JP2011201158A - 記録装置 - Google Patents

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JP2011201158A JP2010071032A JP2010071032A JP2011201158A JP 2011201158 A JP2011201158 A JP 2011201158A JP 2010071032 A JP2010071032 A JP 2010071032A JP 2010071032 A JP2010071032 A JP 2010071032A JP 2011201158 A JP2011201158 A JP 2011201158A
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Akihiro Toya
昭寛 戸谷
Shinji Kawakami
真司 河上
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Abstract

【課題】剥離シートに被記録材が貼り合わされて成る搬送媒体を加熱処理した際の当該搬
送媒体のカールを簡単な構成で除去することのできる記録装置を提供する。
【解決手段】ラベルプリンター11は、剥離シート13bにラベル13aが貼り合わされ
て成る搬送媒体13の前記ラベル13aにインクジェット記録が可能なプリンターであり
、加熱を介してインクの乾燥を促す乾燥装置16の下流側に、剥離・貼り合わせ装置45
を備えている。剥離・貼り合わせ装置45は、搬送媒体13の剥離シート13bとラベル
13aとを一旦剥離させ、その後再び貼り合わせる構成を備え、これにより剥離シート1
3bの熱収縮が促進される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの記録装置に関し、特に剥離シート
にラベルなどの被記録材が貼り合わされて成る搬送媒体の前記被記録材に対して記録を実
行可能な記録装置に関する。
記録装置の一例としてインクジェットプリンターがあり、更にインクジェットプリンタ
ーには、剥離シートに被記録材が貼り合わされて成る搬送媒体、具体的には例えば剥離シ
ートにラベルが貼り付けられた媒体を搬送し、そしてラベルに記録が可能な、所謂ラベル
プリンターがある(例えば、特許文献1参照)。
この様な搬送媒体は例えば長尺状であり、ロール状に巻かれていて、ロールから解かれ
た状態のものがインクジェット記録ヘッドによる記録位置に送られ、記録が行われ、そし
て巻き取り部によって巻き取られる様になっている。尚、この様なラベルプリンターにお
ける記録方式の一例としては、用紙幅に対応した大きさを有する記録ヘッドが用紙搬送方
向に移動しつつ記録を行う、所謂ラテラルスキャン方式などがある。
また、特許文献2には、インクジェット記録の行われたラベルに対し加熱処理を施すこ
とで、インクの定着を図る点が記載されている。
特開2009−102097号公報 特開平8−142498号公報
ところで、剥離シートと、これに貼り付けられるラベルとは通常、材質が異なる。即ち
、熱収縮率が異なるため、インクジェット記録後にインクの定着を促す為に加熱処理を施
すと、熱収縮率の差によって媒体にカールが生じてしまうことになり、後工程で種々の不
具合を招くことになる。
特に、剥離シート或いはこれに貼り合わされる被記録材のうち、いずれか一方が樹脂か
らなるフィルム状のものである場合には、熱収縮率が大きく、前記カールがより一層顕著
に生じてしまうこととなる。
本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、剥離シートに被記録材
が貼り合わされて成る搬送媒体を加熱処理することに伴い生じるカールを、効果的に除去
することのできる記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、剥離シートに被記
録材が貼り合わされて成る搬送媒体を供給する媒体供給部と、前記被記録材に記録を行う
記録手段と、前記記録手段より媒体搬送方向の下流側に設けられ、加熱を介して前記被記
録材の乾燥を促す乾燥手段と、前記乾燥手段より媒体搬送方向の下流側に設けられ、前記
剥離シートから前記被記録材を剥離させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わ
せる剥離・貼り合わせ手段と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、剥離シートに被記録材が貼り合わされて成る搬送媒体を搬送し且つ記
録が可能な記録装置は、加熱を介して被記録材の乾燥を促す乾燥手段の下流側に、前記剥
離シートから前記被記録材を剥離させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせ
る剥離・貼り合わせ手段を備えているので、仮に乾燥手段において剥離シートと被記録材
との熱収縮率の違いに起因したカールが生じても、両者を一旦剥離させることで、相手側
からの影響を受けることなく熱収縮することができる。そして熱収縮が行われた後に、両
者を貼り合わせるので、熱収縮率の違いに起因するカールを効果的に除去することができ
る。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記剥離・貼り合わせ手段が、前記剥離
シートから前記被記録材を剥離させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせる
迄の間、前記剥離シート及び前記被記録材のうち少なくとも熱収縮率の高いいずれか一方
について、媒体搬送経路の上流側及び下流側から引っ張り力を受けないテンションフリー
の状態を形成することを特徴とする。
本態様によれば、前記剥離シート及び前記被記録材のうち少なくとも熱収縮率の高いい
ずれか一方について、媒体搬送経路の上流側及び下流側から引っ張り力を受けないテンシ
ョンフリーの状態にされる為、熱収縮を確実に促進することができ、前記剥離シート及び
前記被記録材を貼り合わせた後にカールが生じることを確実に防止できる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記テンションフリーの状態は、搬送媒
体が自重により下方に弛んだ状態であり、前記弛みを助長する様に、前記弛んだ部分に外
力を付与する手段が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記テンションフリーの状態は、搬送媒体が自重により下方に弛んだ
状態であり、前記弛みを助長する様に、前記弛んだ部分に外力を付与する手段が設けられ
ているので、当該外力を付与する手段によって前記剥離シートと前記被記録材との剥離を
確実に行うことができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様において、前記剥離シートから前記被記録
材を剥離させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせる迄の間において、前記
剥離シートと前記被記録材との間に両者の貼り付きを防止する部材が配置されることを特
徴とする。
本態様によれば、前記剥離シートから前記被記録材を剥離させた後、前記剥離シートに
前記被記録材を貼り合わせる迄の間において、前記剥離シートと前記被記録材との間に両
者の貼り付きを防止する部材が配置されるので、前記剥離シートから前記被記録材を剥離
させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせる迄の間において前記剥離シート
と前記被記録材とが不用意に貼り付くことを確実に防止できる。
本発明の一実施形態に係るラベルプリンターの概略構成図。 本発明の一実施形態に係るラベルプリンターが備える乾燥装置の概略構成図。 本発明の一実施形態に係るラベルプリンターが備える剥離・貼り合わせ装置の概略構成図。
以下、本発明をインクジェット式のラベルプリンター(以下、「プリンター」という)
に具体化した一実施形態を図1乃至図3に従って説明する。ここで、図1は本発明の実施
形態に係るプリンター11の概略構成図、図2は乾燥装置16の概略構成図、図3は剥離
・貼り合わせ装置45の概略構成図である。なお、以下における明細書中の説明において
、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図における前後方向、左
右方向、上下方向をいうものとする。
記録装置としてのプリンター11は、剥離シート13bに被記録材としてのラベル13
aが貼り合わされて成る搬送媒体13の前記ラベル13aにインクジェット記録が可能な
ラベルプリンターである。このプリンター11は、図1に示すように長尺状の搬送媒体1
3を繰り出す媒体供給部としての繰り出し部14と、その搬送媒体13のラベル13aに
記録を行う記録ヘッド27と、その記録によりインクが付着した搬送媒体13に加熱を介
して乾燥を促す乾燥装置16と、そのように乾燥処理が施された搬送媒体13の剥離シー
ト13bとラベル13aとを一旦剥離させ、その後再び貼り合わせる剥離・貼り合わせ装
置45と、最終的に搬送媒体13を巻き取る巻き取り部17が設けられている。
装置レイアウトは、図1に示すように上段に支持部材としてのプラテン19を含む記録
部領域が配置され、中段に乾燥装置16及び剥離・貼り合わせ装置45を含む搬送領域が
配置され、下段に剥離・貼り合わせ装置45を出た搬送媒体13が折り返して巻き取り部
17へと向かう折り返し搬送領域が配置され、即ちこれら上段、中段、下段が上下方向に
重畳配置されており、これらを水平方向において挟むように繰り出し部14と巻き取り部
17とが配置されている。
繰り出し部14には、前後方向に延びる巻き軸20が回転自在に設けられ、その巻き軸
20に対して搬送媒体13が予めロール状に巻かれた状態で巻き軸20と一体回転可能に
支持されている。すなわち、搬送媒体13は、巻き軸20が回転することにより、繰り出
し部14から繰り出されて搬送方向の下流側に搬送されるようになっている。
繰り出し部14の搬送方向下流には、前後方向に延びる形態を成す第1ローラー22a
、22bが設けられており、この第1ローラー22a、22bを経由した搬送媒体13が
、プラテン19の上面19aに摺接するように構成されている。
プラテン19の右側には、第1ローラー22aと左右方向で対向する第2ローラー23
が第1ローラー22aと平行な態様で前後方向に延びるように設けられている。なお、第
1ローラー22a及び第2ローラー23は各々の周面の頂部がプラテン19における搬送
媒体13を支持する上面19aと同一高さとなるように各々の設置される位置が調整され
ている。
プラテン19には、プラテンヒーター19bが埋設されており、プラテン19の上面1
9aに支持された搬送媒体13を加熱するようになっている。これにより、ラベル13a
に吐出されたインクに含まれる水分の蒸発が促進され、プラテン19の上面19aから乾
燥装置16に向けて搬送媒体13の搬送方向が鉛直下方向に転換されたとしても、搬送媒
体13に付着したインクが重力に従って垂れることはなく、搬送媒体13に形成された記
録像が乱れることが抑制される。
プラテン19の上方には、左右方向に延びるガイドレール(不図示)が設けられており
、キャリッジ25が図示しない駆動機構の駆動に基づき上記ガイドレールに沿って左右方
向への往復移動可能な状態で支持されている。そして、このキャリッジ25の下面側には
支持板26を介して、搬送媒体13の幅に対応した大きさを有する、記録手段としての記
録ヘッド27が支持されている。
プラテン19上においては、一定範囲が記録領域とされており、搬送媒体13はこの記
録領域単位で間欠的に搬送されるようになっている。そして、この記録領域単位での間欠
搬送によってプラテン19上に停止した状態にある搬送媒体13のラベル13aに対して
キャリッジ25の往復移動に伴い記録ヘッド27からインクが噴射されることで(ラテラ
ルスキャン)、ラベル13aに対してインクジェット記録が施されるようになっている。
尚、第2ローラー23よりも右側となる非印刷領域には、非印刷時に記録ヘッド27のメ
ンテナンスを行うためのメンテナンス機構(不図示)が設けられている。
乾燥装置16は、プラテン19に対して上下方向において重合配置となるように配置さ
れており、プラテン19に対して平面視で部分的に重畳する構成となっている。そして、
記録が施された搬送媒体13は、第2ローラー23により搬送方向が鉛直下方向に転換さ
れ、その後更に第3ローラー24により水平方向左向きに転換されて、乾燥装置16に向
けて搬送される。
搬送媒体13は、乾燥装置16内をガイド部材30に搬送方向をガイドされながら通過
することにより、乾燥処理が施される。より詳しくは、図2に示すように乾燥装置16は
内部が中空の箱体状をなす筐体34を備えている。筐体34の左側壁部の下部には給気口
35が開口形成され、該給気口35には給気ダクト36を介して温風送風機構37が接続
されている。そして、温風送風機構37は、給気ダクト36を介して筐体34内に供給す
る温風によって筐体34の内部空間38を加熱するようになっている。
また、筐体34の上壁部の略中央には排気口39が開口形成され、該排気口39には排
気ダクト40を介して排気ファン41が接続されている。そして、筐体34の内部空間3
8から温風により加熱された空気が排気ファン41の駆動に伴い排気ダクト40を介して
筐体34外に排気されるようになっている。すなわち、筐体34の内部空間38には加熱
された空気の流動が生じるようになっている。
さらに、筐体34には、左右一対の通過口42,43が開口形成されている。なお、こ
れらの通過口42,43は、各々の前後方向の幅寸法が搬送媒体13の前後方向の幅寸法
よりも大きく形成されており、搬送媒体13を通過させることが可能となっている。
筐体34内には、プレート状のガイド部材30が、その左右一対の上端部を各々対応す
る通過口42,43と位置合わせするようにして設けられている。また、筐体34内には
、複数の軸流ファン44が、筐体34内においてガイド部材30の表面に沿って横並び状
態となるように、且つ、各々の送風方向が搬送媒体13の記録面(ラベル13a)に対し
て略垂直となるように配置されている。そして、軸流ファン44は、温風送風機構37に
よって加熱された筐体34内の空気を搬送媒体13の記録面(ラベル13a)に向けて温
風として送風することにより、筐体34の内部空間38におけるラベル13aの乾燥を促
進させるようになっている。
続いて、図1に戻って乾燥装置16から出た搬送媒体13は、剥離・貼り合わせ装置4
5へと入り、当該剥離・貼り合わせ装置45の内部で剥離シート13bとラベル面13b
とが一旦剥離され、そして再度貼り合わされる。尚、剥離・貼り合わせ装置45の詳細に
ついては後に述べることとする。
次いで、剥離・貼り合わせ装置45を出た搬送媒体13は、第4ローラー31に巻き掛
けられて搬送方向が鉛直下方向に転換され、更にその下の第5ローラー32により搬送方
向が水平右方向に転換される。即ち、剥離・貼り合わせ装置45を出た搬送媒体13は、
その進行方向を折り返して、巻き取り部17へと向かう。
巻き取り部17へは、更に第6ローラー55および第7ローラー56a、56bを経由
する。巻き取り部17は、巻き取り軸57を備えており、この巻き取り軸57に対して搬
送媒体13の搬送方向の下流端となる先端が巻きつけられている。そして、巻き取り軸5
7が図示しない搬送モーターの駆動力に基づいて回転駆動することにより、搬送媒体13
が巻き取り軸57に順次巻き取られるようになっている。尚、搬送媒体13の搬送は、巻
き取り軸57の巻き取りのみによって行っても良いし、或いはこれに加えて適宜搬送経路
に設けられた第1〜第7ローラー(22a〜56a)や入口ローラー46a、出口ローラ
ー47b(後述)などのうち、いずれか或いは複数を回転駆動して行っても良い。
次いで、図3を参照しながら剥離・貼り合わせ装置45の構成について説明する。剥離
・貼り合わせ装置45は装置の入口に入口ローラー46a、46bを備えている。入口ロ
ーラー46a、46bの下流には貼り付き防止部材としての分離板49が設けられており
、分離板49を境にして、下側にラベル13aの搬送経路、上側に剥離シート13bの搬
送経路がそれぞれ形成されている。
尚、分離板49の上流側端部49aは図示する様に入口ローラー46a、46bのニッ
プ点に向かって板厚が薄くなる様な先細り形状に形成されており、また同様に下流側端部
49bも同様に出口ローラー47a、47bのニップ点に向かって板厚が薄くなる様な先
細り形状に形成されている。
分離板49より上側の剥離シート13bの搬送経路には中間ローラー48が設けられて
おり、剥離シート13bはこの中間ローラー48を経由して、装置の出口に設けられた出
口ローラー47a、47bへと向かう様になっている。
一方、分離板49より下側のラベル13aの搬送経路には吸引装置50が設けられてお
り、ラベル13aはこの吸引装置50を経由して、装置の出口に設けられた出口ローラー
47a、47bへと向かう様になっている。
分離板49より下側のラベル13aの搬送経路においては、ラベル13aは搬送経路の
上流側及び下流側の双方から引っ張り力を受けないテンションフリーの状態となる様に、
自重により下方に弛んだ状態が形成される。図3において符号Rは、ラベル13aに形成
された弛み部を示している。
吸引装置50は弛み部Rを収容可能な大きさの筐体51を有しており、この筐体51の
下部に形成された接続部52に吸引ファン53を備えている。この吸引ファン53による
吸引作用により、図3において白矢印で示す様に弛み部Rに弛みを助長する方向の外力が
作用し、弛みが維持される様になっている。
そしてラベル13a及び剥離シート13bは、各々の搬送経路を経由した後、出口ロー
ラー47a、47bにて合流し、貼り付いた状態となって下流側へと送られる様になって
いる。
以上のように構成されたプリンター11において、装置使用開始時には、先ず搬送媒体
13の先端を剥離・貼り合わせ装置45の位置までフィードする。そして、作業者が、搬
送媒体13の先端が入口ローラー46a、46bから出た状態で貼り合わせ状態となって
いる剥離シート13bとラベル13aとを剥離させ、それぞれ上側、下側の搬送経路を通
し、出口ローラー47a、47bの手前で再び貼り合わせて、出口ローラー47a、47
bの間を通す。尚このとき、ラベル13aについては上述の通り所定量の弛み部Rが形成
される様にする。
尚、上記作業が行い難い場合には、例えば分離板49を着脱自在に構成した上で、上記
作業時には分離板49を取り外しておくこともできる。この様に構成することにより、上
記作業をより一層容易に行うことができる。
以上の様に構成されたプリンター11においては、以降は搬送媒体13の搬送動作およ
び記録動作を実行しても、分離板49による剥離シート13bとラベル13aとの貼り付
き防止作用、および吸引装置50による弛み部Rの吸引作用によって、剥離・貼り合わせ
装置45の内部では、図3に示すように剥離シート13bとラベル13aとが剥離した状
態が維持されることとなる。
これによる作用効果は、以下の通りとなる。即ち、剥離シート13bと、被記録材とし
てのラベル13aとは材質が異なり、熱収縮率が異なるため、乾燥装置16において加熱
処理が施されると、熱収縮率の差によって搬送媒体13にカールが生じてしまう場合があ
る。特に、ラベル13aが樹脂からなるフィルム状のものである場合には、熱収縮率が大
きく、前記カールがより一層顕著に生じてしまう。
しかしながら、乾燥装置16の下流に設けられた上記剥離・貼り合わせ装置45により
、剥離シート13bからラベル13aを一旦剥離させるので、ラベル13aは相手側(剥
離シート13b)からの影響を受けることなく熱収縮することができる。そして熱収縮が
行われた後に、剥離シート13bとラベル13aとを貼り合わせるので、熱収縮率の違い
に起因するカールを効果的に除去することができる。
また、上記実施形態において、剥離・貼り合わせ装置45内において剥離シート13b
からラベル13aを剥離させた後、剥離シート13bにラベル13aを貼り合わせる迄の
間、ラベル13aは搬送経路の上流側及び下流側から引っ張り力を受けないテンションフ
リーの状態となるので、ラベル13aの熱収縮を確実に促進することができ、剥離シート
13bとラベル13aとを再度貼り合わせた後にカールが生じることを確実に防止できる
更に、吸引装置50によりラベル13aの弛み部Rに弛み助長方向の外力が付与される
ので、剥離シート13bとラベル13aとの剥離をより確実に行うことができる。また、
貼り付きを防止部材としての分離板41が設けられているので、剥離シート13bとラベ
ル13aとを剥離させた後、両者を貼り合わせる迄の間において両者が不用意に貼り付く
ことを確実に防止できる。
尚、本実施形態ではラベル13aの熱収縮率が剥離シート13bの熱収縮率より大きい
ことに鑑み、剥離・貼り合わせ装置45内においてラベル13aをテンションフリーの搬
送経路に通したが、剥離シート13bの搬送経路にもテンションフリーの区間を形成し、
双方をテンションフリーの状態として、熱収縮を促進させるように構成しても良い。
また、本実施形態ではラベル13aの弛み部Rに対し、下側から吸引作用を与えること
で弛み助長方向の外力を与えているが、例えば分離板41の側から弛み部Rの内側に対し
送風を行うことで、弛み助長方向の外力を与えることもできる。
以上説明した実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、
この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されて
なる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具
体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発
光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は
溶解のかたちで含む液体(液状体)を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いら
れる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を
噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、
光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬
化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするため
に酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)な
どの液体(流状体)を噴射する液体噴射装置であってもよい。そして、これらのうち何れ
か一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11 記録装置としてのプリンター、13 記録媒体、13a ラベル13a 剥離シー
ト、14 繰り出し部、16 乾燥装置、17 巻き取り部、19 プラテン、19b
プラテンヒーター、20 巻き軸、22a、22b 第1ローラー、23 第2ローラー
、24 第3ローラー、25 キャリッジ、26 支持板、27 記録ヘッド、30 ガ
イド部材、31 第4ローラー、32 第5ローラー、34 筐体、35 給気口、36
給気ダクト、37 温風送風機構、38 内部空間、39 排気口、40 排気ダクト
、41 排気ファン、42 通過口、43 通過口、44 軸流ファン、45 剥離・貼
り合わせ装置、46a、46b 入口ローラー、47a、47b 出口ローラー、48
中間ローラー、49 分離板、50 吸引装置、51 筐体、52 吸引口、53 吸引
ファン、55 第6ローラー、56a、56b 第7ローラー、57 巻き取り軸

Claims (4)

  1. 剥離シートに被記録材が貼り合わされて成る搬送媒体を供給する媒体供給部と、
    前記被記録材に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段より媒体搬送方向の下流側に設けられ、加熱を介して前記被記録材の乾燥
    を促す乾燥手段と、
    前記乾燥手段より媒体搬送方向の下流側に設けられ、前記剥離シートから前記被記録材
    を剥離させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせる剥離・貼り合わせ手段と

    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記剥離・貼り合わせ手段が、前記剥離シートか
    ら前記被記録材を剥離させた後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせる迄の間、
    前記剥離シート及び前記被記録材のうち少なくとも熱収縮率の高いいずれか一方について
    、媒体搬送経路の上流側及び下流側から引っ張り力を受けないテンションフリーの状態を
    形成する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記テンションフリーの状態は、搬送媒体が自重
    により下方に弛んだ状態であり、
    前記弛みを助長する様に、前記弛んだ部分に外力を付与する手段が設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記剥離シートから前記被記録材を剥離させ
    た後、前記剥離シートに前記被記録材を貼り合わせる迄の間において、前記剥離シートと
    前記被記録材との間に両者の貼り付きを防止する部材が配置される、
    ことを特徴とする記録装置。
JP2010071032A 2010-03-25 2010-03-25 記録装置 Withdrawn JP2011201158A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8876240B2 (en) 2012-04-19 2014-11-04 Seiko Epson Corporation Image recording apparatus and recording medium transportation control method

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US8876240B2 (en) 2012-04-19 2014-11-04 Seiko Epson Corporation Image recording apparatus and recording medium transportation control method

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