JP2013074953A - スライド台座車椅子およびこれに備えられるスライド台座 - Google Patents

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孝之 香高
Fusao Terada
総男 寺田
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Abstract

【課題】看護士等の介助者が補助をして、車椅子使用者を立たせる際に使用者の足が足置板に接触して負傷することの防止および、その対策である台座スライド時に車椅子の前方転倒を防止する車椅子と、そのためのスライド台座を提供する。
【解決手段】スライド台座車椅子は、台座101の真下に設けられたスライド機構102を介して、台座101がフットレスト部531および前後の車輪と独立して前方にスライドし、かつ当該スライドは台座101が肘掛502、背もたれ503、および台座101または台座スライド機構102の下部前側に設けられた支持車輪103と一緒に前方にスライドするものであり、当該支持車輪103は台座101が前方にスライドした際に重心を支持車輪103と後輪502の間に保つための支点で使用者が肘掛502に体重をかけた場合も含めて車椅子の前方転倒を防止する機構であり、安全性を高めるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の起立事に足がフットレストに当たらないように、台座を前方へ移動し、その時に後部が浮き上がり前方に転倒することを防止することを可能としたスライド台座車椅子およびこれに備えられるスライド台座に関する。
図5は、従来の一般的な車椅子の形状を示す図である。
車椅子500は、椅子部510と移動のための車輪部520と、足を載せるためのフットレスト部530と、車椅子を押すための把手部540で構成されている。更に、椅子部510は、腰をおろすための台座501、台座501に直立して両側面に取り付けられた肘を載せるための肘掛502、背を後方に保持するための背もたれ503を有している。車輪部520は、椅子部510のフレーム504に回転可能に固定して取り付けられ、小さい径の補助車輪521と大きい径の主車輪522を有している。主車輪522は、椅子に座っている人が自ら動かせるように、回しやすいように大きい径であると共に、地面とは接触しない手動リング523を有している。フットレスト部530は、両足を置くための足置板531があり、これが、椅子部510のフレーム504に接続固定されている。
把手部540は、背もたれ503の後方で椅子部510のフレーム504に一体に固定して取り付けられている。
このような車椅子500において、介助人が車椅子に座っている使用者を、手を添えながら立たせてベッド等へ移動させる際に、使用者の足がフットレスト部530、特にその足置板531に接触して負傷する事故が頻発した。このような中で、足が当たらない位置まで足置板を回転または折りたたむものや、台座をスライドするものの提案があった。
とりわけ台座スライド式車椅子としては、特許文献1のように前方への台座スライド機構を有するものや、特許文献2、特許文献3のように台座スライド機構に加えて段差乗越時やリクライニング時の後方転倒防止機構を有するものが知られている。しかし、台座が前方にスライドした時には重心も前方に移動するため、車椅子の後部が浮き上がり、前方に転倒するおそれがあり危険である。また、起立時に肘掛等車椅子の一部につかまり体重をかけた場合はなおさら車椅子の前方転倒の危険性が高まる。この前方への転倒防止対策としては、特許文献4のように台座スライド距離に制限を設けることが一手段として挙げられるが、安全性を高めるためには未だ不十分であり、その他の対策も求められるところである。尚、台座のスライドすることは、回転と相まって、車椅子からベッドへ被介護者を介助者が移動することが容易になる手段を与えるため、フットレスト部での損傷以外の理由でも改善が求められていた。
特開平11−197189号 特開2001−37816号 実用新案登録3149183号 特開2006−255165号
本発明の課題は、看護士等の介助者が補助をして、車椅子使用者を立たせる際に使用者の足が足置板に接触して負傷することの防止およびベッドへの被介護者の移動の容易化のため、その対策である台座スライド時に車椅子の前方転倒を防止する車椅子と、そのためのスライド台座を提供することである。
本発明では、台座の真下に設けられたスライド機構を介して、台座がフットレスト部および前後の車輪と独立して前方にスライドし、かつ当該スライドは台座が肘掛、背もたれ(把手部を背もたれと固定一体にする場合は把手部を含む)、および台座または台座スライド機構の下部前側に設けられた支持車輪と一緒に前方にスライドするものであり、当該支持車輪は台座が前方にスライドした際に重心を支持車輪と後輪の間に保つための支点で、使用者が肘掛に体重をかけた場合も含めて車椅子の前方転倒を防止する機構である、安全性の高いスライド台座車椅子を提供する。
請求項1記載の発明は、スライド台座車椅子であって、車椅子において、椅子部と車輪部と足を載せるためのフットレスト部と車椅子を押すための把手部とフレームを有し、
前記椅子部は、腰をおろすための略平板状の台座と前記台座の側面に取り付けられた肘をのせるための肘掛と、前記台座の後方の背中が当たる位置に立ちあがるように取り付けられた使用者の背中を後方で保持するための略平板状の背もたれを有し、
前記車輪部は、タイヤが床面に接するように設置され、使用者の座位置の両側側面に回転自在に取り付けられた主車輪と、前記主車輪より小径の車輪と該車輪を回転自在に支えて前記台座のスライド可能部分に接続する車輪支持体からなる支持車輪とを少なくとも有し、
前記フットレスト部は、前記使用者が座ったときに両足を載せる位置に配置された足置板と、前記足置板と前記フレームとをつなぎ接続した接続体を有し、
前記把手部は、前記フレーム又は前記台座又は前記背もたれに接続され前記背もたれの後方で立ち上がった把手支持体と、この先端についた介助者が前記車椅子を押し引き操作するための握り部を有し、
前記フレームは、前記椅子部と前記車輪部と前記フットレスト部と前記把手部とが接続され、これらを支持する枠組みであり、
前記台座は、前記フレームに固定的に取り付けられ前記台座板の移動方向に長いスライドレールと前記スライドレールにかみ合い前記スライドレールに沿って移動可能なスライド片と前記スライド片と接続又は一体化していてこれとともに移動する台座板を有し、
前記支持車輪は、前記座位置より前方に取り付けられ、前記台座板の移動とともに移動可能としたことで、前記使用者を立ち上がらせ移動する際に前記使用者の足が前記フットレスト部に当たらないように前記フットレスト部が前記台座板の下に位置するまで前記台座板を移動した際に、前記使用者と前記車椅子の重量による力がかかる力作用線が前記支持車輪と前記主車輪の各々が床と接する接点間にあるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスライド台座車椅子において、前記肘掛と前記背もたれが前記台座に取り付けられ、前記台座板とともに可動可能にしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のスライド台座車椅子において、前記台座板が移動した前後の状態で、動かないように固定するために前記台座板又は前記スライド片を前記フレーム又は前記スライドレールに接続し、及び移動のために該接続を解除する噛み合い部とこれを操作するレバーを備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のスライド台座車椅子において、前記台座の座位置の両側方向で折りたためるように前記台座の略中央及び両端に折れ曲がり回転部を有する台座部と、前記台座および前記主車輪を座位置の両側で各々支える側フレームとこれらを接近離間して折りたたみ可能に支持したフレーム接続体を有するフレーム部との折りたたみ機構を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライド台座車椅子において、前記台座板の上に備えた回転中心軸の周りに回転する回転座板を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のスライド台座車椅子に取り付けられるスライド台座であって、前記フレームに固定的に取り付けられ前記台座板の移動方向に長いスライドレールと前記スライドレールにかみ合い前記スライドレールに沿って移動可能なスライド片と前記スライド片と接続していてこれとともに移動する台座板を有する前記台座と、
前記座位置より前方に取り付けられ前記台座板の移動とともに移動可能とした前記支持車輪とを有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求6記載のスライド台座において、前記肘掛と前記背もたれが前記台座板又は前記スライド片に取り付けられ、前記台座板とともに移動可能にしたことを特徴とする。
以上の様に構成されているので、本発明によるスライド台座車椅子は、起立時に使用者が体重を肘掛にかけた場合も含めて、重心が前方に移動したことによる車椅子の前方転倒を防止し、台座を前方にスライドさせることによりフットレスト部と足の接触を回避して、確実に足を地面に付けた状態からの起立を可能にするため、安全性が高いものである。
更に、スライドすることで、ベッドへの移動の自由度が増えて介助者の労力負荷を改善することに繋がる。
本発明によるスライド台座車椅子の一実施態様を示す図である。 本発明による車椅子のスライド台座の一実施態様を示す図である。 本発明による車椅子のスライド台座の別の実施態様を示す図である。 図3の本発明によるスライド台座を応用した折りたたみ台座の実施態様を示す図である。 従来の一般的な車椅子の形状を示す図である。 主車輪、補助車輪、フットレスト部に対してスライドする台座の位置関係を示す図である。
本発明のスライド台座車椅子は、車椅子の主車輪、これを回転自在に支えるフレーム、及びフットレスト部とは独立して前方にスライドする台座を有し、且つ台座の底部にストッパー付キャスター等の支持車輪部を備えることで、スライド時に台座の下にフットレスト部が入った状態で、使用者が座った状態での車椅子の重心位置が主車輪と支持車輪の間に保持されるようにしたものである。図6において、先ずこの事情を説明する。
図6は、主車輪、補助車輪、フットレスト部に対してスライドする台座の位置関係を示す図である。それ以外の構成部分は記述を省略してある。6−Aでは、支持車輪部を備えていない場合、6−Bでは、支持車輪部を備えている場合を示している。
先ず、6−Aにおいて、台座601が点線で示す通常使用時の位置では、使用者が座る腰の位置602A従って力の作用線603Aが、主車輪604と補助車輪605の各々が床面と接する車輪接点範囲606Aの間にあるため、車椅子が転倒することが無く安定である。使用者を車椅子から降ろすためには、フットレスト部607に足が接触しないように台座601の下にフットレスト部607が来るまで台座601を移動する。(足の位置は、台座601の先端位置608より先にあることから、フットレスト部607が台座601の下に来れば足はフットレスト部607に接触しない。)
この状態が、台座601を実線で示したスライド状態であり、フットレスト部607と台座位置、従って足の位置の関係は満足できたが、腰の位置602B従って力の作用線603Bが、車輪接点範囲606Aの間の外側或いは、その境界の間際にあるため、車椅子の前転倒の危険性が増してしまっている。台座601の下にフットレスト部607が来るまで台座601を移動させ、足がフットレスト部607に接触しないという目的を達成しつつ、車椅子が前転倒しないためには、6−Bのような構成が必要となる。
6−Bにおいては、6−Aとの違いは、台座601に伴って移動する支持車輪部609を有し、前記支持車輪部609が台座601の前方(使用者が座る腰の位置より)下側についていることである。台座601を実線で示したスライド状態でも、フットレスト部607が台座601の下にある状態を満足したまま、力の作用線603Bが、主車輪604と支持車輪部609の各々が床面と接する車輪接点範囲606Bの間にあるため、車椅子が前転倒することが無く安定となる。
図1は本発明によるスライド台座車椅子の一実施態様を示す図である。
図5と同様、椅子部510、車輪部520、フットレスト部530、把手部540を有しているが、
更に、椅子部510は、腰をおろすための略平板状の台座101と台座101の側面に取り付けられた肘をのせるための肘掛502と、台座101の後方の背中が当たる位置に立ちあがるように取り付けられた使用者の背中を後方で保持するための略平板状の背もたれ503を有し、
車輪部520は、タイヤが床面に接するように設置され、使用者の座位置の両側側面に回転自在に取り付けられた主車輪522と、主車輪522より小径の車輪と該車輪を回転自在に支えて台座101のスライド可能部分に接続する車輪支持体からなる支持車輪103とを少なくとも有し、
フットレスト部530は、前記使用者が座ったときに両足を載せる位置に配置された足置板531と、足置板531とフレーム504とをつなぎ接続した接続体532を有し、
把手部540は、フレーム504又は台座101又は背もたれ503に接続され背もたれ503の後方で立ち上がった把手支持体541と、この先端についた介助者が前記車椅子を押し引き操作するための握り部542を有し、
フレーム504は、椅子部510と車輪部520とフットレスト部530と把手部540とが接続され、これらを支持する枠組みであり、
台座101は、フレーム504に固定的に取り付けられ台座板101Aの移動方向に長いスライドレール102Aとスライドレール102Aにかみ合いスライドレール102Aに沿って移動可能なスライド片102Bとスライド片102Bと接続又は一体化していてこれとともに移動する台座板101Aを有し、(台座板101A又はスライド片102Bとこれらに接続した部分が台座101のスライド可能部分となっている。)支持車輪部103は、座位置より前方に取り付けられ、台座板101Aの移動とともに移動可能としたことで、使用者を立ち上がらせ移動する際に使用者の足がフットレスト部530に当たらないように、フットレスト部530が台座板101Aの下に位置するまで台座板101Aを移動した際に、使用者と車椅子の重量による力がかかる力作用線が支持車輪部103と主車輪522の各々が床と接する接点間にあるようにしたことで使用者の足のフットレスト部530への接触負傷の防止と車椅子の前転倒を防止したものである。以下、詳述する。

台座101は、台座板101Aが前方にスライドすることが可能なスライド台座101となっている。台座101はスライド機構部102を有しているが、スライド機構部102は、スライドレール102Aとスライド片102Bを有し、後者は前者に移動自在にかみ合っている。スライド片102B又はこれに接続した台座板101Aの下側前方には、アームの先端に車輪が付いた支持車輪部103が取り付けられている。
台座板101A、肘掛502、背もたれ503(前記把手部を前記背もたれと固定一体にする場合は前記把手部を含む)は他の部分に対して一緒に前方にスライドする。スライド時は足を垂らした位置よりフットレスト部530が台座板101Aの下側に納まり、足が接触しないため、地面に確実に足を付けた状態から起立することができる。使用者を立ち上がらせる時に、これら台座板101A、肘掛502、背もたれ503(前記把手部を前記背もたれと固定一体にする場合は前記把手部を含む)を前方にスライドさせることによって重心は前方に移動する。従来の車椅子で、スライドを行うとこの重心が補助車輪521の前方に移動してしまうため、人の体重がかかっている状態で、車椅子は前に転倒してしまう。
本発明による車椅子では、台座板101A又は、スライド片102Bの下側前方に固定して付設されたアームとその先端に付いた車輪から成る支持車輪部103により、この転倒を防止する。支持車輪部103は台座板101Aと共に移動し、地面に接触しながら、しっかり台座板101Aを支える。台座板101Aの移動した状態で、人の体重のかかった車椅子の重心位置が、これを支える主車輪522と、台座板101Aと共に移動した支持車輪部103の間に保たれるため、決して、重心位置が支点の範囲外に出ることがなく、車椅子の前方転倒を防止できる。台座板101Aが前方に移動していない状態においても、支持車輪部103が台座の支持を続けるようにすれば、必ずしも補助車輪521が必要でないことも明白であり、別の言い方をすれば、補助車輪521を台座板101Aと共に移動可能に構成することも本願の意図するところである。
図2は、本発明による車椅子のスライド台座の一実施態様を示す図である。
スライド部は、車椅子のフレーム504、これに付いたフットレスト部530、主車輪522、補助車輪521に対して移動可能に取り付けられていて、台座板101A、スライド片102B、及びこれらのいずれかの下部前側についた支持車輪部103、台座板101A又はスライド片102Bの側面に付いた肘掛502、台座板101Aの後部側面から立ち上がるように付けられた背もたれ503(前記把手部が前記背もたれと固定一体になっている場合は前記把手部を含む)を有している。スライド機構部102は、この例では、断面がコの字形で台座の移動方向に長く伸びたスライド支持レール102Aとコの字形の溝にはまって移動可能に支持されたスライド片102Bからなっている。図示されないが、スライド片102Bとスライド支持レール102Aの間には、ボールベアリングなどの移動容易にする手段が構築されていると好都合である。台座板101Aは、適当な仲介物を介してスライド片102Bに固定接続され、スライド支持レール102Aに対して、台座板101A、従って、肘掛502、背もたれ503、支持車輪部103(支持車輪部103は、台座板101A又はスライド片102Bの下部前側に固定されている)も移動可能になる。このようにして、支持車輪部103は台座板101Aの下部前側に付けられたのと等価的に同じ状態が実現されている。尚、この図には、台座板101Aの上に更に回転座板104があり、回転中心軸105の周りに回転自在に取り付けられている例をしめしている。回転座板104は、これとともに肘掛502、背もたれ503も一体にすれば、同時に動くことも可能である。
図3は、本発明による車椅子のスライド台座の別の実施態様を示す図である。
スライド支持レール102Aとスライド片102Bの形状が異なる。スライド支持レール102Aは同様にコの字形であるが開口部が上面に配置され、上記スライド支持レール102Aの溝にスライド片102Bが上側からはまり、スライド片102Bの上部に台座板101Aが固定接続されている。支持車輪部103は台座板101Aの下部前側に取り付けられている。図4に示すように図3の構成は折りたたみに都合がよい。なお、スライド支持レール102Aの溝の形状は、例にこだわらず、例えばV字状などの他の形が可能である。
図4は、図3の本発明によるスライド台座を応用した折りたたみ台座の実施態様を示す図である。台座板101Aは、台座の中央と両端において前後に伸びた回転軸403A、403Bの周りに回転可能に保持されているため、台座板101Aは山折り、谷折りの両方が可能で、4−Aにおいて台座部は山折りに、4−Bでは谷折りにした状態を示している。ここで台座開き固定具401と台座水平固定具402は使用者の体重が台座の折りたたみ部分にかかった場合でも台座を水平に固定するためのものであり、
台座開き固定具401と台座水平固定具402は台座の前後面に、それぞれ折りたたみ部分を挟むように設けられた金具と留め具を着座時には接続し、折りたたみ時には解除することにより、着座時に台座が折れないように水平に固定する役割を有している。また支持車輪部103も折りたたみ式にすることで、更に小さく折りたたむことができる。4−Cには背もたれ503と把手部540を加えているが、一般的な折りたたみ式車椅子と同様、背もたれ503に布地等の素材を用いることによって、折りたたみやすくなる。
又、車椅子の折り畳みには、台座の折りたたみ以外に、フレーム504の折りたたみも必要であって、これを実現するには、台座の両側に対応してフレームを二つに分け、これに両主車輪522を付け、この二つのフレーム間を接近離間が可能にする接続具(例えば、
2本の棒をX字型に組み。中心で回転自在にしたもの)で接続することがよく行われているので利用できる。なお図には示さないが、支持車輪部103において、例えば1本のアームに2個の車輪が付いているものも可能で安定感がある。又、図2以降では図は肘掛、背もたれは省略してある。
スライド前後において、台座板101A、肘掛502、背もたれ503等のスライド部分をその他の非スライド部分に対して接続固定したり、スライドするため、この接続を解除することも必要であり、このために、台座板101A又は前記スライド片102Bをフレーム504又はスライドレール102Aに接続し、及び移動のために該接続を解除する機械的噛み合いを行う噛み合い部とこれに繋がり操作を行うためのレバーを備えることも、スライド台座にとって好都合な手段である。
以上のように本発明によるスライド台座車椅子は、フットレスト部と足の接触を回避するまで台座を前方にスライドさせ、確実に足を地面に付けた状態からの起立を可能にした状態でも、起立時に使用者が体重を肘掛にかけた場合も含めて重心が前方に移動したことによる車椅子の前方転倒を防止できるので安全性が高く、産業上の利用性が極めて大きい。
101 台座
101A 台座板
102 スライド機構部
102A スライド支持レール
102B スライド片
103 支持車輪部
104 回転座板
105 回転中心軸
401 台座開き固定具
402 台座水平固定具
403A、403B 回転軸
500 車椅子
501 台座
502 肘掛
503 背もたれ
504 フレーム
510 椅子部
520 車輪部
521 補助車輪
522 主車輪
523 手動リング
530 フットレスト部
532 接続体
531 足置板
540 把手部
541 把手支持体
542 握り部
601 台座
602A、602B 腰の位置
603A、603B 力の作用線
604 主車輪
605 補助車輪
606A、606B 車輪接点範囲
607 フットレスト部
608 台座の先端位置
609 支持車輪部

Claims (7)

  1. 車椅子において、椅子部と車輪部と足を載せるためのフットレスト部と車椅子を押すための把手部とフレームを有し、
    前記椅子部は、腰をおろすための略平板状の台座と前記台座の側面に取り付けられた肘をのせるための肘掛と、前記台座の後方の背中が当たる位置に立ちあがるように取り付けられた使用者の背中を後方で保持するための略平板状の背もたれを有し、
    前記車輪部は、タイヤが床面に接するように設置され、使用者の座位置の両側側面に回転自在に取り付けられた主車輪と、前記主車輪より小径の車輪と該車輪を回転自在に支えて前記台座のスライド可能部分に接続する車輪支持体からなる支持車輪とを少なくとも有し、
    前記フットレスト部は、前記使用者が座ったときに両足を載せる位置に配置された足置板と、前記足置板と前記フレームとをつなぎ接続した接続体を有し、
    前記把手部は、前記フレーム又は前記台座又は前記背もたれに接続され前記背もたれの後方で立ち上がった把手支持体と、この先端についた介助者が前記車椅子を押し引き操作するための握り部を有し、
    前記フレームは、前記椅子部と前記車輪部と前記フットレスト部と前記把手部とが接続され、これらを支持する枠組みであり、
    前記台座は、前記フレームに固定的に取り付けられ前記台座板の移動方向に長いスライドレールと前記スライドレールにかみ合い前記スライドレールに沿って移動可能なスライド片と前記スライド片と接続又は一体化していてこれとともに移動する台座板を有し、
    前記支持車輪は、前記座位置より前方に取り付けられ、前記台座板の移動とともに移動可能としたことで、前記使用者を立ち上がらせ移動する際に前記使用者の足が前記フットレスト部に当たらないように前記フットレスト部が前記台座板の下に位置するまで前記台座板を移動した際に、前記使用者と前記車椅子の重量による力がかかる力作用線が前記支持車輪と前記主車輪の各々が床と接する接点間にあるようにしたことを特徴とするスライド台座車椅子。
  2. 前記肘掛と前記背もたれが前記台座に取り付けられ、前記台座板とともに可動可能にしたことを特徴とする請求項1記載のスライド台座車椅子。
  3. 前記台座板が移動した前後の状態で、動かないように固定するために前記台座板又は前記スライド片を前記フレーム又は前記スライドレールに接続し、及び移動のために該接続を解除する噛み合い部とこれを操作するレバーを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライド台座車椅子。
  4. 前記台座の座位置の両側方向で折りたためるように前記台座の略中央及び両端に折れ曲がり回転部を有する台座部と、前記台座および前記主車輪を座位置の両側で各々支える側フレームとこれらを接近離間して折りたたみ可能に支持したフレーム接続体を有するフレーム部との折りたたみ機構を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスライド台座車椅子。
  5. 前記台座板の上に備えた回転中心軸の周りに回転する回転座板を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスライド台座車椅子。
  6. 前記フレームに固定的に取り付けられ前記台座板の移動方向に長いスライドレールと前記スライドレールにかみ合い前記スライドレールに沿って移動可能なスライド片と前記スライド片と接続していてこれとともに移動する台座板を有する前記台座と、
    前記座位置より前方に取り付けられ前記台座板の移動とともに移動可能とした前記支持車輪とを有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のスライド台座車椅子に取り付けられるスライド台座。
  7. 前記肘掛と前記背もたれが前記台座板又は前記スライド片に取り付けられ、前記台座板とともに移動可能にしたことを特徴とする請求6記載のスライド台座。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016202822A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 日本発條株式会社 移動補助器
CN108578088A (zh) * 2017-07-26 2018-09-28 姜德谦 具有椅床车功能的新型轮椅
CN110327062A (zh) * 2019-04-26 2019-10-15 四川大学 一种用于腿部肌肉测力座椅

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