JPH10259826A - すべり軸受 - Google Patents
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- JPH10259826A JPH10259826A JP9085909A JP8590997A JPH10259826A JP H10259826 A JPH10259826 A JP H10259826A JP 9085909 A JP9085909 A JP 9085909A JP 8590997 A JP8590997 A JP 8590997A JP H10259826 A JPH10259826 A JP H10259826A
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- F16C9/00—Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/106—Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
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- F16C17/02—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
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-
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- F16C2240/00—Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
- F16C2240/40—Linear dimensions, e.g. length, radius, thickness, gap
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- F16C2240/54—Surface roughness
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保油性となじみ性に優れたすべり軸受とす
る。 【解決手段】 半円筒形の軸受メタルの内面の円周方向
に多数の細溝を並列形成し、細溝によってその軸線方向
に高さの異なる高凸条１５と低凸条１６とを形成する。
これにより、高凸条１５が回転軸３を支持し、高凸条１
５と高凸条１５との間で潤滑油を多量に保持する。この
ため、特に焼付きを生じやすい使用初期のなじみ運転
で、焼付きを防止することができる。高凸条１５の摩耗
が進行しても、低凸条１６間で多量の潤滑油を保持する
ので、非焼付性及び耐摩耗性に優れる。
る。 【解決手段】 半円筒形の軸受メタルの内面の円周方向
に多数の細溝を並列形成し、細溝によってその軸線方向
に高さの異なる高凸条１５と低凸条１６とを形成する。
これにより、高凸条１５が回転軸３を支持し、高凸条１
５と高凸条１５との間で潤滑油を多量に保持する。この
ため、特に焼付きを生じやすい使用初期のなじみ運転
で、焼付きを防止することができる。高凸条１５の摩耗
が進行しても、低凸条１６間で多量の潤滑油を保持する
ので、非焼付性及び耐摩耗性に優れる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸を支持する
円筒形のすべり軸受に関する。
円筒形のすべり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転軸を回転可能に支持するすべり軸受
は、ハウジングの内周に沿って円筒形に構成されてい
る。このすべり軸受の内周面と、回転軸との間に供給さ
れる潤滑油による潤滑効果や冷却効果によって、摩耗や
焼付きが抑制され、また、潤滑油による緩衝作用によっ
て騒音の抑制効果ももたらされている。これらの抑制効
果は、すべり軸受の内面と回転軸との間に形成される油
膜の厚さが厚いほど、すなわち保持される油量が多いほ
ど大きくなる。従来から保持される油量を多くすること
を目的として、内周面に深さ数μｍの円周方向に延びる
細溝を多数並列して設け、軸線方向に凹凸条を形成した
発明がなされている。
は、ハウジングの内周に沿って円筒形に構成されてい
る。このすべり軸受の内周面と、回転軸との間に供給さ
れる潤滑油による潤滑効果や冷却効果によって、摩耗や
焼付きが抑制され、また、潤滑油による緩衝作用によっ
て騒音の抑制効果ももたらされている。これらの抑制効
果は、すべり軸受の内面と回転軸との間に形成される油
膜の厚さが厚いほど、すなわち保持される油量が多いほ
ど大きくなる。従来から保持される油量を多くすること
を目的として、内周面に深さ数μｍの円周方向に延びる
細溝を多数並列して設け、軸線方向に凹凸条を形成した
発明がなされている。
【０００３】特開昭５９ー７３６２０号公報には、すべ
り軸受の内周全面にわたって、円周方向に対して０〜５
度程度の角度で延びる細溝を軸線方向に多数等間隔に形
成したすべり軸受を開示している。これにより細溝内に
多量の潤滑油を供給することができて、放熱が促進され
るとしている（従来技術１）。
り軸受の内周全面にわたって、円周方向に対して０〜５
度程度の角度で延びる細溝を軸線方向に多数等間隔に形
成したすべり軸受を開示している。これにより細溝内に
多量の潤滑油を供給することができて、放熱が促進され
るとしている（従来技術１）。
【０００４】実開昭６３ー６２６２１号公報には、すべ
り軸受の内周に円周方向に延びる細溝を軸受メタルの軸
線方向中央部よりも両端部付近の方を粗くして、両端部
付近の油量を多く保持するようにしたすべり軸受を開示
している。これにより、回転軸の片当たりによる衝撃荷
重が大きくなる両端部では油量が多くなり、この両端部
における発熱を抑制しようとするものである（従来技術
２）。
り軸受の内周に円周方向に延びる細溝を軸受メタルの軸
線方向中央部よりも両端部付近の方を粗くして、両端部
付近の油量を多く保持するようにしたすべり軸受を開示
している。これにより、回転軸の片当たりによる衝撃荷
重が大きくなる両端部では油量が多くなり、この両端部
における発熱を抑制しようとするものである（従来技術
２）。
【０００５】実開昭６３ー５３９２２号公報には、すべ
り軸受の内周に円周方向に延びる細溝のピッチを軸受メ
タルの軸線方向中央部よりも両端部付近の方を粗くして
摺動面幅の割合を大きくしたすべり軸受を開示してい
る。これにより、回転軸が片当たりする両端部の細溝の
数を減らすことにより、細溝を形成することによる軸荷
重を受ける面積の減少を少しでも減らして面圧を小さく
し、耐久性の低下を抑制しようとするものである（従来
技術３）。
り軸受の内周に円周方向に延びる細溝のピッチを軸受メ
タルの軸線方向中央部よりも両端部付近の方を粗くして
摺動面幅の割合を大きくしたすべり軸受を開示してい
る。これにより、回転軸が片当たりする両端部の細溝の
数を減らすことにより、細溝を形成することによる軸荷
重を受ける面積の減少を少しでも減らして面圧を小さく
し、耐久性の低下を抑制しようとするものである（従来
技術３）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術１〜
３では、いずれもすべり軸受の円周方向に多数の細溝を
形成して、軸線方向に凹条と凸条の連続する内面とする
ことにより、凸条が堤として機能し、軸線方向に潤滑油
が流出する抵抗となって、潤滑油の流入圧力の低下する
のを抑制するとともに、この潤滑油を細溝内に流して、
放熱を促しているものである。
３では、いずれもすべり軸受の円周方向に多数の細溝を
形成して、軸線方向に凹条と凸条の連続する内面とする
ことにより、凸条が堤として機能し、軸線方向に潤滑油
が流出する抵抗となって、潤滑油の流入圧力の低下する
のを抑制するとともに、この潤滑油を細溝内に流して、
放熱を促しているものである。
【０００７】しかし、これら従来技術では、細溝により
形成される凸条の高さを揃えた形状とされているため
に、潤滑油が軸線方向に流出する抵抗として機能するこ
とが十分でなかったり、なじみ性が十分といえるもので
はなかった。この発明では、すべり軸受の内周面の円周
方向に形成した細溝の形状、すなわち、細溝により形成
される凸条に着目して、特に保油性となじみ性に優れた
すべり軸受とすることを目的としている。
形成される凸条の高さを揃えた形状とされているため
に、潤滑油が軸線方向に流出する抵抗として機能するこ
とが十分でなかったり、なじみ性が十分といえるもので
はなかった。この発明では、すべり軸受の内周面の円周
方向に形成した細溝の形状、すなわち、細溝により形成
される凸条に着目して、特に保油性となじみ性に優れた
すべり軸受とすることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明では、内
周面の円周方向に多数の細溝を並列形成し、この細溝に
よってその軸線方向に凹凸条を形成したすべり軸受にお
いて、凸条が高さの異なる高凸条と低凸条とにより形成
されている。この構成により、すべり軸受として使用さ
れた際に、回転軸は高凸条により支持されるために、高
凸条と高凸条との間に潤滑油が多量に保持される。これ
により、使用初期のなじみ運転において、特に生じやす
い焼き付きを防止することができて非焼付き性に優れた
すべり軸受となる。また、高凸条を軸線方向の両端部に
設けることによって、この抑制作用が高まる（請求項
２）。さらに、使用により高凸条の摩耗が進行しても、
低凸条間に多量の潤滑油が保持されて、非焼付き性及び
耐摩耗性に優れたすべり軸受とすることができる。
周面の円周方向に多数の細溝を並列形成し、この細溝に
よってその軸線方向に凹凸条を形成したすべり軸受にお
いて、凸条が高さの異なる高凸条と低凸条とにより形成
されている。この構成により、すべり軸受として使用さ
れた際に、回転軸は高凸条により支持されるために、高
凸条と高凸条との間に潤滑油が多量に保持される。これ
により、使用初期のなじみ運転において、特に生じやす
い焼き付きを防止することができて非焼付き性に優れた
すべり軸受となる。また、高凸条を軸線方向の両端部に
設けることによって、この抑制作用が高まる（請求項
２）。さらに、使用により高凸条の摩耗が進行しても、
低凸条間に多量の潤滑油が保持されて、非焼付き性及び
耐摩耗性に優れたすべり軸受とすることができる。
【０００９】請求項３の発明では、軸線方向の両端部に
高凸条の割合を多くするとともに、中央部に低凸条の割
合を多くしているために、なじみ性に優れ、片当たりに
よる大きな局部面圧を受けやすい軸線方向の両端部の局
部面圧を下げて、耐摩耗性を一層向上することができ
る。
高凸条の割合を多くするとともに、中央部に低凸条の割
合を多くしているために、なじみ性に優れ、片当たりに
よる大きな局部面圧を受けやすい軸線方向の両端部の局
部面圧を下げて、耐摩耗性を一層向上することができ
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、高速回転するガソリンエン
ジンのクランク軸用のすべり軸受であって、二個の半円
筒形状の軸受メタル１０ａ，１０ｂを円筒形に組み合わ
せて構成されるすべり軸受を例に詳細に説明する。
ジンのクランク軸用のすべり軸受であって、二個の半円
筒形状の軸受メタル１０ａ，１０ｂを円筒形に組み合わ
せて構成されるすべり軸受を例に詳細に説明する。
【００１１】図１は、二個の軸受メタル１０ａ，１０ｂ
が円筒形に組み合わされてハウジング２内に取付けられ
た状態を示し、軸受メタル１０ａ，１０ｂと回転軸３の
間には、潤滑油４が供給されている。このようにして使
用される軸受メタル１０ａの内周面は、耐摩耗性などす
べり軸受の軸受特性を満足するため、例えば銅系合金、
アルミニウム系合金、錫系または鉛系合金の摺動材がラ
イニングされており、必要に応じて錫系あるいは鉛系合
金や合成樹脂系のオーバーレイが施されている。
が円筒形に組み合わされてハウジング２内に取付けられ
た状態を示し、軸受メタル１０ａ，１０ｂと回転軸３の
間には、潤滑油４が供給されている。このようにして使
用される軸受メタル１０ａの内周面は、耐摩耗性などす
べり軸受の軸受特性を満足するため、例えば銅系合金、
アルミニウム系合金、錫系または鉛系合金の摺動材がラ
イニングされており、必要に応じて錫系あるいは鉛系合
金や合成樹脂系のオーバーレイが施されている。
【００１２】また、軸受メタル１０ａ，１０ｂの内表面
には、図２に示すように、軸線方向の両端部１２、１３
にわたって、円周方向に対して３度傾いてほぼ直交する
方向に、約０．２ｍｍピッチで多数の細溝１１が螺旋状
に平行して形成される。なお、細溝１１は、ボーリング
加工やフォトエッチングなどにより形成されている。ボ
ーリング加工による場合には、複数の溝を同時に切削す
る刃先を有する一個の切削バイト、または、複数の切削
バイトを組み合わせて装着するなどして加工される。こ
のように形成される細溝１１によって、軸受メタル１０
ａの軸線方向に高さＨが４μｍの高凸条１５と、高凸条
１５、１５との間に３つの２μｍの低い高さｈの低凸条
１６が繰り返し形成されている（図３参照）。
には、図２に示すように、軸線方向の両端部１２、１３
にわたって、円周方向に対して３度傾いてほぼ直交する
方向に、約０．２ｍｍピッチで多数の細溝１１が螺旋状
に平行して形成される。なお、細溝１１は、ボーリング
加工やフォトエッチングなどにより形成されている。ボ
ーリング加工による場合には、複数の溝を同時に切削す
る刃先を有する一個の切削バイト、または、複数の切削
バイトを組み合わせて装着するなどして加工される。こ
のように形成される細溝１１によって、軸受メタル１０
ａの軸線方向に高さＨが４μｍの高凸条１５と、高凸条
１５、１５との間に３つの２μｍの低い高さｈの低凸条
１６が繰り返し形成されている（図３参照）。
【００１３】軸受メタル１０ａがハウジング２に組み付
けられて使用されると、図４に示すように、初期のなじ
み運転時には、回転軸３との間隙に高凸条１５と高凸条
１５の間に大量の潤滑油４が保持されるばかりでなく、
堤としての機能を、特に高凸条１５が発揮して、潤滑油
４が軸受メタル１０ａの軸線方向に漏れることが抑制さ
れ、高い流入圧力のため安定した厚い油膜が形成され
る。この安定した厚い油膜の存在によって、初期のなじ
み運転時に特に発生しやすい焼付きが抑制される。
けられて使用されると、図４に示すように、初期のなじ
み運転時には、回転軸３との間隙に高凸条１５と高凸条
１５の間に大量の潤滑油４が保持されるばかりでなく、
堤としての機能を、特に高凸条１５が発揮して、潤滑油
４が軸受メタル１０ａの軸線方向に漏れることが抑制さ
れ、高い流入圧力のため安定した厚い油膜が形成され
る。この安定した厚い油膜の存在によって、初期のなじ
み運転時に特に発生しやすい焼付きが抑制される。
【００１４】また、なじみ運転が完了した後、さらに使
用されるに従って、特に、片当たりなどにより一部の高
凸条１５が摩耗しても、特に低凸条１６による細溝内に
多くの潤滑油４を保持しているため、高い流入圧力が維
持され、したがって安定した油膜が継続し、優れた耐摩
耗性が長期にわたってもたらされる。特に、この実施例
では、高凸条１５及び低凸条１６が摩耗するに従って、
軸荷重を受ける面積が増加し、優れた耐摩耗性が長期に
わたってもたらされる。なお、高凸条１５または低凸条
１６の縦断面形状は、図３に示す逆Ｖ字形ばかりでな
く、以下に示すように適宜変更して実施することができ
る。
用されるに従って、特に、片当たりなどにより一部の高
凸条１５が摩耗しても、特に低凸条１６による細溝内に
多くの潤滑油４を保持しているため、高い流入圧力が維
持され、したがって安定した油膜が継続し、優れた耐摩
耗性が長期にわたってもたらされる。特に、この実施例
では、高凸条１５及び低凸条１６が摩耗するに従って、
軸荷重を受ける面積が増加し、優れた耐摩耗性が長期に
わたってもたらされる。なお、高凸条１５または低凸条
１６の縦断面形状は、図３に示す逆Ｖ字形ばかりでな
く、以下に示すように適宜変更して実施することができ
る。
【００１５】図５に示す実施例は、高低両凸条１５ａ、
１６ａの頂部を平坦とし、図３に示す実施例よりも軸荷
重を受ける面積を増やすことによって耐摩耗性を高めた
例である。このため、特に高負荷時に耐摩耗性に優れた
すべり軸受になる。
１６ａの頂部を平坦とし、図３に示す実施例よりも軸荷
重を受ける面積を増やすことによって耐摩耗性を高めた
例である。このため、特に高負荷時に耐摩耗性に優れた
すべり軸受になる。
【００１６】図６に示す例は、頂部及び底部を平坦にし
た高低両凸条１５ｂ、１６ｂに形成している。この実施
例では、高凸条１５ｂと低凸条１６ｂのいずれも同一ピ
ッチで形成するとともに、図３に示す実施例よりも各低
凸条１６ｂ間に大量の潤滑油を保持することができる。
従って、図３に示す実施例よりも、高速回転する回転軸
に適応するすべり軸受となる。なお、高凸条１５ｂが摩
耗した後、低凸条１６ｂも摩耗して平滑状態に至るま
で、軸荷重を受ける面積が変わらないために、安定した
軸受特性を維持することができる。
た高低両凸条１５ｂ、１６ｂに形成している。この実施
例では、高凸条１５ｂと低凸条１６ｂのいずれも同一ピ
ッチで形成するとともに、図３に示す実施例よりも各低
凸条１６ｂ間に大量の潤滑油を保持することができる。
従って、図３に示す実施例よりも、高速回転する回転軸
に適応するすべり軸受となる。なお、高凸条１５ｂが摩
耗した後、低凸条１６ｂも摩耗して平滑状態に至るま
で、軸荷重を受ける面積が変わらないために、安定した
軸受特性を維持することができる。
【００１７】図７に示す例は、高低両凸条１５ｃ、１６
ｃを円弧面により形成している。この実施例では、実施
例３に示す実施例よりも低凸条１６ｃ間に大量の潤滑油
を保持することができる。このため、図３に示す実施例
よりも、高速回転する回転軸に適用するすべり軸受とさ
れる。
ｃを円弧面により形成している。この実施例では、実施
例３に示す実施例よりも低凸条１６ｃ間に大量の潤滑油
を保持することができる。このため、図３に示す実施例
よりも、高速回転する回転軸に適用するすべり軸受とさ
れる。
【００１８】図８は、軸線方向の両端部１２、１３に高
凸条１５ｄの割合を多くして設けるとともに、中央部に
低凸条１６ｄの割合を多くして設けている。このように
なじみ運転時における片当たりによる大きな局部面圧を
受けやすい軸線方向の両端部１２、１３に高凸条１６ｄ
の割合を増すことによって、回転軸３との摺動面を大き
くすることができて、両端部１２、１３の摩耗をより一
層軽減することができる。
凸条１５ｄの割合を多くして設けるとともに、中央部に
低凸条１６ｄの割合を多くして設けている。このように
なじみ運転時における片当たりによる大きな局部面圧を
受けやすい軸線方向の両端部１２、１３に高凸条１６ｄ
の割合を増すことによって、回転軸３との摺動面を大き
くすることができて、両端部１２、１３の摩耗をより一
層軽減することができる。
【００１９】図９に示す例は、高低両凸条１５ｅ、１６
ｅのように相違する凸条を設けるとともに、溝深さも相
違する浅溝１１ｅと深溝１１ｆから構成している例を示
している。この実施例では、実施例３に示す例よりも大
量の潤滑油を保持することができる。このため、図３に
示す実施例よりも、高速回転する回転軸に適用するすべ
り軸受とされる。
ｅのように相違する凸条を設けるとともに、溝深さも相
違する浅溝１１ｅと深溝１１ｆから構成している例を示
している。この実施例では、実施例３に示す例よりも大
量の潤滑油を保持することができる。このため、図３に
示す実施例よりも、高速回転する回転軸に適用するすべ
り軸受とされる。
【００２０】以上、いくつかの実施例について説明した
が、高凸条と低凸条の高さやピッチなども適宜選択し、
組み合せることができる。さらには高凸条と高凸条との
間に設けられる低凸条の数も適宜選択することもでき
る。又、本発明によるすべり軸受は、ライニング上に鉛
系合金、錫系合金、アルミニウム系合金あるいは合成樹
脂系のオーバーレイが施し、同様な形状においても同様
の効果を得ることができる。
が、高凸条と低凸条の高さやピッチなども適宜選択し、
組み合せることができる。さらには高凸条と高凸条との
間に設けられる低凸条の数も適宜選択することもでき
る。又、本発明によるすべり軸受は、ライニング上に鉛
系合金、錫系合金、アルミニウム系合金あるいは合成樹
脂系のオーバーレイが施し、同様な形状においても同様
の効果を得ることができる。
【図１】すべり軸受の使用状態を示す断面図
【図２】軸受メタルの斜視図
【図３】一部の断面図
【図４】同、作用を説明する一部の断面図
【図５】他例の一部断面図
【図６】他例の一部断面図
【図７】他例の一部断面図
【図８】他例の一部断面図
【図９】他例の一部断面図
１０ａ…軸受メタル １１…細溝 １５…高凸条 １６…低凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名和 昭司 名古屋市北区猿投町２番地 大同メタル工 業株式会社内 (72)発明者 柴山 隆之 名古屋市北区猿投町２番地 大同メタル工 業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 内周面の円周方向に多数の細溝を並列形
成し、該細溝によってその軸線方向に凹凸条を形成した
すべり軸受において、 前記凸条が高さの異なる高凸条と低凸条とにより形成さ
れていることを特徴とするすべり軸受。 - 【請求項２】 高凸条を軸線方向の両端部に設けている
ことを特徴とする請求項１記載のすべり軸受。 - 【請求項３】軸線方向の両端部に高凸条の割合を多くす
るとともに、中央部に低凸条の割合を多くしていること
を特徴とする請求項１、２記載のすべり軸受。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08590997A JP3236795B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | すべり軸受 |
| GB9805211A GB2323415B (en) | 1997-03-18 | 1998-03-11 | Plain bearing |
| US09/038,826 US6059460A (en) | 1997-03-18 | 1998-03-12 | Plain bearing |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08590997A JP3236795B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | すべり軸受 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10259826A true JPH10259826A (ja) | 1998-09-29 |
| JP3236795B2 JP3236795B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=13871958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08590997A Expired - Fee Related JP3236795B2 (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | すべり軸受 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6059460A (ja) |
| JP (1) | JP3236795B2 (ja) |
| GB (1) | GB2323415B (ja) |
Cited By (6)
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