JP2014201919A - 袖瓦 - Google Patents

袖瓦 Download PDF

Info

Publication number
JP2014201919A
JP2014201919A JP2013077550A JP2013077550A JP2014201919A JP 2014201919 A JP2014201919 A JP 2014201919A JP 2013077550 A JP2013077550 A JP 2013077550A JP 2013077550 A JP2013077550 A JP 2013077550A JP 2014201919 A JP2014201919 A JP 2014201919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
tile
rain
ridge
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013077550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6240395B2 (ja
Inventor
朋久 樅山
Tomohisa Momiyama
朋久 樅山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUEI TOGYO CO Ltd
Original Assignee
MARUEI TOGYO CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUEI TOGYO CO Ltd filed Critical MARUEI TOGYO CO Ltd
Priority to JP2013077550A priority Critical patent/JP6240395B2/ja
Publication of JP2014201919A publication Critical patent/JP2014201919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6240395B2 publication Critical patent/JP6240395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】従来の袖瓦と比べて、袖瓦の外側面を流れる雨水が落下し難い袖瓦を提供する。
【解決手段】袖瓦2は、本体部3と袖垂れ部5を備える。本体部3は、一方の平面を上方に向けて葺設される部位である。袖垂れ部5は、本体部3の右側または左側からけらばに沿って下方へ垂下する部位である。袖瓦2には、袖垂れ部5の外側面5aの下端に、尻から頭にわたって突条の雨受6が設けられている。袖垂れ部の外側面は、袖瓦の頭側で内側へ屈曲あるいは湾曲している。雨受6も袖垂れ部5の外側面5aに沿って内側へ屈曲あるいは湾曲している。そして、葺設時に本体部の表面に対する垂直上方からみたとき、袖垂れ部5の外側面5aと雨受6との境界線と、袖瓦の頭側側面との交点が、葺設時にその袖瓦2の下段に位置する下段袖瓦102の雨受の上面と重なる。
【選択図】図2

Description

本発明は、袖瓦に関する。袖瓦は、「けらば瓦」とも呼ばれることもある。
切妻屋根の妻側端部(けらば)を覆う袖瓦では、袖垂れ部を流れる雨水が軒先まで伝わらずに途中で落下し、地面等に当たって立てる音が家屋の住民に不快感を与えることがある。そこで、袖垂れ部を流れる雨水が軒先まで伝わるように袖瓦を工夫する技術がいくつか提案されている(特許文献1乃至3)。
なお、以下、理解し易くするため、いくつかの用語を定義する。葺設された瓦において、「頭」と「尻」はよく知られている用語である。「頭」は、葺設したときの瓦の軒先側を意味し、「尻」は屋根の棟(屋根の稜線に相当する部分)側を意味する。尻から頭に向かう方向は「流れ方向」と称されている。また、「頭見付面」とは、袖瓦において軒先方向を向く面を意味する。これら良く知られている技術用語に加えて、本明細書では、けらばに葺設された袖瓦から見て屋根の棟方向に沿った棟の中央に近い側を「内側」と称し、遠い側を「外側」と称する。袖瓦の袖垂れ部の両面において、内側面(棟の中央側を向く面)は、けらばに対向する面に相当し、外側面(外側を向く面)は、風雨を直接に受ける面に相当する。
袖垂れ部からの雨滴の落下を防止する従来の技術について説明する。特許文献1の技術では、単純に袖瓦に金属製の雨樋を取り付ける。金属製であるため雨樋は薄板で構成することができ、けらばに沿って上段の雨樋と下段の雨樋は一部が重なり合い、けらばの上端から軒先まで連続した雨樋が構成される。ただし、金属製の雨樋は、陶器製の厚手の瓦が作り出す美観とマッチしない場合がある。他方、少なくとも15mm程度の厚みを有する瓦では、瓦自体に雨樋に相当する部位を付加する場合、単純に一部が重複するように構成すると雨樋が極端に大きくなって美観を損ねる要因となりかねない。また、陶器製の大きな雨樋は、運搬時に破損する可能性が大きくなる。
そこで、美観を損なわず、また大型の雨樋形状とせずに、雨水の落下を防止する構造を備えた袖瓦が特許文献2、3で提案されている。特許文献2に開示された袖瓦は次の通りである。袖垂れ部の外側面は、尻と頭の中間(長手方向の中間)から頭側の面(特許文献3では「外方面部」と称している)が、尻と頭の中間から尻側の面(特許文献3では「内方面部」と称している)よりも外側にシフトしている。内方面部の下方に雨を受ける突条(特許文献3では「細桟状部材」と称している)が設けられている。葺設時、下段の袖瓦の細桟状部材の尻側端は、上段の袖瓦の外方面部の下面と対向する。雨水は、内方面部では、細桟状部材の上面を伝うが、その細桟状部材は内方面部と外方面部の境界で終わっている。雨水は細桟状部材の頭側先端から外方面部の側面を伝うことになるが、表面張力により外方面部の下面側に回り込み、そこから下段の袖瓦の細桟状部材の上面に移る。こうして雨水は順次に下段の袖瓦へと伝わる。
また、特許文献3に開示された袖瓦は次の通りである。袖垂れ部の外側面に尻側から頭側にわたって溝が設けられている。溝の2つの側面のうち、下側の側面が雨を受ける。袖垂れ部は、頭側で内側(棟の中央に向かう方向)に回り込んでおり、その先端面(屋根の棟の中央側を向く端面)に棟の中央側に突出する突部が設けられている。溝も袖垂れ部の頭側側面(頭見付面)へと回り込んでおり、上記の突部まで続いている。そして、葺設時、袖瓦が上下に組み合わされると、上段の袖瓦の突部が下段の袖瓦の尻側で溝に嵌合する。上段の袖瓦の突部の下方に下段の袖瓦の溝が位置することになる。上段の溝の下側側面を流れる雨水は、突部まで来ると下方に伝い落ちるがそこで下段の袖瓦の溝の下側側面に受けられる。こうして、雨水は順次に下段の袖瓦へと伝わる。なお、上段の溝は、頭見付面の最内側の端部で、下段の溝と上下方向に重なる。
特開2002−88991号公報 特開2007−138495号公報 特開2010−190003号公報
特許文献2の技術では、袖垂れ部の下端に突条(細桟状部材)が設けられており、雨水はその突条の上面を流れるが、突条は、流れ方向の途中で終わっており、そこからは雨水の表面張力に頼って落下を防止する。それゆえ、風雨が強くなると、外方面部の下面側に回りこめずに落下する雨量が増加する。
また、発明者らの考察によると、特許文献3の技術には次の課題がある。特許文献3の袖瓦では、上段の袖瓦の袖垂れ部の溝は、外側面から頭側にて内側(頭見付面)に回り込んでおり、頭見付面の最内側の端部において、下段の袖瓦の溝と重なっている。溝は、概ね直角方向にカーブして頭見付面に回り込んでいる。外側面の溝に受け止められた雨水は、頭見付面の最内側の端部まで達したら下段の袖瓦の溝に移動することができる。しかし、降雨が激しい場合など、外側面の溝で流れに勢いが増すと、溝は概ね直角方向にカーブして頭見付面に回り込んでいるので水流は溝のカーブについていけず、溝から離れて直進してしまい、下段の袖瓦に伝うことなく落下してしまう。
本明細書は、上記の課題に鑑みて創作された。本明細書が開示する技術は、従来の袖瓦と比べて、袖瓦の外側面を流れる雨水が落下し難い袖瓦を提供する。
袖垂れ部の外側面に直線状の雨樋を設ければ、特許文献3の技術の課題は解決する。しかしながら、特許文献1に関して述べたように、15mm程度の厚みのある瓦に同じ素材で直線状の雨樋を設けると雨樋が大きくなり、美観を損ねるとともに、運搬時に破損する虞が高くなる。発明者らの検討によると、突条の幅(突条上面の幅)は、瓦の厚み以下であることが望ましい。それ以上に幅が広いと、運搬時に破損する虞が高くなる。しかしながら、瓦の厚みと同程度の幅の突条を単純に袖垂れ部の外側面に設けるだけでは、葺設したときに上段の瓦の突条と下段の瓦の突条は重ならない。下段の瓦の突条は上段の瓦の袖垂れ部と重なるだけで袖垂れ部から外側へは張り出さないからである。
そこで、本明細書が開示する袖瓦では、袖垂れ部の外側面を、頭側で僅かに内側に屈曲(あるいは湾曲させる)。そして、袖垂れ部の外側面の下端に、尻から頭にわたって突条を設け、その突条も、袖垂れ部の外側面に沿って内側に屈曲(あるいは湾曲)させる。さらに、突条は、葺設時に袖瓦をその垂直上方からみたときに、突条上面の外側の輪郭線と袖瓦の頭側側面(頭見付面)との交点が、葺設時に下段に位置する袖瓦の突条の上面と重なるように設ける。なお、「垂直上方」とは、袖瓦の本体部(屋根板の上に位置する部分であり、葺設時に一方の面が上方を向く部分)の表面に対して垂直な上方を意味する。以下、「垂直上方」は、同じ意味で用いる。また、以下では、袖瓦の本体部の表面に対する垂直方向を、「袖瓦の垂直方向」あるいは単純に「垂直方向」と表現する。
上記の構造では、袖垂れ部の外側面を、頭側において僅かに内側に屈曲(あるいは湾曲)させることにより、外側面に設ける突条の頭側も内側に屈曲(あるいは湾曲)させることができるようにする。こうすることで、突条の尻側の幅が瓦の厚みと同程度あるいはそれ以下であっても、葺設したときに、上段の袖瓦の突条の頭側端部と、下段の袖瓦の突条の尻側端部が袖瓦の垂直方向で重なる。より詳細には、葺設時に垂直上方からみたときに、上段の袖瓦の突条上面の外側輪郭線と袖瓦の頭見付面との交点が、下段に位置する袖瓦の突条の上面と重なるように突条を設ける。上段の袖瓦の突条上面を流れる雨水は、勢いが強い場合、上記の交点で突条から離れて直進する。しかし、上記の交点の直下には下段の袖瓦の突条上面が位置するため、雨水はその突条上面に落下し、下段の袖瓦の突条上面を流れることになる。こうして、上段の袖瓦の突条上面から下段の袖瓦の突条上面へと雨水が移動する。従って雨水は袖垂れ部から地面に落下する可能性を小さくすることができる。
以上をまとめると、本明細書が開示する袖瓦は、袖垂れ部下端に設ける突条が瓦の厚み以下の幅でありながら、袖垂れ部と突条を頭側で内側に屈曲(あるいは湾曲)させることで、葺設時の上段の袖瓦の突条の頭側端部と下段の袖瓦の突条の尻側端部を垂直上方からみて重ねることができる。こうして、突条の厚みを大きくすることなく、雨水が袖垂れ部から地面に落下する可能性を低減することができる。
発明者は、さらに鋭意検討した結果、尻側における突条の幅をもう少し狭くしても、上記した袖瓦ほどではないが、従来の袖瓦と比較すると袖垂れ部からの雨水の落下抑止効果があることを見出した。上記の袖瓦は、葺設時に垂直上方からみたときに、上段の袖瓦の突条上面の外側輪郭線と袖瓦の頭見付面との交点が、下段に位置する袖瓦の突条の上面と重なるように突条を設けるものであった。もう少し突条の幅を狭め、葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面と突条との境界線と、袖瓦の頭側側面との交点が、葺設時に当該袖瓦の下段に位置する下段袖瓦の突条の上面と重なるように設けてもよい。先に説明した袖瓦の構成は、葺設時に鉛直上方からみると、突条の上面の頭側の縁が全て下段の袖瓦の突条上面と重なる。ここで説明した袖瓦の構成は、葺設時に垂直上方からみると、突条の上面の頭側の縁の一部が下段の袖瓦の突条上面と重なる。下段の袖瓦の突条上面と重なる範囲において上段の袖瓦の突条上面の頭側の縁から落下する雨水は、下段の袖瓦の突条上面に落ちるので地面へは落下しない。なお、突条上面を伝う雨水は、その表面張力により、突条上面の縁から続く袖垂れ部の外側面に吸い寄せられる。即ち、雨水の多くは、垂直上方からみて袖垂れ部の外側面と突条上面との境界付近を通る。従って、葺設時に垂直上方からみたときに突条の上面の頭側の縁の一部が下段の袖瓦の突条上面と重なる構成であっても、雨水が地面へ落下することが効果的に抑制される。
袖垂れ部の外側面に吸い寄せられた雨水が、袖垂れ部の外側面の頭側の屈曲部においても外側面から離れないためには、葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面と突条の境界線のうち屈曲箇所よりも頭側の境界線と、屈曲箇所よりも尻側の境界線の延長線とのなす角度が45度以下であるのがよい。即ち、前述の角度が45度より大きいと、屈曲が急すぎて勢いよく流れる雨水は外側面から離れてしまう。発明者の検討によると、前述の角度が45度以下であると、雨水は外側面から離れ難くなり、その結果、雨水の多くは外側面と突条上面との境界付近を通り、そのまま下方に落下しても、雨水は地面へ落下せず、下段の袖瓦の突条上面に落ちる。なお、袖垂れ部の外側面が、袖瓦の頭側で内側へ湾曲している場合は、垂直上方からみて湾曲を直線で近似化した線分と湾曲部よりも尻側の境界線とがなす角度が45度以下であればよい。即ち、「葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面と突条の境界線のうち屈曲箇所よりも頭側の境界線と、屈曲箇所よりも尻側の境界線の延長線とのなす角度が45度以下である」とは、外側面が頭側で湾曲している場合には垂直上方からみたときのその湾曲線の近似直線が上記の条件を満足することを含む。
突条の幅は、尻から頭にかけて一定でなくともよく、逆に、尻から頭にかけて漸減しているのがよい。突条の幅は、尻側で最も大きく、それでも瓦の厚みより大きくする必要がない。突条の頭側では、上記した交点を内側に寄せるべく、突条の幅は小さい方がよい。
本明細書が開示する袖瓦の詳細とさらなる改良は、「発明を実施するための形態」にて詳しく説明する。
第1実施例の袖瓦の斜視図である。 3個の袖瓦を葺設した状態を示す斜視図である。 図2の符号IIIが示す範囲の拡大図である。 図3の範囲を垂直上方から見た図である。 葺設された袖瓦を上方から見た図である。 図4と同じ図であって角度Atを示した図である。 変形例の袖瓦の図4に対応する拡大図である。 第2実施例の袖瓦の図4に対応する拡大図である。
(第1実施例)図面を参照して、第1実施例の袖瓦2を説明する。図1に、袖瓦2の斜視図を示す。袖瓦2は、軒先からみるとL字型をなしており、葺設時に平面が上方を向く部分を本体部3と称し、軒先から見て本体部3の右側から下方へ垂れる部分を袖垂れ部5と称する。袖垂れ部5は、葺設したときにけらばに沿って下方に垂れる。
図中の座標系について説明する。座標系XYZは、袖瓦2を屋根に葺設したときの袖瓦2の姿勢を基準に定められている。Z軸は、本体部3の表面に対して垂直な方向に定められている。即ち、Z軸が向く方向が、前述した垂直方向であり、Z軸の正方向から袖瓦2を見下ろす場合が、「垂直上方からみたとき」に相当する。X軸は、葺設時の屋根の棟(屋根の稜線に相当する部分)から軒先に向かう方向に定められている。この方向(X軸の正方向)は、「流れ方向」とも呼ばれる。なお、葺設されたときに棟側に位置する瓦の端部を「尻」と称し、軒先側に位置する端部は「頭」と称される。
Y軸は、棟方向に沿って定められている。図のXYZ軸に付した矢印Vは、葺設時の鉛直上方を示しており、Hは屋根の棟から軒先方向へ向かう水平方向を示している。V軸とZ軸の間の角度Agが、概ね、屋根の勾配に相当する(「概ね」としたのは、瓦は屋根の野地板に対して僅かに傾いているからである)。図2以降でも、座標系の定義は同じである。
第1実施例の袖瓦2の袖垂れ部5は、軒先からみて本体部3の右側に設けられている。すなわち、この袖瓦2は、軒先から見て屋根の右側のけらばに葺設されるものである。従って図中の座標系においてY軸の負方向が屋根の棟の中心方向に相当し、Y軸の正方向が、屋根から離れる方向に相当する。説明の便宜上、けらばに葺設された袖瓦2から見て、屋根の棟方向に沿った棟の中央に近い側(Y軸の負方向)を「内側」と称し、棟の中央から遠い側(Y軸の正方向)を「外側」と称する。図中の符号5aは、袖垂れ部5の外側面であり、この面が、風雨に晒される面である。
袖瓦2の全体の構造を説明する。本体部3の上面の外側端に、尻から頭にわたって突条が設けられている。この突条は、本体部3の上面を流れる水ができるだけ袖垂れ部5の外側面5aに流れ落ちないように堰き止めるものであり、上面流れ方向水返し3aと称する。本体部3の上面の尻側には棟方向に延びる突条が設けられている。この突条は、雨水が尻側から瓦の下へ落下しないように堰き止めるものであり、尻側水返し3bと称する。なお、袖瓦2を葺設する際、下段に位置する袖瓦の上面流れ方向水返し3aは、上段に位置する袖瓦の本体部3の下面に設けられた本体下面切欠3cと嵌合する。また、このとき、下段の袖瓦の尻側水返し3bは、上段の袖瓦の本体部3に覆われる(葺設したときの状態を図2に示すので参照されたい)。
袖垂れ部5について説明する。袖垂れ部5の外側面5aの下端に、尻から頭にわたって突条が設けられており、この突条を雨受6と称する。外側面5aを流れる雨水は、この雨受6の上面6aで受け止められ。地面へ落下することが防がれる。
袖垂れ部5の外側面5aは、頭側にて、内側(即ち、葺設時の棟の中央方向であり、図中のY軸の負方向)に屈曲しており、その先で、袖瓦の頭側を向く側面と連続している。袖瓦の頭側を向く側面を、頭見付面5cと称する。別言すれば、頭見付面5cは、葺設したときに軒先側を向く面のことであり、袖瓦の「頭側側面」と言い換えてもよい。雨受6も頭側で外側面5aの屈曲に沿って屈曲している。符号5bが指す面が、外側面5aのうちで内側へ屈曲している面であり、この面を以下では外側面5aの切り落とし面5bと称する。同様に、雨受6の側面のうちで内側へ屈曲している面(符号6bが指す面)を、雨受6の切り落とし面6bと称する。
符号Pは、雨受6の外側面(上方から見ると雨受6の外側輪郭線)が頭見付面5cと交差する箇所を指している。符号Pが指す箇所を、葺設時に垂直上方からみたときに雨受6の外側輪郭線と頭見付面5cが交差する箇所であるとして、交差位置Pと称する。この交差位置Pの特徴は後に詳しく説明する。なお、本実施例では、垂直上方からみたときの雨受6の外側輪郭線は、雨受上面6aの外側輪郭線に等価である。
図2に3個の袖瓦2、102、202を葺設したときの状態を示す。前述したように、座標系XYZに付加した矢印Vが葺設時の鉛直上方を示し、矢印Hが葺設時の棟から軒先方向に向かう水平方向を示す。図2は、袖瓦2を中心として、袖瓦102がその下段に葺設され、袖瓦202がその上段に葺設された状態を示している。袖瓦の本体部3(103、203)の上面に落下した雨水は、順次下段の袖瓦の本体部の上面に移動する。このとき、本体部上面の外側に設けられた上面流れ方向水返し3a(103a、203a)が、本体部上面の雨水が袖垂れ部5(105、205)に沿って落ちることを防止する。
袖垂れ部5(105、205)の外側面5a(105a、205a)に付着した雨水は、外側面5a(105a、205a)を下方へと伝い、外側面の下端で尻/頭方向に延びる雨受6(106、206)の上面6a(106a、206a)で受けられる。その後、雨水は上面6a(106a、206a)の上を頭方向に移動する。上面6a(106a、206a)の上を頭側の端まで移動した雨水は、下段の雨受の上面6a(106a、206a)に移動する。その仕組みを、図3、図4を参照して説明する。
図3は、図2の符号IIIが示す領域の部分拡大図である。図4は、図3が表す部位を、Z軸の正方向、即ち、垂直上方から見た平面図である。なお、図を理解し易くするため、図4において、本体部3の上面の上面流れ方向水返し3aは図示を省略している。
雨受6の上面6aの上を頭側の端まで移動した雨水は、外側面5aの切り落とし面5bに沿って内側に移動し、次いで頭見付面5cを伝って下段の袖瓦102の雨受106の上面106aの上に到達する。上面6aの上を尻側から頭側へ向かって流れてきた雨水の勢いが強いと、頭側で屈曲している先端上面6cまでは表面張力により屈曲に沿ってその流れを変えるが、流れの一部は、頭見付面5cを伝って下方に移動するのではなく、先端上面6cから飛び出して自由落下する。ここで、先端上面6cの流れ方向の下流側には、下段の袖瓦102の雨受106が位置するので、自由落下した雨水は雨受106の上面106aに到達する。図3、4の矢印Fが、そのときの雨水の流れを示している。こうして、上段の袖瓦2の雨受6の上面6aを伝った雨水の大部分は下段の袖瓦102の雨受106の上面106aに到達する。雨水の勢いが強く、上面6aの先端6cから飛び出した雨水も下段の袖瓦102の雨受上面106aに達するので地面へ落下しない。即ち、上記した雨受6の構造は、袖瓦の袖垂れ部から地面へ落下する雨水の量を抑えることができる。
上記のとおり、上段の袖瓦2において、頭側の先端で先端上面6cから離れて自由落下する雨水が下段の袖瓦102の雨受106の上に落下するための条件は、交差位置Pと下段の袖瓦102の雨受け106との関係に依存する。その関係は、葺設した際に垂直上方からみたときに、交差位置Pが、上段の袖瓦2の下段に位置する下段袖瓦102の雨受106の上面106aと重なっていることである。交差位置Pは、上段の袖瓦2の雨受6の外側輪郭線PLと袖瓦2の頭見付面5cとの交点である。繰り返すが、垂直上方とは、葺設したときに本体部3の表面(葺設したときに上方を向く面)に対して垂直な上方である。
なお、図5において符号Qが示す箇所は、葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部5の外側面5aと雨受6との境界線と、袖瓦2の頭側側面5cとの交点である。この交点Qは、葺設時に袖瓦2の下段に位置する下段袖瓦102の雨受6の上面6aと垂直方向で重なる。この構造的特徴は、後に説明する第2実施例の袖瓦702も備える特徴である。
次に、袖垂れ部5の厚みと、雨受6の幅の関係について説明する。図5は、上段の袖瓦2と下段の袖瓦102を葺設した状態を垂直上方からみた平面図である。なお、図5において符号IVが示す範囲が先の図4に相当する。破線5dは、袖垂れ部5の内側面を示している。即ち、外側面5aを示す線と内側面5dが示す破線の間の距離が袖垂れ部5の厚みW2に相当する。袖垂れ部5の厚みW2は、図4にも付してあるので参照されたい。図4、図5に示すように、内側面5dは、頭側で段差5eを有しており、袖垂れ部5は、尻側の厚みW2eに対して頭側の厚みW2sが若干小さい。また、雨受6の幅も、尻側の幅W1eに対して頭側の幅W1sが小さい。なお、図5によく示されているように、袖垂れ部5の外側面5aは、垂直上方から見ると、尻側から頭側にかけて、外側(棟の中心側とは反対側)に張り出すように湾曲している。また、雨受6の幅は、尻側から頭側にかけて漸減する。
図5によく示されているように、雨受6の尻側の幅W1eは、袖垂れ部5の尻側の厚みW2eよりも小さい。袖垂れ部5の尻側の厚みW2eは、瓦の平均的な厚みであり、その実際の大きさは概ね15mm程度である。
袖瓦は軒先方向から見ると逆L字型であり、葺設した際、下段の袖瓦102の逆L字の上に上段の袖瓦2が重なるので、上段の袖瓦2の袖垂れ部5の下方に下段の袖瓦102の雨受106の上面106aが位置する。それゆえ、仮に袖瓦が単純な形状であり、袖垂れ部の厚みと雨受の幅が同じであれば、葺設したときに下段の袖瓦の雨受の尻側上面は上段の袖瓦の袖垂れ部の頭側下面の直下になる。ところが第1実施例の袖瓦2では、図4によく示されているように、葺設したときに下段の袖瓦102の雨受106の尻側における上面106aは上段の袖瓦2の袖垂れ部5の頭側下面よりも外側に張り出している。その結果、垂直上方から見て、上段の袖瓦の雨受6の外側輪郭線PLと頭見付面5cの交点Pが下段の袖瓦102の雨受106上面106aとオーバーラップする。この位置関係を実現しているのは、袖垂れ部5の外側面5aが、袖瓦の頭側で内側へ屈曲しているとともに、雨受6も袖垂れ部5の外側面5aに沿って内側へ屈曲しているからである。
袖垂れ部5と雨受6を頭側で内側に屈曲させることにより、雨受6の幅を袖垂れ部5の尻側の厚み以下としながら、垂直上方から見て上段の袖瓦2の交差位置Pと下段の袖瓦102の雨受上面106aがオーバーラップする関係を成立させている。
第1実施例の袖瓦2では、雨受6の最大幅W1eは、袖垂れ部5の尻側における厚みW2eの約80%程度である。なお、袖垂れ部5の尻側における厚みW2eは袖瓦全体における、平均的な厚みとほぼ等しく、概ね15mm程度である。
第1実施例の袖瓦2は、雨受6を袖垂れ部5の外側面5aに沿って内側へ屈曲させ、葺設時に垂直上方からみたときに、雨受6の外側輪郭線PLと袖瓦の頭側側面との交点Pが、葺設時に袖瓦2の下段に位置する下段袖瓦102の雨受106の上面と重なる構造を有している。頭側にて雨受6の上面が急角度で内側へ屈曲していると、流れる雨水の勢いが強い場合、雨受上面6aを流れる雨水は頭見付面5cへ達せず途中で雨受上面6aから離れてしまう虞がある。そこで、図6に示すように、葺設時に垂直上方からみたときに、雨受上面6aの外側輪郭線PLを頭側へ延長した仮想線PGと、雨受6の切り落とし面6bがなす角度Atは、45度以下であることが好ましい。なお、鉛直上方からみたときに、雨受6の切り落とし面6bに相当する線は、雨受6の外側輪郭線のうち頭側で屈曲している部分に相当する。仮想線PGと雨受6の切り落とし面6bがなす角度Atが45度以下であれば、雨水の勢いが強くても、雨受6が屈曲している部分から雨水は飛び出し難くなる。なお、図6は、図4と同一の図であって、角度Atを理解し易くするために幾つかの符号を除去した図である。
また、図6によく示されているように、上段の袖瓦2の雨受6の外側輪郭線を屈曲部(雨受6の切り落とし面6b)から軒下方向に延長した直線PGが、下段に位置する袖瓦102の雨受106の尻端部における外側輪郭線よりも外側に位置することに相当する。この特徴が、尻側における雨受6の幅を小さくできることを表している。
第1実施例の袖瓦2では、袖垂れ部の外側面5aが、袖瓦2の頭側で内側へ屈曲しているとともに、雨受6も袖垂れ部の外側面5aに沿って内側へ屈曲していた。外側面5aと雨受6は、屈曲するかわりに湾曲していてもよい。図7に、外側面と雨受を頭側で内側に湾曲させた変形例の袖瓦402を示す。図7は、図4に相当する図である。袖瓦402は、袖垂れ部5の外側面5aが、袖瓦の頭側で内側へ湾曲しているとともに、雨受6も袖垂れ部の外側面5aに沿って内側へ湾曲している。図7において、符号405bが、外側面5aにおいて頭側の内側へ湾曲している部位(外側湾曲面405b)を示しており、符号406bは、雨受6において頭側の内側へ湾曲している部位(湾曲面406b)を示している。そして、袖瓦402でも、葺設時に垂直上方からみたときに、雨受6の外側輪郭線PLと袖瓦402の頭側側面(頭見付面5c)との交点Pが、葺設時に袖瓦402の下段に位置する下段袖瓦502の雨受506の上面506aと重なるように構成されている。そのような構成により袖瓦402も前述した袖瓦2と同じ効果を奏する。なお、交点Pは、厳密にいえば、垂直上方からみたときに、雨受6の外側輪郭線PLと、袖瓦402の頭見付面5cに相当する線の延長線G(図7参照)との交点に相当する。
なお、袖瓦402において、図6の角度Atに相当する角度は、雨受6の外側輪郭線PLを延長した仮想線(図6の仮想線PG)と、湾曲面406bを垂直上方からみたときの曲線の近似直線とのなす角度である。
第1実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例における雨受6が、袖垂れ部5の外側面5aの下端に、尻から頭にわたって設けられた突条の一例に相当する。
図4は、葺設された袖瓦2、102を垂直上方から見た図である。また、図4は、図5における符号IVが示す範囲の拡大図である。なお、図を理解し易くするため、本体部3の上面の上面流れ方向水返し3aと尻側水返し3bは図示を省略している。本明細書が開示する技術では、雨受6の外側輪郭線PLと袖瓦2の頭見付面5cとの交点Pが、「垂直上方からみて」葺設時に袖瓦2の下段に位置する下段袖瓦の雨受上面と重なる。
上記のごとく、袖垂れ部5の外側面5aを、袖瓦の頭側で内側へ屈曲(あるいは湾曲)させるとともに、雨受6も袖垂れ部5の外側面5aに沿って内側へ屈曲(あるいは湾曲)させ、さらに、葺設時に垂直上方からみたときに、雨受の外側輪郭線PLと袖瓦の頭側側面5cとの交点Pが、葺設時にその袖瓦の下段に位置する下段袖瓦の雨受の上面と重なるように設けると、袖垂れ部を伝う雨水が地面に落ちることを効果的に抑止する。このとき、雨受6の幅は、袖瓦の厚み以下とすることができる。運搬時の破損防止の観点からは、雨受の幅はできるだけ狭い方がよい。発明者のさらなる検討によると、雨受の幅をさらに狭くしても、上記した袖瓦に準じる効果を得られることが判明した。その袖瓦を、本明細書の第2実施例として次に説明する。
(第2実施例)第2実施例の袖瓦702の部分拡大図を図8に示す。図8は、図4に対応する平面図である。図8に示す袖瓦702は、次の特徴を有する。袖瓦702は、袖垂れ部5の外側面5aを、袖瓦の頭側で内側へ屈曲(あるいは湾曲)させるとともに、雨受706も袖垂れ部5の外側面5aに沿って内側へ屈曲(あるいは湾曲)させる点では上記の袖瓦2と同じである。ただし、この袖瓦702は、葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部5の外側面5aと雨受706の境界線PMと、袖瓦の頭側側面5cとの交点Qが、葺設時にその袖瓦の下段に位置する下段袖瓦802の雨受806の上面806aと重なるように、雨受706を構成する。図8では、境界線PMは、袖垂れ部5の外側面5aを示す直線に一致する。なお、垂直上方からみたときに、雨受上面706aと外側面5aとの境界線を頭方向に延長した仮想線PHと、袖垂れ部5の切り落とし面5bがなす角度Ahは、45度以下であることが好ましい。角度Ahが45以下であれば、上段の袖瓦の雨受上面706aを勢いよく流れてきた雨水は、表面張力により袖垂れ部5の切り落とし面5bから離れずに流れる。その結果、雨受706の上面706aと外側面5aとの境界線PMを伝って流れる雨水の量が多くなり、雨受706の切り落とし面706bから地面への雨水の落下が防止される。なお、袖瓦の垂直上方からみたときの袖垂れ部5の切り落とし面5bに相当する線分は、外側面5aと雨受上面706aとの境界線にうち、屈曲部よりも頭側の境界線に相当する。
図8に示す仮想線Kは、下段の袖瓦が、第1実施例の袖瓦2である場合の雨受6の外側輪郭線を示す。符号W1eは、第1実施例の袖瓦2における雨受上面6aの尻側の幅を示しており、符号W3eは、第2実施例の袖瓦802における雨受上面806aの尻側の幅を示している。図8に示すように、袖瓦702は、第1実施例の袖瓦2と比較して雨受806の幅(雨受上面806aの幅)W3eが狭くなっているが、上述したとおり、従来の袖瓦に比べて雨水の落下防止効果が期待できる。但し、風雨が激しさを増したときの雨水落下防止効果は、この袖瓦702よりも、図1〜図7に示した袖瓦の方が優れている。第1実施例の袖瓦2も第2実施例の袖瓦702もいずれも、葺設時に垂直上方からみたとき、下段の袖瓦の尻側における最外側(即ち、尻側において、雨受6の外側の位置)は、上段の袖瓦の最外側の位置(図では、外側輪郭線PLにおいて、雨受6が内側に屈曲する屈曲点)よりも内側に位置する。
袖瓦702においても、雨受706(806)の尻側の幅W3eは袖垂れ部5の厚み以下である。また、雨受706(806)の頭側の幅は尻側の幅よりも狭い。
なお、「葺設時に垂直上方からみたときに、雨受6の外側輪郭線PLと袖瓦2の頭側側面5cとの交点Pが、葺設時にその袖瓦の下段に位置する下段袖瓦の雨受6の上面6aと重なる」という条件が成立するときには、必ず、「葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面5aと雨受706との境界線PMと、袖瓦の頭側側面との交点Qが、葺設時にその袖瓦702の下段に位置する下段袖瓦の雨受の上面と重なる」という条件が成立するが、その逆は必ずしも成立しない。即ち、前者の条件が成立する範囲は後者の条件が成立する範囲に含まれることに留意されたい。
また、袖垂れ部5の外側面は、頭側で屈曲ではなく湾曲していてもよいし、雨受上面706aが頭側で袖垂れ部5の湾曲に沿って湾曲していてもよい。そのような形状は、図7において下段の袖瓦502の雨受上面506aの外側輪郭線(図7において袖瓦502の最も右側の線)の位置が、交点Pよりも左側であって、かつ、外側湾曲面405bと頭見付面5cとの交点よりも右側となる。このことは、袖垂れ部の外側面が、袖瓦の頭側で内側へ湾曲している場合は、垂直上方からみて湾曲を直線で近似化した線分と湾曲部よりも尻側の境界線とがなす角度が45度以下であればよいことを意味する。即ち、「葺設時に垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面と雨受の境界線のうち屈曲箇所よりも頭側の境界線と、屈曲箇所よりも尻側の境界線の延長線とのなす角度が45度以下である」とは、外側面が頭側で湾曲している場合には垂直上方からみたときのその湾曲線の近似直線が上記の条件を満足することを含む。
袖瓦には軒先から見て本体部の左側に袖垂れ部を備えるタイプもあるが、本明細書が開示する技術はいずれの袖瓦にも適用することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、102、202、402、502、702、802:袖瓦
3:本体部
5:袖垂れ部
5a:外側面
5c:頭見付面(頭側側面)
5e:段差
6、106、206、706、806:雨受(突条)
6a、106a、206a、706a、806a:雨受上面
6c:先端上面
PL:雨受の外側輪郭線
PG:外側輪郭線PLを頭側へ延長した線
PM:袖垂れ部の外側面と雨受との境界線
P:頭側側面と外側輪郭線との交点
Q:頭側側面と境界線との交点

Claims (5)

  1. 一方の平面を上方に向けて葺設される本体部と、本体部の右側または左側からけらばに沿って下方へ垂下する袖垂れ部とを備える袖瓦であり、
    袖垂れ部の外側面の下端に、尻から頭にわたって突条が設けられており、
    袖垂れ部の外側面が、袖瓦の頭側で内側へ屈曲あるいは湾曲しているとともに、前記突条も袖垂れ部の外側面に沿って内側へ屈曲あるいは湾曲しており、
    葺設時に本体部の表面に対する垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面と突条との境界線と、袖瓦の頭側側面との交点が、葺設時に当該袖瓦の下段に位置する下段袖瓦の突条の上面と重なることを特徴とする袖瓦。
  2. 前記垂直上方からみたときに、袖垂れ部の外側面と突条の境界線のうち屈曲箇所よりも頭側の境界線と、屈曲箇所よりも尻側の境界線の延長線とのなす角度が45度以下であることを特徴とする請求項1に記載の袖瓦。
  3. 前記垂直上方からみたときに、突条の外側輪郭線と袖瓦の頭側側面との交点が、葺設時に当該袖瓦の下段に位置する下段袖瓦の突条の上面と重なることを特徴とする請求項1又は2に記載の袖瓦。
  4. 突条の最大幅が袖垂れ部の厚み以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の袖瓦。
  5. 突条の頭側の幅が尻側の幅よりも狭いことを特徴とする請求項4に記載の袖瓦。
JP2013077550A 2013-04-03 2013-04-03 袖瓦 Active JP6240395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013077550A JP6240395B2 (ja) 2013-04-03 2013-04-03 袖瓦

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013077550A JP6240395B2 (ja) 2013-04-03 2013-04-03 袖瓦

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014201919A true JP2014201919A (ja) 2014-10-27
JP6240395B2 JP6240395B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=52352620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013077550A Active JP6240395B2 (ja) 2013-04-03 2013-04-03 袖瓦

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6240395B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6408727B1 (ja) * 2018-01-31 2018-10-17 甍エンジニアリング株式会社 袖瓦
JP2018184806A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社鶴弥 袖瓦
JP2018184805A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社鶴弥 袖瓦

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5053924U (ja) * 1973-09-12 1975-05-23
JPH10259652A (ja) * 1997-03-18 1998-09-29 Toyota Soken Kk 建築用雨水排出管
JP2002088991A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Matsushita Electric Works Ltd 螻羽カバー
JP2003020763A (ja) * 2001-07-10 2003-01-24 Asahi Kasei Corp 屋根けらば部材の取付構造
JP2007138495A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Tsuruya:Kk 袖瓦
JP2010190003A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Tsuruya:Kk 袖瓦
JP2011153476A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Yamahei:Kk 袖瓦
JP2012045506A (ja) * 2010-08-28 2012-03-08 Hatsuo Haba 流体沿面曲り作用を活用した竪樋取水等塵芥除去装置
JP2013147844A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Shinto Co Ltd 袖瓦

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5053924U (ja) * 1973-09-12 1975-05-23
JPH10259652A (ja) * 1997-03-18 1998-09-29 Toyota Soken Kk 建築用雨水排出管
JP2002088991A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Matsushita Electric Works Ltd 螻羽カバー
JP2003020763A (ja) * 2001-07-10 2003-01-24 Asahi Kasei Corp 屋根けらば部材の取付構造
JP2007138495A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Tsuruya:Kk 袖瓦
JP2010190003A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Tsuruya:Kk 袖瓦
JP2011153476A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Yamahei:Kk 袖瓦
JP2012045506A (ja) * 2010-08-28 2012-03-08 Hatsuo Haba 流体沿面曲り作用を活用した竪樋取水等塵芥除去装置
JP2013147844A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Shinto Co Ltd 袖瓦

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018184806A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社鶴弥 袖瓦
JP2018184805A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社鶴弥 袖瓦
JP6993101B2 (ja) 2017-04-27 2022-01-13 株式会社鶴弥 袖瓦
JP6993102B2 (ja) 2017-04-27 2022-01-13 株式会社鶴弥 袖瓦
JP6408727B1 (ja) * 2018-01-31 2018-10-17 甍エンジニアリング株式会社 袖瓦

Also Published As

Publication number Publication date
JP6240395B2 (ja) 2017-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6240395B2 (ja) 袖瓦
US20150300024A1 (en) Inside Corner Piece For Rain Gutters And Method Of Manufacture
JP5204002B2 (ja) 袖瓦
JP5290214B2 (ja) 袖瓦
JP2010190003A5 (ja)
JP4804119B2 (ja) 袖瓦
JP5916396B2 (ja) 袖瓦
JP6257202B2 (ja) 袖瓦
JP4054819B2 (ja) 金属製谷瓦
JP3199011U (ja) 隅瓦
JP3236557U (ja) 平板瓦
JP2017043925A (ja) 屋根構造
JP2012102577A (ja) 谷部化粧板金及びそれを使用した屋根構造
JP5721801B2 (ja) 軒樋
JP2007297847A (ja) けらば構造体
JP6993101B2 (ja) 袖瓦
JP2015017475A (ja) けらば化粧材の軒先構造
JP5046986B2 (ja) 屋根材
JP5636128B1 (ja) 屋根の排水構造
JP2003020763A (ja) 屋根けらば部材の取付構造
JP2019190152A (ja) 飾り板
JP2007239193A (ja) 棟部材継手
JP4439616B2 (ja) 軒樋
JP3100423U (ja) 緩勾配屋根対応瓦
JP2008223367A (ja) 軒樋内曲がり継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6240395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250