JP2014181291A - 摺動部材とその製造方法 - Google Patents
摺動部材とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014181291A JP2014181291A JP2013056992A JP2013056992A JP2014181291A JP 2014181291 A JP2014181291 A JP 2014181291A JP 2013056992 A JP2013056992 A JP 2013056992A JP 2013056992 A JP2013056992 A JP 2013056992A JP 2014181291 A JP2014181291 A JP 2014181291A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding
- needle
- sliding member
- sliding surface
- protrusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 21
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 39
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 claims abstract description 28
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims abstract description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 3
- PXGOKWXKJXAPGV-UHFFFAOYSA-N Fluorine Chemical compound FF PXGOKWXKJXAPGV-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 claims description 2
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 abstract description 34
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 abstract description 26
- 239000003921 oil Substances 0.000 abstract 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 8
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 8
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 7
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 7
- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 7
- 239000004810 polytetrafluoroethylene Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000000635 electron micrograph Methods 0.000 description 5
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000002209 hydrophobic effect Effects 0.000 description 3
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 3
- -1 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 3
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 2
- 125000004122 cyclic group Chemical group 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000012153 distilled water Substances 0.000 description 2
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 229930182556 Polyacetal Natural products 0.000 description 1
- 229920005603 alternating copolymer Polymers 0.000 description 1
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 229920006324 polyoxymethylene Polymers 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 1
- 238000001878 scanning electron micrograph Methods 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
【解決手段】摺動部材1は、その全体をフッ素樹脂によって一体に形成するとともに、被摺動部材との摺動面2に、被摺動部材の摺動方向Dの前方へ傾斜させて、多数の針状突起3を形成した。製造方法は、摺動面に、傾斜方向からイオンビームを照射することにより、照射領域のフッ素樹脂を除去して、針状突起を、摺動方向の前方へ傾斜させて形成する。
【選択図】図1
Description
ところが、特に摺動面がポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂からなる摺動部材は、潤滑油の使用量を減らしたり、水系潤滑剤に転換したりした環境下において摩擦トルクが高くなったり、焼き付きを生じやすくなったりするという問題がある。
また水系潤滑剤の場合は、そもそもフッ素樹脂が疎水性であって水をはじきやすいことから、やはり摺動部材と被摺動部材との摺動によって摺動面から除外されて、両部材間が無潤滑で直接に接触する状態となりやすく、結果的に摩擦トルクが高くなったり、焼き付きを生じやすくなったりするものと考えられる。
フッ素樹脂の表面に多数の針状突起を形成すると、その比表面積が増加するため、かかる表面の、潤滑油や水系潤滑剤に対する親和性を向上できる。
すなわち多数の針状突起を設けることで、針状突起を設けない平坦な摺動面に比べて、摩擦トルクが増加する。
また個々の針状突起は、被摺動部材と先端の点で接触しているとともに、被摺動部材の荷重が、主に針状突起の軸方向に加わることから、被摺動部材との摺動によって短期間で摩耗しやすく、摩耗すると比表面積が減少して、潤滑油や水系潤滑剤を保持する機能が失われる。そしてこれらの機能が失われると、被摺動部材との摺動によって、潤滑油や水系潤滑剤が摺動面から除外されて、両部材間が無潤滑で直接に接触する状態となり、摩擦トルクが高くなったり、焼き付きを生じやすくなったりする。
また針状突起は、被摺動部材の摺動方向の前方へ傾斜させて設けられており、針状突起を摺動面に対して直交方向に突出させて形成した場合に比べて、摩擦トルクを小さくすることができる。
そのため針状突起による、少量の潤滑油や水系潤滑剤を、摺動によって摺動面から除外されないように保持する機能を、長期間に亘って維持しつづけることができる。そして、例えば潤滑油の使用量を減らしたり、水系潤滑剤に転換したりしても保持した潤滑油や水系潤滑剤によって良好な潤滑を確保して、摩擦トルクを高くなりにくくし、また焼き付きを生じにくくすることができる。
かかる構成とすることにより、摺動回転する被摺動部材に対して、環状の摺動面の全周で、針状突起の摩耗を抑制できる上、環状の摺動面の全周に亘って、被摺動部材の摩擦トルクを一定に維持することができる。
先に説明したように摺動面は、多数の針状突起が設けられることで比表面積が増加して、潤滑油や水系潤滑剤に対する親和性が向上する。しかしフッ素樹脂は、前述したように本来的に疎水性であって、多数の針状突起が設けられた領域は、疎水性に基づいて超撥水性を示すため、特に水系潤滑剤に対する親和性の向上効果が不十分になる場合がある。
しかも摺動面の親水化処理は、被摺動部材との摺動を繰り返す針状突起の先端近傍の側面では、比較的短期間で摩滅して失われるおそれがあるが、針状突起のうち、摺動時に被摺動部材と直接に接触しない部分の親水化処理は、短期間で摩滅することがないため、水系潤滑剤を保持する機能を、より長期間に亘って維持しつづけることが可能となる。
本発明によれば、摺動面に、針状突起の傾斜方向からイオンビームを照射して、照射領域のフッ素樹脂を除去するだけで、摺動面に、被摺動体の摺動方向の前方へ傾斜させて多数の針状突起を形成することができる。そのため本発明の摺動部材の、製造の効率を向上できる。
かかる工程を経ることにより、針状突起の表面を含む摺動面を、効率よく親水化できる。
図1を参照して、この例では、摺動部材1の摺動面2に、図中に実線の矢印で示す被摺動部材(図示せず)の摺動方向Dの前方へ、摺動面2の法線Nから所定の角度θ1分傾斜させて、多数の針状突起3が設けられている。
図1、図2を参照して、針状突起3の面方向の傾斜方向は、摺動方向Dの前方、すなわち図2中に破線の矢印で示すように、摺動方向Dに対して左右90°より前方であればよいが、先に説明した、針状突起3を傾斜させることによる効果をさらに向上することを考慮すると、摺動方向Dに対して左右の角度θ2が45°以内であるのが好ましく、30°以内であるのが好ましい。
図1の例の摺動部材1によれば、摺動面2に多数の針状突起3を設けることによってその比表面積を増加させて、潤滑油や水系潤滑剤に対する親和性を高めることができる。
そのため針状突起3による、少量の潤滑油や水系潤滑剤を保持する機能を、長期間に亘って維持しつづけることができ、例えば潤滑油の使用量を減らしたり、水系潤滑剤に転換したりしても良好な潤滑を確保して、摩擦トルクを高くなりにくくし、また焼き付きを生じにくくできる。
先に説明したように摺動面2は、多数の針状突起3が設けられることで比表面積が増加して、潤滑油や水系潤滑剤に対する親和性が向上する。しかしフッ素樹脂は、前述したように本来的に疎水性であって、多数の針状突起3が設けられた領域は、疎水性に基づいて超撥水性を示すため、特に水系潤滑剤に対する親和性の向上効果が不十分になる場合がある。
しかも摺動面2の親水化処理は、被摺動部材との摺動を繰り返す針状突起3の先端近傍の側面では、比較的短期間で摩滅して失われるおそれがあるが、針状突起3のうち、摺動時に被摺動部材と直接に接触しない部分の親水化処理は、短期間で摩滅することがないため、水系潤滑剤を保持する機能を、より長期間に亘って維持しつづけることが可能となる。
図3を参照して、この例の摺動部材1は平板状に形成され、図において上側の平面が、摺動面2と直交する中心軸C1を中心として、図中に実線の矢印で示すように、この例の場合は反時計回りの環状の摺動方向Dに被摺動部材(図示せず)を摺動回転させるための環状の摺動面2とされている。
針状突起3の傾斜角度θ1、面方向の傾斜方向の範囲θ2、針状突起3の大きさ等は、先に図1、図2の例で説明したとおりである。
水系潤滑剤を使用する場合、針状突起3を含む摺動面2を親水化処理してもよいことも同様である。
また針状突起3を、例えば環状の被摺動面を有する被摺動部材の、中心軸C1を中心とした反時計回りの摺動回転の摺動方向Dの前方へ傾斜させて設けることによって、当該針状突起3が被摺動部材との摺動によって短期間で摩耗するのを防止できる。
図4は、本発明の摺動部材の他の例として、筒状の外周面に摺動面を環状に設定したものと、被摺動部材とを組み合わせた状態を示す斜視図である。
摺動部材1と被摺動部材4とは、摺動部材1の中心軸C2を中心として、被摺動部材4が、図中に実線の矢印で示す環状の摺動方向Dに、相対的に摺動回転される。具体的には、摺動部材1が固定されて被摺動部材4が摺動方向Dに回転されるか、逆に被摺動部材4が固定されて摺動部材1が摺動方向Dと逆方向に回転されるか、あるいは両者がそれぞれ逆方向に回転される。
針状突起3の傾斜角度θ1、面方向の傾斜方向の範囲θ2、針状突起3の大きさ等は、先に図1、図2の例で説明したとおりである。
水系潤滑剤を使用する場合、針状突起3を含む摺動面2を親水化処理してもよいことも同様である。
また針状突起3を、被摺動部材4の、中心軸C2を中心とした摺動回転の摺動方向Dの前方へ傾斜させて設けることによって、当該針状突起3が被摺動部材との摺動によって短期間で摩耗するのを防止できる。
以上で説明した各図の例の摺動部材1を形成するフッ素樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン−フルオロエチレン交互共重合体(ETFE)等が挙げられる。
図5は、本発明の摺動部材の製造方法のうち、イオンビームの照射によって、図3に示す環状の摺動面に、環状に傾斜させて針状突起を形成する工程を説明する説明図である。また図6は、図5の製造工程において、針状突起を環状に傾斜させて形成するために使用するマスクと、摺動部材のもとになるフッ素樹脂板との位置関係を説明する正面図である。
加速電極9は、図示しない電源から直流電圧が投入されることで、真空チャンバ6内にプラズマ11を発生させるとともに、発生させたプラズマ11をホルダ8の方向に加速してイオンビーム12を生成させて、ホルダ8に保持したフッ素樹脂板7の表面に照射するためのものである。
またホルダ8は、保持したフッ素樹脂板7の、先に説明した摺動部材1の中心軸C1と一致する中心軸C3を中心として回転可能とされている。
マスク14は、図6において矩形の両側辺の傾斜角度が、ホルダ8、およびフッ素樹脂板7の傾斜角度と一致し、かつフッ素樹脂板7の摺動面と並行となるように全体を傾斜させた状態で、真空チャンバ6内に固定されている。またスリット13は、一方の側辺から中心軸C3へかけて、側辺と直交させて設けられている。
かかる工程では、フッ素樹脂板7を、真空チャンバ6内に設けたホルダ8に保持させるとともに、スリット13で露出された部分以外はマスク14で被覆した状態で、真空チャンバ6内を、図示しない真空系によって真空引きしながら、イオン化ガスとして、例えばN2ガスを所定の流量となるように導入する。
かかる工程における処理の条件は任意に設定できるが、例えばPTFEからなるフッ素樹脂板7の表面に、先に説明した高さ、および最大径を有する針状突起3を形成するためには、イオン化ガスがN2ガスの場合、その流量は0.5sccm以上であるの好ましく、2.0sccm以下であるのが好ましい。また加速電圧は2kV以上であるのが好ましく、4kV以下であるのが好ましい。また照射密度は5×1015ions/cm2以上であるのが好ましく、5×1016ions/cm2以下であるのが好ましい。さらに照射時間は20分間以上であるのが好ましく、40分間以下であるのが好ましい。
また、スリット13の幅は3mm以上であるのが好ましく、12mm以下であるのが好まし。さらに、ホルダ8の回転速度は2rpm以上であるのが好ましく、8rpm以下であるのが好ましい。
図7は、親水化処理の工程を説明する説明図である。
図7を参照して、かかる工程では、真空チャンバ15内に、先の工程で針状突起3を形成したフッ素樹脂板7を保持するためのホルダ16を配設するとともに、ホルダ16を高周波電源17に接続したプラズマ処理装置18を用いる。
次いでこの状態で、高周波電源17を駆動させて、真空チャンバ15内に水のプラズマ19を発生させる。
かかる親水化処理の工程における処理の条件は任意に設定できるが、例えばPTFEからなる摺動部材1の、針状突起3の表面を含む摺動面2を親水化処理するためには、Arの流量が10sccm、真空チャンバ15内の真空度が10〜100Pa、好ましくは20〜50Paの条件で、高周波出力が15W以上であるのが好ましく、25W以下であるのが好ましい。また処理時間は10分間以上であるのが好ましく、20分間以下であるのが好ましい。
すなわち本発明の構成は、任意の形状を有する摺動面に適用でき、摺動面には、その上を摺動する被摺動部材の摺動方向に応じて、かかる摺動方向の前方へ傾斜させて、多数の針状突起を形成することができる。
例えば図4と同じ円柱体と筒体の組み合わせで、筒体の内周面5に針状突起3を形成して、筒体を摺動部材1、円柱体を被摺動部材4として機能させることもできる。
その場合、図5のイオンビーム処理装置10を用いて、マスク14を使用せず、かつホルダ8を回転させずに、摺動面2の全面に同一方向からイオンビーム12を照射すればよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。
(針状突起3の形成)
フッ素樹脂板7としては、縦30mm×横30mm×厚み5mmの平板状のPTFE板を用いた。
フッ素樹脂板7の片側の表面に、図1、図3に示すように、当該表面と直交する中心軸C1を中心として環状に傾斜させて多数の針状突起3を形成して、環状の摺動面2を有する摺動部材1を製造するために、図5に示すイオンビーム処理装置10と、図6に示すマスク14とを用意した。
(針状突起3の観察)
フッ素樹脂板7の摺動面2の針状突起3を、摺動面2の直交方向から観察した走査型顕微鏡写真を図9〜図12に示す。なお各図は、それぞれ図8に示した摺動部材1の摺動面2の、図中に記入した該当箇所の走査型電子顕微鏡写真である。
〈実施例2、比較例1〉
イオンビーム12の照射角度θ1を30°(実施例2)、0°(比較例1)としたこと以外は実施例1と同様にして針状突起3を形成し、摺動部材1を製造した。なお比較例1は、針状突起3を摺動方向前方に傾斜させていない、特許文献1のものに相当する。
実施例1、2、比較例1で製造した摺動部材1の、環状の摺動面2の、蒸留水中での摩擦係数を、鈴木式摩擦係数試験機を用いた面接触による底面圧の摩擦試験によって測定した。
すなわち図13を参照して、摺動面2を上にして蒸留水中に水平に配置した摺動部材1の摺動面2上に、ポリアセタール製で外径11.4mmの相手円筒体(被摺動部材)20を、その中心軸が、摺動面2の中心軸C1とほぼ一致するように載置し、相手円筒体20を、図中に実線の矢印で示す摺動面2と直交方向に0.25MPaの荷重をかけて摺動面2に接触させながら、筒の中心軸を中心として、図中に破線の矢印で示す、針状突起3の珪砂方向と同方向に回転数50rpm、滑り速度60mm/sで5分間、回転させて摩擦させた際の摩擦係数を測定した。結果を表1に示す。
また比較例1の針状突起は、被摺動部材と先端の点で接触しているとともに、被摺動部材の荷重が、主に針状突起の軸方向に加わっているため、被摺動部材との摺動によって短期間で摩耗して、摩擦トルクが高くなったり、焼き付きを生じやすくなったりすることが推測された。
Claims (6)
- 全体がフッ素樹脂によって一体に形成され、被摺動部材との摺動面を備えた摺動部材であって、前記摺動面には、多数の針状突起が、前記被摺動部材の摺動方向の前方へ傾斜させて設けられていることを特徴とする摺動部材。
- 前記摺動面は、筒状の外周面、内周面、または平面上に環状に設定されているとともに、前記被摺動部材は、前記環状の摺動面に沿って一方向に摺動回転するものであり、前記針状部材は、前記被摺動部材の摺動方向に沿って環状に、前記摺動方向の前方へ傾斜させて設けられている請求項1に記載の摺動部材。
- 前記前記針状突起の表面を含む前記摺動面は、親水化処理されている請求項1または2に記載の摺動部材。
- 前記請求項1ないし3のいずれか1項に記載の摺動部材の製造方法であって、前記摺動面に、前記針状突起の傾斜方向からイオンビームを照射することにより、前記領域のフッ素樹脂を除去して、前記針状突起を、前記摺動方向の前方へ傾斜させて形成する工程を含むことを特徴とする摺動部材の製造方法。
- 前記環状の摺動面の、周方向の一部を露出させた状態で、前記露出された摺動面に、前記針状突起の傾斜方向からイオンビームを照射する作業を、前記環状の摺動面の全周に亘って繰り返すことにより、前記針状突起を、前記被摺動部材の摺動方向に沿って環状に、前記摺動方向の前方へ傾斜させて形成する請求項4に記載の摺動部材の製造方法。
- 前記針状突起の表面を含む前記摺動面を、水のプラズマに暴露して親水化処理する工程を含む請求項4または5に記載の摺動部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013056992A JP6108345B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 摺動部材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013056992A JP6108345B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 摺動部材とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014181291A true JP2014181291A (ja) | 2014-09-29 |
JP6108345B2 JP6108345B2 (ja) | 2017-04-05 |
Family
ID=51700323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013056992A Active JP6108345B2 (ja) | 2013-03-19 | 2013-03-19 | 摺動部材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6108345B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10259826A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-09-29 | Daido Metal Co Ltd | すべり軸受 |
JP2000017091A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-18 | Hitachi Ltd | 表面改質層を有するフッ素樹脂成形体、フッ素樹脂の表面処理方法、及び処理装置 |
JP2000161406A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-16 | Toyota Motor Corp | 湿式摩擦材 |
JP2006257249A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Nissan Motor Co Ltd | 液滴ガイド構造 |
JP2008095745A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Toyota Motor Corp | 摺動部材及び摺動部材の製造方法 |
JP2014181762A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Jtekt Corp | 摺動部材とその製造方法 |
-
2013
- 2013-03-19 JP JP2013056992A patent/JP6108345B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10259826A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-09-29 | Daido Metal Co Ltd | すべり軸受 |
JP2000017091A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-18 | Hitachi Ltd | 表面改質層を有するフッ素樹脂成形体、フッ素樹脂の表面処理方法、及び処理装置 |
JP2000161406A (ja) * | 1998-11-24 | 2000-06-16 | Toyota Motor Corp | 湿式摩擦材 |
JP2006257249A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Nissan Motor Co Ltd | 液滴ガイド構造 |
JP2008095745A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Toyota Motor Corp | 摺動部材及び摺動部材の製造方法 |
JP2014181762A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Jtekt Corp | 摺動部材とその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6108345B2 (ja) | 2017-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6763850B2 (ja) | しゅう動部品及びしゅう動部品の製造方法 | |
JPWO2011115073A1 (ja) | 摺動部材 | |
JP6108345B2 (ja) | 摺動部材とその製造方法 | |
JP6063787B2 (ja) | 摺動部材とその製造方法 | |
US20140056547A1 (en) | Rolling bearing | |
JP2012167764A (ja) | 密封型転がり軸受 | |
JP5786356B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP3880009B2 (ja) | 摺動部材の製造方法 | |
JP2015183799A (ja) | 軸受 | |
JP2012233541A (ja) | 摺動面構造 | |
JP6392130B2 (ja) | 摺動面構造の製造方法 | |
EP2781541A1 (en) | Sliding member and manufacturing method thereof | |
JP2015183798A (ja) | 軸受 | |
JP2007162774A (ja) | 密封軸受 | |
JP2012013396A (ja) | 伝熱部材の製造方法および伝熱部材 | |
JP2008298144A (ja) | 転がり接触面の表面加工方法 | |
JP2020034039A (ja) | パッキン | |
JP2008100550A (ja) | ラックアンドピニオン式ステアリング装置 | |
JP2015092089A (ja) | 摺動部材 | |
JP2006307725A (ja) | シュー | |
JP2013076469A (ja) | 転がり摺動部材及び転がり軸受並びに転がり摺動部材の製造方法 | |
JP2012202461A (ja) | 密封型転がり軸受 | |
JP6454890B2 (ja) | ロータリーコネクタ | |
KR20170009072A (ko) | 방전가공을 이용한 차량용 터보챠저의 쓰러스트 베어링 제작 방법 | |
JP6172625B1 (ja) | 密封装置のバネ部材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160302 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160302 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170209 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6108345 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |