JP2010094945A - プレヒート装置、記録装置、及びターゲットのプレヒート方法 - Google Patents

プレヒート装置、記録装置、及びターゲットのプレヒート方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる種類のターゲットをそれぞれ所望の温度に加熱することができるプレヒート装置、記録装置、及びターゲットのプレヒート方法を提供する。
【解決手段】インクの付着により印刷が施される前段階の用紙を表裏両面側から対をなしてニップする場合には該用紙に対する接触面積を拡げるように変形可能なヒートローラ37,38と、ヒートローラ37,38を加熱するローラヒータと、ローラヒータによって加熱されるヒートローラ37,38のニップ量を変更可能なニップモータ58と、ヒートローラ37,38により熱容量が大きな用紙をニップする場合における前記ヒートローラ37,38のニップ量の方が、ヒートローラ37,38により熱容量が小さな用紙をニップする場合におけるヒートローラ37,38のニップ量よりも大きくなるように、ニップモータ58を制御する制御部とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体の付着により記録が施されるターゲットを予め加熱するプレヒート装置、そのようなプレヒート装置を備えた記録装置、及びターゲットのプレヒート方法に関する。
従来から、液体(インク)をターゲットに付着させることにより記録処理を施す記録装置の一種として、ターゲットに対してインクを噴射させるインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている。このプリンタは、記録ヘッド(記録手段)に供給されるインク(液体)を記録ヘッドに形成されたノズルから噴射することによりターゲットとしての用紙にインクを付着させて印刷(記録処理)を施すようになっている。
こうしたプリンタにおいて、近時は、例えば特許文献1に記載されるように、用紙に付着したインクの乾燥を促進させるために、予め用紙を加熱するプレヒート装置を備えたものがある。すなわち、このプレヒート装置は、加熱された無端状のベルトとローラとによって印刷前の用紙を挟持して熱を付与(プレヒート)すると共に、ベルトとローラとを回転させることによりプレヒートされた用紙を、印刷を行う領域へ送出するようになっている。
特開2002−292841号公報
ところで、特許文献1のプリンタの場合は、等速で用紙を搬送しつつ該用紙に対して一様に熱を与えていた。そのため、種類の異なる用紙に対してプレヒートする場合、プレヒートされた用紙の温度は該用紙の熱容量によって差が生じていた。
すなわち、熱容量の大きな用紙の場合には、用紙に付与される熱量に対して温度の上昇度合が小さい。そのため、温度が低くインクの乾燥速度が遅い用紙にインクを噴射することとなり、インク同士が混色して画像品質を低下させる虞があった。一方、熱容量の小さな用紙の場合には、用紙に付与される熱量に対して温度の上昇度合が大きい。そのため、用紙が高温となってしまい、熱による損傷を受ける虞があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる種類のターゲットをそれぞれ所望の温度に加熱することができるプレヒート装置、記録装置、及びターゲットのプレヒート方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のプレヒート装置は、液体の付着により記録処理が施される前段階のターゲットを該ターゲットの表裏両面側から対をなしてニップする表面側ニップ体と裏面側ニップ体とからなり、少なくとも一方のニップ体が前記両ニップ体により前記ターゲットをニップする場合には該ターゲットに対する接触面積を拡げるように変形可能な可変ニップ体とされたニップ体対と、該ニップ体対における前記可変ニップ体を加熱する加熱手段と、該加熱手段によって加熱される前記可変ニップ体の変形時における前記ターゲットとの接触面積であるニップ量を変更可能なニップ量変更手段と、前記ニップ体対により熱容量が大きなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体のニップ量の方が、前記ニップ体対により熱容量が小さなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体のニップ量よりも大きくなるように、前記ニップ量変更手段を制御する制御手段とを備えた。
この構成によれば、制御手段は、加熱手段によって加熱される可変ニップ体とターゲットとの接触面積(以下、「ニップ量」という。)が、ニップするターゲットの熱容量に応じて変化するようにニップ量変更手段を制御する。すなわち、ターゲットがニップ体対にニップされることにより付与される熱量は、ニップ量が大きいほど多くなる。なお、同じ温度上昇させるために必要な熱量は、熱容量が大きなターゲットの方が熱容量の小さなターゲットよりも多い。そのため、ターゲットの種類に応じてニップ量を変化させることにより、熱容量の異なるターゲットを所望の温度に加熱することができる。すなわち、ターゲットの種類に関わらず、該ターゲットに記録処理を施す際に表面に付着した液体の乾燥(蒸発)態様が似通っており、且つ付着した液体の乾燥を促進可能なターゲットを得ることができる。また、熱容量の小さなターゲットに対して付与する熱量は、熱容量の大きなターゲットに対して付与する熱量よりも少ないため、高温に伴ってターゲットが受ける損傷を低減することができる。
本発明のプレヒート装置において、前記可変ニップ体は、前記ターゲットに対する接触部位が弾性を有すると共に、前記ニップ量変更手段は、前記可変ニップ体を該可変ニップ体が対をなす相手側のニップ体との前記ターゲットを間に挟んだ相対距離が変化するように移動させることにより前記ニップ量を変更し、前記制御手段は、前記ニップ体対により熱容量の大きなターゲットをニップする場合には、前記ニップ体対により熱容量の小さなターゲットをニップする場合よりも、前記ニップ体対を構成する両ニップ体の相対距離を短くするように、前記ニップ量変更手段を制御する。
この構成によれば、ニップ体対のうち可変ニップ体のターゲットに対する接触部位が弾性変形するため、両ニップ体を互いに近づけて相対距離を短くすると、可変ニップ体が相手側のニップ体と当接して変形し、ニップ体同士が接触する面積(ニップ量)は増加する。すなわち、両ニップ体の相対距離を変化させることにより、ターゲットとニップ体とのニップ量を変化させることができる。したがって、簡単な構成でターゲットに付与する熱量を変化させることができる。
本発明のプレヒート装置において、前記ニップ体対を構成する前記両ニップ体は、前記ターゲットに対する接触部位が互いに同じ硬度の弾性を有して回転可能なローラであって、前記ニップ量変更手段は、前記ニップ体対を構成する両ローラ同士が前記ターゲットを介して線対称の位置関係となるように前記両ローラ同士を移動させる。
この構成によれば、両ニップ体の硬度が同じであるため、ターゲットをニップした際の両ニップ体の変形度合は双方で同程度となる。したがって、互いに弾性を有するニップ体を用いても、該ニップ体同士は接触面(以下、「ニップ面」という。)が平面となるように変形する。そのため、ニップ面に沿って加熱されるターゲットにニップ面の形状が癖付けされてしまうのを抑制することができる。さらに、両ローラをターゲットを介して線対称の関係となるように移動させるため、ニップ量を変化させてもターゲットを一定の位置においてニップすることができる。したがって、ターゲットの平面性を維持した状態で該ターゲットを加熱することができる。さらに、両ローラは回転するため、ニップされたターゲットとの摩擦を低減した状態で、ターゲットを通過させることができる。
本発明のプレヒート装置において、前記ニップ体対を構成する前記両ニップ体は、前記ターゲットに対する接触部位が弾性を有して回転可能なローラと、該ローラの下側で前記ターゲットを載置して搬送する搬送ベルトとにより構成され、前記ターゲットが載置される前記搬送ベルトの表面と反対側の面となる裏面側に摺接して前記搬送ベルトを該搬送ベルトの表面が平面性を維持するように支持する支持部材をさらに備え、前記ニップ量変更手段は、前記支持部材によって支持された前記搬送ベルトと前記ローラとの相対距離を変化させる。
この構成によれば、搬送ベルト上に載置されて搬送されるターゲットは、弾性変形するローラと支持部材によって支持された搬送ベルトとによってニップされる。すなわち、搬送ベルトは支持部材によってその表面の平面性が維持されるように変形が抑制されている。そのため、ローラは搬送ベルトの表面に沿って変形し、搬送ベルトとローラとからなるニップ面は略平面となる。さらに、ターゲットは、搬送方向のニップ面の前後においても、搬送ベルトによって平面状態に支持される。したがって、ターゲットの平面性を向上させることができる。
本発明のプレヒート装置は、前記ローラを回転駆動させる駆動手段をさらに備え、前記加熱手段は、前記ローラの表面を加熱可能なヒータである。
この構成によれば、回転するローラの表面をヒータにより加熱することで、熱容量の大きなローラを使用することができる。すなわち、ローラ自身が温まりにくい材料で構成されていた場合、ローラ全体を加熱するためには多くの熱量が必要となる。そのため、ターゲットと接触してニップ面となりうる表面付近のみを加熱してターゲットに熱を伝達することにより、効率よくターゲットを加熱することができる。
本発明のプレヒート装置において、前記加熱手段は、前記ニップ体対を構成する前記両ニップ体を加熱し、前記両ニップ体は、前記ターゲットをニップ可能な第1の状態と、互いに離間する方向に相対移動して前記ターゲットをニップ不可能な第2の状態とを有し、前記制御手段は、前記ニップ体対により前記ターゲットをニップしない場合には、前記第2の状態となるように前記ニップ量変更手段を制御する。
この構成によれば、ニップ体対によりターゲットをニップしない場合、すなわち、両ニップ体が互いに接触するような場合には、制御手段は、両ニップ体を互いに離間させて第2の状態とする。これにより、両ニップ体の温度上昇を抑制して該ニップ体の劣化を抑制することができる。
本発明の記録装置は、上記構成のプレヒート装置と、該プレヒート装置により加熱された前記ターゲットに液体を付着させて記録処理を施す記録手段とを備えた。
この構成によれば、プレヒート装置によって所望の温度に加熱されたターゲットに対して液体を付着させるため、ターゲットに形成される画像品質を向上させることができる。すなわち、加熱されたターゲットに付着した液体は、ターゲットの熱を受けて乾燥が促進されるため、該ターゲット上での広がりが抑制されて隣り合うインク滴同士の混合が抑制される。そして、このような液体の乾燥が種類の異なるターゲットでも同様に行われるため、ターゲット毎の画像形成精度のばらつきを抑制することができる。
本発明のターゲットのプレヒート方法は、液体の付着により記録処理が施される前段階のターゲットを、該ターゲットの表裏両面側から対をなしてニップ可能な表面側ニップ体と裏面側ニップ体とからなるニップ体対であって、且つ少なくとも一方のニップ体が加熱手段により加熱されるニップ体対によりニップしてプレヒートするターゲットのプレヒート方法において、前記ニップ体対として、前記両ニップ体により前記ターゲットをニップする場合に、前記少なくとも一方のニップ体が前記ターゲットに対する接触面積を拡げるように変形可能な可変ニップ体とされたニップ体対を用い、該ニップ体対による前記ターゲットのニップ時には、前記ニップ体対により熱容量が大きなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体と前記ターゲットとの接触面積が、前記ニップ体対により熱容量が小さなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体と前記ターゲットとの接触面積よりも大きくなるように、前記可変ニップ体を変形させる。
この構成によれば、上記プレヒート装置と同様の作用効果を奏し得る。
(第1の実施形態)
以下、本発明の記録装置を、インクジェット式プリンタ(以下「プリンタ」という。)に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1及び図2に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1及び図2に示すように、記録装置としてのプリンタ11は、図示しない給紙トレイから給紙されたターゲットとしての用紙12を加熱するプレヒート装置13と、プレヒート装置13によって加熱された用紙12に印刷を施す印刷部14と、用紙12を乾燥させて印刷を定着させる乾燥装置15とを備えている。そして、乾燥装置15によって乾燥された用紙12は、図示しない排出トレイへ排出されるようになっている。
まず、印刷部14について説明する。
印刷部14は、矩形状のプラテン16を備えており、その上面16aは用紙12の搬送経路を構成している。そして、このプラテン16には、該プラテン16の上面16aと下面16bとに開口するように、複数(本実施形態では6つ)の矩形状の貫通孔17が、図1に白抜き矢印で示す用紙12の搬送方向(左右方向)と直交する用紙幅方向(前後方向)に沿って千鳥状に形成されている。
また、図1に示すように、プラテン16の上方には、貫通孔17と同数の記録手段としての記録ヘッド18が、前後方向において隙間が形成されないように千鳥状に配列されている。なお、これらの記録ヘッド18は、貫通孔17と上下方向において対応するように設けられている。
そして、各記録ヘッド18の下面となるノズル形成面には、プラテン16の上面16aに沿って搬送される用紙12に対して液体としてのインクを噴射するための複数のノズル(図示略)がそれぞれ前後方向に沿う複数のノズル列を形成するように設けられている。そして、各記録ヘッド18には、図示しないインクカートリッジからそれぞれ異なる種類(色)のインクがノズル列毎に供給されるようになっており、該各インクを各ノズル列のノズルから用紙12に対して噴射することで記録処理としての印刷が行われるようになっている。
また、プラテン16の上方であって記録ヘッド18よりも搬送方向上流側(左側)となる位置には、プレヒート装置13によってプレヒート(予備加熱)された用紙12の温度を測定する紙温度検知センサ19が設けられている。そして、プラテン16の上方であって記録ヘッド18よりも搬送方向下流側(右側)となる位置には、乾燥装置15が記録ヘッド18に及ぼす影響を抑制するための複数(本実施形態では3枚)の遮風板20が設けられている。この遮風板20は、下端部分が左方へ直角に曲げられた板部材であって、乾燥装置15において発生した温風が印刷部14における記録ヘッド18のノズル形成面とプラテン16の上面16aとの間に入り込むのを遮るようになっている。
一方、プラテン16の下方には、貫通孔17と同数のキャップ21が該貫通孔17と上下方向において対応するように千鳥状に設けられていると共に、これらの各キャップ21には、該キャップ21を上下方向に移動させる図示しない昇降装置が設けられている。そのため、キャップ21は、昇降装置の駆動に伴い対応する貫通孔17を介して上方へ移動すると、その貫通孔17が対応する記録ヘッド18のノズル形成面に対してノズル列を囲う状態にて当接するようになっている。
図2に示すように、プラテン16には、複数(本実施形態では2本)のプラテンヒータ22が埋設されており、各プラテンヒータ22は、図示しない加熱装置から電流が供給されることにより発熱してプラテン16を加熱するようになっている。そして、プラテンヒータ22によって加熱されたプラテン16の温度は、プラテン温度検知センサ23(図5参照)によって検知されるようになっている。
なお、これらのプラテンヒータ22はそれぞれ同じ形状をしており、プラテン16の中央を基点として点対称の配置態様となる形状に形成されている。すなわち、各プラテンヒータ22は、前後方向に延びる一本の長尺部材の複数箇所に、貫通孔17を避けるように曲げ加工を施すことによって、それぞれ点対称の配置態様で同じ蛇行状をなすように形成されている。そして、各プラテンヒータ22は、プラテン16の左右方向両端と貫通孔17との間にそれぞれ配置される複数(本実施形態では3つ)の第1の加熱部22aと、該第1の加熱部22aから左右方向に曲げ形成されて各貫通孔17間及び貫通孔17とプラテン16の前後方向の両端間に配置される複数(本実施形態では4つ)の第2の加熱部22bとを備えた構成とされている。
次に、乾燥装置15について説明する。
図1及び図2に示すように、乾燥装置15は、搬送ユニット24を備え、プレヒート装置13から送出された用紙12の先端を保持して引き寄せることにより、印刷部14において用紙12をプラテン16の上面16aと摺動するように通過させるようになっている。
搬送ユニット24は、用紙12の幅よりも大きな矩形状の支持板25を備えている。支持板25の右側には、前後方向に延びる駆動ローラ26が図示しない駆動モータによって回転駆動するように配置されている。一方、支持板25の左側には、前後方向に延びる従動ローラ27が回転可能に配置されている。さらに、支持板25の下側には、前後方向に延びるテンションローラ28が回転可能に配置されている。
駆動ローラ26、従動ローラ27、及びテンションローラ28には、支持板25を囲むように、1つの無端状のベルト29が巻き回されており、支持板25上を摺接するときのベルト29の表面はプラテン16の上面16aと面一となっている。また、テンションローラ28は、図示しないばね部材によって下側に向かって付勢されており、ベルト29にテンションを付与することで該ベルト29の弛みを抑制するようになっている。
そして、駆動モータ(図示略)により駆動ローラ26を前側から見て時計方向に回転駆動することで、ベルト29が駆動ローラ26、テンションローラ28、及び従動ローラ27の外側を前側から見て時計方向に周回移動(駆動)されるようになっている。この場合、ベルト29の内側の面は支持板25の上面を左側から右側に向かって摺動するとともに、ベルト29上の用紙12は上流側である左側から下流側である右側に向かって搬送されるようになっている。
ベルト29には、用紙12を支持する支持面となる表面と、支持板25と摺接する裏面とを貫通するように、多数の通気孔30が形成されている。なお、これらの通気孔30は、前後方向に沿う複数の通気孔列31を左右方向に所定間隔をおいて形成するように規則的に配列されている。
また、支持板25には、該支持板25を上下方向(支持板25の厚み方向)に貫通する多数の吸引孔(図示略)が形成されている。そして、支持板25の下側には、内部にファン32を有する箱体状の吸引部33が、支持板25の下面側における各吸引孔の開口を覆うように設けられている。そして、ファン32の駆動に伴い各吸引孔内が吸引されて負圧になることで、各吸引孔と連通する通気孔30を通じてベルト29上に載置された状態にある用紙12には下向きの吸引力が付与されるようになっている。
また、搬送ユニット24の上側となる位置には、印刷部14で印刷が施されて搬送ユニット24に移送された用紙12の乾燥促進を図るために、温風ユニット34が配設されている。この温風ユニット34は、インクが付着した用紙12の表面に温風ヒータ35により加熱した温風を吹き付けてインクを乾燥させることにより、用紙12に印刷内容を定着させるようになっている。なお、温風の温度は、温風温度検知センサ36(図5参照)によって検知されるようになっている。
次に、印刷が施される前段階の用紙12を予め加熱(プレヒート)するためのプレヒート装置13について図1〜図4に基づき以下説明する。
プレヒート装置13には、未印刷の用紙12を1枚ずつ印刷部14へ送出するための上下1対の可変ニップ体としてのヒートローラ37,38が、用紙12の表裏両面側から対をなして該用紙12をニップ可能に設けられている。なお、上側に位置する表面側ニップ体としての第1のヒートローラ37と、下側に位置する裏面側ニップ体としての第2のヒートローラ38によってニップ体対が構成されている。両ヒートローラ37,38は、前後方向において用紙12の幅よりも大きく、それぞれ対応する駆動手段としてのローラモータ39,40(図5参照)によって回転駆動するようになっている。
各ヒートローラ37,38の左側には、それぞれのヒートローラ37,38の表面に向けて赤外線を放出する加熱手段としてのローラヒータ41,42が設けられている。すなわち、ローラヒータ41,42は、各ヒートローラ37,38の回転方向において、用紙12と接触する直前のヒートローラ37,38の表面を加熱可能に設けられている。
なお、このローラヒータ41,42は、前後方向に延びる断面U字状の反射鏡43によって左方から囲われている。そのため、ローラヒータ41,42から放射された赤外線は、反射鏡43によって進行方向(照射方向)が転換されてヒートローラ37,38の表面に向けて照射されるようになっている。
また、第1のヒートローラ37の右斜め上方位置、及び第2のヒートローラ38の右斜め下方位置には、ローラヒータ41,42により加熱される各ヒートローラ37,38の表面温度を検出するローラ温度検知センサ44,45が設けられている。一方、ヒートローラ37,38の左側には、給紙トレイ(図示略)から給紙された用紙12の先端を検知する紙端検知センサ46(図5参照)が設けられている。
なお、各ヒートローラ37,38の構成は同様であるため、以下では図3に基づいて第1のヒートローラ37の構成を説明する。
第1のヒートローラ37は、用紙12と接触する外周部分が弾性を有して変形する円柱状のスポンジローラ47によって構成され、このスポンジローラ47は、中心部に挿嵌された円筒状のローラ軸48を中心に、該ローラ軸48と一体回転するようになっている。そして、このスポンジローラ47は、用紙12のニップ時において相手側の部材(この場合は、第2のヒートローラ38)からの押圧力を受けて変形する前と変形した後における回転方向の外周長が一定であり、その場合の変形度合が大きくなるほど相手側の部材との接触面積が大きくなるようになっている。
そして、第2のヒートローラ38も以上のような第1のヒートローラ37と同様にスポンジローラ49とローラ軸50とを備えた構成とされている。したがって、第1のヒートローラ37と第2のヒートローラ38の各スポンジローラ47,49の硬度はそれぞれ等しくなっていると共に、互いにローラ軸48,50同士を接近させる方向への相対移動によりスポンジローラ47,49同士が当接して変形した場合の変形量も等しくなる。なお、この硬度は、JIS K 6253に準拠したデュロメータタイプEで測定した硬度が20以下であることが好ましい。
図4に示すように、各ヒートローラ37,38のローラ軸48,50は、それぞれ長さが等しい板状の揺動自在とされたアーム51,52の先端に各ローラ軸48,50を回転可能とするように支持されている。一方、これらのアーム51,52の基端側には回転軸53,54がそれぞれ固定され、それらの各回転軸53,54は図示しないブラケットに対して回転可能に軸支されている。各回転軸53,54には、それぞれ歯車55,56が対応する回転軸53,54と同軸配置で固定され、上側の回転軸53に固定された第1の歯車55と下側の回転軸54に固定された第2の歯車56とが上下方向に互いに噛合する配置構成とされている。また、上側の第1の歯車55の更に上側には、該第1の歯車55よりも歯数の少ない駆動歯車57が噛み合っており、該駆動歯車57はニップモータ58の駆動力を受けて回転するようになっている。
そのため、図4(a)に示すように、スポンジローラ47,49同士が互いに離間して非接触の状態(第2の状態)において、ニップモータ58の正転駆動に伴い駆動歯車57が時計方向に回転した場合には、第1の歯車55が反時計方向に回転し、上側のアーム51は矢印a(反時計回り)方向に揺動するようになっている。そして、この場合、第1の歯車55と噛み合う第2の歯車56は逆方向である時計方向に回転するため、下側のアーム52が矢印b(時計回り)方向に揺動し、ヒートローラ37,38は、図4(b)に示すように、スポンジローラ47,49同士が互いに接触して変形した状態(第1の状態)となる。
すなわち、ニップモータ58を正転駆動させた場合には、各ヒートローラ37,38が両者間の相対距離を短くするように移動するため、ヒートローラ37,38における外周部分であるスポンジローラ47,49同士が接触する面積(ニップ量)は徐々に大きくなっていく。この点で、ニップモータ58、駆動歯車57、歯車55,56、アーム51,52は、ヒートローラ(可変ニップ体)37,38の変形時における用紙(ターゲット)12との接触面積であるニップ量を変更可能なニップ量変更手段として機能することになる。
なお、ニップ量とは、搬送方向におけるヒートローラ37,38同士が接触する幅(ニップ幅W)と、前後方向における各ヒートローラ37,38の長さ(もしくは用紙12の幅)とを掛け合わせたものである。そのため、ニップ量は、搬送される用紙12の幅サイズに関わらず搬送方向でのニップ幅Wに比例する。
ここで、第1の歯車55と第2の歯車56の噛み合う位置は、上下方向において用紙12の搬送経路(プラテン16の上面16a及びベルト29の表面)と同じ高さとなっていると共に、各アーム51,52と用紙12の搬送経路とがなす角度はそれぞれ等しくなっている。すなわち、両ヒートローラ37,38は、該ヒートローラ37,38によってニップする用紙12を介して線対称の位置関係となるように移動する。
したがって、各ヒートローラ37,38のスポンジローラ47,49が変形した際に互いに接触する各ニップ面は、そのニップ量に関わらずプラテン16の上面16aと平行となり、ニップ面にニップされた用紙12は平面状態を維持したままプラテン16の上面16aに送出されるようになっている。
一方、図4(b)に示すように、スポンジローラ47,49同士が互いに接触して変形した状態(第1の状態)において、ニップモータ58の逆転駆動に伴い駆動歯車57が反時計方向に回転した場合には、第1の歯車55が時計方向に回転し、上側のアーム51は矢印c(時計回り)方向に揺動するようになっている。そして、この場合、第1の歯車55と噛み合う第2の歯車56は逆方向の反時計方向に回転するため、下側のアーム52が矢印d(反時計回り)方向に揺動し、ヒートローラ37,38は、再び図4(a)に示す状態(第2の状態)となる。
すなわち、ニップモータ58を逆転駆動させた場合には、各ヒートローラ37,38が両者間の相対距離を長くするように移動するため、ヒートローラ37,38における外周部分であるスポンジローラ47,49同士が接触する面積(ニップ量(ニップ幅W))は徐々に減少するようになっている。
次に、本実施形態のプリンタ11における電気的構成について説明する。
図5に示すように、プリンタ11には、該プリンタ11の稼働状態を統括制御する制御手段としての制御部59が設けられている。この制御部59は、中央処理装置として機能することにより各種の演算を実行するCPU60、プログラムや予め設定された情報を記憶するROM61、及び入力された情報を一時記憶するRAM62を備えたデジタルコンピュータにて構成されている。
ROM61には、プラテンヒータ22、ローラヒータ41,42、及び温風ヒータ35の適正温度が閾値として記憶されていると共に、用紙12の種類に応じたプレヒート条件が記憶されている。すなわち、ROM61には、ヒートローラ37,38を第1の状態と第2の状態との間で移動させるために、該ヒートローラ37,38に対してアーム51,52、歯車55,56、及び駆動歯車57を介して作動連結されたニップモータ58の駆動態様がプレヒート条件として記憶されている。
なお、このプレヒート条件としてのニップモータ58の駆動態様は、ヒートローラ37,38を各用紙12の熱容量に対応する適切なニップ幅W(ニップ量)となるように移動させるものであり、用紙12の熱容量に応じて異なるように設定されている。例えば、厚みを有した熱容量の大きな用紙12である場合ほど、ヒートローラ37,38によるニップ量(ニップ幅)が大きくなるように、ニップモータ58の駆動態様は設定される。すなわち、熱容量が大きな用紙12をニップする場合には、熱容量が小さな用紙12をニップする場合よりも、ニップモータ58を正転駆動させる時間が長くなるように、ニップモータ58の駆動態様(プレヒート条件)は設定される。
一方、RAM62には、プリンタ11の使用時において、操作パネル63からの各種の操作信号、及び紙温度検知センサ19、プラテン温度検知センサ23、温風温度検知センサ36、ローラ温度検知センサ44,45、紙端検知センサ46の検知結果が逐次記憶され、常時更新されるようになっている。そして、制御部59は、ROM61及びRAM62に記憶されたデータに基づいたCPU60の演算結果に従って、プラテンヒータ22、温風ヒータ35、ローラモータ39,40、ローラヒータ41,42及びニップモータ58を制御するようになっている。
すなわち、プリンタ11の電源が入れられると、制御部59は、プラテンヒータ22、温風ヒータ35、ローラヒータ41,42のうち、暖まりにくいものから順に駆動して、ROM61に記憶された閾値を境にON・OFF制御を行う。なお、本実施形態では、最も適正温度まで加熱するのに時間を有するプラテンヒータ22が、プリンタ11の電源ONと同時に駆動され、続いて第2の状態にあるヒートローラ37,38を加熱するローラヒータ41,42が駆動される。そして、最後に温風ヒータ35が駆動されるようになっている。なお、ローラモータ39,40はローラヒータ41,42の駆動に連動して駆動するようになっており、これにより、ヒートローラ37,38が部分的に加熱されてしまうのを抑制するようになっている。
次に、用紙12に印刷を施す際に、制御部59が実行するプレヒート装置13の制御処理ルーチンについて、図6のフローチャートに基づき説明する。
さて、制御部59は、プリンタ11において用紙12に対する印刷を開始させるための操作がユーザにより操作パネル63上でなされると、ローラヒータ41,42への通電を開始した後、まず、印刷予定の用紙12のプレヒート条件が未決定であるか否かを判定する(ステップS101)。この場合、ユーザが操作パネル63において印刷を開始させるための操作時に用紙12の種類をROM61に記憶された用紙種類の中から選択する操作をしていた場合には、選択された用紙の種類とプレヒート条件とは対応付けられているため(ステップS101:No)、用紙12のプレヒート条件は決定されていることになる。したがって、この場合、制御部59は、後述するステップS102〜ステップS105の各処理を省略して、その処理をステップS106に移行し、該プレヒート条件に基づいてニップモータ58を正転駆動させることにより、両ヒートローラ37,38を互いに近づくように相対移動させる(ステップS106)。
一方、用紙12のプレヒート条件が未決定である場合やROM61に記憶されていない種類の用紙12に印刷を施す場合には(ステップS101:Yes)、ダミー加熱を行って適切なニップ幅Wを測定するための処理がなされる。すなわち、制御部59は、ステップS102にて、給紙トレイにセットされた用紙12を1枚だけダミー加熱用に給紙してヒートローラ37,38の手前まで搬送するように、図示しない給紙モータを駆動する。そして、給紙モータの駆動開始後において紙端検知センサ46が用紙12の先端を検知していない場合には(ステップS103:No)、給紙モータを駆動し続けて用紙12の給紙状態を維持させる。そして、紙端検知センサ46が用紙12の先端を検知した場合には(ステップS103:Yes)、該用紙12の先端が加熱位置となるヒートローラ37,38の直前位置まで給紙されたと判断し、制御部59は、給紙モータの駆動を継続しつつニップモータ58を正転駆動させ、その処理を次のステップS104に移行する。
そして、ステップS104において、制御部59は、ニップモータ58の正転駆動に伴い、ヒートローラ37,38におけるニップ幅Wを徐々に大きくするように変化させながら、ヒートローラ37,38の回転に伴って用紙12が一定の搬送速度でニップされつつ下流側へ送出されるようにする。すると、送出された用紙12の搬送方向に沿う温度分布は、ヒートローラ37,38におけるニップ幅Wが未だ小さい段階でニップされる先端部分に比べてニップ幅Wが大きくなった段階でニップされる後端付近にかけて徐々に高くなるようになだらかな温度分布となる。
以下、ダミー加熱する用紙12を搬送方向に複数の領域Nnに区分けした場合の温度分布について説明する。なお、本実施形態では、説明の簡略化のため3つの領域(n=1〜3)に区分けするが、この領域の区分けが多いほどより適正なニップ幅Wを求めることができる。
さて、ヒートローラ37,38は、ニップした用紙12を搬送方向に区分けした3つの領域Nnごとにニップ幅Wnを変更しながら用紙12を搬送する。すなわち、ニップモータ58は、そのようなニップ幅Wnの変更状態となるように、その正転駆動態様が制御部59により制御される。なお、この領域Nnは搬送方向において同じ幅を有し、1つの領域の幅は、ヒートローラ37,38同士が最も近づいたときのニップ幅Wに相当する最大ニップ幅Wmaxよりも大きくなっている。
そして、搬送方向において用紙12の先端側に位置する第1領域N1をニップする場合の第1ニップ幅W1を、最小ニップ幅Wminとして、第1領域N1に続く中央部の第2領域N2は第1ニップ幅W1よりも幅広の第2ニップ幅W2でニップされるようになっている。さらに、搬送方向において用紙12の後端側に位置する第3領域N3は第2ニップ幅W2よりも幅広で最大ニップ幅Wmaxと等しい第3ニップ幅W3でニップされるようになっている。すなわち、各ニップ幅W1,W2,W3は、W1<W2<W3の関係となっている。
そして、このように領域Nnごとに異なるニップ態様でニップされた用紙12は、紙温度検知センサ19によって領域Nnごとに温度Tnが測定される。そして、用紙12における第1領域N1の第1温度T1、第2領域N2の第2温度T2、第3領域N3の第3温度T3が紙温度検知センサ19により測定されると、制御部59は、それらの各温度T1,T2,T3とROM61に記憶された用紙12の最適な温度Tbestとを比較し、その最適な温度Tbestと最も近い温度となる領域Nnのニップ幅Wn(つまり、そのようなニップ幅Wnを実現可能なニップモータ58の駆動態様)をプレヒート条件として決定する(ステップS105)。そして、制御部59は、そのように決定したプレヒート条件(W=Wn)に基づいてニップモータ58を駆動して両ヒートローラ37,38を移動させる(ステップS106)。
続いて、制御部59は、給紙トレイから印刷が施される用紙12が給紙されるように給紙モータを駆動すると共に、ローラモータ39,40を駆動する(ステップS107)。すると、該用紙12はヒートローラ37,38によってニップされる共に、ローラモータ39,40によって回転駆動されるヒートローラ37,38によって印刷部14へ送出される。
このとき、ヒートローラ37,38から用紙12へ熱が移るため、ローラ温度検知センサ44,45はヒートローラ37,38の温度を測定し、その測定された温度が制御部59に入力される(ステップS108)。すると、制御部59は、その入力された温度に基づいてローラヒータ41,42の通電状態を制御する(ステップS109)。すなわち、ニップ幅Wが大きく、用紙12に多くの熱が移る場合には、ヒートローラ37,38の温度がROM61に記憶された閾値温度よりも下がるためローラヒータ41,42への通電出力を大きくする。なお、ローラヒータ41,42への通電出力を大きくしすぎた場合や、ニップ幅Wが小さい場合には、ヒートローラ37,38の温度がROM61に記憶された閾値温度よりも大きくなるため、ローラヒータ41,42への出力を小さくする。
なお、ヒートローラ37,38のニップ幅Wは、用紙12が給紙されてプレヒートが継続される間は一定となるように、制御部59によりニップモータ58の駆動態様が制御される。そして、印刷が施される用紙12の給紙が継続している場合(ステップS110:No)、制御部59は、ステップS107〜ステップS109の処理を繰り返す。その一方、印刷が施される用紙12の給紙が終了した場合(ステップS110:Yes)、制御部59は、プレヒートを終了するべく、各ヒートローラ37,38を互いに離間した第2状態(ニップ幅Wがゼロ)とするようにニップモータ58を逆転駆動し(ステップS111)、本制御処理ルーチンを終了する。
上記第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)制御部59は、ローラヒータ41,42によって加熱されるヒートローラ37,38と用紙12との接触面積(ニップ量)が、ニップする用紙12の熱容量に応じて変化するようにニップモータ58を制御する。すなわち、用紙12が両ヒートローラ37,38にニップされることにより付与される熱量は、ニップ量が大きいほど多くなる。なお、同じ温度上昇させるために必要な熱量は、熱容量が大きな用紙12の方が熱容量の小さな用紙12よりも多い。そのため、用紙12の種類に応じてニップ量を変化させることにより、熱容量の異なる用紙を所望の温度に加熱することができる。すなわち、用紙12の種類に関わらず、該用紙12に印刷を施す際に表面に付着したインクの乾燥(蒸発)態様が似通っており、且つ付着したインクの乾燥を促進可能な用紙12を得ることができる。また、熱容量の小さな用紙12に対して付与する熱量は、熱容量の大きな用紙12に対して付与する熱量よりも少ないため、高温に伴って用紙12が受ける損傷を低減することができる。
(2)両ヒートローラ37,38の用紙12に対する接触部位(すなわち、スポンジローラ47,49)が弾性変形するため、両ヒートローラ37,38を互いに近づけて相対距離を短くすると、各ヒートローラ37,38がそれぞれ当接して変形し、ヒートローラ37,38同士が接触する面積(ニップ量)は増加する。すなわち、両ヒートローラ37,38の相対距離を変化させることにより、用紙12とヒートローラ37,38とのニップ量を変化させることができる。したがって、簡単な構成で用紙12に付与する熱量を変化させることができる。
(3)両ヒートローラ37,38(具体的には、スポンジローラ47,49)の硬度が同じであるため、用紙12をニップした際の両ヒートローラ37,38の変形度合は双方で同程度となる。したがって、互いに弾性を有するヒートローラ37,38を用いても、該ヒートローラ37,38同士は接触面(ニップ面)が平面となるように変形する。そのため、ニップ面に沿って加熱される用紙12にニップ面の形状が癖付けされてしまうのを抑制することができる。さらに、両ヒートローラ37,38を用紙12を介して線対称の位置関係となるように移動させるため、ニップ量を変化させても用紙12を一定の位置においてニップすることができる。したがって、用紙12の平面性を維持した状態で該用紙12を加熱することができる。さらに、両ヒートローラ37,38は回転するため、ニップされた用紙12との摩擦を低減した状態で、用紙12を通過させることができる。
(4)回転するヒートローラ37,38の表面をローラヒータ41,42により加熱することで、熱容量の大きなローラを使用することができる。すなわち、ヒートローラ37,38自身が温まりにくい材料で構成されていた場合、ヒートローラ37,38全体を加熱するためには多くの熱量が必要となる。そのため、用紙12と接触してニップ面となりうる表面付近のみを加熱して用紙12に熱を伝達することにより、効率よく用紙12を加熱することができる。
(5)ヒートローラ37,38により用紙12をニップしない場合、すなわち、両ヒートローラ37,38が互いに接触するような場合には、制御部59は、両ヒートローラ37,38を互いに離間させて第2の状態とする。これにより、両ヒートローラ37,38の温度上昇を抑制して該ヒートローラ37,38の劣化を抑制することができる。
(6)プレヒート装置13によって所望の温度に加熱された用紙12に対してインクを付着させるため、用紙12に形成される画像品質を向上させることができる。すなわち、加熱された用紙12に付着したインクは、用紙12の熱を受けて乾燥が促進されるため、該用紙12上での広がりが抑制されて隣り合うインク滴同士の混合が抑制される。そして、このようなインクの乾燥が種類の異なる用紙12でも同様に行われるため、用紙12毎の画像形成精度のばらつきを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態とはプレヒート装置13のうち、第1のヒートローラ37との押圧接触によりニップ面を形成する相手側となる裏面側ニップ体の構成を変更した点でのみ構成が相違しており、その他の構成は共通しているため、同様の構成部分については同一符号を付すことにして、その詳細な重複説明を省略する。
なお、本実施形態のプレヒート装置64の裏面側ニップ体は、第1の実施形態における搬送ユニット24とサイズが異なるものの、その部材構成は同一である。すなわち、駆動ローラ65、従動ローラ66、及びテンションローラ67に搬送ベルトとしてのベルト68が巻き掛けられ、該ベルト68の内面が吸引部69を備えた支持部材としての支持板70に摺接するようになっている。
なお、支持板70はプラテン16内に埋設されたプラテンヒータ22と同様に曲げ形成されたヒータ(図示略)が埋設されて加熱されるようになっており、支持板70の熱はベルト68に伝達されるようになっている。
本実施形態のプレヒート装置64では、図7(a)に示す状態(第2の状態)からニップモータ58を正転駆動させると、駆動歯車57が時計方向に回転して第1の歯車55は矢印a(反時計回り)方向に回転する。すると、ローラヒータ(図示略)に加熱された第1のヒートローラ37は下方へ移動してベルト68に当接する。このとき、ベルト68は支持板70によってその変形が抑制されているため、第1のヒートローラ37は変形して図7(b)に示すニップ面(ニップ幅W)を形成した状態(第1の状態)となる。
また、図7(b)の状態において、ニップモータ58を逆転駆動させると、駆動歯車57が反時計方向に回転し、第1の歯車55は矢印c(時計回り)方向に回転して第1のヒートローラ37は上方へ移動する。すると、第1のヒートローラ37はベルト68から離間して元の形状に復元して再び図7(a)に示す状態となる。すなわち、ニップモータ58を逆転駆動させることにより、ニップ量は徐々に減少するようになっている。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(6)の効果に加えて、さらに以下のような効果を得ることができる。
(7)ベルト68上に載置されて搬送される用紙12は、弾性変形する第1のヒートローラ37と支持板70によって支持されたベルト68とによってニップされる。すなわち、ベルト68は支持板70によってその表面の平面性が維持されるように変形が抑制されている。そのため、第1のヒートローラ37はベルト68の表面に沿って変形し、ベルト68と第1のヒートローラ37とからなるニップ面は略平面となる。さらに、用紙12は、搬送方向のニップ面の前後においても、ベルト68によって平面状態に支持される。したがって、用紙12の平面性を向上させることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態において、プレヒート装置13,64は、記録ヘッド18からのインクの噴射によらずに孔版印刷等の他の印刷処理により表面に記録処理を施す記録装置に適用してもよい。
・上記各実施形態において、巻き軸にロール状に巻きつけられた長尺紙を送出すると共に、印刷が施された用紙を巻き取り軸にロール状に巻きつけて回収する記録装置に適用してもよい。この場合、ヒートローラ37,38、及びベルト68は、回転駆動させる駆動手段(ローラモータ39,40、及び駆動ローラ65を駆動させるモータ)を有さず、長尺紙の搬送に伴って回転するようにしてもよい。なお、長尺紙をターゲットとして使用する等、用紙12を搬送する搬送手段を別途設ける場合には、ヒートローラ37,38は円柱状に限らず、その断面が台形、三角形、ひし形のように、搬送方向において幅が異なっていればよい。すなわち、用紙12の搬送経路に近い側(下方)の搬送方向の幅よりも、遠い側(上方)の搬送方向の幅が大きくなるように配置して上下動させることにより、用紙12と接触するニップ量を変更することができる。
・上記各実施形態において、ヒートローラ37,38、及びベルト68は、第2の状態を有さなくてもよい。すなわち、互いに接触して用紙12をニップ可能な範囲内において相対移動するようにしてもよい。
・上記各実施形態において、ローラヒータ41,42は、赤外線ヒータに限らずその他のヒータ(例えば、ニクロム線ヒータ等)を用いてもよい。また、該ヒータをローラ軸48,50に挿通するように設けてヒートローラ37,38全体を加熱するようにしてもよい。
・第2の実施形態において、ベルト68は、周回移動する該ベルト68の外側に設けたヒータにより、表面を加熱するようにしてもよい。
・上記各実施形態において、表面側ニップ体及び裏面側ニップ体は、移動可能に設けられて前後方向に沿って延びる1つの駆動プーリと、複数の従動プーリとに巻きかけられたベルトとしてもよい。すなわち、駆動プーリの駆動によって周回移動するベルトの一部がニップ面を構成し、駆動プーリ及び従動プーリを移動させることによってニップ量を変更するようにしてもよい。
・上記各実施形態において、プラテンヒータ22によって加熱されたプラテン16の熱によって十分加熱され得る熱容量の小さい(例えば、厚みの薄い)用紙12に印刷を施す場合には、ヒートローラ37,38を互いに離間する第2の状態としてもよい。これにより、用紙12の温度が上昇しすぎてしまうのを抑制することができる。
・上記各実施形態において、プレヒート条件の設定方法は、操作パネル63にセットする枚数を入力すると共に、給紙トレイ内に設けられたセンサによって検出した用紙12のサイズと重さから算出してもよい。すなわち、用紙12の厚みに比例する単位面積あたりの重さ(坪量)に応じたプレヒート条件をROM61に記憶させ、算出結果に基づいてプレヒートしてもよい。
・上記各実施形態において、第1のヒートローラ37及び第2のヒートローラ38、またはベルト68のうち、それぞれニップ面を構成するどちらか一方のみ加熱するようにしても良い。
・上記各実施形態において、ヒートローラ37,38は、弾性を有して変形し、さらにその形状を復元可能であるならばスポンジに限らず、例えば、ゴムや円筒状であって径方向に変形可能なバネ等を用いることができる。
・上記各実施形態において、ヒートローラ37,38の内部を弾性部材(スポンジ、ゴム等)で構成すると共に、ニップ面となる表面に熱伝導性に優れて可撓性を有するフィルムをコーティングしてもよい。これにより、ローラヒータ41,42からの熱を効率よく用紙12に伝達することができる。すなわち、ヒートローラ37,38は、例えば、複数の部材が径方向に積層状に形成され、そのうち、少なくとも1つの部材が弾性を有していると共に、該弾性を有する部材の外側に位置する部材が弾性もしくは可撓性を有していればよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンタ11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
第1の実施形態におけるプリンタの模式図。 図1における2−2矢視平面図。 ヒートローラの模式図。 (a)ヒートローラの第2の状態を説明する概略構成図、(b)ヒートローラの第1の状態を説明する概略説明図。 制御部のブロック図。 プレヒート処理のフローチャート。 (a)第2の実施形態におけるプレヒート装置の第2の状態を説明する概略構成図、(b)第1の状態を説明する概略構成図。
符号の説明
11…プリンタ(記録装置)、12…用紙(ターゲット)、13,64…プレヒート装置、18…記録ヘッド(記録手段)、36…第1のヒートローラ(表面側ニップ体、可変ニップ体)、37…第2のヒートローラ(裏面側ニップ体、可変ニップ体)、38,39…ローラモータ(駆動手段)、40,41…ローラヒータ(加熱手段)、50,51…アーム(ニップ量変更手段)、54,55…歯車(ニップ量変更手段)、56…駆動歯車(ニップ量変更手段)、57…ニップモータ(ニップ量変更手段)、58…制御部(制御手段)、68…ベルト(搬送ベルト)、70…支持板(支持部材)。

Claims (8)

  1. 液体の付着により記録処理が施される前段階のターゲットを該ターゲットの表裏両面側から対をなしてニップする表面側ニップ体と裏面側ニップ体とからなり、少なくとも一方のニップ体が前記両ニップ体により前記ターゲットをニップする場合には該ターゲットに対する接触面積を拡げるように変形可能な可変ニップ体とされたニップ体対と、
    該ニップ体対における前記可変ニップ体を加熱する加熱手段と、
    該加熱手段によって加熱される前記可変ニップ体の変形時における前記ターゲットとの接触面積であるニップ量を変更可能なニップ量変更手段と、
    前記ニップ体対により熱容量が大きなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体のニップ量の方が、前記ニップ体対により熱容量が小さなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体のニップ量よりも大きくなるように、前記ニップ量変更手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするプレヒート装置。
  2. 前記可変ニップ体は、前記ターゲットに対する接触部位が弾性を有すると共に、
    前記ニップ量変更手段は、前記可変ニップ体を該可変ニップ体が対をなす相手側のニップ体との前記ターゲットを間に挟んだ相対距離が変化するように移動させることにより前記ニップ量を変更し、
    前記制御手段は、前記ニップ体対により熱容量の大きなターゲットをニップする場合には、前記ニップ体対により熱容量の小さなターゲットをニップする場合よりも、前記ニップ体対を構成する両ニップ体の相対距離を短くするように、前記ニップ量変更手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のプレヒート装置。
  3. 前記ニップ体対を構成する前記両ニップ体は、前記ターゲットに対する接触部位が互いに同じ硬度の弾性を有して回転可能なローラであって、
    前記ニップ量変更手段は、前記ニップ体対を構成する両ローラ同士が前記ターゲットを介して線対称の位置関係となるように前記両ローラ同士を移動させることを特徴とする請求項2に記載のプレヒート装置。
  4. 前記ニップ体対を構成する前記両ニップ体は、前記ターゲットに対する接触部位が弾性を有して回転可能なローラと、該ローラの下側で前記ターゲットを載置して搬送する搬送ベルトとにより構成され、
    前記ターゲットが載置される前記搬送ベルトの表面と反対側の面となる裏面側に摺接して前記搬送ベルトを該搬送ベルトの表面が平面性を維持するように支持する支持部材をさらに備え、
    前記ニップ量変更手段は、前記支持部材によって支持された前記搬送ベルトと前記ローラとの相対距離を変化させることを特徴とする請求項2に記載のプレヒート装置。
  5. 前記ローラを回転駆動させる駆動手段をさらに備え、
    前記加熱手段は、前記ローラの表面を加熱可能なヒータであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のプレヒート装置。
  6. 前記加熱手段は、前記ニップ体対を構成する前記両ニップ体を加熱し、
    前記両ニップ体は、前記ターゲットをニップ可能な第1の状態と、互いに離間する方向に相対移動して前記ターゲットをニップ不可能な第2の状態とを有し、
    前記制御手段は、前記ニップ体対により前記ターゲットをニップしない場合には、前記第2の状態となるように前記ニップ量変更手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のプレヒート装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のプレヒート装置と、
    該プレヒート装置により加熱された前記ターゲットに液体を付着させて記録処理を施す記録手段と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  8. 液体の付着により記録処理が施される前段階のターゲットを、該ターゲットの表裏両面側から対をなしてニップ可能な表面側ニップ体と裏面側ニップ体とからなるニップ体対であって、且つ少なくとも一方のニップ体が加熱手段により加熱されるニップ体対によりニップしてプレヒートするターゲットのプレヒート方法において、
    前記ニップ体対として、前記両ニップ体により前記ターゲットをニップする場合に、前記少なくとも一方のニップ体が前記ターゲットに対する接触面積を拡げるように変形可能な可変ニップ体とされたニップ体対を用い、
    該ニップ体対による前記ターゲットのニップ時には、前記ニップ体対により熱容量が大きなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体と前記ターゲットとの接触面積が、前記ニップ体対により熱容量が小さなターゲットをニップする場合における前記可変ニップ体と前記ターゲットとの接触面積よりも大きくなるように、前記可変ニップ体を変形させることを特徴とするターゲットのプレヒート方法。
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JP2008269970A Pending JP2010094945A (ja) 2008-10-20 2008-10-20 プレヒート装置、記録装置、及びターゲットのプレヒート方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013154612A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Seiko Epson Corp 液体噴射装置

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JP2013154612A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Seiko Epson Corp 液体噴射装置

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