JP2014201286A - 車両用フード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維強化樹脂製のフードでありながら、衝突時のエネルギー吸収性能を効率よく確保できるようにする。【解決手段】エンジンルームを開閉可能に覆うフード12の外板を構成する繊維強化樹脂製のアウタパネル14と、アウタパネル14に対してフード下方側に配置されるとともに、フード前方下側へ向かって傾斜する傾斜壁17を有し、フード12の内板を構成する繊維強化樹脂製のインナパネル16と、アウタパネル14に接合された上壁部22と、傾斜壁17よりもフード後方側のインナパネル16に接合された下壁部24と、上壁部22と下壁部24とを一体に連結するとともに、アウタパネル14に衝突荷重が入力されて、そのアウタパネル14がインナパネル16側へ凹んだときに、傾斜壁17に沿うように塑性変形して前記アウタパネルの変形状態を維持する縦壁部26と、を含んで構成された変形保持部材20と、を備えた車両用フード構造10とする。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化樹脂製のフードを備えた車両用フード構造に関する。
繊維強化樹脂製のアウタパネルとインナパネルとが上下に接合されて構成された車両用フード構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−126519号公報
しかしながら、フードを構成するアウタパネルが繊維強化樹脂(FRP)製であると、例えば歩行者との衝突時には、アウタパネルは、一旦凹んだ後、元の形状に復元しようとするため、衝突時のエネルギー吸収性能を効率よく確保できないおそれがある。
そこで、本発明は、繊維強化樹脂製のフードでありながら、衝突時のエネルギー吸収性能を効率よく確保できる車両用フード構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用フード構造は、エンジンルームを開閉可能に覆うフードの外板を構成する繊維強化樹脂製のアウタパネルと、前記アウタパネルに対してフード下方側に配置されるとともに、フード前方下側へ向かって傾斜する傾斜壁を有し、前記フードの内板を構成する繊維強化樹脂製のインナパネルと、前記アウタパネルに接合された上壁部と、前記傾斜壁よりもフード後方側の前記インナパネルに接合された下壁部と、前記上壁部と前記下壁部とを一体に連結するとともに、前記アウタパネルに衝突荷重が入力されて該アウタパネルが前記インナパネル側へ凹んだときに、前記傾斜壁に沿うように塑性変形して前記アウタパネルの変形状態を維持する縦壁部と、を含んで構成された変形保持部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、アウタパネルに衝突荷重が入力されて、そのアウタパネルがインナパネル側へ凹んだときに、アウタパネルに接合された上壁部とインナパネルに接合された下壁部とを一体に連結する縦壁部が、傾斜壁に沿うように塑性変形して、そのアウタパネルの変形状態を維持する。つまり、変形保持部材により、アウタパネルの復元が抑制又は防止される。したがって、繊維強化樹脂製のフードでありながら、衝突時のエネルギー吸収性能が効率よく確保される。
また、請求項2に記載の車両用フード構造は、請求項1に記載の車両用フード構造であって、前記上壁部は、前記下壁部よりもフード前方側に配置されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、上壁部が、下壁部よりもフード前方側に配置されている。したがって、縦壁部は傾斜壁に沿って安定して変形される。
また、請求項3に記載の車両用フード構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両用フード構造であって、前記縦壁部には、フード前方側へ屈曲された屈曲部が形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、縦壁部に、フード前方側へ屈曲された屈曲部が形成されている。したがって、縦壁部は、屈曲部を起点として安定して変形される。
また、請求項4に記載の車両用フード構造は、請求項3に記載の車両用フード構造であって、前記縦壁部は、前記屈曲部からフード下方側の長さが、前記屈曲部からフード上方側の長さよりも長いことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、縦壁部は、屈曲部からフード下方側の長さが、屈曲部からフード上方側の長さよりも長い。したがって、縦壁部は傾斜壁に沿ってより安定して変形される。
また、請求項5に記載の車両用フード構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用フード構造であって、前記縦壁部は、左右一対で形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、縦壁部が、左右一対で形成されている。したがって、変形保持部材の軽量化が図れ、かつ縦壁部の潰れ残りが低減される。
また、請求項6に記載の車両用フード構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用フード構造であって、前記縦壁部は、断面ハット型形状に形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、縦壁部が、断面ハット型形状に形成されている。したがって、縦壁部に入力された衝突初期の衝突荷重に対する耐力が高められる。
また、請求項7に記載の車両用フード構造は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用フード構造であって、前記上壁部及び前記下壁部は、それぞれ車幅方向に延在されており、前記アウタパネル及び前記インナパネルに対して複数箇所で接合されていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、車幅方向に延在された上壁部及び下壁部が、それぞれアウタパネル及びインナパネルに対して複数箇所で接合されている。したがって、変形保持部材によるアウタパネルの変形拘束が低減される。
また、請求項8に記載の車両用フード構造は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両用フード構造であって、車幅方向から見た断面視で、前記縦壁部の上端部と下端部とを結ぶ仮想直線が、前記アウタパネルに対する衝突荷重の入力方向と略平行になるように構成されていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、車幅方向から見た断面視で、縦壁部の上端部と下端部とを結ぶ仮想直線が、アウタパネルに対する衝突荷重の入力方向と略平行になるように構成されている。したがって、縦壁部に入力された衝突初期の衝突荷重に対する耐力が高められる。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、繊維強化樹脂製のフードでありながら、衝突時のエネルギー吸収性能を効率よく確保することができる。
請求項2に係る発明によれば、縦壁部を傾斜壁に沿って安定して変形させることができる。
請求項3に係る発明によれば、屈曲部を起点として縦壁部を安定して変形させることができる。
請求項4に係る発明によれば、縦壁部を傾斜壁に沿ってより安定して変形させることができる。
請求項5に係る発明によれば、変形保持部材を軽量化することができ、かつ縦壁部の潰れ残りを低減させることができる。
請求項6に係る発明によれば、縦壁部に入力された衝突初期の衝突荷重に対する耐力を高めることができる。
請求項7に係る発明によれば、変形保持部材によるアウタパネルの変形拘束を低減させることができる。
請求項8に係る発明によれば、縦壁部に入力された衝突初期の衝突荷重に対する耐力を高めることができる。
本実施形態に係る車両用フード構造の構成を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る車両用フード構造を構成するインナパネルに変形保持部材を接合した状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用フード構造を構成する変形保持部材を示す斜視図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 図3のB−B線矢視断面図である。 図3のC−C線矢視断面図である。 (A)本実施形態に係る車両用フード構造を構成する変形保持部材の縦壁部を拡大して示す斜視図である。(B)図7(A)のD−D線矢視断面図である。 本実施形態に係る車両用フード構造の衝突前の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用フード構造の衝突後の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用フード構造の衝突後における図3のA−A線矢視断面図に相当する断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPをフード上方向、矢印FRをフード前方向、矢印RIをフード右方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、フード上下方向の上下、フード前後方向の前後、フード左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1、図2に示されるように、車両用フード構造10を構成するフード12は、車両の前部に設けられたエンジンルーム(図示省略)を開閉可能に覆うようになっており、フード12の外板を構成する炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のアウタパネル14と、アウタパネル14に対してフード下方側に配置されて接合され、フード12の内板を構成する炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のインナパネル16と、を含んで構成されている。
アウタパネル14は、車幅方向よりも車両前後方向に沿って長く延在されるとともに、正面視でフード上方へ向かって湾曲された略矩形平板状に形成されている。そして、インナパネル16は、アウタパネル14と略同じ外形状とされるとともに、中央部分に開口部18が設けられた略矩形枠状に形成されており、インナパネル16の前部側には、フード前方下側へ向かって傾斜する傾斜壁17が形成されている(図5、図6参照)。
また、アウタパネル14とインナパネル16の前部側との間には、金属製の(例えば冷間圧延鋼板で成形された)変形保持部材20が配設されるようになっている。図3に示されるように、変形保持部材20は、車幅方向に延在された略矩形平板状の上壁部22と、上壁部22よりも短い長さで車幅方向に延在された略矩形平板状の下壁部24と、上壁部22と下壁部24とを一体に連結する左右一対の略矩形平板状の縦壁部26と、を含んで構成されている。
図4に示されるように、上壁部22は、フード前後方向から見た断面視で、フード上方へ向かって突出するように屈曲された凸部23が、車幅方向に間隔を空けて(例えば等間隔で)複数形成されており、各凸部23の上面が、アウタパネル14の下面(裏面)との接合面23Aとされている。
同様に、図2、図3に示されるように、下壁部24も、フード前後方向から見た断面視で、フード下方へ向かって突出するように屈曲された凸部25が、車幅方向に間隔を空けて(例えば等間隔で)複数形成されており、各凸部25の下面が、インナパネル16の上面との接合面25Aとされている。
つまり、図4、図5、図6に示されるように、上壁部22における各凸部23の接合面23Aは、アウタパネル14の下面に、接着剤Gによって接合されるようになっており、図2、図5、図6に示されるように、下壁部24における各凸部25の接合面25Aは、傾斜壁17よりもフード後方側のインナパネル16の上面に、接着剤Gによって接合されるようになっている。
なお、図5、図6に示されるように、上壁部22は下壁部24よりもフード前方側に配置されて接合されるようになっている。また、上壁部22が下壁部24よりも車幅方向に長いのは、例えば歩行者などとの衝突時には、まずアウタパネル14に対して衝突荷重F(図8参照)が入力されるからである。
また、上壁部22における各凸部23の接合面23Aは、接着剤Gではなく、マスチック(図示省略)によってアウタパネル14に接合されるようにしてもよく、両者を併用して接合されるようにしてもよい。但し、接着剤Gによる接合は剛接合となるため、マスチックによる弾性接合に比べて、アウタパネル14に入力された衝突荷重Fをすばやく伝播させられる利点がある。
図7(A)に示されるように、一対の縦壁部26の長手方向中途部には、それぞれフード前方側へ屈曲された屈曲部28が形成されている。そして、各縦壁部26は、屈曲部28からフード下方側(以下「下部29」という)の長さL2が、屈曲部28からフード上方側(以下「上部27」という)の長さL1よりも長くなる(L1<L2とされる)ように構成されている。
したがって、アウタパネル14に衝突荷重Fが入力されたとき(アウタパネル14がインナパネル16側へ凹んだとき)には、各縦壁部26が屈曲部28を起点としてフード前方へ向かって折れ曲がるように塑性変形され、その下部29が傾斜壁17に沿って配置されるようになっている。そして、各縦壁部26は、その塑性変形状態を維持することにより、アウタパネル14の復元(反力)を抑制又は防止するようになっている(図9参照)。
なお、アウタパネル14に衝突荷重Fが入力されたとき(アウタパネル14がインナパネル16側へ凹んだとき)には、上壁部22も車幅方向外側へ拡がるように(凸部23が伸ばされて平面形状になるように)塑性変形され、その塑性変形状態を維持することにより、アウタパネル14の復元(反力)を縦壁部26と共に抑制又は防止するようになっている(図10参照)。
また、図7(B)に示されるように、各縦壁部26は、それぞれの幅方向中央部分がフード前方側へ凸状に突出するように屈曲された断面ハット型形状に形成されている。これにより、各縦壁部26の少なくとも長手方向の剛性(略長手方向から入力される荷重に対する耐力)が確保される(高められる)ようになっている。
そして、図8に示されるように、車幅方向から見た断面視で、縦壁部26の上端部26A(縦壁部26と上壁部22との境界部分)と下端部26B(縦壁部26と下壁部24との境界部分)とを結ぶ仮想直線Kが、アウタパネル14に対する衝突荷重Fの入力方向と略平行になるように構成されている。
したがって、アウタパネル14に衝突初期の衝突荷重Fが入力されたときには、その衝突荷重Fが各縦壁部26を介してインナパネル16へ伝達されるようになっている。また、各縦壁部26の間は、正面視で車幅方向が長手方向とされた矩形状の貫通孔30とされている。すなわち、上壁部22と下壁部24とを一体に連結する縦壁部(図示省略)の車幅方向中央に貫通孔30が形成されることによって、左右一対の縦壁部26が形成されるようになっている。
そして、図3、図6に示されるように、貫通孔30を構成する上壁部22の前端部には、フード下方側へ向かって所定の長さ(各縦壁部26が塑性変形したときに、インナパネル16に接触しない程度の長さ)で延在する庇部32が形成されている。この庇部32により、上壁部22における貫通孔30の形成領域の剛性低下が抑制又は防止されるようになっている。
以上のような構成とされた車両用フード構造10において、次にその作用について説明する。
車幅方向に延在されている上壁部22(変形保持部材20)は、アウタパネル14に対して複数箇所で接合されている。すなわち、上壁部22に形成された各凸部23における接合面23Aが、アウタパネル14の下面に接着剤Gによって接合されている。
したがって、上壁部22(変形保持部材20)によるアウタパネル14の変形拘束(変形し難さ)を低減することができる。よって、図9に示されるように、例えば歩行者の頭部Pがアウタパネル14に当たったときには、アウタパネル14は、インナパネル16側へ凹むように撓み変形することができる。
ここで、変形保持部材20の上壁部22は、接着剤Gによってアウタパネル14に剛接合されているため、アウタパネル14に入力された衝突荷重Fは変形保持部材20へ速やかに伝達される。よって、アウタパネル14がインナパネル16側へ凹むのに伴って、変形保持部材20の縦壁部26が、屈曲部28を起点としてフード前方へ向かって徐々に折れ曲がるように塑性変形し、その下部29が傾斜壁17に沿って配置される。
なお、このとき、庇部32は、インナパネル16の傾斜壁17に底付き(接触)しないようになっており、各縦壁部26は、必要な耐力を維持できるようになっている。また、このとき、図10に示されるように、変形保持部材20の上壁部22が車幅方向外側へ拡がるように(凸部23が伸ばされて平面形状になるように)塑性変形する。つまり、縦壁部26及び上壁部22は、冷間圧延鋼板等の金属で成形されていることから、その塑性変形した状態を維持する。
したがって、アウタパネル14は、軽量で比強度が高い炭素繊維強化樹脂(CFRP)製でありながら、縦壁部26及び上壁部22によって、その復元(反力)が抑制又は防止され、歩行者の頭部Pが衝突することによって入力されたエネルギー(衝突荷重F)を効率よく吸収することができる(衝突時のエネルギー吸収性能を効率よく確保することができる)。
しかも、変形保持部材20の上壁部22は、下壁部24よりもフード前方側に配置されており、変形保持部材20の各縦壁部26は、下部29の長さL2が上部27の長さL1よりも長く形成されているため、各縦壁部26は、屈曲部28を起点としてフード前方へ向かって(傾斜壁17に沿って)安定して塑性変形することができる。つまり、庇部32が傾斜壁17に底付きしないように、各縦壁部26の塑性変形を適切にコントロールすることができる。
また、各縦壁部26は、断面ハット型形状に形成されており、車幅方向から見た断面視で、縦壁部26の上端部26Aと下端部26Bとを結ぶ仮想直線Kが、アウタパネル14に対する衝突荷重Fの入力方向と略平行になるように構成されている。したがって、各縦壁部26の耐力を高める(確保する)ことができ、アウタパネル14に入力された衝突初期の衝突荷重Fは、縦壁部26を介してインナパネル16へ伝達することができる。
つまり、アウタパネル14に入力された衝突初期の衝突荷重F(エネルギー)は、アウタパネル14だけではなく、インナパネル16でも吸収することができる。そして、各縦壁部26は、必要な耐力を維持しつつ(庇部32が傾斜壁17に底付きしないように)、上記の通り塑性変形するので、アウタパネル14とインナパネル16とのフード上下方向の間隔が狭くても、エネルギー吸収に必要な変形ストロークを確保することができる。よって、フード12の低位化(車両の小型化)も図ることができる。
また、変形保持部材20における縦壁部26は、上壁部22と下壁部24とを一体に連結する縦壁部(図示省略)の車幅方向中央に貫通孔30を形成することによって左右一対で設けられている。したがって、各縦壁部26の潰れ残り(デッドストローク)を低減することができ、エネルギー吸収に必要な変形ストロークを更に確保することができる。また、左右一対の縦壁部26とすることにより、変形保持部材20の軽量化を図ることもできる。
以上、本実施形態に係る車両用フード構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用フード構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、上壁部22は、下壁部24よりもフード前方側に配置される構成に限定されるものではない。
また、縦壁部26は、断面ハット型形状に形成される構成及び屈曲部28が形成される構成に限定されるものではなく、下部29の長さL2が上部27の長さL1よりも長く形成される構成に限定されるものでもない。すなわち、下部29の長さL2と上部27の長さL1は、インナパネル16に対する下壁部24の接合位置と傾斜壁17との位置関係や傾斜壁17の角度によって適宜設計変更されて構わない。
また、車幅方向から見た断面視で、縦壁部26の上端部26Aと下端部26Bとを結ぶ仮想直線Kが、アウタパネル14に対する衝突荷重Fの入力方向と略平行になる構成に限定されるものではない。また、縦壁部26は、車幅方向に離間された左右一対で設けられる構成に限定されるものではない。つまり、縦壁部26は、図示の2本に限定されるものではなく、3本以上となる複数本設けられる構成とされていてもよい。
また、下壁部24は、少なくとも縦壁部26からフード下方へ向かって連続する部分にだけ設けられていればよく、左右一対の縦壁部26の間には設けられていなくてもよい。但し、左右一対の縦壁部26の間にも下壁部24が設けられていると、下壁部24(変形保持部材20)を安定してインナパネル16に接合することができる利点がある。
10 車両用フード構造
12 フード
14 アウタパネル
16 インナパネル
17 傾斜壁
20 変形保持部材
22 上壁部
24 下壁部
26 縦壁部
28 屈曲部
30 貫通孔
K 仮想直線

Claims (8)

  1. エンジンルームを開閉可能に覆うフードの外板を構成する繊維強化樹脂製のアウタパネルと、
    前記アウタパネルに対してフード下方側に配置されるとともに、フード前方下側へ向かって傾斜する傾斜壁を有し、前記フードの内板を構成する繊維強化樹脂製のインナパネルと、
    前記アウタパネルに接合された上壁部と、前記傾斜壁よりもフード後方側の前記インナパネルに接合された下壁部と、前記上壁部と前記下壁部とを一体に連結するとともに、前記アウタパネルに衝突荷重が入力されて該アウタパネルが前記インナパネル側へ凹んだときに、前記傾斜壁に沿うように塑性変形して前記アウタパネルの変形状態を維持する縦壁部と、を含んで構成された変形保持部材と、
    を備えた車両用フード構造。
  2. 前記上壁部は、前記下壁部よりもフード前方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フード構造。
  3. 前記縦壁部には、フード前方側へ屈曲された屈曲部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用フード構造。
  4. 前記縦壁部は、前記屈曲部からフード下方側の長さが、前記屈曲部からフード上方側の長さよりも長いことを特徴とする請求項3に記載の車両用フード構造。
  5. 前記縦壁部は、左右一対で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用フード構造。
  6. 前記縦壁部は、断面ハット型形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用フード構造。
  7. 前記上壁部及び前記下壁部は、それぞれ車幅方向に延在されており、前記アウタパネル及び前記インナパネルに対して複数箇所で接合されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用フード構造。
  8. 車幅方向から見た断面視で、前記縦壁部の上端部と下端部とを結ぶ仮想直線が、前記アウタパネルに対する衝突荷重の入力方向と略平行になるように構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両用フード構造。
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