JP2014205388A - ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】プルハンドルが引っ張られた際に、アームレストを構成する各部品間が開く変形が抑制される技術の提供。【解決手段】本発明のドアトリム10は、アームレスト12の上面部12aの前側の前側部材20、上面部12bの後側の後側部材30、上方に開口した箱状をなし各部材20,30の間で挟まれるプルハンドルボックス40を備える。各部材20,30の一方は延設部33を有する。ボックス40は前方乃至後方周面部43a,bの何れかから突出する突出部45を有する。突出部45は上下で係止可能な第1面部46、車幅方向で係止可能な第2面部47、車幅方向で係止可能な第3面部48を備える。各部材20,30の他方には、第1面部46の第1係止部46aに係止される第1被係止部24が設けられ、延設部33には、第2面部47の第2係止部47cに係止される第2被係止部34が設けられる。第3係止部48aは、トリム本体部11に係止される。【選択図】図13

Description

本発明は、ドアトリムに関する。
車両用ドアには、車室内の意匠を構成するドアトリムが設けられている。この種のドアトリムは、通常、アームレストやプルハンドル等を備えており、それらの形状等がドアトリムの意匠の一部を担っている。
特許文献1及び2に示されるように、アームレスト内にプルハンドルが配設されているドアトリムが知られている。ドアトリムにおいてアームレストは、車室内側に膨らんだ形をなしており、その膨らんだ部分に、別部品からなるプルハンドルが組み付けられている。なお、特許文献1及び2に記載のプルハンドルは、上方に開口した箱状をなしており、その前方部分に、プルハンドルと共にアームレストに組み付けられるスイッチベースが一体的に設けられている。このようにドアトリムが備えるアームレストは、一般的に、複数の部品が互いに組み付けられたものからなる。
特開2008−284958号公報 特開2008−44423号公報
上記のように、プルハンドルがアームレストに対して別部品として組み付けられていると、例えば、乗員によりプルハンドルが引っ張られた際に、プルハンドルとそれに隣接する他の部品との間が開くようにアームレストが変形(いわゆる、口開き)してしまうことが考えられる。
なお、ドアトリムに対して高い意匠性が要求される場合等においては、アームレストを構成する各部品の形状や、部品同士の組み付け構造が複雑化する傾向がある。このような場合において、プルハンドルが引っ張られると、プルハンドルとそれに隣接する部品との間のみならず、それらの周囲にある部品との間においても、隙間が広がるようにアームレストが変形してしまう虞があった。
本発明の目的は、プルハンドル等の複数の部品が互いに組み付けられてなるアームレストを備えたドアトリムにおいて、プルハンドルが引っ張られた際に、アームレストを構成する各部品の間が開くように変形することが抑制される技術を提供することである。
本発明に係るドアトリムは、車室内側に張り出した形をなすアームレストを備えるドアトリムであって、前記アームレストの上面部のうち、前側を構成する部分を含む前側部材と、前記上面部のうち、後側を構成する部分を含む後側部材と、底面部、前記底面部を囲む周面部、及び上方に開口した開口部を含む箱状をなし、前記開口部が前記上面部に配されるように前記前側部材と前記後側部材との間で挟まれる形で設けられるプルハンドルボックスと、を備え、前記前側部材及び前記後側部材のうち、一方は、前記プルハンドルボックスの車室内側を通りつつ前記プルハンドルボックスを越えるように延び、かつその他方に対して重なる延設部を有し、前記プルハンドルボックスは、前記側面部において前方を向く前方周面部、及び後方を向く後方周面部のうち、前記他方を向くものから外方に突出する突出部を有し、前記突出部は、車両上下方向で係止可能な第1係止部が設けられた第1面部と、前記第1面部の車室内側の端部から延びた形をなし、車幅方向で係止可能な第2係止部が設けられた第2面部と、前記第1面部の車室外側の端部から延びた形をなし、車幅方向で係止可能な第3係止部が設けられた第3面部と、を含み、前記他方には、前記第1係止部に対して重なる形で係止される第1被係止部が設けられ、前記延設部には、前記第2係止部に対して重なる形で係止される第2被係止部が設けられ、前記第3係止部は、前記アームレストが組み付けられるトリム本体部に係止されることを特徴とする。
前記ドアトリムは、プルハンドルボックスにおいて、トリム本体部に係止される部分に、プルハンドルボックス周りの部品である、前側部材及び後側部材に係止する部分を一体的に設けることで、プルハンドルボックスに対する前側部材及び後側部材の両部材の位置ずれが抑えられるため、乗員がプルハンドルボックスに手を掛けて引くこと等に起因する前側部材及び後側部材のプルハンドルボックスに対する口開き変形を防止することができる。
前記ドアトリムにおいて、前記突出部は、前記第2面部及び前記第3面部が前記第1面部の両端部から同方向に延び、U字状をなす形で前記周面部から突出しているものであってもよい。
前記ドアトリムでは、プルハンドルボックスの突出部の剛性を確保することができ、乗員がプルハンドルボックスに手を掛けて引くこと等に起因して、突出部に応力が集中しても、その変形を抑えることができる。
前記ドアトリムにおいて、前記延設部は、前記他方との間で係止可能な第4係止部を有し、前記第2面部は、前記第3面部と対向する対向面部と、その対向面部から延び、前記第2係止部が前記第3係止部に対して車両前後方向にずれ、かつ前記対向面部に対して車室内側に配置された係止面部とを有し、前記第4係止部は、前記側面部、前記対向面部及び前記係止面部で区画される空間部に収容されるものであってもよい。
前記ドアトリムでは、前側部材及び後側部材を互いに係止することができるとともに、その位置をプルハンドルボックスの外側に形成される空間部に収容する形態とすることで、前側部材及び後側部材の口開き変形を抑えることができる。
前記ドアトリムにおいて、前記第2係止部は、前記第2被係止部との間で前記ドアトリム本体部を挟持するものであってもよい。
前記ドアトリムでは、第2係止部が第2被係止部との間でドアトリム本体部を挟持することにより、第2係止部及び第2被係止部がドアトリム本体部に対して固定されることになる。その結果、第2係止部及び第2被係止部の係止が更に強固となり、更に、前側部材及び後側部材のプルハンドルボックスに対する口開き変形や、前側部材及び後側部材の口開き変形を防止することができる。
本発明によれば、プルハンドル等の複数の部品が互いに組み付けられてなるアームレストを備えたドアトリムにおいて、プルハンドルが引っ張られた際に、アームレストを構成する各部品の間が開くように変形することが抑制される技術を提供できる。
本発明の一実施形態に係るドアトリムの説明図 アームレストの上面図 スイッチベースの上面図 スイッチベースの裏面図 アームレスト後側部材の上面図 車室外側から見たアームレスト後側部材の側面図 プルハンドルボックスの上面図 車室外側から見たプルハンドルボックスの側面図 プルハンドルボックスの斜視図 車室外側から見たロアボードの斜視図 ロアボードが備える固定部及び取付ボス部の拡大図 突出部付近において、プルハンドルボックス、スイッチベース、アームレスト後側部材及びロアボードが互いに組み付けられている状態が示される説明図 図12に示される組み付け状態からロアボードが取り外された状態が示される説明図 図12に示される組み付け状態からスイッチベースが取り外された状態が示される説明図 図14のA−A線断面図
<実施形態1>
本発明の一実施形態を、図1〜図15を参照しつつ説明する。本実施形態では、車両用ドアの車室内側に設けられるドアトリムを例示する。図1は、本発明の一実施形態に係るドアトリム10の説明図である。図1には、車室内側(車室側)から見た状態のドアトリム10が示されている。つまり、図1には、ドアトリム10の表面(意匠面)10a側が示されている。なお、図1の左側が車両前方に対応し、その右側が車両後方に対応している。また、図1の上下方向が、車両(車室)上下方向に対応している。また、各図中において、方向を示す矢印が適宜、示されている。「上」と示される矢印は、車両(車室)上方を表し、「前」と示される矢印は、車両前方を表す。また、「内」と示される矢印は、車室内側を表し、「外」と示される矢印は、車室外側を表す。
ドアトリム10は、車両用ドアの車室内側部分を構成するものであり、車両用ドアが備える図示されないドアパネル(ボデーパネル)に対して車室内側から取り付けられる。ドアトリム10は、図1に示されるように、ドアトリム本体部11と、このドアトリム本体部11に組み付けられるアームレスト12とを備えている。
ドアトリム本体部11は、全体的には、概ね平面的に広がった板状をなしており、ドアトリム10の大部分を構成する。ドアトリム本体部11は、例えば、熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン)等の合成樹脂材料の成形品によって構成されている。なお、ドアトリム本体部11を構成する材質としては、合成樹脂材料に限られず、例えば、植物繊維(例えば、ケナフ)と合成樹脂とを混合した混合材料等が用いられてもよい。
ドアトリム本体部11は、複数の部品が互いに組み付けられたものからなる。ドアトリム本体部11を構成する各部品としては、主として、ドアトリム本体部11の下部を構成するロアボード13、ドアトリム本体部11の上部を構成するアッパーボード14、及びアッパーボード14の下端に組み付けられるオーナメントボード15等が挙げられる。
なお、ロアボード13の前方側には、スピーカーグリル13aが設けられている。また、アッパーボード14には、インサイドドアハンドル14aが車室側に露出する形で嵌め込まれている。そして、ドアトリム本体部11の略中央部分には、アームレスト12を取り付けるための開口状のスペース(不図示)が確保されている。
ドアトリム本体部11を構成する各部品には、必要に応じて、表面を覆う形で、表皮材が貼り付けられていてもよい。表皮材としては、例えば、織物、編物、不織布等の布帛や、天然皮革、合成皮革等の皮革が用いられる。
アームレスト12は、全体的には、ドアトリム10のドアトリム本体部11から車室内側に膨らむように張り出した形をなしている。また、アームレスト12は、ドアトリム10の略中央部分において、車両前後方向に沿って延びた形をなしており、ドアトリム本体部11に対して組み付けられている。
アームレスト12は、複数の部品が互いに組み付けられたものからなる。アームレスト12を構成する各部品としては、主として、スイッチベース(前側部材の一例)20、アームレスト後側部材(後側部材の一例)30、プルハンドルボックス40、アームレスト前方側壁部材50等が挙げられる。なお、アームレスト12を構成するこれらの部品は、上述したドアトリム本体部11と同様、熱可塑性樹脂(例えば、ポリプロピレン)等の合成樹脂材料の成形品等から形成される。なお、アームレスト12を構成する各部品についても、必要に応じて、表皮材が貼り付けられていてもよい。
スイッチベース20は、ウインドウガラスの昇降用スイッチ等のスイッチ操作部(不図示)が取り付けられる部材である。図2は、アームレスト12の上面図である。スイッチベース20は、図1及び図2に示されるように、車両前後方向に延びたアームレスト12の上面部12aのうち、前側の部分を構成するものである。なお、アームレスト12は、ロアボード13の上端部に取り付けられる加飾用のアームレスト前方側壁部材50や、オーナメントボード15の下端部等に対して取り付けられる。
また、スイッチベース20は、後述するように、アームレスト12を構成する部品のうち、プルハンドルボックス40と、アームレスト後側部材30とに対して、それぞれ固定される。
図3は、スイッチベース20の上面図であり、図4は、スイッチベース20の裏面図である。スイッチベース20は、車両前後方向に延びた概ね板状をなしており、表面20a側が、若干、車両後方に傾斜しつつ車室上方を向く形となっている。スイッチベース20の前方部分21は、概ね、車両前方を向く形でアームレスト12の前方部分に配されている。スイッチベース12の中央部分22は、スイッチ操作部取付部22aを備えている。
スイッチベース20の後方部分23は、プルハンドルボックス40の一部(前方部分)に対して上方から覆い被さる形で、プルハンドルボックス40に接続される部分となっている。後方部分23の裏面20b側には、スイッチベース20とプルハンドルボックス40とを接続(固定)するために利用される突部(第1被係止部)24が設けられている。また、後方部分23は、アームレスト後側部材30に対しても接続(固定)される部分となっている。そのため、後方部分23の裏面20b側には、スイッチベース20とアームレスト後側部材30とを接続するために利用される十字状をなした突部(第4被係止部)25が設けられている。なお、図3及び図4に示されるように、アームレスト後側部材30との接続用の突部25は、プルハンドルボックス40との接続用の突部24よりも車室内側に配される形となっている。
スイッチベース20の周縁部26のうち、車室内側を向きつつ後方に配される部分には、アームレスト後側部材30の前端部分(後述の延設部33)の形状に倣い、かつ前記前端部分と接触する接触縁部26aが設けられている。また、スイッチベース20の周縁部26のうち、車両後方を向く後端部分26bは、プルハンドルボックス40の開口部を囲む部分の一部となっている。
なお、スイッチベース20の裏面20b側には、スイッチベース20がアームレスト前方側壁部材50やオーナメントボード15等に対して取り付けられる際に利用される突状の取付部27が複数個設けられている。
アームレスト後側部材30は、図1に示されるように、主として、プルハンドルボックス40の後方に配され、アームレスト12の後側の部分を構成する。また、アームレスト後側部材30は、アームレスト12の上面部12aのうち、後側の部分を構成している。アームレスト後側部材30は、ドアトリム10において、ロアボード13、アッパーボード14、トリムボード15等によって周りが囲まれており、これらに対して取り付けられている。
また、アームレスト後側部材30は、後述するように、アームレスト12を構成する部品のうち、プルハンドルボックス40と、スイッチベース20とに対してそれぞれ固定される。
図5は、アームレスト後側部材30の上面図であり、図6は、車室外側から見たアームレスト後側部材30の側面図である。なお、アームレスト後側部材30において、車室内側を向く面を表面30aとし、その反対面を裏面30bとする。アームレスト後側部材30は、プルハンドルボックス40の後方に配される本体部31と、本体部31から上方に向かって立ち上がったオーナメント部32と、本体部31から前方に向かって延びた延設部33とを備えている。
本体部31は、車両前後方向に延びた形をなしている。オーナメント部32は、本体部30の車室外側の側縁部から上方に向かって延びた板状をなしている。オーナメント部32は、ドアトリム10において、オーナメントボード15の後方に配される部分となっている。
延設部33は、本体部31の前端のうち、車室内側寄りの部分に設けられている。延設部33は、本体部31からプルハンドルボックス10の車室内側を通りつつ、プルハンドルボックスを越えるように延びた形をなしている。つまり、本体部31は、車両前後方向に延びた長手状をなしている。そして、延設部33の前端部分(アームレスト後側部材30の前端部分)は、上述したスイッチベース20の後方部分23に対して、車室外側から重なるような形をなしている。
また、延設部33は、プルハンドルボックス40に対して固定される部分となっており、アームレスト後側部材30とプルハンドルボックス40とを固定するために利用される取付ボス部(第2被係止部)34を備えている。なお、取付ボス部34は、後述するようにロアボード13に対しても固定される。取付ボス部34は、略円筒状をなした中心部34aと、中心部34aの周囲に設けられ、かつ中心部34aよりも短く奥まった状態で設けられた板状(リブ状)の当接部34bとを備えている。当接部34bは、ロアボード13が備える固定部(後述)に対して当接される部分となっている。
また、延設部33は、スイッチベース20に対して固定される部分となっている。延設部33は、アームレスト後側部材30とプルハンドルボックス40とを互いに固定するために利用される係止枠部(第4係止部)35を備えている。係止枠部35は、内側に孔部35aを含んでいる。係止枠部35は、延設部33の周縁から外側に延びた扁平な形状をなしている。なお、係止枠部35は、延設部33に接続する根元部分において、車両前後方向に延び、かつ孔部35aよりも車室内側に配される凸条部35bを備えている。
アームレスト後側部材30の周縁部36のうち、本体部31の前方部分から延設部33の車室外側の部分に亘って延びた部分(以下、外側周縁部36a)には、プルハンドルボックス40の開口部を囲む部分となっている。なお、外側周縁部36aよりも車両前方側の周縁部36に、係止枠部35が設けられている。また、その係止枠部35よりも車両前方側に、取付ボス部34が設けられている。
また、延設部33の前方部分33aは、上述したスイッチベース20が備える接触縁部26aに対して接触する部分となっている。
なお、アームレスト後側部材30の裏面30b側には、アームレスト後側部材30がトリム本体部11に対して取り付けられる際に利用される取付ボス部37が複数個設けられている。
プルハンドルボックス40は、車両用ドアの開閉動作の際に、乗員から直接、力が加えられる部分であり、車両前後方向においてアームレスト12の略中央に配されている。プルハンドルボックス40は、全体的には、上方に開口した箱状をなしており、開口部分が上面部12aに配される形で、スイッチベース20とアームレスト後側部材30との間で挟まれている。このようなプルハンドルボックス40は、トリム本体部11のロアボード13等に対して取り付けられる。また、プルハンドルボックス40は、アームレスト12を構成する部品のうち、スイッチベース20と、アームレスト後側部材30とに対してそれぞれ固定される。
図7は、プルハンドルボックス40の上面図であり、図8は、車室外側から見たプルハンドルボックス40の側面図であり、図9は、プルハンドルボックス40の斜視図である。
プルハンドルボックス40は、上方に開口した箱状本体部41を備えている。箱状本体部41は、主として、底面部42と、底面部42を囲むように底面部42の周縁に立設された周壁部43と、周壁部43の上方に配される開口端44とを備えている。箱状本体部41は、上方に開口したポケット状をなしており、車両用ドアの開閉時等において、乗員が車両用ドアを操作する際に、開口端44から内側に乗員の手等が挿入される。
なお、周壁部43は、車両前方側を向く前方周壁部43a、車両後方側を向く後方周壁部43b、車室内側を向く内側周壁部43c、及び車室外側を向く外側周壁部43dからなる。また、開口端44の車室内側には、アームレスト後側部材30の延設部33が載せられる板状のフランジ部44aが設けられている。
プルハンドルボックス40は、箱状本体部41の前方周壁部43aから車両前方に向かう形で外方に突出する突出部45を備えている。突出部45は、プルハンドルボックス40に対して一体的に形成されている。プルハンドルボックス40は、突出部45を利用して、プルハンドルボックス40の前方にあるスイッチベース20や、プルハンドルボックス40の後方に本体部31があるアームレスト後側部材30に対して固定される。
突出部45は、前方周壁部43aから車両前方に向かって延びた第1面部46と、第1面部46の車室内側の端部46bから車室内側に延びた第2面部47と、第1面部46の車室側の端部46cから車室外側に延びた第3面部48とを備えている。第1面部46、第2面部47、及び第3面部48は、互いに連なっており一体的に形成されている。
第1面部46は、概ね板状をなしており、その厚み方向が車両上下方向に対応する形で車両前方に向かって前方周壁部43aに延設されている。第1面部46は、厚み方向(車両上下方向)に貫通する孔状の開口部を内側に含む開口縁(第1係止部)46aを備えている。この開口縁46aは、スイッチベース20が備える突部(第1被係止部)24に対して、車両上下方向で互いに重なる形で係止可能となっている。具体的には、開口縁46a内に突部24が車両上方から挿し込まれることにより、開口縁46aと突部24とが互いに係止される。その結果、開口縁46aと突部24とは、互いに車両上下方向及び車幅方向等における動きが規制された状態となる。
第2面部47は、全体的には、第1面部46の車室内側の端部46bから、車両前方に寄りつつ、車室内側に斜めに延びた形状をなしている。第2面部47は、大きく分けると2つの部分からなる。具体的には、第2面部47は、第1面部46の端部46bから下方に向かって延びつつ、車幅方向において第3面部48と対向する板状の部分を含む対向面部47aと、この対向面部47aから車両前方に寄りつつ、車室内側に斜めに延びる板状係止面部47bとからなる。
第2面部47の対向面部47aは、車両後方側が前方周壁部43aに対して接続されている。つまり、対向面部47aは、前方周壁部43aから車両前方に向かって延びた形にもなっている。
第2面部47の係止面部47bは、厚み方向(車幅方向)に貫通する孔状の開口部を内側に含む開口縁(第2係止部)47cを備えている。この開口縁47cは、アームレスト後側部材30の延設部33に設けられている取付ボス部(第2被係止部)34に対して、車幅方向で互いに重なる形で係止可能となっている。具体的には、開口縁47c内に取付ボス部34の先端が車室内側から挿し込まれることにより、開口縁47cと取付ボス部34とが互いに係止される。その結果、開口縁47cと取付ボス部34とは、互いに車幅方向及び車両上下方向等における動きが規制された状態となる。なお、後述するように、開口縁47cと、取付ボス部34との間には、ロアボード13が備える固定部131が挟まれる。また、第2面部47の係止面部47bは、図7〜図9に示されるように、第1面部46や第3面部48よりも車両前方側に配されている。
第3面部48は、第1面部46の車室外側の端部46cから、下方に延びた板状をなしている。第3面部48は、厚み方向(車幅方向)に貫通する孔状の開口部を内側に含む開口縁(第3係止部)48aを備えている。この開口縁48aは、ロアボード13が備える後述の取付ボス部132に対して、車幅方向で互いに重なる形で係止可能となっている。具体的には、開口縁48a内に取付ボス部132の先端が、車両内側から挿し込まれることにより、開口縁48aと取付ボス部132とが互いに係止される。その結果、開口縁48aと取付ボス部132とは、互いに車幅方向及び車両上下方向等における動きが規制された状態となる。なお、第3面部48は、車両後方側が前方周壁部43aに対して接続されている。つまり、第3面部48は、前方周壁部43aから車両前方に向かって延びた形にもなっている。
突出部45において、第2面部47(対向面部47a)と、第3面部48とは、第1面部46の両端部46b,46cから同じ方向(下方)に延びている。そして、第1面部46、第2面部47(対向面部47a)及び第3面部48は、前方周壁部43aから車両前方に向かって突出した形をなしている。このような突出部45は、車両前方から見た際、略U字状をなしている。このような形状をなした突出部45は、剛性が確保され、剛性に優れている。その結果、乗員がプルハンドルボックス40に手を掛けて引くこと等に起因して、突出部45に応力が集中しても、剛性により、その変形を抑えることができる。
また、プルハンドルボックス40が備える前方周壁部43a、対向面部47a及び係止面部47bによって区画される空間部S(図7及び図9参照)には、アームレスト後側部材30の延設部33に設けられている係止枠部(第4係止部)35が収容される。この空間部Sに収容された状態で、係止枠部35は、スイッチベース20に設けられている突部(第4被係止部)25に対して係止される。
プルハンドルボックス40は、その他に、後方周壁部43bから車両後方に向かって延びる板片状の固定部49Aを備えている。この固定部49Aは、厚み方向に貫通する孔状の開口部を内側に含む開口縁49Aaを備えている。固定部49Aの開口縁49Aaは、概ね車幅方向を向く形となっている。この固定部49Aは、アームレスト後側部材30が備えている取付ボス部37やオーナメントボード15が備える固定部(不図示)に対して取り付けられて固定される。
また、プルハンドルボックス40の箱状本体部41のうち、外側周壁部43dの上部には、それぞれ固定部49B及び固定部49Cが設けられている。固定部49B及び固定部49Cは、共に外側周壁部43dに一体的に形成されている。固定部49Bは、車両前方側に配され、固定部49Cは、車両後方側に配されている。固定部49B及び固定部49Cは、それぞれ外側周壁部43dの厚み方向(車幅方向)に貫通する孔状の開口部を内側に含む開口縁49Ba及び開口縁49Caを備えている。これらの固定部49B及び固定部49Cは、車両用ドアのドアパネル(ボデーパネル)に対して取り付けられて固定される部分となっている。
また、外側周壁部43dの下端には、固定部49Dが設けられている。固定部49Dは、全体的には、外側周壁部43dの下端から下方に延びた板片状をなしている。固定部49Dは、車両前後方向において、固定部49Bと固定部49Cとの間に配される形となっている。固定部49Dは、厚み方向(車幅方向)に貫通する孔状の開口部を内側に含む開口縁49Daを備えている。この固定部49Dは、トリム本体部11のロアボード13に対して取り付けられて固定される部分となっている。
また、外側周壁部43dの上部には、車室外側に向かって突出した略円筒状の取付ボス部49Eが設けられている。取付ボス部49Eは、車両前後方向において、上述した固定部49Bと固定部49Cとの間に配される形となっている。取付ボス部49Eは、トリム本体部11のオーナメントボード15に対して取り付けられて固定される部分となっている。
アームレスト12を構成する各部品のうち、アームレスト後側部材30及びプルハンドルボックス40については、トリム本体部11を構成するロアボード13に対して直接、固定される。ロアボード13は、ドアパネル(ボデーパネル)に対して固定されるため、アームレスト後側部材30及びプルハンドルボックス40は、ロアボード13に固定されることによって、それらの係止が更に安定化する。ここで、図10及び図11を参照しつつ、ロアボード13について説明する。
図10は、車室外側から見たロアボード13の斜視図である。ロアボード13は、車両前後方向及び上下方向にそれぞれ広がった概ね板状をなしている。ロアボード13の上端縁130は、車両前後方向に延びた形をなしている。そして、上端縁130の略中央に、アームレスト後側部材30及びプルハンドルボックス40に対して直接、固定される固定部131が設けられている。また、上端縁130のうち、固定部131の後方には、プルハンドルボックス40に対して直接、固定される取付ボス部132が設けられている。
図11は、ロアボード13が備える固定部131及び取付ボス部132の拡大図である。固定部131は、全体的には、扁平な板片状をなしており、厚み方向(略車幅方向)に貫通する孔状の開口を内側に含む開口縁131aを備えている。固定部131は、アームレスト後側部材30の延設部33が備える取付ボス部(第2被係止部)34と、プルハンドルボックス40における突出部45の第2面部47(係止面部47b)が備える開口縁(第2係止部)47cとの間で挟み付けられた状態で、取付ボス部47及び開口縁47cに対してそれぞれ係止される。
取付ボス部132は、ロアボード13の裏面(車室外側を向く面)から車室外側に向かって延びた略円筒状をなしている。取付ボス部132は、プルハンドルボックス40の第3面部48が備える開口縁48aに対して、車室内側から車室外側に向かって挿し込まれる。つまり、取付ボス部132が設けられている上端縁130が、略U字状をなした突出部45の内側に嵌った状態で、取付ボス部132が開口縁48aに対して、車室内側から車室外側に向かって挿し込まれる。その結果、取付ボス部132と、第3面部48の開口縁48aとは、車幅方向において互いに重なりつつ係止される。なお、取付ボス部132と第3面部48の開口縁48aとは、図示されないビスを利用して互いに締め付けられている。
なお、図10に示されるように、上端縁130は、二股に分かれており、それらの上端縁130(130a,130b)は、間に空間が形成されるように互いに略平行に配されている。固定部131は、車室内側にある一方の上端縁130a(130)に配され、取付ボス部132は、車室外側にある他方の上端縁130b(130)に配されている。そのため、固定部131と取付ボス部132とは、車幅方向において、互いに位置がずれており、固定部131が取付ボス部132よりも車室内側に配される形となっている。図11において、取付ボス部132は、固定部131よりも紙面手前側に示されている。なお、上端縁130(130a,130b)上には、前記空間を覆うように加飾用のアームレスト前方側壁部材50が載せられ、更にそのアームレスト前方側壁部材50上に、スイッチベース20が載せられることになる。
ロアボード13の裏面側には、周縁に沿って複数個のクリップ座133が設けられている。クリップ座133は、ドアトリム10がドアパネルに対して取り付けられる際に利用される弾性変形可能な突起状のクリップ(不図示)を保持するものである。また、ロアボード13の裏面側には、ロアボード13以外のトリム本体部11等に対して取り付けられる際に利用される取付ボス部134が複数個立設されている。また、ロアボード13の裏面側において、取付ボス部132よりも後方かつ下方の個所には、プルハンドルボックス40の外側周壁部43dの下端にある固定部49Dに対して係止される取付ボス部135が立設されている。
次いで、アームレスト12を構成するスイッチベース20、アームレスト後側部材30及びプルハンドルボックス40が、互いに組み付けられると共に、ロアボード13等のトリム本体部11に対しても組み付けられる状態を、図12〜図15を参照しつつ説明する。
図12は、突出部45付近において、プルハンドルボックス40、スイッチベース20、アームレスト後側部材30及びロアボード13が互いに組み付けられている状態が示される説明図である。図12に示されるように、アームレスト12を構成するプルハンドルボックス40、スイッチベース20及びアームレスト後側部材30は、プルハンドルボックス40の突出部45を介して互いに固定されている。また、突出部45においてプルハンドルボックス40とロアボード13とが互いに固定されている。そして、突出部45付近において、アームレスト後側部材30とスイッチベース20とが互いに固定されている。
(プルハンドルボックス40とスイッチベース20との間の固定)
図13は、図12に示される組み付け状態からロアボード13が取り外された状態が示される説明図である。なお、説明の便宜上、図13において、突出部45等が透過された状態で示されている。図13に示されるように、プルハンドルボックス40とスイッチベース20とは、互いに固定されている。具体的には、突出部45の第1面部46に設けられた開口縁(第1係止部)46aと、後方部分23の裏面20b側に設けられた突部(第1被係止部)24とが互いに係止されることによって、プルハンドルボックス40とスイッチベース20とが互いに固定されている。
(プルハンドルボックス40とアームレスト後側部材20とロアボード13との間の固定)
図14は、図12に示される組み付け状態からスイッチベース20が取り外された状態が示される説明図であり、図15は、図14のA−A線断面図である。図14及び図15に示されるように、プルハンドルボックス40と、アームレスト後側部材50と、ロアボード13とは、互いに固定されている。具体的には、突出部45の第2面部47(係止面部47b)に設けられた開口縁(第2係止部)47cと、延設部33に設けられた取付ボス部34の当接部34bとの間で、ロアボード13の固定部131が挟まれつつ、取付ボス部34の中心部34aの先端が、固定部131の開口縁131a内及び第2面部47の開口縁(第2係止部)47c内に挿し込まれた状態で、取付ボス部34と、固定部131の開口縁131aと、第2面部47の開口縁47cとが互いに係止される。なお、取付ボス部34の先端には、ビス60Cが螺着されており、このビス60Cによって締め付けられることにより、取付ボス部34と、固定部131の開口縁131aと、第2面部47の開口縁47cとが互い固定される。
このように、プルハンドルボックス40の開口縁(第2係止部)47cと、アームレスト後側部材30の取付ボス部(第2被係止部)34とは、トリム本体部11を構成するロアボード13の固定部131を挟み付ける形で、互いに係止されている。したがって、プルハンドルボックス40の開口縁(第2係止部)47cと、アームレスト後側部材30の取付ボス部(第2被係止部)34とは、互いの相対的な位置関係が固定されるのみならず、トリム本体部11(ロアボード13)に対する相対的な位置関係も固定されることになる。
(プルハンドルボックス40とロアボード13との間の固定)
図12及び図14に示されるように、プルハンドルボックス40と、ロアボード13とは、互いに固定されている。具体的には、突出部45の第3面部48に設けられた開口縁(第3係止部)48aと、ロアボード13の上端縁130の裏面から車室外側に向かって延びた取付ボス部(第3被係止部)132に対して、車幅方向で重なる形で係止されることによって、プルハンドルボックス40と、ロアボード13とが互いに固定される。上述したように、取付ボス部132は、開口縁48aに対して、車室内側から車室外側に向かって挿し込まれる。その際、取付ボス部132が設けられている上端縁130が、略U字状をなした突出部45の内側に嵌った状態となっている。そして、取付ボス部132の先端には、ビス60Aが螺着されており、このビス60Aの締め付けにより、第3面部48の開口縁48aと取付ボス部132とが互いに固定されている。その際、開口縁48aと取付ボス部132とは、互いに車幅方向及び車両上下方向等における動きが規制されている。
(アームレスト後側部材30とスイッチベース20との間の固定)
アームレスト後側部材30の本体部31は、プルハンドルボックス40の後方に配されているものの、延設部33は、プルハンドルボックス40の車室内側を通りつつプルハンドルボックス40を越えるように延びた形をなしている(図2等参照)。そのため、アームレスト後側部材30は、延設部33に設けられた係止枠部(第4係止部)35を利用して、プルハンドルボックス40の前方に配されているスイッチベース20に固定される。具体的には、図13及び図14に示されるように、固定枠部35の内側にある孔部35aに、後方部分24の裏面20b側に設けられている突部(第4被係止部)25が上方から挿し込まれることにより、固定枠部35と突部25とが互いに車両上下方向で重なる形で係止される。このように、固定枠部35と突部25とが互いに係止されることにより、固定枠部35と突部25が、互いに車両上下方向及び車幅方向等における動きが規制され、互いに固定される。なお、固定枠部35の車室内側には、車両前後方向に延びた凸条部35bが設けられており、この凸条部35bは、主として、固定枠部35内に上方から挿し込まれている突部25が、延設部33側(車室外側)に移動することを抑制している。
このように、アームレスト後側部材30とスイッチベース20とは、互いに直接、固定されている。したがって、アームレスト後側部材30の延設部33(固定枠部35)と、スイッチベース20の後方部分24(突部25)との相対的な位置関係が固定されることになる。その結果、プルハンドルボックス40が引っ張られた際に、アームレスト後側部材30とスイッチベース20との間が開くことが抑制される。
なお、実際に、上述したアームレスト12を構成する各部品と、トリム本体部11を構成するロアボード13とが組み付けられる手順としては、先ず、ロアボード13に対するアームレスト後側部材30の組み付けが行われ、次いで、それらに対して、プルハンドルボックス40とスイッチベース20との組み付けが行われる。
また、図12及び図13に示されるように、スイッチベース20の裏面側には、下方に延びた板状の支持部28が設けられている。この支持部28の下端には、凹状の切り欠き部28aが設けられている。スイッチベース30がロアボード13に対して組み付けられた際に、切り欠き部28a内に、ロアボード13に設けられた略円筒状の取付ボス部134の周面が挿入される形となる。このようにして、スイッチベース30は、適宜、ロアボード30に対して、組み付けられている。なお、この切り欠き部28a内に挿入される取付ボス部134の先端には、最終的に、ビス60Bが螺着され、取付ボス部134がオーナメントボード15の固定部(不図示)に対して係止される。
また、ドアトリム10に設けられている各種の取付ボス部は、適宜、ビス締めによって、相手側の部材に対して係止される。
トリム本体部11とアームレスト12とが互いに組み付けられて、最終的に、図1に示されるような、ドアトリム10となる。なお、ドアトリム10は、ドアパネルの車室内側に対して、クリップ座133等で保持されたクリップ(不図示)等を利用して固定される。
以上のような構成を備える本実施形態のドアトリム10は、車両用ドアに組み付けられた状態で利用される。そして、車両用ドアが閉められる際に、乗員により、プルハンドルボックス40が車室内側に向かって引っ張られることになる。すると、プルハンドルボックス40に対して、車室内側に引っ張られる力が加えられることになる。また、それとともに、プルハンドルボックス40に固定されている周囲の部品に対しても力が伝達されることになる。
本実施形態のドアトリム10は、例えば、図12に示されるように、プルハンドルボックス40に力が加えられていない状態において、スイッチベース20の周縁部26の後端部分26bと、プルハンドルボックス40の前方側の開口端44とが上下方向で重なった状態で隣接している。プルハンドルボックス40は、トリム本体部11(ロアボード13)に固定されている突出部45を介してスイッチベース20を固定しているため、プルハンドボックス40が車室内側に引っ張られても、スイッチベース20が車室内側に移動することが防止される。その結果、後端部分26bと開口端44との間X1が広がること(つまり、口開き変形が発生すること)が防止される。
また、本実施形態のドアトリム10は、例えば、図12に示されるように、プルハンドルボックス40に力が加えられていない状態では、アームレスト後側部材30の延設部33と、スイッチベース20の後方部分23とが隣接している。より具体的には、延設部33の前方部分33aと、後方部分23の接触縁部26aとが互いに隙間なく密着する形で隣接している。上述したように、プルハンドルボックス40の突出部45に対して固定されているスイッチベース20と、同じく突出部45に対して固定されているアームレスト後側部材30とが、更に、互いに係止枠部(第4係止部)35と突部(第4被係止部)25との係止により固定されているため、プルハンドボックス40が車室内側に引っ張られても、前方部分33aと接触縁部26aとの間X2(特に、車室内側に面する部分)が、広がること(つまり、口開き変形が発生すること)が防止される。このように、アームレスト後側部材30とスイッチベース20とが互いに直接、固定されることによって、それらの間X2に口開き変形が発生することが防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、アームレスト後側部材に延設部が設けられており、プルハンドルボックスの前方周壁部に突出部が設けられる構成であったが、本発明はこれに限られない。例えば、他の実施形態においては、スイッチベースに延設部が設けられ、その延設部がプルハンドルボックスを越えて車両後方に延びるものであってもよい。その場合、延設部が、アームレスト後側部材に対して隣接し、プルハンドルボックスの後方周壁部に突出部が設けられることになる。
(2)上記実施形態では、プルハンドルボックスの前方に配される前側部材が、スイッチベースであったが、他の実施形態においては、プルハンドルボックスの前方に配されるアームレストを構成する他の部材であってもよい。
(3)上記実施形態では、プルハンドルボックスの後方に配される後側部材が、アームレスト後側部材であったが、他の実施形態においては、プルハンドルボックスの後方に配されるアームレストを構成する他の部材であってもよい。
(4)上記実施形態では、第1係止部が開口縁であり、第1被係止部がその開口縁内に挿し込まれる突部24であったが、本発明における第1係止部と第1被係止との係止構造は、これらに限られない。例えば、第1係止部が突部からなり、第1被係止部がその突部が挿入される開口縁からなるものであってもよい。つまり、第1係止部と第2被係止部との係止構造は、互いに係止可能であり、かつ本発明の目的を達成できるものであれば、特に制限はない。また、第2係止部と第2被係止部との係止構造、第3係止部と第3被係止部との係止構造、第4係止部と第4被係止部との係止構造についても、同様、上記実施形態で示された内容に限られず、互いに係止可能であり、かつ本発明の目的を達成できるものであれば、特に制限はない。
(5)上記実施形態では、アームレストを構成する部品のうち、スイッチベース、アームレスト後側部材等が、最も車室内側に配される構成となっていたが、他の実施形態においては、本発明の目的を達成できる範囲において、更に、車室内側に加飾部材等が配される構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、プルハンドルボックスの突出部の第3面部が、開口縁(第3係止部)を利用してロアボード(トリム本体部)の固定部に係止(固定)される構成であった。他の実施形態においては、突出部の第3面部が、開口縁(第3係止部)を利用して、直接、ボデーパネル(ドアパネル)に対して係止(固定)される構成であってもよい。つまり、プルハンドルボックスが備える突出部の第3面部(第3係止部)は、ボデーパネル(ドアパネル)に対して、直接的、又は間接的に、係止(固定)されるものであってもよい。
10…ドアトリム、11…トリム本体部、12…アームレスト、13…ロアボード、14…アッパーボード、15…オーナメントボード、20…スイッチベース、21…スイッチベースの前方部分、22…スイッチベースの中央部分、23…スイッチベースの後方部分、24…突部(第1被係止部)、25…突部(第4被係止部)、26…スイッチベースの周縁部、26a…接触縁部、27…取付部、30…アームレスト後側部材、31…本体部、32…オーナメント部、33…延設部、34…取付ボス部(第2被係止部)、35…係止枠部(第4係止部)、36…アームレスト後側部材の周縁部、37…取付ボス部、40…プルハンドルボックス、41…箱状本体部、42…底面部、43…周壁部、43a…前方周壁部、43b…後方周壁部、44…開口端、45…突出部、46…第1面部、46a…開口縁(第1係止部)、47…第2面部、47a…対向面部、47b…係止面部、47c…開口縁(第2係止部)、48…第3面部、48a…開口縁(第3係止部)、49A,49B,49C,49D…固定部、49E…取付ボス部、50…アームレスト前方側壁部材、S…空間部、X1…後端部分26bと開口端44との間、X2…前方部分33aと接触縁部26aとの間

Claims (4)

  1. 車室内側に張り出した形をなすアームレストを備えるドアトリムであって、
    前記アームレストの上面部のうち、前側を構成する部分を含む前側部材と、
    前記上面部のうち、後側を構成する部分を含む後側部材と、
    底面部、前記底面部を囲む周面部、及び上方に開口した開口部を含む箱状をなし、前記開口部が前記上面部に配されるように前記前側部材と前記後側部材との間で挟まれる形で設けられるプルハンドルボックスと、を備え、
    前記前側部材及び前記後側部材のうち、一方は、前記プルハンドルボックスの車室内側を通りつつ前記プルハンドルボックスを越えるように延び、かつその他方に対して重なる延設部を有し、
    前記プルハンドルボックスは、前記側面部において前方を向く前方周面部、及び後方を向く後方周面部のうち、前記他方を向くものから外方に突出する突出部を有し、
    前記突出部は、
    車両上下方向で係止可能な第1係止部が設けられた第1面部と、
    前記第1面部の車室内側の端部から延びた形をなし、車幅方向で係止可能な第2係止部が設けられた第2面部と、
    前記第1面部の車室外側の端部から延びた形をなし、車幅方向で係止可能な第3係止部が設けられた第3面部と、を含み、
    前記他方には、前記第1係止部に対して重なる形で係止される第1被係止部が設けられ、
    前記延設部には、前記第2係止部に対して重なる形で係止される第2被係止部が設けられ、
    前記第3係止部は、前記アームレストが組み付けられるトリム本体部に係止されることを特徴とするドアトリム。
  2. 前記突出部は、前記第2面部及び前記第3面部が前記第1面部の両端部から同方向に延び、U字状をなす形で前記周面部から突出している請求項1に記載のドアトリム。
  3. 前記延設部は、前記他方との間で係止可能な第4係止部を有し、
    前記第2面部は、前記第3面部と対向する対向面部と、その対向面部から延び、前記第2係止部が前記第3係止部に対して車両前後方向にずれ、かつ前記対向面部に対して車室内側に配置された係止面部とを有し、
    前記第4係止部は、前記側面部、前記対向面部及び前記係止面部で区画される空間部に収容される請求項1又は2に記載のドアトリム。
  4. 前記第2係止部は、前記第2被係止部との間で前記ドアトリム本体部を挟持する請求項1〜3の何れか一項に記載のドアトリム。
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