JP2014206065A - 燃料ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動モータの消費電力を低減することができる燃料ポンプを提供する。【解決手段】 インペラ30の特定箇所53付近にある吐出側羽根55の厚みt2は、吸入側羽根33の厚みt1よりも厚い。この厚みの違いによって、吐出側羽根55は、特定箇所53付近にある吐出側凹所56の容積を、特定箇所53付近にある吸入側凹所39の容積と比べて小さくしている。そのため、吐出側凹所56を流れる燃料からインペラ30に作用する力は、反対箇所付近にある吐出側凹所を流れる燃料からインペラ30に作用する力よりも小さくなる。したがって、インペラ30の特定箇所53をカバーとは反対側に押す流体力は、反対箇所をカバーとは反対側に押す流体力と比べて大きくなる。それゆえ、特定箇所53がカバーに接近するようにインペラ30が傾くことが抑制され、インペラ30の特定箇所53とカバー19との間の摺動抵抗が小さくなる。【選択図】図8

Description

本発明は、燃料ポンプに関する。
燃料タンク内から吸入した燃料を例えばエンジン等に圧送する燃料ポンプが知られている。この種の燃料ポンプは、ケーシングとカバーとが区画形成するポンプ室内に設けられたインペラを備えている。インペラは、外部の駆動モータにより回転駆動される。
特許文献1に開示された燃料ポンプのインペラは、駆動モータの回転軸に嵌合するDカット穴を有するボス部と、ボス部のうちカバー側から放射状に突き出す複数の吸入側羽根と、ボス部のうちカバーとは反対側から放射状に突き出す複数の吐出側羽根と、各羽根を囲む環状のリング部とを形成している。ポンプ室内に吸入された燃料は、各吸入側羽根の間の吸入側凹所と、各吐出側羽根の間の吐出側凹所とで昇圧される。特許文献1では、吸入側凹所を流れる燃料が吐出側凹所を流れる燃料よりも多くなるように、回転方向の全領域において吸入側凹所の深さが吐出側凹所の深さよりも深くなっている。
特許第4252507号公報
ところで、インペラがポンプ室内の燃料から受ける力によりカバーに押し付けられると、インペラとカバーとの摺動抵抗は増加する。インペラとカバーとの摺動抵抗の増加は、駆動モータの消費電力の増大を招く。そのため、インペラとカバーとの摺動抵抗を可及的に小さくすることが求められている。
本発明者らは、インペラの回転中の様子を解析した結果、インペラのうちDカット穴の平面部中央に対して軸心まわりに所定角度をなす特定箇所がカバーに接近するようにインペラが傾きながら回転していることを突き止めた。そのため、インペラの特定箇所とカバーとの間の摺動抵抗が特に大きいことが分かった。
特許文献1では、インペラの全体がカバーから離れるように各凹所の深さが設定されている。そのため、インペラの傾きが解消されぬままカバーとは反対側のケーシングに押し付けられることに起因して、インペラとケーシングとの摺動抵抗が増加するという別の問題が生じる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動モータの消費電力を低減することができる燃料ポンプを提供することである。
本発明による燃料ポンプは、インペラが流体力増大手段を有することを特徴とする。流体力増大手段は、インペラのうち、特定箇所に対して軸心まわりに180度をなす箇所を反対箇所とすると、反対箇所をカバーとは反対側に押す流体力と比べて特定箇所をカバーとは反対側に押す流体力を大きくするものである。
したがって、特定箇所がカバーに接近するようにインペラが傾くことが抑制される。そのため、本発明によれば、インペラの特定箇所とカバーとの間の摺動抵抗が小さくなり、駆動モータの消費電力を低減することができる。また、インペラの特定箇所とカバーとの局部的な接触が抑制されるので、インペラの摩耗を抑制することができる。
本発明の第1実施形態による燃料ポンプが適用された燃料供給装置の概略構成を説明する図である。 カバーをインペラ側から見た平面図である。 ケーシングをインペラ側から見た平面図である。 インペラを駆動モータ側から見た平面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図2のVII−VII線断面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 比較例による燃料ポンプの断面を示す模式図である。 第1実施形態による燃料ポンプの断面を示す模式図である。 本発明の第2実施形態による燃料ポンプのインペラを駆動モータ側から見た平面図である。 図11のXII−XII線断面図である。 図11のXIII−XIII線断面図である。 本発明の第3実施形態による燃料ポンプのインペラを駆動モータ側から見た平面図である。 図14のXV−XV線断面図である。 図14のXVI−XVI線断面図である。 本発明の第4実施形態による燃料ポンプのインペラを駆動モータ側から見た平面図である。 図17のXVIII−XVIII線断面図である。 図17のXIV−XIV線断面図である。 図17のXX−XX線断面図である。 本発明の第5実施形態による燃料ポンプのインペラを駆動モータ側から見た平面図である。 図21のXXII−XXII線断面図である。 図21のXXIII−XXIII線断面図である。 図21のXXIV−XXIV線断面図である。 本発明の第6実施形態による燃料ポンプのインペラを駆動モータ側から見た平面図である。 図25のXXVI−XXVI線断面図である。 本発明の第7実施形態による燃料ポンプのインペラを駆動モータ側から見た平面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料ポンプが適用された燃料供給装置を図1に示す。燃料供給装置200は、例えば車両等の燃料タンク内に装着されるインタンク式であり、燃料タンク内の燃料をエンジンの燃料噴射装置に供給する。
先ず、燃料供給装置200の概略構成を図1〜図6に基づき説明する。燃料供給装置200は、駆動モータ210および燃料ポンプ10から構成されている。
図1に示すように、駆動モータ210は、永久磁石界磁形の整流子電動機から構成されており、ハウジング211、モータカバー212、マグネット214、215、および電機子216等を備えている。
ハウジング211は、筒状であり、燃料ポンプ10の外郭部材でもある。
モータカバー212は、ハウジング211の一端部内に嵌め入れられた状態で当該ハウジング211がかしめられることにより固定されている。モータカバー212は、ハウジング211内外を連通する吐出ポート213を有している。
マグネット214、215は、界磁を構成しており、ハウジング211の内壁に固定されている。
電機子216は、ハウジング211と同軸上に設けられた「回転軸」としてのシャフト217と、シャフト217に固定されたコア218と、コア218に巻回されたコイル219と、コア218に対してモータカバー212側に設けられた整流子220とを有している。
燃料ポンプ10は、ケーシング15、カバー19、およびインペラ30を備えている。
ケーシング15は、ハウジング211の他端部内に嵌め入れられた筒部16と、筒部16のうち電機子216のコア218側の端部を塞ぐ底部17とを形成している。電機子216のシャフト217は、ケーシング15の底部17の中央に設けられた軸受18により回転可能に支持されている。
カバー19は、円板状であり、ケーシング15の筒部16の開口端部を塞ぐようにハウジング211の他端部内に嵌め入れられ、ハウジング211がかしめられることにより固定されている。カバー19は、ケーシング15との間にポンプ室21を区画形成している。
図1および図2に示すように、カバー19のうちポンプ室21側の内壁22は、回転方向に延びるC字状の溝から構成された昇圧通路23を有している。またカバー19は、昇圧通路23のうち回転方向後方に位置する上流端で軸方向へ貫通する吸入通路24を有している。
図1および図3に示すように、ケーシング15の底部17のうちポンプ室21側の内壁25は、回転方向に延びるC字状の溝から構成された昇圧通路26を有している。またケーシング15の底部17は、昇圧通路26のうち回転方向前方に位置する下流端で軸方向へ貫通する吐出通路27を有している。
図1および図4に示すように、インペラ30は、ボス部31、複数の吸入側羽根33、複数の吐出側羽根34、リング部35、および、複数の突起36を形成している。ボス部31は、ケーシング15外からポンプ室21内に延びるシャフト217に回転伝達可能に嵌合するDカット穴32を有している。本実施形態におけるDカット穴32は、軸心37に垂直な断面形状がD字状の穴である。図4および図5に示すように、各吸入側羽根33は、ボス部31のうちカバー19側から放射状に突き出しており、昇圧通路23に沿って回転方向に並ぶように設けられている。各吐出側羽根34は、ボス部31のうちカバー19とは反対側から放射状に突き出しており、昇圧通路26に沿って回転方向に並ぶように設けられている。
図4に示すように、リング部35は、各羽根33、34を囲むように円環状に形成されている。図5および図6に示すように、各吸入側羽根33の間には、インペラ30のカバー19側の端面38から凹む吸入側凹所39が形成され、また各吐出側羽根34の間には、インペラ30のカバー19とは反対側の端面41から凹む吐出側凹所42が形成されている。図4および図6に示すように、各突起36は、吸入側凹所39と吐出側凹所42とを仕切るようにボス部31から放射状に突き出している。
以上のように構成された燃料供給装置200では、駆動モータ210が作動して燃料ポンプ10のインペラ30が回転すると、図6に示すように、インペラ30の吸入側凹所39の燃料は、吸入側凹所39の径方向外側から昇圧通路23に流入し、昇圧通路23から吸入側凹所39の径方向内側に戻ることにより、吸入側凹所39と昇圧通路23とにまたがる旋回流43となる。インペラ30の吸入側凹所39の燃料は、上述のように旋回しながら昇圧通路23に沿って流れる過程で昇圧される。
インペラ30の吸入側凹所39の燃料は、昇圧されるにしたがって一部が吐出側凹所42に押し出される。吐出側凹所42の燃料も吸入側凹所39の燃料と同様に、吐出側凹所42と昇圧通路26とにまたがる旋回流44となって昇圧通路26に沿って流れる過程で昇圧される。
図7に示すように、昇圧通路26に沿って流れる燃料の一部は、昇圧通路26の下流端を通るとき吐出通路27に流出する。吐出通路27に流出した燃料は、図1に示すように、駆動モータ210のハウジング211内を通ってモータカバー212の吐出ポート213から外部に吐出される。
次に、燃料ポンプ10のインペラ30の特徴構成を説明する。
インペラ30は、射出成形により作られた樹脂部材であり、Dカット穴32の内径がカバー19に近いほど拡大するテーパ状となっている。
図5に示すように、吸入側羽根33および吐出側羽根34は、インペラ30の軸心37(図4参照)に垂直な仮想平面45に対して傾斜している。具体的には、吸入側羽根33は、インペラ30の端面38側の一端部46が軸方向中心側の他端部47よりも回転方向前方に位置するように傾斜している。また、吐出側羽根34は、インペラ30の端面41側の一端部48が軸方向中心側の他端部49よりも回転方向前方に位置するように傾斜している。本実施形態では、吸入側羽根33の仮想平面45に対する傾斜角度α1は、吐出側羽根34の仮想平面45に対する傾斜角度α1と同じである。
吸入側羽根33の一端部46は、インペラ30の軸方向中心で吐出側羽根34の一端部48と接続している。吸入側羽根33の軸方向幅W1は、吐出側羽根34の軸方向幅W1と同じである。図6に示すように、突起36は、インペラ30の軸方向中心に位置している。
図4に示すように、インペラ30のうち、Dカット穴32の平面部中央51に対して軸心37まわりに所定角度θをなす箇所を特定箇所53とし、当該特定箇所53に対して軸心37まわりに180度をなす箇所を反対箇所54とする。本実施形態では、特定箇所53付近には、特定箇所53を中心として回転方向に並ぶ3つの吐出側羽根55が設けられている。
吐出側羽根55は、特許請求の範囲に記載の「特定箇所付近にある吐出側羽根」に相当する。また、吐出側羽根34は、特許請求の範囲に記載の「反対箇所付近にある吐出側羽根」に相当し、吸入側羽根33は、特許請求の範囲に記載の「特定箇所付近にある吸入側羽根」に相当する。図5および図8に示すように、吐出側羽根34の厚みt1は、吸入側羽根33の厚みt1と同じである。そして、吐出側羽根55の厚みt2は、吐出側羽根34の厚みt1および吸入側羽根33の厚みt1よりも厚い。
上述した厚みの違いによって、吐出側羽根55は、特定箇所53付近にある吐出側凹所56の容積を、反対箇所54付近にある吐出側凹所42の容積および特定箇所53付近にある吸入側凹所39の容積と比べて小さくしている。そのため、カバー19とインペラ30の特定箇所53との相対的な回転位相が所定の回転位相であるとき特定箇所53付近にある吐出側凹所56を流れる燃料からインペラ30に作用する力は、カバー19とインペラ30の反対箇所54との相対的な回転位相が上記所定の回転位相であるとき反対箇所54付近にある吐出側凹所42を流れる燃料からインペラ30に作用する力よりも小さくなる。したがって、吐出側羽根55は、カバー19に対する相対回転位相、および、各通路および各凹所の燃料の圧力分布が同じとなる条件下で比較すると、インペラ30の反対箇所54をカバー19とは反対側に押す流体力と比べて特定箇所53をカバー19とは反対側に押す流体力を大きくする流体力増大手段として機能する。
ここで、比較例による燃料ポンプを示すことで、比較例に対する本実施形態の有利な点を明らかにする。
図9に示すように、比較例による燃料ポンプ250は、回転方向全領域で共通の吸入側羽根33および吐出側羽根34を形成するインペラ251を備えている。特定箇所53付近にある吐出側凹所42の容積は、反対箇所54付近にある吐出側凹所42の容積と同じである。そしてインペラ251は、インペラ30と同様にテーパ状のDカット穴32を有している。そのため、インペラ251は、特定箇所53がカバー19に接近するように傾きながら回転する。
一方、第1実施形態では、吐出側羽根55が前述の流体力増大手段として機能する。そのため、図10に示すように第1実施形態においてインペラ30の特定箇所53をカバー19とは反対側に押す流体力F1は、図9に示すように比較例においてインペラ251の反対箇所54をカバー19とは反対側に押す流体力F2に対して大きくなる。したがって、第1実施形態ではインペラ30の傾きが抑制される。
以上説明したように、第1実施形態では、インペラ30の特定箇所53付近にある吐出側羽根55は、反対箇所54をカバー19とは反対側に押す流体力と比べて特定箇所53をカバー19とは反対側に押す流体力を大きくする流体力増大手段として機能する。
したがって、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ30が傾くことが抑制される。そのため、第1実施形態によれば、インペラ30の特定箇所53とカバー19との間の摺動抵抗が小さくなり、駆動モータ210の消費電力を低減することができる。また、インペラ30の特定箇所53とカバー19との局部的な接触が抑制されるので、インペラ30の摩耗を抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による燃料ポンプのインペラを図11〜図13に基づき説明する。
インペラ60の特定箇所53付近には、特定箇所53を中心として回転方向に並ぶ3つの吐出側羽根61および吸入側羽根62が設けられている。吐出側羽根61の長さL2は、吸入側羽根62の長さL3と比べて短く、また反対箇所54付近にある吐出側羽根34の長さL1と比べても短い。そして、吐出側羽根61の軸方向幅W2は、吸入側羽根62の軸方向幅W3と比べて短く、また吐出側羽根34の軸方向幅W1と比べても短い。そのため、吐出側羽根61は、特定箇所53付近にある吐出側凹所63の容積を、反対箇所54付近にある吐出側凹所42の容積および特定箇所53付近にある吸入側凹所64の容積と比べて小さくし、流体力増大手段として機能する。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ60が傾くことが抑制され、駆動モータの消費電力を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による燃料ポンプのインペラを図14〜図16に基づき説明する。
インペラ65の特定箇所53付近には、特定箇所53を中心として回転方向に並ぶ3つの吐出側羽根66が設けられている。吐出側羽根66の長さL4は、特定箇所53付近にある吸入側羽根33の長さL1と比べて短く、また反対箇所54付近にある吐出側羽根34の長さL1と比べても短い。そして、吐出側羽根66の軸方向幅W4は、吸入側羽根33の軸方向幅W1と比べて短く、また吐出側羽根34の軸方向幅W1と比べても短い。そのため、吐出側羽根66は、特定箇所53付近にある吐出側凹所67の容積を、反対箇所54付近にある吐出側凹所42の容積および特定箇所53付近にある吸入側凹所39の容積と比べて小さくし、流体力増大手段として機能する。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ65が傾くことが抑制され、駆動モータの消費電力を低減することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による燃料ポンプのインペラを図17〜図20に基づき説明する。
インペラ70の特定箇所53付近には、特定箇所53を中心として回転方向に並ぶ3つの吐出側羽根71および吸入側羽根72が設けられている。またインペラ70の反対箇所54付近には、反対箇所54を中心として回転方向に並ぶ3つの吐出側羽根73および吸入側羽根74が設けられている。
図18および図19に示すように、吸入側羽根72は、インペラ30の軸方向中心に対してカバー19とは反対側で吐出側羽根71と接続している。特定箇所53に対して軸心37まわりに90度をなす箇所を基準箇所75とすると、吸入側羽根72の軸方向幅W5は、基準箇所75付近にある吸入側羽根33の軸方向幅W1と比べて大きい。また吐出側羽根71の軸方向幅W6は、基準箇所75付近にある吐出側羽根34の軸方向幅W1と比べて小さい。
吐出側羽根71と吸入側羽根72との交角度は、基準箇所75付近にある吐出側羽根34と吸入側羽根33との交差角度と同じである。吐出側羽根71の仮想平面45に対する傾斜角度α2は、吸入側羽根72の仮想平面45に対する傾斜角度α3よりも小さく、また吐出側羽根34の仮想平面45に対する傾斜角度α1よりも小さい。
図18および図20に示すように、吸入側羽根74は、インペラ30の軸方向中心に対してカバー19側で吐出側羽根73と接続している。吸入側羽根74の軸方向幅W7は、吸入側羽根33の軸方向幅W1と比べて小さい。また吐出側羽根73の軸方向幅W8は、吐出側羽根34の軸方向幅W1と比べて大きい。
吐出側羽根73と吸入側羽根74との交角度は、基準箇所75付近にある吐出側羽根34と吸入側羽根33との交差角度と同じである。吐出側羽根73の仮想平面45に対する傾斜角度α3は、吸入側羽根74の仮想平面45に対する傾斜角度α2よりも大きく、また吐出側羽根34の仮想平面45に対する傾斜角度α1よりも大きい。
そのため、吐出側羽根71および吐出側羽根73は、特定箇所53付近にある吐出側凹所76の容積を、反対箇所54付近にある吐出側凹所77の容積および特定箇所53付近にある吸入側凹所78の容積と比べて小さくし、流体力増大手段として機能する。
したがって、第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ70が傾くことが抑制され、駆動モータの消費電力を低減することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による燃料ポンプのインペラを図21〜図24に基づき説明する。
インペラ80の特定箇所53付近にある突起81は、基準箇所75付近にある突起36および反対箇所54付近にある突起82と比べてカバー19とは反対側に位置している。また突起82は、突起36および突起81と比べてカバー19側に位置している。
そのため、突起81および突起82は、特定箇所53付近にある吐出側凹所83の容積を、反対箇所54付近にある吐出側凹所84の容積および特定箇所53付近にある吸入側凹所85の容積と比べて小さくし、流体力増大手段として機能する。
したがって、第5実施形態によれば、第1実施形態と同様に、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ80が傾くことが抑制され、駆動モータの消費電力を低減することができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による燃料ポンプのインペラを図25および図26に基づき説明する。
インペラ88は、特定箇所53にある吸入側凹所39と吐出側凹所42との間に位置する流体受部89を形成している。流体受部89は、吸入側凹所39から吐出側凹所42に流れる流体を受け、インペラ88の特定箇所53をカバー19とは反対側に押す流体力を発生させる。そのため、流体受部89は、反対箇所54をカバー19とは反対側に押す流体力と比べて特定箇所53をカバー19とは反対側に押す流体力を大きくする流体力増大手段として機能する。
したがって、第6実施形態によれば、第1実施形態と同様に、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ88が傾くことが抑制され、駆動モータの消費電力を低減することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態による燃料ポンプのインペラを図27に基づき説明する。
インペラ90では、特定箇所53付近で隣り合う吐出側羽根91の設置間隔は、反対箇所54付近で隣り合う吐出側羽根92の設置間隔よりも狭い。吐出側羽根91は、インペラ90の反対箇所54をカバー19とは反対側に押す流体力と比べて特定箇所53をカバー19とは反対側に押す流体力を大きくする流体力増大手段として機能する。
したがって、第7実施形態によれば、第1実施形態と同様に、特定箇所53がカバー19に接近するようにインペラ90が傾くことが抑制され、駆動モータの消費電力を低減することができる。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、Dカット穴は、複数の平面とそれらをつなぐ複数の曲面とから構成される穴であってもよい。要するに、本発明におけるDカット穴は、回り止めのために少なくとも1つの平面を有する穴であって、複数の平面を有していてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・燃料ポンプ 15・・・ケーシング
19・・・カバー 21・・・ポンプ室
24・・・吸入通路 27・・・吐出通路
30、60、65、70、80、88、90・・・インペラ
31・・・ボス部 32・・・Dカット穴
33、62、72、74・・・吸入側羽根
34、55、61、66、71、73、91、92・・・吐出側羽根
35・・・リング部 37・・・軸心
51・・・平面部中央 53・・・特定箇所
54・・・反対箇所 210・・駆動源
217・・回転軸

Claims (8)

  1. 吐出通路(27)を有するケーシング(15)と、
    前記ケーシングとの間にポンプ室(21)を区画形成し、吸入通路(24)を有するカバー(19)と、
    前記ケーシング外から前記ポンプ室内に延びる駆動源(210)の回転軸(217)に回転伝達可能に嵌合するDカット穴(32)を有するボス部(31)、前記ボス部のうち前記カバー側から放射状に突き出す複数の吸入側羽根(33、62、72、74)、前記ボス部のうち前記カバーとは反対側から放射状に突き出す複数の吐出側羽根(34、55、61、66、71、73、91、92)、および、各前記吸入側羽根および各前記吐出側羽根を囲む環状のリング部(35)を形成しているインペラ(30、60、65、70、80、88、90)と、
    を備え、
    前記インペラのうち、前記Dカット穴の平面部中央(51)に対して軸心(37)まわりに所定角度をなす箇所を特定箇所(53)とし、当該特定箇所に対して軸心まわりに180度をなす箇所を反対箇所(54)とすると、前記インペラは、前記反対箇所を前記カバーとは反対側に押す流体力と比べて前記特定箇所を前記カバーとは反対側に押す流体力を大きくする流体力増大手段(55、61、66、71、73、81、82、89、91)を有することを特徴とする燃料ポンプ(10)。
  2. 前記インペラの前記ボス部と前記リング部との間の空間は、各前記吸入側羽根の間の吸入側凹所(39、64、78、85)、および、各前記吐出側羽根の間の吐出側凹所(42、63、67、76、77、83、84)を含み、
    前記流体力増大手段(55、61、66、71、73、81、82)は、前記特定箇所付近にある前記吐出側凹所の容積を前記反対箇所付近にある前記吐出側凹所の容積と比べて小さくしていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. 前記特定箇所付近にある前記吐出側羽根(55)は、前記反対箇所付近にある前記吐出側羽根(34)と比べて厚みが厚く、前記流体力増大手段として機能することを特徴とする請求項2に記載の燃料ポンプ。
  4. 前記特定箇所付近にある前記吐出側羽根(61、66、71)は、前記反対箇所付近にある前記吐出側羽根と比べて軸方向幅が短く、前記流体力増大手段として機能することを特徴とする請求項2に記載の燃料ポンプ。
  5. 前記特定箇所付近にある前記吐出側羽根(71)は、前記特定箇所付近にある前記吸入側羽根(72)と比べて前記インペラの軸心に垂直な平面(45)に対する傾斜角度が小さいことを特徴とする請求項4に記載の燃料ポンプ。
  6. 前記インペラは、前記吸入側凹所と前記吐出側凹所とを仕切るように前記ボス部から放射状に突き出す複数の突起(81、82)を形成し、
    前記特定箇所付近にある前記突起(81)は、前記反対箇所付近にある前記突起(82)と比べて前記カバーとは反対側に位置し、前記流体力増大手段として機能することを特徴とする請求項2に記載の燃料ポンプ。
  7. 前記インペラの前記ボス部と前記リング部との間の空間は、各前記吸入側羽根の間の吸入側凹所(39)、および、各前記吐出側羽根の間の吐出側凹所(42)を含み、
    前記インペラ(88)は、前記特定箇所付近にある前記吸入側凹所と前記吐出側凹所との間に設けられ前記流体力増大手段として機能する流体受部(89)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  8. 前記特定箇所付近で隣り合う一対または複数対の前記吐出側羽根(91)は、設置間隔が、前記反対箇所付近で隣り合う一対の前記吐出側羽根(92)の設置間隔よりも狭く、前記流体力増大手段として機能することを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
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