている第1ロードバー51とによって第1キャリヤ31が構成されている。第2キャリヤ32は、第3および第4トロリ43、44と、これら両トロリ43、44に渡されている第2ロードバー52とによって構成されている。
【0019】
第1〜第4トロリ41〜44は、同一構造のものである。図3に示す第1トロリ41について説明すると、第1トロリ41は、左右一対の側板61および底板62よりなる。両側板61の前後方向中央には、下フランジ23上を転動する左右一対の走行輪63が取付られている。各走行輪63を挟んでその前後には左右一対ずつの前後ガイドローラ64が両側板61に取付られている。前後ガイドローラ64の対をなすもの同士は、ウェッブ21を左右両側から挟み付けている。底板62には、両端フランジ付垂直連結ロッド65が下方突出状に貫通させられている。
【0020】
第1および第2ロードバー51、52は、水平角筒状のものである。第1および第2ロードバー51、52の両側面には、走行駆動装置13によって駆動される第1および第2被駆動面51a、52aがそれぞれ形成されている。
【0021】
図3に示す第1ロードバー51の前端部には、連結ロッド65の下方突出部が垂直ガイド筒66を介して回転摺動自在に貫通させられている。第1ロードバー51の後端部は、その前端部と同様に、第2トロリ42に回転摺動自在に連結されている。第2ロードバー52の前後両端部は、第1ロードバー51と同様に、第3および第4トロリ43、44に連結されている。
【0022】
第1ロードバー51の底面長さの中央やや前寄りにはコ字状前係合部材71が開口を後に向けるように設けられるとともに、前係合部材71のすぐ後には水平丸棒状前係合ロッド72が左方突出状に設けられている。前係合ロッド72のすぐ後の位置から、垂直状前吊下軸73が吊下られている。
【0023】
第2ロードバー52には、後係合部材74、後係合ロッド75および後吊下軸76が設けられているが、これらは、後から前にかけて順に並んでいる。
【0024】
図4に詳しく示すように、前吊下軸73の上端部には左右一対の前耳軸77が設けられ、これらの前耳軸77が第1ロードバー51の側壁に揺動自在に支持されている。詳しく図示しないが、後吊下軸76には後耳軸78が設けられている。
【0025】
ハンガ33は、前後の吊下軸73、76下端に渡された上下方向を厚みとする平面視略方形水平扁平箱形状ハンガフレーム81と、フレーム81に垂下状に設けられかつ車ボディWをまたがらせている左右一対の側面視略L字状ハンガアーム82とを備えている。
【0026】
図4に示すように、フレーム81の前縁近くの左右方向中央部には前吊下軸73の下方突出部が垂直前摺動案内筒83を介して貫通させられている。フレーム81の後縁近くの左右方向中央部には後吊下軸76の下方突出部が同じように貫通させられている。
【0027】
また、前後の吊下軸73、76の下端には前後の水平状ストッパアーム91、92が右方突出状に設けられている。図2に示すように、前ストッパアーム91には前時計方向位置決めブロック93および前反時計方向位置決めブロック94が備えられるとともに、後ストッパアーム92には後時計方向位置決めブロック95および後反時計方向位置決めブロック96が備えられている。右向きの前ストッパアームの先端が前時計方向位置決めブロック93に時計方向から当接し、前向きの前ストッパアーム91の先端が前反時計方向位置決めブロック94に反時計方向から当接するように両位置決めブロック93、94が配置されかつフレーム81底面に固定されている。右向きの後ストッパアーム92の先端が後反時計方向位置決めブロック96に反時計方向から当接し、後向きの後ストッパアーム92の先端が後時計方向位置決めブロック95に時計方向から当接するようになっている。
【0028】
フレーム81の前後両縁部には張出部101が左右両側方に突出させられるように設けられ、これらの張出部101の先端上面にはハンガ傾斜防止用ガイドローラ102がそれぞれ取付られている。
【0029】
フレーム81上面における前側の右張出部101の基端近くには被駆動爪103が上方突出状に設けられている。
【0030】
フレーム上面における前吊下軸73の左方の位置に前振止機構111が備えられるとももに、後吊下軸76の左方の位置に後振止機構112が備えられている。
【0031】
前振止機構111について、図5〜図8に詳しく示されている。
【0032】
前振止機構111は、ハンガ33上面に固定されている水平方形状基板121と、基板121中央に直立状に設けられている垂直支持軸122と、基板121上面と摺接させられせるように支持軸122に回転自在に取付られている水平割出板123と、割出板123とともに回転するようスペーサ124を介して連結されかつ支持軸122に回転自在に取付られているアーム板125とを備えている。
【0033】
基板121の右後角上には平面視略U字状板ばね126が取付られている。支持軸122を中心として、板ばね126から時計方向にほぼ90度隔てられたところに時計方向ストッパブロック127が設けられるとともに、板ばね126から反時計方向にほぼ90度隔てられたところに反時計方向ストッパブロック128が設けられている。
【0034】
割出板123は、円板状本体131と、本体の外周面2か所に挟み角がほぼ90度となるように設けられている2つの略三角形状第1および第2係合突起141、142とよりなる。
【0035】
アーム板125は、略L字状振止アーム151と、振止アーム151に対して反時計方向に60度の角度をもたせられた水平直線状振止解除アーム152と、振止アーム151に対して時計方向に150度の角度をもたせられた水平直線状振止作動アーム153とよりなる。これらの3つのアーム151〜153は、ともに揺動させられるように一体化されている。振止アーム151の先端には垂直振止ローラ154が、振止解除アーム152および振止作動アーム153の先端には水平押動ローラ155、156がそれぞれ取付られている。
【0036】
図8に、アーム作動状態が示されている。図8では、図8の下側が左として示されている。図8(a)に示すように、振止アーム151が左を向いた状態で、板ばね126には第1係合突起141が係合させられている。時計方向ストッパブロック127には第2係合突起141が当接させられていて、アーム板125の時計方向の回転が規制されている。この状態から、図8(b)に示すように、アーム板125を反時計方向に回転させる。アーム板125が90度回転すると、図8(c)に示すように、振止アーム151は後向きになり、板ばね126には第2係合突起142が係合させられる。反時計方向ストッパブロック128には第1係合突起141が当接させられ、アーム板125の反時計方向の回転が規制されている。
【0037】
後振止機構112については、詳しく図示しないが、例えば、図2に示すように前振止機構111の振止解除アーム152および振止作動アーム153の前後を逆にしたものである。
【0038】
走行駆動装置13は、水平駆動輪161を有している。駆動輪161は、第1および第2被駆動面51a、52aの移動経路と同レベルにおいて水平揺動自在に支持されかつ第1および第2被駆動面51a、52aに回転力を伝達させうるように弾性力によって付勢されている。
【0039】
図9を参照すると、レール11は、キャリヤ方向転換ステーションSに向かって前向きにのびた1つの第1縦方向レール171と、キャリヤ方向転換ステーションSから離れるように前向きにのびたいま1つの第2縦方向レール172と、キャリヤ方向転換ステーションSから離れるように縦方向レール171、172と交差する方向にのびた前後2つの横方向レール173、174とよりなる。横方向レール173、174は、縦方向レール171、172と同じ断面形状を有している。
【0040】
キャリヤ方向転換ステーションSにはキャリヤ方向転換装置181が配置されている。縦方向レール171、172にそって配置された駆動輪161の隣り合うもの同士のピッチは、第1および第2ロードバー51、52の長さを加算した長さより若干小さくなっている。前側の横方向レール173にそって配置された駆動輪161の隣り合うもの同士のピッチは、第1ロードバー51の長さより若干小さくなっている。後側の横方向レール174にそって配置された駆動輪161の隣り合うもの同士のピッチは、第2ロードバー52の長さより若干小さくなっている。
【0041】
図10および図11を参照すると、キャリヤ方向転換装置181は、第1縦方向レール171の前端および第2縦方向レール172の後端に、水平枠部材201を介して渡されている前後方向にのびた水平支持ビーム202と、同前端および後端間に配置されている水平前および後方向転換レール203、204を有している。
【0042】
図10および図11において、前方向転換レール203は左右方向を向いており、後方向転換レール204は前後方向を向いている。
【0043】
第1縦方向レール171の前端および第2縦方向レール172の後端間には、第1および第2ロードバー51、52の長さを加算した長さより若干大きい間隙が形成されており、この間隙を、ともに前後方向を向いた前および後方向転換レール203、204が占有するようになっている。
【0044】
支持ビーム202の下面には垂直前および後旋回軸205、206が設けられており、これらの旋回軸205、206から両方向転換レール203、204が吊下られている。両旋回軸205、206のピッチは、両吊下軸76のピッチに等しい。
【0045】
前旋回軸205の前方に水平前駆動ローラ207が配置されるとともに、後旋回軸206の後方に水平後駆動ローラ208が配置されている。両駆動ローラ207、208は、ともに、図示しないモータによって駆動される。モータは、支持ビーム202に装備されている。
【0046】
さらに、支持ビーム202の下面には、前旋回軸205を中心とする円周の左前の部分を占めるように略四半周状前ガイドレール211が設けられるとともに、後旋回軸206を中心とする円周の左後の部分を占めるように略四半周状後ガイドレール212が設けられている。
【0047】
枠部材201にはつぎの4つの第1〜第4ストッパ221〜224が設けられている。第1ストッパ221は、第2縦方向レール172の後端近くに左向きに配置されている。第2ストッパ222は、前側の横方向レール173の右端近くに前向きに配置されている。第3ストッパ223は、後側の横方向レール174の右端近くに後向きに配置されている。第4ストッパ224は、第1縦方向レール171の前端近くに左向きに配置されている。
【0048】
両方向転換レール203、204は、縦方向レール171、172と同じ断面形状を有している。前方向転換レール203は、第1ロードバー51の長さとほぼ同じ長さを有し、後方向転換レール52は、第2ロードバー52の長さとほぼ同じ長さを有している。
【0049】
前方向転換レール203の上面には前被駆動レール231が設けられるとともに、後方向転換レール204の上面には後被駆動レール232が設けられている。両被駆動レール231、232は、ともに、円周の一部を欠いた形状をなしている。前被駆動レール231は、前旋回軸205を中心とする円周上に位置させられかつ前駆動ローラ207に押圧されている。後被駆動レール232は、後旋回軸206を中心とする円周上に位置させられかつ後駆動ローラ208に押圧されている。
【0050】
さらに、前方向転換レール203の上面には、前ガイドレール211上を走行する前ガイドローラ233が設けられるとともに、後方向転換レール204の上面には、後ガイドレール212上を走行する後ガイドローラ234が設けられている。
【0051】
また、前方向転換レール203の上面には、第1および第2ストッパ221、222を交互に当接させる前当接片235が設けられるとともに、後方向転換レール204の上面には、第3および第4ストッパ223、224を交互に当接させる後当接片236が設けられている。図10において、前当接片235は第2ストッパ222に当接させられ、後当接片236は第4ストッパ224に当接させられている。
【0052】
上記した走行駆動装置13が両方向転換レール203、204にそれぞれ装備されている。図10において、前方向転換レール203に装備された走行駆動装置13の駆動輪161は前方向転換レール203の前側に位置させられ、後方向転換レール204に装備された走行駆動装置13の駆動輪161は後方向転換レール204の左側に位置させられている。
【0053】
つぎに、キャリヤの方向転換動作を説明する。
【0054】
両方向転換レール203、204は、ともに、前後方向に向けられている。この状態で、コンベヤ本体12が走行駆動装置13によって方向転換ステーションSに搬入される。第1ロードバー51は前方向転換レール203で受けられ、第2ロードバー52は後方向転換レール204で受けられる。前吊下軸73および前旋回軸205は同心となされるとももに、後吊下軸76および後旋回軸206は同心となされる。
【0055】
図10に示すように、前駆動ローラ207を時計方向に回転させるとともに、後駆動ローラ208を反時計方向に回転させる。そうすると、前被駆動レール231が反時計方向に回転させられるとともに、後被駆動レール232が時計方向に回転させられ、両被駆動レール231、232とともに、これらと同じ方向に両方向転換レール203、204も回転させられる。その結果、両方向転換レール203、204は、ともに、左右方向に向けられる。
【0056】
第1および第2ロードバー51、52の回転により、前後の吊下軸73、76は、前後のストッパアーム91、92とともに回転させられる。回転の結果、前ストッパアーム91は前反時計方向位置決めブロック94に当接し、後ストッパアーム92は後時計方向位置決めブロック95に当接させられる。これにより、第1ロードバー51の反時計方向の回転が規制され、第2ロードバー52の時計方向の回転が規制される。
【0057】
さらに、第1および第2ロードバー51、52とともに、前後の係合部材71、72も回転させられる。前後の振止アーム151は左向きの姿勢で待機させられており、これに、両係合部材71、72が係合させられる。これにより、耳軸77を中心とするハンガ33の揺動が防止される。
【0058】
両方向転換レール203、204に装備された走行駆動装置13の駆動により、コンベヤ本体12は転換ステーションSから搬出させられ、方向転換レール203、204から横方向レール173、174上に移替えられる。横方向レール173、174上のコンベヤ本体12の様子が図12および図13に示されている。
【0059】
図14を参照すると、縦方向レール171、172は、上下の水平経路241、242と、これを連絡している下り傾斜経路243を有している。
【0060】
両水平経路241、242にそって走行駆動装置13が配置されているが、これに代わり、傾斜経路243にはこれにそって2種類のエンドレスチェーン251、252および振止レール253が配置されている。
【0061】
図15に示すように、縦方向レー171、172ルの左側にあるのが暴走防止用チェーン251であり、その右側にあるのが走行駆動用チェーン252である。これらのチェーン251、252には、多数のドッグ254、255が対をなす者同士向合って起伏しうるうように取付けられている。図16に示す暴走防止用チェーン251のドッグ254には前後の係合ロッド72、75が係合させられ、図17に示す走行駆動用チェーン252のドッグ255には被駆動爪103が係合させられている。暴走防止用チェーン251は、図示しない遊転スプロケットに巻掛られている。遊転スプロケットには、これの回転数を検出するエンコーダおよびブレーキが備えられている。走行駆動用チェーン252が切れた場合、コンベヤ本体12は傾斜経路を自重で落下する恐れがあるが、これをエンコーダによって検出し、エンコーダの検出信号に基づいて、遊転スプロケットにブレーキを掛けるようにすれば、コンベヤの暴走を防止できる。下り傾斜経路だけでなく、上り傾斜経路についても同じである。
【0062】
振止レール253は、開口同士向合わせた左右一対のレール部材よりなる。左右のレール部材上を傾斜防止用ガイドローラ102が転動するようになっている。これにより、コンベヤ本体12が傾斜経路を通過する場合、耳軸77、78を中心とするハンガ33の揺動が規制され、ロードバー51、52とハンガ33の関係が、水平経路241、242および傾斜経路243を問わず、同じ関係に保たれるようになっている。
【0063】
図18を参照すると、横方向レール173、174は、上下の水平経路261、262と、これを連絡している下り傾斜経路263を有している。
【0064】
両水平経路261、262にそって走行駆動装置13が配置されているが、これに代わり、傾斜経路263にはこれにそってエンドレスチェーン264が配置されている。
【0065】
さらに、傾斜経路263の手前に振止解除ストライカ265が配置されるとともに、傾斜経路263の向こうに振止作動ストライカ266が配置されている。
【0066】
図19を参照すると、両横方向レール173、174の間を前後一対の駆動チェーン264がのびている。両チェーン264には、図16に示すドッグ254と同じ構造のドッグ267が取付られている。前チェーン264のドッグ267に前係合ロッド72が、後チェーン264のドッグに後係合ロッド75がそれぞれ係合させられている。
【0067】
前側の横方向レール173を後後から挟むように前振止解除ストライカ265および振止作動ストライカ266が配置され、後側の横方向レール174を前後から挟むように後振止解除ストライカ265および後振止作動ストライカ266が配置されている。
【0068】
再び、図8を参照する。図8(a)に示すように、振止作動中の状態で、振止解除ストライカ265が振止解除アーム152を押動してアーム板125全体を反時計方向に回転させると、係合部材71、74から振止ローラ154が抜け出して振止が解除となる。図8(c)に示すように、振止解除中の状態で、振止作動ストライカ266が振止作動アーム153を押動してアーム板125全体を時計方向に回転させると、係合部材71、74に振止ローラ154が係合して振止が作動となる。
【0069】
ハンガ33本体が水平経路261、262を移動する場合、振止は作動中であり、ハンガ33は水平姿勢に保たれている。傾斜経路263に差し掛かる手前で、振止解除ストライカ265によって振止が解除されると、ハンガ33は耳軸77、78を中心として揺動自在となる。振止を解除したコンベヤ本体12が傾斜経路263に差し掛かると、傾斜経路263にそってキャリヤ31、32は傾斜させられるが、ハンガ33は水平姿勢のままに保持される。コンベヤ本体12が傾斜経路を通過すると、振止作動ストライカ266によって振止を作動させる。
【0070】
縦方向レール171、172上をコンベヤ本体12が移動させられる場合、チェーン252の駆動力は、剛性の高いハンガ33に直接作用させられるため、チェーン252の数は1つでよい。横方向レール173、174上をコンベヤ本体12が移動させられる場合、チェーン264の駆動力は、第1および第2ロードバー51、52を介してハンガ33に作用させられる。そのために、チェーン264の数は、2つであることが好ましい。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、レールの全区間にわたってキャリヤを静かに走行させることのできるトロリコンベヤが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるトロリコンベヤの側面図である。
【図2】同トロリコンベヤの平面図である。
【図3】図1のIII−III線にそう垂直横断面図である。
【図4】図1のIV−IV線にそう垂直横断面図である。
【図5】同コンベヤの振止機構の斜視図である。
【図6】同振止機構の側面図である。
【図7】同振止機構の平面図である。
【図8】同振止機構の動作説明図である。
【図9】同トロリコンベヤのレールの全体構造を示す平面図である。
【図10】同トロリコンベヤの方向転換装置を示す平面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】横レール上を走行するコンベヤ本体の側面図である。
【図13】同平面図である。
【図14】縦方向レールの傾斜経路を走行するコンベヤ本体の側面図である。
【図15】図14のXV−XV線にそう垂直横断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線にそう垂直縦断面図である。
【図17】図15のXVII−XVII線にそう垂直縦断面図である。
【図18】横方向レールの傾斜経路を走行するコンベヤ本体の側面図である。
【図19】図18のXIX−XIX線にそう垂直横断面図である。
【符号の説明】
11 レール
31、32 キャリヤ
33 ハンガ
73、76 吊持軸
77、78 耳軸
91、92 ストッパアーム
111、112 振止機構
171、172 縦方向レール
173、174 横方向レール
181 方向転換装置
203、204 方向転換レール
S 方向転換ステーション
Claims (4)
- レール11と、レール11上を走行するトロリ41〜44をそれぞれ有しかつハンガ33が渡されている前後2つのキャリヤ31、32と、両キャリヤ31、32にこれと摩擦係合して推進力を作用させる駆動輪161とを備えており、レール11が、キャリヤ方向転換ステーションSに向かってのびた1つの縦方向レール171と、キャリヤ方向転換ステーションSから縦方向レール171と交差する方向にのびた前後2つの横方向レール173、174とよりなり、ハンガ33に対して各キャリヤ31、32が水平揺動自在となされており、キャリヤ方向転換ステーションSに、縦方向レール171を両横方向レール173、174に接続するキャリヤ方向転換装置181が配置されているトロリコンベヤ。
- キャリヤ方向転換装置181が、各キャリヤ31、32を載せて縦方向レール171および両横方向レール173、174と交互に接続しうるように水平旋回自在な前後のキャリヤ方向転換レール203、204を有している請求項1に記載のトロリコンベヤ。
- ハンガ33が、前キャリヤ31から前キャリヤ31とともに揺動させられる垂直前吊持軸73によって吊下げられるとともに、後キャリヤ32から後キャリヤ32とともに揺動させられる垂直後吊持軸76によって吊下げられ、前吊持軸73に前ストッパアーム91が設けられるとももに、後吊持軸76に後ストッパアーム92が設けられており、両横方向レール173、174と両キャリヤ方向転換レール203、204が接続された状態で、前後のストッパアーム91、92がハンガ33に当接して両キャリヤ31、32の揺動が規制されるようになされている請求項1または2に記載のトロリコンベヤ。
- 前吊下軸73に、これを前キャリヤ31に揺動自在に連結した水平前耳軸77が設けられるとともに、後吊下軸76に、これを後キャリヤ32に揺動自在に連結した水平後耳軸78が設けられ、両横方向レール173、174と両キャリヤ方向転換レール203、204が接続された状態で、前後の耳軸77、78を中心とするハンガ33の振れを防止しうる振止機構111、112が備えられている請求項3に記載のトロリコンベヤ。
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