JP2014170884A - 多層配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波反射損失を低減可能な多層配線基板を提供する。
【解決手段】多層配線基板1のメタルパッド5,8とグランドプレーン9,12との間には、グランドプレーン9,12が選択的に除去されたアンチパッド領域6,13が形成され、高周波信号ビア7とグランドプレーン11との間には、グランドプレーン11が選択的に除去された平面視円形の除去領域21が形成されている。グランドプレーン9,12が形成された面内方向において高周波信号線路2,15の長手方向におけるメタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離は、高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向におけるメタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離よりも長い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、絶縁体の両面に形成された高周波信号線路と、これらの高周波信号線路間を接続するように絶縁体中に形成された高周波信号ビアとを備えた多層配線基板に関するものである。
表裏貫通可能な高周波信号線路を備え、高周波通過損失や高周波反射損失を低減させた多層配線基板の実現手法として、内層銅箔層における銅箔抜き形状を楕円とし、高周波信号ビアに近い領域での表層マイクロストリップ線路のグランドを選択的に除去することで表層マイクロストリップ線路の特性インピーダンスを高くさせ、高い特性インピーダンスを備えている高周波信号ビアとの接続でインピーダンス不整合を抑制する手法(たとえば、非特許文献1)が知られている。
非特許文献1では、楕円形状を備える導体抜き領域を内層導体層に導入することが、高周波特性の改善で有効であるとしている。その基本構造を図13(A)〜図13(E)に示す。図13(A)〜図13(E)では、多層配線基板として、絶縁体100の表面から裏面にわたって全部で3層の導体層を含む例を示している。図13(A)は多層配線基板を上から見た平面図、図13(B)は図13(A)のA−A’線断面図、図13(C)は多層配線基板を下から見た下面図、図13(D)は図13(A)のB−B’線断面図、図13(E)は導体層103が形成される層(図13(B)のC−C’線の位置の層)の平面図である。
導体層103は、グランド層として機能する。高周波信号ビア104は、絶縁体100の表面に配置された導体層である高周波信号線路101と絶縁体100の裏面に配置された導体層である高周波信号線路102とを接続する。高周波信号ビア104の導入にともない、インダクタンスが追加されることによって高周波信号ビア104の特性インピーダンスが増加する。そこで、高周波信号ビア104と接続される高周波信号線路101の特性インピーダンスを約75Ωに高く設定しておけば、高周波信号ビア104と高周波信号線路101の接続時における特性インピーダンスの不連続性を抑制することができ、高周波信号ビア104における反射損失を5GHzで約20dB低減することができる。
非特許文献1では、絶縁体100の表面に配置された高周波信号線路101がマイクロストリップ線路であるため、マイクロストリップ線路のグランドプレーンである導体層103を図13(E)に示すように楕円状に除去することで、高周波信号線路101の特性インピーダンスを高くすることが容易に可能である。そして、導体層103の除去領域である楕円105の長軸と合致するように長手方向を一致させた形態で高周波信号線路101,102を絶縁体100の表面と裏面に配置することで、高周波信号ビア104の近傍で特性インピーダンスを高く設定した高周波信号線路101,102を容易に構築することが可能となる。
Wei-Da Guo,et.al.,"Design of Wideband Impedance Matching for Through-Hole Via Transition Using Ellipse-Shaped Anti-Pad",2006 Electrical Performance of Electronic Packaging Conference,Oct.2006
非特許文献1に開示された以上のような手法では、導体除去領域である楕円105の長軸の長さの調整によって、特性インピーダンスを約25Ω高く設定した高周波信号線路101の長さの最適値が得られるとしており、DCから5GHzの周波数帯域で高周波反射損失の低減効果が得られるとしている。しかしながら、非特許文献1に開示された手法では、5GHz以上の周波数帯域で高周波反射損失の低減効果が現れず、信号伝送損失が大きくなるという課題があった。
導体除去領域である楕円105の直上に位置する高周波信号線路101については、その真下にグランドプレーンが無いことになる。よって、この導体除去領域内においては、グランドに対する高周波信号線路101の電気的な容量が急激に低下する。すなわち、図13(A)、図13(B)に記載したbの領域で、この容量低下現象が発生する。非特許文献1に開示された手法では、高周波信号線路101の特性インピーダンスを上昇させることで、高周波信号線路101と高周波信号ビア104の特性インピーダンスを整合させているが、導体除去領域の真上に位置していない高周波信号線路101の特性インピーダンスは低いままである。よって、導体除去領域の近傍の位置で高周波信号線路101の特性インピーダンスが急激に変化するため、この特性インピーダンスが急激に変化する位置で反射損失が生じることが容易に想定できる。多層配線基板の導体層数が増した場合、さらに高い特性インピーダンスを備えた高周波信号線路101の領域が増えてしまうため、導体除去領域の近傍での高周波信号線路101の特性インピーダンスの変化がより急激となり、高周波特性は劣化してしまう。
また、導体除去領域の上部に位置する高周波信号線路101の特性インピーダンスは、グランドに対する高周波信号線路101の容量の低下によって上昇しているが、高周波信号ビア104の特性インピーダンスは、インダクタンスの増大によって上昇している。このように、高周波信号線路101と高周波信号ビア104では、特性インピーダンスを高くする物理的要因が互いに異なると思われる。よって、非特許文献1に開示された手法では、特定の周波数帯域では高周波信号線路101と高周波信号ビア104の特性インピーダンスを整合させることはできるものの、広い範囲の周波数帯域で特性インピーダンスを整合させることは困難である。このような特性インピーダンスの整合の困難さが、5GHzまでしか反射損失低減の効果が現れない原因である。
非特許文献1に開示されているTDR(time-domain reflectometry)グラフ特性から明らかなように、最適値である64ミルのクリアランスを備えた楕円形状の導体除去領域を導入した場合でも、ある特定の立ち上がり時間を持つステップ波形に対して、まず最初に導体除去領域の上部に位置する高周波信号線路101において特性インピーダンスが上昇し、そのあと特性インピーダンスが降下した後で再度上昇しており、特性インピーダンスを上昇させる物理的要因が高周波信号線路101と高周波信号ビア104で異なっていることが分かる。
さらに、非特許文献1に開示された手法には、別の本質的な課題がある。非特許文献1に開示された手法では、高周波信号ビア104を端点とする2本の高周波信号線路101,102のなす角度が180度、すなわち多層配線基板を上から透視したときに表面の高周波信号線路101と裏面の高周波信号線路102とが一直線に並ぶように配置されている。しかしながら、実際に製造される多層配線基板では、表面の高周波信号線路101と裏面の高周波信号線路102のなす角度が180°のみで構築されることは、ほぼ稀である。また、このような高周波信号線路101,102の配置を実現することは、基板設計上の厳しい制限要件となってしまう。
表面の高周波信号線路101と裏面の高周波信号線路102のなす角度が180°以外である場合、非特許文献1に開示された手法では、ひとつの楕円形状で導体除去領域を形成することができない。その理由は、中心は合致していても長軸方向が異なる2つの楕円形状を合成した幾何形状の導体除去領域が必要になるためである。図14(A)〜図14(E)に、表面の高周波信号線路101と裏面の高周波信号線路102のなす角度が45°である事例を示す。図14(A)は多層配線基板を上から見た平面図、図14(B)は図14(A)のA−A’線断面図、図14(C)は多層配線基板を下から見た下面図、図14(D)は図14(A)のB−B’線断面図、図14(E)は導体層103が形成される層(図14(B)のC−C’線の位置の層)の平面図である。グランドビア108は、絶縁体100の表面に配置された導体層であるグランドプレーン106と導体層103と絶縁体100の裏面に配置された導体層であるグランドプレーン107とを接続する。
絶縁体100の表面および裏面に配置された高周波信号線路101,102のどちらか一方に着目すると、非特許文献1に開示された手法の課題がより明確に理解できる。すなわち、図14(E)に示す導体除去領域105aの形状が、高周波信号線路101と高周波信号線路102のなす角度の変化に応じてその都度変化するため、高周波信号線路101,102と高周波信号ビア104の容量もその都度変化してしまう。よって、高周波信号ビア104の特性インピーダンスだけでなく、その近傍に位置する高周波信号線路101の特性インピーダンスも、高周波信号線路101と高周波信号線路102のなす角度に応じて同時に変化してしまうので、角度ごとに高周波信号線路101,102の再設計が必要となる。つまり、高周波信号線路101,102の長さの最適化だけで、最適な条件が得られる保証はない。
以上のように、非特許文献1に開示された手法では、5GHzの周波数において高周波反射損失を20dB改善したものの、5GHz以上の周波数領域では高周波反射損失が大きくなるという課題があった。また、多層配線基板の導体層数が増えると高周波反射損失の低減が困難になるという課題があった。さらに、表面の高周波信号線路と裏面の高周波信号線路のなす角度が180°以外である場合に設計が難しくなるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、多層配線基板の層数や表面の高周波信号線路と裏面の高周波信号線路のなす角度に依存することなく、高周波反射損失を低減可能な多層配線基板を提供することを目的とする。
本発明の多層配線基板は、絶縁体と、この絶縁体の表面に形成された第1の高周波信号線路と、前記絶縁体の裏面に形成された第2の高周波信号線路と、前記第1の高周波信号線路と接続するように前記絶縁体の表面に形成された第1のメタルパッドと、前記第2の高周波信号線路と接続するように前記絶縁体の裏面に形成された第2のメタルパッドと、前記第1のメタルパッドと前記第2のメタルパッドとを接続するように前記絶縁体中に形成された高周波信号ビアと、前記第1の高周波信号線路および前記第1のメタルパッドを囲むように前記絶縁体の表面に形成された第1のグランドプレーンと、前記第2の高周波信号線路および前記第2のメタルパッドを囲むように前記絶縁体の裏面に形成された第2のグランドプレーンと、前記絶縁体の内層に形成された第3のグランドプレーンと、前記第1のグランドプレーンと前記第2のグランドプレーンと前記第3のグランドプレーンとを接続するように前記絶縁体中に形成されたグランドビアとを備え、前記第1、第2のメタルパッドと前記第1、第2のグランドプレーンとの間には、前記第1、第2のグランドプレーンが選択的に除去されたアンチパッド領域が形成され、前記高周波信号ビアと前記第3のグランドプレーンとの間には、前記第3のグランドプレーンが選択的に除去された平面視円形の除去領域が形成され、前記第1、第2のグランドプレーンが形成された面内方向において前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離よりも、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離が長いことを特徴とするものである。
また、本発明の多層配線基板の1構成例は、前記第1の高周波信号線路の下部に前記第3のグランドプレーンが有る領域における前記第1の高周波信号線路と前記第1のグランドプレーンとのギャップよりも、前記第1の高周波信号線路の下部の絶縁体中に前記第3のグランドプレーンが無い領域における前記第1の高周波信号線路と前記第1のグランドプレーンとのギャップが狭く、前記第2の高周波信号線路の上部に前記第3のグランドプレーンが有る領域における前記第2の高周波信号線路と前記第2のグランドプレーンとのギャップよりも、前記第2の高周波信号線路の上部の絶縁体中に前記第3のグランドプレーンが無い領域における前記第2の高周波信号線路と前記第2のグランドプレーンとのギャップが狭いことを特徴とするものである。
また、本発明の多層配線基板の1構成例において、前記第1、第2のメタルパッドは、長径a、短径b(a>b)の平面視楕円の形状であり、この楕円の長軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向と平行な方向であり、前記楕円の短軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向であり、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_v、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_hとしたとき、0<(a/d1_h)<(b/d1_v)が成立することを特徴とするものである。
また、本発明の多層配線基板の1構成例において、前記第1、第2のメタルパッドは、直径cの平面視円形の形状であり、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_v、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_hとしたとき、0<(c/d1_h)<(c/d1_v)が成立することを特徴とするものである。
また、本発明の多層配線基板の1構成例において、前記アンチパッド領域の平面形状は、直径Daの円と長径L、短径Daの楕円とを各々の重心を一致させて平面的に配置したときに、前記第1、第2の高周波信号線路に近い方に配置される半円と前記第1、第2の高周波信号線路から遠い方に配置される半楕円とを幾何合成した形状であり、この楕円の長径Lは、前記第3のグランドプレーンの平面視円形の除去領域の直径Ddと等しく(L=Dd>Da)、この楕円の長軸の方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向と一致し、0.3<(Da/L)<0.8が成立することを特徴とするものである。
また、本発明の多層配線基板の1構成例において、前記第1、第2のメタルパッドは、長径a、短径b(a>b)の平面視楕円の形状であり、この楕円の長軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向であり、前記楕円の短軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向と平行な方向であり、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_v、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_hとしたとき、0<(a/d1_h)<(b/d1_v)が成立することを特徴とするものである。
本発明によれば、第1、第2のグランドプレーンが形成された面内方向において第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における第1、第2のメタルパッドの先端から第1、第2のグランドプレーンまでの距離よりも、第1、第2の高周波信号線路の長手方向における第1、第2のメタルパッドの先端から第1、第2のグランドプレーンまでの距離を長くすることにより、第1、第2の高周波信号線路の長手方向と長手方向に垂直な方向とで第1、第2のグランドプレーンに対する第1、第2のメタルパッドの容量値に異方性を与え、第1、第2のメタルパッドから第1、第2のグランドプレーンに向かう電界密度あるいは電界強度に異方性を発生させ、第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向で電界密度あるいは電界強度を上昇させ、第1、第2の高周波信号線路の電磁界を疑似同軸信号線路(高周波信号ビア)の電磁界の基本モードと低反射に結合させることができるので、第1、第2のメタルパッドでの高周波信号の反射や放射を著しく抑制することができ、多層配線基板の層数や第1の高周波信号線路と第2の高周波信号線路のなす角度に依存することなく、高周波信号を多層配線基板の上下間で低損失に伝送することができる。本発明では、第1、第2のグランドプレーンを加工することにより、最適なアンチパッド領域を形成することができ、第1の高周波信号線路と第2の高周波信号線路を低損失に接続可能な多層配線基板を容易に提供可能となる。
また、本発明では、第1の高周波信号線路の下部に第3のグランドプレーンが有る領域における第1の高周波信号線路と第1のグランドプレーンとのギャップよりも、第1の高周波信号線路の下部の絶縁体中に第3のグランドプレーンが無い領域における第1の高周波信号線路と第1のグランドプレーンとのギャップを狭くし、第2の高周波信号線路の上部に第3のグランドプレーンが有る領域における第2の高周波信号線路と第2のグランドプレーンとのギャップよりも、第2の高周波信号線路の上部の絶縁体中に第3のグランドプレーンが無い領域における第2の高周波信号線路と第2のグランドプレーンとのギャップを狭くすることにより、第1、第2の高周波信号線路の特性インピーダンスを所定値に維持可能となるので、第1、第2の高周波信号線路と高周波信号ビアとの特性インピーダンスの不整合が生じないようにすることができ、高周波信号の低損失な伝送を実現することができる。
また、本発明では、長径a、短径bの平面視楕円の第1、第2のメタルパッドに対して、アンチパッド領域の形状を0<(a/d1_h)<(b/d1_v)で決まる形状とすることにより、多層配線基板の層数や第1の高周波信号線路と第2の高周波信号線路のなす角度に依存することなく、高周波信号を多層配線基板の上下間で低損失に伝送することができる。
また、本発明では、直径cの平面視円形の第1、第2のメタルパッドに対して、アンチパッド領域の形状を0<(c/d1_h)<(c/d1_v)で決まる形状とすることにより、多層配線基板の層数や第1の高周波信号線路と第2の高周波信号線路のなす角度に依存することなく、高周波信号を多層配線基板の上下間で低損失に伝送することができる。
また、本発明では、アンチパッド領域の平面形状を、直径Daの円と長径L、短径Daの楕円とを各々の重心を一致させて平面的に配置したときに、第1、第2の高周波信号線路に近い方に配置される半円と第1、第2の高周波信号線路から遠い方に配置される半楕円とを幾何合成した形状とし、この楕円の長径Lを、第3のグランドプレーンの平面視円形の除去領域の直径Ddと等しくして、この楕円の長軸の方向が第1、第2の高周波信号線路の長手方向と一致するようにし、0.3<(Da/L)<0.8の範囲とすることにより、アンチパッド領域の形状を最適化することができ、多層配線基板の層数や第1の高周波信号線路と第2の高周波信号線路のなす角度に依存することなく、高周波信号の低損失な伝送を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板の構造を示す平面図、断面図および下面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板の構造を示す側面図である。 図1の平面図および断面図を拡大した図である。 従来の多層配線基板および本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板の特性インピーダンスを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアンチパッド領域について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態のメタルパッドにおける電界強度分布について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態におけるメタルパッドとアンチパッド領域の関係について説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板の反射損失のアンチパッド領域形状依存性を示す図である。 従来の一般的なアンチパッド領域の形状を示す平面図である。 従来の多層配線基板および本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板の高周波通過損失特性、高周波反射損失特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る多層配線基板の構造を示す平面図、断面図および下面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る多層配線基板の構造を示す側面図である。 従来の多層配線基板の構造を示す平面図、断面図および下面図である。 表面の高周波信号線路と裏面の高周波信号線路のなす角度が180°以外である多層配線基板の構造を示す平面図、断面図および下面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、全ての実施の形態に於いては、導体層を銅箔とし、絶縁体を代表的なFR4としているが、決してこれに限ることはない。たとえば、導体層として金を用い、絶縁体としてセラミックやガラス、あるいはSiやSiGe、GaAs、InP等の半導体材料を用いることも可能であり、決してこれらに限ることがないことは言うまでもない。
[第1の実施の形態]
図1(A)〜図1(E)は本発明の第1の実施の形態に係る多層配線基板1の構造を示す図であり、図1(A)は多層配線基板1を上から見た平面図、図1(B)は図1(A)のA−A’線断面図、図1(C)は多層配線基板1を下から見た下面図、図1(D)は図1(A)のB−B’線断面図、図1(E)は多層配線基板1をグランドプレーン11が形成される層(図1(B)のC−C’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図である。また、図2(A)〜図2(D)は本実施の形態の多層配線基板1の側面図であり、図2(A)は多層配線基板1を図1(A)のDの方向から見た側面図、図2(B)は図1(A)のEの方向から見た側面図、図2(C)は図1(A)のFの方向から見た側面図、図2(D)は図1(A)のGの方向から見た側面図である。また、図3(A)、図3(B)、図3(C)はそれぞれ図1(A)、図1(B)、図1(E)を拡大した図である。
図1(A)、図1(C)に示されるように、多層配線基板1の板状の絶縁体14の表面には特性インピーダンスZ0の導体層である高周波信号線路2が形成され、絶縁体14の裏面には特性インピーダンスZ0の導体層である高周波信号線路15が形成されている。高周波信号線路2と同層には、高周波信号線路2と一体で成形されるメタルパッド5が配置され、また高周波信号線路15と同層には、高周波信号線路15と一体で成形されるメタルパッド8が配置されている。メタルパッド5とメタルパッド8は、絶縁体14を垂直に貫通する導体である高周波信号ビア7によって接続されている。こうして、最上層の高周波信号線路2と、高周波信号線路2と同層に形成されたメタルパッド5と、高周波信号ビア7と、最下層のメタルパッド8と、メタルパッド8と同層に形成された高周波信号線路15の順に導体が直列に接続された構造(信号経路)が、多層配線基板1に形成されていることになる。
高周波信号線路2およびメタルパッド5と同層で、且つ高周波信号線路2およびメタルパッド5よりも外側の領域には、導体層であるグランドプレーン9が形成されている。高周波信号線路2とグランドプレーン9との間は、グランドプレーン9が無く、空気あるいは雰囲気となる領域であるギャップ3によって隔てられ、メタルパッド5とグランドプレーン9との間は、グランドプレーン9が無く、空気あるいは雰囲気となる領域であるアンチパッド領域6によって隔てられている。これにより、高周波信号線路2およびメタルパッド5は、グランドプレーン9とあわせて、コプレーナ線路の構造を有するものとして形成される。
同様に、高周波信号線路15およびメタルパッド8と同層で、且つ高周波信号線路15およびメタルパッド8よりも外側の領域には、導体層であるグランドプレーン12が形成されている。高周波信号線路15とグランドプレーン12との間は、グランドプレーン12が無く、空気あるいは雰囲気となる領域であるギャップ16によって隔てられ、メタルパッド8とグランドプレーン12との間は、グランドプレーン12が無く、空気あるいは雰囲気となる領域であるアンチパッド領域13によって隔てられている。これにより、高周波信号線路15およびメタルパッド8は、グランドプレーン12とあわせて、コプレーナ線路の構造を有するものとして形成される。
また、絶縁体14の内部には、導体層であるグランドプレーン11が複数層形成されている。全てのグランドプレーン11は、導体からなるグランドビア10によって電気的に接続されており、さらにグランドビア10によってグランドプレーン9,12とも電気的に接続されている。本実施の形態では、2層のグランドプレーン9,12と6層のグランドプレーン11で計8層のグランドプレーンが形成されている。
各グランドプレーン11が形成されている層には、グランドプレーン11が無く絶縁体14が充填された領域である平面視円形の導体除去領域21が有る。高周波信号ビア7は、この導体除去領域21の中心を通っている。このように導体除去領域21が有るため、図3(B)に示すように、高周波信号線路2がメタルパッド5に向かう途中で下方に位置していたグランドプレーン11が領域b1で無くなり、グランドに対する高周波信号線路2の容量が急激に低下する。
高周波信号線路2の特性インピーダンスは容量の0.5乗に逆比例するため、このb1の箇所において高周波信号線路2の特性インピーダンスの上昇を招く。高周波信号ビア7の特性インピーダンスをZ0としているため、高周波信号線路2の特性インピーダンスが上昇すると、領域b1で高周波信号線路2と高周波信号ビア7との特性インピーダンスの不整合が生じるため、好ましくない。そこで、図3(A)に示すように領域b1においてギャップ3を狭くし、グランドプレーン9にウェスト構造を持たせることで、高周波信号線路2とグランドプレーン9との距離を接近させ、グランドに対する高周波信号線路2の容量低下を抑制している。図4(A)のようにアンチパッド領域6,13が平面視円形で且つ高周波信号線路2,15とグランドプレーン9,12との距離が一定である従来の一般的な多層配線基板における最上層の特性インピーダンスを図4(B)に示し、図4(C)のように本実施の形態において領域b1にウェスト構造が無い場合における最上層の特性インピーダンスを図4(D)に示し、図4(E)に示す本実施の形態の多層配線基板1における最上層の特性インピーダンスを図4(F)に示す。以上のように、本実施の形態では、ギャップ3が狭い部分を設けることによって、高周波信号線路2の特性インピーダンスをZ0に維持可能となる。
同様に、グランドプレーン12についても、上方にグランドプレーン11が無い領域(図3(B)のb2)でギャップ16を狭くすることで、高周波信号線路15とグランドプレーン12との距離を接近させ、グランドに対する高周波信号線路15の容量低下を抑制している。このようにギャップ16が狭い部分を設けることによって、高周波信号線路15の特性インピーダンスをZ0に維持可能となる。
なお、領域b1,b2以外の通常の領域、すなわち高周波信号線路2の下部にグランドプレーン11が有る領域あるいは高周波信号線路15の上部にグランドプレーン11が有る領域では、ギャップ3,16の寸法(高周波信号線路2とグランドプレーン9との距離、高周波信号線路15とグランドプレーン12との距離)は、高周波信号線路2,15の特性インピーダンスがZ0に維持できるような値に設定されている。これに対して、領域b1,b2では、通常の領域でのギャップ3,16の寸法に対してギャップ3,16の寸法を小さくして、高周波信号線路2,15の特性インピーダンスをZ0に維持できるようにすればよい。
絶縁体14を垂直に貫通する高周波信号ビア7は、図1(E)、図3(C)に示すように、疑似同軸線路での中心導体に相当する。ここで、疑似同軸線路とは、高周波信号ビア7の外周に絶縁体14を備え、かつ絶縁体14との境界の形状が円形であるグランドプレーン11と、各グランドプレーン11を電気的に接続するグランドビア10とを備えた、特性インピーダンスZ0の同軸線路に類似した構造を意味している。実際の同軸線路は、その中心軸に高周波信号線路となる中心導体が備えられ、絶縁体を挟んで円筒導体のグランドプレーンが配置される。同軸線路に高周波信号が伝搬すると、その中心導体の表面に表皮電流が流れ、円筒導体のグランドプレーン内壁にリターン電流が流れる。
一方、疑似同軸線路においては、グランドプレーンが円筒でないため、リターン電流の流れ方が同軸線路とは僅かながら異なる。多層配線基板1の内層に形成されているグランドプレーン11はグランドビア10によって全て電気的に接続されており、グランドプレーン11とグランドビア10によって疑似同軸線路のリターン電流のパスを提供している。すなわち、すべてのグランドビア10の表面、グランドプレーン11を形成する内層の表面の最短パスをリターン電流が流れるという特徴がある。
以上から、高周波信号線路2,15はコプレーナ線路の構造を備え、高周波信号ビア7は疑似同軸線路の構造を備え、高周波信号線路2,15と高周波信号ビア7とは共に特性インピーダンスをZ0と同じくしている。よって、高周波信号線路2,15と高周波信号ビア7とを接続しているメタルパッド5,8も特性インピーダンスをZ0にすることが望まれる。また、これと同時に、信号の流れを小さな領域で垂直に折り曲げるため、メタルパッド5,8の領域で高周波信号が垂直に曲がりきれずに外部へ放射されてしまうという懸念がある。
メタルパッド5の特性インピーダンスZ0の維持とメタルパッド5における放射の抑制とを成立させるアンチパッド領域6の形状の例を図5(A)〜図5(C)に示す。図5(A)は図1(A)と同じく多層配線基板1を上から見た平面図、図5(B)は多層配線基板1をグランドプレーン11が形成される層(図1(B)のC−C’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図、図5(C)はアンチパッド領域6の形状を説明する平面図である。
アンチパッド領域6は、図5(C)に示すように、直径Daの円40と長径L、短径Daの楕円41とを各々の重心42を一致させて平面的に配置したときに形成される、円40の半分と楕円41の半分とを幾何合成した外形を有する。ここでは、重心42を通る楕円41の短軸43を境として、高周波信号線路2に近い方の部分が半円の形状で、高周波信号線路2から遠い方の部分が半楕円の形状になるようにする。なお、円40と楕円41の共通の重心42は、メタルパッド5の重心と一致する。
楕円41の長軸の長さ(=長径L)は、平面視円形の導体除去領域21の直径Ddと一致しており、楕円41の短軸の長さ(=短径Da)は、円40の直径と一致している。これにより、円40と楕円41とが滑らかに繋がるようにしている。円40と楕円41の接続点でグランドプレーン9,12のエッジが滑らかでないと、電界密度の急激な変化が発生して反射が発生する原因となる。円40と楕円41を滑らかに接続することによって、反射を低減すること、すなわち損失を低減することを実現できる。
図6(A)〜図6(E)はメタルパッド5における電界強度分布について説明する図であり、図6(A)は図1(A)と同じく多層配線基板1を上から見た平面図、図6(B)は図6(A)のA−A’線断面図に電界強度分布を加えた図、図6(C)は多層配線基板1をグランドプレーン11が形成される層(図6(B)のC−C’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図に電界強度分布を加えた図、図6(D)は多層配線基板1をグランドプレーン9が形成される層(図6(B)のD−D’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図に電界強度分布を加えた図、図6(E)は図6(A)のB−B’線断面図に電界強度分布を加えた図である。
上記のようなアンチパッド領域6の寸法設定により、高周波信号線路2の長手方向(図6(A)左右方向)において、メタルパッド5の先端からグランドプレーン9までのギャップ17がギャップ18よりも広くなり、その逆に、メタルパッド5の中心では高周波信号線路2の長手方向に垂直な方向(図6(A)上下方向)において、メタルパッド5の先端からグランドプレーン9までのギャップ18がギャップ17よりも狭くなる。これによって、メタルパッド5における電界密度の異方性を与えることが可能となる。ここでは、ギャップ17の寸法をd1_h、ギャップ18の寸法をd1_vとする。
d1_h>d1_vであることから、高周波信号線路2の長手方向(図6(A)左右方向)に位置するグランドプレーン9に対するメタルパッド5の容量と比較して、高周波信号線路2の長手方向に垂直な方向(図6(A)上下方向)に位置するグランドプレーン9に対するメタルパッド5の容量が大きくなるため、メタルパッド5から放射される電気力線は高周波信号線路2の長手方向に垂直な方向に集中し、図6(B)に示すように垂直に折り曲げられた高周波信号の電界強度分布19の放射が抑制される。
さらに、図6(C)に示すように、疑似同軸線路における電界強度分布20において楕円等の歪みが生じることなく、グランドプレーン11の面内の方向で電界強度分布20がほぼ真円の形状になり、同軸線路を伝搬する高周波信号の電界強度分布とほぼ等しくなる。電界強度分布20がほぼ真円の形状であることは、基本モードのみを励振させ伝搬させること、すなわち基本モードと良好に結合していることを意味している。基本モードは極めて安定に信号伝搬可能なモードであることから、メタルパッド5と接続される疑似同軸信号線路(高周波信号ビア7)の長さにかかわらず、高周波信号が伝搬されることが分かる。すなわち、利用すると想定される50層以下の層数では、層数にかかわらず高周波信号を伝播できる。
なお、図5(A)〜図5(C)、図6(A)〜図6(E)では、絶縁体14の上面のアンチパッド領域6のみについて説明しているが、絶縁体14の下面のアンチパッド領域13についてもアンチパッド領域6と同様に形成すればよい。すなわち、図5(C)において、高周波信号線路2の代わりに高周波信号線路15を配置し、メタルパッド5の代わりにメタルパッド8を配置すれば、図5(C)のアンチパッド領域6の形状がアンチパッド領域13の形状となる。
図7(A)に示すように、メタルパッド5,8が長径a、短径bの平面視楕円の形状である場合、この楕円の長軸方向は高周波信号線路2,15の長手方向(図7(A)左右方向)と平行な方向であり、楕円の短軸方向は高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向(図7(A)上下方向)であり、高周波信号線路2,15の中心線の延長線が楕円の重心42を通る。このとき、高周波信号線路2,15の長手方向において、メタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離をd1_h(ギャップ17の寸法)、高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向において、メタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離をd1_v(ギャップ18の寸法)とすると、0<(a/d1_h)<(b/d1_v)となる。
また、図7(B)に示すように、メタルパッド5,8が直径cの平面視円形の形状である場合、高周波信号線路2,15の中心線の延長線が円の重心42を通る。そして、上記のように距離d1_h,d1_vを定めると、0<(c/d1_h)<(c/d1_v)となる。
なお、メタルパッド5,8が平面視楕円の形状であれば、アンチパッド領域6,13は平面視円の形状でもよい。つまり、図7(C)に示すように、アンチパッド領域6,13が平面視円の形状であり、かつメタルパッド5,8が長径a、短径bの平面視楕円の形状である場合、この楕円の短軸方向は高周波信号線路2,15の長手方向(図7(C)左右方向)と平行な方向であり、楕円の長軸方向は高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向(図7(C)上下方向)であり、高周波信号線路2,15の中心線の延長線が楕円の重心42を通る。このとき、高周波信号線路2,15の長手方向において、メタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離をd1_h(ギャップ17の寸法)、高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向において、メタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離をd1_v(ギャップ18の寸法)とすると、0<(b/d1_h)<(a/d1_v)となる。
以上のようにして、メタルパッド5,8の特性インピーダンスZ0の維持とメタルパッド5,8における放射の抑制とを成立させることができる。
本実施の形態では、多層配線基板1の表面の高周波信号線路2から裏面の高周波信号線路15にわたって高周波信号が疑似同軸線路の長さによらず伝搬可能であることから、多層配線基板1の層数や、多層配線基板1の全体の厚みに自由度が生まれることが分かる。多層配線基板1の層数を増やすことで、電源層や低速信号層も同時に形成することが可能になるため、高周波信号線路2,15だけを含むのではなく、多機能な多層配線基板1の提供が可能になる。
なお、メタルパッド5,8の特性インピーダンスは、メタルパッド5,8の直径およびアンチパッド領域6,13の面積から決定されるが、高周波信号線路2,15および疑似同軸線路(高周波信号ビア7)の特性インピーダンスZ0に対して、Z0±0.1×Z0の範囲としている。
図8に、高周波信号線路2,15およびグランドプレーン9,12の厚みをそれぞれ25μm、6層のグランドプレーン11のそれぞれの厚みを12μm、多層配線基板1のトータルの厚みを3mmとした多層配線基板1の40GHzにおける反射損失の(Da/L)依存性を示す。ここでは、高周波信号線路2,15および疑似同軸線路(高周波信号ビア7)の特性インピーダンスZ0を50Ωとしている。
図8から明らかなように、多層配線基板1の反射損失から決まる最適な形状が、アンチパッド領域6,13に存在することが分かる。ここでは、(Da/L)=0.5近傍で多層配線基板1の反射損失が最小になっているので、(Da/L)=0.5近傍に最適値(反射損失が最小になる値)があることが分かるが、絶縁体14を構成している材料の比誘電率εrによって(Da/L)の最適値が左右されることが分かる。実際、図8に示すように、絶縁体14の比誘電率εrを増加させると、(Da/L)の最適値の値が上昇する傾向にある。
よって、絶縁体14の材料の変更や製造誤差も考慮して、0.3<(Da/L)<0.8の範囲とし、この範囲で3次元電磁界解析での反復計算による最適化手法により、(Da/L)の最適値を計算すればよい。こうして、アンチパッド領域6,13の最適形状を比較的容易に得ることができる。
図9に示すようにアンチパッド領域6,13が平面視円形で且つ高周波信号線路2,15とグランドプレーン9,12との距離が一定である従来の一般的な多層配線基板と、本実施の形態の多層配線基板1とで、高周波通過損失および高周波反射損失を比較した結果を図10に示す。図10における80は従来の多層配線基板の高周波反射損失を示し、81は本実施の形態の多層配線基板1の高周波反射損失を示し、85は本実施の形態の多層配線基板1において、最表層にウエスト構造を備えていない場合の高周波反射特性を示し、82は従来の多層配線基板の高周波通過損失を示し、83は本実施の形態の多層配線基板1の高周波通過損失を示し、84は本実施の形態の多層配線基板1の最表層にウェスト構造を備えていない場合の高周波反射特性を示している。高周波信号線路2,15およびグランドプレーン9,12の厚み、グランドプレーン11の厚み、多層配線基板1のトータルの厚み、導体および絶縁体14の材料などの各種の条件は、従来の多層配線基板と本実施の形態の多層配線基板1で同一にしていることは言うまでもない。
図10によると、DCから10GHzまでの周波数帯域で従来の多層配線基板と本実施の形態の多層配線基板1に顕著な差は見られない。しかしながら、10GHz以上の周波数帯域で従来の多層配線基板と本実施の形態の多層配線基板1に明らかな差が現われている。さらに、20GHzの近傍においてウェスト構造を備えていない場合は高周波反射特製、高周波通過特性のいずれも特性が悪化しており、特に45GHz以上の帯域では本実施形態の多層配線基板1の高周波通過損失、高周波反射損失が最も優れていることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、メタルパッド5,8近傍の絶縁体14中のグランドプレーン11が無くなる領域b1,b2で通常の領域よりもギャップ3,16を狭くし、グランドプレーン9,12を高周波信号線路2,15に接近させることにより、高周波信号線路2,15の特性インピーダンスをZ0に維持可能となるので、高周波信号線路2,15と高周波信号ビア7との特性インピーダンスの不整合が生じないようにすることができ、高周波信号の低損失な伝送を実現することができる。
また、本実施の形態では、グランドプレーン9,12が形成された面内方向において高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向におけるメタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離d1_vよりも、高周波信号線路2,15の長手方向におけるメタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離d1_hを長くすることにより、高周波信号線路2,15の長手方向と長手方向に垂直な方向とでグランドプレーン9,12に対するメタルパッド5,8の容量値に異方性を与え、メタルパッド5,8からグランドプレーン9,12に向かう電界密度あるいは電界強度に異方性を発生させ、高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向で電界密度あるいは電界強度を上昇させ、高周波信号線路2,15の電磁界を疑似同軸信号線路(高周波信号ビア7)の電磁界の基本モードと低反射に結合させることができるので、メタルパッド5,8での高周波信号の反射や放射を著しく抑制することができ、多層配線基板1の層数や高周波信号線路2と高周波信号線路15のなす角度に依存することなく、高周波信号を多層配線基板1の上下間で低損失に伝送することができる。高周波信号線路2,15とグランドプレーン9,12は同一面に形成されるため、一般的なエッチングプロセスによって高精度に同時に形成可能である。本実施の形態では、グランドプレーン9,12を加工することにより、最適なアンチパッド領域6,13を形成することができ、表面の高周波信号線路2と裏面の高周波信号線路15を低損失に接続可能な多層配線基板1を容易に提供可能となる。
また、本実施の形態では、(Da/L)を、0.3<(Da/L)<0.8の範囲とすることにより、アンチパッド領域6,13の形状を最適化することができ、高周波信号の低損失な伝送を実現することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図11(A)〜図11(E)は本発明の第2の実施の形態に係る多層配線基板1aの構造を示す図、図12(A)〜図12(D)は本実施の形態の多層配線基板1aの側面図であり、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付してある。図11(A)は多層配線基板1aを上から見た平面図、図11(B)は図11(A)のA−A’線断面図、図11(C)は多層配線基板1aを下から見た下面図、図11(D)は図11(A)のB−B’線断面図、図11(E)は多層配線基板1aをグランドプレーン11が形成される層(図11(B)のC−C’線の位置の層)と平行な面で切断した断面図である。また、図12(A)は多層配線基板1aを図1(A)のDの方向から見た側面図、図12(B)は図11(A)のEの方向から見た側面図、図12(C)は図11(A)のFの方向から見た側面図、図12(D)は図11(A)のGの方向から見た側面図である。
図11(A)〜図11(E)、図12(A)〜図12(D)から明らかなように、本実施の形態では、多層配線基板1aの絶縁体14の表面に形成される高周波信号線路2の長手方向と絶縁体14の裏面に形成される高周波信号線路15の長手方向とが一致しておらず、高周波信号線路2と高周波信号線路15のなす角度が90°になっている。図5(C)で説明したとおり、アンチパッド領域6,13の形状は高周波信号線路2,15の長手方向に応じて決まるので、本実施の形態では、第1の実施の形態と比較してアンチパッド領域13の形状がグランドプレーン12の面内方向において90°回転した形状になっている。
高周波信号線路2,15とグランドプレーン9,12は同一面に形成されるため、一般的なエッチングプロセスによって高精度に同時に形成可能である。図11(E)から明らかなように、疑似同軸線路の構造は第1の実施の形態と同じである。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、高周波信号線路2,15の長手方向に垂直な方向におけるメタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離d1_vよりも、高周波信号線路2,15の長手方向におけるメタルパッド5,8の先端からグランドプレーン9,12までの距離d1_hを長くすることにより、メタルパッド5,8での高周波信号の反射や放射を著しく抑制することができ、多層配線基板1aの層数や高周波信号線路2と高周波信号線路15のなす角度に依存することなく、高周波信号を多層配線基板1aの上下間で低損失に伝送することができる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、(Da/L)を、0.3<(Da/L)<0.8の範囲とすることにより、アンチパッド領域6,13の形状を最適化することができ、多層配線基板1aの層数や高周波信号線路2と高周波信号線路15のなす角度に依存することなく、高周波信号の低損失な伝送を実現することができる。
なお、本実施の形態では、高周波信号線路2と高周波信号線路15のなす角度が90°の事例を示しているが、高周波信号線路2と高周波信号線路15のなす角度が90°以外の場合にも本発明が有効であることは言うまでもない。実際の多層配線基板においては、表面の高周波信号線路の長手方向と裏面の高周波信号線路の長手方向が一致しない場合があるが、このような場合においても本発明は極めて有効であり、表面の高周波信号線路と裏面の高周波信号線路を低損失に接続可能な多層配線基板を容易に提供可能となる。
本発明は、多層配線基板に適用することができる。
1,1a…多層配線基板、2,15…高周波信号線路、3,16,17,18…ギャップ、5,8…メタルパッド、6,13…アンチパッド領域、7…高周波信号ビア、9,11,12…グランドプレーン、10…グランドビア、14…絶縁体、21…導体除去領域。

Claims (6)

  1. 絶縁体と、
    この絶縁体の表面に形成された第1の高周波信号線路と、
    前記絶縁体の裏面に形成された第2の高周波信号線路と、
    前記第1の高周波信号線路と接続するように前記絶縁体の表面に形成された第1のメタルパッドと、
    前記第2の高周波信号線路と接続するように前記絶縁体の裏面に形成された第2のメタルパッドと、
    前記第1のメタルパッドと前記第2のメタルパッドとを接続するように前記絶縁体中に形成された高周波信号ビアと、
    前記第1の高周波信号線路および前記第1のメタルパッドを囲むように前記絶縁体の表面に形成された第1のグランドプレーンと、
    前記第2の高周波信号線路および前記第2のメタルパッドを囲むように前記絶縁体の裏面に形成された第2のグランドプレーンと、
    前記絶縁体の内層に形成された第3のグランドプレーンと、
    前記第1のグランドプレーンと前記第2のグランドプレーンと前記第3のグランドプレーンとを接続するように前記絶縁体中に形成されたグランドビアとを備え、
    前記第1、第2のメタルパッドと前記第1、第2のグランドプレーンとの間には、前記第1、第2のグランドプレーンが選択的に除去されたアンチパッド領域が形成され、
    前記高周波信号ビアと前記第3のグランドプレーンとの間には、前記第3のグランドプレーンが選択的に除去された平面視円形の除去領域が形成され、
    前記第1、第2のグランドプレーンが形成された面内方向において前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離よりも、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離が長いことを特徴とする多層配線基板。
  2. 請求項1記載の多層配線基板において、
    前記第1の高周波信号線路の下部に前記第3のグランドプレーンが有る領域における前記第1の高周波信号線路と前記第1のグランドプレーンとのギャップよりも、前記第1の高周波信号線路の下部の絶縁体中に前記第3のグランドプレーンが無い領域における前記第1の高周波信号線路と前記第1のグランドプレーンとのギャップが狭く、前記第2の高周波信号線路の上部に前記第3のグランドプレーンが有る領域における前記第2の高周波信号線路と前記第2のグランドプレーンとのギャップよりも、前記第2の高周波信号線路の上部の絶縁体中に前記第3のグランドプレーンが無い領域における前記第2の高周波信号線路と前記第2のグランドプレーンとのギャップが狭いことを特徴とする多層配線基板。
  3. 請求項1または2記載の多層配線基板において、
    前記第1、第2のメタルパッドは、長径a、短径b(a>b)の平面視楕円の形状であり、この楕円の長軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向と平行な方向であり、前記楕円の短軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向であり、
    前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_v、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_hとしたとき、0<(a/d1_h)<(b/d1_v)が成立することを特徴とする多層配線基板。
  4. 請求項1または2記載の多層配線基板において、
    前記第1、第2のメタルパッドは、直径cの平面視円形の形状であり、
    前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_v、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_hとしたとき、0<(c/d1_h)<(c/d1_v)が成立することを特徴とする多層配線基板。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多層配線基板において、
    前記アンチパッド領域の平面形状は、直径Daの円と長径L、短径Daの楕円とを各々の重心を一致させて平面的に配置したときに、前記第1、第2の高周波信号線路に近い方に配置される半円と前記第1、第2の高周波信号線路から遠い方に配置される半楕円とを幾何合成した形状であり、
    この楕円の長径Lは、前記第3のグランドプレーンの平面視円形の除去領域の直径Ddと等しく(L=Dd>Da)、この楕円の長軸の方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向と一致し、0.3<(Da/L)<0.8が成立することを特徴とする多層配線基板。
  6. 請求項1または2記載の多層配線基板において、
    前記第1、第2のメタルパッドは、長径a、短径b(a>b)の平面視楕円の形状であり、この楕円の長軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向であり、前記楕円の短軸方向が前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向と平行な方向であり、
    前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向に垂直な方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_v、前記第1、第2の高周波信号線路の長手方向における前記第1、第2のメタルパッドの先端から前記第1、第2のグランドプレーンまでの距離をd1_hとしたとき、0<(b/d1_h)<(a/d1_v)が成立することを特徴とする多層配線基板。
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