JP2014179490A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の外周部における温度低下を抑制しつつ、基板の下面に対する液処理を行う。
【解決手段】基板処理装置1では、基板9の上面91に基板9よりも高温の薬液を供給する上部ノズル181と、中心軸J1と基板9の外周縁との間において基板9の下面92に基板9よりも高温の加熱液を供給する加熱液供給ノズル180bとが設けられる。これにより、基板9の温度、および、回転する基板9の上面91に供給された薬液の温度が、基板9の中央部から外周部へと向かうに従って低下することを抑制または防止することができる。その結果、基板9および基板9上の薬液の温度均一性を向上することができ、基板9の上面91上におけるエッチング処理の面内均一性を向上することができる。また、加熱液による基板9の下面のエッチング処理を、上面91のエッチング処理と並行して行うことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板を処理する技術に関する。
従来より、半導体基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程では、基板処理装置を用いて基板に対して様々な処理が施される。例えば、特許文献1では、基板に付着した有機物を除去液によって除去する基板処理装置が開示されている。当該基板処理装置では、バキュームチャックにより基板の裏面を吸着して保持する。そして、基板の表面に除去液を供給する前に、裏面側液ノズルから基板の裏面に対して温調済みの純水を供給することにより、基板の温度が除去液の温度に近づけられる。あるいは、裏面側ガスノズルから基板の裏面に対して温調済みの窒素ガスを供給することにより、基板の温度が除去液の温度に近づけられる。これにより、基板の表面を流れる除去液の温度の均一性を向上し、有機物の除去処理の面内均一性を向上させることができる。
一方、特許文献2の基板処理装置では、基板の裏面の中心部分と対向する二重管が設けられる。二重管は、窒素ガスを供給する内管と、純水を供給する外管とを有する。当該基板処理装置では、基板の表面に現像液が供給される際に、裏面に純水を供給して液膜を形成することにより、現像液が裏面に付着することが防止される。また、基板を高速回転して乾燥させる際に、裏面の中心部分に窒素ガスを供給することにより、中心部分の液が、遠心力の働く位置まで移動される。
特開2004−158588号公報 特開平10−57877号公報
ところで、特許文献1の基板処理装置では、基板の下面のうちバキュームチャックにより吸着される部位には、純水や窒素ガスを供給することはできない。このため、基板温度の面内均一性の向上に限界がある。また、基板の下面に薬液を供給して処理を行う場合、温調済みの窒素ガスを下面に供給すると、下面に供給された薬液が窒素ガスにより飛散するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板の外周部における温度低下を抑制しつつ、基板の下面に対する液処理を行うことを目的としている。また、基板の乾燥時に基板を加熱することも目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板を処理する基板処理装置であって、水平状態の基板の外縁部を支持する基板支持部と、前記基板支持部を前記基板と共に上下方向を向く中心軸を中心として回転する基板回転機構と、前記基板の上面に前記基板よりも高温の処理液を供給する処理液供給ノズルと、前記中心軸と前記基板の外周縁との間において前記基板の下面に前記基板よりも高温の加熱液を供給する少なくとも1つの加熱液供給ノズルと、前記中心軸と前記基板の前記外周縁との間において前記基板の前記下面に向けて前記基板よりも高温の加熱ガスを噴出する少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルとを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルが、複数の加熱液供給ノズルであり、前記複数の加熱液供給ノズルのうち2以上の加熱液供給ノズルが、前記中心軸を中心とする同一円周上に位置する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の基板処理装置であって、前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルが、複数の加熱液供給ノズルであり、前記複数の加熱液供給ノズルのうち一の加熱液供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離が、他の一の加熱液供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離と異なる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルが、複数の加熱ガス供給ノズルであり、前記複数の加熱ガス供給ノズルのうち2以上の加熱ガス供給ノズルが、前記中心軸を中心とする同一円周上に位置する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルが、複数の加熱ガス供給ノズルであり、前記複数の加熱ガス供給ノズルのうち一の加熱ガス供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離が、他の一の加熱ガス供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離と異なる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理液と前記加熱液とが同じ液体であり、前記基板処理装置が、前記処理液供給ノズルおよび前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルに供給される前記液体を加熱する液体加熱部をさらに備える。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記基板支持部が、前記中心軸を中心とする環状であり、前記基板処理装置が、前記基板支持部の内側にて前記基板の前記下面に対向する対向面を有する下面対向部をさらに備え、前記対向面が前記中心軸から離れるに従って前記基板から離れる傾斜面である。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルが前記中心軸に対して傾斜する。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理液供給ノズルが、前記基板の前記上面の中央部に対向して固定される。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理液による前記基板に対する処理が行われる、密閉された内部空間を形成する密閉空間形成部をさらに備える。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記基板回転機構、前記処理液供給ノズルからの前記処理液の供給、前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルからの前記加熱液の供給、および、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルからの前記加熱ガスの供給を制御する制御部をさらに備え、前記制御部による制御により、前記基板を回転しつつ前記基板の前記上面に前記処理液を供給するとともに前記基板の前記下面に前記加熱液を供給し、前記処理液および前記加熱液の供給を停止した後、前記基板を回転しつつ前記基板の前記下面に向けて前記加熱ガスを噴出して前記基板を乾燥する。
請求項12に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記基板回転機構、前記処理液供給ノズルからの前記処理液の供給、前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルからの前記加熱液の供給、および、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルからの前記加熱ガスの供給を制御する制御部をさらに備え、 前記制御部による制御により、前記基板を回転しつつ前記基板の前記上面に前記処理液を供給し、前記処理液の供給と並行して、前記基板の前記下面に前記加熱液を供給するとともに前記基板の下方の空間へと前記加熱ガスを供給する。
請求項13に記載の発明は、基板を処理する基板処理方法であって、a)上下方向を向く中心軸を中心として水平状態の基板を回転しつつ前記基板の上面に前記基板よりも高温の処理液を供給する工程と、b)前記a)工程と並行して、少なくとも1つの加熱液供給ノズルから、前記中心軸と前記基板の外周縁との間において前記基板の下面に前記基板よりも高温の加熱液を供給する工程と、c)前記処理液および前記加熱液の供給を停止した後、前記基板を回転しつつ、少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルから、前記中心軸と前記基板の前記外周縁との間において前記基板の前記下面に向けて前記基板よりも高温の加熱ガスを噴出して前記基板を乾燥する工程とを備える。
請求項14に記載の発明は、基板を処理する基板処理方法であって、a)上下方向を向く中心軸を中心として水平状態の基板を回転しつつ前記基板の上面に前記基板よりも高温の処理液を供給する工程と、b)前記a)工程と並行して、少なくとも1つの加熱液供給ノズルから、前記中心軸と前記基板の外周縁との間において前記基板の下面に前記基板よりも高温の加熱液を供給する工程と、c)前記b)工程と並行して、少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルから、前記基板の下方の空間へと前記基板よりも高温の加熱ガスを供給する工程とを備える。
本発明では、基板の外周部における温度低下を抑制しつつ、基板の下面に対する液処理を行うことができる。また、基板の乾燥時に基板を加熱することもできる。
一の実施の形態に係る基板処理装置の断面図である。 気液供給部および気液排出部を示すブロック図である。 下面対向部の平面図である。 下面対向部の断面図である。 基板処理装置における処理の流れを示す図である。 基板処理装置の断面図である。 基板処理装置の断面図である。 薬液処理時の基板の温度分布を示す図である。 薬液処理時の基板の温度分布を示す図である。 基板処理装置における処理の流れの一部を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る基板処理装置1を示す断面図である。基板処理装置1は、略円板状の半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)に処理液を供給して基板9を1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。図1では、基板処理装置1の一部の構成の断面には、平行斜線の付与を省略している(他の断面図においても同様)。
基板処理装置1は、チャンバ12と、トッププレート123と、チャンバ開閉機構131と、基板保持部14と、基板回転機構15と、液受け部16と、カバー17とを備える。カバー17は、チャンバ12の上方および側方を覆う。
チャンバ12は、チャンバ本体121と、チャンバ蓋部122とを備える。チャンバ12は、上下方向を向く中心軸J1を中心とする略円筒状である。チャンバ本体121は、チャンバ底部210と、チャンバ側壁部214とを備える。チャンバ底部210は、略円板状の中央部211と、中央部211の外縁部から下方へと広がる略円筒状の内側壁部212と、内側壁部212の下端から径方向外方へと広がる略円環板状の環状底部213と、環状底部213の外縁部から上方へと広がる略円筒状の外側壁部215と、外側壁部215の上端部から径方向外方へと広がる略円環板状のベース部216とを備える。
チャンバ側壁部214は、中心軸J1を中心とする環状である。チャンバ側壁部214は、ベース部216の内縁部から上方へと突出する。チャンバ側壁部214を形成する部材は、後述するように、液受け部16の一部を兼ねる。以下の説明では、チャンバ側壁部214と外側壁部215と環状底部213と内側壁部212と中央部211の外縁部とに囲まれた空間を下部環状空間217という。
基板保持部14の基板支持部141(後述)に基板9が支持された場合、基板9の下面92は、チャンバ底部210の中央部211の上面と対向する。以下の説明では、チャンバ底部210の中央部211を「下面対向部211」と呼び、中央部211の上面211aを「対向面211a」という。下面対向部211の詳細については後述する。
チャンバ蓋部122は中心軸J1に垂直な略円板状であり、チャンバ12の上部を含む。チャンバ蓋部122は、チャンバ本体121の上部開口を閉塞する。図1では、チャンバ蓋部122がチャンバ本体121から離間した状態を示す。チャンバ蓋部122がチャンバ本体121の上部開口を閉塞する際には、チャンバ蓋部122の外縁部がチャンバ側壁部214の上部と接する。
チャンバ開閉機構131は、チャンバ12の可動部であるチャンバ蓋部122を、チャンバ12の他の部位であるチャンバ本体121に対して上下方向に相対的に移動する。チャンバ開閉機構131は、チャンバ蓋部122を昇降する蓋部昇降機構である。チャンバ開閉機構131によりチャンバ蓋部122が上下方向に移動する際には、トッププレート123もチャンバ蓋部122と共に上下方向に移動する。チャンバ蓋部122がチャンバ本体121と接して上部開口を閉塞し、さらに、チャンバ蓋部122がチャンバ本体121に向かって押圧されることにより、チャンバ12内に密閉されたチャンバ空間120(図7参照)が形成される。換言すれば、チャンバ蓋部122によりチャンバ本体121の上部開口が閉塞されることより、チャンバ空間120が密閉される。
基板保持部14は、チャンバ空間120に配置され、基板9を水平状態で保持する。すなわち、基板9は、微細パターンが形成された一方の主面91(以下、「上面91」という。)を中心軸J1に垂直に上側を向く状態で基板保持部14により保持される。基板保持部14は、基板9の外縁部(すなわち、外周縁を含む外周縁近傍の部位)を下側から支持する上述の基板支持部141と、基板支持部141に支持された基板9の外縁部を上側から押さえる基板押さえ部142とを備える。基板支持部141は、中心軸J1を中心とする略円環状である。基板支持部141は、中心軸J1を中心とする略円環板状の支持部ベース413と、支持部ベース413の上面に固定される複数の第1接触部411とを備える。基板押さえ部142は、トッププレート123の下面に固定される複数の第2接触部421を備える。複数の第2接触部421の周方向の位置は、実際には、複数の第1接触部411の周方向の位置と異なる。
トッププレート123は、中心軸J1に垂直な略円板状である。トッププレート123は、チャンバ蓋部122の下方、かつ、基板支持部141の上方に配置される。トッププレート123は中央に開口を有する。基板9が基板支持部141に支持されると、基板9の上面91は、中心軸J1に垂直なトッププレート123の下面と対向する。トッププレート123の直径は、基板9の直径よりも大きく、トッププレート123の外周縁は、基板9の外周縁よりも全周に亘って径方向外側に位置する。
図1に示す状態において、トッププレート123は、チャンバ蓋部122により吊り下げられるように支持される。チャンバ蓋部122は、中央部に略環状のプレート保持部222を有する。プレート保持部222は、中心軸J1を中心とする略円筒状の筒部223と、中心軸J1を中心とする略円板状のフランジ部224とを備える。フランジ部224は、筒部223の下端から径方向内方へと広がる。
トッププレート123は、環状の被保持部237を備える。被保持部237は、中心軸J1を中心とする略円筒状の筒部238と、中心軸J1を中心とする略円板状のフランジ部239とを備える。筒部238は、トッププレート123の上面から上方に広がる。フランジ部239は、筒部238の上端から径方向外方へと広がる。筒部238は、プレート保持部222の筒部223の径方向内側に位置する。フランジ部239は、プレート保持部222のフランジ部224の上方に位置し、フランジ部224と上下方向に対向する。被保持部237のフランジ部239の下面が、プレート保持部222のフランジ部224の上面に接することにより、トッププレート123が、チャンバ蓋部122から吊り下がるようにチャンバ蓋部122に取り付けられる。
トッププレート123の外縁部の下面には、複数の第1係合部241が周方向に配列され、支持部ベース413の上面には、複数の第2係合部242が周方向に配列される。実際には、第1係合部241および第2係合部242は、基板支持部141の複数の第1接触部411、および、基板押さえ部142の複数の第2接触部421とは、周方向において異なる位置に配置される。これらの係合部は3組以上設けられることが好ましく、本実施の形態では4組設けられる。第1係合部241の下部には上方に向かって窪む凹部が設けられる。第2係合部242は支持部ベース413から上方に向かって突出する。
基板回転機構15は、いわゆる中空モータである。基板回転機構15は、中心軸J1を中心とする環状のステータ部151と、環状のロータ部152とを備える。ロータ部152は、略円環状の永久磁石を含む。永久磁石の表面は、PTFE樹脂にてモールドされる。ロータ部152は、チャンバ12内において下部環状空間217内に配置される。ロータ部152の上部には、接続部材を介して基板支持部141の支持部ベース413が取り付けられる。支持部ベース413は、ロータ部152の上方に配置される。
ステータ部151は、チャンバ12外においてロータ部152の周囲、すなわち、径方向外側に配置される。本実施の形態では、ステータ部151は、チャンバ底部210の外側壁部215およびベース部216に固定され、液受け部16の下方に位置する。ステータ部151は、中心軸J1を中心とする周方向に配列された複数のコイルを含む。
ステータ部151に電流が供給されることにより、ステータ部151とロータ部152との間に、中心軸J1を中心とする回転力が発生する。これにより、ロータ部152が、中心軸J1を中心として水平状態で回転する。ステータ部151とロータ部152との間に働く磁力により、ロータ部152は、チャンバ12内において直接的にも間接的にもチャンバ12に接触することなく浮遊し、中心軸J1を中心として基板9を基板支持部141と共に浮遊状態にて回転する。
液受け部16は、カップ部161と、カップ部移動機構162と、カップ対向部163とを備える。カップ部161は中心軸J1を中心とする環状であり、チャンバ12の径方向外側に全周に亘って位置する。カップ部移動機構162はカップ部161を上下方向に移動する。カップ部移動機構162は、カップ部161の径方向外側に配置される。カップ部移動機構162は、上述のチャンバ開閉機構131と周方向に異なる位置に配置される。カップ対向部163は、カップ部161の下方に位置し、カップ部161と上下方向に対向する。カップ対向部163は、チャンバ側壁部214を形成する部材の一部である。カップ対向部163は、チャンバ側壁部214の径方向外側に位置する環状の液受け凹部165を有する。
カップ部161は、側壁部611と、上面部612と、ベローズ617とを備える。側壁部611は、中心軸J1を中心とする略円筒状である。上面部612は、中心軸J1を中心とする略円環板状であり、側壁部611の上端部から径方向内方および径方向外方へと広がる。側壁部611の下部は、カップ対向部163の液受け凹部165内に位置する。
ベローズ617は、中心軸J1を中心とする略円筒状であり、上下方向に伸縮可能である。ベローズ617は、側壁部611の径方向外側において、側壁部611の周囲に全周に亘って設けられる。ベローズ617は、気体や液体を通過させない材料にて形成される。ベローズ617の上端部は、上面部612の外縁部の下面に全周に亘って接続される。換言すれば、ベローズ617の上端部は、上面部612を介して側壁部611に間接的に接続される。ベローズ617と上面部612との接続部はシールされており、気体や液体の通過が防止される。ベローズ617の下端部は、カップ対向部163を介してチャンバ本体121に間接的に接続される。ベローズ617の下端部とカップ対向部163との接続部でも、気体や液体の通過が防止される。
チャンバ蓋部122の中央には上部ノズル181が取り付けられる。上部ノズル181は、基板9の上面91の中央部に対向してチャンバ蓋部122に固定される。上部ノズル181は、トッププレート123の中央の開口に挿入可能である。上部ノズル181は中央に液吐出口を有し、基板9の上面91に処理液を供給する処理液供給ノズルである。上部ノズル181は、液吐出口の周囲に、ガスを噴出する噴出口も有する。チャンバ底部210の下面対向部211の中央には、下部ノズル182が取り付けられる。下部ノズル182は、中央に液吐出口を有し、基板9の下面92の中央部と対向する。下面対向部211には、複数の加熱ガス供給ノズル180a、および、複数の加熱液供給ノズル180bがさらに設けられる。加熱ガス供給ノズル180aおよび加熱液供給ノズル180bの配置については後述する。
図2は、基板処理装置1が備える気液供給部18および気液排出部19を示すブロック図である。気液供給部18は、上述の加熱ガス供給ノズル180a、加熱液供給ノズル180b、上部ノズル181および下部ノズル182に加えて、薬液供給部183と、純水供給部184と、IPA供給部185と、不活性ガス供給部186と、加熱ガス供給部187と、液体加熱部188とを備える。図2では、加熱ガス供給ノズル180aおよび加熱液供給ノズル180bの数を、図示の都合上、実際よりも少なく描いている。
薬液供給部183は液体加熱部188に接続され、液体加熱部188は、弁を介して上部ノズル181および複数の加熱液供給ノズル180bに接続される。薬液供給部183から液体加熱部188に供給された薬液は、液体加熱部188にて加熱される。加熱された薬液は、上部ノズル181および複数の加熱液供給ノズル180bに供給される。上部ノズル181への薬液の供給開始および停止と、加熱液供給ノズル180bへの薬液の供給開始および停止とは、制御部10により個別に制御可能である。
純水供給部184およびIPA供給部185は、それぞれ弁を介して上部ノズル181に接続される。下部ノズル182は、弁を介して純水供給部184に接続される。上部ノズル181は、弁を介して不活性ガス供給部186にも接続される。上部ノズル181は、チャンバ12の内部にガスを供給するガス供給部の一部である。複数の加熱ガス供給ノズル180aは、弁を介して加熱ガス供給部187に接続される。
液受け部16の液受け凹部165に接続される第1排出路191は、気液分離部193に接続される。気液分離部193は、外側排気部194、薬液回収部195および排液部196にそれぞれ弁を介して接続される。チャンバ12のチャンバ底部210に接続される第2排出路192は、気液分離部197に接続される。気液分離部197は、内側排気部198および排液部199にそれぞれ弁を介して接続される。気液供給部18および気液排出部19の各構成は、制御部10により制御される。チャンバ開閉機構131、基板回転機構15およびカップ部移動機構162(図1参照)も制御部10により制御される。
薬液供給部183から上部ノズル181および複数の加熱液供給ノズル180bを介して基板9に供給される薬液は、化学反応を利用して基板を処理する処理液であり、例えば、フッ酸や水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液等のエッチング液である。純水供給部184は、上部ノズル181または下部ノズル182を介して基板9に純水(DIW:deionized water)を供給する。IPA供給部185は、上部ノズル181を介して基板9上にイソプロピルアルコール(IPA)を供給する。基板処理装置1では、上述の処理液(上記薬液、純水およびIPA)以外の処理液を供給する処理液供給部が設けられてもよい。
不活性ガス供給部186は、上部ノズル181を介してチャンバ12内に不活性ガスを供給する。加熱ガス供給部187は、複数の加熱ガス供給ノズル180aを介して基板9の下面92に加熱したガス(例えば、高温の不活性ガス)を供給する。本実施の形態では、不活性ガス供給部186および加熱ガス供給部187にて利用されるガスは窒素(N)ガスであるが、窒素ガス以外であってもよい。なお、加熱ガス供給部187において加熱した不活性ガスを利用する場合には、基板処理装置1における防爆対策は簡素化可能または不要である。
図3は、チャンバ底部210の下面対向部211における複数の加熱ガス供給ノズル180aおよび複数の加熱液供給ノズル180bの配置を示す平面図である。図3では、加熱ガス供給ノズル180a全体は図示せず、下面対向部211における各加熱ガス供給ノズル180aの取付位置を符号1801を付す実線の丸にて示す。また、加熱液供給ノズル180b全体は図示せず、各加熱液供給ノズル180bの取付位置を符号1804を付す実線の丸にて示す。
図3に示すように、下面対向部211には6個の加熱ガス供給ノズル180aが設けられる。中心軸J1からの径方向の距離が等しい2個の加熱ガス供給ノズル180aを「ノズル対」と呼ぶと、下面対向部211には3対の加熱ガス供給ノズル180aのノズル対が設けられる。各ノズル対の2個の加熱ガス供給ノズル180aは、中心軸J1を中心とする同一円周上において、中心軸J1を挟んで互いに対向する位置に配置される。換言すれば、各ノズル対の2個の加熱ガス供給ノズル180aは、中心軸J1を中心とする周方向に180°間隔にて配置される。6個の加熱ガス供給ノズル180aは、周方向において等角度間隔(60°間隔)にて配置される。図1では、6個の加熱ガス供給ノズル180aを同一断面上に描いている(図4、図6および図7においても同様)。
下面対向部211には、また、6個の加熱液供給ノズル180bも設けられる。2個の加熱液供給ノズル180bは、中心軸J1を中心とする同一円周上において、中心軸J1を挟んで互いに対向する位置に配置される。他の4個の加熱液供給ノズル180bは、上記2個の加熱液供給ノズル180bよりも径方向外側において、中心軸J1を中心とする同一円周上に配置される。当該4個の加熱液供給ノズル180bは、周方向において等角度間隔(90°間隔)にて配置される。
例えば、半径が約150mm(ミリメートル)の基板9の処理に用いられる基板処理装置1では、中心軸J1に最も近いノズル対の各加熱ガス供給ノズル180aの噴出口の中心と中心軸J1との間の径方向の距離(以下、「噴出口−中心軸間距離」と呼ぶ。)は、約65mmである。中心軸J1に2番目に近いノズル対の各加熱ガス供給ノズル180aの噴出口−中心軸間距離は、約95mmである。中心軸J1から最も遠いノズル対の各加熱ガス供給ノズル180aの噴出口−中心軸間距離は、約145mmである。また、中心軸J1に近い2個の加熱液供給ノズル180bの吐出口の中心と中心軸J1との間の径方向の距離(以下、「吐出口−中心軸間距離」と呼ぶ。)はそれぞれ、約60mmである。中心軸J1から遠い4個の加熱液供給ノズル180bの吐出口−中心軸距離はそれぞれ、約120mmである。
図4は、下面対向部211近傍を拡大して示す断面図である。図4に示すように、基板支持部141にて基板9が支持された場合、下面対向部211の対向面211aは、基板支持部141の径方向内側にて基板9の下面92と対向する。対向面211aは、中心軸J1からの距離が増大するに従って下方に位置する(すなわち、基板9から離れる)傾斜面であり、基板9の下面92のおよそ全体に亘って広がる。対向面211aと基板9の下面92との間の距離は、下部ノズル182近傍において最小となり、例えば5mmである。また、当該距離は、基板9の外縁部において最大となり、例えば30mmである。
各加熱ガス供給ノズル180aおよび各加熱液供給ノズル180bは対向面211aから突出する。各加熱ガス供給ノズル180aは、下面対向部211の内部に形成された加熱ガス配管(図示省略)を介して、加熱ガス供給部187(図2参照)に接続される。各加熱液供給ノズル180bは、下面対向部211の内部に形成された加熱液配管(図示省略)を介して、液体加熱部188に接続される。
各加熱ガス供給ノズル180aの噴出口1802、および、各加熱液供給ノズル180bの吐出口1805は、対向面211aよりも上方にて基板9の下面92に近接する。各加熱ガス供給ノズル180aは、その中心軸が取付位置1801における対向面211aの法線におよそ沿うように下面対向部211に固定される。各加熱液供給ノズル180bも同様に、その中心軸が取付位置1804における対向面211aの法線におよそ沿うように下面対向部211に固定される。したがって、各加熱ガス供給ノズル180aは、噴出口1802が取付位置1801よりも僅かに径方向外側に位置するように中心軸J1に対して傾斜する。また、各加熱液供給ノズル180bは、吐出口1805が取付位置1804よりも僅かに径方向外側に位置するように中心軸J1に対して傾斜する。
図5は、基板処理装置1における基板9の処理の流れを示す図である。基板処理装置1では、図1に示すように、チャンバ蓋部122がチャンバ本体121から離間して上方に位置し、カップ部161がチャンバ蓋部122から離間して下方に位置する状態にて、基板9が外部の搬送機構によりチャンバ12内に搬入され、基板支持部141により下側から支持される(ステップS11)。以下、図1に示すチャンバ12およびカップ部161の状態を「オープン状態」と呼ぶ。チャンバ蓋部122とチャンバ側壁部214との間の開口は、中心軸J1を中心とする環状であり、以下、「環状開口81」という。基板処理装置1では、チャンバ蓋部122がチャンバ本体121から離間することにより、基板9の周囲(すなわち、径方向外側)に環状開口81が形成される。ステップS11では、基板9は環状開口81を介して搬入される。
基板9が搬入されると、カップ部161が、図1に示す位置から図6に示す位置まで上昇し、環状開口81の径方向外側に全周に亘って位置する。以下の説明では、図6に示すチャンバ12およびカップ部161の状態を「第1密閉状態」という。また、図6に示すカップ部161の位置を「液受け位置」といい、図1に示すカップ部161の位置を「退避位置」という。カップ部移動機構162は、カップ部161を、環状開口81の径方向外側の液受け位置と、液受け位置よりも下方の退避位置との間で上下方向に移動する。
液受け位置に位置するカップ部161では、側壁部611が、環状開口81と径方向に対向する。また、上面部612の内縁部の上面が、チャンバ蓋部122の外縁部下端のリップシール232に全周に亘って接する。チャンバ蓋部122とカップ部161の上面部612との間には、気体や液体の通過を防止するシール部が形成される。これにより、チャンバ本体121、チャンバ蓋部122、カップ部161およびカップ対向部163により囲まれる密閉された内部空間(以下、「拡大密閉空間100」という。)が形成される。
拡大密閉空間100は、チャンバ蓋部122とチャンバ本体121との間のチャンバ空間120と、カップ部161とカップ対向部163とに囲まれる側方空間160とが、環状開口81を介して連通することにより形成された1つの空間である。チャンバ蓋部122、チャンバ本体121、カップ部161およびカップ対向部163は、拡大密閉空間100を形成する密閉空間形成部である。
第1密閉状態では、基板押さえ部142の複数の第2接触部421が基板9の外縁部に接触する。トッププレート123の下面、および、基板支持部141の支持部ベース413上には、上下方向にて対向する複数対の磁石(図示省略)が設けられる。以下、各対の磁石を「磁石対」ともいう。基板処理装置1では、複数の磁石対が、周方向において第1接触部411、第2接触部421、第1係合部241および第2係合部242とは異なる位置に、等角度間隔にて配置される。基板押さえ部142が基板9に接触している状態では、磁石対の間に働く磁力(引力)により、トッププレート123に下向きの力が働く。これにより、基板押さえ部142が基板9を基板支持部141へと押圧する。
基板処理装置1では、基板押さえ部142が、トッププレート123の自重、および、磁石対の磁力により基板9を基板支持部141へと押圧することにより、基板9を基板押さえ部142と基板支持部141とで上下から挟んで強固に保持することができる。
第1密閉状態では、被保持部237のフランジ部239が、プレート保持部222のフランジ部224の上方に離間しており、プレート保持部222と被保持部237とは接触しない。換言すれば、プレート保持部222によるトッププレート123の保持が解除されている。このため、トッププレート123は、チャンバ蓋部122から独立して、基板保持部14および基板保持部14に保持された基板9と共に、基板回転機構15により回転する。
また、第1密閉状態では、第1係合部241の下部の凹部に第2係合部242が嵌る。これにより、トッププレート123は、中心軸J1を中心とする周方向において基板支持部141の支持部ベース413と係合する。換言すれば、第1係合部241および第2係合部242は、トッププレート123の基板支持部141に対する回転方向における相対位置を規制する(すなわち、周方向における相対位置を固定する)位置規制部材である。チャンバ蓋部122が下降する際には、第1係合部241と第2係合部242とが嵌り合うように、基板回転機構15により支持部ベース413の回転位置が制御される。
続いて、基板回転機構15により一定の回転数(比較的低い回転数であり、以下、「定常回転数」という。)での基板9の回転が開始される。さらに、不活性ガス供給部186(図2参照)から拡大密閉空間100への不活性ガス(ここでは、窒素ガス)の供給が開始されるとともに、外側排気部194による拡大密閉空間100内のガスの排出が開始される。これにより、所定時間経過後に、拡大密閉空間100が、不活性ガスが充填された不活性ガス充填状態(すなわち、酸素濃度が低い低酸素雰囲気)となる。なお、拡大密閉空間100への不活性ガスの供給、および、拡大密閉空間100内のガスの排出は、図4に示すオープン状態から行われていてもよい。
次に、制御部10による制御により、複数の加熱液供給ノズル180bから、回転する基板9の下面92に向けて、基板9よりも高温に加熱された薬液(すなわち、加熱液)の供給が開始される。各加熱液供給ノズル180bからの加熱液は、中心軸J1と基板9の外周縁(エッジ)との間において、基板9の下面92に連続的に供給される。下面92に供給された加熱液は、基板9の回転により基板9の外周部へと拡がる。これにより、基板9の下面92に対する薬液処理が開始されるとともに基板9の加熱が開始される。加熱液の温度は、薬液の種類や基板9に対する処理等に合わせて適宜決定され、例えば、約50〜80℃である。また、複数の加熱液供給ノズル180bから基板9の下面92に供給される加熱液の合計流量は、例えば、毎分約2〜3リットルである。
基板9が所定の温度まで加熱されると、制御部10による制御により、上部ノズル181から、回転する基板9の上面91の中央部に向けて、基板9よりも高温に加熱された薬液の供給が開始される。基板9の上面91への薬液吐出は、基板9の中央部にのみ行われ、中央部以外の部位には行われない。上部ノズル181からの薬液は、回転する基板9の上面91に連続的に供給される。上面91上の薬液は、基板9の回転により基板9の外周部へと拡がり、上面91全体が薬液により被覆される。
加熱液供給ノズル180bからの加熱液の供給は、上部ノズル181からの薬液の供給中も継続される。これにより、拡大密閉空間100において、基板9をおよそ所望の温度に加熱しつつ、上部ノズル181から供給される薬液による基板9の上面91に対するエッチング処理、および、加熱液供給ノズル180bから供給される加熱液による基板9の下面92に対するエッチング処理が行われる(ステップS12)。上部ノズル181から基板9の上面91に供給される薬液の流量は、例えば、毎分約0.5〜1リットルである。トッププレート123の下面は基板9の上面91に近接しているため、基板9に対するエッチングは、トッププレート123の下面と基板9の上面91との間の極めて狭い空間において行われる。
拡大密閉空間100では、回転する基板9の上面91から飛散する薬液が、環状開口81を介してカップ部161にて受けられ、液受け凹部165へと導かれる。液受け凹部165へと導かれた薬液は、図2に示す第1排出路191を介して気液分離部193に流入する。薬液回収部195では、気液分離部193から薬液が回収され、フィルタ等を介して薬液から不純物等が除去された後、再利用される。
上部ノズル181からの薬液の供給開始から所定時間(例えば、60〜120秒)経過すると、上部ノズル181からの薬液の供給、および、加熱液供給ノズル180bからの加熱液の供給が停止される。そして、基板回転機構15により、所定時間(例えば、1〜3秒)だけ基板9の回転数が定常回転数よりも高くされ、基板9から薬液が除去される。
続いて、チャンバ蓋部122およびカップ部161が同期して下方へと移動する。そして、図7に示すように、チャンバ蓋部122の外縁部下端のリップシール231が、チャンバ側壁部214の上部と接することにより、環状開口81が閉じられ、チャンバ空間120が、側方空間160と隔絶された状態で密閉される。カップ部161は、図1と同様に、退避位置に位置する。以下、図7に示すチャンバ12およびカップ部161の状態を「第2密閉状態」という。第2密閉状態では、基板9は、チャンバ12の内壁と直接対向し、これらの間に他の液受け部は存在しない。
第2密閉状態でも、第1密閉状態と同様に、基板押さえ部142が基板9を基板支持部141へと押圧することにより、基板9が、基板押さえ部142と基板支持部141とで上下から挟まれて強固に保持される。また、プレート保持部222によるトッププレート123の保持が解除されており、トッププレート123は、チャンバ蓋部122から独立して、基板保持部14および基板9と共に回転する。
チャンバ空間120が密閉されると、外側排気部194(図2参照)によるガスの排出が停止されるとともに、内側排気部198によるチャンバ空間120内のガスの排出が開始される。そして、リンス液または洗浄液である純水の基板9への供給が、純水供給部184により開始される(ステップS13)。
純水供給部184からの純水は、上部ノズル181および下部ノズル182から吐出されて基板9の上面91および下面92の中央部に連続的に供給される。純水は、基板9の回転により上面91および下面92の外周部へと拡がり、基板9の外周縁から外側へと飛散する。基板9から飛散する純水は、チャンバ12の内壁(すなわち、チャンバ蓋部122およびチャンバ側壁部214の内壁)にて受けられ、図2に示す第2排出路192、気液分離部197および排液部199を介して廃棄される(後述する基板9の乾燥処理においても同様)。これにより、基板9の上面91および下面92のリンス処理および洗浄処理と共に、チャンバ12内の洗浄も実質的に行われる。
純水の供給開始から所定時間経過すると、純水供給部184からの純水の供給が停止される。そして、制御部10による制御により、複数の加熱ガス供給ノズル180aから基板9の下面92に向けて、基板9よりも高温に加熱された不活性ガス(すなわち、加熱ガス)の噴出が開始される。各加熱ガス供給ノズル180aからの加熱ガスは、中心軸J1と基板9の外周縁(エッジ)との間において、基板9の下面92に向けて連続的に噴出される。加熱ガス供給ノズル180aから基板9の下面92に噴射された加熱ガスは、基板9の下方の空間に拡がる。これにより、基板9が加熱される。加熱ガスの温度は、例えば、約160〜200℃である。また、複数の加熱ガス供給ノズル180aから供給される加熱ガスの合計流量は、例えば、毎分約150〜200リットルである。
続いて、上部ノズル181から基板9の上面91上にIPAが供給され、上面91上において純水がIPAに置換される(ステップS14)。IPAの供給開始から所定時間経過すると、IPA供給部185からのIPAの供給が停止される。その後、加熱ガス供給ノズル180aからの加熱ガスの噴出が継続された状態で、基板9の回転数が定常回転数よりも十分に高くされる。これにより、IPAが基板9上から除去され、基板9の乾燥処理が行われる(ステップS15)。基板9の乾燥開始から所定時間経過すると、基板9の回転が停止する。基板9の乾燥処理は、内側排気部198によりチャンバ空間120が減圧され、大気圧よりも低い減圧雰囲気にて行われてもよい。
その後、チャンバ蓋部122とトッププレート123が上昇して、図1に示すように、チャンバ12がオープン状態となる。ステップS15では、トッププレート123が基板支持部141と共に回転するため、トッププレート123の下面に液体はほとんど残存せず、チャンバ蓋部122の上昇時にトッププレート123から液体が基板9上に落下することはない。基板9は外部の搬送機構によりチャンバ12から搬出される(ステップS16)。
以上に説明したように、基板処理装置1では、基板9の上面91に基板9よりも高温の薬液を供給する上部ノズル181と、中心軸J1と基板9の外周縁との間において基板9の下面92に基板9よりも高温の加熱液を供給する加熱液供給ノズル180bとが設けられる。これにより、基板9の温度、および、基板9の上面91に供給された薬液の温度が、基板9の中央部から外周部へと向かうに従って低下することを抑制または防止することができる。その結果、基板9および基板9上の薬液の温度均一性を向上することができ、基板9の上面91上におけるエッチング処理の面内均一性を向上することができる。また、加熱液による基板9の下面のエッチング処理を、上面91のエッチング処理と並行して行うことができる。
このように、基板処理装置1では、基板9および基板9上の薬液の温度均一性を向上することができる。このため、基板処理装置1の構造は、基板9の上面91に供給された薬液の温度が基板9の中央部から外周部へと向かうに従って比較的低下しやすい基板処理装置、例えば、基板9の上面91に薬液を吐出する上部ノズル181が上面91の中央部に対向して固定される基板処理装置に特に適している。上部ノズル181が基板9の上面91の中央部に対向して固定される基板処理装置では、上面91上に供給された薬液が外縁から飛散するまでの基板9上における移動距離が長いため、上面91上に供給された薬液をエッチング処理に効率良く使用することができる。
基板処理装置1では、また、中心軸J1と基板9の外周縁との間において基板9の下面92に向けて基板9よりも高温の加熱ガスを供給する加熱ガス供給ノズル180aが設けられる。これにより、基板9の乾燥時に、基板9に液体を供給することなく基板9を加熱することができ、基板9上のIPAの揮発性を増大させることができる。その結果、基板9を迅速に乾燥させることができるとともに、基板9の乾燥時における基板9の上面91上の微細パターンの損傷を抑制または防止することができる。
基板処理装置1では、複数の加熱液供給ノズル180bのうち2個以上の加熱液供給ノズル180bが中心軸J1を中心とする同一円周上に位置する。これにより、基板9の当該円の上方の各部位が、加熱液供給ノズル180bの上方を通過して加熱液を供給された後、次に加熱液供給ノズル180bの上方へと移動するまでの間の時間を短縮することができる。これにより、基板9の各部位が加熱液供給ノズル180b間を移動する際の温度低下(すなわち、回転中の温度低下)を抑制することができる。その結果、基板9の薬液処理が行われる際に、周方向における基板9および基板9上の薬液の温度均一性をより向上することができ、基板9上におけるエッチング処理の面内均一性をさらに向上することができる。
また、基板処理装置1では、中心軸J1との間の径方向の距離が異なる複数の加熱液供給ノズル180bが設けられる。換言すれば、複数の加熱液供給ノズル180bのうち一の加熱液供給ノズル180bと中心軸J1との間の径方向の距離が、他の一の加熱液供給ノズル180bと中心軸J1との間の径方向の距離と異なる。これにより、基板9の上面91に供給された薬液の温度が、基板9の中央部から外周部へと向かうに従って低下することをより一層抑制または防止することができる。その結果、径方向における基板9および基板9上の薬液の温度均一性をより向上することができ、基板9の上面91上におけるエッチング処理の面内均一性をさらに向上することができる。
上述のように、上部ノズル181から基板9の上面91に供給される薬液と、加熱液供給ノズル180bから基板9の下面92に供給される加熱液とは、1つの薬液供給部183から供給される同じ液体である。当該液体(薬液)は、上部ノズル181および加熱液供給ノズル180bに供給される前に、1つの液体加熱部188により加熱される。これにより、基板処理装置1の構造を簡素化することができるとともに、基板処理装置1を小型化することができる。
基板処理装置1では、複数の加熱ガス供給ノズル180aのうち2個以上の加熱ガス供給ノズル180aが中心軸J1を中心とする同一円周上に位置する。これにより、基板9の当該円の上方の各部位が、加熱ガス供給ノズル180aの上方を通過して加熱ガスを供給された後、次に加熱ガス供給ノズル180aの上方へと移動するまでの間の時間を短縮することができる。これにより、基板9の各部位が加熱ガス供給ノズル180a間を移動する際の温度低下(すなわち、回転中の温度低下)を抑制することができる。その結果、基板9の乾燥処理が行われる際に、周方向における基板9の温度均一性をより向上することができ、基板9をさらに迅速に乾燥することができる。また、基板9の乾燥時における基板9の上面91上の微細パターンの損傷を、より一層抑制または防止することができる。
基板処理装置1では、中心軸J1との間の径方向の距離が異なる複数の加熱ガス供給ノズル180aが設けられる。換言すれば、複数の加熱ガス供給ノズル180aのうち一の加熱ガス供給ノズル180aと中心軸J1との間の径方向の距離が、他の一の加熱ガス供給ノズル180aと中心軸J1との間の径方向の距離と異なる。これにより、径方向における基板9の温度均一性をより向上することができ、基板9をさらに迅速に乾燥することができる。また、基板9の乾燥時における基板9の上面91上の微細パターンの損傷を、より一層抑制または防止することができる。
上述のように、加熱液供給ノズル180bは、下面対向部211の対向面211aから突出する。これにより、下部ノズル182から基板9の下面92に供給された純水等の処理液が、吐出口1805から加熱液供給ノズル180b内に流入することを抑制することができる。また、加熱液供給ノズル180bが中心軸J1に対して傾斜することにより、加熱液供給ノズル180bに純水等の処理液が流入することを、より一層抑制することができる。
加熱ガス供給ノズル180aも、下面対向部211の対向面211aから突出する。これにより、加熱液供給ノズル180bから下面92に供給された薬液や、下部ノズル182から基板9の下面92に供給された純水が、噴出口1802から加熱ガス供給ノズル180a内に流入することを抑制することができる。また、加熱ガス供給ノズル180aが中心軸J1に対して傾斜することにより、加熱ガス供給ノズル180aに薬液や純水等の処理液が流入することを、より一層抑制することができる。
上述のように、下面対向部211の対向面211aは、中心軸J1から離れるに従って基板9から離れる傾斜面である。これにより、基板9の下面92に供給された薬液や純水等の処理液を対向面211aの径方向外側へと容易に導くことができる。その結果、対向面211a上に当該処理液が溜まることを防止することができる。
図8は、基板処理装置1において基板9の下面92に加熱液を供給しつつ行った薬液処理時(ステップS12)の基板9の温度分布を示す図である。図8では、半径が約150mmの基板9の温度分布を示す。図8の横軸は、各測定位置の中心軸J1からの径方向の距離を示し、縦軸は、各測定位置における基板9の温度を示す(図9においても同様)。図8中における白抜きの四角のマークは、基板処理装置1における薬液処理時の基板9の温度を示し、黒丸のマークは、第1の比較例の基板処理装置における薬液処理時の基板の温度を示す。第1の比較例の基板処理装置では、加熱液供給ノズルは設けられておらず、基板の上面には、基板よりも高温の薬液が上部ノズルから供給されるが、基板の下面に対する加熱液の供給は行われない。図8に示すように、基板処理装置1では、第1の比較例の基板処理装置に比べ、基板9の中央部から外周部へと向かうに従って基板9の温度が低下することが抑制される。
基板処理装置1では、基板9の上面91に対する薬液処理時に、基板9の下面92の薬液処理を行わない場合、加熱液供給ノズル180bからの加熱液の供給に代えて、上部ノズル181からの薬液の供給と並行して、加熱ガス供給ノズル180aから基板9の下面92に対して加熱ガスが供給されてもよい。図9は、加熱液に代えて加熱ガスを基板9の下面92に供給した場合の薬液処理時(ステップS12)の基板9の温度分布を示す図である。図9中における白抜きの三角のマークは、基板処理装置1における薬液処理時の基板9の温度を示し、黒丸のマークは、上述の第1の比較例の基板処理装置における薬液処理時の基板の温度を示す。図9に示すように、薬液処理時に基板9の下面92に加熱ガスが供給された場合も、第1の比較例の基板処理装置に比べ、基板9の中央部から外周部へと向かうに従って基板9の温度が低下することが抑制される。
ところで、開放された処理空間にて基板を処理する基板処理装置(以下、「第2の比較例の基板処理装置」という。)を想定した場合、第2の比較例の基板処理装置では、薬液成分を含むガスが外部に拡散するのを防止するため、薬液による基板の処理の際に、当該処理空間内のガスを大流量にて排出することが行われる。また、基板へのパーティクルの付着を防止するために、ダウンフローを発生させることも行われる。したがって、基板の周囲にて上方から下方へと向かう気流が発生し、当該気流により基板の温度が低下しやすくなる。基板の温度低下は基板の外縁部にて顕著となり、基板の温度分布の均一性が低下する。その結果、薬液による基板の処理の均一性が低下する。一定の温度に加熱した薬液を大流量にて基板に供給することにより、基板の温度分布の均一性の低下を抑制することも考えられるが、薬液の消費量が増大してしまう。
これに対し、基板処理装置1では、密閉空間形成部であるチャンバ12、カップ部161およびカップ対向部163により、第2の比較例の基板処理装置における処理空間に比べて小さな密閉空間である拡大密閉空間100が形成される。これにより、基板9からの熱の拡散を抑制することができる。
拡大密閉空間100が形成される基板処理装置1では、薬液成分を含むガスが外部に拡散することもなく、基板へのパーティクルの付着を防止するためのダウンフローの必要性も低いため、拡大密閉空間100に流入するガス、および、拡大密閉空間100から流出するガスの流量を低く設定することが可能である。したがって、基板9の温度低下をさらに低減することができる。その結果、加熱液供給ノズル180bからの加熱液の流量を比較的低く設定しつつ、基板の温度分布の均一性を向上することができる。また、一定の温度に加熱した薬液を大流量にて基板9の上面91に供給する必要もない(すなわち、薬液の消費量を低減することが可能である)ため、基板処理装置1のCOO(cost of ownership)も低減することができる。
基板処理装置1では、上述の薬液処理の際に、ステップS12に代えて図10に示すステップS121が行われてもよい。ステップS121では、制御部10による制御により、ステップS12と同様に、回転する基板9の上面91に上部ノズル181から加熱された薬液が供給され、当該薬液の供給と並行して、基板9の下面92に加熱液供給ノズル180bから加熱液が供給される。ステップS121では、さらに、上部ノズル181からの薬液の供給、および、加熱液供給ノズル180bからの加熱液の供給と並行して、加熱ガス供給ノズル180aから基板9の下方の空間へと加熱ガスが供給される。
加熱ガス供給ノズル180aから基板9の下方の空間への加熱ガスの供給は、上述の基板9の乾燥処理(ステップS15)における加熱ガス供給ノズル180aからの加熱ガスの噴出に比べて緩やかに行われる。このため、加熱液供給ノズル180bから基板9の下面92に供給される加熱液が、加熱ガス供給ノズル180aからの加熱ガスにより下面92上からはじき飛ばされたり、下面92上を移動する加熱液の流れが加熱ガス供給ノズル180aからの加熱ガスにより乱されることが防止される。
ステップS121では、基板9の下方の空間に供給された高温の加熱ガス雰囲気中において、加熱ガス供給ノズル180aからの加熱液が基板9の下面92に供給され、下面92上を外周部に向かって移動する。このため、基板9への供給時、および、基板9上における移動時に、加熱液の温度が低下することを抑制することができる。
上述の基板処理装置1では、様々な変更が可能である。
例えば、下部ノズル182が、液体加熱部188および薬液供給部183に接続され、ステップS12,S121において基板9の下面92に加熱液が供給される際に、下面92の中央部にも加熱液(すなわち、基板9よりも高温に加熱された薬液)が供給されてもよい。換言すれば、基板9の下面92の中央部に対向する下部ノズル182が、複数の加熱液供給ノズル180bに含まれてもよい。
基板処理装置1では、液体加熱部188に代えて、薬液供給部183から上部ノズル181に供給される薬液を加熱する第1の液体加熱部、および、薬液供給部183から加熱液供給ノズル180bに供給される薬液を第1の液体加熱部とは独立して加熱する第2の液体加熱部が設けられてもよい。これにより、基板9の上面91に供給される薬液と、基板9の下面92に供給される加熱液の温度を個別に制御することができる。
上部ノズル181は、必ずしも、基板9の上面91の中央部に対向して固定される必要はない。上部ノズル181は、少なくとも上面91の中央部に処理液(すなわち、上述の薬液、純水、IPA等)を供給可能であれば、例えば、基板9の上方にて基板9の中央部と外縁部との間で往復移動を繰り返しつつ処理液を供給する構造であってもよい。
上部ノズル181から基板9の上面91に供給される処理液と、加熱液供給ノズル180bから基板9の下面92に供給される加熱液とは、異なる液体であってもよい。また、上部ノズル181からチャンバ12内に供給される不活性ガスと、加熱ガス供給ノズル180aから供給される加熱ガスとは、異なるガスであってもよい。例えば、基板9の乾燥時に、上部ノズル181から窒素ガスが供給され、加熱ガス供給ノズル180aからドライエアが供給されてもよい。これにより、基板9の乾燥に係るランニングコストを低減することができる。
チャンバ底部210の下面対向部211の対向面211aは、基板9の下面92に平行な面であってもよい。また、下面対向部211に設けられる加熱ガス供給ノズル180aの数は、1個であってもよく、2個以上であってもよい。また、加熱液供給ノズル180bの数も1個であってもよく、2個以上であってもよい。すなわち、基板処理装置1では、少なくとも1つの加熱ガス供給ノズル180aと、少なくとも1つの加熱液供給ノズル180bとが設けられる。加熱ガス供給ノズル180aおよび加熱液供給ノズル180bの径方向における位置や同一円周上に設けられるノズル数は、薬液処理時や乾燥時に求められる基板9の温度等に合わせて適宜変更される。
基板処理装置1では、チャンバ空間120にガスを供給して加圧する加圧部が設けられてもよい。チャンバ空間120の加圧は、チャンバ12が密閉された第2密閉状態で行われ、チャンバ空間120が大気圧よりも高い加圧雰囲気となる。なお、不活性ガス供給部186や加熱ガス供給部187が加圧部を兼ねてもよい。
チャンバ開閉機構131は、必ずしもチャンバ蓋部122を上下方向に移動する必要はなく、チャンバ蓋部122が固定された状態で、チャンバ本体121を上下方向に移動してもよい。チャンバ12は、必ずしも略円筒状には限定されず、様々な形状であってよい。
基板回転機構15のステータ部151およびロータ部152の形状および構造は、様々に変更されてよい。ロータ部152は、必ずしも浮遊状態にて回転する必要はなく、チャンバ12内にロータ部152を機械的に支持するガイド等の構造が設けられ、当該ガイドに沿ってロータ部152が回転してもよい。基板回転機構15は、必ずしも中空モータである必要はなく、軸回転型のモータが基板回転機構として利用されてもよい。
基板処理装置1では、カップ部161の上面部612以外の部位(例えば、側壁部611)がチャンバ蓋部122に接することにより、拡大密閉空間100が形成されてもよい。カップ部161の形状は、適宜変更されてよい。
上部ノズル181、下部ノズル182、加熱ガス供給ノズル180aおよび加熱液供給ノズル180bの形状は、突出する形状には限定されない。処理液や加熱液を吐出する吐出口、または、不活性ガスや加熱ガスを噴出する噴出口を有する部位であれば全て本実施の形態のノズルの概念に含まれる。
基板処理装置1では、薬液供給部183から供給される薬液により、上述のエッチング処理以外の化学反応を利用した様々な処理、例えば、基板上の酸化膜の除去や現像液による現像等が行われてよい。
基板処理装置1では、半導体基板以外に、液晶表示装置、プラズマディスプレイ、FED(field emission display)等の表示装置に使用されるガラス基板の処理に利用されてもよい。あるいは、基板処理装置1は、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板および太陽電池用基板等の処理に利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 基板処理装置
9 基板
10 制御部
12 チャンバ
15 基板回転機構
91 (基板の)上面
92 (基板の)下面
100 拡大密閉空間
121 チャンバ本体
122 チャンバ蓋部
141 基板支持部
161 カップ部
163 カップ対向部
180a 加熱ガス供給ノズル
180b 加熱液供給ノズル
181 上部ノズル
188 液体加熱部
211 下面対向部
211a 対向面
J1 中心軸
S11〜S16,S121 ステップ

Claims (14)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    水平状態の基板の外縁部を支持する基板支持部と、
    前記基板支持部を前記基板と共に上下方向を向く中心軸を中心として回転する基板回転機構と、
    前記基板の上面に前記基板よりも高温の処理液を供給する処理液供給ノズルと、
    前記中心軸と前記基板の外周縁との間において前記基板の下面に前記基板よりも高温の加熱液を供給する少なくとも1つの加熱液供給ノズルと、
    前記中心軸と前記基板の前記外周縁との間において前記基板の前記下面に向けて前記基板よりも高温の加熱ガスを噴出する少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルと、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルが、複数の加熱液供給ノズルであり、
    前記複数の加熱液供給ノズルのうち2以上の加熱液供給ノズルが、前記中心軸を中心とする同一円周上に位置することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルが、複数の加熱液供給ノズルであり、
    前記複数の加熱液供給ノズルのうち一の加熱液供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離が、他の一の加熱液供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離と異なることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルが、複数の加熱ガス供給ノズルであり、
    前記複数の加熱ガス供給ノズルのうち2以上の加熱ガス供給ノズルが、前記中心軸を中心とする同一円周上に位置することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルが、複数の加熱ガス供給ノズルであり、
    前記複数の加熱ガス供給ノズルのうち一の加熱ガス供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離が、他の一の加熱ガス供給ノズルと前記中心軸との間の径方向の距離と異なることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記処理液と前記加熱液とが同じ液体であり、
    前記基板処理装置が、前記処理液供給ノズルおよび前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルに供給される前記液体を加熱する液体加熱部をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記基板支持部が、前記中心軸を中心とする環状であり、
    前記基板処理装置が、前記基板支持部の内側にて前記基板の前記下面に対向する対向面を有する下面対向部をさらに備え、
    前記対向面が前記中心軸から離れるに従って前記基板から離れる傾斜面であることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルが前記中心軸に対して傾斜することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記処理液供給ノズルが、前記基板の前記上面の中央部に対向して固定されることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記処理液による前記基板に対する処理が行われる、密閉された内部空間を形成する密閉空間形成部をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記基板回転機構、前記処理液供給ノズルからの前記処理液の供給、前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルからの前記加熱液の供給、および、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルからの前記加熱ガスの供給を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部による制御により、前記基板を回転しつつ前記基板の前記上面に前記処理液を供給するとともに前記基板の前記下面に前記加熱液を供給し、前記処理液および前記加熱液の供給を停止した後、前記基板を回転しつつ前記基板の前記下面に向けて前記加熱ガスを噴出して前記基板を乾燥することを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項1ないし10のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記基板回転機構、前記処理液供給ノズルからの前記処理液の供給、前記少なくとも1つの加熱液供給ノズルからの前記加熱液の供給、および、前記少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルからの前記加熱ガスの供給を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部による制御により、前記基板を回転しつつ前記基板の前記上面に前記処理液を供給し、前記処理液の供給と並行して、前記基板の前記下面に前記加熱液を供給するとともに前記基板の下方の空間へと前記加熱ガスを供給することを特徴とする基板処理装置。
  13. 基板を処理する基板処理方法であって、
    a)上下方向を向く中心軸を中心として水平状態の基板を回転しつつ前記基板の上面に前記基板よりも高温の処理液を供給する工程と、
    b)前記a)工程と並行して、少なくとも1つの加熱液供給ノズルから、前記中心軸と前記基板の外周縁との間において前記基板の下面に前記基板よりも高温の加熱液を供給する工程と、
    c)前記処理液および前記加熱液の供給を停止した後、前記基板を回転しつつ、少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルから、前記中心軸と前記基板の前記外周縁との間において前記基板の前記下面に向けて前記基板よりも高温の加熱ガスを噴出して前記基板を乾燥する工程と、
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
  14. 基板を処理する基板処理方法であって、
    a)上下方向を向く中心軸を中心として水平状態の基板を回転しつつ前記基板の上面に前記基板よりも高温の処理液を供給する工程と、
    b)前記a)工程と並行して、少なくとも1つの加熱液供給ノズルから、前記中心軸と前記基板の外周縁との間において前記基板の下面に前記基板よりも高温の加熱液を供給する工程と、
    c)前記b)工程と並行して、少なくとも1つの加熱ガス供給ノズルから、前記基板の下方の空間へと前記基板よりも高温の加熱ガスを供給する工程と、
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
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