JP2014207429A - 圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機 - Google Patents

圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電薄膜層の比誘電率の低減を可能にした圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機を提供する。【解決手段】圧電薄膜素子1は、基板と、基板上に形成された下部電極層20と、下部電極層20上に形成された組成式が(K1−xNax)NbO3(0.4≰x≰0.7)のペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜層30と、圧電薄膜層30上に形成された上部電極層40とを備え、圧電薄膜層30は、分極−電界のヒステリシスループと電界を示すx軸との交点をEc−及びEc+としたとき、(Ec−+Ec+)/2の値が10.8kV/cm以上であり、かつ、分極−電界のヒステリシスループと分極を示すy軸との交点をPr−及びPr+としたとき、(Pr−+Pr+)/2の値が−2.4μC/cm2以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機に関する。
圧電体は、種々の目的に応じて様々な圧電素子に加工されている。圧電体は、例えば印加された電圧によって圧電素子に変形を生じさせるアクチュエータ、圧電素子の変形から電圧を発生させる圧電センサや、圧電素子に加えられる振動等によって発電する振動発電機等の機能性電子部品として広く利用されている。
アクチュエータや圧電センサ等の用途に用いられている圧電素子としては、優れた圧電特性を有するPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)と呼ばれるPbを含むペロブスカイト型強誘電体が広く用いられている。従来、この圧電素子の圧電体層は、酸化物であるPZTを焼結する焼結法によって形成されている。
現在、各種電子部品の小型化、高性能化が進むにつれて圧電素子も小型化、高性能化が求められている。しかし、焼結法によって作製された圧電素子の圧電体層は、圧電体層を形成する結晶粒が大きくなることから、圧電体層の厚みを10μm程度にすると特性のばらつきや劣化が顕著になるという問題があった。
この問題を解決するため、焼結法に代わる、薄膜技術等を応用した圧電薄膜層の形成方法が研究されている。例えば、Si基板上にスパッタリング法で形成したPZT圧電薄膜層を用いた圧電薄膜素子が高速高精細のインクジェットプリンタヘッド用のアクチュエータや角速度センサ用の圧電薄膜素子として実用化されている。
一方、PZTの圧電薄膜層を有する圧電薄膜素子は、Pbを60〜70%程度含有しているため、生体、環境への影響を考慮してPbを含まない非鉛圧電薄膜素子の開発が望まれている。
このような非鉛圧電薄膜素子としては、(K1−xNa)NbO(0<x<1)で表されるKNN(ニオブ酸カリウムナトリウム)圧電薄膜層を用いたものがある。(例えば、特許文献1、2参照。)。このKNN圧電薄膜層は、ペロブスカイト構造を有するものであり、非鉛圧電薄膜素子の有力な候補として期待されている。
また、スパッタリング法によりSi基板上に形成されたKNN圧電薄膜層は、(001)面方位に優先配向したもので実用化できるレベルの圧電定数d31=−100pm/Vを実現したという報告がある(非特許文献1)。
特開2007−184513号公報 特開2008−159807号公報
Jpn. J Appl. Phys. 50(2011)041503
圧電薄膜素子を圧電センサや振動発電機に用いる場合、圧電センサのセンサ感度及び振動発電機の発電効率は、圧電薄膜層の比誘電率に影響して比誘電率が小さいほどセンサ感度及び発電効率が向上する特性を有する。そのため、より比誘電率が小さい圧電薄膜層を有する圧電薄膜素子が求められている。
しかし、非特許文献1に記載のKNN圧電薄膜層では、圧電定数d31が得られるが、KNN圧電薄膜層の比誘電率が約1000であり、比誘電率が高いという問題がある。
したがって、本発明の目的は、圧電薄膜層の比誘電率の低減を可能にした圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機を提供する。
[1]基板と、
前記基板上に形成された下部電極層と、
前記下部電極層上に形成された組成式が(K1−xNa)NbO(0.4≦x≦0.7)のペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜層と、
前記圧電薄膜層上に形成された上部電極層とを備え、
前記圧電薄膜層は、分極−電界のヒステリシスループと電界を示すx軸との交点をEc及びEcとし、分極−電界のヒステリシスループと分極を示すy軸との交点をPr及びPrとしたとき、(Ec+Ec)/2の値が10.8kV/cm以上であり、
かつ、(Pr+Pr)/2の値が−2.4μC/cm以下である、
圧電薄膜素子。
[2]前記圧電薄膜層の比誘電率が490以下である、
前記[1]に記載の圧電薄膜素子。
[3]前記圧電薄膜層は、分極処理をしていない状態で、前記上部電極に正の電界を印加したときに縮み方向の圧電変位を生じ、前記上部電極に負の電界を印加したときに伸び方向の圧電変位を生じる、
前記[1]又は[2]に記載の圧電薄膜素子。
[4]前記圧電薄膜層の形成中の基板温度が420〜480℃の範囲である、
前記[1]から[3]のいずれかに記載の圧電薄膜素子。
[5]前記圧電薄膜層の形成中の基板温度が420〜520℃の範囲であり、前記圧電薄膜層を形成した後に前記圧電薄膜層に410〜500℃の熱処理が施された、
前記[1]から[4]のいずれかに記載の圧電薄膜素子。
[6]前記圧電薄膜層は、(001)面方位に優先配向したペロブスカイト構造の擬立方晶又は正方晶から形成され、(001)面方位の配向率が95%以上である、
前記[1]から[5]のいずれかに記載の圧電薄膜素子。
[7]前記圧電薄膜層は、前記下部電極層又は前記基板から圧縮方向の応力を受ける、
前記[1]から[6]のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子。
[8]前記下部電極層は、(111)面方位に優先配向したPtで形成された、
前記[1]から[7]のいずれかに記載の圧電薄膜素子。
[9]前記[1]から[8]のいずれかに記載の圧電薄膜素子を備えた、圧電センサ。
[10]前記[1]から[8]のいずれかに記載の圧電薄膜素子を備えた、振動発電機。
本発明によれば、圧電薄膜層の比誘電率の低減を可能にした圧電薄膜素子、圧電センサ及び振動発電機を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る圧電薄膜素子の構造を示す断面図である。 図2は、実施例1〜11及び比較例1〜9の圧電薄膜素子の構造を示す断面図である。 図3は、分極−電界ヒステリシスループを説明するための図である。 図4は、圧電薄膜素子に分極処理をする前に−10〜10kV/cmの電界を印加したときの圧電薄膜層の圧電変位を示す特性図であり、(a)〜(c)は、それぞれ実施例1、2、4を示し、(d)、(e)は、それぞれ比較例1、5を示す。 図5は、圧電薄膜素子に−100〜0kV/cmの電界を印加する分極処理をしたときの圧電薄膜層の圧電変位を示す特性図であり、(a)〜(c)は、それぞれ実施例1、2、4を示し、(d)、(e)は、それぞれ比較例1、5を示す。 図6は、分極処理をした後に圧電薄膜素子に−10〜10kV/cmの電界を印加したときの圧電薄膜層の圧電変位を示す特性図であり、(a)〜(c)は、それぞれ実施例1、2、4を示し、(d)、(e)は、それぞれ比較例1、5を示す。 図7は、電極―電界ヒステリシスループ及び電界変位を示す特性図であり、(a)〜(i)は、実施例1〜8、11を示す。 図8は、電極―電界ヒステリシスループ及び電界変位を示す特性図であり、(a)〜(e)は、比較例1、2、5、6、9を示す。
[実施の形態の要約]
本実施の形態の圧電薄膜素子は、基板と、前記Si基板上に形成された下部電極層と、前記下部電極層上に形成された組成式が(K1−xNa)NbO(0.4≦x≦0.7)で表されるペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜層と、前記圧電薄膜層上に形成された上部電極層とを備えた圧電薄膜素子において、前記圧電薄膜層は、分極−電界のヒステリシスループと電界を示すx軸との交点をEc及びEcとし、分極−電界のヒステリシスループと分極を示すy軸との交点をPr及びPrとしたとき、(Ec+Ec)/2の値が10.8kV/cm以上であり、かつ、(Pr+Pr)/2の値が−2.4μC/cm以下である。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る圧電薄膜素子の構造を示す断面図である。この圧電薄膜素子1は、基板の一例であるSi基板10と、Si基板10上に形成された下部電極層20と、下部電極層20上に形成された組成式が(K1−xNa)NbO(0.4≦x≦0.7)のKNN(ニオブ酸カリウムナトリウム)の圧電薄膜層30と、圧電薄膜層30上に形成された上部電極層40とを備える。この圧電薄膜素子1は、例えば圧電センサ、振動発電機等に用いられる。
(基板)
圧電薄膜素子1の基板は、Si基板10の他に、表面に酸化膜が形成された酸化膜付きSi基板、SOI(Silicon On Insulator)基板等による基板を用いることができる。また、Si基板10には、例えば表面が(100)面方位のSi基板が用いられるが、その他の面方位のSi基板を用いてもよい。
(下部電極層)
下部電極層20は、例えばスパッタリング法によりSi基板10上に形成される。下部電極層20には、Pt、Au又はAl等が用いられる。下部電極層20にPtを用いる場合は、(111)面方位に優先配向したPtの層を形成することが好ましい。なお、Si基板10と下部電極層20との密着性を高めるためにSi基板10と下部電極層20との間にTi、TiO又はTiO等の密着層を設けてもよい。
(圧電薄膜層)
本発明者らは、圧電薄膜層の比誘電率低減について検討し、分極−電界ヒステリシスループ及び比誘電率の測定から、分極−電界ヒステリシスループが正の電界方向にシフトすることにより、圧電薄膜層30の比誘電率を低減できることを見出した。
ここで、従来の焼結法で製造されたBaTiOのセラミックス焼結体及びPZTのセラミックス焼結体の圧電素子は、セラミックス中に存在する酸素空孔(正に帯電する)と、圧電素子の原料に含まれる例えばFe3+が圧電薄膜層の主要組織のTi4+のサイトに置換したもの(負に帯電する)とが静電引力によって引き合うことにより、欠陥複合体を形成することが知られている。欠陥複合体は、酸素空孔双極子と呼ばれている。この酸素空孔双極子がBaTiOのセラミックス焼結体及びPZTのセラミックス焼結体に分極のピニング(圧電薄膜層の分極を特定の方向に拘束する。)を発生させることにより、分極−電界ヒステリシスループを正の電界方向にシフトさせていた。
本発明の圧電薄膜層30は、(K1−xNa)NbO(0.4≦x≦0.7)のペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムからなり、例えばスパッタリング法により下部電極層20上に形成される。本発明者らは、スパッタリング法で形成されたKNNからなる圧電薄膜層30では、圧電薄膜層30の形成時の基板温度を従来(600℃以上)よりも非常に低く設定して圧電薄膜層30を形成することで、スパッタリング装置内に発生するプラズマに起因する電界の影響により圧電薄膜層30中に酸素空孔双極子のようなものが形成され、圧電薄膜層30の深さ方向に分極のピニングが発生することを見出した。
さらに、分極のピニングが発生する最適な形成時の基板温度は、420〜480℃であり、この温度範囲で形成した圧電薄膜層30は、比誘電率が490以下に低減できることを見出した。
また、基板温度を420〜520℃の範囲に設定して形成した圧電薄膜層30に対して、さらに410〜500℃の範囲の熱処理を例えば2時間施すことで、圧電薄膜層30の比誘電率が490以下に低減することを見出した。なお、圧電薄膜層30の厚みは、圧電薄膜素子1の小型化の観点から例えば1〜4μmの範囲が好ましい。
圧電薄膜層30は、(001)面方位に優先配向したペロブスカイト構造の擬立方晶又は正方晶で形成され、(001)面方位の配向率が95%以上である。
圧電薄膜層30は、分極−電界のヒステリシスループと電界を示すx軸との交点をEc、Ecとし、分極−電界のヒステリシスループとy軸との交点をPr、Prにしたとき、(Ec+Ec)/2の値が10.8kV/cm以上であり、かつ、(Pr+Pr)/2の値が−2.4μC/cm以下である。
さらに、圧電薄膜層30は、上部電極層40に例えば−100kV/cmの電界を印加する分極処理をしていない状態で、上部電極層に10kV/cmの電界を印加したときに0.05〜0.1nmの圧電変位が生じる。圧電薄膜層30は、上部電極層40に正の電界を印加したとき、縮み方向(負の変位方向)の圧電変位を生じ、負の電界を印加させたとき、伸び方向(正の変位方向)の圧電変位を生じる。
(上部電極層)
上部電極層40は、圧電薄膜層30上にスパッタリング法、蒸着法等によっての円形の電極が形成される。上部電極層40には、Pt、Au又はAl等が用いられる。なお、圧電薄膜層30と上部電極層40との間にTi、Ta等の密着層を形成してもよい。また、上部電極層40の大きさは、直径0.4〜1mmの範囲が好ましい。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)基板温度を420〜480℃に設定して圧電薄膜層30を形成することにより、圧電薄膜層30の比誘電率を490以下に低減することができる。また、基板温度を420〜520℃に設定して圧電薄膜層30を形成した後に410〜500℃の熱処理をすることによっても、圧電薄膜層30の比誘電率を490以下に低減することができる。
(2)圧電薄膜層30の比誘電率が低減することにより、この圧電薄膜層30を有する圧電薄膜素子1を圧電センサに用いた場合、圧電センサの感度を向上させることができる。また、この圧電薄膜素子1を振動発電機に用いた場合、振動発電機の発電効率を向上させることができる。
(3)圧電薄膜層30の形成後に分極処理をしなくても、10kV/cm以下の電界の印加で従来の分極処理が必要な圧電薄膜層よりも大きな圧電変位を得ることができる。また、分極処理をしなくても、正(負)電界付加に対して、負(正)の変位方向の圧電変位を得ることができる。
(4)圧電薄膜層30の分極処理を省略できるので、圧電薄膜層30を有する圧電薄膜素子1を用いた機器の製造工程を簡略化することができる。
次に、本発明の実施例を図2〜図6及び表1を参照して説明する。
(実施例1〜11及び比較例1〜9の圧電薄膜素子の製造方法)
実施例1〜11及び比較例1〜9の圧電薄膜素子1の製造方法の一例について図2を参照して説明する。図2は、実施例1〜11及び比較例1〜9の圧電薄膜素子の構造を示す断面図である。
実施例及び比較例に係る圧電薄膜素子1の基板となるSi基板10には、酸化膜付きのSi基板(表面が(100)面方位、厚さ0.525mm、直径4インチ(10.16cm)、熱酸化膜の厚み200nm)を用いた。
実施例及び比較例に係る圧電薄膜素子1の作製は、まずSi基板10にスパッタリング法の一例であるRFマグネトロンスパッタリング法によりTiの密着層21(厚み10nm)を形成した。次に、密着層21上にPtの下部電極層20((111)面方位に優先配向、厚み200nm)を形成した。密着層21及び下部電極層20の形成は、基板温度が350℃、RFマグネトロンの放電パワーが300W、導入ガスに用いたArの圧力が2.5Paの条件で、密着層21の形成を3分間、下部電極層20の形成を10分間行った。
次に、(K0.35Na0.65)NbOの焼結体をスパッタリングターゲットに用いてRFマグネトロンスパッタリング法により(K0.45Na0.55)NbOの圧電薄膜層30を下部電極層20上に形成した。圧電薄膜層30の形成は、基板温度が420〜580℃の範囲、RFマグネトロンの放電パワーが300W、Ar/O(ArとOとの比率が25:1)を用いた導入ガスの圧力が0.3Pa、スパッタリングターゲットとSi基板10との距離が350mmの条件で行った。また、圧電薄膜層30を圧電薄膜層30が形成される期間と形成されない期間が交互になる間欠形成により、圧電薄膜層30の厚みが2000nmになるように調整して形成した。この間欠形成は、形成時間3秒(圧電薄膜層30の膜厚5〜10nm)、非形成時間3秒となる条件で行った。この圧電薄膜層30は、X線回折による評価の結果、全ての試料が(001)面方位に優先配向されており、(001)面方位の配向率は、95%以上であった。
次に、直径0.5mmのTiの密着層41を圧電薄膜層30上に形成した。次に、直径0.5mmのPtの上部電極層40を密着層41上に形成した。密着層41及び上部電極層40は、室温でのRFマグネトロンスパッタリング法、及びフォトレジストによるリフトオフ法により形成した。
次に、実施例6〜11及び比較例6〜9のそれぞれの試料を大気中において410〜700℃の範囲で2時間の熱処理を行った。
ここで、Si基板の基板温度(以下、単に「基板温度」という。)が420〜480℃の範囲であり、熱処理をしない試料を実施例1〜5、基板温度が420〜520℃の範囲であり、410〜500℃の範囲で熱処理をした試料を実施例6〜11としている。
また、基板温度が520〜580℃の範囲であり、熱処理をしない試料を比較例1〜5、基板温度が520〜580℃の範囲であり、500〜700℃の範囲で熱処理をした試料を比較例6〜9としている。
(分極−電界ヒステリシスループの評価)
図3は、分極−電界ヒステリシスループを説明するための図である。図7は、実施例1〜8及び11の分極−電界ヒステリシスループ及び圧電変位の評価結果を示す特性図である。図8は、比較例1、2、5、6及び9の分極−電界ヒステリシスループ及び圧電変位の評価結果を示す特性図である。分極−電界ヒステリシスループの測定は、周波数が1kHz、−100〜100kV/cmの三角波又はsin波の電界を上部電極層40に印加し、下部電極層20を接地させて行った。分極−電界ヒステリシスループの測定には、アグザクト社製のTF−analyzerを用いたが、一般的なソーヤタワー回路を用いても同様の分極−電界ヒステリシスループの測定が可能である。図7と図8とを比較することにより、図7に示す実施例全てにおいて分極−電界ヒステリシスループが正の電界方向にシフトしていることが分かる。
また、それぞれの試料の比誘電率は、比誘電率の測定前に上部電極層40に−100kV/cmの電界を印加した後に、一般的なLCRメーターを用いて周波数1kHz、−1〜1Vの電圧を印加して測定した。なお、それぞれ試料のEc、Ec、Pr、Prの値は、図3に示すように、測定した分極−電界ヒステリシスループと電界を示すx軸又は分極を示すy軸との交点から読み出した。
表1は、実施例1〜11、比較例1〜9の基板温度、熱処理温度、厚み、Ec、Ec、Pr、Pr、(Ec+Ec)/2、(Pr+Pr)/2及び比誘電率を示す。
表1から、(Ec+Ec)/2の値が10.8〜41.8kV/cmの範囲であり、かつ、(Pr+Pr)/2の値が−11.4〜−2.4μC/cmの範囲であるとき、圧電薄膜層30の比誘電率が255〜490であり、490以下に低減できることが確認できた。
一方、比較例1〜9の(Ec+Ec)/2の値は、−1.5〜5.0kV/cmの範囲であり、(Pr+Pr)/2の値は、−1.6〜0.4μC/cmの範囲であるため、上記実施例1〜11の(Ec+Ec)/2の値の範囲及び(Pr+Pr)/2の値の範囲から外れている。そのため、比較例1〜9の比誘電率は、520〜1600となり、上記実施例1〜11の比誘電率と比較して2倍以上に増大していることが確認できた。
ここで、分極−電界ヒステリシスループについて実施例1と比較例1とを比較すると、表1に示すように、実施例1の電界は、比較例1の電界から正の電界方向に35.3kV/cmシフトしていることが確認できた。この比較例1の比誘電率は、550であり、上記実施例1〜11の比誘電率と比較して増大していることが確認できた。
(基板温度、熱処理温度の評価)
表1から、基板温度が420〜480℃の範囲で圧電薄膜層30を形成した実施例1〜5は、比誘電率が255〜400となり、比誘電率が490以下を実現できることが確認できた。なお、基板温度を420〜440℃の範囲にすることが比誘電率が330以下にできることから好ましい。
また、基板温度が420〜520℃の範囲で圧電薄膜層30を形成し、410〜500℃の範囲の熱処理をした実施例6〜11は、比誘電率が280〜490の範囲であり、比誘電率が490以下を実現できることが確認できた。
一方、基板温度が520〜580℃の範囲で圧電薄膜層30を形成し、形成後に熱処理を施さなかった比較例1〜5は、の比誘電率が525〜1600となり、基板温度が上記実施例1〜5の基板温度の範囲から外れることにより比誘電率が増大することが確認できた。
さらに、基板温度が520〜580℃の範囲で圧電薄膜層30を形成し、500〜700℃の範囲の熱処理をした比較例6〜9は、比誘電率が520〜1200であり、基板温度及び熱処理温度が上記実施例6〜11の基板温度の範囲又は熱処理温度の範囲のどちらか一方から外れることにより比誘電率が増大することが確認できた。
(圧電変位の評価)
圧電変位は、電界印加時の上部電極の圧電変位をアグザクト社製ダブルビームレーザ干渉計により測定した。なお、導電性プロープを用いた原子間力顕微鏡でもほぼ同様の圧電変位の測定が可能である。圧電薄膜素子に印加する電界の条件を変化させて実施例1、2、4及び比較例1、5の圧電変位を測定した。
(1)−10〜10kV/cmの電界を印加した場合
図4は、圧電薄膜素子に分極処理をする前に−10〜10kV/cmの電界を印加したときの圧電薄膜層の圧電変位を示す特性図であり、(a)〜(c)は、それぞれ実施例1、2、4を示し、(d)、(e)は、それぞれ比較例1、5を示す。
例えば、−10kV/cmの電界を印加したときの実施例1、2の圧電変位は、約0.08nmであり、実施例4の圧電変位は、約0.05nmであった。これに対し、比較例1の圧電変位は、約−0.04nmであり、比較例5の圧電変位は、約0.03nmであった。すなわち、実施例1、2、4は、比較例1、5よりも大きな圧電変位を生じることが確認できた。
また、実施例1、2、4は、比較例1とは逆の方向であって比較例5とは同一の方向の圧電変位を生じることが確認できた。
(2)−100〜0kV/cmの電界を印加した場合
図5は、圧電薄膜素子に−100〜0kV/cmの電界を印加する分極処理をしたときの圧電薄膜層の圧電変位を示す特性図であり、(a)〜(c)は、それぞれ実施例1、2、4を示し、(d)、(e)は、それぞれ比較例1、5を示す。
例えば、実施例1、2、4及び比較例1に−100kV/cmの電界を印加する分極処理をした場合の圧電変位は、図5に示すように、約1.4〜1.5nmであり、比較例5では、約1.9nmであった。
(3)図6は、−100〜0kV/cmの電界を印加した後に−10〜10kV/cmの電界を印加したときの圧電薄膜層の圧電変位を示す特性図であり、(a)〜(c)は、それぞれ実施例1、2、4を示し、(d)、(e)は、それぞれ比較例1、5を示す。
分極処理後の比較例1の圧電変位は、図6に示すように、図4の分極処理前と異なった方向に推移しており、分極処理を施さなければ十分な圧電変位が得られないことが分かる。一方で、分極処理後の実施例1、2、4の圧電変位は、図4に示した分極処理前と同等の圧電変位が得られた。このように、実施例1、2、4は、図6に示す分極処理後の圧電変位と同様の圧電特性が得られたことから、分極することなく、大きな圧電変位が得られることを確認できた。
また、他の実施例においても、実施例1、2、4と同じく、分極処理をしなくても、十分な圧電変位が得られることが確認できた。
[変形例]
なお、本発明の実施の形態及び実施例は、上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形、実施が可能であり、例えば、Si基板の代わりにSOI基板を用いても同等の結果が得られる。
Figure 2014207429
1 圧電薄膜素子
10 Si基板
20 下部電極層
21 密着層
30 圧電薄膜層
40 上部電極層
41 密着層

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された下部電極層と、
    前記下部電極層上に形成された組成式が(K1−xNa)NbO(0.4≦x≦0.7)のペロブスカイト構造のニオブ酸カリウムナトリウムの圧電薄膜層と、
    前記圧電薄膜層上に形成された上部電極層とを備え、
    前記圧電薄膜層は、分極−電界のヒステリシスループと電界を示すx軸との交点をEc及びEcとし、分極−電界のヒステリシスループと分極を示すy軸との交点をPr及びPrとしたとき、(Ec+Ec)/2の値が10.8kV/cm以上であり、
    かつ、(Pr+Pr)/2の値が−2.4μC/cm以下である、
    圧電薄膜素子。
  2. 前記圧電薄膜層の比誘電率が490以下である、
    請求項1に記載の圧電薄膜素子。
  3. 前記圧電薄膜層は、分極処理をしていない状態で、前記上部電極層に正の電界を印加したときに縮み方向の圧電変位を生じ、前記上部電極層に負の電界を印加したときに伸び方向の圧電変位を生じる、
    請求項1又は2に記載の圧電薄膜素子。
  4. 前記圧電薄膜層の形成中の基板温度が420〜480℃の範囲である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子。
  5. 前記圧電薄膜層の形成中の基板温度が420〜520℃の範囲であり、前記圧電薄膜層を形成した後に前記圧電薄膜層に410〜500℃の熱処理が施された、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子。
  6. 前記圧電薄膜層は、(001)面方位に優先配向したペロブスカイト構造の擬立方晶又は正方晶から形成され、(001)面方位の配向率が95%以上である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子。
  7. 前記圧電薄膜層は、前記下部電極層又は前記基板から圧縮方向の応力を受ける、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子。
  8. 前記下部電極層は、(111)面方位に優先配向したPtで形成された、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子を備えた、圧電センサ。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の圧電薄膜素子を備えた、振動発電機。
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