JP2001071474A - 画像形成方法および装置 - Google Patents

画像形成方法および装置

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JP2001071474A
JP2001071474A JP24882099A JP24882099A JP2001071474A JP 2001071474 A JP2001071474 A JP 2001071474A JP 24882099 A JP24882099 A JP 24882099A JP 24882099 A JP24882099 A JP 24882099A JP 2001071474 A JP2001071474 A JP 2001071474A
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receptor
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recording surface
drying
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JP24882099A
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Akiro Terajima
章朗 寺嶋
Nobuo Matsumoto
伸雄 松本
Koji Ito
宏治 伊藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像受容体に移送した画像記録液を乾燥し定
着させることにより画像受容体に画像を形成する場合
に、画像記録面に傷を付けず画質を向上させると共に、
画像記録液の乾燥時間を短縮して搬送手段を短くし、装
置の小型化を可能にする。 【解決手段】 画像受容体の画像記録面に乾燥風を吹き
付けることによって画像受容体の非画像記録面を搬送手
段に押圧しつつ画像受容体を搬送手段で搬送し、画像記
録液を乾燥し定着させる。画像受容体はその画像記録面
を下向きして搬送手段の下面に沿って進入させ、送風手
段はこの画像受容体の下面(画像記録面)に下から乾燥
風を吹き付けるのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像受容体に画
像記録液を移送して、乾燥・定着させることにより画像
を形成する画像形成方法と、装置とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特許第2、849、469号には、被記
録部材の記録面を上方に向けて搬送手段の上に載せ、被
記録部材と同一方向に移動する高温部材を搬送手段の上
方に間隙をもって対向させ、被記録部材の記録面を上方
から高温部材で加熱し乾燥させるようにしたインクジェ
ット記録装置が示されている。
【0003】なおこの従来技術では、高温部材の表面
と、被記録部材を搬送する搬送手段の表面とで形成され
る隙間を、被記録部材入口部では被記録部材の最大厚さ
と被記録部材状のインク滴の最大高さを加えた高さ以上
にし、被記録部材出口部では前記高さより小さくなるよ
うな勾配する。この構成により、インク滴の乾燥定着が
進行している被記録部材出口付近で、高温部材と被記録
部材上の未定着のインク滴とを接触させ、インク滴の乾
燥が急激に行われるようにするものである。なおこの場
合には、被記録部材と高温部材とが接触することになる
が、これらが接触しても未定着のインク滴は既に定着が
完了した画素の中で広がるため画素をこわすことなく、
画素劣化が発生しないと説明している。
【0004】また被記録部材の搬送手段を被記録部材よ
り高温にするための加熱手段を設けることにより、被記
録部材を高温部材により輻射加熱するだけでなく、被記
録部材の搬送手段からの熱伝導によっても加熱して、よ
り速く乾燥を進行させることも示されている。
【0005】さらに被記録部材の搬送手段に多数の連通
孔を形成し、該被記録部材の搬送手段の裏面側に、被記
録部材を吸着するための吸引ファンを配置することで、
被記録部材を被記録部材搬送手段に吸着することが示さ
れている。この結果被記録部材が被記録部材出口部付近
でより安定して搬送手段に保持され、画像劣化のない、
より安定した記録を行うことができるとのことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来技術に
おいては、乾燥途中のインク滴に高温部材を接触させて
強制的に急激に乾燥させるため、記録面に傷が付き易
く、画質が悪くなるという問題がある。また主として高
温部材による輻射熱によってインク滴を加熱し、補助的
に搬送手段の熱を被記録部材を通してインク滴に伝える
ものであるから、インク滴の乾燥に時間がかかり、搬送
手段が長くなる、このため乾燥・定着部が大型化すると
いう問題もあった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであり、画像記録面に傷が付かず画質を向上させるこ
とができると共に、画像記録液を短時間で乾燥でき、そ
の結果搬送手段を短くして装置の小型化を可能にする画
像形成方法を提供することを第1の目的とする。またこ
の方法の実施に直接使用する装置を提供することを第2
の目的とする。
【0008】
【発明の構成】この発明によれば第1の目的は、画像受
容体に移送した画像記録液を乾燥し定着させることによ
り画像受容体に画像を形成する画像形成方法において、
前記画像受容体の画像記録面に乾燥風を吹き付けること
によって前記画像受容体の非画像記録面を搬送手段に押
圧しつつ前記画像受容体を前記搬送手段で搬送し、画像
記録液を乾燥し定着させることを特徴とする画像形成方
法、により達成される。
【0009】ここで用いる乾燥風は画像記録液を乾燥さ
せるための気体であり、空気を用いることができるが特
に乾燥したり加熱した空気が適する。空気に代えて窒素
など他の気体でもよい。特に画像記録液の溶媒を蒸発さ
せるのに適する気体が好ましい。
【0010】第2の目的は、画像受容体に移送した画像
記録液を乾燥し定着させることにより画像受容体に画像
を形成する画像形成装置において、前記画像受容体の非
画像記録面に対向する搬送手段と、前記画像受容体の画
像記録面に乾燥風を吹き付けて前記画像受容体を前記搬
送手段に押圧する送風手段とを備えた乾燥定着手段を有
することを特徴とする画像形成装置、により達成され
る。
【0011】画像受容体はその画像記録面を下向きして
搬送手段の下面に沿って進入させ、送風手段はこの画像
受容体の下面(画像記録面)に下から乾燥風を吹き付け
るようにすれば、画像受容体を空に浮かせて搬送手段に
強く押圧することなく乾燥することができる。従って搬
送手段の搬送面の凹凸が画像受容体に歪みを与えること
がなくなり、乾燥中の画像記録液(インク液)に歪みが
発生せず画質が一層向上する。
【0012】なおこの発明は画像受容体を搬送手段の上
に載せ上向きの画像記録面に上方から乾燥風を吹き付け
るものを含む。また画像受容体を垂直あるいは斜め上方
に搬送し、搬送手段に接触しない画像記録面に乾燥風を
吹き付けるものも含む。
【0013】搬送手段に下方から画像受容体を押し付け
て搬送する場合には、通常は画像受容体の下面(画像記
録面)に接触しないで対向する複数の対向部材を設けて
おき、これら対向部材の間から画像受容体の下面に乾燥
風を吹き付けるのがよい。このようにすれば画像受容体
が万一搬送手段から離れても対向部材で画像受容体を支
持することができる。
【0014】この対向部材は画像受容体の幅方向(搬送
方向に直交する方向)に横断する軸上に多数のローラを
保持した串ローラで形成することができる。この場合は
画像受容体が万一串ローラのローラに接触してもローラ
が画像受容体の移動と共に回転できるので、画像記録面
に傷が付きにくくなる。各ローラは串ローラに固定して
おき、各ローラの周速度が画像受容体の搬送速度に一致
するように串ローラを回転しておけば、画像受容体がロ
ーラに接触した場合に画像記録面に一層傷が付きにくく
なる。
【0015】対向部材と搬送手段との間隙は、画像受容
体の最大厚さと画像記録液の最大高さとの合計よりも大
きく設定することが必要であるのは勿論であるが、画像
受容体と対向部材との間には乾燥風を画像受容体の下面
(画像記録面)に沿って側方へ流すための十分な間隙も
確保しておくべきである。
【0016】搬送手段の下面には板材を対向配置し、こ
の板材に設けた多数の長孔から串ローラの各ローラの上
縁を上方へ突出させるようにして、乾燥風がこの板材の
長孔とローラとの間隙から画像受容体の下面(画像記録
面)に吹き付けることができる。この場合さらに板材の
幅方向中央付近にも通風孔を設け、この通風孔から乾燥
風を画像受容体の下面に吹き付けて画像受容体の幅方向
にほぼ均等に分配して流すようにすれば、乾燥風が画像
受容体下面に均等に当たって画像受容体を安定させて搬
送しつつ乾燥させることができる。
【0017】搬送手段は通気性を有するベルトで形成す
るのが望ましい。画像受容体の下面(画像記録面)に乾
燥風の圧力を加える一方、上面(非画像記録面)は大気
圧あるいは低圧で均等に搬送手段に吸引することによ
り、画像受容体を一層安定させることができるからであ
る。このベルトを金網などの網で形成する場合には、ベ
ルトが伸びたり歪みが発生したり、縁がほつれ易い。こ
のようなベルトの伸びや歪みやほつれを防ぐためには、
ベルト(網)の両縁部に伸縮性に乏しい帯体を固着し補
強しておくのがよい。
【0018】この場合ベルトを巻掛けるローラには、こ
の帯体が係合する段部を形成しておくのがよい。このよ
うにすれば、ローラの張力や駆動力はまず帯体に伝わ
り、この帯体によってベルトの両縁部がその全長に亘っ
て一体的に駆動されることになる。このためベルトの伸
びや歪み、あるいは両縁部のほつれを防ぐことができ
る。
【0019】送風手段は、送風ファンと、ヒータとで構
成し、ヒータで加熱した空気(熱風)を画像受容体の画
像記録面に導くようにすることができる。なお対向部材
の下方には対向部材を介して搬送手段下面に開口する送
風チャンバを設け、送風手段が送出する乾燥風をこの送
風チャンバを通して画像受容体の画像記録面に吹き付け
るようにすれば、乾燥風を効率良く画像受容体に導くこ
とができる。
【0020】また搬送手段の上方を囲む集風チャンバを
設け、画像受容体に吹き付けられ画像受容体の画像記録
面に当たって周囲に導かれる乾燥風をこの集風チャンバ
に集めて送風ファンに導き、循環させることができる、
この場合には乾燥風の加熱エネルギーを減らし省エネル
ギー化に適する。
【0021】
【作用】画像受容体は、画像記録液が塗布された画像記
録面を搬送手段に接触しない向きにして搬送手段に進入
する。画像記録面には乾燥風が吹き付けられ、この気流
の圧力によって画像受容体は搬送手段に押圧される。こ
の状態で画像受容体は搬送手段によって搬送される。
【0022】この時乾燥風は画像記録面に当たって周囲
に導かれ、画像記録液が乾燥して画像受容体に定着す
る。画像受容体は乾燥風により搬送手段に押圧されるの
で、画像記録面には何も接触することがないから、画像
記録液の乱れが発生せず、画像記録面に傷が付かず、画
質が向上することになる。
【0023】
【実施態様】図1は本発明の一実施態様の乾燥定着手段
を分解して示す斜視図、図2は同じく側面図、図3は図
2におけるIII-III線付近の断面図である。図2,3に
おいて符号10は筐体であり、その内部は水平な仕切壁
12によって上室14と下室16とに仕切られている。
上室14には後記する乾燥定着手段18が収容され、下
室16には画像記録ヘッド17が収容される。
【0024】画像記録ヘッド17は水平に搬送される画
像受容体20の上面に画像記録液を移送して画像を記録
する。すなわちプリント用紙などの画像受容体20にイ
ンク液などを移送する。このように画像記録ヘッド17
を下向きにすることにより、画像記録ヘッド17のイン
ク吐出口にほこりやごみが付着するのを防ぐことができ
る。インク液の移送には、例えば連続塗布方式が使用で
きる。この連続塗布方式は本願の出願人が特願平10−
374662,10−374663などで提案した方式
であり、画像記録ヘッド17から画像形成液(インクな
ど)と透明液との混合割合を画像信号に対応して変化さ
せつつ連続して吐出させ、画像受容体に連続して移送す
るものである。
【0025】なお画像記録ヘッド17には、画像受容体
20の幅方向に並ぶ画素ごとに画像形成液と透明液の混
合割合を独立して制御できるようにした多数の画像記録
液吐出口を設けることにより、二次元に色あるいは/お
よび濃度が変化する画像が形成できる。この連続塗布方
式に代えて公知なインク滴を飛翔させて画像を描くイン
クジェット方式など、他の方式を用いることも可能であ
る。
【0026】このように上面に画像が形成された画像受
容体20は、下室16内を図2で右側へ送られ、上下面
が反転されてその画像を記録した面(画像記録面)を下
向きにして乾燥定着手段18内を水平に送られる。この
乾燥定着手段18は、画像受容体20の上面(非画像記
録面)に対向する搬送手段22と、画像受容体20の下
面(画像記録面)に下方から乾燥用空気を吹き付ける送
風手段24とを有する。ここでは乾燥風として加熱した
空気を用いる。
【0027】搬送手段22は駆動ローラ26と被動ロー
ラ28との間に巻き付けたベルト30と、このベルト3
0に上方から転接してベルト30に適切な張力を付与す
るテンションローラ32とを有する。駆動ローラ26に
は、図2に示すモータ34の回転が減速歯車群36を介
して伝えられる。その結果ベルト30は図2で時計方向
に走行する。
【0028】ベルト30は金網などの耐熱性の網で作ら
れ通気性を持つ。このベルト30の両縁部には伸縮しに
くい帯体38がベルト30を両面から挟むように固着さ
れている。ローラ26,28,32にはこの帯体38が
係合する段部40(図1参照)がそれぞれ形成されてい
る。このためベルト30は帯体38を各ローラ26,2
8,32の段部40に係合させて走行することになる。
この時ベルト30に加わる張力は主として帯体38によ
って支持することになり、ベルト30自身に加わる張力
は小さくなる。このためベルト30の伸びや歪みが発生
せず、側縁がほずれにくくなり、ベルト30の耐久性が
向上する。
【0029】搬送手段22に下方には送風チャンバ42
が形成されている。この送風チャンバ42はベルト30
の下面に対向して開口する。すなわちこの送風チャンバ
42は、その幅方向が図3に示す立壁44,46で、ま
た前後方向(画像受容体20の搬送方向と平行な方向)
が図2に示す立壁48,50により囲まれ、前記仕切壁
12が底面となっている。この送風チャンバ42内には
前記送風手段24によって乾燥用空気が供給される。こ
の乾燥用空気は、搬送手段22の下面に沿って搬入され
る画像受容体20の下面にこの送風チャンバ42から上
向きに吹き付けられる。
【0030】搬送手段22の上方は集風チャンバ54で
覆われている。送風チャンバ42から搬送手段22に下
方から吹き付けられる乾燥用空気はこの集風チャンバ5
4に集められ、送風手段24に導かれる。この集風チャ
ンバ54は筐体10の上部に設けた画像受容体受け皿5
6の下面と、適宜設けたリブ58(図2,3)などで形
成される。
【0031】ここに送風手段24は図3に示すように、
電動ファン60と、電気ヒータ62とを備える。電動フ
ァン60は、集風チャンバ54の立壁46などに設けた
開口64および受け皿56の側壁に設けた開口66から
空気をフィルタ68を介して取込む。そしてこの取込ん
だ空気をヒータ62で加熱し、さらにフィルタ70を通
した後、送風チャンバ42の立壁46などに設けた開口
72を介して送風チャンバ42に送出する。
【0032】搬送手段22の下方には、対向部材として
の串ローラ74がベルト30との間に所定間隙を空けて
多数配設されている。すなわち串ローラ74は、画像受
容体20の幅方向(搬送方向に直交する方向)に長い軸
に所定の間隔ごとにローラ76を固定したものであり、
この両端が前記送風チャンバ42を形成する立壁44,
46に回転自在に保持されている。このローラ76の上
縁とベルト30との間には、画像受容体20の最大厚さ
と、画像記録液の最大高さの合計よりも大きい間隙が確
保されている。なお画像記録液の厚さは乾燥の進行につ
れて減少するから、ローラ76とベルト30との間隙
は、画像受容体20の進行方向に向って次第に小さくな
るようにしてもよい。
【0033】送風チャンバ42には、ベルト30に対向
する板材78が取付けられている。この板材78には串
ローラ74のローラ76が下方から進入する多数の長孔
80(図1)が形成されている。この板材78はローラ
76の上縁が長孔80より僅かに上方へ突出させた位置
で送風チャンバ42の立壁44,46に固定されてい
る。またこの板材78には、その幅方向中央付近にあっ
て搬送方法に並ぶ多数の通風孔82が形成されている。
【0034】このため搬送手段22のベルト30の下面
に沿って進入した画像受容体20は、板材78の長孔8
0とローラ76との間隙および通風孔82から上向きに
吹き出される乾燥用空気によって、ベルト30に下方か
ら上向きに押し付けられる。この時通風孔82から吹き
出す乾燥用空気は画像受容体20の両幅方向にほぼ均等
に分かれて側方へ流動する。またベルト30は金網で作
られているため、このベルト30に押圧された画像受容
体20の上面には集風チャンバ54の内圧がほぼ均等に
作用する。このため画像受容体20はローラ76と長孔
80の間隙や通風孔82から吹き出す乾燥用空気の圧力
と、集風チャンバ54の内圧との差圧によって、ベルト
30に安定して保持されることになり、ベルト30に密
着して搬送される。
【0035】次にこの実施態様の動作を説明する。図2
において、下室16で画像記録ヘッド17により画像記
録液が上面に塗布された画像受容体20は、仕切壁12
の一側寄りに設けた開口84から上下面を反転させて上
室14に入り、搬送ローラ86,88によって搬送手段
22のベルト30の下面に導かれる。この時画像受容体
20の画像記録面が下面となる。なお搬送ローラ86,
88などは画像受容体20の両側縁を挟んで搬送し、画
像記録面に傷を付けないようにするのは勿論である。
【0036】ベルト30の下面に導かれた画像受容体2
0の下面には、送風手段24から送風チャンバ42に導
かれた乾燥用空気(すなわち高温に加熱された空気、熱
風)が、板材78の長孔80や通風孔82を通して吹き
付けられる。このため画像受容体20はローラ76や板
材78から浮き上がり、ベルト30に押圧された状態で
ベルト30により搬送される。この時乾燥用空気(熱
風)は画像記録液を乾燥させ、定着させる。
【0037】この画像受容体20は、下面にローラ76
や板材78が接触することなく搬送手段22から送出さ
れると、搬送ローラ90,92,94によって表裏反転
されて受け皿56上に導かれる。画像受容体20が搬送
手段22を出る時には、画像記録面の画像記録液はすで
に完全に乾燥しているから、搬送ローラ90,92はこ
の画像記録面に接触しても画像に傷を付けるおそれはな
い。しかし搬送ローラ90,92,94は画像記録面に
接触しないように、両縁を挟んで搬送するものが望まし
い。
【0038】また串ローラ74のローラ76には画像受
容体20は通常接触しないが、乾燥用空気の流れが乱れ
た時などに画像受容体20が一時液に接触することがあ
り得る。そこで串ローラ74は自由回転可能にするのが
よい。なおこの串ローラ74は、少くとも画像受容体2
0の搬送中には回転駆動するのが一層望ましい。すなわ
ちローラ76の周速度がベルト30と等速度になるよう
に駆動するものである。この時には画像受容体20が搬
送中に振動したりしてローラ76に接触してもローラ7
6が画像を傷めるおそれが一層少なくなる。
【0039】なおこの実施態様では、筐体10内の下段
に画像記録ヘッド17を収容し、上段に乾燥定着手段1
8を配設して上下二段構造とした。このため下段で画像
受容体20の上面にインク液を移送し、画像受容体20
の上下面を反転させつつ乾燥定着手段18に移すことが
でき、画像受容体20を円滑に搬送することができる。
またこの時には画像記録ヘッド17のインク吐出口は下
向きに開口するから、このインク吐出口にはほこりやご
みが付着しにくくなり、円滑な塗布処理が可能になる。
さらに画像記録ヘッド17は、画像受容体20の上下面
を反転させるのに必要な空間内、すなわち反転させる際
に必要になる円弧状の搬送路の上下方向の空間内に収容
できる。このため画像記録ヘッドと乾燥定着部とを水平
方向に直列に並べて配設する場合に比べ、装置全体の小
型化が図れる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、画像受容体の
画像記録面に乾燥風を吹き付けることによって画像受容
体の非画像記録面を搬送手段に押圧しつつ搬送するもの
であるから、この搬送中に乾燥風によって画像記録液を
速やかに乾燥させて定着させることができる。その間画
像記録面には何も接触しないから、画像を痛めるおそれ
もない。また乾燥風を画像記録面に吹き付けて強制的に
乾燥させるから、乾燥が速くなり、乾燥定着に要する搬
送路を短くでき、装置の小型化が可能になる。
【0041】請求項2の発明によれば、この請求項1の
発明の実施に直接使用する画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様の乾燥定着手段を分解して
示す斜視図
【図2】同じく側面図
【図3】図2におけるIII-III線付近の断面図
【符号の説明】
10 筐体 17 画像記録ヘッド 18 乾燥定着手段 20 画像受容体 22 搬送手段 24 送風手段 26 駆動ローラ 28 被動ローラ 30 ベルト 32 テンションローラ 38 帯体 40 段部 42 送風チャンバ 54 集風チャンバ 74 串ローラ 76 ローラ 78 板材 80 長孔 82 通風孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 宏治 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 HA29 HA47 2C061 AQ05 CK10 2H086 BA05 3L113 AA08 AB02 AC08 AC31 AC39 AC45 AC46 AC51 BA30 DA04 DA14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像受容体に移送した画像記録液を乾燥
    し定着させることにより画像受容体に画像を形成する画
    像形成方法において、 前記画像受容体の画像記録面に乾燥風を吹き付けること
    によって前記画像受容体の非画像記録面を搬送手段に押
    圧しつつ前記画像受容体を前記搬送手段で搬送し、画像
    記録液を乾燥し定着させることを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】 画像受容体に移送した画像記録液を乾燥
    し定着させることにより画像受容体に画像を形成する画
    像形成装置において、 前記画像受容体の非画像記録面に対向する搬送手段と、
    前記画像受容体の画像記録面に乾燥風を吹き付けて前記
    画像受容体を前記搬送手段に押圧する送風手段とを備え
    た乾燥定着手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 画像受容体はその画像記録面を下にして
    搬送手段の下方に進入する一方、前記送風手段は下方か
    ら前記画像受容体の画像記録面に乾燥風を吹き付ける請
    求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 搬送手段の下方には画像受容体の画像記
    録面に通常は接触しないで対向する複数の対向部材が設
    けられ、乾燥風は前記対向部材の間から画像受容体の画
    像記録面に吹き付けられる請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 対向部材は画像受容体を幅方向に横断す
    る軸上に多数のローラを保持した串ローラにより形成さ
    れる請求項4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 対向部材と搬送手段との間には、画像受
    容体の最大厚さと画像記録液の最大高さの合計以上の間
    隙が形成されている請求項4または5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 串ローラのローラが下方から進入する多
    数の長孔が形成され、その上面がローラ上縁よりも下方
    に位置する板材を備え、この板材の長孔とローラとの間
    隙から乾燥風が画像受容体の画像記録面に吹き付けられ
    る請求項5または6の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 板材には画像受容体の幅方向中央付近に
    通風孔が形成され、この通風孔から画像受容体の画像記
    録面に吹き付けられた乾燥風が幅方向にほぼ均等に広が
    るようにした請求項7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 搬送手段は通気性を有するベルトで形成
    されている請求項2〜8のいずれかの画像形成装置。
  10. 【請求項10】 通気性を有するベルトは網で形成さ
    れ、少くともその両縁部には伸縮しにくい帯体が固着さ
    れる一方、このベルトが巻掛けられるローラにはこの帯
    体が係合する段部が形成されている請求項9の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 送風手段は、送風ファンと、この送風
    ファンが送出する気流を加熱するヒータとを備え、前記
    ヒータで加熱した気流を画像受容体の画像記録面に導く
    請求項2の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 乾燥定着手段は対向部材の下方に形成
    されこの対向部材を介して搬送手段の下面に開口する送
    風チャンバを備え、送風手段が送出する乾燥風は前記送
    風チャンバから画像受容体の画像記録面に吹き付けられ
    る請求項4の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 搬送手段の上方を囲む集風チャンバを
    備え、送風チャンバから画像受容体に吹き付けられ画像
    受容体の周囲に導かれる乾燥風を前記集風チャンバに集
    めて送風手段に循環させる請求項12の画像形成装置。
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