JP2010036491A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットに付着した液体の早期乾燥の促進と液体の乾燥に伴う溶媒成分の回収とを記録品質の低下及び装置の大型化を招くことなく図ることができる記録装置、及び記録方法を提供する。
【解決手段】連続紙12に対して相対移動しつつ該連続紙12の印刷面12aにインクを付着させることにより印刷を施す記録ヘッド42と、該記録ヘッド42によってインクを付着された連続紙12における印刷面12aの近傍の空気を印刷面12aに近接し且つ対向するように配設された吸引口51を介して吸引可能な吸引ポンプ48とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット式プリンタなどの記録装置及び該装置における記録方法に関する。
一般に、液体をターゲットの記録面に付着させて記録を施す記録装置として、例えば、特許文献1に記載されるようなインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が知られている。こうしたプリンタでは、インク(液体)が記録媒体(ターゲット)に噴射されて付着した後に、そのインクの溶媒成分が蒸発すると共にインク中に含まれる着色剤等が記録媒体に残って定着することにより印刷(記録)が施されるため、高速印刷等に対応する見地からは、インクの噴射後において早期にインクを乾燥させることが望まれている。
そこで、特許文献1に記載のプリンタでは、記録媒体の表面に向けてインクを噴射する記録ヘッド(記録手段)を支持して走査方向に移動するキャリッジ(移動体)に、記録媒体に向けて空気を送風可能なファンを取り付けている。そして、記録ヘッドから記録媒体の表面に向けてインクを噴射させるべくキャリッジが走査方向に移動した場合に、記録媒体に向けてファンから空気を送風することにより、記録媒体の表面に付着したインクの早期乾燥を図るようにしている。
特開2008−30359号公報
ところで、記録媒体の表面に付着したインクが乾燥する際には、インクの溶媒成分が蒸発することで、蒸発面となる記録媒体の表面の蒸気圧は飽和蒸気圧に近い状態となる。そして、この蒸発面付近の空気が動かない静止空気層(拡散層)では、飽和蒸気圧から飽和に達していない周辺雰囲気の蒸気圧に至る蒸気圧勾配が形成される。そして、特許文献1に記載のプリンタでは、記録媒体の表面(蒸発面)に向けて送風することにより拡散層を薄くし、これにより蒸気圧勾配を大きくしてインクの溶媒成分の蒸発を促進させるようにしている。
しかしながら、インクが付着した記録媒体の表面に向けて送風する場合には、インクが記録媒体に浸透する前段階で送風の影響を受けて流れてしまい、そのインクの定着により形成される文字等の画像に乱れが生じて記録品質を損なってしまう虞があった。
また、送風装置からの送風によって記録媒体の表面(蒸発面)から蒸発させたインクの溶媒成分については、これを回収することも必要である。そのため、蒸発させたインクの溶媒成分を回収するための回収機構を送風装置とは別に設けなければならず、装置の大型化を招くという問題もあった。
なお、上記のインクジェット式プリンタに限らず、記録媒体の表面に付着した液体の乾燥を送風により促進させるようにした記録装置においては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターゲットに付着した液体の早期乾燥の促進と液体の乾燥に伴う溶媒成分の回収とを記録品質の低下及び装置の大型化を招くことなく図ることができる記録装置、及び記録方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、ターゲットに対して相対移動しつつ該ターゲットの記録面に液体を付着させることにより記録を施す記録手段と、該記録手段によって前記液体を付着された前記ターゲットにおける前記記録面の近傍の空気を該記録面に近接し且つ対向するように配設された吸引口を介して吸引可能な吸引手段とを備えた。
この発明によれば、記録手段がターゲットに対して相対移動することによりターゲットの記録面に液体が付着される一方、吸引手段が駆動することによりターゲットの記録面の近傍には負圧が発生し、吸引口を介して記録面の近傍の空気が吸引されて回収される。そのため、ターゲットの記録面上では、液体の付着により飽和蒸気圧に近い状態となって空気が動かない記録面近傍の静止空気層(拡散層)の厚さが、吸引口を介した吸引手段の吸引により、周辺雰囲気の非飽和蒸気圧との蒸発勾配を大きくするように薄くなる。そして、こうした拡散層の厚さを薄くする場合の風力については、吸引手段が負圧により吸引する方式であるため、送風装置からの正圧の送風による方式の場合よりも、比較的弱い風力でも拡散層を薄くすることが可能となり、記録面に付着して未だ浸透していない段階の液体の流れを誘引することなく、液体の溶媒成分の蒸発が促進される。したがって、ターゲットに付着した液体の早期乾燥の促進と液体の乾燥に伴う溶媒成分の回収とを記録品質の低下及び装置の大型化を招くことなく図ることができる。
本発明の記録装置において、前記記録手段は、前記ターゲットに向けて前記液体を噴射可能なノズル列が前記ターゲットの前記記録面に前記液体を付着させる際の前記ターゲットに対する相対移動方向と直交する方向であって且つ前記ターゲートの前記記録面に沿う方向に延びるように形成された液体噴射ヘッドであり、前記吸引手段の前記吸引口は、前記ノズル列の延びる方向において、該ノズル列の長さ以上の長さとなるように形成されている。
この発明によれば、ターゲットにおける記録面の全域を吸引手段の吸引口により同じ吸引力でもって吸引することが可能となる。そのため、記録手段によりターゲットの記録面に付着された液体を記録面の大きさに関わらず吸引手段の駆動に伴い万遍なく早期に乾燥させることができる。
本発明の記録装置において、前記記録手段は、該記録手段における前記ターゲートに対する相対移動方向に沿って移動可能な移動体に支持されると共に、該移動体における前記記録手段の支持位置の側方に前記吸引手段における前記吸引口が配設されている。
この発明によれば、記録手段を支持した移動体の移動時に記録手段によりターゲットの記録面に液体が付着させられる、所謂、シリアル方式やラテラル方式の記録装置において負圧吸引による液体の早期乾燥の促進及び乾燥に伴う液体の溶媒成分の回収を好適に実現することができる。
本発明の記録装置において、前記吸引手段の前記吸引口は、前記移動体の移動方向で前記記録手段を挟んだ両側のうち、少なくとも前記記録手段が前記ターゲットの前記記録面に前記液体を付着させる際の前記移動体の移動方向において後側となる位置に配設されている。
この発明によれば、記録手段からターゲットの記録面に液体が付着された直後に、吸引手段の吸引口を介して記録面近傍の空気が吸引されることになり、ターゲットの記録面に付着した液体の早期乾燥及び溶媒成分の早期回収をより一層促進することができる。
本発明の記録装置は、前記記録手段を前記ターゲットに対する相対移動可能な状態にして収容する密閉構造のハウジングを更に備え、前記吸引手段は、前記ハウジングの内部に前記吸引口が配設されると共に、該吸引口を介して吸引した前記空気を前記ハウジングの外部に排出する。
この発明によれば、吸引口を介して吸引された飽和蒸気圧に近い空気はハウジング外に排出されるため、そのような飽和蒸気圧に近い空気によりハウジング内に結露が発生する虞を回避できる。
本発明の記録装置は、前記ハウジング内に、前記ターゲットの前記記録面に沿って送風可能な送風装置を更に備え、該送風装置から前記記録面に沿う方向に送風された空気を、前記記録面の近傍から前記吸引手段の前記吸引口を介して吸引するように構成した。
この発明によれば、送風装置から送風される正圧の空気及び吸引手段により吸引される負圧の空気の双方により記録面に付着した液体の乾燥促進を図ることができる。しかも、送風装置により送風される空気もハウジングの内部の空気であるため、仮にハウジングの外部の雰囲気が飽和蒸気圧に近い雰囲気であっても、ターゲットの記録面に付着した液体の早期の乾燥を良好に図ることができる。
また、本発明の記録方法は、ターゲットの記録面に液体を付着させて記録を施す記録ステップと、前記ターゲットの前記記録面に近接し且つ対向する吸引口を介して前記記録ステップで前記液体を付着された前記記録面の近傍の空気を吸引する吸引ステップとを備えた。この発明によれば、上記記録装置に係る発明と同様の効果を得ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をラテラル方式のインクジェット式プリンタにおいて具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図において矢印で示した各方向を基準にしているものとする。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンタ11は、長尺状のターゲットとしての連続紙12を繰り出す繰り出し部13と、繰り出し部13から繰り出された連続紙12に順次印刷を行って乾燥する本体部14と、本体部14で印刷が行われて乾燥された連続紙12を巻き取る巻き取り部15とを備えている。すなわち、本体部14は直方体状の本体ケース16を備えており、連続紙12の搬送方向において上流側となる本体ケース16の左側に繰り出し部13が配設されるとともに下流側となる本体ケース16の右側に巻き取り部15が配設されている。
まず、図1に基づいて、連続紙12の搬送機構について説明する。
繰り出し部13は本体ケース16の左外側面下端部から左方に延びる支持板17を備えており、この支持板17には前後方向(図1において紙面と直交する方向)に向かって延びる巻き軸18が回転可能に設けられている。また、巻き軸18の基端には、円板状の回転板19が巻き軸18と一体回転するように設けられている。そして、巻き軸18には予めロール状に巻かれた連続紙12が巻き軸18と一体回転可能に支持されている。なお、本実施形態の連続紙12には光沢紙が用いられている。
また、本体ケース16の左外側面中央部には、左方に向かって水平に延びる平板状の繰り出し台20が設けられている。繰り出し台20の先端部には巻き軸18から繰り出される連続紙12を巻き掛けて繰り出し台20の上面に導くための中継ローラ21が回転可能に設けられている。
本体部14の本体ケース16内における上下方向の中央部よりもやや上寄りの位置には、本体ケース16内を上下に区画する平板状の基台22が設けられている。そして、本体ケース16内における基台22よりも上側の領域は連続紙12に印刷を行うための印刷室23となっている。すなわち、印刷室23は、本体ケース16の一部をなす矩形箱形状のハウジング16aにより外部と区画された密閉構造をなしている。一方、本体ケース16内における基台22よりも下側の領域は、連続紙12を搬送するための搬送室24となっている。
本体ケース16の左側壁には繰り出し台20の上面から搬送室24内に連続紙12を搬入するための図示しない搬入口が設けられており、搬送室24の左端部には上記搬入口と近接位置で対向するように引き込み駆動ローラ25が回転駆動可能に設けられている。
また、搬送室24内における引き込み駆動ローラ25の右方には、図示しない昇降機構の駆動に基づき昇降移動する昇降ローラ26と、中継ローラ27とが回転可能に設けられている。引き込み駆動ローラ25の駆動によって搬送室24内に引き込まれた連続紙12は、昇降ローラ26に対して下側から巻き掛けられるとともに、中継ローラ27に対しては右側から巻き掛けられている。
基台22における中継ローラ27と対向する位置には、基台22を上下に貫通するように、連続紙12を搬送方向(ここでは上方向)に沿ってガイドするガイド装置28が設けられている。そして、印刷室23内におけるガイド装置28の上側には中継ローラ29が設けられているとともに、中継ローラ29にはガイド装置28を通過した連続紙12が左側下方から巻き掛けられて右方向に水平に搬送されるようになっている。
印刷室23内における中継ローラ29の右側の領域には、基台22上に支持された矩形板状の支持部材としてのプラテン30が設けられている。プラテン30は、図示しない加熱装置によって加熱されるようになっている。そして、加熱されたプラテン30上の連続紙12に熱が伝わることにより、連続紙12に付着したインクの乾燥を促進するようになっている。
また、プラテン30の右側には、プラテン30を挟んで中継ローラ29と対向するように転換ローラ31が設けられている。なお、中継ローラ29の上面、プラテン30の上面、及び転換ローラ31の上面は、互いに面一になっている。
転換ローラ31には、中継ローラ29からプラテン30の上面に沿って水平右方向に搬送される連続紙12が左側上方から巻き掛けられて連続紙12の搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換されている。そして、転換ローラ31によって搬送方向が鉛直下方向に転換された連続紙12は、基台22に設けられた図示しない挿通孔を通って再び搬送室24内に搬送されるようになっている。
搬送室24内において転換ローラ31の下方にあたる位置には反転ローラ32が設けられており、搬送室24内に搬送された連続紙12は、反転ローラ32に左側上方から巻き掛けられて水平右方向に向かって搬送されるようになっている。
さらに、連続紙12は、反転ローラ32の右方に回転可能に設けられた中継ローラ33に左側下方から巻き掛けられるとともに、中継ローラ33の上方に設けられた送り出し駆動ローラ34に左側下方から巻き掛けられている。また、本体ケース16の右側壁における搬送室24の上端部と対応する位置には連続紙12を巻き取り部15側へ搬出するための図示しない搬出口が設けられており、送り出し駆動ローラ34を駆動することで、連続紙12が上記搬出口を介して巻き取り部15側へ送り出されるようになっている。
巻き取り部15は直方体状の巻き取りフレーム35を備えている。そして、巻き取りフレーム35の上端部には中継ローラ36が回転可能に設けられているとともに、上記搬出口から送り出された連続紙12は中継ローラ36に左側上方から巻き掛けられ、真下に向かって搬送されるようになっている。
巻き取りフレーム35における中継ローラ36の下方には、中継ローラ37と巻き取り駆動軸38とが回転可能に設けられている。そして、中継ローラ37に左側から巻き掛けられて右斜め下方に向かって搬送された連続紙12は、巻き取り駆動軸38を回転駆動することで巻き取り駆動軸38に巻き取られるようになっている。なお、巻き取り駆動軸38の基端には巻き取り駆動軸38と一体に回転する円板状の回転板39が設けられており、連続紙12が巻き取り駆動軸38に巻き取られる際には、回転板39が位置決めを行うためのガイドとして機能するようになっている。
次に、図1〜図3に基づいて、連続紙12への印刷機構について説明する。
印刷室23内におけるプラテン30の前後両側には、左右方向に延びるガイドレール40(図1では二点鎖線で示す)が対をなすように設けられている。ガイドレール40の上面はプラテン30の上面よりも高くなっているとともに、両ガイドレール40の上面には、前後方向に長い矩形板状の移動体としてのキャリッジ41が両ガイドレール40に沿って左右方向への往復移動可能な状態で支持されている。そして、キャリッジ41は、図示しない駆動機構の駆動に基づき両ガイドレール40上を左右方向に移動するようになっている。
キャリッジ41の下面には、記録手段を構成する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド42が支持されている。すなわち、記録ヘッド42は、キャリッジ41が移動することにより、プラテン30に対して連続紙12における記録面としての印刷面12aに沿う方向において相対移動可能に構成されている。そして、記録ヘッド42の下面からなるノズル形成面42aには、プラテン30上に支持された連続紙12の印刷面12aに向けてキャリッジ41の移動に伴いインクを噴射する多数のノズルからなる複数列(図2には、一例として3列図示)のノズル列42bが前後方向に沿って延びるように形成されている。
ここで、連続紙12の搬送経路の途中位置であってプラテン30の左端から右端までの領域は連続紙12に対して印刷が行われる印刷領域とされており、連続紙12は印刷領域単位で間欠的に上流側から下流側に搬送されるようになっている。すなわち、キャリッジ41が印刷領域の左端から右端にかけて移動しながらの印刷を完了すると、印刷が行われた領域の左端が印刷領域の右端に移動するまで連続紙12が搬送されて停止される。そして、この印刷領域単位の印刷と連続紙12の搬送とを交互に行うことで、連続紙12に対して連続的な印刷が行われるようになっている。
また、本体ケース16内には、互いに色の異なる液体としてのインクを収容した複数のインクカートリッジ(図示略)が着脱自在な状態で設けられている。これら各インクカートリッジ(図示略)は、インク供給チューブ(図示略)を介して記録ヘッド42と接続されている。また、本体ケース16内には、各インクカートリッジ(図示略)内を加圧するための加圧ポンプ(図示略)が設けられている。そして、加圧ポンプを駆動させることで、各インクカートリッジ(図示略)内のインクがインク供給チューブ(図示略)を介して記録ヘッド42に供給され、それぞれ対応するノズル列からのインク噴射を可能ならしめるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、基台22上におけるプラテン30の左側には、記録ヘッド42からのインクの吸引によるクリーニング等、記録ヘッド42のメンテナンス等を行うためのメンテナンスユニット44が設けられている。
次に、図1〜図3に基づいて、記録ヘッド42から噴射されて連続紙12の印刷面12aに付着したインクを乾燥させるための乾燥機構について説明する。
図1〜図3に示すように、キャリッジ41には、下方が開口した二段矩形箱形状をなす筐体45が上方からキャリッジ41に被さるように支持されている。この筐体45は、左右方向となる短手方向の長さがキャリッジ41の短手方向の長さよりも長く形成されると共に、前後方向となる長手方向の長さがキャリッジ41の長手方向の長さよりも短く且つ記録ヘッド42の長手方向の長さよりは長く形成された本体部46を有している。そして、筐体45における本体部46の上側には、左右方向となる短手方向の長さが記録ヘッド42よりも短い矩形箱形状をなす連通部47が本体部46内と下側が連通するように膨出形成され、その連通部47の左側壁部の後端付近には連通口47aが形成されている。
また、印刷室23内(すなわち、ハウジング16a内)において、後側のガイドレール40よりも後方であって且つ筐体45の連通部47とほぼ同じ高さとなる位置には、駆動した場合に負圧を発生させる吸引手段としての吸引ポンプ48が配置されている。そして、この吸引ポンプ48には、可撓性を有する吸引チューブ49の一端が接続されると共に、該吸引チューブ49の他端は筐体45における連通部47の連通口47aに接続されている。なお、吸引ポンプ48の排出側には図示しない排出チューブの一端が接続され、その排出チューブの他端はハウジング16aの外部に引き出されている。
図3に示すように、筐体45は、その本体部46の下端がキャリッジ41に支持された記録ヘッド42のノズル形成面42aよりも下方に位置している。そして、本体部46において記録ヘッド42をキャリッジ41の移動方向となる左右方向の両外側(側方)から挟むように垂下された部分には、プラテン30上に支持された連続紙12の印刷面12aに近接して対向するように左右一対の吸引口51が形成されている。
各吸引口51は、本体部46の長手方向(前後方向)の全体に亘って形成されており、記録ヘッド42のノズル形成面42aに形成されたノズル列42bの前後方向長さ以上の長さとなるように開口している。そして、吸引ポンプ48が吸引駆動した場合には、図3に矢印で示すように、プラテン30上に支持された連続紙12の印刷面12a近傍の空気が吸引口51を介して筐体45内に吸引された後、吸引チューブ49を介して吸引ポンプ48に吸引され、その後、図示しない排出チューブを介してハウジング16aの外部に排出されるようになっている。
なお、本実施形態では、吸引口51が形成された筐体45と、吸引手段としての吸引ポンプ48と、吸引チューブ49とにより、連続紙12の印刷面12aに付着したインクを乾燥させるための乾燥機構52が構成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態のインクジェット式プリンタ11の作用について説明する。特に、記録ヘッド42から連続紙12の印刷面12aにインクを噴射して付着させることにより印刷(記録)を施す記録ステップと、記録ステップで印刷面12aに付着したインクを乾燥させるために印刷面12a近傍の空気を吸引する吸引ステップに着目して以下説明する。
まず、記録ステップにおいて連続紙12に印刷が施される際には、プラテン30が加熱されるとともに、メンテナンスユニット44上にあったキャリッジ41が図1における右方向に移動され、印刷動作の初期位置である印刷領域の左端側に配置される。続いて、停止した状態にあった連続紙12の間欠搬送が開始され、連続紙12における印刷面12aとなる領域がプラテン30上の印刷領域に停止する。
すると、キャリッジ41が左右方向に移動しながら、記録ヘッド42のノズル列42bからインクが噴射され、そのインクが印刷領域に停止している連続紙12の印刷面12aに付着する。そして、連続紙12におけるインクの付着した印刷面12aの上方近傍は、インクの溶媒成分が蒸発することにより、飽和蒸気圧に近い状態となる。そして、印刷面12a付近の空気が動かない静止空気層(拡散層)では、飽和蒸気圧から飽和に達していない周辺雰囲気の蒸気圧に至る蒸気圧勾配が形成される。
一方、印刷時におけるキャリッジ41の左右方向への移動開始と同時に乾燥機構52の吸引ポンプ48が駆動し、吸引ステップが開始される。すると、吸引チューブ49を介して筐体45内が吸引される結果、プラテン30上に支持されている連続紙12の印刷面12aの近傍の空気が筐体45の下端の吸引口51を介して負圧により吸引される。その結果、連続紙12における印刷面12a付近の静止空気層(拡散層)の厚さが周辺雰囲気の非飽和蒸気圧との蒸発勾配を大きくするように薄くなり、その印刷面12aに付着しているインクの溶媒成分の蒸発が促進される。
また、その際において、記録ヘッド42からの噴射により連続紙12の印刷面12aに付着したインクは、印刷面12aに付着した直後にキャリッジ41の移動に伴って吸引口51が直上位置に近接して対向することになるため、付着した直後にインクの溶媒成分の蒸発が開始されることになり、インクの早期乾燥が一層促進される。
さらに、吸引口51を介した負圧により印刷面12aの近傍の空気を吸引する方式であるため、印刷面12a付近の静止空気層(拡散層)の厚さを、正圧の送風による場合よりも、比較的弱い風力でも薄くすることが可能となる。また、吸引口51は、その開口長さが記録ヘッド42のノズル列42bよりも連続紙12の幅方向において長いため、印刷面12aの全域を同じ強さの吸引力でもって吸引することが可能とされる。そのため、連続紙12がインクの浸透速度の比較的遅い光沢紙である場合でも、印刷面12aに付着して未だ浸透していない段階のインクの横流れを誘引するようなこともない。
そして、図3に矢印で示すように、吸引口51から負圧により吸引された印刷面12a近傍の空気は筐体45の本体部46内に流入した後、該本体部46から上方に膨出形成された連通部47内に流入し、その後、連通口47aに一端側を接続された吸引チューブ49を介して吸引ポンプ48に吸引される。そして、吸引ポンプ48内から図示しない排出チューブを介してハウジング16aの外部に排出される。
すなわち、連続紙12の印刷面12aの近傍から吸引口51を介して吸引されたインクの溶媒成分は、印刷室23内(ハウジング16a内)から印刷室23外(ハウジング16a外)に排出され、印刷室23内(ハウジング16a内)に残存することはない。そのため、印刷室23内(ハウジング16a内)に結露が発生する虞もない。
さらに、プラテン30は図示しない加熱装置によって加熱されるようになっていることから、インクの乾燥がさらに促進される。すなわち、加熱や吸引によって拡散層におけるインクの溶媒成分の蒸発を促進しつつ蒸気圧勾配を大きくすることで、より一層効果的にインクの乾燥を促進することができる。ここで、加熱装置によって生じた加熱雰囲気は吸引ポンプ48の駆動に伴い吸引口51を介して回収されるので、印刷室23内の温度上昇が抑制される。また、インクの噴射に伴い発生したインクミストについても、これを素早く吸引回収することが可能となり、印刷室23内を汚損する虞があるインクミストの飛散も抑制される。
上記説明した第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)吸引ポンプ48が駆動することにより連続紙12の印刷面12aの近傍には負圧が発生し、吸引口51を介して印刷面12aの近傍の空気が吸引されて回収される。そのため、連続紙12の印刷面12a上では、インクの付着により飽和蒸気圧に近い状態となって空気が動かない印刷面12a近傍の静止空気層(拡散層)の厚さが、吸引口51を介した吸引ポンプ48の吸引により、周辺雰囲気の非飽和蒸気圧との蒸発勾配を大きくするように薄くなる。そして、こうした拡散層の厚さを薄くする場合の風力については、吸引ポンプ48が負圧により吸引する方式であるため、送風装置からの正圧の送風による方式の場合よりも、比較的弱い風力でも拡散層を薄くすることが可能となり、印刷面12aに付着して未だ浸透していない段階のインクの流れを誘引することなく、インクの溶媒成分の蒸発が促進される。したがって、連続紙12に付着したインクの早期乾燥の促進とその乾燥に伴うインクの溶媒成分の回収とを印刷(記録)品質の低下及びプリンタ11の大型化を招くことなく図ることができる。
(2)吸引口51は記録ヘッド42のノズル列42bよりも長い開口形状をしているので、連続紙12における印刷面12aの全域を吸引ポンプ48の駆動に伴い吸引口51を介して同じ強さの吸引力でもって吸引することができる。そのため、記録ヘッド42からのインクの噴射により連続紙12の印刷面12aに付着されたインクを印刷面12aの大きさに関わらず吸引ポンプ48の駆動に伴い万遍なく早期に乾燥させることができる。
(3)吸引口51はキャリッジ41において記録ヘッド42が支持された位置の側方に配設されているため、キャリッジ41の移動時に記録ヘッド42からインクが噴射されるラテラル方式のプリンタ11において負圧吸引によるインクの早期乾燥の促進及び乾燥に伴うインクの溶媒成分の回収を好適に実現することができる。
(4)吸引口51はキャリッジ41の移動方向で記録ヘッド42を挟んだ両側となる位置に配設されているため、記録ヘッド42から連続紙12の印刷面12aにインクが噴射されて付着した直後に、吸引口51を介して印刷面12aの近傍の空気が吸引されることになる。したがって、連続紙12の印刷面12aに付着したインクの早期乾燥及びインクの溶媒成分の早期回収をより一層促進することができる。
(5)連続紙12の印刷面12aの近傍から吸引口51を介して吸引された飽和蒸気圧に近い空気は、記録ヘッド42及び吸引口51を支持して移動するキャリッジ41が収容された密閉構造のハウジング16aの外部に排出される。そのため、そのような飽和蒸気圧に近い空気により印刷室23内(ハウジング16a内)に結露が発生する虞を回避することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図4及び図5に基づいて説明する。
なお、本実施形態のプリンタ11は、印刷室23内(ハウジング16a内)に送風装置50を備えている点でのみ、第1の実施形態とは構成が相違しており、その他の点は同一構成である。そのため、以下においては、第1の実施形態と相違する部分を主として説明することにし、同一又は相当する部分については同一符号を付すことにして、重複説明を省略する。
図4に示すように、印刷室23内(ハウジング16a内)において基台22上におけるプラテン30の前側には、複数(図4では3つ図示)の送風装置50が配設されている。送風装置50の内部には図示しない駆動機構の駆動に基づき回転して風を発生するファン50aが設けられている。また、図示はしないが、送風装置50の内部においてファン50aの送風方向下流側の近傍にはヒータが設けられている。そして、送風装置50の後部側面からは、プラテン30上に支持された連続紙12の印刷面12aに沿って温風を送るための羽板50bが設けられている。
すなわち、送風装置50は、ヒータを発熱させた状態でファン50aを回転させることにより、羽板50bにガイドされつつ後方に向かって連続紙12の印刷面12aに沿うように流れる温風を送風するようになっている。そして、本実施形態では、吸引口51が形成された筐体45と、吸引手段としての吸引ポンプ48と、吸引チューブ49と、送風装置50とにより、連続紙12の印刷面12aに付着したインクを乾燥させるための乾燥機構52が構成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態のインクジェット式プリンタ11の作用について、第1の実施形態の場合と同様に、主として記録ステップと吸引ステップに着目して以下説明する。
まず、記録ステップにおいては、第1の実施形態の場合と同様に、プラテン30が加熱されるとともに、キャリッジ41が印刷動作の初期位置である印刷領域の左端側に配置される。そして、停止した状態にあった連続紙12の間欠搬送が開始され、連続紙12における印刷面12aとなる領域がプラテン30上の印刷領域に停止する。すると、キャリッジ41が左右方向に移動しながら、記録ヘッド42のノズル列42bからインクが噴射され、そのインクが印刷領域に停止している連続紙12の印刷面12aに付着する。その結果、連続紙12におけるインクの付着した印刷面12aの上方近傍は、インクの溶媒成分が蒸発することにより、飽和蒸気圧に近い状態となる。そして、印刷面12a付近の空気が動かない静止空気層(拡散層)では、飽和蒸気圧から飽和に達していない周辺雰囲気の蒸気圧に至る蒸気圧勾配が形成される。
一方、印刷時におけるキャリッジ41の左右方向への移動開始と同時に、乾燥機構52の送風装置50がヒータを発熱させつつファン50aを回転させる。そのため、図5に示すように、送風装置50からは羽板50bにガイドされつつ後方に向かって連続紙12の印刷面12aに沿うように温風が流れる。そして、この温風がプラテン30上に支持された連続紙12の印刷面12aの近傍において飽和蒸気圧に近い静止空気層(拡散層)の厚さを薄くするように作用する。
また、送風装置50のファン50aが回転するのと同時に、吸引ポンプ48が駆動し、吸引ステップが開始される。すると、吸引チューブ49を介して筐体45内が吸引される結果、図5に示すように、プラテン30上に支持されている連続紙12の印刷面12aの近傍の空気が、送風装置50から送風された温風と共に筐体45の下端の吸引口51を介して負圧により吸引される。その結果、連続紙12における印刷面12a付近の静止空気層(拡散層)の厚さが周辺雰囲気の非飽和蒸気圧との蒸発勾配を大きくするように薄くなり、その印刷面12aに付着しているインクの溶媒成分の蒸発が促進される。
上記説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(5)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(6)送風装置50から送風される正圧の温風及び吸引ポンプ48の駆動に伴い吸引口51を介して吸引される負圧の空気の双方により連続紙12の印刷面12aに付着したインクの乾燥促進を図ることができる。しかも、送風装置50により送風される空気も印刷室23内(ハウジング16a内)の空気であるため、仮に印刷室23外(ハウジング16a外)の雰囲気が飽和蒸気圧に近い雰囲気であっても、連続紙12の印刷面12aに付着したインクの早期の乾燥を良好に図ることができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、印刷室23はハウジング16aにより密閉された構造でなくてもよい。すなわち、ハウジング16aは省略してもよい。この場合でも、吸引ポンプ48の駆動に伴い吸引口51を介して連続紙12の印刷面12a近傍の空気を負圧により吸引することにより、飽和蒸気圧に近い雰囲気の静止空気層(拡散層)の厚さを薄くすることができ、インクの早期乾燥の促進を図ることができる。
・上記各実施形態において、吸引口51は、キャリッジ41に対してキャリッジ41の移動方向で記録ヘッド42の何れか一方の側方に配設された構成であってもよい。この場合、その一つの吸引口51は、キャリッジ41の移動時において連続紙12の印刷面12aに向けて記録ヘッド42からインクが噴射されるときのキャリッジ41の移動方向で後側となる位置に配設されていることが望ましい。この場合でも、記録ヘッド42から連続紙12の印刷面12aに噴射されて付着したインクは、その付着直後から早期乾燥を図ることができる。
・上記各実施形態において、プリンタ11は、記録ヘッド42がプラテン30の上方にヘッド支持部材(図示略)を介して連続紙12の搬送方向と直交する方向に沿う配置形態に固定され、その記録ヘッド42のノズル形成面42aに印刷面12aを対向させながら連続紙12が搬送される際に、その連続紙12の印刷面12aにインクを噴射して付着させる、所謂、ラインヘッドタイプのプリンタであってもよい。この場合、吸引口51は、連続紙12が記録ヘッド42と相対移動するように搬送される方向で下流側となる側方に記録ヘッド42と隣り合うように配設されるのが望ましい。
・上記各実施形態において、プリンタ11は、連続紙12が搬送される方向を副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向を主走査方向として、記録ヘッド42を支持したキャリッジが主走査方向に移動しながら記録ヘッド42から連続紙12の印刷面12aにインクが噴射される、所謂、シリアル方式のプリンタであってもよい。
・上記各実施形態において、プリンタ11は、記録手段がインクを噴射する記録ヘッド(液体噴射ヘッド)42ではなく、液体としてのインクが付着した版を連続紙12の印刷面12aに押し付けて付着させる押し付け方式の記録手段(例えば、オフセット印刷方式やフレキソ印刷方式などの有版印刷方式の記録手段)や、液体としてのインクを連続紙12の印刷面12aに塗布する液体塗布方式の記録手段により構成してもよい。
・上記各実施形態において、連続紙12の代わりに、長尺状のプラスチックフィルム、CD(コンパクトディスク)などをターゲットとして用いてもよい。
・上記各実施形態では、記録装置としてインクジェット式のプリンタが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略正面図。 第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略平面図。 第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの乾燥機構を説明する概略正断面図。 第2の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略平面図。 第2の実施形態におけるインクジェット式プリンタの乾燥機構を説明する概略左側断面図。
符号の説明
11…記録装置としてのインクジェット式プリンタ、12…ターゲットとしての連続紙、12a…記録面としての印刷面、16a…ハウジング、41…移動体としてのキャリッジ、42…記録手段を構成する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、42b…ノズル列、48…吸引手段としての吸引ポンプ、50…送風装置、51…吸引口。

Claims (7)

  1. ターゲットに対して相対移動しつつ該ターゲットの記録面に液体を付着させることにより記録を施す記録手段と、
    該記録手段によって前記液体を付着された前記ターゲットにおける前記記録面の近傍の空気を該記録面に近接し且つ対向するように配設された吸引口を介して吸引可能な吸引手段と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録手段は、前記ターゲットに向けて前記液体を噴射可能なノズル列が前記ターゲットの前記記録面に前記液体を付着させる際の前記ターゲットに対する相対移動方向と直交する方向であって且つ前記ターゲットの前記記録面に沿う方向に延びるように形成された液体噴射ヘッドであり、
    前記吸引手段の前記吸引口は、前記ノズル列の延びる方向において、該ノズル列の長さ以上の長さとなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録手段は、該記録手段における前記ターゲットに対する相対移動方向に沿って移動可能な移動体に支持されると共に、
    該移動体における前記記録手段の支持位置の側方に前記吸引手段における前記吸引口が配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記吸引手段の前記吸引口は、前記移動体の移動方向で前記記録手段を挟んだ両側のうち、少なくとも前記記録手段が前記ターゲットの前記記録面に前記液体を付着させる際の前記移動体の移動方向において後側となる位置に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記記録手段を前記ターゲットに対する相対移動可能な状態にして収容する密閉構造のハウジングを更に備え、
    前記吸引手段は、前記ハウジングの内部に前記吸引口が配設されると共に、該吸引口を介して吸引した前記空気を前記ハウジングの外部に排出することを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の記録装置。
  6. 前記ハウジング内に、前記ターゲットの前記記録面に沿って送風可能な送風装置を更に備え、
    該送風装置から前記記録面に沿う方向に送風された空気を、前記記録面の近傍から前記吸引手段の前記吸引口を介して吸引するように構成したことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. ターゲットの記録面に液体を付着させて記録を施す記録ステップと、
    前記ターゲットの前記記録面に近接し且つ対向する吸引口を介して前記記録ステップで前記液体を付着された前記記録面の近傍の空気を吸引する吸引ステップと
    を備えたことを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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