JP2014204500A - 直流−直流コンバータ - Google Patents

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Haruka Kinoshita
遥 木下
熊谷 隆
Takashi Kumagai
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Abstract

【課題】直流−直流コンバータを構成する電気部品に流れる電流のリプルが増加し、直流−直流コンバータの信頼性低下や、電磁ノイズによる周辺機器への悪影響が懸念される。【解決手段】直流−直流コンバータ(DC1)は、直流入力電圧(Vin)が印加される1対の直流入力端子と、直流入力電圧を昇圧した直流出力電圧(Vout)を出力する1対の直流出力端子と、1対の中間タップ(N1a1/N1b1)を有する1対のインダクタ(L1a/L1b)、および1対のスイッチ(SW1a/SW1b)を有する昇圧部(2)と、を備える。昇圧部は、1対の中間タップに生成される電圧に応答して、直流出力電圧を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧の電圧値よりも高い出力電圧を生成する直流−直流コンバータに関する。
特許文献1は、トランス、1対のトランジスタ、1対の出力ダイオード、チョークコイル、および平滑用コンデンサを備えるDC−DCコンバータを開示する。トランスを構成する1対の巻線の一端は直流電源が接続される入力端子と接続され、1対の巻線の他端は1対のトランジスタを介して、他の入力端子と接続される。1対の巻線からの出力は、1対のダイオードおよびチョークコイルを介して、平滑用コンデンサおよび負荷が接続される出力端子に供給される。
特開平7−222443号公報
特許文献1が開示するDC−DCコンバータは、1対のトランジスタで交互に駆動される1対の巻線の他端に発生する電圧を、1対のダイオード、チョークコイル、および平滑コンデンサ等の電気部品を介して、出力電圧を発生する。この出力電圧は、直流電源の電圧値の略2倍程度に昇圧された直流電圧である。
しかしながら、入力される直流電源の電圧値の2倍より小さい昇圧電圧を生成する場合、直流−直流コンバータを構成する電気部品に流れる電流のリプルが増加し、直流−直流コンバータの信頼性低下や、電磁ノイズによる周辺機器への悪影響が懸念される。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
直流−直流コンバータは、直流入力電圧が印加される1対の直流入力端子と、直流出力電圧を出力する1対の直流出力端子と、1対の中間タップを有する1対のインダクタ、および1対のスイッチを有する昇圧部と、を備える。1対のインダクタの一方の端子対は、1対の直流入力端子の一方と接続され、1対のインダクタの他方の端子対は、1対のスイッチで交互に駆動される。昇圧部は、1対の中間タップに生成される電圧に応答して、直流出力電圧を生成する。
電気部品に流れる電流のリプルが低減され、信頼性が向上した直流−直流コンバータが実現される。
実施の形態1に係る直流−直流コンバータの回路図である。 実施の形態1に係る直流−直流コンバータの昇圧動作を説明するタイミング図である。 実施の形態1に係る直流−直流コンバータとの比較例である直流−直流コンバータの回路図である。 実施の形態1に係る直流−直流コンバータとの比較例である直流−直流コンバータの昇圧動作を説明するタイミング図である。 実施の形態2に係る直流−直流コンバータの回路図である。 実施の形態2に係る直流−直流コンバータの昇圧動作を説明するタイミング図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載ある場合を除き、必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の図面において、同一の参照符号や参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。また、実施の形態の説明において、同一の参照符号等を付した部分等に対しては、重複する説明は繰り返さない場合がある。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1の回路図を示す。
直流−直流コンバータDC1は、1対の直流入力端子、昇圧部2、平滑部3、および1対の直流出力端子を備える。ここで、1対の直流入力端子は、高電位側直流入力端子DC_in+および低電位側直流入力端子GNDで構成される。さらに、1対の直流出力端子は、高電位側直流出力端子DC_out+および低電位側直流出力端子GNDで構成される。なお、本明細書において、記号GNDは、接地電位を意味するとともに、上述の各端子の記号としても使用される。
1対の直流入力端子には、直流電源1が出力する直流入力電圧Vinが印加され、1対の直流出力端子からは、直流入力電圧Vinを昇圧した直流出力電圧Voutが出力される。即ち、直流−直流コンバータDC1は、昇圧型の直流−直流コンバータである。
昇圧部2は、トランスL1、ダイオードD1a、ダイオードD1b、スイッチSW1a、スイッチSW1b、および制御回路2Cを備える。昇圧部2は、1対の直流入力端子に印加された直流入力電圧Vinを、昇圧パルスVsに変換する機能を有する。
トランスL1は、同一のコアに形成されたインダクタL1aおよびインダクタL1bを有する。インダクタL1aおよびインダクタL1bは、磁気的に相殺されるように、同一のコアに形成される。
インダクタL1aは、ノードN0および中間タップN1a1間に接続されたインダクタL1a1(巻数n1)と、中間タップN1a1およびノードN1a間に接続されたインダクタL1a2(巻数n3)と、を有する。即ち、インダクタL1aは、中間タップN1a1を介して直列接続されたインダクタL1a1およびインダクタL1a2で構成される。なお、巻数とは、コイルの巻数である。
インダクタL1bは、ノードN0および中間タップN1b1間に接続されたインダクタL1b1(巻数n2)と、中間タップN1b1およびノードN1b間に接続されたインダクタL1b2(巻数n4)と、を有する。即ち、インダクタL1bは、中間タップN1b1を介して直列接続されたインダクタL1b1およびインダクタL1b2で構成される。
なお、インダクタL1aの巻数(n1+n3)とインダクタL1bの巻数(n2+n4)は、等しく設定される。さらに、インダクタL1a1の巻数n1およびインダクタL1b1の巻数n2は等しく、インダクタL1a2の巻数n3およびインダクタL1b2の巻数n4は等しい。
ダイオードD1aおよびダイオードD1bのアノードは、それぞれ、中間タップN1a1および中間タップN1b1と接続され、各ダイオードのカソードは、ともに、ノードN2と接続される。スイッチSW1aおよびスイッチSW1bは、いずれも、トランジスタである。スイッチSW1aおよびスイッチSW1bの一端(トランジスタのドレイン)は、それぞれ、ノードN1aおよびノードN1bと接続され、各スイッチの他端(トランジスタのソース)は、低電位側直流入力端子GNDと接続される。
制御回路2Cは、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bの導通状態を制御する。より具体的には、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bの導通状態を、交互に反転させる。即ち、一方のスイッチが導通状態(on)に設定される期間、他方のスイッチは非導通状態(off)に設定される。各スイッチの導通状態制御は、トランジスタのゲート電圧の制御により行われる。なお、スイッチSW1a/SW1bは、電界効果トランジスタに限定されず、他の電気的なスイッチング素子や、その他機械的なスイッチング素子でもよい。
平滑部3は、平滑インダクタLcおよび平滑コンデンサC1を有する。平滑インダクタLcの一端は、ノードN2と接続され、その他端は、ノードN3と接続される。平滑コンデンサC1の一端は、ノードN3と接続され、その他端は、低電位側直流出力端子GNDと接続される。平滑部3は、リプルを有する昇圧パルスVsを平滑して、直流出力電圧Voutを生成する。
図2は、実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1の昇圧動作を説明するタイミング図である。
図2において、横軸は、時刻を示し、縦軸は、主要部の動作を説明する波形を示す。縦軸および横軸とも、任意スケールである。
時刻ta1に、制御回路2Cは、スイッチSW1bの非導通状態を維持しつつ、スイッチSW1aを非導通状態から導通状態へ変化させる。すると、スイッチSW1aで駆動されたインダクタL1aには、高電位側直流入力端子DC_in+から低電位側直流入力端子GNDに流れる電流が供給される。上述の通り、インダクタL1aの巻数(n1+n3)およびインダクタL1bの巻数(n2+n4)は、互いに等しく設定されている。その結果、インダクタL1aを流れる電流により、インダクタL1bの両端(ノードN0−ノードN1b間)には、直流入力電圧Vinとほぼ等しい誘導電圧が誘起される。ここでは、インダクタL1bの誘導電圧は、直流入力電圧Vinに等しいとする。
インダクタL1bの両端に誘導電圧が生成されると、中間タップN1b1には、その誘導電圧をインダクタL1b1の巻数n2およびインダクタL1b2の巻数n4の比で分圧した、分圧電圧が発生する。この時、ノードN0は直流入力電圧Vinまで上昇しているため、中間タップN1b1の電圧は、直流入力電圧Vin(ノードN0の電圧)に上記分圧電圧を加えた値となる。
(昇圧パルスVs)
ダイオードD1bのアノードには中間タップN1b1の電圧が印加され、そのカソードから昇圧パルスVsが出力される。ダイオードD1bの順電圧は、中間タップN1b1の電圧に対して無視できる程度に小さい。以上を考慮すると、時刻ta1から時刻ta2の期間(スイッチSW1aの導通期間)における昇圧パルスVsの値は、式1で求められる。
Vs=Vin+n2/(n2+n4)*Vin
=(1+n2/(n2+n4))Vin=Vsab …… 式1
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
時刻ta2から時刻tb1の期間は、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bとも、非導通状態に設定される。その理由は、以下の通りである。即ち、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bを同時に導通状態に設定すると、インダクタL1aが生成する磁束とインダクタL1bが生成する磁束は互いに打ち消しあい、トランスL1のインダクタ成分は、ほとんど喪失される。このインダクタ成分の喪失に起因する直流電源1の出力端子間(即ち、1対の直流入力端子間)の短絡を防止するため、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bとも、非導通状態とする期間が設定される。
時刻ta1から時刻ta2の期間にインダクタL1aに蓄積された励磁エネルギーは、時刻ta2から時刻tb1の期間にわたり、ダイオードD1aを介して、平滑部3へ放出される。同時に、インダクタL1bの電流も連続して、平滑部3へ流れる。平滑部3は、リプルを有する昇圧パルスVsを平滑し、直流出力電圧Voutを生成する。
時刻tb1に、制御回路2Cは、スイッチSW1aの非導通状態を維持しつつ、スイッチSW1bを非導通状態から導通状態に変化させる。すると、スイッチSW1bで駆動されたインダクタL1bには、高電位側直流入力端子DC_in+から低電位側直流入力端子GNDに流れる電流が供給される。上述の通り、インダクタL1aの巻数(n1+n3)およびインダクタL1bの巻数(n2+n4)は、互いに等しく設定されている。その結果、インダクタL1bに流れる電流により、インダクタL1aの両端(ノードN0−ノードN1a間)には、直流入力電圧Vinとほぼ等しい誘導電圧が誘起される。ここでは、インダクタL1aの誘導電圧は、直流入力電圧Vinに等しいとする。
インダクタL1aの両端に誘導電圧が生成されると、中間タップN1a1には、その誘導電圧を、インダクタL1a1の巻数n1およびインダクタL1a2の巻数n3の比で分圧した分圧電圧が発生する。この時、ノードN0は直流入力電圧Vinまで上昇しているため、中間タップN1a1の電圧は、直流入力電圧Vin(ノードN0の電圧)に上記分圧電圧を加えた値となる。
ダイオードD1aのアノードには中間タップN1a1の電圧が印加され、そのカソードから昇圧パルスVsが出力される。ダイオードD1aの順電圧は、中間タップN1a1の電圧に対して無視できる程度に小さい。以上を考慮すると、時刻tb1から時刻tb2の期間(スイッチSW1bの導通期間)における昇圧パルスVsの値は、式2で求められる。
Vs=Vin+n1/(n1+n3)*Vin
=(1+n1/(n1+n3))Vin=Vsab …… 式2
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
巻数n1および巻数n2は互いに等しく、巻数n3および巻数n4も互いに等しい。その結果、スイッチSW1aが導通状態となる期間(時刻ta1−ta2)、およびスイッチSW1bが導通状態となる期間(時刻tb1−tb2)における昇圧パルスVsの値は、ともに、電圧値Vsabとなる。
時刻tb1から時刻tb2の期間にインダクタL1bに蓄積された励磁エネルギーは、時刻tb2から時刻ta3の期間にわたり、ダイオードD1bを介して、平滑部3へ放出される。同時に、インダクタL1aの電流も連続して、平滑部3へ流れる。平滑部3は、リプルを有する昇圧パルスVsを平滑し、直流出力電圧Voutを生成する。
時刻ta1からスイッチング周期T経過後の時刻ta3以降も、制御回路2Cは、各スイッチング周期Tにおいて、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bを交互に導通状態に設定し、昇圧部2は、昇圧パルスVsを生成する。平滑部3は、昇圧パルスVsを平滑し、以下の通り、直流出力電圧Voutを生成する。
(直流出力電圧Vout)
Vout=Vin+n2/(n2+n4)*Vin*Duty
+Vin+n1/(n1+n3)*Vin*Duty …… 式3
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
巻数n1は巻数n2と等しく、巻数n3は巻数n4と等しい。従って、式3は、式4aまたは式4bに変形可能である。
Vout=(1+n1/(n1+n3))*Vin*2*Duty …… 式4a
Vout=(1+n2/(n2+n4))*Vin*2*Duty …… 式4b
ここで、デューティ比Dutyは、スイッチング周期Tに対する、スイッチSW1aの導通時間、またはスイッチSW1bの導通期間の比率である。
スイッチング周期Tにおいて、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bを同時に導通状態に設定できない。従って、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bのデューティ比Dutyは、いずれも、0.5以下に設定される。その結果、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bに設定されたデューティ比Dutyに対し、直流出力電圧Voutの値は、直流入力電圧Vinから式4aおよび式4bで決定される電圧値の範囲にある。
一例として、巻数n3に対する巻数n1の比率(インダクタL1aの巻数比率)、および巻数n4に対する巻数n2の比率(インダクタL1bの巻数比率)が、いずれも1/2である場合、直流出力電圧Voutは、直流入力電圧Vinの1.25倍に昇圧される。
(昇圧パルスVsのリプル率)
昇圧パルスVsの最大値低下に伴い、リプル率が改善される。リプル率は、以下の式で求められる。
リプル率=(昇圧パルスVsの最大値−最小値)/昇圧パルスVsの平均値 …… 式5
巻数n3に対する巻数n1の比率(インダクタL1aの巻数比率)、および巻数n4に対する巻数n2の比率(インダクタL1bの巻数比率)が、いずれも1/2である場合、昇圧パルスVsの値は、図2に示される通り変化する。
即ち、スイッチング周期Tの半周期(T/2)に対して、昇圧パルスVsの値が電圧値Vsab(式1参照)である期間の割合は0.75となる。同様に、スイッチング周期Tの半周期(T/2)に対して、昇圧パルスVsの値が直流入力電圧Vinである期間の割合は、0.25となる。
その結果、式1、式5、および図2より、リプル率は、
リプル率=(4/3*Vin−Vin)/(1.25*Vin)=0.27 …… 式6
と、求められる。
(平滑インダクタLcの磁束密度Bの変化量ΔB)
平滑インダクタLcの両端に印加される電圧(Vs−Vout)は、式7に示される範囲で変動する。
VLc1≦Vs−Vout≦VLc2 …… 式7
ここで、(Vs−Vout)の下限値VLc1および上限値VLc2は、それぞれ、
VLc1=Vin−Vout …… 式7a
VLc2=(1+n1/(n1+n3))*Vin−Vout …… 式7b
VLc2=(1+n2/(n2+n4))*Vin−Vout …… 式7c
である。
磁束密度Bの変化量ΔBは、(Vs−Vout)に比例する。従って、磁束密度Bの変化量ΔBと、平滑インダクタLcの両端に印加される電圧(Vs−Vout)の下限値VLc1および上限値VLc2とは、式8の関係にある。
ΔB∝VLc2−VLc1 …… 式8
VLc2−VLc1
=((1+n1/(n1+n3))*Vin−Vout)−(Vin−Vout)
=n1/(n1+n3)*Vin …… 式8a
=((1+n2/(n2+n4))*Vin−Vout)−(Vin−Vout)
=n2/(n2+n4)*Vin …… 式8b
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
平滑インダクタLcの鉄損は、磁束密度Bの変化量ΔBに比例する。従って、式8aより、鉄損は、インダクタL1aの巻数(n1+n3)に対するインダクタL1a1の巻数n1の比率に、直流入力電圧Vinを乗算した結果に比例する。同様に、式8bより、鉄損は、インダクタL1bの巻数(n2+n4)に対するインダクタL1b1の巻数n2の比率に、直流入力電圧Vinを乗算した結果に比例する。
(平滑インダクタLcの最大磁束密度Bm)
平滑インダクタLcの最大磁束密度Bmは、平滑インダクタLc両端に加わる電圧に比例する。その結果、両者は、以下の関係にある。
Bm∝(1+n1/(n1+n3))*Vin−Vout …… 式9a
Bm∝(1+n2/(n2+n4))*Vin−Vout …… 式9b
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
図3は、実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1との比較例である直流−直流コンバータDCRの回路図である。
図3において、図1と同一符号が付されたものは両者とも同一構成を有し、それらの重複説明は省略される。
昇圧部2Rは、トランスLrを備える。トランスLrは、同一のコアに形成されるインダクタLraおよびインダクタLrbを有する。インダクタLraおよびインダクタLrbは、同一の巻数を有するとともに、磁気的に相殺されるように、同一のコアに形成される。インダクタLraおよびインダクタLrbの一端には、ノードN0を介して、直流入力電圧Vinが印加される。インダクタLraの他端およびインダクタLrbの他端は、それぞれ、ノードN1aおよびノードN1bと接続される。
図4は、直流−直流コンバータDCRの昇圧動作を説明するタイミング図である。
横軸は、時刻を示し、縦軸は、主要部の動作を説明する波形を示す。縦軸および横軸とも、任意スケールである。
(昇圧パルスVsr)
時刻ta1から時刻ta2の期間、制御回路2Cは、スイッチSW1bの非導通状態を維持しつつ、スイッチSW1aを非導通状態から導通状態へ変化させる。すると、スイッチSW1aで駆動されたインダクタL1aには、高電位側直流入力端子DC_in+から低電位側直流入力端子GNDに流れる電流が供給される。上述の通り、インダクタLraの巻数およびインダクタLrbの巻数は、互いに等しく設定されている。
その結果、インダクタLraを流れる電流により、インダクタLrbの両端(ノードN0−ノードN1b間)には、直流入力電圧Vinとほぼ等しい誘導電圧が誘起される。ここでは、インダクタL1bの誘導電圧は、直流入力電圧Vinに等しいとする。この時、ノードN0には直流入力電圧Vinが印加されているため、ノードN2には、直流入力電圧Vinの2倍の値を有する昇圧パルスVsrが生成される。なお、ダイオードD1bの順電圧は、直流入力電圧Vinと比較して無視できる程度に小さく、昇圧パルスVsrの計算には影響を及ぼさないと見なされる。
時刻ta2から時刻tb1の期間、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bは、いずれも非導通状態に設定される。
時刻tb1から時刻tb2の期間、制御回路2Cは、スイッチSW1aの非導通状態を維持しつつ、スイッチSW1bを非導通状態から導通状態に変化させる。この期間にわたり、ノードN1aおよびダイオードD1aを介して、直流入力電圧の2倍の値を有する昇圧パルスVsrがノードN2から出力される。
(直流出力電圧Vout)
時刻ta1からスイッチング周期T経過後の時刻ta3以降も、制御回路2Cは、各スイッチング周期Tにおいて、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bを交互に導通状態に設定し、昇圧部2は、昇圧パルスVsrを生成する。平滑部3は、昇圧パルスVsrを平滑し、直流出力電圧Voutを生成する。
直流出力電圧Voutは、以下の式で求められる。
Vout=Vin+Vin*2*Duty …… 式10
ここで、デューティ比Dutyは、スイッチング周期Tに対する、スイッチSW1aの導通時間、またはスイッチSW1bの導通期間の比率である。実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1における直流出力電圧Voutの計算式(式2)と異なり、式9には、インダクタLraおよびインダクタLrbの巻数は現れない。
スイッチング周期Tにおいて、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bを同時に導通状態に設定できない。従って、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bのデューティ比Dutyは、いずれも、0.5以下に設定される。その結果、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bに設定されたデューティ比Dutyに対し、直流出力電圧Voutの値は、直流入力電圧Vinから直流入力電圧Vinの2倍の範囲にある。
(昇圧パルスVsrのリプル率)
実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1との対比のため、直流出力電圧Voutを、直流入力電圧Vinの1.25倍に昇圧する場合の条件を検討する。その条件は、図4に示される通りである。即ち、スイッチング周期Tのうち、直流入力電圧Vinの2倍の電圧を有する昇圧パルスVsrを、0.25/2(=0.125)のデューティ比Dutyで生成し、残りの期間は直流入力電圧Vinと等しい昇圧パルスVsrを直流入力電圧にすることで得られる。なお、図4において、数値0.25および数値0.75は、スイッチング周期Tの半周期(T/2)に対する各波形幅の比率である。
図4に示される昇圧パルスVsrのリプル率は、以下の通りとなる。即ち、式5、および図4より、
リプル率=(2*Vin−Vin)/(1.25*Vin)=0.8 …… 式11
と、計算される。
(平滑インダクタLcの磁束密度Bの変化量ΔB)
平滑インダクタLcの両端に印加される電圧(Vs−Vout)は、式12に示される範囲で変動する。
VLc1≦Vs−Vout≦VLc2 …… 式12
ここで、(Vs−Vout)の下限値VLc1および上限値VLc2は、
VLc1=Vin−Vout …… 式12a
VLc2=2*Vin−Vout …… 式12b
である。
磁束密度Bの変化量ΔBは、(Vs−Vout)に比例する。従って、磁束密度Bの変化量ΔBと、平滑インダクタLcの両端に印加される電圧(Vs−Vout)の下限値VLc1および上限値VLc2とは、式13の関係にある。
ΔB∝VLc2−VLc1
=(2*Vin−Vout)−(Vin−Vout)=Vin …… 式13a
平滑インダクタLcの鉄損は、磁束密度Bの変化量ΔBに比例する。従って、式13aより、鉄損は、直流入力電圧Vinに比例する。
(平滑インダクタLcの最大磁束密度Bm)
平滑インダクタLcの最大磁束密度Bmは、平滑インダクタLcの両端に加わる電圧に比例する。その結果、両者は、以下の関係にある。
Bm∝2*Vin−Vout …… 式13b
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
図3に示される比較例である直流−直流コンバータDCRとの対比において、図1に示される実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1は、以下の効果を奏する。
上述の通り、直流−直流コンバータDC1および直流−直流コンバータDCRの両者とも、直流入力電圧Vinを1.25倍昇圧した直流出力電圧Voutを生成する。そのため、両者において、各インダクタの巻数およびスイッチSW1a/SW1bのデューティ比Dutyは、適宜、調整される。
1)昇圧パルスVsのリプル率低減
図4および式11に示される通り、直流−直流コンバータDCRにおける昇圧パルスVsのリプル率は、0.8である。それに対し、図2および式6に示される通り、直流−直流コンバータDC1における昇圧パルスVsのリプル率は、0.27である。直流−直流コンバータDCRは、直流入力電圧Vinの2倍の電圧を有する昇圧パルスVsを、デューティ比0.125で生成する。
それに対し、直流−直流コンバータDC1は、より低い電圧値(式2のVsab)に設定された昇圧パルスVsを、より大きいデューティ比で生成する。この昇圧パルスVsは、式2に示される通り、インダクタL1aの両端電圧を分圧する中間タップN1a1の電圧と、インダクタL1bの両端電圧を分圧する中間タップN1b1と、に基づき生成される。
昇圧パルスVsのリプル率が低下するに従い、直流−直流コンバータDC1が発生する電磁ノイズが低減し、周囲に配置される電子回路への悪影響が回避される。さらに、平滑コンデンサC1の自己発熱量減少による長寿命化と、平滑インダクタLcの銅損低下で可能となるコイル巻線の細線化による小型化が実現される。
2)平滑インダクタLcの磁束密度Bの変化量ΔB低減
式13aに示される通り、直流−直流コンバータDCRにおける磁束密度Bの変化量ΔBは、直流入力電圧Vinに比例する。その結果、平滑インダクタLcの鉄損は、直流入力電圧Vinに比例する。
それに対し、直流−直流コンバータDC1における磁束密度Bの変化量ΔBは、式8aおよび式8bに示される通り、直流入力電圧Vinに数値1より小さい係数を乗じた値に比例する。その結果、直流−直流コンバータDC1における磁束密度Bの変化量ΔBは、直流−直流コンバータDCRと比較し、小さくなる。磁束密度Bの変化量ΔBの低下は、平滑インダクタLcの鉄損を減少させ、平滑インダクタLcのエネルギー効率が改善される。
3)最大磁束密度Bmの低下
直流−直流コンバータDCRにおける平滑インダクタLcの最大磁束密度Bm(式13b参照)に対し、直流−直流コンバータDC1における平滑インダクタLcの最大磁束密度Bm(式9aおよび式9b参照)は、小さい。その結果、飽和磁束密度の小さいコア材選択が可能となり、コア材の選択肢が広がる。
一般的に、飽和磁束密度の大きいコア材ほど透磁率が低く、必要なインダクタンス値を得るにはコアの外形を大きくする必要がある。従って、飽和磁束密度の小さいコア材を選択することにより、平滑インダクタLcの小型化が実現される。
<実施の形態2>
図5は、実施の形態2に係る直流−直流コンバータDC2の回路図である。
図5において、図1と同一符号が付されたものは両者とも同一構成を有し、それらの重複説明は省略される。
昇圧部21は、図1に示される昇圧部2と、次の点で相違する。即ち、昇圧部21は、図1に示されるトランスL1を中間タップN1a1/N1b1で左右の2つに分離し、それぞれ、トランスL2およびトランスL3に置き換えたものである。より正確かつ詳細な相違点の説明は、以下の通りである。
図1に示される昇圧部2は、トランスL1を備える。トランスL1は、同一のコアに形成されたインダクタL1aおよびインダクタL1bで構成される。インダクタL1aおよびインダクタL1bは、それぞれ、中間タップN1a1および中間タップN1b1を有する。
インダクタL1aは、ノードN0および中間タップN1a1間に接続されたインダクタL1a1(巻数n1)と、中間タップN1a1およびノードN1a間に接続されたインダクタL1a2(巻数n3)を、を有する。即ち、インダクタL1aは、中間タップN1a1を介して直列接続されたインダクタL1a1およびインダクタL1a2で構成される。
インダクタL1bは、ノードN0および中間タップN1b1間に接続されたインダクタL1b1(巻数n2)と、中間タップN1b1およびノードN1b間に接続されたインダクタL1b2(巻数n4)を、を有する。即ち、インダクタL1bは、中間タップN1b1を介して直列接続されたインダクタL1b1およびインダクタL1b2で構成される。
一方、図5に示される昇圧部は21は、トランスL2およびトランスL3を備える。トランスL2は、インダクタL2a(巻数n1)およびインダクタL2b(巻数n2)を有する。インダクタL2aおよびインダクタL2bは、磁気的に相殺されるように、同一のコアに形成される。トランスL3は、インダクタL3a(巻数n3)およびインダクタL3b(巻数n4)を有する。インダクタL3aおよびインダクタL3bは、磁気的に相殺されるように、同一のコアに形成される。
インダクタL2aの一端およびインダクタL2bの一端は、ノードN0を介して、高電位側直流入力端子DC_in+と接続される。インダクタL2aの他端およびインダクタL3aの一端は、ノードN1atを介して、互いに接続される。インダクタL2bの他端およびインダクタL3bの一端は、ノードN1btを介して、互いに接続される。インダクタL3aの他端およびインダクタL3bの他端は、それぞれ、ノードN1aおよびノードN1bと接続される。
ノードN1atは、ダイオードD1aのアノードと接続され、ノードN1btは、ダイオードD1bのアノードと接続される。ノードN1aは、スイッチSW1aの一端と接続される。ノードN1bは、スイッチSW1bの一端と接続される。
図6は、実施の形態2に係る直流−直流コンバータDC2の昇圧動作を説明するタイミング図である。
図6において、横軸は、時刻を示し、縦軸は、主要部の動作を説明する波形を示す。縦軸および横軸とも、任意スケールである。
時刻ta1から時刻ta2の期間taにわたり、制御回路2Cは、スイッチSW1bの非導通状態を維持しつつ、スイッチSW1aを非導通状態から導通状態へ変化させる。すると、スイッチSW1aで駆動されたインダクタL2aおよびインダクタL3aには、高電位側直流入力端子DC_in+から、低電位側直流入力端子GNDに流れる電流が供給される。
時刻ta2から時刻tb1の期間tcにわたり、制御回路2Cは、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bを、ともに非導通状態に設定する。
その後、時刻tb1から時刻t3の期間tbにわたり、制御回路2Cは、スイッチSW1aの非導通状態を維持しつつ、スイッチSW1bを非導通状態から導通状態へ変化させる。すると、スイッチSW1bで駆動されたインダクタL2bおよびインダクタL3bには、高電位側直流入力端子DC_in+から、低電位側直流入力端子GNDに流れる電流が供給される。
スイッチSW1aおよびスイッチSW1bが同時に導通状態とならないように、期間taおよび期間tbの設定値は、以下の通り制限される。
ta/T≦0.5 …… 式14a
tb/T≦0.5 …… 式14b
ここで、記号”T”は、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bのスイッチング周期である。
一方、トランスL2のインダクタL2aおよびインダクタL2bの磁化、並びにトランスL3のインダクタL3aおよびインダクタL3bの磁化が、いずれも相殺される条件は、以下の通りである。
ta*n2/(n2+n4)*(n2+n4)/(n1+n3)
=tb*n1/(n1+n3)*(n1+n3)/(n2+n4)
従って、スイッチSW1bの導通時間tbは、以下の式で求められる。
tb=ta*(n2*(n2+n4))/(n1*(n1+n3)) …… 式15
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
図6は、トランスL2およびトランスL3の各インダクタの巻数n1からn4を、以下の条件で設定した場合の昇圧パルスVsの波形を示す。
n1:n3=n2:n4=1:2
(n1+n3):(n2+n4)=1:2
この場合、直流出力電圧Voutの値は、1.25*Vinに設定される。
各期間における昇圧パルスVsの値は、以下の通りである。
(期間ta)
Vs=Vsa
Vsa=(1+n2/(n1+n3))*Vin=5/3*Vin …… 式16a
ta/T=0.125
(期間tb)
Vs=Vsb
Vsb=(1+n1/(n2+n4))*Vin=7/6*Vin …… 式16b
tb/T=0.5
(期間tc)
Vs=Vin
tc/T=0.375 …… 式16c
ここで、記号”*”および記号”/”は、それぞれ、乗算記号および乗算記号である。
上記各期間における昇圧パルスVsの平均値から、直流出力電圧Voutは、以下の通りとなる。
Vout=(n2/(n1+n3)*Vin*ta
+n1/(n2+n4)*Vin*tb)+Vin …… 式17
式15を式17に当てはめると、直流出力電圧Voutは、以下の通りとなる。
Vout=2*Vin*ta*n2/((n1+n3)*T)+Vin …… 式18
なお、式17の導出に際し、ダイオードD1aおよびダイオードD1bの順電圧は無視されている。
直流−直流コンバータDC2の効果は、以下の通りである。
まず、実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1と同様に、比較例である直流−直流コンバータDCRと対比すると、昇圧パルスVsのリプル率が大きく改善される。また、平滑コンデンサC1の長寿命化や、平滑インダクタLcの小型化が図れる。
さらに、実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1のトランスL1に対し、直流−直流コンバータDC3が備えるトランスL2およびトランスL3の各トランスは、個別に分割された形状で形成される。その結果、各トランスの重量あたりの表面積が増加し、放熱性が向上するとともに、各トランスで発生する熱は分散して放熱される。
また、昇圧動作を行うトランスを分割して形成することで、トランスL2およびトランスL3の高さを低く設計することが可能となる。その結果、直流−直流コンバータを格納する筺体の高さを、より低くすることが可能となる。
インダクタL1aおよびインダクタL1bを構成する各インダクタの巻数n1〜n4の値を適宜設定することで、スイッチSW1a/SW1bおよびダイオードD1a/D1bに印加される最大電圧を変更することが可能となる。即ち、スイッチSW1aおよびスイッチSW1bに印加される最大電圧を適宜設定することで、スイッチSW1a/SW1bを構成するトランジスタ等の電気部品の選択自由度が増加する。同様に、ダイオードD1aおよびダイオードD1bの各アノードの最大電圧を適宜設定することで、必要なリカバリー電流特性を備えるダイオードの選択自由度が増加する。
なお、実施の形態1に係る直流−直流コンバータDC1において、インダクタL1aおよびインダクタL1bを構成する各インダクタの巻数は、一定の条件が加えられていた。しかしながら、それらの条件は、一例であり、実施の形態2に係る直流−直流コンバータDC2と同様に、各インダクタの巻数は、それら条件に限定されない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 直流電源、2 昇圧部、2C 制御回路、2R 昇圧部、3 平滑部、21 昇圧部、B 磁束密度、Bm 最大磁束密度、C1 平滑コンデンサ、D1a,D1b ダイオード、DC_in 高電位側直流入力端子、DC_out 高電位側直流出力端子、DC1,DC2,DC3,DCR 直流コンバータ、Duty デューティ比、GND 接地電位、L1,L2,L3,Lr トランス、L1a,L1a1,L1a2,L1b,L1b1,L1b2,L2a,L2b,L3a,L3b,Lra,Lrb インダクタ、Lc 平滑インダクタ、n1,n2,n3,n4 巻数、N0,N1a,N1at,N1b,N1bt,N2,N3 ノード、N1a1,N1b1 中間タップ、SW1a,SW1b スイッチ、T スイッチング周期、Vin 直流入力電圧、Vout 直流出力電圧、Vs,Vsr 昇圧パルス、Vsab 電圧値、ΔB 磁束密度の変化量。

Claims (16)

  1. 直流−直流コンバータであって、
    直流入力電圧が印加される1対の直流入力端子と、
    直流出力電圧を出力する1対の直流出力端子と、
    1対の中間タップを有する1対のインダクタ、および1対のスイッチを有する昇圧部と、を備え、
    前記1対のインダクタの一方の端子対は、前記1対の直流入力端子の一方と接続され、
    前記1対のインダクタの他方の端子対は、前記1対のスイッチで交互に駆動され、
    前記昇圧部は、前記1対の中間タップに生成される電圧に応答して、前記直流出力電圧を生成する、直流−直流コンバータ。
  2. 前記昇圧部は、さらに、1対のダイオードを備え、
    前記1対のダイオードのアノード対は、前記1対の中間タップと接続され、
    前記1対のダイオードのカソード対は、互いに接続されるとともに、昇圧パルスを生成する、請求項1記載の直流−直流コンバータ。
  3. 直流−直流コンバータは、さらに、前記1対の直流出力端子間に接続された平滑コンデンサを有する平滑部を備え、
    前記平滑部は、前記平滑コンデンサで前記昇圧パルスを平滑して、前記直流出力電圧を生成する、請求項2記載の直流−直流コンバータ。
  4. 前記平滑部は、さらに、平滑インダクタを備え、
    前記平滑インダクタの一端は、前記1対のダイオードのカソード対と接続され、
    前記平滑インダクタの他端は、前記1対の直流出力端子の高電位側と接続される、請求項3記載の直流−直流コンバータ。
  5. 前記1対のインダクタは、磁気的に相殺されるようにコアに形成される、請求項1記載の直流−直流コンバータ。
  6. 前記昇圧部は、さらに、制御回路を有し、
    前記制御回路は、前記1対のスイッチの導通状態を交互に反転させる、請求項5記載の直流−直流コンバータ。
  7. 前記昇圧部は、さらに、1対のダイオードを備え、
    前記1対の中間タップは、第1中間タップおよび第2中間タップを有し
    前記1対のインダクタの一方は、
    前記1対の直流入力端子の高電位側および前記第1中間タップに接続される第1インダクタと、
    前記第1中間タップおよび前記1対のスイッチの一方と接続される第2インダクタと、
    を備え、
    前記1対のインダクタの他方は、
    前記1対の直流入力端子の高電位側および前記第2中間タップに接続される第3インダクタと、
    前記第2中間タップおよび前記1対のスイッチの他方と接続される第4インダクタと、
    を備え、
    前記1対のダイオードは、
    アノードが前記第1中間タップと接続された第1ダイオードと、
    アノードが前記第2中間タップと接続された第2ダイオードと、
    を備え、
    前記第1ダイオードのカソードおよび前記第2ダイオードのカソードは、互いに接続される、請求項5記載の直流−直流コンバータ。
  8. 前記1対のスイッチは、
    前記第2インダクタおよび前記1対の直流入力端子の低電位側と接続される第1スイッチと、
    前記第4インダクタおよび前記1対の直流入力端子の低電位側と接続される第2スイッチと、を備え、
    前記第1スイッチまたは前記第2スイッチの導通時間は、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチがともに非導通である時間より大きい、請求項7記載の直流−直流コンバータ。
  9. 前記第1インダクタの巻き数および前記第3インダクタの巻き数は、互いに等しく、
    前記第2インダクタの巻き数および前記第4インダクタの巻き数は、互いに等しい、
    請求項8記載の直流−直流コンバータ。
  10. 直流−直流コンバータであって、
    直流入力電圧が印加される1対の直流入力端子と、
    前記直流入力電圧を昇圧した直流出力電圧を出力する1対の直流出力端子と、
    第1インダクタ対、第2インダクタ対、およびスイッチ対を有する昇圧部と、を備え、
    前記第1インダクタ対の一方の端子対は、前記1対の直流入力端子の一方と接続され、
    前記第1インダクタ対の他方の端子対は、ノード対と接続され、
    前記第2インダクタ対の一方の端子対は、前記ノード対と接続され、
    前記第2インダクタ対の他方の端子対は、前記スイッチ対で駆動され、
    前記昇圧部は、前記ノード対に生成される電圧に応答して、前記直流出力電圧を生成する、直流−直流コンバータ。
  11. 前記昇圧部は、さらに、1対のダイオードを備え、
    前記1対のダイオードのアノード対は、前記ノード対と接続され、
    前記1対のカソード対は、互いに接続されるとともに、昇圧パルスを生成する、請求項10記載の直流−直流コンバータ。
  12. 直流−直流コンバータは、さらに、前記1対の直流出力端子間に接続された平滑コンデンサを有する平滑部を備え、
    前記平滑部は、前記平滑コンデンサで前記昇圧パルスを平滑して、前記直流出力電圧を生成する、請求項11記載の直流−直流コンバータ。
  13. 前記平滑部は、さらに、平滑インダクタを備え、
    前記平滑インダクタの一端は、前記1対のダイオードのカソード対と接続され、
    前記平滑コンダクタの他端は、前記1対の直流出力端子の高電位側と接続される、請求項12記載の直流−直流コンバータ。
  14. 前記第1インダクタ対は、磁気的に相殺されるように第1コアに形成され、
    前記第2インダクタ対は、磁気的に相殺されるように第2コアに形成される、請求項10記載の直流−直流コンバータ。
  15. 前記昇圧部は、さらに、制御回路を有し、
    前記制御回路は、前記スイッチ対の導通状態を交互に反転させる、請求項14記載の直流−直流コンバータ。
  16. 前記昇圧部は、さらに、1対のダイオードを備え、
    前記第1インダクタ対は、
    前記1対の直流入力端子の一方および前記ノード対の一方との間に接続された第1インダクタと、
    前記1対の直流入力端子の一方および前記ノード対の他方との間に接続された第2インダクタと、
    を備え、
    前記第2インダクタ対は、
    前記ノード対の一方と前記スイッチ対の一方と接続される第3インダクタと、
    前記ノード対の他方と前記スイッチ対の他方と接続される第4インダクタと、
    を備え、
    前記1対のダイオードは、
    アノードが前記ノード対の一方と接続された第1ダイオードと、
    アノードが前記ノード対の他方と接続された第2ダイオードと、
    を備え、
    前記第1ダイオードのカソードおよび前記第2ダイオードのカソードは、互いに接続される、請求項14記載の直流−直流コンバータ。
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