JP2014183846A - 植物マット - Google Patents
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Abstract
【課題】植物が生育している植物マットを枯らすことなく運搬できるとともに移植した後散水が不十分なときでも枯れることのない植物マットであり、装飾用として立てて使用することができる植物マットを提供する。
【解決手段】
植物の複数の根と下記吸水性樹脂のゲル層とが絡み合って一体化してなる装飾するための植物マットである。
吸水性樹脂:吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。
【選択図】図3
【解決手段】
植物の複数の根と下記吸水性樹脂のゲル層とが絡み合って一体化してなる装飾するための植物マットである。
吸水性樹脂:吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。
【選択図】図3
Description
装飾するための植物マットである。
吸水性樹脂: 吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。
さらに本発明は、前記吸水性樹脂のゲルが吸水シートのゲルであることを特徴とする。
また、本発明は、前記植物マットが額縁内に収められてなる植物マットである。
さらに本発明は、上記植物マットを立てて使用する植物マットの使用方法である。
吸水性樹脂: 吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。
さらに本発明は、前記吸水性樹脂のゲルが吸水シートのゲルであることを特徴とする。
また、本発明は、前記植物マットが額縁内に収められてなる植物マットである。
さらに本発明は、上記植物マットを立てて使用する植物マットの使用方法である。
本発明の植物マットは、植物が生育している植物マットを枯らすことなく運搬できるとともに移植した後、散水が不十分なときでも枯れることのない植物マットである。植物の株分けなどで移植する場合に、切り取った植物マットを保管している場合や移植した後でも枯れることがない。根茎が繋がって全体として絨毯状に広がる芝生や玉竜などの植物マットに好適である。この植物マットは駐車場緑化、ビルなどの屋上緑化、壁面緑化などに好適に用いられる。
また、本発明の植物マットは、額縁に入れて装飾用として使用でき、特にそれを立てておいても長期間しおれることがない。
また、本発明の植物マットは、額縁に入れて装飾用として使用でき、特にそれを立てておいても長期間しおれることがない。
以下、本発明の実施の形態につき、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
本発明に用いられる吸水性樹脂は、吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍であれば特に限定はない。この吸水性樹脂は、植物の根の生長を阻害しないので、根とゲル層が絡み合って一体化することができ、保管時でも移植後でも、また立てかけて使用しても長期間枯れることがない植物マットとすることができる。上記数値範囲は、特開2007−319029号公報の記載に準じている。
吸水性樹脂の電気伝導率としては、通常0〜2.0mS/cm、好ましくは、0〜1.8mS/cmであり、より好ましくは0〜1.6mS/cmである。電気伝導率が2.0mS/cmを超えると植物の根の生長が不良となり、根とゲル層が一体化した植物マットとならない。
電気伝導率は下記の方法で測定した。
電気伝導率は下記の方法で測定した。
〔電気伝導率の測定法〕
25℃のイオン交換水100重量部に吸水性樹脂1重量部を入れ、25℃で8時間、恒温槽中で放置して、前記吸水性樹脂を膨潤させ吸水体を作成する。吸水体の温度が25℃であることを温度計で確認し、比伝導度測定装置の電極を吸水体に差し込み値を読み取る。なお、吸水性樹脂の吸水倍率が小さい場合には、高吸水性樹脂の吸水体とイオン交換水が分離して二相になるので、撹拌して均一にした後、比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。撹拌・均一化してもすぐに二相に再び分離する場合は、撹拌下に比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。
25℃のイオン交換水100重量部に吸水性樹脂1重量部を入れ、25℃で8時間、恒温槽中で放置して、前記吸水性樹脂を膨潤させ吸水体を作成する。吸水体の温度が25℃であることを温度計で確認し、比伝導度測定装置の電極を吸水体に差し込み値を読み取る。なお、吸水性樹脂の吸水倍率が小さい場合には、高吸水性樹脂の吸水体とイオン交換水が分離して二相になるので、撹拌して均一にした後、比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。撹拌・均一化してもすぐに二相に再び分離する場合は、撹拌下に比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。
吸水性樹脂の25℃イオン交換水に対する吸水倍率は、通常80〜1000倍、好ましくは100〜1000倍であり、より好ましくは120〜1000倍である。吸水倍率が80倍未満であると種子などの発芽、生長の培地としての保水能力が低くなり、多量に使用する必要が生じ、コストアップとなるし、水の補給が頻繁に必要になる。吸水倍率は大きい方が少量の使用で済むので好ましいが、吸水倍率が1000倍を超える吸水性樹脂は、その製造工程において重合後の含水ゲルの密着性が高くなりすぎ、製造装置内の取り扱いやその後の乾燥が非常に困難であり、製造上の問題点があり現実的でない。
吸水倍率は下記の方法で測定した。
吸水倍率は下記の方法で測定した。
[イオン交換水中の吸水倍率の測定法]
ナイロン製の網袋(250メッシュ)に吸水性樹脂の試料L(g)を入れ、これを袋ごと過剰のイオン交換水に浸した。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して15分間水切りした後、質量M(g)を測定して下式より吸水倍率を求めた。
なお網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量N(g)をブランクとして差し引いた。イオン交換水の吸水倍率=(M−N)/L
ナイロン製の網袋(250メッシュ)に吸水性樹脂の試料L(g)を入れ、これを袋ごと過剰のイオン交換水に浸した。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して15分間水切りした後、質量M(g)を測定して下式より吸水倍率を求めた。
なお網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量N(g)をブランクとして差し引いた。イオン交換水の吸水倍率=(M−N)/L
本発明の吸水性樹脂は、ノニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(A)単独からなる重合体(X)、アニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(C)単独からなる重合体(Y)、およびノニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(A)とアニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(B)を構成単位とする共重合体(Z)からなる。(X)、(Y)、(Z)のみで使用することも可能であり、(X)、(Y)、(Z)を2種類以上混合して使用することも可能である。これらの内、(Y)または(Z)のアニオン性の重合体からなる吸水性樹脂が特に植物の根の生長を阻害しないので、根とゲル層が絡み合って一体化することができ、保管時でも移植後でも、また立てかけて使用しても長期間枯れることがない植物マットとすることができるので好ましい。
本発明において、重合体(X)の構成単位であるノニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(A)としては、水酸基含有ラジカル重合性水溶性単量体(アルキル基の炭素数が2〜3個のヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレートなど)、アミド基含有ラジカル重合性水溶性単量体((メタ)アクリルアミドな、N−ビニルアセトアミドなど)、3級アミノ基含有ラジカル重合性水溶性単量体(ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど)、エポキシ基含有ラジカル重合性水溶性単量体(グリシジル(メタ)アクリレートなど)、およびその他ラジカル重合性水溶性単量体(4−ビニルピリジン、ビニルイミダゾールなど)が挙げられる。これらの内、好ましいものとしては、重合性が良好である(メタ)アクリルアミド及び/又はアルキル基の炭素数が2〜3のヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレートである。
本発明に使用するアニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(B)としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を有するラジカル重合性水溶性単量体((メタ)アクリル酸、ビニルスルホン酸など)及び/又はそれらを加水分解することにより水溶性となる単量体(酢酸ビニルなど);またはその塩が挙げられる。特に好ましくはアクリル酸およびその塩である。
塩としては、上記カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を含有する水溶性単量体の塩[例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アミン塩もしくはアンモニウム塩等]等が挙げられる。これらの内、好ましいものとしては、重合性が良好である(メタ)アクリル酸(塩)を挙げることができる。
本発明において、アニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(B)が(メタ)アクリル酸(塩)である時、カルボキシル基の中和時に必要なイオンとしては、アルカリ金属イオン、周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオン及びアンモニウムイオンが挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、Na+、K+が好ましく、周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオンとしては、Be2+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、B3+、Al3+等が好ましい。
重合体(Y)(Z)中のカルボキシル基の中和時に必要なイオンとしては、アルカリ金属イオン、周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオン及びアンモニウムイオンが挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、Na+、K+が好ましく、周期律表2族又は13族に属する多価金属イオンとしては、Be2+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、B3+、Al3+等が好ましい。
ここでアルカリ金属イオン及びアンモニウムイオンの合計による中和度が10当量%未満では、保水性を向上させる能力が低くなり、多量に使用する必要が生じ、50当量%を超えると電気伝導率が2.0mS/cmを超えるため植物の根の生長を阻害する。周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオンによる中和度は、好ましくは、0〜50当量%であり、さらに好ましくは、10〜40当量%である。ここで、第2族又は13族に属する多価金属イオンによる中和度が50当量%を超えると吸水性樹脂の架橋度が高くなりすぎるため製造しにくくなる。
本発明において、該吸水性樹脂は実質的にノニオン性、アニオン性であり、この性質を阻害しない範囲内でカチオン性重合性単量体(C)(アクリル酸トリメチルアンモニウムエチル・クロライドなど)や他のモノエチレン性不飽和単量体(D)(たとえば、スチレン、アクリル酸n−ブチルなど)を、たとえば(A)と(B)の合計質量に対して10モル%を超えない範囲で共重合してもよい。
本発明において、吸水前の状態での、吸水性樹脂粒子の平均粒径は、粒状物であれば、特に限定するものではないが、好ましくは20μm〜5mm、より好ましくは100μm〜3.5mm程度である。平均粒径が20μm以上であると、吸水時にママコ(継粉)を形成しにくくなるため保水能力の向上が阻害されない。一方、平均粒径が5mm以下であると、吸水速度が速くなり、粒子中心部まで水が浸透しやすくなるためゲル層の保水能力、根への給水能力が向上する。吸水前の乾燥状態での、吸水性樹脂の平均粒径は、「レーザー回折散乱法」(例えば、具体的には、日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計を使用)や篩い振とう法で測定できる。
本発明における高吸水性樹脂の製造方法は、公知の吸水性樹脂の製造法で製造できる。重合体(X)、(Y)、(Z)については、たとえば、特開平8−266895公報、特開平10−191777公報、特開2007−319029号公報に記載されている方法が適用できる。
本発明における植物マットとは、植物が生育しているマットをいい、未だ根のない種が入ったマットではない。また、マットは大きなマット状に切り取ったものをいうが、ポット内で複数の根がゲル層と絡み合って一体化したものでも小さいマットと考えられるので含めるものとする。また、ポット毎移植してもよい。マットの形状も円形、楕円形、四角形など特に限定しないが、四角形状のものが作業しやすく無駄がないので好ましい。大きさは1辺が10cm以上のものが取り扱い上好ましく、30cm以上がより好ましい。ポットであれば円形であり直径5cm以上が好ましい。絡み合って一体化とは、ゲル層内で根がよく張って一体化したものから、ゲル層を貫通してゲル層を抱きかかえて一体化した状態のものまで含むものし、ゲル層と根が分離できない状態のものをいう。
複数の根の根とは、根から派生した細かい根ではなく、茎につながる根のことをさし、複数とは2本以上をいい、好ましくは3本以上である。2本以上になれば根とゲル層、根と根が絡み合い一つのしっかりした植物マットとなる。
複数の根の根とは、根から派生した細かい根ではなく、茎につながる根のことをさし、複数とは2本以上をいい、好ましくは3本以上である。2本以上になれば根とゲル層、根と根が絡み合い一つのしっかりした植物マットとなる。
本発明におけるゲルとは前記吸水性樹脂粉末と水を混合してできるものである。ゲルは層になっていれば限定はなく、ゲル層はゲルのみの層でも吸水シート中の吸水性樹脂粉末が吸水してゲル層となったものでもよい。好ましくは吸水シートのゲル層である。
吸水性樹脂と水の割合は、吸水性樹脂の吸水倍率、植物の種類により異なるが、重量比で好ましくは1:10〜1:1000であり、より好ましくは1:20〜1:500である。本発明の植物マットは散水不十分でも長期間枯れることがないが、高温や乾燥状態では表面から水分が蒸発しやすいので、状況をみて適宜散水するのが好ましい。
吸水性樹脂と水の割合は、吸水性樹脂の吸水倍率、植物の種類により異なるが、重量比で好ましくは1:10〜1:1000であり、より好ましくは1:20〜1:500である。本発明の植物マットは散水不十分でも長期間枯れることがないが、高温や乾燥状態では表面から水分が蒸発しやすいので、状況をみて適宜散水するのが好ましい。
本発明においては、ゲル層(吸水シートのゲル層を含む)を予め植物の根の下において植物の根を生長させ根とゲルを一体化したものを植物マットにする。ゲル層(吸水シートのゲル層を含む)は、根の下に置く前にゲル層としてもよく、根の下に吸水性樹脂粉末を置いて散水時にゲル層としてもよい。また、ゲル層や吸水シートはさらに他の吸水基材たとえば不織布や紙の上に置いたり、これらで挟んだものを用いることができる。植物マットにおける根が一体化するゲル層を含む基盤としては、たとえば(1)ゲル層のみのもの、(2)土の下にゲル層があるもの、(3)土の下にゲル層があり、その下に不織布や紙などの透水性基材で補強されたもの、などが挙げられる。
また、ゲル層には公知の植物体育成用担体を任意の量で配合することができる。植物体育成用担体としては、植物体育成に適する物質として一般的に使用されているものでよく、特に制限されない。植物体育成に適する物質としては、例えば無機物質及び/又は有機物質等の粉末、多孔体、ペレット状、繊維状及び発泡体等の水不溶性の固状のものが使用できる。後で述べる各種添加剤は除く。無機物質としては、無機質粉体(土壌、砂、フライアッシュ、珪藻土、クレー、タルク、カオリン、ベントナイト、ドロマイト、炭酸カルシウム、アルミナ等);無機質繊維(ロックウール、ガラス繊維等);無機質多孔体[フィルトン(多孔質セラミック、くんたん)、バーミキュライト、軽石、火山灰、ゼオライト、シラスバルーン等];無機質発泡体(パーライト等)等が挙げられる。
有機物質としては、有機質粉末[ヤシガラ、モミガラ、ピーナッツの殻、ミカンの殻、木くず、木粉、ヤシの実乾燥粉体、合成樹脂粉末(ポリエチレン粉末、ポリプロピレン粉末、エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末等)等];有機質繊維[天然繊維〔セルロース系のもの(木綿、オガクズ、ワラ等)およびその他、草炭、羊毛等〕、人造繊維(レーヨン、アセテート等のセルロース系等)、合成繊維(ポリアミド、ポリエステル、アクリル等)、パルプ〔メカニカルパルプ(丸太からの砕木パルプ、アスプルンド法砕木パルプ等)、ケミカルパルプ(亜硫酸パルプ、ソーダパルプ、硫酸塩パルプ、硝酸パルプ、塩素パルプ等)、セミケミカルパルプ、再生パルプ(たとえばパルプを一旦製紙して作った紙の機械的破砕または粉砕物、または故紙の機械的破砕または粉砕物である再生故紙パルプ等)等〕、その他廃材(紙オムツの製造より出る廃材等)等];有機質多孔体(ヤシ殻活性炭等);有機質発泡体[穀物、合成樹脂又はゴムの発泡体(ポリスチレン発泡体、ポリビニルアセタール系スポンジ、ゴムスポンジ、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ウレタンフォーム等)等];有機質ペレット[ゴム及び合成樹脂のペレット等]等が挙げられる。上記の植物体育成用担体は、単独で、あるいは必要に応じて2種類以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましいものは、無機質多孔体、無機質発泡体、有機質繊維、ゴム及び合成樹脂である。
移植するための植物マットについて述べる。
先ず、切り出してきた天然芝生をそのままで、またはその裏面、即ち葡匐茎及び毛根の部分に付着している天然土壌を洗い落として、吸水性樹脂からなるゲル層または吸水してゲル層となった吸水シートの上に設置し、散水した後好ましくは2週間以上放置し養生して、根をゲルに絡ませて一体化する。そしてその一体化したものをとりだす。予め切り出した植物マットの根とゲル層を絡ませるには、どこで実施してもよいが、根が入り込みにくい硬い基盤、たとえば硬い土、コンクリート、プラスチック板(たとえば、[ぷらべに(登録商標)、山分物産社製]などのプラスチックダンボール)などの上で実施すれば、根とゲル層が絡んで一体化しやすいので好ましい。
先ず、切り出してきた天然芝生をそのままで、またはその裏面、即ち葡匐茎及び毛根の部分に付着している天然土壌を洗い落として、吸水性樹脂からなるゲル層または吸水してゲル層となった吸水シートの上に設置し、散水した後好ましくは2週間以上放置し養生して、根をゲルに絡ませて一体化する。そしてその一体化したものをとりだす。予め切り出した植物マットの根とゲル層を絡ませるには、どこで実施してもよいが、根が入り込みにくい硬い基盤、たとえば硬い土、コンクリート、プラスチック板(たとえば、[ぷらべに(登録商標)、山分物産社製]などのプラスチックダンボール)などの上で実施すれば、根とゲル層が絡んで一体化しやすいので好ましい。
装飾するための植物マットは、吸水シート層に根を絡ませて養生させた植物を所定の形状に切り取るか、または切り取った吸水シートに植物の根を絡ませて養生した後、所定の枠内に納めて用いる。枠で植物マットの周囲を固定し、立てて装飾用とすることができる。この枠の材質、形状、大きさは特に限定はないが、装飾用とするので絵画や写真の額縁のような額縁が好適に用いられる。植物マットの下は特に限定はないが、植物マットを支持する板状のものが好ましい。この板状のものと植物マットの間にはさらに吸水シートや土を入れてもよいが、植物マットはパンチングなどの方法で板状のものに固定するのが好ましい。このようにすると立てて使用しても植物マット自体が落ちることがなく、植物も吸水シートの不織布に絡むので落ちることがない。土があっても表面にはないので土がおちることが殆どない。このようにして作成された額縁に納められた植物マットは、立てておいて散水が不十分でも長期間枯れることがなく、絵画や写真などと同様に装飾用として鑑賞することができる。ここで「立てて」とは、立て掛ける、吊下げる、斜めにするなどの状態をさし、直立以外の斜めの状態も含むものである。
前記吸水シートは、少なくとも片面が透水性である。少なくとも片面が透水性であると植物の根が吸水シートに入り込んでゲル層と一体化する。好ましくは両面が透水性である。両面が透水性であると、植物の根が吸水シートを貫通して不織布や紙などの透水性基材を含む吸水シートに絡んで一体化して植物マットの形態が補強される。
吸水シートとしては、吸水・保水基材に吸水性樹脂の粉末を固定させたもの、該基材に吸水性樹脂の粉末を散布し、他方の基材(透水性シートまたは非透水性シート)でサンドイッチ状に挟み、エンボス加工法、ニードルパンチ法、ステッチボンド法、融着法等の方法で吸水性樹脂を一体化したもの等が挙げられる。吸水・保水基材上での吸水性樹脂の位置は基材の全面であれ巾をもった線状であれ連続的に散布するのが好ましい。
吸水・保水基材としては、たとえば、木材パルプなどの綿状物や、吸水性繊維などの各種繊維を抄紙、機械的接着、バインダー接着、スパンボンド法、スパンレース法等の適宜の方法でシート化したもの;これらを積層してなる積層体が挙げられる。
上記の吸水シートの中で好ましいものは、布(特に好ましくは不織布)、紙等の基材の片面または両面に粘着剤やバインダー樹脂を用いて吸水性樹脂粉末を固定化させたものであり、特に好ましいものは、木材パルプの綿状物、積層体やティッシュなどの紙に吸水性樹脂粉末を固定させたもの、基材でサンドイッチ状に挟んだ後、エンボス加工法、ニードルパンチ法で吸水性樹脂を一体化したもの、プラスチックフィルムの片面または両面に粘着剤やバインダー樹脂を用いて吸水性樹脂粉末を固定させたもので、たとえば、セロハンやビニールの粘着テープを用いて、粘着面に吸水性樹脂粉末を散布し圧着ロールで固定したものが挙げられる。これらが好ましい理由は、吸水性樹脂粉末の吸水による膨潤を妨げにくいため、多くの水を吸収して保水し、結果として植物の根が一体化しやすく、植物マットとして切り出して保管する場合にも、他の場所に移植しても、また立てかけておいても長期間枯れることなく生育できるからである。具体的には、たとえば紙や布であると植物がなじむと共に植物マットを補強するので好ましい。少なくとも片面が布製のものをニードルパンチなどで結合したものは特に植物マットが機械的に補強されるので、額縁に納められた植物マットは装飾用植物マットとして立てて使用したり、壁面緑化に用いる植物マットとしても好適である。
上記に用いられる粘着剤やバインダー樹脂としては公知のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂等が使用でき、水系、溶剤系、無溶剤系のいずれでもよい。使用時にはそのまま又は水や溶剤(メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチルなど)で任意の濃度に希釈して基材に塗布することができる。塗布する方法はロールコーター、刷毛塗り等ライン塗装、現場塗装に用いられる塗装方法で行われる。乾燥膜厚は好ましくは0.1μm〜3mmであり、より好ましくは1μm〜1mmである。塗装後乾燥中又は乾燥後に吸水性樹脂を散布するのが好ましい。ここで、吸水性樹脂の粉末の固定量は好ましくは1〜100g/m2、より好ましくは10〜60g/m2であり、特に好ましくは20〜50g/m2であり、最も好ましくは30〜40g/m2である。固定量が1g/m2以上であると、保水性が良好となり、100g/m2以下であると、性能と経済面のコストパフォーマンスが良好である。
透水性シートとしては、柔軟性があり且つ透水性のシートであって、且つ使用するまでに破れない程度の強度があれば特に形態、材質にはこだわらない。透水性基材としては水が通る孔があれば特に限定はないが、孔の大きさは好ましくは0.001〜1mm、特に好ましくは0.01〜0.5mmである。基材の厚みは好ましくは0.001〜5mm、より好ましくは0.01〜3mmである。
透水性シートの材質としては例えば綿、羊毛、絹、セルロース、パルプ等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポバール等及びその変性物等の合成樹脂又は繊維、レーヨン、アセテート等の半合成繊維等及びこれらの混合素材、洋紙、和紙等の紙の素材が適用できる。好ましくは天然繊維、紙である。また、土壌に設置した後、吸水時に溶解したり崩壊するものが好ましい。
ここで透水性とは、100mlの25℃のイオン交換水が100cm2の面積を通過する時間(秒)で表すと30秒以下であり、好ましくは15秒以下であり、特に好ましくは5秒以下である。
ここで透水性とは、100mlの25℃のイオン交換水が100cm2の面積を通過する時間(秒)で表すと30秒以下であり、好ましくは15秒以下であり、特に好ましくは5秒以下である。
形態としては例えば編布、織布、不織布等の布;ポリエチレン、ポリプロピレン等のシートに微細な孔を数多く開けたもの等のメッシュフィルム;洋紙、和紙等の紙等が挙げられる。これらの中で布や紙が好ましく、ティッシュや不織布が特に好ましい。不織布については、「不織布の基礎と応用」(日本繊維機械学会発行)に詳細に記載されている。また、熱融着法で固定する場合は熱融着繊維及び/又はフィルム等の熱融着物質を含んだものを使用するが、「熱融着不織布の実態と熱融着繊維全容」(1989年4月24日発行、大阪ケミカルマーケッティングセンター社)に詳細に記載されているものが挙げられる。
非透水性シートとしては、柔軟性があり非透水性のシートであれば制限はないが、ポリエステルフィルム、ナイロン、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの合成樹脂製フィルム;これらの積層ラミネートフィルム;アルミホイルなどの金属製フィルム、および合成樹脂製フィルムと金属フィルムとの多層ラミネートフィルムが挙げられる。柔軟性の点から合成樹脂製フィルム、および合成フィルムの積層ラミネートフィルムが好ましい。厚みは特に限定はない。
図1は、実施の一形態の吸水シートの断面図である。(a)は透水性シート1または非透水性シート3の上に吸水性樹脂の粉末2を散布してプレスしたシートである。(b)は2枚の透水性シート1に吸水性樹脂の粉末2を挟んだ吸水シートである。(c)は吸水性樹脂の粉末2が透水性シート1と非透水性シート3とに挟まれた片面が吸水する積層シートである。(d)は(a)の吸水シートの一方にさらに非透水性シート3を重ねて構成した積層シートである。(e)は吸水性樹脂の粉末2が2枚の透水性シート1に挟まれたシートをさらに別の2枚の透水性シート1で挟んで構成された積層シートである。好ましくは(a)(b)(e)のように両面が透水性であるシートである。
吸水シートの大きさは特に限定がなく、植物マット(ポット内を含む)の大きさに合わせてきめればよい。さらに本発明におけるゲル層には、肥料、植物生長ホルモン、抗菌剤、微量要素、防カビ剤などの当分野で公知の成分を含有させておいてもよい。
図2は本発明の移植するための植物マットの実施の一形態を示す断面図である。芝生6の根7が土壌5と吸水シート4を貫通して絡み合って吸水シート4と一体化している状態を示している。
図3は、本発明の一形態の装飾するための植物マットの斜視図である。植物マットが額縁に納められ、写真立てに立てかけられている。
図3は、本発明の一形態の装飾するための植物マットの斜視図である。植物マットが額縁に納められ、写真立てに立てかけられている。
本発明の植物マットは、駐車場緑化、ビルなどの屋上緑化などに好適に用いられる他、装飾用として壁にかけたり、写真立てにおいたりして立てて鑑賞することができる。取り出した植物マットをそのまま置いて、また種々の方法で固定させて置くことが容易である。法面でも固定しやすいので、法面や壁面緑化などにも好適に用いられる。立てた植物マットや、法面や壁面緑化などに置かれた植物マットの植物は散水が不十分でも長期間枯れることがない。
本発明における植物としては特に限定しないが、根茎が繋がって全体として絨毯状に広がる植物が好ましく、移植するための植物マットには、具体的には天然芝生や玉竜などが特に好適である。天然芝生とは、畑又は野原にて生産又は自生している野芝(ゾイジア、ジャポニカ)、高麗芝、洋芝(トールフェスキュー、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルグラス等その他ターフを形成する全ての芝生)をいう。これらの植物は株分けで移植して繁殖させるのがよく、通常マット状に切り出して移植する。また、2〜3本のバルブなどをポットに入れたものでもよい。装飾するための植物マットにも、根を張って吸水シートの不織布の繊維に絡むような植物が好ましい。
製造例1(吸水性樹脂の粉末の製造)
1Lのビーカーに、単量体(C)に該当するアクリル酸230.4g(3.2mol)、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル1.0g、及び水636gを添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素を0.1ppm(オリエント電気社製、商品名溶存酸素計DO220PBで測定)とした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.023g.L−アスコルビン酸0.00575g、および過硫酸カリウム0.23gを添加した。約30分後、重合反応が開始し、約2時間後に最高温度72℃に到達した。更に、この温度で5時間熟成させて重合を完結させた。得られた重合体(重合体(Y)に該当)は、含水ゲル状を有していた。この重合体をニーダー(入江商会社製、商品名BENCH KNEADER PNV−1;回転数70rpm)で約2時間撹拌して細断し、更に50%の水酸化カルシウム分散液61.6g、48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属株式会社製)を用いて110℃で加熱乾燥し、粉砕して平均粒径370μm(日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計で測定)の吸水性樹脂の粉末(1)を得た。
1Lのビーカーに、単量体(C)に該当するアクリル酸230.4g(3.2mol)、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル1.0g、及び水636gを添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素を0.1ppm(オリエント電気社製、商品名溶存酸素計DO220PBで測定)とした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.023g.L−アスコルビン酸0.00575g、および過硫酸カリウム0.23gを添加した。約30分後、重合反応が開始し、約2時間後に最高温度72℃に到達した。更に、この温度で5時間熟成させて重合を完結させた。得られた重合体(重合体(Y)に該当)は、含水ゲル状を有していた。この重合体をニーダー(入江商会社製、商品名BENCH KNEADER PNV−1;回転数70rpm)で約2時間撹拌して細断し、更に50%の水酸化カルシウム分散液61.6g、48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属株式会社製)を用いて110℃で加熱乾燥し、粉砕して平均粒径370μm(日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計で測定)の吸水性樹脂の粉末(1)を得た。
製造例2(吸水性樹脂の粉末の製造)
1Lのビーカーに単量体(B)に該当するアクリル酸115.2g(1.6mol)、50%アクリルアミド(単量体(A)に該当)水溶液227.2g(1.6mol)、水562.5gを添加し、5℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppmとした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.00016g、L−アスコルビン酸0.00008g及び4,4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)0.04gを添加した。約30分後重合が開始し、約5時間後に最高到達温度約75℃に到達して重合が完結して、含水ゲル状の重合物(共重合体(Z)に該当)が得られた。この重合体をニーダーで約2時間撹拌して細断した後、更に50%の水酸化カルシウム分散液17.8g、48%の水酸化ナトリウム水溶液113.3gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機を用いて120℃で1時間乾燥し、粉砕して平均粒径500μmの未架橋の乾燥粉末を得た。この未架橋の乾燥粉末100gをステンレスのバットに3mmの厚みで入れ、160℃の循風乾燥機で120分加熱して熱架橋させて平均粒径3300μmの吸水性樹脂の粉末(2)を得た。
1Lのビーカーに単量体(B)に該当するアクリル酸115.2g(1.6mol)、50%アクリルアミド(単量体(A)に該当)水溶液227.2g(1.6mol)、水562.5gを添加し、5℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppmとした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.00016g、L−アスコルビン酸0.00008g及び4,4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)0.04gを添加した。約30分後重合が開始し、約5時間後に最高到達温度約75℃に到達して重合が完結して、含水ゲル状の重合物(共重合体(Z)に該当)が得られた。この重合体をニーダーで約2時間撹拌して細断した後、更に50%の水酸化カルシウム分散液17.8g、48%の水酸化ナトリウム水溶液113.3gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機を用いて120℃で1時間乾燥し、粉砕して平均粒径500μmの未架橋の乾燥粉末を得た。この未架橋の乾燥粉末100gをステンレスのバットに3mmの厚みで入れ、160℃の循風乾燥機で120分加熱して熱架橋させて平均粒径3300μmの吸水性樹脂の粉末(2)を得た。
製造例3(吸水性樹脂の粉末の製造)
製造例1で用いた50%の水酸化カルシウム分散液61.6gと48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gに代えて、前述の48%の水酸化ナトリウム水溶液192.0gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行い、吸水倍率400g/g、電気伝導率3.0mS/cm、平均粒径200μmの吸水性樹脂粉末(3)(重合体(Y)に対応)を得た。
製造例1で用いた50%の水酸化カルシウム分散液61.6gと48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gに代えて、前述の48%の水酸化ナトリウム水溶液192.0gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行い、吸水倍率400g/g、電気伝導率3.0mS/cm、平均粒径200μmの吸水性樹脂粉末(3)(重合体(Y)に対応)を得た。
製造例4(吸水シートの作成)
坪量200g/m2の綿不織布の上に実施例1で作成した吸水性樹脂の粉末(1)を40g/m2の割合で出来るだけ均一に散布し、さらにその上にこれに同質の綿不織布を上側に重ね合わせ、ニードルパンチで2枚の綿不織布に挟まれた吸水性樹脂の粉末を固定して吸水シート(1)を得た。これを巾30cm、長さ40cmにカッティングして試験に供した。
坪量200g/m2の綿不織布の上に実施例1で作成した吸水性樹脂の粉末(1)を40g/m2の割合で出来るだけ均一に散布し、さらにその上にこれに同質の綿不織布を上側に重ね合わせ、ニードルパンチで2枚の綿不織布に挟まれた吸水性樹脂の粉末を固定して吸水シート(1)を得た。これを巾30cm、長さ40cmにカッティングして試験に供した。
吸水性樹脂の粉末(1)に替えて吸水性樹脂の粉末(2)、(3)および市販のノニオン系吸水性樹脂(興人社製、商標名:サーモゲル)を用いて製造例4と同様にして吸水シート(2)〜(4)を得た。これを巾30cm、長さ40cmにカッティングして試験に供した。
実施例1、2、比較例1〜3
芝生が生えている土を巾30cm、長さ40cmで深さ3cm程度に剥ぎ取ったものの下に吸水シート(1)〜(4)を敷いて、ビルの屋上のコンクリートの上に放置した。1ケ月後にゲル層と根が絡み合った様子を観察した(観察A)。これを取り出して日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した。その時の芝生の様子を観察した(観察B)。また、比較のために剥ぎ取った芝生のマットの下に吸水シートを置かず、日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した(比較例3)。これらの結果を表1に示した。
芝生が生えている土を巾30cm、長さ40cmで深さ3cm程度に剥ぎ取ったものの下に吸水シート(1)〜(4)を敷いて、ビルの屋上のコンクリートの上に放置した。1ケ月後にゲル層と根が絡み合った様子を観察した(観察A)。これを取り出して日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した。その時の芝生の様子を観察した(観察B)。また、比較のために剥ぎ取った芝生のマットの下に吸水シートを置かず、日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した(比較例3)。これらの結果を表1に示した。
本発明の移植するための植物マットは、植物が生育している植物マットを枯らすことなく運搬できるとともに移植した後散水が不十分なときでも枯れることがないことがわかる。
実施例3
20cm×30cmの大きさに吸水シート(1)を切り取り吸水させた後、その上から観賞用植物の根を絡ませて1週間養生した植物マットを、内径が同じ大きさの額縁に納め、植物マットの周囲および中の数点を針金を用いて裏板に固定した。それを壁に掛けて装飾用としたが、2週間散水しなかったが植物は枯れなかった。また、植物マットからは植物も土も落ちなかった。
20cm×30cmの大きさに吸水シート(1)を切り取り吸水させた後、その上から観賞用植物の根を絡ませて1週間養生した植物マットを、内径が同じ大きさの額縁に納め、植物マットの周囲および中の数点を針金を用いて裏板に固定した。それを壁に掛けて装飾用としたが、2週間散水しなかったが植物は枯れなかった。また、植物マットからは植物も土も落ちなかった。
本発明の移植または装飾するための植物マットは、緑化事業の分野や装飾用として好適に使用できる。
1 透水性シート
2 吸水性樹脂の粉末
3 非透水性シート
4 吸水シート
5 土壌
6 芝生
7 根
8 植物マット
9 額縁
10 写真立て
2 吸水性樹脂の粉末
3 非透水性シート
4 吸水シート
5 土壌
6 芝生
7 根
8 植物マット
9 額縁
10 写真立て
本発明は、植物マットに関する。さらに詳しくは装飾するための植物マットに関する。
従来から芝生や玉竜などの根茎が繋がって全体として絨毯状に広がる植物は通常株分けなどで他の場所に移植する。この場合はたとえば、数cmの厚さで四角形に切り取った土と一体化した植物マットを移植することになるが、土の保水が十分でなく、移植するまでに枯れたり、移植してからも十分に生育しない場合がある。
この改良のために、たとえば、アクリルアマイド、アクリル重合物、陰イオン交換重合物、ポリアクリル酸塩系のゲル状高級性ポリマーとピートモスを攪拌し混合した芝生用土壌に芝生の種を播いて育生する植生マット(たとえば、特許文献1)や、法面の地表侵食防止のための植物の生育基盤として保水剤を含んだ植物マット(たとえば、特許文献2)が提案されている。
この改良のために、たとえば、アクリルアマイド、アクリル重合物、陰イオン交換重合物、ポリアクリル酸塩系のゲル状高級性ポリマーとピートモスを攪拌し混合した芝生用土壌に芝生の種を播いて育生する植生マット(たとえば、特許文献1)や、法面の地表侵食防止のための植物の生育基盤として保水剤を含んだ植物マット(たとえば、特許文献2)が提案されている。
しかしながら、前者の植生マットは種から芝生を育生することはできるが、従来の吸水性樹脂を用いたポリマーゲルでは芝生への給水能力が十分でなく、生長した芝生の株分けなどの植物マットを移植すると枯れる場合があった。後者の植物マットは株分けなどを前提としていないし、保水剤として天然のグルコマンナンを用いているためコストが高く、安価な植物の株分けに用いる植物マットとしては適さなかった。
また、従来の植物マットは立てて使用すると枯れるので、装飾用として立てかけて使用 することができなかった。
また、従来の植物マットは立てて使用すると枯れるので、装飾用として立てかけて使用 することができなかった。
本発明の目的は、植物が生育している植物マットを枯らすことなく運搬できるとともに移植した後散水が不十分なときでも枯れることのない移植するための植物マット、および装飾用として立てて使用して長期間散水なしでも植物が枯れることがない植物マットを提供することである。
本発明者は、上記の課題に鑑み、鋭意研究の結果、特定の吸水性樹脂のゲル層と植物の根を一体化させておくと植物マットとして切り出して移植しても保管時でも移植後も枯れることがなく、立てておいても長期間植物がしおれることがないことを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、各請求項の発明について説明する。
以下、各請求項の発明について説明する。
本発明は、植物の複数の根と下記吸水性樹脂のゲル層とが絡み合って一体化してなる、装飾するための植物マットである。
吸水性樹脂: 吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。
さらに本発明は、前記吸水性樹脂のゲルが吸水シートのゲルであることを特徴とする。
また、本発明は、前記植物マットが額縁内に収められてなる植物マットである。
さらに本発明は、上記植物マットを立てて使用する植物マットの使用方法である。
吸水性樹脂: 吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。
さらに本発明は、前記吸水性樹脂のゲルが吸水シートのゲルであることを特徴とする。
また、本発明は、前記植物マットが額縁内に収められてなる植物マットである。
さらに本発明は、上記植物マットを立てて使用する植物マットの使用方法である。
本発明の植物マットは、植物が生育している植物マットを枯らすことなく運搬できるとともに移植した後、散水が不十分なときでも枯れることのない植物マットである。植物の株分けなどで移植する場合に、切り取った植物マットを保管している場合や移植した後でも枯れることがない。根茎が繋がって全体として絨毯状に広がる芝生や玉竜などの植物マットに好適である。この植物マットは駐車場緑化、ビルなどの屋上緑化、壁面緑化などに好適に用いられる。
また、本発明の植物マットは、額縁に入れて装飾用として使用でき、特にそれを立てておいても長期間しおれることがない。
また、本発明の植物マットは、額縁に入れて装飾用として使用でき、特にそれを立てておいても長期間しおれることがない。
以下、本発明の実施の形態につき、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
本発明に用いられる吸水性樹脂は、吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍であれば特に限定はない。この吸水性樹脂は、植物の根の生長を阻害しないので、根とゲル層が絡み合って一体化することができ、保管時でも移植後でも、また立てかけて使用しても長期間枯れることがない植物マットとすることができる。上記数値範囲は、特開2007−319029号公報の記載に準じている。
吸水性樹脂の電気伝導率としては、通常0〜2.0mS/cm、好ましくは、0〜1.8mS/cmであり、より好ましくは0〜1.6mS/cmである。電気伝導率が2.0mS/cmを超えると植物の根の生長が不良となり、根とゲル層が一体化した植物マットとならない。
電気伝導率は下記の方法で測定した。
電気伝導率は下記の方法で測定した。
〔電気伝導率の測定法〕
25℃のイオン交換水100重量部に吸水性樹脂1重量部を入れ、25℃で8時間、恒温槽中で放置して、前記吸水性樹脂を膨潤させ吸水体を作成する。吸水体の温度が25℃であることを温度計で確認し、比伝導度測定装置の電極を吸水体に差し込み値を読み取る。なお、吸水性樹脂の吸水倍率が小さい場合には、高吸水性樹脂の吸水体とイオン交換水が分離して二相になるので、撹拌して均一にした後、比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。撹拌・均一化してもすぐに二相に再び分離する場合は、撹拌下に比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。
25℃のイオン交換水100重量部に吸水性樹脂1重量部を入れ、25℃で8時間、恒温槽中で放置して、前記吸水性樹脂を膨潤させ吸水体を作成する。吸水体の温度が25℃であることを温度計で確認し、比伝導度測定装置の電極を吸水体に差し込み値を読み取る。なお、吸水性樹脂の吸水倍率が小さい場合には、高吸水性樹脂の吸水体とイオン交換水が分離して二相になるので、撹拌して均一にした後、比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。撹拌・均一化してもすぐに二相に再び分離する場合は、撹拌下に比伝導度測定装置の電極を差し込み値を測定する。
吸水性樹脂の25℃イオン交換水に対する吸水倍率は、通常80〜1000倍、好ましくは100〜1000倍であり、より好ましくは120〜1000倍である。吸水倍率が80倍未満であると種子などの発芽、生長の培地としての保水能力が低くなり、多量に使用する必要が生じ、コストアップとなるし、水の補給が頻繁に必要になる。吸水倍率は大きい方が少量の使用で済むので好ましいが、吸水倍率が1000倍を超える吸水性樹脂は、その製造工程において重合後の含水ゲルの密着性が高くなりすぎ、製造装置内の取り扱いやその後の乾燥が非常に困難であり、製造上の問題点があり現実的でない。
吸水倍率は下記の方法で測定した。
吸水倍率は下記の方法で測定した。
[イオン交換水中の吸水倍率の測定法]
ナイロン製の網袋(250メッシュ)に吸水性樹脂の試料L(g)を入れ、これを袋ごと過剰のイオン交換水に浸した。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して15分間水切りした後、質量M(g)を測定して下式より吸水倍率を求めた。
なお網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量N(g)をブランクとして差し引いた。イオン交換水の吸水倍率=(M−N)/L
ナイロン製の網袋(250メッシュ)に吸水性樹脂の試料L(g)を入れ、これを袋ごと過剰のイオン交換水に浸した。浸漬60分後に袋ごと空中に引き上げ、静置して15分間水切りした後、質量M(g)を測定して下式より吸水倍率を求めた。
なお網袋のみを用いて上記と同様の操作を行い、この分の質量N(g)をブランクとして差し引いた。イオン交換水の吸水倍率=(M−N)/L
本発明の吸水性樹脂は、ノニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(A)単独からなる重合体(X)、アニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(C)単独からなる重合体(Y)、およびノニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(A)とアニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(B)を構成単位とする共重合体(Z)からなる。(X)、(Y)、(Z)のみで使用することも可能であり、(X)、(Y)、(Z)を2種類以上混合して使用することも可能である。これらの内、(Y)または(Z)のアニオン性の重合体からなる吸水性樹脂が特に植物の根の生長を阻害しないので、根とゲル層が絡み合って一体化することができ、保管時でも移植後でも、また立てかけて使用しても長期間枯れることがない植物マットとすることができるので好ましい。
本発明において、重合体(X)の構成単位であるノニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(A)としては、水酸基含有ラジカル重合性水溶性単量体(アルキル基の炭素数が2〜3個のヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレートなど)、アミド基含有ラジカル重合性水溶性単量体((メタ)アクリルアミドな、N−ビニルアセトアミドなど)、3級アミノ基含有ラジカル重合性水溶性単量体(ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど)、エポキシ基含有ラジカル重合性水溶性単量体(グリシジル(メタ)アクリレートなど)、およびその他ラジカル重合性水溶性単量体(4−ビニルピリジン、ビニルイミダゾールなど)が挙げられる。これらの内、好ましいものとしては、重合性が良好である(メタ)アクリルアミド及び/又はアルキル基の炭素数が2〜3のヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレートである。
本発明に使用するアニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(B)としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を有するラジカル重合性水溶性単量体((メタ)アクリル酸、ビニルスルホン酸など)及び/又はそれらを加水分解することにより水溶性となる単量体(酢酸ビニルなど);またはその塩が挙げられる。特に好ましくはアクリル酸およびその塩である。
塩としては、上記カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基を含有する水溶性単量体の塩[例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アミン塩もしくはアンモニウム塩等]等が挙げられる。これらの内、好ましいものとしては、重合性が良好である(メタ)アクリル酸(塩)を挙げることができる。
本発明において、アニオン性水溶性エチレン性不飽和単量体(B)が(メタ)アクリル酸(塩)である時、カルボキシル基の中和時に必要なイオンとしては、アルカリ金属イオン、周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオン及びアンモニウムイオンが挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、Na+、K+が好ましく、周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオンとしては、Be2+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、B3+、Al3+等が好ましい。
重合体(Y)(Z)中のカルボキシル基の中和時に必要なイオンとしては、アルカリ金属イオン、周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオン及びアンモニウムイオンが挙げられる。アルカリ金属イオンとしては、Na+、K+が好ましく、周期律表2族又は13族に属する多価金属イオンとしては、Be2+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、B3+、Al3+等が好ましい。
ここでアルカリ金属イオン及びアンモニウムイオンの合計による中和度が10当量%未満では、保水性を向上させる能力が低くなり、多量に使用する必要が生じ、50当量%を超えると電気伝導率が2.0mS/cmを超えるため植物の根の生長を阻害する。周期律表第2族又は13族に属する多価金属イオンによる中和度は、好ましくは、0〜50当量%であり、さらに好ましくは、10〜40当量%である。ここで、第2族又は13族に属する多価金属イオンによる中和度が50当量%を超えると吸水性樹脂の架橋度が高くなりすぎるため製造しにくくなる。
本発明において、該吸水性樹脂は実質的にノニオン性、アニオン性であり、この性質を阻害しない範囲内でカチオン性重合性単量体(C)(アクリル酸トリメチルアンモニウムエチル・クロライドなど)や他のモノエチレン性不飽和単量体(D)(たとえば、スチレン、アクリル酸n−ブチルなど)を、たとえば(A)と(B)の合計質量に対して10モル%を超えない範囲で共重合してもよい。
本発明において、吸水前の状態での、吸水性樹脂粒子の平均粒径は、粒状物であれば、特に限定するものではないが、好ましくは20μm〜5mm、より好ましくは100μm〜3.5mm程度である。平均粒径が20μm以上であると、吸水時にママコ(継粉)を形成しにくくなるため保水能力の向上が阻害されない。一方、平均粒径が5mm以下であると、吸水速度が速くなり、粒子中心部まで水が浸透しやすくなるためゲル層の保水能力、根への給水能力が向上する。吸水前の乾燥状態での、吸水性樹脂の平均粒径は、「レーザー回折散乱法」(例えば、具体的には、日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計を使用)や篩い振とう法で測定できる。
本発明における高吸水性樹脂の製造方法は、公知の吸水性樹脂の製造法で製造できる。重合体(X)、(Y)、(Z)については、たとえば、特開平8−266895公報、特開平10−191777公報、特開2007−319029号公報に記載されている方法が適用できる。
本発明における植物マットとは、植物が生育しているマットをいい、未だ根のない種が入ったマットではない。また、マットは大きなマット状に切り取ったものをいうが、ポット内で複数の根がゲル層と絡み合って一体化したものでも小さいマットと考えられるので含めるものとする。また、ポット毎移植してもよい。マットの形状も円形、楕円形、四角形など特に限定しないが、四角形状のものが作業しやすく無駄がないので好ましい。大きさは1辺が10cm以上のものが取り扱い上好ましく、30cm以上がより好ましい。ポットであれば円形であり直径5cm以上が好ましい。絡み合って一体化とは、ゲル層内で根がよく張って一体化したものから、ゲル層を貫通してゲル層を抱きかかえて一体化した状態のものまで含むものし、ゲル層と根が分離できない状態のものをいう。
複数の根の根とは、根から派生した細かい根ではなく、茎につながる根のことをさし、複数とは2本以上をいい、好ましくは3本以上である。2本以上になれば根とゲル層、根と根が絡み合い一つのしっかりした植物マットとなる。
複数の根の根とは、根から派生した細かい根ではなく、茎につながる根のことをさし、複数とは2本以上をいい、好ましくは3本以上である。2本以上になれば根とゲル層、根と根が絡み合い一つのしっかりした植物マットとなる。
本発明におけるゲルとは前記吸水性樹脂粉末と水を混合してできるものである。ゲルは層になっていれば限定はなく、ゲル層はゲルのみの層でも吸水シート中の吸水性樹脂粉末が吸水してゲル層となったものでもよい。好ましくは吸水シートのゲル層である。
吸水性樹脂と水の割合は、吸水性樹脂の吸水倍率、植物の種類により異なるが、重量比で好ましくは1:10〜1:1000であり、より好ましくは1:20〜1:500である。本発明の植物マットは散水不十分でも長期間枯れることがないが、高温や乾燥状態では表面から水分が蒸発しやすいので、状況をみて適宜散水するのが好ましい。
吸水性樹脂と水の割合は、吸水性樹脂の吸水倍率、植物の種類により異なるが、重量比で好ましくは1:10〜1:1000であり、より好ましくは1:20〜1:500である。本発明の植物マットは散水不十分でも長期間枯れることがないが、高温や乾燥状態では表面から水分が蒸発しやすいので、状況をみて適宜散水するのが好ましい。
本発明においては、ゲル層(吸水シートのゲル層を含む)を予め植物の根の下において植物の根を生長させ根とゲルを一体化したものを植物マットにする。ゲル層(吸水シートのゲル層を含む)は、根の下に置く前にゲル層としてもよく、根の下に吸水性樹脂粉末を置いて散水時にゲル層としてもよい。また、ゲル層や吸水シートはさらに他の吸水基材たとえば不織布や紙の上に置いたり、これらで挟んだものを用いることができる。植物マットにおける根が一体化するゲル層を含む基盤としては、たとえば(1)ゲル層のみのもの、(2)土の下にゲル層があるもの、(3)土の下にゲル層があり、その下に不織布や紙などの透水性基材で補強されたもの、などが挙げられる。
また、ゲル層には公知の植物体育成用担体を任意の量で配合することができる。植物体育成用担体としては、植物体育成に適する物質として一般的に使用されているものでよく、特に制限されない。植物体育成に適する物質としては、例えば無機物質及び/又は有機物質等の粉末、多孔体、ペレット状、繊維状及び発泡体等の水不溶性の固状のものが使用できる。後で述べる各種添加剤は除く。無機物質としては、無機質粉体(土壌、砂、フライアッシュ、珪藻土、クレー、タルク、カオリン、ベントナイト、ドロマイト、炭酸カルシウム、アルミナ等);無機質繊維(ロックウール、ガラス繊維等);無機質多孔体[フィルトン(多孔質セラミック、くんたん)、バーミキュライト、軽石、火山灰、ゼオライト、シラスバルーン等];無機質発泡体(パーライト等)等が挙げられる。
有機物質としては、有機質粉末[ヤシガラ、モミガラ、ピーナッツの殻、ミカンの殻、木くず、木粉、ヤシの実乾燥粉体、合成樹脂粉末(ポリエチレン粉末、ポリプロピレン粉末、エチレン−酢酸ビニル共重合体粉末等)等];有機質繊維[天然繊維〔セルロース系のもの(木綿、オガクズ、ワラ等)およびその他、草炭、羊毛等〕、人造繊維(レーヨン、アセテート等のセルロース系等)、合成繊維(ポリアミド、ポリエステル、アクリル等)、パルプ〔メカニカルパルプ(丸太からの砕木パルプ、アスプルンド法砕木パルプ等)、ケミカルパルプ(亜硫酸パルプ、ソーダパルプ、硫酸塩パルプ、硝酸パルプ、塩素パルプ等)、セミケミカルパルプ、再生パルプ(たとえばパルプを一旦製紙して作った紙の機械的破砕または粉砕物、または故紙の機械的破砕または粉砕物である再生故紙パルプ等)等〕、その他廃材(紙オムツの製造より出る廃材等)等];有機質多孔体(ヤシ殻活性炭等);有機質発泡体[穀物、合成樹脂又はゴムの発泡体(ポリスチレン発泡体、ポリビニルアセタール系スポンジ、ゴムスポンジ、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ウレタンフォーム等)等];有機質ペレット[ゴム及び合成樹脂のペレット等]等が挙げられる。上記の植物体育成用担体は、単独で、あるいは必要に応じて2種類以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましいものは、無機質多孔体、無機質発泡体、有機質繊維、ゴム及び合成樹脂である。
移植するための植物マットについて述べる。
先ず、切り出してきた天然芝生をそのままで、またはその裏面、即ち葡匐茎及び毛根の部分に付着している天然土壌を洗い落として、吸水性樹脂からなるゲル層または吸水してゲル層となった吸水シートの上に設置し、散水した後好ましくは2週間以上放置し養生して、根をゲルに絡ませて一体化する。そしてその一体化したものをとりだす。予め切り出した植物マットの根とゲル層を絡ませるには、どこで実施してもよいが、根が入り込みにくい硬い基盤、たとえば硬い土、コンクリート、プラスチック板(たとえば、[ぷらべに(登録商標)、山分物産社製]などのプラスチックダンボール)などの上で実施すれば、根とゲル層が絡んで一体化しやすいので好ましい。
先ず、切り出してきた天然芝生をそのままで、またはその裏面、即ち葡匐茎及び毛根の部分に付着している天然土壌を洗い落として、吸水性樹脂からなるゲル層または吸水してゲル層となった吸水シートの上に設置し、散水した後好ましくは2週間以上放置し養生して、根をゲルに絡ませて一体化する。そしてその一体化したものをとりだす。予め切り出した植物マットの根とゲル層を絡ませるには、どこで実施してもよいが、根が入り込みにくい硬い基盤、たとえば硬い土、コンクリート、プラスチック板(たとえば、[ぷらべに(登録商標)、山分物産社製]などのプラスチックダンボール)などの上で実施すれば、根とゲル層が絡んで一体化しやすいので好ましい。
装飾するための植物マットは、吸水シート層に根を絡ませて養生させた植物を所定の形状に切り取るか、または切り取った吸水シートに植物の根を絡ませて養生した後、所定の枠内に納めて用いる。枠で植物マットの周囲を固定し、立てて装飾用とすることができる。この枠の材質、形状、大きさは特に限定はないが、装飾用とするので絵画や写真の額縁のような額縁が好適に用いられる。植物マットの下は特に限定はないが、植物マットを支持する板状のものが好ましい。この板状のものと植物マットの間にはさらに吸水シートや土を入れてもよいが、植物マットはパンチングなどの方法で板状のものに固定するのが好ましい。このようにすると立てて使用しても植物マット自体が落ちることがなく、植物も吸水シートの不織布に絡むので落ちることがない。土があっても表面にはないので土がおちることが殆どない。このようにして作成された額縁に納められた植物マットは、立てておいて散水が不十分でも長期間枯れることがなく、絵画や写真などと同様に装飾用として鑑賞することができる。ここで「立てて」とは、立て掛ける、吊下げる、斜めにするなどの状態をさし、直立以外の斜めの状態も含むものである。
前記吸水シートは、少なくとも片面が透水性である。少なくとも片面が透水性であると植物の根が吸水シートに入り込んでゲル層と一体化する。好ましくは両面が透水性である。両面が透水性であると、植物の根が吸水シートを貫通して不織布や紙などの透水性基材を含む吸水シートに絡んで一体化して植物マットの形態が補強される。
吸水シートとしては、吸水・保水基材に吸水性樹脂の粉末を固定させたもの、該基材に吸水性樹脂の粉末を散布し、他方の基材(透水性シートまたは非透水性シート)でサンドイッチ状に挟み、エンボス加工法、ニードルパンチ法、ステッチボンド法、融着法等の方法で吸水性樹脂を一体化したもの等が挙げられる。吸水・保水基材上での吸水性樹脂の位置は基材の全面であれ巾をもった線状であれ連続的に散布するのが好ましい。
吸水・保水基材としては、たとえば、木材パルプなどの綿状物や、吸水性繊維などの各種繊維を抄紙、機械的接着、バインダー接着、スパンボンド法、スパンレース法等の適宜の方法でシート化したもの;これらを積層してなる積層体が挙げられる。
上記の吸水シートの中で好ましいものは、布(特に好ましくは不織布)、紙等の基材の片面または両面に粘着剤やバインダー樹脂を用いて吸水性樹脂粉末を固定化させたものであり、特に好ましいものは、木材パルプの綿状物、積層体やティッシュなどの紙に吸水性樹脂粉末を固定させたもの、基材でサンドイッチ状に挟んだ後、エンボス加工法、ニードルパンチ法で吸水性樹脂を一体化したもの、プラスチックフィルムの片面または両面に粘着剤やバインダー樹脂を用いて吸水性樹脂粉末を固定させたもので、たとえば、セロハンやビニールの粘着テープを用いて、粘着面に吸水性樹脂粉末を散布し圧着ロールで固定したものが挙げられる。これらが好ましい理由は、吸水性樹脂粉末の吸水による膨潤を妨げにくいため、多くの水を吸収して保水し、結果として植物の根が一体化しやすく、植物マットとして切り出して保管する場合にも、他の場所に移植しても、また立てかけておいても長期間枯れることなく生育できるからである。具体的には、たとえば紙や布であると植物がなじむと共に植物マットを補強するので好ましい。少なくとも片面が布製のものをニードルパンチなどで結合したものは特に植物マットが機械的に補強されるので、額縁に納められた植物マットは装飾用植物マットとして立てて使用したり、壁面緑化に用いる植物マットとしても好適である。
上記に用いられる粘着剤やバインダー樹脂としては公知のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂等が使用でき、水系、溶剤系、無溶剤系のいずれでもよい。使用時にはそのまま又は水や溶剤(メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチルなど)で任意の濃度に希釈して基材に塗布することができる。塗布する方法はロールコーター、刷毛塗り等ライン塗装、現場塗装に用いられる塗装方法で行われる。乾燥膜厚は好ましくは0.1μm〜3mmであり、より好ましくは1μm〜1mmである。塗装後乾燥中又は乾燥後に吸水性樹脂を散布するのが好ましい。ここで、吸水性樹脂の粉末の固定量は好ましくは1〜100g/m2、より好ましくは10〜60g/m2であり、特に好ましくは20〜50g/m2であり、最も好ましくは30〜40g/m2である。固定量が1g/m2以上であると、保水性が良好となり、100g/m2以下であると、性能と経済面のコストパフォーマンスが良好である。
透水性シートとしては、柔軟性があり且つ透水性のシートであって、且つ使用するまでに破れない程度の強度があれば特に形態、材質にはこだわらない。透水性基材としては水が通る孔があれば特に限定はないが、孔の大きさは好ましくは0.001〜1mm、特に好ましくは0.01〜0.5mmである。基材の厚みは好ましくは0.001〜5mm、より好ましくは0.01〜3mmである。
透水性シートの材質としては例えば綿、羊毛、絹、セルロース、パルプ等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポバール等及びその変性物等の合成樹脂又は繊維、レーヨン、アセテート等の半合成繊維等及びこれらの混合素材、洋紙、和紙等の紙の素材が適用できる。好ましくは天然繊維、紙である。また、土壌に設置した後、吸水時に溶解したり崩壊するものが好ましい。
ここで透水性とは、100mlの25℃のイオン交換水が100cm2の面積を通過する時間(秒)で表すと30秒以下であり、好ましくは15秒以下であり、特に好ましくは5秒以下である。
ここで透水性とは、100mlの25℃のイオン交換水が100cm2の面積を通過する時間(秒)で表すと30秒以下であり、好ましくは15秒以下であり、特に好ましくは5秒以下である。
形態としては例えば編布、織布、不織布等の布;ポリエチレン、ポリプロピレン等のシートに微細な孔を数多く開けたもの等のメッシュフィルム;洋紙、和紙等の紙等が挙げられる。これらの中で布や紙が好ましく、ティッシュや不織布が特に好ましい。不織布については、「不織布の基礎と応用」(日本繊維機械学会発行)に詳細に記載されている。また、熱融着法で固定する場合は熱融着繊維及び/又はフィルム等の熱融着物質を含んだものを使用するが、「熱融着不織布の実態と熱融着繊維全容」(1989年4月24日発行、大阪ケミカルマーケッティングセンター社)に詳細に記載されているものが挙げられる。
非透水性シートとしては、柔軟性があり非透水性のシートであれば制限はないが、ポリエステルフィルム、ナイロン、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの合成樹脂製フィルム;これらの積層ラミネートフィルム;アルミホイルなどの金属製フィルム、および合成樹脂製フィルムと金属フィルムとの多層ラミネートフィルムが挙げられる。柔軟性の点から合成樹脂製フィルム、および合成フィルムの積層ラミネートフィルムが好ましい。厚みは特に限定はない。
図1は、実施の一形態の吸水シートの断面図である。(a)は透水性シート1または非透水性シート3の上に吸水性樹脂の粉末2を散布してプレスしたシートである。(b)は2枚の透水性シート1に吸水性樹脂の粉末2を挟んだ吸水シートである。(c)は吸水性樹脂の粉末2が透水性シート1と非透水性シート3とに挟まれた片面が吸水する積層シートである。(d)は(a)の吸水シートの一方にさらに非透水性シート3を重ねて構成した積層シートである。(e)は吸水性樹脂の粉末2が2枚の透水性シート1に挟まれたシートをさらに別の2枚の透水性シート1で挟んで構成された積層シートである。好ましくは(a)(b)(e)のように両面が透水性であるシートである。
吸水シートの大きさは特に限定がなく、植物マット(ポット内を含む)の大きさに合わせてきめればよい。さらに本発明におけるゲル層には、肥料、植物生長ホルモン、抗菌剤、微量要素、防カビ剤などの当分野で公知の成分を含有させておいてもよい。
図2は本発明の移植するための植物マットの実施の一形態を示す断面図である。芝生6の根7が土壌5と吸水シート4を貫通して絡み合って吸水シート4と一体化している状態を示している。
図3は、本発明の一形態の装飾するための植物マットの斜視図である。植物マットが額縁に納められ、写真立てに立てかけられている。
図3は、本発明の一形態の装飾するための植物マットの斜視図である。植物マットが額縁に納められ、写真立てに立てかけられている。
本発明の植物マットは、駐車場緑化、ビルなどの屋上緑化などに好適に用いられる他、装飾用として壁にかけたり、写真立てにおいたりして立てて鑑賞することができる。取り出した植物マットをそのまま置いて、また種々の方法で固定させて置くことが容易である。法面でも固定しやすいので、法面や壁面緑化などにも好適に用いられる。立てた植物マットや、法面や壁面緑化などに置かれた植物マットの植物は散水が不十分でも長期間枯れることがない。
本発明における植物としては特に限定しないが、根茎が繋がって全体として絨毯状に広がる植物が好ましく、移植するための植物マットには、具体的には天然芝生や玉竜などが特に好適である。天然芝生とは、畑又は野原にて生産又は自生している野芝(ゾイジア、ジャポニカ)、高麗芝、洋芝(トールフェスキュー、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルグラス等その他ターフを形成する全ての芝生)をいう。これらの植物は株分けで移植して繁殖させるのがよく、通常マット状に切り出して移植する。また、2〜3本のバルブなどをポットに入れたものでもよい。装飾するための植物マットにも、根を張って吸水シートの不織布の繊維に絡むような植物が好ましい。
製造例1(吸水性樹脂の粉末の製造)
1Lのビーカーに、単量体(C)に該当するアクリル酸230.4g(3.2mol)、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル1.0g、及び水636gを添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素を0.1ppm(オリエント電気社製、商品名溶存酸素計DO220PBで測定)とした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.023g.L−アスコルビン酸0.00575g、および過硫酸カリウム0.23gを添加した。約30分後、重合反応が開始し、約2時間後に最高温度72℃に到達した。更に、この温度で5時間熟成させて重合を完結させた。得られた重合体(重合体(Y)に該当)は、含水ゲル状を有していた。この重合体をニーダー(入江商会社製、商品名BENCH KNEADER PNV−1;回転数70rpm)で約2時間撹拌して細断し、更に50%の水酸化カルシウム分散液61.6g、48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属株式会社製)を用いて110℃で加熱乾燥し、粉砕して平均粒径370μm(日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計で測定)の吸水性樹脂の粉末(1)を得た。
1Lのビーカーに、単量体(C)に該当するアクリル酸230.4g(3.2mol)、架橋剤としてペンタエリスリトールトリアリルエーテル1.0g、及び水636gを添加し10℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素を0.1ppm(オリエント電気社製、商品名溶存酸素計DO220PBで測定)とした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.023g.L−アスコルビン酸0.00575g、および過硫酸カリウム0.23gを添加した。約30分後、重合反応が開始し、約2時間後に最高温度72℃に到達した。更に、この温度で5時間熟成させて重合を完結させた。得られた重合体(重合体(Y)に該当)は、含水ゲル状を有していた。この重合体をニーダー(入江商会社製、商品名BENCH KNEADER PNV−1;回転数70rpm)で約2時間撹拌して細断し、更に50%の水酸化カルシウム分散液61.6g、48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機(透気乾燥機、井上金属株式会社製)を用いて110℃で加熱乾燥し、粉砕して平均粒径370μm(日機装社製、商品名:マイクロトラックFRA粒度分析計で測定)の吸水性樹脂の粉末(1)を得た。
製造例2(吸水性樹脂の粉末の製造)
1Lのビーカーに単量体(B)に該当するアクリル酸115.2g(1.6mol)、50%アクリルアミド(単量体(A)に該当)水溶液227.2g(1.6mol)、水562.5gを添加し、5℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppmとした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.00016g、L−アスコルビン酸0.00008g及び4,4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)0.04gを添加した。約30分後重合が開始し、約5時間後に最高到達温度約75℃に到達して重合が完結して、含水ゲル状の重合物(共重合体(Z)に該当)が得られた。この重合体をニーダーで約2時間撹拌して細断した後、更に50%の水酸化カルシウム分散液17.8g、48%の水酸化ナトリウム水溶液113.3gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機を用いて120℃で1時間乾燥し、粉砕して平均粒径500μmの未架橋の乾燥粉末を得た。この未架橋の乾燥粉末100gをステンレスのバットに3mmの厚みで入れ、160℃の循風乾燥機で120分加熱して熱架橋させて平均粒径3300μmの吸水性樹脂の粉末(2)を得た。
1Lのビーカーに単量体(B)に該当するアクリル酸115.2g(1.6mol)、50%アクリルアミド(単量体(A)に該当)水溶液227.2g(1.6mol)、水562.5gを添加し、5℃に冷却した。この溶液を、断熱重合槽に入れ、窒素を通じて溶液の溶存酸素量を0.1ppmとした後、重合開始剤として、35%の過酸化水素水0.00016g、L−アスコルビン酸0.00008g及び4,4’−アゾビス(4−シアノバレリックアシッド)0.04gを添加した。約30分後重合が開始し、約5時間後に最高到達温度約75℃に到達して重合が完結して、含水ゲル状の重合物(共重合体(Z)に該当)が得られた。この重合体をニーダーで約2時間撹拌して細断した後、更に50%の水酸化カルシウム分散液17.8g、48%の水酸化ナトリウム水溶液113.3gを配合し、ニーダーで約2時間撹拌して混合した。その後、バンド乾燥機を用いて120℃で1時間乾燥し、粉砕して平均粒径500μmの未架橋の乾燥粉末を得た。この未架橋の乾燥粉末100gをステンレスのバットに3mmの厚みで入れ、160℃の循風乾燥機で120分加熱して熱架橋させて平均粒径3300μmの吸水性樹脂の粉末(2)を得た。
製造例3(吸水性樹脂の粉末の製造)
製造例1で用いた50%の水酸化カルシウム分散液61.6gと48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gに代えて、前述の48%の水酸化ナトリウム水溶液192.0gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行い、吸水倍率400g/g、電気伝導率3.0mS/cm、平均粒径200μmの吸水性樹脂粉末(3)(重合体(Y)に対応)を得た。
製造例1で用いた50%の水酸化カルシウム分散液61.6gと48%の水酸化ナトリウム水溶液64.0gに代えて、前述の48%の水酸化ナトリウム水溶液192.0gを用いた以外は実施例1と同様な操作を行い、吸水倍率400g/g、電気伝導率3.0mS/cm、平均粒径200μmの吸水性樹脂粉末(3)(重合体(Y)に対応)を得た。
製造例4(吸水シートの作成)
坪量200g/m2の綿不織布の上に実施例1で作成した吸水性樹脂の粉末(1)を40g/m2の割合で出来るだけ均一に散布し、さらにその上にこれに同質の綿不織布を上側に重ね合わせ、ニードルパンチで2枚の綿不織布に挟まれた吸水性樹脂の粉末を固定して吸水シート(1)を得た。これを巾30cm、長さ40cmにカッティングして試験に供した。
坪量200g/m2の綿不織布の上に実施例1で作成した吸水性樹脂の粉末(1)を40g/m2の割合で出来るだけ均一に散布し、さらにその上にこれに同質の綿不織布を上側に重ね合わせ、ニードルパンチで2枚の綿不織布に挟まれた吸水性樹脂の粉末を固定して吸水シート(1)を得た。これを巾30cm、長さ40cmにカッティングして試験に供した。
吸水性樹脂の粉末(1)に替えて吸水性樹脂の粉末(2)、(3)および市販のノニオン系吸水性樹脂(興人社製、商標名:サーモゲル)を用いて製造例4と同様にして吸水シート(2)〜(4)を得た。これを巾30cm、長さ40cmにカッティングして試験に供した。
実施例1、2、比較例1〜3
芝生が生えている土を巾30cm、長さ40cmで深さ3cm程度に剥ぎ取ったものの下に吸水シート(1)〜(4)を敷いて、ビルの屋上のコンクリートの上に放置した。1ケ月後にゲル層と根が絡み合った様子を観察した(観察A)。これを取り出して日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した。その時の芝生の様子を観察した(観察B)。また、比較のために剥ぎ取った芝生のマットの下に吸水シートを置かず、日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した(比較例3)。これらの結果を表1に示した。
芝生が生えている土を巾30cm、長さ40cmで深さ3cm程度に剥ぎ取ったものの下に吸水シート(1)〜(4)を敷いて、ビルの屋上のコンクリートの上に放置した。1ケ月後にゲル層と根が絡み合った様子を観察した(観察A)。これを取り出して日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した。その時の芝生の様子を観察した(観察B)。また、比較のために剥ぎ取った芝生のマットの下に吸水シートを置かず、日陰に置き1ケ月間散水せずに置き、他の土のある場所に移植した(比較例3)。これらの結果を表1に示した。
本発明の移植するための植物マットは、植物が生育している植物マットを枯らすことなく運搬できるとともに移植した後散水が不十分なときでも枯れることがないことがわかる。
実施例3
20cm×30cmの大きさに吸水シート(1)を切り取り吸水させた後、その上から観賞用植物の根を絡ませて1週間養生した植物マットを、内径が同じ大きさの額縁に納め、植物マットの周囲および中の数点を針金を用いて裏板に固定した。それを壁に掛けて装飾用としたが、2週間散水しなかったが植物は枯れなかった。また、植物マットからは植物も土も落ちなかった。
20cm×30cmの大きさに吸水シート(1)を切り取り吸水させた後、その上から観賞用植物の根を絡ませて1週間養生した植物マットを、内径が同じ大きさの額縁に納め、植物マットの周囲および中の数点を針金を用いて裏板に固定した。それを壁に掛けて装飾用としたが、2週間散水しなかったが植物は枯れなかった。また、植物マットからは植物も土も落ちなかった。
本発明の移植または装飾するための植物マットは、緑化事業の分野や装飾用として好適に使用できる。
1 透水性シート
2 吸水性樹脂の粉末
3 非透水性シート
4 吸水シート
5 土壌
6 芝生
7 根
8 植物マット
9 額縁
10 写真立て
2 吸水性樹脂の粉末
3 非透水性シート
4 吸水シート
5 土壌
6 芝生
7 根
8 植物マット
9 額縁
10 写真立て
Claims (4)
- 植物の複数の根と下記吸水性樹脂のゲル層とが絡み合って一体化してなる、装飾するための植物マット。
吸水性樹脂: 吸水性樹脂1重量部を25℃のイオン交換水100重量部に吸水させた時の吸水体の電気伝導率が0〜2.0mS/cmであり、且つ25℃のイオン交換水の吸水倍率が80〜1000倍である。 - 前記吸水性樹脂のゲル層が吸水シートのゲル層であることを特徴とする請求項1記載の植物マット。
- 前記植物マットが額縁内に収められてなることを特徴とする請求項1または2記載の植物マット。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物マットを立てて使用することを特徴とする植物マットの使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014094188A JP2014183846A (ja) | 2008-07-17 | 2014-04-11 | 植物マット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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