JP2014200326A - 移動式立位保持器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の安全性の確保と、汎用性向上とを両立できる移動式立位保持器具を提供する。
【解決手段】移動式立位保持器具1は、人が乗るための搭乗台部10と、搭乗台部10を支持するフレーム部11と、フレーム部11を走行可能とする走行手段12a〜12dと、フレーム部11に立設される支柱部13a、13bと、支柱部13a、13bに支持される台部14と、を備える。フレーム部11には、互いに離間配置される一対の転倒防止フレーム15a、15bが取り付けられ、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離が変更可能に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば高齢者、身体障害者、病人等のリハビリテーション用途等に使用される移動式立位保持器具に関する。
従来、身体障害者や高齢者等の立位保持訓練に使用されるスタンディングテーブル(立位保持器具)が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示されるスタンディングテーブルは、脚と、脚に立設される支柱と、支柱に支持される上フレームと、上フレームに載設される天板と、被訓練者が乗り、脚の前部に軸止されるステップベースと、脚に設けられる移動用の車輪と、を備える構成になっている。
なお、特許文献1に開示されるスタンディングテーブルは、被訓練者が乗るステップベースと、移動用の車輪と、を備えるが、人を乗せた状態で移動する構造ではない。
特開2006−109926号公報
立位保持器具を、人を乗せた状態で移動可能な構造とする場合、当該器具が転倒し難い構造とすることが重要になる。転倒を防止する構造の一例として、立位保持器具が後方に転倒しないように、後方に向けて延びる転倒防止フレームを設けることが考えられる。
しかしながら、後方に向けて延びる転倒防止フレームを備える構造とした場合、転倒防止フレームが邪魔して、例えば車椅子や便器等に移動式立位保持器具を十分に近づけることができなくなることがある。移動式立位保持器具を車椅子等に十分に近づけることができないと、当該器具と車椅子等との間で、安全に人の移乗を行い難くなる。立位保持器具との間で移乗が行われる対象(例えば車椅子、便器、ベッド等)は複数種類あり、また当該対象の種類が同じでもサイズが様々であったりする。このために、単純なサイズの調整では、利用者(搭乗者)の安全性の確保と、汎用性向上との両立は難しい。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、利用者の安全性の確保と、汎用性向上とを両立できる移動式立位保持器具を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の移動式立位保持器具は、人が乗るための搭乗台部と、前記搭乗台部を支持するフレーム部と、前記フレーム部を走行可能とする走行手段と、前記フレーム部に立設される支柱部と、前記支柱部に支持される台部と、を備える移動式立位保持器具であって、前記フレーム部には、互いに離間配置される一対の転倒防止フレームが取り付けられ、前記一対の転倒防止フレームの離間距離が変更可能に設けられている構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、一対の転倒防止フレームの離間距離が切り替えられる構成になっている。このために、移乗のために移動式立位保持器具が近づけられる対象に合わせて、一対の転倒防止フレームの離間距離を変更して、転倒防止フレームが邪魔になり難くできる。このために、利用者(搭乗者)の安全の確保と、移動式立位保持器具の汎用性向上とを両立可能である。
上記第1の構成の移動式立位保持器具において、前記一対の転倒防止フレームは、それぞれ、前記フレーム部に回転可能に支持されている構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、一対の転倒防止フレーム間の離間距離を変更可能とする構造を、複雑な機構を導入することなく実現し易い。
上記第1又は第2の構成の移動式立位保持器具において、前記一対の転倒防止フレームの離間距離は、段階的に切り替え可能に設けられている構成(第3の構成)であってよい。本構成によれば、一対の転倒防止フレーム間の離間距離を変更可能な構成を、低コストで実現し易い。なお、一対の転倒防止フレームの離間距離は、連続的に切り替えられる構成であっても勿論よい。
上記第1から第3のいずれかの構成の移動式立位保持器具において、前記転倒防止フレームは、前記フレーム部の一部と係合する第1の部分と、前記第1の部分とは回転軸の位置がずらされた第2の部分と、を含み、前記フレーム部に対して前記第1の部分を回転することによって、前記一対の転倒防止フレームに含まれる前記第2の部分間の離間距離を切り替えられる構成(第4の構成)としてよい。本構成によれば、例えば、一対の転倒防止フレームのそれぞれを、互いに逆方向となるように180°回転させた場合に、一対の転倒防止フレームの離間距離が広くなる第1の状態と、狭くなる第2の状態とを切り替えられる構造を得られる。
上記第1又は第2の構成の移動式立位保持器具において、前記一対の転倒防止フレームの離間距離は、当該転倒防止フレームに外部から力が加わった場合に広くなり、外部から力が加わっていない場合に狭くなる構成(第5の構成)であってもよい。本構成によれば、例えば介助者等が一対の転倒防止フレームの離間距離を切り替える作業を行わずに済むために便利である。
上記第5の構成の移動式立位保持器具において、前記一対の転倒防止フレームは、それぞれ、前記フレーム部に含まれるロッド部に回転可能に支持されるとともに、付勢部材によって付勢されて前記ロッド部が有するストッパー部に押し付けられており、前記付勢部材の付勢力に反する外部からの力が加わることによって、前記一対の転倒防止フレームは、互いに反対方向に回転して前記離間距離を広げる構成(第6の構成)が採用されてもよい。
本発明によれば、利用者の安全性の確保と、汎用性向上とを両立できる移動式立位保持器具を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具の構成を示す概略斜視図 本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具の構成を示す概略側面図 本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具の構成を示す概略上面図 本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具が備える第1の転倒防止フレームと、第1の固定パイプとの関係を説明するための概略図 本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具が備える一対の転倒防止フレームの離間距離の切り替えについて説明するための概略図 本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具と、車椅子との間で人の移乗が行われる場合の両者の関係を説明するための概略図 本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具と、便器との間で人の移乗が行われる場合の両者の関係を説明するための概略図 本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具の構成を示す概略斜視図 本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具の構成を示す概略上面図 本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具が備える第2の転倒防止フレームと、第2のロッド部との関係を説明するための概略図 本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具が備える一対の転倒防止フレームの作用について説明するための概略図 本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具と、便器との間で人の移乗が行われる場合の両者の関係を説明するための概略図
以下、本発明の実施形態に係る移動式立位保持器具について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1の構成を示す概略斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1の構成を示す概略側面図である。図3は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1の構成を示す概略上面図である。移動式立位保持器具1は、例えば高齢者や身体障害者等の足の不自由な者(一人で立つことができない者)を立位で乗せて移動するための器具(装置)である。当該器具1を利用して、視点の高い状態で足の不自由な者を様々な場所に移動することによって、例えば、足の不自由な者がリハビリテーション意欲を高める等の効果が期待できる。なお、移動式立位保持器具1の移動は、介助者等が行う。
図1から図3に示すように、移動式立位保持器具1は、例えば高齢者や身体障害者等の足の不自由な者を立位で乗せるための搭乗台10を備えている。搭乗台10は、上面視略矩形状のフレーム部11に支持されている。フレーム部11には、当該フレーム部11を走行可能とする4つの車輪12a〜12d(本発明の走行手段の一例)が取り付けられている。なお、4つの車輪12a〜12dのうちの少なくとも一つはロック可能に設けるのが好ましい。
フレーム部11には、搭乗台10を挟むように略対称配置される一対の支柱13a、13bが立設されている。一対の支柱13a、13bの上端には、天板14(本発明の台部の一例)が取り付けられている。天板14は、搭乗台10に立位で乗った者が、例えば腕等を載せてもたれかかれるように設けられている。なお、搭乗台10に立位で乗った者を固定するためにベルト(不図示)が用いられるのが好ましく、支柱13a、13bや天板14に、適宜、ベルト固定部が設けられてよい。また、支柱13a、13bに支持される天板14は、昇降機構(例えばガススプリング等が利用されてよい)によって昇降されるようにしてもよい。
なお、搭乗台10に立位で乗った者は、通常、天板14側が前向きとなる姿勢をとる。以下、この姿勢を基準に移動式立位保持器具1の前後を表現する。この基準によると、搭乗台10に設けられる4つの車輪12a〜12dのうち、車輪12a、12bは前輪となり、車輪12c、12dは後輪となる。
フレーム部11には、搭乗台10に人が乗った場合の重心位置等を考慮して、水平方向後方に向けて延出する一対の転倒防止フレーム15a、15bが取り付けられている。一対の転倒防止フレーム15a、15bは、上面視した場合に、当該移動式立位保持器具1を二等分する二等分線X(図3参照;前後方向に平行な線)を基準として、互いに略対称となるように設けられている。一対の転倒防止フレーム15a、15bは、図2に示すように、通常は床Fに接触しておらず、当該器具1が後向きに傾いた場合に床Fと接触して転倒を防止する。なお、転倒防止フレーム15a、15bの先端には、キャップが取り付けられてよい(図1から図3では、キャップが取り付けられている)。
一対の転倒防止フレーム15a、15bは、それぞれ、フレーム部11の左右の後端部に設けられる一対の固定パイプ11a、11bに回転可能に支持されている。図4は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1が備える第1の転倒防止フレーム15aと、第1の固定パイプ11aとの関係を説明するための概略図である。図4(a)は上面図、図4(b)は側面図である。なお、図4(後述の図5も)においては、転倒防止フレームの先端にキャップが取り付けられていないが、取り付けられてもよい。
第1の転倒防止フレーム15aは、第1の固定パイプ11aに、その一部(一端側)が嵌め込まれる外形円柱状の第1の部分151を有する。第1の部分151の前方寄り(図4における左寄り)には、突起部151aが形成されている。また、第1の転倒防止フレーム15aは、第1の部分151(その回転軸はFX)とは回転軸の位置がずれた外形円柱状の第2の部分152(その回転軸はSX)を有する。なお、第1の回転軸FXと第2の回転軸SXとは、互いに略平行関係になっている。また、第1の部分151と第2の部分152とは、接続部153によって繋がっている。
円筒状に設けられる第1の固定パイプ11aの後端(図4における右端)から少し前方に寄った位置には、円周方向に沿って、略半円周分のスリット111が形成されている。なお、本実施形態では、スリット111は、ほぼ上側半分に形成されている。スリット111の両端部には、円周方向に対して略垂直となる方向に折れ曲がった折れ曲がり部111a(スリット)が形成されている。この折れ曲がり部111aの折れ曲がり方向は、後方側(図4において右側)である。
第1の転倒防止フレーム15aは、第1の部分151に設けられる突起部151aがスリット111に嵌め込まれた状態で第1の固定パイプ11aに支持されている。したがって、第1の転倒防止フレーム15aは、スリット111が設けられている範囲で、第1の回転軸FX周りに回転できる。
なお、本実施形態では、第1の固定パイプ11a内には、不図示の付勢部材(例えばコイルバネ等)が挿入されており、第1の転倒防止フレーム15aは後方側(図4において右側)に付勢されている。このために、第1の部分151に設けられる突起部151aが折れ曲がり部111a(2つあるうちの一方)に嵌り込むことによって、第1の転倒防止フレーム15aは、第1の固定パイプ11aに対して回転不能(ロック状態)になる。図4は、ロック状態を示している。なお、第1の転倒防止フレーム15aを前方に押しながら、第1の回転軸FX周りに回転させることで、ロックが解除された状態が得られる。
以上、第1の転倒防止フレーム15aと第1の固定パイプ11aとの関係を説明したが、第2の転倒防止フレーム15bと第2の固定パイプ11bも同様の関係である。このために、第2の転倒防止フレーム15bと第2の固定パイプ11bとの関係の詳細説明は省略する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1が備える一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離の切り替えについて説明するための概略図である。図5(a)は、一対の転倒防止フレーム15a、15bが第1のロック状態にある場合の図、図5(b)は、一対の転倒防止フレーム15a、15bが第2のロック状態にある場合の図である。なお、図1から図3は、一対の転倒防止フレーム15a、15bが第1のロック状態にある場合に対応した図である。
図5(a)に示す第1のロック状態では、一対の転倒防止フレーム15a、15bは、いずれも、第2の部分152が第1の部分151に対して水平方向内側にずれた状態になっている。なお、上述のように、一対の転倒防止フレーム15a、15bは略対称配置されている。第1のロック状態では、2つの第2の部分152間の離間距離はR1である。なお、第1の転倒防止フレーム15aと、第2の転倒防止フレーム15bとでは、スリット111に対する突起部151aの位置が反対になっている。図5(a)において、2つの突起部151aは、いずれも内側に存在する。
第1のロック状態から、上述のロック解除動作を行い、反対側のロック位置(突起部151aが折れ曲がり部111aに係合する位置)まで回転(略180°回転)することによって、図5(b)に示す第2のロック状態が得られる。なお、第1の転倒防止フレーム15aと、第2の転倒防止フレーム15bの回転方向は反対になる。第1の部分151と第2の部分152の回転軸位置がオフセットされているために、当該回転によって、第2の部分152が第1の部分151に対して水平方向外側にずれた状態になる。すなわち、第2のロック状態では、2つの第2の部分152間の離間距離R2は、第1のロック状態の離間距離R1より大きくなる。
以上からわかるように、第1実施形態の移動式立位保持器具1では、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離について、広狭の切り替えが可能である。別の言い方をすると、第1実施形態の移動式立位保持器具1では、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離について、段階的に切り替えが可能である。
移動式立位保持器具1を使用するにあたって、例えば当該器具1と、車椅子や便器等との間で人の移乗が行われることがある。当該移乗が行われる場合には、当該器具1と、車椅子や便器等との距離を十分に近づけることによって安全に移乗することが可能になる。本実施形態のように、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離について、広狭の切り替えが可能であると、移動式立位保持器具1との間で安全に移乗を行える対象(移乗対象)を増やせる。以下、これについて、例を挙げて説明する。
図6は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1と、車椅子100との間で人の移乗が行われる場合の両者の関係を説明するための概略図である。図6(a)は側面図、図6(b)は上面図である。車椅子100との間で人の移乗が行われる場合、一対の転倒防止フレーム15a、15bは、第1のロック状態(すなわち、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離が狭い状態)とされる。
図6に示すように、一対の転倒防止フレーム15a、15bの間の離間距離を狭くすると、一対の転倒防止フレーム15a、15bを、車椅子100の座面101の下にある空間Sに入り込ませることができる。このために、転倒防止フレーム15a、15bの存在にもかかわらず、移動式立位保持器具1と車椅子100とを極力近づけて、移乗者を安全に移乗させることができる。
図7は、本発明の第1実施形態に係る移動式立位保持器具1と、便器200との間で人の移乗が行われる場合の両者の関係を説明するための概略図である。図7(a)は側面図、図7(b)は上面図である。便器200との間で人の移乗が行われる場合、一対の転倒防止フレーム15a、15bは、第2のロック状態(すなわち、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離が広い状態)とされる。
図7に示すように、一対の転倒防止フレーム15a、15bの間の離間距離を広くすると、一対の転倒防止フレーム15a、15bの間に便器200を入れることができる。このために、転倒防止フレーム15a、15bの存在にもかかわらず、移動式立位保持器具1と便器200とを極力近づけて、移乗者を安全に移乗させることができる。
なお、移動式立位保持器具1を車椅子100に近づける際に、一対の転倒防止フレーム15a、15bを第2のロック状態(離間距離が広い状態)としていると、一対の転倒防止フレーム15a、15bと車椅子100が干渉してしまう。すなわち、移動式立位保持器具1と車椅子100とを十分に近づけることができない。
ここで、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離を非常に大きくすれば、離間距離の広狭を切り替えなくても、例えば車椅子100と便器200に対応できると考えられる。しかし、この場合、必要以上に移動式立位保持器具1の幅が広くなって、当該器具1の移動が不便になる等が懸念される。また、車椅子100より幅が広い移乗対象について、安全な移乗が確保できなくなる可能性がある。このために、本実施形態のように、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離が変更できるのがよい。
また、移動式立位保持器具1を便器200に近づける際に、一対の転倒防止フレーム15a、15bを第1のロック状態(離間距離が狭い状態)とする場合、一対の転倒防止フレーム15a、15bと便器200が干渉してしまう。すなわち、移動式立位保持器具1と便器200とを十分に近づけることができない。
ここで、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離を、広狭の切り替えを設けずに、便器200の幅より広く、車椅子100の下に入り込ませる程度の幅に設計することが考えられる。しかし、この場合には、移乗対象が少ない種類に限られ易い。また、この場合には、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離の許容幅が非常に小さなものとなり、車椅子100や便器200の様々な規格(サイズ)に対応し難い。この点、本実施形態のように、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離を切り替えられると、設計時の自由度が大きくなり、様々な規格に対応し易くなる。
なお、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離を狭くし過ぎると、転倒防止効果を得難くなる。また、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離が広くなり過ぎると、移動式立位保持器具1の移動性を低下させる可能性がある。これらの点も考慮して、転倒防止フレームを構成する第1の部分151と第2の部分152をオフセットさせる量は決定するのが好ましい。
また、本実施形態の移動式立位保持器具1では、後輪12c、12dを転倒防止フレーム15a、15bではなく、フレーム部11に設けている。このために、後輪を転倒防止フレームに設ける場合に比べて、当該器具1を構成するフレームの強度を下げられ、低コスト化を図り易い。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の移動式立位保持器具について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具2の構成を示す概略斜視図である。図9は、本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具2の構成を示す概略上面図である。図8及び図9に示すように、第2実施形態の移動式立位保持器具2は、第1実施形態の移動式立位保持器具1の構成と概ね同じである。ただし、一対の転倒防止フレーム25a、25b、及び、当該フレーム25a、25b間の離間距離の広狭を切り替える機構が、第1実施形態の場合と異なる。以下、この異なる部分に絞って説明を行う。
第2実施形態の移動式立位保持器具2では、一対の転倒防止フレーム25a、25bは、それぞれ、フレーム部11の後端部から水平方向後側に突出する一対のロッド部21a、21bに回転可能に支持されている。一対のロッド部21a、21bは、上面視した場合に、当該移動式立位保持器具2を二等分する二等分線X(図9参照;前後方向に平行な線)を基準として、互いに略対称となるように、フレーム部11に固定されている。
図10は、本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具2が備える第2の転倒防止フレーム25bと、第2のロッド部21bとの関係を説明するための概略図である。図10(a)は上面図、図10(b)は側面図、図10(c)は図10(b)におけるA−A位置の断面図である。なお、図10(後述の図11も)においては、転倒防止フレームの先端にキャップが取り付けられていないが、取り付けられてもよい。
第2の転倒防止フレーム25bは外形略円柱状のロッドであり、前方側(図10において左側)が第2のロッド部21bとの係合を考慮して加工されている。また、外形円柱状の第2のロッド部21bも、後方側(図10において右側)が第2の転倒防止フレーム25bとの係合を考慮して加工されている。図10(b)に示すように、第2の転倒防止フレーム25bの前端部と、第2のロッド部21bの後端部とは、第2の転倒防止フレーム25bが下、第2のロッド部21bが上となるように重なっている。
第2の転倒防止フレーム25bと第2のロッド部21bとが重なり合う部分には、両者を上下方向に貫くピン30が差し込まれている。第2の転倒防止フレーム25bは、このピン30を回転軸として、第2のロッド部21bに対して回転可能になっている。ただし、図10(b)、図10(c)に示すように、第2のロッド部21bの後端部側に設けられるストッパー部211によって、第2の転倒防止フレーム25bの回転範囲は規制されている。
また、第2の転倒防止フレーム25bと第2のロッド部21bとが重なり合う部分には、両者の間にねじりコイルバネ31(本発明の付勢部材の一例)が配置されている。ねじりコイルバネ31は、一端が第2の転倒防止フレーム25bに固定され、他端が第2のロッド部21bに固定されている。そして、ねじりコイルバネ31は、ピン30を回転軸として回転する第2の転倒防止フレーム25がストッパー部211に押し付けられる方向に、第2の転倒防止フレーム25を付勢している。この結果、図10(a)に示すように、第2の転倒防止フレーム25bと第2のロッド部21bとは、外部から力を受けていない場合には、前後方向に真っ直ぐ延びた状態になる。
以上、第2の転倒防止フレーム25bと第2のロッド部21bとの関係を説明したが、第1の転倒防止フレーム25aと第1のロッド部21aも同様の関係である。このために、第1の転倒防止フレーム25aと第1のロッド部21aとの関係の詳細説明は省略する。ただし、第1のロッド部21aと第2のロッド部21bとでは、ストッパー部211が設けられる位置が反対になっている。
図11は、本発明の第2実施形態に係る移動式立位保持器具2が備える一対の転倒防止フレーム25a、25bの作用について説明するための概略図である。図11(a)に示すように、外力が作用していない場合には、一対の転倒防止フレーム25a、25bは、前後方向に真っ直ぐ延びた状態になる。一方、図11(b)に示すように、内側から外側に向けて外部から押圧力Pを受けると、一対の転倒防止フレーム25a、25bは、いずれも、ねじりコイルバネ31の付勢力に反して、ピン30を中心として外側に向けて回転する。このために、一対の転倒防止フレーム25a、25bの離間距離が広がる。
なお、離間距離の変化量は、外部から受ける押圧力Pの大きさに応じて変動する。また、外部からの押圧力Pを受けて第1の転倒防止フレーム25aと第2の転倒防止フレーム25bとが回転する方向は逆である。更に、外部からの押圧力Pがなくなると、一対の転倒防止フレーム25a、25bは、ねじりコイルバネ31の作用により、図11(a)の状態に自動的に戻る。
例えば、本実施形態の移動式立位保持器具2と、車椅子100との間で人の移乗が行われる場合、第1実施形態の場合と同様に、一対の転倒防止フレーム25a、25bを、車椅子100の座面101の下にある空間Sに入り込ませることができる。このために、転倒防止フレーム25a、25bの存在にもかかわらず、移動式立位保持器具2と車椅子100とを極力近づけて、移乗者を安全に移乗させることができる。なお、一対の転倒防止フレーム25a、25bが設けられる位置は、フレーム部10の左右の端部より内側となっている。このために、一対の転倒防止フレーム25a、25bに外部から押圧力が加わっていない場合には、一対の転倒防止フレーム25a、25bの離間距離は十分狭い。
また、本実施形態の移動式立位保持器具2と、便器200との間で人の移乗が行われる場合、移動式立位保持器具2を便器200に近づけていくと、一対の転倒防止フレーム25a、25bと便器200とが当たる。この後、更に移動式立位保持器具2を便器200に近づけると、一対の転倒防止フレーム25a、25bのそれぞれに、内側から外側に向けて押圧する力が加わる。このために、図12に示すように、一対の転倒防止フレーム25a、25bは、ピン30を回転軸として回転する。すなわち、一対の転倒防止フレーム25a、25b間の離間距離が広がり、結果として、転倒防止フレーム25a、25bの存在にもかかわらず、移動式立位保持器具2と便器200とを極力近づけて、移乗者を安全に移乗させることができる。
<その他>
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、第1実施形態においては、転倒防止フレーム15a、15bが固定パイプ11a、11bに嵌め込まれる構成としたが、これに限らず、転倒防止フレームに、転倒防止フレームを回転可能に支持する固定部が嵌め込まれる構成が採用されてもよい。
また、第1実施形態における、転倒防止フレーム15a、15bの回転をロックするロック機構は、例えばプランジャーやネジ等を利用して実現されてもよい。
また、第1実施形態においては、一対の転倒防止フレーム15a、15bの離間距離が2段階で切り替えられる構成としたが、転倒防止機能が発揮される範囲で、3段階以上の切り替えが可能である構成としてもよい。
また、第2実施形態における、転倒防止フレーム25a、25bとロッド部21a、21bの重なり合いは、上下が逆とされてもよい。
また、第2実施形態において、場合によっては、転倒防止フレーム25a、25bに車輪が取り付けられても構わない。
1、2 移動式立位保持器具
10 搭乗台
11 フレーム部
12a〜12d 車輪(走行手段)
13a、13b 支柱
14 天板(台部)
15a、15b、25a、25b 転倒防止フレーム
21a、21b ロッド部
31 ねじりコイルバネ(付勢部材)
151 第1の部分
152 第2の部分
211 ストッパー部

Claims (6)

  1. 人が乗るための搭乗台部と、
    前記搭乗台部を支持するフレーム部と、
    前記フレーム部を走行可能とする走行手段と、
    前記フレーム部に立設される支柱部と、
    前記支柱部に支持される台部と、
    を備える移動式立位保持器具であって、
    前記フレーム部には、互いに離間配置される一対の転倒防止フレームが取り付けられ、
    前記一対の転倒防止フレームの離間距離が変更可能に設けられていることを特徴とする移動式立位保持器具。
  2. 前記一対の転倒防止フレームは、それぞれ、前記フレーム部に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の移動式立位保持器具。
  3. 前記一対の転倒防止フレームの離間距離は、段階的に切り替え可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動式立位保持器具。
  4. 前記転倒防止フレームは、
    前記フレーム部の一部と係合する第1の部分と、
    前記第1の部分とは回転軸の位置がずらされた第2の部分と、
    を含み、
    前記フレーム部に対して前記第1の部分を回転することによって、前記一対の転倒防止フレームに含まれる前記第2の部分間の離間距離を切り替えられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の移動式立位保持器具。
  5. 前記一対の転倒防止フレームの離間距離は、当該転倒防止フレームに外部から力が加わった場合に広くなり、外部から力が加わっていない場合に狭くなることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動式立位保持器具。
  6. 前記一対の転倒防止フレームは、それぞれ、前記フレーム部に含まれるロッド部に回転可能に支持されるとともに、付勢部材によって付勢されて前記ロッド部が有するストッパー部に押し付けられており、
    前記付勢部材の付勢力に反する外部からの力が加わることによって、前記一対の転倒防止フレームは、互いに反対方向に回転して前記離間距離を広げることを特徴とする請求項5に記載の移動式立位保持器具。
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