JP2014191016A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、光源装置およびプロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に投写するプロジェクターが知られている。この光源装置には、超高圧水銀ランプ等の放電型の光源が多用され、光源装置は、着脱可能に構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の光源装置は、光源ランプ、リフレクター、これらの部材を内部に収納するハウジング、およびばね部材等を備える。リフレクターは、ばね部材を用いてハウジングに支持固定される。また、ハウジングには、ユーザーに把持される取っ手が設けられており、光源装置は、この取っ手が把持されてプロジェクターに着脱される。
特許文献1には、光源装置の取っ手が形成されている側にばね部材が露出して配置された図が開示されている。特許文献1には、ばね部材の材料については記載されていないが、リフレクターをハウジングに固定する強度を確保するためには、金属製であることが考えられる。また、特許文献1には記載されていないが、光源装置を着脱する際にユーザーがこのばね部材に触れてもよいように、光源ランプに電力を供給するための接続線は、このばね部材から充分離間して配線されていることが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の光源装置では、接続線をばね部材から離間して配線するためには、組立が複雑になったり、電源ユニットに接続されるコネクター部への配線のために、急激に接続線を屈曲させる等による接続線への過大な負荷をかけてしまったりする恐れがある。
しかしながら、特許文献1に記載の光源装置では、接続線をばね部材から離間して配線するためには、組立が複雑になったり、電源ユニットに接続されるコネクター部への配線のために、急激に接続線を屈曲させる等による接続線への過大な負荷をかけてしまったりする恐れがある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光源装置は、光源と、前記光源に電力を供給する接続線と、前記光源および前記接続線を収納し、把持部を有する光源用筐体と、を備え、冷却空気を送出する冷却装置を備えたプロジェクタに組み込んで使用される光源装置であって、前記接続線は、少なくとも一部が前記光源筐体の前記把持部側に設けられ、前記光源用筐体は、前記光源および前記接続線の前記把持部側を覆う蓋側形成部と、前記蓋側形成部の少なくとも一部に前記冷却空気を導く流路と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、光源用筐体には、光源および接続線の把持部側を覆う蓋側形成部が設けられている。これによって、接続線や、接続線の近傍に位置する導電部材(例えば、光源を光源用筐体に固定するための部材や、光源からの光を遮光する部材等)が、光源に対して把持部側に位置するように配置されても、蓋側形成部がこれらの部材を覆うので、これらの部材に光源装置を交換するユーザーが触れたり、近接したりすることを防止できる。
また、光源用筐体には、蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を導く流路が設けられているので、光源の把持部側を覆うことによって高温となる蓋側形成部を冷却することができる。特に、プロジェクターが設置される姿勢において、蓋側形成部が光源装置の上方に位置する構成においては、蓋側形成部が光源の上方に位置することとなるので、より顕著な効果を奏する。
よって、接続線の配線自由度や、導電部材の形状等の自由度を高めつつ、光源装置を着脱するユーザーから光源、接続線、および導電部材を確実に離間させ、光源用筐体の温度劣化を抑制することができる。したがって、製造の容易化や、設計自由度の向上を図りつつ、長寿命化が可能な光源装置の提供が可能となる。
また、光源用筐体には、蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を導く流路が設けられているので、光源の把持部側を覆うことによって高温となる蓋側形成部を冷却することができる。特に、プロジェクターが設置される姿勢において、蓋側形成部が光源装置の上方に位置する構成においては、蓋側形成部が光源の上方に位置することとなるので、より顕著な効果を奏する。
よって、接続線の配線自由度や、導電部材の形状等の自由度を高めつつ、光源装置を着脱するユーザーから光源、接続線、および導電部材を確実に離間させ、光源用筐体の温度劣化を抑制することができる。したがって、製造の容易化や、設計自由度の向上を図りつつ、長寿命化が可能な光源装置の提供が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る光源装置において、前記光源用筐体は、前記把持部側に、前記流路を流通した冷却空気が前記蓋側形成部に向けて流出する流出口と、前記光源に前記冷却空気を流通させる主流路と、を有し、前記流路は、前記主流路を流通する前記冷却空気の一部を前記流出口に導くことが好ましい。
この構成によれば、光源用筐体には、光源に冷却空気を流通させる主流路が設けられ、この主流路を流通した冷却空気の一部は、流路に導かれて流出口から蓋側形成部に送風される。これによって、主流路と、流路とをそれぞれ個別に形成する場合に比べ、冷却空気を流通させる領域を大きくできることによる冷却対象の効率的な冷却や、各流路の形状の簡素化が図れる。
[適用例3]上記適用例に係る光源装置において、前記光源装置は、前記光源から射出された光を反射するリフレクターを備え、前記光源は、一対の電極を有する発光管と、前記一対の電極にそれぞれ電気的に接続される一対のリード線と、を備え、前記一対のリード線のうちの一方は、前記リフレクターの前記光を反射する側に配置され、前記接続線は、前記一方のリード線に接続される第1接続線、および他方のリード線に接続される第2接続線を有し、前記第1接続線の一部は、前記光源用筐体の前記流出口から流出する前記冷却空気が流通する位置に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、一方のリード線は、リフレクターの光を反射する側に配置されるので、このリード線に接続される第1接続線は、温度が上昇することとなるが、一部が流出口から流出する冷却空気が流通する位置に配置されているので、蓋側形成部に送風される冷却空気で冷却される。よって、一対の電極を有する発光管を備えた光源装置の効率的な冷却が可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る光源装置において、前記光源用筐体は、前記蓋側形成部とで前記接続線を位置決めする案内部を有することが好ましい。
この構成によれば、光源用筐体には、蓋側形成部とで接続線を位置決めする案内部が設けられているので、光源の蓋部材側の所定の位置に接続線を確実に配線できる。よって、蓋側形成部に送風される冷却空気による接続線のより安定した冷却、および光源装置の製造工程や、光源装置を取り扱う際の接続線への負荷低減が可能となる。
[適用例5]
本適用例に係るプロジェクターは、光源装置と、前記光源装置が射出する光を変調して射出する光変調装置と、前記光変調装置が射出した光を投写する投写光学系と、前記光源装置、前記光変調装置および前記投写光学系を収納し、前記光源装置が着脱される開口部を有する外装筐体と、前記開口部を閉塞する蓋部材と、を備えたプロジェクターであって、前記光源装置は、上述した光源装置であることを特徴とする。
本適用例では、プロジェクターは、上述した光源装置を備えるので、上述した光源装置と同様の作用および効果を享受できる。
本適用例に係るプロジェクターは、光源装置と、前記光源装置が射出する光を変調して射出する光変調装置と、前記光変調装置が射出した光を投写する投写光学系と、前記光源装置、前記光変調装置および前記投写光学系を収納し、前記光源装置が着脱される開口部を有する外装筐体と、前記開口部を閉塞する蓋部材と、を備えたプロジェクターであって、前記光源装置は、上述した光源装置であることを特徴とする。
本適用例では、プロジェクターは、上述した光源装置を備えるので、上述した光源装置と同様の作用および効果を享受できる。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。また、本実施形態のプロジェクターは、机上等に据え置かれる据置き姿勢、および据置き姿勢に対して上下が反転され、天井等に設置される天吊り姿勢で投写可能に構成されている。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。また、本実施形態のプロジェクターは、机上等に据え置かれる据置き姿勢、および据置き姿勢に対して上下が反転され、天井等に設置される天吊り姿勢で投写可能に構成されている。
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクター1の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1、図2に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31を有し、平面視略L字状に形成された光学ユニット3、および冷却装置4を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源装置31や制御部に電力を供給する電源装置等が配置されている。なお、以下では、説明の便宜上、光源装置31から光束が射出される方向を+X方向、プロジェクター1から光が投写される方向を+Y方向(前方向)、据置き姿勢におけるプロジェクター1の上側を+Z側として記載する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1、図2に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31を有し、平面視略L字状に形成された光学ユニット3、および冷却装置4を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源装置31や制御部に電力を供給する電源装置等が配置されている。なお、以下では、説明の便宜上、光源装置31から光束が射出される方向を+X方向、プロジェクター1から光が投写される方向を+Y方向(前方向)、据置き姿勢におけるプロジェクター1の上側を+Z側として記載する。
外装筐体2は、合成樹脂製であり、図1に示すように、上部を構成するアッパーケース21、下部を構成するロアーケース22、蓋部材23等を備えている。
アッパーケース21の前面21Aには、投写用開口部211が形成されており、この投写用開口部211の内側の外装筐体2内には、光学ユニット3に備えられた投写レンズ36が配置されている。そして、投写レンズ36から射出された光は、この投写用開口部211を通過して前方に配置された投写面に投写される。
アッパーケース21の前面21Aには、投写用開口部211が形成されており、この投写用開口部211の内側の外装筐体2内には、光学ユニット3に備えられた投写レンズ36が配置されている。そして、投写レンズ36から射出された光は、この投写用開口部211を通過して前方に配置された投写面に投写される。
アッパーケース21の上面21Bには、操作パネル20が配置されている。操作パネル20は、プロジェクター1の各種設定を行うためのメニュー画像の表示/非表示を切り替えるメニューキー、入力ソースを切り替えるソース切替えキー等、各種指示を行うための複数のキー等を備えている。
また、アッパーケース21の上面21Bには、光源装置31の上方に位置する開口部212が形成され、蓋部材23は、この開口部212を閉塞する。光源装置31は、蓋部材23が取り外された開口部212から着脱される。
アッパーケース21の+X側の側面21Dには、外気を取り込む吸気口213が形成され、側面21Dの反対側の側面21Cには、内部の空気が排出される排気口(図示省略)が形成されている。なお、吸気口213の内側には、図示しない防塵フィルターが配置されており、外気に混在する塵埃が外装筐体2の内部に侵入することが抑制されている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
〔光学ユニットの構成〕
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図2に示すように、光源装置31に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、電気光学装置35、投写レンズ36、およびこれらの光学部品31〜36を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光学ユニット3は、図2に示すように、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部に投写レンズ36が配置される。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図2に示すように、光源装置31に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、電気光学装置35、投写レンズ36、およびこれらの光学部品31〜36を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光学ユニット3は、図2に示すように、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部に投写レンズ36が配置される。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、リフレクター312、平行化レンズ313、光源用筐体5等を備える。
図3は、光源311およびリフレクター312の断面図である。
光源311は、図3に示すように、発光管3111、一対の電極3112,3113、およびリード線3114,3115を備えている。
発光管3111は、石英ガラス等の耐熱ガラスで形成され、図3に示すように、中央に設けられた球状の発光部3111a、およびこの発光部3111aの両側から延出する一対の封止部3111b,3111cを有している。
図3は、光源311およびリフレクター312の断面図である。
光源311は、図3に示すように、発光管3111、一対の電極3112,3113、およびリード線3114,3115を備えている。
発光管3111は、石英ガラス等の耐熱ガラスで形成され、図3に示すように、中央に設けられた球状の発光部3111a、およびこの発光部3111aの両側から延出する一対の封止部3111b,3111cを有している。
発光部3111a内には、水銀、希ガス、およびハロゲン等が封入された放電空間が形成されており、一対の電極3112,3113は、互いの先端がこの放電空間に近接対向して配置されている。
一対の封止部3111b,3111cの内部には、電極3112,3113とそれぞれ電気的に接続される金属箔3116が配置されている。
リード線3114,3115は、金属箔3116に接続され、封止部3111b,3111cの外部まで延出している。光源311は、これらリード線3114,3115に電力が供給されると、対向している電極3112,3113の間で放電が発生して光を射出する。
一対の封止部3111b,3111cの内部には、電極3112,3113とそれぞれ電気的に接続される金属箔3116が配置されている。
リード線3114,3115は、金属箔3116に接続され、封止部3111b,3111cの外部まで延出している。光源311は、これらリード線3114,3115に電力が供給されると、対向している電極3112,3113の間で放電が発生して光を射出する。
ここで、光源311は、発光管3111が発光することで発熱するが、熱対流等の影響により上部の方が下部よりも温度上昇が大きく、特に発光部3111aの上部表面付近の温度が上昇し易い。
発光部3111aは、冷却が不足して上部の温度が上がり過ぎると、基材が再結晶化することにより白濁が起きてしまう。一方、発光部3111aは、冷却が過剰になって下部において温度が下がり過ぎると、電極3112,3113のハロゲンサイクルが正常に行われず発光部3111aの内壁に電極3112,3113の基材が付着することにより黒化が起きてしまう。白濁や黒化が起きるとその部分が失透し、発光部3111aから射出される光量が低下するとともに、高温による発光管3111の破損や劣化を招くこととなる。そのため、発光管3111を冷却する際は、発光管3111の上部側から冷却し、上部と下部とで温度差が生じないようにすることが望ましい。
発光部3111aは、冷却が不足して上部の温度が上がり過ぎると、基材が再結晶化することにより白濁が起きてしまう。一方、発光部3111aは、冷却が過剰になって下部において温度が下がり過ぎると、電極3112,3113のハロゲンサイクルが正常に行われず発光部3111aの内壁に電極3112,3113の基材が付着することにより黒化が起きてしまう。白濁や黒化が起きるとその部分が失透し、発光部3111aから射出される光量が低下するとともに、高温による発光管3111の破損や劣化を招くこととなる。そのため、発光管3111を冷却する際は、発光管3111の上部側から冷却し、上部と下部とで温度差が生じないようにすることが望ましい。
また、発光部3111aから射出される光の領域内に位置する封止部3111bも温度上昇し易く、例えば、金属箔3116とリード線3114との接続部等は温度上昇が大きい。これらの部分の冷却が不足すると、金属箔3116が酸化して黒化し、光をより吸収し易くなってさらに温度が上昇して発光管3111の破損や劣化を招くおそれがある。そのため、光源311を冷却する際は、発光部3111aだけでなく、封止部3111bも効果的に冷却することが望ましい。
リフレクター312は、図3に示すように、筒状の首状部3121および首状部3121から断面略凹状に拡がる反射部3122を有している。
首状部3121には、一方の封止部3111cが挿通される挿通孔が設けられており、光源311は、封止部3111bが首状部3121とは反対側に位置し、封止部3111cとこの挿通孔との間に接着剤が注入されて、リフレクター312に固定される。
反射部3122は、内面に金属薄膜が蒸着されており、発光部3111aから射出された光を首状部3121とは反対側に反射する。つまり、光源311は、封止部3111bおよびリード線3114がリフレクター312によって反射される光の領域内に位置するようにリフレクター312に固定される。
光源装置31は、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射した後、平行化レンズ313によって射出方向を揃え、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
首状部3121には、一方の封止部3111cが挿通される挿通孔が設けられており、光源311は、封止部3111bが首状部3121とは反対側に位置し、封止部3111cとこの挿通孔との間に接着剤が注入されて、リフレクター312に固定される。
反射部3122は、内面に金属薄膜が蒸着されており、発光部3111aから射出された光を首状部3121とは反対側に反射する。つまり、光源311は、封止部3111bおよびリード線3114がリフレクター312によって反射される光の領域内に位置するようにリフレクター312に固定される。
光源装置31は、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射した後、平行化レンズ313によって射出方向を揃え、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
光源用筐体5は、光源311およびリフレクター312を収納し、冷却装置4から送出された冷却空気が流通する複数の流路が設けられている。なお、光源311、リフレクター312、平行化レンズ313以外の光源装置31を構成する部材については、後で詳細に説明する。
図2に戻って、インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備え、光源装置31から射出された光が後述する液晶ライトバルブ351の表面に略均一に照射されるように、また有効利用されるように構成されている。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶ライトバルブ351まで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
電気光学装置35は、光変調装置としての液晶ライトバルブ351および色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム352を備え、色分離光学系33で分離された各色光を画像情報に応じて変調し、変調した各色光を合成する。
液晶ライトバルブ351は、3色の色光毎に備えられており(R光用の液晶ライトバルブを351R、G光用の液晶ライトバルブを351G、B光用の液晶ライトバルブを351Bとする)、それぞれ透過型の液晶パネル、およびその両面に配置された入射側偏光板、射出側偏光板を有している。
液晶ライトバルブ351は、図示しない微小画素がマトリクス状に形成された矩形状の画素領域を有し、各画素が表示画像信号に応じた光透過率に設定され、画素領域内に表示画像を形成する。そして、色分離光学系33で分離された各色光は、液晶ライトバルブ351にて変調された後、クロスダイクロイックプリズム352に射出される。
クロスダイクロイックプリズム352は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム352は、誘電体多層膜が液晶ライトバルブ351R,351Bにて変調された色光を反射し、液晶ライトバルブ351Gにて変調された色光を透過して、各色光を合成する。
投写レンズ36は、複数のレンズ(図示省略)を有して構成され、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光をスクリーン上に拡大投写する。
冷却装置4は、図2に示すように、光源装置31の後方(−Y方向)に配置されるシロッコファン41、光源装置31の前方(+Y方向)に配置される軸流ファン42、および図示しない吸気ファンを備えている。
シロッコファン41は、後で詳細に説明するが、光源用筐体5に設けられた流入口831に冷却空気を送風し、光源装置31を冷却するように構成されている。
軸流ファン42は、光源装置31等を冷却して暖まった外装筐体2内部の空気を外装筐体2の排気口から外部に排出する。
吸気ファンは、アッパーケース21の吸気口213から取り込んだ外部の冷却空気を、電気光学装置35等に送風する。
シロッコファン41は、後で詳細に説明するが、光源用筐体5に設けられた流入口831に冷却空気を送風し、光源装置31を冷却するように構成されている。
軸流ファン42は、光源装置31等を冷却して暖まった外装筐体2内部の空気を外装筐体2の排気口から外部に排出する。
吸気ファンは、アッパーケース21の吸気口213から取り込んだ外部の冷却空気を、電気光学装置35等に送風する。
図示しない電源装置は、電源ブロックおよび光源装置31を駆動する光源駆動ブロックを備え、制御部および光源311等の電子部品に電力を供給する。光源駆動ブロックは、光源装置31に接続される出力コネクター(図示省略)を備え、この出力コネクターは、ケーブル(図示省略)を介して光学部品用筐体37に配置される。
〔光源装置の構成〕
ここで、光源装置31について詳細に説明する。
図4は、光源装置31の斜視図である。
光源装置31は、光源311、リフレクター312、平行化レンズ313に加え、図4に示すように、入力コネクター314、光源311に電力を供給するための接続線315、光源用筐体5、回動することによって流入する冷却空気の流れを変える整流部6、および導電部材316(図8参照)を備えている。
ここで、光源装置31について詳細に説明する。
図4は、光源装置31の斜視図である。
光源装置31は、光源311、リフレクター312、平行化レンズ313に加え、図4に示すように、入力コネクター314、光源311に電力を供給するための接続線315、光源用筐体5、回動することによって流入する冷却空気の流れを変える整流部6、および導電部材316(図8参照)を備えている。
入力コネクター314は、電源装置と電気的に接続される接続部であり、図4に示すように、光源装置31の−Y側に配置される。入力コネクター314は、接続線315を介して光源311のリード線3114,3115(図3参照)に接続されている。入力コネクター314は、光源装置31がアッパーケース21の開口部212から光学部品用筐体37に挿着される際に、電源装置の出力コネクターに接続される。つまり、入力コネクター314は、光源装置31が開口部212の上方から下方に挿入されることによって電源装置の出力コネクターに嵌合するように配置されている。接続線315の配線については、後で詳細に説明する。
光源用筐体5は、図4に示すように、光源311およびリフレクター312(図3参照)を収納する第1筐体7、第1筐体7の−Y側に配置される第2筐体8、および第1筐体7の−X側に配置される第3筐体9を備えている。光源用筐体5には、シロッコファン41から送風された冷却空気が流入する流入口831、および流入口831から流入した冷却空気が流通する複数の流路が設けられている。
図5、図6は、第2筐体8および第3筐体9を取り外した光源装置31の斜視図であり、図5は、+X側斜めから見た図、図6は、−X側斜めから見た図である。図7は、第1筐体7を−X側斜めから見た斜視図である。
第1筐体7は、高耐熱性の合成樹脂製で、図5〜図7に示すように、略直方体の箱状に形成されており、+X側および−X側には、開口部が設けられている。そして、+X側の開口部には、図5に示すように、平行化レンズ313が配置され、光源311が固定されたリフレクター312は、図6に示すように、−X側の開口部から第1筐体7に収納される。
第1筐体7は、−Y側、+Y側をそれぞれ形成する側面部71,76、および+Z側を形成する上面部72、−Z側を形成する下面部73を有し、−Y側の角部には、図5に示すように、傾斜面部74,75が形成されている。
上面部72には、図5に示すように、+Z方向に突出する把持部721、カバー部722、および接続部723が形成されている。
把持部721は、+X側が開口し、−X側に立壁を有するように形成されており、第3筐体9に設けられた後述する把持部912(図4参照)と共にユーザーに把持される部位である。光源装置31は、この把持部721,912が把持されてZ方向へ移動されることでプロジェクター1に着脱される。
把持部721は、+X側が開口し、−X側に立壁を有するように形成されており、第3筐体9に設けられた後述する把持部912(図4参照)と共にユーザーに把持される部位である。光源装置31は、この把持部721,912が把持されてZ方向へ移動されることでプロジェクター1に着脱される。
カバー部722は、把持部721の−X方向に把持部721に対して離間して形成され、図7に示すように、−X側が開口するように形成されており、中央には、−X方向に突出する突出部7221が設けられている。
また、カバー部722は、図5に示すように、把持部721側に立壁722Xが設けられており、この立壁722Xには、図5、図7に示すように、X方向に貫通する貫通孔(流出口722a)が形成されている。
また、カバー部722は、図5に示すように、把持部721側に立壁722Xが設けられており、この立壁722Xには、図5、図7に示すように、X方向に貫通する貫通孔(流出口722a)が形成されている。
また、第1筐体7には、図7に示すように、カバー部722に併設し、立壁722Xから−X方向に突出する案内部724が形成されている。案内部724は、流出口722aの+Z側に位置し、この流出口722a近傍の案内部724には、切欠き724kが形成されている。
接続部723は、図5に示すように、流出口722aの+Y側で把持部721とカバー部722とを接続するように形成されている。つまり、上面部72の+Z側には、この上面部72を底面とし、把持部721、立壁722Xおよび接続部723で囲まれる領域72Tが設けられることとなる。この領域72Tは、後述する流路11から分岐する流路13の一部を形成し、この流路13を流れた冷却空気は、流出口722aから第1筐体7内に流出する。
傾斜面部74は、図5に示すように、側面部71と上面部72との間に設けられており、この傾斜面部74には、貫通孔(流出口74a)が形成されている。傾斜面部75は、側面部71と下面部73との間に設けられており、この傾斜面部75には、貫通孔(流出口75a)が形成されている。
また、側面部71には、図5に示すように、軸受部711、一対の回動規制部712、導入口713、およびコネクター取付部714が設けられている。
軸受部711は、光源311の光軸31Lを含む鉛直面に対して略直交する方向に延出する中心軸を中心とする平面視円形の孔であり、整流部6の後述する回動軸(図示省略)の一方の端部が挿入される。そして、側面部71は、第2筐体8とで、整流部6を回動自在に支持する。
軸受部711は、光源311の光軸31Lを含む鉛直面に対して略直交する方向に延出する中心軸を中心とする平面視円形の孔であり、整流部6の後述する回動軸(図示省略)の一方の端部が挿入される。そして、側面部71は、第2筐体8とで、整流部6を回動自在に支持する。
一対の回動規制部712は、整流部6の回動する範囲を規制する機能を有し、側面部71の面外方向に突出するように形成されている。一対の回動規制部712は、軸受部711側において互いが近接し、軸受部711に対して+X方向に向かうに従って互いの距離が大きくなるように傾斜している。
導入口713は、流入口831から流入する冷却空気の一部を第1筐体7内に導入する貫通孔であり、図5に示すように、軸受部711の+X方向で一対の回動規制部712の間に位置するように形成されている。
コネクター取付部714は、図5に示すように、軸受部711の−X方向に形成され、−Y方向に突出する立壁7141、および−X方向に突出する立壁7142を有している。
立壁7141には、+Z側に、さらに+Z方向に突出する突出部7143が設けられ、−Z側には、係止部7144が形成されている。立壁7142には、+Z側の−X側端面に、断面視においてU字状のU溝7145が形成され、−Z側には、係止部7144に対向する位置に係止部7146が設けられている。入力コネクター314は、図5、図6に示すように、係止部7144,7146に係止されて配置される。
立壁7141には、+Z側に、さらに+Z方向に突出する突出部7143が設けられ、−Z側には、係止部7144が形成されている。立壁7142には、+Z側の−X側端面に、断面視においてU字状のU溝7145が形成され、−Z側には、係止部7144に対向する位置に係止部7146が設けられている。入力コネクター314は、図5、図6に示すように、係止部7144,7146に係止されて配置される。
側面部76には、図7に示すように、第1筐体7内の空気が外部に排出される排気口761が設けられている。
第2筐体8は、図4に示すように、第1筐体7の−Y側にネジ固定され、第1筐体7とで複数の流路を形成する。
第2筐体8は、+Y側が開口するような箱状に形成され、第1筐体7の傾斜面部74および領域72Tの+Z側(図5参照)を覆う第1膨出部81、傾斜面部75(図5参照)を覆う第2膨出部82、および傾斜面部74と傾斜面部75との間の側面部71(図5参照)を覆う筐体中央部83を有している。
第2筐体8は、+Y側が開口するような箱状に形成され、第1筐体7の傾斜面部74および領域72Tの+Z側(図5参照)を覆う第1膨出部81、傾斜面部75(図5参照)を覆う第2膨出部82、および傾斜面部74と傾斜面部75との間の側面部71(図5参照)を覆う筐体中央部83を有している。
筐体中央部83の+X側の壁部には、流入口831が形成されている。流入口831は、平面視矩形状に形成され、シロッコファン41(図2参照)から送風された冷却空気が流入する。なお、流入口831および第1筐体7の排気口761には、図示しないメッシュ状の部材が嵌め込まれており、発光管3111が破損した場合に、破片が外部に飛散することを防ぐように構成されている。
第1膨出部81は、第1筐体7とで流路11,13を形成する。流路11は、流入口831から流入する冷却空気を導き、導かれた冷却空気が第1筐体7の流出口74aから第1筐体7内に流出するように形成されている。
流路13は、流路11から分岐して形成されており、流入口831から流入する冷却空気の一部を導き、導かれた冷却空気が第1筐体7の流出口722aから第1筐体7内に流出するように形成されている。
第2膨出部82は、第1筐体7とで流路12を形成する。流路12は、流入口831から流入する冷却空気を導き、導かれた冷却空気が第1筐体7の流出口75aから第1筐体7内に流出するように形成されている。
流路13は、流路11から分岐して形成されており、流入口831から流入する冷却空気の一部を導き、導かれた冷却空気が第1筐体7の流出口722aから第1筐体7内に流出するように形成されている。
第2膨出部82は、第1筐体7とで流路12を形成する。流路12は、流入口831から流入する冷却空気を導き、導かれた冷却空気が第1筐体7の流出口75aから第1筐体7内に流出するように形成されている。
また、筐体中央部83の内面には、図示しない軸受部および回動規制部が設けられている。
筐体中央部83の軸受部は、第1筐体7の軸受部711(図5参照)に対向する位置に設けられ、整流部6の後述する回動軸の他方の端部が挿入される。そして、第2筐体8は、前述したように、第1筐体7とで、整流部6を回動自在に支持する。
第2筐体8の回動規制部は、第1筐体7の一対の回動規制部712に対向する位置に一対設けられ、回動規制部712と同様に、整流部6の回動する範囲を規制する。
筐体中央部83の軸受部は、第1筐体7の軸受部711(図5参照)に対向する位置に設けられ、整流部6の後述する回動軸の他方の端部が挿入される。そして、第2筐体8は、前述したように、第1筐体7とで、整流部6を回動自在に支持する。
第2筐体8の回動規制部は、第1筐体7の一対の回動規制部712に対向する位置に一対設けられ、回動規制部712と同様に、整流部6の回動する範囲を規制する。
第3筐体9は、高耐熱性の合成樹脂製で、+X側に開口部を有する箱状に形成され、図4に示すように、第1筐体7の−X側に組み合わされて、リフレクター312の−X側を覆う。
第3筐体9は、図4に示すように、+Z側を形成する上面部91、−Z側を形成する下面部92、−Y側、+Y側をそれぞれ形成する側面部93,94、および−X側を形成する背面部95を有している。
第3筐体9は、図4に示すように、+Z側を形成する上面部91、−Z側を形成する下面部92、−Y側、+Y側をそれぞれ形成する側面部93,94、および−X側を形成する背面部95を有している。
上面部91には、+Z方向に突出するカバー部911および把持部912が形成されている。
カバー部911は、第1筐体7のカバー部722に接続するように形成され、中央部は、第1筐体7のカバー部722の突出部7221と嵌合するように凹んで形成されている。
把持部912は、カバー部911の−X側に接続して形成されている。把持部912は、−X側が開口し、カバー部911との間に立壁を有するように形成されている。把持部912は、前述したように、光源装置31が着脱される際に、第1筐体7の把持部721と共にユーザーに把持される。
カバー部911は、第1筐体7のカバー部722に接続するように形成され、中央部は、第1筐体7のカバー部722の突出部7221と嵌合するように凹んで形成されている。
把持部912は、カバー部911の−X側に接続して形成されている。把持部912は、−X側が開口し、カバー部911との間に立壁を有するように形成されている。把持部912は、前述したように、光源装置31が着脱される際に、第1筐体7の把持部721と共にユーザーに把持される。
また、第3筐体9には、図4に示すように、入力コネクター314の+Z方向に位置し、上面部91および側面部93に繋がる膨出部96が形成されている。
膨出部96は、カバー部722の−Y側に位置し、突出部7143の+Z側、−Y側および入力コネクター314近傍の接続線315を覆う大きさに形成されている。
第3筐体9は、四隅に設けられた図示しない孔にネジが挿通されて第1筐体7に固定される。
膨出部96は、カバー部722の−Y側に位置し、突出部7143の+Z側、−Y側および入力コネクター314近傍の接続線315を覆う大きさに形成されている。
第3筐体9は、四隅に設けられた図示しない孔にネジが挿通されて第1筐体7に固定される。
図8は、光源装置31および蓋部材23の断面図である。
導電部材316は、図8に示すように、第1筐体7内に配置される第1遮光部材3161、第3筐体9内に配置される第2遮光部材3162、および図6に示すように、リフレクター312の−X側に配置される固定部材3163を備えている。
導電部材316は、図8に示すように、第1筐体7内に配置される第1遮光部材3161、第3筐体9内に配置される第2遮光部材3162、および図6に示すように、リフレクター312の−X側に配置される固定部材3163を備えている。
第1遮光部材3161は、板金製で、第1筐体7内の+X側を覆うように形成されている。
第2遮光部材3162は、板金製で、第3筐体9内を覆うように形成されている。
第1遮光部材3161および第2遮光部材3162は、光源311から射出された光が直接、第1筐体7、第3筐体9に照射されることを抑制するように形成されている。そして、第1遮光部材3161、第2遮光部材3162によって、第1筐体7、第3筐体9の光劣化の抑制が図られている。
第2遮光部材3162は、板金製で、第3筐体9内を覆うように形成されている。
第1遮光部材3161および第2遮光部材3162は、光源311から射出された光が直接、第1筐体7、第3筐体9に照射されることを抑制するように形成されている。そして、第1遮光部材3161、第2遮光部材3162によって、第1筐体7、第3筐体9の光劣化の抑制が図られている。
固定部材3163は、図6に示すように、リフレクター312の縁部を付勢する複数のバネ部3163aを有し、光源311が固定されたリフレクター312を第3筐体9とで光源用筐体5内に固定する機能を有している。
固定部材3163は、第3筐体9が第1筐体7にネジ固定される際に、第3筐体9に押圧され、バネ部3163aがリフレクター312を付勢する。その結果、光源311が固定されたリフレクター312は、光源用筐体5内に固定される。
固定部材3163は、第3筐体9が第1筐体7にネジ固定される際に、第3筐体9に押圧され、バネ部3163aがリフレクター312を付勢する。その結果、光源311が固定されたリフレクター312は、光源用筐体5内に固定される。
ここで、接続線315について説明する。接続線315は、図8に示すように、リード線3114に接続される第1接続線315a、およびリード線3115に接続される第2接続線315bで構成され、それぞれが入力コネクター314に接続されている。
第1接続線315aは、図8に示すように、リード線3114から+Z方向に延出し、図6に示すように、切欠き724kを通過した後、−Y方向に屈曲され、カバー部722と案内部724との間に配置され、立壁7142の−Y側に位置する入力コネクター314に接続されている。また、第1接続線315aは、カバー部722と案内部724との間の切欠き724k近傍から入力コネクター314までが絶縁体で被覆され、突出部7143によって−Y方向への飛び出しが規制されるように配線される。このように、第1接続線315aは、切欠き724kを通過する部位が流出口722aにおける第1筐体7内、すなわち、流出口722aから流出する冷却空気が流通する位置に配置され、絶縁体で被覆される一部がカバー部722と案内部724とで位置決めされて配線される。
第2接続線315bは、図8に示すように、リード線3115から+Z方向に延出した後、図5に示すように、第1筐体7のU溝7145に通されて入力コネクター314に接続されている。また、第2接続線315bは、リード線3115近傍から入力コネクター314までが絶縁体で被覆されており、U溝7145に通されることで、+Z方向および−Y方向への飛び出しが規制されている。
また、第3筐体9は、第1接続線315aおよび第2接続線315bが上述したように配線された後、第1筐体7にネジ固定される。
第3筐体9が第1筐体7に固定された状態において、第1接続線315aおよび第2接続線315bは、第1筐体7と第3筐体9とに収納され、図4に示すように、+Z側、つまり蓋部材23側が光源用筐体5で覆われた状態となる。
第3筐体9が第1筐体7に固定された状態において、第1接続線315aおよび第2接続線315bは、第1筐体7と第3筐体9とに収納され、図4に示すように、+Z側、つまり蓋部材23側が光源用筐体5で覆われた状態となる。
このように、光源用筐体5における蓋部材23側を形成する第1筐体7の上面部72、カバー部722、第2筐体8の第1膨出部81、および第3筐体9の上面部91、カバー部911、膨出部96は、光源311、接続線315、および導電部材316の蓋部材23側を覆い、蓋側形成部に相当する。そして、カバー部722,911は、蓋側形成部の一部を形成することとなる。
整流部6は、プロジェクター1の据置き姿勢、および天吊り姿勢に対応して回動し、流入口831から流入する冷却空気を分岐させ、光源用筐体5に設けられた流路11,12へ流通させる冷却空気の量を変える。
整流部6は、板金で形成され、詳細な図は省略するが、図4に示すように、平面視台形状の整流本体部61、および整流本体部61の短辺側に設けられた回動軸(図示省略)を有している。そして、整流本体部61には、回動軸とは反対側となる長辺側の端部に切欠き状の開口部62が形成されている。
整流部6は、回動軸が第1筐体7および第2筐体8に支持され、自重によって回動する。
整流部6は、板金で形成され、詳細な図は省略するが、図4に示すように、平面視台形状の整流本体部61、および整流本体部61の短辺側に設けられた回動軸(図示省略)を有している。そして、整流本体部61には、回動軸とは反対側となる長辺側の端部に切欠き状の開口部62が形成されている。
整流部6は、回動軸が第1筐体7および第2筐体8に支持され、自重によって回動する。
〔冷却空気の流れ〕
ここで、シロッコファン41から送風された冷却空気の流れについて説明する。
先ず、プロジェクター1が据置き姿勢の場合の冷却空気の流れについて説明する。
プロジェクター1が据置き姿勢の場合には、図4に示すように、整流部6は、自重によって、第1筐体7の回動規制部712(図5参照)、第2筐体8の回動規制部に当接し、回動軸とは反対側の端部が導入口713の−Z方向に位置する。
ここで、シロッコファン41から送風された冷却空気の流れについて説明する。
先ず、プロジェクター1が据置き姿勢の場合の冷却空気の流れについて説明する。
プロジェクター1が据置き姿勢の場合には、図4に示すように、整流部6は、自重によって、第1筐体7の回動規制部712(図5参照)、第2筐体8の回動規制部に当接し、回動軸とは反対側の端部が導入口713の−Z方向に位置する。
シロッコファン41から送風され、流入口831から流入する冷却空気100は、多くが整流部6に衝突して、図5に示すように、流路11を流通する冷却空気101、導入口713に向かう冷却空気102に分岐され、一部が整流部6の開口部62から流路12に流通する(冷却空気103)。
流路11を流通する冷却空気101は、図5、図7に示すように、第1筐体7の流出口74aに導かれる冷却空気1011と,流路13を流通し流出口722aに導かれる冷却空気1012とに分岐される。流出口74aから流出した冷却空気1011は、主に光源311の上部、とりわけ発光部3111aの上部を冷却し、流出口722aから流出した冷却空気1012は、主にカバー部722,911を冷却する。このように、流路11は、光源311に冷却空気を流通させる主流路に相当し、流路13は、主流路としての流路11を流通する冷却空気の一部を流出口722aに導く。
導入口713から流入した冷却空気102は、光源311の側方から一方の封止部3111b(図3参照)を冷却する。
流路12を流通する冷却空気103は、第1筐体7の流出口75aから流出し、光源311の下部を冷却する。
そして、流路11,12および導入口713を流通して冷却対象を冷却した空気は、第1筐体7の排気口761を介して軸流ファン42によって外装筐体2外部に排出される。
流路12を流通する冷却空気103は、第1筐体7の流出口75aから流出し、光源311の下部を冷却する。
そして、流路11,12および導入口713を流通して冷却対象を冷却した空気は、第1筐体7の排気口761を介して軸流ファン42によって外装筐体2外部に排出される。
次に、プロジェクター1が天吊り姿勢の場合について説明する。
プロジェクター1が据置き姿勢から天吊り姿勢に変更されると、図は省略するが、整流部6は、自重によって回動し、第1筐体7の回動規制部712(図5参照)、第2筐体8の回動規制部に当接し、回動軸とは反対側の端部が導入口713の+Z方向に位置する。
プロジェクター1が据置き姿勢から天吊り姿勢に変更されると、図は省略するが、整流部6は、自重によって回動し、第1筐体7の回動規制部712(図5参照)、第2筐体8の回動規制部に当接し、回動軸とは反対側の端部が導入口713の+Z方向に位置する。
シロッコファン41から送風され、流入口831から流入する冷却空気は、多くが整流部6に衝突して流路12に向かう冷却空気、導入口713に向かう冷却空気に分岐され、一部が整流部6の開口部62から流路11に流通する。
流路12を流通する冷却空気は、第1筐体7の流出口75aから流出し、主に光源311の上部、とりわけ発光部3111aの上部を冷却する。
導入口713から流入した冷却空気は、据置き姿勢の場合と同様に、光源311の側方から一方の封止部3111b(図3参照)の先端部近傍を冷却する。
導入口713から流入した冷却空気は、据置き姿勢の場合と同様に、光源311の側方から一方の封止部3111b(図3参照)の先端部近傍を冷却する。
流路11を流通する冷却空気は、第1筐体7の流出口74a,722aから流出する。流出口74aから流出した冷却空気は、主に光源311の下部を冷却し、流出口722aから流出した冷却空気は、主にカバー部722,911を冷却する。
このように、流路11,12は、プロジェクター1の据置き姿勢および天吊り姿勢において、光源311の上部に下部より多くの冷却空気を導くと共に、流路11は、カバー部722,911、すなわち蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を導く。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)光源用筐体5は、蓋側形成部を有しているので、光源用筐体5内に配置される光源311、接続線315、および導電部材316に光源装置31を交換するユーザーが触れたり、近接したりすることを防止できる。
また、光源用筐体5には、蓋側形成部の一部を形成するカバー部722,911に冷却空気を導く流路13が設けられているので、光源311の蓋部材23側を覆うことによって高温となるカバー部722,911を冷却することができる。特に、蓋部材23が光源装置31の上方に位置するプロジェクター1の据置き姿勢においては、蓋側形成部が光源311の上方に位置することとなるので、より顕著な効果を奏する。
よって、接続線315の配線自由度や、導電部材316の形状等の自由度を高めつつ、光源装置31を着脱するユーザーから光源311、接続線315、および導電部材316を確実に離間させ、光源用筐体5の温度劣化を抑制することができる。したがって、製造の容易化や、設計自由度の向上を図りつつ、長寿命化が可能な光源装置31を備えたプロジェクター1の提供が可能となる。
(1)光源用筐体5は、蓋側形成部を有しているので、光源用筐体5内に配置される光源311、接続線315、および導電部材316に光源装置31を交換するユーザーが触れたり、近接したりすることを防止できる。
また、光源用筐体5には、蓋側形成部の一部を形成するカバー部722,911に冷却空気を導く流路13が設けられているので、光源311の蓋部材23側を覆うことによって高温となるカバー部722,911を冷却することができる。特に、蓋部材23が光源装置31の上方に位置するプロジェクター1の据置き姿勢においては、蓋側形成部が光源311の上方に位置することとなるので、より顕著な効果を奏する。
よって、接続線315の配線自由度や、導電部材316の形状等の自由度を高めつつ、光源装置31を着脱するユーザーから光源311、接続線315、および導電部材316を確実に離間させ、光源用筐体5の温度劣化を抑制することができる。したがって、製造の容易化や、設計自由度の向上を図りつつ、長寿命化が可能な光源装置31を備えたプロジェクター1の提供が可能となる。
(2)第1筐体7と第2筐体8とが組み合わされることで容易に流入口831および流路11、13が形成され、流入口831から流入する冷却空気101の一部が流出口722aから流出してカバー部722,911に送風される。よって、簡単な構造で、蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を送風する構成が可能となる。
また、流路13は、主流路としての流路11から分岐して形成されている。これによって、主流路としての流路11と、流路13とをそれぞれ個別に形成する場合に比べ、冷却空気を流通させる領域を大きくできることによる冷却対象の効率的な冷却や、流路の形状の簡素化が図れる。
また、流路13は、主流路としての流路11から分岐して形成されている。これによって、主流路としての流路11と、流路13とをそれぞれ個別に形成する場合に比べ、冷却空気を流通させる領域を大きくできることによる冷却対象の効率的な冷却や、流路の形状の簡素化が図れる。
(3)リード線3114に接続される第1接続線315aは、一部が流出口722aにおける第1筐体7内に配置されているので、蓋側形成部に送風される冷却空気で冷却される。よって、光源装置31の効率的な冷却が可能となる。
(4)光源用筐体5には、カバー部722とで第1接続線315aを位置決めする案内部724が設けられているので、光源311の蓋部材23側の所定の位置に第1接続線315aを確実に配線できる。よって、蓋側形成部に送風される冷却空気1012による第1接続線315aのより安定した冷却、および光源装置31の製造工程や、光源装置31を取り扱う際の第1接続線315aへの負荷低減が可能となる。
(5)光源装置31は、上述した流路11,12、および開口部62を有する整流部6を備えているので、据置き姿勢および天吊り姿勢において、光源311の上部に下部より多くの冷却空気を導いて光源311の上下をバランスよく冷却できると共に、カバー部722,911を冷却することができる。また、カバー部722,911に導かれる冷却空気は、天吊り姿勢においては、据置き姿勢の場合より少なくなるが、カバー部722,911は、天吊り姿勢では、光源311の下方に位置するので、温度上昇も少ないため、少ない冷却空気でも冷却される。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、据置き姿勢で光源装置31が上方から着脱されるように形成されているが、据置き姿勢において光源装置31が下方から着脱されるようにプロジェクターを構成してもよい。この場合においても、光源用筐体は、光源および接続線の蓋部材側を覆う蓋側形成部、および蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を導く流路を備える構成とすることで、天吊り姿勢、および据置き姿勢で前記実施形態のプロジェクター1と同様の効果を奏する。
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、据置き姿勢で光源装置31が上方から着脱されるように形成されているが、据置き姿勢において光源装置31が下方から着脱されるようにプロジェクターを構成してもよい。この場合においても、光源用筐体は、光源および接続線の蓋部材側を覆う蓋側形成部、および蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を導く流路を備える構成とすることで、天吊り姿勢、および据置き姿勢で前記実施形態のプロジェクター1と同様の効果を奏する。
光源用筐体が光源および接続線の蓋部材側を覆う蓋側形成部、および蓋側形成部の少なくとも一部に冷却空気を導く流路を備えるように構成することは、整流部6を備えない光源装置にも適用できる。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを利用したものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
前記実施形態の光変調装置は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
光源装置は、ユーザーが着脱するように構成された光源装置であれば、放電型の光源を用いたものに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、2…外装筐体、3…光学ユニット、4…冷却装置、5…光源用筐体、7…第1筐体、8…第2筐体、9…第3筐体、11,12…流路、21…アッパーケース、22…ロアーケース、23…蓋部材、31…光源装置、36…投写レンズ、41…シロッコファン、72,91…上面部、81…第1膨出部、96…膨出部、212…開口部、311…光源、312…リフレクター、315…接続線、315a…第1接続線、315b…第2接続線、316…導電部材、722,911…カバー部、724…案内部、722a…流出口、1011…冷却空気、3111…発光管、3112,3113…電極、3114,3115…リード線、3161…第1遮光部材、3162…第2遮光部材、3163…固定部材。
Claims (5)
- 光源と、
前記光源に電力を供給する接続線と、
前記光源および前記接続線を収納し、把持部を有する光源用筐体と、
を備え、冷却空気を送出する冷却装置を備えたプロジェクターに組み込んで使用される光源装置であって、
前記接続線は、少なくとも一部が前記光源筐体の前記把持部側に設けられ、
前記光源用筐体は、
前記光源および前記接続線の前記把持部側を覆う蓋側形成部と、
前記蓋側形成部の少なくとも一部に前記冷却空気を導く流路と、
を備えることを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置であって、
前記光源用筐体は、
前記把持部側に、前記流路を流通した前記冷却空気を前記蓋側形成部に向けて流出する流出口と、
前記光源に前記冷却空気を流通させる主流路と、を有し、
前記流路は、前記主流路を流通する前記冷却空気の一部を前記流出口に導くことを特徴とする光源装置。 - 請求項2に記載の光源装置であって、
前記光源装置は、前記光源から射出された光を反射するリフレクターを備え、
前記光源は、一対の電極を有する発光管と、前記一対の電極にそれぞれ電気的に接続される一対のリード線と、を備え、
前記一対のリード線のうち一方は、前記リフレクターの前記光を反射する側に配置され、
前記接続線は、前記一方のリード線に接続される第1接続線、および他方のリード線に接続される第2接続線を有し、
前記第1接続線の一部は、前記光源用筐体の前記流出口から流出する前記冷却空気が流通する位置に配置されていることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
前記光源用筐体は、前記蓋側形成部とで前記接続線を位置決めする案内部を有することを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の光源装置と、
前記光源装置が射出する光を変調して射出する光変調装置と、
前記光変調装置が射出した光を投写する投写光学系と、
前記光源装置、前記光変調装置および前記投写光学系を収納し、前記光源装置が着脱される開口部を有する外装筐体と、
前記開口部を閉塞する蓋部材と、
を備えることを特徴とするプロジェクター。
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