JP4804119B2 - 袖瓦 - Google Patents

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本発明は、切妻屋根の袖部に葺設される縦断面が略逆L字形をなす袖瓦、特に風を伴い斜めに降雨時に雨垂れが発生するのを抑制可能にした構造の袖瓦に関するものである。
従来から種々の袖瓦が知られているが、その中に、図9に示すように、野地板1又はその上に葺かれた波形の瓦2の上に設置される波形の本体部3と、その本体部3から略直角に垂下する横板状の垂下部4とからなる、葺設された状態における垂直方向の断面(縦断面)が略逆L字形をなす袖瓦5が知られている(特開平10−169104号公報)。
この袖瓦5においては、前記本体部3と垂下部4との間に溝部6が設けられているので、前記公知技術は、その溝部6が本体部3の頂部から流下する雨水を切妻屋根の軒先側に集水して流下させることにより、雨水を前記垂下部3に溢流させるのを抑止し、ひいては垂下部3の内側下方に露出している破風板7が腐食するのを抑制するという効果を発揮している。
特開平10−169104号公報
しかしながら、最近、より快適な住環境が求められるようになるにつれて、前記構造の袖瓦5には次のような問題の解決が必要になってきた。すなわち、前記切妻屋根が風を伴わず真っ直ぐに降雨を受けているときには問題が少ないが、風を伴い斜めに降雨するときは、前記垂下部4を濡らした雨水が、垂下部4のうち切妻屋根の軒先側下端エッジ8に集まり、その下端エッジ8から雨滴9として落下する。
そして、雨滴9が雨垂れの音を発生させ、その雨垂れ音が、快適な住環境下にある住宅の住人の安眠を妨げる場合がある。そこで、本発明者は、前記構造の袖瓦の垂下部から雨滴が雨垂れとなって快適な住環境を損なうようなことがない構造の袖瓦を提案すべく鋭意検討し、本発明を完成した。
従って、本発明の課題は、野地板又は瓦の上に設置される本体部と、その本体部から略直角に垂下される垂下部とからなる縦断面が略逆L字形をなす袖瓦において、その袖瓦が風を伴い斜めに降雨を受けとき、その垂下部に集水された雨水が、雨滴となって落下して雨垂れ音を発生させるのを抑制できるようにした構造の袖瓦を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するために、勾配屋根に葺かれる厚物の瓦であって、野地板又は瓦の上に設置される本体部(30)と、その本体部から略直角に垂下される垂下部(40)とからなる縦断面が略逆L字形をなす袖瓦(50)において、前記垂下部は、内方面部(41)と、前記内方面部よりも外方へ露出している外方面部(43)と、前記内方面部と前記外方面部とを傾斜面で連結した中間面部(42)とからなり、前記袖瓦の1段上位に葺設される上位袖瓦の垂下部から雨滴が雨垂れとして落下してゆくのを抑止する細桟状部材(60)を前記内方面部の尻部(A)から中間面部までの下端部に設けるという構成を採用する。
前記構成を採用することにより、任意の袖瓦が風を伴い斜めに降雨を受けたとき、その袖瓦の細桟状部材が、その袖瓦の1段上位の葺設される上位袖瓦の垂下部から落下する雨滴を受け止める。前記任意の袖瓦の上位又は下位の葺設される上位又は下位袖瓦においても同じである。
本発明に係る前記細桟状部材は、前記袖瓦の尻部から中間面部まで延びて、その間に前記任意の袖瓦の1段上位に敷設される上位袖瓦の垂下部からの雨滴を受けることが可能な構造になっている。
このように前記細桟状部材は前記袖瓦の頭部側まで完全には延長されていないが、前記細桟状部材の上に載って流下する雨水は表面張力の作用により前記垂下部に面状に拡散し、雨滴を形成しない。
前記細桟状部材は、その上面に上位袖瓦の垂下部から受けた雨水を受けて前記尻部から頭部側にそのまま流下させることができるように、平面又は内方に向かって傾く傾斜平面若しくは傾斜曲面を備えている。
上記の解決手段を採用することにより、上記袖瓦が風を伴い斜めに降雨を受けとき、その垂下部に集水された雨水が、雨滴となって落下して雨垂れ音を発生させるのを抑制でき、ひいては住環境の一層の向上を可能にするという優れた効果を本発明が発揮する。
図1〜図8を参照しながら、本発明を実施するための最良の実施形態について説明するが、以下において任意の袖瓦又はその構成要素や構成部位以外のそれら、例えば、上位袖瓦や下位袖瓦又はそれらの構成要素や構成部位について言及するときは、後者の構成要素や構成部位に付すべき符号を省略して説明する。また、本発明において、「抑止」とは、後述するように、風を伴い斜めに降雨があったとき、雨垂れの音の発生を抑止して快適な住環境の形成に繋がる操作を意味する。本発明に係る縦断面が略逆L字形をなす袖瓦50の基本的構造は、従来技術のそれと同様に、野地板又は瓦(図示なし)の上に設置される平板状の本体部30と、その本体部30の一側部から略直角に垂下される垂下部40とからなっている。
前記本体部30の尻部A側には、雨水の浸入を防止する水返し31が横幅方向に向かって形成されている。袖瓦50の頭部Bには、袖瓦50の内方に湾曲した曲面部32が形成されており、その下端面33が1段下位に葺設される下位袖瓦の水返し上を上から回り込んで、下位袖瓦の本体部に当接して、袖瓦50の本体部30から上位袖瓦の内側に対する雨水の浸入が防止されている。なお、本体部30上にはその尻部A側から頭部B側に向かって集水溝34が形成されており、本体部30に降水した雨水及び上位の袖瓦の集水溝から流下した雨水が流れるようになっている。
次に、前記本体部30の一側部に対して略直角に垂下される垂下部40には、その頭部B寄りの部位から尻部Aに亘って徐々に袖瓦50の内方寄りに幾分後退した内方面部41が形成されており、その内方面部41に対して、上位袖瓦の外方面部{袖瓦50の頭部Bにおいて最も外方に露出している面部(以下、本発明において「外方面部」43という)に相当する面部}を重ねても、上下位に葺設された複数個の袖瓦が切妻屋根の軒先部から棟部にかけて同じ幅を以って一列に配設するようになっている(図2参照)。
図1、図4及び図5に示すように、前記垂下部40の側面は台形をなし、頭部Bの下端面33から下端エッジ80までの頭部高さHbは、尻部Aの水返し31の高さと細桟状部材60の厚みを除く尻部高さHaより幾分小さくなっている。そして、図1に示すように、任意の袖瓦50に対して、その1段上位に上位袖瓦を葺設したとき、袖瓦50の細桟状部材の上面61と上位袖瓦の下端エッジ80の間に高低差が生ずるようになっている。
さらに、袖瓦50において内方面部41の下端部が細桟状に外方に突出して、上位袖瓦の外方面部の下端面より下方に位置する細桟状部材60を形成し、袖瓦50の1段上位に葺設される上位袖瓦の垂下部からの雨滴が雨垂れとして落下してゆくのを抑止している。このように、細桟状部材60は、上位袖瓦の垂下部からの雨滴を受け取って尻部A側から頭部B側に流下させる機能を有しているので、そこに一旦受け取って雨水を外方に溢流させないようにするため、その上面61は、平面又は内方に向かって傾く傾斜平面若しくは傾斜曲面になっている。
さらに細桟状部材60は、図1に示すように、前記袖瓦50の内方面部41に沿って延び、頭部の外方面部43まで到達することなく、内方面部41と外方面部43との間に認識される中間面部42まで延びて、その先端は先細りになっている。
そのため細桟状部材60上を流下した雨水は、水の表面張力の作用により、前記中間面部42を経由して外方面部43に移動してゆく。外方面部43において下端エッジ80が存在する部位には、下位に葺設される袖瓦の細桟状部材が存在するから、その下端エッジ80から雨滴が雨垂れとなって落下することはない。このように、本発明は、前記垂下部40の下端エッジ80から雨滴が落下して雨垂れになって住環境を阻害するような状況下に適用してこそ意義があり、そして前記細桟状部材60が前記垂下部40の下端エッジ80から雨滴が落下するのを直接阻止することに、本発明の存在意義がある。
このようにして、本発明は、切妻屋根の袖瓦50が風を伴い斜めに降雨を受けとき、その垂下部40に集水された雨水が、雨滴となって落下して雨垂れ音を発生させるのを抑制する。
本発明はその根本的技術思想を踏襲し、発明の効果を著しく損なわない限度において、前記実施態様の一部分を変更して実施することができる。例えば、内方面部41、中間面部42及び外方面部43を1つ又は2つの面に変更できるし、細桟状部材60の長さも変更できる。垂下部40の表面形状又は粗さも細桟状部材上を流下する雨水の拡散・伝播をより促進可能な範囲で変更できる。
本発明は、破風板を保護する用途に使用される袖瓦として切妻屋根に広く有用できる。
本発明に係る袖瓦の葺設状態を示す斜視図である。 同じく上面図である。 本発明に係る袖瓦の平面図である。 同じく左側面図ある。 右側面図である。 正面図(図3のX―X矢視図)である。 背面図(図3のY―Y矢視図)である。 裏面図である。 従来技術の斜視図である。
1 野地板
2 瓦
3 本体部
30 本体部
31 水返し
32 曲面部
33 端面
34 集水溝
4 垂下部
40 垂下部
41 内方面部
42 中間面部
43 外方面部
5 袖瓦
50 袖瓦
6 溝部
60 細桟状部材
7 破風板
8 下端エッジ
80 下端エッジ
9 雨滴
Ha 尻部高さ
Hb 頭部高さ

Claims (2)

  1. 勾配屋根に葺かれる厚物の瓦であって、野地板又は瓦の上に設置される本体部(30)と、その本体部から略直角に垂下される垂下部(40)とからなる縦断面が略逆L字形をなす袖瓦(50)において、前記垂下部は、内方面部(41)と、前記内方面部よりも外方へ露出している外方面部(43)と、前記内方面部と前記外方面部とを傾斜面で連結した中間面部(42)とからなり、前記袖瓦の1段上位に葺設される上位袖瓦の垂下部から雨滴が雨垂れとして落下してゆくのを抑止する細桟状部材(60)を前記内方面部の尻部(A)から中間面部までの下端部に設けたことを特徴とする袖瓦。
  2. 前記細桟状部材(60)は、その上面(61)に雨水を受けて前記尻部(A)から頭部(B)側に流下可能な平面又は内方に向かって傾く傾斜平面若しくは傾斜曲面を備えている請求項記載の袖瓦。
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