JP2014204017A - 被処理体の受容装置 - Google Patents

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俊志 高岡
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Abstract

【課題】被処理体の処理システムの小型化を実現できるとともに、気体の使用量及びその給排気に伴うエネルギの消費量を低減できる、冷却効率の高い被処理体の受容装置を提供する。
【解決手段】半導体ウェーハの受容装置1は、真空処理室で処理を施された高温状態の半導体ウェーハWを大気圧作業室に受け渡す場合において、制御手段4が、真空状態にある閉止空間内の載置台に載置された半導体ウェーハWに向かって給気手段110より気体を導入させつつ、排気手段12より気体の導出を行わせることで、半導体ウェーハWの温度を低下させつつ閉止空間内の圧力を大気圧に向かわせるように構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ロードロック室の機能と冷却室の機能とを兼ね備えつつ、ランニングコストを低減できるとともに、良好な冷却効率を得ることのできる被処理体の受容装置に関するものである。
半導体装置の製造工程において、被処理体としての半導体ウェーハは、例えば、処理室で処理が施された後、冷却室で冷却されてからロードロック室を介して大気圧室に搬送されてカセット等に収容される。処理室及び冷却室は通常時において真空雰囲気にあり、処理室から冷却室、及び冷却室からロードロック室への半導体ウェーハの搬送は、真空環境下において動作可能とされた真空搬送ロボットにより行われる。また、ロードロック室からカセット等への半導体ウェーハの搬送は、大気圧環境下で使用する大気搬送ロボットにより行われる。
冷却室では、例えば、処理室での処理により250℃程度の高温となった半導体ウェーハを65℃以下まで冷却する。この冷却は、大気搬送ロボットや半導体ウェーハを収容するカセット等の熱による損傷を防ぐために行われる。なお、真空搬送ロボットについては、半導体ウェーハを支持するハンド部にセラミック等の耐熱性の高い素材が用いられていることに加えて真空条件下では熱が伝わりにくいことから、高温の半導体ウェーハを搬送することによる熱損傷は起こりにくい。
特許文献1には、冷却室内に搬送された高温状態の半導体ウェーハを冷却室の上方から下方に向かって噴射される冷却用の気体により冷却した後、冷却後の半導体ウェーハをロードロック室に搬送して大気圧作業室に受け渡す半導体ウェーハの処理システムが開示されている。
特開2012−89591号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような半導体ウェーハの処理システムでは、冷却室及びロードロック室の両方を必要とすることから、フットプリント(装置占有面積)が広く、装置が大型化するという問題がある。また、上記ロードロック室内は、半導体ウェーハが搬送されると窒素等の気体が供給されて真空雰囲気から大気圧雰囲気に置き換えられることから、冷却室及びロードロック室の両方で気体を使用することになり、気体の使用量やこれらの気体の供給及び排出を行うために要するエネルギの消費量が多くなってランニングコストが高くなる。さらに、冷却処理中に、半導体ウェーハからの伝熱により温度が上昇した冷却用の気体が冷却室内にこもることから、冷却効率が低く、半導体ウェーハの冷却に要する時間が長くなるという問題がある。なお、半導体ウェーハの他の冷却方法として、半導体ウェーハの下面全体を冷却板に近接又は接触させる方法があり、この方法であれば冷却用の気体を使用する必要がなく気体の使用量を低減できるが、このような冷却板を用いる処理システムは、冷却板と半導体ウェーハとの間に真空搬送ロボットのハンド部を挿入するために半導体ウェーハを冷却板から昇降させる機構が必要となり、装置構成が複雑となることから好ましくない。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、被処理体の処理システムの小型化を実現可能であるとともに、気体の使用量及びその給排気に伴うエネルギの消費量を低減してランニングコストを抑制でき、さらに高い冷却効率を得ることのできる被処理体の受容装置を提供することを目的とする。
本発明は、かかる目的を達成するために次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る被処理体の受容装置は、減圧下において被処理体に処理を行う減圧処理室と、常圧下で被処理体の搬送等の作業を行う常圧作業室との間に設けられ、これらの間で被処理体を受け渡しするために用いる被処理体の受容装置であって、前記減圧処理室側及び前記常圧作業室側の壁面にそれぞれ設けられ、前記被処理体を通過させることのできる開口と、これらの開口を開閉可能であり、当該開口を閉じることで閉止空間を形成する遮断機構と、前記閉止空間の内部で被処理体を保持するための保持手段と、前記保持手段によって保持された被処理体に向かって冷却用の気体を導入することのできる給気手段と、前記閉止空間内の気体を外部に導出することのできる排気手段と、前記給気手段による気体の導入と、前記排気手段による気体の導出とを制御するための制御手段とを備えており、前記減圧処理室で処理を施された高温状態の被処理体を前記常圧作業室に受け渡す場合において、前記制御手段が、減圧状態にある閉止空間内の保持手段に保持された被処理体に向かって前記給気手段より気体を導入させつつ、前記排気手段より気体の導出を行わせることで、被処理体の温度を低下させつつ閉止空間内の圧力を常圧に向かわせるように構成されていることを特徴とする。
このように構成すると、常圧作業室又は減圧処理室から開口を介して被処理体を受容装置内の保持手段に保持させることができるとともに、逆にこの保持手段から開口を介して常圧作業室又は減圧処理室に被処理体を搬送することができる。また、受容装置から常圧作業室に被処理体を搬送する際には、制御手段の制御によって、遮断機構により形成される閉止空間を給気手段から導入される冷却用の気体により常圧雰囲気に置き換えることができるとともに、この気体により被処理体を冷却することができる。さらに、被処理体からの伝熱により温度が上昇した気体を排気手段により閉止空間外に導出することができる。そのため、このような受容装置を被処理体の処理システムに組み込むことで、受容装置に既存の冷却室及び既存のロードロック室の両方の機能を兼用させて処理システムの構成を簡略化でき、フットプリント(装置占有面積)を小さくして装置の小型化及び低価格化を実現することができる。また、閉止空間の内部に導入する気体を被処理体の冷却に利用することから、冷却用の気体及びその給排気に伴うエネルギの消費を減らすことが可能となる。さらに、給気手段から気体を導入させつつ排気手段より気体の導出も行うことから、給気手段からの気体導入に際して閉止空間内の圧力の不要な増大を抑えて気体流量を適正に確保できるとともに、温度の上昇した冷却用の気体を閉止空間外に排出することで冷却効率を高めることができる。
また、冷却後の被処理体を常圧作業室側に移送するべく遮断機構を開放した場合において、受容装置側の圧力のほうを高くして受容装置内へのパーティクルの進入を抑制するためには、前記制御手段が、前記閉止空間内で前記被処理体の冷却を終了するに際し、前記給気手段における気体の導入の停止に先駆けて、前記排気手段における気体の導出を停止するように構成されていることが望ましい。
さらに、まだ充分に温度の低い冷却用の気体が閉止空間外に排出されることを抑制して、冷却用の気体の消費量を一層削減するためには、前記制御手段が、前記閉止空間内で前記被処理体の冷却を開始するに際し、前記給気手段における気体の導入と、前記排気手段における気体の導出とを順次実行するように構成されていることが望ましい。
併せて、冷却効率を一層高めるためには、前記保持手段が前記被処理体の縁部を支持するもので、前記閉止空間内において少なくとも被処理体の上下面の中央部を開放する開放部が設けられており、前記給気手段が前記開放部内において被処理体の上下面それぞれに向かって気体を噴射するように構成されていることが望ましい。
また、被処理体へのパーティクルの付着を抑制して被処理体の品質向上を図るには閉止空間の下方にあるパーティクルの上方への巻き上げを抑制することが好ましく、そのためには、前記給気手段により被処理体の上面に向かって噴射する気体の圧力が、被処理体の下面に向かって噴射する気体の圧力よりも大きくなるように設定していることが望ましい。
さらにランニングコストを一層低減するためには、前記給気手段より前記閉止空間内に導入する気体が、前記常圧作業室側の気体と同一のものであることが望ましい。
以上説明した本発明によれば、被処理体の処理システムに組み込むことで、フットプリントを小さくして処理システムの小型化及び低価格化を実現できるとともに、冷却用の気体及びその給排気に伴うエネルギの消費量を低減することができる冷却効率の高い被処理体の受容装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る半導体ウェーハの受容装置を備える半導体ウェーハの処理システムの平面図。 図1におけるII−II線に沿った断面矢視図。 同受容装置の平面断面図。 真空側仕切バルブを取り外した状態で同受容装置を示す側面図。 同受容装置の模式図。 噴射ノズルの配置位置を示す図。 噴射ノズルの配置位置を示す図。 噴射ノズルを4本ずつ設けた場合における半導体ウェーハの表面温度の変化を示すグラフ。 噴射ノズルを6本ずつ設けた場合における半導体ウェーハの表面温度の変化を示すグラフ。 噴射ノズルの本数に対する半導体ウェーハの冷却時間を示すグラフ。 噴射ノズルの本数に対する半導体ウェーハの振動加速度を示すグラフ。 半導体ウェーハを大気圧作業室から真空処理室に搬送する際の処理手順を示すフローチャート。 半導体ウェーハを真空処理室から大気圧作業室に搬送する際の処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、半導体ウェーハWの処理システム100を示している。半導体ウェーハWの処理システム100は、本実施形態に係る半導体ウェーハの受容装置(以下単に「受容装置」とも記載する)1と、受容装置1の一方側に設けられた減圧処理室である真空処理室5及び減圧搬送室である真空搬送室3と、他方側に設けられた常圧作業室である大気圧作業室2とを含む。大気圧作業室2内は常圧雰囲気、具体的には大気圧雰囲気であり、真空処理室5内及び真空搬送室3内は減圧雰囲気、具体的には真空雰囲気である。真空搬送室3には搬送装置としての真空搬送ロボット30、大気圧作業室2には搬送装置としての大気搬送ロボット20が設置されており、これらの搬送ロボット20,30は、被処理体としての円板状の半導体ウェーハWをアームの一部をなすハンド21,31上に保持して搬送することができる。
処理システム100内での半導体ウェーハWの搬送ルートは図1中の矢印に示す通りであり、具体的には、大気搬送ロボット20により大気圧作業室2から受容装置1に搬送されて受容装置1内に載置された後、真空搬送ロボット30により受容装置1から取り出され、真空搬送室3を介して真空処理室5に搬送される。また、真空搬送ロボット30により真空処理室5から真空搬送室3を介して受容装置1に搬送されて受容装置1内に載置された後、大気搬送ロボット20により大気圧作業室2に搬送されて図示しないカセット等に収容される。
このような処理システム100に備わる受容装置1は、図2,5に示すように、半導体ウェーハWを支持する一対の載置台10,10と、遮断手段16と、給気手段11と、排気手段12と、真空手段13と、冷却水循環手段17と、これらを制御する制御手段4とを含んで構成されている。また、図2に示すように受容装置1の内部には上段チャンバ14と下段チャンバ15とが形成されており、受容装置1は、上段チャンバ14内を大気圧雰囲気から真空雰囲気、又は、真空雰囲気から大気圧雰囲気に置き換えることができるとともに、真空処理室5で所定の処理が施されて高温(例えば250℃)になった半導体ウェーハWを所定温度まで冷却するものである。上記所定温度の目安としては、例えば大気搬送ロボット20等の熱損傷が起こらない65℃以下に設定することが好ましい。なお、真空処理室5における処理の種類によっては、高温になる場合であっても250℃以外になることもあり得る。
受容装置1の上記構成手段を具体的に説明すると、一対の載置台10,10は、図2,3に示すように、上段チャンバ14内において半導体ウェーハWの搬送方向(図1参照)に直交する方向に互いに離間して設けられているものであり、その上面10a,10aには、半導体ウェーハWの搬送方向に沿って載置部101が3つずつ設けられている。これら一対の載置台10,10は、載置部101に半導体ウェーハWの縁部W3を載せ、協同して半導体ウェーハWを水平に支持する。なお、半導体ウェーハWの下面W1と載置台10の上面10aとの間には所要の隙間が形成されており、例えば0.3mmである。
このような載置台10,10上に半導体ウェーハWが載置されると、図2に示すように、半導体ウェーハWの下面W1の中央部及び上面W2の中央部を開放する開放部180が形成される。具体的には、載置台10,10間と半導体ウェーハWの下面W1との間に下部開放空間180aが形成され、半導体ウェーハWの上方に上部開放空間180bが形成される。載置台10,10上に半導体ウェーハWが載置された直後には、この下部開放空間180aを利用して大気搬送ロボット20のハンド21又は真空搬送ロボット30のハンド31が載置台10,10間から引き抜かれ、載置台10,10から半導体ウェーハWを持ち上げる際には、この下部開放空間180aを利用して大気搬送ロボット20のハンド21又は真空搬送ロボット30のハンド31が載置台10,10間に挿入される。
また、図2,3に示すように、各載置台10,10の内部には冷却水が循環する循環路171,171が形成されており、冷却水供給部170,170から供給された冷却水がこの循環路171,171内を流れるように構成されている。循環路171,171及び冷却水供給部170,170は前述の冷却水循環手段17を構成するものであり、載置台10,10がこのように水冷式のウェーハ受けであることで、半導体ウェーハWの冷却効率をさらに向上させることができる。
図1,3に示す遮断手段16は、大気側仕切バルブGV1と真空側仕切バルブGV2とで構成される。大気側仕切バルブGV1は、大気圧作業室2側の壁面1dに取り付けられており、この壁面1dに形成された半導体ウェーハWを通過可能な開口14b(図2参照)を開閉可能に設けられる。真空側仕切バルブGV2は、真空処理室5側の壁面1aに取り付けられており、この壁面1aに形成された半導体ウェーハWを通過可能な開口14a(図1参照)を開閉可能に設けられる。大気側仕切バルブGV1及び真空側仕切バルブGV2により前記開口14a,14bを閉じることで、上段チャンバ14内には閉止空間181(図2,5参照)が形成される。
図2,5に示す給気手段11は、上段チャンバ14の下方に設けられた第1の給気手段111と、上段チャンバ14の上方に設けられた第2の給気手段110と、冷却用の気体を供給可能な気体供給源119に接続されることで冷却用の気体を導くことのできるガス導入配管116と、ガス導入配管116に取り付けられたガス導入バルブPV2とから構成される。給気手段11により閉止空間181内に冷却用の気体が供給されることで、半導体ウェーハWの冷却が行われるとともに受容装置1内が真空雰囲気から大気圧雰囲気に置き換わる。
第1の給気手段111は、上段チャンバ14の底壁1fの中央部に設けられた下部シャワープレート115と、下部シャワープレート115を厚み方向に貫通するように設けられた第1の噴射ノズル116と、下部シャワープレート115と底壁1fとの隙間115aから伸びてガス導入バルブPV2に接続された下部ガス導入配管117とを有する。
下部ガス噴出し穴である第1の噴射ノズル116は、図3,6(a)に示すように、載置台10,10に載置された半導体ウェーハWと同心かつ半導体ウェーハWよりも径の小さい円周上に均等に4本設けられており、これらの第1の噴射ノズル116は、前記半導体ウェーハWの縁部W3に向かって、より具体的には垂直方向に対して所定角度、具体的には45°傾斜して設けられている。併せて、図3に示すように、半導体ウェーハWの搬送方向に対して周方向に45°回転した位置に設けられている。そのため、第1の噴射ノズル116から噴射された気体は、一対の載置台10,10と半導体ウェーハWの下面W1との間に形成される下部開放空間180a内で滞留しにくくなり、下部開放空間180a外へ流れやすくなることから、冷却効率をより一層向上させることができる。
気体供給源119から供給される冷却用の気体は、下部ガス導入配管117を通って下部シャワープレート115下方の隙間115aに充満し、第1の噴射ノズル116を介して下部開放空間180aの下方より、半導体ウェーハWの下面W1に向けて噴射される。なお、冷却用の気体としては、空気、窒素、ヘリウム、水素等が挙げられ、本実施形態では空気を冷却して用いている。
第2の給気手段110は、上段チャンバ14の上壁1eの中央部に設けられた上部シャワープレート112と、上部シャワープレート112を厚み方向に貫通するように設けられた第2の噴射ノズル113と、上部シャワープレート112と上壁1eとの隙間112aから伸びて下部ガス導入配管117に接続された上部ガス導入配管114とを有する。上部ガス噴出し穴である第2の噴射ノズル113は、図6(b)に示すように、周方向に異なる位相となる箇所に設けられていること以外は第1の噴射ノズル116と同様に設けられており、気体供給源119から供給される冷却用の気体は、上部ガス導入配管114を通って上部シャワープレート112上方の隙間112aに充満し、第2の噴射ノズル113を介して上部開放空間180bの上方より半導体ウェーハWの上面W2に向けて噴射される。なお、各第2の噴射ノズル113が設けられる円周の径は、第1の噴射ノズル116が設けられる前記円周の径と等しい。
前述のように、第2の噴射ノズル113と第1の噴射ノズル116とは周方向に異なる位相となる箇所に設けられているが、具体的には、第2の噴射ノズル113は、第1の噴射ノズル116を周方向に45°回転させた位置、換言すると隣接する第1の噴射ノズル116から等距離となる位置に設けられている。なお、下部シャワープレート115及び上部シャワープレート112にそれぞれ設けられる各噴射ノズル113,116からは、ほぼ同一量の気体が噴射される。
図4,5に示す排気手段12は、上段チャンバ14の下方から側壁1c内を貫通して上方に伸びる排気口120と、排出バルブPV1と、排気口120と排出バルブPV1とに接続されたガス排気配管121とから構成される。排気口120が上段チャンバ14の下方に設けられていることから、閉止空間181内では、各第1の噴射ノズル116から上向きに噴射された気体は、半導体ウェーハWの下面W1に沿ってその縁部W3に向けて流れた後、閉止空間181の下方を流れて排気口120を介して受容装置1の外部にある図示しない排気先に向けて排出される。また、各第2の噴射ノズル113から下向きに噴射された気体は、半導体ウェーハWの上面W2に沿ってその縁部W3に向けて流れた後、閉止空間181内を下降し、閉止空間181の下方を流れて排気口120を介して受容装置1の外部にある図示しない排気先に向けて排出される。
図2,4,5に示す真空手段13は、側壁1bを貫通して上段チャンバ14内と連通する空冷エキゾースト130と、これに接続された真空用配管132と、真空用配管132に取り付けられた真空用バルブ131とを含んで構成され、真空用バルブ131が図示しない真空吸引ポンプに接続されることで真空引きを行うことが可能となっている。真空引きを行うことにより、受容装置1内を大気圧雰囲気から真空雰囲気に置き換えることができる。真空引きを行うと、閉止空間181内の気体は、空冷エキゾースト130から真空用配管132へ流れ、真空用バルブ131より真空吸引ポンプを介して排気される。なお、真空手段13の機能を排気手段12に兼用させてもよく、その場合には例えば排気手段12の近傍に真空用バルブを設けてその真空用バルブにより排気口120を介して閉止空間181内の気体を排出できるようにすれば良い。
図5に示す制御手段(コントローラ)4は、CPU、メモリ及びインターフェースを具備する通常のマイクロコンピュータユニットにより構成されて、メモリ内に半導体ウェーハWの冷却等に関する所定のプログラムが書き込まれており、CPUは適宜必要なプログラムを呼び出して実行することにより、周辺ハードリソースと協働して、所定の動作が実行される。
具体的に制御手段4は、給気手段11による気体の導入、排気手段12による気体の導出、真空手段13による気体の導出、冷却水循環手段17による冷却水の循環、遮断手段16の開閉動作等を制御するように構成されている。
本実施形態では、前述のように上部シャワープレート112及び下部シャワープレート115にそれぞれ4本の噴射ノズル113,116が設けられているが、各噴射ノズル113,116の数はこれに限定されず4〜6本の範囲が好ましい。例えば噴射ノズル113,116を6本ずつ設ける場合には、図6(b)に示すように、載置台10,10に載置された半導体ウェーハWと同心かつ半導体ウェーハWよりも径の小さい円周上に均等に設ければ良い。
以下では、噴射ノズル113,116の本数として4〜6本ずつが好ましい理由を述べる。まず、本実施形態のように噴射ノズル113,116を4本ずつ設け、閉止空間181に100リットル/分の冷却用の気体を30秒間噴射した場合、図8で示されているように23秒で半導体ウェーハWの表面全体が250℃から65℃以下まで低下する。この試験を行うにあたり、半導体ウェーハWの表面温度は、その下面W1及び上面W2にそれぞれ取り付けた図6(a)に示す熱電対P1〜P9を利用して測定した。これらのうち熱電対P1〜P4,P6〜P9は、半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2において縁部W3に対応する位置にそれぞれ均等に配置し、熱電対P5は半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2において中央に1個ずつ設置した。このように噴射ノズル113,116を4本ずつ設けると、処理効率を良好に維持することができる所定時間、例えば30秒間以内に半導体ウェーハWの表面温度が65℃低下まで低下させることができる。
また、図6(b)に示すように噴射ノズル113,116を6本ずつ設け、冷却用の気体の噴射量及び噴射時間を上記と同様に設定した場合、図9に示されているように30秒間で半導体ウェーハWの表面全体が65℃以下まで低下する。
さらに、図7に示すように噴射ノズル113,116の本数を1〜3本ずつに変更して冷却用の気体の噴射量及び噴射時間を上記と同様に設定した場合の測定結果と、上記4本ずつ及び6本ずつの測定結果とを比較すると、半導体ウェーハWの表面全体が65℃以下まで低下するまでに要する冷却時間は、図10に示すように2,4本ずつの場合が相対的に短く、1,3,6本ずつの場合が相対的に長くなるが、全ての場合で30秒以下となっており、65℃以下まで冷却される時間に大きく差異は生じない。しかしながら、冷却用の気体が噴射されることによって発生する半導体ウェーハWの振動に関しては、図11に示すように噴射ノズル113,116の本数が多いほど振動加速度が小さくなり低減する。半導体ウェーハWが大きく振動すると載置台10,10との間で摺動して、半導体ウェーハWの損傷やパーティクルの発生につながる可能性があることから、振動加速度は小さいことが好ましい。具体的には0.2G以下となることがより好ましく、本実施形態ではこれを所定の振動目標値として定めている。上記の試験結果からすると、振動目標値を満たすためには各噴射ノズル113,116の本数を4〜6本ずつの範囲とすることが好ましいことが分かる。
以上のような半導体ウェーハWの処理システム100を用いて、半導体ウェーハWを大気側と真空側との間で移送するための手順を以下に説明する。
まず、半導体ウェーハWを大気圧作業室2から真空処理室5に搬送する場合、図12に示すように、大気側仕切バルブGV1を開放し(ステップSP1)、大気圧雰囲気の受容装置1内に大気搬送ロボット20のハンド21を進入させる(ステップSP2)。このハンド21上には半導体ウェーハWが支持されており、ハンド21上の半導体ウェーハWを載置台10,10に載置すると(ステップSP3)、大気搬送ロボット20のハンド21を受容装置1から退出させる(ステップSP4)。その後、大気側仕切バルブGV1を閉止して(ステップSP5)、真空手段13により真空引きを行い(ステップSP6)、これによって受容装置1内が大気圧雰囲気から真空雰囲気に置き換わる。真空雰囲気に置き換わると、真空側仕切バルブGV2を開放して(ステップSP7)、受容装置1内に、真空搬送室3から真空搬送ロボット30のハンド31を進入させる(ステップSP8)。このハンド31により半導体ウェーハWを載置台10,10から持ち上げて半導体ウェーハWの受け取りを行い(ステップSP9)、半導体ウェーハWを支持したハンド31を受容装置1から退出させると(ステップSP10)、真空側仕切バルブGV2を閉止する(ステップSP11)。なお、大気搬送ロボット20及び真空搬送ロボット30の動作は図示しない制御手段により行われるものである。
このようにして真空搬送室3内に搬送された半導体ウェーハWは、真空搬送ロボット30により図1に示す真空処理室5に搬送され、そこで所定の処理が施される。この処理により高温状態となった半導体ウェーハWは、真空搬送ロボット30により真空搬送室3に持ち出されて大気圧作業室2まで搬送される。高温状態の半導体ウェーハWを真空搬送室3から大気圧作業室2まで搬送する場合には、図13に示すように、まず、真空側仕切バルブGV2を開放し(ステップSP20)、真空雰囲気の受容装置1内に真空搬送ロボット30のハンド31を進入させる(ステップSP21)。このハンド31上から載置台10,10に半導体ウェーハWを載置すると(ステップSP22)、真空搬送ロボット30のハンド31を受容装置1から退出させる(ステップSP23)。その後、真空側仕切バルブGV2を閉止すると(ステップSP24)、給気手段11により閉止空間181の上下から給気を開始し(ステップSP25)、続いて排気手段12により閉止空間181内の気体の排出を開始する(ステップSP26)。これによって、真空状態にある閉止空間181内において半導体ウェーハWに向かって給気手段11より気体を導入させつつ、排気手段12より気体の導出を行わせることになり、半導体ウェーハWの温度を低下させつつ閉止空間181内の圧力を大気圧に向かわせることができる。
受容装置1内が真空雰囲気から大気圧雰囲気に置き換わると、排気手段12による排気を停止し(ステップSP27)、続いて給気手段11による給気を停止してから(ステップSP28)、大気側仕切バルブGV1を開放する(ステップSP29)。このように排気の停止のタイミングよりも給気の停止のタイミングを遅らせて、受容装置1内の圧力が大気圧作業室2内の圧力よりも高くなるように設定する。
大気側仕切バルブGV1を開放すると、受容装置1内に、大気圧作業室2から大気搬送ロボット20のハンド21を進入させる(ステップSP30)。このハンド21により半導体ウェーハWを載置台10,10から持ち上げて導体ウェーハWの受け取りを行い(ステップSP31)、半導体ウェーハWを支持したハンド21を受容装置1から退出させると(ステップSP32)、大気側仕切バルブGV1を閉止する(ステップSP33)。
以上のように本実施形態の半導体ウェーハの受容装置1は、真空下において被処理体としての半導体ウェーハWに処理を行う減圧処理室としての真空処理室5と、大気圧下で半導体ウェーハWの搬送等の作業を行う常圧作業室としての大気圧作業室2との間に設けられ、これらの間で半導体ウェーハWを受け渡しするために用いられるものであり、真空処理室5側及び大気圧作業室2側の壁面1a,1dにそれぞれ設けられ、半導体ウェーハWを通過させることのできる開口14a,14bと、これらの開口14a,14bを開閉可能であり、当該開口14a,14bを閉じることで閉止空間181を形成する遮断機構としての遮断手段16と、閉止空間181の内部で半導体ウェーハWを保持するための保持手段としての載置台10,10と、載置台10,10上に置かれる半導体ウェーハWに向かって冷却用の気体を導入することのできる給気手段11と、閉止空間181内の気体を外部に導出することのできる排気手段12と、給気手段11による気体の導入と、排気手段12による気体の導出とを制御するための制御手段4とを備えており、真空処理室5で処理を施された高温状態の半導体ウェーハWを大気圧作業室2に受け渡す場合において、制御手段4が、真空状態にある閉止空間181内の載置台10,10に載置された半導体ウェーハWに向かって給気手段11より気体を導入させつつ、排気手段12より気体の導出を行わせることで、半導体ウェーハWの温度を低下させつつ閉止空間181内の圧力を大気圧に向かわせるように構成されている。
このように構成されているため、大気圧作業室2又は真空処理室5から開口14a,14bを介して半導体ウェーハWを受容装置1内の載置台10,10に保持させることができるとともに、逆にこの載置台10,10から開口14a,14bを介して大気圧作業室2又は真空処理室5に半導体ウェーハWを搬送することができる。また、受容装置1から大気圧作業室2に半導体ウェーハWを搬送する際には、制御手段4の制御によって、遮断手段16により形成される閉止空間181を給気手段11から導入される冷却用の気体により大気圧雰囲気に置き換えることができるとともに、この気体により半導体ウェーハWを冷却することができる。さらに、半導体ウェーハWからの伝熱により温度が上昇した気体を排気手段12により閉止空間181外に導出することができる。そのため、このような受容装置1を半導体ウェーハWの処理システム100に組み込むことで、受容装置1に既存の冷却室及び既存のロードロック室の両方の機能を兼用させて処理システム100の構成を簡略化でき、フットプリント(装置占有面積)を小さくして装置の小型化及び低価格化を実現することができる。また、真空状態より大気圧状態に変更するために閉止空間181の内部に導入する気体を半導体ウェーハWの冷却に利用することから、処理システム100全体で冷却用の気体及びその給排気に伴うエネルギの消費を減らすことが可能となり、ランニングコストを低減することができる。さらに、給気手段11から気体を導入させつつ排気手段12より気体の導出も行うことから、給気手段11からの気体導入に際して閉止空間181内の圧力の不要な増大を抑えて気体流量を適正に確保できるとともに、温度の上昇した冷却用の気体を閉止空間181外に排出することで冷却効率を高め、半導体ウェーハWの冷却に要する時間を短縮することができる。
また、制御手段4が、閉止空間181内で半導体ウェーハWの冷却を終了するに際し、給気手段11における気体の導入の停止に先駆けて、排気手段12における気体の導出を停止するように構成したことから、排気手段12による気体の導出を停止してから給気手段11による気体の導入を停止するまでの間で閉止空間181内の圧力を高めることができ、冷却後の半導体ウェーハWを大気圧作業室2側に移送するべく大気側仕切バルブGV1を開放した場合において、受容装置1側への気体の流入を抑制して、受容装置1内へのパーティクルの進入を抑制することが可能となる。
併せて、制御手段4が、閉止空間181内で半導体ウェーハWの冷却を開始するに際し、給気手段11における気体の導入と、排気手段12における気体の導出とを順次実行するように構成したことから、給気手段11による気体の導入を開始して閉止空間181内の圧力が高まった後に排気手段12による気体の導出を開始することになり、まだ充分に温度が上昇していない冷却用の気体が閉止空間181外に排出されることを抑制し、気体の消費量を削減することが可能となる。
特に、載置台10,10が半導体ウェーハWの縁部W3を支持するもので、閉止空間181内において少なくとも半導体ウェーハWの上面W2の中央部及び下面W1の中央部を開放する開放部180が設けられており、給気手段11が開放部180内において半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2それぞれに向かって気体を噴射するように構成したことから、冷却用の気体を、直接的に半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2に対して供給することができ、冷却効率を高めて、冷却時間を一層短縮することが可能となる。
さらに、給気手段11より閉止空間181内に導入する気体として、大気圧作業室2側の気体と同一のものを利用するように構成したことから、特殊(高価)な気体を使用することなく、大気搬送ロボット20の周囲にある気体を利用することで、ランニングコストを低減するとともに、受容装置1と大気圧作業室2とで作業環境が変化することを抑制することが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、給気手段11により半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2に向かって噴射される気体の圧力がそれぞれ等しくなるように設定されているが、第2の給気手段110により半導体ウェーハWの上面W2に向かって噴射される気体の圧力が、第1の給気手段111により半導体ウェーハWの下面W1に向かって噴射される気体の圧力よりも大きくなるように設定されていてもよい。これによって、閉止空間181において上から下へ向かう気体の流れを多くして、閉止空間181の下方にあるパーティクルの上方への巻き上げを抑制できることから、半導体ウェーハWの上面W2へのパーティクルの付着を抑制することが可能になる。なお、上下で気体の噴射圧力を異ならせるためには、気体の供給圧力をそれぞれ異ならせても良いし、気体の流路を上下で異ならせて下側の流路抵抗を大きくするなどの手段を採ることもできる。
また本実施形態では、冷却用の気体として安価な空気を用いているが、これとほぼ同じ特性を有するとともに安全性の高い不活性ガスである窒素を用いることがより好ましい。窒素を用いることで、閉止空間181内の冷却性能を維持しつつ半導体ウェーハW表面をより清浄に保つことが可能になる。
また、下段チャンバ15にも上段チャンバ14と同様に載置台10,10、給気手段11、排気手段12等を設けて、下段チャンバ15でも半導体ウェーハWの冷却等を行えるように構成してもよい。
また本実施形態では、噴射ノズル113,116を4本ずつ設けたが5本あるいは6本ずつ、又はこれら以外の本数ずつ設けても良い。
また、前記上部シャワープレート112及び前記下部シャワープレート115の中央にさらに噴射ノズルを設け、この噴射ノズルにより載置台10,10に支持された半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2の中心に向けて冷却用の気体を噴射できるように構成するとともに、冷却時には、まず中央に設けた前記噴射ノズルにより半導体ウェーハWの下面W1及び上面W2の中心を冷却し、中心がある程度冷却された時点で他の噴射ノズル113,116からの噴射に切り替えるように構成されてもよい。半導体ウェーハWの中央部は縁部W3よりも熱が外部に発散されにくく温度が低下しにくいことから、このような構成とすることで、冷却の初期段階において最も温度が下がりにくい部分に冷却用の気体を集中させてから全体の冷却に移行することで、さらに冷却効率を向上させることができ、気体の使用量を低減して冷却時間をより短縮することができる。
さらに、空冷エキゾースト130と下部シャワープレート115下方の隙間115aとを繋ぐ循環排気ポートを設置して、冷却時に第2の噴射ノズル113から導入された気体の少なくとも一部が当該循環排気ポートを介して第1の噴射ノズル116から噴射されるように構成されてもよい。このように半導体ウェーハWの上面W2の冷却に利用した気体をすぐに排気することなく、循環させて半導体ウェーハWの下面W1に向けて噴射し再度冷却に利用することで、気体の使用量を一層低減することができる。この場合、循環排気ポートに一部、気体供給源119から直接気体を取り入れ可能な構成とすることで、循環排気ポート内にフレッシュな気体を取り入れて循環排気ポート内の気体の温度を下げて冷却効率を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、大気圧作業室2内は大気圧雰囲気、真空処理室5内及び真空搬送室3内は真空雰囲気に設定されているが、これに限定されず、大気圧作業室2内は常圧雰囲気、真空処理室5内及び真空搬送室3内は減圧雰囲気に設定されていればよい。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…被処理体の受容装置(半導体ウェーハの受容装置)
1a,1d…壁面
2…常圧作業室(大気圧作業室)
4…制御手段
5…減圧処理室(真空処理室)
10…保持手段(載置台)
11…給気手段
12…排気手段
14a,14b…開口
16…遮断機構(遮断手段)
180…開放部
181…閉止空間
W…被処理体(半導体ウェーハ)
W1…被処理体(半導体ウェーハ)の下面
W2…被処理体(半導体ウェーハ)の上面
W3…被処理体(半導体ウェーハ)の縁部

Claims (6)

  1. 減圧下において被処理体に処理を行う減圧処理室と、常圧下で被処理体の搬送等の作業を行う常圧作業室との間に設けられ、これらの間で被処理体を受け渡しするために用いる被処理体の受容装置であって、
    前記減圧処理室側及び前記常圧作業室側の壁面にそれぞれ設けられ、前記被処理体を通過させることのできる開口と、
    これらの開口を開閉可能であり、当該開口を閉じることで閉止空間を形成する遮断機構と、
    前記閉止空間の内部で被処理体を保持するための保持手段と、
    前記保持手段によって保持された被処理体に向かって冷却用の気体を導入することのできる給気手段と、
    前記閉止空間内の気体を外部に導出することのできる排気手段と、
    前記給気手段による気体の導入と、前記排気手段による気体の導出とを制御するための制御手段とを備えており、
    前記減圧処理室で処理を施された高温状態の被処理体を前記常圧作業室に受け渡す場合において、前記制御手段が、減圧状態にある閉止空間内の保持手段に保持された被処理体に向かって前記給気手段より気体を導入させつつ、前記排気手段より気体の導出を行わせることで、被処理体の温度を低下させつつ閉止空間内の圧力を常圧に向かわせるように構成されていることを特徴とする被処理体の受容装置。
  2. 前記制御手段が、前記閉止空間内で前記被処理体の冷却を終了するに際し、前記給気手段における気体の導入の停止に先駆けて、前記排気手段における気体の導出を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の被処理体の受容装置。
  3. 前記制御手段が、前記閉止空間内で前記被処理体の冷却を開始するに際し、前記給気手段における気体の導入と、前記排気手段における気体の導出とを順次実行するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の被処理体の受容装置。
  4. 前記保持手段が前記被処理体の縁部を支持するもので、前記閉止空間内において少なくとも被処理体の上下面の中央部を開放する開放部が設けられており、前記給気手段が前記開放部内において被処理体の上下面それぞれに向かって気体を噴射するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の被処理体の受容装置。
  5. 前記給気手段により被処理体の上面に向かって噴射する気体の圧力が、被処理体の下面に向かって噴射する気体の圧力よりも大きくなるように設定していることを特徴とする請求項4記載の被処理体の受容装置。
  6. 前記給気手段より前記閉止空間内に導入する気体が、前記常圧作業室側の気体と同一のものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の被処理体の受容装置。
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