JP5501857B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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この発明は、交流の入力電圧を所定の直流電圧に変換するスイッチング電源装置に関する。
一般的なDC−DCコンバータは、正・負に変化する交流の入力電圧が印加されると正常に動作することができない。そこで、交流入力用のスイッチング電源装置は、正・負に変化する入力電圧を正方向の脈流電圧に変換するためにブリッジ整流器を設け、その後段にDC−DCコンバータを配置して構成される場合が多い。例えば、図10(a)に示すスイッチング電源装置10は、4個のダイオードで成るブリッジ整流器12と、昇圧インダクタ14a、主スイッチング素子14b、整流素子14c及び平滑コンデンサ14dで成る周知の昇圧チョッパ回路14とで構成されたものであり、従来から、力率改善用のスイッチング電源装置に広く使用されている。また、図10(b)に示すスイッチング電源装置16は、ブリッジ整流器12と周知のSEPIC(Single−Ended Primary Inductance Converter)回路18とを備えたものである。SEPIC回路18は、特許文献1に開示されているように、スイッチングトランジスタをパルス幅制御することにより、昇圧または降圧した直流電圧を自在に出力するDC−DCコンバータである。
一方、ブリッジ整流器を有さない交流入力用のスイッチング電源装置も提案されている。例えば、特許文献2に開示されているように、2組の昇圧チョッパ回路が出力平滑コンデンサを供用する形態で設けられた力率改善用のブリッジレス・ブースト・コンバータがある。このブリッジレス・ブースト・コンバータは、2組の昇圧チョッパ回路の各入力端子の間に交流の入力電圧が供給され、一方の昇圧チョッパ回路は、入力電圧が正の期間だけ昇圧動作を行い、他方の昇圧チョッパ回路は、入力電圧が負の期間だけ昇圧動作を行うよう制御される。従って、入力電圧が正の期間と負の期間を通して入力電圧を昇圧し、所定の直流電圧を出力することができる。
特開2006−340432号公報 US2006/00198172号公報
従来の図10に示すスイッチング電源装置10,16は、ブリッジ整流器12の存在により、ダイオード2個分の順方向電圧で大きな導通損失が常に発生し、電源装置の高効率化を妨げていた。
また、従来のスイッチング電源装置10と特許文献2のブリッジレス・ブースト・コンバータは、入力電圧を昇圧する動作しかできず、出力電圧が入力電圧以上の高い電圧に変換されるため、後段に接続される負荷(電子機器、DC−DCコンバータ等)の負担が増すという問題があった。例えば、負荷がDC−DCコンバータの場合、内部の絶縁性を強化するために外形が大型化したり、内部のスイッチング素子として導通抵抗が大きい高耐圧部品を選択せざるを得なくなってDC−DCコンバータの効率が低下する等の問題が生じる。また、ブリッジレス・ブースト・コンバータにおいても、特に入力電圧と出力電圧の差が大きい場合は、昇圧チョッパ回路の電力損失が大きくなってしまう。
さらに、従来のスイッチング電源装置10と特許文献2のブリッジレス・ブースト・コンバータは、入力投入時、ブリッジ整流器12、昇圧インダクタ14a、整流素子14c、平滑コンデンサ14dの経路に突入電流が流れ、大容量の平滑コンデンサ14dを急速に充電する動作を行う。この突入電流が過大になると入力電源である配電設備の負担になるので、突入電流制限用の回路手段を別途設けなければならず、構成が複雑化し装置の外形も大型化するという問題があった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、入力電圧を昇圧または降圧した直流電圧を自在に出力でき、回路構成がシンプルで損失も小さいスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
この発明は、双方向に導通可能なトランジスタ等の第1、第2スイッチング素子が直列接続された第1アームと、双方向に導通可能なトランジスタ等の第3、第4スイッチング素子が直列接続された第2アームと、交流の入力電源と直列に設けられ、前記第1アームの中点と前記第2アームの中点との間に入力電圧を供給する第1インダクタと、前記第1、第2アームが、前記第1及び第3スイッチング素子側の一端同士、第2及び第4スイッチング素子側の一端同士が各々接続され、その一対の接続点の間に設けられた第1コンデンサ及び第2インダクタの直列回路と、前記第2インダクタの一端に接続され、前記第2インダクタに発生する矩形電圧のうち、前記第1乃至第4スイッチング素子のうちの何れかがオフしているときに発生する電圧を整流して出力する整流素子と、前記第2インダクタの他の一端と前記整流素子の出力との間に接続され、前記整流素子の出力を平滑して直流の出力電圧を生成する第2コンデンサと、前記出力電圧が所定の値に安定化されるように前記各スイッチング素子をオン・オフ制御するスイッチング制御回路とを備え、前記スイッチング制御回路は、前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記第2、第3スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第1、第4スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行い、前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記第1、第4スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第2、第3スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行うスイッチング電源装置である。
さらに、この発明は、第1スイッチングダイオードと、一端が前記第1スイッチングダイオードのアノードに接続された双方向に導通可能なトランジスタ等の第2スイッチング素子とで構成された第1アームと、第3スイッチングダイオードと、一端が前記第3スイッチングダイオードのアノードに接続された双方向に導通可能なトランジスタ等の第4スイッチング素子とで構成された第2アームと、交流の入力電源と直列に設けられ、前記第1アームの中点と前記第2アームの中点との間に入力電圧を供給する第1インダクタと、前記第1、第2アームが、第1及び第3スイッチングダイオード側の一端同士、第2及び第4スイッチング素子側の一端同士が各々接続され、その一対の接続点の間に設けられたトランジスタ等の第5スイッチング素子と、前記第5スイッチング素子の両端に接続された第1コンデンサ及び第2インダクタの直列回路と、前記第2インダクタの一端に接続され、前記第2インダクタに発生する矩形電圧のうち、前記第5スイッチング素子がオフしたときに発生する電圧を整流して出力する整流素子と、前記第2インダクタの他の一端と前記整流素子の出力との間に接続され、前記整流素子の出力を平滑して直流の出力電圧を生成する第2コンデンサと、前記出力電圧が所定の値に安定化されるように前記各スイッチング素子をオン・オフ制御するスイッチング制御回路とを備え、
前記スイッチング制御回路は、前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記第2スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第4、第5スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行い、前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記第4スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第2、第5スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行うスイッチング電源装置である。
前記第1インダクタは、互いに結合した複数の巻線を有したコモンモード・インダクタの漏れインダクタンスで構成されていてもよい。
また、前記スイッチング制御回路は、前記オン・オフ制御に加えて、前記入力電源から流れ込む入力電流波形を整形して力率が改善されるように前記各スイッチングトランジスタのオン・オフを制御するものである。
また、前記整流素子はトランジスタ等のスイッチング素子で構成され、前記スイッチング制御回路は、前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記整流素子を前記第4スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせ、前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記整流素子を前記第2スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせる構成にしてもよい。
この発明のスイッチング電源装置は、各スイッチング素子がオン・オフ動作することにより、交流の入力電圧の正の期間と負の期間を通して入力電圧を昇圧又は降圧し、所定の直流電圧を自在に出力することができる。
また、従来はブリッジ整流器で大きな導通損失が生じていたが、それを大幅に低減することができる。さらに、従来の昇圧チョッパ回路の構成を有するスイッチング電源装置に必要であった突入電流制限回路を省略することができるので、部品点数が減り装置の小型化にも寄与する。
また、スイッチング制御回路に入力電流波形を成形する機能を付加すれば、力率改善型のスイッチング電源装置を容易に構成することができる。
さらに、整流素子を導通損失が小さいスイッチング素子で構成し、スイッチング制御回路で駆動する構成にすれば、整流素子としてダイオード等を用いる一般的な構成よりも、さらに損失を低減することができる
この発明の第一の実施形態のスイッチング電源装置を示す回路図である。 第一の実施形態のスイッチング電源装置の動作を示すタイムチャートである。 図2の期間T1を拡大したタイムチャート(a)、期間T1aの動作を説明する等価回路(b)、期間T1bの動作を説明する等価回路(c)である。 図2の期間T2を拡大したタイムチャート(a)、期間T2aの動作を説明する等価回路(b)、期間T2bの動作を説明する等価回路(c)である。 この発明の第二の実施形態のスイッチング電源装置を示す回路図である。 第二の実施形態のスイッチング電源装置の動作を示すタイムチャートである。 図6の期間T3を拡大したタイムチャート(a)、期間T3aの動作を説明する等価回路(b)、期間T3bの動作を説明する等価回路(c)である。 図6の期間T4を拡大したタイムチャート(a)、期間T4aの動作を説明する等価回路(b)、期間T4bの動作を説明する等価回路(c)である。 第1インダクタの変形例を示す回路図である。 ブリッジ整流器を備えた従来のスイッチング電源装置を示す回路図(a),(b)である。
以下、この発明のスイッチング電源回路の第一の実施形態について、図1〜図4に基づいて説明する。この実施形態のスイッチング電源装置20は、入力端22a,22bの間に商用電源24が接続され、交流の入力電圧Viを直流の出力電圧Voに変換し、出力端23a,23bの間に接続された負荷26に電力を供給する装置である。まず、スイッチング電源装置20の構成について、図1を用いて説明する。
スイッチング電源装置20は、第1スイッチングトランジスタ28と第2スイッチングトランジスタ30との直列回路である第1アーム32を備えている。ここでは、第1、第2スイッチングトランジスタ28,30は、オン状態で双方向に電流を流し得るN−chのMOS型FETであり、第1スイッチングトランジスタ28のソースに第2スイッチングトランジスタ30のドレインが接続されている。
同様に、第3スイッチングトランジスタ34と第4スイッチングトランジスタ36との直列回路である第2アーム38が設けられている。第3、第4スイッチングトランジスタ34,36も、N−chのMOS型FETであり、第3スイッチングトランジスタ34のソースに第4スイッチングトランジスタ36のドレインが接続されている。
入力電圧Viが供給される一対の入力端は、入力端22aが第1インダクタ40を介して第2アーム38の中点に接続され、入力端22bは、第1アーム32の中点に接続されている。
第1、第2アーム32,38は、第1、第3スイッチングトランジスタ28,34のドレイン同士が互いに接続され、第2、第4スイッチングトランジスタ30,36のソース同士が互いに接続され、その一対の接続点の間に、第1コンデンサ42及び第2インダクタ44の直列回路が設けられている。第2インダクタ44の第1コンデンサ42側の一端には、高速スイッチングが可能なファスト・リカバリ・ダイオードである整流素子46のアノードが接続されている。第2インダクタ44の両端には、第1〜第4スイッチングトランジスタ28,30,34,36のオン・オフによって、正方向及び負方向に振幅する略矩形の電圧が発生するが、整流素子46は、この矩形電圧のうちの、第1コンデンサ42側の一端が高電位になったときの電圧を整流して出力する。
第2インダクタ44の第4スイッチングトランジスタ36側の一端と整流素子46のカソードとの間には、第2コンデンサ48が設けられている。第2コンデンサ48は、整流素子46の出力を平滑して自己の両端に直流の出力電圧Voを発生させ、出力端23a,23bに接続された負荷26に電圧を供給する。
さらに、スイッチング電源装置20は、各スイッチングトランジスタ28,30,34,36のオン・オフを制御するため、図示しないスイッチング制御回路を備えている。スイッチング制御回路は、入力電圧Viが振幅して入力端22a側が高電位になる正の期間T(+)は、第2、第3スイッチングトランジスタ30,34をオンに固定した状態で、第1、第4スイッチングトランジスタ28,36を同位相でオン・オフしつつ、そのオン・オフの時間を可変調整する。一方、入力電圧Viが振幅して入力端22b側が高電位になる負の期間T(−)は、第1、第4スイッチングトランジスタ28,36をオンに固定し他状態で、第2、第3スイッチングトランジスタ30,34を同位相でオン・オフしつつ、そのオン・オフの時間を可変調整する。このスイッチング制御回路は、出力電圧Voが所定の目標値に安定化されるように各スイッチングトランジスタのオン・オフの時間を決定する。また、力率改善の機能を実現するため、商用電源24から流れ込む入力電流波形を入力電圧Vi波形と相似形になるように整形することも考慮して上記オン・オフの時間を決定する。ただし、力率改善の機能が不要な場合は、スイッチング制御回路を、出力電圧Voの安定化のみを考慮して上記オン・オフの時間を決定するようにして、構成を簡単化することも可能である。
次に、スイッチング電源装置20の動作について、図2〜図4に基づいて説明する。ここで、図3(b),(c)、図4(b),(c)の等価回路では、第1〜第4スイッチングトランジスタ28,30,34,36を、それぞれスイッチQ28,Q30,Q34,Q36で表してある。また、図2、図3(a)、図4(a)のタイムチャートでは、スイッチQ28,Q30,Q34,Q36のオン・オフのロジックをハイレベル又はローレベルで表してあり、これは、図示しないスイッチング制御回路が第1〜第4スイッチングトランジスタ28,30,34,36の各ゲート・ソース間に向けて出力する駆動パルスに置き換えて見ることができる。また、電流I40,I44は、それぞれ第1、第2インダクタ40,44に流れる電流である。また、動作説明の便宜のため、スイッチQ28,Q30,Q34,Q36、整流素子46が導通したとき、各素子に生じる電圧降下は十分に小さく、無視できるものとする。
図2の正の期間T(+)は、スイッチQ30、Q34がオンに固定された状態で、スイッチQ28,Q36が同位相でオン・オフし、そのオン・オフの時間が制御されている。
正の期間T(+)の中の期間T1の時間軸を拡大すると、図3(a)のタイムチャートように表される。期間T1aに入ると、スイッチQ30、Q34はオンに固定されたまま、スイッチQ28,Q36がオンに転じる。すると、図3(b)に示すように、商用電源24、第1インダクタ40、スイッチQ36、スイッチQ30の経路、及び、商用電源24、第1インダクタ40、スイッチQ34、スイッチQ28の経路で電流I40が流れ、第1インダクタ40の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第1インダクタ40に励磁エネルギーが蓄積される。また、第2コンデンサ42の両端には、期間T1aに入る前から入力電圧Vi相当の電圧が蓄えられており、期間T2aに入ると、第2コンデンサ42、スイッチQ34、スイッチQ36、第2インダクタ44の経路、及び、第2コンデンサ42、スイッチQ28、スイッチQ30、第2インダクタ44の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第2インダクタ44に励磁エネルギーが蓄積される。また、負荷26に流れる出力電流は、第2コンデンサ48が供給する。
期間T1bに入ると、スイッチQ30、Q34はオンに固定されたまま、スイッチQ28,Q36がオフに転じる。すると、図3(c)に示すように、商用電源24、第1インダクタ40、スイッチQ34、第1コンデンサ42、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、スイッチQ30、の経路で電流I40が流れ、商用電源24から負荷26に向けて出力電流を供給する。このとき、第1インダクタ40は、その両端が出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T1aに蓄積された励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する動作を行う。また、第2インダクタ44、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44が、その両端を出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T1aに蓄積された励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する。
正の期間T(+)は上述した期間T1a、T1bの動作を繰り返すが、その後、負の期間T(−)に入ると、図2に示すように動作が変化する。
負の期間T(−)の中の期間T2の時間軸を拡大すると、図4(a)のタイムチャートように表される。期間T2aに入ると、スイッチQ28、Q36はオンに固定されたまま、スイッチQ30,Q34がオンに転じる。すると、図4(b)に示すように、商用電源24、スイッチQ30、スイッチQ36、第1インダクタ40、の経路で電流I40が流れ、第1インダクタ40の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第1インダクタ40に励磁エネルギーを蓄積する。また、第2コンデンサ42の両端には、期間T2aに入る前から入力電圧Vi相当の電圧が蓄えられており、期間T1aに入ると、第2コンデンサ42、スイッチQ34、スイッチQ36、第2インダクタ44の経路、及び、第2コンデンサ42、スイッチQ28、スイッチQ30、第2インダクタ44の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第2インダクタ44に励磁エネルギーを蓄積する。また、負荷26に流れる出力電流は、第2コンデンサ48が供給する。
期間T2bに入ると、スイッチQ28、Q36はオンに固定されたまま、スイッチQ30,Q34がオフに転じる。すると、図4(c)に示すように、商用電源24、スイッチQ28、第1コンデンサ42、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、スイッチQ36、第1インダクタ40、の経路で電流I40が流れ、商用電源24から負荷26に向けて出力電流を供給する。このとき、第1インダクタ40は、その両端が出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T2aに蓄えられた励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する動作を行う。また、第2インダクタ44、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44は、その両端が出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T1aに蓄えられた励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する。
負の期間T(−)は上述した期間T2a、T2bの動作を繰り返し、その後、正の期間T(+)に入ると、上述した期間T1a,T1bの動作に変化する。
スイッチング電源装置20のスイッチング制御回路は、出力電圧Voを目標値に安定化し、同時に力率も改善するという観点から、期間T1a,T1b,T2a,T2bの長さ(時間)を決定する。さらに、ここでは、ダイオードである整流素子46のリカバリ特性に起因する不具合の発生を回避するため、期間T1a,T2aは一定時間に固定され、期間T1b,T2bは、期間T1a,T2aの開始時及び期間T1b,T2bの終了時に電流I40,I44がゼロになるように決定する。
このような電流臨界モードで動作する場合は式(1)、式(2)のような関係式が成立するので、式(2)に基づいて期間T1a,T1b,T2a,T2bの長さを可変調整し、出力電圧Voを所定の目標値に安定化する制御を行う。
Figure 0005501857
Figure 0005501857
なお、スイッチング制御回路の動作モードは、電流臨界モードに代えて、電流連続モードや電流不連続モード等であってもよい。ただし、出力電圧Voと各スイッチのオン・オフの時間との関係は、電流連続モードの場合には上記の式(2)と同様の関係式に従って、電流不連続モードの場合には式(2)と異なる固有の関係式に従って、出力電圧Voが安定化されることになる。
以上説明したように、スイッチング電源装置20は、各スイッチングトランジスタ28,30,34,36がオン・オフ動作することにより、交流の入力電圧Viの正の期間T(+)と負の期間T(−)を通して入力電圧Viを昇圧又は降圧し、所定の出力電圧Voを自在に出力することができる。
また、従来のスイッチング電源装置10,16では、ブリッジ整流器12のダイオードで順方向電圧によって、ダイオード2個分の大きな導通損失が生じていたが、第一の実施形態のスイッチング電源装置20では、ブリッジ整流器12が省略され、それに相当する働きを、導通抵抗が小さいMOS型FETで成るスイッチングトランジスタ28,30,34,36が行うので、損失を大幅に低減することができる。
また、スイッチング電源装置20は、入力投入時に商用電源24から大容量の第2コンデンサ48に向けて突入電流が流れる経路に、比較的小容量の第1コンデンサ42が配置されているので、過大な突入電流が発生する心配がない。従って、各スイッチングトランジスタのサージ電流耐量について格段の配慮をする必要がないので部品選択の自由度が高くなり、さらに、従来のスイッチング電源装置10等に付加される突入電流制限回路を省略することができる。
次に、この発明のスイッチング電源回路の第二の実施形態について、図5〜図8に基づいて説明する。ここで、上記のスイッチング電源装置20と同様の構成は、同一の符号を付して説明する。第二の実施形態のスイッチング電源装置50は、上記スイッチング電源装置20と同様に、交流の入力電圧Viを直流の出力電圧Voに変換すると共に、力率改善動作を行う装置である。まず、スイッチング電源装置50の構成について、図5を用いて説明する。
スイッチング電源装置50は、第1スイッチングダイオード52と第2スイッチングトランジスタ30との直列回路である第1アーム54を備えている。第1スイッチングダイオード52は、高速スイッチングが可能なファスト・リカバリ・ダイオードであり、第2スイッチングトランジスタ30は、オン状態で双方向に電流を流し得るN−chのMOS型FETであり、第1スイッチングダイオード52のアノードに第2スイッチングトランジスタ30のドレインが接続されている。
同様に、第3スイッチングダイオード56と第4スイッチングトランジスタ36の直列回路である第2アーム58が設けられている。第3スイッチングダイオード56は、ファスト・リカバリ・ダイオードであり、第4スイッチングトランジスタ36はN−chのMOS型FETであり、第3スイッチングダイオード56のアノードに第4スイッチングトランジスタ30のドレインが接続されている。
入力電圧Viが供給される一対の入力端は、入力端22aが第1インダクタ40を介して第2アーム58の中点に接続され、入力端22bは、第1アーム54の中点に接続されている。
第1、第2アーム54,58は、第1、第3スイッチングダイオード52,56のカソード同士が互いに接続され、第2、第4スイッチングトランジスタ30,36のソース同士が互いに接続され、その一対の接続点の間に、第5スイッチングトランジスタ60が設けられている。第5スイッチングトランジスタ60はN−chのMOS型FETであり、第1、第3スイッチングダイオード52,56の側にドレインが、第2,第4スイッチングトランジスタ30,36の側にソースが接続されている。なお、第5スイッチングトランジスタ60は、ドレインからソースの向きにのみに導通可能な他の種類のトランジスタ素子であってもよい。
第5スイッチングトランジスタの両端には、第1コンデンサ42及び第2インダクタ44の直列回路が設けられている。第2インダクタ44の第1コンデンサ42側の一端には、高速スイッチングが可能なファスト・リカバリ・ダイオードである整流素子46のアノードが接続されている。第2インダクタ44の両端には、第2、第4、第5スイッチングトランジスタ30,36,60のオン・オフによって、正方向及び負方向に振幅する略矩形の電圧が発生するが、整流素子46は、この矩形電圧のうちの、第1コンデンサ42側の一端が高電位になったときの電圧を整流して出力する。
第2インダクタ44の第5スイッチングトランジスタ60側の一端と整流素子46のカソードとの間には、第2コンデンサ48が設けられている。第2コンデンサ48は、整流素子46の出力を平滑して自己の両端に直流の出力電圧Voを発生させ、出力端23a,23bに接続された負荷26に電圧を供給する。
さらに、スイッチング電源装置50は、各スイッチングトランジスタ30,36,60のオン・オフを制御するため、図示しないスイッチング制御回路を備えている。このスイッチング制御回路は、入力電圧Viが振幅して入力端22a側が高電位になる正の期間T(+)は、第2スイッチングトランジスタ30をオンに固定した状態で、第4、第5スイッチングトランジスタ36,60を同位相でオン・オフしつつ、そのオン・オフの時間を可変調整する。一方、入力電圧Viが振幅して入力端22b側が高電位になる負の期間T(−)は、第4スイッチングトランジスタ36をオンに固定した状態で、第2、第5スイッチングトランジスタ30,60を同位相でオン・オフしつつ、そのオン・オフの時間を可変調整する。
このスイッチング制御回路は、出力電圧Voが所定の目標値に安定化されるように各スイッチングトランジスタのオン・オフの時間を決定する。また、力率改善の機能を実現するため、商用電源24から流れ込む入力電流波形を入力電圧Vi波形と相似形になるように整形することも考慮して上記オン・オフの時間を決定する。
次に、スイッチング電源装置50の動作について、図6〜図8に基づいて説明する。ここで、図7(b),(c)、図8(b),(c)の等価回路では、第2,第4,第5スイッチングトランジスタ30,36,60を、スイッチQ30,Q36,Q60で表してある。また、図6、図7(a)、図8(a)のタイムチャートでは、スイッチQ30,Q36,Q60のオン・オフのロジックをハイレベル又はローレベルで表してあり、これは、図示しないスイッチング制御回路が、第2、第4、第5スイッチングトランジスタ30,36,60の各ゲート・ソース間に向けて出力する駆動パルスに置き換えて見ることができる。また、電流I40,I44は、それぞれ第1、第2インダクタ40,44に流れる電流である。また、動作説明の便宜のため、スイッチングダイオード52,56、スイッチQ30,Q36,Q60、整流素子46が導通したとき、各素子に生じる電圧降下は十分に小さく、無視できるものとする。
図6の正の期間T(+)は、スイッチQ30がオンに固定された状態で、スイッチQ28,Q36が同位相でオン・オフし、そのオン・オフの時間が制御されている。
正の期間T(+)の中の期間T3の時間軸を拡大すると、図7(a)のタイムチャートように表される。期間T3aに入ると、スイッチQ30はオンに固定されたまま、スイッチQ36,Q60がオンに転じる。すると、図7(b)に示すように、商用電源24、第1インダクタ40、スイッチQ36、スイッチQ30、の経路で電流I40が流れ、第1インダクタ40の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第1インダクタ40に励磁エネルギーが蓄積される。また、第2コンデンサ42の両端には、期間T3aに入る前から入力電圧Vi相当の電圧が蓄えられており、期間T3aに入ると、第2コンデンサ42、スイッチQ60、第2インダクタ44、の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第2インダクタ44に励磁エネルギーが蓄積される。また、負荷26に流れる出力電流は、第2コンデンサ48が供給する。
期間T3bに入ると、スイッチQ30はオンに固定されたまま、スイッチQ36,Q60がオフに転じる。すると、図7(c)に示すように、商用電源24、第1インダクタ40、第3スイッチングダイオード56、第1コンデンサ42、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、スイッチQ30、の経路で電流I40が流れ、商用電源24から負荷26に向けて出力電流を供給する。このとき、第1インダクタ40は、その両端が出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T3aに蓄積された励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する動作を行う。また、第2インダクタ44、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44は、その両端が出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T3aに蓄積された励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する。
正の期間T(+)は上述した期間T3a、T3bの動作を繰り返すが、負の期間T(−)に入ると、図6に示すように動作が変化する。
負の期間T(−)の中の期間T4の時間軸を拡大すると、図8(a)のタイムチャートように表される。期間T4aに入ると、スイッチQ36はオンに固定されたまま、スイッチQ30,Q60がオンに転じる。すると、図8(b)に示すように、商用電源24、スイッチQ30、スイッチQ36、第1インダクタ40、の経路で電流I40が流れ、第1インダクタ40の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第1インダクタ40に励磁エネルギーが蓄積される。また、第2コンデンサ42の両端には、期間T4aに入る前から入力電圧Vi相当の電圧が蓄えられており、期間T4aに入ると、スイッチQ60第2インダクタ44、の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44の両端を入力電圧Vi相当の電圧に固定した状態で第2インダクタ44に励磁エネルギーが蓄積される。また、負荷26に流れる出力電流は、第2コンデンサ48が供給する。
期間T2bに入ると、スイッチQ36はオンに固定されたまま、スイッチQ30,Q60がオフに転じる。すると、図8(c)に示すように、商用電源24、第1スイッチングダイオード52、第1コンデンサ42、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、スイッチQ36、第1インダクタ40、の経路で電流I40が流れ、商用電源24から負荷26に向けて出力電流を供給する。このとき、第1インダクタ40は、その両端が出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T4aに蓄積された励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する動作を行う。また、第2インダクタ44、整流素子46、第2コンデンサ48及び負荷26の並列回路、の経路で電流I44が流れ、第2インダクタ44が、その両端を出力電圧Vo相当の電圧に固定された状態で、期間T4aに蓄積された励磁エネルギーを負荷26に向けて放出する。
負の期間T(−)は上述した期間T4a、T4bの動作を繰り返し、その後、正の期間T(+)に入ると、上述した期間T1a,T1bの動作に戻る。
スイッチング電源装置50のスイッチング制御回路は、出力電圧Voを目標値に安定化し、同時に力率も改善するという観点から、期間T1a,T1b,T2a,T2bの長さ(時間)を決定する。さらに、ここでは、ダイオードである整流素子46や第1、第3スイッチングダイオードのリカバリ特性に起因する不具合の発生を回避するため、期間T3a,T4aは一定時間に固定され、期間T3b,T2bは、期間T3a,T4aの開始時及び期間T3b,T4bの終了時に電流I40,I44がゼロになるように決定される。すなわち、電流臨界モードで動作させ、上記の式(1)、式(2)に基づいて期間T3a,T3b,T4a,T4bの長さを可変調整し、出力電圧Voを所定の目標値に安定化する制御を行う。
以上説明したように、スイッチング電源装置50は、上記のスイッチング電源装置20と同様に、入力電圧Viの正の期間T(+)と負の期間T(−)を通して入力電圧Viを昇圧又は降圧し、所定の出力電圧Voを自在に出力することができる。特に、上記スイッチング電源装置20に比べ、オン・オフの時間を制御しなければならないスイッチングトランジスタの数が4つから3つに削減され、しかも、3つのスイッチングトランジスタのソースが共通電位になっているので、スイッチング制御回路が各スイッチングトランジスタのゲート・ソース間に向けて駆動パルスを出力する回路部分を、非常にシンプルに構成することができるという利点がある。
また、例えば従来のスイッチング電源装置16では、ブリッジ整流器12のダイオードで順方向電圧によって、ダイオード4本分の大きな導通損失が生じていたが、第2実施形態のスイッチング電源装置50では、ブリッジ整流器12を構成する4本のダイオードのうちの2本に相当する働きを、導通抵抗が小さいMOS型FETであるスイッチングトランジスタ30,36が行うので、その分の導通損失を低減することができる。
なお、この発明のスイッチング電源装置は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、第1インダクタは、図9に示すように、互いに結合した複数の巻線を有したコモンモード・インダクタ62の漏れインダクタンスを利用し、1つの部品で電力変換の機能とコモンモードノイズ低減の機能を兼用させてもよい。
また、第1インダクタ又は第2インダクタに磁気結合した別巻線を設け、その別巻線の出力に整流平滑回路を設けることによって、入力電源から絶縁された直流電圧であって、スイッチング制御回路によって制御された出力電圧を得る構成を付加してもよい。
また、ダイオードを用いた整流素子を、導通抵抗の小さなトランジスタ等のスイッチング素子で構成し、この整流素子も合わせてスイッチング制御回路によってオン・オフ制御する同期整流の構成にすれば、整流素子の損失をも低減することができる。その場合、スイッチング制御回路は、入力電圧の正の期間は、整流素子を第4スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせ、入力電圧の負の期間は、整流素子を第2スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせる駆動パルスを出力すれば、上記スイッチング電源20,50と同様の動作を行うことができる。
同様に、上記スイッチング電源装置50の第1、第3スイッチングダイオードを、導通抵抗の小さなトランジスタ等の第6、第7スイッチング素子に置き換え、第6、第7スイッチング素子も合わせてスイッチング制御回路によってオン・オフ制御する構成にすれば、さらに損失を低減できる等の利点がある。その場合、スイッチング制御回路は、入力電圧の正の期間は、第6スイッチング素子をオフに固定した状態で第7スイッチング素子を第5スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせ、入力電圧の負の期間は、第7スイッチング素子をオフに固定した状態で前記第6スイッチング素子を第5スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせる駆動パルスを出力すれば、上記スイッチング電源50と同様の動作を行うことができる。
また、第1、第2、第3、第4スイッチング素子は、MOS型FETの他、双方向に導通可能なトライアックや電磁リレー等を使用することができる。また、第5、6、7スイッチング素子、上記同期整流用のスイッチング素子は、少なくとも一方向に導通可能なものであればよく、バイポーラトランジスタ、MOS型FET、サイリスタ、トライアック、GTO(Gate Turn Off Thyristor)、電磁リレー等を使用することができる。
20,50 スイッチング電源装置
22a,22b 入力端
23a,23b 出力端
28 第1スイッチングトランジスタ
30 第2スイッチングトランジスタ
32,54 第1アーム
34 第3スイッチングトランジスタ
36 第4スイッチングトランジスタ
38,58 第2アーム
40 第1インダクタ
42 第1コンデンサ
44 第2インダクタ
46 整流素子
48 第2コンデンサ
52 第1スイッチングダイオード
56 第3スイッチングダイオード
60 第5スイッチングトランジスタ
Q28,Q30,Q34,Q36,Q60 スイッチ
Vi 入力電圧
Vo 出力電圧

Claims (6)

  1. 双方向に導通可能な第1、第2スイッチング素子が直列接続された第1アームと、
    双方向に導通可能な第3、第4スイッチング素子が直列接続された第2アームと、
    交流の入力電源と直列に設けられ、前記第1アームの中点と前記第2アームの中点との間に入力電圧を供給する第1インダクタと、
    前記第1、第2アームが、前記第1及び第3スイッチング素子側の一端同士、第2及び第4スイッチング素子側の一端同士が各々接続され、その一対の接続点の間に設けられた第1コンデンサ及び第2インダクタの直列回路と、
    前記第2インダクタの一端に接続され、前記第2インダクタに発生する矩形電圧のうち、前記第1乃至4スイッチング素子のうちの何れかがオフしているときに発生する電圧を整流して出力する整流素子と、
    前記第2インダクタの他の一端と前記整流素子の出力との間に接続され、前記整流素子の出力を平滑して直流の出力電圧を生成する第2コンデンサと、
    前記出力電圧が所定の値に安定化されるように前記各スイッチング素子をオン・オフ制御するスイッチング制御回路とを備え、
    前記スイッチング制御回路は、
    前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記第2、第3スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第1、第4スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行い、
    前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記第1、第4スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第2、第3スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行うことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 第1スイッチングダイオードと、一端が前記第1スイッチングダイオードのアノードに接続された双方向に導通可能な第2スイッチング素子とで構成された第1アームと、
    第3スイッチングダイオードと、一端が前記第3スイッチングダイオードのアノードに接続された双方向に導通可能な第4スイッチング素子とで構成された第2アームと、
    交流の入力電源と直列に設けられ、前記第1アームの中点と前記第2アームの中点との間に入力電圧を供給する第1インダクタと、
    前記第1、第2アームが、第1及び第3スイッチングダイオード側の一端同士、第2及び第4スイッチング素子側の一端同士が各々接続され、その一対の接続点の間に設けられた第5スイッチング素子と、
    前記第5スイッチング素子の両端に接続された第1コンデンサ及び第2インダクタの直列回路と、
    前記第2インダクタの一端に接続され、前記第2インダクタに発生する矩形電圧のうち、前記第5スイッチング素子がオフしたときに発生する電圧を整流して出力する整流素子と、
    前記第2インダクタの他の一端と前記整流素子の出力との間に接続され、前記整流素子の出力を平滑して直流の出力電圧を生成する第2コンデンサと、
    前記出力電圧が所定の値に安定化されるように前記各スイッチング素子をオン・オフ制御するスイッチング制御回路とを備え、
    前記スイッチング制御回路は、
    前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記第2スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第4、第5スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行い、
    前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記第4スイッチング素子をオンに固定した状態で、前記第2、第5スイッチング素子を同位相でオン・オフしつつ、前記オン・オフ制御を行うことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 前記第1スイッチングダイオードが第6スイッチング素子に、前記第3スイッチングダイオードが第7スイッチング素子に置き換えられ、
    前記スイッチング制御回路は、
    前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記第6スイッチング素子をオフに固定した状態で、第7スイッチング素子を第5スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせ、
    前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記第7スイッチング素子をオフに固定した状態で、前記第6スイッチング素子を前記第5スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせる請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1インダクタは、互いに結合した複数の巻線を有したコモンモード・インダクタの漏れインダクタンスで構成されている請求項1乃至3のいずれか記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記スイッチング制御回路は、前記オン・オフ制御に加えて、前記入力電源から流れ込む入力電流波形を整形して力率が改善されるように前記各スイッチング素子のオン・オフを制御する請求項1乃至3のいずれか記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記整流素子はスイッチング素子で構成され、
    前記スイッチング制御回路は、
    前記入力電圧の前記第2アームに向けて接続された側が高電位になる正の期間は、前記整流素子を前記第4スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせ、
    前記入力電圧の前記第1アームに向けて接続された側が高電位になる負の期間は、前記整流素子を前記第2スイッチング素子と逆位相にオン・オフさせる請求項1乃至3のいずれか記載のスイッチング電源装置。
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