JP2010100014A - 記録装置、及びターゲットの乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットにおいて液体の付着から乾燥までの時間を均一化することにより、記録品質を向上させることができる記録装置、及びターゲットの乾燥方法を提供する。
【解決手段】用紙12を搬送方向の上流側から下流側へ搬送する搬送ユニットと、インクを噴射するノズルが搬送方向と直交する用紙12の幅方向に沿ったノズル列を形成するように各々構成された複数の単位ヘッド18a,18bのうち少なくとも一つの第1の単位ヘッド18aが他の第2の単位ヘッド18bとは搬送方向に位置をずらして配置されて単位ヘッド18a,18b単位で用紙12にインクを付着させて記録を施す記録ヘッドと、該記録ヘッドよりも搬送方向の下流側(右側)において搬送方向及び幅方向で複数の単位ヘッド18a,18bと同じ配置態様になるように各々配置されて用紙12に対して乾燥処理を施す複数の第1の乾燥部36aと第2の乾燥部36bとを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録が施されたターゲットに付着した液体の乾燥を促進させて、ターゲットに記録を定着させる記録装置、及びターゲットの乾燥方法に関する。
従来から、液体をターゲットに対して噴射させて記録を施す記録装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている。このプリンタは、記録ヘッドに供給されるインク(液体)を記録ヘッドに形成されたノズルから噴射することによりターゲットとしての用紙に印刷(記録)を施し、乾燥装置によってインクを強制乾燥するようになっている。
そして、こうしたプリンタにおいて、近時は、例えば特許文献1に記載されるように、複数の単位ヘッドを用紙の搬送方向と直交する方向(すなわち、用紙幅方向)に沿って千鳥状に配置することにより形成された記録ヘッドを有するものがある。すなわち、このプリンタの記録ヘッドでは、各単位ヘッドに用紙幅方向に延びるように形成された各ノズル列が、用紙幅方向で隣り合う単位ヘッドの対応する各ノズル列と用紙搬送方向に位置をずらすように配置されている。そのため、印刷を施す際には、搬送される用紙に対して用紙幅方向で隣り合う単位ヘッド同士の各ノズル列からタイミングをずらしてインクを噴射するようになっていた。
特開平11−020175号公報
ところで、インクが用紙に付着すると、該インクは用紙表面付近において広がると共に用紙内に浸透し、溶媒成分が蒸発することによって用紙に残存する色素成分(溶質)が発色するようになっている。すなわち、インクの付着から乾燥までの時間に差がある場合には、インクの発色態様が変化し、記録品質を低下させてしまう虞があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターゲットにおいて液体の付着から乾燥までの時間を均一化することにより、記録品質を向上させることができる記録装置、及びターゲットの乾燥方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、ターゲットを搬送方向の上流側から下流側へ搬送する搬送手段と、液体を噴射するノズルが前記搬送方向と直交する前記ターゲットの幅方向に沿ったノズル列を形成するように各々構成された複数の単位ヘッドのうち少なくとも一つの単位ヘッドが他の単位ヘッドとは前記搬送方向に位置をずらして配置されて前記単位ヘッド単位で前記ターゲットに液体を付着させて記録を施す記録手段と、前記記録手段よりも前記搬送方向の下流側において該搬送方向及び前記幅方向で前記複数の単位ヘッドと同じ配置態様になるように各々配置されて前記ターゲットに対して乾燥処理を施す複数の乾燥手段とを備えた。
この構成によれば、幅方向に沿って延びるように形成されたノズル列を有して搬送方向に位置をずらして配置された単位ヘッドは、搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ位置する単位ヘッドと対向するタイミングに応じて搬送途中のターゲットに液体の噴射を開始する。そのため、ターゲットは、上流側に位置する単位ヘッドから先に液体が付着される領域(以下、「先付着領域」という。)と、先付着領域よりも遅いタイミングで下流側に位置する単位ヘッドから液体が付着される領域(以下、「後付着領域」という。)とに分けられる。そして、複数の乾燥手段は、複数の単位ヘッドと同じ配置態様になるようにターゲットの搬送方向に位置をずらして配置されている。そのため、先付着領域は後付着領域よりも先に乾燥手段と対向して乾燥処理が施される。したがって、先付着領域と後付着領域とにおいて、液体が付着してから乾燥処理が施されるまでの時間の差を縮小できるため、その乾燥態様が似通うこととなり、ターゲットに形成される画像品質の各領域毎の差を縮小してターゲットに対する記録品質を向上させることができる。
本発明の記録装置において、前記各乾燥手段の前記幅方向のサイズは、前記各単位ヘッドに形成された前記ノズル列の幅方向のサイズと一致する。
先付着領域と後付着領域の幅方向の大きさは、各単位ヘッドに形成されたノズル列の幅と一致する。この構成によれば、各乾燥手段の幅をノズル列の幅と一致させることにより、各乾燥手段が乾燥可能な幅は先付着領域及び後付着領域と一致することになる。したがって、ノズル列幅を目安とすることにより、簡単に先付着領域と後付着領域とに対応する乾燥手段を設けることができる。
本発明の記録装置において、前記乾燥手段は、前記搬送方向に沿って延びる送風路を有すると共に、該送風路における前記ターゲットと対向する側に該ターゲットに対して空気を吹き付けるための送風口が前記搬送方向に沿って延びるように形成された送風路形成部材を備え、該送風路形成部材における前記送風路は、前記搬送方向の上流側の断面積が下流側の断面積よりも大きい。
液体の乾燥速度は、液体の表面を流動する空気の流速に比例して速くなる。また、送風路内を流動する空気の流速は、断面積が小さいほど速くなる。この構成によれば、送風路の断面積が上流側が大きく、下流側が小さくなっているため、送風路内を通過する空気の流速は、上流側で遅く、下流側で速くなる。したがって、液体が付着して流動性に優れた状態で搬送されるターゲットは、上流側において流れの遅い空気によってある程度乾燥され、その流動性が低下する。そして、流動性が低下した液体は、下流側において速い流れの空気によって乾燥が促進されるようになっている。そのため、ターゲットの記録品質を維持した状態で効率よく液体を蒸発させることができる。
本発明の記録装置において、前記乾燥手段は、前記搬送方向に沿って延びる送風路を有すると共に、該送風路における前記ターゲットと対向する側に該ターゲットに対して空気を吹き付けるための送風口が前記搬送方向に沿って延びるように形成された送風路形成部材と、該送風路形成部材における前記送風路の断面積を前記送風路の壁面を移動させることにより変更する断面積変更手段とを備えた。
この構成によれば、ターゲットの種類や液体の付着態様に応じて送風路の断面積を変更することにより、送風路内を通過する空気の流速を変更して、液体の乾燥速度を記録条件に合わせて変更することができる。すなわち、例えば、記録速度を重視して搬送速度を速める場合には、送風路の断面積を小さくして空気の流速、及び液体の乾燥速度を速めることにより乾燥手段を通過する間にターゲットに記録を定着させることができる。
本発明のターゲットの乾燥方法は、ターゲットに対して第1のタイミングで液体を付着させて記録処理を施す第1の記録段階と、前記ターゲットに対して前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで前記第1の記録段階での液体付着位置とは異なる位置に液体を付着させて記録処理を施す第2の記録段階と、前記第1の記録段階において前記ターゲットに付着した液体に乾燥処理を施す第1の乾燥段階と、前記第2の記録段階において前記ターゲットに付着した液体に前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの時間差をおいて乾燥処理を施す第2の乾燥段階とを備えた。
この構成によれば、第1の記録段階において第2の記録段階よりも先にターゲットに付着した液体から、第1の乾燥段階において乾燥処理が施される。すなわち、液体は、ターゲットに付着した順に乾燥処理が施されるため、先に付着した液体と後に付着した液体とにおいて、その乾燥態様を似通わすことができ、ターゲットに形成される記録品質を向上させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の記録装置を、インクジェット式プリンタ(以下「プリンタ」という。)に具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1及び図2に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1及び図2に示すように、記録装置としてのプリンタ11は、図示しない給紙トレイから給紙されたターゲットとしての用紙12を加熱するプレヒート装置13と、プレヒート装置13によって加熱された用紙12に印刷を施す印刷部14と、用紙12を乾燥させて印刷を定着させる乾燥装置15とを備えている。そして、乾燥装置15によって乾燥された用紙12は、図示しない排出トレイへ排出されるようになっている。
プレヒート装置13には、未印刷の用紙12を1枚ずつ印刷部14へ送出するための上下1対のヒートローラ13a,13bが、用紙12の表裏両面側から対をなして該用紙12をニップ可能に設けられている。なお、これらのヒートローラ13a,13bは、図示しないヒータによって加熱されている。すなわち、用紙12はヒートローラ13a,13bにニップされる際に該ヒートローラ13a,13bから熱が移行して加熱されるようになっている。
続いて、印刷部14について説明する。
印刷部14は、矩形状のプラテン16を備えており、その上面16aは用紙12の搬送経路を構成している。そして、このプラテン16には、該プラテン16の上面16aと下面16bとに開口するように、複数(本実施形態では6つ)の矩形状の貫通孔17が、用紙12の搬送方向(左右方向)と直交する用紙12の幅方向(前後方向)に沿って千鳥状に形成されている。
また、プラテン16の上方には、貫通孔17と上下方向において対応するように複数(本実施形態では3つずつ)の第1の単位ヘッド18aと第2の単位ヘッド18bとからなる記録手段としての記録ヘッド19が設けられている。すなわち、図2に示すように、搬送方向の上流側(左側)に設けられた第1の単位ヘッド18aと、該第1の単位ヘッド18aよりも下流側(右側)に設けられた第2の単位ヘッド18bとが、前後方向において隙間が形成されないように千鳥状に配列されている。
そして、図3に示すように、各単位ヘッド18a,18bの下面となるノズル形成面には、プラテン16の上面16aに沿って搬送される用紙12に対して液体としてのインクを噴射するための多数のノズル20が形成されている。なお、このノズル20は各単位ヘッド18a,18bにおいて、それぞれ前後方向に沿う複数(本実施形態では4列)のノズル列21を形成するように設けられている。そして、各単位ヘッド18a,18bには、図示しないインクカートリッジからそれぞれ異なる種類(色)のインクがノズル列21毎に供給されるようになっており、該各インクを各ノズル列21のノズル20から用紙12に対して噴射することで記録処理としての印刷が行われるようになっている。
なお、本実施形態の各単位ヘッド18a,18bは、それぞれ配置が異なるものの構成は同一である。そのため、各ノズル列21の前後方向における列幅L1は各単位ヘッド18a,18bにおいて等しくなっている。したがって、用紙12における第1の単位ヘッド18aにより先にインクが噴射される先付着領域Aと、第2の単位ヘッドにより先付着領域Aよりも遅いタイミングでインクが噴射される後付着領域Bは、前後方向において等しい幅となるように左右方向に亘って帯状に区分けされる。
一方、プラテン16の下方には、貫通孔17と同数のキャップ22が該貫通孔17と上下方向において対応するように千鳥状に設けられていると共に、これらの各キャップ22には、該キャップ22を上下方向に移動させる図示しない昇降装置が設けられている。そのため、キャップ22は、昇降装置の駆動に伴い対応する貫通孔17を介して上方へ移動すると、その貫通孔17が対応する単位ヘッド18a,18bのノズル形成面に対してノズル列21を囲う状態にて当接するようになっている。
図2に示すように、プラテン16には、複数(本実施形態では2本)のプラテンヒータ23が埋設されており、各プラテンヒータ23は、図示しない加熱装置から電流が供給されることにより発熱してプラテン16を加熱するようになっている。
なお、これらのプラテンヒータ23はそれぞれ同じ形状をしており、プラテン16の中央を基点として点対称の配置態様となる形状に形成されている。すなわち、各プラテンヒータ23は、前後方向に延びる一本の長尺部材の複数箇所に、貫通孔17を避けるように曲げ加工を施すことによって、それぞれ点対称の配置態様で同じ蛇行状をなすように形成されている。そして、各プラテンヒータ23は、プラテン16の左右方向両端と貫通孔17との間にそれぞれ配置される複数(本実施形態では3つ)の第1の加熱部23aと、該第1の加熱部23aから左右方向に曲げ形成されて各貫通孔17間及び貫通孔17とプラテン16の前後方向の両端間に配置される複数(本実施形態では4つ)の第2の加熱部23bとを備えた構成とされている。
次に、乾燥装置15について説明する。
図1に示すように、乾燥装置15は、搬送手段としての搬送ユニット24を備え、プレヒート装置13から送出された用紙12の先端を保持して引き寄せることにより、印刷部14において用紙12をプラテン16の上面16aと摺動するように通過させるようになっている。
搬送ユニット24は、用紙12の幅よりも大きな矩形状の支持板25を備えている(図2参照)。支持板25の右側には、前後方向に延びる駆動ローラ26が図示しない駆動モータによって回転駆動するように配置されている。一方、支持板25の左側には、前後方向に延びる従動ローラ27が回転可能に配置されている。さらに、支持板25の下側には、前後方向に延びるテンションローラ28が回転可能に配置されている。
駆動ローラ26、従動ローラ27、及びテンションローラ28には、支持板25を囲むように、1つの無端状のベルト29が巻き回されており、支持板25上を摺接するときのベルト29の表面29a(図4参照)はプラテン16の上面16aと面一となっている。また、テンションローラ28は、図示しないばね部材によって下側に向かって付勢されており、ベルト29にテンションを付与することで該ベルト29の弛みを抑制するようになっている。
そして、駆動モータ(図示略)により駆動ローラ26を前側から見て時計方向に回転駆動することで、ベルト29が駆動ローラ26、テンションローラ28、及び従動ローラ27の外側を前側から見て時計方向に周回移動(駆動)されるようになっている。この場合、ベルト29の内側の面は支持板25の上面25a(図4参照)を左側から右側に向かって摺動するとともに、ベルト29上の用紙12は上流側である左側から下流側である右側に向かって搬送されるようになっている。なお、このベルト29は、該ベルト29による用紙12の搬送速度が、ヒートローラ13a,13bによる用紙12の搬送速度と等しくなるように回転駆動される。
図4に示すように、ベルト29には、用紙12を支持する支持面となる表面29aと、支持板25と摺接する裏面29bとを貫通するように、多数の通気孔30が形成されている。なお、これらの通気孔30は、前後方向に沿う複数の通気孔列31(図2参照)を左右方向に所定間隔をおいて形成するように規則的に配列されている。
また、支持板25には、該支持板25を上下方向(支持板25の厚み方向)に貫通する多数の吸引孔32が形成されている。そして、支持板25の下側には、内部にファン33(図1参照)を有する箱体状の吸引部34(図1参照)が、支持板25の下面25b側における各吸引孔32の開口を覆うように設けられている。そして、ファン33の駆動に伴い各吸引孔32内が吸引されて負圧になることで、各吸引孔32と連通する通気孔30を通じてベルト29上に載置された状態にある用紙12には下向きの吸引力が付与されるようになっている。
また、搬送ユニット24の上側となる位置には、印刷部14で印刷が施されて搬送ユニット24に移送された用紙12の乾燥促進を図るために、温風ユニット35が配設されている。この温風ユニット35は、インクが付着した用紙12の表面に温風を吹き付けてインクを乾燥させることにより、用紙12に印刷内容を定着させるようになっている。
図2に示すように、温風ユニット35は、左右方向に延びる平面視矩形状の複数(本実施形態では3つずつ)の乾燥手段としての第1の乾燥部36aと、該第1の乾燥部36aよりも右側に設けられる第2の乾燥部36bとが、前後方向に千鳥状に配列されている。なお、第1の乾燥部36aは、第1の単位ヘッド18aと左右方向に対応するように設けられている共に、第2の乾燥部36bは、第2の単位ヘッド18bと左右方向に対応するように矩形状のプレート37に固定されている。すなわち、各単位ヘッド18a,18bと乾燥部36a,36bは同数設けられている。
また、左右方向において第1の乾燥部36aと第2の乾燥部36bとの距離L2は、第1の単位ヘッド18aと第2の単位ヘッド18bに形成されたノズル列21同士の距離L3(図3参照)と等しくなっている。そして、各乾燥部36a,36bの幅サイズL4は、左右方向でそれぞれ対応する単位ヘッド18a,18bに形成されたノズル列21の列幅L1(図3参照)と等しくなっている。
すなわち、各単位ヘッド18a,18bにおいてノズル列21の列幅L1が一致しているため、本実施形態では、同一の乾燥部を左右方向及び前後方向に位置をずらして配置し、搬送方向の上流側(左側)に位置する乾燥部を第1の乾燥部36aとすると共に、下流側(右側)に位置する乾燥部を第2の乾燥部36bとしている。したがって、第1の乾燥部36aと第2の乾燥部36bの構成は同一であるため、以下では図4に基づいて第1の乾燥部36aを例に挙げて詳しく説明する。
図4に示すように、第1の乾燥部36aは、前後方向に対向するように設けられた略矩形状の一対の側壁38に、断面視J字状の右壁39と、該右壁39とは側壁38の左右方向の中央部を基準として面対称の配置態様となる形状の左壁40とが固定されている。そのため、第1の乾燥部36aの下面には、前後両側壁38、右壁39及び左壁40の各下端縁で囲まれた左右方向に延びる矩形状の送風口41が形成される。
そして、送風口41の上方には、断面視U字状の剛性を有する上壁42が、左右両側に開口43,44を上向きで形成するように前後両側壁38間に固定されている。そして、左側の開口43には、外部の空気を第1の乾燥部36a内に取り込む送風ファン45を有する箱体状の送風部46と、該送風ファン45によって取り込んだ空気を加熱する温風ヒータ47が取り付けられている。一方、右側の開口44には、第1の乾燥部36a内の空気を吸引して外部に排気する排気ファン48を有する箱体状の排気部49が取り付けられている。
そのため、図4において白抜き矢印で示すように、空気(風)は、送風部46付近では下向きに流れる(流動する)のに対し、排気部49付近では上向きに流れるようになっている。すなわち、排気部49を設けることにより送風口41から外部への風の吹き出しが抑制されるため、第1の乾燥部36a内では空気が左から右へ向かう温風となって流れる。したがって、第1の乾燥部36aには、送風路形成部材としての一対の側壁38、右壁39、左壁40、及び上壁42により、用紙12の搬送方向に沿って延びる送風路50が形成される。そして、搬送ユニット24により送風口41と対向するように搬送される用紙12は、送風口41から吹き付けられる温風によって乾燥処理が施されるようになっている。
そこで次に、上記のように構成されたプリンタ11の作用について、印刷が施された用紙12が乾燥装置15において乾燥処理される際の作用を中心に説明する。
さて、印刷時には、ヒートローラ13a,13bを加熱するヒータ、プラテンヒータ23、温風ヒータ47に電流を供給して、それぞれが印刷に適した温度となるように加熱する。このとき、ヒートローラ13a,13bの回転駆動を開始すると共に、駆動ローラ26の回転駆動を開始してベルト29を周回運動させる。
そして、図示しない給紙トレイから用紙12が供給されと、ヒートローラ13a,13bは回転しているため、用紙12をニップして印刷部へ送出する。この際、用紙12はヒートローラ13a,13bから熱が付与されてプレヒート(予備加熱)される。
そして、印刷部14は、プレヒート装置13から送出されてプラテン16上を摺動する用紙12に対してインクを噴射する。すなわち、用紙12の先付着領域Aには、第1の単位ヘッド18aを通過する際(第1のタイミング)にインクが噴射される(第1の記録段階)。そして、後付着領域Bには、第2の単位ヘッド18bを通過する際(第2のタイミング)にインクが噴射される(第2の記録段階)。
なお、搬送ユニット24は、プレヒート装置13から移送された用紙12を吸着して引き寄せるように搬送する。そのため、用紙12は、その左右方向の全域が、順次プラテン16に支持されると共に、各単位ヘッド18a,18bからインクが噴射されるようになっている。そして、用紙12が乾燥装置15に搬送されると、第1の乾燥部36aによって先付着領域Aの乾燥処理が先に開始される(第1の乾燥段階)。そして、用紙12の搬送に伴って第1の乾燥部36aよりも下流側に位置する第2の乾燥部36bによって後付着領域Bの乾燥処理が開始される(第2の乾燥段階)。
なお、ヒートローラ13a,13bによる用紙12の搬送速度と搬送ユニット24による用紙12の搬送速度は同じである。さらに、第1の単位ヘッド18a及び第2の単位ヘッド18bの各ノズル列21の搬送方向の距離L3と、第1の乾燥部36a及び第2の乾燥部36bの各送風口41の左端の距離L2が一致している。
したがって、先付着領域Aと後付着領域Bに乾燥処理が施される時間差は、先付着領域Aと後付着領域Bにインクの噴射が開始される時間差(第1のタイミングと第2のタイミングの時間差)と一致している。そのため、用紙12の先付着領域Aと後付着領域Bの各部位において、インクが付着してから乾燥処理が開始されるまでの時間は略同じとなる。そして、乾燥装置15は、印刷部14において印刷が施された用紙12に付着したインクの乾燥を促進させて印刷を定着させると共に、該用紙12を図示しない排紙トレイへ排紙する。
上記第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)前後方向に沿って延びるように形成されたノズル列21を有して左右方向に位置をずらして配置された単位ヘッド18a,18bは、搬送方向の上流側(左側)と下流側(右側)にそれぞれ位置する単位ヘッド18a,18bと対向するタイミングに応じて搬送途中の用紙12にインクの噴射を開始する。そのため、用紙12は、先付着領域Aと後付着領域Bとに分けられる。そして、複数の乾燥部36a,36bは、用紙12の搬送方向において複数の単位ヘッド18a,18bと同じ配置態様になるように左右方向に位置をずらして配置されている。そのため、先付着領域Aは後付着領域Bよりも先に第1の乾燥部36aと対向して乾燥処理が施される。したがって、先付着領域Aと後付着領域Bとにおいて、インクが付着してから乾燥処理が施されるまでの時間の差を縮小できるため、その乾燥態様が似通うこととなり、用紙12に形成される画像品質の各領域毎の差を縮小して用紙12に対する記録品質を向上させることができる。
(2)先付着領域Aと後付着領域Bの幅方向の大きさは、各単位ヘッド18a,18bに形成されたノズル列21の列幅L1と一致する。そこで、各乾燥部36a,36bの幅サイズL4をノズル列21の列幅L1と一致させることにより、各乾燥部36a,36bが乾燥可能な幅は先付着領域A及び後付着領域Bと一致することになる。したがって、ノズル列21の列幅L1を目安とすることにより、簡単に先付着領域Aと後付着領域Bとに対応する温風ユニット35を設けることができる。
(3)第1の単位ヘッド18aによって第2の単位ヘッド18bよりも先に用紙12に噴射されたインクから、第1の乾燥部36aにより乾燥処理が施される。すなわち、インクは付着した順に乾燥処理が施されるため、先に付着したインクと後に付着したインクとにおいて、その乾燥態様を似通わすことができ、用紙12に形成される印刷品質を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態とは第1の乾燥部及び第2の乾燥部の構成を変更した点でのみ構成が相違しており、その他の構成は共通しているため、同様の構成部分については同一符号を付すことにして、その詳細な重複説明を省略する。
また、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に第1の乾燥部と第2の乾燥部の構成は同一であるため、以下では図5に基づいて第1の乾燥部を例に挙げて詳しく説明する。
図5に示すように、第1の乾燥部51の上壁52は、左側から右側にかけて下がり勾配となるように、徐々に送風口41に近づくように形成されている。さらに上壁52と右壁39、及び側壁38により形成される右側の開口53は、上壁52と左壁40、及び側壁38により形成される左側の開口43に比べて小さくなっている。したがって、排出ファン54を有する箱体状の排出部55は、開口53の大きさに合わせて第1の実施形態よりも小さなものが取り付けられている。
また、一対の側壁38は互いに平行に設けられているため、第1の乾燥部51の送風路56は、その断面積が右側(搬送方向の下流側)に向かって徐々に狭くなるように形成されている。
なお、送風路56内を流動する空気の速さ(風速)は断面積に反比例するため、送風路56の断面積が小さくなるほど速くなる。そしてインクの乾燥速度は、インクの付着面に吹き付ける温風の速度が速いほど速くなるのに対し、用紙12の表面におけるインクの流動性は、インクが乾燥するほど乏しくなる。
したがって、印刷部14においてインクが付着された用紙12が、そのインクの流動性に優れた状態で乾燥装置15に搬送されると、まず風速の遅い風によりある程度乾燥してその流動性が低下する。そして、さらに搬送ユニット24により搬送されると、用紙12に吹き付ける温風の風速は徐々に速くなり、その乾燥速度も次第に速くなる。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(3)の効果に加えて、さらに以下のような効果を得ることができる。
(4)インクの乾燥速度は、インクの表面を流動する風速に比例して速くなる。また、送風路56内を流動する温風の風速は、送風路56の断面積が小さいほど速くなる。この構成によれば、送風路56の断面積が左側が大きく、右側が小さくなっているため、送風路56内を通過する温風の風速は、左側で遅く、右側で速くなる。したがって、インクが付着して流動性に優れた状態で搬送される用紙12は、左側において風速の遅い温風によってある程度乾燥され、その流動性が低下する。そして、流動性が低下したインクは、右側への移動に伴って風速の速い温風によって乾燥が促進されるようになっている。そのため、用紙12の印刷品質を維持した状態で効率よくインクを蒸発させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図6、図7に従って説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態とは第1の乾燥部と第2の乾燥部の送風路の断面積を可変とする点でのみ構成が相違しており、その他の構成は共通しているため、同様の構成部分については同一符号を付すことにして、その詳細な重複説明を省略する。
また、第3の実施形態においても第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に第1の乾燥部と第2の乾燥部の構成は同一であるため、以下では図6に基づいて第1の乾燥部を例に挙げて詳しく説明する。
図6に示すように、第1の乾燥部57の前後一対の側壁38には、互いに対向すると共に上下方向に延びる長穴状のガイド孔58が貫通形成されている。そして、ガイド孔58には、該ガイド孔58にガイドされて上下方向に移動可能であると共に、回転可能な押さえローラ59が設けられている。
そして、本実施形態の上壁は、前後方向において側壁38間に亘って設けられた可撓性を有するフィルム60によって構成されている。すなわち、フィルム60は、その左端が送風部46に固着されている。そして、フィルム60は、押さえローラ59に下側から巻き掛けられると共に、その右端は、側壁38の上方に設けられて前後方向に延びる巻き取りローラ61に巻きつけられている。なお、巻き取りローラ61は、図示しないブラケットに支持されると共に、図示しないモータによって回転駆動される。
すなわち、図6に示す状態において巻き取りローラ61が反時計回りに回転されると、フィルム60は巻き取りローラ61に巻き取られる。すると、押さえローラ59がフィルム60につられてガイド孔58に沿って上昇し、図7に示すように壁面が上方に移動した状態となる。そのため、送風路62の下流側(右側)の断面積が大きくなり、送風路62内における風速の変化が小さくなる。
一方、図7に示す状態において、巻き取りローラ61が時計回りに回転されると、フィルム60が緩むため、押さえローラ59がガイド孔に沿って下降する。すなわち、フィルム60は押さえローラ59の自重により下方へ押しつけられるため、図6に示すようにその送風路62の下流側(右側)の断面積が小さくなり、送風路62内において左側と右側での風速が変化する。
したがって、フィルム60、押さえローラ59、巻き取りローラ61は断面積変更手段として機能している。
上記第3の実施形態によれば、上記各実施形態の効果(1)〜(4)に加え、さらに以下のような効果を得ることができる。
(5)用紙12の種類やインクの付着態様に応じて送風路62の断面積を変更することにより、送風路62内を通過する風速を変更して、インクの乾燥速度を印刷条件に合わせて変更することができる。すなわち、例えば、印刷速度を重視してベルト29の回転速度を速めて用紙12の搬送速度を速める場合には、送風路62の断面積を小さくするように巻き取りローラ61を時計回りに回転して送風路62内の風速、及び用紙12に付着したインクの乾燥速度を速めることにより温風ユニット35を通過する間に用紙12に印刷を定着させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第3の実施形態において、押さえローラ59の回転を許容する孔が上端に形成された閉塞板を押さえローラ59の両端に設けてもよい。すなわち、閉塞板はその自重により押さえローラ59にぶら下がった状態となる。そのため、押さえローラ59の上昇に伴って送風路62内に位置するガイド孔58を閉塞板により閉塞することができる。
・上記第3の実施形態において、送風路62の上流側(左側)にもガイド孔58、押さえローラ59、巻き取りローラ61を設け、その送風路62の上流側(左側)の断面積も下流側(右側)と同様に変更できるようにしてもよい。すなわち、フィルム60の両端を上流側及び下流側の各巻き取りローラ61に巻きつけると共に、該フィルム60を左右方向に間隔を有して形成された両ガイド孔58にガイドされる2本の押さえローラ59に巻き掛けるようにしてもよい。これにより送風路62全体の断面積を任意に変更することができる。
・上記各実施形態において、各乾燥部36a,36b,51,57の幅サイズL4は、各単位ヘッド18a,18bの各ノズル列21の列幅L1と一致していなくてもよい。すなわち、例えばノズル列21の列幅L1よりも幅サイズが小さな複数の第1の乾燥部36aを前後方向に隣接して設けることによりノズル列21の列幅L1と一致させてもよい。
・上記各実施形態において、温風ユニット35は、搬送方向(左右方向)に互いに隣接する複数の乾燥部により構成してもよい。すなわち、例えば前後方向に亘るように設けられた平面視矩形状の乾燥部と、該乾燥部と左側で隣接すると共に、左右方向に第1の単位ヘッド18aと対応するように上流側乾燥部とを設けてもよい。さらに、乾燥部と右側で隣接して左右方向に第2の単位ヘッド18bと対応するように下流側乾燥部を設けてもよい。
・上記各実施形態では、単位ヘッド18a,18bを左右方向において2列となるように配置したが、3列以上としてもよい。また、単位ヘッド18a,18bを1つずつ左右方向及び幅方向に位置をずらすように斜めに配置してもよい。この場合、乾燥部36a,36b,51,57は、単位ヘッド18a,18bと同様に配置される。すなわち、各乾燥部36a,36b,51,57は、左右方向において対応する各単位ヘッド18a,18bとの距離が一定となるように配置される。
・上記各実施形態では、用紙12に付着したインクを乾燥させる加熱手段として温風を吹き付けているが、用紙12を加熱可能なヒータとしてもよい。例えば、第1の単位ヘッド18aと左右方向に対応する位置では左方まで延びるように曲げ加工されると共に、該位置と比べて第2の単位ヘッド18bと左右方向に対応する位置では右方において曲げ加工を施したヒータを支持板25に埋設してもよい。これにより、先付着領域Aは、左方まで延びるように曲げ加工されたヒータの熱が搬送方向(左右方向)の上流側(左側)から付与されて乾燥が促進される。一方、後付着領域Bは、先付着領域Aよりも遅いタイミングで右方において曲げ加工されたヒータの熱が付与されて乾燥が促進される。したがって、用紙12にインクが付着されてから先付着領域Aと後付着領域Bの双方の加熱開始の時間差が小さくなるため、その乾燥ムラを低減することができる。
・上記各実施形態において、プリンタ11は、前後方向に亘って単位ヘッド18a,18bが配置されたラインヘッドタイプの記録ヘッド19としたが、用紙12を間欠搬送するとともに記録ヘッド19を左右方向及び幅方向に移動させて印刷を施すラテラル式のプリンタとしてもよい。すなわち、用紙12の搬送方向と直交する幅方向においてインクの付着タイミングに差が生じるプリンタにおいて温風ユニット35を適用することができる。例えば、左右方向への移動中に用紙12にインクを噴射し、その後、前方に位置をずらして再び左右方向へ移動してインクの噴射を繰り返す場合、乾燥部の幅サイズは左右方向への移動によるインクの噴射領域と同じとする。そして、最も後方に位置する乾燥部を最も上流側に配置すると共に、前方に向かって順次下流側へ配置する。これにより、用紙12にインクが付着してから乾燥が開始されるまでの時間差を用紙12の各領域において小さくすることができる。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
第1の実施形態におけるプリンタの模式正面図。 プリンタの模式平面図。 記録ヘッドの模式底面図。 乾燥装置の模式断面図。 第2の実施形態における第1の乾燥部の模式断面図。 第3の実施形態における第1の乾燥部の模式断面図。 第1の乾燥部の模式断面図。
符号の説明
11…プリンタ(記録装置)、12…用紙(ターゲット)、18a…第1の単位ヘッド、18b…第2の単位ヘッド、19…記録ヘッド(記録手段)、20…ノズル、21…ノズル列、24…搬送ユニット(搬送手段)、36a…第1の乾燥部(乾燥手段)、36b…第2の乾燥部(乾燥手段)、38…側壁(送風路形成部材)、39…右壁(送風路形成部材)、40…左壁(送風路形成部材)、41…送風口、42,52…上壁(送風路形成部材)、50,56,62…送風路、59…押さえローラ(断面積変更手段)、60…フィルム(断面積変更手段)、61…巻き取りローラ(断面積変更手段)、L1…列幅(サイズ)、L4…幅サイズ。

Claims (5)

  1. ターゲットを搬送方向の上流側から下流側へ搬送する搬送手段と、
    液体を噴射するノズルが前記搬送方向と直交する前記ターゲットの幅方向に沿ったノズル列を形成するように各々構成された複数の単位ヘッドのうち少なくとも一つの単位ヘッドが他の単位ヘッドとは前記搬送方向に位置をずらして配置されて前記単位ヘッド単位で前記ターゲットに液体を付着させて記録を施す記録手段と、
    前記記録手段よりも前記搬送方向の下流側において該搬送方向及び前記幅方向で前記複数の単位ヘッドと同じ配置態様になるように各々配置されて前記ターゲットに対して乾燥処理を施す複数の乾燥手段と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記各乾燥手段の前記幅方向のサイズは、前記各単位ヘッドに形成された前記ノズル列の幅方向のサイズと一致することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記乾燥手段は、前記搬送方向に沿って延びる送風路を有すると共に、該送風路における前記ターゲットと対向する側に該ターゲットに対して空気を吹き付けるための送風口が前記搬送方向に沿って延びるように形成された送風路形成部材を備え、
    該送風路形成部材における前記送風路は、前記搬送方向の上流側の断面積が下流側の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記乾燥手段は、前記搬送方向に沿って延びる送風路を有すると共に、該送風路における前記ターゲットと対向する側に該ターゲットに対して空気を吹き付けるための送風口が前記搬送方向に沿って延びるように形成された送風路形成部材と、
    該送風路形成部材における前記送風路の断面積を前記送風路の壁面を移動させることにより変更する断面積変更手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の記録装置。
  5. ターゲットに対して第1のタイミングで液体を付着させて記録処理を施す第1の記録段階と、
    前記ターゲットに対して前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで前記第1の記録段階での液体付着位置とは異なる位置に液体を付着させて記録処理を施す第2の記録段階と、
    前記第1の記録段階において前記ターゲットに付着した液体に乾燥処理を施す第1の乾燥段階と、
    前記第2の記録段階において前記ターゲットに付着した液体に前記第1のタイミングと前記第2のタイミングとの時間差をおいて乾燥処理を施す第2の乾燥段階と
    を備えたことを特徴とするターゲットの乾燥方法。
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