JP2014193626A - 記録方法 - Google Patents

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Kunihiko Matsuhashi
邦彦 松橋
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Abstract

【課題】包装用媒体の内部に空気が入ることを抑制することができる記録方法を提供する。
【解決手段】外面15aおよび開口15bを有する包装用媒体としての袋15に対して記録を行う記録方法であって、開口15bを閉じた状態で、外面15aに記録を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録方法に関する。
従来、記録装置として、媒体に対してインクなどの流体を噴射するインクジェット式プリンターが広く知られている。こうしたプリンターには、食品等を包装する袋の外面に、例えば製造年月日などを印字する用途に用いられるものがあった(例えば、特許文献1)。
このように袋に記録処理としての印字を行う場合、記録処理を行う記録位置において、記録面となる外面を平坦な状態に保持する必要がある。そのため、特許文献1の記録装置(印字装置)は、袋の印字部分の周囲を押圧する押圧板を備えていた。
特開2000−264317号公報
ところで、特許文献1においては、矩形状の窓孔が設けられた押圧板を用いて、記録処理を行う印字部分に窓孔が一致するように袋を押圧していた。しかし、袋に印字する際、袋の開口を閉じて、袋内部に空気が入ることを抑制することは考えられていなかった。そのため、印字中の印字ステーション周辺の空気が袋内部に入る可能性があった。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、包装用媒体の内部に空気が入ることを抑制することができる記録方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録方法は、外面および開口を有する包装用媒体に対して記録を行う記録方法であって、前記開口を閉じた状態で、前記外面に記録を行う。
本発明の記録方法において、前記開口を封止することで、前記開口を閉じた状態とする。
本発明の記録方法において、前記開口を前記外面から挟持することで、前記開口を閉じた状態とする。
本発明の記録方法において、他の部材を前記開口に挿入することで、前記開口を閉じた状態とする。
本発明の記録方法において、前記包装用媒体は、食品用である。
本発明の記録方法において、前記包装用媒体は、袋である。
本発明の記録方法において、前記外面にインク滴を噴射し記録を行う。
第1実施形態における記録装置の構成を示す正面図。 袋を示す斜視図。 第1実施形態における搬送方法を示すフロー図。 第1搬送工程において、袋が第1搬送部によって搬送されている状態を示す正面図。 第1搬送工程において、袋の先端が第2搬送部のニップローラーに挟持された状態を示す正面図。 第1搬送工程において、袋を接続位置に配置した状態を示す正面図。 接続工程を説明するための正面図。 吸引工程を説明するための正面図。 第2搬送工程を説明するための正面図。 第2実施形態における搬送装置の構成を示す正面図。 第2実施形態における搬送装置の作用を説明するための正面図。 第2実施形態における搬送方法を示すフロー図。
(第1実施形態)
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、単に「プリンター」という)に具体化した第1実施形態を図1〜図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は各図中に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、プリンター11は、記録手段としての記録ヘッド12と、記録ヘッド12に流体としてのインクを供給するインク供給機構13と、搬送装置14とを備えている。記録ヘッド12は、樹脂フィルム等からなる袋15に記録処理を行う。
図2に示すように、袋15は、例えば食品等を包装するために用いられるもので、上下に重なるシートの4辺のうち3辺がシールされるとともに、残る一辺に開口15bが形成されている。そして、搬送装置14は、袋15の記録処理が施される上面15aが上側を向くとともに、搬送方向X(右方向)において上流側に開口15bが配置される態様で、袋15を搬送方向Xに沿って搬送する。
図1に示すように、記録ヘッド12の下面側には、搬送方向X及び幅方向Y(前後方向)に沿ってインク滴を噴射する複数のノズル20が設けられている。また、インク供給機構13は、カートリッジホルダー22と、カートリッジホルダー22と記録ヘッド12とを接続するインク供給チューブ23と、加圧ポンプ24とを備えている。カートリッジホルダー22には、各色のインクを収容した複数のインクカートリッジ21が着脱可能に装着される。
また、加圧ポンプ24は、インクカートリッジ21内を加圧することで、インクを下流側となる記録ヘッド12側に供給するようになっている。そして、記録ヘッド12に設けられたノズル20から、記録位置において袋15の上面15aにインク滴が噴射されることにより、記録処理が実行される。
搬送装置14は、繰出部30と、第1搬送部31と、搬送機構としての第2搬送部32と、第3搬送部33と、第4搬送部34と、吸引機構35と、保持機構36とを備えている。
まず、繰出部30の構成について説明する。
繰出部30は、斜状に配置されたホッパー40と、繰出ローラー42と、繰出ガイド41とを備えている。ホッパー40は、回動軸43を中心に回動可能に構成されるとともに、下方から圧縮ばね44によって付勢されている。繰出ローラー42は、回動軸45を中心に回動可能に構成された支持アーム42aに回動可能に支持されているとともに、付勢部材46によってホッパー40に近接する方向に付勢されている。また、繰出ガイド41は搬送方向Xにおいてホッパー40の下流側に配置されている。
ホッパー40には記録処理が施される前の袋15が複数積層された状態でストックされる。なお、袋15は搬送方向Xにおける上流側に開口15bが位置する向きでホッパー40に積層される。
次に、第1搬送部31の構成について説明する。
第1搬送部31は、駆動ローラー50と、従動ローラー51と、可動ローラー52,53と、搬送ベルト54と、図示しない吸引機構とを備えている。可動ローラー52は、回動軸50aを中心に回動可能に構成された支持アーム52aの先端に回動可能に支持されている。また、可動ローラー53は、回動軸53aを中心に回動可能に構成された支持アーム53bの先端に回動可能に支持されている。
そして、可動ローラー52,53は、それぞれ支持アーム52a,53bが回動することで、上下方向に移動するようになっている。なお、回動軸50aは、図示しないギア機構によって、動力を伝達する対象を駆動ローラー50と支持アーム52aとに切り換えることができるようになっている。
搬送ベルト54は駆動ローラー50、従動ローラー51及び可動ローラー52,53に巻き掛けられるとともに、可動ローラー52,53によって張設されている。また、搬送ベルト54には複数の吸引孔(図示略)が形成されている。
そして、吸引機構が搬送ベルト54の吸引孔に吸引力を及ぼすことにより、繰出部30によって繰り出された袋15が搬送ベルト54の下面側に吸着されるようになっている。また、駆動ローラー50の回転駆動に伴って、搬送ベルト54が図1における反時計回り方向に周回移動すると、搬送ベルト54に吸着された袋15が搬送方向Xに沿って搬送されるようになっている。
次に、吸引機構35の構成について説明する。
吸引機構35は、基台部59と、基台部59から立設された一対の支持部材60に支持されたガイド部61と、接続機構62と、袋15の内部を吸引する吸引装置63とを備えている。
ガイド部61は、支持部材60間に架設された搬送路形成部材64と、搬送路形成部材64に支持された移動部材65とを備えている。搬送路形成部材64は上面側で袋15の搬送方向Xに沿う移動を案内するとともに、前後方向の端部には移動部材65を案内するためのガイドレール64aが設けられている。すなわち、袋15は、記録位置において上面15a側に記録処理が施される一方、搬送経路において下面15c(図2参照)側が搬送路形成部材64に案内される。
移動部材65は、袋15の搬送経路に沿って接続機構62の移動を案内するために、図示しない駆動機構によってガイドレール64aに沿って左右方向に往復移動可能となっている。なお、搬送路形成部材64は第1搬送部31に備えられた搬送ベルト54の下方に配置されている。
吸引装置63は、基台部59に固定された吸引ポンプ66と、吸引ポンプ66に基端側が接続された吸引チューブ67と、吸引チューブ67の先端に設けられた吸引口68とを有している。
接続機構62は、吸引装置63の吸引口68が袋15の開口15bに挿入された状態で袋15の開口15bを閉じるように、袋15の開口15b付近を外面側から挟持するクリップ部69を有している。クリップ部69は移動部材65に支持されているとともに、接続機構62は図示しない駆動機構によって任意のタイミングでクリップ部69を開閉操作する。そして、接続機構62は、吸引装置63の吸引口68が袋15の開口15bに挿入された状態でクリップ部69を閉じることで、袋15の開口15bと吸引装置63とを接続するようになっている。
次に、第2搬送部32の構成について説明する。
第2搬送部32は、搬送方向Xにおいて接続機構62よりも下流側となる位置に、袋15を挟持した状態で搬送するニップローラー71を有する。ニップローラー71は、袋15を下方から支持する駆動ローラー71aと、駆動ローラー71aと対をなす従動ローラー71bとから構成される。ニップローラー71は幅方向Yに延びる円筒形状に形成されているとともに、従動ローラー71bは付勢部材72によって駆動ローラー71aに近接する方向に付勢されている。また、ニップローラー71は、幅方向Yにおける幅が袋15の幅よりも長くなるように形成されている。
次に、第3搬送部33及び保持機構36の構成について説明する。
第3搬送部33は、駆動ローラー75と、従動ローラー76と、付勢部材77によって付勢された従動ローラー78と、駆動ローラー75及び従動ローラー76,78に巻き掛けられた搬送ベルト79とを備えている。搬送ベルト79は付勢部材77の付勢力によって張設されるとともに、駆動ローラー75の回転駆動に伴って図1における時計回り方向に周回移動するようになっている。また、搬送ベルト79には複数の貫通孔(図示略)が形成されている。
保持機構36は、記録位置において搬送ベルト79を介して袋15を支持するプラテン80と、貫通孔を通じて搬送ベルト79上の袋15を搬送ベルト79に吸着させる吸引機構81とを備えている。そして、第3搬送部33においては、プラテン80に袋15を吸着した状態で記録処理が行われるとともに、上面15a側に記録処理が施された袋15は、駆動ローラー75の駆動に伴って搬送方向Xに沿って下流側に搬送される。
次に、第4搬送部34の構成について説明する。
第4搬送部34は、袋15を挟持した状態で搬送する搬送ローラー82が設けられている。搬送ローラー82は、袋15を下方から支持する駆動ローラー82aと、駆動ローラー71aと対をなす従動ローラー82bとから構成される。また、従動ローラー82bは付勢部材83によって駆動ローラー82aに近接する方向に付勢されている。
従動ローラー82bは、記録処理が施された袋15の上面15aに対する接触面積を低減するため、歯付きのギザローラーとなっている。また、従動ローラー82bは、幅方向Yにおける長さが袋15よりも短くなっているとともに、幅方向Yに沿って複数設けられている。
次に、プリンター11の作用について説明する。
記録処理を実行する際には、記録ヘッド12と袋15の上面15aとの離間距離を一定に保つ必要がある。そのため、搬送装置14は、吸引機構35によって袋15の内部を吸引することで凹凸の要因となる空気を抜き、袋15の内部を負圧にした状態で袋15を搬送する。これにより、袋15は平坦な状態が保持されたまま記録位置に搬送される。
そして、搬送装置14における搬送方法は、図3に示すように、ステップS11の繰出工程、ステップS12の第1搬送工程、ステップS13の接続工程、ステップS14の吸引工程、ステップS15の第2搬送工程、ステップS16の第3搬送工程、ステップS17の第4搬送工程が順次実行される。また、プリンター11の記録方法として、ステップS16の第3搬送工程において、袋15の上面15aに記録処理を施す記録工程が実行される。
まず、ステップS11の繰出工程として、繰出部30において、ホッパー40に積層された袋15のうち、一番上に載置されている袋15に繰出ローラー42が当接した状態で繰出ローラー42が回転駆動される。これにより、図1に示すようにホッパー40から袋15が一枚ずつ繰り出される。そして、繰り出された袋15は、繰出ガイド41によって第1搬送部31の下方となる位置へ案内される。
次に、ステップS12の第1搬送工程として、第1搬送部31が繰出部30から繰り出された袋15を吸引機構35が設けられた接続位置まで搬送する。第1搬送工程においては、まず、第1搬送部31の駆動ローラー50及び吸引機構が駆動される。これにより、繰出部30によって繰り出された袋15が図4に示すように搬送ベルト54の下面側に吸着されるとともに、搬送ベルト54に吸着された袋15が搬送方向Xに沿って搬送される。
第1搬送部31は、図5に示すように、袋15の先端が第2搬送部32のニップローラー71に挟持された段階で、駆動ローラー50及び吸引機構の駆動を停止する。これにより、搬送ベルト54に吸着されていた袋15は、下方に位置する搬送路形成部材64上に落下する。このとき、クリップ部69は開状態になっているとともに、クリップ部69を支持する移動部材65は搬送路形成部材64の左端側に待機している。
続いて、図6に示すように、第1搬送部31の可動ローラー52,53が下方に移動する。これにより、袋15が下方に押し込まれ、吸引装置63との接続が行われる接続位置に配置される。袋15が接続位置に配置されると、可動ローラー52,53は上方に移動して元の位置に復帰する。
次に、ステップS13の接続工程として、移動部材65が接続位置に向けて右方に移動する。そして、接続位置において、吸引装置63の吸引口68が袋15の開口15bに挿入された状態になると、移動部材65は移動を停止するとともに、図7に示すように接続機構62がクリップ部69を閉じる。これにより、クリップ部69が袋15の開口15b付近を外面側から挟持する態様で袋15の開口15bが閉じられ、吸引装置63と袋15との接続が完了する。
次に、ステップS14の吸引工程として、吸引装置63が吸引ポンプ66を駆動することで、吸引チューブ67及び吸引口68を介して袋15の内部を吸引する。これにより、袋15の内部は負圧となり、図8に示すように袋15は上側と下側の内面が密着して平坦になる。
次に、ステップS15の第2搬送工程として、図9に示すように、第2搬送部32が駆動ローラー71aを駆動し、吸引装置63が接続された状態の袋15を、記録位置に向けて搬送方向Xに沿って搬送する。このとき、袋15の搬送にあわせて移動部材65も搬送方向Xに沿って移動する。これにより、袋15は内部が負圧に保持された状態で搬送される。
そして、図1に示すように移動部材65がガイドレール64aの右端まで至ると、接続機構62がクリップ部69を開いて、袋15と吸引装置63との接続を解除する。すなわち、接続機構62は、袋15の内部が吸引ポンプ66によって吸引されるとともに袋15の先端側がニップローラー71に挟持された後に、開口15bと吸引ポンプ66との接続を解除する。このとき、袋15は先端側がニップローラー71に挟持されているので、吸引ポンプ66との接続が解除されて開口15bが開放されても、ニップローラー71より先端側に空気が進入することが抑制される。
次に、ステップS16の第3搬送工程及び記録工程として、第3搬送部33の駆動ローラー75及び保持機構36の吸引機構81が駆動される。これにより、袋15は搬送ベルト79に吸着されつつ搬送方向Xに沿って搬送されるとともに、記録位置において袋15の上面15a側に記録処理が施される。
最後に、ステップS17の第4搬送工程として、第4搬送部34の駆動ローラー82aが駆動される。これにより、上面15a側に記録処理が施された袋15が記録位置から搬出され、記録処理が終了する。なお、第2搬送部32の駆動ローラー71a、第3搬送部33の駆動ローラー75、保持機構36の吸引機構81及び第4搬送部34の駆動ローラー82aは同時に駆動してもよい。すなわち、第2〜4搬送工程は同時に実行されてもよい。
以上説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)吸引工程においては、吸引機構35で袋15の内部を吸引することで袋15内を負圧にし、袋15を平坦にすることができる。
(2)第2搬送工程において、第2搬送部32は接続機構62を介して吸引機構35が接続された状態の袋15を搬送するので、記録位置において、袋15を平坦に保持することができる。また、袋15を搬送する際に、ガイド部61によって接続機構62の搬送経路に沿う移動を案内することができる。
(3)接続機構62は袋15の開口15b付近を外面側から挟持するクリップ部69を有するので、吸引機構35の吸引口68が袋15の開口15bに挿入された状態で袋15の開口15bを閉じることができる。また、吸引ポンプ66に基端側が接続された吸引チューブ67は可撓性を有するので、袋15の搬送に伴う吸引口68の移動を許容することができる。
(4)袋15は搬送方向Xにおいて上流側となる後端側に開口15bが配置される態様で搬送されるので、吸引機構35が接続された後端側から内部を吸引しつつ、搬送方向Xの下流側に設けられたニップローラー71で先端側を挟持することができる。そして、ニップローラー71で袋15を挟持することにより、袋15の平坦な状態を保持しつつ、搬送を行うことができる。
(5)接続機構62は、袋15の内部が吸引機構35によって吸引されるとともに袋15の先端側がニップローラー71に挟持された後に、袋15の開口15bと吸引機構35との接続を解除するので、袋15を平坦にした後にニップローラー71による挟持を行うことができる。
(6)第2搬送部32は、接続機構62を介して吸引機構35が接続された状態の袋15を接続位置から記録位置に向けて搬送するので、内部を吸引機構35で吸引しながら袋15を搬送することができる。したがって、袋15内を負圧にすることで、袋15を平坦に保持した状態で搬送することができる。これにより、記録ヘッド12が袋15の外面に記録処理を施すときに、記録面となる袋15の外面が平坦に保持されるので、記録面が凹凸になることによる記録品質の低下を抑制することができる。
(7)袋15は、記録位置において上面15aに記録処理が施されるので、搬送経路において下面15cがガイド部61の搬送路形成部材64に案内された場合にも、上面15aに摺動による負荷をかけることがない。
(第2実施形態)
次に、第1実施形態のプリンター11において、繰出部30及び第1搬送部31の構成を変更した第2実施形態について、図10〜図12を参照しながら説明する。なお、その他の部分は第1実施形態と同様であるため、図示及び説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態の繰出部30Aは、繰出ガイド41Aの右方に供給ローラー85を備えている。供給ローラー85は、袋15を下方から支持する駆動ローラー85aと、駆動ローラー85aと対をなす従動ローラー85bとから構成される。また、従動ローラー85bは付勢部材86によって駆動ローラー85aに近接する方向に付勢されている。なお、供給ローラー85は、下方に位置する搬送路形成部材64に向けて袋15を供給するために、従動ローラー85bの駆動ローラー85aに対する付勢方向が調整されている。
また、本実施形態の第1搬送部31Aは、搬送路形成部材64の上方に設けられた回動軸87と、回動軸87を中心に回動可能な支持アーム88aと、支持アームの先端に回動可能に支持された搬送ローラー88とを備える。そして、搬送ローラー88は、支持アーム88aが回動することで上下方向に移動するようになっている。
また、搬送ローラー88は、正方向(図10における反時計回り方向)に回転することで袋15を搬送方向Xとなる右方向に搬送する。一方、図11に示すように、搬送ローラー88は逆方向(同図における時計回り方向)に回転することで袋15を左方向に搬送するようになっている。
次に、本実施形態における袋15の搬送方法について説明する。
図12に示すように、まずステップS21の繰出工程として、繰出部30Aにおいて、ホッパー40に積層された袋15のうち、一番上に載置されている袋15に繰出ローラー42が当接した状態で、繰出ローラー42が回転駆動される。これにより、積層された袋15のうち、一番上に載置されている袋15が分離される。また、供給ローラー85の駆動ローラー85aが回転駆動される。これにより、分離された袋15は供給ローラー85に挟持されつつ、搬送路形成部材64の上に配置される。
次に、ステップS22の接続工程として、図11に示すように支持アーム88aが同図における時計回り方向に回動するとともに、搬送ローラー88が逆方向に回転する。これにより、搬送ローラー88が下方に移動して袋15に当接するとともに、袋15の開口15bに吸引装置63の吸引口68が挿入される接続位置まで袋15が搬送される。
そして、接続位置において、吸引装置63の吸引口68が袋15の開口15bに挿入された状態になると、搬送ローラー88は回転を停止するとともに、接続機構62がクリップ部69を閉じる。これにより、クリップ部69が袋15の開口15b付近を外面側から挟持する態様で袋15の開口15bが閉じられ、吸引装置63と袋15との接続が完了する。
次に、ステップS23の吸引工程として、吸引装置63が吸引ポンプ66を駆動することで、吸引チューブ67及び吸引口68を介して袋15の内部を吸引する。これにより、袋15の内部は負圧となり、袋15は上側と下側の内面が密着して平坦になる。
次に、ステップS24の第1搬送工程として、搬送ローラー88が正方向に回転するとともに、移動部材65が右方向に移動する。これにより、吸引口68が接続された状態の袋15が搬送方向Xに沿って搬送されるとともに、接続機構62の搬送経路に沿う移動が案内されるので、袋15は内部が負圧に保持された状態で搬送される。すなわち、本実施形態において、第1搬送部31Aは搬送機構として機能する。
そして、袋15の先端が第2搬送部32のニップローラー71に挟持されると、搬送ローラー88は正方向への回転を終了する。また、支持アーム88aが図10における反時計回り方向に回動することで、搬送ローラー88が袋15から離間する。
次に、ステップS25の第2搬送工程として、第2搬送部32が駆動ローラー71aを駆動し、吸引口68が接続された状態の袋15を搬送方向Xに沿って記録位置に向けて搬送する。なお、第1搬送工程又は第2搬送工程において、移動部材65がガイドレール64aの右端まで至った段階で、移動部材65が移動を停止するとともに、接続機構62がクリップ部69を開いて袋15と吸引装置63との接続を解除する。
以降の第3搬送工程(ステップS26)、記録工程及び第4搬送工程(ステップS27)については、第1実施形態と同様である。
以上説明した実施形態によれば、上記(1)〜(7)と同様の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(8)第1搬送部31Aは吸引機構を備えないので、構成を簡素化することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・搬送装置14は、接続機構62を介して吸引装置63が接続された状態の袋15を搬送することができればよく、第1〜4搬送部の構成は任意に変更することができるし、何れかの搬送部を省略してもよい。
・吸引機構35は、袋15の搬送に吸引口68が追従できる構成であればよく、例えば吸引装置63が搬送方向Xに沿って移動するようにしてもよい。この場合には、吸引チューブ67を引き回す必要がない。
・吸引機構35に複数の吸引口68を備え、同時に複数の袋15の内部を吸引することができるようにしてもよい。この構成によれば、処理効率を向上させることができる。
・搬送方法は、袋15の開口15bと吸引装置63とを接続する接続工程と、接続工程の後に袋15の内部を吸引する吸引工程とを含むものであればよい。例えば、繰出部30が袋15を繰り出す前に袋15と吸引装置63とを接続するようにしてもよい。
・袋15は、開口15bが前側又は後側に向いた状態で搬送してもよい。この場合には、接続機構62を搬送路形成部材64の前側又は後側に配置すればよい。この構成によれば、記録処理のみならず、その後の乾燥処理など、複数の工程を通して袋15を平坦な状態に保持することができる。すなわち、搬送装置14は、吸引装置63が接続された状態の袋15を複数の処理位置に搬送するようにしてもよい。
・袋15の開口15bを仮封止するためのシール機構を備え、袋15と吸引装置63との接続が解除される前に、袋15の開口15bを封止するようにしてもよい。この構成によれば、袋15と吸引装置63との接続を解除してから搬送を行っても、袋15内に空気が入ることを抑制することができる。
・搬送装置14は、記録位置に袋15を搬送する場合に限らず、例えば袋15の外面にシールを貼ったり、箔を転写したり、サイズを計測したり、乾燥させたり、これら処理結果を検査したりする各種工程の実施位置に袋15を搬送する場合に適用することもできる。
・ガイド部61を備えず、記録位置において吸引機構35と袋15とを接続するようにしてもよい。この場合にも、記録処理の前に袋15の内部を吸引ポンプ66で吸引することで、記録処理時に袋15を平坦に保持することができる。
・袋は内部を吸引するための開口を有していればよく、矩形に限定されない任意の形状や素材の袋を採用することができる。
・インクカートリッジ21は着脱されないインクタンクとしてもよい。
・プリンター11は、長尺の流体噴射ヘッドを備えるフルラインタイプのラインヘッド式プリンターや、ラテラル式プリンター、あるいはシリアル式プリンターとして実現してもよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
11…記録装置としてのプリンター、12…記録手段としての記録ヘッド、14…搬送装置、15…袋、15a…外面及び一面としての上面、15b…開口、15c…他面としての下面、31A…搬送機構としての第1搬送部、32…搬送機構としての第2搬送部、35…吸引機構、61…ガイド部、62…接続機構、66…吸引ポンプ、67…吸引チューブ、68…吸引口、69…クリップ部、71…ニップローラー、X…搬送方向。

Claims (7)

  1. 外面および開口を有する包装用媒体に対して記録を行う記録方法であって、
    前記開口を閉じた状態で、前記外面に記録を行う
    ことを特徴とする記録方法。
  2. 前記開口を封止することで、前記開口を閉じた状態とする
    請求項1に記載の記録方法。
  3. 前記開口を前記外面から挟持することで、前記開口を閉じた状態とする
    請求項1に記載の記録方法。
  4. 他の部材を前記開口に挿入することで、前記開口を閉じた状態とする
    請求項1に記載の記録方法。
  5. 前記包装用媒体は、食品用である
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の記録方法。
  6. 前記包装用媒体は、袋である
    請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の記録方法。
  7. 前記外面にインク滴を噴射し記録を行う
    請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の記録方法。
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