JP2011178104A - 乾燥装置、記録装置及び乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度ムラを低減することができる乾燥装置、記録装置及び乾燥方法を提供する。
【解決手段】プリンター11は、袋17を目的の温度に制御するための熱媒体となる空気
を供給するブローファン45を備え、ブローファン45が袋17の内面側が接する袋17
内の空間域に熱風を供給することで、袋17を内面側から加圧する乾燥装置15を備える

【選択図】図1

Description

本発明は、乾燥装置、記録装置及び乾燥方法に関する。
従来、記録装置として、ターゲットに対してインクを噴射するインクジェット式プリン
ターが広く知られている。こうしたプリンターにおいては、ターゲットに付着したインク
を乾燥させるために、ターゲットを加熱する加熱乾燥装置を備えたものがあった(例えば
、特許文献1)。
特許文献1の加熱乾燥装置では、乾燥ケース内において、ターゲットの記録処理が施さ
れた表面に向けて温風を吹き付けることで、インクの溶媒物質を揮発させるようにしてい
た。
特開2009−196111号公報
こうした加熱乾燥装置においては、吹き付ける風の温度を高くすれば、乾燥時間を短縮
することができる。しかし、風の温度を高くすると、風の当たり方による温度ムラが大き
くなり、低温部分で乾燥ムラを招いたり、高温部分でターゲットの局部的な変形を招いた
りしてしまうという問題があった。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度ムラを低減す
ることができる乾燥装置、記録装置及び乾燥方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の乾燥装置は、ターゲットを目的の温度に制御する
ための熱媒体となる流体を供給する流体供給機構を備え、該流体供給機構が前記ターゲッ
トの一面側が接する空間域に前記流体を供給することで、前記ターゲットを前記一面側か
ら加圧する。
この構成によれば、ターゲットの一面側が接する空間域に流体供給機構が熱媒体となる
流体を供給するので、熱媒体によりターゲットを加熱して乾燥させることができる。また
、流体がターゲットの一面側に接触することでターゲットを加圧するので、ターゲットを
目的の温度に制御する際に、温度ムラを低減することができる。
本発明の乾燥装置において、前記ターゲットは開口を有する袋であり、前記流体供給機
構は、前記開口を通じて前記袋内に前記流体を注入することで、前記袋を内側から加圧す
る。
この構成によれば、ターゲットは開口を有する袋であるので、流体供給機構が開口を通
じて袋内に流体を注入することで、袋を内側から加圧することができる。
本発明の乾燥装置は、前記ターゲットの前記開口を開閉する開閉機構をさらに備える。
この構成によれば、開閉機構によって、袋内に流体を注入する前に袋の開口を開くこと
ができるとともに、流体の注入後には袋の開口を閉じることができる。
本発明の乾燥装置は、前記ターゲットを保持する保持部と、該保持部を複数支持した状
態で回転可能な回転部材と、前記回転時に前記ターゲットの姿勢を保持するための姿勢保
持部材とをさらに備える。
この構成によれば、回転部材が回転することにより、ターゲットの乾燥時間を確保しつ
つ、ターゲットを搬送することができる。また、姿勢保持部材が回転時にターゲットの姿
勢を保持するので、保持部は任意の回転位置でターゲットの保持を解除することができる
。したがって、ターゲットの乾燥時間や搬送経路の長さを容易に変更することができる。
本発明の乾燥装置は、前記ターゲットの前記一面側に当接することにより、前記空間域
を囲み形成する枠部材をさらに備える。
この構成によれば、枠部材がターゲットの一面側に当接することで、空間域を囲み形成
することができる。
本発明の乾燥装置において、前記枠部材は、前記ターゲットの搬送方向に沿って延びる
固定枠部と、前記搬送方向と交差する前記ターゲットの幅方向に沿って延びる可動枠部と
から構成され、前記可動枠部は前記搬送方向に沿って前記固定枠部に対して相対移動可能
に設けられる。
この構成によれば、可動枠部が搬送方向に沿って固定枠部に対して相対移動することで
、空間域の範囲を変化させることができる。
本発明の乾燥装置において、前記ターゲットは表面側に記録処理が施され、前記流体供
給機構は、前記ターゲットの裏面側が接する前記空間域に前記流体を供給する。
この構成によれば、流体供給機構がターゲットの裏面側が接する空間域に流体を供給す
るので、ターゲットを裏面側から加圧しつつ、記録処理が施された表面側を乾燥させるこ
とができる。
本発明の乾燥装置は、前記ターゲットの前記表面側に向けて送風する送風ファンをさら
に備える。
この構成によれば、送風ファンが表面側に向けて送風することで、記録処理が施された
ターゲットの表面の乾燥を促進することができる。
本発明の乾燥装置において、前記流体供給機構は、前記流体を加熱するヒーターを有し
、該ヒーターにより加熱された前記流体を供給した後に、前記空間域の圧力を保持しつつ
前記ターゲットの温度を低下させるべく、前記ヒーターによる加熱を行わない常温の前記
流体を供給する。
この構成によれば、流体供給機構は、ヒーターにより加熱された流体を供給した後に常
温の流体を供給するので、空間域の圧力を保持しつつターゲットの温度を低下させること
ができる。これにより、温度ムラによるターゲットの局部変形を抑制することができる。
本発明の乾燥装置は、前記空間域を吸引可能な吸引装置をさらに備える。
この構成によれば、吸引装置が空間域を吸引することで、ターゲットの加圧状態を解除
することができる。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、ターゲットに対して記録処理を施す
記録手段と、上記乾燥装置とを備える。
この構成によれば、ターゲットの一面側が接する空間域に流体供給機構が熱媒体となる
流体を供給するので、熱媒体によりターゲットを加熱して乾燥させることができる。また
、流体がターゲットの一面側に接触することでターゲットを加圧するので、ターゲットを
目的の温度に制御する際に、温度ムラを低減することができる。これにより、記録処理が
施されたターゲットを均一に乾燥させることができる。
上記目的を達成するために、本発明の乾燥方法は、ターゲットの一面側が接する空間域
に、前記ターゲットを目的の温度に制御するための熱媒体となる流体を供給することで、
前記ターゲットを前記一面側から加圧する加圧工程を備える。
この構成によれば、加圧工程においては、ターゲットの一面側が接する空間域に熱媒体
となる流体を供給することでターゲットを一面側から加圧するので、ターゲットを目的の
温度に制御する際に、温度ムラを低減することができる。
第1実施形態における記録装置の構成を示す正面図。 挟持部の構成を示す断面図で、(a)は図1におけるA―A線矢視断面図、(b)は図1におけるB―B線矢視断面図、(c)は図1におけるC―C線矢視断面図。 第1実施形態における乾燥方法を説明するフロー図。 第2実施形態における乾燥装置の構成を示す断面図。 第2実施形態における乾燥装置の作用を説明するための断面図。 (a)及び(b)は、可動枠部の作用を説明するための断面図。 第2実施形態における乾燥方法を説明するフロー図。
(第1実施形態)
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、単に「プリ
ンター」という)に具体化した第1実施形態を図1〜図3を参照しながら説明する。なお
、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は各図中
に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、プリンター11は、記録手段としての記録ヘッド12と、記録ヘッ
ド12にインクを供給するインク供給機構13と、搬送装置14と、乾燥装置15と、ス
トック部16とを備えている。そして、本実施形態において、プリンター11は記録ヘッ
ド12が設けられた記録位置において、例えば樹脂フィルムからなるターゲットとしての
袋17の外面17a(上側を向いた表面)に記録処理を実行するようになっている。また
、袋17は、搬送方向X(図1では右方向)において上流側となる後端(左端)に開口1
7bが配置される態様で、記録位置まで搬送される。
記録ヘッド12の下面側には、搬送方向X及び幅方向Y(前後方向)に沿ってインク滴
を噴射する複数のノズル20が設けられている。そして、幅方向Yに並ぶ各ノズル20に
よってノズル列が構成されている。このノズル列は、インクの色毎に、搬送方向Xに沿っ
て複数列設けられている。
インク供給機構13は、カートリッジホルダー22と、カートリッジホルダー22と記
録ヘッド12とを接続するインク供給チューブ23と、加圧ポンプ24とを備えている。
カートリッジホルダー22には、インクを収容した複数のインクカートリッジ21が着脱
可能に装着される。また、加圧ポンプ24は各インクカートリッジ21内を加圧すること
で、インクを下流側となる記録ヘッド12側に供給するようになっている。
搬送装置14は、搬送ローラー対26,27,28と、搬送ローラー対26と搬送ロー
ラー対27との間に配置されたベルト搬送装置29と、保持機構30とを備えている。搬
送ローラー対26,27,28は、それぞれ袋17を下方から支持するとともに袋17に
推進力を付与する駆動ローラー26a,27a,28aと、駆動ローラー26a,27a
,28aに近接する方向に付勢された従動ローラー26b,27b,28bとから構成さ
れている。
ベルト搬送装置29は、搬送ベルト31と、搬送ベルト31に回転力を付与する駆動ロ
ーラー32と、従動ローラー33と、搬送ベルト31に張力を付与する従動ローラー34
とを備えている。駆動ローラー32及び従動ローラー33,34に巻き掛けられた搬送ベ
ルト31は、駆動ローラー32の回転駆動に伴って周回移動するようになっている。また
、搬送ベルト31には複数の貫通孔(図示略)が形成されている。
保持機構30は、記録位置において搬送ベルト31を介して袋17を支持するプラテン
35と、貫通孔を通じて搬送ベルト31上の袋17を搬送ベルト31に吸着させる吸引機
構36とを備えている。そして、搬送ベルト31によって搬送される袋17が記録位置を
通過する際に、記録ヘッド12からインク滴を噴射することで、袋17の外面17aに記
録処理が施されるようになっている。また、外面17aに記録処理が施された袋17は、
搬送ローラー対27,28に挟持されつつ、駆動ローラー27a,28aの回転駆動に伴
って乾燥装置15の方に搬送される。
次に、乾燥装置15について説明する。
乾燥装置15は、基台部40と、基台部40から立設された支持部41と、回動軸42
を介して支持部41に回転可能に支持された回転部材としてのリングフレーム43とを備
えている。リングフレーム43には、周方向に沿って等間隔に配置された複数(本実施形
態においては6つ)の保持部44が回動自在な状態で支持されている。
各保持部44は、流体供給機構及び吸引装置としてのブローファン45と、袋17を挟
持するとともに開閉機構としても機能する挟持部46と、袋17及びブローファン45の
姿勢を保持するための姿勢保持部材47とを備えている。
ブローファン45は流体としての空気を加熱するヒーター48を内蔵しているとともに
、吸排気口45aを介して空気を送出及び吸引することが可能となっている。そして、ブ
ローファン45は、挟持部46に挟持された袋17内に、開口17bを通じて熱風(ヒー
ター48によって加熱された空気)を注入することで、袋17を内側から加圧するように
なっている。すなわち、乾燥装置15においては、袋17の印刷処理が施された外面17
aを乾燥させるために、裏面(内面)側が接する空間域R(図2参照)に、袋17を目的
の温度に制御するための熱媒体となる空気を供給するようになっている。
また、乾燥装置15は、記録処理が施された外面17a側に向けて送風する送風ファン
49を有している。なお、送風ファン49にはヒーター50が付属されている。そして、
送風ファン49は袋17の表面側となる外面17aに向けて、ヒーター50によって暖め
られた温風を送風するようになっている。
姿勢保持部材47は、上下方向に延びる支持軸51と、支持軸51の下端側に固定され
た錘52とを備えている。また、支持軸51の上端側にはブローファン45が固定されて
いる。そして、ブローファン45は、姿勢保持部材47によって吸排気口45aが下方に
向いた姿勢に保持される。
図2に示すように、挟持部46は、第1軸55と、第2軸57と、回転軸58aを介し
て第1軸55に支持されたクランプローラー58と、回転軸59aを介して第2軸57に
支持されたクランプローラー59とを備えている。なお、リングフレーム43は前後方向
に2つ設けられ、第1軸55は両リングフレーム43間に回動自在な状態で架設されてい
る。また、第2軸57は第1軸55と平行をなすように第1軸55の右方に設けられてい
る。また、回転軸58a,59aは円筒形状をなして、それぞれ第1軸55及び第2軸5
7に対して回動可能に挿通されている。
クランプローラー58,59及び回転軸58a,59aはそれぞれ幅方向Yに沿って2
つずつ設けられているとともに、クランプローラー58とクランプローラー59とは、そ
れぞれ対をなすように左右方向に並ぶように配置される。そして、挟持部46は、対をな
すクランプローラー58,59は、図2(a)に示すように開口17bが上側を向く態様
で袋17を挟持するようになっている。
前後方向に延びる第1軸55は、一端側(後端側)が姿勢保持部材47の支持軸51に
接続されている。したがって、挟持部46に挟持された袋17は、開口17bがブローフ
ァン45の吸排気口45aに対向するように、姿勢保持部材47によって姿勢が保持され
る。
第1軸55は、前後方向に延びる第2軸57と幅方向Yに並ぶ2つの接続部材60を介
して接続されている。各接続部材60は、回転軸58aを介してクランプローラー58と
接続されているとともに、回転軸59aを介してクランプローラー59と接続されている
接続部材60は、回転軸58a及び回転軸59aのうち少なくとも一方を回転させるた
めのモーター(図示略)を備えている。そして、このモーターの回転駆動により、回転軸
58a,59aを介してクランプローラー58,59が回転するようになっている。なお
、クランプローラー58,59を回転させるためのモーターを1つ設け、このモーターを
複数の挟持部46に対して動力伝達可能に接続するようにしてもよい。
各接続部材60は、左右方向に沿って並ぶ回転軸58aと回転軸59aとを互いに近接
する方向に付勢する付勢部材(図示略)を有している。この付勢部材の付勢力により、ク
ランプローラー58,59は袋17を挟持する。また、袋17を挟持しない待機位置P5
(図1参照)において、クランプローラー58,59は図2(c)に示すように互いに当
接した状態となる。
幅方向Yに並ぶ2つの接続部材60は、図示しない付勢部材(例えば圧縮コイルばね)
を介して互いに接続されているとともに、両リングフレーム43のそれぞれ内側に隣接す
る位置には、支持部41に支持された一対のガイド部61が設けられている。
図1に示すように、ガイド部61は、リングフレーム43の形状に沿うような円弧形状
を有しているとともに、ガイド部61の両端部分にはスロープ61a,61bが設けられ
ている。ガイド部61の先端側のスロープ61aは、挟持位置P1と第1注入開始位置P
2との間に配置される一方、ガイド部61の後端側のスロープ61bは、吸引位置P4と
挟持部46による袋17の挟持が解除される排出位置との間に配置されている。
図2(b)に示すように、ガイド部61のスロープ61aは、リングフレーム43の回
転に伴う接続部材60の移動経路を狭めるように形成されている。したがって、リングフ
レーム43の回転に伴って、接続部材60がスロープ61aと摺動するにつれ、両接続部
材60が互いを接続する付勢部材の付勢力に抗して近接する方向に移動するようになって
いる。そして、クランプローラー58,59によって袋17が挟持された状態で接続部材
60が互いに近接する方向に移動することで、袋17の開口17bが開かれるようになっ
ている。
一方、ガイド部61のスロープ61bは、リングフレーム43の回転に伴う接続部材6
0の移動経路を拡げるように形成されている。したがって、リングフレーム43の回転に
伴って、接続部材60がスロープ61bと摺動するにつれ、両接続部材60が付勢部材の
付勢力によって互いに離間する方向に移動するようになっている。そして、クランプロー
ラー58,59によって袋17が挟持された状態で接続部材60が互いに離間する方向に
移動することで、袋17の開口17bが閉じられるようになっている。
次に、ストック部16について説明する。
図1に示すように、ストック部16は、搬送ローラー対65,66と、搬送ガイド部6
7と、載置部68とを備えて、乾燥装置15の右方に配置されている。搬送ローラー対6
5,66は、それぞれ袋17を下方から支持するとともに袋17に推進力を付与する駆動
ローラー65a,66aと、駆動ローラー65a,66aに近接する方向に付勢された従
動ローラー65b,66bとから構成されている。
搬送ガイド部67は搬送ローラー対65から搬送ローラー対66に向かって搬送される
袋17の搬送経路を形成する。そして、搬送ローラー対65,66によって搬送方向Xに
沿って搬送された袋17は、搬送ガイド部67の右方に配置された載置部68上に積層す
るような態様で載置されるようになっている。
次に、乾燥装置15における乾燥方法について説明する。
図3に示すように、乾燥装置15における乾燥方法は、ステップS11の導入工程、ス
テップS12の開口工程、ステップS13の加圧工程、ステップS14の乾燥工程、ステ
ップS15の冷却工程、ステップ16の吸引工程、ステップ17の閉口工程、ステップ1
8の排出工程が順次実行される。また、これら各工程は、乾燥装置15のリングフレーム
43が図1における時計回り方向に回転する過程で連続的に実行される。
まず、ステップS11の導入工程として、図1に示すように搬送ローラー対28によっ
て袋17が搬送されてくると、挟持位置P1においてクランプローラー58,59が回転
して袋17を挟持する。そして、クランプローラー58,59が袋17の開口17b付近
を挟持した状態になると、クランプローラー58,59は回転を停止する。これにより、
袋17が乾燥装置15内に導入される。
次に、ステップS12の開口工程として、リングフレーム43の回転に伴って接続部材
60がガイド部61と係合する。これにより、袋17の開口17bが開かれる。
次に、ステップS13の加圧工程として、第1注入開始位置P2でブローファン45が
熱風の供給を開始する。これにより、開かれた開口17bを通じて袋17内に加熱された
空気が供給され、袋17が内側から加圧された状態で加熱される。
次に、ステップS14の乾燥工程として、第1注入開始位置P2から第2注入開始位置
P3に至る間、ブローファン45によって袋17内への熱風の供給が継続されるとともに
、袋17の外面17a側には送風ファン49によって温風が供給される。なお、ブローフ
ァン45と送風ファン49は同時に送風を開始してもよいし、送風ファン49がブローフ
ァン45よりも先に送風を開始してもよい。すなわち、加圧工程が乾燥工程の一部として
実行されるようにしてもよい。
ここで、袋17の外面17aに付着したインクは、周囲の温度が高くなるほど早く乾燥
する。また、インクが乾燥する際には、インクの溶媒が蒸発することにより、蒸発面とな
る袋17の表面の蒸気圧は飽和蒸気圧に近い状態となる。そして、蒸発面付近の空気が動
かない静止空気層(拡散層)では、飽和蒸気圧から飽和に達していない周辺外気の蒸気圧
に至る蒸気圧勾配が形成される。そこで、袋17の外面17aに風を送って拡散層を薄く
することにより、蒸気圧勾配を大きくしてインク溶媒の蒸発を促進させることができる。
ただし、袋17は樹脂フィルムからなるので、開放された外面17aに熱風を吹き付け
ると、温度ムラが生じて低温部分の乾燥が不十分になったり、高温部分で局部的な変形が
生じたりする。そこで、プリンター11においては、袋17の内面側が接する空間域Rに
約60〜80度の熱風を供給して袋17を内面側から加圧することで、袋17を均等に加
熱するとともに、袋17の外面17aに約40〜55度の温風を送風して、インクの乾燥
を促進するようにしている。なお、加熱時の圧力は袋17に張力を付与する程度であれば
よく、例えば5kPa程度に設定することができる。
次に、ステップS15の冷却工程として、第2注入開始位置P3において、ブローファ
ン45がヒーター48による加熱を行わない常温の空気の供給を開始する。すなわち、ブ
ローファン45は、ヒーター48によって加熱された熱風を供給した後に、常温の空気を
供給することで、袋17内の空間域Rの圧力を保持しつつ袋17の温度を低下させる。
これにより、袋17は加圧状態が保持されたまま冷却され、常温に戻る。なお、袋17
は熱風による加熱で風船のように膨らむため、加熱温度や袋17の素材によっては熱変形
することがあるが、圧力は袋17に均等にかかるため、温度上昇に伴う局所的な変形が抑
制される。また、袋17に熱風を注入した後に常温(低温)の空気を注入するので、袋1
7の膨張した形状を保持したまま袋17の温度を下げることができる。これにより、袋1
7の温度低下に伴う局所的な変形が抑制される。
なお、必要であれば冷却工程においても送風ファン49による送風を続けてもよい。こ
の場合には、送風ファン49もヒーター50による加熱を行わない常温の空気を送風する
ようにしてもよい。
次に、ステップ16の吸引工程として、吸引位置P4においてブローファン45が袋1
7内を吸引する。これにより、袋17内は加圧状態が解除されて負圧となり、袋17は平
坦な状態となる。そして、袋17が平坦な状態になると、搬送ローラー対65,66の駆
動ローラー65a,66aが回転駆動されて、袋17の下端側が搬送ローラー対65に挟
持される。
その後、ステップ17の閉口工程として、リングフレーム43の回転に伴って挟持部4
6とガイド部61との係合が解除されると、袋17の開口17bが閉じられる。
次に、ステップ18の排出工程として、クランプローラー58,59が回転して、保持
部44から袋17が離間する。これにより、袋17は乾燥装置15から排出されるととも
に、搬送ローラー対65,66によってストック部16に載置される。
以上説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)加圧工程においては、袋17の内面側が接する空間域Rにブローファン45が熱
媒体となる空気を供給するので、加熱された空気によって袋17を加熱して乾燥させるこ
とができる。また、加熱された空気が袋17を内面側から加圧するので、袋17を目的の
温度に制御する際に、温度ムラを低減することができる。これにより、記録処理が施され
た袋17を均一に乾燥させることができる。また、袋17を高温で加熱することができる
ので、乾燥時間を大幅に短縮することができるとともに、袋17の局所的な変形を抑制す
ることができる。
(2)袋17は開口17bを有するので、ブローファン45が開口17bを通じて袋1
7内に空気を注入することで、袋17を内側から加圧することができる。
(3)袋17の開口17bを開閉する挟持部46を備えるので、挟持部46によって袋
17内に空気を注入する前に袋17の開口17bを開くことができるとともに、空気の注
入後には袋17の開口17bを閉じることができる。
(4)リングフレーム43が回転することにより、袋17の乾燥時間を確保しつつ、袋
17を搬送することができる。また、姿勢保持部材47が回転時に袋17の姿勢を保持す
るので、保持部44は任意の回転位置で袋17の保持を解除することができる。したがっ
て、袋17の乾燥時間や搬送経路の長さを容易に変更することができる。
また、保持部44によって袋17を吊り下げた状態で乾燥させることができるので、袋
17を均等に加圧及び加熱することができる。したがって、袋17の複数の面に記録処理
を施した場合には、複数の面を同時に乾燥させることができる。
(5)ブローファン45が袋17の裏面側(内面側)が接する空間域Rに空気を供給す
るので、袋17を裏面側から加圧しつつ、記録処理が施された表面側を乾燥させることが
できる。
(6)送風ファン49が袋17の外面17a側に向けて送風することで、記録処理が施
された袋17の外面17aの乾燥を促進することができる。
(7)ブローファン45は、ヒーター48により加熱された空気を供給した後に常温の
空気を供給するので、空間域Rの圧力を保持しつつ袋17の温度を低下させることができ
る。これにより、温度ムラによる袋17の局部変形を抑制することができる。
(8)乾燥装置15は空間域Rを吸引可能なブローファン45を備えるので、ブローフ
ァン45が空間域Rを吸引することで、袋17の加圧状態を解除するとともに、平坦な状
態にしてストック部16に載置することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図4〜図7を参照しながら説明する。なお、第2実施形
態のプリンター11においては、ターゲットとして長尺状のシート70の表面70a(上
面)に記録処理を施し、その後、乾燥装置71によって乾燥処理を施すようになっている
以下、第2実施形態の乾燥装置71について説明する。
図4に示すように、乾燥装置71は、シート70の上方に配置される温風送風部72と
、シート70の下方に配置される熱風送風部73とを備えている。温風送風部72及び熱
風送風部73は、上下方向において、シート70を挟んで互いに対向する位置に設けられ
ている。
温風送風部72及び熱風送風部73は、それぞれプリンター11の本体フレーム74,
75に支持された駆動部76,77を備えている。駆動部76,77は、それぞれ本体フ
レーム74,75に固定された第1フレーム78,79と、第1フレーム78,79に回
動可能に支持された一対の回動軸80,81と、回動軸80,81と一体的に回動するよ
うに設けられたカム部材82,83と、回動軸80,81を回動させるためのモーター8
4,85とを備えている。
温風送風部72及び熱風送風部73は、それぞれ図示しない付勢部材によって、本体フ
レーム74,75に近接する方向に付勢された枠部材としての第2フレーム86,87を
備えている。第2フレーム86,87は、それぞれカム部材82,83と対応する位置に
カムフォロアー88,89が凸設されている。
したがって、温風送風部72においては、モーター84の正方向への駆動によってカム
部材82が回動すると、第2フレーム86が下方に移動する一方、モーター84の逆方向
への駆動によってカム部材82が元の位置に戻ると、第2フレーム86が上方に移動する
ようになっている。また、熱風送風部73においては、モーター85の正方向への駆動に
よってカム部材83が回動すると、第2フレーム87が上方に移動する一方、モーター8
5の逆方向への駆動によってカム部材83が元の位置に戻ると、第2フレーム86が下方
に移動するようになっている。
第2フレーム86,87は、それぞれ搬送方向Xに沿って延びる固定枠部90,91と
、搬送方向Xと直交する幅方向Yに沿って延びる可動枠部92,93とを有する。また、
図5に示すように、第2フレーム86が下方へ移動してシート70の表面70a側に当接
することにより、空間域R1を囲み形成するようになっている。一方、熱風送風部73の
第2フレーム87が上方へ移動してシート70の裏面70b側に当接することにより、空
間域R2を囲み形成するようになっている。
可動枠部92,93はそれぞれ対をなす左壁部92a,93aと右壁部92b,93b
とを有している。そして、図6に示すように、可動枠部92の左壁部92a及び右壁部9
2bと、可動枠部93の左壁部93a及び右壁部93bとは、それぞれ搬送方向Xに沿っ
て固定枠部90,91に対して相対移動することで、空間域R1,R2の容積を変化させ
るようになっている。なお、第2フレーム86,87は、シート70への当接時にシート
70を上下方向から挟持するように固定枠部90,91及び可動枠部92,93が配置さ
れるとともに、空間域R1が乾燥装置71における乾燥位置となる。
図5に示すように、温風送風部72において、可動枠部92の左壁部92aにはシート
70の表面70a側に向けて送風する送風ファン94が設けられている。なお、送風ファ
ン94にはヒーター94aが内蔵されている。また、温風送風部72において、可動枠部
92の右壁部92bには、空間域R1内の空気を排気する排気ファン95が設けられてい
る。
熱風送風部73の第2フレーム87には、上下方向において固定枠部91とカムフォロ
アー89との間となる位置に、通気孔96aを有する収容部96が設けられている。また
、収容部96内には、送風口97aが空間域R2に位置するように配置された流体供給機
構としてのブローファン97が収容されている。なお、ブローファン97にはヒーター9
7bが内蔵されている。また、第2フレーム87において、熱風送風部73の固定枠部9
1及び可動枠部93のシート70に当接する上端には、ゴム部材からなるシール部98が
設けられている。
また、第2実施形態においては、第1実施形態のストック部16に代えて、乾燥装置7
1の右方にシート70を平坦化するためのレベリングローラー99が設けられている。レ
ベリングローラー99は、シート70に推進力を付与する駆動ローラー99aと、駆動ロ
ーラー99aに近接する方向に付勢された従動ローラー99bとから構成されているとと
もに、幅方向Yに延びる円筒形状を有している。
次に、乾燥装置71における乾燥方法について説明する。
図7に示すように、乾燥装置71における乾燥方法は、ステップS21の調整工程、ス
テップS22の導入工程、ステップS23の空間域形成工程、ステップS24の加圧工程
、ステップS25の乾燥工程、ステップS26の冷却工程、ステップ27の空間域開放工
程、ステップ28の排出工程が順次実行される。
まず、ステップS21の調整工程として、図6に示すように記録処理が施された記録面
Prを挟むように、温風送風部72の可動枠部92が搬送方向Xに沿って移動することで
、空間域R1の範囲を調整する。また、熱風送風部73の可動枠部93は、それぞれ可動
枠部92と対応するように移動することで、空間域R2の範囲を調整する。
次に、ステップS22の導入工程として、記録処理が施されたシート70を搬送方向X
に沿って搬送し、乾燥位置に記録面Prを配置した状態で停止する。なお、ステップS2
2の導入工程の後にステップS21の調整工程を実行するようにしてもよいし、ステップ
S21の調整工程とステップS22の導入工程とを同時に実行するようにしてもよい。
次に、ステップS23の空間域形成工程として、温風送風部72及び熱風送風部73の
モーター84,85を正方向に駆動することで、それぞれ回動軸80,81とともにカム
部材82,83を回動させる。すると、温風送風部72のカム部材82がカムフォロアー
88を押圧して第2フレーム86が下方に移動するとともに、熱風送風部73のカム部材
83がカムフォロアー89を押圧して第2フレーム87が上方に移動する。これにより、
第2フレーム86の固定枠部90及び可動枠部92がシート70の表面70aに当接して
空間域R1が囲み形成されるとともに、第2フレーム87のシール部98がシート70の
裏面70bに当接して空間域R2が囲み形成される。
次に、ステップS24の加圧工程として、熱風送風部73のブローファン97がヒータ
ー97bにより約60〜80度に加熱した空気(熱風)を空間域R2に供給することで、
空間域R2を5kPa程度に加圧する。これにより、空間域R2に接するシート70の裏
面70bが加圧されるとともに、空間域R2に位置するシート70が熱風によって加熱さ
れる。このとき、シート70は、図5に示すように空間域R1と空間域R2との圧力差に
よって、空間域R2の容積を拡張する方向に膨張することもある。
次に、ステップS25の乾燥工程として、温風送風部72の送風ファン94がヒーター
94aにより約40〜55度に加熱した空気(温風)を空間域R1の表面70a側に向け
て送風するとともに、排気ファン95が空間域R1内の空気を排気する。これにより、記
録面Prに付着したインクの乾燥が促進される。なお、ブローファン97と送風ファン9
4は同時に送風を開始してもよいし、送風ファン94がブローファン97よりも先に送風
を開始してもよい。すなわち、加圧工程が乾燥工程の一部として実行されるようにしても
よい。
次に、ステップS26の冷却工程として、空間域R2の圧力を保持しつつシート70の
温度を低下させるべく、ブローファン97がヒーター97bによって加熱されない常温の
空気を空間域R2に供給する。これにより、シート70は冷却されて、常温に戻る。
次に、ステップ27の空間域開放工程として、温風送風部72及び熱風送風部73のモ
ーター84,85を逆方向に駆動することで、それぞれカム部材82,83を元の位置ま
で回動させる。これにより、第2フレーム86,87がシート70から離間する方向に移
動し、空間域R1,R2が開放される。
最後に、ステップ28の排出工程として、シート70を搬送方向Xに沿って搬送する。
このとき、レベリングローラー99によって搬送を行うことで、加圧によって変形したシ
ート70を平坦化する。
以上説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(9)加圧工程においては、シート70の裏面70b側が接する空間域R2にブローフ
ァン97が熱媒体となる空気を供給するので、加熱された空気によってシート70を加熱
して乾燥させることができる。また、加熱された空気がシート70を裏面70b側から加
圧するので、シート70を目的の温度に制御する際に、温度ムラを低減することができる
。これにより、記録処理が施されたシート70を均一に乾燥させることができる。また、
シート70を高温で加熱することができるので、乾燥時間を大幅に短縮することができる
とともに、記録面Prの局所的な変形を抑制することができる。
(10)ブローファン97がシート70の裏面70b側が接する空間域R2に空気を供
給するので、シート70を裏面70b側から加圧しつつ、記録処理が施された表面70a
側を乾燥させることができる。
(11)送風ファン94がシート70の表面70a側に向けて送風することで、記録処
理が施されたシート70の表面70aの乾燥を促進することができる。また、排気ファン
95が空間域R1内の空気を排気することで、空間域R1の溶媒濃度の上昇を抑制するこ
とができる。
(12)ブローファン97は、ヒーター97bにより加熱された空気を供給した後に常
温の空気を供給するので、空間域R2の圧力を保持しつつシート70の温度を低下させる
ことができる。これにより、温度ムラによる記録面Prの局部変形を抑制することができ
る。
(13)第2フレーム86がシート70の表面70a側に当接することで、空間域R1
を囲み形成することができる。また、第2フレーム87がシート70の裏面70b側に当
接することで、空間域R2を囲み形成することができる。
(14)可動枠部92,93がそれぞれ搬送方向Xに沿って固定枠部90,91に対し
て相対移動することで、空間域R1,R2の範囲を変化させることができる。
(15)乾燥後に、円筒形状のレベリングローラー99によってシート70を挟持しつ
つ搬送するので、加圧によって変形したシート70を平坦化することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・乾燥装置15において、リングフレーム43を備えず、直線状の搬送経路において乾
燥処理を行うようにしてもよい。
・乾燥装置15の各保持部44に姿勢保持部材47を2つずつ設けて、第1軸55の両
端に姿勢保持部材47の支持軸51を接続してもよい。
・乾燥装置15において、吸引工程を省略してもよい。
・乾燥装置15において、姿勢保持部材47を備えず、保持部44によって開口17b
が下方を向くように保持された袋17に対して、ブローファン45が下方から熱風を送風
するようにしてもよい。
・1つのブローファン45に複数の吸排気口45aを設けてもよい。この場合には、1
つのブローファン45で同時に複数の袋17を加圧することができる。
・乾燥装置71において、空気を送出及び吸引することが可能なブローファン97を採
用し、空間域開放工程の前に吸引工程を設けてもよい。この場合には、吸引工程において
ブローファン97が空間域R2の空気を吸引排出することで、シート70の加圧状態を解
消することができる。
・加圧工程において、加熱した液体を空間域に注入するようにしてもよい。この場合に
は、例えば食品包装用の袋17やシート70に対して、液体に接する一面側の殺菌を同時
に行うことができる。
・枠部材は、可動枠部を備えなくてもよいし、搬送方向Xに沿って延びる可動枠部及び
幅方向Yに沿って延びる固定枠部を有するようにしてもよいし、搬送方向Xに沿って延び
る可動枠部及び幅方向Yに沿って延びる可動枠部を有するようにしてもよい。
・枠部材は矩形状の空間域を形成するものに限らず、球状や多角形状など、任意の形状
の空間域を形成する枠部材を採用することができる。
・ブローファン45,97は、ヒーター48,97bによって加熱された熱風を供給し
た後に、常温よりも低温の冷却した空気を供給するようにしてもよい。
・乾燥方法において、冷却工程を省略してもよい。
・加圧工程において、記録処理が施された表面を加圧するようにしてもよい。この場合
には、袋17の表面に当接することで空間域を囲み形成する枠部材を備えることで、表面
が接する空間域を加圧することができる。
・送風ファン49,94を備えない構成としてもよいし、送風ファン49,94がヒー
ター50,94aを備えない構成としてもよい。
・熱風及び温風の温度や空間域の圧力は任意に変更することができる。
・インクカートリッジ21は着脱されないインクタンクとしてもよい。
・ターゲットは、任意の材料及び形状のものを採用することができる。
・プリンター11は、長尺の流体噴射ヘッドを備えるフルラインタイプのラインヘッド
式プリンター、ラテラル式プリンター、あるいは幅方向Yに沿って移動可能な流体噴射ヘ
ッドを備えるシリアル式プリンターとして実現してもよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、インク
以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用してもよく、微小量の液
滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、
液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を
引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させること
ができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば
よく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、
液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみな
らず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合
されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したような
インクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並
びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体
噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス
)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や
色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチッ
プ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試
料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよ
い。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線
硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするた
めに酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして
、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
さらに、上記実施形態及び各変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(イ)ターゲットを目的の温度に制御するための熱媒体となる流体を供給する流体供給
機構を備え、該流体供給機構が前記ターゲットの一面側が接する空間域に前記流体を供給
することで、前記ターゲットを前記一面側から加圧することを特徴とする後処理装置。
この構成によれば、流体供給機構が空間域に熱媒体となる流体を供給することでターゲ
ットを一面側から加圧するので、ターゲットを目的の温度に制御する際に、温度ムラを低
減することができる。すなわち、加熱による乾燥処理に限らず、後処理として冷却処理を
行う場合に、冷却した流体を空間域に供給することで、ターゲットを加圧しつつ冷却する
ようにしてもよい。
11…記録装置としてのプリンター、12…記録手段としての記録ヘッド、15,71
…乾燥装置、17…ターゲットとしての袋、17a…表面としての外面、17b…開口、
43…回転部材としてのリングフレーム、44…保持部、45…流体供給機構及び吸引装
置としてのブローファン、46…開閉機構としての挟持部、47…姿勢保持部材、48,
97b…ヒーター、49,94…送風ファン、70…ターゲットとしてのシート、70a
…表面、70b…一面としての裏面、87…枠部材としての第2フレーム、91…固定枠
部、93…可動枠部、97…流体供給機構としてのブローファン、R,R2…空間域、X
…搬送方向、Y…幅方向。

Claims (12)

  1. ターゲットを目的の温度に制御するための熱媒体となる流体を供給する流体供給機構を備
    え、
    該流体供給機構が前記ターゲットの一面側が接する空間域に前記流体を供給することで
    、前記ターゲットを前記一面側から加圧することを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記ターゲットは開口を有する袋であり、
    前記流体供給機構は、前記開口を通じて前記袋内に前記流体を注入することで、前記袋
    を内側から加圧することを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記ターゲットの前記開口を開閉する開閉機構をさらに備えることを特徴とする請求項2
    に記載の乾燥装置。
  4. 前記ターゲットを保持する保持部と、
    該保持部を複数支持した状態で回転可能な回転部材と、
    前記回転時に前記ターゲットの姿勢を保持するための姿勢保持部材とをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の乾燥装置。
  5. 前記ターゲットの前記一面側に当接することにより、前記空間域を囲み形成する枠部材を
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  6. 前記枠部材は、前記ターゲットの搬送方向に沿って延びる固定枠部と、前記搬送方向と交
    差する前記ターゲットの幅方向に沿って延びる可動枠部とから構成され、
    前記可動枠部は前記搬送方向に沿って前記固定枠部に対して相対移動可能に設けられる
    ことを特徴とする請求項5に記載の乾燥装置。
  7. 前記ターゲットは表面側に記録処理が施され、
    前記流体供給機構は、前記ターゲットの裏面側が接する前記空間域に前記流体を供給す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の乾燥装置。
  8. 前記ターゲットの前記表面側に向けて送風する送風ファンをさらに備えることを特徴とす
    る請求項7に記載の乾燥装置。
  9. 前記流体供給機構は、前記流体を加熱するヒーターを有し、該ヒーターにより加熱された
    前記流体を供給した後に、前記空間域の圧力を保持しつつ前記ターゲットの温度を低下さ
    せるべく、前記ヒーターによる加熱を行わない常温の前記流体を供給することを特徴とす
    る請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の乾燥装置。
  10. 前記空間域を吸引可能な吸引装置をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項9の
    うち何れか一項に記載の乾燥装置。
  11. ターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、
    請求項1〜請求項10のうち何れか一項に記載の乾燥装置とを備えることを特徴とする
    記録装置。
  12. ターゲットの一面側が接する空間域に、前記ターゲットを目的の温度に制御するための熱
    媒体となる流体を供給することで、前記ターゲットを前記一面側から加圧する加圧工程を
    備えることを特徴とする乾燥方法。
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